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7-1(343)

第7章 その他環境省令で定める事項

7-1 配慮書についての関係地方公共団体の長の意見及び一般の意見の概要、並びに、事業者の

見解

7-1-1 配慮書についての山口県知事の意見及び事業者の見解

山口県知事の意見

「環境影響評価法」第3条の7第1項の規定に基づく山口県知事の意見(令和元年6月21

日)は、次に示すとおりである。

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7-2(344)

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7-3(345)

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7-4(346)

山口県知事の意見に対する事業者の見解

配慮書に対する山口県知事の意見及びそれに対する事業者の見解は、表7-1-1-1に示す

とおりである。

表7-1-1-1(1) 配慮書に対する山口県知事の意見と事業者の見解

番号 山口県知事の意見 事業者の見解

1 1.全体的事項

(1)本事業は風力発電設備の建て替えを行うも

のであるため、過去の環境影響評価の結果や事業

実施による環境影響を検証することにより、本事

業の実施による環境影響を低減することが可能

であると考えられる。このため、風力発電設備の

配置等の検討に当たっては、これまでに得られた

知見や情報について十分な検証を行い、その結果

を反映させるとともに、既存事業と本事業との環

境影響の比較について、丁寧に説明すること。

ご指摘のとおり、本事業は更新計画

であることから、過去の環境影響評価

の結果や事業実施に伴う環境影響を

検証し、環境影響の低減に努めて参り

ます。

また、風力発電設備の配置等の検討

に当たっては、これまでに得られた知

見や情報について十分な検証を行い、

その結果を反映させるとともに、既存

事業と本事業との環境影響の比較に

ついて、丁寧に説明致します。

2 (2)事業実施想定区域周辺には複数の住居等が

存在することから、工事中及び供用後における住

居等への影響を回避・低減するよう配慮するとと

もに、地域住民等に丁寧な説明を行い、理解を得

られるよう努めること。

事業実施想定区域周辺には複数の

住居等が存在するため、工事中及び供

用後における住居等への影響を回

避・低減するよう配慮するとともに、

地域住民等に丁寧な説明を行い、理解

を得られるよう努めます。

3 (3)本配慮書は、計画熟度の低い段階における

評価として、工事の実施に伴う環境影響に関する

項目が対象として選定されていない。方法書以降

の手続きにおいては、風力発電設備や取付け道路

等の配置、規模及び工事計画等を明らかにすると

ともに、既設風力発電設備の撤去に係る工事計画

についても、可能な限り明確にし、工事の実施に

伴う環境影響を回避・低減するよう検討するこ

と。

ご指摘を踏まえ、方法書以降の手続

きにおいては、風力発電設備や取付け

道路等の配置、規模及び工事計画等を

明らかにするとともに、既設風力発電

設備の撤去に係る工事計画も早期に

明確するように努め、工事の実施に伴

う環境影響の回避・低減を検討致しま

す。

4 (4)事業実施想定区域の絞り込みに当たっては、

施設周辺での土砂流出状況等を精査し、本事業に

よる水源涵養保安林への影響及び土砂崩壊の危

険性の増大を回避・低減するよう検討すること。

事業実施想定区域の絞り込みでは、

施設周辺の土砂流出状況等も可能な

範囲で調査し、本事業による水源涵養

保安林への影響及び土砂崩壊の危険

性の増大を回避・低減するように致し

ます。

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7-5(347)

表7-1-1-1(2) 配慮書に対する山口県知事の意見と事業者の見解

番号 山口県知事の意見 事業者の見解

5 2.個別的事項

(1)騒音等

事業実施想定区域周辺には複数の住居等が存在

することから、周辺住居への騒音、超低周波音及

び風車の影による影響が懸念される。このため、

風車騒音の特性にも十分配慮し、こうした影響を

回避・低減するよう、風力発電設備の配置や機種

等を検討すること。

事業実施想定区域周辺には複数の

住居等が存在することを踏まえ、風

車騒音の特性にも十分配慮し、こう

した影響を回避・低減するよう、風

力発電設備の配置や機種等を検討致

します。

6 (2)水環境

事業実施区域に含まれる河川については、適切

に調査地点を選定するとともに、工事における土

砂や泥水の流入による周辺河川への影響を回避・

低減するよう検討すること。

工事における土砂や泥水の流入に

よる周辺河川への影響を回避・低減

するため、適切に調査地点を選定致

します。

7 (3)動物・植物

ア 事業実施想定区域の絞り込みに当たっては、

地形改変及び施設の存在により、自然環境のま

とまりの場が変化し、生態系への影響が生じる

可能性があることから、絶滅危惧種の生息地や

貴重な植生地については開発行為を回避し、白

滝山周辺の登山道の連続性を確保するよう検討

すること。

イ 風力発電設備や取付け道路の配置等の検討に

当たっては、工事に伴う騒音・振動、河川等へ

の土砂や泥水の流入、運搬車両等による砂塵や

泥の巻上げ等による動植物に対する影響を回

避・低減するよう検討すること。

ウ 事業実施想定区域及びその周辺は、希少猛禽

類であるクマタカやサシバの生息が確認され、

更に、ハチクマの渡り経路となっている可能性

があることから、専門家の意見を踏まえ、移動

経路の阻害やバードストライクの発生等につい

て、既存事業による影響を検証した上で、影響

を回避・低減するよう検討すること。

エ 鳥類及びコウモリ類等の調査に当たっては、

専門家の意見を踏まえた上で、適切な調査方

法・期間等を検討すること。

ア 事業実施想定区域の絞り込みに

当たっては、地形改変及び施設の

存在により、自然環境のまとまり

の場が変化し、生態系への影響が

生じる可能性があることを踏ま

え、絶滅危惧種の生息地や貴重な

植生地については開発行為を回

避し、白滝山周辺の登山道の連続

性を可能な限り確保するように

検討致します。

イ 風力発電設備や取付け道路の配

置等の検討に当たっては、工事に

伴う騒音・振動、河川等への土砂

や泥水の流入、運搬車両等による

砂塵や泥の巻上げ等による動植

物に対する影響を回避・低減する

よう検討致します。

ウ 事業実施想定区域及びその周辺

に生息するクマタカやサシバの

ほか、ハチクマの渡り経路の可能

性を踏まえ、早期に専門家の意見

を頂きながら、移動経路の阻害や

バードストライクの発生等につ

いて、既存事業による影響を踏ま

えて、影響を回避・低減するよう

検討致します。

エ 鳥類及びコウモリ類等の調査に

当たっては、専門家の意見を踏ま

えた上で、適切な調査方法・期間

等を検討致します。

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7-6(348)

表7-1-1-1(3) 配慮書に対する山口県知事の意見と事業者の見解

番号 山口県知事の意見 事業者の見解

8 (4)景観

新設する風力発電設備は、既設設備より大型化

する計画となっている。眺望点については、周辺

の北長門海岸国定公園内における主要な眺望点も

含め、風力発電設備の可視領域を考慮して適切な

調査地点を選定するとともに、主要な眺望点にお

ける地域住民や関係自治体等の意見等を踏まえ、

影響を回避・低減するよう検討すること。

ご指摘を踏まえ、眺望点について

は、周辺の北長門海岸国定公園内に

おける主要な眺望点も含め、風力発

電設備の可視領域を考慮して適切な

調査地点を選定します。また、主要

な眺望点における地域住民や関係自

治体等の意見等を踏まえ、影響を回

避・低減するよう検討致します。

9 (5)その他

既設の風力発電設備の撤去部分や建設に要した

用地の跡地について原状回復措置を検討するとと

もに、本事業終了後等における原状回復措置等に

ついても、可能な限り検討に努めること。

既設の風力発電設備の撤去部分や

建設に要した用地の跡地については

原状回復措置を検討します。また、

本事業終了後等における原状回復措

置等についても、可能な限り検討に

努めて参ります。

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7-7(349)

7-1-2 配慮書についての下関市長の意見及び事業者の見解

下関市長の意見

「環境影響評価法」第3条の7第1項の規定に基づく下関市長の意見(令和元年5月31日)

は、次に示すとおりである。

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7-8(350)

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7-9(351)

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7-10(352)

下関市長の意見に対する事業者の見解

配慮書に対する下関市長の意見及びそれに対する事業者の見解は、表7-1-2-1に示すと

おりである。

表7-1-2-1(1) 配慮書に対する下関市長の意見と事業者の見解

番号 下関市長の意見 事業者の見解

1 1.全般について

(1) 事業実施区域、設備、工法の選定において、

森林山野の大規模開発及び分断について配慮

し、絶滅危惧種の生息地や貴重な植生地につい

ては開発行為を回避し、白滝山周辺の登山道の

連続性を確保し、かつ土砂の崩落が起こらない

ものとし、その過程や結果を環境影響評価方法

書(以下「方法書」という。)以降の図書に記

載すること。

事業実施区域等の選定においては、

森林山野の大規模開発及び分断につ

いても可能な範囲で配慮します。ま

た、絶滅危惧種の生息地や貴重な植生

地では開発行為を回避し、白滝山周辺

の登山道の連続性を確保します。ま

た、土砂の崩壊が起こらないものを選

択し、その過程や結果を環境影響評価

方法書以降の図書に記載します。

2 (2) 既存の白滝山ウインドファーム建設後の施

設周辺での土壌流出状況等を精査し、施設の更

新による水源涵養保安林への影響及び土砂災

害発生の危険性増大を可能な限り回避・低減す

るよう検討し、その過程や結果を方法書以降の

図書に記載すること。

既存の白滝山ウインドファーム建

設後の施設周辺での土砂流出状況等

を精査し、施設更新による水源涵養保

安林への影響及び土砂災害発生の危

険性増大を可能な限り回避・低減する

よう検討し、その過程や結果を方法書

以降の図書に記載します。

3 (3) 本事業の継続性及び中断した場合の回復措

置について検討し、方法書以降の図書に記載す

ること。

本事業の継続性及び中断した場合

の回復措置について検討し、方法書以

降の図書に記載します。

4 2.騒音について

(1) 周辺住居への騒音及び低周波振動の影響に

ついて十分に配慮するとともに、周辺住民との

コミュニケーションを充分に図り、適切に環境

影響評価を実施すること。

周辺住居への騒音及び低周波振動

の影響について、周辺住民とコミュニ

ケーションを充分に図りながら、適切

に環境影響評価を実施致します。

5 3.水質について

(1) 才ヶ瀬川についても、環境影響評価を実施す

ること。

才ヶ瀬川についても、環境影響評価

を実施致します。

6 (2) 工事における土壌や泥水の流入による周辺

河川への影響を回避・低減するとともに、適切

に環境影響評価を実施すること。

工事における土壌や泥水の流入に

よる周辺河川への影響を回避・低減す

るとともに、適切に環境影響評価を実

施します。

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7-11(353)

表7-1-2-1(2) 配慮書に対する下関市長の意見と事業者の見解

番号 下関市長の意見 事業者の見解

7 4.景観について

国立・国定公園内においては「国立・国定公園

内における風力発電施設の審査に関する技術的

ガイドライン」に基づき、垂直見込み角 0.5度以

上の場合についても保全対象眺望地を抽出し、適

切に環境影響評価を実施すること。

ご指摘のとおり、国定公園が隣接す

るため、関係各所と協議しながら、適

切に環境影響評価を実施致します。

8 5.動物・植物及び生態系について

(1) 植物及び生態系について、運搬車両及び工事

車両による砂塵や泥の巻上げ等による影響を

回避・低減するとともに、適切に環境影響評価

を実施すること。

植物及び生態系については、運搬車

両及び工事車両による砂塵や泥の巻

き上げ等による影響を回避・低減する

ように、適切に環境影響評価を実施致

します。

9 (2) 水生生物について、工事における土壌や泥水

の流入による影響を回避・低減するとともに、

周辺河川及び流入海域において適切に環境影

響評価を実施すること。

水生生物について、工事における土

壌や泥水の流入による影響を回避・低

減するものとし、周辺河川等において

も、地元と協議しながら適切に環境影

響評価を実施致します。

10 (3) 生態系への影響について、搬入道路について

は既存の道路を利用するものとし、道路を拡

幅・新設する場合には予測・評価を行うととも

に、その影響を回避・低減するよう配慮するこ

と。

生態系への影響を考慮し、搬入道路

は既存道路を可能な限り利用し、道路

の拡幅・新設が必要となる場合には予

測・評価を行い、影響を回避・低減に

努めて参ります。

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7-12(354)

7-1-3 配慮書についての長門市長の意見及び事業者の見解

長門市長の意見

「環境影響評価法」第3条の7第1項の規定に基づく長門市長の意見(令和元年5月31日)

は、次に示すとおりである。

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7-13(355)

長門市長の意見に対する事業者の見解

配慮書に対する長門市長の意見及びそれに対する事業者の見解は、表7-1-3-1に示すと

おりである。

表7-1-3-1 配慮書に対する長門市長の意見と事業者の見解

番号 長門市長の意見 事業者の見解

1 騒音及び超低周波音について、住居等の分布が

ある場合は、事業の内容及び環境への影響につい

て、地域住民に周知し、地元自治会の同意を得る

こと。

騒音及び超低周波音は、住民等の分

布状況を踏まえ、事業内容及び環境影

響について、地域住民に周知し、地元

自治会の同意を得ることとします。

2 動植物等の生態系において影響を及ぼす事実

が判明した場合は、速やかに当市に報告し、必要

に応じて専門家の意見を聞きながら、影響が最小

限となるよう適切な環境保全の措置を講じるこ

と。

動植物等の生態系において影響を

及ぼす事実が判明した場合は、速やか

に当市に報告します。

また、必要に応じて専門家の意見を

聞き、影響が最小限となるよう適切な

環境保全の措置を講じます。

3 山中に建設することで、工事中の騒音又は、稼

働後の騒音等により、有害鳥獣等(特に猪、鹿、

猿)による農作物被害の影響が発生すると見込ま

れる場合は、その対策を明らかにすること。

事業地内に生息する有害鳥獣等(特

に猪、鹿、猿)のほか、樹林内の餌資

源となる植物等の分布状況にも着目

した調査を行い、農作物被害に影響の

可能性が生じた場合には、対策を検討

致します。

4 工事の実施に伴う土地の改変による地下水系

への影響については、適切な調査・予測を行ない、

その対策について明らかにすること。

工事実施に伴う地下水系への影響

についても、適切な調査・予測を行い、

必要が生じた場合にはその対策を検

討致します。

5 工事の実施に伴う地すべり等の影響が発生す

る場合は、切土面等の対策について明らかにする

こと。

工事の実施により地すべり等の影

響が発生する場合には、切土面等の対

策について明らかに致します。

6 更新する発電施設の耐用年数、耐用年数経過後

の措置について、可能な限り明らかにすること。

更新後の発電設備が耐用年数に達

した段階で社会情勢等を踏まえつつ、

改めて事業判断を行います。その結

果、事業を完了する場合には、関係各

所と協議しながら、原状回復措置につ

いて可能な限り検討致します。

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7-14(356)

7-1-4 配慮書についての一般の意見の概要及び事業者の見解

配慮書の公告及び縦覧等

「環境影響評価法」第3条の7第1項及び「発電所の設置又は変更の工事の事業に係る計

画段階配慮事項の選定並びに当該計画段階配慮事項に係る調査、予測及び評価の手法に関

する指針、環境影響評価の項目並びに当該項目に係る調査、予測及び評価を合理的に行う

ための手法を選定するための指針並びに環境の保全のための措置に関する指針等を定め

る省令」第13条の規定に基づき、事業者は環境の保全の見地からの意見を求めるため、配

慮書を作成した旨及びその他事項を公告し、配慮書を公告の日から起算して約1ヵ月間縦

覧に供した。

イ.公告の日

平成31年4月22日(月)

ロ.公告の方法

(a) 日刊新聞紙による公告

平成31年4月22日(月)付で、下記の日刊紙朝刊に「お知らせ」公告を掲載した。

・山口新聞

・産経新聞

また、平成31年4月23日(火)付で、下記の日刊紙朝刊に「お知らせ」広告を掲載した。

・朝日新聞

・毎日新聞

・読売新聞

(b) インターネットへの掲載による公告

平成31年4月23日(火)から、下記のホームページに案内を掲載した。

・株式会社きんでんホームページ

URL http://www.kinden.co.jp/

・山口県ホームページ

URL https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/

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7-15(357)

ハ.縦覧場所及び期間

関係自治体庁舎及び事業者の計11箇所、並びにインターネットを利用し、下記期間で縦

覧を行った。

・縦覧期間:平成 31年 4月 23日(火)から令和元年 5月 28日(火)まで

(a) 関係自治体庁舎及び事業者での縦覧

・山口県長門健康福祉センター(山口県長門市東深川 1344-1)

・下関市役所本庁(山口県下関市南部町 1-1)

・下関市環境部環境政策課(山口県下関市古屋町 1-18-1)

・下関市豊田総合支所(山口県下関市豊田町大字殿敷 1918-1)

・下関市豊北総合支所(山口県下関市豊北町大字滝部 3140-1)

・下関市豊北総合支所粟野支所(山口県下関市豊北町大字粟野 3333-2)

・下関市豊北総合支所阿川支所(山口県下関市豊北町大字阿川 3752)

・下関市豊北総合支所田耕支所(山口県下関市豊北町大字田耕 4332-2)

・長門市役所商工水産課(山口県長門市東深川 1324-1)

・長門市役所本庁 図書縦覧コーナー(山口県長門市東深川 1339-2)

・白滝山ウインドファーム株式会社(山口県下関市豊北町大字粟野字才ヶ瀬 10001番 3)

(b) インターネットの利用による縦覧

・株式会社きんでんホームページ

URL http://www.kinden.co.jp/

なお、縦覧期間中は終日アクセスが可能な状態とした。

ニ.縦覧者数(縦覧者名簿記載者数)

・山口県長門健康福祉センター 0名

・下関市役所 本庁 1名

・下関市役所 環境部環境政策課 0名

・下関市役所 豊田総合支所 0名

・下関市役所 豊北総合支所 0名

・下関市役所 豊北総合支所粟野支所 0名

・下関市役所 豊北総合支所阿川支所 1名

・下関市役所 豊北総合支所田耕支所 2名

・長門市役所 商工水産課 0名

・長門市役所 本庁図書縦覧コーナー 0名

・白滝山ウインドファーム株式会社 0名

総数 4名

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7-16(358)

一般の意見の概要及び事業者の見解

「環境影響評価法」第3条の7第1項及び「発電所の設置又は変更の工事の事業に係る計

画段階配慮事項の選定並びに当該計画段階配慮事項に係る調査、予測及び評価の手法に関

する指針、環境影響評価の項目並びに当該項目に係る調査、予測及び評価を合理的に行う

ための手法を選定するための指針並びに環境の保全のための措置に関する指針等を定め

る省令」第13条の規定に基づき、事業者は環境の保全の見地からの意見の提出を受け付け

た。

イ.意見書の提出期間

平成31年4月23日(火)から令和元年5月28日(火)まで

ロ.意見書の提出方法

環境保全の見地からの意見について、以下の方法により受け付けた。

・縦覧場所に備え付けの意見箱に投函

・事業者宛に書面の郵送

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7-17(359)

1) 意見書の提出状況

提出された意見書の総数は 3通 22件であった。

2) 一般の意見の概要及び事業者の見解

配慮書に対する一般の意見及びそれに対する事業者の見解は、表 7-1-4-1に示すとお

りである。

表7-1-4-1(1) 配慮書に対する一般の意見と事業者の見解

番号 一般の意見 事業者の見解

1 ■コウモリ類について

コウモリは夜間にたくさんの昆虫を捕食するので、

生態系の中で重要な役割を持つ動物である。また害虫

を食べるので、人間にとって、非常に役立つ益獣であ

る。しかし風力発電施設では、バットストライクが多

数生じている。NEDOの報告書(*)によれば、実態把握

サイト(風力発電施設10サイト)におけるコウモリ

類の推定死亡数は年間 502.8 個体とされ、これは鳥類

の年間推定死亡数(257.6羽)のおよそ 2 倍になる。

コウモリ類の出産は年 1~2 頭程度と、繁殖力が極め

て低いため、死亡率のわずかな増加が、地域個体群へ

重大な影響を与えるのは明らかである。国内では今後

さらに風車が建設される予定であり、コウモリ類につ

いて累積的な影響が強く懸念される。これ以上風車で

益獣のコウモリを殺さないでほしい。

*平成 28年度~平成 29年度成果報告書 風力発電等

導入支援事業 環境アセスメント調査早期実施実証事

業環境アセスメント迅速化研究開発事業(既設風力発

電施設等における環境影響実態把握Ⅰ報告書)

P213. NEDO, 2018.

現地調査によりコウモリ類の

生息状況を確認した上で、必要に

応じて風力発電機の配置を検討

する等の保全措置を講ずること

により、極力影響を回避・低減す

る予定です。

2 ■コウモリ類の調査について

方法書以降で現地調査により、コウモリ相(どんな

種類のコウモリが生息するか)を調べると思うが、相

調査だけではバットストライクの影響予測や保全措

置に必要な情報が得られない。コウモリ類の影響の程

度を予測するために、調査の重点化を行うべきではな

いのか。

今後、コウモリ類の生態学的知

見を持った専門家へヒアリング

し、調査手法の検討を行う予定で

す。

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7-18(360)

表7-1-4-1(2) 配慮書に対する一般の意見と事業者の見解

番号 一般の意見 事業者の見解

3 ■バットディテクターの探知距離について

バットディテクターの探知距離は短く、高空、

つまり風車ブレードの回転範囲のコウモリの音声

は地上からほとんど探知できない。よって既設ナ

セルまたは風況観測塔(バルーンは風で移動する

ので不適切)にバットディテクター(自動録音バ

ットディテクター)の延長マイクを設置し、高高

度におけるコウモリの音声を自動録音するべきで

はないのか。これらは、すでに欧米や国内でも行

われている調査手法である。

今後、コウモリ類の生態学的知

見を持った専門家にヒアリングを

行う予定です。

また、フルスペクトラム方式の

録音機を使用した高高度自動録音

調査を実施することを検討してい

ます。

4 ■バットディテクターの機種について

・ヘテロダイン方式のバットディテクターは、一

度に探知できる周波数帯が狭いので、コウモリ

の種の識別にはほぼ使用できない。バットディ

テクターは、周波数解析が可能な方式の機種を

使用するべきではないのか。

・コウモリの周波数解析(ソナグラム)による種

の同定は、国内ではできる種とできない種があ

る。図鑑などの文献にあるソナグラムはあくま

で参考例であり、実際は地理的変異や個体差、

ドップラー効果など声の変化する要因が多数あ

るため、専門家でも音声による種の同定は慎重

に行う。よって、無理に種名を確定しないで、

グループ(ソナグラムの型)に分けて利用頻度

や活動時間を調査するべきではないのか。

・捕獲によって攪乱が起こるので、自動録音調査

と捕獲調査は、同日に行うべきでない(捕獲調

査日の録音データは使用しないこと)。

・今後、周波数解析が可能なフル

スペクトラム方式の録音機を使

用した高高度自動録音調査を実

施することを検討しています。

・コウモリの周波数解析は、ソナ

グラムの型に基づいたグループ

分けを行う予定です。

・高高度自動録音調査において、

捕獲調査日のデータは使用しな

いこととします。

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7-19(361)

表7-1-4-1(3) 配慮書に対する一般の意見と事業者の見解

番号 一般の意見 事業者の見解

5 ■コウモリの捕獲調査について

・コウモリ類について配慮のかけた不適切な捕獲

を行う業者がいる。よってコウモリの捕獲及び

許可申請の際には必ず「コウモリ類の専門家」

の指導をうける(うけさせる)べきだ。

・6月下旬-7月中旬はコウモリ類の出産哺育期に

あたるため、捕獲調査を避けるべきではないの

か。

・ハープトラップは高空を飛翔するコウモリを捕

獲できないので、カスミ網も併用するべきでは

ないか。

・捕獲したコウモリは、麻酔をせずに、種名、性

別、年齢、体重、前腕長等を記録し、すみやか

に放獣するべきではないか。

・捕獲個体やねぐらに残した幼獣への影響が大き

いので、ハープトラップは、かならず夜間複数

回見回るべきだ(夕方設置して、見回りせずに

朝方回収などということを絶対に行わないこ

と)。

・捕獲した個体を持ち帰り飼育しないこと。

・捕獲した個体を素手で扱わないこと。

・冬眠中の個体を絶対に覚醒させないこと。

・冬眠中の個体を絶対に捕獲しないこと。

・今後、コウモリ類の生態学的知

見を持った専門家にヒアリング

を行い、指導を受けます。

・捕獲調査は 6 月下旬-7月中旬を

避ける予定です。

・捕獲調査はハープトラップとカ

スミ網を併用する予定です。

・捕獲したコウモリ類には麻酔を

行わず、必要事項の記録後、放

獣する予定です。

・ハープトラップは必ず夜間数回

見回りをするか、常駐者を付け

る等、放置することの無いよう

にします。

・捕獲したコウモリ類は、上記の

とおり、放獣します。

・捕獲した個体は、手袋を着用し

て扱います。

・冬眠中の個体は覚醒や捕獲する

ような調査は計画しないこととし

ます。

6 ■「回避」と「低減」の言葉の定義について1

「影響の回避」と「影響の低減」についての定

義を述べよ。

言葉の定義については適切に行

います。

7 ■「回避」と「低減」の言葉の定義について2

事業者らは今後、コウモリ類への影響に対して

「ライトアップをしない」ことを掲げるかもしれ

ないが、「ライトアップをしない」ことは影響の

『回避』措置であり、『低減』措置ではない。「ラ

イトアップしないこと」により「ある程度のバッ

トストライクが『低減』された事例」は、これま

でのところ一切報告がない。これについて、事業

者の見解とその理由を述べよ。

言葉の定義については適切に行

います。

8 ■コウモリ類の保全措置(回避)について

樹林内に建てた風力発電機や、樹林(林縁)か

ら 200m以内に建てた風力発電機は、バットストラ

イクのリスクが高いことが、これまでの研究でわ

かっている。低空(林内)を飛翔するコウモリで

さえ、樹林(林縁)から 200m 以内ではバットスト

ライクのリスクが高くなる。よって風力発電機は、

樹林から 200m以上離して設置すること。

現地調査の計画を踏まえ、必要

に応じて可能な限り樹林から距離

を離隔する等の保全対策を検討し

ます。

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7-20(362)

表7-1-4-1(4) 配慮書に対する一般の意見と事業者の見解

番号 一般の意見 事業者の見解

9 ■コウモリ類の保全措置(低減)について

風力発電におけるコウモリの保全措置(低減措

置)は「カットイン風速の値を上げること」が現

実的である。コウモリの活動期間中にカットイン

風速を少しだけあげることがバットストライクを

低減できる「唯一現実的な保全措置」であること

を認識してほしい。

頂いたご意見を踏まえて、必要

に応じて可能な限り適切な手法に

よる保全措置を検討します。

10 ■コウモリ類の保全措置は「実施可能」である

本事業者である「白滝山ウィンドファーム株式

会社」及び委託先の「エヌエス環境株式会社」は

「環境影響を可能な限り回避・低減すべく環境保

全措置を実施する」つもりがあるのだろうか?最

新の科学的知見によれば、『カットイン風速を限

られた期間と時間帯に高く設定すること(低減措

置)』がコウモリの保全措置として有効な方法で

あることがわかっている。この「弾力的な稼働制

限手法」は、事業者らが「実施可能」かつ「最新

の科学的知見に基づいた」、コウモリ類の環境保

全措置である。

頂いたご意見を踏まえて、必要

に応じて可能な限り適切な手法に

よる保全措置を検討します。

11 ■日本の風発事業者は恥ずべき存在なのか

欧州ではコウモリの保全措置として、「カット

イン風速の値を上げること」が行われている。「コ

ウモリの活動期間中」にカットイン風速を少しだ

けあげれば、巨額なコストをかけずバットストラ

イクの発生を抑えられることは世界的な常識であ

る。本事業者は「適切なコウモリの保全措置を実

施する」世界に誇れる風発事業者になっていただ

きたい。

頂いたご意見を踏まえて、必要

に応じて可能な限り適切な手法に

よる保全措置を検討します。

12 ■上記について事業者は、「国内におけるコウモ

リの保全事例数が少ないので、(カットイン風速

の値を上げる)保全措置は実施しない(事後調査

の後まで先延ばしにする)」といった回答をする

かもしれないが、すでに保全措置を行う先進的事

業者もいる。環境保全措置は安全側にとるべきで

ある。

保全措置は「コウモリを殺すまで」後回しにせ

ず、「コウモリを殺す前」から実施することが重

要である。

頂いた意見を踏まえて、必要に

応じて可能な限り適切な手法によ

る事後調査を検討します。

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7-21(363)

表7-1-4-1(5) 配慮書に対する一般の意見と事業者の見解

番号 一般の意見 事業者の見解

13 ■コウモリ類の保全措置を「コウモリを殺す前か

ら」実施すること

上記について「国内におけるコウモリの保全事

例が少ないので保全措置は実施しない(大量に殺

した後に検討する)」といった回答をする事業者

がいたが、仮に国内事例が少なかろうが、「適切

な保全措置の実施」は十分可能である。本事業者

の真摯な対応を期待する。

頂いたご意見を踏まえて、必要

に応じて可能な限り適切な手法に

よる保全措置を検討します。

14 ■コウモリ類の保全措置を「コウモリを殺す前か

ら」実施すること 2

そもそも「コウモリに影響があることを知りな

がら適切な保全措置をとらない」のは、未必の故

意、つまり「故意にコウモリを殺すこと」に等し

いことを先に指摘しておく。仮に事業者が「適切

な保全措置を実施しないでコウモリを殺してよ

い」と主張するならば、自身の企業倫理及び法的

根拠を必ず述べるように。

頂いたご意見を踏まえて、必要

に応じて可能な限り適切な手法に

よる保全措置を検討します。

15 ■コウモリ類の保全措置を「コウモリを殺す前か

ら」実施すること 3

今後、事業者は「バットストライクの予測には

不確実性が伴うので、事後調査を行い、保全措置

を検討する」などの主張をするかもしれない。

この「バットストライクの予測には不確実性が伴

うので、事後調査を行い、保全措置を検討する」

という主張には、「予測に不確実性が伴うならば、

適切な保全措置を先のばしにしてもよい」という

前提が隠れている。しかし発電所アセス省令に「予

測の不確実性」が伴えば、「適切な保全措置を先

延ばしにしてもよい」という記載はない。

頂いたご意見を踏まえて、必要

に応じて可能な限り適切な手法に

よる保全措置を検討します。

16 ■コウモリ類の保全措置を「コウモリを殺す前か

ら」実施すること 4

今後、事業者は「バットストライクの予測には

不確実性が伴うので、事後調査を行い、保全措置

を検討する」などの主張をするかもしれない。

コウモリは国内外の風力発電施設で「確実に死ん

でいる」が、「100%正確(確実)な死亡数の予測

手法」などは存在しない。風力発電施設における

コウモリの死亡数を「100%正確に予測すること」

は優秀な科学者であっても永遠にできないだろ

う。しかし、適切な保全措置をしない限り、風力

発電施設においてコウモリが「死ぬ(影響がある)」

ことは、現在の知見で「確実に予測」できる。

頂いたご意見を踏まえて、必要

に応じて可能な限り適切な手法に

よる保全措置を検討します。

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7-22(364)

表7-1-4-1(6) 配慮書に対する一般の意見と事業者の見解

番号 一般の意見 事業者の見解

17 ■コウモリ類の保全措置を「コウモリを殺す前か

ら」実施すること 5

本事業者が解決するべき課題は「コウモリが何

個体死ぬか正確(確実)な数を予測すること」で

はなく、「カットイン風速をあげてフェザリング

を行う」という保全措置を「いつ」、「どこで」

実施するか、その判断材料をいかに収集するかだ。

そのための調査を「準備書までに」実施して頂き

たい。

頂いたご意見を踏まえて、必要

に応じて可能な限り適切な手法に

よる保全措置を検討します。

18 ■事後調査について

事業者らは今後、事後調査の実施を検討すると

思うので、あらかじめ指摘しておく。発電所アセ

ス省令によれば、「事後調査」は「保全措置」で

はないが、事業者はその理由を理解しているだろ

うか。

頂いたご意見を踏まえて、必要

に応じて可能な限り適切な手法に

よる保全措置を検討します。

19 ■事後調査は氷山の一角

コウモリの死骸はスカベンジャーに持ち去られ

て 3日程度で消失することが明らかとなっている。

仮に月 2 回程度の事後調査で「コウモリは見つか

らなかった」などと主張しても、科学的な根拠は

乏しい。最新の科学的知見に従い、コウモリの保

全措置を安全側で実施し、「その上で」科学的か

つ透明性の高い事後調査を実施すること。

頂いたご意見を踏まえて、必要

に応じて可能な限り適切な手法に

よる保全措置を検討します。

その上で事後調査について検討

します。

20 ■意見は要約しないこと

意見書の内容は、貴社側の判断で要約しないこ

と。要約することで貴社の作為が入る恐れがある。

事業者見解には、意見書を全文公開すること。

意見書の内容は要約しないこと

とします。

21 この十年間、風力発電に貢献してきました。こ

れからは、山の住民の動物や鳥、虫、草花、木達

へ自然の山を返してほしいと思います。

長い間、有難うございました。

今後の環境影響評価の手続きで

は現地調査を十分に行い、環境へ

の影響低減に努めて参ります。

22 電力は余っているのではないか?現在 Why?

白滝山に 2度登った事があります。風車が出来

る前と、出来上がってからです。山はズタズタに

され、風車の爆音はすさまじいものでした。なに

より白滝山は豊北町の大切な水源でもあります。

動物達に静かな夜を、海や川の為の豊かな森を切

望します。

今後の環境影響評価の手続きで

は、景観、騒音や水質等の現地調

査を行い、環境への影響低減に努

めて参ります。

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7-23(365)

7-2 発電設備等の構造若しくは配置、事業を実施する位置又は事業の規模に関する事項を決定

する過程における環境の保全の配慮に係る検討の経緯及びその内容

7-2-1 計画段階配慮事項に係る環境影響の重大性の程度

事業実施想定区域の設定の経緯

本事業は、更新計画であることを踏まえ、稼働中の白滝山ウインドファーム及びその周

囲における局所風況マップ(地上70m)を図7-2-1-1に示す。現在の風車設置位置の風速は

7~9m/sであり、風力発電に適した風況が得られる地域となっている。さらに東側も同程

度以上の風況であり、適当であると考えられる。

これらの状況を踏まえて、現在の風力発電機を含む一帯の区域を事業実施想定区域に選

定し、重大な環境影響を回避するための検討を行うこととした。選定した事業実施想定区

域は図7-2-1-2~図7-2-1-3に示すとおりである。

このページに記載した内容は、計画段階環境配慮書のものである。

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7-24(366)

図7-2-1-1 NEDO局所風況マップ(地上高70m)

このページに記載した内容は、計画段階環境配慮書のものである。

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7-25(367)

図7-2-1-2 事業実施想定区域(詳細)

このページに記載した内容は、計画段階環境配慮書のものである。

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7-26(368)

図7-2-1-3 事業実施想定区域(衛星写真)

このページに記載した内容は、計画段階環境配慮書のものである。

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7-27(369)

計画段階配慮事項の検討結果

計画段階環境配慮書では、風力発電施設を設置することによって、事業実施想定区域及

びその周囲で影響を受けると想定される環境要素を選定し、その影響を回避又は低減する

ために配慮すべき事項を取りまとめた。計画段階環境配慮書における配慮事項を表

7-2-1-1に示す。

表7-2-1-1(1) 環境影響が懸念される内容と計画段階配慮事項の概要

環境

要素 環境影響が懸念される内容 計画段階の配慮事項

騒音及

び超低

周波音

事業実施想定区域から2km未満の範

囲に住居が144戸分布する。

風力発電機の配置や基数等を検討する。

風車

の影

事業実施想定区域から1.2km未満の

範囲に住居が28戸分布する。

風力発電機の配置や基数等を検討する。

動物

樹林地(広葉樹林、針葉樹林)に生

息する重要な種については、直接改変

による生息環境の変化に伴う重大な影

響の可能性がある。

また、注目すべき生息地として、ク

マタカの生息地があるため、地形改変

及び施設の稼働により重大な影響が及

ぶ可能性がある。

方法書以降の手続き等において現況を把握

し、適切な影響の程度の予測を行った上で、

風力発電機の配置や基数等を検討する。

植物

広葉樹林や針葉樹林に生育する重要

な種、日当たりの良い草地等に生育す

る重要な種、及び岩礫地等のような特

異的な環境に生育する重要な種につい

ては、直接改変による生育環境の変化

に伴う影響が生じる可能性がある。

また、特定植物群落及び植生自然度

が 8以上の群落が、事業実施想定区域

内に一部含まれ、直接的な改変等によ

り重大な影響が及ぶ可能性がある。

方法書以降の手続き等において現況を把握

し、適切な影響の程度の予測を行った上で、

風力発電機の配置や基数等を検討する。

生態系

事業実施想定区域には、重要な自然

環境のまとまりの場として特定植物群

落、植生自然度の高い植生区分、休猟

区注及び保安林が含まれる。また、事業

実施想定区域及びその周辺はハチクマ

等の渡り鳥の飛翔コースとなっている

可能性がある。

方法書以降の手続き等において現況を把握

し、適切な影響の程度の予測を行った上で、

風力発電機の配置や基数等を検討する。

注)生態系における「休猟区」は、鳥獣保護区と設定根拠が異なることから方法書以降は記載しない。

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7-28(370)

表7-2-1-1(2) 環境影響が懸念される内容と計画段階配慮事項の概要

環境

要素 環境影響が懸念される内容 計画段階の配慮事項

景観

事業実施想定区域には、「白滝山」

が景観資源として選定されており、景

観に影響が生じる可能性がある。

主要な眺望点と風力発電機との視認

可能性の高い眺望点が「熊野山公園」、

「大浦岳森林公園」、「五千原バス停

(田耕地区)」、「市ノ瀬橋(粟野地

区)」があり、景観に影響が生じる可

能性がある。

主要な眺望点と風力発電機との位置

関係では、最大垂直見込み角が 2度を

超える眺望点が「五千原バス停(田耕

地区)」、「市ノ瀬橋(粟野地区)」

の 2箇所があり、景観に影響が生じる

可能性がある。

方法書以降の手続き等において可視状況を

把握した上で影響の度合いを評価し、風力発

電機の配置、基数、色彩等を検討する。

人と自

然との

触れ合

いの活

動の場

「白滝山」が事業実施想定区域内に

含まれる。

方法書以降の手続き等において、主要な人

と自然との触れ合いの活動の場の利用状況を

踏まえながら、風力発電機の配置や基数等を

検討する。

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7-29(371)

7-2-2 方法書までの事業内容の具体化の過程における環境の保全の配慮に係る検討の経緯

検討の経緯

計画段階環境配慮書における配慮事項及び配慮書への大臣意見、知事意見等を踏まえ、

環境面から配慮すべき区域を極力除外するための更なる絞り込みを行い、対象事業実施区

域を設定した。対象事業実施区域を設定するにあたり検討の対象とした事項と検討結果、

及び影響の重大性の程度の変化比較を表7-2-2-1に示す。

表7-2-2-1(1) 検討経緯(騒音及び超低周波音)

段階 項目 内容

配慮書

環境影響が懸念

される内容

事業実施想定区域から2km未満の範囲に住居が144戸分布する。

計画段階の配慮

事項

風力発電機の配置や基数等を検討する。

意見等

【経済産業大臣意見番号5 一部抜粋】

風力発電設備等の配置等の検討に当たっては、「風力発電施設から発

生する騒音等測定マニュアル」(平成29年5月環境省)及びその他の最

新の知見等に基づき、住居への影響について適切に調査、予測及び評

価を行い、その結果を踏まえ、風力発電設備等を住居等から離隔する

こと等により、騒音等による生活環境への影響を回避又は極力低減す

ること。

【山口県知事意見番号 5】

事業実施想定区域周辺には複数の住居等が存在することから、周辺

住居への騒音、超低周波音及び風車の影による影響が懸念される。こ

のため、風車騒音の特性にも十分配慮し、こうした影響を回避・低減

するよう、風力発電設備の配置や機種等を検討すること。

【下関市長意見番号 4】

周辺住居への騒音及び低周波振動の影響について十分に配慮すると

ともに、周辺住民とのコミュニケーションを充分に図り、適切に環境

影響評価を実施すること。

【長門市長意見番号 1】

騒音及び超低周波音について、住居等の分布がある場合は、事業の

内容及び環境への影響について、地域住民に周知し、地元自治会の同

意を得ること。

方法書

検討結果

対象事業実施区域の設定に当たっては、事業実施想定区域の西側に

位置した最寄住居等から約1Kmに延長したが、変わって対象事業実施区

域北西の地区にある住居等が新たに最寄住居等となり、その距離は対

象事業実施区域から最短約900mに位置することになった。(図7-2-2-1

参照)

影響の重大性の程度の変

化比較

配慮書段階では、事業実施想定区域から2㎞未満に144戸の住居等が

存在し、最寄住居等までの距離は約260mであった。

方法書段階では、対象事業実施区域から2㎞未満の住居等の戸数は

33戸に減少し、最寄住居等までの距離は約900mに延長された。

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7-30(372)

図7-2-2-1 検討結果(騒音及び超低周波音)

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7-31(373)

表7-2-2-1(2) 検討経緯(風車の影)

段階 項目 内容

配慮書

環境影響が懸念

される内容

事業実施想定区域から1.2km未満の範囲に住居が28戸分布する。

計画段階の配慮

事項

風力発電機の配置や基数等を検討する。

意見等

【経済産業大臣意見番号 6一部抜粋】

風力発電設備の配置等の検討に当たっては、住居等への影響につい

て適切に調査、予測及び評価を行い、その結果を踏まえ、風力発電設

備を住居等から離隔すること等により、風車の影による生活影響への

影響を回避又は極力低減すること。

方法書

検討結果

対象事業実施区域の設定に当たっては、事業実施想定区域の西側に

位置した最寄住居等から約1Kmに延長したが、変わって対象事業実施区

域北西の地区にある住居等が新たに最寄住居等となり、その距離は最

短約900mに位置することになった。

(図7-2-2-2参照)

影響の重大性の程度の変

化比較

配慮書段階では、事業実施想定区域から1.2㎞未満に28戸の住居等が

存在し、最寄住居等までの距離は約260mであった。

方法書段階では、対象事業実施区域から1.2㎞未満の住居等の戸数は

3戸に減少し、最寄住居等までの距離は約900mに延長された。

なお、風力発電機の設置位置が平野より地盤高が高い場所に位置す

ること、また風力発電機の設置位置が確定していないことを踏まえ、

2km未満の戸数で比較すると、事業実施想定区域時から2km未満の住居

等の戸数は116戸であったが、対象事業実施区域に変更することで2km

未満の住居等の戸数は33戸に減少した。

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7-32(374)

図7-2-2-2 検討結果(風車の影)

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7-33(375)

表7-2-2-1(3) 検討経緯(動物)

段階 項目 内容

配慮書

環境影響が懸念

される内容

樹林地(広葉樹林、針葉樹林)に生息する重要な種については、直

接改変による生息環境の変化に伴う重大な影響の可能性がある。

また、注目すべき生息地として、クマタカの生息地があるため、地

形改変及び施設の稼働により重大な影響が及ぶ可能性がある。

計画段階の配慮

事項

方法書以降の手続き等において現況を把握し、適切な影響の程度の

予測を行った上で、風力発電機の配置や基数等を検討する。

意見等

【経済産業大臣意見番号7 一部抜粋】

風力発電設備の配置等の検討に当たっては、専門家等からの助言を

踏まえ、既設の風力発電設備の稼働によるこれら鳥類のバードストラ

イクや渡りへの影響等の確認を含む適切な調査、予測及び評価を行う

こと。また、その結果を踏まえ、適切な環境保全措置を講ずることに

より、鳥類への影響を回避又は極力低減すること。

【山口県知事意見番号7 一部抜粋】

ウ 事業実施想定区域及びその周辺は、希少猛禽類であるクマタカや

サシバの生息が確認され、更に、ハチクマの渡り経路となっている

可能性があることから、専門家の意見を踏まえ、移動経路の阻害や

バードストライクの発生等について、既存事業による影響を検証し

た上で、影響を回避・低減するよう検討すること。

エ 鳥類及びコウモリ類等の調査に当たっては、専門家の意見を踏ま

えた上で、適切な調査方法・期間等を検討すること。

【下関市町意見番号9】

水生生物について、工事における土壌や泥水の流入による影響を回

避・低減するとともに、周辺河川及び流入海域において適切に環境影

響評価を実施すること。

【長門市長意見番号2】

動植物等の生態系において影響を及ぼす事実が判明した場合は、速

やかに当市に報告し、必要に応じて専門家の意見を聞きながら、影響

が最小限となるよう適切な環境保全の措置を講じること。

方法書

検討結果

対象事業実施区域の設定に当たっては、保安林の範囲を可能な限り

縮小した。(図7-2-2-3参照)

鳥類及びコウモリ類への影響については、ヒアリング結果を踏まえ

調査計画を立案し、予測、評価において影響の回避・低減するように

努める。

水生生物への影響については、濁水調査の実施とともに、その同地

点でも水生生物調査を実施し、予測、評価において影響の回避・低減

に努める。(図7-2-2-4参照)

影響の重大性の程度の変

化比較

配慮書段階では、事業実施想定区域の面積は約930haであった。その

内、保安林は約420ha含まれていた。

方法書段階では、対象事業実施区域の面積は約215haとなった。その

内、保安林は約135haに減少した。

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7-34(376)

図7-2-2-3 検討結果(動物、植物、生態系)

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7-35(377)

図7-2-2-4 検討結果(水生動物)

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7-36(378)

表7-2-2-1(4) 検討経緯(植物)

段階 項目 内容

配慮書

環境影響が懸念

される内容

広葉樹林や針葉樹林に生育する重要な種、日当たりの良い草地等に

生育する重要な種、及び岩礫地等のような特異的な環境に生育する重

要な種については、直接改変による生育環境の変化に伴う影響が生じ

る可能性がある。

また、特定植物群落及び植生自然度が 8以上の群落が、事業実施想

定区域内に一部含まれ、直接的な改変等により重大な影響が及ぶ可能

性がある。

計画段階の配慮

事項

方法書以降の手続き等において現況を把握し、適切な影響の程度の

予測を行った上で、風力発電機の配置や基数等を検討する。

意見等

【経済産業大臣意見番号8 一部抜粋】

風力発電設備等の配置等の検討に当たっては、現地調査により自然

度の高い植生等が存在する区域を明らかにした上で、植物及び生態系

への影響について予測及び評価を行うこと。また、その結果を踏まえ、

既設の風力発電設備等の撤去跡地や既存の道路等を利用することよ

り、自然度の高い植生等の改変を回避又は極力低減すること。

【山口県知事意見番号7 一部抜粋】

絶滅危惧種の生息地や貴重な植生地については開発行為を回避し、

白滝山周辺の登山道の連続性を確保するよう検討すること。

【下関市長意見番号8】

植物及び生態系について、運搬車両及び工事車両による砂塵や泥の

巻上げ等による影響を回避・低減するとともに、適切に環境影響評価

を実施すること。

【長門市長意見番号2】

動植物等の生態系において影響を及ぼす事実が判明した場合は、速

やかに当市に報告し、必要に応じて専門家の意見を聞きながら、影響

が最小限となるよう適切な環境保全の措置を講じること。

方法書

検討結果

対象事業実施区域の設定に当たっては、植生自然度の高い範囲を含

むものの、特定植物群落の生育範囲は全て除外した。また、保安林に

ついては可能な限り改変面積を縮小した。(図7-2-2-3参照)

影響の重大性の程度の変

化比較

配慮書段階では、事業実施想定区域の面積は約930haであった。その

内、保安林は約420ha含まれていた。

方法書段階では、対象事業実施区域の面積は約215haとなった。その

内、保安林は約135haに減少した。

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7-37(379)

表7-2-2-1(5) 検討経緯(生態系)

段階 項目 内容

配慮書

環境影響が懸念

される内容

事業実施想定区域には、重要な自然環境のまとまりの場として特定

植物群落、植生自然度の高い植生区分、保安林が含まれる。また、事

業実施想定区域及びその周辺はハチクマ等の渡り鳥の飛翔コースとな

っている可能性がある。

計画段階の配慮

事項

方法書以降の手続き等において現況を把握し、適切な影響の程度の

予測を行った上で、風力発電機の配置や基数等を検討する。

意見等

【経済産業大臣意見番号8 一部抜粋】

風力発電設備等の配置等の検討に当たっては、現地調査により自然

度の高い植生等が存在する区域を明らかにした上で、植物及び生態系

への影響について予測及び評価を行うこと。また、その結果を踏まえ、

既設の風力発電設備等の撤去跡地や既存の道路等を利用することよ

り、自然度の高い植生等の改変を回避又は極力低減すること。

【山口県知事意見番号6】

絶滅危惧種の生息地や貴重な植生地については開発行為を回避し、

白滝山周辺の登山道の連続性を確保するよう検討すること。

【下関市長意見番号8】

植物及び生態系について、運搬車両及び工事車両による砂塵や泥の

巻上げ等による影響を回避・低減するとともに、適切に環境影響評価

を実施すること。

【下関市長意見番号10】

生態系への影響について、搬入道路については既存の道路を利用す

るものとし、道路を拡幅・新設する場合には予測・評価を行うととも

に、その影響を回避・低減するよう配慮すること。

【長門市長意見番号2】

動植物等の生態系において影響を及ぼす事実が判明した場合は、速

やかに当市に報告し、必要に応じて専門家の意見を聞きながら、影響

が最小限となるよう適切な環境保全の措置を講じること。

方法書

検討結果

対象事業実施区域の設定に当たっては、植生自然度の高い範囲を含

むものの、特定植物群落の生育範囲は全て除外した。また、保安林に

ついては可能な限り改変面積を縮小した。(図7-2-2-3参照)

また、対象事業実施区域及びその周辺はハチクマ等の渡り鳥の飛翔

ルートになっている可能性があるため、自主アセス段階の調査結果を

参考としながら、上昇気流が発生していると考えられる旋回上昇等が

まとまって確認されていない場所等、渡り鳥がまとまって利用する飛

翔ルートから外れた位置に風力発電機を設置するよう検討した。

影響の重大性の程度の変

化比較

配慮書段階では、事業実施想定区域の面積は約930haであった。その

内、保安林は約420ha含まれていた。

方法書段階では、対象事業実施区域の面積は約215haとなった。その

内、保安林は約135haに減少した。

また、自主アセス段階で得られたハチクマ等の渡り鳥の飛翔ルート

から上昇気流が発生していると考えられる旋回上昇等がまとまって確

認されていない場所へ風力発電機を設置するよう検討した。

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7-38(380)

表7-2-2-1(6) 検討経緯(景観)

段階 項目 内容

配慮書

環境影響が懸念

される内容

事業実施想定区域には、「白滝山」が景観資源として選定されてお

り、景観に影響が生じる可能性がある。

主要な眺望点と風力発電機との視認可能性の高い眺望点が「熊野山

公園」、「大浦岳森林公園」、「五千原バス停(田耕地区)」、「市

ノ瀬橋(粟野地区)」があり、景観に影響が生じる可能性がある。

主要な眺望点と風力発電機との位置関係では、最大垂直見込み角が2

度を超える眺望点が「五千原バス停(田耕地区)」、「市ノ瀬橋(粟野地

区)」の2箇所があり、景観に影響が生じる可能性がある。

計画段階の配慮

事項

方法書以降の手続き等において可視状況を把握した上で影響の度合

いを評価し、風力発電機の配置、基数、色彩等を検討する。

意見等

【山口県知事意見番号8】

新設する風力発電設備は、既設設備より大型化する計画となってい

る。眺望点については、周辺の北長門海岸国定公園内における主要な

眺望点も含め、風力発電設備の可視領域を考慮して適切な調査地点を

選定するとともに、主要な眺望点における地域住民や関係自治体等の

意見等を踏まえ、影響を回避・低減するよう検討すること。

【下関市長意見番号7】

国立・国定公園内においては「国立・国定公園内における風力発電

施設の審査に関する技術的ガイドライン」に基づき、垂直見込み角0.5

度以上の場合についても保全対象眺望地を抽出し、適切に環境影響評

価を実施すること。

方法書

検討結果

対象事業実施区域の設定に当たっては、最短距離の1つである市ノ瀬

橋から最大約600m延長した。(図7-2-2-5参照)

また、国定公園内にも保全対象眺望点を抽出し、調査、予測、評価

を行うこととした。

影響の重大性の程度の変

化比較

配慮書段階では、事業実施想定区域から最短距離となっていた五千

原バス停(田耕地区)及び市ノ瀬橋(粟野地区)までの距離はそれぞ

れ約2.3kmであった。

方法書段階では、対象事業実施区域から五千原バス停(田耕地区)

までの距離は約3.1km、市ノ瀬橋(粟野地区)までの距離は約2.9kmに

延長された。

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7-39(381)

図7-2-2-5 検討結果(景観)

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7-40(382)

表7-2-2-1(7) 検討経緯(人と自然との触れ合いの活動の場)

段階 項目 内容

配慮書

環境影響が懸念

される内容

「白滝山」が事業実施想定区域内に含まれる。

計画段階の配慮

事項

方法書以降の手続き等において、主要な人と自然との触れ合いの活

動の場の利用状況を踏まえながら、風力発電機の配置や基数等を検討

する。

意見等

【経済産業大臣意見番号9 一部抜粋】

想定区域には、「白滝山登山道」が存在しており、直接改変による影

響のほか、工事中及び供用時の騒音、供用時の風車の影及び景観変化

等による当該人と自然との触れ合いの活動の場への影響が懸念され

る。このため、風力発電設備等の配置等の検討に当たっては、当該人

と自然との触れ合いの活動の場の設置者又は管理者、利用者、地域住

民及び関係地方公共団体等の意見を踏まえ、適切に調査、予測及び評

価を行い、必要な環境保全措置を検討すること。

【山口県知事意見番号7(1) 一部抜粋】

白滝山周辺の登山道の連続性を確保するよう検討すること。

方法書

検討結果

対象事業実施区域の設定に当たっては、「白滝山」への改変は行うも

のの、登山等の活動において目標となる白滝山山頂への直接改変は行

わないこととした。また、「白滝山登山道」についても直接改変は行わ

ないものの、工事中には図7-2-2-6に示すように、輸送ルートと一部区

間が重なることから、利用実態等の調査、予測、評価を行い、環境保

全措置を講じる。なお、供用時の影響も合わせて検討する。

影響の重大性の程度の変

化比較

配慮書段階では、事業実施想定区域内に「白滝山」が含まれていた。

方法書段階では、対象事業実施区域内に「白滝山」が含まれるもの

の、登山等の活動において目標となる白滝山山頂への改変は行わない。

また、「白滝山登山道」については、一部が輸送ルートの一部と重なる

ことから、利用実態等の調査、予測、評価を行い、可能な範囲でアク

セス阻害が発生しないように環境保全措置を講じる。

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7-41(383)

図7-2-2-6 検討結果(人と自然との触れ合いの活動の場)

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7-42(384)

対象事業実施区域(方法書段階)の設定及び設備の配置等に関する検討の経緯

対象事業実施区域の選定及び設備の配置等に関する検討の経緯では、配慮書以降の計画

の熟度に応じて、一部の変更が生じた場合にその過程を示すものとした。

イ.配慮書以降における区域の変更の経緯

配慮書段階では、風力発電機の設置を検討する範囲として、特定植物群落の生育地を含

む範囲を事業実施想定区域として設定した。

その後の事業検討により、配慮書段階において得られた意見等を踏まえ、方法書におい

ては、配慮書時点の事業実施想定区域のうち、既設風力発電施設付近での事業の実施が継

続できること、風力発電機間の離隔上の問題から新たに延伸する範囲も概ね確定できたこ

とから、事業実施想定区域から縮小した範囲を対象事業実施区域とした。

・事業実施想定区域西側への風力発電機の設置は、既設風車の設置位置周辺に設定する

ことで、改変範囲の減少及び最寄民家からの離隔距離を延長させた。

・経済産業大臣意見及び山口県知事意見を踏まえ、特定植物群落及び植生自然度9以上

の植生は対象事業実施区域から除外することとした。

・保安林の改変範囲を事業実施想定区域の段階において約215㏊であった範囲を、対象

事業実施区域の設定では約135㏊に減少した。

・新たに延伸する範囲は、稜線から片側約100m程度の範囲に縮小できたことから、可

能な範囲で主たるシイ・カシ二次林への改変影響を小さくした。

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7-43(385)

配慮書及び方法書における事業計画概要の比較

配慮書及び方法書における事業計画概要の比較は、表7-2-2-2及び図7-2-2-7に示すとお

りである。

表7-2-2-2 事業計画概要の比較

項目 配慮書段階 方法書段階

発電所の出力 出力:最大50,000kW

構成:3,000~4,500kW級×12~17基

出力:変更なし

構成:変更なし

面積 約930 ha

事業実施想定区域として

約215 ha

対象事業実施区域として

配置 検討中 変更なし

構造 3枚翼プロペラ型風車 変更なし

変電設備、

系統連系地点 既存施設 変更なし

送電線 既存施設 変更なし

搬出入ルート 特牛港から国道435号、市道等を利用

する。 変更なし

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7-44(386)

図7-2-2-7 配慮書及び方法書の事業区域