2016年度 事業報告書 jp - 日本アムウェイ(amway)公式企...

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一般財団法人日本アムウェイOne by One財団 (2017年6月21日付で一般財団法人日本アムウェイ財団に名称変更しました。) 2016 年度活動レポート (平成 28 年度事業報告書) 2016 年(平成 28 年)4 月1 日~ 2017 年(平成 29 年)3 月31 日

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一般財団法人日本アムウェイOne by One財団(2017年6月21日付で一般財団法人日本アムウェイ財団に名称変更しました。)

2016年度活動レポート(平成28年度事業報告書)

2016年(平成28年)4月1日~ 2017 年(平成29年)3月31日

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被災地を決して忘れないこと。希望を届けること。この2つの理念を軸に地域のコミュニティ再生を支援する活動。それが「Remember HOPE(希望を忘れない)」東北復興支援プロジェクトです。震災で人々が集う場を失った被災地に、地域の絆を取り戻す場としてのコミュニティ施設 ─ アムウェイハウスを建設し、地域の再生を支援し続けています。これまで、被災した各地域に4棟のアムウェイハウスを建設しました。

2011年3月11日の東日本大震災から6年。国の復興支援は平成23 ~ 27年度の「復興集中期間」から、平成28年度以降の「復興・創生期間」に移行しています。インフラが整いつつある一方、人口の空洞化によるコミュニティの崩壊、地方都市の最重要課題である過疎化は、被災地で最も顕著に表れているのが現状です。 当財団は、引き続き各アムウェイハウスを拠点としたイベントの開催や、地域の再生ニーズをもつ被災地でのコミュニティ ハウス建設を通して、被災地の方々が集う場と機会を提供していきます。

はじめに

アムウェイハウス相馬 さとばたけ報徳センター(福島県相馬市) 2014年11月完成

南三陸ポータルセンター アムウェイハウス(宮城県南三陸町) 2013年8月完成

大槌アムウェイハウス(岩手県大槌町)2015年12月完成

野田村アムウェイハウス(岩手県野田村)2015年12月完成

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南三陸ポータルセンター アムウェイハウス

アムウェイハウス相馬さとばたけ報徳センター

相馬市のアムウェイハウスは、ヨガやバレエ、チアダンスなどのレッスンで定期的に利用されています。それに加え、次世代育成のための国際交流プログラムを通して地域の活性を目指す拠点となっています。国際的なボランティア団体や地元 NPO 団体と当財団が連携して行う国際交流プログラムは、幅広い年齢層の方に参加いただき、外国人ボランティアとの生きた文化交流が行われています。

開設:2014年11月敷地面積:831.90㎡延床面積:260㎡運営: 一般社団法人   相馬報徳社所在地: 福島県相馬市

馬場野山越89

南三陸町にアムウェイハウスが建ったのは4年前。2016年12月に、隣接する仮設のさんさん商店街が市街地に移転し、周辺の環境は少しずつ変わりつつあります。しかし今でも、地域住民とその活動を支援する人々が集う場として、毎月2,500 ~ 3,000人の人々に活用されています。施設には南三陸町の観光案内所が入居しているほか、町への移住相談会やワークショップなどの開催場所にもなっています。

開設:2013年8月敷地面積:2100㎡延床面積:250㎡運営:南三陸町観光協会所在地: 宮城県本吉郡

南三陸町志津川 字御前下51-1

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コミュニティスペースと3つのテナントエリアを持つ野田村アムウェイハウスは、『ねま~る』という愛称で親しまれています。「座る」を意味する「ねまる」が語源です。この施設では定期的に『プチよ市』と名うった集いが開催されるなど、人々の交流の場として活用されています。テナントエリアにはコミュニティラジオ局が開設され、地域の情報を発信しています。

開設:2015年12月敷地面積:約1,200㎡ 延床面積:約245.95㎡ 入所可能テナント数:3運営:野田村商工会所在地: 岩手県九戸郡

野田村野田 第20地割43-1

野田村アムウェイハウス野田村リメンバーホープヴィレッジ ねま〜る

大槌アムウェイハウスは、三陸復興国立公園 浪板海岸園地事業の公園施設内に位置し、サーフショップ、カフェなどの3つのテナントを併設しています。ヴィレッジ周辺の芝生醸成やイベントなどを通して、交流スペースとしての活用が活発に行われています。ハウス前の芝生には、トランポリンやテラス席が設けられ、人のにぎわいをとり戻す場としての利用が始まっています。

開設:2015年12月テナントオープン:2016年4月敷地面積:1661㎡延床面積:276.86㎡入所可能テナント数:3 運営: 復興まちづくり   大槌株式会社所在地: 岩手県上閉伊郡

大槌町吉里吉里 第14地割3-1

大槌アムウェイハウスリメンバーホープ 浪板海岸ヴィレッジ

2016年度グッドデザイン賞受賞

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本年度もアムウェイハウスを拠点とした多くの活動、イベントが開催されました。地域によって異なるニーズに対応するため、当財団の活動主旨にご賛同いただいた企業や団体と連携したプログラムの企画、提供も行いました。今年度の各ハウスでの総ボランティア時間は9,889時間にのぼりました。

年間活動報告 〈ハウスの主な運用実績〉

南三陸町では南三陸町の交流人口を増やす観光復興の取り組みを行っています。今回、この取り組みへの支援の一環として、ザ・リッツ・カールトン東京様との共催で「おもてなし講座」を開催しました。町内で飲食・食品・サービス業に携わる方を対象に、「接客編」「調理編」の2回開催し、接客の極意や志津川タコを使った料理講座を実施しました。参加者の方々は、笑顔を交えながらロールプレイを楽しまれ、ときには熱心に講師の言葉に耳を傾けメモを取る姿もみられました。

9月 ザ・リッツ・カールトン東京「おもてなし講座 接客編」 10月 ハウスクリーンアップ & 羊牧場支援 ̓17年2月 ザ・リッツ・カールトン東京「おもてなし講座 料理編」

南三陸ポータルセンターアムウェイハウス

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相馬市では、これまで親子料理教室やハロウィンイベントなど、子どもや親子が気軽に参加できるイベントを開催してきました。今年度は、福島在住の外国人ボランティアを講師に招き、ゲームやランチを通してコミュニケーションをとりながら海外の文化に触れるプログラムを行いました。4月はイースター、7月は独立記念日、10月はハロウィンといったテーマを掲げ、楽しい交流の時間を持ちました。当プログラムは、戦略的パートナー NPO 法人ハンズオン東京の協力のもとに開催しました。

アムウェイハウス相馬さとばたけ報徳センター

6月、10月 ハウスクリーンアップ 4月、7月、10月 国際交流イベント  12月 クリスマスイベント

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野田村では、著名なヒップホップダンス指導者深澤 きよ美氏協力のもと、地元の復興応援隊と連携して野田村キッズのヒップホップダンスチームを結成。計8回のヒップホップダンス スクールを開催しました。夏祭りのステージでは、子どもたちが練習の成果を披露しました。世界大会に出場したキッズダンサーたちも参加し、地元の子どもたちとの交流が行われました。

野田村アムウェイハウス野田村リメンバーホープヴィレッジ ねま〜る

4月 菜の花植栽ボランティア 協力 6 ~ 8月 キッズ ヒップホップダンス ワークショップ(計8回) 8月 Light Up Nippon ( 復興花火 ) ワークショップ 12月 クリスマスイベント協賛

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大槌町では4月、テナント3棟のオープンに合わせてグランドオープニングイベントを開催。姉妹都市のフォートブラッグ市からは、復興を祈念してビーチガラスが寄贈されました。12月、当ハウスのグッドデザイン賞受賞記念のレセプションを東京で開催し、東日本大震災発生から6年が経とうとしている今、「復興・創生期間」に何をすべきか考える機会を持ちました。この日のために来日したフォートブラッグ市長夫妻は東京でのレセプションの後、大槌町を訪問し、復興に向けて歩き出した大槌町の方 と々の交流が行われました。ハウス周辺の芝生拡張、復興花火イベント、ボランティアツアーなど、さまざまな活動を通して、まちににぎわいを取り戻す活動が始まっています。

大槌アムウェイハウスリメンバーホープ 浪板海岸ヴィレッジ

4月 植栽、ハウス周辺整備ボランティア グランドオープニング 6月 芝生植栽イベント(ボランティアサポート) 8月 Light Up Nippon ( 復興花火 ) イベントサポート 10月、11月 大槌ボランティアツアー 12月 クリスマスイベント協賛 グッドデザイン賞受賞記念イベント ( 姉妹都市フォートブラッグ市長招待レセプション)

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2016年度、2億300万円を超えるご寄付、ご支援をいただきました。いただいたご支援は、被災地に建つ4棟のアムウェイハウスの維持・管理、5棟目となる新たな アムウェイハウスの建設、および各ハウスを拠点とした地域支援プログラムのために活用させていただきます。

年間活動報告 〈ファンドレイジング〉

収支報告の詳細は  http://csr.amway.co.jp/ 上に開示しております。

日本アムウェイ10円マッチング基金 103,180,348

日本アムウェイ社員による募金 2,560,500

日本アムウェイ ディストリビューターによる My 月支援金84,342,500

日本アムウェイ ディストリビューターによる500円募金

当財団口座宛 寄付金 5,476,442

日本アムウェイからの寄付金(チャリティイベント他) 6,855,946

チャリティグッズ収益 288,091

その他  398,454

TOTAL 203,102,281

(円)

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2016年度は、これまでの Remember HOPE 東北支援活動の取り組みに対し、 下記表彰をいただきました。震災から6年、東北支援への関心が薄くなる中で、当財団の活動を評価いただいたことは東北への継続的支援の大きな励みとなりました。 

社外からの表彰実績

〈第14回 企業フィランソロピー大賞〉

受賞対象:岩手県大槌町 Remember HOPE 浪板海岸ヴィレッジ

(大槌アムウェイハウス)     今回の受賞は、「短期間の設計施工一括発注という実務上の課題への対応と、豊かな震災復興への解答を両立し、美しい風景として立ち上げている。また、道と海をつなぐ場としても機能している」という点が評価されました。https://www.g-mark.org/award/describe/44364

〈グッドデザイン賞2016〉

この賞は、広報関係者向け雑誌「パブリック アフェアズ アジア」がアジア太平洋全域を対象として主催するものです。Remember HOPE は「企業社会貢献(国内)」部門で、トップ3に選出されました。 長期的な社会貢献活動を通して企業・団体が社会的責任を果たしつつ、企業・団体のレピュテーション向上に貢献していることが評価されました。http://publicaffairsasia.com/goldstandard/awards/

〈ゴールド・スタンダード・アワード〉

この賞は、経営理念に則った社会貢献活動を行う企業及びプロジェクトを顕彰するため、公益社団法人日本フィランソロピー協会が創設したものです。Remember HOPE は「希望のコミュニティ賞」として表彰されました。被災地の「コミュニティ崩壊の危機」の訴えを受け、人々が集える場所としてのコミュニティ施設(アムウェイハウス)を建設し、人々が地域で力を発揮する場の広がりを支援する活動として評価されました。http://www.philanthropy.or.jp/award/14/

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5棟目となるアムウェイハウスは、岩手県陸前高田市へ建設されることが決定。2016年3月22日、陸前高田市と当財団は、建設に関する契約を締結しました。

東日本大震災と大津波が襲った2011年3月11日、陸前高田市の死者・行方不明者数は1,759人に上り、中心市街地は流出。市の機能をほぼ全て失うという壊滅的な被害を受けました。震災から6年が経過した今、復興に向けた大規模な整備工事や地域再生が進められています。

「陸前高田アムウェイハウス(仮称)」は、市内外からの交通機関の拠点となる交通広場とバス高速システムの BRT「新陸前高田駅」の隣接地に建設されます。ハウスには、観光物産案内所、民間団体による相談センター、育児支援施設、カフェ併設の障がい者支援の施設が入居を予定しています。陸前高田市は「ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくり」を掲げ、未来を担う子どもから高齢者、障がい者まで、誰もが垣根なく快適に過ごせる新しいまちづくりに向けたインフラ整備と地域活性化に取り組んでいます。この建設プロジェクトを通し、官民連携によるまちづくりの新たなモデルケースとなることを目指しています。

■「陸前高田アムウェイハウス(仮称)」概要所在地:岩手県陸前高田市高田町敷地面積:約2,000平方メートル  ■完成までのスケジュール 1̓7年 秋 設計デザイン決定 12月 着工 1̓8年 完成予定※スケジュールは変更になる可能性があります。

新たなアムウェイハウス建設プロジェクト

交通広場

まちなか広場

一本松記念館(仮)

市立図書館&

商業複合施設

アムウェイハウス (仮)

岩手県陸前高田市2018 (予定)

Coming Soon!

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所在地:〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町7-1 日本アムウェイ合同会社内設立日:2013年8月1日

代表理事:佟 嘉楓評議員会長:ピーター・ストライダム 評議員:マーク・バイダーウィーデン 評議員:マーク・ディビッドソン

監事:上田 寛一理事:岩城 淳子理事:赤堀 いづみ

事務局長:池部 カンナ事務局:黒石田 和美会計:宮川 俊雄

財団概要