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LIMP BIZKITのカリスマ・ギタリスト Wes Borland”による本気プロジェクト再始動! 「LIMP BIZKITとしてではなくヴォーカリストや 作詞家としての自分を表現したい気持ちがあったんだ」 Wes Borland (Vo/Gt/Syn/Prog) インタビュアー:ムラオカ Translator : Yuga -ニュー・アルバム『The Moment You Realize You're Going To Fall』完成おめでと うございます!リリースを待つばかりだと思いますが、今の心境を教えて頂けますか? 実は結構心配なんだよね。レコーディングを始めてからできあがるまで他のことでも忙し かったということもあって 4 年というかなり長い時間がかかっているからね。でももうエリア によってはリリースまで 1 ヶ月を切っているんだ。もちろん楽しみでもあるよ。 -タイトル『The Moment You Realize You're Going To Fall』に込められた意味があ りましたら教えてください。 このタイトルは様々な意味にとらえられるところが気に入っているんだ。物理的に高い場所 から落ちるとも捉えられるし、恋に落ちるとも捉えられる。また、自分では後悔すると分かっ ているのにどうしてもしなくてはいけないって時のような……。変わり始める人生のまだ変わ り始めていないギリギリの境界線など人によって解釈の仕方が色々あると思う。 -オリジナル・アルバムとしては 2007 年の『Cruel Melody』より 5 年ぶりのリリースと なりますね。リリースまで 5 年の歳月を要したのは、なぜでしょうか? LIMP BIZKIT での 活動も影響したのでしょうか? すごくね!本当に忙しかったから、早くなんとか仕上げなきゃ!という気持ちが常にあった よ。そして今とうとうそれが出来上がったのさ。 -「Scream Hallelujah」、 「Splayed」の 2 曲はすでにフリー・ダウンロードでリスナーの 手に渡っているとおもいますが、評判はいかがですか? たくさんのリスナーが気に入ってるみたいだよ。前の曲よりも好きだというリスナーもいる。 ただ人の意見を聞くのは興味深いけれど、僕はこのアルバムを僕のために作ったんだ。人が 気に入ろうとどうしようと全く関係ないというつもりはないけど、僕が僕のために作らなけれ ばならないものだったんだ。自分だけの判断でまず満足しているのさ。 -デビュー作『Cruel Melody』を聴いた時に“BLACK LIGHT BURNS”というバンド名 は、とてもダークかつミステリアスな意味合いを持っていると感じました。 “BLACK LIGHT BURNS”というバンド名に込めた思いやエピソード等がありましたら教えてください。 “BLACK LIGHT”という言葉には善とは逆の意味がある。僕の人世の中で起こる悪いこと などね。 -前作『Cruel Melody』と比較すると、今作『The Moment You Realize You're Going To Fall』はダークさが大幅に減っていると感じました。これはあなたが意図したことで しょうか? 今は前作を作った時よりもよい環境ではある。感情的にもね。所々では前作に引き続き似た ようなサブジェクトも問題にしているし、全体的には前作よりもユーモアや明るいイメージ が入っているね。 -ところどころに民俗音楽のようなエッセンスが盛り込まれていると感じたのですが、民族 音楽に影響を受けているのでしょうか? もちろん。いつでも出来る限りたくさんの音楽を聴くようにしているよ。人はどこの出身だと かは関係ないんだ。世界から発信される様々な要素を受け入れて、それを自分の中で自分の ものにしていくのさ。 -また、09 年にリリースしたカヴァー・アルバム『Cover Your Heart And The Anvil Pants Odyssey』同様、ギター・サウンドがカラっとしたロックンロールの要素を感じまし た。ギター・サウンドに関して今作を作る上で意識したことがあれば教えて下さい。 君がどこまでギターに詳しいかわからないんだけど、シングル・コイルやピッチの調整など いろんなことを試したよ。メタルにならずにいかにヘヴィに聴こえるかを常に考えていた。だ からメタルというよりはロックだね。ディストーションはベース・ギターによるものだ。メタルっ ぽく聴こえるかもしれないが俺が目指したサウンドの傾向は実は違うんだ。 -話は戻りますが、BLACK LIGHT BURNS の楽曲制作はどのように行っているのでしょ うか?基本的には 1 人で楽曲の制作を行っているんですか? インタビューの続きは 激ロックウェブサイトをチェック!!>>GEKIROCK.COM 前のドラマーと数曲一緒に作った。色んな人とコラボもしているけれど、後は僕が 1 人で書 いている。誰とも話さずにスタジオに引きこもって暗い感じでね(笑)! -BLACK LIGHT BURNS とはあなたにとって何ですか? とりあえずこのバンドを続けるということを気にしていたよ。LIMP BIZKIT としてではなく ヴォーカリストや作詞家としての自分を表現したい気持ちがあったんだ。曲を書くということ は、きっと僕が例えどんな職業についていたとしてもやり続けたことだと思うんだ。たとえ炭 鉱夫だったとしてもね!BLACK LIGHT BURNS のおかげで運良くその溢れ出る音楽を 発表できているんだ。 -あなたは音楽だけでなく絵も描いていらっしゃいますよね。音楽、絵などの作品を制作する 上で一番心がけていることはなんですか? そうそう今作でもアルバム・カバーを描いたんだ!油絵は音楽よりも長くやっているんだ。 造形もするよ。そうだな……。一番大切なことは、自分を絶対に偽らないということだよ。音 楽でもアートでも自分自信を出すんだ。間違いなくこれが自分だ!と言えるものをね。他人が どう思うかなんて気にしちゃいけない。批判を恐れないことだ。純粋な自分でいることだ。 -08 年には X JAPAN の復活ライヴにて来日していますね。出演に到る経緯を教えていた だけますか?また、日本のお気に入りの場所などがあれば教えて下さい。 東京も大阪も日本で好きな場所はたくさんあるよ!数年前、YOSHIKIのスタジオにMARILYN MANSON の Twiggy Ramirez (Ba)と一緒に訪れたんだ。俺たちは音楽を聴いたり話し たりして過ごしたんだ。その後彼が L .A. の BLB のショウに来てくれたんだ。ライヴハウスの 人ごみの中で彼が俺に言ったんだ。 “X JAPAN でギターを弾かないか?”って。 “もちろん さ!”って答えたけどその時は冗談だって思ってたよ。なぜなら彼は凄くカジュアルに聞いて きたからね(笑)。それからしばらくして彼から電話があってあれは冗談なんかじゃなかっ たって分かったんだ。とても素晴らしい経験になったよ。HIDE の変わりをつとめるなんて本 当に感動的だった。HIDE がステージにいないのは悲しいことでもあったけどね。でも彼らは ホログラムの HIDE をステージ上に作り出したよね! -2009 年に LIMP BIZKIT に復帰、そして昨年には LIMP BIZKIT の新作『Gold Cobra』をリリースし LOUD PARK2011 にて再来日を果たしましたね。実際に現在 LIMP BIZKIT との関係は良い状態なのでしょうか? 良いよ! Fred(Vo)とは 08 年に話し合いをしたんだ。簡単にいうと昔起きたことはもう忘 れようぜってね。今は仲がいいんだ。昔はどうしても許せないことだったことが、時間が経つ につれてそうでなくなるんだ。若かった僕と成長した今の僕では大切に思うものも違う。今は 以前よりもよい関係なんだ。人の根本的な部分は変わらないと思うんだけどその範囲で良く なっていくものだと思う。まぁそうじゃない人もいるかもしれないけど、少なくとも僕たちは良 くなったんだ。 -最後に日本のファンへメッセージをお願いします! 本当に日本は世界の中でもかなり好きな場所なんだよ!! もし BLACK LIGHT BURNS でだめなら、LIMP BIZKIT で行くよ!または両方だ(爆)! 光り輝く衣装、顔や体のペインティングやカラー・コンタクトなどによる 斬新なヴィジュアルも目を引く、LIMP BIZKIT の Wes Borland 率いる BLACK LIGHT BURNS。彼らが『Cruel Melody』以来、約 5 年振 りとなるオリジナル・アルバムをリリースする。ディープでインダストリア ルなサウンドはよりコアな部分まで踏み込まれ、不気味度は格段にアップ。 収録曲の流れが秀逸で、特に中盤のヘヴィな空気感は前のめりになって 聴き入ってしまう。怪しく響く叙情的な Wes のギターとヴォーカルは、穏 やかでありつつも激しさを内包し、身震いするほどだ。内向的でダークな 楽曲が続くが、ラストを飾るタイトル曲は闇を全て光で埋めるような美し さ。全曲通して聴くことをおすすめする。(沖 さやこ) BLACK LIGHT BURNS The Moment You Realize You’re Going To Fall 2012.8.22 ON SALE!! LABEL : 日本コロムビア GENRE : INDUSTRIAL, ALTERNATIVE ROCK, LOUD ROCK FOR FANS OF : LIMP BIZKIT, MARILYN MANSON, NINE INCH NAILS

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LIMP BIZKITのカリスマ・ギタリスト“Wes Borland”による本気プロジェクト再始動! 「LIMP BIZKITとしてではなくヴォーカリストや作詞家としての自分を表現したい気持ちがあったんだ」

Wes Borland (Vo/Gt/Syn/Prog) インタビュアー:ムラオカ Translator : Yuga

-ニュー・アルバム『The Moment You Realize You're Going To Fall』完成おめでとうございます!リリースを待つばかりだと思いますが、今の心境を教えて頂けますか?

実は結構心配なんだよね。レコーディングを始めてからできあがるまで他のことでも忙しかったということもあって 4 年というかなり長い時間がかかっているからね。でももうエリアによってはリリースまで 1ヶ月を切っているんだ。もちろん楽しみでもあるよ。

-タイトル『The Moment You Realize You're Going To Fall』に込められた意味がありましたら教えてください。

このタイトルは様々な意味にとらえられるところが気に入っているんだ。物理的に高い場所から落ちるとも捉えられるし、恋に落ちるとも捉えられる。また、自分では後悔すると分かっているのにどうしてもしなくてはいけないって時のような……。変わり始める人生のまだ変わり始めていないギリギリの境界線など人によって解釈の仕方が色々あると思う。

-オリジナル・アルバムとしては 2007 年の『Cruel Melody』より 5 年ぶりのリリースとなりますね。リリースまで 5 年の歳月を要したのは、なぜでしょうか? LIMP BIZKIT での活動も影響したのでしょうか?

すごくね!本当に忙しかったから、早くなんとか仕上げなきゃ!という気持ちが常にあったよ。そして今とうとうそれが出来上がったのさ。 -「Scream Hallelujah」、「Splayed」の 2 曲はすでにフリー・ダウンロードでリスナーの手に渡っているとおもいますが、評判はいかがですか?

たくさんのリスナーが気に入ってるみたいだよ。前の曲よりも好きだというリスナーもいる。ただ人の意見を聞くのは興味深いけれど、僕はこのアルバムを僕のために作ったんだ。人が気に入ろうとどうしようと全く関係ないというつもりはないけど、僕が僕のために作らなければならないものだったんだ。自分だけの判断でまず満足しているのさ。 -デビュー作『Cruel Melody』を聴いた時に“BLACK LIGHT BURNS”というバンド名は、とてもダークかつミステリアスな意味合いを持っていると感じました。“BLACK LIGHT BURNS”というバンド名に込めた思いやエピソード等がありましたら教えてください。

“BLACK LIGHT”という言葉には善とは逆の意味がある。僕の人世の中で起こる悪いことなどね。 -前作『Cruel Melody』と比較すると、今作『The Moment You Realize You're Going To Fall』はダークさが大幅に減っていると感じました。これはあなたが意図したことでしょうか?

今は前作を作った時よりもよい環境ではある。感情的にもね。所々では前作に引き続き似たようなサブジェクトも問題にしているし、全体的には前作よりもユーモアや明るいイメージが入っているね。 -ところどころに民俗音楽のようなエッセンスが盛り込まれていると感じたのですが、民族音楽に影響を受けているのでしょうか?

もちろん。いつでも出来る限りたくさんの音楽を聴くようにしているよ。人はどこの出身だとかは関係ないんだ。世界から発信される様々な要素を受け入れて、それを自分の中で自分のものにしていくのさ。 -また、09 年にリリースしたカヴァー・アルバム『Cover Your Heart And The Anvil Pants Odyssey』同様、ギター・サウンドがカラっとしたロックンロールの要素を感じました。ギター・サウンドに関して今作を作る上で意識したことがあれば教えて下さい。

君がどこまでギターに詳しいかわからないんだけど、シングル・コイルやピッチの調整などいろんなことを試したよ。メタルにならずにいかにヘヴィに聴こえるかを常に考えていた。だからメタルというよりはロックだね。ディストーションはベース・ギターによるものだ。メタルっぽく聴こえるかもしれないが俺が目指したサウンドの傾向は実は違うんだ。 -話は戻りますが、BLACK LIGHT BURNS の楽曲制作はどのように行っているのでしょうか?基本的には 1 人で楽曲の制作を行っているんですか?

インタビューの続きは激ロックウェブサイトをチェック!!>>GEKIROCK.COM

前のドラマーと数曲一緒に作った。色んな人とコラボもしているけれど、後は僕が 1 人で書いている。誰とも話さずにスタジオに引きこもって暗い感じでね(笑)!

-BLACK LIGHT BURNS とはあなたにとって何ですか?

とりあえずこのバンドを続けるということを気にしていたよ。LIMP BIZKIT としてではなくヴォーカリストや作詞家としての自分を表現したい気持ちがあったんだ。曲を書くということは、きっと僕が例えどんな職業についていたとしてもやり続けたことだと思うんだ。たとえ炭鉱夫だったとしてもね!BLACK LIGHT BURNS のおかげで運良くその溢れ出る音楽を発表できているんだ。

-あなたは音楽だけでなく絵も描いていらっしゃいますよね。音楽、絵などの作品を制作する上で一番心がけていることはなんですか?

そうそう今作でもアルバム・カバーを描いたんだ!油絵は音楽よりも長くやっているんだ。造形もするよ。そうだな……。一番大切なことは、自分を絶対に偽らないということだよ。音楽でもアートでも自分自信を出すんだ。間違いなくこれが自分だ!と言えるものをね。他人がどう思うかなんて気にしちゃいけない。批判を恐れないことだ。純粋な自分でいることだ。 -08 年には X JAPAN の復活ライヴにて来日していますね。出演に到る経緯を教えていただけますか?また、日本のお気に入りの場所などがあれば教えて下さい。

東京も大阪も日本で好きな場所はたくさんあるよ!数年前、YOSHIKIのスタジオにMARILYN MANSON の Twiggy Ramirez (Ba)と一緒に訪れたんだ。俺たちは音楽を聴いたり話したりして過ごしたんだ。その後彼が L.A. の BLB のショウに来てくれたんだ。ライヴハウスの人ごみの中で彼が俺に言ったんだ。“X JAPAN でギターを弾かないか?”って。“もちろんさ!”って答えたけどその時は冗談だって思ってたよ。なぜなら彼は凄くカジュアルに聞いてきたからね(笑)。それからしばらくして彼から電話があってあれは冗談なんかじゃなかったって分かったんだ。とても素晴らしい経験になったよ。HIDE の変わりをつとめるなんて本当に感動的だった。HIDE がステージにいないのは悲しいことでもあったけどね。でも彼らはホログラムの HIDE をステージ上に作り出したよね! -2009 年に LIMP BIZKIT に復帰、そして昨年には LIMP BIZKIT の新作『Gold Cobra』をリリースし LOUD PARK2011にて再来日を果たしましたね。実際に現在 LIMP BIZKIT との関係は良い状態なのでしょうか?

良いよ!Fred(Vo)とは 08 年に話し合いをしたんだ。簡単にいうと昔起きたことはもう忘れようぜってね。今は仲がいいんだ。昔はどうしても許せないことだったことが、時間が経つにつれてそうでなくなるんだ。若かった僕と成長した今の僕では大切に思うものも違う。今は以前よりもよい関係なんだ。人の根本的な部分は変わらないと思うんだけどその範囲で良くなっていくものだと思う。まぁそうじゃない人もいるかもしれないけど、少なくとも僕たちは良くなったんだ。 -最後に日本のファンへメッセージをお願いします!

本当に日本は世界の中でもかなり好きな場所なんだよ!!もし BLACK LIGHT BURNS でだめなら、LIMP BIZKIT で行くよ!または両方だ(爆)!

光り輝く衣装、顔や体のペインティングやカラー・コンタクトなどによる

斬新なヴィジュアルも目を引く、LIMP BIZKIT の Wes Borland 率いる

BLACK LIGHT BURNS。彼らが『Cruel Melody』以来、約 5 年振

りとなるオリジナル・アルバムをリリースする。ディープでインダストリア

ルなサウンドはよりコアな部分まで踏み込まれ、不気味度は格段にアップ。

収録曲の流れが秀逸で、特に中盤のヘヴィな空気感は前のめりになって

聴き入ってしまう。怪しく響く叙情的な Wes のギターとヴォーカルは、穏

やかでありつつも激しさを内包し、身震いするほどだ。内向的でダークな

楽曲が続くが、ラストを飾るタイトル曲は闇を全て光で埋めるような美し

さ。全曲通して聴くことをおすすめする。(沖 さやこ)

BLACK LIGHT BURNSThe Moment You Realize You’re Going To Fall2012.8.22 ON SALE!!

LABEL : 日本コロムビアGENRE : INDUSTRIAL, ALTERNATIVE ROCK, LOUD ROCKFOR FANS OF : LIMP BIZKIT, MARILYN MANSON, NINE INCH NAILS