151222cop21報告会 名倉様(修正) [互換モード] - …cop 20 2014年12月...
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COP21合意を受けた日本の今後の地球温暖化対策について
環境省 地球環境局 地球温暖化対策課
調整官 名倉 良雄
平成27年12月22日 地球温暖化フォーラム
目次
○COP21までの道筋と結果について
○日本の約束草案について
○約束草案達成に向けた施策について
目次
○COP21までの道筋と結果について
○日本の約束草案について
○約束草案達成に向けた施策について
1990 2000
京都議定書第1約束期間(2008‐2012)
条約採択(1992)
COP3京都
議定書採択(1997)
京都議定書発効(2005)
2020
COP16カンクン
合意(2010)
COP17ダーバン・
プラットフォーム(2011)
京都議定書第2約束期間(2013‐2020)
※我が国は参加せず
COP21
新枠組みに合意予定(フランス・パリ)(2015)
2020年以降の全ての国が参加する新たな枠組みに、2015年のCOP21で合意するとの道筋が決定
先進国に対して、法的拘束力ある数値目標の設定(途上国は削減義務なし)
京都議定書第2約束期間に参加しない先進国・途上国の2020年の削減目標・行動のルールを設定
条約
発効(1994)
2020年までの削減目標・行動を条約事務局に登録・実施
※我が国は現時点の目標として、2005年度比3.8%減を登録
(2013年11月)
新枠組みの発効
2010
我が国の約束草案を国連に提出(2015年7
月)
4
気候変動に関する国際交渉の経緯
COP20
2014年12月(ペルー・リマ)
COP21
2015年11/30
~ 12/11(パリ)
※11/30に首脳級会合を開催
新たな枠組みを採択
2月交渉会合ジュネーブ(2/8~13)
8-9月交渉会合ドイツ・ボン
(8/31~9/4)
6月交渉会合ドイツ・ボン(6/1~11)
10月交渉会合ドイツ・ボン
(10/19~23)
G7エルマウ・サミットドイツ
(6/7~8)
国連ポスト2015年開発アジェンダサミット
(9/25~27)・国連総会(9/28~29)
各国がCOP21に十分先立って(準備ができる国は2015年3月末までに)約束草案を提出
条約事務局が各国の約束草案を総計した効果についての統合報
告書を発表(10/30)
プレCOPフランス・パリ(11/8~10)
2020年以降の国際枠組み合意に向けた道筋
⽇本の対応:平成27年7⽉17⽇、地球温暖化対策推進本部において、「⽇本の約束草案」を
決定し、国連気候変動枠組条約事務局に提出。COP21に向けた我が国の貢献となるよう、政府全体の適応計画を策定(閣議
決定予定)。COP21での、全ての国が参加する公平かつ実効的な枠組み構築に向けて、引き続
き交渉に積極的に貢献。
⽇本の対応:平成27年7⽉17⽇、地球温暖化対策推進本部において、「⽇本の約束草案」を
決定し、国連気候変動枠組条約事務局に提出。COP21に向けた我が国の貢献となるよう、政府全体の適応計画を策定(閣議
決定予定)。COP21での、全ての国が参加する公平かつ実効的な枠組み構築に向けて、引き続
き交渉に積極的に貢献。 5
パリ協定の概要(2015年12⽉12⽇採択)
・今世紀後半に温室効果ガスの排出と吸収のバランスを達成するため、世界排出ピークをできるだけ早期に。
・各国は、緩和約束(⽬標)を作成、提出、維持。約束の⽬的を達成するための国内対策を実施する義務。約束を5年ごとに提出。約束は従来より前進を⽰す。
・先進国は経済全体の絶対量⽬標で主導。途上国は経済全体⽬標への移⾏を奨励。・全ての国が⻑期の温室効果ガス低排出開発戦略を策定・提出するよう努める。
適応
・先進国は、既存義務の継続として途上国を⽀援。他国の⾃主的⽀援を奨励。・先進国は広範な資⾦⼿段を通じ資⾦動員を主導。従来より前進を⽰す。
※COP決定で、先進国は2025年を通じて既存の全体動員⽬標を続けることを意図すること、2025年に先⽴ち1000億ドルを下限として新しい定量全体⽬標を設定することを決定。
資⾦
技術
・協定の⽬的・⻑期⽬標のため5年毎に協定の全体実施状況を確認(ストックテーク)。各国の活動に活⽤。
能⼒開発
・実施促進・遵守推進のメカニズムを構築。・発効要件:55カ国以上かつ世界排出総量の55%以上の排出量の国の締結
透明性
・平均気温上昇を産業⾰命前から2℃より⼗分低く保つ。1.5℃以下に抑える努⼒を追求
全体進捗確認
その他
⽬的
緩和
・技術開発・移転の⾏動を強化するための技術枠組みを構築。
・適応能⼒を拡充し、強靭性を強化し、脆弱性を低減させる世界的な⽬標を設定。・各国は適応計画プロセス・⾏動を実施。適応報告書を提出・定期的に更新。
・⾏動と⽀援を対象とし、強化され、柔軟性が組み込まれた透明性枠組みを構築。・各国は共通の⽅法で情報を提供し、専⾨家の検討(レビュー)等を受ける。
・協定の実施を⽀援する条約下の組織的措置により、能⼒開発の取組を拡充。
ロス&ダメージ ・ロス&ダメージに関し、ワルシャワ国際メカニズムも含め、理解・⾏動・⽀援。
市場メカニズム ・国際的に移転される緩和成果を⽬標達成へ活⽤する(市場メカニズム)場合、持続可能な開発の促進、環境⼗全性・透明性の確保、強固な計算⽅法の適⽤。
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COP21における我が国の対応(1)
7
新たな枠組みは全ての国が参加する公平かつ実効的なものであるべきとの立場から、① 長期目標の設定② 各国削減目標の提出・見直しのサイクル、取組報告・レビューの仕組みを法的合意に位置付け③ 2020年に官民あわせて年間約1兆3千億円の気候変動関連の途上国支援の実施④ 革新的技術開発の強化
等を主張した。さらに国内における取り組みとして、⑤ できるだけ早期に地球温暖化対策計画を策定⑥ 排出削減取組を着実に実行⑦ 適応計画に基づく具体的な適応策の実行についても発表した。
丸川環境大臣はCOP21議長国フランス、米国、中国、インド、南アフリカ
などの主要国の閣僚や潘基文国連事務総長など国際機関の長等、合計14の国・国際機関と会談を実施。
鬼木環境大臣政務官は、OECD玉木事務次長、GEF石井CEO兼議長などと会談。
新たな枠組みのあるべき姿、それぞれの主張とともに、合意に向けて協調していくことの重要性を確認した。国際機関の見解も聴取しつつ意見交換を行った。
我が国の主張
バイ会談
ステートメントを行う丸川大臣
丸川大臣とファビウス仏・外務大臣とのバイ会談
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閣僚級会合やバイ会談等を通じ、下記の点で我が国の主張が取り入れられた。・各国削減目標の提出・見直しの5年毎サイクル ・JCMを含む市場メカニズムの活用・ 適応の長期目標の設定・各国の適応計画プロセスや行動の実施・適応報告書の提出と定期的更新・全ての国が共通するやり方で取組報告・レビュー ・発効要件に国数及び排出量を用いること 等
パリ協定における我が国の成果
COP21における我が国の対応(2)
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リマ・パリ・アクション・アジェンダ(LPAA)都市・地域をテーマにした公式イベント等に登壇。日本とアジアの都市間連携の取組等をアピール。
二国間クレジット制度(JCM)・署名した16か国が一堂に会する「第3回JCMパートナー国会合」
を開催し、JCMの進捗を歓迎し、引き続き協力してJCMを実施していくこと等が表明。
・丸川環境大臣とパヘ・フィリピン環境天然資源大臣との間で、両国間のJCMの構築に向けて覚書に署名。
・我が国を含む18か国が、国際的な市場メカニズムの活用について協力していく意思を示す「炭素市場に関する閣僚宣言」に加わった。 日仏環境協力の覚書
丸川環境大臣と仏ロワイヤルエコロジー・持続可能開発・エネルギー大臣との間で、両国間の友好関係の強化と、国際及び国内レベルにおける低炭素社会の構築を目指した日仏環境協力の覚書への署名を実施。
「ジャパン・パビリオン」:日本政府として「ジャパン・パビリオン」題するイベントスペースを設置し、国、各種機関・組織、研究者等の取組の紹介や議論を行うイベントを多数開催し、気候変動対策に関する我が国の貢献等について紹介した。
「第4回東アジア低炭素成長パートナーシップ対話」:東アジア地域の低炭素成長について議論する対話を公式サイドイベントとして開催。低炭素成長の優良事例をベトナム、カンボジア、マレーシア、日本から紹介した。
各種イベント等への参加
ロワイヤル大臣との署名式
JCMパートナー会合
目次
○COP21までの道筋と結果について
○日本の約束草案について
○約束草案達成に向けた施策について
※JCM及びその他の国際貢献について
○二国間クレジット制度(JCM)については、削減目標積み上げの基礎とはしないものの、民間ベースの事業による貢献分とは別に、毎年度の予算の範囲内で行う日本政府の事業により、2030年度までの累積で5,000万から1億t-CO2の国際的な排出削減・吸収量が見込まれる。
○国際貢献として、JCMのほか、産業界による取組を通じた優れた技術の普及等により2030年度に全世界で少なくとも10億t-CO2の排出削減ポテンシャルが見込まれる。
日本の約束草案(2030年度の温室効果ガス削減目標)のポイント
◆国内の排出削減・吸収量の確保により、2030年度に2013年度比▲26.0%(2005年度比▲25.4%)の水準(約10億4,200万t-CO2)にする。
◆エネルギーミックスと整合的なものとなるよう、技術的制約、コスト面の課題などを十分に考慮した裏付けのある対策・施策や技術の積み上げによる実現可能な削減目標。
2013年度比(2005年度比)
エネルギー起源CO2 ▲21.9% (20.9%)
その他温室効果ガス(非エネルギー起源CO2、メタン、一酸化二窒素、HFC等4ガス)
▲1.5% (▲1.8%)
吸収源対策 ▲2.6% (▲2.6%)
温室効果ガス削減量 ▲26.0% (▲25.4%)
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エネルギー起源CO2のうち、環境省が中心となって対策を進める業務その他部門、家庭部門においては、2013年度比約40%減と大幅に削減することが必要。
業務その他部門
40%減
家庭部門
39%減
部門別のエネルギー起源CO2削減目標
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原発
再エネ
石炭ガス重油軽油等
火力
エネルギー需要
電力
石油火力
石炭火力
ガス火力
CO2排出
CO2
排出
CO2
排出
CO2
排出
CO2
排出量
現在 2030
‐ 経済成長‐ 世帯数増加
電力以外
エネルギー供給構成
省エネ対策した場合のエネルギー需要
省エネ対策
※このほか、森林吸収、メタンガス抑制、フロン対策等
○第一に、省エネによりエネルギー需要の抑制○第二に、ゼロエミッション電源やCO2の少ないエネルギーの選択
※第189回国会安倍総理施政方針演説: 「あらゆる施策を総動員して、徹底した省エネル
ギーと、再生可能エネルギーの最大限の導入を進めてまいります。」
排出削減目標の構造
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目次
○COP21までの道筋と結果について
○日本の約束草案について
○約束草案達成に向けた施策について
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地球温暖化対策計画について
○地球温暖化対策計画とは、温対法8条に基づいて地球温暖化対策の総合的かつ計画的な推進を図るために策定される政府の計画。
○約束草案・エネルギーミックスを確実に実現するため、可能な限り早く策定することが必要。
公表後は、計画に基づき、削減目標の達成のため全力で地球温暖化対策を推進
地球温暖化対策計画の案が策定※現在、策定作業中
総理を始め全閣僚が構成員である地球温暖化対策推進本部(温対法10条)
で決定
決定された後は、速やかに公表
策定までの流れ○地球温暖化対策の基本的な方針
○国、地方公共団体、事業者、国民が講ずべき措置とその方針
○温室効果ガス削減目標
○政府実行計画(温対法20条の2)の基本的事項
○地方公共団体実行計画(温対法20条の3) の基本的事項
計画の内容
⼤気中の温室効果ガス※の濃度を安定化させ、地球温暖化を防⽌することが“⼈類共通の課題”地球温暖化対策計画の策定(政府の地球温暖化対策推進本部を経て閣議決定)社会経済活動その他の活動による温室効果ガスの排出の抑制等を促進するための措置等により地球温暖化対策の推進を図る。 ※CO2、メタンなど7種類
国・⾃治体がその事務・事業に関して⾏う排出削減等の計画
都道府県・指定都市・中核市は、⾃然エネルギー利⽤促進、公共交通機関の利便増進等、区域の⾃然的社会的条件に応じた施策を位置づけ都市計画、農村振興地域整備計画等は地⽅公共団体実⾏計画と連携
政府・地方公共団体実行計画
1.温室効果ガスの排出の抑制等のための施策排出抑制等指針
2.その他
⼀定以上の温室効果ガスを排出する事業者に対し、当該排出量を算定し、国に報告することを義務付け、国がデータを集計・公表
事業者、フランチャイズチェーン単位での報告
温室効果ガス算定報告公表制度 地球温暖化防止活動推進センター等
事業活動に伴う排出抑制(⾼効率設備の導⼊、冷暖房抑制、オフィス機器の使⽤合理化 等)
⽇常⽣活における排出抑制(製品等に関するCO2⾒える化推進、3Rの促進)
この2つの努⼒義務に関して、適切かつ有効な実施を図るため必要な指針を公表
全国センター(環境⼤⾂)⼀般社団法⼈地球温暖化防⽌全国ネットを指定地域センター(都道府県知事等)47都道府県+8市が指定(27年8⽉現在)温暖化防⽌活動推進員を都道府県知事等が委嘱
森林等による吸収作⽤の保全等 温室効果ガスの排出がより少ない⽇常⽣活⽤製品等の普及促進 等
京都メカニズムの取引制度(割当量⼝座簿等)
地球温暖化対策の推進に関する法律
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○ 全化石燃料に対してCO2排出量に応じた税率(289円/CO2トン)を上乗せ○ 平成24年10月から施行し、3年半かけて税率を段階的に引上げ(平成26年4月から2段階目の引上げ)○ 石油石炭税の特例として、歳入をエネルギー特会に繰り入れ、我が国の温室効果ガスの9割を占めるエネル
ギー起源CO2排出抑制対策に充当
税 収
CO2排出量1トン当たりの税率
段階施行
H25年度: 約900億円 / H26・H27年度: 約1,700億円 / H28年度以降:約2,600億円H25年度: 約900億円 / H26・H27年度: 約1,700億円 / H28年度以降:約2,600億円
課税物件 本則税率 H24年10/1~ H26年4/1~ H28年4/1~
原油・石油製品[1kℓ当たり] (2,040円)
+250円(2,290円)
+250円(2,540円)
+260円(2,800円)
ガス状炭化水素[1t当たり] (1,080円)
+260円(1,340円)
+260円(1,600円)
+260円(1,860円)
石炭[1t当たり] (700円)
+220円(920円)
+220円(1,140円)
+230円(1,370円)
※( )は石油石炭税の税率
(注)例えば、ガソリンの増税分760円を1ℓあたりで換算すると0.76 円相当(平成28年4月~)となる。
地球温暖化対策のための税について
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海外展開
○ 日本の削減目標に寄与するクレジットの確保○ 優れた低炭素技術を持つ企業の海外展開の支援○ 国際交渉力の増強・応援国の増加
優れた低炭素技術の海外展開を通じた世界全体の排出削減への貢献第四の柱
国内展開
業務・家庭部門を含む地域まるごと再エネ・省エネの推進
○ 社会を一新する最先端技術(最高効率デバイス、低炭素な水素社会の構築等)、将来の必須技術(CCS等)等の開発
○ 先進的な対策技術の実証・導入支援(セルロースナノファイバー等の次世代素材の活用等)
省エネの徹底と再エネの最大限導入のため技術の革新と実証・実用化第二の柱
○ 地域内の再生可能エネルギー(電気・熱)の最大限の活用○ 地域内の省エネによる大幅なCO2削減(住宅、業務用ビル等における省CO2の促進)○ 公共交通・物流システムの再エネ・省エネ導入促進 ○廃棄物エネルギーの徹底活用
社会システムから大きく変革する環境金融や国民運動等
○ 金融を活用した低炭素投融資の促進○ 人材育成・国民運動の推進、情報提供等の基盤整備
① 民生・需要サイドからの社会変革を強力に推進② 国際交渉を主導する事業を推進③ 各省の総合調整役として連携事業を推進
環境省の役割
右の役割の下、以下4つの柱に基づき戦略的に取組を実施。
第一の柱
第三の柱
エネ特における環境省の役割と対策の「四本柱」
3
平成28年度における「エネルギー対策特別会計」は、 1,500億円程度 (平成27年度予算額 1,125億円)平成28年度における「エネルギー対策特別会計」は、 1,500億円程度 (平成27年度予算額 1,125億円)
浮体式洋上風力や潮流などの新たな再生可能エネルギー源の開発・実証バイオマス発電や地熱利用の促進
環境省の再生可能エネルギーに関する取組環境省の再生可能エネルギーに関する取組
多様な再生可能エネルギーの導入
再生可能エネルギーの有効活用
再生可能エネルギーなどから水素を製造し、燃料電池や燃料電池車両・船舶
に利用する技術の実証・導入支援蓄電池を用い効率的に変動を制御し、再エネ導入の可能量の拡大と経済性の
向上を図る技術の実証蓄電池や自営線等の設備を活用し、再エネを地域で最大限利用する技術の実証
低炭素社会の実現のため、再生可能エネルギーの導入を中長期的に着実に拡大していくことが不可欠
低炭素まちづくりに戦略的に取り組む自治体への支援民間資金を呼び込む環境金融の拡大
地域の再生可能エネルギー導入を支援
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世界初のハイブリッドスパー型を開発・浮体本体の水中部分にコンクリートを用いコストを大きく低減
効率的な発電・設備利用率30%超(陸上平均20%)※2MW風車では1,800世帯分の電力
高い耐久性を確認・風速53m/s、波高17mの戦後最大の台風の直撃に耐えた実績
漁業者の理解を醸成・浮体に魚が集まる効果を確認 海洋等環境への影響も小さい
平成27年度まで実証を継続。発電・信頼性・安全性の評価、気象・海象への対策、環境アセスメント手法の確立、事業性評価等を行う。平成27年度まで実証を継続。発電・信頼性・安全性の評価、気象・海象への対策、環境アセスメント手法の確立、事業性評価等を行う。
浮体式洋上風力発電の実用化 洋上風力発電は陸上に比べて大きな導入ポテンシャル(再エネ電源の中で最大)を有し、風速が高く安
定かつ効率的な発電が見込まれるため、その実用化が温暖化対策上必要不可欠。 浅い海域が少ない我が国では、海底に固定する「着床式」に加え、深い海域(50m以上)に適用可能
な「浮体式」洋上風力発電を進めることが重要。 国内で商用スケール(2MW)の浮体式洋上風力発電施設の実証を行い、設計・建造・施工・運転等に
係る技術・ノウハウの確立が必要。
長崎県五島市沖で国内初となる2MWの浮体式洋上風力発電施設を建造・設置・運転・評価長崎県五島市沖で国内初となる2MWの浮体式洋上風力発電施設を建造・設置・運転・評価
スケジュール H23 H24 H25 H26 H27
⼩規模試験機(100kW)
実証機(2MW)
H24年6⽉に設置、8⽉に運転を開始(国内初の系統連系)
H25年10⽉に設置、運転開始
設計 建造 施⼯
設計 建造 施⼯100kW機の成果を反映※H22年にFS調査を⾏い実証海域・浮体構造等を選定
これまでに得られた成果・知見
100kW試験機
2MW実証機
実証海域
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実証地域は電力系統が弱く、発電した電力全てを送電できない(=余剰電力が発生)。このため、余剰電力から効率的に水素を製造、貯蔵し、地域でこれを活用する実証に取り組む。発電の変動を効率的に制御するとともに、離島などにおける浮体式洋上風力発電による自立・分散型エネルギー社会のモデルを提示する。
2MW実証機[H25年10⽉に運転開始]
将来像将来像
水素の利活用・効率的に水素を製造、貯蔵、活用する自立・分散型エネルギー社会のモデルを実証・将来の導入に向けた技術を実証
離島展開への課題
電力系統がぜい弱であり、変動する風力の導入拡大が困難
電力需要が小さく、夜間などに余剰電力が生じやすい
離島展開への課題
電力系統がぜい弱であり、変動する風力の導入拡大が困難
電力需要が小さく、夜間などに余剰電力が生じやすい
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再生可能エネルギーの貯蔵・水素利活用の実証
先進的な業務用ビル等(ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル))の実現と普及拡大、賃貸住宅における省CO2の促進を目指し、高効率設備機器等の導入を支援。
環境省の省エネルギーに関する取組環境省の省エネルギーに関する取組
住宅・建築物の省エネ促進
先導的な対策技術の開発・実証・導入支援
先導的な低炭素技術(Leading &Low-carbon Technology:L²-Tech)の情報をリスト化し、その開発・導入・普及を推進。
あらゆる電気機器に組み込まれているデバイスの効率最大化等を目指し、窒化ガリウム(GaN)デバイスの開発・実証を実施。
自動車部材の軽量化・燃費改善によるCO2削減への貢献が期待できるセルロースナノファイバー(CNF)等の次世代素材について、開発計画の策定等を支援。
大幅削減が必要な業務・家庭部門を中心として、需要サイドからの社会変革を強力に推進。
省エネ・低炭素型の製品・サービス・行動など、あらゆる「賢い選択」を促す新国民運動「COOL CHOICE」を、平成27年7月からスタート。
政府を挙げての国民運動の展開
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○⾼効率・⾼品質GaNデバイスの開発及び実証を⾏う(〜平成28年度)①GaNデバイス⽤基板の新たな製作⼿法により、基板の⽋陥を減らし品質を⼤幅向上②製作した⾼品質な基板を⽤い、⾼効率なデバイスを製作③デバイスを電気機器に搭載し、エネルギー削減効果等を検証
⾼効率・⾼品質GaNデバイスの開発・実証GaNを⽤いた品質の⾼いデバイスを実⽤化しエネルギー損失を徹底的に削減GaNを⽤いた品質の⾼いデバイスを実⽤化しエネルギー損失を徹底的に削減
従来のデバイス従来のデバイス
LED照明
室内照明⾃動⾞照明
電気⾃動⾞ハイブリッド⾃動⾞電⾞
モーター・インバーター
LED照明 パワーコンディショナ
燃料電池蓄電池
太陽光発電サーバー
発熱⼤=損失⼤ 発熱⼩=損失⼩
新しいデバイス新しいデバイス 適⽤可能な機器の例
⾼効率デバイスに置き換え
エネルギー損失を最⼩化!
パソコンサーバー
空調
社会全体に普及すれば、⺠⽣部⾨だけで⼤型発電所(100万kW)4基分以上のエネルギー消費削減
社会全体に普及すれば、⺠⽣部⾨だけで⼤型発電所(100万kW)4基分以上のエネルギー消費削減 22
政府及び国民が地球温暖化を防ぐために共同で取り組み、低炭素社会にシフトさせるため、「地球温暖化を解決するための国民運動」を実施している。
本運動「Fun to Share」を通じ、「クールビズ」、「ウォームビズ」、「smart move」、「朝チャレ!」や「各家庭での7つのポイント」など、様々な取組を促進している。
本年6月には、地球温暖化対策のための新しいアクション「COOL CHOICE」が開始した。本運動では、人々が低炭素(省エネ)に資する製品やライフスタイルを選択することを推奨している。
地球温暖化防止国民運動
家庭でできる節電、7つのポイント!
地球温暖化防止国民運動
Cool Biz
(夏季において、)室温を28度に調
整するなど、快適なライフスタイルを提案
Warm Biz
smart move – 「移動」を「エコ」に。-
公共交通機関の利用など、CO2の排出量を減少させる移動をすることで、CO2排出抑制に貢献する提案
環境に良いだけでなく、心地よく、便利で健全なライフスタイルを「smart move」と呼び、企業、団体や一般に呼びかけている。
朝チャレ!
CO2を減らす、新しい朝のライフスタイルの提案
CO2 reduction effects:照明やエアコン、テレビを利用する時間を一日あたり1時間短くする場合(各家庭で年間の削減量)
「照明」:約85㎏のCO2を削減「エアコン」:約58㎏のCO2を削減「テレビ」:約22㎏のCO2を削減「合計」:約165㎏のCO2を削減
朝チャレ!ウェブサイト
クールビズのポスター
クールビズ/スーパークールビズの
ロゴ
クールシェアポスター
(冬季において、)室温を20度に調整するなど、快適なライフスタイルを提案
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Fun to Share COOL CHOICE
・個人、企業などが地球温暖化対策ために様々なアクションを起こすためのキャンペーン
・省エネに資する「製品」、「サービス」を選択することを推進するキャンペーン
7⽉1⽇から、新しい国⺠運動スタート。
平成27年6⽉2⽇ 安倍総理は、第29回となる地球温暖化対策推進本部を開催し『COOL CHOICE』を旗印に、政府を挙げて国⺠運動を展開する発⾔をしました。
「2030年度の温室効果ガスの排出量を26%削減するこの⽬標は、政府だけでなく、事業者や国⺠が⼀致団結して⾏動を起こさないと
実現は不可能であります。
『COOL CHOICE』を旗印に政府を挙げて国⺠運動を展開してまいります。
私もその先頭に⽴つ考えでございます。」24出典:⾸相官邸ホームページ
総理主導の新たな国⺠運動COOL CHOICEと環境省の気候変動キャンペーンFun to Shareの関係
例えば、エコカーを買う、エコ住宅にする、エコ家電にする、という「選択」。
例えば、⾼効率な照明に替える、公共交通を利⽤する、という「選択」。
例えば、クールビズを実践する、という「選択」。
例えば、低炭素なアクションを習慣的に実践するというライフスタイルの「選択」。
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例
「ガマンするのではなく、楽しく対策に取り組もう」と呼びかける気候変動キャンペーン
【温暖化対策全般への考え⽅】
Fun to Share
● 2030年度△26%⽬標達成のための
【旗印】省エネ・低炭素型の製品/サービス/⾏動などあらゆる「賢い選択」を促す新国⺠運動