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インプレスジャパン資格関連書のホームページ

「徹底攻略」シリーズの新刊や正誤表など最新情報を随時更新しております。

http://shikaku.impress.co.jp/

本書は、ORACLE MASTER Silver Oracle Database 11g資格試験「Silver DBA11g」の受験対策用の教材です。著者、株式会社インプレスジャパンは、本書の使用による「Silver DBA11g」への合格を一切保証しません。

本書の内容については正確な記述につとめましたが、著者、株式会社インプレスジャパンは本書の内容

に基づくいかなる試験の結果にも一切責任を負いません。

Oracleは、米国オラクル・コーポレーション及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における

登録商標です。

Microsoft、Windows、その他本書に記載されているMicrosoft製品は、米国Microsoft Corporationの

米国およびその他の国における登録商標または商標です。

Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

UNIXは、The Open Groupの登録商標です。

その他、本文中の製品名およびサービス名は、一般に各開発メーカーおよびサービス提供元の商標また

は登録商標です。なお、本文中にはTMおよび®は明記していません。

Copyright © 2009 Socius Japan, Inc. All rights reserved.

本書の内容はすべて、著作権法によって保護されています。著者および発行者の許可

を得ず、転載、複写、複製等の利用はできません。

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まえがき

ORACLE MASTERはOracle製品に関する基本的な知識から

実践的な技術力までの幅広い知識を持った技術者を認定する制

度です。また、ORACLE MASTER Oracle 9i Databaseからは

グローバル資格体系に完全対応し、世界に通用するエンジニアの

実力を証明するために欠かせない存在となっています。

本書が対象としているSilver DBA11g試験は、ORACLE

MASTER Silver Oracle Database 11g取得に必須の科目です。

ORACLE MASTER Silver Oracle Database 11gはOracle

Database 11gに対応する中級レベルの資格で、グローバル資格

体系においてはOCA(Oracle Certified Associate)として認定

されます。

Silver DBA11g試験では、Oracle Database 11gのインストー

ル、表領域管理、ネットワーク管理、ユーザー管理、バックアッ

プリカバリなど、大規模データベースの管理者として必要な幅広

い知識が要求されます。執筆にあたり、このような幅広い知識を

効率的に無理なく修得できるよう、解説には設問のポイントに加

え、関連知識や管理コマンドの実行例を数多く掲載しました。

Silver DBA11g試験は決してやさしい試験ではありませんが、

本書を使用しOracle Database 11gの仕組みやデータベース管理

方法の学習を終えたころには、合格に必要なスキルが身に付いて

いるはずです。本書を手に取られた方がSilver DBA11g試験に合

格されることを心より願っております。

最後になりますが、本書の執筆に際してさまざまなご助言をい

ただきました株式会社ソキウス・ジャパン坂田様をはじめ、関係

者の方々に大変お世話になりました。心からお礼を申し上げます。

著者

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ORACLE MASTER Oracle Database 11gについて

ORACLE MASTERは、日本オラクルがオラクル製品に対する技術力を認定する

資格制度で、IT業界で広く知られています。ORACLE MASTER Oracle Database

11gは、2007年10月に出荷開始されたOracle Database 11gに対応する最新版の認定

資格です。

Oracle Database 11gでは、「ITシステムのビジネス変化への迅速な対応」「コン

プライアンス遵守」「増加し続ける大量データの管理」などの問題を解決するための

機能拡張が行われています。ORACLE MASTER Oracle Database 11gは、Oracle

Database 11gについて体系的な知識を持ち、こうした問題を解決することができる

データベース技術者を認定するための資格です。

現在ORACLE MASTERは、グローバルな資格体系により運営されています。

ORACLE MASTER Silver以上の資格は、それぞれ対応するグローバルな資格とし

ても認定されます(以下の図を参照)。これにより、全世界で共通の基準でオラク

ル製品に対する技術力を証明することができます。

ORACLE MASTER Silverについて

ORACLE MASTER Silver Oracle Database 11g(以下、ORACLE MASTER

Silver)は中級レベルの資格です。ORACLE MASTER Silver資格を取得するために

は、本書で扱う「Silver DBA11g」試験の合格が必須です。

Silver DBA11gの試験概要下記の試験概要は、2008年9月30日時点の実施内容です。問題数や合格ラインは

変更される可能性がありますので、受験前には必ず日本オラクルのWebサイトで確

認してください。

また、本書の第13章「総仕上げ問題」の問題数は下記に準じています。

試験名 Silver DBA11g

試験番号 1Z0-052J

4

【ORACLE MASTERの資格体系】

ORACLE MASTER グローバルな資格体系における名称

ORACLE MASTER Platinum Oracle Certified Master(OCM)

ORACLE MASTER Gold Oracle Certified Professional(OCP)

ORACLE MASTER Silver Oracle Certified Associate(OCA)

ORACLE MASTER Bronze[日本国内限定]

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問題数 65問

合格ライン 66%

試験時間 90分

オラクル認定資格制度に関する情報

http://www.oracle.com/global/jp/education/certification/portal/index.html

出題形式試験は、コンピュータのディスプレイに表示される問題に、コンピュータを使用

して解答する方式で行われます。また、出題形式は多岐選択方式(複数選択と単一

選択)です。出題文を読んでから、項目を必要な数だけ選択していきます。

問題の中には、Oracle Database 11gの各種ツールの画面を見て、設問に答える

ものもあります。このような問題では、画面に「資料」と書かれたボタンが表示さ

れ、ボタンをクリックすると別のウィンドウに画面イメージが表示されるように

なっています。画面イメージを見ながら、設問が書かれたウィンドウに表示されて

いる選択肢から正答を選びます。

5

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受験申し込み方法

ORACLE MASTER試験を受験するには、次の方法があります。受験場所によっ

てそれぞれ申し込み方法が異なりますので注意してください。

ピアソンVUEの公認会場にて受験全国各地にあるピアソンVUEの公認試験会場で受験できます。ピアソンVUEの

Webページから申し込むか、コールセンターに電話をかけて申し込みます。初めて

ピアソンVUEで受験する場合は、受験者登録を行う必要があります。

URL http://www.pearsonvue.com/japan/IT/oracle_index.html

TEL 0120-355-583 または 0120-355-173

FAX 0120-355-163

受付時間 平日9:00~18:00(土日祝祭日・年末年始休業を除く)

※Webページからの初回申し込み時には、プロメトリックIDとパスワードを取得す

る必要があります。

所属の企業・団体指定の会場にて受験企業や部署単位で受験する場合は、インターネット環境を利用したインターネッ

ト試験を利用することができます。詳細については下記のWebページを参照してく

ださい。

URL http://www.oracle.com/global/jp/education/certification/onsite.html

Email [email protected]

6

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本書の活用方法

本書は、カテゴリ別に分類された、問題と解答で構成されています。試験の出題

範囲に沿った問題に解答したのち、解説を読んで学習すると、合格レベルの実力が

身に付きます。また、実際の試験に近い形式になっていますので、より実戦的に学

習できます。

問題本書には、Oracle Database 11gの各種ツールの画面イメージや資料を見ながら解

く問題も用意しています。実際の試験では、画面イメージや資料は別のウィンドウに

表示されます。

解答解答には、問題の正解および不正解の理由だけでなく、用語や重要事項などが詳

しく解説されています。

チェックボックス

確実に理解している問題のチェックボックスを塗りつぶしながら問題を解き進めると、2回目からは不確かな問題だけを効率的に解くことができます。すべてのチェックボックスが塗りつぶされれば合格は目前です。

多岐選択問題

解答ページ

問題の右下に、解答ページが表示されています。ランダムに問題を解くときも、解答ページを探すのに手間取ることがありません。

解説

正解である選択肢はAのように太字で表記しています。また、重要な用語も太字で示しています。

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目次

まえがき…………………………………………………3ORACLE MASTER Oracle Database 11gについて …4受験申し込み方法………………………………………6本書の活用方法…………………………………………7

第1章 Oracleデータベースの構造

問題 ……………………………………………………12解答 ……………………………………………………22

第2章 Oracleソフトウェアのインストール

問題 ……………………………………………………46解答 ……………………………………………………54

第3章 Oracleインスタンスの管理

問題 ……………………………………………………66解答 ……………………………………………………77

第4章 ネットワーク環境の管理

問題 ……………………………………………………96解答 …………………………………………………107

第5章 表領域の管理

問題 …………………………………………………128解答 …………………………………………………139

第6章 ユーザーの管理

問題 …………………………………………………158解答 …………………………………………………168

8

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第7章 オブジェクトの管理とデータの移動

問題 …………………………………………………188解答 …………………………………………………200

第8章 データおよび同時実効性の管理

問題 …………………………………………………222解答 …………………………………………………235

第9章 UNDOデータの管理

問題 …………………………………………………256解答 …………………………………………………262

第10章 データベースのセキュリティ

問題 …………………………………………………272解答 …………………………………………………282

第11章 予防的メンテナンスとパフォーマンスの管理

問題 …………………………………………………298解答 …………………………………………………308

第12章 バックアップリカバリ

問題 …………………………………………………328解答 …………………………………………………344

第13章 総仕上げ問題

問題 …………………………………………………370解答 …………………………………………………397

索引 …………………………………………………417

9

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・Oracleデータベースのアーキテクチャ

・インスタンス

・REDOログファイル

・データベースの記憶領域

Oracleデータベースの構造

第 章1

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□ 1. Oracleデータベースを稼働させるために必要なファイルの説明として正しいものを2つ選びなさい。

A. 制御ファイルはデータベースを制御するために必要なファイル

で、SYSTEMユーザーのパスワードはこのファイルに格納されて

いる

B. データファイルはデータベースのデータを格納するファイルで、

通常、1つのデータベースに複数のデータファイルが存在する

C. オンラインREDOログファイルはデータベースの変更履歴を格納

するファイルで、データベースの運用継続によりファイルの数は

増え続ける

D. 初期化パラメータファイルはインスタンスのさまざまなパラメー

タを定義するファイルで、データファイルの場所と名前はこの

ファイルで指定する

E. パスワードファイルはユーザーのパスワードを格納するファイル

で、Oracleにアクセスするすべてのユーザーパスワードが記録さ

れている

F. アーカイブログファイルはREDOログファイルのオフラインコ

ピーであり、主にデータベースのリカバリに用いられる

a P22

□ 2. 次のうち、削除するとインスタンスの起動に失敗するファイルを選びなさい。

A. 制御ファイル

B. 初期化パラメータファイル

C. アーカイブログファイル

D. データファイル

E. オンラインREDOログファイル

a P23

□ 3. 稼働中のデータベースで使用している制御ファイル名を確認したい。確認のために利用できるものを2つ選びなさい。

A. V$CONTROLFILEビュー

B. V$CONTROLFILESビュー

C. V$CONTROL_FILEビュー

D. DBA_CONTROL_FILESビュー

E. SQL*PlusのSHOW parameterコマンド

F. SQL*PlusのSHOW listコマンド

a P2312

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□ 4. 現在、制御ファイルを3つに多重化してデータベースを運用している。このうちの1つを誤って削除した場合、どうなるか。正しいものを選びなさい。

A. 残りの2つを使用して問題なく運用を続けることができる

B. 自動的に制御ファイルが再作成されたのち、問題なく運用を続け

ることができる

C. 運用を続けることはできるがデータベースファイル構成の変更は

できない

D. インスタンスに異常が発生するため運用を続けることはできない

a P24

□ 5. 制御ファイルは最大いくつまで多重化できるか。正しいものを選びなさい。

A. 4

B. 8

C. 12

D. 16

a P25

□ 6. 次のデータベース管理作業のうち、REDOログファイルに記録されたデータが使用されるものを選びなさい。

A. UPDATE文を実行したが、変更内容に不備があったためROLL

BACKした

B. ユーザーにビューを作成する権限を付与した

C. データベースをMOUNTした状態でデータファイルの名前を変更

した

D. インスタンスが異常終了したので、データベースを再起動した

a P25

□ 7. 現在稼働中のデータベースにおいて以下の情報が知りたい。

・使用されているREDOログファイルの名前

・現在、書き込み対象になっているREDOロググループ

この要件を満たすために最低限必要なビューを2つ選びなさい。

A. V$LOG

B. V$LOGFILE13

Oracle

データベースの構造(問題)

第 1章

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C. V$DATAFILE

D. V$INSTANCE

E. V$DATABASE

a P25

□ 8. 次のコマンドを実行する必要がある状況としてもっとも適しているものを選びなさい。

SQL> alter system switch logfile;

A. 書き込み先のREDOログファイルが満杯になったとき

B. 新たなREDOロググループを追加するとき

C. LGWRプロセスが異常終了したとき

D. 現在書き込み先になっているREDOログファイルを削除したいとき

a P27

□ 9. V$LOGビューを使用して現在のREDOロググループの状況を確認した。

SQL> select group#,sequence# from v$log;

GROUP# SEQUENCE#

---------- ----------

1 344

2 345

3 346

このあと、カレントの書き込み先のREDOログファイルが満杯になり、ログスイッチが発生した。ログスイッチ発生後、再び次のSELECT文を実行した。実行結果として正しいものを選びなさい。

SQL> select group#,sequence# from v$log;

A. GROUP# SEQUENCE#

---------- ----------

1 347

2 345

3 346

14

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B. GROUP# SEQUENCE#

---------- ----------

4 344

2 345

3 346

C. GROUP# SEQUENCE#

---------- ----------

1 345

2 346

3 347

D. GROUP# SEQUENCE#

---------- ----------

4 347

2 345

3 346

a P27

□ 10. 現在、以下のREDOログファイル構成およびNOARCHIVELOGモードでデータベースを運用している。この場合の説明として正しいものを選びなさい。

SQL> select group#,member from v$logfile order by group#;

GROUP# MEMBER

---------- -----------------------------------------

1 /u01/oradata/orcl/REDO01.LOG

1 /u01/oradata/orcl/REDO01A.LOG

2 /u01/oradata/orcl/REDO02.LOG

3 /u01/oradata/orcl/REDO03.LOG

3 /u01/oradata/orcl/REDO03A.LOG

A. 各REDOロググループ内のメンバーの数が揃っていないのでデー

タベースの運用は継続できない

B. グループ1とグループ3のみを使用して運用が継続される

C. Oracleサーバーがグループ2に自動的にメンバーを作成したあと、

すべてのグループを使用して運用が継続される

D. グループ内の1つのメンバーのみを使用し、すべてのグループを

使用して運用が継続される

a P28 15

Oracle

データベースの構造(問題)

第 1章

Silver_DBA_01.qxd 12.9.10 5:00 PM ページ15

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□ 11. データベースの領域管理の説明として誤っているものを選びなさい。

A. セグメントには最低1つのエクステントが含まれている

B. 1つのエクステントが2つの表領域にまたがって格納されることは

ない

C. 異なるブロックサイズを持つエクステントを1つの表領域に格納

することができる

D. データファイルとSGAの間のI/Oはブロック単位で行われる

a P29

□ 12. SCOTTユーザーでHR.EMP表にデータをロードしたところ、次のエラーが発生しロードに失敗した。

ORA-01536: space quota exceeded for tablespace 'SAMPLE'

このエラーの内容から、もっとも適切な問題の回避方法を選びなさい。

A. EMP表のエクステントを手動で拡張する

B. SAMPLE表領域にデータファイルを追加する

C. SCOTTユーザーのSAMPLE表領域に対するクォータを拡張する

D. HRユーザーのSAMPLE表領域に対するクォータを拡張する

E. SCOTTユーザーにHR.EMP表に対するINSERT権限を付与する

a P30

□ 13. オンライントランザクション(OLTP)処理によりデータが蓄積された表領域をデータウェアハウス環境にトランスポートする運用を考えている。このような構成のデータベースのパフォーマンスを考慮する場合にもっとも関連のある初期化パラメータを選びなさい。

A. DB_NAME

B. AUDIT_TRAIL

C. DB_32K_CACHE_SIZE

D. RESOURCE_LIMIT

a P31

□ 14. Oracleインスタンスの構成要素ではないものを3つ選びなさい。

A. サーバープロセス

B. 共有プール16

Silver_DBA_01.qxd 12.9.10 5:00 PM ページ16

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C. Javaプール

D. ユーザープロセス

E. SMON

F. ラージプール

G. PGA

a P32

□ 15. SGAを構成する要素のうち「SQL文の解析時間短縮」に利用されるものを選びなさい。

A. 共有プール

B. データベースバッファキャッシュ

C. REDOログバッファ

D. ラージプール

E. Javaプール

F. Streamsプール

a P33

□ 16. 以下のコマンドを実行した。このコマンドによる変更が現行インスタンスに対して有効になったことを確認するために使用できるビューを選びなさい。

SQL> alter system set java_pool_size = 12M scope = memory;

System altered.

A. V$SGA

B. V$SGAINFO

C. V$INSTANCE

D. V$MEMORY

a P35

□ 17. 主にRMANや共有サーバー利用時のパフォーマンス向上を目的に使用されるSGAのコンポーネントを選びなさい。

A. データベースバッファキャッシュ

B. REDOログバッファ

C. 共有プール

D. ラージプール

E. Javaプール

a P36

17

Oracle

データベースの構造(問題)

第 1章

Silver_DBA_01.qxd 12.9.10 5:00 PM ページ17

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□ 18. SQL*Plusを使用してHR.EMP表にUPDATE処理を行っていたが、COMMITする前にSQL*Plusが異常終了してしまった。次の文章の(①)と(②)にそれぞれ適切な言葉を入れ、異常発生後に行われる処理の説明を完成させなさい。

SQL*Plusが異常終了すると(①)プロセスが異常を検知し、UPDATE処理を

(②)する。

A. ① SMON

B. ① PMON

C. ① DBWn

D. ① LGWR

E. ① CKPT

F. ② COMMIT

G. ② ROLLBACK

H. ②インスタンスリカバリ

a P37

□ 19. 専用サーバーで運用しているデータベース上のサーバープロセスの個数に関する説明として正しいものを選びなさい。

A. 1つのインスタンスに対して1つ起動される

B. 初期化パラメータファイルで起動する個数を指定する

C. SGAのサイズに応じて自動的に変化する

D. ユーザープロセスの数に応じて変化する

a P37

□ 20. データディクショナリはどこに格納されているか。正しいものを選びなさい。

A. SYSTEM表領域

B. SYSAUX表領域

C. Oracleソフトウェアをインストールしたときに指定した表領域

D. 制御ファイル

a P38

□ 21. 表領域に関連するデータディクショナリビュー名の一覧を確認したい。次の中からこの要件を満たすためにもっとも適しているSQL文を選びなさい。

A. select table_name from dict

where table_name like '%TABLESPACE%';18

Silver_DBA_01.qxd 12.9.10 5:00 PM ページ18

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B. select table_name from dictionary

where table_name like '%tablespace%';

C. select table_name from dba_tables

where table_name like '%TABLESPACE%';

D. select tablespace_name from dba_tablespaces;

a P38

□ 22. 以下の文章は複数のデータベースやアプリケーションサーバーを集中管理できるようにEnterprise Manager(EM)を構成する方法を述べたものである。(①)と(②)に入る言葉の組み合わせとして正しいものを選びなさい。

Oracle Database 11gを(①)を使用して構成する必要がある。また、集中

管理に使用する(②)を指定する必要がある。

A. ① Database Control ②データベースインスタンス

B. ① Database Control ② DNSサーバー

C. ① Database Control ② Management Service

D. ① Grid Control ②データベースインスタンス

E. ① Grid Control ② DNSサーバー

F. ① Grid Control ② Management Service

a P39

□ 23. V$PARAMETERビューで参照できる値の説明として正しいものを選びなさい。

A. 現行インスタンスで有効なパラメータ値

B. 現行セッションで有効なパラメータ値

C. インスタンス起動直後のパラメータ値

D. SYSユーザーのセッションで有効なパラメータ値

a P40

□ 24. 共有プール内のメモリー使用方法の説明として正しいものを2つ選びなさい。

A. ユーザーがSQL文を実行すると、常にそのSQL文の解析ツリーお

よび実行計画を格納するための共有SQL領域が共有プール上に作

成される

B. DBAがALTER SYSTEM FLUSH SHARED POOL文を実行すると共有

プール上のすべての情報がフラッシュされる19

Oracle

データベースの構造(問題)

第 1章

Silver_DBA_01.qxd 12.9.10 5:00 PM ページ19

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C. 共有サーバーの場合、共有SQL領域はラージプール上に作成さ

れる

D. SQL問合せ結果キャッシュ機能では、SELECT文の結果が共有プー

ル上にキャッシュされる

E. プライベートSQL領域は常に共有プール上に存在する

a P41

□ 25. LGWRがREDOログバッファ上の情報をREDOログファイルに書き込むタイミングとして誤っているものを選びなさい。

A. ユーザーがトランザクションをコミットしたとき

B. REDOログバッファの3分の1がいっぱいになったとき

C. 3秒ごと

D. DBWnがデータベースバッファキャッシュをデータファイルに書

き込んだあと

a P42

□ 26. 次の文章はそれぞれバックグラウンドプロセスを説明したものである。この中からMMONの説明として正しいものを2つ選びなさい。

A. セッションの履歴を取得する

B. 分散トランザクションに関連する障害を解決する

C. 最近変更されたSQLオブジェクトの統計値を取得する

D. 自動メモリー管理使用時にメモリーの動的割り当てを実行する

E. 自動ストレージ管理機能においてディスクのリバランスを実行

する

F. メトリックしきい値違反が発生した場合にアラートを発行する

a P42

□ 27. 次のうち、制御ファイルに含まれる情報として誤っているものを2つ選びなさい。

A. データベース名

B. データファイルの名前

C. インスタンスが使用するメモリーサイズ

D. REDOログファイルの名前

E. カレントのログ順序番号

F. SYSユーザーのパスワード

a P43

20

Silver_DBA_01.qxd 12.9.10 5:00 PM ページ20

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□ 28. SGAを構成する要素の名前と説明の組み合わせとして、誤っているものを2つ選びなさい。

A. Javaプール:Java仮想マシンに含まれるセッション固有のJava

コードやデータを格納するために使用されるオプションのメモ

リー領域

B. REDOログバッファ:REDOログファイルから読み込んだデータブ

ロックのコピーをキャッシュする領域

C. データベースバッファキャッシュ:データファイルから読み込ん

だデータブロックのコピーをキャッシュする領域

D. 共有プール:SQL文の解析結果を保持するライブラリキャッシュ

と、データディクショナリ情報を保持するディクショナリキャッ

シュから構成されている

E. ラージプール:大規模なデータの読み込み時に、データベース

バッファキャッシュを補助するための領域

a P43

□ 29. バックグラウンドプロセスの名前と説明の組み合わせとして誤っているものを2つ選びなさい。

A. DBWn:データベースバッファキャッシュ上の変更されたブロッ

クをデータファイルに書き込む

B. CKPT:チェックポイントイベントを発生させることによりメディ

アリカバリにかかる時間を短縮する

C. ARCn:REDOログファイルをアーカイブファイルとしてコピーす

るオプションのプロセス

D. SMON:インスタンスに障害が発生した場合、次回の起動時にイ

ンスタンスのリカバリを行う

E. PMON:ユーザープロセスに障害が発生した場合、トランザク

ションをコミットし、使用していたリソースの解放などのクリー

ンアップ処理を行う

F. LGWR:REDOログバッファに生成されたREDO情報をREDOログ

ファイルに書き込む

a P43

21

Oracle

データベースの構造(問題)

第 1章

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22

第 1 章 Oracleデータベースの構造

解 答

1. B、F

まず、Oracle Database 11gが使用する主なファイルについて確認しておきま

しょう。Oracle Database 11gではさまざまなファイルを使用しますが、データ

ベース稼働中に絶えずI/Oの発生する以下の3種類のファイルを総称してOracle

データベース(以下、データベース)と呼びます。

●制御ファイル

データベースの物理構造情報が格納されているバイナリファイルで、データ

ベースを正常にオープンするために必要です。

●データファイル

表や索引などのデータベース構造の内容が格納されているファイルで、表領

域と呼ばれる論理記憶域と密接に関連しています。データベース稼働中、必

要なデータはデータファイルからキャッシュに読み込まれて使用されます。

●オンラインREDOログファイル

データに対する変更情報を記録するファイルで、2つ以上のファイルを循環

する形式で使用されます。単にREDOログファイルとも呼ばれます。

また、データベースを構成するファイル以外にもデータベースを正常に稼働さ

せるために必要なファイルがあります。以下にその一部を挙げます。

●初期化パラメータファイル

インスタンスおよびデータベースの構成に関するさまざまなパラメータを定

義するファイルです。単にパラメータファイルとも呼ばれます。

●パスワードファイル

データベースの起動・停止などのデータベース管理タスクを実行するユー

ザーを認証するときに使用するファイルです。

●アーカイブログファイル

オンラインREDOログファイルをコピーしたものです。

これらをふまえて各選択肢の正誤を確認していきます。

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Oracle

データベースの構造(解答)

23

第 1章A. 制御ファイルはデータベースを制御するために必要なファイルですが、SYS

TEMユーザーのパスワードは格納されていません。したがって誤りです。

SYSTEMユーザーのパスワードが格納されているのはデータファイルです。

B. 正しい説明です。

C. オンラインREDOログファイルはデータベースの変更履歴を格納するファ

イルですが、複数のファイルを循環させながら古い情報を上書きします。

したがって「運用継続によりファイルの数は増え続ける」という説明は誤

りです。

D. データファイルの場所と名前は、初期化パラメータファイルではなく制御

ファイルが保持しています。したがって誤りです。

E. パスワードファイルは管理者権限を持つユーザーを認証するために使用す

るファイルです。それ以外のユーザーのパスワードは暗号化され、データ

ファイルに格納されています。

F. 正しい説明です。

以上のとおり正解はBとFです。

2. B

解答1で説明したように、インスタンスの構成方法を定義しているファイルを

初期化パラメータファイルと呼びます。Oracleデータベースではインスタンス

の起動時にこのファイルを読み込みます。また、インスタンス起動時にこの

ファイルの読み込みに失敗すると以下のエラーが発生し、インスタンスは起動

できません。

初期化パラメータファイルの読み込み失敗例

SQL> startup

ORA-01078: failure in processing system parameters

その他の選択肢のファイルは、インスタンスの起動時にはアクセスされませ

ん。したがって正解はBです。

3. A、E

選択肢のうち、制御ファイルの名前が確認できる方法は次の2つです。

※次ページに続く

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V$CONTROLFILEビューを使用した例(A)

SQL> select name from v$controlfile;

NAME

--------------------------------------------------

/u01/app/oracle/oradata/orcl/control01.ctl

/u01/app/oracle/oradata/orcl/control02.ctl

/u01/app/oracle/oradata/orcl/control03.ctl

SQL*PlusのSHOW parameterコマンドを使用した例(E)

SQL> sho parameter control_files

NAME TYPE VALUE

------------------ ---------- -------------------------------

control_files string /u01/app/oracle/oradata/orcl/c

ontrol01.ctl, /u01/app/oracle/

oradata/orcl/control02.ctl, /u

01/app/oracle/oradata/orcl/con

trol03.ctl

したがって正解はAとEです。

4. D

制御ファイルはデータベースをマウントする段階で読み込まれるバイナリファ

イルで、主に次のようなデータベース物理構造情報が格納されています。

・データベース名

・対応するデータファイルとREDOログファイルの名前と位置

・表領域情報

・アーカイブログ情報

・カレントのログ順序番号

データベースのオープンには制御ファイルの情報が使用されるため、このファ

イルが損失すると正常にデータベースをオープンできません。また、データ

ベースに新たなデータファイルやREDOログファイルを追加すると、多重化さ

れているすべての制御ファイルが同時に更新されます。

したがって、データベースがオープンされている間は、すべての制御ファイル

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Oracle

データベースの構造(解答)

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第 1章は書き込み可能になっている必要があります。制御ファイルにアクセスできな

い場合、データベースは正常に機能しません。したがって正解はDです。その

他の選択肢の説明はいずれも適切ではありません。

5. B

パラメータファイル中のCONTROL_FILESパラメータで指定した制御ファイルが、

データベースマウント時に読み込まれます。このCONTROL_FILESで指定できる

ファイルの個数は1~8個です。したがって正解はBです。

6. D

REDOログファイルにはデータに加えられた変更がすべて記録されています。

この変更記録の書き込みは、SGAメモリー上(解答15を参照)で修正された

データをデータファイルに書き込む前に実行されます。したがって万が一、障

害が発生した場合でも、修正された内容はREDOログファイルから取得できる

ため、実行した作業が失われることはありません。

このようにREDOログファイルに記録されたデータはデータファイルに変更情報

を適用するリカバリ操作(ロールフォワードと呼びます)に使用されます。選

択肢のうち、この操作が行われるのはDのインスタンスの異常終了時です。

したがって正解はDです。なお、AのROLLBACKは変更を取り消す操作で、

REDOログではなくUNDOデータが使用されます。

7. A、B

ここではまずREDOログファイルの動作について確認しておきましょう。

【REDOログファイルの動作例】

REDOログバッファ

メンバー

グループ1

メンバー

グループ2

メンバー

グループ3

DBWn

メンバー メンバー メンバー

ディスク1

ディスク2

LGWR

生成されたREDO情報

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図のように、REDOログファイルでは複数のファイルを循環して書き込みが行

われます。この循環するファイル群をグループと呼びます。図の場合、3つの

グループから構成されていることになります。また、グループの中のそれぞれ

のファイルのことをメンバーと呼び、1つのグループ内に複数のメンバーを配

置し多重化することができます。多重化した場合、LGWRはSGAのREDOログ

バッファ上で生成されたREDO情報を同一グループ内の各メンバーに対して同

時に書き出します。LGWRは主に次のタイミングで書き出しを行います。

・ユーザーがトランザクションをコミットしたとき

・REDOログバッファの3分の1がいっぱいになったとき

・3秒ごと

・DBWnがデータベースバッファキャッシュをデータファイルに書き込む前

書き出しによりREDOログファイルが満杯になると、自動的に書き出し対象

(カレント)が次のグループへ移ります。この操作のことをログスイッチと呼

びます。ログスイッチにより古い情報が上書きされた時点で、そのREDO情報

はリカバリに使用できなくなります。これを避けるためにREDOログファイルの

コピーであるアーカイブログファイルを作成します。

設問で問われている「REDOログファイルの構成情報」はそれぞれ次のビュー

で参照できます。

・使用されているREDOログファイルの名前(V$LOGFILE)

・現在、書き込み対象になっているREDOロググループ(V$LOG)

これらのビューを組み合わせることにより、設問の要件を満たす情報が取得で

きます。したがって正解はAとBです。

情報を取得した例

SQL> select l.group#,l.status,lf.member

2 from v$log l, v$logfile lf

3 where l.group# = lf.group#;

GROUP# STATUS MEMBER

---------- ------ ---------------------------------------

3 INACTIVE /u01/app/oracle/oradata/orcl/redo03.log

2 CURRENT /u01/app/oracle/oradata/orcl/redo02.log

1 INACTIVE /u01/app/oracle/oradata/orcl/redo01.log

※STATUS列がCURRENTのグループが、現在の書き込み対象のファイルです。

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Oracle

データベースの構造(解答)

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第 1章8. D

alter system switch logfile;はログスイッチ(解答7を参照)を手

動で実行するコマンドです。したがってこのコマンドを実行すると、即座に

REDOログファイルの書き込み先が次のグループに移ります。

A. 書き込み先が満杯になると自動的にログスイッチが発生するため、コマン

ドを実行する必要はありません。

B. alter database add logfileコマンドで新たにREDOロググループ

を追加できますが、そのときにカレントのグループを変更する必要はあり

ません。

C. LGWRが異常終了するとインスタンスが正常に機能できないため、コマン

ドは実行できません。

D. alter database drop logfileコマンドで既存のREDOログファイ

ルを削除できます。このときカレントのファイルを削除しようとすると、

以下のエラーが発生し失敗します。

カレントREDOログファイルの削除エラ-

SQL> alter database drop logfile group 3;

alter database drop logfile group 3

*

ERROR at line 1:

ORA-01623: log 3 is current log for instance orcl (thread 1) - cannot drop

ORA-00312: online log 3 thread 1: '/u01/app/oracle/oradata/orcl/redo03.log'

これを回避するためにはalter system switch logfileコマンドでカ

レントのファイルを変更しておく必要があります。したがって正解はDです。

9. A

V$LOGビュー中のSEQUENCE#列はログ順序番号を表しています。ログ順序番

号はREDOログファイルに割り当てられている番号で、カレントのファイルが切

り替わるごとに1つずつ増加します。

ログスイッチ発生前のログ順序番号

GROUP# SEQUENCE#

---------- ----------

1 344

2 345

3 346

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ログスイッチが発生する前の各REDOログファイルに割り当てられているログ順

序番号は以下の図のとおりです。カレントの書き込み先のログ順序番号が一番

大きくなるため、グループ3がカレントであることがわかります。

このあと、ログスイッチが発生すると以下のようにカレントの書き込み先が変

更されます。

したがって正解はAです。グループ番号はログスイッチによって変更されません。

なお、カレントのREDOログファイルに割り当てられているログ順序番号は制

御ファイルやデータファイルのヘッダーに記録されており、リカバリ実行時に

重要な意味を持ちます。

10. D

V$LOGFILEビューを使用すると、各REDOロググループ内に含まれるREDOログ

メンバーファイルが確認できます。設問ではグループ1と3にはそれぞれメン

バーが2つ、グループ2についてはメンバーは1つのみ配置されていることがわ

かります。このようなケースの場合、グループ内の1つのメンバーのみを用い

て、すべてのグループを使用して運用が継続されます(D)。

グループ内のメンバー数が揃っていなくてもデータベースの運用は継続できま

すが、REDOログファイルを多重化して運用するためには各REDOグループ内の

メンバーの数を揃える必要があります。

カレントの書き込み先

グループ1

347

グループ2

345

グループ3

346

カレントの書き込み先

グループ1

344

グループ2

345

グループ3

346

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Oracle

データベースの構造(解答)

29

第 1章11. C

まずデータベースの記憶領域について確認しておきましょう。

【表領域】

データベース中のデータは、表領域と呼ばれる論理記憶単位で分割され管理さ

れます。各表領域は1つ以上のデータファイルから構成されています。このし

くみにより、一般ユーザーは作成するオブジェクトがディスク上のどこに格納

されるのかを意識する必要がありません。また、表領域に格納できるデータの

サイズは、その表領域に対応付けられているデータファイルの合計サイズにな

ります。

SYSTEM表領域はデータベース作成時に自動的に必ず作成される表領域で、

Oracleデータベースを管理するために必要な情報を持つデータディクショナリ

が格納されています。SYSTEM表領域はデータベースのオープン中は常にオン

ラインである必要があります。

ユーザーが作成するオブジェクトは、図【表領域】のUSERS表領域のように同

一表領域に対応付いている複数のデータファイル間にまたがって格納される場

合があります。ただし、1つのオブジェクトが異なる複数の表領域間にまたが

ることはありません。

さらにデータファイルは次のような論理記憶領域に分割管理されます。

【データファイル】

ブロック

EMP表データ

EMP表データ

データファイル

エクステント

セグメント

データベース

SYSTEM表領域

データディクショナリ

SYSTEM01.dbf

USERS表領域

索引 表

USERS01.dbf

USERS02.dbf

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●ブロック

ファイルとメモリー間のI/Oの最小単位です。SYSTEM表領域で使用するブ

ロックサイズを標準ブロックサイズとし、標準以外のサイズを使用する表領

域を作成することも可能です。標準ブロックサイズは、データベースの作成

後は変更できません。

●エクステント

オブジェクトの作成時に、表領域中にそのオブジェクト用に獲得する領域の

最小単位で、複数の連続したブロックから構成されます。1つのエクステン

ト内にオブジェクトデータが収まらない場合は、複数のエクステントに分散

してデータを持ちます。1つのエクステントは複数のデータファイルにまた

がることはできません(B)。

●セグメント

特定の論理記録構造(たとえば表)のデータがすべて入っているエクステン

トの集合のことです。図【データファイル】の場合、EMP表のデータは2つ

のエクステントに分かれて格納されていますが、この2つのエクステントを

含めた領域をセグメントと呼びます。

以上のとおり、選択肢A、B、Dは正しい説明です。Oracle Database 11gではデー

タベース中に複数のブロックサイズを持つことが可能ですが、1つの表領域では

同じブロックサイズを持つ必要があります。

誤りを指摘する問題なのでCが正解です。

12. D

設問中のエラーORA-01536はセグメントに新たなエクステントを割り当てよう

としたときに、表領域に対する領域使用制限(クォータ)を超えた場合に発生

します。クォータはロード実行者に対してではなく、セグメント所有者に割り

当てられているものが適用されます。したがって正解はDです。その他の選択

肢は以下の理由で適切ではありません。

A. クォータが不足しているため手動でエクステントを拡張できません。

B. SAMPLE表領域の領域不足が原因ではないため問題の回避になりません。

C. ロード実行者のクォータはHR.EMP表に適用されないため回避できません。

E. 途中までロードが実行できているため権限の付与は必要ありません。

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Oracle

データベースの構造(解答)

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第 1章13. C

選択肢の初期化パラメータはそれぞれ以下の設定に使用します。

・DB_NAME:データベースの名前を指定する(A)

・AUDIT_TRAIL:データベースの監査の使用可能または使用禁止を指定す

る(B)

・DB_32K_CACHE_SIZE:ブロックサイズが32KBに設定されている表領域の

データをキャッシュするバッファサイズを指定する(C)

・RESOURCE_LIMIT:データベースプロファイルでOSリソース制限の使用可能

または使用禁止を指定する(D)

この中で設問の要件にもっとも関連するパラメータは、マルチブロックサイズ

に関するパラメータであるDB_32K_CACHE_SIZEです。したがって正解はCで

す。ここではマルチブロックサイズ機能について確認しておきましょう。

●マルチブロックサイズ

最適なパフォーマンスを得るために、OLTPシステムではブロックサイズを小

さめに、DSSシステムでは大きめにするのが適しているという一般的な傾向

があります。これは読み込むデータ量に応じてブロックサイズを調整するこ

とにより、ブロックの読み込み回数を減らすことができるためです。Oracle

Database 11gでは1つのデータベース中にOLTP用およびDSS用にそれぞれ異

なるブロックサイズを持つ表領域を構成することができます。この機能のこ

とをマルチブロックサイズと呼びます。

●マルチブロックサイズ機能の使用方法

SYSTEM表領域が使用するブロックサイズを標準ブロックサイズとし、

DB_BLOCK_SIZEパラメータで指定します。このブロックサイズに対応する

キャッシュサイズを決めるのがDB_CACHE_SIZEパラメータです。標準以外の

ブロックサイズを使用する表領域を作成する場合はCREATE TABLESPACE

コマンドのBLOCKSIZE句でそのサイズを指定します。

このとき、次の図【マルチブロックサイズ】のようにそのサイズに対応する

キャッシュが必要になります。そこで、各非標準ブロックサイズに対応する

キャッシュサイズを指定するパラメータがDB_nK_CACHE_SIZEパラメータ

です(nは2、4、8、16、32)。

※次ページに続く

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32

【マルチブロックサイズ】

14. A、D、G

まず、Oracleインスタンスについて確認しておきましょう。

●Oracleインスタンス

Oracleデータベースに格納されているデータを効率よく管理し、ユーザー

(アプリケーション)に提供するOracleの基本構造をOracleインスタンス

(以下、インスタンス)と呼びます。インスタンスは複数ユーザー間で共有

して使用されるシステムグローバル領域(SGA)と呼ばれるメモリー領域と

メモリー管理やI/O処理を実行する複数のバックグラウンドプロセスから構成

されています。

【Oracleインスタンス】

共有プール(B)、Javaプール(C)、ラージプール(F)はSGAの構成要素、

SMON(E)はバックグラウンドプロセスの構成要素なので、これらはインスタ

ンスの構成要素でもあります。サーバープロセス(A)、ユーザープロセス(D)、

PGA(G)はインスタンスの構成要素ではありません。したがって正解はA、

D、Gです。これらインスタンス以外の要素についても確認しておきましょう。

共有プール データベース バッファ キャッシュ

REDO ログバッファ

ラージプール Javaプール

システムグローバル領域(SGA) バックグラウンドプロセス

SMON PMON

DBWn LGWR

CKPT ARCn

DB_CACHE_SIZEで キャッシュサイズを指定

DB_nK_CACHE_SIZEで キャッシュサイズを指定

標準ブロック DB_BLOCK_SIZEで指定

非標準ブロック 表領域作成時の BLOCKSIZE句で指定

データベースバッファキャッシュ データベースバッファキャッシュ

サイズが対応 サイズが対応

DB DB

SYSTEM表領域

データファイル

USERS表領域

データファイル

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Oracle

データベースの構造(解答)

33

第 1章●ユーザープロセスおよびサーバープロセス

ユーザープロセスはアプリケーションを実行するために必要なプロセスで、

サーバープロセスに対して要求(SQL文)を送信します。サーバープロセス

は、ユーザープロセスからの要求(SQL文)を受け取り、解析し実行しま

す。また、必要に応じユーザープロセスに結果を返します。

●PGA

PGAはサーバープロセスに対して割り当てられる共有されないメモリー構造

です。PGAが保持する情報はサーバー側の構成方法により異なりますが、専

用サーバーの場合、主に次のような情報を格納します。

・プライベートSQL領域:セッションで使用するカーソルやバインド情報を

格納する

・セッションメモリー:セッションのログイン情報などを格納する

・ SQL作業領域:SQL文で使用するソート情報を格納する

なお、ここまで説明してきた各構成要素が密接に相互作用することにより、

Oracleサーバーは稼働しています。

【各構成要素の関係】

① ユーザープロセスはサーバープロセスに対して要求(SQL文)を送信し、

サーバープロセスはユーザープロセスに対して結果を返します。

② サーバープロセスに対してPGAが割り当てられ、サーバープロセスは

PGAにアクセスします。

③⑤ サーバープロセスはSQL文を解析し実行します。その際、必要に応じて

データファイルからSGAにデータを読み込みます。

④⑤ SGA上で変更が加えられたデータはバックグラウンドプロセスにより

データベースファイルに書き込まれます。

15. A

まずSGAの構成要素について確認しておきましょう。

※次ページに続く

ユーザー プロセス

バック グラウンド プロセス

SGA

データベース

データ ファイル

制御 ファイル

REDOログ ファイル

インスタンス

① ③

⑤ ④ サーバー プロセス

PGA②

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【SGAの構成要素】

領域の名称 説明

データベース

バッファキャッシュ

共有プール

REDOログバッファ

ラージプール

データファイルから読み込んだデータブロックのコピー

をキャッシュする領域。サーバープロセスは、必要な

データをこのキャッシュ内で検索する。必要なデータ

が見つからなかった場合は、データファイルからデータ

を読み込む。キャッシュされたデータは使用頻度が低

いものから上書きされる「LRU(最低使用頻度)アルゴ

リズム」によって管理される。また、DMLによるデー

タの変更はこの領域上で行われ、変更内容はDBWnプ

ロセスによりデータファイルに書き込まれる■関連初期化パラメータ

DB_CACHE_SIZE:標準ブロックサイズのデータに使用

するキャッシュサイズを指定する

このプールはさらに以下の領域に分割され、それぞれ

次のような情報が保持される

・ライブラリキャッシュ:SQL文の解析結果、実行計画

・ディクショナリキャッシュ:OracleがSQLを解析する

場合などに使用するデータディクショナリ情報

この領域もLRUアルゴリズムにより管理される■関連初期化パラメータ

SHARED_POOL_SIZE:共有プールのサイズを指定する

データベースに加えられた変更情報(REDO情報)を保

持する領域。新しい情報で古い情報を上書きする循環

バッファ。保持されたREDO情報はLGWRプロセスによ

りREDOログファイルに書き込まれ、必要に応じてデー

タベースのリカバリ時に使用される■関連初期化パラメータ

LOG_BUFFER:REDOログバッファのサイズを指定する

ラージプールはオプションのメモリー領域で主に次の情

報を保持するために使用する

・共有サーバー時のセッションメモリー

・Recovery Manager(RMAN)使用時のバックアップ

およびリストアに使用する情報

※RMANはバックアップおよびリカバリに使用する

ツール■関連初期化パラメータ

LARGE_POOL_SIZE:ラージプールのサイズを指定する

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Oracle

データベースの構造(解答)

35

第 1章領域の名称 説明

Javaプール

Streamsプール Oracle Streams機能によって使用されるオプションの

メモリー領域

■関連初期化パラメータ

STREAMS_POOL_SIZE:Streamsプールのサイズを指定

する

このようにSQL文の解析結果は共有プールにキャッシュされ、次回以降、同一

SQL文の解析時間を短縮するために利用されます。したがって正解はAです。

16. B

ALTER SYSTEM SETコマンドを使用して初期化パラメータの値を変更する

ことができ、変更の有効範囲はSCOPEオプションで指定できます。

・SCOPE=MEMORY:現行インスタンスのパラメータ値のみを変更

・SCOPE=SPFILE:SPFile内のパラメータ値のみを変更

・SCOPE=BOTH:実行中のインスタンスとSPFile内のパラメータ値を変更

設問ではJAVA_POOL_SIZEを現行のインスタンスに対して12MBに変更していま

す。SGAのコンポーネントのサイズを確認するには、V$SGAINFOビューを使用

します。

※次ページに続く

Java仮想マシン(JVM)に含まれるセッション固有の

Javaコードやデータを格納するために使用されるオプ

ションのメモリー領域■関連初期化パラメータ

JAVA_POOL_SIZE:Javaプールのサイズを指定する

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36

V$SGAINFOの参照

SQL> select * from v$sgainfo;

NAME BYTES RES

-------------------------------- ---------- ---

Fixed SGA Size 778440 No

Redo Buffers 262144 No

Buffer Cache Size 12582912 Yes

Shared Pool Size 75497472 Yes

Large Pool Size 8388608 Yes

Java Pool Size 12582912 Yes

Streams Pool Size 0 Yes

Granule Size 4194304 No

Maximum SGA Size 268435456 No

Startup overhead in Shared Pool 29360128 No

Free SGA Memory Available 155189248

したがって正解はBです。また、V$SGA_DYNAMIC_COMPONENTSを使用する

と、各コンポーネントに関するより詳細な情報を取得することが可能です。

その他の選択肢は以下の理由で誤りです。

AのV$SGAはSGAのサマリー情報を表示するビューで、次の実行例のように

JAVA_POOL_SIZEに割り当てられたメモリーサイズは確認できません。

V$SGAの参照

SQL> select * from v$sga;

NAME VALUE

-------------------- ----------

Fixed Size 1301112

Variable Size 415237512

Database Buffers 113246208

Redo Buffers 5877760

CのV$INSTANCEは現行インスタンスの状態を表示するビューですが、SGAサイ

ズに関する情報は含まれていません。

DのV$MEMORYというビューは存在しません。

17. D

Dのラージプールが正解です。ラージプールについての詳細は解答15を参照し

てください。

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Oracle

データベースの構造(解答)

37

第 1章18. B、G

まず、バックグラウンドプロセスについて確認しておきましょう。

【バックグラウンドプロセス】

バックグラウンドプロセス名 説明

SMON(システムモニター) インスタンスに障害が発生した場合、次回

の起動時にインスタンスのリカバリを行う

PMON(プロセスモニター) ユーザープロセスに障害が発生した場合、

トランザクションのロールバックや使用し

ていたリソースの解放などのクリーンアッ

プ処理を行う

DBWn(データベースライター)データベースバッファキャッシュ上の変更

されたブロックをデータファイルに書き込む

LGWR(ログライター) REDOログバッファに生成されたREDO情報

をREDOログファイルに書き込む

CKPT(チェックポイント) チェックポイントイベント発生時に、DBWnに対して書き込み指示を出す。また、すべてのデータファイルと制御ファイルのヘッダーを更新し、チェックポイントが実行されたことを記録する。これにより、コミットされたすべての変更がデータファイルに書き込まれたことが保証され、インスタンスリカバリにかかる時間を短縮できる

ARCn(アーカイバ) REDOログファイルをアーカイブファイルとしてコピーする。ARCnはオプションのプロセスである

このようにSQL*Plus(ユーザープロセス)の異常終了はPMONが検知し、実行

中のトランザクションがあった場合はロールバックされます。したがって正解

はBとGです。

19. D

Oracleデータベースサーバーで使用されるサーバープロセスの数は、以下のよ

うにサーバーの構成方法によって異なります。

・専用サーバー:1つのユーザープロセスに対して1つのサーバープロセスが割

り当てられる。バッチ処理など負荷の高い作業に向いている

・共有サーバー:複数のユーザープロセスに対して1つのサーバープロセスが

割り当てられる。負荷の軽い多数のユーザープロセスの処理に向いている

※次ページに続く

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したがって正解はDです。なお、共有サーバーについては第4章を参照してくだ

さい。

20. A

データディクショナリはデータベースに関するさまざまな情報を管理している

表の集合です。データディクショナリに含まれる情報には次のようなものがあ

ります。

・データベース内のすべてのスキーマオブジェクト(表、ビュー、索引など)

の定義

・スキーマオブジェクトに割り当てられている領域

・Oracleユーザーの名前

・それぞれのユーザーに付与されている権限とロール

データディクショナリは正規化・コード化されているため、通常はビューを通

してアクセスします。このビューをデータディクショナリビューと呼びます。

データディクショナリの表、ビューともに、SYSTEM表領域に格納されています。

したがって正解はAです。また、データディクショナリはSYSユーザーが所有して

おり、通常、直接INSERT/UPDATE/DELETEを実行することはありません。

BのSYSAUX表領域はSYSTEM表領域の補助用の表領域で、従来、固有の表領域

を必要としていた多くのコンポーネントに対するデフォルトの表領域として使

用されます。SYSAUX表領域を使用するコンポーネントには以下のようなもの

があります。

・AWRスナップショット:自動管理機能に使用するデータベースの統計情報

・Enterprise Managerリポジトリ:Enterprise Manager(EM)が使用するデー

タベース管理情報

・LogMiner:REDOログファイルの内容を分析するツール

なお、SYSAUX表領域を使用するコンポーネントのリストは、V$SYSAUX_

OCCUPANTSビューで取得できます。

21. A

データディクショナリビュー名の一覧はDICTIONARYビューで確認できます。

また、DICTはDICTIONARYのシノニム(別名)です。

AのSQL文を実行すると、名前に「TABLESPACE」が含まれるデータディクショ

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Oracle

データベースの構造(解答)

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第 1章ナリビューの一覧が表示されます。以下に実行結果を示します。

選択肢AのSQL文の実行結果

TABLE_NAME

------------------------------------

DBA_FILE_GROUP_TABLESPACES

DBA_HIST_TABLESPACE_STAT

DBA_TABLESPACES

DBA_TABLESPACE_GROUPS

DBA_TABLESPACE_USAGE_METRICS

ALL_FILE_GROUP_TABLESPACES

USER_FILE_GROUP_TABLESPACES

USER_TABLESPACES

V$TABLESPACE

GV$ENCRYPTED_TABLESPACES

V$ENCRYPTED_TABLESPACES

GV$TABLESPACE

これは設問の要件を満たしています。したがって、Aが正解です。その他の選

択肢は以下の理由により不正解です。

B. TABLE_NAME列に指定する値の大文字・小文字は区別されるので適切な

SQL文ではありません。

C. DBA_TABLESビューは表に関する詳細な情報を取得するときに使用します。

D. DBA_TABLESPACESビューは表領域に関する詳細情報を取得するときに使

用します。

22. F

Oracle Database 11gではGUIを用いたデータベース管理方法としてDatabase

ControlとGrid Controlが用意されています。それぞれ次のような特徴があります。

●Database Control

Database Controlを使用すると、単一のOracleデータベースインスタンスまた

はクラスタ化されたデータベースが管理できます。Database ControlはOracle

Database 11gのすべてのインストールで実装され、使用できる機能です。

●Grid Control

Grid Controlを使用するとネットワーク上の1つの場所から複数のデータベー

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ス、リスナー、アプリケーションサーバーなどを集中管理できます。この機

能を使用するためには、Oracleデータベースソフトウェアとは別にインス

トール作業が必要です。また、Grid Control用のユーザーインタフェースを

提供するJ2EE WebアプリケーションのことをManagement Serviceと呼び

ます。データベース管理にGrid Controlを使用する場合は、Management

Serviceを指定する必要があります。

したがって正解はFです。

23. B

V$PARAMETERビューで参照できるのはBの現行セッションで有効になっている

パラメータ値です。Aの現行インスタンスで有効なパラメータ値を確認する場

合は、V$SYSTEM_PARAMETERを使用します。

以下の例では、まずセッションレベルでSQL_TRACEパラメータの値をTRUEに変

更し、V$PARAMETERの参照とV$SYSTEM_PARAMETERの参照でどのように結果

が異なるかを示しています。

V$PARAMETERとV$SYSTEM_PARAMETERの参照結果の違い

①セッションレベルでSQL_TRACEパラメータの値をTRUEに変更

SQL> alter session set sql_trace = true;

②V$PARAMETERを参照した場合

SQL> select value from v$parameter where name = 'sql_trace';

VALUE

---------

TRUE

③V$SYSTEM_PARAMETERを参照した場合

SQL> select value from v$system_parameter where name = 'sql_trace';

VALUE

---------

FALSE

このようにV$PARAMETERでは現行セッションで有効なパラメータ値が参照さ

れます。40

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24. B、D

各選択肢に関する説明は以下のとおりです。

A. ユーザーにより新しいSQL文が実行されると、共有プール上に共有SQL領

域用のメモリーが割り当てられます。共有SQL領域には、実行されたSQL

文の解析ツリーおよび実行計画などが格納されます。共有SQL領域に

キャッシュされているSQL文を再度実行した場合は、新しい共有SQL領域

は作成されません。すでに作成されている領域が共有されます。したがっ

て、「ユーザーがSQL文を実行すると“常に”共有SQL領域が共有プール上

に作成される」という説明は誤りです。

B. 正しい説明です。次の場合、共有プールにキャッシュされている情報がす

べてフラッシュ(消去)されるため注意が必要です。

・ALTER SYSTEM FLUSH SHARED POOL文の実行

・グローバルデータベース名の変更

C. 共有SQL領域は常に共有プール上に作成されます。したがって説明は誤り

です。

D. 正しい説明です。SQL問合せ結果キャッシュはOracle11gの新機能です。

この機能ではSELECT文の結果が共有プール上にキャッシュされるため、次

回以降、同一SQL文の実行パフォーマンスを向上させることができます。

E. ユーザーがSQL文を実行すると、共有SQL領域上に同一のSQL文がキャッ

シュされているか確認されます。キャッシュされている場合、共有SQL領

域上にキャッシュされているSQL文とプライベートSQL領域が関連付けら

れます。キャッシュされていない場合は、新たな共有SQL領域が作成され

たあと、プライベートSQL領域が関連付けられます(次の【共有SQL領域

とプライベートSQL領域の概念図】参照)。

【共有SQL領域とプライベートSQL領域の概念図】

プライベートSQL領域は各セッションに固有な領域で、次のように接続の

共有SQL領域

……SQL文1解析ツリー・実行計画など

SQL文2解析ツリー・実行計画など

プライベートSQL領域1

(SQL1を実行)

プライベートSQL領域2

(SQL1、2を実行)

プライベートSQL領域3

(SQLnを実行)

SQL文n解析ツリー・実行計画など

Oracle

データベースの構造(解答)

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第 1章

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タイプにより確保される場所が異なります。

・専用サーバー:PGA

・共有サーバー:SGA

したがって常に共有プール上に存在するという説明は誤りです。

以上より、正解はBとDです。

25. D

LGWRは次のタイミングでREDOログバッファ上の情報をREDOログファイルに

書き込みます。

・ユーザーがトランザクションをコミットしたとき

・REDOログバッファの3分の1がいっぱいになったとき

・3秒ごと

・DBWnがデータベースバッファキャッシュをデータファイルに書き込む前

以上よりDの「データファイルに書き込んだあと」という説明は正しくありま

せん。誤りを指摘する問題なので、正解はDです。

26. C、F

MMON(マネージメントモニター)は、主に次のタスクを実行するバックグ

ラウンドプロセスです。

・最近変更されたSQLオブジェクトの統計値を取得する(C)

・メトリックしきい値違反が発生した場合にアラートを発行する(F)

・スナップショットを取得する

その他の選択肢は、それぞれ次のバックグラウンドプロセスを説明したもの

です。

A. 軽量マネージメントモニター(MMNL)の説明です。

B. リカバラ(RECO)の説明です。

D. メモリーマネージャ(MMAN)の説明です。

E. リバランス(RBAL)の説明です。

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