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NM-1 NOVA Modulator

ユーザーマニュアル

イントロダクション目次. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3イントロダクション. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4

セットアップ例モノラル . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5ステレオ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6ループ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7ステレオ・ループ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8

基本操作本体図. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9接続 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10コントロール . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10

エフェクト・タイプChorus - コーラス . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 14Tri-Chorus - トライ・コーラス. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15Flanger - フランジャー . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 16Through Zero Flanger - スルー・ゼロ・フランジャー . . . . . 16Phaser - フェイザー. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 19

目次

3

Tremolo - トレモロ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 21Vibrato - ビブラート . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 24

その他の機能2エンジン構成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 25LFOシンク . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 25LFOトリガー. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 27

プリセットプリセット・モードとバンク・モード. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 28プリセット・モード . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 28バンク・モード . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 29プリセットのレンジ制限. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 30プリセットの保存 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 31

付録入力レベルのキャリブレーション . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 32技術仕様. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 33

TC Electronic, Sindalsvej 34, DK-8240 Risskov – info@tcelectronic.com Manual revision 1.0 – SW – V 1.0Prod. No: E60508311

Japanese Version

4

Nova Modulator - Creativity Enhanced

Nova Modulatorは、定評ある TCモジュレーション・エフェクトを一台に集約したコンパクト・ペダルです。新開発のモジュレーション・アルゴ

リズム「Tri-Chorus」と「Through-Zero-Flanger」を含む 7種類のエフェクトを搭載し、多彩なモジュレーション・エフェクトの演出を可能にします。

Nova Modulatorはデュアル・エンジン構造で、コーラス/トライ・コーラス/フランジャー/スルー・ゼロ・フランジャー/フェイザー/トレモロ/

ビブラートから 2つのエフェクトを任意の組み合わせで使用できます。また、2つのエフェクトのテンポを同期させたり、LFOのタイミングを小節の

頭に合わせるといった機能も備えています。9つのプリセット領域が用意されており、お好みの設定を瞬時に呼び出すことができます。

主な機能

• 7種類のスタジオ・クオリティー・モジュレーション・エフェクト

• デュアル・エンジン構造

• 9/ 18のユーザー・プリセット領域

• LFOシンク機能

• LFOトリガー機能

• タップテンポ機能

• 自動インプット・ゲイン調整機能

• ステレオ・イン/アウト仕様

イントロダクション

セットアップ例:モノラル

5

ギター、アンプ、Nova Modulatorから構成される標準的な

モノラルのセットアップです。

• ギターをNova Modulatorの Input Lに接続します。

• Nova ModulatorのOutput Lをギターアンプのインプットに

接続します。

Nova Modulatorは、ディストーションやオーバードライブ等

歪み系のペダルの後に接続することをお勧めします。

最善の S/N比を得るために、インプット・レベルに

合わせてペダルのキャリブレートを行なうことを

お勧めします。詳細は、後述「キャリブレーション」

セクションをご参照ください。

6

セットアップ例:ステレオ

Nova Modulatorのステレオ・エフェクトをフルに活用する

ための標準的なステレオのセットアップです。

• ギターをNova Modulatorの Input Lに接続します。

• Nova ModulatorのOutput LとOutput Rをそれぞれ別の

ギターアンプのインプットに接続します。

最善の S/N比を得るために、インプット・レベル

に合わせてペダルのキャリブレートを行なうこと

をお勧めします。詳細は、後述「キャリブレー

ション」セクションをご参照ください。

7

セットアップ例:エフェクト・ループ

Nova Modulatorをコンボ・アンプのエフェクト・ループ

(プリアンプ・セクションとパワーアンプ・セクションの間)

で使用するセットアップ例です。

• ギターをアンプのインプットに接続します。

• アンプのエフェクト・センド出力をNova Modulatorの Input

Lに接続します。

• Nova ModulatorのOutput Lをアンプのエフェクト・リター

ン入力に接続します。

最善の S/N比を得るために、インプット・レベルに

合わせてペダルのキャリブレートを行なうことを

お勧めします。詳細は、後述「キャリブレーション」

セクションをご参照ください。

セットアップ例:ステレオ・ループ

8

1台目のコンボ・アンプのプリアンプ・セクションで基本的な

サウンドを構築し、Nova Modulatorでそのサウンドにエフェ

クトを加えてステレオに分岐するセットアップ例です。2台目

のアンプはリターン端子のみを使用するため、そのアンプの

プリアンプ・セクションは省略され、実質パワーアンプ・

セクションのみを使用する形となります。

• ギターをアンプ Aのインプットに接続します。

• アンプ Aのエフェクト・センド出力を Nova Modulatorの

Input Lに接続します。

• Nova Modulatorの Output Lをアンプ Aのエフェクト・

リターン入力に接続します。

• Nova Modulatorの Output Rをアンプ Bのエフェクト・

リターン入力に接続します。

最善の S/N比を得るために、インプット・レベルに

合わせてペダルのキャリブレートを行なうことを

お勧めします。詳細は、後述「キャリブレーション」

セクションをご参照ください。

基本操作

9

NOVA MODULATORDUAL MODULATION EFFECTS

inputoutputR RL L powermono mono

hold and releasemanual/preset

on/off tap tempo

speed LFOSYNC

speed

shape/feed shape/feedtri-mix tri-mix

effect effect

depth depth

time/filter time/filter

flanger flangervibrato vibrato

HOLDto bypass

HOLDto calib

HOLDto bypass

tri-chor tri-chortremolo tremolochorus chorusphaser phaser

+variation +variation

A B

manual

presethold to store

10

基本操作

Nova Modulatorに装備されているノブとボタンの機能と基本操作を紹介

します。パラメータの詳細については、各エフェクトのセクションを

ご参照ください。

接続1 POWER - パワー

Nova Modulatorは 12V DC 300mAの電源を必要とします。製品に付属

のパワーサプライ、または同じ仕様のものをご使用ください。

2 INPUT L/R - インプット L/Rジャック

入力用の 1/4"モノラル・ジャックです。Nova Modulatorは入力の接続

方法を自動的に検知し、両インプットにジャックを接続している場合

には 1系統のステレオ・インプットとして扱います。モノラル接続の

場合は、必ず Input Lを使用してください。

3 OUTPUT L/R - アウトプット L/Rジャック

出力用の 1/4"モノラル・ジャックです。左右チャンネルの信号を出力

します。

コントロール4 ON/OFF - オン/オフ・スイッチ

このスイッチは、いつくかの機能を持ちます。

• スイッチを 1回踏むと、ペダルのオン/オフを切り替えるバイ

パス・スイッチとして機能します。

• スイッチを約 0.5秒長押しすると、マニュアル・モードとプリセッ

ト・モードの切り替えを行ないます。

5 TAP TEMPO - タップ・テンポ・スイッチ

テンポに合わせてスイッチを踏むことにより、グローバル・テンポを

指定できます。通常は、4分音符でテンポを指定します。

オン/オフとタップ・テンポ・スイッチによるプリセット選択

プリセット・モード時には、Presetボタンでプリセットを順番に切り

替えられます。最初に Tap Tempoを踏んでから、その直後にオン/

オフ・スイッチを繰り返し踏むことによって、同じ操作が行なえます。

11

基本操作

図: プリセットを順番に切り替える

1 2 3 etc.

フットスイッチ操作でプリセット番号を逆順に切り替えることも可能

です。Tap Tempoを 1度踏んで次にオン/オフ・スイッチを 1度踏み、

その後に Tap Tempoを繰り返し踏むことにより、プリセット・リストを

逆順に切り替えられます。

図: プリセットを逆順に切り替える

1 2 3 4 etc.

トグル・モード時にはディスプレイの右下に点が点灯します。

この点が点灯している間は、プリセットを順番(または逆順)

に切り替えられます。

6 DEPTH - デプス・ノブ

全エフェクト・タイプにおいて、標準的なデプス(深さ)・コント

ロールとして機能します。

- Chorus(コーラス)/ Tri-Chorus(トライ・コーラス)/ Flanger

(フランジャー)/ Vibrato(ビブラート)ではピッチ・デプスを

調節します。

- Phaser(フェイザー)ではフィルター・デプスをコントロールし

ます。

- Tremolo(トレモロ)ではボリュームのアッテネーション(トレ

モロのインテンシティ)をコントロールします。

7 SPEED - スピード・ノブ

全エフェクト・タイプにおいて、標準的なスピード(速度)・コント

ロールとして機能します。

8 TIME/FILTER - タイム/フィルター・ノブ

エフェクト・タイプによって次の機能を調節します。

Chorus コーラス・ディレイ・タイム

Tri-Chorus コーラス・ディレイ・タイム

Flanger フランジャー・ディレイ・タイム

Phaser 4/ 8/ 12フィルター(ディスプレイ上に表示されます)

Tremolo テンポに対する符割(ディスプレイ上に表示されます)

Vibrato ランプ・タイム *

• ランプ機能は +Variationボタンがオンの際に有効となる機能で、ヴォーカリストが行なうようにビブラートを徐々にかけていく効果を得られます。

9 SHAPE/FEED/TRI-MIX - シェイプ/フィード/トライ・ミックス・

ノブ

エフェクト・タイプによって次の機能を調節します。

Chorus ハイカット

Tri-Chorus コーラス・ミックス量

Flanger フランジャー・フィードバック

Phaser フェイザー・フィードバック

Tremolo パルスワイズ(パルス幅)

10 LFO SYNC - LFOシンク・ボタン

エフェクト・エンジン Aと Bの速度を同期させます。LFOシンクを

オンにすると LEDが点灯し、Tap Tempoスイッチでテンポを指定した

際に、その設定が両エンジンに反映されます。トレモロでは Time

ノブでテンポに対する符割を指定できます。詳細は後述「エフェクト」

セクションをご参照ください。

11 ディスプレイ

7セグメント・ディスプレイは、状況によって次の情報を表示します。

• 選択されているプリセット番号

• フェイザー選択時:フィルター数

• トレモロ選択時:テンポに対する符割

右下の点は次の状況を示します。

• ノブがプリセットに保存されている設定値と一致している場合

• プリセット・トグル・モード時

基本操作

12

12 PRESET - プリセット・ボタン

通常は、ボタンを 1度押すとプリセット・モードに切り替わります。

バンク・モード時には、プリセット #1を呼び出します。ボタンを

繰り返し押すと、プリセットが順番に切り替わります。プリセット・

モードでは、9つまでのプリセットをリコール(呼び出し)/ストア

(保存)できます。バンク・モードでは、18(2× 9)のプリセットを

保存できます。

「プリセット」セクション内の「プリセット数の制限」についての解説

も合わせてご参照ください。

13 + 16 EFFECT - エフェクト・ボタン

エンジン毎のエフェクトのオン/オフとエフェクト・タイプの選択に

使用します。

エンジンのエフェクトがオフの状態からオンに切り替えるには、Effect

ボタンを一度押します。オンからオフに切り替えるには、Effectボタン

を長押しします。このボタンで両エンジンのエフェクトを同時にオフ

にすることはできません。片方のエンジンがオンの状態でそのエン

ジンをオフにすると、もう片方のエンジンが自動的にオンになります。

両エンジンのエフェクトを同時にオフにする(=ペダル全体をバイ

パスする)には、オン/オフ・スイッチを使用します。

エフェクト・タイプを順番に切り替えるには、Effectボタンを繰り返し

押します。選択肢は次の通りです: Chorus(コーラス)/ Tri-Chorus

(トライ・コーラス)/ Flanger(フランジャー:赤 LED)/ Through-

Zero-Flanger(スルー・ゼロ・フランジャー:緑 LED)/ Phaser(フェ

イザー)/ Tremolo(トレモロ)/ Vibrato(ビブラート)。

14 + 17 +VARIATION - バリエーション・ボタン

エフェクト・タイプによっては、このボタンでエフェクトにバリエー

ションを与えることができます。例えば、トレモロでは、「ハード」と

「ソフト」タイプを切り替えられます。コーラスでは、フェイズ(位

相)を選択できます。エフェクト・タイプごとのバリエーションの

機能は、各エフェクトのセクションをご参照ください。

18 SPEED - スピード

LFOシンクがオフの場合、Speedノブと Tap Tempoスイッチでエン

ジン毎にエフェクトのスピードを指定できます。片方のエンジンは

タップ・テンポで速度を指定するため、一度に点灯するスピード LED

は 1つのみとなります(26ページ「LFOシンク・モードがオフの場合」

参照)。

基本操作

13

LFOシンクがオンの場合、両エンジンは同じ速度に同期します。この

場合、スピードの指定はエンジン Aの Speedノブか Tap Tempoスイッ

チのいずれかで行ないます。エンジン Aの Speedノブでスピードを

指定する場合、エンジン Aの Speed LEDがスピードを示します。Tap

Tempoスイッチでスピードを指定する場合、Tap Tempoスイッチの LED

がテンポを示します。

LFOシンク・モード時には、エンジン Bの Speedノブは無効と

なります。

Chorus - コーラス概要

コーラスは、信号を 2系統に分割して、片方の音程を変調させる効果

です。この一般的な種類のコーラスでは、原音を音程が変調された

信号と混ぜることによって効果が得られます。

Depth - デプス

エフェクトの深さを調節します。ノブを時計回りに回す程、モジュ

レーション成分の音程のずれ幅が大きくなります。

エフェクト・タイプ:CHORUS - コーラス

14

エフェクト・タイプ:CHORUS - コーラス

15

Speed - スピード

エフェクトの速度を調節します。

デプスとスピードの関係は重要です。スピードが早い程、

ピッチの「ずれ」感が不自然にならない範囲でのデプスの

上限が低くなります。

Time/Filter - タイム・パラメータ

コーラスのディレイ・タイムを調節します。この設定によって、コー

ラス効果の聴感上の広がりが変わります。12時のポジションで一般的

なサウンドが得られます。

Shape/Feed - ハイカット・パラメータ

高域のレベルを減少させます。効果が強すぎると感じる場合にお試し

ください。

Variation - バリエーション・ボタン

Rチャンネルの位相を 90度ずらし、ステレオ感を増幅させます。

ステレオのセットアップでのみ有効です。

Tri-Chorus - トライ・コーラス概要

トライ・コーラスは通常のコーラスのバリエーションで、異なるオフ

セットのかかったデプス/スピード/フェイズ/ディレイ・タイムを

持った 3つのコーラスを混ぜ合わせることによって、独特でステレオ

感の強い高密度のコーラス・サウンドを生成します。Speed/ Depth/

Timeパラメータの内容は、標準的なコーラスと同じです。

Shape/Feed/Tri-Mix - トライ・ミックス・パラメータ

ドライ信号(原音)とコーラス成分のミックス・バランスを調節し

ます。

Variation - バリエーション・ボタン

トライ・コーラスでは、フェイズのセッティングが 2種類用意されて

います。1つ目のオプションでは、3つのコーラスの位相を 90°/

180°/ 270°ずらし、より標準的なコーラス・サウンドが得られ

ます。もう片方のオプションは非対称型のフェイズとデプスのチュー

ニングがなされており、よりワイルドな効果が得られます。

16

エフェクト・タイプ: FLANGER - フランジャー

Flanger - フランジャー概要

フランジャーはコーラスと同じ系統のモジュレーション・エフェクト

です。原音は 2系統に分割され、片方の音程が変調されます。

フランジャーは、信号の一部に若干のディレイを施し、エフェクトの

入力にフィードバックすることにより、その独特なサウンドを生成し

ます。一般的に、コーラスに比べて短めのディレイ・タイムが使用

されます。その効果を確認するには、フィードバックの値をお試し

ください。

ノーマルと TZF(Through Zero Flanger - スルー・ゼロ・フランジャー)

モード

Nova Modulatorでは、2種類のフランジャーが用意されています。ノー

マル・フランジャーを選択するには、LEDが赤く点灯するまで Effect

ボタンを数回押します。そこからもう一度 Effectボタンを押すと、LED

がグリーンに変わり、TZFモードに切り替わったことを示します。TZF

モードは、テープデッキを使用した古典的なフランジャー効果の生成

方法をエミュレートします。

昔は、2台のテープデッキを同時に再生させて、それぞれ異なるタイ

ミングでデッキの再生スピードを上下に変えることによってフラン

ジャー効果を作り出していました。この手法によるフランジャー効果

は、再生中の 2つのテープがまるで同じ再生ポイント(ゼロ・ポイン

ト)を通過する際に、独特な位相のキャンセレーションが生じました。

現在一般的なフランジャー・ペダルやアルゴリズムでは 2系統の信号

が時間軸上まるで同一のポイントを交差することはないために、今ま

でフェイズ・キャンセレーションを起こすことはできませんでした。

Nova Modulatorの TZFモードは、これを可能にします。

Depth - デプス

エフェクトの深さを調節します。ノブを時計回りに回す程、モジュ

レーション成分の音程のずれ幅が大きくなります。

Speed - スピード

エフェクトの速度を調節します。

17

エフェクト・タイプ: FLANGER - フランジャー

Shape/Feed - フィードバック・パラメータ

短いモジュレーション・ディレイの成分をエフェクトの出力から入力

に循環させるフィードバック(レゾナンス)信号の量を調節します。

フィードバック値が高きすぎる(90~ 95%以上)と、内部フィード

バックにより発振ノイズが発生する可能性がありますので、大音量で

試すときには注意してください。マイナスの値に設定すると、アルゴ

リズムの入力にフィードバックされる信号の位相が反転します。

ネガティブ(-)フィードバック ポジティブ(+)フィードバック

Nova Modulatorのエフェクトはノブを 12時のポジションに

設定した状態で標準的なサウンドが得られるようにチュー

ニングされていますが、フィードバック・ノブはプラスマイ

ナスの両方向にセッティングを行なえるために、12時のポジ

ションではフィードバックはゼロとなります。フィードバッ

クは一般的なフランジャーの要素の 1つであり、フィード

バックがゼロの状態は通常のフランジャー効果としてはおと

なしすぎると感じられるはずです。ノーマル・フランジャー

を使用する際には、プラスマイナスいずれかのフィードバッ

クを与えることをお勧めいたします。

逆に、TZFモードを選択していて最もリアルなスルー・ゼロ・

フランジャー効果を得たい場合には、フィードバックを 12時

のポジションに設定してください。

18

エフェクト・タイプ: FLANGER - フランジャー

Time/Filter - フランジャー・ディレイ・パラメータ

フランジャーのディレイ・タイムを調節します。コーラスは通常 10 ms

前後であるのに対し、典型的なフランジャーは 5 ms前後の設定となりま

す。ディレイ・タイムを短くするとジェット・エンジン効果が得られ、

より長めのディレイ・タイムではバスルーム・タイプのサウンドが得ら

れます。

+Variation - バリエーション・ボタン

ノーマル・モードで +Variationボタンを押すと、Rチャンネルの位相

が 90°ずれます。TZFモードで Variationボタンを押すと、Rチャン

ネルの位相が 180°ずれます。

位相の傾斜はエフェクトのステレオ感に大幅な影響を与えます。

TZFモードをステレオのセットアップで使用すると、フランジャーは

Lチャンネルから始まり、後に Rチャンネルに移動していきます。

独特なフェイズ・キャンセレーションは、モジュレーションがステ

レオの中央のポイントを交差する時に生じます。

19

エフェクト・タイプ: PHASER - フェイザー

Phaser - フェイザー概要

フェイザー効果の電子的な原理は、まず信号を 2つの系統に分岐する

ことからはじまります。片方の系統はオールパス・フィルターを通過

し、アンプリチュードはそのままに位相を変化させます。位相の変化

は周波数によって異なります。この信号を原音と重ねると、位相差が

生じている周波数においてキャンセレーションが生じて、フェイザー

独特のノッチが得られます。ノッチのデプスは、ミックス比によって

変化します。最も深いノッチは 50%の比率で得られ、Nova Modulator

のミックス比は 50%で固定されています。

Depth - デプス

エフェクトの深さを調節します。ノブを時計回りに回す程、効果が

強くなります。

Speed - スピード

エフェクトの速度を調節します。

Shape/Feed - フィードバック・パラメータ

フェイザーの信号を出力から入力に循環させるフィードバックの量を

調節します。マイナスの値に設定すると、アルゴリズムの入力に

フィードバックされる信号の位相が反転します。

ネガティブ(-)フィードバック ポジティブ(+)フィードバック

Nova Modulatorのエフェクトはノブを 12時のポジションに

設定した状態で標準的なサウンドが得られるようにチュー

ニングされていますが、フィードバック・ノブはプラスマイ

ナスの両方向にセッティングを行なえるために、12時のポジ

ションではフィードバックはゼロとなります。フィードバッ

クをゼロの状態に設定すると、一般的なコンパクト・エフェ

クトと比べてエフェクトがおとなしすぎると感じられるかも

しれません。その場合は、プラスマイナスいずれかのフィー

ドバックを与えることをお勧めいたします。

20

エフェクト・タイプ: PHASER - フェイザー

Time/Filter - フィルター・パラメータ

フェイザーのフィルター数を指定します。フィルター数は、4/ 8/

12から選べます。ノブを回すと、ディスプレイ上に設定が表示されま

す。フィルター数が少ない程エフェクトの粒が粗くなり、フィルター

数が多い程なめらかになります。

フィルター数表示

4フィルター 8フィルター 12フィルター

ほとんどの古典的なペダルは 4フィルター・タイプです。

+Variation - バリエーション

エンファシスの周波数帯を切り替えます。

LEDがオンの状態では、ハイの周波数にエンファシスが与え

られます。主張しすぎない、上品で透明感のあるフェイザー・

サウンドが得られます。

LEDがオフの状態では、ローの周波数にエンファシスが与え

られます。より主張の強く、粒の粗いオールドスクールの

サウンドが得られます。

21

Tremolo - トレモロ概要

トレモロは信号のレベルを周期的に上下させるエフェクトです。Nova

Modulatorでは、ソフト(サイン波)とハード(矩形波)の曲線を選べ

ます。パルス幅も調節可能です。

Depth - デプス

エフェクトの深さを調節します。100%の設定では、信号のピーク間が

完全に無音となります。

Speed - スピード

エフェクトの速度を調節します。

Time/Filter - タイム・パラメータ

グローバル・テンポとの関係を、音符の符割で決定します。ノブの

ポジションによって設定が変わります。選択肢は次の通りです。

エフェクト・タイプ:TREMOLO - トレモロ

この範囲では、1/4音符の設定となります。

ディスプレイ上には

と表示されます。

この範囲では、3連 1/4音符の設定となります。

ディスプレイ上には

と表示されます。

この範囲では、1/8音符の設定となります。

ディスプレイ上には

と表示されます。

22

エフェクト・タイプ:TREMOLO - トレモロ

この範囲では、3連 1/8音符の設定となります。

ディスプレイ上には

と表示されます。

この範囲では、1/16音符の設定となります。

ディスプレイ上には

と表示されます。

この範囲では、3連 1/16音符の設定となります。

ディスプレイ上には

と表示されます。

Shape/Feed - パルスワイズ・パラメータ

トレモロのパルス幅を調節します。

例:「Hard」波形、狭いピーク

ノブ・ポジション 波形

例:クラシックな対称型トレモロ

ノブ・ポジション 波形

例:「Hard」波形、広いピーク

ノブ・ポジション 波形

90 phase change

Pulsewidth

Square

Triangle

Sine

90 phase c

90 phase change

Pulsewidth

23

+Variation - バリエーション

2種類の波形を選べます。Hard(ハード)は、より強い効果となり

ます。違いを耳で確認した上で波形を選択してください。

Soft - ソフト

Hard - ハード

音が完全に途切れるパルス状のトレモロ効果を得るには、

ハード・トレモロを選択し、Depthノブを時計回りに回し

きります。

Square

Triangle

Sine

90 phase change

P l idth

Square

Triangle

Sine

90 phase change

Pulsewidth

エフェクト・タイプ:TREMOLO - トレモロ

Vibrato - ビブラート概要

ビブラートは入力信号のピッチを変調します。得られる結果は、ボー

カリストのビブラート・テクニックに似ています。コーラスやフラン

ジャーとは異なり、ピッチ変調音に対して元の信号は加えません。

Depth - デプス

エフェクトの深さを調節します。値は、変調波形の振幅を示します。

Speed - スピード

エフェクトの速度を調節します。

Time/Filter - タイム・パラメータ

+Variationボタンでランプ機能がオンになっている場合のランプ・タイ

ムを指定します。詳細は後述のランプ機能の解説をご参照ください。

Shape/Feed - ハイカット・パラメータ

高域のレベルを減少させます。ビブラートにハイカットを施すと、

よりヴィンテージ・ライクなサウンドとなります。

Variation - バリエーション

バリエーションをオンにすると、Tap Tempoスイッチによりビブラー

ト機能と「ランプ」機能をオン/オフできるようになります。この

モードでは、Tap Tempoボタンはエフェクト単体をオン/オフする

ラッチ型のスイッチとしても機能します。

ランプ機能

ランプ機能がオンの状態で Tap Tempoスイッチを押すと、ビブラート

がほとんどかかっていない状態から始まり、ランプ状に徐々にビブ

ラートが強くなっていきます。ビブラートの最終的な強さは、Depth

ノブで設定します。ランプ・タイム(ビブラートが強くなる速度)は

Time/Filterノブで指定します。

エフェクト・タイプ:VIBRATO - ビブラート

24

その他の機能

25

2エンジン構成Nova Modulatorは同性能のエフェクト・エンジンを 2基搭載して

います。異なる 2種類のモジュレーション・エフェクトを同時使用

したり、同じ種類のエフェクトを 2つ重ねることによってエフェクト

を強調させることができます。

使い方としては、エフェクトを一度に一つだけ使用する方が一般的

かもしれません。または、両方のエンジンを同時使用する場合でも、

エフェクトのセッティング中にはもう片方はオフにしたいかもしれま

せん。こういった場合は、Effectボタンを約 0.5秒長押しすることに

よって、エンジンを個別にオフにできます。エンジンをオンにする

には、再度 Effectボタンを押します(この場合は、長押しする必要は

ありません)。

LFOシンクLFOとは?

LFOとは Low Frequency Oscillator=低周波発振器の略で、可聴範囲の

音よりも低い周波数にある、パルス状の信号を生成します。Nova

Modulatorでは、このパルスで様々なエフェクトのスピードをコント

ロールできます。

LFO Sync - LFOシンク

LFOシンク機能をオンにするには、LFO Syncボタンを押します。

LFOシンク機能は、エフェクト・エンジン Aと Bのスピード・パラ

メータを同期させます。LFOシンクをオンにすると LEDが点灯し、Tap

Tempoスイッチでテンポを指定した際に、その設定が両エンジンに

反映されます。

同じ設定のコーラス 2つをダブリングしてエフェクトを強調したり、

トレモロとフランジャー(またはフェイザー)のテンポを一致させる

といった使い回しの他にも、トレモロ 2つを異なる符割で使用する

ことによってリズム状のトレモロを生成させることも可能です。この

機能は多くの可能性を秘めておりますので、様々な設定や組み合わせ

を是非お試しください。

LFOシンク・モードにおける Speedノブの役割

LFOシンク・モードでは、エンジン Aの Speedノブは両エンジンの

マスター・スピード・コントロールとして機能します。エンジン Bの

Speedノブは無効となります。

LFOシンク・モードにおけるテンポ表示

LFOシンク・モードでテンポを指定するには、エンジン Aの Speed

ノブを回すか、Tap Tempoスイッチをタップします。

エンジン Aの Speedノブでテンポを指定すると、ノブ隣の LEDがテン

ポを表示します。Tap Tempoスイッチでテンポを指定すると、Tap Tempo

LEDがテンポを表示します。

LFOシンク・モードのオン/オフ切り替え

マニュアル・モード時に LFOシンクをオフにすると、エンジン Bの

Speedパラメータはエンジン Bの Speedノブのセッティングに変わり

ます。エンジン Aは、タップ・テンポの設定のまま維持されます。

プリセット・モード時に LFOシンクをオフにすると、エンジン Aと B

の Speedパラメータは LFOシンクをオンにした前の状態に戻ります。

LFOシンク・モードがオフの場合

LFOシンク・モードがオフの場合、Tap Tempoスイッチの操作による

タップ・テンポの設定を反映させるエンジンを指定できます。この

機能は、エンジン Aで使用しているトレモロの速度をタップ・テンポ

したいものの、同時に使用しているエンジン Bのコーラスの設定は

タップ・テンポで変えたくない、といった場合などに便利です。

その他の機能

26

操作手順

タップ・テンポでエンジン Bのスピードをコントロールする

エンジン Aの Speedノブを回し、次に Tap Tempoスイッチをタップし

ます。エンジン Aのスピードは Speedノブ、エンジン Bのテンポは Tap

Tempoスイッチの設定が反映されます。

• エンジン Aの Speed LEDはエンジン Aのテンポを表示します。

• Tap Tempo LEDはエンジン Bのテンポを表示します。

• エンジン Bの Speed LEDは点灯しません。

タップ・テンポでエンジン Aのスピードをコントロールする

エンジン Bの Speedノブを回し、次に Tap Tempoスイッチをタップし

ます。

• エンジン Bの Speed LEDは、Speedノブのセッティングに応じてエン

ジン Bのテンポを表示します。

• この場合は、それまでエンジン Aの Speed LEDが示していたエンジ

ン Aのテンポが Tap Tempo LEDに表示されます。

• エンジン Aの Speed LEDは点灯しません。

LFOトリガーLFOは、オン/オフ・スイッチで Nova Modulatorをオン/オフする

度にリセットされます。この機能は、トレモロを演奏する楽曲のテン

ポに合わせながら、トレモロの音量変化のタイミングを拍に合わせる

といった用途に使用できます。

• Nova Modulatorをバイパスします。

• エンジン Aでトレモロを選択し、エンジン Aをオンにします。

エフェクト・スイッチの LEDが点灯します。

• Time/Filterノブを次のポジションにセットして、1/8音符を選び

ます。

• Tap Tempoスイッチで 1/4音符をタップします。

• 小節の頭(1拍目)にオン/オフ・スイッチを踏みます。

LFOトリガーは全エフェクトで有効です。フェイザーを

周期の一番低い状態から初めて波頭を次の小節の頭に合わ

せる、といった応用も可能です。

その他の機能

27

プリセット・モードとバンク・モードNova Modulatorでは、プリセットを2つの方法で管理ならびに操作でき、

目的によって方法を使い分けられます。

プリセット・モード

ディフォルトのモードで、9つまでのプリセットを保存/呼び出しで

きます。このモードでは、常にノブのポジションを優先させるマニュ

アルの状態に切り替えることもできます。

操作手順:プリセット・モードの選択

• Manualボタンを 1秒長押しして、キャリブレーション・モードに

入ります。Presetボタンの LEDが点灯するはずです。ボタンが点滅

している場合は、Presetボタンを一回押します。

• キャリブレーション・モードを終了するには、Preset以外のボタン

を押します。

操作手順:プリセットのアクセス

• Presetを押すことにより、プリセットにアクセスします。最大 9つ

までのプリセットを保存できます。各プリセットはエンジン Aと B

の設定を同時に保存します。

プリセットには両エンジンの設定が保存されているため、

オン/オフの状態に関わらずエンジン A/ B間を切り替える

ことはできません。

操作手順:プリセットの選択

• Presetボタンを繰り返し押すことにより、プリセットが順番に切り

替わります。

• または、Tap Tempoスイッチを一度押し、直後にオン/オフ・ボタン

を複数回押すことでもプリセットを切り替えることができます。

プリセット・モードでは、選択したプリセットの設定と、マニュアル

の設定を切り替えられます。2つの設定間を切り替える操作手順は 2

方法あります。

• Manualボタンを押すと、マニュアル・モードに切り替わります。

このモードでは、ノブのポジションが常に反映されます。マニュ

アル・モードからプリセット・モードに戻るには、Presetボタンを

押します。

• オン/オフ・ボタンを約 1秒長押ししてからボタンを離すことでも

マニュアル・モードとプリセット・モードを切り替えられます。

プリセット

28

プリセット

29

バンク・モード

バンク・モードでは、2つのプリセットで構成されるバンクを 9つ

まで保存できます。このモードは、演奏する曲ごとに別のプリセット

を用意する場合に便利です。

操作手順:バンク・モードの選択

• Manualボタンを 1秒長押しして、キャリブレーション・モードに

入ります。Presetボタンの LEDが点滅するはずです。ボタンが点灯

している場合は、Presetボタンを一回押します。

• キャリブレーション・モードを終了するには、Preset以外のボタン

を押します。

7セグメント・ディスプレイにプリセット・バンク番号が表示され

ます。9つのバンクにはそれぞれ 2つのプリセットを保存できます。

バンクごとの 2つのプリセットは、PresetとManualボタンに割り当て

られています。

プリセット #1 プリセット #2

操作手順:バンク内のプリセットの切り替え

• Presetボタンを押してプリセット #1を、または Manualボタンを

押してプリセット #2を呼び出します。

• または、オン/オフ・ボタンを約 1秒長押しします。

操作手順:バンクの変更

• Presetボタンを繰り返し押すことにより、バンクが順番に切り替わ

ります。

• または、Tap Tempoスイッチを一度押し、直後にオン/オフ・ボタン

を複数回押すことでもバンクを切り替えることができます。

ページ 10~ 11の、タップ・テンポとオン/オフ・スイッチによる

プリセット選択の手順もご参照ください。

バンク・モードは、プリセット・モードと次の点で異なります。

- Manualボタンの LEDが点灯している場合は、バンクのプリセット

#2が選択されていることを示します。この状態では、ノブのポジ

ションが内部の設定と一致しているとは限りません。

- バンク・モードでプリセットを保存すると、変更の施されたパラ

メータのみが保存されます。「上書き」機能はありません。

プリセット数を 4つに制限したいとします。操作手順は次の通りです。

• Manualボタンを約 0.5秒長押しします。キャリブレーション・モー

ドに入ります。

• エンジン Bの Depthノブを回し、上限のプリセット番号を指定し

ます。この例では、「4」に設定します。

• 次に、エンジン Aの Depthノブを回し、下限のプリセット番号を

指定します。この例では、「1」に設定します。

2つのバンドに参加しているとします。1つ目のバンド用

にプリセット 1~ 4を、2つ目のバンド用にプリセット

5~ 8を作成したとします。セッション毎に使用するプリ

セットのレンジを「1~ 4」または「5~ 8」に指定する

ことによって、別のバンド用のプリセットを間違えて呼び

出してしまうといった事故を防げます。

プリセット

30

- バンク・モードの 2× 9のプリセットは、プリセット・モードの

9つのプリセットとは完全に独立しています。プリセット・モード

とバンク・モードを切り替えても、プリセットの設定自体が失われ

ることはありません。

プリセットのレンジ制限

前述のセクションでも触れましたが、プリセットを順番に切り替える

手順は次の通りです。

• Presetボタンを繰り返し押す

• Tap Tempoボタンを一度押してから、オン/オフ・スイッチを繰り返

し押す

Nova Modulatorでは 9つのプリセット領域が用意されていますが、

元々プリセットは 4つしか使わない、といった場合があるかもしれ

ません。プリセットを選択する際にはプリセットが順番に切り替わる

ため、不必要なプリセットを毎回「通過」しなけらばならないのは

操作上フラストレーションがたまるものです。Nova Modulatorでは、

プリセットを呼び出す際の選択肢を特定の範囲内に制限することが

できます。

プリセットのレンジを制限した場合、レンジ外の設定は選択

肢から外れるだけで、保存されている内容が消去されること

はありません。一度「隠れ」てしまったプリセットも、範囲

内に戻せば、いつでも呼び出すことができます。

プリセットの保存プリセット・モード/バンク・モード/マニュアル・モードとモード

に関わらず、ディスプレイ上には常に最後に呼び出されたプリセット

が表示されます。

プリセット・モードでのプリセットの保存方法

• オン/オフ LEDが 3回点滅するまで Presetボタンを長押しします

(約 4秒)。

バンク・モードでのプリセットの保存方法

前ページの解説通り、バンク・プリセットはバンクごとに 2つのプリ

セットで構成されています。2つのプリセットは個別に保存できます。

プリセットの保存

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バンク #2が選択され、Presetボタンに割り当てられたプリ

セットが呼び出されているとします。

Presetボタンを約 4秒長押しすると、設定が元のプリセット

と同じ場所に保存されます。

バンク #2が選択され、Manualボタンに割り当てられたプリ

セットが呼び出されているとします。

Presetボタンを約 4秒長押しすると、設定が元のプリセット

と同じ場所に保存されます。

32

付録:入力レベルのキャリブレーション

Nova Modulatorペダルは、通常のコンパクト・エフェクト同様に、

特別な設定なしにそのままご使用いただけます。しかしながら、入力

感度のキャリブレーションを行うことにより、Nova Modulatorの

AD/DAコンバータの性能をフルに活用できる状態に最適化できます。

次の手順で、キャリブレーションを行なえます。

• 入力感度のキャリブレーションは、想定される最大のインプット・

レベルに対して行います。そのため、まずは Nova Modulatorの

前に接続されているレベルを上げる機器(ブースター等)やレベル

をアッテネートする機器をオンにしてください。

• グリーンのボタン LEDが 5つ点灯するまでManualボタンを長押し

します。

• 数秒の間、最大音量のサウンド *を演奏し、LEDが一つずつ消える

のを確認します。ギターの出力によって消灯する LEDの数は異な

ります。LEDの状態に変化が見られなくなったら、キャリブレー

ションは完了です。

• いずれかのボタンを押すと、キャリブレーションは終了します。

* 「最大音量」とは、最もダイナミクスの大きいサウンドのことを指します。オーバードライブは原理的にコンプレッションがかかっているために、通常はクリーントーンで最大音量が得られます。

アナログ入力コネクター入力タイプインピーダンス最大入力レベル

アナログ出力コネクター最大出力レベル出力タイプインピーダンスセンス入力インピーダンス

性能D/A変換

A/A遅延ダイナミックレンジ

THD

周波数特性クロストーク

EMC準拠規格

1/4"フォーン・ジャック、モノ・センスシングル・エンド1 MΩ10 dBu @ 12Vサプライ

1/4"フォーン・ジャック、モノ・センス10 dBu @ 12Vサプライバランス/シングル・エンド、グラウンド・センス0 Ohm225Ω

24ビット、128xオーバーサンプリング・ビットストリーム1.65 ms106/98 dB、20 Hz~20 KHz@ Input Level 16/-2 dBu、非A-Weighted< -90 dB (0.0032%) @ 1 kHz、I/O Level16 dBu、負荷> 2400Ω20 Hz~20 KHz +0.1/-0.2 dB< -100 dB(20 Hz~7 KHz)、< -94 dB(7 kHz~20 KHz)

EN 55103-1 and EN 55103-2 FCC part 15,Class B, CISPR 22, Class B

環境作動環境温度保管環境温度湿度

一般仕上げ

寸法重量電源

消費電力

製品保証

0° C~50° C(32° F~ 122° F)-30° C ~ 70° C(-22° F~ 167° F)最大90%(結露なきこと)

アノダイズ・アルミニウム・フロントプレート及びペイント・スチール・エンドキャップ130 x 130 x 55 mm765 g100~240 VAC、50/60 Hz(自動選択)ACウォール・アダプターACアダプターは最低0.3A 12VDCをペダルに供給<5 W

1年

製品の改良のため、仕様は予告なく変更となる場合がございます。

33

付録:技術仕様

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