学 校 教 育 目 標11 月号 ◎ 考える子

坂戸市立入西小学校 平成２５年１１月１日(金)発行 ◎ 思いやる子

文責 校長 山口昭夫 ◎ げんきな子

笑うこと、泣くこと、どちらも人間には大切なこと！心がじょうぶになること！！

長野県の諏訪中央病院長で「やさしくなくては医療はない」という鎌田實先生が、かまたみのる

笑うことや泣くことについて、次のようにお話していました。

笑うと幸せがやってきます。笑うと免疫力が上がります。笑うと人間関係が良くなります。

でも、笑いがいいと分かっていても、人には笑えない時があります。

悲しいのに、辛いのに、無理して笑う必要はありません。

どんな時にも、よくばって笑う必要はありません。悲しいときや辛いときは泣きましょう。

泣くと、副交感神経が刺激され、血液の循環が良くなります。血圧も下がり免疫力が上がります。

子どもの頃には悔しい涙が多かった。歳とともに感動の涙を流せるようになりました。

辛い涙でも、悲しい涙でも、嬉しい涙でもいい、涙を流すと脳がリセットされ、

ふたたびやる気が出てきます。「いつも笑わなければ」なんて思わなくていい。

誰かのために泣いているように見えて、実は自分のために泣いているのかもしれません。

泣きながら自分の心を守っているのです。きっと、沈んだ太陽は、次の日には必ず昇るのです。

また、鎌田實先生は、「私が子どもだったころ」というＮＨＫのテレビ番組で、父の岩次郎とのぶ

つかり合いを通して知った「人のやさしさ」とはどんなものなのか、語っていましたので紹介します。

ぼくには、父の首に手をかけた経験があります。忘れもしない高校３年生の時のことでした。

長年、母が病気を患っていたため、私は母のような人を健康にできる医者になりたいと思った。

そして、医者を志しました。父は貧乏人の家で医者になどなれるわけがないと思い猛反対をする。

それでも私はあきらめませんでした。何度も何度も父にお願いをしました。

「ばかなことを言うな」と父が言った次の瞬間、ぼくの両手は父の首にありました。とっさの出

来事でした。父は厳格な人でした。一生懸命働くまじめな人でした。父には心の余裕がなかった。

ぼくはほめられたことがありません。父から嫌われていると思い込んでいました。手をかけた瞬間

なぜか父は泣き始めました。理由は分かりません。ぼくは拍子抜けしてその場にへたり込みました。

二人して長い時間泣き続けました。父が言いました。「そんなになりたいのか。応援はできないが

自由に生きていい。貧乏な人がどんな思いで医者にかかるか忘れるなよ。それだけだ。」実は、ぼ

くの実の父と母は、ぼくが生まれて間もなくいなくなりました。身寄りのないぼくは父に拾われた

のです。３７歳になった時、はじめてその事実を知りました。父は苦しい家計の中、ぼくを育てて

くれたのです。恩着せがましいことは何一つ言いませんでした。父は大学に行かせたかったのです。

経済的な自信がなかっただけなのです。父は死ぬまで本当のことをぼくに言いませんでした。

母が死のうとしている時のことでした。医者になったぼくが延命治療をしたくないと父に言った

ところ、「一秒でも長く生きられる方法があるのに、どうして息子のおまえがしないんだ。助から

ないのは俺にも分かる。でも、一秒でも生きていて欲しいじゃないか。」と真っ赤な顔で怒った。

ぼくは、父の優しさを理解するのに４０年近くかかってしまいました。

入 西 小 だ よ り入 西 小 だ よ り

坂戸市小学校連合運動会！５・６年生は大活躍でした！！10 月 10 日（木）坂戸市立泉小学校を会場に連合運動会が開催されました。連

合運動会は坂戸市を西ブロックと東ブロックの２つに分け、毎年５・６年生が参

加しています。入西小は西ブロックに所属し、入西小の他、浅羽野小・城山小・

大家小・泉小・北坂戸小の計 6 校で競い合います。9 月の運動会が終了してから

のわずかな練習期間でしたが、児童それぞれが自分の目標に向かって練習に打ち

込み、その結果 800 ｍ 6 年女子の大会新記録を始め、多くの 10 位以内入賞者を輩

出することができました。ご支援並びに応援、ありがとうございました。

５年生の体験学習「川越めぐり」！楽しく、協力、グループ活動！！10 月 22 日（火）5 年生が体験学習として「川越めぐり」を実施しました。この学習は歴史的

建造物や伝統行事等に触れることで地域のよさを考えさせるとともに、自分たちの課題を解決す

るために計画的に見学することやグループで行動することにより、友達と協力して行動する力を

身につけさせることを目的とした活動です。6 年生になると修学旅行で箱根・鎌倉方面に行き、

活動範囲が広がります。この「川越めぐり」はその前段階としての意味合いもあります。当日は、

喜多院、本丸御殿、まつり会館、菓子屋横町、市立博物館、三芳野神社等をグループで協力して

回りました。高学年として自ら行動する頼もしい姿を至るところで見ることができました。児童

が安全に実施できるように、現地で協力してくださった５年生の保護者の皆様に感謝いたし

ます。ありがとうございました。

地域の方から総合的な学習の時間に３，４年生が学びました！

－ 銭太鼓・よさこい踊り（3年）・入西くどき（4年） －

３年生は「名人に学ぶ！」というテーマで、４年生は「地域に伝わる伝統芸能を学ぶ」というテーマで総合的な

学習の時間に地域の方からすばらしい演技を見させていただき、ていねいにご指導をしてくださいました。

銭太鼓は、島根県出雲地方（現在の島根県東部）に古くから伝わる民俗的なリズム楽器で、

「銭の鳴る音」を利用して踊りの伴奏に使用したり、演じたりする事を指します。また、「銭

太鼓」とは書きますが、和太鼓の一種ではなく、特に、島根県の伝統民謡である「安来節（や

すぎぶし）」の際によく演じられます。ありがとうございました。

入西くどきは、民謡の一つとされるもので、七・七調または七・五調の節回しとリズムを

基調とし、ござを編む時の仕事唄から生まれたといわれ、入西村 17 大字が 13 番からなる歌

詞に織り込まれています。現在も入西公民館（新堀）の敷地内にその歌詞が歌碑として残り、

坂戸市の無形民俗文化財に指定されています。ありがとうございました。

よさこいは、夜さり来い（夜にいらっしゃい）という古語が変化した言葉で、高知県の民

謡であるよさこい節、同県のよさこい祭りの略称です。「坂戸よさこい祭り」は高知県のよ

さこい祭りの形式を取り入れ、2001 年に市制施行 25 周年を記念して開催された｢坂戸市民ま

つり｣が始まりです。「にっさい舞妓連」のみなさんは第１回の「坂戸よさこい祭り」から参

加されているそうです。ありがとうございました。

子どもたちに言い続けたいこと ～心のノートから～

大切な家族とのきずなをより強いものにし、家族みんなが

もっと幸せになるように、あなたにできることが、きっとあるはず！

銭太鼓

入西くどき

にっさい舞妓連