p...p p \p që vpÔ w · ¥q,q8q'q q ¾ 9 vpÕ q qoq`q +ê 16 } p² $ 9 v pÕ v p ³ `p s6Û$ÎpÔq...
TRANSCRIPT
-
【韓国】
9月の市場動向トピックス
韓国のお盆、秋夕(チュソク)の連休
2014 年 9 月の訪日韓国人数は 217,700 人となり、9 月として過去最高を記録した。9 月は
韓国のお盆である秋夕(チュソク)があり、連休を利用した訪日旅行も見られた。今年の秋夕
(チュソク)の休暇は 9 月 7 日(日)~9 日(火)で、前日の土曜日と、今年から導入される振
替休日制度により、組織によっては 6 日(土)~10 日(水)の 5 連休となった。
継続した円安傾向による訪日旅行の促進
8 月中旬以降更にウォンに対する円安傾向が進行しており、訪日旅行の割安感やショッピン
グのお得感が訪日誘客に寄与している。また 10月 1日からの新たな免税制度のスタートも今
後の追い風となる。JNTO では、旅行博などで告知パンフレットを配布するなど、情報提供を
行っている。
9月の主なプロモーション活動
9月 1日~30日にかけて、ソウル市内のバスシェルター54 カ所において、スキー、温泉、キャン
プなどの 11種類のデザインを活用して広告を展開した。訪日旅行意欲の喚起とともに、フォト
投稿キャンペーンの応募促進に繋げた。
9 月 12 日~15 日、韓国第二の都市、釜山において開催された「釜山国際観光展
(BITF2014)」に出展し、『観光列車』、『ドライブ旅行』、『アウトドア』をテーマに訪日旅行の
魅力を発信した。旅行博出展に合わせ、11 日に日韓の業界関係者を対象とした訪日旅行
商談会を、市内ホテルにて開催した。また 9月 14日、ソウル市内にて開催された日韓交流イ
ベント「日韓交流おまつり」に出展し、10月1日から開始される新たな免税制度の紹介などを
行い、訪日旅行意欲の喚起や認知度向上に努めた。
8月に取材支援を行ったテレビ番組「ばあちゃん、空を飛ぶ」が、9月に 2回放映された。韓国
在住の”おばあちゃん”が初めての外国旅行で日本を訪れるバラエティ旅番組で、東京と日光
の見どころが紹介され、日本の観光魅力に加えて、東京周辺の観光地の認知度向上に繋
がった。
ソウル市内バスシェルター広告 「BITF2014」出展ブースの様子 テレビ番組 温泉取材の様子
-
【中国】
9月の市場動向トピックス
9 月はクルーズ船 16 便が寄港
9 月は上海、天津、厦門発のクルーズ船計 16便が、福岡、長崎、鹿児島、沖縄に寄港し、
約 3 万 5,000 人の訪日に繋がった(前年同月は 3 便)。
円安による訪日旅行商品の割安感
9 月は、夏休みと国慶節(10 月 1 日~)の繁忙期に挟まれ、訪日旅行商品は相対的に値
下がりする傾向にある。加えて、円安の進行が訪日旅行に割安感を与え、より多くの訪日商
品販売に繋がった。
9月の主なプロモーション活動
9 月 19 日~22 日、天津で開催された「中国旅游産業博覧会 2014」に VJ ブースを出展し
た。浴衣を試着しての写真撮影コーナーは非常に人気が高く、露天風呂パネルの前で多くの
来場者が記念撮影を行っていた。
上海を中心に人気のファッション誌「Oggi 今日風采」に訪日旅行記事を出稿した。読者層の
興味が高いファッション、グルメ、体験、街歩きを記事のテーマとし、東京を中心とした関東周
辺の散策を提案した。また SNS でも情報の拡散を行った。
人気ブロガーである潘潘猫、小米を招請し、温泉、旅館、グルメを中心に関西での動画撮
影を行った。撮影した動画は 11 月から VJ ウェブサイト上で公開の予定。
「中国旅游産業博覧会 2014」(天津)の様子 関西動画 撮影風景
-
【台湾】
9月の市場動向トピックス
台湾からの個人旅行が活況
訪日台湾人は、これまで団体旅行(旅行会社のパッケージツアー)と個人旅行(個人で旅行
手配)の割合は約半分であったが、最近、個人旅行の割合が高まりつつある。進行する円安
や、LCC 就航により訪日旅行が身近になったことで、個人で旅行手配をする消費者が増加
している。一方、団体旅行は仕入れ値の高騰でツアー価格が上昇しており、団体旅行商品
の販売が伸び悩んでいる。
LCC の台湾虎航(タイガーエア台湾) 9月に初就航
シンガポール航空傘下のLCCタイガーエアウェイズ・ホールディングスと中華航空の合同出資に
より設立された、初の台湾 LCC タイガーエア台湾が、9月 26日、台北/桃園~シンガポール
に就航した。台湾で新たな航空会社が設立され市場に参入するのは、中華航空系の華信
航空以来 23年ぶりとなった。今後、タイのバンコク、チェンマイへの就航が予定されており、将
来的には韓国や日本への路線開設も見込まれている。
9月の主なプロモーション活動
VJ 台湾サイトにおいて中国地方のキャンペーンを実施し、台湾人消費者から中国地方の画
像に合わせたキャッチコピーを募集した。出雲大社の画像に合わせたキャッチコピー、『邂逅中
國風情遊歴古今、與神結縁:中国地方の風情と出会い、古今を旅して回り、神と縁を結ぶ』
が最優秀賞に選ばれた。受賞者は、10 月に島根を取材訪問する予定で、取材記事は VJ
台湾サイトで公開される。
VJ 台湾サイトで、伊豆特集記事を掲載した。台湾のブロガーを招請し、東京から気軽に訪
問できるスポットとして、下田や修善寺温泉などの食や温泉を紹介した。
伊豆半島の魅力を紹介 中国地方のキャッチコピー
-
【香港】
9月の市場動向トピックス
9 月も過去最高、20 カ月連続で各月の過去最高を記録
9月の訪日香港人数は前年同月比 26.0%増の 69,800人と、9月として過去最高を達成する
とともに、5月以来 3カ月ぶりの前年同月比 2桁増となった。円安の進行に加え、オフシーズン
に伴う航空券運賃の値下がりなどが、訪日旅行の割安感浸透に繋がった。
関西方面の需要が引き続き好調、大阪の宿泊数が東京を抜く
夏休みシーズンに引き続き、関西方面への需要が好調に伸びている。観光庁発表の宿泊旅
行統計調査によると、2014 年 1 月~6 月期の大阪府への香港人宿泊者数は前年同期比
46.2%増と好調に拡大しているほか、4 月~6 月期の香港人宿泊者数は大阪府が東京都を
抜いてトップとなっており、関西人気の傾向は今後も持続すると見込まれる。
「雨傘革命」運動、訪日旅行への影響はとくになし
民主的な行政長官選挙の実施を求める大規模なデモが9月28日未明から開始され、学生
を中心に 6 万人以上の参加者がセントラルやコーズウェイベイ、旺角などの主要幹線道路を
占拠した。一部地域で警察との衝突などが生じたほか、交通機関の乱れなどが起きているが、
市民生活は概ね安定しており、現時点では訪日旅行への影響は出ていない。
9月の主なプロモーション活動
9月 8日~10月 5日、香港市内中心部を走るバス 72台の車体および車内に広告を出稿
した。
有力週刊誌「壱週刊(Next Magazine)」の記者、カメラマン、モデルを招請し、岐阜県(関市、
郡上市、下呂市など)、長野県(茅野市、上田市、軽井沢町など)への取材支援を行った。
長良川の鵜飼いや、刀、和紙などの伝統文化のほか、プロモーションのテーマである『Rail &
Drive』に沿って、レンタカーでの信州ビーナスライン走行、食事が楽しめる「ろくもん列車」など
を取材した。取材記事は 11月以降に掲載される予定。なお長野県での取材の様子が日本
テレビ「oha4!ニュースライブ」で紹介された(9 月 29 日放映)。
撮影の様子 ニュース番組での紹介
バス車体・車内広告
-
【タイ】
9月の市場動向トピックス
ますます増加する座席供給量
9月 1日より、格安航空会社(LCC)のタイ・エアアジア Xのバンコクと日本を結ぶ 2路線(バン
コク~成田便、バンコク~関西便)が就航した。さらに、来年 3 月 26 日からはバンコク~成田
便は週 7 便から週 14 便に、バンコク~関西便は週 5 便から週 7 便に増便される予定となっ
ている。増便後は、バンコク~成田便の供給座席数は片道 5,278 席/週、関空線は 同
2,639席/週になる。また 10月 2日より、ジェットアジア・エアウェイズがバンコク~成田便を週 4
便で定期就航させる。
9月の主なプロモーション活動
8 月から 2015年 3 月にかけて、広告キャンペーン「JAPAN QUEST:300 Mission for visiting
Japan」を実施している。日本の魅力を 300カ所取り上げ、訪日旅行の需要を喚起するととも
に、東京や大阪の都市部だけでなく地方の魅力も多数発信する。キャンペーンに合わせて、
バンコク市内を走る高架鉄道駅構内やバンコク市内の大型広告看板、フリーペーパー、ウェブ
バナーなどの各種媒体により告知を行い、当キャンペーンへのさらなる誘導を図った。
Facebook ページ https://apps.facebook.com/japanmissions/
9 月 24 日~26 日、東京ビッグサイトにて、日本最大のインバウンド旅行商談会「VISIT
JAPAN トラベルマート(VJTM)」を開催し、28 カ国・地域から過去最大となる 347 人のバイ
ヤー(訪日旅行・国際会議取扱会社の担当者)を招請した。なかでもタイからは昨年の 19
人を上回る 25 人が参加し、訪日旅行への関心の高さがうかがわれた。
フリーペーパーでの掲載
バンコク市内の
メガビルボードでの露出
ウェブバナーによる告知
「VJTM」商談会の様子
-
【シンガポール】
9月の市場動向トピックス
訪日旅行商品の予約状況は堅調
9月の訪日シンガポール人数は前年同月比 21.6%増の 14,100 人で、9 月としての過
去最高を記録した。旅行会社、航空会社 9社へのヒアリングによると、9月の訪日旅行
商品の販売状況は前年同月に比べ「増加」と回答した会社が 7社、「前年並み」が 1社、
「微減」が 1社であった。円安傾向の持続や訪日プロモーション効果により、販売実績
が増加している。一方で、今後の訪日旅行については、バス料金を中心とした国内手
配価格の上昇から、販売不振を懸念する声も上がっている。
9月の主なプロモーション活動
9 月 1 日、教育旅行セミナーおよび相談会を開催した。現地の学校教師、教育旅行を
扱う旅行会社など約 70名が参加し、日本側参加団体 22団体と、訪日教育旅行に関す
る情報交換を行った。セミナーでは、自治体が各地の教育旅行向けコンテンツを紹介
したほか、過去に訪日教育旅行を経験した学生と、その学生を受け入れた松本市の担
当者が双方向で訪日教育旅行の魅力を紹介し、参加者からも高い評価を受けた。
JNTO シンガポール事務所の Facebook ページで、訪日旅行レポートコンテスト(キャン
ペーン)を実施した。訪日旅行の体験を共有してもらうもので、9 月 30 日までに約 800
通の訪日旅行体験談が寄せられた。約 1カ月のキャンペーン期間で、Facebookのファ
ン数が 4万 2,000人増加するなど大いに盛り上がりを見せた。キャンペーンに合わせて、
地下鉄車内や Google、Yahooなどのウェブサイト上で広告を実施し、キャンペーンの告
知と若い女性層に対して『女子旅』という新しい訪日旅行のスタイルを提案した。
教育旅行セミナー・相談会の様子 Facebook キャンペーンページ
-
【マレーシア】
9月の市場動向トピックス
訪日マレーシア人数、9 月も好調に増加
9 月はオフシーズンにも関わらず、訪日マレーシア人数は 16,100 人、前年同月比 37.8%増と
好調に拡大した。増加に寄与した要因としては以下が挙げられる。
① 旅行会社との共同広告や旅行会社によるオフシーズン割引ツアー
旅行会社との広いネットワークを活かして共同広告を実施し、マレーシア最大の旅行博
「MATTA フェア」に向けて訪日旅行商品の販売支援を行った。さらに、旅行会社各社に
よる 9 月~10 月のオフシーズン割引ツアーの販売も、訪日マレーシア人数の増加に貢献
した。
② エアアジア X やエクスペディアによるプロモーション料金
エアアジア X は日本路線強化に向けた各種プロモーションを継続して展開している。2014
年 9 月 5 日~2015 年 1 月 30 日の搭乗を対象に、294 マレーシア・リンギット(往復約
9,600 円、税サ込)とする早期割引運賃を発売。さらに、エクスペディアは訪日旅行者向
けに 3 泊分の宿泊費を 318 マレーシア・リンギット~(約 10,300 円)とするキャンペーンを実
施し、個人旅行の需要喚起に繋がった。(予約期間:8 月 5 日~9 日、宿泊対象期間:
8 月 7 日~11 月 30 日)
9月の主なプロモーション活動
9 月 5 日~7 日、マレーシア旅行協会(MATTA)が主催するマレーシア最大の旅行博
「MATTA フェア」に、『Favorite Destination Partner』として日本ブースを出展した。単独の記
者会見や MATTA 事務局との調印式を行い、積極的に日本のプレゼンス向上を図った。また、
MATTA および旅行会社各社との共同広告を実施し、訪日旅行商品の露出を高め、消費
者の購買意欲を喚起した。
ペナン(9 月 8 日)、クアラルンプール(同 9 日)、コタキナバル(同 10 日)にて、現地旅行会社と
日本側参加者(地方自治体、旅行会社、ホテルなど)による、セミナー商談会を開催した。
現地旅行会社の担当者からは「商談時間をもっと増やして欲しい」など、新たな旅行商品造
成に対する熱意を感じられる感想が寄せられた。
6 月に取材支援を行った、マレーシアの人気タレント Zizan Razak がホストをつとめるテレビ番
組『Travelogue to Japan “JEJAK JUPEN”』の放映が、9 月 10 日からケーブルテレビ局
AstroRia で開始された。全 13 回にわたり、北海道から九州まで日本全国の魅力をテレビを
通じて紹介する。(※Astro:マレーシア全世帯数の約 52%にあたる 350 万世帯が契約している、
マレーシア最大の衛星放送テレビ局)
「MATTA フェア」
大盛況の日本ブースの様子
-
【インドネシア】
9月の市場動向トピックス
9 月の訪日インドネシア人数は前年同月比 24.2%増
9 月の訪日インドネシア人数は前年同月比 24.2%増の 10,800 人で、9 月としては 2010 年
(13,681 人)に次ぐ過去 2 番目の訪日旅行者数であった。Facebook などを通じた現地での
情報発信、「ガルーダ・トラベル・フェア」への出展など継続的なプロモーションにより、リピーター
を中心とした個人旅行の需要が増加している。また、商談会の開催などの旅行会社に対す
る各種プロモーションの強化に伴い、大手、中堅旅行会社がオフシーズンの訪日ツアーの取り
扱い数を増やしている。インドネシア国内では景気後退が指摘されているものの、企業のイン
センティブ旅行は堅調に伸びており、訪日客数を下支えしている。
訪日手配価格の上昇による価格競争力の低下
消費税増税、バス料金の上昇、国内およびインバウンドの旅行需要増加によるホテル料金の
高騰により、訪日手配価格が上昇している。さらに、韓国など他国の旅行商品についてはオ
フシーズンの低廉なツアーが販売されており、訪日旅行商品の価格競争力が低下している。
9月の主なプロモーション活動
9 月 12 日~14 日、「ガルーダ・トラベル・フェア」に出展し、北海道、東京ディズニーリゾートな
どの共同出展者とともに日本パビリオンを形成し、訪日旅行プロモーションを実施した。日本
パビリオンは会場入り口に最も近い好立地で、秋の京都と冬の北海道のイメージをあしらった
団扇を配布し大盛況となった。訪日旅行商品の購入者景品引換人数は 754人と、これまで
の実績を大幅に上回った(前年実績:188 人、「Astindo Fair2014」(3月)実績:483 人)。
9 月 14 日~22 日、在ジャカルタの民間企業、政府機関らが主催する「ジャカルタ日本祭り」
に出展し、訪日旅行プロモーションを実施した。ジャカルタ在住の一般消費者、特に若年層
への訪日旅行の認知度向上に繋がったほか、在外公館、在ジャカルタの邦人コミュニティとの
連携により、日本とインドネシアの相互交流にも貢献した。
「ジャカルタ日本祭り」の様子 「ガルーダ・トラベル・フェア」の様子
-
【豪州】
9月の市場動向トピックス
9 月の訪日豪州人数、9 月として過去最高
学校休暇のある 9 月は、例年教育旅行の小グループ(約 10~20 名)が多く訪日する。一般
的な訪日旅行人気に伴い教育旅行も定着しつつあり、9月の訪日豪州人数は 9月として過
去最高の 30,600人となった(これまでの過去最高は 2008 年 9 月の 23,689 人)。
クルーズ需要の拡大
オーストラリアで認知度の高いプリンセスクルーズ社は、今年は日本近辺の周遊クルーズを多
数設定しており、9 月も多くのクルーズが運航された。飛行機で訪日し、日本周遊クルーズを
楽しむ『フライ&クルーズ』が人気である。
9月の主なプロモーション活動
9 月 3 日および 4 日、ブリスベンとシドニーにおいて、現地旅行会社を対象とした訪日旅行セ
ミナーを実施した(参加者数はブリスベン 68名、シドニー96名)。両都市の観光名所でありユ
ニークベニューでもあるカスタムズハウスで開催し、JNTO とともに和歌山県、富山県、高山市、
東京都、広島市、沖縄県が訪日プレゼンテーションを行った。文化パフォーマンスとして極真
空手が披露された後、各自治体と旅行会社の交流会が開催された。各自治体のブースに
多くの旅行会社が情報を求めに立ち寄るなど積極的な情報交換が行われ、各地の観光魅
力をプロモーションする良い機会となった。
9 月 20 日~21 日、共同広告事業の一環として、ニューサウスウェールズ州で発行されている
『Sunday Telegraph』、およびビクトリア州で発行されている『Herald Sun』の旅行セクション、
西オーストラリア州で発行されている『The West Australian』の週末版に、それぞれ日本特集
記事が掲載された。紅葉やスキー、温泉や日本食など秋から冬にかけての様々な観光魅力
が取り上げられた。特に『Sunday Telegraph』は、9 月 21 日のシドニーマラソン当日、景品と
一緒にマラソン参加者などに配布され、大きな露出が確保できた。
『Sunday Telepgraph(Escape)』、 『The West Australian』の日本特集記事 旅行セミナーの様子(シドニー)
-
【米国】
9月の市場動向トピックス
9 月の訪日米国人数 69,300 人、9 月として過去最高を記録
7月より、9月以降の訪日旅行者数拡大を狙い、Expediaや Trip Advisor との連動で JNTO
北米サイト内にお得感のある秋の訪日旅行 PR 用の特設ページを立ち上げ、キャンペーンを
実施した。また、複数の旅行会社、航空会社との共同事業を本格的に実施した。これらのプ
ロモーションが 9 月の訪日米国人数の増加に寄与したとともに、今後の更なる拡大に貢献す
ることが期待される。
9月の主なプロモーション活動
9月 16日(パサデナ市)、23日(アナハイム市)、26日(サンディエゴ郡)、米国大手クルーズ会社
プリンセスクルーズとともに、業界向けの旅行セミナーおよび交流会を実施した。3 都市で合計
約 240 名の旅行会社が参加し、訪日旅行に関する基礎知識や、同社の訪日旅行クルーズ
商品についての知識を深めた。
9月 24日、富裕層をクライアントに持つ Virtuoso 加盟の旅行会社のうち、東海岸居住者を
対象にウェビナー(ウェブ上のセミナー配信)を開催した。本ウェビナーは Virtuoso加盟ランド会
社である Boutique JTB 社とともに実施し、87 名の参加を得た。
9月 30日、Japan Travel Specialist(JTS)として登録している旅行会社向けに、ニュースレタ
ーを配信した(配信数約 2,900件)。これからの訪日旅行手配に役立つ日本の情報や、お買
い得商品を紹介した。
Virtuoso 加盟エージェント向けウェビナー
JTS 向けニュースレター
サンディエゴ港停泊中のクラウン・プリンセス船内で
行われたプリンセスクルーズとの共同セミナー
-
【カナダ】
9月の市場動向トピックス
9 月として過去最高を記録
9 月の訪日カナダ人数は 14,500 人と、9 月として過去最高を記録した。円安傾向の継続に
加え、今年から羽田線を新規就航させた ANA、エア・カナダと連携してプロモーションを行った
効果もあり、4 月から 6 カ月連続で過去最高を更新した。
エア・カナダ、バンクーバー~関西便を 2015 年 5 月から再開
エア・カナダは、2015年 5 月からバンクーバー~関西空港便を運航することを発表した。同路
線は 6年半ぶりの再開で、最大週 5便、2015年 10月まで運航する予定。
9月の主なプロモーション活動
9 月 22 日より、バンクーバー、トロントの 2 都市を中心に、航空会社 2 社との共同キャンペー
ンを開始した。JAL バンクーバー便、エア・カナダのトロント便を対象に、主要紙『Metro
Toronto』、中国語紙『明報周刊』などの印刷媒体や、TripAdvisor などの主要旅行オンライ
ン媒体に共同広告を掲載し、訪日旅行の需要喚起を図った。
JNTO トロント事務所にて取材支援を行った結果、長野県に関する記事がエア・カナダ機内
誌『enRoute』10 月号に掲載された。長野県のスキー場、温泉、善光寺、地獄谷野猿公苑
などが表紙を含めて計 12ページにわたって紹介された。
『enRoute』10 月号
-
【英国】
9月の市場動向トピックス
英国政府観光庁と覚書を締結
9 月 26 日、JNTO と英国政府観光庁(Visit Britain)は、「2020 年オリンピック・パラリンピック
東京大会」を見据え、観光分野での情報交換と観光促進を目的とした覚書を締結した。
2012 年のロンドン大会での英国政府観光庁の実体験に基づいた情報や経験を共有するこ
とを目的の一つとしている。10 月 2 日には、ロンドンの日本大使館で日英観光シンポジウム
「観光業の成長戦略、オリンピック・パラリンピック大会を最大限に活かす」を開催した。
9 月として過去最高の訪日英国人数
9月の訪日英国人は 20,700人と、9月として過去最高を記録した。航空会社との共同プロモ
ーション、テレビ番組や新聞などの現地メディアでの継続的な露出により、訪日旅行への意欲
が喚起された。
9月の主なプロモーション活動
9 月 27 日、ロンドンのトラファルガー広場で開催された英国最大級の日本イベント「Japan
Matsuri」に出展し、訪日旅行を PR した。
在外公館との連携事業として、在英日本国大使館にて写真展を開催した。900 件以上の
応募があった写真コンテストの中から、優秀作品 20 点の展示を行った。
9 月 25 日、旅行会社 Flight Centre の Romford 支店の予約担当者を対象に、訪日旅行
の基礎知識に関するトレーニングを実施した。また、ブリティッシュ・エアウェイズなどが共催した
ファムトリップ(富裕層を顧客にもつ旅行会社 7 社を対象)に対して一部支援を行うなど、販
売担当者の教育に注力した。
旅行会社向けトレーニング 写真展 優秀作品
-
【フランス】
9月の市場動向トピックス
訪日フランス人数、7 カ月連続で各月の過去最高を記録
9 月の訪日フランス人数は 13,600 人で、9 月としての過去最高を記録した。旅行博やイベン
トでの積極的な PR や、共同広告の実施などが訪日旅行の需要を喚起しているほか、円安
の継続が訪日旅行の割安感に繋がり、3 月から 7 カ月連続で、各月の過去最高を記録して
いる。
エールフランス航空 ストライキ実施
9月 15日から 30日まで、エールフランス航空のパイロットによる大規模なストライキが行われた。
同社として 1998年以来で最長となる本ストライキによる影響は大きく、毎日半数以上の便が
欠航、日本路線も計 78 便が欠航となった。ストによる損失は 1億 4,000 万~2億 8,000 万
ユーロ(1日当たり 1,000万~2,000万ユーロ)、ストの影響を受けた人は 84万~98万人(同
6~7 万人)に上る(出典:仏経済誌『Les Echos』)。現地旅行会社へのヒアリングによると、
ツアーのキャンセルはなかったものの、同社便利用の顧客を他の航空会社へ振り替える必要
があり、対応に追われたとのこと。
9月の主なプロモーション活動
9 月 24 日~26 日、パリで開催された旅行業界向け見本市「TOP RESA」の会場において、
広島県、山口県、島根県、松江市、西日本旅客鉄道との連携で、観光関係者、ジャーナリ
ストなど約 50 人を対象に日本紹介プレゼンテーションを実施した。地域全体として一体感の
あるプレゼンテーションとなり、日本や中国地方の魅力を参加者に訴求した。また、プレゼンテ
ーション後の日本酒試飲、寿司試食も大変好評で、主催者、参加者の間で活発な意見交
換が行われた。中国地方各団体の連携強化は、これまでの JNTO の調整や、広島県の協
力、各県によるフランス向け PR の積極化が進んだ結果であり、11 月にコルマールで開催され、
日本が名誉招待国となっている「SITV2014(International Tourism and Travel Fair)」でも、
類似の連携体制で臨む予定となっている。
日本紹介プレゼンテーションの様子
-
【ドイツ】
9月の市場動向トピックス
訪日ドイツ人数、9 月も好調
9 月の訪日ドイツ人数は 12,700 人、前年同月比 7.7%増と、9 月として過去最高値を記録し
た。3月から 7 カ月連続で各月の過去最高を記録しており、また 1月~9月の累計では前年
同期比15.2%増(101,900人)で好調に推移している。秋以降の訪日旅行に関する事務所へ
の問い合わせも続いており、更なる拡大が期待される。
9月の主なプロモーション活動
一般消費者および旅行会社を対象にニュースレター9 月号を発行した(隔月、約 2,300 部発行)。
今回は、新幹線 50周年にちなみ JR 東海、JR西日本共同で発売された Tourist Pass や、自
転車で巡るしまなみ海道、北海道星野リゾートの雲海テラス、一般家庭の食事体験の情報を紹
介した。また、ドイツの大手旅行会社のDER Tourが限定で販売した訪日クリスマスツアー(6日間、
1,249ユーロ~)の商品を案内した。
ニュースレター 9 月号