外国からみた日本 part2 川崎報告会配布資料 ·...
TRANSCRIPT
国際法からみた日本の表現の自由配布資料2015年12月14日
横浜市健康福祉総合センター
藤田早苗
情報にアクセスする権利
「情報の自由は基本的な人権であり、国連が関与するすべての自由の試金石（touchstone）である。」
第1回国連総会決議５９（１）（1946年12月14日）
世界人権宣言19条
• すべて人は、意見及び表現の自由に対する権利を有する。この権利は、干渉を受けることなく自己の意見をもつ自由並びにあらゆる手段により、また、国境を越えると否とにかかわりなく、情報及び思想を求め、受け、及び伝える自由を含む。
「情報にアクセスする権利」市民的及び政治的権利に関する国際規約（自由権規約）19条
• 1項： すべての者は、干渉されることなく意見をもつ権利を有する。
• 2項： すべての者は、表現の自由についての権利を有する。この権利には、口頭、手書き若しくは印刷、芸術の形態又は自ら選択する他の方法により、国境とのかかわりなく、あらゆる種類の情報及び考えを求め、受け及び伝える自由を含む。
国連特別報告者
テーマ別特別報告者；表現の自由、集会結社の自由、拷問禁止、教育の権利、健康の権利、少数民族の権利、先住民の権利、など、４１テーマ国別特別報告者；イラン、北朝鮮、ミャンマーなど
フランク･ラ･ルー国連特別報告者(表現の自由)
アナンド・グローバー
国連特別報告者（健康への権利）
国連特別報告者 （人権理事会によって任命された独
立専門家）秘密保護法批判、公式声明2013年11月23日
ARTICLE 19 (NGO in London)Re-Tweet 100,000 people
国連人権高等弁務官（ナビ・ピレイ）12月3日
政府や国会に慎重な審議を促す
• 「何が秘密を構成するかなど、いくつかの懸念が十分明確になってい
ない」
• 「国内外で懸念があるなかで、成立を急ぐべきではない」
• 「政府がどんな不都合な情報も秘密として認定できてしまう」
• 「日本国憲法や国際人権法で保障されて
いる表現の自由や情報にアクセス
する権利への適切な措置が必要」
ピレイ発言への自民党内の反応
• 「なぜこのような事実誤認の発言をしたのか、調べて回答させるべきだ。場合によっては謝罪や罷免（要求）、分担金の凍結くらいやってもいい」（城内実外交部会長）
• 「そもそも内政干渉」
• 「弁務官という立場は失格だ」
自民党改憲案
•第２１条•１．集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、保障する。•２.前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。
36条の「拷問及び残虐な刑の禁止」
•現行憲法
「公務員による拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる」
自民党の草案
「公務員による拷問及び残虐な刑罰は、禁止する」
「『絶対に』をはずせば、当然のことながら規範力は低下します。一定の条件があれば例外が認められるとの解釈につながる可能性があります」 （伊藤真）
改憲案から削除
• 第97条
この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである
21条は？３6条は？97条は？
秘密保護法に反対する学生有志の会（SASPL）
⇒ SEALDｓ
秘密保護法への国際社会からの批判、勧告
秘密保護法に反対する愛知の会
Tel ０５２－９５３－８０５２
Fax 052-953-8050
Email [email protected] http://nohimitsu.exblog.jp
44 ページ ---- 300 円
http://mainichi.jp/select/news/20151120k0000m040076000c.html
今月１３日に日本政府から延期の申し入れがあり、再考を求めたが受け入れられなかったという。
外務省人権人道課は「政府関係者への面会を調整したが、予算編成作業もあり十分な態勢を整えるのが難しく、再調整を申し入れた」
•ケイ氏：今月13日に日本政府から来年秋までの延期の申し入れがあり、再考を求めたが受け入れられなかった。
•人権人道課長「政府関係者への面会を調整したが、予算編成作業もあり十分な態勢を整えるのが難しく、再調整を申し入れた。
•国連；7月に日本政府に公式訪問申し入れ
•日本政府；8月に暫定OK,
10月21日 公式承認 （12月1-8日訪問）11月13日 「来年秋まで訪問延期」⇒ キャンセル
19 Nov 2015ARTICLE 19 の事務局長トーマス・ヒュー
「ARTICLE19は日本政府が、特に近年の
日本における高まる批判という文脈の中で、表現の自由を取り巻く国際基準の国内における遵守についての審査のために、国連の独立専門家に会いたがらないことに驚いている。」
「日本のような民主国家にとって、表現の自由に対する当局の態度への調査は問題とされるべきではなく、むしろ優先順位のはずである。」
https://www.article19.org/resources.php/resource/38198/en/japan:-concern-at-japanese-government-snub-of-un-expert-on-free-expression