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1978-2006

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C4 中国におけるグリーン建築の評価基準と表示

中国建築科学研究院 建築設計院 副院長 曾 捷

P1 皆様おはようございます。中国におけるグリーン建築の現状について皆さんと意見交流できる

機会をもつことができ大変うれしく存じます。今日私が皆様にご紹介させていただきます内容は、

中国のグリーン建築評価基準と評価表示についてです。 P2 3 つに分けてお話しさせていただきます。まず、グリーン建築の背景を皆さんと一緒に振り返

ってみたいと思います。次にグリーン建築評価基準のご紹介、 後にグリーン建築の評価表示に

ついてご紹介いたします。 P3 中国にグリーン建築の基準ができたのは、必要に迫られてのことで、建築分野においてもどう

してもこの方向に進まざるを得ない状況になったからです。中国におけるこの 20~30 年の発展に

ついては世界でも認められていることだと思います。しかし、この 20~30 年間に中国で生じた資

源と環境の状況は、工業先進国ではほぼ百年間の工業化プロセスにおいて現れたものです。 現在我が国の都市の 1/5 で深刻な空気汚染があり、国土面積の 1/3 で酸性雨の影響を受けてい

ます。またその他の環境問題も心が痛むような状況です。 P4 この写真は北京の中央商務地区です。天気の良い時に撮ったものです。 P5 これは空気品質が悪い時の写真です。前の写真と比べるとかなり差があると思います。これも

我が国の都市の縮図といえます。 P6 現在我が国の発展状況の大きな特徴として、都市化の加速があります。1978 年から 2006 年ま

での都市化の進み具合がこれでわかると思います。都市化の伸び率が毎年ほぼ 1 ポイント上昇し

ていることがわかります。都市人口の増加は建築業の需要の増加を意味しております。 P7 このグラフは 1991-2006 年の都市部の家屋建築の竣工面積を表しております。現在では中国の

年間竣工面積は 20 億㎡前後になっております。 P8 現在の建築の状況は、既存建築数が世界一で、年間の新築竣工面積は工業先進諸国の総和に匹

敵し、2015 年には全世界の新築建築の 50%が中国で建てられるという予測もあります。 一方で建築量が非常に膨大であり、もう一方で我が国一人当たりの資源とエネルギーは相対的

に乏しいという現実があります。我が国のどの資源も一人当たりの保有量になりますといずれも

世界の平均値より低いといえます。 P9 例を挙げますと、中国の一人当たりエネルギー消費量は 1.8 トン標準炭で、世界の平均値 2.37億トン標準炭より少ないです。中国の一人当たり建築エネルギー消費も低く、年間一人当たり

743kWh で、アメリカの 16000kWh、日本の 7700kWh よりはるかに低いです。

P10 中国の一人当たりエネルギー消費量の低さというのは、実際には室内空気と温度環境の快適性

を放棄した結果と言えます。一人当たりの消費量に人口数を掛けますと膨大な総エネルギー消費

量となります。現実の問題として、一人当たり建築エネルギー消費量は現在まだ低いですが、生

活レベルの向上につれて高まるという圧力に直面しています。 ここではエネルギー消費量を1つの要素として説明しましたが、実際には中国の他の資源にお

いても同様の事情があります。従って省エネ、環境保護を力説せざるを得ないし、グリーン建築

を提唱せざるを得ないということになります。 P11 中国のグリーン建築の背景について見てまいりましたので、次にグリーン建築の評価基準につ

いてご紹介いたします。 P12 グリーン建築の評価基準が出されたのは、このような背景があったわけです。 2006 年に当院責任編集による『グリーン建築評価基準』が公布されました。これは国が公布を

承認した 初で唯一のグリーン建築に関する国家基準です。 P13 この基準の中にグリーン建築の定義が示されております。この定義で 4 つの面が強調されてい

ます。 一つは建築のライフサイクルです。なぜかと申しますと、これまで中国では建築物のライフサ

イクルという概念が軽視されていたからです。初期投資についてはかなり重視されますが、ラン

ニングコストについてはそれほど重視されてきませんでした。 二つ目は、資源の節約、環境保護、および汚染削減が強調されております。 三つ目は、建築空間における健康、適用性、効率性です。 終目的はもちろん、自然と調和し共生する建築です。 P14 このような建築基準の適用対象は、住宅建築と、公共建築のうちオフィス建築、店舗建築、ホ

テル建築に対する評価として適用されます。その他の建築もこの基準を参考にすることができま

す。 P15 この基準にはいくつか原則があります。 第一の原則は現地に適合させることです。皆さんご存知のようにグリーン建築の精神は現地適

合です。 P16 地域によって特徴があります。例えば、熱帯の建築は日よけや通風が重要です。寒冷地区では

断熱保温が強調されます。中国は国土が広いですから、地域によって気候条件、地理環境、自然

資源、生産力の発展レベル、生活習慣などがみな違います。右の二つの地図をご覧ください。上

の地図はソーラーエネルギー資源の分布図です。下の地図は年間降水量の分布図です。ある一つ

の技術を使う場合、必ず現地の状況に即して適性を考えた選択をしなければならないということ

が、この図からわかります。従いまして、私どもで作成したこの国家基準は、全国一律に適用す

るものではなく、これをもとに、各地域・地方でそれぞれのグリーン建築評価基準を作成してお

ります。 P17-20 評価基準の第二の原則は、資源の効率利用の原則と私どもは言っております。

これは私どもがグリーン建築評価の国家基準の作成過程で貫いた原則的考え方です。エネルギ

ーであれ、水資源であれ、材料であれ、評価にあたって次の 3 ステップで評価するということを

原則としました。 まず第1ステップとしては不必要な使用を減らすことです。例えば、省エネでは、構造主体の

保温断熱措置、節水では節水器具の採用などです。構造では、節材できる構造システムの採用な

どで、いずれも不必要な使用を減らすためです。 第 2 ステップの条件としては、資源の利用効率に関する条件です。例えばエネルギーを消費す

る設備や施設等に対する要件です。例えば水の循環利用とか、段階的利用などがあります。いず

れも資源の利用効率を高めるためです。 第 3 ステップは再生可能な資源を使うことです。例えば、再生可能エネルギーや非在来水源を

使うことです。この非在来水源とは、建築中水とか、公共事業再生水とか雨水や海水などを指し

ております。 評価基準はこの 3 ステップを通して資源の も効率的な利用を目指すものです。 P21 中国のグリーン建築評価基準システムには6つの指標カテゴリーがあります。それは、土地節

約と室外環境、省エネとエネルギー利用、節水と水資源利用、節材と材料資源利用、室内環境品

質、それに運営管理の6つです。この指標には外国と共通する指標もありますが中国独特の指標

もあります。たとえば土地節約がそうです。 P22 グリーン建築評価の基準条項を設定するに当たり、3 つの部分に分けております。1つは規制

項目、これは必須条件で、私どもはこれを一条否決項と呼んでおります。2 つ目と 3 つ目は一般

項目と選択項目で、ともに任意選択条件で、その数によってグリーン建築の等級が決まります。 P23-25 これが評価基準の等級区分です。現在中国ではグリーン建築の等級として 3 等級、すなわち 1つ星、2 つ星、3 つ星にわけています。今後 5 等級に増やそうかとも考えております。と申します

のは、多くのデベロッパーが 5 つ星に特に魅力を感じるようですので。 中国のグリーン建築評価指標システムの等級区分には一つ特徴があります。この 6 つの指標カ

テゴリーの各項目の得点は他のカテゴリーの得点と貸し借りできないことです。つまり、一般項

目の各カテゴリーについてそれぞれ要件を満たさなければ星を獲得できません。この点が海外の

多くの基準と違うと思います。言い換えればこの 6 カテゴリーの重要度は同等だということです。

もちろん選択項目のほうは得点の貸し借りが可能です。 P26 次に、実際に中国でグリーン建築の評価を行う場合、この図のように簡単な流れで行います。

ある建物がグリーン建築かどうかを評価する際、まず規制項目をすべて満たすかどうかをチェッ

クします。この規制項目をすべて満たしていれば、グリーン建築に評価される可能性が出てきま

す。さらに一般項目と選択項目の状況をチェックして初めてグリーン建築かそうでないかという

判断になります。 P27 以上、グリーン建築の評価基準についてご紹介いたしましたが、これからグリーン建築評価の

表示についてお話しいたします。 P28 現在、中国のグリーン建築評価表示は、グリーン建築評価基準を使って行われます。建設部は

部〔国〕レベルの評価表示管理弁公室を 2 つ設置しました。2 つとも北京に置かれ、全国の1つ

星から3つ星までの評価申請を受け付けます。これ以外に各省・市・自治区でも地方レベルの表

示管理弁公室を設置することができます。地方レベルでは1つ星と2つ星の評価申請を受け付け

ます。現在のところ 18 の省・市・自治区がこの資格を取得しております。また 50 以上のプロジ

ェクトがグリーン建築評価表示の認証を取得しました。 P29 これはその地方レベルの評価表示管理弁公室を置く省・市・自治区です。 P30 評価を行う根拠は国家基準と、管理規則および技術細則です。 P31 申請主体はデベロッパーまたは建築所有者です。設計事業者、施工事業者、建物管理事業者な

ど関連団体も申請に共同参加することができます。 P32 評価申請の条件についてお話しします。 中国のグリーン建築評価表示は2種類にわかれまして、1つは設計評価表示、もう1つは評価

表示または運営段階表示とも称しております。 P33 申請の流れは非常に簡単です。申請者が申請を提出してから、グリーン建築評価表示管理弁公

室が書類を審査し、審査が完了しますと公示を行いまして、それから建設部より証書が交付され

ます。 P34 これからご覧に入れる写真はグリーン建築マークを取得したプロジェクトです。例えば、上海

万博センターなどがあります。 P35-37 以上で私のご紹介を終わります。ご指摘を頂ければと存じます。ありがとうございました。

P22 拡大

4 住宅建築

4.1 土地節約と屋外環境

規制項目 4.1.1 用地建設によって現地の文物・自然水系・湿地・基本農地・森林およびその他の保護区を

破壊しない。 4.1.2 建築用地に選定された土地は、洪水災害・土石流およびラドン含有土壌の脅威がない。建

築用地のセキュリティーエリア内は電磁放射被害および火気・爆発物・有毒物質などの危険要因

がない。 4.1.3 一人当たり宅地指標:低層 43 ㎡以下、多層 28 ㎡以下、中高層 24 ㎡以下、高層 15 ㎡以下。 4.1.4 居住区の建築配置は、屋内外の日照環境・採光および換気の要件を保証し、現行国家基準

『都市居住区計画設計規範』GB 50180 に定める住宅建築日照基準に関する条件に適合する。 4.1.5 稙栽は現地の気候と土壌の条件に適応する地場の植物を植え、維持管理簡便、耐候性に優

れ、病虫害が少なく、人体に無害の植物を選ぶ。 4.1.6 居住区の緑化率は 30%以上、一人当たり公共緑地面積は 1 ㎡以上。 4.1.7 居住区内部には排出基準を超える汚染源が無い。 4.1.8 施工中は環境保護の具体措置を定めて実施し、施工により惹起される大気汚染・土壌汚

染・騒音の影響・水汚染・光汚染および用地周辺地域への影響を制御する。

一般項目 4.1.9 居住区の公共サービス施設は計画どおり付帯建設し、総合建築を合理的に採用して周辺地

域と共に利用する。 4.1.10 なお使用可能な旧建築を充分利用する。 4.1.11 居住区の環境騒音は、現行国家基準『都市区域環境騒音基準』GB 3096 の規定に適合す

る。 4.1.12 居住区屋外のヒートアイランド強度は1日平均 1.5℃以下。 4.1.13 居住区の風環境は、冬季屋外の歩行快適性および「過渡季」・夏季の自然通風に有益であ

る。 4.1.14 現地の気候条件と植物自然分布の特徴に基づき、稙栽は複数タイプの植物、喬木・灌木・

草木を組合せ多階層の植物群落を構成し、緑地 100m²当たりの喬木数は 3 株以上。 4.1.15 用地選定と居住区出入り口の設置は、居住者の公共交通網への利便性を図る。居住区の

出入り口から公共交通の乗り場までの歩行距離は 500m 以下。 4.1.16 居住区の非機動車輌道路・地上停車場およびその他の硬質舗装は、透水性舗装を採用し、

且つ造園緑化を利用して日陰を提供する。屋外の透水性舗装面の面積比は 45%以上。

選択項目 4.1.17 地下空間を合理的に開発利用する。 4.1.18 荒廃地を合理的に利用し建設を行う。既に汚染された荒廃地に対し処理を行い且つ関連

基準に適合する。

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