高速32bit risc cpu&fpga ボ-ド アルファボ-ドシリ-ズ3.6...

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SF-7044F アルファボ-ドシリ-ズ ハ-ドウェア・マニュアル ALPHA PROJECT Co., LTD 高速 32bit RISC CPU&FPGA ボ-ド 5版 2009/06/18

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  • SF-7044F

    アルファボ-ドシリ-ズ

    ハ-ドウェア・マニュアル

    ALPHA PROJECT Co., LTD

    高速 32bit RISC CPU&FPGA ボ-ド

    5版 2009/06/18

  • SF-7044F ハ-ドウェア・マニュアル

    この度は、アルファボ-ドシリ-ズ 「SF-7044F」をお買いあげ頂きまして誠に有り難うございます。

    本製品は、CPUコアにSH2を採用したシングルチップマイコンSH7044FとSRAMテクノロジを採用した

    3万ゲートのFPGAデバイスACEX1K30を搭載した汎用CPU&FPGAボードです。

    本ボ-ドをお役立て頂くために、本マニュアルを十分お読み下さいますようお願いいたします。

    今後共、弊社製品をご愛顧賜りますよう宜しくお願いいたします。

    ★本製品の内容及び仕様は予告なしに変更されることがありますのでご了承ください。

    ★本製品は万全の注意を払って製作されていますが、万一初期不良品であった場合、お買い上げ頂いた販売

    店へ保証書を添えてご返却ください。(弊社より直接お買い上げのお客様につきましては、出荷時に全て

    登録済みとなっております。)

    ★保証内容、免責等につきましては、添付の保証書をご覧ください。

    ・SF-7044F ボ-ド ×1枚

    ・電源用ハ-ネス (2PIN) ×1本

    ・マニュアル&ソフトウェア CD-ROM ×1枚

    ・保証書 ×1枚

    ・回路図 ×1枚

    梱包内容

  • 目 次

    1.製品概要 1

    1.1 概要 1

    1.2 機能及び特長 1

    1.3 仕様 3

    1.4 構成ブロック図 4

    2.機能説明 5

    2.1 設定 5

    2.2 メモリバックアップ 11

    2.3 リセット 11

    2.4 電源構成 13

    2.5 端子配列 14

    2.5 外部回路の拡張方法 18

    3.技術資料 19

    3.1 CPUとFPGAの接続 19

    3.2 アドレスマップ 22

    3.3 ウェイト設定 23

    3.4 内蔵フラッシュROMの書き込み方法 24

    3.5 FPGAのコンフィギュレーション 26

    3.6 SF-7044上のACEXデザインについて 40

    3.7 外形寸法 50

    3.8 回路構成 50

    4.製品サポートと使用上の注意 50

    4.1 弊社ホームページのご案内 51

    4.2 製品サポート窓口 51

    4.3 製品のサポート範囲 51

    4.4 使用上の注意 52

  • 1

    SF-7044F

    1.製品概要

    1.1 概要

    本製品は、CPUコアにSH2を採用したシングルチップマイコン「SH7044F」とSRAMテクノロジを採用した3

    万ゲートのFPGAデバイス「ACEX1K30」を搭載した汎用CPU&FPGAボードです。本ボ-ドは外部接続コネ

    クタへ外部拡張に必要な信号をすべて引き出してありますので、各種試作用途及び小ロットの製品への適用など、幅広い対

    応が可能です。

    1.2 機能及び特長

    1)32ビットRISC CPU SH7044F(ルネサステクノロジ製)を搭載

    <SH7044F概要>

    ・内部32ビット構成

    ・256KbyteフラッシュROM(F-ZTAT)内蔵

    ・4Kbyte RAM 内蔵

    ・乗算器内蔵

    ・パイプライン 5段パイプライン

    ・DMAコントローラ 4チャネル

    ・データトランスファコントローラ

    ・マルチファンクションタイマパルスユニット 16ビット 5チャネル

    ・コンペアマッチタイマ 16ビット 2チャネル

    ・ウォッチドックタイマ 8ビット

    ・シリアルインタ-フェ-ス 2チャネル

    ・割り込み 外部9本(NMI、IRQ7~IRQ0)

    ・パラレルポ-ト 最大82本(兼用端子含む 入出力 74本 入力 8本)

    ・A/D変換器 分解能10ビット 8チャネル

    ・最高動作周波数 28MHz(PLL使用時)

    ・低消費電力

    ※機能詳細はSH7044Fのハードウェアマニュアルをご参照下さい。

    2)3万ゲート FPGA ACEX1K30(アルテラ製)を搭載

    <ACEX1K30概要>

    ・標準ゲート数 30,000ゲート

    ・ロジックエレメント数 1,728個

    ・エンベデット・アレイ・ブロック数 6個

    ・内蔵RAMビット数 24,576ビット

    ・ユーザI/Oピン数 最大102本

    ・MultiVolt I/Oインタフェース 2.5V、3.3V、5.0Vデバイスとインタフェース可能

    ・PLL回路を搭載 逓倍:1,2

    ・低消費電力

    ※機能詳細はACEX1K30のハードウェアマニュアルをご参照下さい。

  • 2

    SF-7044F

    3)内蔵フラッシュROM256Kbyte、高速SRAM 1Mbyte搭載

    本製品に採用したSH7044FはフラッシュROMを256Kbyte内蔵し、約1万回の書き換えが可能

    となっています。

    内蔵フラッシュROMは、1ステートアクセスなのでSH2の性能を最大限に引き出せます。

    RAMは外部にバックアップ可能な高速SRAMを16bitバス幅接続で1Mbyte搭載しておりますので、

    多種多用な使い方が可能です。

    4)FPGAコンフィギュレーションデバイスが不要、複数のコンフィギュレーションに対応

    FPGAのコンフィギュレーションは、コンフィギュレーションデータをユーザプログラム内に配置して、CPUか

    ら行う方式を採用していますので、専用のコンフィギュレーションデバイスが不要です。

    また、FPGAのJTAG端子からのコンフィギュレーションにも対応していますので、デバック等、頻繁にFPG

    Aの変更が必要な場合には、PCから直接コンフィギュレーション可能です。

    5)標準でFPGAはCPUにバス接続

    FPGAはCPUにバス接続されているほか、割り込み/状態通知/初期化用の信号があらかじめ接続(切り離し可

    能)されています。

    6)RS232Cドライバ搭載の通信用コネクタを装備

    シリアルI/FにRS232Cドライバを搭載している他、Dサブコネクタを装備しておりますので、基板単体でP

    Cとの通信テスト等が簡単に行えます。

    7)外部拡張が容易

    外部接続用コネクタ(64Pin×2、50Pin×1 未実装)へ拡張に必要な信号線をすべて引き出してありま

    すので、I/O等の接続が容易です。

    8)組込みに便利なコンパクトサイズ

    120×90(mm)の小型基板に多くの機能を搭載しておりますので、組込み用途に最適です。

  • 3

    SF-7044F

    1.3 仕様

    SF-7044F仕様

    CPU SH7044F(ルネサステクノロジ製)

    動作周波数 最大24.576MHz (6.144MHz水晶)

    メモリ

    内蔵フラッシュROM 256Kbyte

    内蔵RAM 4Kbyte

    外部SRAM 1Mbyte (バッテリバックアップ可)

    シリアルI/F 非同期/同期 I/F 2チャネル (SCI1は通信用コネクタに接続)

    パラレルI/O 82本(兼用端子を含む)

    タイマ/カウンタ

    16ビットマルチファンクションタイマ 5チャネル

    16ビットコンペアマッチタイマ 2チャネル

    8ビットウォッチドッグタイマ

    割り込み割り込みコントローラ内蔵

    外部 9本(NMI,IRQ7~IRQ0)

    A/Dコンバータ 8チャネル 分解能10bit

    FPGA EP1K30TC144-2(ACEX1K アルテラ)

    標準ゲート数 30,000ゲート

    ロジックエレメント数 1,728個

    内蔵RAM 24,576bit

    ユーザI/Oピン

    標準入出力 96本 (内26本はCPUにバス接続)

    入力専用 4本 (内1本はCPU PE13に接続)

    クロック入力専用 2本 (内1本はCPU CKに接続)

    全 102本

    PLL 逓倍:1,2 (空CLK端子で使用可能)

    リセットリセットIC,リセットSW搭載

    外部拡張コネクタ(未実装)からのリセットも可能

    コンフィギュレーション CPU、FPGAのJTAG端子

    外部接続

    外部拡張 64Pinコネクタ×2 未実装

    50Pinコネクタ×1 未実装

    シリアルI/F 9Pinコネクタ (D-SUB)

    FPGA JTAG 10Pinコネクタ

    電源 2Pinコネクタ

    電源電圧DC 5.0V±10%/3.3V±5%

    外部からの3.3V供給動作可

    消費電流

    TYP.240mA MAX.350mA(参考値)

    FPGA内の回路規模により消費電流は変化します

    本表の値は出荷チェックプログラム(FPGA使用率5%)のものです

    使用環境条件温度 0~50℃

    湿度 20~80%(結露なし)

    寸法 120×90 (mm)

  • 4

    SF-7044F

    1.4 構成ブロック図

    SH7044F(24.576MHz) SRAM512K x 8bit ACEX

    EP1K30TC144-2

    30,000 gate102 UserI/O

    JTAG10P 6

    8

    8

    D15~D8

    D7~D0

    20

    SRAM512K x 8bit

    A19~A0

    CP

    Uバ

    スコ

    ント

    ロール

    系信号

    CN1

    FP

    GA

    I/

    CN3

    CPU

    I/

    O系信

    PB9/IRQ7/A21/ADTRG

    PB8/IRQ6/A20/nWAIT

    CS3

    CS0~2

    RD

    WRHWRL

    11

    67

    SP3222

    PORT

    CN4

    TXD1/RXD1

    D-SUB 9pin

    CK

    6.144MHz

    6

    MD0~3FWP

    uPC29253.3V

    I/O

    LT1086 3.3VPOWER

    VCC

    64pin

    50pin

    64pin

    5V

    2pin

    core

    JTAG

    nCONFIG

    nSTATUS

    CONF_DONE

    RESET RESETSW

    PORT

    PORT

    PORT

    2.5V

    GCLK2

    PORT INIT_DONE

    UserI/O

    UserI/O

    UserI/O

    UserI/OsGCLK

    Input 42

    14

    コンフィギュレーションモード切替

    PORT Input

  • 5

    SF-7044F

    2.機能説明

    2.1 設定

    本ボードは、使用用途に応じてさまざまな設定の変更が行えます。お客様の用途に合わせて最適な設定にしてください。な

    お、設定を変更する際には必ず電源を落としてからおこなってください。

    1)RS232 I/Fの使用の選択

    本ボードにはRS232ドライバとD-SUBコネクタが搭載されており、RS232 I/Fが直結可能となっています。

    RS232ドライバにはSCI1(TxD1、RxD1)が接続されていますが、他の目的で使用する場合には切り離すこ

    とが可能です。

    注意 内蔵フラッシュROMへのブート書き込みには、SCI1を使用する必要があります。

    図2-1 基板JP配置図

    JP1設定

    短絡 : RS232ドライバを使用する(出荷時設定)

    未短絡 : RS232ドライバを使用しない

  • 6

    SF-7044F

    2)モニタLEDの使用の選択

    本ボードには、簡易テスト用にモニタLED(LD1:緑)が実装されています。

    ポートはPE15を使用していますが、使用しない場合には切り離すことが可能です。

    3)SRAMの使用の選択

    本ボードには512K×8bit×2個のSRAMが実装されています。

    SRAMのチップセレクトにはCS1が接続されていますが、CS1空間を他の目的で使用する場合には切り離すことが可

    能です。

    RJ1設定

    短絡 : モニタLEDを使用する(出荷時設定)

    未短絡 : モニタLEDを使用しない

    RJ2設定

    短絡 : SRAM(CS1)を使用する(出荷時設定)

    未短絡 : SRAM(CS1)を使用しない

    図2-2 モニタLEDの接続

    SH7044F CPU

    PE15

    VCC

    ドライバ

    PE15 H: 点灯 LD1L: 消灯

    RJ1

  • 7

    SF-7044F

    4)CPU-FPGA間接続信号の使用の選択(INIT_DONE信号)

    本ボードではFPGAのINIT_DONE信号がCPUのポートに接続されています。

    ポートはPE7を使用していますが、使用しない場合には切り離すことが可能です。

    備考 FPGAのINIT_DONE信号はコンフィギュレーション完了後にFPGAがイニシャライ

    ズ動作中であることを示す信号です。

    5)CPU-FPGA間接続信号の使用の選択(IRQ7)

    本ボードではFPGAのユーザI/O信号(18ピン)がCPUのIRQ7(PB7)に接続されています。

    使用しない場合には切り離すことが可能です。

    6)CPU-FPGA間接続信号の使用の選択(WAIT)

    本ボードではFPGAのユーザI/O信号(19ピン)がCPUのWAIT(PB8)に接続されています。

    使用しない場合には切り離すことが可能です。

    RJ7設定

    短絡 : IRQ7をFPGA間接続で使用する(出荷時設定)

    未短絡 : IRQ7をFPGA間接続で使用しない

    RJ8設定

    短絡 : WAITをFPGA間接続で使用する(出荷時設定)

    未短絡 : WAITをFPGA間接続で使用しない

    RJ6設定

    短絡 : INIT_DONE信号を使用する(出荷時設定)

    未短絡 : INIT_DONE信号を使用しない

  • 8

    SF-7044F

    7)WAIT信号プルアップ使用の選択

    FPGAのユーザI/O信号(19ピン)をCPUのWAIT(PB8)に接続して使用する時に、この信号線はプルアッ

    プ処理されています。プルアップが不要な場合には切り離すことが可能です。

    8)RS232 I/FのRTSとCTSの短絡

    SH7044FのSCIにはフロー制御用のRTS/CTS端子はありません。しかし、接続する相手機器にはRTSとC

    TSを必要とするものがあります。それらの機器と通信をおこなうために、相手機器のRTSとCTSをボード内で短絡す

    ることができます。

    本処理は簡易的なものでフロー制御を実現するものではありません。したがって、接続する機器

    によってデータオーバーフロー等が発生する場合があります。

    9)ボード供給電源の選択

    本ボードでは、5Vからボード上のレギュレータで3.3Vを生成していますが、外部から直接3.3Vの電源を供給する

    ことも可能です。5Vを供給する場合にはCN5から、3.3VはCN1もしくはCN4から供給します。

    注意 各電源は必ず所定のコネクタより供給してください。

    短絡 : 5Vを供給(レギュレータを使用)する。(出荷時設定)

    未短絡 : 3.3Vを供給する

    RJ11設定

    短絡 : RTSとCTSを短絡する。(出荷時設定)

    未短絡 : RTSとCTSを短絡しない。

    RJ10設定

    RJ9設定

    短絡 : FPGA間接続されたWAITをプルアップする(出荷時設定)

    未短絡 : FPGA間接続されたWAITをプルアップしない

  • 9

    SF-7044F

    10)CPU動作モードの設定

    注意 動作モードの切り替えは必ず電源を切った状態で行ってください。

    スイッチの各ビットはCPUの以下の端子と接続されており、OFFで”1”、ONで”0”となります。

    S1 1 2 3 4 5 6

    端子名 - FWP MD3 MD2 MD1 MD0

    出荷時設定 ON ON OFF ON OFF ON

    注意 S1-1はOFFに設定しないで下さい。

    ①CPU動作モードの選択

    SH7044Fにはさまざまな動作モードがあります。本ボードでは以下のモード設定が可能です。

    S1設定MODE

    2 5 6モード名

    内蔵

    ROMCS0バス幅

    0 OFF ON ON MCU拡張モード0 無効 8

    1 OFF ON OFF MCU拡張モード1 無効 16

    2 OFF OFF ON MCU拡張モード2 有効 8/16/32

    3 OFF OFF OFF シングルチップモード 有効 -

    F0 ON ON ON ブートモード 有効 8/16/32

    F1 ON ON OFFブートモード

    (シングルチップ)有効 -

    F2 ON OFF ON ユーザプログラムモード 有効 8/16/32

    F3 ON OFF OFFユーザプログラムモード

    (シングルチップ)有効 -

    上記以外 設定しないでください。

    注意 動作モードの変更は、各ジャンパ設定と周辺インターフェースの接続をよく確認のうえ

    おこなってください。

    S1出荷時設定

    CPUモード:ユーザプログラムモード(F2)

    CLKモード:クロックモード2(×4)

    ON

    4321 65

  • 10

    SF-7044F

    ②クロックモードの選択

    SH7044Fはクロック逓倍用PLL回路を内蔵しており、以下のクロックモードが設定可能です。

    S1設定MODE

    3 4動作クロック

    0 ON ON ×1

    1 ON OFF ×2

    2 OFF ON ×4

    3 OFF OFF -

    注意 MODE3には設定しないで下さい。

    11)FPGAコンフィギュレーションモードの設定

    注意 動作モードの切り替えは必ず電源を切った状態で行ってください。

    CPU CPUからプログラムによるコンフィギュレーション

    JTAG FPGAのJTAG端子からのコンフィギュレーション

    CPUJTAG

    SW2出荷時設定

    CPUモード

  • 11

    SF-7044F

    2.2 メモリバックアップ

    本ボ-ド上のRAMは外部にバックアップ電源を接続することによりバックアップが可能です。

    BATT端子(CN1 64P)にバックアップ電源を接続してください。

    なお、リチウムイオン電池等の2次電池を使用される場合には、別途充電回路が必要となります。

    図2-3 メモリバックアップ接続

    注意 本ボードで採用している高速SRAM(1個当たり)は、バックアップ電流にtyp1uA/max40uA

    が必要です。

    2.3 リセット

    本ボ-ドのリセット動作には以下の3つがあります。

    1)電源投入時及び電圧降下時のリセット動作

    5V供給時に約4.3V~4.7V(標準4.5V)でシステムリセットされます。

    nRESET端子は専用IC(PST592CM(ミツミ製))により、約 100ms 間の LOW パルスが出力されます。

    CPUはパワーオンリセット例外処理を開始します。

    【電源投入時】 【電圧下降時】

    CH1:VCC(+5V) CH1:VCC(+5V)

    CH2:nRESET(IC5 1pin) CH2:nRESET(IC5 1pin)

    4.7V4.3V

    100ms リセット解除

    4.7V4.3V

    リセット開始

    CN1 2.4V≦BATT≦3.3V

    BATT

    GND

    64

    リチウム電池等

    SF-7044F

    50

  • 12

    SF-7044F

    2)リセットSWによるリセット動作

    リセットSWを押すことにより強制的にシステムリセットされます。こちらも専用ICにより、約 100ms 間の LOW パルスが

    出力されます。CPUは、パワーオンリセット例外処理を開始します。

    【リセットSWによるnRESET】

    CH1:リセットSW(IC5 2pin)

    CH2:nRESET(IC5 1pin)

    3)外部からの制御によるリセット

    nRESET端子(CN1 61P)へ外部回路を接続することにより、外部からのリセット動作が可能となります。

    (パワーオンリセット) nRESET信号はオープンコレクタ出力なのでワイアードOR接続が可能です。

    この場合は、外部の RESET回路により、安定時間分の RESET パルスを保持する必要があります。

    図2-4 外部からのリセット接続

    100ms

    リセット解除PUSH

    CN1

    61

    13,14

    SF-7044F

    nRESET

    GND

    外部 RESET 回路

    T ≧ 10ms

  • 13

    SF-7044F

    2.4 電源構成

    SF-7044Fボード上には3.3Vと2.5Vの電源レギュレータが搭載されています。

    各々の電源関係を下図に示します。

    電源投入/切断時の各レギュレータの特性

    【電源投入 5V(CH1)-3.3V(CH2)】 【電源切断 5V(CH1)-3.3V(CH2)】

    【電源投入 5V(CH1)-2.5V(CH2)】 【電源切断 5V(CH1)-2.5V(CH2)】

    3.3Vレギュレータ

    2.5Vレギュレータ

    SH7044FSRAM232C ドライバ

    ACEX(VccIO)

    ACEX(VccINT)5V(VCC)

    0V(GND)

    CN71

    2

    SF-7044FCN1-1CN4-43,44

    JP11

    図2-5 電源関係図

  • 14

    SF-7044F

    2.5 端子配列

    本ボ-ドは外部拡張に必要な信号をCN1、CN3、CN4にすべて引き出してあります。

    以下に各コネクタの端子配列を示します。

    CN1 CPUバスコントロール系信号端子

    1 3.3V FPGA 28pin Input/Output 2

    3 FPGA 27pin Input/Output FPGA 26pin Input/Output 4

    5 FPGA 23pin Input/Output FPGA 22pin Input/Output 6

    7 FPGA 21pin Input/Output FPGA 20pin Input/Output 8

    9 FPGA 19pin Input/Output FPGA 18pin Input/Output 10

    11 FPGA 11pin Input/Output,RDYnBSY FPGA 7pin Input/Output,CLKUSR 12

    13 GND GND 14

    15 D15/PD15 △☆ D14/PD14 △☆ 16

    17 D13/PD13 △☆ D12/PD12 △☆ 18

    19 D11/PD11 △☆ D10/PD10 △☆ 20

    21 D9/PD9 △☆ D8/PD8 △☆ 22

    23 D7/PD7 △☆◎ D6/PD6 △☆◎ 24

    25 D5/PD5 △☆◎ D4/PD4 △☆◎ 26

    27 D3/PD3 △☆◎ D2/PD2 △☆◎ 28

    29 D1/PD1 △☆◎ D0/PD0 △☆◎ 30

    31 VCC (5V) VCC (5V) 32

    33 A21/PB9/nIRQ7/nADTRG ○ A20/PB8/nIRQ6/nWAIT ○ 34

    35 A19/PB7/nIRQ5/nBREQ ▽○☆ A18/PB6/nIRQ4/nBACK ▽○☆ 36

    37 PB5/nIRQ3/nPOE3/RDWR PB4/nIRQ2/nPOE2/nCASH 38

    39 PB3/nIRQ1/nPOE1/nCASL PB2/nIRQ0/nPOE0/nRAS 40

    41 A17/PB1 ○☆ A16/PB0 ○☆ 42

    43 A15/PC15 ○☆ A14/PC14 ○☆ 44

    45 A13/PC13 ○☆ A12/PC12 ○☆ 46

    47 A11/PC11 ○☆ A10/PC10 ○☆ 48

    49 GND GND 50

    51 A9/PC9 ○☆ A8/PC8 ○☆ 52

    53 A7/PC7 ○☆ A6/PC6 ○☆ 54

    55 A5/PC5 ○☆ A4/PC4 ○☆ 56

    57 A3/PC3 ○☆ A2/PC2 ○☆ 58

    59 A1/PC1 ○☆ A0/PC0 ○☆ 60

    61 nWDTOVF nRESET 62

    63 NMI △ BATT 64

    表中の記号説明◎ CPUとFPGAの接続に使用されている端子、下線の機能にて使用され変更不可能○ CPUとFPGAの接続に使用されている端子、FPGAの設計内容により変更可能△ 10KΩにてプルアップされている端子▲ 4.7KΩにてプルアップされている端子▽ 10KΩにてプルダウンされている端子□ 内蔵フラッシュの書込、リモートデバッガにて下線の機能にて使用される端子☆ SRAMとの接続に使用されている端子、SRAMを使用しない場合には変更可能

  • 15

    SF-7044F

    CN3 FPGA I/O端子

    1 FPGA 88pin Input/Output FPGA 87pin Input/Output 2

    3 FPGA 86pin Input/Output FPGA 83pin Input/Output 4

    5 FPGA 82pin Input/Output FPGA 81pin Input/Output 6

    7 FPGA 80pin Input/Output FPGA 79pin Input/Output 8

    9 VCC (5V) VCC (5V) 10

    11 FPGA 73pin Input/Output FPGA 78pin Input/Output 12

    13 FPGA 72pin Input/Output FPGA 70pin Input/Output 14

    15 FPGA 69pin Input/Output FPGA 68pin Input/Output 16

    17 FPGA 67pin Input/Output FPGA 65pin Input/Output 18

    19 - - 20

    21 FPGA 64pin Input/Output FPGA 63pin Input/Output 22

    23 FPGA 62pin Input/Output FPGA 60pin Input/Output 24

    25 FPGA 59pin Input/Output FPGA 56pin Input △ 26

    27 FPGA 55pin GCLK1,CKLK △ FPGA 54pin Input △ 28

    29 GND GND 30

    31 FPGA 51pin Input/Output FPGA 49pin Input/Output 32

    33 FPGA 48pin Input/Output FPGA 47pin Input/Output 34

    35 FPGA 46pin Input/Output FPGA 44pin Input/Output 36

    37 FPGA 43pin Input/Output FPGA 42pin Input/Output,LOCK 38

    39 GND GND 40

    41 FPGA 41pin Input/Output FPGA 39pin Input/Output 42

    43 FPGA 38pin Input/Output FPGA 37pin Input/Output 44

    45 FPGA 36pin Input/Output FPGA 33pin Input/Output 46

    47 FPGA 32pin Input/Output FPGA 31pin Input/Output 48

    49 FPGA 30pin Input/Output FPGA 29pin Input/Output 50

    表中の記号説明◎ CPUとFPGAの接続に使用されている端子、下線の機能にて使用され変更不可能○ CPUとFPGAの接続に使用されている端子、FPGAの設計内容により変更可能△ 10KΩにてプルアップされている端子▲ 4.7KΩにてプルアップされている端子▽ 10KΩにてプルダウンされている端子□ 内蔵フラッシュの書込、リモートデバッガにて下線の機能にて使用される端子☆ SRAMとの接続に使用されている端子、SRAMを使用しない場合には変更可能

  • 16

    SF-7044F

    CN4 CPU I/O系信号端子

    1 PA15/CK △◎ PA14/nRD △◎☆ 2

    3 PA13/nWRH △☆ PA12/nWRL △◎☆ 4

    5 PA11/nCS1 △☆ PA10/nCS0 △ 6

    7 PA9/nIRQ3/TCLKD △ PA8/nIRQ2/TCLKC △ 8

    9 GND GND 10

    11 PA7/nCS3/TCLKB △◎ PA6/nCS2/TCLKA △ 12

    13 PA5/nIRQ1/SCK1/nDREQ1 △ PA4/TXD1 △□ 14

    15 PA3/RXD1 △□ PA2/nIRQ0/SCK0/nDREQ0 △ 16

    17 PA1/TXD0 △ PA0/RXD0 △ 18

    19 GND GND 20

    21 PE15/TIOC4D/DACK1/nIRQOUT ★ PE14/TIOC4C/DACK0/nAH ◎ 22

    23 PE13/TIOC4B/nMRES ○ PE12/TIOC4A 24

    25 PE11/TIOC3D PE10/TIOC3C 26

    27 PE9/TIOC3B PE8/TIOC3A 28

    29 PE7/TIOC2B ○ PE6/TIOC2A ◎ 30

    31 PE5/TIOC1B ◎ - 32

    33 VCC (5V) VCC (5V) 34

    35 PF7/AN7 PF6/AN6 36

    37 PF5/AN5 PF4/AN4 38

    39 PF3/AN3 PF2/AN2 40

    41 PF1/AN1 PF0/AN0 42

    43 3.3V 3.3V 44

    45 PE4/TIOC1A ▲ PE3/TIOC0D/DRAK1 ▲ 46

    47 PE2/TIOC0C/nDREQ1 ▲ PE1/TIOC0B/DRAK0 ▲ 48

    49 PE0/TIOC0A/nDREQ0 ▲ - 50

    51 FPGA 128pin Input/Output,DEV_OE FPGA 124pin Input 52

    53 FPGA 122pin Input/Output,DEV_CLRn FPGA 101pin Input/Output 54

    55 FPGA 100pin Input/Output FPGA 99pin Input/Output 56

    57 FPGA 98pin Input/Output FPGA 97pin Input/Output 58

    59 FPGA 96pin Input/Output FPGA 95pin Input/Output 60

    61 FPGA 92pin Input/Output FPGA 91pin Input/Output 62

    63 FPGA 90pin Input/Output FPGA 89pin Input/Output 64

    表中の記号説明◎ CPUとFPGAの接続に使用されている端子、下線の機能にて使用され変更不可能○ CPUとFPGAの接続に使用されている端子、FPGAの設計内容により変更可能△ 10KΩにてプルアップされている端子▲ 4.7KΩにてプルアップされている端子▽ 10KΩにてプルダウンされている端子□ 内蔵フラッシュの書込、リモートデバッガにて下線の機能にて使用される端子☆ SRAMとの接続に使用されている端子、SRAMを使用しない場合には変更可能

  • 17

    SF-7044F

    CN2 FPGA JTAG端子

    1 TCK

    2 GND

    3 TDO

    4 3.3V

    5 TMS

    6 3.3V

    7 -

    8 -

    9 TDI

    10 GND

    CN5 RS232端子 CN7 電源端子

    1 N.C 1 +5V

    2 RXD 2 GND

    3 TXD

    4 N.C

    5 GND

    6 N.C

    7 RTS

    8 CTS

    9 N.C

    <推奨コネクタ>

    CN1、4: 推奨コネクタ :XG4H-6431 (オムロン)

    適合レセプタクル :XG4C-6431 (オムロン)

    CN3 : 推奨コネクタ :XG4H-5031 (オムロン)

    適合レセプタクル :XG4C-5031 (オムロン)

    CN5 : 使用コネクタ B2P-SHF-1AA(日圧)

    適合レセプタクル H2P-SHF-AA (日圧)

    CN1、CN3、CN4用のコネクタはCPUボードオプション品(拡張コネクタセット)として取り扱いしておりま

    すのでお問い合わせください。

  • 18

    SF-7044F

    2.6 外部回路の拡張方法

    外部に回路を拡張する場合には、スタッキング接続が最も一般的な方法です。

    リボンケーブル等で接続する方法もありますが、長さに比例して信号が劣化しますので注意してください。

    本ボードの拡張コネクタは全て2.54mmピッチで配置されているので、拡張の基板には市販のユニバーサル基板が使用で

    きます。

    SF-7044F

    スタッキングコネクタ(XG4H 等)

    拡張基板(ユニバーサル基板等)

  • 19

    SF-7044F

    3.技術資料

    3.1 CPUとFPGAの接続

    本ボード上でのCPUとFPGAの接続を下図に示します。

    図3-1 CPUとFPGAの接続

    各信号の接続用途を下表に示します。

    CPU信号名 FPGA信号名 コンフィギュレーション用接続 通常動作用接続 備考

    nCS3 UserI/O,nCS ○ ○ CS

    A19-A0 UserI/O ー ○ アドレスバス

    D7-D0 UserI/O,D7-D0 ○ ○ データバス

    nRD UserI/O,nRS ○ ○ READ ストローブ

    nWRL UserI/O,nWS ○ ○ WRITE ストローブ

    nWAIT/PB8 UserI/O ー ○ WAIT(切り離し可)

    nIRQ7/PB9 UserI/O ー ○ IRQ(切り離し可)

    PE13 Input ー ○ FPGA のリセット用

    CK GCLK2 ー ○ クロック信号

    PE5 nCONFIG ○ ー コンフィグ開始指示

    PE14 CONF_DONE ○ ー コンフィグ完了

    PE7 INIT_DONE ○ ー 初期化完(切り離し可)

    PE6 nSTATUS ○ ー コンフィグステータス

    表3-1 各接続信号の接続種別と用途

    A19-A0

    SH7044F ACEX1K30

    D7-D0

    nCS3

    nRDnWRL

    nIRQ7/PB9

    nWAIT/PB8

    R

    UserI/O

    UserI/O

    UserI/O

    UserI/OUserI/O

    UserI/O

    UserI/O

    PE13

    CK

    Input

    GCLK2

    nCONFIGCONF_DONEINIT_DONEnSTATUS

    RJ

    RJ:半田ジャンパ

    R R R

    PE5PE14PE7PE6

    RJRJ

    RJ

  • 20

    SF-7044F

    CPUとFPGAの接続は

    ・コンフィギュレーション用接続信号

    ・通常動作用接続信号

    の2種類に分類されます。

    1)コンフィギュレーション用接続信号

    コンフィギュレーション用信号接続は、電源投入後などにCPUからFPGAをコンフィギュレーションする際に使用

    します。コンフィギュレーションについての詳細は「3.5 FPGAのコンフィギュレーション」を参照下さい。

    2)通常動作用接続信号

    通常動作用接続信号は、FPGAのコンフィギュレーションが完了し、コンフィギュレーションされた内容のFPGAを

    CPUから動作させる際に使用します。

    目的仕様により様々なCPUとFPGAの接続形態が考えられますが、本ボードでは以下の特徴にてCPUとFPGAが接

    続されています。

    ・CS3エリアのアドレスA19-A0空間に8ビットバス接続でFPGAをマッピング

    ・nWAITを使用したウェイト制御が可能

    ・FPGAからIRQ7を使用して割込指示が可能

    ・PE13をリセット信号としてFPGA全体のリセットが可能

    ・FPGAの動作クロックとしてCKを使用

    ①CPUとFPGAのバス接続信号

    FPGAはCPUのCS3エリアのA19-A0空間に8ビットバス接続されています。

    アドレスマッピングの詳細については「3.2 アドレスマップ」を参照下さい。

    ②クロック信号

    FPGAのGCLK2端子にCPUのCK信号が接続されています。これによりFPGAはCPUと同じシステムクロ

    ックで動作します。

    ③リセット信号

    FPGAのInput端子にCPUのPE13端子が接続されています。

    CPUのリセット解除後に、CPUからコンフィギュレーションされてFPGAは動作を開始しますので、CPUと同

    等のリセットをFPGAに入力してもリセットがかかりません。このため、本信号をFPGAのリセット信号として使

    用します。

    コンフィギュレーション中から完了後まで、また、個別にFPGAのみをリセットしたい場合には本信号を使用してリ

    セットして下さい。

  • 21

    SF-7044F

    ④nWAIT信号

    FPGAのUserI/O端子がCPUのnWAITに接続されています。これによりCPUからFPGAへのアクセ

    ス時にウェイト制御を行うことが可能です。また、外部接続用コネクタを使用して他のCS信号をFPGAに接続する

    ことで、FPGA内にウェイトコントロール回路を構成することも可能です。

    本信号は半田ジャンパにて切り離し可能な構成になっています。ウェイト処理を必要としない場合には、CPUではP

    B8/A20として、FPGAではUserI/Oとして使用することが可能です。その際、別の半田ジャンパにてプ

    ルアップ処理を解除できる構成になっていますので、必要に応じて設定して下さい。

    ※※ 重 要 ※※

    本信号は、他のCSエリアのウェイト制御にも使用されることを考慮して標準でプルアップ処理が施されて

    います。このためFPGAから出力する信号は「OPNDRN」プリミティブを使用して下さい。

    ⑤IRQ信号

    FPGAのUserI/O端子がCPUのIRQ7に接続されています。これによりFPGAからCPUへ割込処理を

    発生させることが可能です。また、CPU側で本端子をPB9として使用する場合にはCPUとFPGA間のステータ

    ス信号としても使用可能です。

    本信号は半田ジャンパにて切り離し可能な構成になっています。FPGAからの割込処理が必要でない場合には、CP

    Uでは別の回路とのIRQやPB9/A21として、FPGAではUserI/Oとして使用することが可能です。必

    要に応じて設定して下さい。

    ⑥INIT_DONE信号

    FPGAのINIT_DONE信号がCPUのPE7に3.3Vのプルアップを介して接続されています。本信号はF

    PGAのコンフィギュレーションに関係する信号ですが、使用しない使い方も選択できます。未使用の場合にはCPU

    とFPGA間のステータス信号としても使用可能です。

    本信号は半田ジャンパにて切り離し可能な構成になっています。必要に応じて設定して下さい。

  • 22

    SF-7044F

    3.2 アドレスマップ

    本ボードでは、CS1にSRAM、CS3にFPGAがアサインされています。

    動作モードの設定については「2.1 10)①CPU動作モードの選択」を参照下さい。

    注意!!

    CPU動作モード(2、F0,F2)

    内蔵 Flash ROM

    256Kバイト

    00000000H

    0003FFFFH

    予約00040000H

    001FFFFFH

    00200000H

    003FFFFFH

    00400000H

    004FFFFFH

    ユーザ開放

    SRAM(16bit)

    1Mバイト

    00500000H

    007FFFFFH

    SRAMイメージ

    00800000H

    00BFFFFFH

    ユーザ開放

    予約

    FPGA(8bit)

    1Mバイト

    FPGAイメージ

    00C00000H

    00CFFFFFH

    01000000H

    FFFF7FFFH

    周辺I/O

    予約

    内蔵RAM

    4Kバイト

    FFFFF000H

    FFFFFFFFH

    FFFF8000H

    FFFFBFFFH

    FFFFC000H

    FFFFDFFFH

    CS0空間

    CS1空間

    CS2空間

    CS3空間

    00D00000H

    00FFFFFFH

    SH7044Fはリセット後、A18~以降が

    ポート端子となっています。

    本メモリマップどおりに動作させるためには、

    リセット直後に A18~A19 をアドレス端子とし

    て機能するように、PFCを初期化する必要が

    あります。

  • 23

    SF-7044F

    3.3 ウェイト設定

    本ボード上のメモリアクセスのウェイト数は以下の設定を推奨します。

    システムクロック周波数(CK)

    メモリ種別 ×1

    6.144MHz

    ×2

    12.288MHz

    ×4

    24.576MHz

    チップ

    セレクト

    フラッシュROM 内蔵FlashROM - - - -

    SRAM HM62V8512CLFP-5 相当品 0WAIT 0WAIT 1WAIT CS1

    注意 内蔵フラッシュROMはNo-Waitとなります。

    FPGAへのウェイト数はFPGAの設計状況により異なります。ご使用のデザインツールの遅延計算結果

    から最適なウェイト数を設定して下さい。

  • 24

    SF-7044F

    3.4 内蔵フラッシュROMの書き込み方法

    本ボードでは256KbyteのフラッシュROMを内蔵したSH7044Fを採用しています。

    内蔵フラッシュROMには添付のソフトを利用してオンボードでユーザプログラムの書き込みが可能です。

    FlashWriterEX for SH7044F使用時の

    パソコン側の動作環境を以下に示します。

    FlashWriterEX for SH7044F使用時の

    ボード側の動作環境を以下に示します。

    1)ボードの準備

    ① モードの設定

    CPUのモードを以下の設定に合わせます。設定は電源を切った状態で行ってください。

    2)PCとSF-7044Fの接続

    パソコンとボードをクロスケーブルで接続します。

    対応 OS ポート

    Windows98/2000/Me/XP シリアルポート 1ch

    CPU 動作モード

    ブートモード

    ホストコンピュータ

    機種: PC/AT 互換機

    RS232クロスケーブル

    SF-7044F

    COMポートに接続

    図 3-2 FlashWriterEX 使用時の接続

    CN5

    S1 内蔵フラッシュROM書き込み時の設定

    CPUモード:ブートモード(F0)

    CLKモード:モード2 (×4)

    ON

    4321 65

  • 25

    SF-7044F

    3)FlashWriterEX for SH7044Fを使用しての書き込み

    内蔵フラッシュROMの書き込みには、添付CD付属の「FlashWriterEX for 7044F」が使

    用可能です。手順詳細は「AN141 ボード付属FlashWriterEXを使った内蔵FLASHROMへの

    書き込み方法」をご参照下さい。

    書き込み時の設定を次に示します。

    設定項目 設定値

    CPU SH7044F

    CPU FRQ 24.576 MHz

    Select port ご使用のポート

    Verify 任意

    4)動作の確認

    動作確認は次の手順で実行してください。

    ①CPUのモードを以下の設定に合わせます。

    CPU動作モードを以下の設定に合わせます。設定は電源を切った状態で行ってください。

    ②電源を投入すると、プログラムが動作します。

    *動作を確認する場合は、付属CD内のサンプルプログラムをダウンロードしてください。

    サンプルプログラムの動作内容に関しては「AN201 サンプルプログラム解説」を参照して

    ください。

    CPUモード:ユーザプログラムモード(F2)

    CLKモード:クロックモード2(×4)

    ON

    4321 65

    S1 動作確認時設定

  • 26

    SF-7044F

    3.5 FPGAのコンフィギュレーション

    1)コンフィギュレーションとは?

    ACEX1Kは、SRAMテクノロジを使用したFPGAデバイスですので、電源が切断されるとプログラム内容は消失し

    てしまいます。ACEXをはじめとする多くのSRAMベースのFPGAでは、電源投入後にプログラム内容をFPGAに

    転送することでプログラムした回路が動作します。この転送動作をコンフィギュレーションと呼びます。

    コンフィギュレーションにはコンフィギュレーションデバイスと呼ばれるワンタイムROMやフラッシュROMをFPGA

    に接続して、電源投入時に自動的にコンフィギュレーションを行う手法が一般的ですが、CPUなど、他のデバイスからコ

    ンフィギュレーションを行うことも可能です。

    CPUからコンフィギュレーションを行う場合、コンフィギュレーションデバイスのコストが削減できるほか、FPGAの

    プログラムをCPUのファームウェアに吸収できるので、フィールドに出た後の変更や履歴管理が簡単になります。

    本ボードでは、搭載されるACEX1Kのコンフィギュレーションとして、

    ・CPUからのコンフィギュレーション →ある程度FPGA回路がFIXした場合

    ・FPGAのJTAG端子からのコンフィギュレーション →デバック時など頻繁にプログラム内容を変更する場合

    の2種類に対応しています。

    これら2種類のコンフィギュレーションモードの選択は、ボード上スイッチ(SW2)にて設定します。必要に応じて使い

    分けて下さい。設定について、詳しくは「2-1 11)FPGAコンフィギュレーションモードの設定」を参照下さい。

    図3-3 コンフィギュレーション

    開発ツールMAX+plusII

    QuartusII

    ACEX は SRAM ベースなので電源を切ると内容が失われる

    ACEX

    EPC1441

    EPC2LC20

    etc

    コンフィギュレーションデバイス

    CPU

    PC

    コンフィギュレーション

    コンフィギュレーションデータ

    図3-4 SF-7044Fで対応しているコンフィギュレーション

    ACEX

    SH7044F

    JTAG

    SF-7044F

    PC

    SW2 にて選択

  • 27

    SF-7044F

    2)CPUからのコンフィギュレーション

    ①コンフィギュレーションデータの準備

    CPUからのコンフィギュレーションには、転送するFPGAのプログラム内容(コンフィギュレーションデータ)を

    用意する必要があります。

    必要なコンフィギュレーションデータは「ロウバイナリファイル(.rbf)のPPAモード」形式のファイルです。

    この形式のファイルは、MAX+plusⅡやQuartusⅡなどの開発ツールでコンパイルしても直接生成されま

    せん。コンパイラが生成する「SRAMオブジェクトファイル(.sof)」を開発ツールの変換機能を使用して目的の

    ファイルに変換します。

    図3-6 FPGA開発ツールでのコンフィギュレーションデータの作成

    回路図ソース

    開発ツールMAX+plusII

    QuartusII

    .sof .rbf

    コンパイルConvert

    SRAM Object File

    SRAMObjectFile

    RawBinaryFile

    CPU からのコンフィギュレーションに使用するコンフィギュレーションデータ

    図3-5 CPUコンフィギュレーションの流れ

    回路図ソース

    .mot

    電源投入毎に SH7044F から ACEX に作成された回路がコンフィギュレーションされて動作する。

    ACEXSH7044F

    SF-7044F

    .c

    .c

    .rbf

    開発ツールMAX+plusII

    QuartusII

    PC

    変換ツール

    rbfconv

    PC C コンパイラhitachi C

    gcc

    PC

    F-ZTAT 書込ツール

    ルネサステクノロジ製ツール

    FlashWriterEX

    PC

    +

    ユーザ作成 C ソース

  • 28

    SF-7044F

    ・MAX+plusⅡ篇

    すでに一度コンパイルが完了してSRAMオブジェクトファイル(.sof)が作成されている必要があります。

    プログラマを起動します。

    コンバータを起動します。

    変換元の.sofファイルを選択します。

  • 29

    SF-7044F

    出力する.rbfファイルを選択します。

    OKを押すと.rbfファイルが作成されます。

  • 30

    SF-7044F

    ・QuartusⅡ篇

    すでに一度コンパイルが完了してSRAMオブジェクトファイル(.sof)が作成されている必要があります。

    コンバータを起動します。

    コンバータ上で、必要な個所に値を設定します

    OKを押すと.rbfファイルが作成されます。

  • 31

    SF-7044F

    ②コンフィギュレーションファイルの変換

    MAX+plusⅡやQuartusⅡで作成したロウバイナリファイル(.rbf)をCソースに取り込める形式に

    変換します。変換には rbf_conv.exe(添付CDアーカイブファイル内 \tool に収録)を使用します。

    rbf_conv.exeを実行し、OPENボタンを押して.rbfを開き、変換されたfpga_dat.h、

    fpga_dat.cファイルの保存先を指定します。

    以上で変換は完了です。

    生成されたfpga_dat.h、fpga_dat.cファイルをCソースで使用します。

    ③Cソースコードへの組み込み方法

    CPUからのコンフィギュレーションを行うCソースコードのサンプルを、添付CDアーカイブファイル内

    \sample\c_source\gcc

    \sample\c_souece\hitachi

    に収録してあります。

    Cソースへの組み込みは main.c の先頭で以下のように記載します。

    #include "~"

    #include "fpga_set.h"

    #define ~

    #define FPGA_CFG 1

    これによりコンフィギュレーションに必要な

    ・fpga_config 関数

    ・check_fpga_init 関数

    ・fpga_reset_on 関数

    ・fpga_reset_off 関数

    が組み込まれます。

    図3-7 コンフィギュレーションデータCソース作成

    rbf_conv.exe

    fpga_dat.h

    変換Cソースへ組み込む

    RawBinaryFile

    fpga_dat.c

    コンフィギュレーション用関数の読込

    その他 include

    その他 defineCPU からコンフィギュレーションを行う時は”1”

  • 32

    SF-7044F

    各々の関数仕様は下表のとおりです。

    関数名 fpga_config

    引数 なし型 short

    意味 コンフィグレーションの結果戻り値

    詳細 成功(fpgaTRUE)/失敗(fpgaFALSE)

    機能説明FPGA のコンフィギュレーションを行ないます。コンフィギュレーションが成功したときには、fpgaTRUE を、失敗したときには fpgaFALSE を返します

    関数名 check_fpga_init

    引数 なし型 short

    意味 FPGA のイニシャライズ終了の判定結果(CONF_DONE、INIT_DONE の状態)戻り値

    詳細 終了(fpgaTRUE)/イニシャライズ中(fpgaFALSE)

    機能説明FPGA のイニシャライズ終了の確認を行ないます。CONF_DONE、INIT_DONE が共にアクティブになっているときは終了と判定し fpgaTRUE をそれ以外は、終了していないと判定し fpgaFALSE を返します。

    関数名 fpga_reset_on

    引数 なし戻り値 なし

    機能説明 FP_RST をアクティブにします。

    関数名 fpga_reset_off

    引数 なし戻り値 なし

    機能説明 FP_RST をインアクティブにします。

    ※fpgaTRUE = 1、fpgaFALSE = 0 と fpga_set.h 内で宣言しています。

    各関数の呼び出しはCPU内ペリフェラルの初期化後に行います。

    詳しくは main.c を参考にして下さい

    /*FPGA のコンフィギュレーション*/fpga_reset_on(); /*FPGA リセット信号*/

    #if (FPGA_CFG == 1)/*FPGA コンフィグレーション*/

    fpga_flag = fpgaFALSE;while(fpga_flag == fpgaFALSE){

    fpga_flag = fpga_config();}

    #endif

    /*FPGA 初期化終了*/fpga_flag = fpgaFALSE;while(fpga_flag == fpgaFALSE){

    fpga_flag = check_fpga_init();}

    fpga_reset_off(); /*FPAG リセット解除*/

  • 33

    SF-7044F

    ④動作の確認

    出来上がったプログラムをFlashWriterEXで内蔵フラッシュROMに転送します。内蔵フラッシュROM

    へのプログラムの転送は「3.4 内蔵フラッシュROMの書き込み方法」を参照ください。

    ボード上のSW2がCPU側にあることを確認します。

    電源を投入することでFPGAがコンフィギュレーションされ動作を開始します。

    ボード上のLD3はACEX1KのCONF_DONE信号から駆動されているLEDで、CONF_DONEがアク

    ティブ(コンフィギュレーション完了)でLEDが点灯します。

    LD3が点灯しない場合には、コンフィギュレーションが完了していませんので、再度①~③の作業を正しく行ってい

    るか確認して下さい。

    SW2:コンフィギュレーションモード切替SW

    LD3:コンフィギュレーション完了で点灯

    ホストコンピュータ

    機種: PC/AT 互換機

    RS232クロスケーブル

    SF-7044F

    COMポートに接続

    図3-8 FlashWriterEX 使用時の接続

    CN5

  • 34

    SF-7044F

    下図に電源投入からコンフィギュレーション完了までのSF-7044Fのタイミングチャートを示します。

    ①電源投入、リセットICによるリセット開始②リセットICによるリセット開放、初期化プログラム動作開始③コンフィギュレーション開始に備え、一度PE5(nCONFIG)をインアクィブにする。同時に、イニシャ

    ライズ完了直後からFPGA内部回路をリセットするためにPE13(FP_RST)をアクティブにする。④PE5(nCONFIG)をアクティブにしてFPGAをコンフィギュレーション待ち状態にした後、インアク

    ティブにしてコンフィギュレーション開始を指示する。⑤FPGAはコンフィギュレーション開始了解であることをPE6(nSTATUS)をインアクティブにしてC

    PUに応答する。⑥CPUがコンフィギュレーションデータBYTE0を書き込む。⑦FPGAは書き込みデータにパリティエラーを検出するとPE6(nSTATUS)をアクティブにしてエラー

    を報告する。CPUは書込み後、PE6(nSTATUS)をチェックする。以降、CPUはコンフィギュレーション完了を示すPE14(CONF_DONE)がアクティブになるまで⑥と⑦を繰り返し、次々とコンフィギュレーションデータを書き込む。

    ⑧FPGAはコンフィギュレーションデータを全て受け取るとPE14(CONF_DONE)をアクティブにして、CPUにコンフィギュレーション完了を報告し、FPGAのイニシャライズに移る。

    ⑨CPUはPE14(CONF_DONE)アクティブを検出して、次にイニシャライズ完了を待つ⑩FPGAはイニシャライズを完了するとPE7(INIT_DONE)をアクティブにしてCPUにイニシャラ

    イズ完了を報告する。⑪CPUはPE7(INIT_CONE)アクティブを検出して、次にFPGA内部回路のリセットを解除するた

    めにPE13(FP_RST)をインアクティブにする。

    コンフィギュレーション中のACEXデバイスのタイミング特性は、ALTERA発行の資料を参照下さい。

    Application Note 116「Configuring SRAM-Based LUT Devices」

    CPU :PE5FPGA:nCONFIG

    CPU :PE6FPGA:nSTATUS

    CPU :nRDFPGA:nRS/U-IO

    CPU :PE7FPGA:INIT_DONE

    CPU :nCS3FPGA:nCS/U-IO

    CPU :nWRLFPGA:nWS/U-IO

    CPU :PE13FPGA:U-I(FP_RST)

    CPU :D7-0FPGA:DATA7-0/U-IO*1

    VCC

    nRESET

    ボードリセット中約100ms

    電源投入CPU動作開始

    初期化処理

    コンフィギュレーション開始

    了解

    CPU :PE14FPGA:CONF_DONE

    ① ② ③

    BYTE0

    BYTE0書込完了

    BYTE0書込

    BYTEn書込完了

    BYTE1書込

    BYTE1

    BYTE1書込完了

    BYTEn

    コンフィギュレーション完了

    BYTEn書込

    コンフィギュレーション処理

    イニシャル完了待ち

    通常動作

    FPGAリセット解除

    ⑤ ⑥ ⑦ ⑧⑨ ⑩⑪④

    イニシャライズ完了

  • 35

    SF-7044F

    ⑤CPUコンフィギュレーション時の注意事項

    ・コンフィギュレーション中のウェイト数の設定

    コンフィギュレーション中のCS3エリアへのウェイト数は5に設定されています。

    これは、ACEXデバイスのデータシートから、コンフィギュレーションデータ書き込み時のライトパルス幅は、最小

    で200nsと規定されているためで、出荷時の動作クロックが24.576MHzであることから設定されています。

    24.576MHz動作にてノーウェイト時のWRxの幅は40.7nsとなり、データシートの値を満足しません。

    24.576MHz動作時の1サイクルタイムは40.7nsですので、5ウェイトして

    40.7ns+40.7ns×5=244.2ns

    のライトパルス幅を得ています。

    なお、コンフィギュレーション完了時にCS3エリアのウェイト数は0に設定しています。以降のウェイト数は必要に

    応じて設定して下さい。

    また、動作クロックの倍率を変更した場合にはデータシートを満足する値にウェイト数を設定して下さい。

    SH7044Fのタイミング特性は、株式会社ルネサステクノロジ発行のデータシートを参照下さい。

    ADJ-602-128D「SH7040 シリーズ ハードウェアマニュアル」

    ・INIT_DONEについて

    INIT_DONE信号はACEXデバイスがコンフィギュレーションを完了して、デバイス内のフリップフロップ等

    を初期化していることを示す信号です。

    本ボード上ではACEXデバイスが動作を開始するタイミングの検出用として、標準でこの信号を使用する構成になっ

    ています。このため、ALTERA開発ツールでは「INIT_DONEを使用する」設定にてコンパイルして下さい。

    また、INIT_DONE信号はCPUのPE7端子に接続されていますが、他の目的で使用される場合には切り離し

    可能な構成になっています。切り離して使用される場合には、コンフィギュレーション用関数のソースコードにて、

    INIT_DONE信号をチェックしないように変更する必要があります。

    図3-9 INIT_DONE信号の接続

    SH7044F

    PE7

    ACEX

    RJ6INIT_DONE

    R

    3.3V

    切り離し可能

  • 36

    SF-7044F

    3)FPGAのJTAG端子からのコンフィギュレーション

    ①ダウンロードケーブルの準備

    ボード上のCN2にACEX1KのJTAG端子が配線されています。

    この端子を使って下図の構成でPCから直接コンフィギュレーションが可能です。

    PCのパラレルポートとSF-7044Fの接続には弊社製品「EZ-DLPG」か、ALTERA製ダウンロードケ

    ーブル(ByteBlasterMV)が必要です。

    ホストコンピュータ

    機種: PC/AT 互換機OS: WINDOWS95/98/NT4.0/2000

    SF-7044F

    パラレルポートに接続

    図3-10 FPGA JTAG 端子からのコンフィギュレーション構成図

    CN2EZ-DLPG

    EZ-DLPG 付属のケーブル

    ALTERA ByteBlasterMV でも可

    図3-10 JTAGコンフィギュレーションの流れ

    回路図ソース

    .mot

    開発ツールから ACEX に作成された回路をコンフィギュレーションして動作する。電源投入毎にコンフィギュレーションの必要があるが、デバック中など頻繁に回路変更が必要な時には有効な手段。

    ACEXSH7044F

    SF-7044F

    .c

    .sof

    開発ツールMAX+plusII

    QuartusII

    PC

    C コンパイラhitachi C

    gcc

    PC

    F-ZTAT 書込ツール

    ルネサステクノロジ製ツール

    FlashWriterEX

    PC

    ユーザ作成 C ソース

  • 37

    SF-7044F

    ②コンフィギュレーションデータの準備

    JTAG端子からのコンフィギュレーションには、転送するFPGAのプログラム内容(コンフィギュレーションデー

    タ)を用意する必要があります。

    コンフィギュレーションデータは「SRAMオブジェクトファイル(.sof)」形式のファイルです。

    この形式のファイルは、MAX+plusⅡやQuartusⅡなどの開発ツールでコンパイルを行うと標準で生成さ

    れるファイルです。コンフィギュレーションを行う前には、必ず開発ツールでコンパイル作業を行って下さい。

    ③ソースコードの変更

    JTAGからのコンフィギュレーションはCPUとは無関係に行われますので、基本的にはCソースコードの変更は必

    要ありません。

    ただし、本ボード上で動作する多くのアプリケーションはFPGAが動作することを前提に組まれると思いますので、

    コンフィギュレーションされていない状態では正しい動作を期待できません。このような場合にはコンフィギュレーシ

    ョン完了まで動作を止めるようにソースコードを変更する必要があります。

    ソースコードの変更については、「3.5 (2)③Cソースコードへの組み込み方法」で述べている方法と同じですが、

    JTAG端子からのコンフィギュレーションの場合には、ソースコード内 #define FPGA_CFG を ”0”に変更してコン

    パイルして下さい。

    main.c

    #include"~"

    #include"fpga_set.h"

    #define ~

    #define FPGA_CFG 0

    このように記載することで、CPUからのコンフィギュレーションは行われず、JTAGコンフィギュレーション完了

    を待つように動作します。

    コンパイルが完了したプログラムはFlashWriterEXで内蔵フラッシュROMに転送します。

    図3-11 FPGA開発ツールでのコンフィギュレーションデータの作成

    回路図ソース

    開発ツールMAX+plusII

    QuartusII

    .sofコンパイル

    SRAMObjectFile

    JTAG からのコンフィギュレーションに使用するコンフィギュレーションデータ

    JTAGからコンフィギュレーションを行う時は”0”

  • 38

    SF-7044F

    ④JTAGコンフィギュレーションの実行

    コンフィギュレーションを行うにはMAX+plusⅡやQuartusⅡなどの開発ツールのプログラマ機能を使用

    します。

    PC上でこれら開発ツールを起動して下さい。以降はMAX+plusⅡを例に説明します。

    Select Programming File で目的のSRAMオブジェクトファイル(.sof)を読み込みます。

    ボード上SW2がJTAG側にあることを確認して、電源を投入します。

    Configureボタンを押すことでコンフィギュレーションを開始します。

    転送が完了すると、転送成功のダイアログが表示されます。この時ボード上LD3は、コンフィギュレーションが完了

    したことで点灯しますので、このLEDでも転送完了の確認が可能です。

    失敗のダイアログが表示される場合にはPCと本ボードの接続を再度確認して下さい。

  • 39

    SF-7044F

    ⑤JTAGコンフィギュレーションについての注意事項

    JTAGからのコンフィギュレーションは以下の方法で実現しています。

    ボード上SW2の選択をJTAG側にした場合には、CPUからFPGAへのPE5(nCONFIG)信号が切り離

    されnCONFIGは3.3Vにプルアップされます。これにより、CPUからのコンフィギュレーション開始指示は

    FPGAでは無視され、nSTATUSもインアクティブの状態を保ちます。

    注)JTAGからのコンフィギュレーションにはnCONFIGの信号は使用されません。

    「③ソースコードの変更」で記載した「#define FPGA_CFG を ”0”に変更」しないで組み込んだソースコードでは、

    JTAGコンフィギュレーションは正常に動作しません。

    #define FPGA_CFG が ”1”の場合には、CPUからのコンフィギュレーションを実行するために、nCONFIGに

    よるコンフィギュレーション開始指示を出した後にFPGAからのnSTATUS待ちになるからです。

    JTAGからのコンフィギュレーションでは前述したように、nSTATUSはインアクティブになったままですので、

    その後の処理に進みません。

    #define FPGA_CFG を ”0”にすることで、CPUからのコンフィギュレーションを含めたこれら処理は行われません。

    以上のことから、JTAGからのコンフィギュレーション時には、必ず「#define FPGA_CFG を ”0”に変更」してソ

    ースコードの組み込みをして下さい。

    ACEXデバイスのJTAGコンフィギュレーション動作に関しては、ALTERA発行の資料を参照下さい。

    Application Note 116「Configuring SRAM-Based LUT Devices」

  • 40

    SF-7044F

    3.6 SF-7044上のACEXデザインについて

    1)入出力信号

    ボードに搭載されているACEXデバイスの入出力端子のうち何本かは、すでにCPUとのバス接続やコンフィギュレーシ

    ョン用の接続として、あらかじめ使用されています。下表にそれら信号を示します。

    CPU 信号名 FPGA 信号名 pin no. コンフィギュレーション用 バス接続用 備考

    nCS3 UserI/O,nCS 144 ○ ○ CS信号(負論理)A19 UserI/O 17 ー ○ アドレスバス

    A18 UserI/O 13 ー ○ アドレスバス

    A17 UserI/O 12 ー ○ アドレスバス

    A16 UserI/O 10 ー ○ アドレスバスA15 UserI/O 9 ー ○ アドレスバス

    A14 UserI/O 8 ー ○ アドレスバス

    A13 UserI/O 140 ー ○ アドレスバス

    A12 UserI/O 138 ー ○ アドレスバス

    A11 UserI/O 137 ー ○ アドレスバス

    A10 UserI/O 136 ー ○ アドレスバスA9 UserI/O 135 ー ○ アドレスバス

    A8 UserI/O 133 ー ○ アドレスバス

    A7 UserI/O 132 ー ○ アドレスバス

    A6 UserI/O 131 ー ○ アドレスバス

    A5 UserI/O 130 ー ○ アドレスバス

    A4 UserI/O 121 ー ○ アドレスバスA3 UserI/O 120 ー ○ アドレスバス

    A2 UserI/O 119 ー ○ アドレスバス

    A1 UserI/O 118 ー ○ アドレスバス

    A0 UserI/O 117 ー ○ アドレスバス

    D7 UserI/O,D7 116 ○ ○ データバス

    D6 UserI/O,D6 114 ○ ○ データバスD5 UserI/O,D5 113 ○ ○ データバス

    D4 UserI/O,D4 112 ○ ○ データバス

    D3 UserI/O,D3 111 ○ ○ データバス

    D2 UserI/O,D2 110 ○ ○ データバス

    D1 UserI/O,D1 109 ○ ○ データバス

    D0 UserI/O 102 ー ○ データバス(バス接続用)D0 D0 108 ○ ー データバス(コンフィギュレーション用)

    nRD UserI/O,nRS 141 ○ ○ READ ストローブ

    nWRL UserI/O,nWS 142 ○ ○ WRITE ストローブ

    nWAIT/PB8 UserI/O 19 ー ○ WAIT(切り離し可)

    nIRQ7/PB9 UserI/O 18 ー ○ IRQ(切り離し可)

    PE13 Input 126 ー ○ FPGA のリセット用CK GCLK2 125 ー ○ クロック信号

    PE5 nCONFIG 74 ○ ー コンフィグ開始指示

    PE14 CONF_DONE 2 ○ ー コンフィグ完了

    PE7 INIT_DONE 14 ○ ー 初期化完(切り離し可)

    PE8 nSTATUS 35 ○ ー コンフィグステータス

    - CS 143 ○ ○ CS信号(正論理)

    FPGAとCPUの接続表(詳細版)

  • 41

    SF-7044F

    ACEXデバイスのデザインをする際には、前表の「バス接続用」の信号についてはデザイン中で記述する必要があります。

    アドレスバスなど、デザイン上で必要のない信号があった場合にも、それら信号は「入力ピン」として記述して下さい。こ

    れは「3.6 4)未使用ピンの処理方法」にも記載されていますが、ACEXデバイスでは、記述のないユーザI/O端

    子は「不定値が”出力”されてしまう」ためです。

    バス接続用の信号はCPUも使用していますので、不定値が出力された場合にはCPUの出力と信号が衝突します。入力ピ

    ンとして定義することで、定義されたピンは”Hi-Z”状態になりますので、衝突を避けることができます。

    出力ピンとして使用することを想定して設計されているIRQ7、nWAITの各信号も、デザイン上使用しない場合には

    入力ピンとして定義して下さい。

    また、表中の”CS”信号はCPUに接続されていませんが、コンフィギュレーション中にCS信号(正論理)として使用

    されるために、ボード上で3.3V電源に接続されています。この信号はコンフィギュレーション完了後にはユーザI/O

    として使用できるのですが、コンフィギュレーションを行う時には必ず”1”を入力しなければいけないという制約があり

    ます。このことから、本ボード上ではユーザI/Oとして開放するには適当ではない信号であると判断して3.3V(”1”)

    に常時接続されるように設計されています。このため、本信号もバス接続時には使用されませんが、不定値を出力しないよ

    うに入力ピンとして定義して下さい。

    これら入出力定義をあらかじめ行ってあるサンプルとして、添付CDアーカイブファイル内の \samples\max2work\template

    に template.gdf を収録してあります。必要に応じてテンプレートとしてご利用ください。

    ※※ 重 要 ※※

    未使用のCPUとACEXのバス接続信号、及びACEXのCS(143pin)は必ずデザインツ

    ール上で入力あるいは出力ピンとして記述して下さい。

    input プリミティブを配置して、pin name を付けるプリミティブを左クリックして選択した後、右クリックしてメニューの中から「Assign」-「Pin/Location/Chip...」を選択するとピン割付設定ウインドウが開き、そこでピン番号を設定するピン番号と Pin Type を input に指定して ADD ボタンを押す

    図3-13 入力ピン定義方法

    図3-12 未定義ピンの信号衝突の例

    衝突

    出力 "X"出力

    ACEX

    後で使用するために先に接続のみ行った配線等

    デザイン上まだ記述を行っていないため、未定義ピンになっている

  • 42

    SF-7044F

    2)リセット信号

    CPUのリセット解除後に、CPUからコンフィギュレーションされてACEXは動作を開始しますので、CPUと同等の

    リセットをACEXに入力してもリセットがかかりません。このため、ACEXのリセット用信号としてCPUのPE13

    がACEXのInput専用ピン(126pin)に接続されています。

    付属のコンフィギュレーションを行うサンプルソースでは、コンフィギュレーション前からコンフィギュレーション完了後

    しばらくの間、本信号をアクティブ(正論理)にしてコンフィギュレーション直後にACEXがリセット状態から動作開始

    するように作られています。個別にACEXデバイス内の回路にリセットをかけたい場合には本信号を使用して下さい。

    また、本信号は正論理で設計されていますので、アクティブにする際にはPE13端子を”1”にして利用して下さい。

    MAX+plusⅡなどの開発ツールにて、単ビットのフリップフロップのクリア信号は負論理になっています、デザイン

    を行う際には、FP_RSTをNOTプリミティブで反転させた信号を接続してください。

    このようなデザインを行っても、コンパイラで最適化されますので、ACEX内の配線チャネルを消費することはありませ

    ん。

    下のダイアログは、コンパイル結果からNOTプリミティブを「Find Node in Floorplan」した結果です。NOT回路と

    nFP_RSTの配線は最適化されFP_RSTで置き換えられています。

    図3-14 リセット用信号の接続

    SH7044F

    PE13

    リセット用信号

    ACEX

    D Q

    CLR

    126pin

    Input

    FP_RST

    R

    3.3V

  • 43

    SF-7044F

    下図に、電源投入時・リセットSWを押された時、各々のCPUリセット後のFP_RST信号の状態遷移を示します。

    電源投入時・リセットSWを押された時、どちらの状態でもCPUのPE13端子はCPUリセットにより入力端子に定義

    されます。この状態ではFP_RST信号上のプルアップ抵抗が働いて、FP_RST信号はアクティブに保たれます。そ

    の後、CPUからPE13が”1”にセットされ、コンフィギュレーション完了により”0”がセットされます。

    本信号は、いずれの場合でも「ACEXが動作できない時にアクティブになる」ことから、ACEXの動作検出ステータス

    信号としても利用可能です。

    図3-15 CPUリセット後のFP_RSTピンの状態遷移

    Power

    電源投入

    nCONFIG

    nSTATUS

    CONF_DONE

    INIT_DONE

    nRESET

    コンフィギュレーション中

    FPGA リセット中

    FP_RST

    CPU 電源リセット中

    CPU が PE13 を出力にして"1"をセット CPU が PE13 に"0"をセット

    この間はプルアップ抵抗にて"1"を保つ

    Power

    リセットSW押す

    nCONFIG

    nSTATUS

    CONF_DONE

    INIT_DONE

    nRESET

    コンフィギュレーション中

    FPGA リセット中

    FP_RST

    CPU リセット中

    CPU が PE13 を出力にして"1"をセット CPU が PE13 に"0"をセット

    この間はプルアップ抵抗にて"1"を保つ

    CPU リセットで PE13 が入力ピンに戻る

    CPU リセットで PE5 が入力ピンに戻り FPGA の中身は消える

  • 44

    SF-7044F

    3)クロックおよび内蔵PLLの使用方法

    ACEXデバイスへのグローバルクロック信号ピンはGCLK1とGCLK2の2本があります。

    本ボードではあらかじめ、CPUのCK出力をACEXのGCLK2ピン(125pin)に接続してあります。出荷時の

    設定では24.576MHzが入力されていますが、本信号はCPUのクロックモードの設定により変化しますのでご注意

    下さい。

    ACEXデバイスには内蔵PLL機能があり、GCLK1にてこの機能を使用することができます。

    PLLはGCLK1に入力されたクロックを×1または×2の偏倍にて出力することが可能です。PLLを利用するには、

    MAX+plusⅡ等の開発ツールにてmega_lpm内のCLKLOCK LPMを使用します。またこの時、PLLに

    よる出力クロック安定のステータスとしてLOCK(42pin)が出力されます。本ボード上では、この信号は標準でC

    PUには接続されていませんので、必要あれば外部接続端子同士を結線してCPUに接続してください。

    偏倍率を指定(×1、×2)

    入力クロック周波数を記述

    <CLKLOCK LPM>

    ACEXデバイスでのPLL使用の詳細につきましては、ALTERA発行の資料を参照下さい

    Data Sheet「ACEX 1K Programmable Logic Device Family」

    図3-16 ボード上でのGCLKの接続構成

    ACEX

    外部接続端子

    SH7044F R

    3.3V

    CK GCLK2 GCLK1

    CN3 27pin24.576MHz

    図3-17 LOCK信号の使用例

    ACEX

    PLL 元クロック

    SH7044F

    Port

    GCLK1 LOCK

    CN3 38pin

    42pin

    外部接続端子で結線

    PLL が安定したら"1"

  • 45

    SF-7044F

    4)未使用ピンの処理方法

    ACEXデバイスでは未使用のユーザI/Oピンは「不定値が”出力”」されます。

    外部接続端子に他デバイスからの出力信号を接続して、ACEX内の回路ではその信号を使用しない場合には注意が必要で

    す。他デバイスの出力とACEXの不定値出力が衝突して、最悪の場合デバイス破壊を起こすことがあります。

    このような場合にはACEX側の接続されているピンを何らかの名称を付けて「入力ピン」として定義することで、このピ

    ンが”HiーZ”状態になりますので、衝突を回避できます。

    ※※ 重 要 ※※

    他デバイスからの出力信号をACEXの未定義ユーザI/Oピンに接続した場合には

    デザインツール上で入力ピンとして記述して下さい。

    記述のない場合にはデバイス破壊を起こすことがあります。

    ・MAX+plusⅡでの入力ピン定義方法

    ①回路図上に「INPUT」プリミティブを置きます

    ②ピン名称を変更します

    INPUTプリミティブを左クリックして選択し

    右クリックして「Enter Pin Name」を選択

    ピン名称を入力します

    ③ピン定義ウィンドウを開きます

    INPUTプリミティブを左クリックし

    て選択し、右クリックして

    「Assign」「Pin/Location/Chip」を選択

  • 46

    SF-7044F

    ④定義を追加します。

    pin番号を入力して

    PinタイプはInputを選択

    Addを押して定義を追加します

    ⑤ウィンドウを閉じます

    定義が追加されたことを確認してOKを押し

    ます

    ⑥定義が完了しました

    「チップ名@ピン番号」が追加され、定義済みのInputプリミティブであることを表します

    バス等、複数のピンを一つのプリミティブで指定している場合は表示されません

  • 47

    SF-7044F

    5)5V-CMOSインタフェース信号への出力

    ボード上でACEXデバイスのVccIO端子は3.3V電源に接続されていますが、全ての入出力信号において、

    MultiVolt I/O機能により3.3V・5Vインタフェース信号を接続することが可能です。

    しかしながら、5V-CMOSインタフェースへの出力には注意が必要です。

    データシートではACEXの出力信号はVccIOまでの振幅が保証されているのみですので、接続先が5V-TTLイン

    タフェースでは問題ありませんが、5V-CMOSインタフェースではVIHを満足しません。このような場合にはデザイン

    ツール上でOPNDRNプリミティブを通して出力し、接続先で5Vにプルアップする必要があります。

    これにより出力がオープンドレイン出力になり、出力信号が5Vまでフルスイングします。ただし、端子容量を含めた配線

    のCとプルアップ抵抗のRによりVIHまでの時間が決まりますので高速な信号の伝達には向きません。

    5V-COMSインタフェースへ高速な信号出力をしたい場合にはトレラントバッファ等を挿入する必要があります。

    図3-18 MultiVoltI/O機能

    ACEX

    Input Output

    5V CMOS5V TTL

    3.3V TTL3.3V CMOS2.5V TTL

    2.5V CMOS

    5V CMOS (*)5V TTL3.3V TTL3.3V CMOS

    * オープンドレイン出力にて外部プルアップが必要

    図3-19 5V CMOSへの接続方法

    ACEX

    OPNDRN

    B 5V CMOS 不可

    R

    5V

    A 5V CMOS 可

    5V

    3.3V

    A の波形

    Bの波形5V CMOS VIH

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    SF-7044F

    6)ユーザI/Oピンの特性

    ACEX内の回路デザインに直接影響はしないのですが、外部接続端子に信号を接続する上で、ACEXのユーザI/Oピ

    ンの特性を把握しておく必要があります。

    ・電源リセット後のユーザI/Oピン

    SRAMテクノロジベースのACEXは、電源投入時にはコンフィギュレーションデータが入っていませんので、中身は空

    の状態です。空の状態のユーザI/Oピンは、”Hi-Z”状態になります。

    ユーザI/Oピンは、イニシャライズ中にコンフィギュレーションされた内容に決定されますので、電源投入からコンフィ

    ギュレーション完了まで”Hi-Z”状態を維持します。

    ・リセットSWによるリセット後のユーザI/Oピン

    リセットSWが押されることで、CPUはリセットされます。CPUリセットによりPE5は入力端子になり、プルダウン