ニッケル メタル ライフサイクル データ28901838 lca - nickel metal.indd 1 2020/07/22...

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NICKEL INSTITUTE ※1:インベントリ分析では、製品やサービスなどを原料の調達から製造、流通、使用、排気、リサイクルにわたるライフサイクル全体を対象として考え、各段階で投入される資源、エネルギーまたは排出物を定量的に把握する。分析の結果、消費 された資源や環境中への排出物が一覧表(インベントリ・データ)として示される。分析手法には、産業連関表を用いる方法とプロセスの積み上げによる方法がある。 ※2:ライフサイクル評価 (LCA) とは、自然からの各種製品の製造に必要な原材料の採取から始まり、その製品が廃棄されて自然にもどるまでのライフサイクル全ての過程において投入される資源やエネルギーと生産される製品あるいは排出される 排出物のデータを収集し、環境への影響を定量的に評価する手法で、「調査範囲の設定」、「インベントリ分析」、「影響評価」、「結果解釈」の4段階から構成される。 ※3:ブルーウォーターとは、地下や河川・湖などから取水された水のこと。洗濯、食器洗いおよびその他の家庭活動に由来する生活排水は「グレイウォーター」、トイレから洗い流される便と尿が含まれる下水を「ブラックウォーター」と呼ぶ。 ※4:「スコープ1」排出量は、事業者自らの燃料の燃焼などによる温室効果ガスの直接排出、「スコープ2」は、他者から供給された電気・熱などの使用に伴う間接排出、「スコープ3」は、スコープ1・2以外の間接排出を意味し、事業者の 活動に関連する他社の排出(企業活動の上流から下流に関わるサプライチェーン全体での排出)を指す。 2017年の世界の ニッケルメタル生産量 52%(55万t)を評価 世界9か国の ニッケル協会会員企業の 生産工場をカバー すべての主要な 乾式・湿式法が対象 硫化鉱由来73% 酸化鉱由来27% このライフサイクル分析の対象範囲 9 か国 73% 硫化鉱由来 + + + すべての 生産段階 550,000t ニッケル - + 28 Ni Nickel インプット アウトプット エネルギー、水、 化学工業薬品など… 大気および水への排出、 廃棄物など… ライフサイクル インベントリ ライフサイクルデータは、ニッケルおよびニッケル製品のすべての生産段階で構成されて います。その基本となるのがライフサイクル・インベントリ(LCI) (※1) で、各生産段階のイン プットとアウトプットが集められています。このインベントリ・データは、ライフサイクル影響 評価(LCIA)を行うために使用されます。 LCIAでは、地球温暖化係数(GWP)など様々な環境影響 を算出します。これらの影響評価はライフサイクル評価 (LCA) (※2) を行う基礎となり、環境面から製品または サービスを比較します。ニッケルのライフサイクル データは、ステンレス鋼管や電気自動車用の 車載電池など、多くのニッケル含有製品の LCAに使用されます。 ニッケル産業によって収集されたデータは ISO14040標準シリーズの要件に 適合しており、独立した第三者による 批判的評価(審査)を受けています。 ニッケル協会の会員企業は、2018年と2019年にニッケルメタルのライフサイクルデータを更新しました。 ニッケル生産者の団体である当協会は、地球温暖化係数、一次エネルギー需要、また様々なニッケル製品 生産のための水需要など、重要な指標を含む最新のライフサイクルデータを公表致します。 ライフサイクル データ ニッケル メタル ニッケル メタル ニッケル メタル ニッケル メタル ニッケル メタル ニッケル メタル

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Page 1: ニッケル メタル ライフサイクル データ28901838 LCA - nickel metal.indd 1 2020/07/22 10:47 CO 2 スコープ1~3 排出量 13 kg CO 2 / kg Ni オンサイト発電における

NICKEL INSTITUTE ※1:インベントリ分析では、製品やサービスなどを原料の調達から製造、流通、使用、排気、リサイクルにわたるライフサイクル全体を対象として考え、各段階で投入される資源、エネルギーまたは排出物を定量的に把握する。分析の結果、消費された資源や環境中への排出物が一覧表(インベントリ・データ)として示される。分析手法には、産業連関表を用いる方法とプロセスの積み上げによる方法がある。

※2:ライフサイクル評価 (LCA) とは、自然からの各種製品の製造に必要な原材料の採取から始まり、その製品が廃棄されて自然にもどるまでのライフサイクル全ての過程において投入される資源やエネルギーと生産される製品あるいは排出される排出物のデータを収集し、環境への影響を定量的に評価する手法で、「調査範囲の設定」、「インベントリ分析」、「影響評価」、「結果解釈」の4段階から構成される。

※3:ブルーウォーターとは、地下や河川・湖などから取水された水のこと。洗濯、食器洗いおよびその他の家庭活動に由来する生活排水は「グレイウォーター」、トイレから洗い流される便と尿が含まれる下水を「ブラックウォーター」と呼ぶ。※4:「スコープ1」排出量は、事業者自らの燃料の燃焼などによる温室効果ガスの直接排出、「スコープ2」は、他者から供給された電気・熱などの使用に伴う間接排出、「スコープ3」は、スコープ1・2以外の間接排出を意味し、事業者の

活動に関連する他社の排出(企業活動の上流から下流に関わるサプライチェーン全体での排出)を指す。

2017年の世界のニッケルメタル生産量52%(55万t)を評価

世界9か国のニッケル協会会員企業の

生産工場をカバー

すべての主要な乾式・湿式法が対象

硫化鉱由来73%酸化鉱由来27%

このライフサイクル分析の対象範囲

9 か国

73% 硫化鉱由来++ +すべての生産段階

550,000t ニッケル

- +

28

NiNickel

インプット

アウトプット

エネルギー、水、化学工業薬品など…

大気および水への排出、廃棄物など…

ライフサイクルインベントリ

ライフサイクルデータは、ニッケルおよびニッケル製品のすべての生産段階で構成されています。その基本となるのがライフサイクル・インベントリ(LCI)(※1)で、各生産段階のインプットとアウトプットが集められています。このインベントリ・データは、ライフサイクル影響評価(LCIA)を行うために使用されます。

LCIAでは、地球温暖化係数(GWP)など様々な環境影響を算出します。これらの影響評価はライフサイクル評価

(LCA)(※2)を行う基礎となり、環境面から製品またはサービスを比較します。ニッケルのライフサイクルデータは、ステンレス鋼管や電気自動車用の車載電池など、多くのニッケル含有製品のLCAに使用されます。

ニッケル産業によって収集されたデータはISO14040標準シリーズの要件に適合しており、独立した第三者による批判的評価(審査)を受けています。

ニッケル協会の会員企業は、2018年と2019年にニッケルメタルのライフサイクルデータを更新しました。ニッケル生産者の団体である当協会は、地球温暖化係数、一次エネルギー需要、また様々なニッケル製品生産のための水需要など、重要な指標を含む最新のライフサイクルデータを公表致します。

ライフサイクル データニッケル メタルニッケル メタルニッケル メタルニッケル メタルニッケル メタルニッケル メタル

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Page 2: ニッケル メタル ライフサイクル データ28901838 LCA - nickel metal.indd 1 2020/07/22 10:47 CO 2 スコープ1~3 排出量 13 kg CO 2 / kg Ni オンサイト発電における

CO2

スコープ1~3排出量

13 kg CO2 / kg Ni

オンサイト発電におけるスコープ1の排出量(※4)は、温室効果ガス排出量全体の

35%を占めます

ニッケルメタル、フェロニッケルおよび硫酸ニッケルに関して、より詳細な情報、全ライフサイクル・データセット、ならびに独立した第三者による審査報告は、ご要望に応じてご提供致します。

排水処理によりニッケル1kgあたり

水44kgを環境に戻します106 kg / kg Ni

ブルーウォーター消費(※3)

454 kg / kg Ni

再生可能資源を用いたエネルギーは12%

エネルギー源

再生可能か非再生可能か

地球温暖化係数

13 kg CO2 / kg Ni

二酸化炭素排出量が最大の処理段階は

一次抽出で、ニッケル1kgあたり二酸化炭素13kg

一次エネルギー需要

236 Mj / kg Ni

一次抽出はニッケルメタルの

一次エネルギー需要の56%を占めます

ニッケル協会[email protected]

@NickelInstitute

本資料は読者への一般情報提供を目的としており、しかるべき助言を確保せずして、如何なる特定の目的あるいは用途のために使用もしくは依拠されるべきではない。本資料は専門的に見て正確であると信じられるものではあるが、ニッケル協会とその会員、職員およびコンサルタントはあらゆる一般的なもしくは特定の目的のための適合性について何ら表明もしくは保証するものではなく、また本資料に示されている情報に関して如何なる種類の義務もしくは責任を負うものではない。ニッケル協会 無断転載禁止

選鉱・鉱石の前処理15%

55%一次抽出

4%輸送

13%採掘

製錬13%

選鉱・鉱石の前処理13%

採掘10%

56%一次抽出

19%製錬

2%輸送

63%一次抽出

11%採掘

13%製錬

選鉱・鉱石の前処理13%

61%スコープ1

14% スコープ2

25%スコープ3

非再生可能エネルギー88%

12%再生可能エネルギー

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