3 選択 地域経済 strategic management 山部 洋幸strategic management 3 選択...

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科目名 配当年次 必修・選択 区分・科目 担当教員名 26 年度生以降 経営戦略論 Strategic Management 3 選択 コモンズ専門科目 地域経済 やまべ ひろゆき 山部 洋幸 25 年度生以前 経営戦略論 Strategic Management 2 選択 コア 共通・産業 開講期 単位数 後学期 2 1.授業概要 経営戦略と聞くと、経営者やプロジェクトリーダーだけに関係のある遠い話のよ うに聞こえるかもしれない。しかし、良い戦略は理屈が明確であり、物事の考え方 に役立つものである。本授業では経営戦略論の理論を学び、それらを事例の分析に 用いることで論理的な思考を身に着ける。本授業を通じて本学のポリシーである主 体的な学びを身につけてほしい。 2.到達目標 (ディプロマ・ポ リシーとの関係 を踏まえたもの) 1)経営戦略論の理論を理解できるようになる。経営戦略は研究者によって考え方 が異なる。これを体系的に理解することはディプロマ・ポリシー(以下DP)(1) の目標達成に該当する。 2)戦略および事例の分析能力を身につける。これは知識だけでなく実際に理論を 用いて物事を分析する能力を養うことを目的としている。この到達目標は DP の (2)、(3)、(6)に該当する。 3.授業計画 1.ガイダンス:授業の概要、授業計画、関連科目との関係性を整理する 2.経営戦略論の起こり:経営戦略論の始まりおよびシナジー効果について学ぶ 3.PPM:PPM の意義とそのワークを実施する 4.SWOT分析とクロスSWOT分析(TOWS分析):戦略分析ツールを学ぶ  5.競争戦略論の起こり:ファイブフォース分析の概要を学ぶ 6.ファイブフォース分析:ケースにおける分析を通じて実践的に学ぶ 7.標準化をめぐる戦略:標準化とネットワーク外部性を主に学ぶ 8.ゲームアプローチ:ゲームアプローチの考え方についてケースを通じて学ぶ 9.資源アプローチ:リソース・ベースド・ビューの考え方を学ぶ 10.創発戦略:市場からの学習を通じた戦略について学ぶ 11.M&A:企業の成長のための多角化と買収の戦略を学ぶ 12.経営分析:企業価値評価準備のための基礎的な学習を行う 13.企業価値評価:企業価値評価の考え方を学ぶ 14.ケースの分析:ケースを用いて分析を行う 15.まとめ:総復習および各論点の振り返り 4.事前・事後学 1.事前および事後学修:関連科目で経営戦略論と関連する箇所を見直す 2.事前学修:事業部制組織について理解しておく 事後学修:シナジー効果について復習しておく 3.事前学修:プロダクトライフサイクルについて理解しておく 事後学修:PPM の課題を取り組む 4.事前学修:規模の経済について調べる 事後学修:SWOT 分析の課題に取り組む 5.事前学修:企業戦略と競争戦略について整理しておく 事後学修:ファイブフォース分析の課題に取り組む 6.事前および事後学修:ファイブフォース分析の課題を完成させる。 7.事前学修:企業が協調する事例を考えておく 事後学修:ネットワーク外部性と補完財について復習する。 8.事前学修:ポジショニングアプローチについて予習しておく 事後学修:業界構造分析の考え方をおさらいしておく 9.事前学修:会社の資源とは何か調べる 事後学修:ポーターの競争戦略論と今回のテーマを整理しておく − 162 −

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Page 1: 3 選択 地域経済 Strategic Management 山部 洋幸Strategic Management 3 選択 コモンズ専門科目 地域経済 やまべ ひろゆき 山部 洋幸 25 年度生以前

科目名 配当年次 必修・選択 区分・科目 担当教員名

26年度生以降

経営戦略論Strategic Management 3 選択

コモンズ専門科目地域経済

やまべ ひろゆき山部 洋幸

25年度生以前

経営戦略論Strategic Management 2 選択

コア共通・産業

開講期 単位数後学期 2

1.授業概要

 経営戦略と聞くと、経営者やプロジェクトリーダーだけに関係のある遠い話のように聞こえるかもしれない。しかし、良い戦略は理屈が明確であり、物事の考え方に役立つものである。本授業では経営戦略論の理論を学び、それらを事例の分析に用いることで論理的な思考を身に着ける。本授業を通じて本学のポリシーである主体的な学びを身につけてほしい。

2.到達目標(ディプロマ・ポリシーとの関係を踏まえたもの)

1) 経営戦略論の理論を理解できるようになる。経営戦略は研究者によって考え方が異なる。これを体系的に理解することはディプロマ・ポリシー(以下DP)(1)の目標達成に該当する。

2) 戦略および事例の分析能力を身につける。これは知識だけでなく実際に理論を用いて物事を分析する能力を養うことを目的としている。この到達目標はDPの

(2)、(3)、(6)に該当する。

3.授業計画

1.ガイダンス:授業の概要、授業計画、関連科目との関係性を整理する2.経営戦略論の起こり:経営戦略論の始まりおよびシナジー効果について学ぶ3.PPM:PPMの意義とそのワークを実施する4.SWOT分析とクロスSWOT分析(TOWS分析):戦略分析ツールを学ぶ 5.競争戦略論の起こり:ファイブフォース分析の概要を学ぶ6.ファイブフォース分析:ケースにおける分析を通じて実践的に学ぶ7.標準化をめぐる戦略:標準化とネットワーク外部性を主に学ぶ8.ゲームアプローチ:ゲームアプローチの考え方についてケースを通じて学ぶ9.資源アプローチ:リソース・ベースド・ビューの考え方を学ぶ

10.創発戦略:市場からの学習を通じた戦略について学ぶ11.M&A:企業の成長のための多角化と買収の戦略を学ぶ12.経営分析:企業価値評価準備のための基礎的な学習を行う13.企業価値評価:企業価値評価の考え方を学ぶ14.ケースの分析:ケースを用いて分析を行う15.まとめ:総復習および各論点の振り返り

4.事前・事後学修

1.事前および事後学修:関連科目で経営戦略論と関連する箇所を見直す2.事前学修:事業部制組織について理解しておく

  事後学修:シナジー効果について復習しておく3.事前学修:プロダクトライフサイクルについて理解しておく

  事後学修:PPMの課題を取り組む4.事前学修:規模の経済について調べる

  事後学修:SWOT分析の課題に取り組む5.事前学修:企業戦略と競争戦略について整理しておく

  事後学修:ファイブフォース分析の課題に取り組む6.事前および事後学修:ファイブフォース分析の課題を完成させる。7.事前学修:企業が協調する事例を考えておく

  事後学修:ネットワーク外部性と補完財について復習する。8.事前学修:ポジショニングアプローチについて予習しておく

  事後学修:業界構造分析の考え方をおさらいしておく9.事前学修:会社の資源とは何か調べる

  事後学修:ポーターの競争戦略論と今回のテーマを整理しておく

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Page 2: 3 選択 地域経済 Strategic Management 山部 洋幸Strategic Management 3 選択 コモンズ専門科目 地域経済 やまべ ひろゆき 山部 洋幸 25 年度生以前

10.事前学修:プランニング学派の考え方をおさらいしておく。  事後学修:戦略論のツールはどのような活用の仕方がありそうか考えておく11.事前学修:多角化についておさらいしておく  事後学修:自身が取り上げるケースを考えておく12.事前学修:貸借対照表と損益計算書の読み方を知る  事後学修:DCFの考え方を復習する13.事前学修:企業価値評価の考え方を知る  事後学修:ケースを通じて課題に取り組む14.事前および事後学修:ケースを通じて課題に取り組む15.事前学修:すべての論点を復習しておく。  事後学修:課題に取り組む

5.テキスト なし。適宜レジュメを配布する。

6.参考書

網倉久永・新宅純二郎(2011)『経営戦略入門』日本経済新聞出版社琴坂将広(2018)『経営戦略原論』東洋経済新報社沼上幹(2009)『経営戦略の思考法』日本経済新聞出版社三谷宏治(2013)『経営戦略全史』ディスカバートゥエンティワン

7.成績評価方法

授業内課題およびワーク 30点レポート 30点テスト 40点ただし、テストの評価が50%未満の場合、単位認定しない。

8.関連科目 経営学、経営組織論、簿記論、国際ビジネス論、マーケティングに関する科目

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