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わかなさんたちは,和歌山市出島の尾崎さんをた
ずねました。和歌山平野では,紀ノ川の豊かな水の
めぐみを受けて,米作りや野菜作りがさかんです。
わたしの家では、90aの田で,「イクヒカリ」という米を作っています。
① 尾崎さんをたずねてお ざき
お米を作るとき,たいせつにしていることは, どんなことですか。 米作りで, むず
かしいことやこまっていることはありませんか?
お米はどのようにして育つのですか。
どんな機械を使っていますか。
13
作
業
月 1 2 3 4 5 6
田おこし
もみまき・育苗
水の管理
しろかき 田植え・施肥
田おこし 田植えまでに,数回よくたがやす。
しろかき 田に水を入れて,土を細かくし,平らにならす。
もみまき なえ箱(なえを育てる箱)に種もみをまく。
育苗 なえ箱に銀色のシートをかぶせて発芽させる。 外に出して,じょうぶななえにする。
いくびょう
この地区では,紀ノ川の水を引いた用水路が通っているので,いつでも田に水を入れたり,ぬいたりできて便利です。 稲の生長に合わせて,田に水を入れたり,水の深さを調節したりします。
ちょうせつ
べん り
水の管理
ぎん
尾崎さんの米作りの作業ごよみ(2015年)お ざき
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7 8 9 10 11 12
中干し
農薬散布 稲かり・だっこく かんそう・もみすり
稲かり・だっこく コンバインでかりとり,もみとわらに分けていく。
田植え・施肥 田植え機でなえを植える。 同時に,運転席後ろのボックスに入っている肥料をまいていく。
病害虫を防ぐため,夏の間に農薬散布をします。最近では,体への害がより少ない薬や,田植えの後で一度田にまくと,草が生えなくなる薬もできています。しかし,暑い時期なので,長そでを着て,マスクをつけての作業は,とてもたいへんです。
かんそう・もみすり もみはその日のうちにかんそう機に入れてかわかし,次の日にもみすり(もみがらを取り,玄米にする。)をする。げんまい
7月20日ごろに,田の水をすっかりぬいてしまいます。そうすることで,根が土の中によくはり,台風が来てもたおれにくいじょうぶな稲に育ちます。
中干し
農薬散布
いね
じ き
せ ひ
のう やく さん ぷ
ぼ
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消費者においしくて安全な米を食べてもらうため
に,農薬を使う量や回数をへらすようにしています。
農業は,天候に左右されます。天気予報を見て,
次の作業の計画を立てます。大雨や日照りになると,うまく
育つかとても心配します。最近はむかしより気温が高くな
り,米の品質に影響が出てきました。そこで,高温に強い品
種のさいばいをしています。また,根がよく張り,じょうぶ
でたおれにくい稲にするために,株と株の間かくを広げて植
えるようにしています。
てんこう
ひ で
えいきょうひんしつ ひん
しゅ
かぶいね
よ
のう
しょうひ しゃ
やく
ほう
は
② 米作りの仕事のくふう
しっかり根をはり,じょうぶで大きな株に育てるんだね。
尾崎さんがたいせつに育てているね。
じょうぶに育っていく稲なえを育てる
お ざき
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機械を使ったあと,きれいにそうじをし,たいせつに使っているそうよ。
③ 機械化された農業
「機械がたくさんありますね。」
尾崎さんのおもな農業機械
機え植田
ンイバンコ
動力噴霧機
乾燥
機りすみも・機
田植えや稲かりが
機械化されていない
ときは,近所の農家
の人と助け合いました。
田植えは,夜明けから日ぐ
れまでしても,10人ほどで
2,3日かかりました。でも
今では田植え機のおかげで,
1人で2日もあればできるよ
うになり,作業がずいぶん楽
になりました。
しかし,よいことばかりで
はありません。機械のねだん
は,1年間に使う日数から考
えると,とても高いものにな
ります。
きんじょ
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尾崎さんの作業ごよみ(2014~2015年)
7 8 9 10 11 12 1 26月
水やり・防除・施肥ぼうじょ せ ひ
種まき
種まき
種まき稲(イクヒカリ)
はくさい植えつけ
田植え
稲かり
植えつけ
植えつけ
植えつけ
収かく
収かく
収かく
キャベツ
キャベツ
キャベツ種まき
野菜の植えつけ
④ 野菜作り
尾崎さんの家では,米作りの終わった田で,キャ
ベツやはくさいを作っています。 9月の初めから稲
かりを始め,その後にキャベツとはくさいのなえを
植えていきます。少しずつ植える時期をずらして,
収かくが一度に重ならないようにしているそうです。
米作りで田を使うのは,5月から9月までだね。
1年間に田畑を2回も3回も利用するって,うまく考えているね。
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4 53
もみまき
植えつけ
収かく
収かく
収かくはくさい
不織布
通気性のあるせんいでできている。日光や水を通し,保温・防霜・防鳥効果がある。作業に手間がかからず,寒い時期に育ちが早まる。
春に収かくするはくさいは, JAでなえを買いま
す。植えつけた後は,不織布をかけて育てなくては
なりません。手間をかけることで,冬でもすくすく
と育ち,春の田おこしまでに収かくできるのです。
野菜作りは,米作りよりもいそがしいですが,収入がよい
ので,力を入れています。最近は,ほかの農家の農地も借り
て,野菜作りをしています。さらに,たくさん野菜を育てて
いきたいと考えています。
て ま
はくさいの収かく
収かくした野菜は, JA の集荷場に持って行き,そこから
京阪神の市場に運ばれていきます。
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