人員および運営の基準等について - nerima

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人員および運営の基準等について (生活介護・自立訓練・就労移行支援・就労継続支援・ 就労定着支援) 令和元年7月24日(水) 練馬区福祉部管理課 障害福祉サービス検査係 1 資料1-

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Page 1: 人員および運営の基準等について - Nerima

人員および運営の基準等について(生活介護・自立訓練・就労移行支援・就労継続支援・就労定着支援)

令和元年7月24日(水)

練馬区福祉部管理課

障害福祉サービス検査係1

資料1-1

Page 2: 人員および運営の基準等について - Nerima

本日の内容

1 集団指導の目的

2 人員に関する基準

3 運営に関する基準

~実地検査で見受けられる事例~

4 関係法令等

2

Page 3: 人員および運営の基準等について - Nerima

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Page 4: 人員および運営の基準等について - Nerima

障害福祉サービス事業者等に対し、運営等の基準や給付の請求等に関する情報を提供することにより、業務の理解を深めるとともに、更なるサービスの質の向上を目指すことを目的としています。

4

Page 5: 人員および運営の基準等について - Nerima

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(1)事業ごとの人員配置について

(2)管理者・サービス管理責任者の

兼務について

(3)サービス管理責任者研修の見直し

Page 6: 人員および運営の基準等について - Nerima

① 生活介護 第78条、第79条、第80条(準用51条)

② 自立訓練(機能訓練)

第141条、第142条(準用51条、79条)

③ 自立訓練(生活訓練)

第151条、第152条(準用51条、79条)

④ 就労移行支援

第161条、第162条、第163条(準用51条、79条)

⑤ 就労継続支援A型

第172条、第173条(準用51条、79条)

⑥ 就労継続支援B型

第185条(準用51条、79条、172条)

⑦ 就労定着支援 第192条の3、第192条の4(準用51条)6

(1)事業ごとの人員配置について

東京都指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営の基準に関する条例(都条例第155号)

6

<注意!>・条例のほか、加算や報酬単価により、人員配置基準が異なります。・特に指導員や専門職員の配置加算等がある場合、人事異動等により従業者の変更が生じた際、要件の再確認をお願いします。

Page 7: 人員および運営の基準等について - Nerima

①管理者

②サービス管理責任者

7

(2)兼務について

7

Page 8: 人員および運営の基準等について - Nerima

8

管理者の兼務について

「管理者は、専らその職務に従事する者でなければなりません。」

・業務に支障がない場合は、

・同じ事業所の他の業務に従事すること

・他の事業所の職務に従事すること

ができます。

①管理者

8

Page 9: 人員および運営の基準等について - Nerima

「原則として専従でなければならず、

職種間の兼務は認められません。」

・業務に支障がない範囲で、

・同じ事業所内であれば、

・管理者とサービス管理責任者を兼務する

ことは可能です。9

②サービス管理責任者

9

Page 10: 人員および運営の基準等について - Nerima

注1)『同じ事業所内』とは、

『同じ敷地内』ではない。

10

②サービス管理責任者

10

同じ敷地内の、

就労継続支援B型【サービス管理責任者】

相談支援事業所 【管理者】※ 兼務している場合、就労継続支援B型のサービス管理責任者は

不在とみなされます。

※ 多機能型は、別途特例があります。

兼務

例えば・・・

Page 11: 人員および運営の基準等について - Nerima

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サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者研修の見直しが行われました。

旧体系研修受講者は令和5年度末(平成35年度末)までに更新研修の受講が必要です。

(3)サービス管理責任者研修の見直し

11

Page 12: 人員および運営の基準等について - Nerima

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指摘事例1 虐待防止のための措置

指摘事例2 個別支援計画

指摘事例3 重要事項の説明、利用契約等

指摘事例4 サービス提供の記録

指摘事例5 法定代理受領の通知

指摘事例6 掲示

指摘事例7 秘密保持等

指摘事例8 非常災害対策

指摘事例9 衛生管理等

指摘事例10 会計の区分

指摘事例11 工賃の支払い

Page 13: 人員および運営の基準等について - Nerima

運営規程への定めと職員への周知

虐待防止責任者の設置

虐待防止委員会を設置する等の体制整備

虐待防止マニュアルの整備

虐待防止掲示物の作成と掲示 等 13

指摘事例1 虐待防止のための措置①

【主な指摘事項】

× 虐待防止責任者を定めていない。

× 虐待防止委員会等の体制を整備していない。

× 虐待防止マニュアル、虐待防止掲示物を作成していない。

虐待防止のための体制整備が必要です

条例:第3条

Page 14: 人員および運営の基準等について - Nerima

全職員を対象に、年1回以上研修を実施してください。研修の内容や参加者、参加できない職員への対応等について、記録を残してください。

研修の機会等を利用し、全職員が年1回以上虐待防止チェックリストを実施してください。実施後は集計・分析等を行い、研修内容の検討等に活用してください。

考えられる研修の種類

①虐待防止や人権意識を高めるための研修

②職員のメンタルヘルスのための研修

③支援のため知識と技術を獲得するための研修

④事例検討 等

<研修の対象者>

支援員の他、事務・運転・給食調理等の業務を担う職員も研修の対象です。

14

【主な指摘事項】

× 全職員を対象に虐待防止に関する研修を実施していない。

× 全職員が虐待防止チェックリストを実施していない。

人権意識、知識や技術的向上のための研修が必要です

指摘事例1 虐待防止のための措置②

Page 15: 人員および運営の基準等について - Nerima

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参考:練馬区の障害者虐待に関する通報・届出の件数

練馬区

平成27年度 平成28年度 平成29年度

通報・届出の件数 34件 22件 27件

虐待の類型別(内訳)

養護者 9件 11件 9件

障害者福祉施設従事者等

14件 8件 12件

使用者 3件 2件 1件

その他 8件 1件 5件

【障害者虐待の類型】

(1)養護者による障害者虐待(現に障害者を養護する家族、親族、同居人等)

(2)障害者福祉施設従事者等による障害者虐待(障害者福祉施設、障害福祉サービス事業者等の従事者)

(3)使用者による障害者虐待(障害者を雇用する事業者、事業の経営担当者等)

(4)その他(別居の親族、職場の同僚、知人、不明等)

※ 全てを虐待と認定しているものではありません。

Page 16: 人員および運営の基準等について - Nerima

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指摘事例2 個別支援計画①

【主な指摘事項】

× サービス管理責任者の氏名を、個別支援計画に記載して

いない。

× 利用者等から同意の署名を得ていない。

サービスの提供は、個別支援計画に基づき行われるものです。

サービス管理責任者は、個別支援計画を作成し、利用者等に説明し、文書により同意を得なければなりません。

条例:第3条、54条

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指摘事例2 個別支援計画②

個別支援計画がなくサービス提供を行った場合、計画作成に係る業務が適切に行われていないものとして、当該月については個別支援計画未作成減算の対象となります。

個別支援計画未作成減算の減算率は、平成30年度からはじめの2か月は30%減算、3か月目からは50%減算と大幅に改定されました。特に新規利用者に関しては注意し、速やかに個別支援計画の作成・説明・交付を行ってください。

個別支援計画未作成減算の対象となる障害福祉サービス療養介護、生活介護、施設入所支援、自立訓練(機能訓練、生活訓練)、

就労移行支援、就労継続支援(A型、B型)、就労定着支援、自立生活援助、共同生活援助

【主な指摘事項】

× サービス提供開始日の翌月以降に、個別支援計画を作成している。

(例)・個別支援計画を作成しないまま、4月1日からサービス提供を開始。・5月20日に個別支援計画を作成、5月25日に説明、交付を行った場合→4月分が減算の対象

Page 18: 人員および運営の基準等について - Nerima

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指摘事例2 個別支援計画③

個別支援計画の作成後、計画の実施状況の把握(利用者についての継続的なアセスメントを含む。以下「モニタリング」という)を行うとともに、少なくとも6カ月に1回以上、計画の見直しを行い、必要に応じて個別支援計画の変更を行います。

モニタリングに当たっては、利用者および家族との連絡を継続的に行うとともに、定期的に利用者に面接を行います。また、モニタリングの結果を記録しなければなりません。

【主な指摘事項】

× 計画の作成後、

計画の見直しを行っていない。

(注意!)自立訓練(機能訓練・生活訓練)、就労移行支援、自立生活援助の場合、個別支援計画の見直しは3カ月に1回以上です。ご注意ください。

Page 19: 人員および運営の基準等について - Nerima

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参考:個別支援計画について

個別支援計画には、つぎの事項を記載してください。

①作成日

②作成者 サービス管理責任者○○ ○○

③説明日

④説明者 サービス管理責任者○○ ○○

⑤同意日

⑥「上記の計画について説明を受け、内容に同

意し、交付を受けました。」の文言

Page 20: 人員および運営の基準等について - Nerima

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参考:個別支援計画(様式)

作成日 作成者 サービス管理責任者○○○○

利用者名 生年月日

1 支援課題

4 ○○

5 評価および今後の課題

説明日 説明者 サービス管理責任者○○ 印

同意日利用者 印

個別支援計画 事業所名

上記の計画について説明を受け、内容に同意し、交付を受けました。

① ②

③ ④

Page 21: 人員および運営の基準等について - Nerima

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指摘事例3 重要事項の説明、利用契約等①

【主な指摘事項】

× 重要事項説明書・契約書に必要な項目が記載されていない。

重要事項説明書に記載が必要な主な内容

運営規程の概要、従業者の勤務体制、事故発生時の対応、苦情処理の体制、提供するサービスの第三者評価の実施状況(実施の有無、実施した直近の年月日、実施した評価機関の名称、評価結果の開示状況)等。虐待防止のための措置や虐待防止責任者も記載してください。

契約書

当該事業の経営者の名称・主たる事務所の所在地、サービスの内容、利用者が支払うべき額に関する事項、提供開始年月日、苦情を受け付ける窓口 等

契約時の注意

契約は、利用者と事業者の代表者(法人の代表者またはその委任を受けた者)との間で行ってください。

平成30年度の省令改正等により、第三者評価の実施状況を記載することになりました。

条例:第13条

Page 22: 人員および運営の基準等について - Nerima

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指摘事例3 重要事項の説明、利用契約等②

【主な指摘事項】

× 重要事項説明書に、利用申込者の支給決定区市町村の苦情窓口を記載

していない。

(他区からの利用申込者だが練馬区の苦情窓口を記載してる 等)

重要事項説明書に、苦情を受け付けるための相談窓口を3項目記載してください。

① 事業所の窓口

② 支給決定区市町村の苦情窓口

練馬区:保健福祉サービス苦情調整委員事務局

【電話 3993-1344】

③ 東京都福祉サービス運営適正化委員会の窓口

【電話 5283-7020】

利用申込者が支給決定を受けている区市町村の窓口を記載してください。

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【主な指摘事項】

× サービス提供の記録内容に不備がある。

× サービス提供の記録について、利用者から確認を

受けていない。 等

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指摘事例4 サービス提供の記録①

サービス提供を行った際は、提供日時、具体的内容、利用者の状況等を記録してください。また、記録した職員もわかるようにしておいてください。

サービスの提供を受けたことについて、利用者からの確認を受けてください。

条例:第23条

Page 24: 人員および運営の基準等について - Nerima

~記載項目~①サービス提供日 ②実績時間数③サービス提供内容・加算算定に係る記録④記録者 ⑤利用者の状況⑥その他必要な事項 ⑦利用者からの確認

利用者氏名 (受給者番号               )

サービス提供記録

日付 迎

活動内容午前

午後帰所時刻

送 記録者

平成  年  月  日 食事提供 送迎

来所時刻

本人確認印特記事項

本人の状況

(欠席時対応等)欠席時対応

③③

⑦⑥

24 参考:サービス提供の記録(様式)

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Page 25: 人員および運営の基準等について - Nerima

加算の請求に記録が必要となる場合があります。

ここでは、実地指導において特に指摘が多い内容をご紹介しますので、ご注意ください。

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参考:加算に関係する記録について

欠席時対応加算は、急病等によりその利用を中止した日の前々日までに連絡があり、利用者や家族との連絡調整その他の相談援助を行い、内容を記録した場合に、月4回まで算定できます。連絡を受けた日時、電話などにより確認した利用者の状況、具体的な相談援助の内容等について、記録を残してください。

やむを得ず身体拘束等を行う場合は、その態様および時間、その際の利用者の心身の状況ならびに緊急やむを得ない理由その他必要な事項を記録してください。基準を満たしていない場合は身体拘束廃止未実施減算の対象となります。

身体拘束廃止未実施減算の対象となる障害福祉サービス

療養介護、生活介護、短期入所、施設入所支援、自立訓練(機能訓練、生活訓練)就労移行支援、就労継続支援(A型、B型)、共同生活援助)

Page 26: 人員および運営の基準等について - Nerima

【主な指摘事項】

× 法定代理受領により区市町村から給付費の支給を

受けた場合に、利用者に対して通知をしていない。

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指摘事例5 法定代理受領の通知

給付費の支給を受けた後、区市町村名、サービス提供月、給付費名、受領日、受領金額を記載したお知らせを、利用者に通知してください。

通知書の発行は、実際に給付費を受領した日以降に行ってください。

条例:第27条

Page 27: 人員および運営の基準等について - Nerima

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年 月 日様(利用者氏名)

法人名代表者名 印

訓練等給付費の受領のお知らせについて(法定代理受領のお知らせ)

様に提供した下記のサービスに要した費用について、○○区から下記のとおり利用者様に代わり支払いを受けましたので、お知らせします。このお知らせの内容に疑義がある場合は、当事業所もしくは○○区にお問い合わせください。

サービス提供年月 年 月

サービス内容 就労継続支援B型

受領日 年 月 日

代理受領金額 (A)-(B) 金 円

内訳

サービスに要した費用の全体の額(A) 金 円

利用者負担額(B) 金 円

参考:法定代理受領通知(様式)

Page 28: 人員および運営の基準等について - Nerima

【主な指摘事項】

× 従業者の勤務体制、協力医療機関に関する内容を

掲示していない。

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指摘事例6 掲示

事業所内の外来者の目につきやすい場所に、利用申込者のサービスの選択に資すると認められる重要事項を掲示してください。必要な掲示物は、下表のとおりサービスにより異なります。

条例:第35条、第92条

サービス 必要な掲示

生活介護・自立訓練就労移行・就労継続

運営規程の概要、従業者の勤務体制、協力医療機関、その他の利用申込者のサービスの選択に資すると認められる重要事項

就労定着支援 運営規程の概要、従業者の勤務体制その他の利用申込者のサービスの選択に資すると認められる重要事項

掲示物をファイルにまとめ、備え置きしておく方法もあります。

Page 29: 人員および運営の基準等について - Nerima

【主な指摘事項】

× 退職後の従業者の秘密保持に関する事項について、

就業規則等に規定していない。

× 雇用時等に、秘密保持の取り決めが行われていない。

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指摘事例7 秘密保持等①

就業規則等に、退職後も含めた従業者の秘密保持に関する事項を規定してください。

雇用時に、雇用誓約書、秘密保持に関する誓約書等により、退職後も含めた秘密保持の取り決めを行ってください。

秘密保持、個人情報の取扱い等については、研修や日常業務を通じて、従業者に周知徹底してください。

条例:第36条

Page 30: 人員および運営の基準等について - Nerima

【主な指摘事項】

× 他の障害福祉サービス事業者等に対して、利用者

またはその家族に関する情報を提供する場合に、

あらかじめ文書により同意を得ていない。

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指摘事例7 秘密保持等②

事業者が利用者の個人情報を、他の障害福祉サービス事業者等と共有するためには、あらかじめ文書により利用者等から、文書で同意を得ておくことが必要です。

Page 31: 人員および運営の基準等について - Nerima

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個人情報使用同意書私が、貴事業所の指定障害福祉サービスを利用するにあたり、私およびその家族の個人情報については、次に記載すると

ころにより必要最小限の範囲内で使用することに同意します。

1 使用する目的事業者が、障害者総合支援法に係る法令に基づき、私に行うサービスを円滑に実施するため、サービス担当者会議または私

が利用する他のサービス事業者等と情報の共有が必要な場合に使用する。

2 使用にあたっての条件(1)個人情報の提供は、上記1に記載する目的の範囲内で必要最小限にとどめ、情報提供の際には関係者以外には決して漏れることのないよう最新の注意を払うこと。(2)事業者は、私およびその家族の個人情報を使用した会議の内容、参加者、経過等について、記録しておくこと。

3 個人情報の内容(例)(1)氏名、住所、健康状態、病歴、家族状況等事業所が、サービスを提供するために最小限必要な利用者やその家族個人に関する情報(2)その他利用者およびその家族に関する情報であって、特定の個人が識別され、または識別されうる情報

年 月 日法人名代表者名( 様)

【利 用 者】 住所 続柄( )氏名 印

【利用者代理人】住所 続柄( )氏名 印

【家族代表者】 住所 続柄( )氏名 印

参考:個人情報使用同意書(様式)

利用者の家族の個人情報を使用する場合には、家族代表者からの同意を得てください

Page 32: 人員および運営の基準等について - Nerima

【主な指摘事項】

× 防炎性能を有しているカーテンが設置されていない。

× 転倒防止策が講じられていない。

× 消防計画に定められているとおり避難訓練を実施していない。

× 避難経路に避難に支障となる荷物が置かれている。

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指摘事例8 非常災害対策①

事業所内には防炎性能を有しているカーテンや絨毯等を設置してください。

(赤字の マークがついているもの)

事業所内に設置するロッカーや棚には、転倒防止策を講じてください。

また、ロッカーの上に大きな荷物を載せないよう注意してください。

避難経路には物を置かず、避難スペースを確保してください。

条例:第74条

Page 33: 人員および運営の基準等について - Nerima

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指摘事例8 非常災害対策②

【注意!!】

各事業所の消防計画等を、もう一度ご確認ください

→消防計画に定められた消防点検、避難訓練等を実施していない事業所が多くみられます。消防計画に沿って、点検や訓練を実施し、記録に残してください。

非常災害対策に関する計画は3つあります。

①消防計画

②風水害、地震等の災害に対処するための計画

③避難確保計画

→平成29年、水防法等の一部を改正する法律(平成29年法律

第31号)が施行され、洪水浸水想定区域内または土砂災害

警戒区域内の要配慮者利用施設の管理者等は、避難確保計画の

作成、避難訓練の実施が義務づけられました。

Page 34: 人員および運営の基準等について - Nerima

【主な指摘事項】

× 感染対策マニュアルを整備していない。

× 事業所内で共用タオルを使用している。

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指摘事例9 衛生管理等

感染症等を防止するため、「感染対策の組織的な検討」「感染対策マニュアルの策定」「職員研修の実施」等が必要です。

マニュアルには、日常の支援の場面における具体的な実施手順等を示す必要があります。

① 平常時の対策

(施設内の衛生管理、支援の提供と感染症発生時の対策等)

② 感染症発生時の対応体制や手順(行政等への連絡体制含む)

トイレや給食室の共用タオルは集団感染の原因ともなります。個人タオルやペーパータオルを使用してください。

条例:第90条

Page 35: 人員および運営の基準等について - Nerima

感染症の発生等、万が一事故が発生した場合、直ちに必要な措置を講ずるとともに、都・区に対する報告をお願いしています。

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参考:事故発生時の報告について

報告対象事故等

① 死亡事故(誤嚥によるもの等)

② 入院を要した事故(持病による入院等は除く)

③ (②以外の)医療機関での治療を要する負傷や疾病を伴う事故

④ 薬の誤与薬(その後の経過に関わらず、事案が発生した時点で要報告)

⑤ 無断外出(警察・消防等の他の機関が関わったもの)

⑥ 感染症の発生

⑦ 事件性のあるもの(職員による暴力事件等)

⑧ 保護者や関係者とのトラブル発生が予想されるもの

⑨ 施設運営上の事故の発生

(不正会計処理、送迎中の交通事故、個人情報の流出等)

⑩ その他特に報告の必要があると施設が判断したもの

【今年度変更点】②④の下線部が変更されています。

Page 36: 人員および運営の基準等について - Nerima

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指摘事例10 会計の区分

【主な指摘事項】

× 当該事業とその他の事業の会計が区分されていない。

指定事業所(施設)ごとに、経理を区分するとともに、サービス種別ごとに会計を区分することが必要です。

※就労移行支援、就労継続支援B型を多機能として行っている

事業所は、それぞれの事業ごとの会計を区分してください。

共通して必要となる事務的経費等の共通経費については、人員割合、面積割合等の按分方法により適切に区分してください。

条例:第41条

Page 37: 人員および運営の基準等について - Nerima

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指摘事例11 工賃の支払い①

【主な指摘事項】

× 生産活動に係る事業収入から生産活動に係る事業に必要な経費を

控除した額に相当する金額を工賃として払っていない。

× 工賃支給規程(工賃支払い基準)を作成していない。内容が十分でない。

生活介護、就労移行支援、就労継続支援A型(雇用無)、就労継続支援B型の場合、生産活動に係る収入から必要な経費を控除した額を工賃として支払うことを基本としてください。

就労継続支援A型(雇用無)、就労継続支援B型の場合、国通知では「利用者の技能に応じて工賃の差別が設けられていないこと」と規定されています。工賃支給規程は、通知に沿った内容で作成してください。

就労継続支援B型事業所では、前年度の平均工賃額および本年度の目標工賃額を利用者に通知してください(書面での通知、事業所内への掲示等)。

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条例:第86条、第178条、第187条

Page 38: 人員および運営の基準等について - Nerima

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指摘事例11 工賃の支払い②

【主な指摘事項】

× 就労支援事業における収支差額が0にならず余剰金が発生しているが、利用者への還元や積立処理をおこなっていない。

余剰金が発生している場合、利用者に還元する、積立処理をする等、使途を検討する必要があります。

積立をする場合、工賃が前年度を上回っている等の要件があり、積立額の上限も定められていますので、注意してください。

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Page 39: 人員および運営の基準等について - Nerima

~法令~○障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律

〇障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律施行令

〇障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律施行規則

~指定基準・運営基準~○東京都指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営の基準に関する

条例 【都条例】

○東京都指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営の基準に関する

条例施行規則【都規則】

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Page 40: 人員および運営の基準等について - Nerima

~関係通知~○「就労支援等の事業に関する会計処理の取扱いについて」の一部改正について

(平成25年1月15日社援発0115第1号)

○就労継続支援事業利用者の労働者制に関する留意事項について

(平成18年10月2日障障発第1002003号)

○就労移行支援事業、就労継続支援事業(A型、B型)における留意事項に

ついて(平成19年4月2日障障発第0402001号)

〇指定就労継続支援A型における適正な運営に向けた指定基準の見直し等に

関する取扱い及び様式例について(平成29年3月30日障障発第0330第4号)

〇指定就労継続支援A型における適正な運営に向けた指定基準の見直し等に関する

取扱いについて(平成30年3月2日障障発第0302第1号)

~参考~○障害者福祉施設等における障害者虐待の防止と対応の手引き 平成30年6月

(厚生労働省社会・援護局 障害保健福祉部障害福祉課 地域生活支援推進室)

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