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三次元網平均計算ソフトウェア (NS-Network) 操作マニュアル 2006/11/17 Ver1.5.1 「ネットワーク型 RTK-GPS を利用する公共測量作業マニュアル(案)」対応版 日本GPSソリューションズ株式会社

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三次元網平均計算ソフトウェア

(NS-Network)

操作マニュアル

2006/11/17 Ver1.5.1

「ネットワーク型 RTK-GPS を利用する公共測量作業マニュアル(案)」対応版

日本GPSソリューションズ株式会社

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1.はじめに

RTK/VRS-RTK 用三次元網平均ソフトウェア(NS-Network)は、基線解析ソフトウェア

(NS-Survey)または RTK/VRS-RTK 用手簿記簿ソフトウェア(NS-Note)から出力されたフ

ァイルをインポートし、三次元網平均計算を行うソフトウェアです。

本書は、NS-Network の操作と取り扱い説明、注意事項について説明したものです。安

全にお使いいただくために、本書をよくお読みいただき、また正しくお使いいただきま

すようにお願いいたします。 ・ このプログラムには、国土地理院長の承認を得て、同院の技術資料 H・1-No.2「測地成

果2000のための座標変換ソフトウェアTKY2JGD」を使用した。

(承認番号 国地企調発第 682 号 平成 16 年 1 月 5 日)

・ ActiveReports Copyright(C) 2002 Data Dynamics,Ltd.

・ Windows、PocketPC は、Microsoft(R) Corporation の商標です。

・ Acrobat Reader は、Adobe Systems Incorporated の商標です。

以下の機能を実行するためには、「地籍測量オプション」が必要です。 ・ 社団法人 日本測量協会発行の「基準点測量作業規程 記載要領」に

沿った基準点(四等三角点)測量用の帳票出力 ・ 社団法人 日本国土調査測量協会発行の「地籍測量及び地積測定に

おける作業の記録及び成果の記載例(改訂版)」に沿った地籍測量

用の帳票出力

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1.1 処理の概要

NS-Network の処理は、以下の手順で行います。 ・

データのインポート

観測点の結合

固定点の設定

仮定網平均計算

実用網平均計算

成果の出力

・NS-SurveyまたはNS-Noteで出力したデータをインポートします。

・同じ場所で観測されたデータを結合することで多角網を作成します。

・既知点の座標を入力して固定点にします。

・固定点のうち1点のみを固定して網平均計算を行い、観測データと 既知点座標の評価を行います。

・固定点を全点固定して網平均計算を行い、新点の座標を求めます。

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2.起動と終了

本プログラムを起動させるためにはハードウェアキー(Sentinel SuperPro)が必要で

す。USB ポートにハードウェアキーが挿されていることを確認してください。

本プログラムの起動は、デスクトップの「NS-Network」のアイコンをダブルクリック

するか、Windows のスタートメニューから「NGS」グループの「NS-Network」をクリック

することで行えます。

終了は、「ファイル」メニューの終了を選択することで行えます。

リスト配置図

メニュー

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3.プロジェクト管理

NS-Network では、データを「プロジェクト」と呼ぶ単位で管理します。プロジェクト

と、観測点の設定情報、三次元網平均計算結果を一括して保存/呼出を行うための管理

ファイルです。プロジェクト管理ファイル(.nwp)として保存されたセッション情報は、

その変更内容や構成を維持したまま呼び出すことが可能になります。 プロジェクトの管理方法としては、以下の処理があります。

3.1 新しいプロジェクトの作成

処理を行うプロジェクトを新規作成します。「ファイル」メニューの「新しいプロジ

ェクトの作成」を選択すると、開いているプロジェクトを閉じて、新しいプロジェクト

を開きます。

3.2 プロジェクトを開く

既に保存してあるプロジェクトを開きます。「ファイル」メニューの「プロジェクト

を開く」を選択すると以下の画面が表示されます。

プロジェクトファイルを選択し、「開く」ボタンをクリックします。選択されたプロ

ジェクトが画面に表示されます。 3.3 上書き保存 プロジェクトの情報を保存します。「ファイル」メニューの「上書き保存」を選択す

ることで保存されます。

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3.4 名前をつけて保存 プロジェクトの情報を新規に保存します。 「ファイル」メニューの「名前をつけて

保存」を選択すると以下の画面が表示されます。

保存先とファイル名を入力し「OK」ボタンをクリックしてください。編集したプロ

ジェクトを保存します。

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4.データ管理 4.1 座標系番号の選択

初に測量地域の平面直角座標系(19座標系)の座標系番号を指定します。ツール

バーのコンボボックスで観測した地域の座標系番号を指定して下さい。

「編集」メニューの「座標系の変更」でも同様の操作が行えます。 4.2 データのインポート

観測データを NS-Network に取り込みます。「ファイル」メニューの「インポート」

を選択することでファイル選択ダイアログが表示されます。座標系番号を選択していな

い場合、ファイル選択ダイアログの前に、「座標系番号選択」のダイアログが表示され

ます。

NS-Survey または NS-Note で出力した「NetSurv ベクトルデータファイル」か

「Geodimeter ジョブファイル」、もしくは「CSV ベクトルデータファイル」を選択して

ください。

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「CSV ベクトルデータファイル」は、既存の成果や他社製ソフトウェアのベクトルデ

ータをインポートするためのファイルです。ファイルは CSV 形式で書式は以下の通り

です。

No 項目 タイプ 省略 入力例 備考

1 セッション名 文字列 可 300A

2 始点観測点 No 文字列 不可 0001

3 始点観測点名称 文字列 可 観測点1

4 終点観測点 No 文字列 不可 0002

5 終点観測点名称 文字列 可 観測点2

6 始点座標(地心直行 X) 浮動小数点 不可 -3546503.196

7 始点座標(地心直行 Y) 浮動小数点 不可 3918408.594

8 始点座標(地心直行 Z) 浮動小数点 不可 3558724.917

9 基線ベクトル X 浮動小数点 不可 -62.327

10 基線ベクトル Y 浮動小数点 不可 87.937

11 基線ベクトル Z 浮動小数点 不可 -152.242

12 分散 X 浮動小数点 可 0.0000200833333

13 分散 Y 浮動小数点 可 0.0000185454552

14 分散 Z 浮動小数点 可 0.0000288181817

15 共分散 XY 浮動小数点 可 -0.0000014242424

16 共分散 XZ 浮動小数点 可 -0.0000014128788

17 共分散 YZ 浮動小数点 可 0.0000015151515

「2.0083E-05」形式でも可

コメント行は行の 初に「;」(セミコロン)を付ける。 例:

;サンプルデータ

046A,0301,三方,0001,2-NO.1,-3732040.569000000000,3615634.420000000000,3686310.909000000000,

6741.3530000000,11601.5020000000,-4580.1280000000,0.000000444284779633,0.000000468157878686,

0.000000364684211718,-0.000000362136177046,-0.000000215833452444,0.000000226254186941

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5.データの編集

取り込んだデータは画面左側の配置図と。右側のリストで表示されます。リスト下部

のタブにより観測点とベクトルの表示を切り替えることが出来ます。 5.1 配置図での操作

配置図では「オブジェクトを選択」「拡大」「縮小」「全体表示」が行えます。それ

ぞれの操作は、ツールバーでモードを切り替えることが出来ます。「表示」メニューで

も同様の操作が行えます。 (1)オブジェクトを選択

・ 観測点を左クリックすることで観測点を選択することが出来ます。選択された

状態で右クリックすることで観測点の編集メニュー(5.3参照)が表示され

ます。

・ ベクトルを左クリックすることでベクトルを選択することが出来ます。選択さ

れた状態で右クリックすることでベクトルの編集メニュー(5.4参照)が表

示されます。

(2)拡大 ・ 配置図を左クリックすることで、クリックした点を中心に表示範囲を拡大しま

す。

・ 配置図を右ドラッグで範囲選択することで、選択した範囲を表示します。

(3)縮小 ・ 配置図を左クリックすることで、クリックした点を中心に表示範囲を縮小しま

す。

オブジェクトを選択 拡大 縮小 全体表示 スクロール

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・ 配置図を右ドラッグで範囲選択することで、表示している範囲を選択した範囲

に縮小表示します。

(4)全体表示 ・ 「全体表示」をクリックすることで、全観測データが表示されます。

(5)スクロール ・ 配置図をドラッグ(マウスボタンをクリックしたまま移動させる)することで

配置図をスクロールさせることが出来ます。 5.2 リストでの操作 リストでは、以下の操作が行えます。

・ リストのタブが観測点になっている状態で、観測点をクリックすることで観測

点を選択することが出来ます。選択された状態で右クリックすることで観測点

の編集メニュー(5.3参照)が表示されます。

・ リストのタブがベクトルになっている状態で、ベクトルをクリックすることで

ベクトルを選択することが出来ます。選択された状態で右クリックすることで

ベクトルの編集メニュー(5.4参照)が表示されます。

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5.3 観測点の編集 観測点リスト上で、マウスの右ボタンを押すことで表示されるメニューから観測点デ

ータの編集が行えます。

(1)属性の編集 観測点情報と固定点の設定が行えます。 観測点情報は、観測点 No、観測点名称の設定が行えます。また、成果表に出力

する柱石長、視準点、埋標形式、標識番号と備考を設定することが出来ます。 固定点に設定するときは、既知点の測量等級と既知の座標を入力してください。

座標は緯経度か平面直角座標、高さは標高か楕円体高で入力することができます

(標高で入力する場合には「オプション」で「ジオイドモデルを使用する」にチェ

ックが入っていなければなりません)。「編集」メニューの「属性の編集」でも同

様の操作が行えます。

固定点に設定した場合、配置のアイコンが変わり、リストにチェックが入り

ます。

固定点の座標は緯度経度と平面直角のいずれかで入力することが可能で

す。三次元網平均計算にはラジオボタンで選択された方の値を使用しま

す。選択されていない方の値は自動的に計算しますが、計算精度の関係

で点の記等の成果と一致しない場合があります。

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(2)有効・無効の切替 「有効」をクリックすることで観測点の有効/無効の切替が行えます。無効

にした場合は、三次元網平均計算の対象から外れます。「編集」メニューの

「有効」でも同様の操作が行えます。 (3)結合

「結合」をクリックすることで観測点の結合が行えます。観測点が距離順に

ソートされて表示されるので、結合先を選択して「結合」をクリックしてくだ

さい。「編集」メニューの「結合」でも同様の操作が行えます。

5.4 ベクトルの編集

属性一覧リスト上で、マウスの右ボタンを押すことで表示されるメニューから観測点

データの編集が行えます。

(1)有効・無効の切替 「有効」をクリックすることでベクトルの有効/無効の切替が行えます。無

効にした場合は、三次元網平均計算の対象から外れます。「編集」メニューの

「有効」でも同様の操作が行えます。 (2)点検用の基線の選択

「点検」をクリックすることで点検測量に使用するベクトルの指定が行えます。

点検用ベクトルに指定出来るのは、無効になっているベクトルだけです。

結合した観測点を分離させることは出来ませんので、結合するときは注

意してください。 固定点に設定されている観測点は結合出来ません。

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6.三次元網平均計算

「計算」メニューの「三次元網平均計算」を選択することで、三次元網平均計算を行

うことが出来ます。 三次元網平均計算をおこなうためには、 低1点の固定点が必要です。

三次元網平均計算を行うために必要な条件設定は以下の通りです。

(1)現場名 帳票に出力する現場名を入力します。 (2)地区名 帳票に出力する地区名を入力します。 (3)工程名 帳票に出力する工程名を入力します。 (4)プログラム管理者 帳票に出力するプログラム管理者を入力します。 (5)測量等級 測量の等級を選択します。等級によって帳票の出力や許容値が変わります。 (6)計算タイプ

仮定網平均計算か実用網平均計算かの指定を行います。 仮定網平均計算の場合、固定する固定点を1点選択します。

仮定網平均計算の場合、ΔXYZ からΔNEU の計算に使用する既知点を 1点選択し

ます。

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(7)重量 網平均計算に使用する重量を観測値から得られる分散・共分散行列か、固定重量

かの指定を行います。 分散・共分散行列を使用するには、網平均計算に使用する全てのベクトルに分

散・共分散行列がなければなりません。

固定重量を使用する場合、使用する重量を入力します(公共測量作業規程では、

dN=(0.004)2,dE =(0.004)2, dU=(0.007)2) 条件の設定が終わりましたら「計算」をクリックします。

NS-CTL2000 Ver2.0 で観測したデータの場合、分散・共分散行列は使用

出来ません。

NS-Note で観測法を「1台準同時観測法」でインポートした観測データ

の場合、分散・共分散行列は使用できません。

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7.帳票出力

「帳票出力」メニューで、三次元網平均計算結果を様々な帳票で出力できます。帳票

は、下記のようなプレビュー画面で表示されます。

ファイル(PDF 形式)の保存や印刷は、プレビュー画面上部のツールバーで行えます。

7.1 仮定網平均計算簿

仮定網平均計算結果を出力します。仮定網平均計算簿を出力するには、仮定網平均計

算が終わっていなければなりません。

出力される帳票は、以下の通りです。

・ 表紙 ・ 既知点の座標

固定した点の既知点座標を出力します。 ・ 新点の近似座標

新点の近似座標を出力します。 ・ 基線ベクトル

計算に使用した基線ベクトルを出力します。 ・ 基線ベクトルの平均値

基線ベクトルと平均後の基線ベクトルの比較を出力します。 ・ 座標の計算結果

座標の計算結果を出力します。 ・ 水平位置の閉合差

仮定網平均計算で固定しなかった固定点の緯経度方向の閉合差を出力します。 ・ 標高の閉合差

仮定網平均計算で固定しなかった固定点の標高の閉合差を出力します。

見出し 帳票

見出しの表示/非表示の切替

印刷 帳票の拡大/縮小

ページ切替

PDF ファイルへ出力

保存したファイル(PDF 形式)は、アドビ社の Acrobat Reader でご覧くだ

さい。

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7.2 実用網平均計算簿

実用網平均計算結果を出力します。実用網平均計算簿を出力するには、実用網平均計

算が終わっていなければなりません。

出力される帳票は、以下の通りです。

・ 表紙 ・ 既知点の座標

固定した点の既知点座標を出力します。 ・ 新点の近似座標

新点の近似座標を出力します。 ・ 基線ベクトル

計算に使用した基線ベクトルを出力します。 ・ 基線ベクトルの平均値

基線ベクトルと平均後の基線ベクトルの比較を出力します。 ・ 座標の計算結果

座標の計算結果を出力します。 7.3 精度管理表

「帳票出力」メニューの「精度管理表」を選択すると、以下のダイアログが表示され

ます。

情報を入力して「OK」ボタンをクリックすることで精度管理表を出力します。デー

タ部分につきましては、別表として精度管理表(別表)で出力します。

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7.4 精度管理表(別表)

精度管理表の別表1~3にあたる帳票を出力します。精度管理表(別表)を出力する

ためには、実用網平均計算が終わっていなければなりません。

出力される帳票は、以下の通りです。

・ 三次元網平均計算の偏差 精度管理表の「別表1」にあたる帳票です。網平均計算結果の偏差を出力し

ます。 ・ 新点位置の標準偏差

精度管理表の「別表2」にあたる帳票です。網平均計算結果の標準偏差を出

力します。 ・ 点検測量

精度管理表の「別表3」にあたる帳票です。網平均計算に使用したベクトル

と点検測量用ベクトルの較差を出力します。

7.5 成果表

三次元網平均計算結果の成果表を出力します。成果表を出力するには、実用網平均計

算が終わっていなければなりません。

「帳票出力」メニューの「成果表」を選択すると、以下のダイアログが表示されます。

帳票に出力する観測点を選択と調整年月日の入力をして「OK」ボタンをクリックす

ることで成果表を出力します。

出力される帳票は、以下の通りです。

・ 基準点成果表 実用網平均計算の成果を一覧表で出力します。

・ 基準点成果表(個別) 実用網平均計算の成果を1点ずつ出力します

「国土地理院公共測量作業規程」では点検測量の許容範囲が明記されてい

ないため、「点検測量」の許容範囲は空白で出力されます。 オプションで設定することで表示することが可能です。

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7.7 基準点(四等三角点)測量

社団法人 日本測量協会発行の「基準点測量作業規程 記載要領」に準拠した基準点

(四等三角点)測量用の帳票を出力します。

7.7.1 既知点の相対精度

既知点の相対精度の計算結果を出力します。

既知点の相対精度を出力するには、仮定網平均計算が終わっていなければなりません。

出力される帳票は、以下の通りです。

・ 辺長変化率 ・ 標高変動量

7.7.2 精度管理表

「帳票出力」メニューの「基準点(四等三角点)測量」-「精度管理表」を選択する

と、以下のダイアログが表示されます。

情報を入力して「OK」ボタンをクリックすることで精度管理表を出力します。データ

部分につきましては、別表として精度管理表(別表)で出力します。

標高変動量の帳票を出力する場合は、「オプション」で「ジオイ

ドモデルを使用する」にチェックが入っていなければなりませ

ん。

この帳票を出力するためには「地籍測量オプション」が必要です。

この帳票を出力するためには「地籍測量オプション」が必要です。

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7.7.3 精度管理表(別表)

精度管理表の別表1~3にあたる帳票を出力します。精度管理表(別表)を出力する

ためには、実用網平均計算が終わっていなければなりません。

出力される帳票は、以下の通りです。

・ 三次元網平均計算の偏差 精度管理表の「別表1」にあたる帳票です。網平均計算結果の偏差を出力し

ます。 ・ 新点位置の標準偏差

精度管理表の「別表2」にあたる帳票です。網平均計算結果の標準偏差を出

力します。 ・ 点検測量

精度管理表の「別表3」にあたる帳票です。網平均計算に使用したベクトル

と点検測量用ベクトルの較差を出力します。

この帳票を出力するためには「地籍測量オプション」が必要です。

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7.8 地籍測量

社団法人 日本国土調査測量協会発行の「地籍測量及び地積測定における作業の記録及

び成果の記載例(改訂版)」に準拠した地籍測量用の帳票を出力します。

7.8.1 地籍図根三角点成果簿

三次元網平均計算結果の成果表を出力します。成果表を出力するには、実用網平均計

算が終わっていなければなりません。

「帳票出力」メニューの「地籍測量」-「地籍図根三角点成果簿」を選択すると、以

下のダイアログが表示されます。

日付、記入者、点検者、帳票に出力する観測点を入力をして「OK」ボタンをクリッ

クすることで成果表が出力されます。

この帳票を出力するためには「地籍測量オプション」が必要です。

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7.8.2 地籍図根三角測量精度管理表(新点位置の標準偏差)

三次元網平均計算結果の標準偏差を出力します。地籍図根三角測量精度管理表(新

点位置の標準偏差)を出力するには、実用平均計算が終わっていなければなりません。 「帳票出力」メニューの「地籍測量」-「地籍図根三角測量精度管理表(新点位置

の標準偏差)」を選択すると、以下のダイアログが表示されます。

日付、記入者、点検者、帳票に出力する観測点を入力をして「OK」ボタンをクリッ

クすることで成果表が出力されます。

7.8.3 新点位置の標準偏差

新点位置の標準偏差を出力します。新点位置の標準偏差を出力するには、実用平均

計算が終わっていなければなりません。

この帳票を出力するためには「地籍測量オプション」が必要です。

この帳票を出力するためには「地籍測量オプション」が必要です。

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7.9 その他計算

7.9.1 成果表(枠無)(仮定)

仮定網平均計算の結果を枠無しの成果表を出力します。成果表(枠無)(仮定)を出力す

るためには、仮定網平均計算が終わっていなければなりません。

7.9.2 成果表(枠無)(実用)

実用網平均計算の結果を枠無しの成果表を出力します。成果表(枠無)(実用)を出力す

るためには、実用網平均計算が終わっていなければなりません。

7.9.3 水平位置の標準偏差の計算(新点位置の標準偏差)

新点位置の標準偏差に出力される水平位置の標準偏差の計算根拠を出力します。水平

位置の標準偏差の計算(新点位置の標準偏差)を出力するためには、実用網平均計算が

終わっていなければなりません。

7.9.4 斜距離の偏差の計算

新点位置の標準偏差に出力される水平位置の標準偏差の計算根拠を出力します。水平

位置の標準偏差の計算(新点位置の標準偏差)を出力するためには、実用網平均計算が

終わっていなければなりません。

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8.ファイル出力

「ファイル出力」メニューで、三次元網平均計算結果を様々なファイル形式で出力す

ることが出来ます。

8.1 数値成果データ

「ファイル出力」メニューの「成果数値データ」を選択することで、実用網平均計算

結果を国土地理院「測量成果電子納品要領(案)」の「成果出力フォーマット」形式で出

力することが出来ます。

「タイトル」と「コメント」を入力し「出力順」を選択して、「OK」ボタンをクリッ

クしてください。

「保存先」と「ファイル名」を入力し、「OK」ボタンをクリックしてください。

国土地理院「測量成果電子納品要領(案)」の「成果出力フォーマット」

では、以下の項目が「省略不可」になっています。 ・ 等級 ・ 埋表形式 ・ 標識 ・ 標識番号(1,2 級の時のみ) ・ アンテナ高(電子基準点の時のみ)

成果数値データを出力する場合、「属性の編集」で設定してから出

力してください。

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8.2 平均図(DXF)の出力

三次元網平均計算結果から平均図の原型となる図形データを DXF 形式のファイルで出

力します。「ファイル出力」メニューの「平均図(DXF)」を選択すると以下の画面が

表示されます。

「出力ファイル」「縮尺」「地区名」「作業年度」「作業種類」「測量方法」「測量

計画機関」「測量作業機関」を入力し、「出力」ボタンをクリックすると DXF 形式の

ファイルで出力されます。出力した DXF ファイルはお手持ちの CAD ソフトで編集して

ください。

VRS-RTK の直接観測法で観測したデータの場合、VRS 点の観測点番号

は「99000」からの連番で出力されます。

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8.3 基準点網図(DXF)の出力

三次元網平均計算結果から基準点網図の原型となる図形データを DXF 形式のファイル

で出力します。「ファイル出力」メニューの「基準点網図(DXF)」を選択すると以下

の画面が表示されます。

「出力ファイル」「縮尺」「地区名」「作業年度」「作業種類」「測量方法」「測量

計画機関」「測量作業機関」を入力し、「出力」ボタンをクリックすると DXF 形式の

ファイルで出力されます。出力した DXF ファイルはお手持ちの CAD ソフトで編集して

ください。

8.4 SIMA ファイルの出力 観測データを SIMA 形式のファイルで出力します。

旧日本測地系で出力する場合は旧日本測地系変換パラメータを、標高を

選択する場合はジオイドモデルファイルを設定してください (9.1.4参照)。

VRS-RTK の直接観測法で観測したデータの場合、VRS 点の観測点番号

は「99000」からの連番で出力されます。

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8.5 APA-SIMA ファイルの出力 観測データを APA-SIMA 形式のファイルで出力します。

旧日本測地系で出力する場合は旧日本測地系変換パラメータを、標高を

選択する場合はジオイドモデルファイルを設定してください (9.1.4参照)。

VRS-RTK の直接観測法で観測したデータの場合、VRS 点の観測点番号

は「99000」からの連番で出力されます。

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8.6 CSV ファイルの出力 観測データを CSV 形式のファイルで出力します。

旧日本測地系で出力する場合は旧日本測地系変換パラメータを、標高を

選択する場合はジオイドモデルファイルを設定してください (9.1.4参照)。

VRS-RTK の直接観測法で観測したデータの場合、VRS 点の観測点番号

は「99000」からの連番で出力されます。

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9.ツール 9.1 オプション

環境設定を行うことが出来ます。「ツール」メニューの「オプション」を選択すると

オプション画面が開きます。オプション画面はタブで機能ごとに別れています。

9.1.1 帳票

(1)ページ番号を印刷する

帳票のページ番号のON/OFFを切り替えることが出来ます。

(2)成果表に新点の測量等級を表示する。

成果表の新点の測量等級の表示/非表示を設定することが出来ます。

(3)成果表の備考の初期値

成果表の備考欄に出力する内容の初期値を設定することが出来ます。

「備考の初期値」で設定した内容は、次にデータをインポートした観

測データから反映されます。

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9.1.2 許容値

(1)仮定網平均計算の偏差

帳票「仮定網平均計算簿」で出力する偏差の許容値を設定することが出来ます。

「初期値」ボタンを押すことでデフォルトに戻すことが出来ます。

(2)仮定網平均計算の閉合差

帳票「仮定網平均計算簿」で出力する閉合差の許容値を設定することが出来ます。

「初期値」ボタンを押すことでデフォルトに戻すことが出来ます。

(3)新点位置の標準偏差

帳票「精度管理表(別表2)」で出力する新点位置の標準偏差の許容値を設定す

ることが出来ます。「初期値」ボタンを押すことでデフォルトに戻すことが出来ま

す。

(4)点検測量

帳票「精度管理表(別表3)」で出力する点検測量の許容値を設定することが出

来ます。「初期値」ボタンを押すことでデフォルトに戻すことが出来ます。許容値

の表示/非表示を設定することも出来ます。デフォルトは「非表示」です。

(5)端数の処理

許容値の端数の処理を「小数点以下4桁で四捨五入」「と「小数点以下4桁で切

り捨て」から選択することが出来ます。デフォルトは「切り捨て」です。

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9.1.3 計算

(1)近似座標として仮定網平均計算の結果を使用する

チェックボックスを ON にすると、実用網平均計算の近似座標に仮定網平均計算

の結果を使用します。デフォルトは OFF です。

(2)デフォルトで使用する重量

三次元網平均計算に使用する重量のデフォルト値を「分散/共分散行列」「固定

重量」から選択することが出来ます。「固定重量」を選択した場合は各成分のデフ

ォルトを設定することが出来ます。デフォルトは「分散・共分散行列」です。

通常の公共測量では「近似座標として仮定網平均計算の結果を使用す

る」にチェックを入れる必要はありません。

「デフォルトで使用する重量」で設定した内容は、次に作成したプロ

ジェクトから反映されます。

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9.1.4 変換パラメータ

(1)ジオイドモデルファイルを使用する

ジオイドモデルファイルを設定します。

(2)旧日本測地系変換パラメータファイルを使用する

旧日本測地系変換パラメータファイルを設定します。

ジオイドモデルファイルは、(財)日本地図センターの「数値データ 2km

メッシュ(ジオイド高)」を購入してご利用ください。

購入したフロッピー内のファイル「gsigeome.lzh」を任意のフォルダに

解凍してください。解凍したファイルの「gsigeome.ver4」がジオイド

モデルファイルです。

旧日本測地系変換パラメータファイルは、弊社の GPS 業務支援サービス

からダウンロードしてご利用ください。