横浜ymca - リハビリ共に考える ミャンマーの介護・ 笑顔に...

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横浜 YMCA No.499 2019 2019年11月1日発行 (毎月1日・1回発行) 1988年1月27日第3種郵便物認可 定価50円 発行/ 公益財団法人横浜YMCA 広報センター 〒231-8458 横浜市中区常盤町1-7 Tel045-662-3721 横浜青年 横浜中央YMCA/横浜北YMCA/藤沢YMCA/横須賀YMCA/川崎YMCA/厚木YMCA/YMCA ACT/鎌倉YMCA/YMCA山手台センター/湘南とつかYMCA/金沢八景YMCA/YMCA東とつかセンター/大和YMCAライフサポートセンター/横浜YMCAワ ークサポートセンター アンジュ/横浜YMCAワークサポートセンター レザン/YMCAあつぎ保育園ホサナ/YMCA山手台保育園アルク/YMCAとつか保育園/YMAマナ保育園/YMCAとつか乳児保育園/YMCAつるみ保育園/YMCAかわさき保育園/ YMCAいずみ保育園/YMCA東とつか保育園/YMCA東かながわ保育園/YMCAたかつ保育園/金沢八景YMCA保育園/YMCAオベリン保育園/大和YMCA保育園/富士山YMCAグローバル・エコ・ヴィレッジ/三浦YMCAグローバル・エコ・ヴィレッジ/ 鶴見中央YMCA/YMCAライフサポートセンター鶴見/YMCAライフサポートセンター関内 姿30 23 30 10 20 10 21 in タングーYMCAとともに、 効果的にミャンマーでの 活動を実施するため、日 本でのプロジェクト研究 会を開催しています。 日時:11月9日(土) 午後3時~5時 会場:横浜中央YMCA5階 内容: 具体的な活動内容 を考える ※ボランティアの旅に参 加できない方で準備のお 手伝いができる方もご参 加できます。 ミャンマー・ プロジェクト研究会 11 使 駿ミャンマー・タングーYMCAとの協働により2019年2月からスタートしたミャンマーの若者に 向けた介護予防指導者育成のプログラム

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Page 1: 横浜YMCA - リハビリ共に考える ミャンマーの介護・ 笑顔に ...すること(山YMCAのキャンプに招待いわき市の子どもたちを富士で思いっきり遊べない福島県8年間で872人

横浜YMCA No.499 2019

2019年11月1日発行(毎月1日・1回発行)1988年1月27日第3種郵便物認可定価50円発行/�公益財団法人横浜YMCA

広報センター〒231-8458横浜市中区常盤町1-7Tel��045-662-3721

横浜青年

横浜中央YMCA/横浜北YMCA/藤沢YMCA/横須賀YMCA/川崎YMCA/厚木YMCA/YMCA ACT/鎌倉YMCA/YMCA山手台センター/湘南とつかYMCA/金沢八景YMCA/YMCA東とつかセンター/大和YMCAライフサポートセンター/横浜YMCAワークサポートセンター アンジュ/横浜YMCAワークサポートセンター レザン/YMCAあつぎ保育園ホサナ/YMCA山手台保育園アルク/YMCAとつか保育園/YMAマナ保育園/YMCAとつか乳児保育園/YMCAつるみ保育園/YMCAかわさき保育園/YMCAいずみ保育園/YMCA東とつか保育園/YMCA東かながわ保育園/YMCAたかつ保育園/金沢八景YMCA保育園/YMCAオベリン保育園/大和YMCA保育園/富士山YMCAグローバル・エコ・ヴィレッジ/三浦YMCAグローバル・エコ・ヴィレッジ/鶴見中央YMCA/YMCAライフサポートセンター鶴見/YMCAライフサポートセンター関内

『銭形平次』を書く

前の野村胡堂は新聞

記者で、人物評論が

得意であった。多く

の名士が紹介され紙

価を高めた。女性名

士も紹介すべく麹町

時代の津田塾に梅子校長を訪問

した。二人とも新渡戸稲造を師

としたので十分に話し合った。

別れ際に新聞掲載を求めると梅

子は「ならぬ」一転張りで胡堂

は掲載をあきらめる▼昭和にな

って胡堂は子どもの健康のため

鎌倉に移転した。新渡戸の別荘

があり、津田も別荘を持った。

転居を告げるため胡堂は津田を

訪問すると快く逢い、女子教育

や国際教育を語った。別れ際に

今度は良いだろうと思い紙面掲

載を請うと津田は言下に「なら

ぬ」と固執した。胡堂が銭形平

次の連載を開始した頃で、フェ

ミニストの胡堂は、津田の頑固

さに驚いた。一貫して自己宣伝

を拒否し続ける姿勢に、逆に感

心してしまう。6歳で渡米し、

帰国後一貫して女子英語教育の

ために尽くし、ピューリタンの

気質を貫き英語教師を養成した

が、昭和4年に死去。弔辞は新

渡戸が30分にわたって述べた。

4年後、新渡戸は客死する。新

渡戸の葬儀には当時の首相斎藤

実、北海道大学総長佐藤昌介ら

同郷人が弔辞を読んだ▼宣伝

(プロパガンダ)は、元来異な

る信仰・思想の伝達を意味した

が、今は商売の宣伝が主流にな

った▼今は人に見せたい、知ら

せたいが主流になり、学校も宣

伝が盛んになった。「山深く何

かいおりを結ぶべき 

こころの

中に身はかくれけり 

稲造」の

軸が我が家にある。�

(愛)

 

1992年から活動を続けている「ミ

ャンマーボランティアの旅」。2018

年1月の現地視察を経て、活動地を新た

にバゴー管区タングーへと移し、201

9年2月「第

23回ミャンマ

ーボランティ

アの旅」を実

施しました。

 

2030年

には高齢化社

会になるといわれているミャンマー。今

までは医療・衛生活動が中心でしたが、

今回から「生活」を支える、介護やリハ

ビリに着目した初挑戦の支援活動内容と

なりました。生活も文化も違う方々に、

介護について何をどう伝えたらよいのか

戸惑い悩みました。チーム間で検討し、

介護の視点や健康への意識が高まるよう

な内容を意識し、講義と周辺の村を現地

研修生と一緒に訪問するフィールドワー

クを実施することとしました。

当日は私たちの予想を上回る30名を超

える方々にご参加いただき、その多くは

10代から20代という若い世代でした。新

しいものに対する好奇心、知りたい・学

びたいという満ちあふれた意欲、キラキ

ラとした笑顔は、私たちの胸に大きく響

き、お互いに学び合う有意義な数日間と

なりました。

帰国後は、ミャンマープロジェクト研

究会を立ち上げ、今までの旅に参加され

た方や現地で活躍されている方と一緒

に、今回感じたことや新たな課題に取り

組むべく準備を進めています。現地の人

びとにとって何が必要か、私たちができ

ることは何か、現地の声を聞きながら現

地の人と一緒に考え取り組んでいきたい

と思います。

私は8月10日から21日に

「国際ボランティアinタ

イ」に参加しました。タイ

の北部にあるパヤオセンタ

ーという子どもたちを人身

売買の被害から守るための

施設でのボランティア活動

や子どもたちとの交流、山

岳民族の村に2泊3日での

ホームステイなどのプログ

ラムがありました。一番衝

撃的だったことは、いまだ

に人身売買が行われている

ということです。日本では

あまり触れることのない話

題だったので、とても驚き

ました。特に山岳民族では人身売買の危

険性が高くなっています。山岳民族は貧

しい世帯が多く、生活の質の向上のため

に、主に娘を売ってしまうという事例が

多発しています。センターにいる子ども

全員が山岳民族出身で、その被害を身近

に感じ、このような悲惨な被害をなくし

ていってほしいと心から思いました。

私はパヤオセンターに7日間滞在しま

した。生活する中で子どもたちから多く

のことを感じ、学びました。それぞれの

子どもが悲しい過去を持っているにもか

かわらず、それを感じさせないほど、彼

らはよく笑い、笑顔が絶えませんでした。

私は将来、そういった子どもたちのため

に少しでも役に立ちたいと思うようにな

りました。これから子どもたちの教育費

支援の募金をしようと考えています。パ

ヤオセンターにまた行きたいと思います。

笑顔につながる小さな一歩

  

国際・地域協力募金活動報告

タングーYMCAとともに、効果的にミャンマーでの活動を実施するため、日本でのプロジェクト研究会を開催しています。

日時:11月9日(土)   午後3時~5時会場:横浜中央YMCA�5階内容:�具体的な活動内容

を考える※ボランティアの旅に参加できない方で準備のお手伝いができる方もご参加できます。

ミャンマー・プロジェクト研究会

 

横浜YMCAでは11月から、国際・地域協力募金のキャンぺーンをスタートしています。募金の使途先とし

てタイやミャンマー、カンボジアを訪ね、現地のYMCAと協働してその地域で必要な支援を展開しています。

今号ではタイとミャンマーでの取り組みの報告から、私たちのできることを共に考えていきたいと思います。

ミャンマーの介護・

リハビリ共に考える

社会福祉法人賛育会 

須江みのり

タイの子どたちの

教育支援募金行う

聖光学院高等学校1年 

武樋 

駿

▲�ミャンマー・タングーYMCAとの協働により2019年2月からスタートしたミャンマーの若者に向けた介護予防指導者育成のプログラム

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横 浜 青 年2019年1 1月1日 � 第499号(2)

今月の「平和の川柳」

えがおはね パワーだからね     わらうんだ

えがおはね パワーだからね     わらうんだ

厚木YMCA学童クラブ あゆの学校 すがのゆいさん

記録的な大雨をもたらした

台風19号により、福島県や宮

城県、神奈川県などにおいて

70人が死亡し11人が行方不明

(総務省消防庁・10月21日現

在)となっている。決壊した

堤防は、7県71河川135カ

所(国土交通省・10月20日現

在)に上り、捜索や復旧作業

が行われている。神奈川県内

では、多摩川沿いや相模原市、

川崎市などで床上・下浸水や

土砂崩れなどが起き、復旧作

業に取り組んでいる。

横浜YMCAでは、川崎地

域において在日韓国・朝鮮人

に寄り添い活動を展開してい

る多摩川沿いにある日本キリ

スト教団川崎戸手教会が2階

まで床上浸水したという報告

がYMCAにあった。13日に

は3人のスタッフがかけつ

け、14日には、川崎・厚木地

域にあるYMCAや保育園、

専門学校のスタッフ29人が支

援活動を地域の人とともに行

った。1階は完全に浸水し泥

が溜まり、オルガンをはじめ

備品や機材が散乱し電気もつ

かない状態であった。床の泥

の清掃や備品の洗浄、ゴミ出

しなどのほか、近隣の独居し

ている高齢者宅を訪問し、水

没した1階の清掃を行った。

一方、9月22日、23日には、

横須賀市立市民活動サポート

センター(指定管理者

横浜YMCA)の呼び

かけで、台風15号によ

り大きな被害を受けた

千葉県富津市、安房郡

鋸南町にて高校生・大

学生、社会人とYMC

Aのスタッフなど総計16人が

支援活動を行った。

 

22日は、富津市災害ボラン

ティアセンターを通して山中

地域において倒木が家屋に滑

り落ちないように木を移動す

る作業を行った。23日には、

安房郡鋸南町役場を通して閉

校した小学校に各地から集ま

ってくる廃材の分別作業に取

り組んだ。

全国のYMCAでは「台風

19号・15号被災地支援 

ポジ

ティブネットYMCA募金」

を2020年3月31日まで受

け付けている。募金は復旧・

復興支援ボランティアワーク

や、リフレッシュキャンプへ

の招待、子どもたちへのレク

リエーション・心のケアなど

に用いられる。

横浜YMCAでは、東日本

大震災復興支援活動を継続し

て取り組んでいる。9月には、

原子力発電所の事故により外

で思いっきり遊べない福島県

いわき市の子どもたちを富士

山YMCAのキャンプに招待

すること(8年間で872人

招待)や、現地を

訪問し、現状を学

んだ上で今後の

支援活動を考え

る取り組みが展

開されている。

 

9月11日から

13日には、小島保

育園から園児22

人と引率スタッ

フ3人の計25人

がキャンプに参

加した。園児たち

は、富士山YMC

Aに到着すると草原を走りま

わり、思いっきり遊んだほか、

焼きリンゴや焼きいもなどの

おやつを皆で食した。また、

写真立てに木の実や枝などを

飾り、富士山YMCAのリー

ダーと撮影した写真を入れて

小島保育園の子どもたちにプ

レゼントした。2020年に

は、わかぎ幼稚園の園児たち

のキャンプが予定されている。

また、YMCA

ACTで

は、東日本大震災は従来の生

活を見直す機会と捉え、震災

と生活を「食から考える」をテ

ーマに10月20日にアジア学院

(栃木県)の農場を訪ね、食

と農から学ぶツアーを行った。

Y M C AN E T W O R KN E W S

楽しく手洗い・うがい

東日本大震災復興支援活動福島の園児のキャンプ・食と農から学ぶツアー

台風15号、19号の支援活動を展開全国のYMCAで復興支援募金呼びかけスタート

 

静岡県朝霧高原に2007年5月

にオープンした富士山YMCAグロ

ーバル・エコ・ヴィレッジは開設か

ら12年目を迎え、10月6日に東日本

大震災復興支援イベントとして大感

謝祭を開催した。

 

感謝祭では、ツリーイングや動物

ふれあい広場、木のペンダント作り

などの体験を行った。地元グループ

による和太鼓やウクレレの演奏や富

士宮ワイズメンズクラブによる富士

宮やきそば、富士ワイズメンズクラ

ブのわたあめの販売なども行われた。

この日のプログラム参加費は東日本

大震災復興支援募金に用いられる。

富士山富士山YMCA

感謝祭で大集合

 

スポーツを通して会員同士の交流

をはかろうと「横浜YMCA会員ス

ポーツ大会」が、9月23日に聖光学

院中学校高等学校の体育館(横浜

市)において開催された。

 

19回目を迎えた大会には、県内の

YMCAの子どもたちや保育園児と

その保護者、卒園児、ユースリーダ

ーなど22チームがビーチボールを使

ったバレーボールを4人1組のチー

ムで行った。競技は予選リーグのブ

ロックから勝ち進んだ12チームで決

勝トーナメントが行われた。応援や

運営ボランティアを含む約200人

の参加者が白熱したゲームにわい

た。優勝は「とつかプリティーズ」

(湘南とつかYMCA・学童)、準

優勝は「team

メドレーリレー」(東と

つかセンター)となった。手作りの

衣装や面をつけて試合に臨むチーム

もありにぎわった。子どもたちも楽

しめる「玉入れポン」も行われた。

横浜スポーツ大会で

会員交流深めた

障がいのある人とともに音楽を楽しみ理解を深めていこうと、2011年から横浜つづきワイズメン&ウィメンズクラブの創立5周年を記念してはじまった「You & Iコンサート」(同運営委員会主催)が、9月28日に都筑公会堂で開催されました。

誰もが楽しめるバリアフリーのクラッシックコンサートとして、今年で9回目を迎え、佐藤大祐代表が率いる横浜室内合奏団・歌劇団の演奏「アイネ・クライネ・ナハトムジーク第1楽章K525」

「パート オブ ユアワールド」や歌劇「ヘンゼルとグレーテル」などを380人の参加者が楽しみました。

主催するYOU & I コンサート運営委員会は、 横浜YMCAをサポートする横浜つづきワイズメン&ウィメンズクラブが事務局となり、地域の諸団体と連携して行われています。次回2020年は10回目を迎えることになり、運営委員会では、さらに魅力のあるコンサートにしたいと抱負を語っていました。

誰もが楽しめるバリアフリーのクラシックコンサート

 お散歩などが心地よい季節になりましたが、これから心配なことはさまざまな病気の対策です。 「手洗い・うがい」は風邪予防の基本で、手洗い習慣は離乳食の時期から始まります。食事の前に手を拭くことから始め、つかまり立ちが出来るようになったら大人と一緒に水道での手洗いを始めると良いでしょう。 手洗いが完璧に出来るようになるのは3歳以降です。まずは「きれいになる=気持ち良い」と分かることが何より大切です。ゆっくり楽しく食事前や帰宅後に習慣づ

けが出来ると良いですね。 うがいは2歳ごろから、まずは口に水を含んで出すことから始めましょう。「ぺっ」とすることに慣れたら、次は「ぶくぶくぺっ」、その次は「がらがらぺっ」と段階を踏んで慣れていけると良いですね。 始めは手洗いもうがいも遊びになってしまったり、洋服が濡れてしまうことがあるかもしれません。まずは「楽しく」が基本ですので遊びの中で学び、習慣になっていくと良いですね。(YMCAとつか乳児保育園       主任 直井頌子)

▲ 千葉県富津市山中地域において倒木を移動する作業を行った

▲ 台風19号により2階まで浸水した川崎戸手教会で支援活動を行ったボランティアのみなさん

▲富士山YMCAや白糸の滝で思いっきり遊んだ小島保育園の子どもたち

▲ 今年で9回目となったYou & Iコンサート

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横 浜 青 年(3)第499号� 2019年1 1月1日

横浜YMCAでは、一人ひ

とりの人権が尊重され、公正

で正義のある平和な世界の実

現を願い、11月の1カ月間を

「平和月間」として、県内の

各YMCAにおいてさまざま

な取り組みを行う。

その一つとして各YMCA

の会館に「ピースツリー」(平

和の木)をディスプレイし、

ハト形の用紙に書かれた平和

のメッセージをツリーに貼り

付ける。昨年は、カナダ・バ

ンクーバー、モントリオール、

アメリカ・スプリングフィー

ルドカレッジのYMCAから

鮮やかに塗られたハトや平和

のメッセージが書かれたカー

ドが届いた。横浜YMCAの

保育園やアフタースクールの

子どもたち、専門学校生、高

齢者施設や地区センターの利

用者などからもカードが寄せ

られた。今年も交流のある各

国のYMCAとメッセージを

交換する予定。

また、世界のYMCAとY

WCAでは11月10日(日)か

ら16日(土)の一週間を合同

祈祷週として、各地で困難な

「笑顔につながる小さな一

歩」をテーマに「2019年

度横浜YMCA国際・地域協

力募金」のキャンペーンが11

月1日から各YMCAで一斉

にスタートする。

「YMCA国際・地域協力

募金」は、国内外で困難な状

況にある人びととともに生

き、平和な世界を創り出して

いこうと毎年行われている。

昨年度は、多くの方から総額

1374万円(東日本大震災

被災者支援募金560万円は

含まず)の募金が寄せられた。

また、タイの子どもたちへの

教育支援には、144万円が

寄せられた。募金は、タイ・

バンコクYMCAを

通して、タイの子ど

もたちの教育・自立

支援のほか、ミャン

マーYMCAが展開

している地域保健・

福祉活動支援、カン

ボジアYMCAが取

り組んでいるチャイ

ルドケアセンターで

の教育支援や自立支

援、災害緊急支援活

動、日本YMCA同

盟を通してアジアや

世界のYMCAが行

うプロジェクトや国際協力支

援などに活用される。このほ

か経済的支援を必要とする子

どもたちのための「

子ども支

援基金」

などとしても活用さ

れる。

今年度も募金委員会(齋藤

百合子委員長)が設置され、

各YMCAでは、多くのボラ

ンティアとともにバザーやフ

ェスタ、街頭募金などを通し

て11月から募金キャンペーン

を展開する。各YMCAでは

共に募金活動を行うボランテ

ィアも募集している。お問合

せは各YMCAへ。

世界で平和を祈る集会開催

県内のYMCAで平和を願うメッセージ

状況にある人びとのために心

をあわせて祈り、行動する時

としている。今年のテーマは

「ジェンダー平等にむけて、

若い女性たちが権力構造を変

革する」。県内の合同祈祷集

会は横浜、藤沢・平塚、鎌倉・

湘南で行われる。問合せ先は

4面上をご参照ください。

◆横浜 

11月9日(土)午後

1時半~午後3時(茶話会含

む)。会場・横浜中央YMCA。

メッセージ・小泉麻子牧師(日

本キリスト教団大和教会)。

参加費5百円。問合せ・横浜

中央YMCA。

◆藤沢・平塚 

11月14日(木)

午後1時30分~3時。会場・

平塚YWCA。メッセージ・

澤谷由美子牧師 (日本キリス

ト教会湘南教会)。無料。問

合せ・藤沢YMCA。

◆鎌倉・湘南 

11月21日(木)

午後1時半~3時半。会場・

鎌倉恩寵教会。メッセージ・

渡辺誉一牧師(日本キリスト

教団鎌倉恩寵教会)。無料。

問合せ・鎌倉YMCA。

原川裕子、日下部美幸(順

不同・敬称略。10月10日まで

に入金いただいた新規登録の

方です)

FLASH NEWS

笑顔につながる小さな一歩平和な世界を共に創る2 0 1 9 年 度 国 際・地 域 協 力 募 金 が ス タ ー ト

 クラブ最大のイベント「You & I コンサート」は今年も約400人の来場者に恵まれ、成功のうちに終えることができました。来年は記念すべき10回目となります。 今後の主なプログラムを紹介します。10月25日は移動例会として山中湖方面に日帰りのバス旅行を行います。11月3日は「北YMCAまつり」の手伝い、16日は仙台YMCAとともに東日本大震災以来続けている宮城県山元町の保育所、特別養護老人ホームを訪ねます。12月10日はクリスマス祝会、3・4月の本例会は卓話者を迎え、5月は富士山一泊例会となります。ぜひ、お気軽にご参加ください。(横浜つづきワイズメン&ウィメンズクラブ              書記 辻剛)

韓国・光州YMCAと横浜YMCAは、短期研修団を相互に派遣している。9月16日から20日

に、今城高之氏(常議員)を団長として4名のスタッフ総計5名を派遣した。一行は光州YMCAの委員やスタッフの家に宿泊し、錦南路本館、西区文化センター、羅修青少年ユースセンター、国立5.18民主墓地などを訪問し学びと交流を深めた。

いま、「 協 同 」 が 創 る2019全 国 集 会in Kanagawa(同実行委員会主催)が11月29日、

30日にかながわ県民ホールや神奈川大学横浜キャンパスなどで開催される。30日の分科会「多文化共生 ちがう、かかわる、ともに生きる」の第3分科会「障がいのある人が主体者となり、ともにくらし、ともにはたらく」にはYMCAワークサポートセンターの相馬良文スタッフがパネリストとして登壇する予定。申込み・詳細は、http://kyodo-net.roukyou.gr.jp/2019/ へ。

400人来場のYou�&�Iコンサート横浜つづきワイズメン&ウィメンズクラブ

 

静岡県朝霧高原に2007年5月

にオープンした富士山YMCAグロ

ーバル・エコ・ヴィレッジは開設か

ら12年目を迎え、10月6日に東日本

大震災復興支援イベントとして大感

謝祭を開催した。

 

感謝祭では、ツリーイングや動物

ふれあい広場、木のペンダント作り

などの体験を行った。地元グループ

による和太鼓やウクレレの演奏や富

士宮ワイズメンズクラブによる富士

宮やきそば、富士ワイズメンズクラ

ブのわたあめの販売なども行われた。

この日のプログラム参加費は東日本

大震災復興支援募金に用いられる。

富士山富士山YMCA

感謝祭で大集合

こもれび

総主事田 口   努

最も個人的な思い出の

中にこそ、最も普遍的な

真理が隠れていると

聞いたことがある。

最初のチャリティーの

思い出は、

わたしの中で、

祖母のぬくもりと

固く結びついている。

(「ぬくもりの記憶」抜粋

片柳弘史)

 

片柳神父の著書の一節であ

る。幼い時、自分の一年間の

募金をその窓口に届ける時、

すがすがしい気持ちといつも

祖母と手をつなぎ出かけ、そ

のご褒美にランチを共にした

ぬくもりの記憶がこころに

刻まれているという。

 

私の最初のボランティ

アの思い出は、小学

生の時に土

砂崩れで私の住む集落が孤立

したので、土砂をよけ、道路

が開通した瞬間、皆で喜び合

った記憶かもしれない。

 

YMCAの災害ボランティ

ア活動では、甚大な被害に立

ちすくむ人びとと出会うこと

がある。皆に支えられ、力を

借りないと復興できないこと

を体感した人たちは、一人暮

らしや高齢者の家などの支援

に回るが、普段からつながり

がないと

手伝うことも、手伝

いをしてもらうことも、

なかなかできない。

 

災害ボランティアセンタ

ーが立ち上がり、コーディネ

ートすると、見知らぬボラン

ティアが、見知らぬ被災者を

支え、新しいつながりができ

る。見知らぬ人同士が支え合

う関係を創る。これこそが自

立した市民による、共に支え

合うぬくもりの記憶となる。

支えられ、支える喜びなどの

ぬくもりの記憶を持つ人びと

が、ボランティアとして活躍

する。

 

被災して困難の中にあって

も新たなつながりやきずなと

なるぬくもりの記憶が生ま

れ、支え合う市民社会の創造

につながればと思う。

市民社会の創造

▲ 多くの地域の人が訪れた各YMCAのバザー、販売はボランティアも協力

▲ 各YMCAのバザーでは子どもたちの遊びや体験ができるコーナーも

▲ ハトに平和のメッセージを書いて貼り付けた「ピースツリー」

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横 浜 青 年2019年1 1月1日 � 第499号(4)横 浜 青 年横浜中央YMCA ☎045(662)3721横浜北YMCA ☎045(433)4321藤沢YMCA ☎0466(26)1151横須賀YMCA ☎046(834)5811川崎YMCA ☎044(932)2031厚木YMCA ☎046(244)4181YMCA ACT ☎045(316)1881鎌倉YMCA ☎0467(24)7859YMCA山手台センター ☎045(813)1022湘南とつかYMCA ☎045(864)4768金沢八景YMCA ☎045(782)3003YMCA東とつかセンター ☎045(392)3747

大和YMCAライフサポートセンター ☎046(264)3192横浜YMCAワークサポートセンター アンジュ ☎045(867)0090横浜YMCAワークサポートセンター レザン ☎045(860)5252YMCAあつぎ保育園ホサナ ☎046(222)8619YMCA山手台保育園アルク ☎045(813)1022YMCAとつか保育園 ☎045(870)3663

Y M C Aマナ保 育 園 ☎045(790)3588YMCAとつか乳児保育園 ☎045(870)3235YMCAつるみ保育園 ☎045(500)5030YMCAかわさき保育園 ☎044(520)1825YMCAいずみ保育園 ☎045(800)3010YMCA東とつか保育園 ☎045(820)5588

YMCA東かながわ保育園 ☎045(440)3763YMCAたかつ保育園 ☎044(281)7833金沢八景YMCA保育園 ☎045(353)5130YMCAオベリン保育園 ☎042(707)9974大和YMCA保育園 ☎046(214)3192富士山YMCAグローバル・エコ・ヴィレッジ ☎0544(54)1151三浦YMCAグローバル・エコ・ヴィレッジ ☎046(888)2100鶴 見 中 央 Y M C A ☎045(508)7800YMCAライフサポートセンター鶴見 ☎045(506)0131YMCAライフサポートセンター関内 ☎045(680)6680本 部 事 務 局 ☎045(662)3721

I N F O M A T I O N

横浜YMCA

レクチャー■イングリッシュセミナー日 時 11月15日(金)午前10時~正午会 場 鎌倉YMCA 201教室テーマ �「What�can�we�learn�from�Japanese�

vs�Global�Companies?」講 師 Terada�Yuichiさん参加費 会員1,200円、一般1,500円申込み 鎌倉YMCA ☎0467(24)7859■子どもみらいセミナー日 時 第 3 回11月17日(日)午後 2 時~ 5 時会 場 ワークピア横浜テーマ 「子どもの貧困」講 師 �阿部 彩さん(首都大学東京人文社

会学部人間社会学科教授)    �高橋亜美さん(社会福祉法人子供の

家ゆずりは所長)参加費 2,000円申込み �神奈川子ども未来ファンド事務局

[email protected]主 催 神奈川子ども未来ファンド共 催 横浜YMCA

キリスト教理解■聖書からの学び日 時 �11月 7 日(木)午前10時30分~11時10分会 場 湘南とつかYMCA  2 階教室講 師 �堀野浩嗣氏(横浜戸塚バプテスト教

会牧師)テーマ 「キリストの福音」参加費 無料問合せ 湘南とつかYMCA ☎045(864)4768■バイブルカフェ日 時 �11月28日(木)午後 1 時15分~ 2 時15分会 場 川崎YMCA 21教室講 師 �青木 靖氏(登戸エクレシアキリス

ト教会副牧師)テーマ 「人生のチャレンジと聖書」参加費 無料

問合せ 川崎YMCA ☎044(932)2031■聖書を読んでみよう会日 時 11月19日(火)午後 6 時30分~ 8 時会 場 横浜中央YMCA  6 階教室テーマ 「ルカによる福音書を読む」参加費 無料問合せ 横浜中央YMCA ☎045(641)5492■聖書に聞く「創世記が語りかけるもの」日 時 11月15日(金)午前11時~正午会 場 横須賀YMCAテーマ 「やもめと裁判官」参加費 無料問合せ 横須賀YMCA ☎046(834)5811

イベント■2019年YMCA国際・地域協力募金バザー◆11月 9 日(土) �YMCAかわさき保育園・みんな・デ・バザー、

YMCA東かながわ保育園�放課後児童クラブ・ふわふわバザー

◆11月10日(日) �YMCA山手台センター・YMCA祭、横浜市生

麦地域ケアプラザ・ケアプラザまつり◆11月23日(土・祝) �横浜中央YMCA・ウエルカムフェスタ、川

崎YMCA・チャリティーフェスタ、横須賀YMCA・国際・地域協力バザー、厚木YMCA・あつぎYMCA祭、藤沢YMCA・オープンハウス

◆11月30日(土) YMCAマナ保育園・マナまつり

カルチャー<なつかしい童謡や唱歌を歌います>■横浜中央YMCA 歌のハーモニー日 時 11月12日、26日(火)午前10時~正午対 象 一般、ウエルネス会員会 場 横浜中央YMCA参加費 一般1,000円、ウエルネス会員無料申込み 横浜中央YMCA ☎045(661)0084■北YMCA うたごえひろば

日 時 11月12日(火)    午後12時40分~ 2 時30分対 象 一般(熟年世代の皆さん)会 場 北YMCA  3 階スタジオ参加費 300円申込み 北YMCA ☎045(433)4321■湘南とつかYMCA うたごえひろば日 時 11月19日(火)午後 2 時~ 4 時対 象 一般(熟年世代の皆さん)会 場 湘南とつかYMCA  1 階ホール参加費 300円申込み 湘南とつかYMCA ☎045(864)4768■藤沢YMCA うたごえひろば日 時 �11月15日(金)�

午後 1 時15分~ 3 時15分対 象 一般(熟年世代の皆さん)会 場 藤沢YMCA参加費 500円申込み 藤沢YMCA ☎0466(26)1151■厚木YMCA うたごえひろば日 時 11月26日(火)午後 2 時~ 3 時30分対 象 一般(熟年世代の皆さん)会 場 厚木YMCA参加費 500円申込み 厚木YMCA ☎046(222)8619■生麦地域ケアプラザ うたごえひろば日 時 11月20日(水)    午後 1 時30分~ 3 時30分対 象 一般(熟年世代の皆さん)会 場 生麦地域ケアプラザ(横浜YMCA運営委託) 2 階多目的ホール参加費 100円申込み 生麦地域ケアプラザ     ☎045(510)3411

子育て支援■横浜子育てサポートシステム入会説明会日 時 �①11月15日(金)、②19日(火)、③26

日(火)午前10時30分~11時30分会 場 �①③中区地域子育て支援拠点のんびり

んこ②横浜市新山下地域ケアプラザ

対 象 �横浜市子育てサポートシステムに入会を考えている方

問合せ �横浜市子育てサポートシステム中区支部事務局 ☎045(663)0676

学校説明会■横浜YMCA学院専門学校作業療法科日 時 11月 5 日(火)、14日(木)    午後 6 時~ 7 時30分内 容 入試説明会申込み ☎045(641)5785■YMCA健康福祉専門学校通信課程日 時 �11月30日(土)�

午後 1 時30分~ 3 時内 容 �社会福祉科、精神保健福祉科入学相

談会申込み ☎046(223)1441■横浜YMCAスポーツ専門学校日 時 11月16日(土)午後 2 時~ 4 時内 容 学校見学会申込み ☎045(864)4990■YMCA国際ビジネス専門学校 観光ビジネス科日 時 �11月 9 日(土)、24日(日)�

午前10時~正午内 容 オープンキャンパス・体験会申込み ☎044(932)2015※�10月 1 日から願書受付を開始しています。

詳細は各校HPをご覧ください。※�東京�高田馬場にある東京YMCA山手学舎で

は新入舎生を募集しています。�詳細は☎03(6278)9204まで。

ボランティア情報 横浜YMCAでは12月下旬および 1 月に行われるウインターキャンプボランティアリーダーを募集しています。子どもたちとさまざまなプログラムを通じて一緒に大きく成長しませんか?�詳細は各YMCA、横浜YMCA�HPよりお問い合わせください。

笑顔につながる小さな一歩

  

国際・地域協力募金活動報告

私をアジア好きにしたYMCA

豊かな相互交流で平和な世界創る

齋藤 

百合子

横浜YMCA常議員

国際事業委員会委員長

 

私とYMCAとの出会いは、19

79年に入学した東京YMCA英語

専門学校です。ここで、現在の私を

方向づける出会いが多くありまし

た。当時東京YMCAの職員だった

池住義憲さんや山田公平さんに誘わ

れてアジア学院ワークキャンプに参

加しました。アジアやアフリカの研

修生とのブロークン英語での会話が

楽しく、何度もアジア学院に通いま

した。同級生とアジア学院のモット

ーの「共に生きるために」をめぐり

熱い議論をしたことを覚えています。

 「アジア」好きになっていた私は、

在学中に名古屋YMCA主催の第2

回フィリピンワークキャンプに19

80年3月に参加しました。キャン

プ参加女性の一人が屈託なく「Are�

you�poor?� I�a�m�poor

(あなたは貧

しい?私は貧しいわよ)」と聞いて

きたことに面食いました。もっと驚

いたことは、前日私たちが植林した

苗が翌朝、全部引っこ抜かれた理由

でした。宿営地に調理の手伝いに来

ていた村の女性は、「この村では多く

の住民が戦争中に上陸した日本軍に

殺された。日本人に恨みがあるから

苗を引

っこ抜

くんだ

よ」と

教えて

くれま

した。

生まれ

て初め

て戦争

を実感しました。この時、私は日本

人として謝罪するべきか思慮した

末、「戦争を起こさない、平和な社

会をつくるために尽力することを誓

います」と女性に告げました。この

経験が私の原点です。その後、人身

売買されて女性の家「HELP」で

保護されていたタイの女性たちと出

会い、人身売買被害者の支援と研究

を続けてきました。複数の大学で若

い学生にアジアの豊かさや格差、人

権などの社会問題を伝え、共に考え

るため一緒に歩いています。

 

現在、横浜YMCAの常議員そし

て国際事業委員長を担っています。

皆さまの募金で、タイやミャンマー、

カンボジア、そして地域事業の支援

ができることに感謝してい

ます。同時に遠い国の誰かの

ために支援を継続すること

の難しさも感じています。私

の役割は、伝えること、顔の

見える関係をつくり相互交

流を促進することです。これ

からも平和な世界を創るこ

とに尽力したいと思います。

▼デスクペン 10月に創立135周年を迎えた横浜YMCA。創立当初からの地域や人びとに寄り添う働きを継続して取り組んでいます。台風15号・19号により被災された地域の方たちに必要な働きを共に取り組んでいきたいと思います。�(直)

118

▲�世界YMCA大会に合わせてパヤオセンターを訪れ子どもたちと交流を深めた(2018年7月/前列右から3人目)