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(ICT活用推進プラン 2013~2017)

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(ICT活用推進プラン 2013~2017)

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は じ め に

近年のICT(情報通信技術)の発達にはめざましい

ものがあり、光回線を始めとした*ブロードバンド環境や

携帯電話なども我が国の社会に広く浸透し、最近では*ス

マートフォンや*タブレット型端末など、無線通信技術を

使用したサービスが社会活動全般に大きな影響を与えて

います。

一方で、少子高齢化や核家族化、厳しい経済情勢、さ

らには東日本大震災の経験による防災意識の高まりなど

を背景にして社会情勢が著しく変化しており、これらの情勢を踏まえた情報化施策の

展開が求められています。

このようなことから、本市におきましても、ICTの恩恵を市民の誰もが享受でき

るよう、市民の視点に立った情報化を総合的かつ計画的に推進していくことが重要と

なっています。

本市においては、これまでも平成14年3月に策定した「日立市情報化推進基本計

画(愛称:e-ひたち計画)」を3次(10年間)に渡って推進し、各種の情報化施

策を展開してまいりましたが、前述のようなICT環境と社会情勢の大きな変化に対

応し、市民の満足度とまちの活力を継続的に高めていくためには、ICTの更なる活

用が必要であり、これまでの計画を改定し「第4次日立市情報化推進計画(ICT活

用推進プラン 2013~2017)」を策定いたしました。

この計画は、基本理念として「ICTでひろがる 安心・快適なまち ひたち」を

掲げ、これを実現するため、地域に携わる方々と連携しながらICTの活用を推進し

ようとするものであり、今後、各種の情報化施策の推進に努めてまいります。

本計画の策定に当たり、貴重な御意見や御提案をいただきました日立市ICT研究

会委員の皆様並びに情報化推進市民アンケートに御協力をいただきました多くの皆

様に心から感謝を申し上げます。

平成25年3月

日立市長 吉 成 明

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目 次

第1章 計画の策定に当たって

1 計画の趣旨 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

2 計画の位置付け ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

3 計画の期間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

4 計画の構成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

第2章 情報化の動向

1 ICTの動向 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

2 国の動向 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7

3 茨城県の動向 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9

第3章 日立市における情報化の現状と課題

1 日立市の取組 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11

2 市民ニーズ(日立市情報化推進アンケート結果の概要) ・・・ 13

3 東日本大震災の経験を踏まえて ・・・・・・・・・・ 18

4 課題整理と計画目標 ・・・・・・・・・・・・・・・ 19

第4章 計画の基本理念と体系

1 基本理念 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21

2 計画の体系 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21

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第5章 計画目標ごとの個別事業

計画目標1 ICTの特性を生かした情報発信力(PR力)の向上 ・・・ 22

計画目標2 ICTの効果的な利活用による快適・便利なまちづくりの実現・ 23

計画目標3 災害時情報基盤等の確立による安心できる地域社会の実現 ・・ 25

計画目標4 情報システムの最適化による行政運営の効率化 ・・・・・ 27

第6章 計画推進のために

1 推進体制 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29

2 推進に当たっての留意点 ・・・・・・・・・・・・・・ 30

【参考資料】

資料1 日立市ICT研究会設置要綱 ・・・・・・・・・・ 34

資料2 平成24年度日立市ICT研究会委員名簿 ・・・・・・・・ 35

資料3 日立市情報化推進本部規程 ・・・・・・・・・・ 36

資料4 日立市情報化推進連絡会議設置要綱 ・・・・・・・・・・ 37

資料5 日立市IT化推進連絡会設置要綱 ・・・・・・・・・・ 38

資料6 日立市情報化推進アンケート調査表 ・・・・・・・・・・ 39

資料7 用語解説 ・・・・・・・・・・・・ 47

(本文中の「*」を付した用語について、アルファベット順及び五十音順で解説)

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1

第1章 計画の策定に当たって

1 計画の趣旨

インターネットに代表されるICT(情報通信技術)は、時間や距離にとらわれ

ることなく情報の発信や交流等を迅速かつ容易にするなど、私たちの生活を大変便

利なものにしました。

しかしながら、ICTは、便利さをもたらした一方で、情報格差やセキュリティ、

システム構築やその運用のための経費の問題、更には、ややもすれば人と人との直

接的な関係の希薄化を招くなどの様々な課題も抱えています。

本計画は、それらを踏まえたうえで、ICTの活用方策を検討し、総合的かつ計

画的な活用を図るために策定するものです。

2 計画の位置付け

本計画は、「日立市情報化推進基本計画(第3次)」を改定し、今後、本市が進め

る情報化施策の基本理念、目標、方向を示すものです。平成24年3月に策定した

「日立市総合計画」の部門計画として位置付けるとともに、「日立市震災復興計画」

及び「日立市新庁舎建設基本計画」を踏まえて策定するものです。

3 計画の期間

平成25年度から平成29年度までの5年間とします。

基本構想 平成 24年度~33年度(10年間)

前期基本計画 平成 24年度~28年度(5年間)

後期基本計画 平成 29年度~33年度(5年間)

第 4次日立市情報化推進計画 平成 25年度~29年度(5年間)

震災復興計画 平成 23年度~25年度(3年間)

新庁舎建設基本計画 平成 24年度~29年度(6年間)

総合計画

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4 計画の構成

本計画は、基本理念から個別事業の4段階で構成します。

基本理念 本計画で目指すべき情報化施策の方向

計画目標 基本理念の実現に向けた大きな目標

主要施策 計画目標の達成に向けた施策の方向

個別事業 主要施策を構成する個別の具体的な取組

「IT」と「ICT」について

これまで、我が国ではIT(「Information Technology=情報技術」)という略語が一

般的に用いられており、本市においても、これまでの情報化計画では、ITという用語

を用いてきました。

一方、最近では、ICT(「Information and Communication Technology=情報通信

技術」)という略語が国際的に定着してきており、我が国でも、総務省が「IT政策大

綱」を「ICT政策大綱」に名称変更するなど、次第に用いられるようになってきてい

ます。

ITとの違いは、ICTがコミュニケーション=情報の流通にも焦点を当てている点

であり、単なる情報処理、活用ではなく、関係者間のコミュニケーションの重要性を認

識しようという意図があります。

これまでの情報化計画では文中の用語をITに統一していましたが、本計画において

はICTに統一しています。ただし、引用の図表や文章の中では、ITが用いられてい

る場合があります。

基本理念

計画目標

主要施策

個別事業

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第2章 情報化の動向

1 ICTの動向

(1)インターネット等の普及状況

ア 平成23年末における全国のインターネットの人口普及率は、79.1%に

達し、全人口の約8割がインターネットを利用しています。

(茨城県は75.1%)

また、世帯普及率は、平成19年末から9割を超え、既にほとんどの世帯が

インターネットを利用しています。

5593

6942

7730 7948 8529

8754 8811 9091 9408 9462 9610

46.3

57.8

64.3 66.0 70.8 72.6 73.0 75.3

78.0 78.2 79.1

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

0

1000

2000

3000

4000

5000

6000

7000

8000

9000

10000 利用者数

人口普及率

34.0

60.5

81.4 88.1 86.8 87.0

79.3

91.3 91.1 92.7 93.8

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

世帯普及率

(出典)総務省「平成 22 年通信利用動向調査」

(出典)総務省「平成 23 年通信利用動向調査」

インターネット世帯普及率

インターネット利用者数及び人口普及率の推移(個人)

(%)

(万人) (%)

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イ 平成23年1年間の主要端末別インターネット利用率は、自宅のパソコンが

62.6%と最も高く、次いで携帯電話が52.1%となっており、近年普及

が進む*スマートフォンは16.2%となっています。

世代別でみると、自宅のパソコンと携帯電話は幅広い年齢層で利用されてお

り、*スマートフォンは、特に20歳代の利用率が44.9%と、他の年代に比

べて高くなっています。

ウ インターネットの利用目的は、家庭内からの利用では、電子メールの送受信

が70.1%と最も高く、次いでホームページ・ブログの閲覧が63.6%と

なっており、*ソーシャルメディアの利用は40%強となっています。

(出典)総務省「平成 23 年通信利用動向調査」

(出典)総務省「平成 23 年通信利用動向調査」

0.6

2.8

6.2

7.9

6.6

5.1

3.9

1.5

9.3

18.3

28.9

44.9

18.2

5.2

33.2

59.6

68.9

70.0

65.0

57.5

9.7

12.5

43.0

55.4

57.7

61.8

45.1

21.4

31.1

66.4

78.7

80.4

82.7

85.2

51.1

0 20 40 60 80 100

60歳以上

(n=13,815)

50~59歳

(n=6,633)

40~49歳

(n=5,735)

30~39歳

(n=5,199)

20~29歳

(n=4,448)

13~19歳

(n=3,268)

6~12歳

(n=2,802)

自宅のパソコン

自宅以外のパソコン

携帯電話

スマートフォン

タブレット型端末

4.1

4.2

6.0

16.2

39.3

52.1

62.6

79.1

0 20 40 60 80

インターネットに接続できるテ

レビ

タブレット型端末

家庭用ゲーム機・その他

スマートフォン

自宅位以外のパソコン

携帯電話

自宅のパソコン

インターネット利用率(全体)

0

10

20

30

40

50

60

70

80

ホームページ(ウェブ)・ブログの閲覧(全体)

企業・政府等のホームページ(ウェブ)・ブログ

の閲覧

個人のホームページ(ウェブ)・ブログの閲覧

ソーシャルメディアの利用(全体)

ホームページ(ウェブ)・ブログの開設・更新

マイクロブログの閲覧・投稿

ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)

への参加

電子掲示板(BBS)・チャットの閲覧、書き込

動画投稿・共有サイトの利用

ラジオ、テレビ番組、動画のインターネット配

信サービス

電子メールの受発信(メールマガジンは除く)

メールマガジンの受信(有料・無料を問わな

い)

電子ファイルの交換・ダウンロード(P2P、F

TPなど)

インターネットオークション

電子政府・電子自治体の利用(電子申請、電

子申告、電子届出)

商品・サービスの購入・取引(全体)

商品・サービスの購入・取引(デジタルコンテン

ツの購入及び金融取引を除く)

商品・サービスの購入・取引(デジタルコンテン

ツの購入を含み金融取引を除く)

金融取引(ネットバンキング、ネットトレード

等)

デジタルコンテンツ(音楽・音声、映像、ゲーム

ソフト等)の購入

デジタルコンテンツの入手・聴取(無料のもの)

クイズ・懸賞応募、アンケート回答

オンラインゲーム(ネットゲーム)への参加

通信教育の受講(e-

ラーニング)

在宅勤務(テレワーク、SO

HO

就職・転職関係(求人情報入手、採用応募等)

地図情報提供サービス(有料・無料を問わな

い。乗換案内、ルート検索サービスも含む)

その他

家庭内(n=26,300)

家庭外(n=18,275)

主要端末別インターネット利用率(個人) 主要端末別世代別インターネット利用率(個人)

家庭内・家庭外からのインターネット利用の機能・サービス(個人) (複数回答)(平成23年末)

(出典)総務省「平成 23 年通信利用動向調査」

(%)

(%)

(%)

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(2)*ソーシャルメディア等の利用状況

ア 平成23年末のインターネットの利用端末別*ソーシャルメディア利用率は、

*タブレット型端末の利用によるものが最も高く、次いで*スマートフォンの利

用によるものとなっています。

イ *ソーシャルメディアの利用目的の割合は、「知りたいことについての情報を

探すため」が64.4%と最も高く、次いで「従来からの知人とのコミュニケ

ーションのため」、「同じ趣味・嗜好を持つ人を探すため」となっています。

(出典)総務省「平成 23 年通信利用動向調査」

(出典)総務省「平成 23 年通信利用動向調査」

利用端末別ソーシャルメディア利用率(平成23年末)

ソーシャルメディアの利用目的(平成23年末)

58.0

33.0

15.4

46.3

25.4

10.8

29.1

11.9

5.2

32.8

12.1

5.3

0 10 20 30 40 50 60

動画投稿・共有サイト利用

SNSの参加

マイクロブログの閲覧・投稿 パソコン(n=1,202)

携帯電話(PHS・PDAを含む)(n=5,231)

スマートフォン(n=19,628)

タブレット型端末(n=24,906)

8.5

2.5

6.3

11.1

16.3

25.1

50.1

64.4

0 10 20 30 40 50 60 70

その他

ボランティア活動や社会貢献をするため

同じ悩み事や相談事を持つ人を探すため

自分の情報や作品を発表したいから

自分の交流関係を広げたいと思ったから

同じ趣味・嗜好を持つ人を探すため

従来からの知人とのコミュニケーションのため

知りたいことについて情報を探すため

(n=5,229)

(%)

(%)

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(3)自治体を取り巻くICTの動向

ア *自治体クラウドの活用

自治体の情報システムの形態として、自前で*サーバを持たず、各種のソフ

トウエアやデータなどをネットワーク上で利用する*クラウドコンピューティ

ング(クラウド)が注目されています。

*自治体クラウドは、*サーバや情報システム等の共同利用によるコスト削減

や省電力化、遠隔にある民間*データセンタの活用による*バックアップ強化

(災害対策)の面でメリットがあるものと考えられています。

イ *グリーンICTの取組

近年、経済発展やエネルギー消費の増加に伴い、温室効果ガスの排出が増加

するなど、地球環境の悪化が懸念されています。

このような状況の中、環境負荷軽減のため、情報をリアルタイムに収集・解

析、可視化し、社会経済活動の効率化を可能とするICTの活用やクラウドの

進展等の技術革新によるICTそのものの省電力化といった取組(*グリーン

ICT)が、問題解決につながるものと期待されています。

ウ 地方分権の進展とICT活用

本格的な地方分権の進展の中では、地域の独自性を生かした各種施策が求め

られています。まちの魅力や特性を市の内外に広くPRし、認知度やイメージ

の向上を図っていくことが重要であり、ICTは、そのための必要不可欠なツ

ールとされています。

エ 地上デジタルテレビ放送による*データ放送

平成23年7月24日に地上アナログテレビ放送が終了し、地上デジタルテ

レビ放送に完全移行されたことにより、*データ放送がより身近になり、情報

端末としての選択肢が増えました。*データ放送は、パソコンや携帯電話等と

違い、テレビのリモコンで簡単に操作できるため、ICTを不得意とする方等

に対しても活用が期待されています。

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2 国の動向

国では、ICTの利活用により、世界的規模で生じている急激かつ大幅な社会経

済構造の変化に適確に対応することの緊要性を踏まえ、内閣に設置された高度情報

通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)及び総務省により、継続的な

取組が続けられています。

平成22年5月には、「国民本位の電子行政の実現」、「地域の絆の再生」、「新市

場の創出と国際展開」の3つを柱とした「新たな情報通信技術戦略」が策定され、

徹底的な情報公開による透明性の向上により、政府・提供者が主導する社会から納

税者・消費者である国民が主導する社会へ転換させ、市民レベルでの知識・情報の

共有による新たな「知識情報社会」を実現し、国民の暮らしの質を飛躍的に向上さ

せることが掲げられています。

さらに、政府・与党社会保障改革検討本部においては、国民一人一人に新たな番

号を付け、制度ごとに付けられている番号を情報連携し、社会保障や税務分野で活

用しようとする社会保障・税に関わる共通番号制度(マイナンバー制度)が検討さ

れています。そして、平成23年6月に「社会保障・税番号大綱」が策定され、国

民生活を支える社会的基盤として、マイナンバー制度の導入に向けた取組が本格化

されています。

また、IT戦略本部では、世界最高水準のIT社会の実現に向けIT政策の立て

直しを図るため、「産業再興・経済活性化への貢献」、「国民の安心・安全への貢献」、

「行政機能や政策効果の向上を目指した真の行政改革への貢献」の3つをポイント

とした新たな戦略の検討が進められています。

今後のIT政策の進め方について「新たな戦略の検討ポイント」

1.産業再興・経済活性化への貢献

○ オープンデータ/ビッグデータの利活用による新事業創出

○ ICTの活用による農業・医療等の産業競争力の強化/地域の活性化

○ ICTの活用によるワーク・ライフ・バランスの実現 など

2.国民の安心・安全への貢献

○ 災害情報が国民に確実に提供される防災情報インフラの構築

○ 医療機関間、医療・介護機関間等の地域医療情報連携ネットワーク等を構築

○ 効率的なエネルギーマネジメント等を実現 など

3.行政機能や政策効果の向上を目指した「真の行政改革」への貢献

○ 利用者にとって使い勝手の良い電子行政の実現

○ 番号制度に係る情報システムの構築に併せた業務改革の推進

○ サイバー攻撃・災害等に強い政府情報システム基盤の構築

(出典)「平成25年3月1日 高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部有識者本部員懇談会資料」一部修正

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【これまでの国の主な施策】

時 期 経 緯

平成13年1月 「e‐Japan戦略」

・5年以内に日本を世界最先端のIT国家にする目的で政府が打ち

出したIT基本戦略

平成16年12月 「u-Japan政策」

・e-Japan戦略に基づき、2010年までにユビキタスネッ

ト社会の実現を目指した政策をまとめたもの

平成18年1月 「IT新改革戦略」

・e-Japan戦略を見直し、2010年までのIT戦略として

策定したもの

平成19年3月 「新電子自治体推進指針」

・平成15年8月に策定した電子自治体推進指針を踏まえ、新しい

情報通信技術等を活用したモデルに対応した自治体の方向性を示

したもの

平成20年6月 「デジタル・ディバイド解消戦略」

・2010年度末を目標にブロードバンド・ゼロ地域解消等のデジ

タル・ディバイド解消に関する計画を示したもの

平成21年4月 「デジタル新時代に向けた新たな戦略 ~三か年緊急プラン~」

・ⅰ-Japan戦略に先行し、直面していた経済危機を克服する

ため、緊急に行うべき施策を示したもの

平成21年7月 「ⅰ-Japan戦略2015」

・IT新改革戦略を引き継ぎ、2015年までに実現すべきデジタ

ル社会の将来像と実現に向けた戦略を示したもの

平成22年5月 「新たな情報通信技術戦略」

・国民本位の電子行政の実現、地域の絆の再生、新市場の創出と国

際展開を重点3本柱として、新たな国民主権の確立に取り組むも

の(平成23月8月、平成24年7月改訂)

平成23年6月 「社会保障・税番号大綱」

・国民一人一人に新たな番号を付け、制度ごとに付けられている番

号を「紐付け」することによって情報連携し、社会保障や税務分

野で活用しようとするもの

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3 茨城県の動向

茨城県では、平成18年に策定した「いばらきIT戦略推進指針」を見直し、平

成23年4月に、平成27年度までの5年間を見据えた新たな指針が策定されまし

た。

基本目標は、「未来につながる 地域にひろがる スマートいばらき」とされ、

整備の進んだ情報通信環境とサービスの積極的な利活用に加え、地域の多様な情報

化の担い手との連携や、業務・システムの最適化による行政サービスの向上を基本

姿勢として、技術革新の成果を取り入れながら、地域を取り巻く様々な課題に対応

し、誰もがITの利便性を享受できるようになるための各種施策を積極的に展開し

ていくとされています。

平成24年3月には、東日本大震災における通信設備の損傷や電源の枯渇、通信

規制の問題等の経験を踏まえ、ITによる災害に強い地域づくりを目指し、指針の

改定が行われています。

いばらきIT戦略推進指針の概要

Ⅰ 基本目標

未来につながる 地域にひろがる スマートいばらき

Ⅱ 基本姿勢

1.整備の進んだ情報通信環境とサービスを積極的に使いこなす

2.元気な地域社会づくりを進める多様な情報化の担い手と連携する

3.業務とシステムの最適化を図り、行政サービスの向上に取り組む

Ⅲ 施策展開の方向

1.ITの利活用による人を育て支え合う、活力のある地域社会の実現

2.ITの利活用による安全・安心な県民生活の実現

3.ITの利活用による茨城のイメージアップの推進と地域産業の活性化

4.ITの利活用による環境負荷の低減

5.ITの利活用による市町村等との連携の推進、行政サービスの向上

【重点プロジェクト】

1.健やか・安心生活実現プロジェクト

2.快適な地域創造プロジェクト

3.質の高い行政サービス推進プロジェクト

(出典)「いばらきIT戦略推進指針」一部修正

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(出典)「いばらきIT戦略推進指針」

(出典)「いばらきIT戦略推進指針 見直しの概要」一部修正

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第3章 日立市における情報化の現状と課題

1 日立市の取組

本市は、昭和40年度に*汎用コンピュータによる電算処理を開始し、昭和57

年度には住民情報システム等のオンライン化を図るなど、行政事務の情報化に取り

組んできました。昭和60年度には茨城県内初となる*テレトピア地域に指定され、

パソコン通信による情報システムをスタートさせるなど、地域情報化への取り組み

を行ってきました。

飛躍的な技術の進歩に対応するため、平成8年12月には、行政内部における

事務効率化に主眼を置いた「日立市OA化推進基本計画」を策定し、情報機器の導

入や事務の効率化を進め、平成11年4月には、市の公式ホームページを開設して

います。

また、平成14年3月には、「日立市情報化推進基本計画(愛称:e-ひたち計

画)」を策定し、基本理念「ITで、いつでも、どこでもふれあう都市・ひたち」

を目指し、地域の情報通信基盤(ケーブルテレビ網)や各種情報システムの整備を

推進しました。その後、平成18年3月と平成21年3月の2回に渡って計画の見

直しを行い、市ホームページの再構築、*ケーブルテレビを活用した行政放送番組

の制作、携帯電話がつながらない地区を対象としたエリア整備、各種情報システム

の導入等を推進してきました。

さらに、平成24年4月には、厳しい財政状況を踏まえ、情報システムを最大限

に活用した事務の効率化とシステム間連経費の縮減を一層推進するための方策や

スケジュールをまとめた「日立市情報システム最適化ガイドライン」を策定し、各

種情報システム等の改善に向けて取り組んでいます。

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【日立市における主な情報化施策】

年 度 主な情報化施策

昭和40年度 *汎用コンピュータによる電算処理開始

昭和57年度 住民情報システム等の基幹系システムのオンライン化

昭和60年度 *テレトピア地域指定

平成 8年度 「日立市OA化推進基本計画」(平成8年12月策定)

平成10年度 住民情報システム等の基幹系システム更新(C/S化)

平成11年度 市の公式ホームページの開設

庁内イントラネットシステムの導入

平成14年度 「第1次日立市情報化推進基本計画」(平成14年3月策定)

職員1人1台パソコン配置

市ホームページのシステム化(CMS導入)

平成15年度 「日立市情報セキュリティ対策要項」(平成16年1月策定)

戸籍情報システムの導入

スポーツ施設予約システムの導入(県共同)

平成16年度 電子申請システムの導入(県共同)、教育情報ネットワークの運用開始

市内にケーブルテレビ局を開設

平成17年度 情報通信基盤(ケーブルテレビ網)の整備

平成18年度 「第2次日立市情報化推進基本計画」(平成18年3月策定)

「情報教育推進計画」(平成18年3月策定) *ケーブルテレビ行政放送番組開始(平成17年度から試験導入)

図書館新情報システムの導入

平成19年度 市の公式携帯電話サイトの開設

かみね動物園ブログの開設

県域*統合型GISの導入(県共同)

平成20年度 市ホームページの再構築

災害対策*バックアップシステムの導入

地方税電子申告システムの導入

平成21年度 「第3次日立市情報化推進基本計画」(平成21年3月策定)

電子申請システムの拡充(上下水道中止開始届、インフルエンザ助成申込等)

携帯電話等エリア整備(5地区)

平成22年度 地上デジタル放送移行支援事業の開始

子育て情報発信サイト「ひたちすくすくガイド」の構築

携帯電話等エリア整備(2地区)

平成23年度 地上デジタルテレビ放送へ完全移行

市の公式*ツイッターの開設

平成24年度 「日立市情報システム最適化ガイドライン」(平成24年4月策定)

「日立市におけるソーシャルメディアの活用に関するガイドライン」(平成24年7月策定)

市の公式*フェイスブックの試行運用開始

住民記録システム等の基幹系システム更新(Web化)

消防無線デジタル化構築

携帯電話等エリア整備(1地区)

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13

2 市民ニーズ(日立市情報化推進アンケート結果の概要)

本市の情報化施策に対する市民の評価、市民の日常生活の状況等を把握し、計画

に掲載する施策の検討を行うため、以下の内容で郵送による市民アンケートを実施

し、補完調査の位置付けでインターネット調査を行いました。

(1)郵送調査

対 象 者:市内に住民登録がある12歳以上の市民の年齢を10歳毎の7つの階

層に分け、均等になる件数を無作為抽出

調査期間:平成23年11月2日から12月2日まで

調査対象件数:2,000件 (未着件数11件)

回答件数:823件(41.4%)

回答率

年代 回答率 年代 回答率

10代 20.8% 50代 42.0%

20代 19.4% 60代 63.4%

30代 37.3% 70代以上 56.0%

40代 42.7% (年代不明 24件)

主な調査項目

ア インターネットの利用状況について

イ 日立市のホームページについて

ウ *ケーブルテレビ(行政放送番組)について

エ 東日本大震災における情報取得方法について

オ 東日本大震災において必要とした情報内容について

カ 災害時に充実(強化)してほしい情報連絡手段について

キ 日立市が行う情報化の取組について

(2)インターネット調査

対 象 者:市ホームページ利用者全般

調査期間:平成23年11月14日から11月27日まで

回答件数:76件

主な調査項目:日立市が行う情報化の取組みについて

※ 留意事項

アンケート結果の概要における「全体で○○%」という場合の数値は、年代ごと

の回答率の平均値とした。

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(3)アンケート結果の概要

ア インターネットの利用状況について

(ア)インターネットの利用率は、全体で68.1%である。10代から50代

で83.6%、60代以上で29.5%であり、年代が高くなるに連れ低く

なっている。10代と20代の若い世代では、複数の機器で、場所を問わず

隙間時間を利用してインターネットを利用している状況がうかがえる。

(イ)インターネットを利用していない方のうち、全体で43.2%の方がイン

ターネットを始めたいという意向を示しており、学ぶ機会(場所)として公

共施設の提供など、初心者をサポートする取組が必要と考えられる。

イ 日立市のホームページについて

(ア)市ホームページの利用率は全体で24.8%(インターネット利用者の利

用割合は41.7%)である。機能評価は、中間値である3点前後(携帯電

話サイトは2点)であり、情報提供内容と機能の充実が必要と考えられる。

(イ)市ホームページに期待する情報提供内容は、「避難所や給水場所等の防災

に関する情報」が最も高い55.7%である。その他の情報についても一定

のニーズがあることから、個々の市民によって求める情報が異なることがう

かがえ、各分野での情報提供内容の充実が重要と考えられる。

(ウ)ホームページを利用していない方の行政情報の入手方法は、「市報」が最

も多く、全体で79.4%である。20代では、「特になし」とした回答が

38.5%であり、行政情報に対する関心の低さがうかがえる。

ウ *ケーブルテレビ(行政放送番組)について

(ア)*ケーブルテレビの利用状況は全体で31.6%であり、地域の情報通信

基盤としての加入促進が必要と考えられる。

(イ)*ケーブルテレビ利用者のうち行政放送番組を視聴している方は58.0%

である。行政放送番組の評価は、中間値(3点)以下であり、魅力ある番組

の制作が必要と考えられる。

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エ 東日本大震災における情報取得方法について

(ア)震災当日における災害情報等の取得方法は、全体で「ラジオ(FMひたち

等)」の利用が最も多く、次いで「防災無線」、「口頭」の順になり、20代

と30代では「携帯電話(メール)」が多く利用されている。

(イ)停電復旧後においては、全体で「携帯電話(通話)」の利用が最も多く、

次いで「防災無線」、「携帯電話(メール)」の順になり、20代では「*ツイ

ッター等の情報交流サイト」が多く利用されている。

(ウ)停電復旧後に携帯電話等の情報機器の利用が多くなっており、情報機器に

よる情報取得ニーズが高いことがうかがえ、停電時でも情報機器を利用でき

る基盤の整備が必要と考えられる。

オ 東日本大震災において必要とした情報内容について

(ア)震災当日及び停電復旧後に必要とした情報は、全体で「ライフライン情報」

が最も多く、次いで「被害状況」、「安否情報」の順になっている。

(イ)その他の支援情報等も必要としていることがうかがえ、各種の情報を迅速

かつ的確に伝える仕組みづくりが必要と考えられる。

カ 災害時に充実(強化)してほしい情報連絡手段について

(ア)災害時に充実(強化)してほしい情報連絡手段の割合は、「防災無線」と

「広報車」が最も高く、次いで「ラジオ(FMひたち等)」の順になってい

る。

(イ)「メール配信サービス」や「ホームページ」、「*ツイッター等の交流サイト

(*ソーシャルメディア)」等についても、20代などの若い世代で20%を

超えており、様々な連絡手段を用いた対応が必要と考えられる。

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キ 日立市が行う情報化の取組について

(ア)情報化施策の重要度は、全体で「健康づくりや医療分野での活用」が最も

高く、次いで「情報セキュリティの知識向上」、「ホームページ等を活用し

た情報提供の充実」の順になっている。(インターネット調査では「ホーム

ページ等のインターネットを活用した情報提供の充実」が最も高い。)

(イ)インターネット調査では、紙の調査に比べていずれの施策も重要度が高く、

インターネットを利用している方の情報化施策に対する関心が高いことがう

かがえる。

2 2.5 3 3.5 4 4.5 5

ホームページ等のインターネットを活用した情報提供の充実

ケーブルテレビを活用した情報提供の充実

災害情報やイベント情報等のメール配信サービス

ツイッターやフェイスブック等を活用した情報交流の推進

コンビニエンスストアを活用した住民票等の発行

インターネットを活用した各種申請、届出の充実

パソコンやスマートフォン等の情報機器を気軽に利用できる環

境の整備

図書館や交流センター等のインターネット環境(無線LAN環境

等)の整備

初心者等を対象としたパソコン講座の実施

子どもを対象とした情報教育の推進

インターネットで学べる通信教育の実施

インターネット環境を活用した在宅ワーク(就労)の促進

健康づくりや医療分野での活用(在宅診断・医療等)

市民を対象とした情報セキュリティの知識向上

紙調査

インターネット調査

日立市が行う情報化施策の重要度 【インターネット調査との比較】

(点)

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(ウ)年代別での情報化施策の重要度は、10代から30代ではホームページやメ

ール配信を活用した情報提供、40代以上では健康づくりや医療分野での活用

や情報セキュリティの知識向上に関する施策が高くなっている。

(エ)*ツイッターや*フェイスブック等を活用した情報交流の推進に関しては、1

0代と20代の重要度が高く、若い世代のニーズが高いことがうかがえる。

(オ)情報化施策の重要度は、年代が高くなるに連れ低くなる傾向があり、ICT

の利便性を市民の誰もが享受できるようにするための施策の推進と併せて、I

CT以外の手段を用いたサービス提供に配慮することが必要と考えられる。

1.5

2.0

2.5

3.0

3.5

4.0

4.5

10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代

ホームページ等のインターネットを活用した情報提供の充実

ケーブルテレビを活用した情報提供の充実

災害情報やイベント情報等のメール配信サービス

ツイッターやフェイスブック等を活用した情報交流の推進

コンビニエンスストアを活用した住民票等の発行

インターネットを活用した各種申請、届出の充実

パソコンやスマートフォン等の情報機器を気軽に利用できる環境の整備

図書館や交流センター等のインターネット環境(無線LAN環境等)の整備

初心者等を対象としたパソコン講座の実施

子どもを対象とした情報教育の推進

インターネットで学べる通信教育の実施

インターネット環境を活用した在宅ワーク(就労)の促進

健康づくりや医療分野での活用(在宅診断・医療等)

市民を対象とした情報セキュリティの知識向上

日立市が行う情報化施策の重要度 【年代別】

(点)

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3 東日本大震災の経験を踏まえて

平成23年3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とするマグニチュード9.

0の地震により、本市では震度6強を記録しました。

これまでに経験したことのない巨大地震と津波により、建物の全半壊や一部損壊

が1万7千件を超え、最大で69箇所の避難所には、一時1万3千人以上の市民が

避難しました。

また、公共施設や道路、河川のほか、電気、ガス、水道などの生活インフラにも

大きな被害が生じました。

庁内の情報機器の被害は、パソコンやプリンタ等の機器の破損が一部であったも

のの、*サーバ等の機器の被害はありませんでした。しかしながら、停電でネット

ワークが遮断されたことに伴い、電気が復旧するまでの約3日間は、市ホームペー

ジや各種情報システムが使用不能となり、市民への災害情報の提供は、主に屋外放

送塔や戸別受信機を使用した状況でした。

大震災の経験を踏まえ、本市では、平成23年9月に「日立市震災復興計画」を

策定し、早急な復旧・復興を図るとともに、自助・共助・公助で支える安全な地域

づくりを一層推進し、災害に強く、誰もが安心して暮らせるまちづくりを実現して

いくための各種施策を推進しています。

震災時に、迅速な情報の送受信に苦慮したことから、ICTの分野においては、

情報通信体制等の強化を施策の基本方向とし、災害対策本部における情報機器類の

整備や避難所等への通信手段の拡充(電源対策を含む)、戸別受信機の整備推進、

*コミュニティFMや*ケーブルテレビ等の各種メディアの活用等を推進していま

す。

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4 課題整理と計画目標

(1)課題整理

国・県の動向や市民アンケートの結果等を踏まえ、本市の情報化施策における

主な課題を次のとおり整理しました。

主 な 課 題

・市ホームページ等の機能強化

・メール配信、*ソーシャルメディア等の活用

・各種の情報提供内容の充実

・*ケーブルテレビの加入促進、魅力ある番組づくり

・若い世代のニーズへの対応、情報交流の推進

・*スマートフォン、*公衆無線LAN等の新しい情報通信技術への対応

・既存の情報通信基盤(ケーブルテレビ網)の効果的な活用

・健康づくり、医療分野で貢献できるICT活用

・地域情報化の支援(初心者のサポート体制・情報格差の是正)

・情報システムの拡充、新制度への対応

・災害時における情報連絡手段の充実

・自助、共助、公助で支える地域づくりのためのICT活用

・災害に対応した情報通信基盤等の構築

・防災無線(戸別受信機)の整備・拡充

・災害時における市民サービスと業務の継続性の確保

・情報システム・情報機器の経費抑制

・情報システム、電子データ等を有効に活用した事務の効率化

・*グリーンICT(環境負荷軽減)の取組

・人的・物理的な情報セキュリティの強化

・新庁舎建設に合わせたサービス・機能の拡充

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(2)計画目標

本計画では、前ページの課題の解決に向け、次の4つの計画目標を定めました。

計 画 目 標

① ICTの特性を生かした情報発信力(PR力)の向上

ICTの即時性、双方向性、広域性といった特性を生かし、地域と行政が一

体となって市の魅力や優位性を市内外に発信する仕組みづくりを推進するとと

もに、市民の意見や市を訪れた方々の感想等を広く聴き、情報の内容や各種施

策の質を高めていく戦略的な情報の送受信(広聴と広報)に努め、まちの活力

形成等に資するための情報発信力(PR力)の向上を目指します。

② ICTの効果的な利活用による快適・便利なまちづくりの実現

ICTの発達とともに多様化・高度化する市民ニーズとライフスタイルに応

じた情報通信基盤等の拡充と活用を推進するほか、市民の健康づくりや生活支

援に役立つICTの効果的な活用策を検討し、市民の誰もがICTの利便性を

享受できる快適・便利なまちづくりの実現を目指します。

③ 災害時情報基盤等の確立による安心できる地域社会の実現

「日立市震災復興計画」等を踏まえ、市民が必要としている情報が迅速かつ

的確に伝わる情報連絡手段の充実を図ります。また、市民の情報を確実に守り、

必要な市民サービスを円滑に継続していくための災害に強い情報通信基盤等の

構築を図り、市民の誰もが安心して生活できる地域社会の実現を目指します。

④ 情報システムの最適化による行政運営の効率化

日立市情報システム最適化ガイドラインに基づいた各施策の推進や茨城県が

中心となり進める*自治体クラウドの検討を県内市町村と共に進め、情報システ

ムの機能向上と経費抑制を図ります。また、平成28年度の供用開始を目指す

新庁舎建設に合わせて、市民サービスの拡充や情報セキュリティの強化に向け

た施策を推進し、行政運営の更なる効率化を目指します。

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第4章 計画の基本理念と体系

1 基本理念

本計画では、市民アンケート等から抽出された課題とそれらの対応策としての目

標のほか、「ものづくりのまち」という本市の特性を踏まえ、利用者の視点に立っ

てICTの活用を推進し、まちの魅力を発信するとともに、市民の誰もが安心、快

適に暮らすことのできるまちを目指すため、次の基本理念を設定しました。

2 計画の体系

基本理念を実現するため、計画目標の下に13の主要施策の体系化を図り、具体

の個別事業を推進します。

ICTでひろがる 安心・快適なまち ひたち

基本理念 計画目標 主要施策

(1) ICTを活用した情報システムの拡充

(2) ICTを活用した情報交流の推進

(3) 戦略的な情報送受信の促進

(1) 情報通信基盤整備・利活用の推進

(2) ICTの利活用による健康・医療・福祉の充実

(3) 情報教育の推進

(4) 市民満足度向上の推進

(1) 災害時における情報連絡手段の充実

(2) 災害に強い情報通信基盤等の構築

(3) 市民サービス・業務の継続性の確保

(1) 情報システムの最適化

(2) *自治体クラウドの調査研究

(3) 情報セキュリティの充実

3 災害時情報基盤等の 確立による安心できる 地域社会の実現

4 情報システムの最適化 による行政運営の 効率化

ICTでひろがる

安心・快適なまち

ひたち

1 ICTの特性を生かした  情報発信力(PR力)の  向上

2 ICTの効果的な利活用 による快適・便利なまち づくりの実現

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第5章 計画目標ごとの個別事業

計画目標1 ICTの特性を生かした情報発信力(PR力)の向上

(1)ICTを活用した情報システムの拡充

(2)ICTを活用した情報交流の推進

№ 個別事業名 事業概要 H25 H26 H27 H28 H29

1市ホームページの再構築

市のPRにつながる魅力あるデザインに変更するとともに、利用者の誰もが、年齢や障害の有無にかかわらず必要な情報を得られるホームページを構築します。

◎ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒

2メール配信システムの構築

市民向けの生活情報や地域のイベント、選挙等の各種情報について、必要としている方に自動的に伝わるメール配信システムを構築します。

△ ◎ ⇒ ⇒ ⇒

3子育て情報発信サイトの再構築

子育て情報発信サイト「すくすくガイド」のリ

ニューアルを行い、*スマートフォンへの対応や

子育てに係る専用*FAQの新設など、若い世代のニーズに沿ったシステムを構築します。

◎ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒

4健康・医療情報関連サイトの構築

健康づくりに関連する情報を集約した分かりやすいホームページを構築します。

△ ◎ ⇒ ⇒ ⇒

5*デジタルミュージアムの検討

郷土博物館で収蔵している文化財等の情報をインターネットで閲覧できるシステムを検討します。

△ ◎ ⇒ ⇒ ⇒

6地域映像配信システムの検討

視聴覚センターや市民グループ等が地域の歴史、魅力、イベント等を撮影記録した情報を配信するシステムを検討します。

△ △ △ △ ◎

7気象情報提供システムの構築

日立市の気象情報をリアルタイムでホームページから発信できるシステムを構築します。

△ △ ◎ ⇒ ⇒

年次計画

構築・運用

構築・運用

構築・運用

構築・運用

検討 構築・運用

検討

検討

検討

検討

№ 個別事業名 事業概要 H25 H26 H27 H28 H29

8*ソーシャルメディアの活用

*ツイッターや*フェイスブック等の*ソーシャルメディアの活用を検討するとともに、市職員を対象とした活用に関する研修を実施します。

○ ○ ○ ○ ○

9公共施設のICT活用

図書館等に設置された*公衆無線LANや*デジタルサイネージ等の活用を推進します。

○ ○ ○ ○ ○

年次計画

活用

活用

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(3)戦略的な情報送受信の促進

計画目標2 ICTの効果的な利活用による快適・便利なまちづくりの実現

(1)情報通信基盤整備・利活用の推進

№ 個別事業名 事業概要 H25 H26 H27 H28 H29

10

よくある質問と

回答(*FAQ)データベースの充実

市民等からの日頃の問合せ情報と回答内容のデータベース化を推進し、市ホームページ等を通じて発信するシステムの充実を図ります。

◎ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒

11インターネットモニターの充実

パソコンや携帯電話等のインターネットを利用し、あらかじめ登録したモニターを通じて、市の施策等に関する評価・意向等を簡易に把握できる広聴環境を充実します。

○ ○ ○ ○ ○

12地域情報*ポータルサイトの検討

生活、観光、グルメ、コミュニティ、雇用等の本市に係る情報を一元的に配信するサイトを検討します。

△ △ △ △ ◎

13*ケーブルテレビの放送等の充実

地域に密着した即時性の高い情報を発信するた

め、行政放送の充実に併せ*データ放送等の活用を推進します。

○ ○ ○ ○ ○

14ものづくり産業に係る情報発信の充実

日立ものづくりに関する*ポータルサイトや地域企業の情報を集約した「テクナビひたち」の充実を図ります。

○ ○ ○ ○ ○

15

*コミュニティFM等を活用した商店街情報発信の充実

店舗、商店街、イベント等の情報について、*コミュニティFM等のツールを活用した情報発信を推進します。

○ ○ ○ ○ ○

年次計画

充実

充実

充実

充実

検討

活用

№ 個別事業名 事業概要 H25 H26 H27 H28 H29

16*公衆無線LANの整備

民間事業者等の整備の動向を踏まえ、公共施設

への*公衆無線LANの整備を推進します。△ △ ◎ ⇒ ⇒

17*スマートフォン*アプリの検討

かみね動物園や商店街等を対象に*スマートフォ

ンに対応した*アプリの開発を検討します。△ △ △ △ ◎

18生活支援におけるICT活用の検討

市民生活の利便性の確保を図るため、*ケーブルテレビ等の活用策を検討します。

△ △ △ △ ◎

年次計画

検討

検討

整備・運用検討

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(2)ICTの利活用による健康・医療・福祉の充実

(3)情報教育の推進

№ 個別事業名 事業概要 H25 H26 H27 H28 H29

19バス運行情報の提供システムの検討

路線バスを利用する市民の利便性向上のため、

バス接近表示装置や*バスロケーションシステム等運行情報提供システムの導入支援を検討します。

△ △ △ △ ◎

20新交通運行管理システムの充実

日立電鉄線跡地を活用した新交通の運行管理等の補完・支援として構築したシステムを充実します。

◎ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒

年次計画

検討

充実

№ 個別事業名 事業概要 H25 H26 H27 H28 H29

21

*電子レセプトデータ等の活用検討

国民健康保険、介護、健康等に関するデータの集約及び分析等を行い、病気の予防、保健指導、医療費抑制に資するため、電子データ化した診療報酬明細書(レセプト)の活用を推進します。

△ ◎ ⇒ ⇒ ⇒

22健康づくり施策におけるICT活用の検討

各種健診の受診予約等、ICTの特性を生かした市民の健康づくりに関するサービスを検討します。

△ △ △ △ ◎

23発達障害者支援システムの検討

学校や福祉施設等の関連施設において、発達障害者を支える効果的なシステムを検討します。

△ △ ◎ ⇒ ⇒

年次計画

検討

検討

活用検討

№ 個別事業名 事業概要 H25 H26 H27 H28 H29

24地域情報化支援の充実

地域の大学、民間企業、各種団体と連携し、セミナー開催等を通じ、高齢者や初心者等の情報

格差是正や*情報リテラシー向上を図ります。

◎ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒

25

*ケーブルテレビ学習支援番組の検討

子どもの基礎学力の向上のため、学習支援番組の制作を検討します。

△ ◎ ⇒ ⇒ ⇒

年次計画

充実

検討・導入

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(4)市民満足度向上の推進

計画目標3 災害時情報基盤等の確立による安心できる地域社会の実現

(1)災害時における情報連絡手段の充実

№ 個別事業名 事業概要 H25 H26 H27 H28 H29

26総合窓口システムの構築

新庁舎建設に合わせて、市民の待ち時間短縮及び利便性の向上につながるシステムを構築します。

△ △ ◎ ⇒ ⇒

27マイナンバー制度の活用検討

マイナンバー制度への円滑な移行を図るとともに、市民サービスの向上につながるシステムを検討します。

○ ○ ◎ ⇒ ⇒

28コンビニエンスストアの活用検討

マイナンバー制度の導入に合わせて、コンビニエンスストアを活用した証明書等の自動交付を検討します。

△ △ △ △ ◎

29電子申請システムの拡充

各種申請届出の電子化を推進し、24時間サービスの拡充を図ります。

30公共施設予約システムの拡充

たかはら自然塾や地域体育館等の公共施設について、インターネットから空き状況等の確認ができるよう、県と共同で運用する公共施設システムの拡充を図ります。

△ △ ◎ ⇒ ⇒

年次計画

検討 構築・運用

検討・導入

検討

拡充

拡充

№ 個別事業名 事業概要 H25 H26 H27 H28 H29

31情報一括配信システムの構築

ホームページや*ケーブルテレビ、メール、防災

無線、*コミュニティFM等の多様なメディアに災害情報を一括して配信できるシステムを構築します。

△ ◎ ⇒ ⇒ ⇒

32情報発信メディアの拡充

多様化する市民ニーズに対応するため、*ツイッ

ター等の*ソーシャルメディアや民間サイト(*

公共コモンズ)等の活用を検討します。

△ △ △ △ ◎

33防災情報管理システムの構築

災害現場の情報や対応状況等を的確かつ迅速に把握するシステムを構築します。

△ ◎ ⇒ ⇒ ⇒

34津波監視カメラシステムの構築

津波監視と災害時の被害状況の把握のため、海岸沿いに津波監視カメラを設置します。

△ ◎ ⇒ ⇒ ⇒

年次計画

構築・運用

拡充

構築・運用

構築・運用

検討

検討

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(2)災害時に強い情報通信基盤等の構築

(3)市民サービス・業務の継続性の確保

№ 個別事業名 事業概要 H25 H26 H27 H28 H29

35情報通信基盤の拡充

民間事業者等の整備の動向を踏まえ、情報連絡

手段の拡充を図るため、避難所を対象に*公衆無線LANの整備を推進します。

△ ◎ ⇒ ⇒ ⇒

36ケーブルテレビ網の光回線整備

避難所を結ぶケーブルテレビ網(同軸ケーブル)について、光回線の整備を支援します。

△ ◎ ⇒ ⇒ ⇒

37戸別受信機(防災無線)の整備・更新

市内全域を対象とした戸別受信機の整備を推進するとともに、設置から10年を経過した防災無線設備の更新や電波が弱い地域への対策等を検討します。

△ △ △ △ ◎

38防犯カメラの設置

不特定多数の者が利用する公共施設等において、犯罪の予防を図るため、画像記録装置を有するカメラを設置します。

△ ◎ ⇒ ⇒ ⇒

39防犯灯管理システムの構築

市内の防犯灯を管理するシステムを構築し、夜間における犯罪の防止と市民の通行の安全に寄与します。

△ ◎ ⇒ ⇒ ⇒

年次計画

拡充

整備・運用

整備・更新検討

設置・運用

構築・運用

検討

検討

検討

検討

№ 個別事業名 事業概要 H25 H26 H27 H28 H29

40ICT分野の*業務継続計画(BCP)の策定

災害時・緊急時におけるデータの保守管理及び

円滑な市民サービスの提供のための*業務継続計画(BCP)を策定します。

△ ◎ ⇒ ⇒ ⇒

41被災者支援システムの検討

り災証明書の発行や義援金の交付、避難所管理等の救災業務を支援する被災者支援システムを検討します。

△ ◎ ⇒ ⇒ ⇒

42災害時要援護者システムの充実

地図情報等と連携し、要援護者や民生委員、近隣協力者等の所在を的確に把握するとともに、避難場所や避難経路等を表示・出力できるシステムを構築します。

△ ◎ ⇒ ⇒ ⇒

年次計画

策定・運用

検討

構築・運用

検討

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27

計画目標4 情報システムの最適化による行政運営の効率化

(1)情報システムの最適化

№ 個別事業名 事業概要 H25 H26 H27 H28 H29

43情報システム最適化ガイドラインの運用

情報システムに係る経費抑制や機能等が優れたシステムの構築に努めます。

△ ◎ ⇒ ⇒ ⇒

44財務会計総合システムの構築

予算、契約、執行、決算、行政評価がサイクル化された総合的なシステムを構築します。

△ ◎ ⇒ ⇒ ⇒

45人事給与システムの構築

正規職員・臨時職員等の人事管理、給与支給等の事務全般を総合的に管理・運用できるシステムを構築します。

△ ◎ ⇒ ⇒ ⇒

46庁内共有地図情報システムの構築

各課所で保有する地図データを庁内で共有できる地図システムを構築します。

△ ◎ ⇒ ⇒ ⇒

47上下水道料金システムの再構築

効果的な検針・収納業務を実施するためのシステムを構築します。

△ ◎ ⇒ ⇒ ⇒

48公営企業会計システムの再構築

地方公営企業会計制度の改正に対応したシステムを構築します。

△ ◎ ⇒ ⇒ ⇒

49課税資料の電子化

紙と電子データが混在している課税資料の電子化を図るファイリングシステムを構築します。

△ ◎ ⇒ ⇒ ⇒

50固定資産税課税台帳の電子化

固定資産税課税台帳等の各種帳票類の電子化を図ります。

△ △ ◎ ⇒ ⇒

51

エネルギーマネジメントシステム(EMS)の導入

新庁舎建設に合わせて、電気やガスなどの使用状況を適切に把握・管理し、消費エネルギーの削減につなげるシステムを導入します。

△ ◎ ⇒ ⇒ ⇒

52庁内ネットワークの充実

庁内情報機器の効率的な運用を図るため、新庁舎建設に合わせて庁内ネットワークの無線化等を検討します。

年次計画

継続

構築・運用

構築・運用

構築・運用

構築・運用

検討

構築・運用

構築・運用

構築・運用

検討

検討

検討

導入・運用

検討

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28

(2)*自治体クラウドの調査研究

(3)情報セキュリティの充実

№ 個別事業名 事業概要 H25 H26 H27 H28 H29

53*自治体クラウドの導入検討

安全性や費用対効果等も含め、*自治体クラウドの導入を検討します。

△ ◎ ⇒ ⇒ ⇒

年次計画

検討・導入

№ 個別事業名 事業概要 H25 H26 H27 H28 H29

54庁舎内における情報セキュリティの強化

情報セキュリティの強化を図るため、新庁舎建

設に合わせて*ICカードや*生体認証システム等を導入します。

△ ◎ ⇒ ⇒ ⇒

55

*シンクライアントシステムの検討

データ保護の強化を図るため、新庁舎建設と合

わせて*シンクライアントシステムの導入を検討します。

△ ◎ ⇒ ⇒ ⇒

56セキュリティ研修の実施

個人情報保護及びウイルス対策等に関する職員向けセキュリティ研修を実施します。

○ ○ ○ ○ ○

年次計画

検討

継続

検討 導入・運用

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第6章 計画推進のために

1 推進体制

(1)庁内推進体制

情報化施策は、その範囲が様々な業務に及び、事業によっては、1つの課所にと

どまらず、部課所間の共通認識のもとに推進しなければならないものがあります。

このため、情報化施策の推進を図る全庁的な組織として設置した「日立市情報化

推進本部」及び「日立市情報化推進連絡会議」を中心として、各施策の効果、優先

度などを考慮しながら体系的に推進し、その進捗状況を管理していきます。

組織名 概 要

日立市情報化推進本部

市長を本部長、副市長を副本部長、公営企業管理

者、教育長、部長、消防長を本部員とし、情報化

に係る重要事項に関することを決定します。

日立市情報化推進連絡会議

企画部長を議長とし、各部長の推薦を受けた者を

委員とする情報化推進本部の下部組織です。

必要に応じてワーキンググループを置き、情報化

に関する特定事項の調査及び研究を行います。

日立市IT化推進連絡会

情報政策課長を会長、IT化推進員をメンバーと

して、日立市情報化推進計画に基づく事業の円滑

な実施を図るための事務等を行います。

各課所に1名のIT化推進員を選任しています。

(2)日立市地域情報化推進会議(仮称)

地域に携わる団体及び行政が連携して計画を推進するため、日立市ICT研究

会に代わる組織として日立市地域情報化推進会議(仮称)を設置します。

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2 推進に当たっての留意点

(1)地域の担い手(大学、各種団体、企業等)との連携

利用者の視点に立ったICTの活用を進めるためには、地域に携わる大学や企

業、各種団体等の地域の担い手との連携が必要不可欠であることから、これらの

担い手が行政と共に情報化施策の実施者として様々な分野で協力・連携していく

環境づくりに努めます。

(2)個人情報の保護

今後の情報化の更なる進展に伴い、電子化された個人情報を扱う機会が増える

ことが予想されます。個人情報の取扱いに関しては、日立市個人情報保護条例に

基づき、適正な取扱いを行うことにより、市民の権利及び利益の保護に努めます。

(3)*ソーシャルメディアの活用に関するガイドラインの遵守

*ソーシャルメディアは、匿名性や不正確な情報の掲載等の課題があり、その

活用に当たっては、次ページの「日立市におけるソーシャルメディアの活用に関

するガイドライン」を遵守し、適切な運用を図ります。

(4)ICT以外の手段の展開

ICTは各施策を推進するための1つの手段であり、施策によっては紙や口頭

等による手段が有効な場合があるほか、ICTによるサービスを希望しない方々

も存在しており、各施策の推進においては、ICTの活用だけに偏ることなく、

市民の誰もがサービスを受けられる手段の活用を十分に検討します。

(5)国・県支援制度等の活用

情報化を進めていくには、多額の経費を伴う場合があることから、国・県の支

援制度や民間サービスの活用が重要であり、引き続き情報の交換・収集に努めま

す。

(6)計画の進行管理

本計画の推進に当たっては、各個別事業の実施を確実なものとするため、事業

の進行状況を的確に把握・評価する進行管理を行います。

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日立市におけるソーシャルメディアの活用に関するガイドライン

情報通信技術の進歩により、ブログやツイッター、フェイスブック等のソーシャルメデ

ィアは、近年、広く利用されるようになっており、今や国民の生活に身近な情報の伝達手

段として浸透しつつある。

また、自治体においても、これらソーシャルメディアを有効に活用することで、市民へ

情報を効果的に伝えられるだけでなく、それらを通じ市民からの意見を聴取することが可

能となっており、今後ますます活用が求められる。

しかしながら、ソーシャルメディアには匿名性や一方的な記述が可能であるといった特

性もあり、不正確な情報や不用意な記述が意図しない問題を引き起こし、大きな影響や混

乱を生じさせる場合もある。そのため、市においてソーシャルメディアを活用する場合に

は、その運用者がソーシャルメディアの特性や自らに関わる社会的規範などを十分理解す

る必要がある。

そこで、日立市において、ソーシャルメディアが適切に活用されるよう、各課所長がソ

ーシャルメディアの運用を開始する際の基本的な考え方や留意点を明らかにする「日立市

におけるソーシャルメディアの活用に関するガイドライン」(以下、「ガイドライン」とい

う。)を策定する。

1 ソーシャルメディアの定義

ソーシャルメディアとは、ブログ、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)、

ツイッター、電子掲示板等に代表される、インターネット上で提供されるウエブ(We

b)サービスを利用して、利用者が情報を発信、あるいは相互に情報のやりとりを可能

とする情報伝達媒体をいう。

2 ソーシャルメディアの運用を開始する際の手続き

(1)課所長は、ソーシャルメディアの運用を開始する場合には、情報政策課長に事前に

協議するものとする。

(2)課所長は、ソーシャルメディアを利用するためのユーザー登録情報であるアカウン

トを取得する場合には、課所名で取得すること。

(3)課所長は、市ホームページから当該ソーシャルメディアに対するリンクを設定する

等により、市民等が容易にソーシャルメディアに接続できるよう配慮するものとする。

(4)課所長は、ソーシャルメディアの運用を開始する場合には、運用方針を策定し、市

ホームページ上に公表しなければならない。

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3 運用上の注意事項

(1)本来のウェブサイトのアドレスが分からなくなるURL短縮サービスは、使用しな

いこととする。

(2)課所長が運用するソーシャルメディアのアカウントにおいて、第三者アカウントの

投稿の引用や、第三者が管理又は運用するページへのリンクの掲載は、慎重に行うこ

と。

(3)課所長がソーシャルメディアを運用する際には、成りすまし等の防止対策として、

市ホームページにおいて、利用するソーシャルメディアのサービス名及びそのサービ

スにおけるアカウント名もしくは当該アカウントページへのリンクを明記しなければ

ならない。

(4)日立市が運用していないソーシャルメディア上のアカウントを発見した場合には、

担当課所長に速やかに連絡し、担当課所長は、市ホームページにおいて、当該ソーシ

ャルメディアを利用していない旨の告知を速やかに行い、注意喚起を行わなければな

らない。

(5)このガイドラインに定めるもののほか、必要な事項については情報政策課長に協議

するものとする。

4 運用担当者の指定及び役割

(1)アカウントを取得した課所長(以下、「運用管理者」という。)は、予めソーシャル

メディアを運用する担当者を指定するものとする。

(2)担当者は、次に掲げる事項については、運用管理者の承認を得ることなく、随時情

報を発信することができるものとする。

ア 既に広報されているイベントや制度

イ イベント・競技会などの結果

ウ 法令等で定められている内容

エ その他、予め運用管理者が定めたもの

5 日立市の行政情報発信の基本原則

(1)日立市あるいは日立市と利害関係にある者又は団体の秘密に関する情報を発信して

はならない。

(2)日立市及び他者の権利を侵害する情報を発信してはならない。

(3)日立市のセキュリティを脅かすおそれのある情報を発信してはならない。

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6 ソーシャルメディア活用の基本原則

(1)地方公務員法(第33条 信用失墜行為の禁止、第34条 秘密を守る義務)をはじめ

とする関係法令及び職員の服務や情報の取扱いに関する条例・規則・規程等を遵守す

るとともに、基本的人権、肖像権、プライバシー権、著作権等に関して十分配慮しな

ければならない。

(2)一度インターネット上に公開された情報は、完全には削除できないことを理解し、

発信する情報は正確に記述するとともに、その内容について誤解を招かないよう留意

する。

(3)発信した情報により、意図せずして他者を傷つけ、もしくは誤解を生じさせた場合

には、誠実に対応するとともに、正しく理解されるように努めなければならない。ま

た、発信した情報に関し攻撃的な反応があった場合には、冷静に対応し無用な議論と

なることは避けなければならない。

(4)次に掲げる情報は発信してはならない。

ア 不敬な言い方を含む情報

イ 人種、思想、信条等の差別、又は差別を助長させる情報

ウ 違法行為又は違法行為を煽る情報

エ 単なる噂や噂を助長させる情報

オ わいせつな内容を含むホームページへのリンク

カ その他公序良俗に反する一切の情報

7 当分の措置

(1)ソーシャルメディアの運用に当たっては、情報の発信のみとする。

(2)フェイスブックの運用については、広聴広報課での試行のみとする。

8 その他

業務で使用する端末によるソーシャルメディアの個人利用は行わないことはもとより、

個人のソーシャルメディアの利用についても、6 ソーシャルメディア活用の基本原則を十

分認識した上で行うこと。

平成24年7月23日

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参 考 資 料

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34

日立市ICT研究会設置要綱

(趣旨)

第1条 急速に進展する情報通信技術を取り巻く社会情勢や多様化・高度化する市民ニーズを

的確に把握し、市民等が求める施策を新しい情報化計画に反映するために必要な助言等を受

けるため、日立市ICT研究会(以下「研究会」とする。)を設置する。

(組織)

第2条 研究会は、次の各号に掲げる者のうちから、市長が委嘱する者をもって組織する。

(1) 学識経験を有する者

(2) 地域団体等の関係者

(3) 情報通信技術に関連する事業者を代表する者

(4) 関係行政機関の職員

(5) 公募による市民

(6) その他市長が必要と認めた者

(任期)

第3条 委員の任期は、平成25年3月31日とし、委員に欠員が生じたときは補充するものと

する。

(会長及び副会長)

第4条 研究会に会長及び副会長を置く。

1 会長は、研究会を代表し、会務を総理する。

2 副会長は、会長を補佐し、会長に事故があるとき又は会長が欠けたときは、その職務を代

理する。

3 会長及び副会長は、委員の互選によって定める。

(任務)

第5条 研究会は、新計画の策定及び施策の設定等について必要な助言等を行う。

(会議)

第6条 研究会の会議は、必要に応じて会長が招集し、会長がその議長となる。

2 研究会は、委員の半数以上の出席をもって、会議を開くものとする。

(事務局)

第7条 研究会の庶務は、企画部情報政策課において処理する。

(委任)

第8条 この要綱に定めるもののほか、研究会の運営に関し必要な事項は、市長が別に定める。

附 則

この要綱は、平成23年8月10日から適用する。

資 料 1

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平成24年度 日立市ICT研究会委員名簿

区 分 氏名 役職等

1 学識経験者

(会長)

米倉 達広 茨城大学工学部長

2 関連事業者

(副会長)

小野 知厚 ㈱JWAY取締役

3 関連事業者 松本 直哉 ㈱日立製作所公共システム事業部自治体システム第四

部第三グループ課長

4 関連事業者 三ツ堀裕太 ㈱ユニキャスト代表取締役

5 地域団体 西村ミチ江 日立市コミュニティ推進協議会副会長

6 地域団体 六車 幸子 日立女性フォーラム会員

7 公募市民 間瀬ユミ子

8 公募市民 太田 秀夫

9 公募市民 大森 哲郎

10 行政機関 川﨑 裕一 茨城県企画部情報政策課

IT企画室長

11 行政機関 豊田 泰二 日立市企画部長

12 行政機関 梶山 隆範 日立市総務部長

事務局 日立市企画部情報政策課

資 料 2

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36

日立市情報化推進本部規程

平成14年4月11日

訓令第8号

改正 平成18年3月29日訓令第4号

平成19年3月28日訓令第9号

平成24年3月30日訓令第2号

(設置)

第1条 情報化の推進を図るため、日立市情報化推進本部(以下「本部」という。)を置く。

(所掌事項)

第2条 本部の所掌事項は、次のとおりとする。

(1) 地域情報化施策の実施に関すること。

(2) 行政情報化施策の実施に関すること。

(3) その他情報化に係る重要事項に関すること。

(組織)

第3条 本部は、本部長、副本部長及び本部員をもって組織する。

2 本部長は市長をもって充て、副本部長は副市長をもって充てる。

3 本部員は、公営企業管理者、教育長、教育部長、部長、会計管理者及び消防長をもって

充てる。

4 本部長は、前項に定める者のほか、必要があると認める職員を本部員とすることができ

る。

5 本部に下部組織として、連絡会議を置くことができる。

(平19訓令9・一部改正)

(本部長及び副本部長)

第4条 本部長は、本部を総括する。

2 副本部長は、本部長を補佐し、本部長に事故があるときは、あらかじめその指名する副

本部長が、その職務を代理する。

(会議)

第5条 本部の会議は、本部長が必要に応じて招集し、本部長が議長となる。

(庶務)

第6条 本部の庶務は、企画部情報政策課において処理する。

(平18訓令4・平24訓令2・一部改正)

(委任)

第7条 この規程に定めるもののほか、本部の運営に関し必要な事項は、本部長が別に定め

る。

資 料 3

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日立市情報化推進連絡会議設置要綱

(設置)

第1条 日立市情報化推進本部規程(平成14年訓令第8号)第3条第5項の規定により、

日立市情報化推進本部(以下「本部」という。)の下部組織として、日立市情報化推進連絡

会議(以下「連絡会議」という。)を設置する。

(組織)

第2条 連絡会議は、議長及び委員をもって組織する。

2 議長は企画部長をもって充てる。

3 委員は、本部員の推薦を受けて議長が指名する。

(議長及び副議長)

第3条 議長は、連絡会議を代表し、会務を総理する。

3 副議長は、議長を補佐し、議長に事故あるときは、その職務を代理する。

(会議)

第4条 連絡会議は、議長が必要に応じて招集し、その議長となる。

2 議長は、必要と認めるときは、委員以外の者を会議に出席させ、説明又は意見を述べさ

せることができる。

(ワーキンググループ)

第5条 本部の所掌事項のうち、特定事項の調査及び研究をさせるため、必要に応じて、連

絡会議にワーキンググループ(以下「グループ」という。)を置くことができる。

2 グループは、市長が指名した職員をもって組織する。

(庶務)

第6条 連絡会議の庶務は、企画部情報政策課において処理する。

(その他)

第7条 この要綱に定めるもののほか必要な事項は、議長が別に定める。

附 則

この要綱は、平成14年4月11日から適用する。

附 則

この要綱は、平成18年4月1日から適用する。

附 則

この要綱は、平成24年4月1日から適用する。

資 料 4

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日立市IT化推進連絡会設置要綱

(設置)

第1条 本市におけるIT化の推進を図るため、日立市IT化推進連絡会(以下「連絡会」

という。)を設置する。

(組織)

第2条 連絡会は、会長、IT化推進員(以下「推進員」という。)をもって組織する。

2 連絡会の会長は、情報政策課長をもって充てる。

(推進員)

第3条 推進員は、課所に1人を置くものとする。

2 推進員は、課所長が指名し、任期は1年とする。ただし、再任を妨げない。

(所掌事務)

第4条 連絡会は、全庁的な視点に基づき、次の事務を行う。

(1) IT化推進の提言

(2) IT化推進の調整

(3) IT化に関する調査研究

(推進員の役割)

第5条 推進員は、課所内の次の事務を行う。

(1) OA機器の操作指導

(2) 業務の簡易システム設計作業補助

(3) 業務IT化の実態把握

(会議)

第6条 連絡会の会議は、会長及び推進員をもって開催する。

(庶務)

第7条 連絡会の庶務は、企画部情報政策課において処理する。

附 則

この要綱は、平成14年4月11日から適用する。

附 則

この要綱は、平成18年4月1日から適用する。

附 則

この要綱は、平成21年4月1日から適用する。

附 則

この要綱は、平成24年4月1日から適用する。

資 料 5

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日立市 情報化推進アンケート調査表

インターネットの利用状況などについておたずねします。

問1 項目ごとに当てはまる番号を選び、○で囲んでください。

1-1.あなたはインターネットを利用していますか。(1つ選択)

1.利用している(⇒2-1へ) 2.利用していない(⇒3-1へ)

<1-1で「1.利用している」とお答えの方にうかがいます。>

2-1.どのくらいの割合で利用していますか。(1つ選択)

1.ほぼ毎日 2.週に3~4日 3.週に1~2日 4.月に1~3日

2-2.どのような機器で利用していますか。(複数回答可)

1.パソコン 2.携帯電話 3.スマートフォン 4.テレビ

5.その他( )

2-3.どこで利用していますか。(複数回答可)

1.自宅 2.学校・勤務先 3.場所を問わず利用(携帯電話等)

4.図書館等の公共施設 5.その他( )

2-4.自宅で利用している通信回線は何ですか。(複数回答可)

1.光ファイバー 2.ADSL 3.ケーブルテレビ 4.携帯電話

5.WiFi(無線LAN) 6.その他( )

2-5.どのようなことに利用していますか。(複数回答可)

1.各種ホームページ等の閲覧

2.音楽や動画の視聴

3.電子メールの送受信

4.ブログ、ツイッター、フェイスブック等の情報交流サイトの利用

5.オンラインショッピング、ホテルの予約等

6.行政機関への各種申請、申込書等の入手

7.その他( )

資 料 6

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<1-1で「2.利用していない」とお答えの方にうかがいます。>

3-1.インターネットを利用していない理由は何ですか。(1つ選択)

1.興味がない(必要がない)

2.機器の設定や操作が難しそう(利用方法が分らない)

3.機器が高価である

4.通信費用が高い

5.個人情報の保護に不安がある

6.その他( )

3-2.インターネットをはじめたいと思いますか。(1つ選択)

1.考えている(⇒3-3へ) 2.考えていない(⇒問2へ)

3-3.利用したいと思う機器は何ですか。(1つ選択)

1.パソコン

2.携帯電話

3.タブレット型端末(タッチパネル対応端末)

4.スマートフォン

5.テレビ

6.その他( )

3-4.インターネットを学ぶ機会として希望する場所はどこですか。(複数選択可)

1.自宅(自学)

2.図書館等の公共施設

3.地域の交流センター

4.通信教育(e-ラーニング)

5.民間のパソコン教室

6.必要ない

7.その他( )

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41

日立市のホームページについておたずねします。

問2 項目ごとに当てはまる番号を選び、○で囲んでください。

4-1.日立市のホームページを利用していますか。(1つ選択)

1.利用している(⇒5-1へ) 2.利用していない(⇒6-1へ)

<4-1で「1.利用している」とお答えの方にうかがいます。>

5-1.どのくらいの割合で利用していますか。(1つ選択)

1.ほぼ毎日 2.週に3~4日 3.週に1~2日 4.月に1~3日

5-2.あなたは、以下の「日立市のホームページの機能など」について、どのように 評価

されますか。項目ごとに現在の評価に5点満点で点数を付け、当てはまる点数を1つずつ

○で囲んでください。

市ホームページの機能など

現在の評価

5点 4点 3点 2点 1点

やや良い

いえない

やや悪い

①トップページのデザイン、見やすさ、魅力

度5点 4点 3点 2点 1点

②トップページのメニューの配置、構成

5点 4点 3点 2点 1点

③必要な情報の検索のしやすさ、検索結果の

分かりやすさ5点 4点 3点 2点 1点

④各種情報の充実度、満足度

5点 4点 3点 2点 1点

⑤イベント情報動画配信の内容、魅力度

5点 4点 3点 2点 1点

⑥かみね動物園などで配信しているブログ

の内容5点 4点 3点 2点 1点

⑦携帯電話サイトの見やすさ、構成(スマートフォ

ンから閲覧した場合も含む)5点 4点 3点 2点 1点

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5-3.今後ホームページでどのような情報の提供を期待しますか。(5つ選択)

1.行政放送番組や観光・イベント情報に関する動画配信

2.避難場所や給水場所などの防災に関する情報

3.不審者情報などの防犯に関する情報

4.ごみの分別や資源回収などに関する情報

5.各種相談窓口や申請方法に関する情報

6.保健、健康、福祉サービスに関する情報

7.税金や確定申告などに関する情報

8.子育てに関する情報

9.学校教育に関する情報

10.建築・道路・都市計画に関する情報

11.上下水道に関する情報

12.環境保全や公害に関する情報

13.イベントや催しに関する情報

14.市民サークルやボランティア活動に関する情報

15.市の施設の利用に関する情報

16.市の施策や計画に関する情報

17.市の財政や組織などの行財政に関する情報

18.市の統計、調査に関する情報

19.市議会に関する情報

20.その他( )

<4-1で「2.利用していない」とお答えの方にうかがいます。>

6-1.利用していない理由は何ですか。(1つ選択)

1.インターネットを利用していない

2.必要な情報が載っていない

3.必要な情報が見つけにくい

4.市のホームページを利用する必要がない。

5.その他( )

6-2.市の情報の主な入手方法は何ですか。(1つ選択)

1.市報

2.ケーブルテレビ

3.地域、隣人(口頭)

4.特になし

5.その他( )

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ケーブルテレビ(行政放送番組)についておたずねします。

問3 項目ごとに当てはまる番号を選び、○で囲んでください。

7-1.ケーブルテレビを利用していますか。(1つ選択)

1.利用している(⇒7-2へ) 2.利用していない(⇒問4へ)

7-2.行政放送番組を視聴していますか。(1つ選択)

1.視聴している(⇒8-1へ) 2.視聴していない(⇒9-1)

<7-2で「1.視聴している」とお答えの方にうかがいます。>

8-1.どのくらいの割合で利用していますか。(1つ選択)

1.ほぼ毎日 2.週に3~4日 3.週に1~2日 4.月に1~3日

8-2.あなたは、以下の「ケーブルテレビの内容など」について、どのように評価されますか。

項目ごとに現在の評価に5点満点で点数を付け、当てはまる点数を1つずつ○で囲んでく

ださい。

ケーブルテレビ(行政放送番組)

の内容など

現在の評価

5点 4点 3点 2点 1点

やや良い

いえない

やや悪い

①画像や音声の質の良さ

5点 4点 3点 2点 1点

②番組づくり(企画・内容)、出演者などの魅力

度5点 4点 3点 2点 1点

③放送時間、番組の構成など

5点 4点 3点 2点 1点

<7-2で「2.視聴していない」とお答えの方にうかがいます。>

9-1.行政放送番組を視聴していない理由は何ですか。(1つ選択)

1.興味がない(必要がない)

2.必要な情報が放映されていない

3.その他( )

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東日本大震災における情報取得方法などについておたずねします。

問4 震災当日、停電中、停電復旧後における情報の取得方法について、当てはまる箇所に○を

付けてください。(複数回答可)

情報取得方法震災

当日

停電

停電

復旧後情報取得方法

震災

当日停電中

停電

復旧後

市ホームページ ツイッター・ミクシィ等情

報交流サイト携帯電話(通話)

携帯電話(メール) 他の Web サイト

ケーブルテレビ 固定・公衆電話

防災無線 口頭

ラジオ(FM ひたち等) 特になし

市報 その他

問5 震災当日、停電中、停電復旧後において必要とした情報について、当てはまる箇所に○を

付けてください。(複数回答可)

必要とした情報震災

当日

停電

停電

復旧後必要とした情報

震災

当日

停電

停電

復旧後

避難場所 ライフライン情報

安否情報 支援情報

被害状況 特になし

問6 災害時に充実(強化)してほしい情報連絡手段は何ですか。(複数回答可)

1.市ホームページ

2.ツイッター等の情報交流サイト

3.メール配信サービス

4.地図システムを活用したサービス

5.ケーブルテレビ

6.防災無線

7.ラジオ(FMひたち等)

8.市報等のチラシ

9.広報車

10.特になし

11.その他( )

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日立市が行う情報化への取組みについておたずねします。

問7 日立市では情報化による市民サービスの向上を目指しています。今後の情報化を進めてい

く上で、どのような取組が重要だとお考えですか。項目ごとに、今後の重要度に5点満点で点数

を付け、当てはまる点数を1つずつ○で囲んでください。

日立市の情報化の取り組み

今後の重要度

5点 4点 3点 2点 1点

重要である

やや重要で

ある

どちらとも

いえない

あまり重要

でない

重要でない

①ホームページや携帯電話等のインターネット

を活用した情報提供の充実5点 4点 3点 2点 1点

②ケーブルテレビを活用した情報提供の充実

5点 4点 3点 2点 1点

③災害情報やイベント情報等のメール配信サー

ビスの提供5点 4点 3点 2点 1点

④ツイッターやフェイスブック等を活用した情

報交流と情報共有の推進5点 4点 3点 2点 1点

⑤コンビニエンスストアを活用した住民票等の

発行5点 4点 3点 2点 1点

⑥インターネットを活用した各種申請・届出の充

実5点 4点 3点 2点 1点

⑦パソコンやスマートフォンなどの情報機器を

気軽に利用できる環境の整備5点 4点 3点 2点 1点

⑧図書館や交流センターなどのインターネット

環境(無線LAN環境等)の整備5点 4点 3点 2点 1点

⑨初心者などを対象としたインターネット・パソ

コン講座の実施5点 4点 3点 2点 1点

⑩子どもを対象とした情報教育の推進(情報マナ

ー講座や次世代の人材育成など)5点 4点 3点 2点 1点

⑪インターネットで学べるe-ラーニング(通信

教育)の実施5点 4点 3点 2点 1点

⑫インターネット環境を活用した在宅ワーク(就

労)の促進5点 4点 3点 2点 1点

⑬健康づくりや医療分野での活用(在宅診断・医

療など)5点 4点 3点 2点 1点

⑭市民を対象とした情報セキュリティに関する

知識の向上5点 4点 3点 2点 1点

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問8 今後の日立市の情報化推進に関して、ご意見・ご要望がありましたら、自由にご記入くだ

さい。(例:福祉や税等に関するサービス、産業や観光等の情報発信、子育てや教育などにおける

情報交流など)

あなたご自身のことをおたずねします。

問9 項目ごとに当てはまる番号を選び、○で囲んでください。

(1)年 齢

1.10歳代 2.20歳代 3.30歳代

4.40歳代 5.50歳代 6.60歳代

7.70歳以上

(2)性 別 1.男性 2.女性

(3)職 業

1.会社等に勤務 2.自営業(農林漁業を含む)

3.パート、アルバイト 4.家事従事 5.学生

6.無職 7.その他( )

(4)あなたが

お住まい

の地区

1.本庁地区 2.多賀地区 3.南部地区

4.日高地区 5.豊浦地区 6.西部地区

7.十王地区

8.地区がわからない(日立市 町)

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用 語 解 説

牽引 用 語 解 説

FAQ

「エフエーキュー」Frequently Asked Questions(よく尋ねら

れる質問)の略。多くの人が共通して尋ねる質問と、それに対

する回答をまとめた問答集。

ICカード

「アイシーカード」プラスチックカードに情報の記録や演算を

するために集積回路(IC)を埋め込んだもの。認証等に利用

されている。

アプリ

アプリケーションの略で、ワープロや表計算、データベース、

グラフィックス、ゲームなど、ユーザーが目的に応じて使うソ

フトの総称。

業務継続計画

(BCP)

災害や事故などの際、最低限の事業活動を継続ないし目標復旧

時間以内に再開できるようにするために、事前に策定される計

画。(BCPは、Business Continuity Plan の略。)

クラウドコンピュ

ーティング

従来は手元のコンピュータで管理・利用していたようなソフ

トウエアやデータなどを、インターネットなどのネットワーク

を通じてサービスの形で必要に応じて利用する方式。

グリーンICT

ICTの効果的な利用を通じて環境保護を促進するととも

に、コンピュータやその関連設備・装置も環境に配慮したつく

りのものにすることで、環境負荷の削減を目指す諸活動。また

は、そのような理念。

ケーブルテレビ

ケーブル回線を用いた通信サービス。テレビ放送に加え、イ

ンターネット接続サービスや電話(固定電話)などの幅広いサ

ービスが提供可能。

資 料 7

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索引 用 語 解 説

公共コモンズ

総務省が中心となって検討を進めている情報提供の仕組み。

様々な情報発信者や情報伝達者(マスコミなど)から提供され

る情報を統合化された形式で一元的に蓄積し、国民に対して、

パソコン、デジタルテレビ、携帯電話などの多様な端末を通じ

て情報提供するためのシステム基盤。

公衆無線LAN

人が集まる場所や公共施設などで無線LAN(無線を利用し

た通信ネットワーク)を利用してインターネットに接続できる

環境のこと。接続ができる場所をアクセスポイントや無線LA

N スポット、フリースポットなどと呼ぶ。

コミュニティFM

一部の地域において、地域に密着した情報を提供するため、

制度化されたミニFM放送局。地域情報などを中心に放送する

超短波(FM)を使用した低出力の地域密着型のラジオ局。

サーバ

データを供給するコンピュータ。データなどの保管や管理を

集中的に行うなど、ネットワーク上で中核的な役割を果たし、

他のコンピュータ(「クライアント」と呼ばれる)へデータを供

給する。

自治体クラウド

自治体が情報システムのハードウエア、ソフトウエア、デー

タなどを自らの庁舎内で保有・管理するのではなく、庁外のデ

ータセンタで保有・管理し、ネットワークを経由して利用する

形態。

情報リテラシーパソコン、電子メールなど、情報関係の機器やサービスを使

いこなす能力。

シンクライアント

システム

職員が使用するコンピュータに最低限の機能しか持たせず、

サーバ側でアプリケーションやファイルなどの資源を一元管理

するシステム。

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索引 用 語 解 説

スマートフォン

個人用の携帯コンピュータの機能を併せ持った携帯電話のこ

と。一般的な機能としては、パソコンと同じフルブラウザによ

るウェブ閲覧や、電子メールの送受信、文書ファイルの作成・

閲覧、写真や音楽、ビデオの再生・閲覧、カレンダー機能、住

所録、電卓、テレビ電話などが可能。

生体認証システム

指紋や眼球の虹彩、声紋などの身体的特徴によって本人確認

を行なう認証方式のこと。暗証番号やパスワードなどに比べ、

原理的に極めて「なりすまし」しにくい認証方式。

ソソーシャルメディ

ツイッターやフェイスブック、ブログなど、インターネット

上で提供される情報サービスを利用して、利用者が情報を発信、

あるいは相互に情報のやりとりを可能とする情報伝達媒体。

タタブレット型端末

液晶ディスプレイなどの表示部分にタッチパネルを搭載し、

指で操作する携帯情報端末の総称。

ツツイッター

140 文字以内の「ツイート」 (tweet) と称される短

文を投稿できる情報サービス。

データセンタ

サーバやデータの管理センター。膨大な情報を安全かつ高速

に処理できるよう、数多くの高性能サーバと大容量の高速回線

を備える。顧客のサーバやデータを預かり、インターネットへ

の接続回線や 保守・運用サービスなどを提供する施設。

データ放送デジタル放送において、番組のほかに、天気予報やニュース

などの情報を文字や画像でリアルタイムに伝える機能。

デジタルサイネー

デジタル技術を活用し、平面ディスプレイ等によって映像や

画像、情報等を表示する電子的な掲示板。

デジタル・ディバ

イド

情報格差のこと。インターネットやパソコン等の情報通信技

術を利用できる者と利用できない者の間に生じる格差。個人間

の格差の他に、地域間の格差を指す場合もある。

デジタルミュージ

アム

博物館等の文化施設の収蔵物や記録をデジタル化してデータ

ベースに蓄積し、インターネット上で公開することで、利用者

は自宅にいながら各文化施設の収蔵物等の検索や観覧ができる

仮想のミュージアム。

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索引 用 語 解 説

テレトピア地域

ケーブルテレビ、インターネット、コミュニティ放送等の情

報通信メディアを活用して、地域の情報化を促進し、地域社会

の活性化を図ることを目的とするテレトピア構想の具体化のた

め、全国各地で先導的な情報化の取組を行う地域として国が指

定した地域。

電子レセプト

電子化された診療報酬明細書の通称。診療報酬明細書は、病

院や診療所等の医療機関が医療費の保険負担分の支払いを健保

組合などの公的機関に請求する医療費の明細書のこと。

統合型GIS

GISとは、地理情報システム(Geographic Information

System)の略。電子化された地図(地形)データと、統計デー

タや位置に関連したデータとを統合的に扱う情報システム。

ハバスロケーション

システム

路線バスが今どの停留所付近を走っているか、あるいはあと

何分程度で当該バス停に到着するかを知らせるシステム。

バックアップデータの写しを取って、別の記憶媒体等に保存すること。保

存されたデータのことを指すこともある。

汎用コンピュータ

パソコンなど、科学技術計算、事務処理、制御用など、ソフ

トウェア次第で様々な用途に利用することができる大型のコン

ピュータ。基幹業務処理において利用されることが多い。メイ

ンフレームとも呼ばれる。

フェイスブックソーシャルメディアの一つで、実名で現実の知り合いとイン

ターネット上でつながり、交流をする情報サービス。

ブロードバンド電波や電気信号、光信号などの周波数の帯域幅が広いこと。

また、それを利用した高速・大容量な通信回線や通信環境。

ポータルサイト

インターネットを閲覧する際の入り口となるサイト。リンク

集や検索サイトなどがあり、利用者はポータルサイトを起点に

目的のページに移動する。

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第4次日立市情報化推進計画

(ICT活用推進プラン 2013~2017)

平成25年3月

発行/日立市

編集/日立市企画部情報政策課

日立市助川町1-1-1

TEL 0294-22-3111

050-5528-5000

日立市ホームページ

http://www.city.hitachi.ibaraki.jp