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CSR: Corporate Social Responsibilityの略。企業が果たすべき社会的責任のこと。� レポート�

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Page 1: CSRレポート2005 - SBI Group · 会社概要(2006年1月31日現在) 沿 革 SBIホールディングス株式会社(英文表記 SBI Holdings, Inc.) 東京都港区六本木一丁目6番1号

CSR: Corporate Social Responsibilityの略。企業が果たすべき社会的責任のこと。��

レポート�

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約束を決して破らないというのが「

信」�

義」とは、正しいことを行うこと�

仁」とは、相手の立場になって物事を考えること�

2005年7月SBI グループは、SBI ホールディングス(ソフトバンク・インベ

ストメントより商号変更)を中核とする持株会社体制へ移行し、大きな飛躍の

時を迎えました。1999年のグループ創設以来、インターネットの爆発的な破

壊力と日本版金融ビッグバンなどの規制緩和の流れを成長の揚力として、わず

か6年の間に上場企業数9社(持分法適用関連会社を含む)を有し、その合算時

価総額が約2兆6,000億円(2006年1月16日現在)に達する企業グループ

へと発展してきました。�

「強力な企業グループ」を確立した今、SBIグループは新たな企業像である「強

くて尊敬される企業」の確立に向けた大きなパラダイムシフトの過程にあります。�

1    SBIグループ  CSRレポート2005    �

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社会の中のSBIグループ�

 企業を取り巻くステークホルダー(利害関係者)とは、

顧客、株主の皆様や従業員だけではありません。これら

に加え、一般消費者、取引先、あるいは広く地域社会など

によって構成されています。�

 だからこそSBIグループは、企業の社会性を強く認識し、

社会の維持・発展に貢献しなければなりません。そしてこ

の認識に立ち、事業を営んでいく過程で社会的信用を獲

得していくことが不可欠です。SBIグループは「顧客中心

主義」の基本観にもとづき徹底的に顧客志向型の事業を

行うとともに、社会的信用の獲得に向けた事業を展開し

ています。�

「強い企業」から「強くて尊敬される企業」

を目指して�

 人に人徳があるように、企業には「社徳」があると私は

考えています。企業組織は法人と呼ばれ、法律上権利義

務の主体です。したがって、人と同様に、その企業が社会

的正義や公正にもとるようなことをすれば社会から制裁

を受けることになります。逆に、人に人徳があれば周囲か

ら尊敬されるように、法人にも徳、即ち「社徳」があれば、

社会から尊敬されるでしょう。そして高い「社徳」があれ

ば、事業も必ずうまくいくはずです。�

SBIグループの経営に脈脈と流れる�

「信」「義」「仁」の精神�

 企業経営とは言うまでもなく人間の営みです。経営

トップや経営幹部である人物が、その会社の経営方針、

経営戦略、経営の成果、将来性、また社会から受ける評

価などに大きな影響を与えるのは当然のことです。つ

まり、経営者自身の価値観や人間性が事業活動のすべ

てに反映され、企業の人格ともいえる「企業パーソナリ

ティー」を形成するのです。�

 では、SBIグループの「企業パーソナリティー」とはどの

ような価値観や人間性にもとづくものなのか。それは、私

自身の倫理的価値観である「信」「義」「仁」の3つに集約

されます。私は、この価値観にもとづいて、SBIグループ

の全事業に関わる重要な意思決定を行ってきました。�

 このたび初めてCSR報告書を発行するに当たり、私ど

もではこの3つの価値観を切り口に、さまざまな取り組み

を紹介させていただくこととしました。各事業や業務を

3つの価値観に照らし合わせることにより、SBIグループ

の事業に込めた私の思いが明らかとなり、SBIグループ

の社会的責任への取り組みに対する理解を深めていた

だければ幸いです。�

SBIグループ  CSRレポート2005    2

SBIホールディングス株式会社�

代表取締役 執行役員CEO�

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SBIグループでは、「経営理念」と「経営ビジョン」を明確に区別し、「経営理念」は経営トップの交代や環境変化で簡

単に変更されるべきものではなく、長期的・普遍的な価値観を体現するべきものとして捉えています。 �

一方、「経営ビジョン」は望ましい組織の将来像を具体的に示すもので、現実妥当性や信頼性がなければならないも

のです。現在のような変化の激しい時代では、中期的なものになります。�

3    SBIグループ  CSRレポート2005    �

経営理念�

■ 正しい倫理的価値観を持つ�「法律に触れないか」、「儲かるか」ではなく、それをすることが�

社会正義に照らして正しいかどうかを判断基準として事業を行う。�

�■ 金融イノベーターたれ�従来の金融のあり方に変革を与え、�

インターネットの持つ爆発的な価格破壊力を利用し、�

より顧客の便益を高める金融サービスを開発する。�

�■ 新産業クリエーターを目指す�21世紀の中核的産業の創造および育成を担うリーディング・カンパニーとなる。�

�■ セルフエボリューションの継続�経済環境の変化に柔軟に適応する組織を形成し、�

「創意工夫」と「自己改革」を組織のDNAとして組み込んだ�

自己進化していく企業であり続ける。�

�■ 社会的責任を全うする�SBIグループ各社は、社会の一構成要素としての社会性を認識し、�

さまざまなステークホルダー(利害関係者)の要請に応えながら、�

社会の維持・発展に貢献していく。 ���

経営ビジョン(2005年7月策定)�

��1. 顧客価値を土台として、株主価値・人材価値との相乗効果を働かせ�  企業価値の極大化を図る。��2. グループ内上場企業の合算時価総額を現在の約1兆円から�  3年後に3兆円、5年以内に5兆円とすることを目指す。��3. 「強い企業」から「強くて尊敬される企業」を目指す。�

編集方針�本冊子は、SBIグループが初めて発行した「CSR*1

レポート」です。SBIグループの社格(企業にとって

の人格)を表すために、以下の方針で編集しました。�

●SBIらしさをご理解いただくため、北尾吉孝(SBI

ホールディングス(株)代表取締役 執行役員

CEO)が論語から学んだ倫理的価値観「信」

「義」「仁」に沿って、各活動に対する考え方や、

今後の目指す方向性をできるだけ明確に表

現するように心がけました。�

●SBIグループの「顔」が見えるレポートにするた

め、経営者や社員の写真とコメントを多く掲載

しました。�

●GRI*2の「持続可能性報告のガイドライン(2002

年度版)」を参考にしました。�

*1:CSR(Corporate Social Responsibility):�

企業が果たすべき社会的責任の意味。�

*2:GRI(Global Reporting Initiative):�

環境面だけでなく、社会・経済面も含めたサス

テナビリティ報告の世界的なガイドライン作

成を目的に、1997年に発足した国際非営利

団体。�

○対象期間�

 2004年4月1日~2005年3月31日を中心に作成�

○対象範囲�

 SBIホールディングス(株)および連結対象会

社40社、持分法適用非連結子会社2社、持分

法適用関連会社6社(2006年1月31日現在

P22参照)�

本冊子についてのお問い合わせは――�

SBIホールディングス(株) �

コーポレート・コミュニケーション部�

Tel 03-6229-0126  Fax03-3224-1970�

※次回発行は2006年8月の予定です。CSRレポートは年次報告書として毎年発行する計画です。�

SBIグループ

CSRレポート2005

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SBIグループ  CSRレポート2005    4

会社概要(2006年1月31日現在)��

沿  革��

SBIホールディングス株式会社(英文表記 SBI Holdings, Inc.)�

東京都港区六本木一丁目6番1号 TEL.03-6229-0100(代)�

株式等の保有を通じた企業グループの統括・運営等�

1999年7月8日�

461億1,301万5,253円�

9,202,123.49株�

3月�

81,512百万円(2005年3月期)�

1,253名(連結ベース)※�

SBIホールディングスの概要��

代表取締役 執行役員CEO�

取締役 執行役員COO �

取締役 執行役員CFO �

取締役(非常勤)�

取締役(非常勤)�

取締役(非常勤)�

取締役(非常勤)�

常勤監査役�

監査役�

監査役 �

監査役�

北尾 吉孝�

澤田 安太郎�

平井 研司�

伊澤 健�

井土 太良�

伊藤 雅仁�

田坂 広志�

渡辺 進�

黒澤 範夫�

平林 謙一�

島本 龍次郎�

商 号 �

本 社 所 在 地 �

事 業 内 容 �

設 立 �

資 本 金 �

発行済株式数�

決 算 期 �

連 結 売 上 高 �

従 業 員 数 �

役 員 構 成

※印は2005年12月31日現在�

1999年

2000年

2002年

2003年

3月

7月

12月

1月�

2月

11月

6月

ソフトバンク(株)の純粋持株会社化に伴う事業再編成を受け、ソフトバンク(株)管理本部がソフトバンク・ファイナンス(株)として独立。��ベンチャーズ・インキュベーション事業を行うことを目的に、ソフトバンク・ファイナンス(株)の子会社としてソフトバンク・インベストメント(株)(現:SBIホールディングス(株))を設立。��大証ナスダック・ジャパン市場(現:ニッポン・ニュー・マーケット「ヘラクレス」)に上場。��ソフトバンク・ファイナンス(株)取締役会において、社会貢献に対する基本方針を決定。��東京証券取引所市場第一部に上場。��大阪証券取引所市場第一部に上場。��イー・トレード(株)と合併し、イー・トレード証券(株)他を子会社とする。以後、ソフトバンク・インベストメントグループ内の事業再編成を加速。���

2004年

2005年

2月

11月

12月

3月

7月

���

10月

子会社であるワールド日栄証券(株)とソフトバンク・フロンティア証券(株)が合併(現:SBI証券(株))し、大証ヘラクレス市場(現:ニッポン・ニュー・マーケット「ヘラクレス」)に上場。��子会社であるイー・トレード証券(株)がJASDAQ市場に上場。��児童福祉の向上を目的とするSBI児童福祉有限責任中間法人を設立。��公募増資によりソフトバンク(株)の持株比率が低下し、ソフトバンク(株)の連結子会社から持分法適用関連会社に変更となる。��SBIベンチャーズ(株)(現:ソフトバンク・インベストメント(株))を運用者として、コンテンツやメディア事業に投資をするSBIビービー・メディア投資事業有限責任組合を(株)フジテレビジョン及び(株)ニッポン放送とともに設立。��ソフトバンク・インベストメント(株)よりSBIホールディングス(株)に商号変更。�会社分割制度により、アセットマネジメント事業をソフトバンク・インベストメント(株)(旧:SBIベンチャーズ(株))に移管し、持株会社体制へ移行。��財団法人 SBI子ども希望財団を設立。���

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5    SBIグループ  CSRレポート2005    �

SBIグループの概要��

ファンド事業�

ソフトバンク・インベストメント(株)�(旧商号SBIベンチャーズ(株))��

ブローカレッジ&インベストメントバンキング事業�

ファイナンシャル・サービス事業�

非金融分野�

持株会社SBIホールディングスの設立�

ソフトバンク・インベストメント(株)�

ファンド事業�

SBIホールディングス(株)�(SBI Holdings, Inc.)��

持株会社移行前� 持株会社移行後�

2005年7月1日商号変更�

バイオビジョン・キャピタル(株)�

ソフトバンク・コンテンツ・パートナーズ(株)�

SBIベンチャーズ(株)�

アセットマネジメント事業�

3社合併�

ファンド事業移管�

「企業価値」向上のメカニズム��

株主価値��

人材価値��

株主価値の増加��

人材価値の増加��

顧客価値��

「企業価値」は、顧客価値の創出が土台となり、株主価値・�人材価値と相互に連関しながら生み出され、増大されていく �

顧客中心主義をグループ全事業で貫く��

顧客価値の向上��

売上・利益の�増加��

インセンティブの�向上��

顧客価値の高い�商品の提供�

持株会社体制への移行�

 2005年7月1日、ソフトバンク・インベストメントはファンド運

営事業等を分割し、100%子会社であるSBIベンチャーズに承

継するとともに、商号をSBIホールディングスに変更し、持株会

社体制に移行しました。�

 これにより、グループの経営理念とビジョンに基づいた全体戦

略を持株会社において策定し、グループシナジーを徹底的に追

求する事業ポートフォリオの構築を進めるとともに、金融のコン

グロマリット化の流れを先取る強固な総合金融グループ体制を

確立しました。金融ビジネスで培ってきた経営資源やノウハウを

活用し、金融と密接する事業領域、グループ会社と関係する金融

以外の事業領域への進出も視野に入れ、飛躍的な企業成長を目

指します。�

企業価値の極大化を図るために�

 SBIグループでは、企業価値を顧客価値、株主価値、人材価値

の総和として考えています。�

 顧客価値は、土台であり、第一義的なものであり、その創出は

顧客に役立つ財・サービスを提供することからなされます。そし

て顧客価値の増大は、その提供する財・サービスの質の改善や

低価格化等々により、顧客満足度を高め続けることでもたらされ

るのです。�

 そうした意味で、SBIグループでは、顧客中心主義をグループ

全事業で貫くことがグループの繁栄にとって何より大切であると

考えています。�

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SBIグループ  CSRレポート2005    6

3つのコアビジネスから5つのコアビジネスへ��

アセットマネジメント事業�

ブローカレッジ �&�

インベストメントバンキング事業�ファイナンシャル・サービス事業�

住宅不動産事業� 生活関連ネットワーク事業�

ソフトバンク・インベストメントを中心

としたIT・バイオ・企業再生・LBO等

のファンド運用業務、SBIアセットマ

ネジメントを中心とした投資商品の

組成業務�

イー・トレード証券とSBI証券を

中心に「ネット」と「リアル」の

融合を図りながら展開する総

合証券業務�

ファイナンス・オールとその子会社を

中心に展開する総合マーケットプレ

イス業務、利便性が高く有利な住

宅ローン等の金融商品を提供する

金融プロダクト業務�

SBIパートナーズを中核として、

デフレ後の経済環境における

提案型の不動産ビジネスを展

開し、企業の経営課題の解決

と投資家の幅広い運用ニー

ズの充足を目指す業務�

「生活ガイド.com」*1の地域情報

サービスと「比較ALL」*2の購買行

動サポートを融合することなどにより、

SBIグループが取り組んできたネット

ワーク価値の創出を目指す業務�

*1 www.seikatsu-guide.com/*2 www.hikakuall.jp/

戦略的ビジネスの革新者として�

 SBIグループは、これまで主に金融業の分野において3つのコ

アビジネス「アセットマネジメント事業」「ブローカレッジ&イン

ベストメントバンキング事業」「ファイナンシャル・サービス事業」

を中核的事業と位置づけ、事業を展開してきました。�

 しかし、2005年3月の公募増資によるソフトバンク・グループ

の連結子会社からの離脱によって、SBIグループはソフトバンク・

グループの金融事業会社という位置づけから自由となりました。

そして、2005年10月には、新たに「住宅不動産事業」と「生活

関連ネットワーク事業」をSBIグループのコアビジネスと位置づけ、

5つのコアビジネス体制へ移行しようとしています。�

 以上を背景に、SBIグループは、「金融を核に金融を超える」を

標榜し金融業を中核として事業拡大を目指すことから脱却し、金

融業以外にも「核」を持つ総合的な企業集団へと発展すること

を志向しています。�

 SBIはもはや金融業を連想させるようなSoftbank Investment

の略称ではなく、Strategic Business Innovator(戦略的ビジ

ネスの革新者)として、あらゆる業種・業界に革新をもたらす事業

ポートフォリオを有する企業集団を目指します。�

住宅不動産関連事業へ進出した背景�1. 企業の不動産に対する意識の変化�  不動産の収益化・流動化が企業の経営戦略にとって重要な課題に。�

2. アセットマネジメントにおける運用商品としての位置づけ向上�  不動産が株式・債券・現預金と並ぶ第四の運用商品に。�

3. 「不動産+α」ファンドなどSBIグループの総合力を発揮�  不動産と未公開株を同時に組み込むファンドの組成など、SBIグループの総合力を活かすこと�  で商品の差別化が可能に。��

生活関連ネットワーク事業を創出した背景�1. 「生活関連」とは�  金融にとどまらず顧客のさまざまなライフイベントにおける多様な生活関連ニーズを ビジネス機会に。�

2. 「ネットワーク」とは�  個別のニーズだけではなくそこから派生する多様なニーズに対して、SBIグループの ネットワークで総合的に応えることにより、複合的な価値を顧客に提供。�

3. 生活関連ネットワーク事業の創出�  顧客のライフイベントに沿って、情報の洪水の中からより良い商品・サービスを選択する 手助けを一元的に行う新たなサービスを。��

SBIホールディングス�ネットバンキング部�

住友信託銀行グループと多面的業務提携を結び、銀行・信託・

証券・住宅ローン分野におけるネットとリアルのサービス融合、

証券と銀行を融合したプライベート・バンキング分野の強化、

投資信託および不動産関連分野における商品の共同開発・

共同販売などを手がけています。�

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SBIグループが自己の信用を保ち、�信頼される金融グループを�目指して行ってきたこと�

SBIモーゲージ 新宿コールセンター�

7    SBIグループ  CSRレポート2005    �

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SBIグループ  CSRレポート2005    8

お客様に対して��

www.sbi-mortgage.co.jp/

信頼される金融グループとして�

 インターネットでは、財やサービスの提供者と消費者はお

互いに顔を合わせることなく、取引は非対面で完結します。

だからこそSBIグループは、インターネット金融サービスを提

供する企業として、お客様に安心と信頼感を持ってお取引い

ただけるように、さまざまな配慮に努めています。�

 特に、個人情報を取り扱う会社においては、プライバシー

マーク取得をプロジェクトとして推進するとともに、安全管

理体制の構築や社内教育を通じて個人情報の保護を徹底し

ています。�

 また、非対面による金融サービスの提供を主体としている

会社では、コールセンターやメールによる問い合わせ体制の

充実を図り、お客様に安心して取引いただける環境を構築し

ています。�

 さらに、インターネット金融サービスの生命線であるシステ

ムの安定運用については、最重要事項としてその確保に努め

ています。�

�イー・トレード証券�膨大な取引ボリュームに対応してシス

テム増強を前倒しで進めるなど、シス

テムの安定性向上に全社で取り組んで

います。オンライン専業証券のリーディ

ング・カンパニーとして、より多くの

投資家が安心して証券市場へ参加でき

る投資環境の構築に努めています。�

www.etrade.ne.jp/

内部管理体制を強化�

SBIグループとの取引をお客様に安心してご利用いただくた

めに、情報セキュリティの重要性を経営の最重要課題と位置

づけ、内部管理体制の強化に全社で取り組んでいます。�

�SBIホールディングス�取締役執行役員COO�兼 情報セキュリティ管理責任者(CISO)�

澤田 安太郎 ��

SBIモーゲージ�インターネットや電話を中心とした非

対面で住宅ローンを提供しています。

コールセンターやメールによる問い合

わせ体制の充実を図り、安心してお取

引いただける環境を構築しています。�

システムの維持と内部監査で�経営活動を支援�

システムの安全性・可用性・機密性を維持

するように努めています。また内部監査では、

経営目標の効果的な達成に役立てることを

目的として、合法性と合理性の観点から独

立した公正な立場で、監査業務および経営

活動の支援を行っています。� �

SBIホールディングス�ITソリューション部長�兼 情報システム管理責任者�

坂本 匡弘�

�����

�内部監査室�内部監査責任者�

西川 保雄�

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9    SBIグループ  CSRレポート2005    �

SBIグループが自己の信用を保ち、�信頼される金融グループを�目指して行ってきたこと�

株主の皆様に対して��

株主価値の拡大�

 SBIグループは設立以来、事業規模および事業領域を急激

に拡大して成長を遂げてきました。これからも企業体質の強

化と事業拡大のため、利益については内部留保を確保する一

方、経営環境を鑑みて適正な水準の利益配当に努めます。�

 またSBIグループは、「グループ内上場企業*合算時価総額

を3年後には3兆円、5年後には5兆円を目指す」ことを経営

ビジョンとして明確に掲げています。上場各社の自己成長・自

己増殖はもちろんのこと、未上場企業の株式公開によるグル

ープ企業価値の顕在化のほか、M&A、合弁会社の設立や戦略

的提携等を通じ、株主価値(株式時価総額)の拡大を図ります。�

*持分法適応関連会社を含む�

積極的な情報開示�

 SBIグループでは、情報開示はインターネットの時代に相

応しいものであるべきと考えています。この考えに則り、開示

情報や経営情報および四半期ごとの決算情報などは、株主や

投資家の皆様へ迅速かつ詳細にお伝えすべく、発表資料だけ

でなく発表模様の動画をSBIホールディングスのホームペー

ジで公開しています。また、半期ごとに事業報告書を株主の

皆様へお届けすることによって、SBIグループに対する理解

を深めていただくように努めています。�

 最近増加している海外の投資家への情報開示については、

英語版アニュアルレポート、英語版ホームページなどで応え

ています。�

より良い関係の構築�

 SBIグループは、情報開示だけでは株主の皆様とのより良

い関係は構築できないと考えています。業績の内容や今後の

戦略をわかりやすく説明し、コミュニケーションを深めていく

ために、経営者たちがダイレクトに語る動画ニュースをホーム

ページで公開する一方、個人投資家向け説明会を半年ごとに

東京・横浜・名古屋・大阪など全国主要都市を中心に開催して

います。�

www.sbigroup.co.jp/sbichannel/index.html�

www.sbigroup.co.jp/english/investors/

disclosure/annualreport/index.html

SBIチャンネル�SBIホールディングスでは、事業の取り

組みや今後の戦略などについて、経営

者たちの考えをダイレクトに伝える動

画ニュースを毎月配信しています。�

SBIホールディングス�アニュアルレポート�英語版/日本語版を年1回発行。ホー

ムページでもご覧いただけます。�

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SBIグループ  CSRレポート2005    10

従業員に対して��

開かれた雇用機会�

 SBIグループでは採用において、プロフェッショナルとして

の職歴だけでなく人間性を重要視した基準を設けています。

従業員には、仕事ができ人間的にも優れた人物であることを

求めますが、性別・学歴・国籍は一切問いません。2005年に

開始した新卒採用活動においてもこの基準に照らし、多様な

バックグラウンドを持つ将来性の高い人材を多数採用しました。

また、社内登用によって派遣社員や契約社員から正社員への

道が拓かれているのもSBIグループの特長です。優秀な人材

に対しては、本人のやる気と実績次第で積極的に雇用機会を

提供する姿勢を徹底しています。�

公正で意欲に応える処遇�

 従業員の処遇は成果のみならず、結果にいたるプロセスを

も重視しています。その評価は、半期ごとの目標達成度をも

とに、経験、能力、業績への貢献度等に応じて総合的に判断し

て決定され、「功ある者には禄を与え、良識・見識ある者には

地位を与える」という方針を貫いています。�

 また、ストックオプション制度を採用し、従業員の経済的厚

生と事業会社の成長を連動させることで、健全な労働意欲の

向上を醸成しています。�

社内コミュニケーションの促進�

 企業規模が大きくなり、従業員数が1,000人を超えた

今でも、SBIグループではできる限り直接的な社内コミュニ

ケーションを心がけ、経営ビジョンや現状についての情報を

共有できるように努めています。イントラネットの活用はも

ちろんのこと、毎月の全社朝礼では経営トップが自身の考え

を従業員に直接語りかけています。また、経営トップと従業

員のコミュニケーションの場として、「北尾塾」と呼ばれる講

習会、マネジャークラスとの懇話会が適宜開かれています。�

 さらに、経営トップは自らの実践を通じて到達した経営論・

企業観などについて積極的に執筆し、書籍として出版してい

ます。これにより、従業員の人間学や経営学における教育向上、

社内における一体感の醸成、相互の意思疎通を図っています。�

�進化し続ける経営�――SBIグループそのビジョンと戦略�

北尾吉孝 著/東洋経済新報社�

従業員のやる気を後押し�するために�

SBIグループでは、従業員が

希望する仕事に取り組むこと

が仕事の付加価値を高める

ことにつながると考えています。

したがって、従業員のやる気

を後押しするために、役員立

候補制度やキャリアチャレン

ジ制度などが設けられており、

自らグループ会社の役員や希

望する職種に就く道が拓か

れています。�

SBIホールディングス�総務人事部長�

本橋 直樹��

総務人事部 マネージャー�

辻 隆斗�

企業活動の信頼性向上に努める�

研修による役職員の法令

遵守意識の醸成や、トップ

マネジメントの立案する経

営戦略の適法な遂行を通

じ、企業活動の信頼性向

上に努めています。�

SBIホールディングス�法務部長�

藤田 俊晴��

法務部 マネージャー�

稲垣 浩平  河内 直也�

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SBIグループが社会的正義に照らし、�正しいと思い、行ってきたこと�

SBIパートナーズ デベロップメント事業部�11    SBIグループ  CSRレポート2005    �

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顧客中心主義の徹底��

インターネットが可能にした�消費者主権・投資家主権の時代�

 インターネット革命により企業と消費者・投資家との間に

存在した「情報の非対称性」が消滅し、消費者や投資家は手間・

時間・コストをかけることなく情報を得られるようになりまし

た。また、企業は消費行動・投資行動についての情報を得ら

れるようになりました。�

 こうして賢くなった人々によって顧客中心市場が誕生し、

消費者主権・投資家主権が確立されていきました。「情報の

非対称性」が消滅した現在では、企業は『利の元は義なり』と

いうことを強く認識し、消費者・投資家から選ばれ、評価され

なければ存続していくことはできません。�

顧客中心主義を形にした事業�

 SBIグループは、このインターネットがもたらした革命的な

パワーシフトをいち早く認識し、消費者や投資家の視点に立

ったビジネスモデルの構築と事業の展開を行ってきました。

その基本観は、「顧客中心主義」を徹底的に貫くことです。よ

り安い手数料・より低い金利でのサービス、魅力ある投資機

会の提供、金融商品の一覧比較、安全性と信頼性の高いサー

ビス、豊富かつ良質な金融コンテンツの提供などは、すべて「顧

客中心主義」を形にしたものです。�

ファイナンス・オールwww.financeall.jp/�比較ALL

www.hikakuall.jp/

第三者の視点でEコマースサイトをサポート�

多種多様なEコマースサイトを客観的に評価し、業種ごとのラン

キング情報を提供しています。消費者に対してはオンラインサー

ビスの選択をサポートし、Eビジネス企業に対しては効果的な

Webサイト構築のためのさまざまなサービスを提供しています。��ゴメス・コンサルティング�代表取締役COO�

西村 徹�

ファイナンス・オール�金融機関の立場ではなく、お客様の立

場でローンや保険などの金融商品や

サービスをさまざまな角度から比較検

索し、それぞれのお客様に応じた金融

商品を選択します。また、複数の金融

機関に対する見積の一括請求、仮申込

みなど取引に関わる各種サービスをイ

ンターネットで提供しています。さらに、

金融以外の生活情報に関するサービス

の比較、コミュニティーや仲介マー

ケットの運営なども行い、インター

ネットを通じた消費者と事業者の主体

的な意思決定をサポートしています。�

�モーニングスター�投資信託を中心とする豊富な金融情報

や投資情報をタイムリーかつダイレク

トに投資家に伝えています。金融商品

の提供者ではない中立的な立場から、

良質かつ偏りのない投資信託の格付け

情報を提供することにより、個人投資

家の資産形成に関する選択を容易かつ

適正にサポートしています。�

SBIグループ  CSRレポート2005    12

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13    SBIグループ  CSRレポート2005    �

金融イノベーターとして��

��

さまざまな領域で�革新的な金融ビジネスを構築�

 SBIホールディングスが設立される直前、90年代後半の日

本の金融業界は俗に「失われた10年」と言われていました。

バブル崩壊とその後のデフレ経済に苦しみ、新しい金融サー

ビスを提供する金融機関は皆無でした。�

 こうした中、SBIグループは金融業に事業ドメインを定め、

インターネットを機軸として金融業界に大きな楔を打ち込む

べく産声をあげました。インターネットの爆発的な破壊力を

もって日本のいびつな金融システムを是正し、投資家や金融

サービスの利用者を高い経済性と利便性を両立するシステ

ムに移行させるとともに、金融業界のさまざまな領域で革新

的なビジネスを構築することで、より安い手数料・より低い金

利でのサービスの提供、魅力ある投資機会の提供を実現しま

した。�

日本初のモーゲージバンクとして�

「日本の住宅金融を支えていた財政投融資と住宅

金融公庫を使った仕組みは時間の問題で崩壊する」

「住宅ローンは長期固定金利が正しい」という二つ

の信念に基づき、日本初のモーゲージバンク*として、

民間では不可能といわれた低金利長期固定金利住

宅ローンの提供を2001年5月に始めました。モーゲー

ジバンクのリーディング・カンパニーとして、最新の金融

手法を取り入れ、インターネットを活用することでお客

様の視点に立った商品開発に努めています。常に

業界最低水準の金利で長期固定住宅ローンを提供

することにより、金利変動リスクを負うことなく、将来に

わたって安心して生活設計を立てられる長期固定金

利住宅ローンを一人でも多くのお客様にご利用いた

だき、豊かな生活の実現に寄与したいと考えています。�

*証券化を資金調達手段とした住宅ローン貸出専門の金融機関��SBIモーゲージ�代表取締役COO�

円山 法昭�

年金業界に革新をもたらすサービス�

確定拠出年金のレコードキーピング(記録管理)シス

テムを単独で開発した国内唯一の運営管理機関です。

年金という国民的課題への解決策が求められる中で、

システムインフラ=コストセンター=スケールメリット=

共同アウトソーシングという業界の常識にとらわれるこ

となく、「顧客提案型のインフラプロバイダー」として、

常識を覆す価格で、確定拠出年金業界に革新をも

たらすサービスを提供し続けていくことを目指してい

ます。��SBIベネフィット・システムズ�代表取締役 執行役員COO�

佐藤 宏和�

�ソフトバンク・インベストメント�創業間もないベンチャー企業への投資

を通じて21世紀の日本の中核的産業を

育成するという志を抱き、ベンチャー

キャピタル・ファンドの運営・管理を

行っています。さらに、これまで機関

投資家や一部の富裕層のみに与えられ

ていたベンチャーキャピタル・ファン

ドへの投資機会を個人投資家にも開き

たいと考え、一口100万円から投資可

能な『SBIブロードバンドキャピタル投

資事業匿名組合』を開発しました。こ

の取り組みは208億円規模のファンド

となって結実し、現在5年間の運用を

行っています。�

www.sbiventures.jp/�

SBIアセットマネジメント�SBIグループの資産運用会社としての強

みを活かし、未公開株やヘッジファン

ドなどオルタナティブ投資(代替投資)

を行う独自の運用商品を提供するほか、

国内外のリソースを活用した株式・債

券の運用商品を提供しています。�

www.sbiam.co.jp/

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SBIグループ  CSRレポート2005    14

新産業クリエーターとして��

ベンチャーキャピタルの社会的役割�

 20世紀に圧倒的な競争力を有し、「世界の工場」と呼ばれ

た日本の製造業は、中国を始めとする新興工業国の台頭、少

子高齢化による生産年齢人口の減少などにより、かつてほど

の国際競争力を保持することが困難になってきています。こ

うした中、日本経済は21世紀を担う新たな成長のエンジン

となる産業を必要としています。�

 現在の大企業のほぼ全てがかつてベンチャー企業であっ

たことを想起すると、創業後間もないベンチャー企業にリス

クキャピタルを提供し、その成長を支援するベンチャーキャ

ピタルの社会的役割は極めて高いといえます。�

21世紀における中核的産業の創造と�育成を目指して�

 SBIグループは、個々のベンチャー企業の育成に留まらず、

21世紀における中核的産業の創造と育成を目指し、ITおよび

バイオ分野のベンチャー企業に集中的に投資をしてきました。�

 特にIT分野では、ブロードバンドインフラの整備によって国

内でインターネットが爆発的に普及する2000年頃より活発

に投資し、その後のネット産業の成長に貢献してきました。ま

たバイオ分野においては、欧米にキャッチアップし、国際競争

力のある産業として育成すべく、バイオ・ファンドを通じた育

成に取り組んできました。�

 一方、SBIグループは、企業再生にも積極的に取り組んで

います。新たな事業資金や経営ノウハウを提供することによ

って、経営不振企業の企業価値を高めるとともに、企業再生

を通じて取引先の信頼回復や雇用の確保などにつなげ、そ

の企業が拠点とする地域経済の活性化にも貢献しています。�

全ての人に公平なクレジットの機会を�

米国の法律「equal credit opportunity act」にお

ける「金融機関は、全ての人に公平なクレジット(借り

入れ)の機会を提供しなければならない」の精神を日

本で実現すべく、設立された個人向けローン提供会

社です。SBIグループが持つインターネットファイナンス

のノウハウと、当社が擁する業界最高水準の金融プ

ロフェッショナルが持つ最先端の金融ノウハウを持ち

寄り、画期的なインターネットキャッシングサービスを提

供しています。たとえば、日本で初めてリスクベースド

プライシング(クレジットリスクに基づいた金利設定)を

導入し、お客様にとって合理性が高く、経済的な金

利の商品を開発するとともに、取引実績をベースにし

た消費者啓蒙システムを備え、健全な利用を促進す

ることで、従来の個人向けローンのあり方に変革をも

たらしました。��SBIイコールクレジット�代表取締役COO�

石井 一君�

SBIグループが社会的正義に照らし、�正しいと思い、行ってきたこと�

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15    SBIグループ  CSRレポート2005    �

��

CSRを事業で実現する実践者として��

���

本業で社会に貢献する�

SBIグループには、社会正義に照らして正しいことを真正面

から事業化し、実践している会社が数多くあります。これらの

事業の根底にあるものは、儲かるかどうかではなく、「私たち

の社会を公正で、快適で、環境適合的で、安全なものにしたい」

という信念です。SBIグループは、本業そのものがCSR(企

業の社会的責任)の取り組みに合致するこれらの事業活動を

強力に推進しています。そして、『利の元は義なり』の合言葉

で、今後も正しい事業は必ず報われるということを実証して

いきます。�

�ベンチャー企業の成長を総合的にサポート�

1,505億円にのぼる日本最大級のベンチャーキャピタル・

ファンドである『ソフトバンク・インターネットテクノロジー・

ファンド』やバイオ・ファンドの運営を通じて、ITおよび

バイオ分野のベンチャー企業(延べ400社以上)に対

してリスクキャピタルを供給してきました。2005年には、

ブロードバンド関連とメディア・コンテンツ関連に特化す

る2つのファンドを合計735億円で設定。このファンドを

通じて、ブロードバンド関連事業、メディア関連事業、

あるいは映像・音楽・出版等のコンテンツ事業のベン

チャー企業へ投資し、これらの業界の育成・支援に

注力しています。さらに投資先企業に対し、税務・財

務管理の支援サービス、株式公開等に関するコンサ

ルティングサービスの提供および役職員の派遣といっ

たハンズオンの支援を行い、成長を総合的にサポート

しています。�

�ソフトバンク・インベストメント�代表取締役 執行役員COO�

澤田 安太郎�

企業の再生・再建を総合的にサポート�

リスクマネーの供給や運転資金などのファイナンス、

経営全般にわたるコンサルティングサービス、人材・

ネットワークなどの経営資源の提供を通じて、企業の

再生・再建事業に取り組んでいます。企業再生事業

では、当社が運用するファンドの支援によって、民事

再生手続を申請した元上場会社が民事再生計画

の認可決定からわずか1年で債務を一括弁済し、再

生手続を終結して株式市場に再上場するという日本

で最初の案件を成立させた実績があります。また、貸

付や債権買取を通じて、資金繰りの厳しい企業など

に運転資金を提供する再生ファイナンス事業も手が

けています。��SBIキャピタル�

取締役執行役員常務�

木下 玲子��取締役執行役員�

栗原 浩幸��

SBIグループが社会的正義に照らし、�正しいと思い、行ってきたこと�

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SBIグループ  CSRレポート2005    16

健康や地球環境に配慮した不動産デベロッパー�

家は一生のうちで最も長く生活する場所であり、最も

健康的で安全な空間であるべきです。しかし、今の

賃貸物件でこれらを満たしているものはごくわずかで

す。当社はこの状況を変えるために、「健康や地球環

境に配慮した住空間」を基本方針とし、不動産物件

の開発やリノベーションなどを自社で手がける一方、

これらを組み込んだ不動産ファンドを展開しています。

こうした考えのもと、長期間安心して生活ができる居

住空間を提供する賃貸マンション「Vina(ヴィーナ)」

の開発プロジェクトを進めています。また、健康に配慮

した多様な性能を持ちかつデザイン性にも優れた、日

本ではあまり知られていない建材や部材を世界中か

ら直接調達するSBIマテリアルバンクを設立しました。

原料の流通ルートまで含めて健康や地球環境に配

慮した物件を供給できる体制を整えるとともに、他の

不動産ファンドとの差別化も図っています。��SBIパートナーズ�代表取締役社長�

相原 志保�

安全で確かなオンライン決済インフラの推進者�

インターネットを利用したEC(電子商取引)において、

決済のインフラは欠くことのできない要素です。消費

者が求める「使いやすさ」と「安全性」、事業者が求

める「運用の容易さ」とそれによる「コストメリット」、こ

れらを両軸とした決済サービスを提供することが当

社の使命です。現在では一般的となっている暗号化

通信(SSL*)によるクレジットカード決済においては、

ECの黎明期から利便性とセキュリティを両立させた

インフラを構築し、研究と開発を重ねて常に業界をリ

ードしています。ブロードバンドが普及した今日では、

ネットで商品を購入するほか、ゲーム、映像、音楽とい

ったデジタルコンテンツを楽しむ人々が急速に増えて

おり、そこでの課金ニーズが生まれています。一方、

携帯電話などのモバイル端末によるネットの利用者数

はPCによるそれを凌駕する勢いで、モバイルEC市場

は急激な伸びを見せています。インターネットビジネス

の必需インフラとなったオンライン決済をより安全で確

かなものにするために、これからも技術とサービスの

向上に努めていきます。�

* Secure Sockets Layer��SBIベリトランス�代表取締役COO�

沖田 貴史���

�SRIの伝道師�

社会的責任投資(SRI)とは、従来型の財務分析によ

る投資基準に加え、法令遵守や雇用、人権、消費者

対応、社会や地域への貢献など社会・倫理面および

環境面から、企業を評価・選別し、安定的な収益を目

指す投資手法のことです。SRIが注目される中、当社

は日本で初めてSRI株価指数を開発しました。これを

運用会社に提供しSRIファンドの商品化を後押しす

ることで、SRIの意識向上と社会性の高い企業への

投資環境の構築を推進し、上場企業のCSR(企業

の社会的責任)への取り組みの活発化に貢献して

いきます。2006年1月末日現在、当社のSRI株価指数

を採用しているファンドは6本、運用総額は150億円を

超え、CSRへの啓発は着実に進んでいます。��モーニングスター�代表取締役COO�

朝倉 智也�

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17    SBIグループ  CSRレポート2005    �

��

���

SBIグループが社会のために考え、�行ってきたこと��

社会貢献に対する基本方針を決定��

ソフトバンク・ファイナンスの取締役会において、「3億円以上の税引き後利益を計

上したグループ会社はその利益の1%程度を児童福祉関連施設等へ寄附する」と

の基本方針を決定しました。�

社会貢献活動の中核的法人を設立��

グループ各社共同で、SBI児童福祉有限責任中間法人を設立しました。同中間法人

は、SBIグループの社会貢献活動をより主体的に推進することを目的とする一方、

グループ以外の企業にも児童福祉活動への参加を呼びかけることを目的としてい

ます。そのため、ベンチャー企業やその経営者が賛同しやすいように、新株予約権

等の拠出による寄附の仕組みを構築しました。ベンチャー企業の成長と公開による

実現益を社会貢献に活かす、SBIグループならではのユニークな仕組みです。�

社会貢献活動を本格化��

事業の拡大に伴い、SBIグループの社会貢献活動も本格化してきました。2004年

度は、SBIホールディングス(旧ソフトバンク・インベストメント)、イー・トレード証券、

SBI証券の3社より、全国174ヵ所の児童養護施設や福祉団体等に総額約1億6千

7百万円を寄附しました。�

財団法人 SBI子ども希望財団を設立��

厚生労働省の設立認可を受け、財団法人 SBI子ども希望財団を設立しました。�

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SBIグループ  CSRレポート2005    18

「強くて尊敬される企業」を目指して��

社会貢献活動は戦略的投資�

 企業は社会との共生の中でのみ繁栄することができると

SBIグループは考えています。より良い社会を築くことは、企

業の将来にもより良い成果をもたらすはずです。SBIグルー

プでは、「社会貢献活動は戦略的投資である」(ハーバード大

学 マイケル.E.ポーター教授)という理念の下、本業を通じ

て社会に貢献するだけでなく、より直接的な社会貢献活動に

積極的に取り組んでいます。�

児童福祉の向上に取り組む�

 SBIグループは、児童福祉の向上に取り組んでいます。数

ある社会問題の中で、なぜ児童福祉に焦点を当てているの

でしょうか。�

 その理由は児童福祉問題の深刻さにあります。少子化が

国家的な大問題となっているなか、虐待やネグレクト(養育

放棄)などに起因する児童養護施設への入所は毎年増加し

ており、全国で施設数自体が増加傾向にあるにもかかわらず

(2005年12月現在555ヵ所)、定員超過や入所待ちが慢

性化しています。しかしながら、平成15年度の社会保障給付

費総額84兆2,668億円に対し、児童・家庭関係給付費の占

める割合はわずか3.8%と高齢者関係給付費の70.4%に比

べると非常に少ないのが現状です。�

 子どもは本来、社会的にも経済的にも両親しか頼ることの

できない弱い存在であり、だからこそ両親の無償の愛が必要

なのです。最も愛されるべき両親から虐待を受ける子どもた

ちの実例が多数報告されていることを、SBIグループはとて

も憂慮しています。天然資源の少ない日本にとっては、人材

こそが最大の資源であり、無限の可能性を持つ子どもたちが

慈愛を持って健全に育てられなければ、日本は将来甚大な代

償を払うことになりかねません。�

未来のステークホルダーに向けて�

 企業の発展は社会の発展なくしてはありえず、社会の発展

はその構成要素である個人の発展なくしてはありえません。

つまり、SBIグループの発展は、未来の社会を構成する個

人の発展にかかっていると言えます。だからこそ、未来の

ステークホルダーである子どもたちのために行動を起こす

ことが企業戦略のうえで極めて大切なのです。�

 こうした理由によりSBIグループは、本業で培ってきた知

恵やノウハウを最大限駆使し、児童福祉問題の解決に貢献し

たいと考えています。�

備品や設備の購入資金を提供�児童擁護施設等に対し、移動用の自動

車、パソコン、テレビ、机などの備品

購入や、トイレ、風呂、冷暖房器具と

いった設備の設置・改修のための寄付

を行っています。子どもたちから「新

しいお風呂に競い合って入っています」

「自習室が明るくなり勉強に力が入り

ます」など、喜びの声が届いています。�

焼失した施設の再建資金を寄付�火災で全焼してしまった、ある児童擁

護施設に再建費用の一部を寄付しまし

た。完成した新施設では、子どもたち

が自分の部屋を嬉しそうに案内してく

れました。�

メモリアル・チャリティ・ラン�“Smile Run for Children 2005”�「被虐待児童の早期発見と防止」と「子

どもの人権救済活動支援基金への協力」

を目的としたチャリティ活動をメインスポン

サーとして支援しました。�

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19    SBIグループ  CSRレポート2005    �

��

���

名   称:�

目   的:�

主たる事業:�

�設立年月日:�

基本財産:�

役   員:�

財団法人 SBI 子ども希望財団��

概 要�

www.sbigroup.co.jp/zaidan/

財団法人 SBI 子ども希望財団(The SBI Children’s Hope Foundation)�

児童の自立を支援し、産業界に児童福祉の啓発を行うことを通じて、児童福祉の充実及び向上に寄与する。�

1. 児童福祉に携わる児童養護施設、乳児院、情緒障害児短期治療施設、� 自立援助ホーム等の児童福祉関係施設の施設環境改善・充実を支援する事業�

2. 児童福祉向上を目的とする各種事業・団体・NPO法人等を支援する事業�

3. 児童福祉関連施設の入所児童及び里子の進学・就職のための自立を支援する事業�

4. その他の児童福祉向上に関する支援事業�

5. 産業界における児童福祉広報の啓発及び普及�

6. その他本財団の目的を達成するために必要な事業�

2005年10月6日�

5億円�

理事長 田淵 義久�

理 事 北尾 吉孝 (SBIホールディングス株式会社 代表取締役)�

    石原 信雄 (財団法人 地方自治研究機構理事長)�

    古川 貞二郎 (恩賜財団 母子愛育会理事長)�

    田坂 広志 (シンクタンク・ソフィアバンク代表)�

    山田 淳一郎 (税理士法人 山田&パートナーズ統括代表社員)�

監 事 江尻 隆 (あさひ・狛法律事務所パートナー)�

    加藤 善孝 (優成監査法人統括代表社員)�

設立までの道のり�

 SBIグループは直接的な社会貢献活動を通じて、児童福祉

問題の深刻さと複雑さをより強く認識するようになりました。

そうした中で、児童福祉に携わる人材の問題、教育・自立の問

題、児童福祉制度に関わる問題、NPO(非営利組織)の問題

など、関連施設などハード面に対する経済的な支援だけでは

解決できない問題があることがわかってきました。�

 このような現状を鑑み、企業グループ単独で活動するよりも、

児童福祉分野の有識者の協力やグループ外の共感者の賛同

を得て取り組む方が、児童福祉活動の実効性が高められると

考え、財団法人の設立を目指すこととしました。�

 2005年10月、厚生労働省の認可を受け、財団法人 SBI

子ども希望財団(英語名:The SBI Children’s Hope

Foundation)は設立されました。この名前には、「この財団

の活動を通じて子どもたちが未来に希望を抱けるように」と

の願いが込められています。虐待児童の支援と児童福祉の

向上という一企業グループによる小さな志を産業界全体に

広げ、さらに公益を行う財団法人として、その志を未来へと

受け継いでいく役割を担っていきます。�

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SBIグループ  CSRレポート2005    20

未来を担う子ども達のために��

 近年、虐待を受ける子どもが増加し、全国の児童養護施設では定員超えや入所待ちが慢性化するなど、

日本の児童福祉は深刻な問題を抱えています。未来を担う、社会にとっての宝ともいえる子ども達が親

から肉体的、精神的虐待を受けたり、十分な養育を受けられずに困難な状況に置かれたりする事例が多

く見受けられます。�

 参政権も経済的基盤もなく、親の愛情と保護しか頼るものがない極めて弱い立場にある子ども達が、

本来なら最も愛されるべきはずの親から虐待を受けたり、十分な愛情を注がれないという事態は、児童

福祉の問題に留まらず、日本の将来を揺るがす重大事であると、私共は深刻に受け止めています。そして、

一刻も早くこの事態に対処しなければ、日本は将来、甚大な代償を払うことになると危惧しています。�

 財団法人 SBI子ども希望財団は、設立母体であるSBIグループの社会貢献活動を契機に、虐待やネグ

レクト(養育放棄)といった厳しい環境に置かれた子ども達の福祉の向上を目的に設立されました。SBI

グループはこれまでに、SBI児童福祉有限責任中間法人などを通じて独自に児童福祉向上のための支援

を行ってきました。しかし、企業グループ単独で活動するよりも、多くの共感者の賛同や協力を得て取

り組むことでより効果的な活動ができると判断し、公益法人である財団法人 SBI子ども希望財団を設立

しました。�

 子どもは未来を担う人材であり、社会にとっての大切な財産です。児童福祉の問題は社会全体にとっ

ても重要な問題と言えます。しかし、この分野に対する公的支援は必ずしも十分とはいえません。民間

サイドからの積極的な参加もほとんど見られないのが現状です。�

 だからこそ、財団法人 SBI子ども希望財団には大きな期待が寄せられています。事業活動を通して培

った知恵・経験・ネットワークを最大限に活用して、児童福祉に関する諸問題の解決と公益の増進に貢

献できる可能性を秘めているからです。�

 誕生したばかりの財団法人 SBI子ども希望財団にとって、それは大きなチャレンジです。しかし、児

童福祉に対する情熱と使命感を持ち、私たちができることに集中し、実のある成果を着実に積み上げる

ことで、その期待に応えてまいります。�

財団法人 SBI子ども希望財団 �

理事長 �

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GRIガイドライン対照表 �

1. ビジョンと戦略1.1

1.2

2. 報告組織の概要組織の概要2.1

2.2

2.3

2.4

2.5

2.6

2.7

2.8

2.9

報告書の範囲2.10

2.11

2.13

2.15

報告書の概要2.20

2.22

3. 統治構造とマネジメントシステム構造と統治3.1

3.2

3.7

3.8

ステークホルダーの参画3.9

3.10

3.12

統括的方針およびマネジメントシステム3.15

3.19

4. GRIガイドライン対照表4.1

5. パフォーマンス指標経済的パフォーマンス指標顧客EC1

EC10

社会的パフォーマンス指標雇用�LA12

労働、労使関係�LA4

LA13

多様性と機会�LA10

�顧客の安全衛生�PR1

プライバシーの尊重�PR3

P3

P1-2

P3

P5-6

P4-5

P4, 22

P4

P3-4

P6

P4, 22

P8, 9-10

P3

P3

P3

P4, 5

P8, 9-10

P3

P4

P4

P1-2, 3, 12, 13-14, 15-16, 17

P9

P2

P8, 9-10

P8, 9-10

P4, 17-18, 19-20

P5-6, 17

P21

P4

P17-18

P10

P9-10

P10

P10

P8

P8

�組織のビジョンと戦略に関する声明�最高経営責任者の声明���報告組織の名称�主な製品、サービス�報告組織の事業構造�主要部門、子会社等�事業所の所在国名�企業形態(法的形態)�市場の特性�組織規模�ステークホルダーのリスト。特質および関係��報告書に関する問い合わせ先�記載情報の報告期間�報告組織の範囲�比較可能性に与える重大な影響��正確性、網羅性、信頼性を増進し保証するための方針と組織の取り組み�追加情報を入手する方法���組織の統治構造�取締役会構成員のうち、独立している取締役、執行権を持たない取締役の割合�組織の使命と価値の声明。組織内で開発された行動規範または原則。�経済・環境・社会各パフォーマンスかかわる方針とその実行についての方針�取締役会への株主による勧告、指導のメカニズム��主要ステークホルダーの定義および選出の根拠�ステークホルダーとの協議の手法�ステークホルダーの参画からもたらされる情報の活用状況��産業および業界団体、あるいは国内/国際的な提言団体の会員になっているもののうち主なもの�経済・環境・社会的パフォーマンスに関わるプログラムと手順��GRI報告内容の各要素の所在をセクションおよび指標ごとに示した表����総売上げ�地域社会、市民団体への寄付。金銭と物品別、団体タイプごとの寄付額の内訳���従業員に対する法定以上の福利厚生��報告組織の運営に関する変更の際の従業員への情報提供、協議、交渉に関する方針と手順�意思決定および経営に正規従業員が参画するための規定��機会均等に関する方針やプログラムと、その執行状況を保証する監視システム�およびその結果の記述��製品・サービスの使用における顧客の安全衛生の保護に関する方針��消費者のプライバシー保護に関する方針、手順/マネジメントシステム、遵守システムの記述�

21    SBIグループ  CSRレポート2005    �

��

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■ 持株会社��SBIホールディングス株式会社�株式等の保有を通じた企業グループの統括・運営等�

www.sbigroup.co.jp/��■ アセットマネジメント事業��ソフトバンク・インベストメント株式会社�ベンチャーキャピタルファンド等の運用・管理�

www.sbiventures.jp/�SBIキャピタル株式会社�LBOファンド・メザニンファンド等の運用・管理�

�SBIブロードバンドキャピタル株式会社�ブロードバンドに特化したベンチャーファンドの運用�

�SBIアセットマネジメント株式会社�投資信託委託業、有価証券等に係る投資顧問業�

www.sbiam.co.jp/�SBIアルスノーバ・リサーチ株式会社�オルタナティブ・プロダクツの組成・運用管理、�

投資家向けアドバイザリー業務�

www.arsnova-cr.com/�SBIパートナーズ株式会社�(2006年3月1日 SBIホ-ルディングスと合併予定)�不動産投資事業、開発事業・ファンド事業、�

コンサルティング事業、投資関連事業�

www.sbi-pts.co.jp/�SBIプランナーズ株式会社�建築工事業、建築物の設計・監理業、�

不動産の取引及びフィナンシャルプランニングに�

関するコンサルタント業�

www.sbi-planners.co.jp/�SBIプロパティ・アドバイザーズ株式会社�不動産の売買・賃貸借・仲介及び管理、�

不動産の取引及びフィナンシャルプランニングに�

関するコンサルタント業、投資業�

�エスエフ・リアルティ株式会社�インターネットを利用した不動産仲介事業�

www.sfrealty.co.jp/�株式会社ゼファー�不動産の売買及び仲介、�

土地有効活用のコンサルティング業�

www.zephyr.co.jp/���

■ ブローカレッジ&� インベストメントバンキング事業��イー・トレード証券株式会社�オンライン総合証券�

www.etrade.ne.jp/�SBI証券株式会社�証券業�

www.sbi-sec.co.jp/�E*TRADE KOREA Co., Ltd.�オンライン証券業�

www.etrade.co.kr/�SBIフューチャーズ株式会社�オンライン商品先物取引業�

www.ecommodity.co.jp/���■ ファイナンシャル・サービス事業��ファイナンス・オール株式会社�(2006年3月1日 SBIホ-ルディングスと合併予定)�総合比較サイトの運営、金融関連事業の統括�

ファイナンス・オール www.financeall.jp/比較ALL www.hikakuall.jp/�SBIベリトランス株式会社�EC事業における電子決済サービスの提供�

www.veritrans.co.jp/�モーニングスター株式会社�インターネットによる投資信託を主体とした金融商品の評価情報提供�

www.morningstar.co.jp/�SBIモーゲージ株式会社�住宅ローン事業�

www.sbi-mortgage.co.jp/�SBIモーゲージ・コンサルティング株式会社�住宅ローンの相談・取次�

www.homeloan.co.jp/�SBIリース株式会社�IT分野を中心とする総合リース業�

www.weblease.co.jp/�SBIファイナンシャル・エージェンシー株式会社�インターネットを通じた生命保険・損害保険商品の募集業務�

www.sbifagency.jp/

SBIプロモ株式会社�販売促進のためのコンサルティング業及び販売代理�

www.sbipromo.co.jp/�

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イー・ゴルフ株式会社�ゴルフ場情報サイト運営等�

www.e-golf.co.jp/�SBIテクノロジー株式会社�ITソリューション�

www.sbi-tech.jp/�Finance All Solutions Co., Ltd.�システム開発�

�SBIイコール・クレジット株式会社�個人向け無担保消費者ローン事業�

www.equalcredit.co.jp/�モーニングスター・アセット・マネジメント株式会社�資産運用に関するコンサルティング、�

金融機関向け運用・投資助言業務�

�ゴメス・コンサルティング株式会社�Eコマースサイトの評価・ビジネス支援�

www.gomez.co.jp/�SBIベネフィット・システムズ株式会社�確定拠出年金の運営管理業務、人事・福利厚生関連業務�

及びシステムアウトソーシング業務�www.benefit401k.com/�SBIカード株式会社�クレジットカード関連事業�

�SBI債権回収サービス株式会社�特定金銭債権の管理回収業�

�SBIビジネス・ソリューションズ株式会社�中小・ベンチャー企業のバックオフィス支援サービスの提供�

www.sbiaccounting.co.jp/�SBIソリューションズ株式会社�会計・販売管理、固定資産管理、�

経費精算等の業務管理システムの導入・運用サポート�

�SBIインテクストラ株式会社�知的財産ビジネスマネジメント、システムソリューション、�

コンサルティング�

www.intechstra.com/�SBIアートフォリオ株式会社�美術品売買事業�

www.artfolio.co.jp/�株式会社キャナウ�金融に特化したインターネット広告代理業�

www.canow.jp/

SBIグループ各社一覧(2006年1月31日現在)�

SBIグループ  CSRレポート2005    22

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「CSRレポート2005」は、SBIグループの社会的責任への取り組

みについて広く知っていただくことを目的に作成したものであり、

有価証券の取引およびその他の取引等の勧誘を目的としたもので

はなく、また証券取引上のディスクロージャー資料でもありません。�

SBIグループ CSRレポート2005�

発行:SBIホールディングス株式会社 コーポレート・コミュニケーション部(2006年2月)�

本冊子は、古紙含有率100%再生紙を使用し、�大豆油インキを使って印刷しております。�