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アプリグロースハックガイドアプリ内マーケティング編

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目次

はじめに

アプリ内マーケティングが重要な理由, アプリ内マーケティング代表的な手法

プッシュ通知の効果を高めるためのポイント

アプリ内メッセージの効果を高めるためのポイント

改善事例 GDO

改善事例 Smarby

改善事例 Omiai

終わりに

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はじめに

アプリでは新規ユーザー獲得も重要ですが、獲得したユーザーの継続率を高めたりより多く課金してもらうための取り組みがより重要になってきます。

アプリを成長させていくためには「UX改善」と「アプリ内マーケティング」の二つの取り組みを行うことが重要です。

本書ではプッシュ通知やアプリ内メッセージを送ることでリテンション率やコンバージョン率を向上させる「アプリ内マーケティング」の代表的な手法について実際の改善事例を交えながらご紹介します。

UX改善アプリの使い勝手を向上することで、ユーザの定着率やコバージョン率を改善していく方法

アプリ内マーケティング例えばクーポンを配布するなど、ユーザがアプリをまた使いたくなったり、コンバージョンしたくなるように働きかけることで、アプリを成長させる方法

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アプリ内マーケティングが重要な理由これまではアプリのマーケティングというと広告やプロモーション施策のことを指すことが多く、アプリのインストール数やCPIといった獲得に関するKPIの改善ばかりが注目されてきました 。

しかしながら新規ユーザーを獲得しても、彼らがすぐにアプリを使うことを止めてしまったらダウンロード促進にかけた費用は無駄になってしまいます。

この流れをうけ、近年ではアプリをインストールしたユーザーの利用頻度や継続率、コンバージョン率などを高めて最終的に売上につなげる「アプリ内マーケティング」と呼ばれる手法にスポットライトが当たるようになりました。

Reproは「アプリ内マーケティング」を支援するツールとして、「ターゲティングプッシュ通知」や「アプリ内メッセージ」といった機能でクライアントのアプリの成長を支援してきました。

アプリ内マーケティングの代表的な手法アプリ内マーケティングの手法には大きく「プッシュ通知」と「アプリ内メッセージ」の2つがあります。プッシュ通知は主にユーザのリテンション率改善に、アプリ内メッセージはコンバージョン率改善に有効です。

プッシュ通知機能

アプリ内メッセージ機能

アプリ内メッセージはアプリを利用中のユーザーに特定のタイミングで画像付きのメッセージを表示することによってユーザーのコンバージョン率を高めるマーケティング施策です。例えばECアプリで商品購入直前にクーポン付きメッセージを表示したりすることによって、売上アップにつながります。

プッシュ通知はアプリを起動していないユーザーにも届けることができ、ユーザーの継続率や再訪率を高めるマーケティング施策です。例えばニュースアプリで個人の興味に合わせたニュースをプッシュ通知で配信することによって、アプリを使ってくれるユーザーの増加につながります。

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プッシュ通知の効果を高めるためのポイント

許諾率を高める

配信対象を絞り込む

プッシュ通知はユーザーのリテンションやエンゲージメントを高める施策として非常に有効ですが、むやみにプッシュ通知を配信してしまうと逆にユーザーが離脱する原因にもなります。プッシュ通知の効果を高めるために重要なポイントをいくつかご紹介します。

いくら内容やタイミングが完璧なプッシュ通知を送っても、ユーザーに受け取ってもらえなければ意味がありません。

ユーザーにプッシュ通知を許可してもらうために、プッシュ通知を受け取るメリットを画像付きメッセージやチュートリアルなどで説明してから許諾の許可をとるなどの工夫が必要です。

プッシュ通知は全ユーザーを対象に同じ内容を送るのではなく、ターゲットセグメントに合わせて別のものにすることで開封率をより高めることができます。

配信対象は「性別」「年齢」「居住地」などユーザーデモグラフィックで絞り込むという方法と、「1週間以上アプリを起動していない」や「買い物かごに商品を残したままで決済していない」といったユーザーのアクションごとに絞り込むという方法がありますが、多くの場合アクションに基づいてで配信対象を絞りこむほうが開封率は高くなります。

Reproのプッシュ通知機能はアナリティクス機能と連動しているため、アクションに基づいてセグメントしたユーザー群に対して簡単にプッシュ通知を送ることができます。

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Clusterはアプリの初回起動時にプッシュ通知で受け取る内容をユーザーに示すことで平均より高い許諾率を得た

参照 アプリのカテゴリー別プッシュ通知許諾率とその対策まとめhttps://growthhackjournal.com/why-people-are-turning-off-push/

例えば楽天のフリマアプリ「ラクマ」では、「性別」　「年齢」　「居住地」などのデモグラフィックでセグメントしたプッシュ

通知から「会員登録していないユーザー」「商品を購入したユーザー」といったアクションに基づいたプッシュ通知に変更し、「カートに商品が残っています」といった内容のプッシュ通知を送るようにしたところ開封率を数%上昇させることに成功しました。

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配信時間を最適化する

ディープリンクを設定する

ユーザーが開封してくれそうなタイミングに合わせてプッシュ通知を送ることも重要です。ユーザーの行動パターンに合わせて配信することによって、プッシュ通知を見てもらえる可能性を高めることができます。

プッシュ通知にディープリンクを設定することにより、アプリのトップページを挟む必要なく、プッシュ通知をタップしたユーザーを見せたいページに直接遷移させることができます。

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5文言を最適化する

プッシュ通知の文言を最適化することによってユーザーに興味を持たせ、開封率を高めることができます。

例えば下記の例ではプッシュ通知の文言に「20,000人のファン」という数字を含めることによって人気の試合であることを示し、ユーザーがクリックしたくなるようにしています。

プッシュ通知の文言最適化の例。「2万人のファン」という数字を文言に含めることによって人気のある試合であることを示し、ユーザーにクリックを求めている

参照 説得力のあるプッシュ通知の文言を書く4つのコツhttps://growthhackjournal.com/4-tips-on-writing-persuasive-push-notification-copy/

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アプリ内メッセージの効果を高めるためのポイント

表示タイミングを最適化する

訴求内容に合わせたメッセージのデザインを選ぶ

プッシュ通知と組み合わせるユーザーのコンバージョン率を改善するためにはアプリ内メッセージが有効です。ここでは効果的なアプリ内メッセージ施策を行う上で重要なポイントをいくつかご紹介します。

アプリ内メッセージは適切なタイミングに出すことで、アプリ起動時に表示させるよりも高いコンバージョン率を期待できます。

例えば、ゲームアプリでステージをクリアしたときやフィットネスアプリでワークアウトを終了したときなど、ユーザーのアプリへの満足度が高いときにアプリのレビュー依頼をするアプリ内メッセージを出すことで、良い評価を得られる可能性を高めることができます。

訴求する内容によってメッセージのデザインを変えることで、より高いコンバージョン率を期待できます。

例えばバナータイプのダイアログはオーバーレイやダイアログタイプのメッセージとは異なりアプリの画面全体を覆い隠さないので、よりアプリ利用中の自然なコンバージョンを促すことができます。

アプリ内メッセージはプッシュ通知と組み合わせることでよりコンバージョン率を高めることができます。

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例えばFacebookを活用した恋愛マッチングアプリ「Omiai」では、プッシュ通知とアプリ内メッセージの内容を同じものにするという施策を行った結果、重要KPIである自己紹介登録率を7倍増加させることに成功しました。

プッシュ通知で自己紹介を充実させるメリットを訴求し、開封したユーザーにアプリ内メッセージでも同じメリットを訴求することで自己紹介登録率は7倍になった。

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弊社では早くから顧客データを活用したマーケティングに取り組んできましたが、モバイルからユーザーにアプローチする施策はメール、広告、モバイルサイトが中心であり、アプリでは顧客データを活用して顧客の嗜好や行動に沿ったマーケティングを実現できていませんでした。

そこで顧客データやアプリ内の行動データを活用したマーケティングが行えるツールとしてReproを導入し、予約・購買履歴やキャンペーンの応募データといった顧客データを活用してアプリ内マーケティング施策を行いました。

例えばユーザーのアクションに基づいたアプリ内メッセージの表示です。アプリからのゴルフ用品の売上を高めるために、

「30日以内にゴルフ用品を閲覧したユーザー」だけにアプリ内メッセージでゴルフ用品のクーポンを配信しました。

また、そのキャンペーンに反応せず、なおかつ自社のECサイトをこれまで利用したことのないユーザーだけを会員データベースから抽出して「あなただけに限定クーポンプレゼント！」というターゲティングプッシュを行いました。

これら二つの施策を行ったところプッシュ通知の開封率は上がり、配布したクーポンの使用率も全ユーザーに配信していたときと比較して向上しました。結果的にEC利用者は施策前の2倍になりました。

アプリでも顧客の属性や行動に合わせた訴求ができるようになったことにより、顧客一人一人とのコミュニケーションをモバイルでも実現できるようになりました。今後はアプリも含めチャネルを横断したマーケティングのオートメーション化を進めていく予定です。

例えばゴルフ場を予約した人には前日に明日のコース情報や天気をプッシュで送るといったようなアプリが無くては実現できなかったユーザーシナリオを描き、お客様のユーザー体験をより良いものにしていきたいですね。

アプリとWebを横断したマーケティング施策でEC利用者が倍増

GDOスコア管理アプリ

株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン小池大樹 様

「GDOスコア管理アプリ」はプレー中にスマホから簡単にスコア登録できたり、自身のスコア分析・弱点を把握できるゴルフ上達サポートアプリです。コンペ機能などもあり、多くのゴルファーに利用されています.

直近30日以内ゴルフ用品ページ閲覧者へ「アプリ内メッセージ」配信

会員DBで抽出したEC稼働会員を、クーポン付でPushで配信しフォローアップ

Wednesday, September 16

あなただけ限定クーポンプレセント！

EC利用者数 2

1週間後

倍

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smarbyでは新規ユーザーのアプリ認知が課題となっていました。そこで認知拡大施策の一つとして、アプリの主要ターゲットであるママさんと親和性の高いInstagramを使ったバイラルマーケティングを実施することにしました。

その施策の一つが「お子様のコーディネートを投稿しよう」というキャンペーンです。しかし実際にキャンペーンを展開してみても、投稿数は思うように伸びませんでした。そのためアプリ内メッセージを使ってキャンペーン参加を呼びかけることにしました。

その際にただやみくもにキャンペーン参加を呼び掛けてもアプリでの衝動買いの阻害要因になると考えたため、Reproのアプリ内メッセージを使ってどのタイミングでキャンペーンを訴求するのが適切かを検証し、最もユーザが参加したくなるタイミングを探しました。

検証の結果、商品購入後がもっともキャンペーン参加意欲の高まるタイミングだとわかり、商品購入後にInstagramへの投稿を促すことで想定を大幅に上回るコーディネートの投稿数を獲得することができ、アプリの認知拡大につなげることができました。

非エンジニアでも簡単に画像付きメッセージを実装でき、エンジニアのリソースを使うことなく高速でPDCAを回せるのがReproのアプリ内メッセージで気に入っているところです。スピード感を持ってアプリの改善を行いたい方は必ず導入することをおすすめします。

エンジニアのリソースを使わずにキャンペーン効果を最大化

smarby

株式会社スマービー 矢本 真丈 様

「smarby」は子供服のECアプリです。定価の20-80%オフの限定セールを毎日実施しており、子育てに忙しいママさんたちがわざわざバーゲンに足を運ばなくてもアプリから買い物を楽しむことができるので、サービス開始以来多くのママさんたちにご利用いただいております。

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弊社が運営する恋愛マッチングアプリ「Omiai」では男女のマッチング成立がユーザーのマネタイズポイントなのですが、マッチング成立に至るまでに多くのユーザーが離脱しているのが課題となっていました。

Reproのファネル分析により「自己紹介画面」でもっとも多くのユーザーが離脱しているとわかり、「自己紹介文の登録」を重要KPIとしてこれを伸ばす施策を行いました。 この施策を行ったところ、自己紹介登録率はRepro導入前

と比べて7倍増という結果になりました。分析だけでなくアプリ内マーケティングの実行まで結び付けられるのがReproの良いところですね。

ターゲットを絞った アプリ内マーケティングでKPIは7倍に

Omiai

株式会社ネットマーケティング山中 美佳 様

「Omiai」は株式会社ネットマーケティングが運営する恋愛マッチングアプリです。日本初のFacebookマッチングアプリであり、数あるマッチングアプリの先がけとしてアプリによる新しい恋愛の形を生みました。

ファネル分析から「自己紹介文を書かなかった人」をセグメントし、そのユーザーだけに対して「自己紹介を書くと、「いいね！」されやすくなります」というプッシュ通知を送りました。

さらに、プッシュ通知の開封先にも自己紹介登録のメリットを訴求するアプリ内メッセージを指定し、アプリ起動後も自己紹介登録をスムーズにできるようにしました。

自己紹介文を書くとマッチング率が向上します！

自己紹介を書いていないユーザー

動画を見る

プッシュ通知を送る

アプリ内メッセージを送る

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終わりに

アプリの数が増え続けている昨今、新規ユーザーを獲得するのはますます難しくなっています。

コストをかけて獲得したユーザーに対して適切なアプリ内マーケティングを行うことでユーザーのロイヤリティを高め、アプリの成長につなげることができます。

アプリ内マーケティングの具体例やReproの利用方法などについてもっと詳しく知りたい方は media@repro.ioまでお気軽にお問い合わせください。アプリ内マーケティング施策のコンサルティングや運用代行も承っております。