kuta project...kuta project ~地域の魅力がもっと伝わるkuta-mapの制作~...
TRANSCRIPT
KUTA project~地域の魅力がもっと伝わるKUTA-MAPの制作~
友禅菊を植栽する学生の様子
目 的 限界集落地区の活性化および効果的な情報発信
連携メンバーおよび役割
「農家民宿 おくで」(京都市左京区久多)のオーナー・・・活動拠点と久多地域の情報を提供、facebookでの情報発信
久多地域の住民の方々・・・学生メンバーへ久多地域の知識や情報を提供関西大学総合情報学部 久保田・黒上研究室・・・プロジェクト進捗状況の管理、学生に対するアドバイスプロジェクト学生メンバー・・・久多地域に根付いた活動に向け、住民が求めていることを調査し、活動する
活動地域 京都府京都市左京区久多地域
活動期間 2013年4月~(継続中)
費 用 企業や財団、地域の助成金の獲得を目指している
久保田・黒上研究室は、これまでの京都市左京区久多地域での交流を通して、農家民宿おくでに外国人観光客が増え、様々な人が訪れるようになってきたことを知った。しかし、久多地域には詳細な地図がなく、外国人向けの英語の資料もない。久多に訪れた方々に久多の魅力をもっと伝えるために、ICTを活用して地図の詳しい情報を動画で補完する地図を作成することとなった。
(1)過疎化(2)観光客の対応(3)人手不足
活動の概要
連携の経緯
解決すべき課題
地域活性化に向けたプロジェクト型学習を通じて、久多地域を訪れる外国人観光客に向けたオリジナル地図(KUTA-MAP)を制作しました。
紙媒体の地図(右)と☆印のスポットの情報を補完する動画(左)
(1)観光資源の創出(2)訪問者の久多地域への知識の向上(3)久多地域の情報発信(4)久多地域と久保田・黒上研究室との信頼関係構築
(1)久多地域を教育資源や観光資源として活用する仕組み作り
(2)久多の認知をもっと上げるため、様々なメディアでの情報発信
現場の声
研究室の活動の中で、海外に関わり異文化を体験することは多くあります。しかし、久多でも普段の生活では感じることのできない体験ができるので、海外だけが異文化体験ではないと訪問するたびに感じます。今回は自分たちが日々大学で学んで
いることを生かす活動であるので、自分の学びが社会に貢献しているという体験ができ、自分に自信が持てました。また、協働相手の農家民宿のオー
ナーがとても熱い方で、いつも熱量を分けてもらっています。
大学の役割
成果
今後の展望
地図作成のため地域の方にインタビューをする様子 iPadの動画を閲覧するハワイの大学生
久保田・黒上研究室では“ICTと新しい教育”をテーマに、教育現場におけるICT機器の活用方法を日々研究している。この研究室では縁があり、京都市左京区の限界集落である久多地域と関わるようになった。久多地域には、自然の資源を活かして、地域活性化に向けた様々な活動をしている農家民宿のオーナーがいる。その活動により、訪問者は徐々に増え、外国人観光客の割合も上昇している。だが、外国人観光客の訪問目的が、昔ながらの日本の暮らしや田舎の文化の体験であるのに対し、久多地域には詳細な地図や英語の資料はない。それゆえに地域を散策する時には「見る」だけになってしまい、久多の魅力が十分に伝わっていないという課題を抱えている。この課題を解決すべく、日ごろの学習成果であるICT活用の技術や知識を活かし、iPadを活用した英語版の地図(KUTA-MAP)の作成に取り組んだ。具体的には、紙媒体の地図を新たに作成し、さらに動画で、特色あるスポットの詳細情報を補完するというものである。研究室の学生が専門ソフトの使用方法を学びながら動画を作成した他、発信すべき久多地域の魅力を地域の方々へのインタビューや研究室でのディスカッションを通じて発掘し、外国人観光客にとって利便性の高い地図が完成した。これらの実践を通じて、限界集落の活性化や、 ICT活用が深い学びを得るために有効であることの提示などを実現した。さらに研究室の学生は動画編集ソフトやイラスト作成ソフトを使いこなす力も同時に育んだ。すなわち、地域を活性化するプロジェクト型学習という新しい教育の実現にも寄与している。
・木村剛隆(4年生)
研究者の紹介
総合情報学部久保田・黒上研究室
(くぼた・くろかみけんきゅうしつ)
大学院の課題研究科目「ICTと新しい教育」を担当する久保田賢一、久保田真弓、黒上晴夫の3名の教員と大学院生がアクティブラーニングをテーマに活動する研究室です。フィールドでの体験を重視した学習活動を展開し、学部生と連携した活動を進めています。研究室には、国内外で地域の人々と協働した課題解決に向けた活動に取り組むさまざまなプロジェクトがあります。