千葉工大・furo/motソリューション 石黒...
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“ロボット化産業”のビジネスモデル創出アプローチと RT(ロボット技術)、DB(データベース)、CS(コミュニティソリューション)
の役割
2013.3.8 千葉工大・fuRo/MOTソリューション
石黒 周
Shu Ishiguro
本検討の概要 ロボット産業から「ロボット化産業」へ これまでロボット産業と呼んでいたものの産業化の観点からの中核的概念は「ロボット化産業(Robo9za9on Indsutry)」 • ロボットやロボット技術の社会実装と産業化に重要なのは、
ロボットを作ることではなく、ロボット技術を適切に導入することで課題を解決をしたり、顧客価値と顧客満足につなげてビジネスにすること。
そこでまず問題になるのがビジネスモデルをどのようにして創出するのか?
ビジネスモデルとビジネスプラットフォームの創出アプローチを提示 本検討では、生活とサービス領域におけるロボット化産業のビジネスモデル創出のアプローチを考案・提示。その中でRTに加え、DBとCSの役割を示し、それらがビジネスモデルのイノベーションのキーツールとなることを提示する。以上を生活とサービス領域の代表的な事業であるヒューマンサービス領域のロボット化事業で検証する。
Shu Ishiguro ¶ コミュニティ・ソリューション:強制力をもった第三者機関によらずに、かつヒエラルキー的ではない方策によるミクロ・マクロ・ギャップの解決法。取引コスト(コミュニケーション・コストと信用コスト)からの「限定された合理性」と「機会主義的行動」(O.E. Williamson, 1986)の解決法。 金子郁容,松岡正剛,下河辺淳, 『ボランタリー経済の誕生』,実業の日本社,1998
ロボット/ロボット技術導入によるサービスイノベーション事業創出アプローチ:
事例と類型とキープレイヤー
2009.10.24 第24回研究・技術計画学会
Shu Ishiguro
過去の研究から:これまでの主な生活とサービス領域のロボット事業
研究のアプローチ 1. 日本におけるロボット/RTを組み込んだサー
ビスイノベーション事業創出を妨げる課題を、ロボット/RTメーカーとロボット/RT導入提案を受けたサービス提供事業者のインタビューにより抽出
2. 自らもいくつかの事業創出に関わりながら、サービスイノベーション事業創出アプローチ事例を収集し、事業創出アプローチをプレーヤー、プレーヤー間関係、提供される製品形態の特徴によって類型化
3. 事業創出を妨げる課題を解決するアプローチ類型に共通して見られる特徴を抽出
Shu Ishiguro
これまでの主な生活とサービス領域のロボット事業
ロボット/RTによるサービスイノベーション事業創出を妨げる課題
調査対象 1. ロボット/RTメーカー:産業用ロボット、サービスロボット専業メーカー、自動車、
家電、コンピューター、電子デバイスなど27社
2. サービス提供事業者:介護・福祉、警備、清掃、交通、飲食など16業種、31社
インタビュー調査の要約
1. ロボット/RTメーカー:①マスマーケティング・マスプロダクションの製品事業モデルに適さない、②サービスロボットの導入にはさらなる開発が必要だが、開発投資回収可能な市場セグメントが見あたらない、③サービス提供事業者との意思疎通が困難
2. サービス提供事業者:①ロボット/RTに対する先入観があり、ロボットの導入に 抵抗感、②ロボット/RTメーカーからの提案の妥当性や発展のさせ方がわからない、③ロボット/RTメーカーからの提案がサービスの現場やビジネスモデルから乖離
Shu Ishiguro
これまでの主な生活とサービス領域のロボット事業
事業創出を妨げる課題の主な原因
1. ロボット/RTメーカーとサービス提供事業者双方の専門性がかけ離れていることからお互いの強みである専門性を理解できていない
2. ロボット/RTメーカーがマスマーケティング・マスプロダクション型ビジネスモデルに基づいた一体型ハードウェアロボット(サービスロボット)を提供しようとする
Shu Ishiguro
これまでの主な生活とサービス領域のロボット事業
ロボット/RT導入サービスイノベーション事業創出アプローチ
類型1:製造事業者主導型
類型4:RTシステムプロデューサー主導型
類型2:協同型
類型3:サービス提供事業者主導型 :サービス
提供 :情報交換 :発注仕様 :開発 連携
:システム インテグレーション :ハードウェア
提供
:サービス 提供事業者
:RT開発 企業
:ロボット 製品化企業
:RTシステム プロデューサー
:エンド ユーザー
プレーヤー、プレーヤー間関係、提供される製品形態の特徴によって類型化
Shu Ishiguro これまでの主な生活とサービス領域のロボット事業
課題を解決するアプローチ類型に共通する特徴 1. サービス事業者側の立場に立って、ロボット/
RTシステム導入による課題解決方法や代替案の創出を行う事業化のキープレイヤー(RTシステムプロデューサー)が存在する • RTシステムプロデューサー:ロボット/RTに関する 新で
かつ包括的な知識を保有しており、また、必要とする各要素技術やそれらを統合する技術について優れた事業者の連携を組むことができる能力を持っている。同時に、サービス提供事業者の事業について明るく、ロボット/RTを組み込んだ新たなサービスシステムが考案でき、その提案能力を持っている企業
2. システムインテグレーションという形態のロボット/RT導入を行っている Shu Ishiguro
これまでの主な生活とサービス領域のロボット事業
これまでの生活とサービス領域の ロボット事業化からの知見
1. サービスを起点に顧客への提供価値全体を設計するとよい。(そもそも、どのような事業でも 終的に顧客への価値提供はサービスを通して行われる、つまり顧客接点はサービスが担っているということも含めて)
2. その中でサービスを高度化する(サービスイノベーション)ためにロボット/ロボット技術導入(システムインテグレーション)をはかる。
Shu Ishiguro
生活とサービス領域におけるロボット化産業の ビジネスモデル創出アプローチ
1. 顧客価値の仮説を考案する* 2. サービス置換プロセスアプローチにより顧客価値の検証スキームを作る 3. サービス置換プロセスで提供するサービスに、RTを導入することにより生み出
しうるサービスイノベーションコンセプトをサービスの特性の補強の観点から考案する
4. 考案したサービスイノベーションコンセプトに対し、5つのビジネスモデルの基本的視点(顧客、競合、コスト、マネジメント、イノベーション)を踏まえたサービス、ハードウェア、ソフトウェアのプロダクト形態の特性を活かしたプロダクト構成によるトータルバリュープロポジションを考案する
5. 後に、この価値提供スキームを顧客参加型価値共創のビジネスプラットフォームにするための工夫を加える。その実現方法として顧客価値共創によって生じるフロントエンド(顧客とのインターフェース)とバックエンド(プロダクトの生産・提供)でのビジネスモデルの基本的視点に対する課題を解決しうるRT、DB、CSの活用と提供プロダクト形態を考案し取り入れる。また、顧客を含む事業全体に関わるステークホルダーが、このビジネスプラットフォームにどの程度のオープンさで参画できるようにするかを設定する
Shu Ishiguro * 例えば、デザインプロセス:Tom Kelley & Jonathan LiIman, The Art of Innova.on: Success Through Innova.on the IDEO Way , Random House, 2001 など
2.サービス置換プロセスアプローチにより 顧客価値の検証スキームを作る
• サービス置換プロセスアプローチ:以下の3つの要素プロセスからなる新事業創出方式 ① 想定する顧客価値をサービスの形態で有償提供する顧
客価値検証スキームを設定 ② ユーザからの要望・アイデアに対するリアルタイムな改良
サービス提供の繰り返し ③ フロントエンド(顧客とのインターフェース)とバックエンド
(プロダクトの生産・提供)においてハードウェアあるいはソフトウェアに置換可能な部分を抽出し、顧客価値提供のハードウェア、ソフトウェア、サービスの構成を考案する
• 石黒周,丹羽清,「サービス置換を組込んだユーザ主導型ハードウェア新製品開発方式」,研究・技術計画
学会,第14回年次学術大会講演要旨集,1999 • 石黒周,丹羽清,「プロトタイプのサービス置換によるユーザ主導型新製品開発方式の提案と検証」,経営
情報学会1999年春季全国研究発表大会講演要旨集,1999 Shu Ishiguro
過去の研究から
* Eric Ries, The Lean Startup : How Today's Entrepreneurs Use Con.nuous Innova.on to Create Radically Successful Businesses, Crown Business, 2011 にも同様の方法が提示されている
新たなサービスイノベーションアプローチ:ロボット技術によるサービス生産性の向上
2008.10.12 第23回研究・技術計画学会
3.サービス置換プロセスで提供するサービスに、RTを導入する ことにより生み出しうるサービスイノベーションコンセプトを サービスの特性の補強の観点から考案する
アウトプットの増加 ¶ サービス生産性の向上=―――――――――=効率性の向上×付加価値の向上 資源投入量の低減
Shu Ishiguro
過去の研究から
研究のアプローチ 1. サービスの特性によってもたらされるサービス生産性向上の
要素へのネガティブあるいはポジティブな影響を抽出
2. サービスの各特性と、生産性向上の各要素に対応した、ネガティブな影響の抑制/回避につながるアプローチ案とポジティブな影響を活かすアプローチ案を考案
3. これらのアプローチ案からロボット/ロボット技術の特徴を活かすことができるアプローチのコンセプトを作成
4. これまでに事業化あるいは開発中のロボット/ロボット技術のサービスへの導入事例の中から各アプローチコンセプトに該当する事例を抽出することによって、作成したコンセプトの妥当性を示す
¶ サービスの特性:無形性、同時性、消滅性、異質性
Shu Ishiguro
サービスイノベーションのコンセプトの考案
アプローチコンセプト作成手順例 無形性と付加価値向上に対応するアプローチコンセプト作成例
1. 無形性により顧客の信用を得ることが困難(信用属性)。顧客もサービスが価格に見合ったものであったかどうか判断ができず不安。→無形性によるサービスの顧客価値に対するネガティブな影響
2. 信用の証を顧客に見えるようにすることにより顧客が価格と品質に納得し、安心して購入→付加価値向上に対するネガティブな影響の回避アプローチ
3. サービスプロセスを顧客から見えるように、プロセスの中で顧客に見えない部分や暗黙知的な部分を取り出し、ビジュアル化したり計数値化する(「見える化」する)。→センサーによる可視化、見えにくい場所への移動、得られたデータを処理して理解促進をはかる等のロボット/ロボット技術の適用
能動的見える化アプローチ Shu Ishiguro
サービスイノベーションのコンセプトの考案
アプローチコンセプト作成手順例2 無形性と生産効率向上に対応するアプローチコンセプト作成例
1. 無形性から派生する異質性により、サービスの生産はそれに関わる個々の要員の状態や暗黙知によって効率や品質がばらつく→無形性から派生する異質性によるサービスの生産効率向上に対するネガティブな影響
2. 個々の生産要員のサービス生産効率を計数値化し、作業方法の改善や無駄なプロセスを排除→生産効率向上に対するネガティブな影響の回避アプローチ
3. 生産要員ごとのサービス生産作業で消費される費用や作業手順をサービス生産管理者に具体的な数値で見えるようにする(「見える化」する)。→各要員の操作によって作業する機器の動きやエネルギー消費、作業の進行状況に関するデータ等をセンサーによって取得し、経時で作業効率に変換したグラフ等として可視化する等のロボット/ロボット技術の適用により生産工程管理
能動的見える化アプローチ Shu Ishiguro
サービスイノベーションのコンセプトの考案
サービスイノベーションアプローチコンセプトと実事例 サービスの特性
付加価値の向上 生産効率の向上
コンセプト 事例(企業名) コンセプト 事例(企業名)
無形性 ・能動的見える化 ・自律的作業代替 ・協調的 適化
・白アリ防除ロボット/アサンテ ・コミュニケーションロボット/NEC等 ・パワースーツ/サイバーダイン
・能動的見える化 ・自律的作業代替 ・協調的 適化
・KOMTRAX対応建機/コマツ ・双腕ロボット/安川 ・パワースーツ
同時性 ・顧客経験価値共創 ・ハイパーヒューマ ン機能提供 ・自律的作業代替 ・協調的 適化
・知能化住宅/積水ハウス ・災害救助・極限環境ロボット ・コミュニケーションロボット ・パワースーツ
・自律的作業代替 ・協調的 適化
・双腕ロボット ・パワースーツ
消滅性 ・自律的作業代替 ・コミュニケーションロボット
・自律的作業代替 ・協調的 適化
・双腕ロボット ・パワースーツ
異質性 ・協調的 適化 ・能動的見える化
・パワースーツ ・白アリ防除ロボット
・協調的 適化 ・能動的見える化 ・自律的作業代替
・パワースーツ ・KOMTRAX対応建機 ・双腕ロボット
Shu Ishiguro
サービスイノベーションのコンセプトの考案
まとめ(第23回研究・技術計画学会)
1. サービスの4特性、サービス生産性向上のための2要素、ロボット/ロボット技術の特徴から、サービスイノベーションアプローチのコンセプトを作成し、実事例を対応づけることにより、その妥当性を示した。
2. ロボット/ロボット技術によるサービスイノベーションコンセプトは、①能動的見える化、②顧客経験価値共創、③ハイパーヒューマン機能提供、④自律的作業代替、⑤協調的 適化、の5つである。
Shu Ishiguro
サービスイノベーションのコンセプトの考案
4.5つのビジネスモデルの基本的視点を踏まえたサービス、ハードウェア、 ソフトウェアのプロダクト形態の特性を活かしたプロダクト構成による トータルバリュープロポジションを考案する
コアプロダクト
ハードウェア
ソフトウェア サービス
顧客の購入の必然性 に応えるために必要と されるもののすべて
ホールプロダクト/商品生態系
G.A.Moore, Crossing The Chasm: Revised, Harper Business Essen9als, 2002
プロダクト形態の相対的な特性 個別顧客 への適合性
マネジメントの容易さ (均質性)
生産投資サイズ
ヘビーユーザーのコストパフォーマンス
ライトユーザーのコストパフォーマンス
量産性
サービス
プロフェッショナル
◎
×
○(小)
△
○
×
ボランタリー
○
××
◎
×
◎
××
ソフトウェア
○
○
△
◎
○
○
ハードウェア
モジュール
△
◎
×
◎
×
○
インテグラル
×
○
××
○
×
○
Shu Ishiguro
¶ モジュラーアーキテクチャーのメリット ①複雑性の削減、②資源の再利用性が高い、③システムの多様性が容易に確保可能、 ④イノベーションの促進、⑤分業の促進、⑥システムへの要求水準の変化に対する局部対応が可能 藤本隆宏,武石彰,青島矢一,『ビジネス・アーキテクチャ』,有斐閣,2001
トータルバリュープロポジション(ビジネスエコシステム)の考案
Module maker
Component maker
Supply module End User
Provide service Provide seeds /CooperaNve Development
Exchange info/ collaborate
Business Producer/ Architect
Service Provider
System Integrator
Research Inst.
Co-‐create value /Verify customer needs
Deliver standard system Maintenance / deliver
related goods
Create business model
Outsourcing producNon System Spec.
Customized System
Create business model
Deliver standard system Maintenance / deliver related goods
Supply module Create business model
Developer of RT
User of RT
Integrator of RT
Assembler RT-‐Assembler Robot maker Auto maker
Electronic Appliance maker
Non-‐RT-‐Assembler House Builder
General Contractor
Shu Ishiguro
4.5つのビジネスモデルの基本的視点を踏まえたサービス、ハードウェア、 ソフトウェアのプロダクト形態の特性を活かしたプロダクト構成による トータルバリュープロポジションを考案する
5.顧客参加型価値創出の仕組みへの転換
顧客 価値
競合 コスト
マネジメント
イノベーション
(顧客経験による価値共創) ・ボランタリーサービスの活用 ・RTによる顧客経験のセンシング/DB化 ・RT(協調的 適化)/DBによるプロフェッショナルサービスの支援
(対象顧客選定と共創環境創出) ・リードユーザーイノベーションからユーザーイノベーションコミュニティづくり
(情報移転コスト、エージェンシーコストの低減) ・ボランタリーサービスの活用 ・RT(対話型/能動的見える化)ユーザーインターフェース/シミュレーター/DB
(暗黙知の形式知化) ・RT(対話型/能動的見える化)ユーザーインターフェース/シミュレーター/DB
(ユーザイノベーション) ・リードユーザ、ユーザイノベーションコミュニティ ・RTサービスイノベーション
(多様性対応と共創促進) ・モジュール/部品のDB化 ・オープンイノベーション(オープンソース、
オープンアーキテクチャ、ユーザイノベーション等)
(オープン化の度合い) ・オープンイノベーション(オープンソース、オープンアーキテクチャ、ユーザイノベーション等)
(競争状態の創出) ・部品/モジュールのDB化/組立の自動化 ・オープンイノベーション(オープンソース、オープンアーキテクチャ、ユーザイノベーション等)
(形式知化) ・部品/モジュールのDB化/組立の自動化 ・インターフェースの標準化
(オープンイノベーション) ・オープンソース、オープンアーキテクチャ、ユーザイノベーション ・RTサービスイノベーション Shu Ishiguro
顧客価値共創の発展
Shu Ishiguro
C.K.Prahalad and Venkat Ramaswamy, The Future of Compe..on, Harvard Business School Press, 2004から一部引用
¶ リード・ユーザー:①重要な市場動向に関して大多数のユーザーに先行し、②自らの ニーズを充足させるソリューションから相対的に高い効用を得る存在(Eric von Hippel 2005)
イノベーション コスト マネジメント 顧客価値 (除くコスト)
競合
1対1 (企業と消費者)
1対多 (企業と消費者 コミュニティ)
多対多 (多数の企業と 多数の消費者)
高 高 困難 高 優位
価値
独創性
強
消費者
企業
関係
複雑
増
ユーザー イノベーション コミュニティ
リードユーザー イノベーション
オープン型 ビジネス
プラットフォーム
RT,DB,CSを取り入れたビジネスプラットフォーム
Shu Ishiguro 一部、國領二郎,『オープン・ソリューション社会の構想』,日本経済新聞社,2004 より引用
モジュラー型 (調整費用を下げるが 資源の無駄遣いが発生)
:RTモジュール ・組立の自動化
インテグラル型: (調整能力の高いチーム が必要でメンバーが 固定化する傾向)
:ロボカー、ロボット 家電、サービス ロボット等
オープン型: (社会的分業が可能)
クローズド型: (自社専用の囲い込み型 システムになる)
DB ロボットシミュレーター 組み込みソフト等
プロフェッショナル サービス
ボランタリー サービス
RT/DBプロフェッショ ナルサービス
ー
・センサー ・RTユーザー インターフェース ・コミュニケー ションロボット 等
ー
DB シミュレーター
ーー
ー
オープンソース コミュニティ
バックエンド フロントエンド
NEDO講座における調査と検証内容
1.コミュニティ・ソリューションという方法が専門家の、ある機能を代替することが可能で、それがコストダウンと顧客との共創・インタラクションの促進に有効な方法であることの検証 2.DBが専門家によるアドバイスサービスのある部分を代替することが可能で、それがコストダウンと顧客満足度にどのような影響を与えるかの調査 3.センサーによる測定から顧客の暗黙知を形式知化することが可能で、それが顧客管理と個々の顧客に適合したサービスや製品開発、製品提供(可能であればモジュラー製品)につなげられることの検証 4.センサーによる顧客のデータをオンラインでリアルタイムにとるシステムの実験的な活用とその活用においてコミュニティ・ソリューションにより高齢者の活用支援を行うことができることの検証 5.センサーによるデータ間の関係性(歩数、消費カロリー、バイタルなど)から顧客に対する新たな提案を導くことが可能かの検証 20名の被験者と自治会の方々に協力してもらって来年度インタビュー調査とアンケート調査を行う予定
Shu Ishiguro
実証対象団地(清瀬台団地)
大阪府・阪神間の戸建て住宅地の開発件数 清瀬台の年齢別人口の変化 Shu Ishiguro
1970年代末から1980年代初頭開発された面積8.8ha、戸数232戸、人口589人 (2010年10月現在)の戸建て住宅地。
寄り駅のJR西宮名塩駅までは徒歩15分程度の距離で、周囲を山林と河川に囲まれ、 地形的に独立した住宅地となっている。 60~64歳のコーホートにピークのある高齢者に極端に偏在した構成になっている。 世帯構成も標準世帯から夫婦世帯・単身世帯に変化している。 自治会を中心としたコミュニティ活動が盛んな地区で、地区の公園敷地内にある集会施設「清瀬台安心コミュニティプラザ」がその拠点となっている。自治会の組織下にコミュニティプラザ委員会があり、ヨガ、ジャズ体操、太極拳、俳句など様々なサークル活動が行われ、 老人会を中心に卓球、詩吟、囲碁、カラオケ、男の喫茶などの活動も行われている。 実証対象としての選定理由: ・高齢者偏在の人口構成への変化は、同時期に開発された各地の郊外戸建て住宅地の典型であること、 ・自治会やコミュニティプラザ委員会などコミュニティ活動が活発で課題解決にコミュニティで向き合う姿勢が強いこと
高齢化団地の再生案の例
Shu Ishiguro
参考資料
あなたの足,足の指は元気ですか?
いつまでも元気で過ごせる秘訣教えます!
B1社 :スポーツ関連製品メーカー
B2社:スポーツサービス提供会社(B1社の子会社) Shu Ishiguro
住民への案内例
からだ元気教室開催のお知らせ
「足の裏が疲れやすい」,「靴が自分の足にあわない」,「タコができる」,「つま先立ちをするとぐらぐらしてしまう」,「肩こりや腰痛がある」といった経験はありませんか?
からだ元気教室では,足型測定結果からの足の観察だけではなく,ウォーキング教室で歩き方も学んでいただいて,元気に楽しくウォーキングを続けてもらうことを目指します.
●対象:清瀬台にお住まいの方
●場所:清瀬台自治会安心コミュニティプラザ2階
●日時:2013年3月10日(日) 2部制
午前の部:10時~12時 午後の部:13時~15時
●定員:午前の部(30名),午後の部(30名)
●内容:足から元気になるセミナー
○足型測定と結果説明(裸足で測定)
○ウォーキング教室(1時間)
*雨天時は,清瀬台コミュニティセンターで健康体操教室
●指導:B2社 認定指導員
*皆様,お誘い合わせの上,ご参加ください.
住民への案内例
Shu Ishiguro
西宮名塩 清瀬台団地 健康コミュニティの形成案
足型測定会(年1~2回) ★あなたの靴のサイズ,本当にあってますか?
足にあわない靴選びをしていると足に不具合が起こります. ★ご自身の足の特徴を見てみませんか? そして靴選びを見直してみませんか?
こんなことが分かります!
★足圧 足のどこに負担がかかっているかが分かります.例えば,タコ・魚の目があると圧力が高くなり赤く表示されます.
★足のサイズ 足の長さ(大きさ)と足の幅が分かります!
Shu Ishiguro
自治会への案内例
西宮名塩 清瀬台団地 健康コミュニティの形成案
骨密度測定会・体組成測定会(年1~2回) ★あなたの骨は,どれだけ丈夫ですか? 運動によって骨を強くすることも可能です.
まずは骨の強さを知りましょう.
★あなたは,カラダにどれくらいの脂肪がついていますか? 脂肪には,皮下脂肪と内臓脂肪があります.
どれくらい付いているか知りましょう
こんなことが分かります! ★骨が一番強い時期(20歳)と比べて今どれくらいの強さかがわかります. ★脂肪の量,筋肉量が分かります. Shu Ishiguro
自治会への案内例
西宮名塩 清瀬台団地 健康コミュニティの形成案
ウォーキング教室(シリーズ開催可能) ★正しいエクササイズウォーキングをご存知ですか?
ご自身の歩き方を見直して,楽しく歩いてみませんか?
座学+実技指導を行います! 清瀬台団地を基点にウォーキングコースの設定もします.
こんなことが分かります!
★指導後は,歩く姿勢,歩幅,歩くスピードの違いが体感できます! Shu Ishiguro
自治会への案内例
まとめ
• ロボット産業の産業創出・振興をはかるには“ロボット化産業(RoboNzaNon Industry)”と捉えるとよい。
• 生活とサービス領域における「ロボット化産業」のビジネスモデル創出手法として5つのサブプロセスからなる体系的手法を提示。その手法では、ビジネスモデルの考案にあたり顧客、競合、コスト、マネジメント、イノベーションの5つの基本的視点と、サービス置換プロセス、トータルバリュープロポジション、顧客との価値共創の3つのアプローチを取り入れる。また、これらのアプローチにロボット技術(RT)、データベース(DB)、コミュニティ・ソリューション(CS)というツールを活用して、各プロダクト形態の特性の補強とビジネスモデルの基本的視点で生じるトレードオフの関係に新たな 適点を導き出す施策を取り入れる。
• A社が開発した高齢化が進む団地を、B社が検討を進める生活とサービス領域におけるロボット化新事業創出とそのビジネスモデル創出を考案、検証する場と位置付け、前記ビジネスモデル創出手法、RT、DB、CSの活用施策の検証を行う。
Shu Ishiguro