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広告信頼度

グローバル調査 GLOBAL TRUST IN ADVERTISING

進化するメディアにおける必勝戦略 2015年9月 Copyright © 2015 The Nielsen Company

すべての広告は

「リーチ」に始まり

「リアクション」に終わる

世界のトレンド:

• 信頼度ランキング第1位は友人・家族からの推薦

第2位は企業(ブランド)ウェブサイト

• 3人中2人が信頼する、インターネット上の消費者の口コミは 信頼度第3位

• オンライン広告形態の激増でオフラインの従来型ペイドメディアに対する

信頼が損なわれることはなく、回答者のおよそ6割が、テレビ広告(63%)、

新聞広告(60%)、雑誌広告(58%)を信頼している

• ミレニアル世代の信頼度は、テレビ、新聞、雑誌を含む全19の広告形態/ 媒体のうち、18で最も高い

• 欧米ではユーモアが、中南米では健康関連の話題が、アジア太平洋と

アフリカ・中東では日常生活を描いた広告が最も共感される 2 広告信頼度グローバル調査

広告キャンペーンを成功へ導く3つの要素は、リーチ、レゾナンス、リアクション。適切な

ターゲットにリーチし、共感を生み、望む行動を引き起こす。簡単そうに聞こえるでしょう

か?実はそうではありません。

メディアの拡散や技術革新が進んだ結果、消費者との間にまったく新たなつながりが生

まれ、広告業界は大きな変化のときを迎えています。スマートフォンで動画を視聴し、パ

ソコンで音楽を聞き、タブレットで新聞を読む、ある時はすべて同時に。それほど多くの

選択肢がある中で、ターゲットとする消費者にリーチし、共感、行動を促すための適切

な広告予算の配分を見つけ出す作業は、ますます困難を極めています。

飽和した市場で広告効果を最大化する方法は決してひとつではありませんが、日々利

用するさまざまなメディアで提供されている広告を消費者がどのように感じているかを

理解することが、初めの一歩となるでしょう。

ニールセン エクスパンデッド・バーティカルズ部門責任者のランダル・ビアードは次のよ

うに述べています。「広告主はデジタルで消費者を追いかけ始めましたが、デジタル広

告キャンペーンの3分の1ほどは機能していません。認知を上げることもできなければ、

購買意欲を高めることもできていないのです。これまで以上に消費者自身がコンテンツ

の消費やブランドとの関わり方をコントロールするようになった今、スクリーンを跨いで

提供される広告に消費者がどのように共感しているかをよく理解することこそが、記憶

に残り、ブランドの価値を高める広告を作る唯一の方法なのです」。 ニールセン広告信頼度グローバル調査は、60の国と地域の30,000人のインターネット

ユーザーを対象に、19種類の「ペイド(Paid)」「アーンド(Earned)」「オウンド(Owned)」メデ

ィアに対する消費者信頼度を測定しました。調査結果からは、消費者が最も強く共感す

る広告形態、今後の成長余地のある広告形態が明らかになっています。また、行動を

喚起するプラットフォームを世界の消費者が積極的に利用している事実も認識すべき

でしょう。消費者を最も楽しませるのはどのようなメッセージなのか。当然かもしれませ

んが、その答えは世代によって異なります。

グローバル調査について

本調査結果は、60の国と地域の消費者を対象に実施されたインターネッ

トによるアンケートに基づいています。オンラインアンケートは大規模に

世界中の人を対象とできますが、その回答者はインターネットユーザー

に限られ、全人口に対する傾向が反映されるものではありません。新興

市場のインターネット普及率はまだ上昇を続けている段階であり、利用

者は対象国の人口全体に比べると比較的豊かで若い世代が多いことが

特徴です。また、購買習慣に関する内容は、実買データではなく消費者

の回答に基づいています。

Copyright © 2015 The Nielsen Company 3

影響の輪は拡散する

最も信頼できるのは、自分たちが知っていて、信頼している人から直接届けられる

広告。10人中8人(83%)は、友人や家族からの推薦を「完全に」、または「ある程度」

信頼しています。しかし影響力のある口コミは、必ずしも親しい人が発するものだけ

とは限りません。回答者の3分の2(66%)はインターネット上の消費者の口コミを信じ

ており、信頼度の高さは全調査対象形態の中で第3位です。

ビアードは次のように述べています。「効果的に視聴者へリーチするデジタル広告

の力を過小評価すべきではありません。すでにいくつかのブランドは、オンラインの

口コミを活かしたマーケティング手法を確立しており、その成果は急速に広まってい

ます。ブランドをこよなく愛する消費者の”言葉”は企業のメッセージを増幅させる大

きな力となりますが、そのためには彼らに”言葉”を発する理由を提供する必要があ

ります。売り手から買い手への一方通行からインタラクティブなコミュニケーションへ

の転換を進め、透明性を確保し、そして説明責任を果たすことが重要です。オンライ

ンメディアは、ひとつ間違えると企業の信頼や評判に大きな損害をもたらす存在に

変わる危険性をはらむことにも留意すべきでしょう」。

企業やブランドのオウンドメディアもまた、最も信頼される広告形態のひとつです。

ブランドウェブサイトの広告を信頼する消費者は全体の70%で、信頼度の高さは第2

位です。さらに、回答者の過半数(56%)が登録型のメールマガジン等を信頼してい

ます。

信頼度の高い「アーンド(Earned)」「オウンド(Owned)」メディア

広告を「完全に/ある程度信頼する」回答者の割合

アーンド オウンド

2015年 2013年比

2015年 2013年比

知人の推薦 増減 増減

企業(ブランド)ウェブサイト

83% -1% 70% +1%

インターネット上の消費者の口コミ ブランド・スポンサーシップ

66% -2% 61% 0%

新聞の社説・コラム 登録型メールマガジン

66% -1% 56% 0%

出典:ニールセン 広告信頼度グローバル調査、2015 Q1, 2013 Q1

4 広告信頼度グローバル調査レポート

従来型広告に対する

信頼はゆるぎない

メディアの複雑化が増すなか、オンライン広告形態の激増がオフラインの従来型

ペイドメディアに対する信頼度を侵食しているわけではありません。テレビ、新

聞、雑誌は、依然として信頼され続けるメディアです。回答者全体の6割超(63%)

が、テレビ広告を「完全に」または「ある程度信頼する」と答えており、2013年比で

1ポイント上昇しています。同様に新聞および雑誌広告を信頼している回答者の

割合はこれよりわずかに低いだけで、それぞれ2年前と比べて1ポイント、2ポイン

ト減の60%、58%でした。

オンラインおよびモバイルのペイドメディアに対する信頼度は、2013年調査とほぼ

同じ水準です。全回答者のおよそ半数は、オンライン動画広告(48%、2013年比

増減なし)、検索連動型広告(47%、同1ポイント減)、ソーシャルネットワークの広

告(46%、同2ポイント減)を完全にまたはある程度信頼すると答えています。さら

に、全体の約4割はオンラインバナー広告(42%、同増減なし)およびモバイル広

告(43%、同2 ポイント減)を信頼しています。一方、モバイルテキスト広告を信頼

していると答えた回答者は約3分の1にとどまります(36%、同1ポイント減)。

ビアードは、「デジタル広告や効果測定ツールを使いこなすようになり、企業はデジタル

広告予算を増やしてきています。しかしテレビは、依然として85%~90%の高いユニーク

リーチ率(重複を除いて広告が視聴者に到達した回数を1度だけ数えたリーチ率)を誇り

ます。精密にターゲットを絞ったキャンペーン、キャンペーン中での最適化、よりクリエイ

ティブなオプションなど、デジタル広告には確かに大きなメリットがありますが、テレビか

らデジタルへの全面的な移行は、どのマーケッターにとってもあまりに大胆な行動です。

ROIを最適化するためにも、オフラインとオンライン、両チャネルミックスを検討するのが

良いでしょう」。

Copyright © 2015 The Nielsen Company 5

従来型広告形態・デジタル広告形態の信頼度は共に安定

広告を「完全に/ある程度信頼する」回答者の割合

ペイド(従来型)

2015 2013年比

増減

テレビ広告

+1%

63%

新聞広告

60% -1%

雑誌広告

58% -2%

看板・屋外広告

56% -1%

テレビ番組での商品提供

55% 0%

ラジオ広告

54% -3%

映画上映前広告

54% -2%

ペイド(オンライン/モバイル)

2015 2013年比

増減

オンライン動画広告

0%

48%

検索連動型広告

47% -1%

ソーシャルネットワーク広告

46% -2%

モバイル広告

43% -2%

オンラインバナー広告

42% 0%

携帯電話のテキスト広告

36% -1%

出典:ニールセン 広告信頼度グローバル調査、2015 Q1, 2013 Q1

6 広告信頼度グローバル調査レポート

オンライン広告は

行動喚起に

つながりやすい

広告の信頼度と行動喚起度は別物です。

広告への信頼と消費者行動は明らかに連動しますが、信頼は購入の必要条件

なのでしょうか? データが示す答えは「必ずしもそうではない」です。たとえ信頼

度が低い広告形態でも、消費者を購入場所へと導くうえで極めて効果的となるこ

とがあるためです。

友人や家族の意見を信頼すると答えた回答者と同じ割合の人々(共に83%)が、

少なくとも時々はそうした意見を受けて行動を起こすと答えています。同様に、ブ

ランドウェブサイトへの信頼度および行動喚起度も、それぞれ70%で等しくなって

います。

しかしペイド広告の多くでは、行動をする人の割合が信頼する人の割合を上回り

ます。つまり、消費者は信頼できる広告を見つける以上に、広告を見て行動を起

こすことが多いと答えているのです。これは特にオンライン、モバイル広告によく

当てはまります。検索連動型広告(信頼:47%、行動:58%)、ソーシャルネットワー

ク広告(信頼:46%、行動:56%)、そして携帯電話のテキスト広告(信頼:36%、行

動:46%)では、行動喚起度が信頼度に比べて10ポイント以上高くなっています。

ビアードは次のように分析しています。「行動喚起が信頼度を上回るこれらの広告形態

に共通の特性は、製品・サービスにアクセスしやすいことです。気に入ったらすぐに購

入することもできます。オンライン、モバイル広告は、接触した消費者を簡単に取り込

み、素早い行動を起こさせます。多くの場合、消費者はリンクをクリックするだけで、より

多くの情報を獲得したり製品を購入したりできるページへと導かれてゆくのです」。 Copyright © 2015 The Nielsen Company 7

行動喚起度が信頼度を上回広告形態

広告を「完全に/ある程度信頼する」回答者の割合 「必ず行動する」「時々行動する」と答えた人の割合

8 広告信頼度グローバル調査レポート

信頼度、行動喚起率が

ともに高い新興市場

地域別の傾向に着目すると、信頼度は総じて新興市場において高くなる

ようです。その筆頭が中南米で、調査対象の全19広告形態中、従来型

を中心とした10の形態に対する信頼度は他地域を上回っています。アフ

リカおよび中東はオンライン・オフラインの双方を含む7つの形態に対す

る信頼度が地域別で最も高く、アジア太平洋は、モバイル広告、携帯電

話のテキスト広告を含む3つの形態への信頼度が全地域中最高です。

また、これらの地域においては、少なくとも時々は広告を見て行動すると

答える消費者の割合も高くなる傾向にあります。

欧州の消費者は広告に最も疑い深く、19形態すべてに対する信頼度が他

の地域を下回りました。同様に行動をすると答える人の割合も、ほぼ例外な

く低くなっています(19形態中18で最も低い)。

北米の結果は一様ではありません。広告への信頼度が世界平均を下回る広

告形態はブランドウェブサイトを含めて9つにのぼりますが、それとほぼ同数

の8形態に対しては平均以上の信頼度が示されています。形態を問わず、信

頼度が行動喚起度を常に(大きく)上回るのも、他地域にはない特徴です。

Copyright © 2015 The Nielsen Company 9

各広告形態への信頼度が最も高い地域

媒体 出典:ニールセン 広告信頼度グローバル調査、2015 Q1

10 広告信頼度グローバル調査レポート

知人の推薦

企業(ブランド)ウェブサイト

インターネット上の消費者の口コミ

新聞の社説・コラム

テレビ広告

ブランド・スポンサーシップ

新聞広告

雑誌広告

看板・屋外広告

登録型メールマガジン

テレビ番組での商品提供

ラジオ広告

映画上映前広告

オンライン動画広告

検索連動型広告

ソーシャルネットワーク広告

モバイル広告

オンラインバナー広告

携帯電話のテキスト広告

広告への信頼が厚い新興市場の消費者

広告を「完全に/ある程度信頼する」回答者の割合(地域別)

出典:ニールセン 広告信頼度グローバル調査、2015 Q1 Copyright © 2015 The Nielsen Company 11

知人の推薦

企業(ブランド)ウェブサイト

新聞の社説・コラム

インターネット上の消費者の口コミ

テレビ広告

ブランド・スポンサーシップ

新聞広告

雑誌広告

看板・屋外広告

登録型メールマガジン

テレビ番組での商品提供

映画上映前広告

ラジオ広告

オンライン動画広告

モバイル広告

ソーシャルネットワーク広告

検索連動型広告

オンラインバナー広告

携帯電話のテキスト広告

媒体

従来型広告形態は

ミレニアル世代に

特に強い

年齢は広告信頼度・行動喚起度にどのような影響を与えるのでしょうか?

やや想定外の結果が得られました。

オンライン、モバイル広告への信頼度が最も高いのは、インターネットとと

もに育ったミレニアル世代(21~34歳)、そして僅差でジェネレーションX世

代(35~49歳)が続くことに驚きはないでしょう。ただし、ミレニアル世代の

信頼度が平均を上回るのは、オンライン広告やモバイル広告に限った話

ではありません。この世代における広告信頼度は、テレビ、新聞、雑誌を

含め、全19の広告形態や媒体のうち18で最高となっており、うち16の広告

形態や媒体においては最も高い行動意思も示されています。

「コンテンツをいつ、どこで見て、聞いて、読むのか、そしてどのデバイス

でそうするかをより強く、自らでコントロールするミレニアル世代のメディア

消費行動は、年上の世代とは異なります。ただし、従来型メディアへの依

存度が比較的低いとはいえ、これら広告媒体に対する彼らの信頼や行動

を喚起される度合いは依然として高いままです。統合されたマルチチャネ

ルによるアプローチはあらゆる世代に最も有効といえますが、ミレニアル

世代へリーチしようとする場合には特に重要でしょう」とビアードは述べて

います。 12 広告信頼度グローバル調査レポート

ほぼすべての広告形態を最も信頼しているのはミレニアル世代

広告を「完全に/ある程度信頼する」回答者の割合(年代別) ジェネレーションZ世代 ミレニアル世代 ジェネレーションX世代 ベビーブーマー世代 サイレントGen世代

(15~20歳) (21~34歳) (35~49歳) (50~64歳) (65歳以上)

知人の推薦 83% 85% 83% 80% 79%

企業(ブランド)ウェブサイト 72% 75% 70% 59% 50%

インターネット上の消費者の口コミ 63% 70% 69% 58% 47%

新聞の社説・コラム 68% 68% 66% 60% 55%

テレビ広告 58% 67% 64% 55% 48%

ブランド・スポンサーシップ 62% 66% 62% 52% 42%

雑誌広告 57% 62% 61% 50% 46%

新聞広告 57% 62% 62% 55% 53%

映画上映前広告 54% 60% 55% 42% 31%

看板・屋外広告 59% 60% 57% 46% 38%

テレビ番組での商品提供 51% 60% 56% 42% 39%

登録型メールマガジン 54% 57% 56% 53% 54%

ラジオ広告 51% 55% 57% 49% 42%

オンライン動画広告 45% 53% 50% 37% 27%

検索連動型広告 43% 52% 50% 41% 33%

ソーシャルネットワーク広告 45% 51% 47% 35% 26%

モバイル広告 42% 48% 45% 31% 20%

オンラインバナー広告 36% 47% 43% 34% 25%

携帯電話のテキスト広告 32% 41% 38% 27% 18%

出典:ニールセン 広告信頼度グローバル調査、2015 Q1 Copyright © 2015 The Nielsen Company 13

エモーショナルな 広告は効果的

キャンペーンの成功に必要なのは、消費者へリーチするための適切なメ

ディア選びのみではありません。彼らに伝えるメッセージも大切です。ニー

ルセン コンシューマー・ニューロサイエンスリサーチによって、効果的な広

告は「注意喚起度」「長期記憶」「感情関与度」の3点で優れていることが

明らかになっています。では、これらの要素で優れた広告はどのようにし

て作るのでしょうか。鍵となるのは、共感されるメッセージを用いた、視聴

者とのつながりの構築です。

世界の消費者が最も共感できると感じるのは、日常の生活風景を描い

た広告です(44%が選択)。学習や記憶に関するコンシューマー・ニュー

ロサイエンスリサーチでも、身近なテーマを採用すると広告が記憶に残

りやすくなることが分かっています。

ビアードは次のようにコメントしています。「最も効果的な広告に共通す

る特徴は、テンポの良い単純なストーリー展開、新奇性があり印象的な

イメージや画像、そして視聴者との感情的な結びつきです。これらの要

素が創造的な広告の根幹となりますが、必ず成功する「万能な方法」は

ありません。ある市場、ある地域で有効な方法があったとしても、それが

他でも通用するとは限りません。地域ごとの消費者の特性をよく理解す

ることが極めて重要なのです」。

実際のところ、広告メッセージの受け止め方には大きな地域差が生じてい

ます。ユーモアは欧米の消費者に特に効果的です。欧州で51%、北米で

は50%がユーモアのある広告が最も魅力的なメッセージタイプであると答

える一方、他の地域では3番目あるいは4番目(アジア太平洋、中南米)と

位置づけられています。中南米では健康関連のテーマが最も共感されて

います。家族を題材にした広告も、中南米そしてアフリカ・中東で多くの共

感を呼んでいます。

欧米ではユーモア、新興市場では日常生活や

健康をテーマにした広告が最も共感される

最も共感される 広告テーマ

アジア太平洋 欧州

アフリカ・中東 中南米

北米

日常生活

ユーモア

5

1% 50%

38%

33%

健康関連

出典:ニールセン 広告信頼度グローバル調査、2015 Q1

14 広告信頼度グローバル調査レポート

広告共感度における地域差

最も共感される広告テーマ

アジア太平洋 欧州 アフリカ・中東 中南米 北米

日常生活 ユーモア 健康 家族 の描写 関連 志向

45% 32% 44% 37%

41% 51% 26% 29% 44% 38% 34% 42%

50% 33% 52% 47%

35% 50% 24% 33%

価格志向 エネルギッシュ・ アクション 憧れ・願望 子供中心

37% 30% 26% 16%

20% 16% 17% 17% 32% 22% 20% 24%

37% 20% 23% 30%

38% 17% 13% 13%

感傷的 ペット・動物 スポーツ 競争 中心

18% 10% 12% 12%

14% 21% 13% 10% 19% 14% 18% 25%

23% 23% 23% 16%

15% 27% 12% 10%

自動車関連 著名人の セクシャル スポーツ選手の 推薦 推薦

10% 14% 9% 8%

11% 7% 9% 6% 14% 14% 12% 10%

16% 9% 16% 9%

6% 8% 11% 5%

出典:ニールセン 広告信頼度グローバル調査、2015 Q1

Copyright © 2015 The Nielsen Company 15

世代を問わずに

共感される

テーマもあれば 特定のターゲットに

訴えるテーマもある

視聴者との感情的なつながりを作ろうとしていますか?それではまず、誰にリ

ーチしたいのかをはっきりさせましょう。

中には世代を問わずに共感されるメッセージもあります。例えば日常生活を

描いた広告などは、どの年代においても約4割が共感しやすいと答えていま

す。また、ニールセンが米国のテレビ広告で実施したブランドリフト調査

(Nielsen TV Brand Effect)では、視聴者に親近感を抱かせるキャラクターの活

用が、若者にも年配者にも効果的であることが判明しています。ユーモアも

世代を問わずに受け入れられるテーマですが、好まれるユーモアの種類は

大きく異なるようです。年配者は巧みで軽いノリのユーモアを好みますが、若

者は風変りで辛辣、コメディ要素の強いものを望みます。健康志向、機能訴

求の広告もすべての世代から好意的に評価されています。

一方、他のメッセージは特定の人々に訴える力が強いようです。エネルギッ

シュ・アクション、憧れ・願望、セレブの推薦といった要素を取り入れた広告

は、ジェネレーションZ世代(15歳~20歳)やミレニアル世代(21歳~34歳)か

ら高い共感を得ます。年長者にはペットを題材にした広告が効果的なようで

す。

「視聴者をよく理解し彼らの好みを把握することの大切さは、どれほど強調しても言いす

ぎることはありません。使用する広告形態にかかわらず、視聴者の心に強く訴えかける

広告が最も大きな成功をつかむのです」とビアードは述べています。

16 広告信頼度グローバル調査レポート

年代で異なる広告共感度

若者に共感される広告と、年配者に共感される広告

エネルギッシュ・ アクション

28% 28%

21%

16%

8%

ジェネレーションZ

世代

(15歳~20歳)

ミレニアル世代

(21歳~34歳)

ジェネレーションX

世代

(35歳~49歳) ベビーブーマー

(50歳~64歳)

サイレントGen

世代

(65歳以上)

ペット/動物中心

13% 14%

16%

23%

24%

出典:ニールセン 広告信頼度グローバル調査、2015 Q1

Copyright © 2015 The Nielsen Company 17

世代を超えて受け入れられるテーマと、そうではないテーマ

Gen Z世代(15歳~20歳) ミレニアル世代(21歳~34歳) Gen X世代(35歳~49歳)

ベビーブーマー世代(50歳~64歳) サイレントジェネレーション世代(65歳以上)

日常生活 の描写 ユーモア 健康関連 価格志向

44% 46% 40% 39% 45% 46% 42% 37% 43% 38% 38% 33% 44% 37% 37% 32% 40% 37% 31% 31%

エネルギッシュ・ アクション 憧れ・願望 家族志向 感傷的

8% 13% 32% 8% 16% 16% 39% 15% 21% 20% 42% 17% 28% 25% 35% 18% 28% 25% 24% 17%

著名人の推薦 スポーツ関連 競争 ペット・動物中心

2% 10% 9% 24% 7% 12% 10% 23% 8% 14% 11% 16%

14% 14% 14% 14% 16% 16% 13% 13%

セクシャル 子供中心 スポーツ選手の

推薦 自動車関連

3% 12% 4% 9% 7% 16% 6% 9% 9% 23% 6% 11%

12% 19% 8% 12% 13% 9% 8% 8%

出典:ニールセン 広告信頼度グローバル調査、2015 Q1

18 広告信頼度グローバル調査レポート

広告戦略に

デジタルを組み込む

どのメディアを使用するにせよ、広告キャンペーンを成功させるには、適切な視

聴者にリーチし、メッセージに対する好意的な反応を獲得、そして意図した行動

を引き起こさせる必要があります。デジタルメディアには広告効果をさらに高め

る可能性が期待できますが、そのためには適切な運用が求められます。 • オフライン広告の戦略を流用しない。デジタルメディアのクリエイティブ

は、テレビのリニア広告と比べると格段に選択肢が広がります。ブランド、

マーケティング戦略、そして媒体に合わせたクリエイティブを選ぶことが必

要で、その際にオフライン広告の戦略に捉われるべきではありません。 • フォーカスを絞ったキャンペーン。デジタル広告の強みのひとつは属性情

報、購買行動、購入意思などの幅広い要素でターゲットを定義できること

です。例えばあるグループを対象にして成功を収めたのであれば、そのデ

ータから同様のモデルを作成し、類似した(すなわち同じような結果が期

待できる)グループを探し出すこともできるでしょう。 • オーディエンス保証を取り付ける。デジタル広告のビューアビリティは

50%程度と言われています(動画広告の場合、50%以下のクリエイティブ

表示面積で2秒以下の視聴) 。そこで多くのデジタルメディアは、企業が

出稿した広告が、ターゲットした視聴者から見られる位置に表示すること

を保証するようになりました。逆にオーディエンス保証のないデジタルメデ

ィアはお勧めできません。

• 主要評価指標に合わせた広告効果測定をする。成功を定義する指標が目

標に沿ったものであることを確認します。キャンペーンの目的が認知向上で

あれば、必要なのはクリックスルー率ではなくブランドリフト効果の計測で

す。新たな購買層を狙ったキャンペーンでは、購入者全体ではなく、新規購

入者のみを対象に売上効果を検証しましょう。完璧なメディアプランを作成

したところで、効果測定指標が不適切であれば成功にはつながりません。 • キャンペーン中に最適化。ブランドリフト、売上効果あるいはその両方をキ

ャンペーン期間中に計測、必要なアクションを取ることで広告キャンペーン

を最適化します。一例として、評価に応じてクリエイティブを入れ替える、視

聴者の反応が鈍くなる前にフリークエンシーを制御する、より高い効果が期

待できるメディアへ集中的に出稿する、などが考えられます。 • デジタルメディア、従来メディアの組み合わせによるブランドインパクト。

同じ視聴者にテレビとデジタルの双方で接触するクロスプラットフォーム戦

略は、たとえ接触回数に制限をかけたとしても、単一媒体を使用する広告

に比べて記憶に残りやすく、ブランドリフト効果も高いことが分かっていま

す。

Copyright © 2015 The Nielsen Company 19

調査対象国・地域

欧州

対象国 インターネット普及率

オーストリア 87% ベルギー 90% ブルガリア 59% クロアチア 71% チェコ共和国 78% デンマーク 97%

エストニア 83% フィンランド 97% フランス 83% ドイツ 87% ギリシャ 60% ハンガリー 75% アイルランド 79% イスラエル 76% イタリア 59% ラトビア 75% リトアニア 69%

オランダ 96% ノルウェー 95% ポーランド 67% ポルトガル 65% ルーマニア 51% ロシア 61% セルビア 65% スロバキア 82% スロベニア 76% スペイン 75%

スウェーデン 95%

スイス 89% トルコ 57% イギリス 90%

ウクライナ 42%

アジア太平洋

対象国 インターネット普及率

オーストラリア 94%

中国 47%

香港 81%

インド 20%

インドネシア 28%

日本 86%

マレーシア 67%

ニュージーランド 95%

フィリピン 41%

シンガポール 80%

韓国 92%

台湾 80%

タイ 30%

ベトナム 44%

中南米

対象国 インターネット普及率

アルゼンチン 75%

ブラジル 54%

チリ 67%

コロンビア 62%

メキシコ 49%

ペルー 42%

ベネズエラ 50%

中東/アフリカ

対象国 インターネット普及率

エジプト 53%

パキスタン 15%

サウジアラビア 67%

南アフリカ 52%

アラブ首長国連邦 96%

北米

対象国 インターネット普及率

カナダ 95%

アメリカ合衆国 87%

出典:Internet World Stats, 2014年6月30日

20 広告信頼度グローバル調査レポート

ニールセン グローバル調査について

ニールセン 広告信頼度グローバル調査は、アジア太平洋、欧州、中南米、

中東およびアフリカ、北米の合わせて60の国と地域で30,000人以上の

消費者を対象に、2015年2月23日から3月13日にかけて実施されました。

サンプルには国・地域ごとに年齢や性別の条件が設定され、インターネット

を利用する消費者を代表するよう に割り付けられています。最大許容誤差

は ±0.6% です。今回のニールセン調査は、インターネットアクセスを持つ

回答者のみを対象にしています。インターネット普及率は国によって異なり

ます。ニールセンは調査に使用するデータの基準を、インターネット普及率

60%以上、もしくはインターネットユーザー1,000万人以上と定めています。

世界消費者景況感調査を含むニールセングローバル調査は2005年に始

められました。

ニールセンについて

ニールセン N.V.(NYSE: NLSN)は、世界的な調査会社として消費者の購買行

動、視聴行動の分析を行っています。視聴行動分析部門は、メディア・広告

企業向けに各種デバイス上での動画・音声・テキストコンテンツ消費動向を

把握するトータルオーディエンス測定を提供しています。購買行動分析部門

は、消費財メーカーや小売企業を対象に業界で他に類を見ない世界規模の

リテールパフォーマンス分析を提供しています。視聴行動分析、購買行動分

析を他のデータと組み合わせた世界レベルの測定・分析により、ニールセン

はクライアントのパフォーマンス向上を支援します。S&P 500企業として、世界

人口の90%を網羅する、100カ国以上に拠点を有しています。

詳細は当社ウェブサイトをご覧ください:www.nielsen.com

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