スマート健康・医療プラットフォームの課題を考える 「認知症に関する事例とオープンデータ活用の観点」...

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ブロードバンドアソシエーション スマートプラットフォームフォーラム「スマート健康・医療プラットフォームの課題を考える 」(2014年9月8日開催)でのプレゼン資料。

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Page 1: スマート健康・医療プラットフォームの課題を考える 「認知症に関する事例とオープンデータ活用の観点」

スマート健康・医療プラットフォームの課題を考える

認知症に関する事例とオープンデータ活用の観点

庄司昌彦  [email protected]国際大学 GLOCOM 主任研究員

一般社団法人オープン・ナレッジ・ファウンデーション・ジャパン 代表理事

Page 2: スマート健康・医療プラットフォームの課題を考える 「認知症に関する事例とオープンデータ活用の観点」

庄司昌彦 Masahiko Shoji• 国際大学

グローバル・コミュニケーション・センター– 主任研究員– 情報社会研究

(電子行政、地域情報化、情報通信政策、社会イノベーション等)

• Open Knowledge Foundation Japan– 代表– オープンデータに関する政策的助言、

活動支援

• インターネットユーザー協会( MIAU ) – 理事– ユーザーの立場での意見表明、

普及啓発活動2ブロードバンドアソシエーション

Page 3: スマート健康・医療プラットフォームの課題を考える 「認知症に関する事例とオープンデータ活用の観点」

G8オープンデータ憲章( 2013 年 6 月)

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我々は,オープンデータが,イノベーションと繁栄を可能にし,また,市民のニーズに合致した,強固かつ相互に繋がった社会(略)ための大きな可能性をもった未開発の資源であることに合意する。

『世界最先端IT国家創造』宣言 日本 (2013 年 6月 )

公共データについては、オープン化を原則とする発想の転換を行い、ビジネスや官民協働のサービスでの利用がしやすいように、政府、(略)地方公共団体等が保有する多様で膨大なデータを、機械判読に適したデータ形式で、営利目的も含め自由な編集・加工等を認める利用ルールの下、インターネットを通じて公開する。

透明性とオープンガバメントに関する覚書米国 オバマ大統領 (2009 年 1 月 )

「透明性」 「参加」 「協働」

Page 4: スマート健康・医療プラットフォームの課題を考える 「認知症に関する事例とオープンデータ活用の観点」

 G8オープンデータ憲章 技術的別添

4翻訳: OKFJ

ブロードバンドアソシエーション

Page 5: スマート健康・医療プラットフォームの課題を考える 「認知症に関する事例とオープンデータ活用の観点」

オープンデータの経済効果推計• McKinsey Global Institute(2013)

– オープンデータにより改善される経済的価値が年間 3 - 5 兆ドルに至る可能性

• Graham Vickery ( 2011 )– EU27 か国における公共セクター情報オープン化の直接的経済効果は

最大 400 億ユーロ/年– EU27 か国における直接+間接経済効果は毎年2000 億ユーロ/年

• 高木聡一郎 (2012)– Vickery ( 2011 )を元に、日本における直接経済効果は最大1.5 兆円/年、

直接+間接経済効果は5.4 兆円/年 と推計

• 経済産業省/日立コンサルティング (2012)– オープンデータ活用による新サービスやそのための IT 投資が創出する

市場規模は 2012 年時点で 5103 億円

• Innovation Nippon プロジェクト報告書( 2014 )– 直接・間接に日本経済全体へ与える波及効果は 2.4-4.7 兆円程度– 公共データが利用しやすくなれば1800~3500 億円程度の追加的効果

5(ただしいずれの推計も、対象データの範囲、手法等に課題あり)ブロードバンドアソシエーション

Page 6: スマート健康・医療プラットフォームの課題を考える 「認知症に関する事例とオープンデータ活用の観点」

民間による子育て情報の提供• かなざわ育なび .net

(横浜市金沢区)– 施設・イベント情報を場所

と生年月日でカスタマイズ提供使用データは「二次利用可能」な条件で一般にも提供

– 行政内外からのアイデアで新サービス創出へ。アイデアソン、ハッカソン開催

6かなざわ育なび .netブロードバンドアソシエーション

Page 7: スマート健康・医療プラットフォームの課題を考える 「認知症に関する事例とオープンデータ活用の観点」

Yelp• 概要

– レストラン情報– 米国版「食べログ」

• 衛生検査データの利用– 2012 年、衛生検査データ(食の安全性、衛生)の掲載に関しサンフランシスコ市・ニューヨーク市と提携

– Code for America が地方政府が衛生データを公開するためのオープンデータ標準( LIVES )を開発

– 他地域もLIVES を採用– Yelp は「 Health Score 」として掲載

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Page 8: スマート健康・医療プラットフォームの課題を考える 「認知症に関する事例とオープンデータ活用の観点」

Watch_Dogs WeareData (UBISOFT)

8ブロードバンドアソシエーション

Page 9: スマート健康・医療プラットフォームの課題を考える 「認知症に関する事例とオープンデータ活用の観点」

「個人」へのオープンデータ

• イギリス「 midata 」– ビジネス・イノベーション・職業技能省の Consumer Empowerment Strategy (2013)

– エネルギー、金融、通信等20以上の企業パートナー(個人データ提供者)が参加

– Open Data Institute によるハッカソンも実施

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• 米国「 Smart Disclosure 」– 政府による製品・サービスデータ

公開• 保健社会福祉省:病院評価• 教育省:教育機関情報

– 国民へのパーソナルデータの公開• 退役軍人省:各自の医療記録をダウ

ンロードできるサービス( Blue Button )

• メディケア受給者にも提供• アプリ開発コンテストも実施

– 民間企業による製品やサービス関連データの公開• 国民へのパーソナルデータ提供• 各自エネルギー使用情報をダウン

ロードし分析できる( Green  Button )

消費者の選択を支援する

出典: A federal government website https://mymedicare.gov/ブロードバンドアソシエーション

Page 10: スマート健康・医療プラットフォームの課題を考える 「認知症に関する事例とオープンデータ活用の観点」

基本的な考え方• 社会的なデータ活用を進める–個人に関する理解を深めるためのデータ–環境に関する理解を深めるためのデータ  →個人(市民、消費者)の意思決定を支援する

• より多様なステイクホルダーとの取組み– これまでの関係者にとどまらない、

マルチステイクホルダーの協力づくり

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Page 11: スマート健康・医療プラットフォームの課題を考える 「認知症に関する事例とオープンデータ活用の観点」

認知症フレンドリーコミュニティを考える取組み

認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ国際大学 GLOCOM 社会イノベーションラボ

Page 12: スマート健康・医療プラットフォームの課題を考える 「認知症に関する事例とオープンデータ活用の観点」

アリスター・バーンズ(英国保健省) 「イングランンドにおける認知症国家戦略」http://www.igakuken.or.jp/research/gakujutsu_syukai/g_syukai130129/pdf/list01.pdfブロードバンドアソシエーション 12

Page 13: スマート健康・医療プラットフォームの課題を考える 「認知症に関する事例とオープンデータ活用の観点」

英国 国家プロジェクトDementia Friendly communities champion

group

• 保健省、地方自治体、英国アルツハイマー協会、企業等が参加

• 行動計画を策定し、研究・啓発・キャンペーンを展開

• G8 認知症サミット– 2013 年 12 月、英国で

開催– G8各国、欧州委員会、

WHO 、 OECD の代表が出席し、世界的共通課題である認知症対策について、取組紹介と意見交換

– 「新しい介護と予防モデル」をテーマとしたサミットの後継イベントを2014 年 11 月に日本で開催予定

ブロードバンドアソシエーション 13

Page 14: スマート健康・医療プラットフォームの課題を考える 「認知症に関する事例とオープンデータ活用の観点」

英国からのヒント• 「認知症に優しい金融

サービス憲章」– 英国アルツハイマー協会– 認知症の人が金融サービ

スを利用する際にどこに困難を感じているか

– どのような支援が求められているか

• これまで認知症を意識していなかった人や企業に、関心と理解を広げる

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Page 15: スマート健康・医療プラットフォームの課題を考える 「認知症に関する事例とオープンデータ活用の観点」

認知症の人にやさしい町のチェックリスト

(英国プリマス市)

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Page 16: スマート健康・医療プラットフォームの課題を考える 「認知症に関する事例とオープンデータ活用の観点」

認知症の暮らしを向上させる商品・サービスのアイデアコンペ

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Page 17: スマート健康・医療プラットフォームの課題を考える 「認知症に関する事例とオープンデータ活用の観点」

高齢社会ハッカソン共催:スマートエイジング

協賛:富士通研究所認知症プロジェクト

HistoryPin を活用した認知症の人を含む多世代対話

(総務省 CT超高齢社会づくり推進事業)

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Page 18: スマート健康・医療プラットフォームの課題を考える 「認知症に関する事例とオープンデータ活用の観点」

認知症フレンドリージャパンサミット• 趣旨

– 認知症フレンドリーな日本におけるコミュニティ・ビジネス・政策とはどのようなものか?

– 「日本で初めて、認知症の人・自治体・企業・NPO が立場・セクターを超えて、課題を共有し、対話を通じて、未来を創造する場」

• 主催– 認知症フレンドリージャパン・イ

ニシアチブ• 共催

– 国際大学 GLOCOM (厚生労働省老人保健健康増進等事業「認知症の人にやさしいまちづくりの推進に関する調査研究事業」)

– 富士通研究所– コクヨS&T株式会社– コクヨRDI センター– 認知症フレンドシップクラブ 

• 協力– 大日本印刷ソーシャルイノベー

ション研究所

ブロードバンドアソシエーション 18Photo: 下村領

Page 19: スマート健康・医療プラットフォームの課題を考える 「認知症に関する事例とオープンデータ活用の観点」

基本的な考え方• 社会的なデータ活用を進める–個人に関する理解を深めるためのデータ–環境に関する理解を深めるためのデータ  →個人(市民、消費者)の意思決定を支援する

• より多様なステイクホルダーとの取組み– これまでの関係者にとどまらない、

マルチステイクホルダーの協力づくり

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Page 20: スマート健康・医療プラットフォームの課題を考える 「認知症に関する事例とオープンデータ活用の観点」

議論に向けて• 健康医療分野において、より多くの人が扱

えるよう「オープン」化できるデータとは何か?

• 利用シーン、生活シーンの分析考察から新たなステイクホルダーを洗い出し、新たな連携やアプローチを創出できないか?

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