Transcript

帝京大学 様

課題

効果

1. 検索機能インターフェースが散在し、慣れないと 使いこなせなかった2. 開かれた共有の場としてのLearning commons (ラーニングコモンズ)へのスピーディーな進化 を求めていた

1. 各種検索機能が統合化され、検索が容易になった

2. 学術ポータルSaaS導入で、教育研究支援基盤を 迅速に構築。次世代図書館サービスを実現

 :  業 種 文 教(大学図書館)

学術ポータルSaaS「Ufinity」ソリューション

■導入事例概要

学術ポータルを導入、インターネット上の多様な学術情報へのアクセスをワンストップで実現

「重視したのは、使いやすく強力な横断検索機能。蔵書、電子図書館、電子ジャーナルの検索機能を統合的に見せ、ナビゲーションしてくれるインターフェースづくり。それらを実現する機能を備えていたのが『Ufinity』でした」近年、インターネット上の学術情報コンテンツが充実し、またこれらを検索する技術が進歩したことで、大学図書館の役割は大きく変わりつつあります。帝京大学様八王子キャンパスのメディアライブラリーセンターは「Ufinity」を導入し、開かれた図書館、勉学・研究のモチベーション向上を支える、先進的な次世代図書館サービスの構築に着手しました。

導入事例

 同図書館が目指した図書館サービスは、利用者の使い勝手を上げ、自ら勉学しようとの意欲を持つ学生、研究を深化・発展させる教職員のニーズに応える、新しい図書館機能の構築でした。

導入のポイント

■ 優れたインターフェース、ICT 資産を持たずに 最新のサービスを利用できるSaaS 型を高く評価

 学生、教職員に「もっと活用したい」と能動的な学習・研究の意欲を与える図 書 館 サービスに必 要 な 要 素とは 何か。中嶋氏は「重要な要素は、まず使いやすく強力な横断検索機能です。蔵書、電子図書館、電子ジャーナルの検索機能を統合的に見せ、ナビゲーションしてくれるインターフェースづくり。それらを実現する機能を備えていたのが『Ufinity』でした」と語ります。 より使いやすいインターフェースづくりのために備えられた「Ufinity」のポータルサイト構築機能について、同大学八王子事務部 メディアライブラリーセンター チームリーダーの辺見純子氏は次のように語っています。「あらかじめ用意されている FAQ、お知らせ、カレンダーなどのモジュールやテンプレートを組み合わせるだけで、学生、教職員向けポータルサイトを作成・公開できる機能は、html 知識のない職員にも扱いやすそうだとの印象を受けました」。

帝京大学 八王子事務部メディアライブラリーセンター グループリーダー 中嶋 康 氏

導入の背景と経緯

■ 業務効率化のステージから 利用者向けサービス向上のステージへ

 帝京大学八王子キャンパスの図書館再構築への取り組みは、約12 年前から続けられています。その間、システム化は基幹業務の省力化、効率化を目指して進められました。そして 2010 年、システム化の方向は、利用者の利便性向上へと大きく変わりました。同大学八王子事務部 メディアライブラリーセンター グループリーダーの 中嶋 康氏はこう説明します。「これまで『大学図書館は学術の心臓であるべき』とされてきましたが、必ずしも実質的に心臓機能を果たしていたわけではありませんでした。そこで、業務効率を大幅に向上させるべく同年 5 月、図書館業務パッケージ『iLiswave-JV2』を導入。さらに同年 7 月末、学習・研究を支援する開かれた共有の場、Learning commons への進化を目指し、図書館利用者向けのサービス向上に特化した学術ポータル SaaS『Ufinity』の公開に踏み切りました」。

■ 学生、教職員の意欲を引き出す 図書館サービスを目指して 第一段階「iLiswave-JV2」の導入によって実現したのは、図書館業務の効率化と、個別に管理されていた 4 つのキャンパスの図書館データ統合でした。これにより全キャンパスの蔵書に対する横断検索が可能になりました。また「iLiswave-JV2」導入を機に、iNeo 社が提供する図書館向け電子書籍貸出サービス「Lib.pro」と連携し、電子書籍情報を一括検索できる OPAC を構築。同図書館は利用者の利便性向上に主眼を置いた取り組みに踏み出したのです。

ユーザープロフィール

所在地学 長創 立

学 部

学生数

:〒173-8605 東京都板橋区加賀2-11-1:冲永 佳史 氏:1931年(昭和6年)帝京商業学校(現・帝京大学高等学校)として創立

:医学部、薬学部、経済学部、法学部、文学部、外国語学部、理工学部、医療技術学部、福岡医療技術学部

:18,325名(2009年5月現在)

U R L:http://www.teikyo-u.ac.jp/index.html

帝京大学 様

 そして、SaaS*型システムならではの安全・安心、導入コスト、システム管理コスト大幅低減のメリットが、導入決定を後押ししたといいます。ハードウェア、ソフトウェアなどの資産を持たずに、常に最新の図書館サービスを利用できる SaaS 型サービスについて中嶋氏は「これだけのサービスを、新たにサーバを導入して構築することは考えられませんでした」と評価しています。

システム概要

■ 誰もが簡単に、いつでもどこからでも 横断検索機能を利用できる環境が実現

 蔵書、OPAC、電子書籍、そして電子ジャーナルなどインターネット上の学術情報のインターフェースが統合化され、とくに学生の検索リテラシーが向上しました。辺見氏はこう語ります。「インターフェースがまとまっていなかったので、ある検索のインターフェースしか知らない利用者は、結局、情報を入手できないことがありました。しかし、『Ufinity』によりインターフェースが統合され、検索のヒット率が向上。標準装備された横断検索機能の対象に外部電子リソースが加わったことで、利用できる学術情報資源が広がりました」。また「Ufinity」には、横断検索機能によりヒットした情報からダイレクトに複写依頼を申請する機能が備えられるなど、得られた情報をより簡単な操作で活用できるようになりました。 さらに、時と場所を問わずに図書館サービスを利用できるメリットも高く評価されています。SaaS 型「Ufinity」では、大学に所属する利用者は認証を経て富士通の IDC 内に構築されたサーバ経由で目的の商用データベースなどにアクセスするので、自宅から、たとえ夜中であっても利用できるのです。

■ 特定ユーザーへのきめの細かい情報発信を 可能にする機能

 ワープロソフト感覚で作成・編集・そして公開できる「Ufinity」の情報共有・発信機能の活用機運も高まっています。今のところ、全ての学生・教職員がアクセスできるトップページ、ユーザー個人が編集し、自分の貸し出し状況を確認するパーソナルページ、ゼミ 〒144-8588 東京都大田区新蒲田1-17-25 富士通ソリューションスクエア

文教ソリューション事業本部

製品・サービスについてのお問い合わせは

03-6424-6186受付時間 9:00~17:30(土・日・祝・年末年始を除く)

富士通株式会社

公開サーバ

管理者

商用データベース

・統合的な検索・パーソナルページの利用

・検索サイトの追加・変更・利用者の権限に応じたアクセス制御

他大学・公共図書館、研究機関のOPAC( 各種パッケージ )

学生、教職員

帝京大学様図書館のOPAC(蔵書・電子書籍)

CGI 解析各種プロトコル

検索結果など

富士通インターネットデータセンター

帝京大学 八王子事務メディアライブラリーセンター チームリーダー 辺見 純子 氏

単位といった、限られたメンバー向けに情報を発信、共有するためのグループページなどの利用が始まったところですが、中嶋氏は

「特定の学部の学生に向けた情報発信、たとえば法学の研究に有用な、判例文献の検索サービスの案内、あるいは教員だけにアナウンスしたい情報の伝達、など、多様な活用が可能です」と語っています。

導入効果と今後の展望

■ 図書館マネジメントを考える余裕が生まれる 「iLiswave-JV2」の導入で図書館業務効率化と、サーバ管理の負担を伴わない学術ポータル SaaS「Ufinity」によるユーザビリティ向上の実現がもたらす可能性について、中嶋氏はこう語ります。「業務が効率化され、ユーザーの使いやすさを一つ一つ実現する中で、図書館マネジメント、つまりどんな図書館をつくっていくべきかを考える余裕が生まれるのではないかと思います」。 また将来的展開について辺見氏は、次のように語ります。「今後、数々の機能が追加されることを期待します。まずは年内に盛り込まれるという、検索方法に関する相談事例を Q&A スタイルで紹介するリファレンス機能を活用し、図書館利用の教育活動を展開していこうと考えています。さらに、富士通が近々対応予定の施設管理機能を利用し、図書館施設内のグループ学習室の予約システムを構築しようとも考えています」。 富士通は、先進的図書館の構築に取り組む大学様と共に歩みながら、学術ポータ ル SaaS「Ufinity」を 理想的な司書業務を提供するワンストップポータルとして育てるべく、様々の試みにチャレンジしてまいります。 利用イメージ

■ 帝京大学様 横断検索利用イメージ

本コンテンツに記載されている会社名・製品名等は、各社の商標または登録商標です。本コンテンツに記載されている会社名・製品名等は、必ずしも商標表示していません。本コンテンツに記載の肩書きは、取材当時のものです。

* SaaS:Software as a Service。ソフトウェア機能をネットワーク経由でサービスとし て利用する形態。


Top Related