seminar - 順天堂大学医療看護学部演習・研究/4単位 1年次/通年...

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196 科目コード 演習 Seminar 3000 科目区分/単位数 履修年次 必修・選択 演習・研究/4単位 1年次/通年 選択(高齢者看護CNS必修) 講義形式 講師所在 受講場所 (指導教員に確認) 担当教員 青木きよ子、飯島佐知子、伊藤龍子、伊藤隆子、岩渕和久、植木純、 上野恭子、工藤綾子、櫻井しのぶ、髙橋眞理、村中陽子、湯浅美千代、 大西麻未、岡本明美、岡本隆寛、小竹久実子、小谷野康子、島田広美、 杉山智子、髙谷真由美、長瀬雅子、永野光子、西田みゆき 浦川加代子、小川薫、川口千鶴、近藤ふさえ、美ノ谷新子 授業概要 国内外の文献を討議材料とし、研究課題および研究方法について分析的に考察する。 事例や研究論文を分析し、現状の問題点を把握するとともにその解決法について検討 する。 それを踏まえ、自己の研究課題に応じた研究方法や分析方法を明確にし、実践への適 用を検討する。 *CNSについては、別途に掲載する。 授業の進め方 各担当教員と相談して選んだテーマに関して、以下の形式で定期的にテーマ別に演習 を行う。 1.実践報告等のレビュー、検討会 2.文献紹介とゼミ形式での討議 3.各フィールドでのデータの集積と、分析およびその解釈についての検討会 到達目標 1. 各自が関心領域から研究課題を絞り込み、研究目的達成に必要な研究デザインを 選択できる。 2. 各自の研究目的達成に必要な研究手法についての基礎および実際について学ぶ 3. 文献をクリティークする中で必要な研究手法を身につける。 授業外学習 各担当者より指示する。 テキスト 参考文献 成績評価の 方法・基準 授業姿勢40%、レポート30%、プレゼンテーション30備考 自ら進んで学ぶ姿勢を望む。 オフィスアワーを各担当教員が設けているので、メール等で連絡を取って、積極的に コンタクトを取ること。

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  • 196

    科目コード 演習 Seminar 3000

    科目区分/単位数 履修年次 必修・選択

    演習・研究/4単位 1年次/通年 選択(高齢者看護CNS必修)

    講義形式 講師所在 受講場所

    - - (指導教員に確認)

    担当教員 青木きよ子、飯島佐知子、伊藤龍子、伊藤隆子、岩渕和久、植木純、

    上野恭子、工藤綾子、櫻井しのぶ、髙橋眞理、村中陽子、湯浅美千代、

    大西麻未、岡本明美、岡本隆寛、小竹久実子、小谷野康子、島田広美、

    杉山智子、髙谷真由美、長瀬雅子、永野光子、西田みゆき

    浦川加代子、小川薫、川口千鶴、近藤ふさえ、美ノ谷新子

    授業概要

    国内外の文献を討議材料とし、研究課題および研究方法について分析的に考察する。

    事例や研究論文を分析し、現状の問題点を把握するとともにその解決法について検討

    する。

    それを踏まえ、自己の研究課題に応じた研究方法や分析方法を明確にし、実践への適

    用を検討する。

    *CNSについては、別途に掲載する。

    授業の進め方

    各担当教員と相談して選んだテーマに関して、以下の形式で定期的にテーマ別に演習

    を行う。

    1.実践報告等のレビュー、検討会

    2.文献紹介とゼミ形式での討議

    3.各フィールドでのデータの集積と、分析およびその解釈についての検討会

    到達目標 1. 各自が関心領域から研究課題を絞り込み、研究目的達成に必要な研究デザインを

    選択できる。

    2. 各自の研究目的達成に必要な研究手法についての基礎および実際について学ぶ

    3. 文献をクリティークする中で必要な研究手法を身につける。

    授業外学習 各担当者より指示する。

    テキスト

    参考文献

    成績評価の

    方法・基準

    授業姿勢40%、レポート30%、プレゼンテーション30%

    備考 自ら進んで学ぶ姿勢を望む。

    オフィスアワーを各担当教員が設けているので、メール等で連絡を取って、積極的に

    コンタクトを取ること。

  • 197

    各担当教員の授業概要・演習項目

    ・青木きよ子

    慢性病を持つ人々と家族のクオリティ・オブ・ライフの向上をめざした看護介入に必要とされる急性

    増悪期から終末期に及ぶ身体・心理・社会的アセスメントならびに慢性病者と家族の支援技術および評

    価方法の現状を把握し、援助に関する課題を明確にする。

    ・飯島佐知子

    人的資源管理、医療・看護の質の管理、財務管理やバランスドスコアカードの理論と方法を踏まえて、

    実際の施設における適用事例について分析し、改善案を検討する。

    ・伊藤龍子

    小児を対象とした小児看護活動の場に参加し、小児看護における現状を分析して課題を見出す。さら

    に、その課題の改善・改革の方法について検討する。

    ・伊藤隆子

    在宅療養者とその家族に対して提供される看護実践の現状と課題、在宅療養者のQOLを高め自立を促

    進するための看護実践のあり方、課題解決のための方策について検討する。

    ・岩渕和久

    院内感染制御のための実践力を身につけるための基礎として、自然免疫応答能力と病原微生物との関

    係に焦点を絞った実験演習を行う。

    ・植木純

    身体を科学的、系統的にアセスメントする技術を身につける。さらに、生活習慣や生活行動、家族状

    況、職業などの健康に関連する背景を的確に把握する手法を修得し、QOL、精神心理的側面のアセスメ

    ント方法やアセスメントに用いる評価票を理解することにより、健康状態や病態を包括的に判断、評価

    することの出来る能力を養う。

    ・上野恭子

    精神の健康問題をもつ人に対する看護援助方法を探求する。各自のサブスペシャリティとなる領域を

    から関心ある現象を選び、その中から疑問点を一つ抽出し、エビデンスや研究論文を検索し、批判的吟

    味を行う。

    ・工藤綾子

    感染経路の遮断のために必要な知識・技術を感染看護領域の研究方法論を基礎に院内感染予防のため

    の管理について理解を深める。

    ・櫻井しのぶ

    地域看護分野における健康課題を地域診断を基に特定し、その集団もしくは地域の対象者に有効な看

    護活動の援助の在り方を探求する。また、包括的な健康支援の方法を検討するにあたって、施策化から

    評価まで出来る能力を養う。

    ・髙橋眞理

    Women’s Health 看護学領域における研究方法論を探求するとともに、自ら選んだ研究課題論文のレ

    ビューおよびのクリティークを行う。

    ・村中陽子

    看護教育の理想と看護実践の現実との融合を効果的にするための教育方法や評価のあり方の開発に

    ついて、文献レビューおよびクリティークにより検討する。

  • 198

    ・湯浅美千代

    高齢者の理解とその支援についての現状と問題を把握し、援助に関する課題を明確にする。

    ・大西麻未

    組織管理、人的資源管理、質管理に関する研究について、看護及び関連領域の既存の知識を整理し、

    実践上の課題及び研究課題を明確にする。

    ・岡本明美

    がん疾患のacute,critical,chronic,terminal stageにおける成人・老人患者とその家族に対する最

    新の看護および研究について系統的に整理し、今後の研究課題を明確にする。

    ・岡本隆寛

    統合失調症看護の新たな展望について、べてるの家、リカバリーモデルより検討する。

    ・小竹久実子

    在宅における保健医療福祉制度とケアマネジメントの必要性を捉え、看護の対象となる方々の理解を

    深め、アセスメント能力を養い、在宅看護の質の向上のための研究能力を高める。

    ・小谷野康子

    うつ病や心的外傷体験などによる精神障害を持つ人の心理社会的治療について理解を深め、看護師に

    よる治療的介入を検討する。

    ・島田広美

    回復期にある高齢者の理解とその支援についての現状と問題を把握し、援助に関する課題を明確にする。

    ・杉山智子

    認知症をもつ高齢者を取り巻く現状や課題を明らかにし、看護方法について検討する。

    ・髙谷真由美

    慢性病を持つ人の症状マネジメントに活用する看護援助としての補完代替療法について、現状や問題

    点、具体的な活用方法について考える。

    ・長瀬雅子

    慢性的な病/状態を抱えて生きる人々とその家族に対する看護および保健医療システムの現状と課

    題を把握し、これらの改善策を検討する。

    ・永野光子

    看護実践における看護教育の問題を把握し、効果的な教育プログラムについて検討する。

    ・西田みゆき

    小児の健康問題を幅広くとらえ子どもと家族に必要な看護を探求する能力を培う。

    ・浦川加代子

    精神障害をもつ人と家族を対象とした精神看護学の知識・援助技術について検討し、臨床に貢献でき

    る新しい知識・援助技術の開発につながる能力を演習によって習得する。

    ・小川薫

    研究論文・文献・事例を批判的に検討し、問題を抽出する方法について学び、また、問題解決にむけ

    た方策を探求する。

  • 199

    ・川口千鶴

    小児を対象とした小児看護活動の場に参加し、小児看護における現状を分析して課題を見出す。さら

    に、その課題の改善・改革の方法について検討する。

    ・近藤ふさえ

    成人期にある人々の健康問題とその支援について現状と問題を把握する。また、各自のサブスペシャ

    リティとなる領域から関心のある事象に関する研究論文を分析し、課題を明確にする。

    ・美ノ谷新子

    在宅療養者とその家族のエンパワメントを引き出すための本人と家族および環境のアセスメントに

    基づいて行われる看護支援の在り方を追求する。在宅看護に関する論文をクリティークし、興味関心を

    深め研究課題を明確にする。

    ※演習時間は週 1.5 時間以上、詳細は担当教員と調整のうえ決定する。

  • 200

    科目コード 演習(慢性看護CNS) Seminar - Certified Nurse Specialist in Chronic Care Nursing 3010

    科目区分/単位数 履修年次 必修・選択

    演習・研究/4単位 1年次/通年 慢性看護CNS必修

    講義形式 講師所在 受講場所

    - - (指導教員に確認)

    科目責任者 担当者

    青木きよ子 青木きよ子、髙谷真由美、長瀬雅子、桒子嘉美、樋野恵子、東めぐみ、植木純

    先修要件 慢性看護CNSコースの学生のみ履修可

    キーワード 慢性疾患看護専門看護師 包括的アセスメント 支援技術 評価方法

    専門看護師の役割( ①実践 ②コンサルテーション ③調整 ④倫理調整 ⑤教育

    ⑥研究・社会貢献)

    授業概要 慢性病をもつ人の変化する状態をとらえるための身体・心理社会面を含めた包括的ア

    セスメントについて探求する。さらに、慢性病をもつ人への支援技術と評価方法の理

    論と実際を検討し、革新的方策を探求する。

    到達目標 1. 慢性病者に対する包括的アセスメントが実施できる。

    2. 関心領域のアセスメントツールを作成することができる。

    3. 慢性病者の行動変容を促す教育の理論と方法について説明できる。

    4. 慢性描写に対する症状マネジメントの支援法が説明できる。

    5. 慢性病者のケアに必要なコンサルテーション、コーディネーション技法について

    討議できる。

    6. 慢性病者や家族に支援技術を応用することの討議ができる。

    7. 慢性病者に対する看護介入モデルの開発とその理論について説明できる。

    授業外学習 1回: 自己の関心に沿ったヘルスアセスメント論文をクリティークして報告する。

    2回~8回:ヘルスアセスメントについて実習室で実施する。

    9回~12回:自己の関心分野のアセスメントツールについて文献からプレゼンテーシ

    ョン準備をする。

    13回~14回: 自己の関心分野のアセスメントツールを完成する。

    15回~16回: 多様な病期にある提示された事例についてディスカッションをする。

    17回~18回:慢性病者の教育に関する文献を読み理論/概念を活用したプレゼンテーシ

    ョンの準備をする。

    19回~20回: 事例を用いて症状マネジメント・モデルに基づいた展開をしておく。

    22回~22回:慢性病者とのコミュニケーションに関する自己の課題を明らかにする

    23回:多様な病期にあるコンサルテーションの実際を討議する。

    24回:多様な病期にある慢性病者の療養環境整備のための調整の実際を討議する。

    25回:ナラティブアプローチの習得とCNSの支援技術の見学のための研修計画を各自が

    立案し、研修先に受け入れを交渉する。

    26回~28回:CNSの支援技術の見学とナラティブアプローチの習得のために慢性疾患患

    者と面接する。その結果を記述しプレゼンテーションする。

    29回~30回:特定看護における卓越した支援技術を用いた事例に関する文献を用いて

    検討する。

    テキスト

    参考文献

    1) M.S.Knowles著/堀薫夫・三輪建二監訳:成人教育の現代的実践-ペタゴジーからア

    ンドラゴジーへ,鳳書房,2008.

    2) 松尾ミヨ子他編:ヘルスアセスメント 第4版 ナーシング・グラフィカ 基礎看

    護学,メディカ出版,2014.

    3) 安酸史子他編:ナーシング・グラフィカ22 成人看護学-成人期看護学概論,メデ

    ィカ出版,2014

    その他、参考文献は担当者より適宜紹介する。

  • 201

    授業の進め方

    概要

    <演習の進め方>

    講義、実技、事例検討、ロールプレイ、フィールドワーク、文献検討などを通して実践的能力を養

    う。

    <演習内容とスケジュール>

    Ⅰ.慢性疾患患者・家族のアセスメント

    1回目 授業の進め方.看護実践とヘルスアセスメント(青木)

    2~ 3回目 慢性病をもつ人の身体面のアセスメント(桒子)

    4~ 8回目 関心領域患者の身体面のアセスメントと実践への活用(植木)

    9~10回目 慢性病を持つ人の心理・社会面のアセスメントと実践への活用(長瀬)

    11~13回目 慢性病を持つ人を捉えるための指標・測定用具等とその評価(青木)

    14回目 慢性病を持つ人の複雑さを捉えるアセスメントと今後の課題(青木)

    Ⅱ.慢性疾患患者・家族の支援技術

    15回目 慢性病を持つ人のさまざまな時期とそれに対応した支援技術 (青木)

    16回目 慢性病をもつ人の支援技術と評価方法-患者教育-

    (青木)

    17~18回目 関心領域の慢性病を持つ人の患者教育―事例による検討―(青木)

    19~20回目 関心領域の慢性病を持つ人の支援技術と評価方法-症状コントロール(樋野)

    21~22回目 慢性病を持つ人の支援技術と評価方法-心理的、行動療法的アプローチ、補完・代替

    療法(髙谷)

    22~25回目 慢性病を持つ人の支援技術と評価方法-倫理的調整、コンサルテーション、コーディ

    ネーション-事例による検討-(東)

    26~28回目 関心領域の慢性病を持つ人への支援技術の実施と評価―フィールドワーク―(青木)

    29~30回目 慢性病をもつ人の実践モデルの検討(青木、髙谷、長瀬、東)

    成績評価の

    方法・基準

    事前学習・プレゼンテーション(60%)、討議(20%)、レポート(20%)

    備考 ・各自がコアとする特定領域のアセスメント、実践、調整・連携を中心に実技、事例

    検討、ロールプレイ、フィールドワークをすることから、十分に準備をして授業に

    望むこと。

    ・オフィスアワーを各担当教員が設けているので、メール等で連絡を取って、積極的

    にコンタクトを取ること。

    ※演習時間は週 1.5 時間以上、詳細は担当教員と調整のうえ決定する。

  • 202

    科目コード 演習(がん看護CNS) Seminar - Certified Nurse Specialist in Cancer Nursing 3020

    科目区分/単位数 履修年次 必修・選択

    演習・研究/4単位 1年次/通年 がん看護CNS必修

    講義形式 講師所在 受講場所

    - - (指導教員に確認)

    科目責任者 担当者

    岡本明美 岡本明美、宮津珠恵、中野真理子

    先修要件 がん看護CNSコースの学生のみ履修可

    キーワード アセスメント能力、事例分析

    授業概要 特論等で学んだ知識を基盤として、患者とその家族のトータルペインを緩和するため

    の援助方法を探究するとともに、がん患者とその家族の生きる希望を支え、生活の質

    を維持・向上するための看護を探究する。また、特定のがん治療を受ける患者が抱え

    る苦痛をアセスメントし、治療に伴う副作用の予防・早期発見・早期対処及び苦痛を緩

    和する援助方法を探究する。

    到達目標 1.がん患者とその家族のトータルペインを緩和するために必要な看護援助について

    説明できる。

    2.がん治療を受ける患者とその家族への看護援助モデルを作成できる。

    授業外学習 分析を行う事例について、治療と看護の経過をレポートにまとめる。

    分析を行う事例について、看護計画を立案する。

    テキスト

    参考文献

    1.江川隆子:ゴードンの機能的健康パターンに基づく看護過程と看護診断、第4版、

    ヌーヴェルヒロカワ、2013.

  • 203

    授業の進め方

    概要

    1回目 がん看護専門看護師とトータルケア(岡本)

    2~ 3回目 がん患者のフィジカルアセスメント(岡本)

    4~ 7回目 緩和ケアにおける看護援助方法の探究(岡本)

    8~11回目 終末期看護における看護援助方法の探究(岡本)

    12~13回目 がん看護事例の分析と看護援助方法の検討(宮津)

    14~15回目 がん看護コンサルテーションの分析と教育・相談活動の検討(宮津)

    16~18回目 化学療法を受けるがん患者とその家族への看護援助の分析と評価(中野)

    19~21回目 放射線療法を受けるがん患者とその家族への看護援助の分析と評価(中野)

    22~30回目 がん治療を受けるがん患者とその家族への看護の探究(岡本)

    成績評価の

    方法・基準

    日々の学習状況(10%)、授業でのプレゼンテーション内容(70%)、課題レポート2

    題(20%)

    備考

    ※演習時間は週 1.5 時間以上、詳細は担当教員と調整のうえ決定する。

  • 204

    科目コード 演習(感染看護CNS) Seminar - Certified Nurse Specialist in Infection Control Nursing 3030

    科目区分/単位数 履修年次 必修・選択

    演習・研究/4単位 1年次/通年 感染看護CNS必修

    講義形式 講師所在 受講場所

    特殊 浦安/本郷キャンパス 本郷/浦安/見学施設

    科目責任者 担当者

    工藤綾子 工藤綾子、岩渕和久、堀 賢、横山久美 他

    先修要件 感染看護CNSコースの学生のみ履修可

    キーワード 培地作成、嫌気性病原細菌の培養検査、洗浄・消毒・滅菌施設

    医療廃棄物施設、アウトブレイク、机上シミュレーション

    授業概要

    1.感染制御のための基礎的知識として必要となる病原微生物と感染免疫学の特徴を

    演習・実験・見学を通し学び、感染看護と公衆衛生に必要な知識・技術を習得す

    る。

    2.座学で学んだ感染制御についての知識を生かし、アウトブレイクが発生した場合

    の適切な初期対応と効果的な対策の立案、および再発予防策の作成と運用の管理

    方法などを学び、実践的なシミュレーショントレーニングを通して、インフェク

    ションコントロールナースとしての問題解決能力を習得する。

    3.事例、文献を用いた検討により、臨地実習に対応できるための基礎的知識の充実

    とマネジメント能力を習得する。

    到達目標 1.感染制御のための基礎的知識として必要となる病原微生物と感染免疫学の特徴が

    説明できる

    2.普通寒天培地の作成ができる。

    3.嫌気性病原細菌の培養検査について説明できる。

    4.アウトブレイクが発生した場合の適切な初期対応と効果的な対策の立案ができる。

    5.臨地実習に向けて、実習計画を立案することができる 。

    授業外学習 [予習]洗浄、消毒、滅菌の施設見学、医療廃棄物施設見学に対応するために知識の整

    理をする。

    [復習]施設見学の概要についてレポートする。

    テキスト

    参考文献

    使用テキスト:特になし、プリントを授業の中で配布する。

    参考文献:

    富野日巳、感染の理解と消毒・滅菌の看護へのいかしかた、医歯薬出版、2005

    田中勝、医療廃棄物白書2007 戦略的マネジメントを探る、自由工房、2007

    その他は演習内に資料として配布する。

  • 205

    授業の進め方

    概要

    <感染看護学演習1>

    1~10回目 病原微生物学演習(洗浄・消毒・滅菌見学含む)(見学:横山)

    1)病原微生物取り扱いの基本手技

    器具の滅菌と培地作成、無菌操作、グラム染色と鏡検、鼻腔常在ブドウ球菌、

    口腔常在菌の培養検査、トイレットペーパー使用および手洗いにおける微生物汚染。

    2)嫌気性病原細菌の培養検査

    3)洗浄、消毒、滅菌の見学

    11~14回目 感染免疫学演習(岩渕)

    1)細胞培養法

    2)免疫応答実験法

    15回目 医療廃棄物施設見学(工藤・横山)

    <感染看護学演習2>(堀 他)

    1~10回目 実際に発生したアウトブレイク事例を題材に、インフェクションコントロールチーム

    の一員としてどのように対処するか、シミュレーションを行う。

    <感染看護学演習3>(工藤)

    11回目 感染看護学実習プログラムの検討

    12回目 感染看護学実習における教育、調整、相談、倫理調整

    13~14回目 感染症罹患者と家族(事例分析)に対する支援と評価(隔離患者に視点をあてて)

    15回目 感染症罹患者の治療継続のためのシステム検討と評価

    成績評価の

    方法・基準

    到達目標の5点の習得状況について学習態度、プレゼンテーション(30%)、ディスカ

    ッションへの主体的参加の度合い(30%)、レポート(40%)で評価する。

    備考 なし

    ※演習時間は週 1.5 時間以上、詳細は担当教員と調整のうえ決定する。

  • 206

    科目コード 演習(小児看護CNS) Seminar - Certified Nurse Specialist in Child Health Nursing 3040

    科目区分/単位数 履修年次 必修・選択

    演習・研究/4単位 1年次/通年 感染看護CNS必修

    講義形式 講師所在 受講場所

    - - (指導教員に確認)

    科目責任者 担当者

    伊藤龍子 伊藤龍子、清水俊明、田中恭子、込山洋美、東山峰子

    先修要件 小児看護CNSコースの学生のみ履修可

    授業概要

    1.専門的な小児看護実践に活用できるヘルスアセスメントの能力を修得する。

    2.小児看護専門看護師等の高度な小児看護実践の見学実習を通して、小児看護におけ

    る課題および高度実践活動について検討する。

    到達目標 1. 作成したアセスメントガイドに基づいて、フィールド実習を展開し、乳幼児期、

    学童思春期各期の子どものヘルスアセスメントができる。

    2. 乳幼児期、学童思春期各期の子どもの観察とインタビューの仕方について説明で

    きる。

    3. 各期の子どもの発達評価ができる。

    4. 臨床講義および見学実習を通して、小児看護の課題および高度実践活動について

    検討できる。

    5. 地域医療における小児看護専門看護師等の活動の実際について臨床講義および見

    学実習を通して、高度看護実践活動の課題を明確にできる。

    授業外学習

    別途配布するスケジュール表に即して、学習要項に提示した学習内容について購読

    文献リストおよび自ら検索した文献を基に学習し、プレゼンテーション資料を毎回作

    成して授業の2日前に担当教員に提出する。

    テキスト

    参考文献

    ・ Rudolf M, Lee T,& Levene M. Paediatrics and Child Health. 3rd.

    Wiley-Blackwell.2011.

    ・Manley K, McCormack B,& Wilson V. International Practice Development in Nursing

    and Healthcare. Blackwell Publishing.2008.

    ・Chiocca EM. Advanced Pediatric Assessment. Lippincott Williams & Wilkins.2011.

    ・及川郁子監修, 西海真理, 伊藤龍子編集.小児ベストプラクティス フィジカルア

    セスメントと救急対応.中山書店.2010. 他

  • 207

    授業の進め方

    概要

    1.演習およびセミナー、フィールドにおける臨床講義・実習を通して、子どものヘルスアセスメ

    ントの方法を修得する。

    1~5回目 子どもの観察とインタビュー(親・家族を含む)(伊藤)

    6~8回目 発達評価(田中)

    9~14回目 子どものフィジカルアセスメント(清水)

    15回目 小児各期のヘルスアセスメント(伊藤)

    2.臨床講義および見学実習により、小児看護における課題および高度実践活動について検討する。

    16~23回目 高度医療における小児看護専門看護師等の活動の実際

    および高度看護実践活動の課題(込山・東山)

    24~30回目 地域医療における小児看護専門看護師等の活動の実際

    および高度看護実践活動の課題(伊藤)

    成績評価の

    方法・基準

    授業への参加状況30%、プレゼンテーション30%、レポート40%の配分により総合

    して評価する。

    備考

    詳細は、別途配布する演習要項に沿って行う。

    ※演習時間は週 1.5 時間以上、詳細は担当教員と調整のうえ決定する。

  • 208

    科目コード 演習(精神看護CNS) Seminar - Certified Nurse Specialist in Psychiatric Mental Health Nursing 3050

    科目区分/単位数 履修年次 必修・選択

    演習・研究/4単位 1年次/通年 精神看護CNS必修

    講義形式 講師所在 受講場所

    - - (指導教員に確認)

    科目責任者 担当者

    上野恭子 上野恭子

    先修要件 精神看護CNSコースの学生のみ履修可

    キーワード Orem-Underwoodセルフケア理論、Peplau人間関係理論、DSM-5、精神力動理論、人間発

    達論

    授業概要 この科目は、演習Ⅰと演習Ⅱで構成されている。

    演習Ⅰ:セルフケア理論と人間関係理論を基盤として、看護師が対応困難と感じる

    ような状態、状況下にある事例の分析を行い、精神看護専門看護師として

    卓越した援助方法について文献とディスカッションをとおして探求する。

    文献とエビデンスを活用する能力も習得する。

    演習Ⅱ:病院等でのフィールドワークを行う。演習Ⅰの成果や諸理論や専門知識を

    活用しながら患者を精神、身体、社会生活について科学的、包括的アセス

    メントをし、援助方法を探究する。援助の1つについて具体的な適用方法

    をスーパービジョンを受けながら検討し、シミュレートする。

    さらに精神科医実施する診断、治療場面に陪席し、その後のディスカッシ

    ョンにて理解を深める。

    到達目標 演習Ⅰ

    1. Orem-Underwoodセルフケア理論の構造や主要概念の説明ができ、実践に応用する。

    2. 事例を検討する際、エビデンス、諸理論、概念を用いて分析し、精神の健康状態

    の評価ができる。

    3. その事例に適した看護援助方法を検討することができる。

    演習Ⅱ

    1. 受け持ちの精神障害者と治療的関係に焦点をあてた関係作りができる。

    2. 精神障害者への問診と観察情報を基にスーパービジョンを受けながらから、精神

    健康度の診立て、人格水準の評価、セルフケアレベルの特定ができる。

    3. その患者に必要な直接ケア方法について立案できる。

    4. 専門職の行う精神療法の手法を理解する。

    授業外学習 演習Ⅰ

    1. Orem-Underwoodセルフケア理論に関する文献1を熟読しておく。

    2. エビデンスを得るための検索方法を確認しておく。

    3. Peplauの人間関係理論について復習しておく。

    4. 精神看護学特論Ⅱ,Ⅲについて復習しておく。

    テキスト

    参考文献

    1. 宇佐美しおり,鈴木啓子,Patricia Underwood:オレムのセルフケアモデル 事例

    を用いた看護過程の展開 第2版,NOUVELL HIROKAWA, 2003

  • 209

    授業の進め方

    概要

    演習Ⅰ 困難事例のアセスメントと看護援助法 2単位 <上野>

    (1) Orem-Underwoodのセルフケア理論を基盤として精神障害者の日常生活行動に対する看護

    援助方法を探求する。

    (2) Peplauの人間関係理論を学習し、治療的関係について探求する

    (3) 種々の状態にある患者と家族が抱える具体的な問題点について介入方法、創造的で具体的

    な看護援助法等についてエビデンスや文献を活用して検討する。

    ① 対応が難しい統合失調症患者のアセスメントと看護援助

    ② 対応が難しい気分障害患者のアセスメントと看護援助

    ③ 対応が難しい適応障害・不安障害・身体表現性障害患者のアセスメントと看護援助

    ④ 対応が難しい物質関連障害患者のアセスメントと看護援助

    ⑤ 対応が難しい人格障害・発達障害患者のアセスメントと看護援助

    ⑥ 対応が難しい身体疾患患者に伴う精神症状のアセスメントと看護援助

    ⑦ 対応が難しい摂食障害患者のアセスメントと看護援助

    ⑧ 拒否や攻撃性の強い患者・家族のアセスメントと看護援助

    演習Ⅱ 精神の健康問題に関するアセスメントと看護援助法の実施 2単位 <上野>

    2~3 日/週×3 週

    フィールドで参加観察やインタビューをとおして、諸理論と精神医学的知識を用いて分析を行

    い、症状や状態、言動の意味を見出し理解する。また、対象とする問題に適した看護援助方法の

    うち1つを選び、スーパービジョンを受けながら実施のための計画を立案する。

    ① 患者についてデータ収集を行い、自我機能と精神健康生活機能、特に日常生活行動と

    対人関係についての包括的アセスメントを行う。

    a. DSM診断

    b. 精神力動論・発達理論を用いたアプローチ

    現実との関係、対象関係、情動・衝動統制・防衛、思考過程、自律的自我機

    能、統合機能、良心・倫理・理想

    c. その他 各種質問紙、MSE、MHAなど

    ② 精神科病院入院中の患者との治療的関係の構築を試み、精神力動理論やセルフケア理

    論の理論枠組みを用いたアセスメントと看護介入方法の選択に際し、スーパービジョ

    ンを受けながら適切な方法を明らかにする。

    ③ 患者に必要と考えられる介入方法から 1つを選び、可能な範囲で実施する。事前に指

    導者または、教員のスーパービジョンを受けながら立案し、実施、評価をおこなう。

    支持的精神療法,心理教育,ストレスマネジメント,認知療法など

    成績評価の

    方法・基準

    演習Ⅰ:プレゼンテーションの内容とディスカッションの参加度(100%)

    演習Ⅱ:実習施設での演習内容と態度(50%)およびレポート(50%)

    備考 演習Ⅱの詳細については実習・演習要項参照

    ※演習時間は週 1.5 時間以上、詳細は担当教員と調整のうえ決定する。

  • 210

    科目コード 演習(高齢者看護CNS) Seminar - Certified Nurse Specialist in Gerontological Nursing 3060

    科目区分/単位数 履修年次 必修・選択

    演習・研究/4単位 1年次/通年 高齢者看護CNS必修

    講義形式 講師所在 受講場所

    - - (指導教員に確認)

    科目責任者 担当者

    湯浅美千代 湯浅美千代、杉山智子、島田広美、塩塚優子

    先修要件 高齢者看護CNSコースの学生のみ履修可

    キーワード アセスメント技術、高齢者への援助技術、ケアサポートシステム、介入計画

    授業概要

    特論で学んだ知識をもとに、老人看護専門看護師として高齢者とその家族に適用す

    るための高度な援助技術の習得を図る。

    パートⅠ:複雑な状況にある高齢者のアセスメント技術を習得する。

    パートⅡ:高齢者とその家族の援助に提供する援助技術を習得し、その適用方法を学

    ぶ。

    パートⅢ:ケア/ケアシステムの改善に関する介入のための技術を習得する。

    到達目標 1.複雑な状況にある高齢者についてアセスメントし、その結果を記述し、説明でき

    る。

    2.さまざまな援助技術を習得し、高齢者と家族の個別的な状況に応じて必要な援助

    を提案できる。

    3.高齢者とその家族に対して行われているケアやケアの提供システムを分析し、改

    善に向けた介入をその場に応じた具体的な方法として計画できる。

    授業外学習 パートⅠ:事例を包括的にアセスメントし、プレゼンテーション資料としてまとめる。

    授業後、再アセスメントした結果をまとめる。

    パートⅡ:習得したい技術とその方法を計画する。習得にあたって文献学習を行う。

    文献・実地に学習した内容をプレゼンテーションするための資料をまとめる。

    授業後、自己の課題についてまとめる。

    パートⅢ:ケア/ケアシステムの現状について分析し、プレゼンテーションするための

    資料をまとめる。介入方法を計画し、プレゼンテーションするための資料をまとめる。

    実地等で指導を受けた結果をまとめる。

    テキスト

    参考文献

    テキストは用いない。

    必要時、参考文献を紹介する。

  • 211

    授業の進め方

    概要

    パートⅠ(前期集中 7回):アセスメント技術演習(担当:島田、湯浅)

    学生が困難を感じた高齢者の事例(複数)について、包括的にアセスメントした結果を検討する。

    検討後、再アセスメントを行い、報告する。

    パートⅡ(通年 15回):病院・施設において提供される援助技術(担当:湯浅、杉山、島田)

    病院・施設において必要とされる以下の援助技術について、講義、文献検討、ロールプレイ、エ

    キスパートへのヒヤリング・見学等を通して高度な援助技術を学ぶ。援助技術を実際の高齢者に適

    用する上での目標設定、観察・配慮点、ならびに技術が実践の場に普及、定着するための企画・運

    営・管理方法、スタッフへの教育、コンサルテーション方法を検討する。

    ・日常生活援助 ・終末期ケア ・終末期の医療介入調整 ・家族のグリーフケア

    ・施設適応 ・日常生活の活性化と生活リズム調整 ・せん妄予防および対応

    ・転倒予防(リスクマネジメント) ・退院支援 ・セルフケア指導

    パートⅢ(後期集中 7回):サポートシステムの活用と構築方法演習(担当:湯浅、塩塚)

    学生が関与しているフィールドにおいて、ケア/ケアシステムの現状を分析し、改善に関する介

    入を企画し、フィールドの協力を得て実施し、その評価をフィールドの管理者、スタッフ、老人看

    護専門看護師を含めて検討する。

    成績評価の

    方法・基準

    プレゼンテーション準備・ディスカッション参加状況とレポートを、パートⅠ(25%)、

    パートⅡ(50%)、パートⅢ(25%)により総合的に評価する。

    備考 主体的に参加することを期待する。オフィスアワーを各教員が設けているので、メー

    ル等で積極的にコンタクトをとること。

    高齢者看護CNSコースの学生のみ履修可。

    ※演習時間は週 1.5 時間以上、詳細は担当教員と調整のうえ決定する。

  • 212

    科目コード 特別研究 Special Research 4000

    科目区分/単位数 履修年次 必修・選択

    演習・研究/6単位 1~2年次/通年 選択必修

    講義形式 講師所在 受講場所

    - - (指導教員に確認)

    担当教員 青木きよ子、飯島佐知子、伊藤龍子、伊藤隆子、岩渕和久、植木純、

    上野恭子、工藤綾子、櫻井しのぶ、髙橋眞理、村中陽子、湯浅美千代、

    大西麻未、小谷野康子、島田広美、杉山智子、髙谷真由美、長瀬雅子、

    永野光子、西田みゆき、浦川加代子、小川薫、川口千鶴、近藤ふさえ、美ノ谷新子

    授業概要

    (授業の進め方)

    特別研究は、専門領域の講義・演習による知識の活用および文献検討をふまえて、各

    分野に関する研究課題を科学的に探求する。研究テーマの明確化、研究計画書の作成、

    データ収集と結果、論文作成までの過程において指導する。

    到達目標 1. 研究計画書の作成に関する基本的な知識を説明できる。

    2. 専門看護領域の発展や専門知識・技術の向上・開発を図るために、科学的思考・

    論理的思考に基づいた研究活動を行うことができる。

    3. 研究を推進するに当たり、倫理観に裏付けられた研究的態度を身につけることが

    できる。

    授業外学習 各指導教員より指示する。

    テキスト

    参考文献

    成績評価の

    方法・基準

    評価基準に基づき、審査によって決定する。

    備考 自ら進んで学ぶ姿勢を望む。

    オフィスアワーを各担当教員が設けているので、メール等で連絡を取って、積極的に

    コンタクトを取ること。

    ※指導時間は週 1.5 時間以上、詳細は担当教員と調整のうえ決定する。

  • 213

    論文指導教員名と指導の概要

    ・青木きよ子

    慢性病を持つ人々とその家族のセルフケアを支援する課題を取り上げ、課題を解明するための研究方

    法を探索し、慢性病を持つ人とその家族のQOLの維持・向上を目指したより効果的な援助方法を探究す

    る過程を通して研究能力が身につけられるよう指導する。

    ・飯島佐知子

    人的資源管理、医療・看護の質の管理や経済評価に関する課題について探求し、研究指導を行う。

    ・伊藤龍子

    学修並びに看護実践を通して見出された小児看護学の研究課題に沿って研究を行い、修士論文を作成

    するための研究指導を行う。

    ・伊藤隆子

    在宅療養者とその家族に対して提供される看護実践の研究の動向を学修し、在宅療養者のQOLを高め

    自立を促進するための看護実践のあり方、課題解決のための方策を探求するための研究能力を培う。

    ・岩渕和久

    感染看護特論の講義をベースに感染と自然免疫についての研究手法を習得し、論文の完成を目標とする。

    ・植木 純

    生活習慣や生活行動、社会活動などのアセスメント、QOL、心理社会的なアセスメントに加え、身体の

    科学的かつ系統的なアセスメントを含む包括的なヘルスアセスメントを探求する。包括的に健康問題を判

    断し生活行動を支援できる能力を養うとともに、多彩な研究を展開できるように指導する。

    ・上野恭子

    リエゾン精神看護学領域と狭義精神看護学領域から看護の発展に寄与する課題を選択する。研究論文の

    クリティークを通して課題とした現象の背景を調べ、研究テーマとそれに適した研究手法を検討する。

    さらに修士論文の完成に至るまでのプロセスに沿った指導をする。一連の過程をとおして、課題を探究

    するために必要な研究能力と姿勢を培う。

    ・工藤綾子

    地域における感染症問題や医療関連感染の予防と感染拡大防止についての研究課題について探究し、

    修士論文を完成するための能力を培う。

    ・櫻井しのぶ

    地域看護学領域における健康課題に関連する研究課題を選択し、その課題を解決するための研究のプ

    ロセスを通して修士論文を完成するための指導を行う。

    ・髙橋眞理

    女性の生涯の健康問題や周産期母子・家族への援助などのウイメンズヘルス看護学領域において、自

    ら選んだ専門の研究課題について、実験研究あるいは調査研究を行い、修士論文を完成するまでの研究

    プロセスを指導する。

    ・村中陽子

    看護学教育の目的・目標を達成するための教育方法の検討、教育の個別化に対応できる教材の開発、

    看護理論の実践的検証、看護に貢献できるツールの開発、キャリア・デベロップメント等に関する課題

    について研究指導を行う。具体的には、修士論文提出に至る日程に沿って、研究プロセスを指導する。

  • 214

    ・湯浅美千代

    高齢者とその家族への看護における課題を取り上げ、その課題を探求するための研究方法をさまざま

    な研究手法から検討し、フィールドでのデータ収集と分析、考察により、論文としてまとめる。この過

    程を通して看護実践に関わる研究能力を高める。

    ・大西麻未

    医療・看護の質を高めるための管理方法について、組織化の方法、人材育成、管理者の行動、職務環

    境等を中心とした研究課題について、修士論文作成のための指導を行う。

    ・小谷野康子

    メンタルヘルスに関連する看護課題について研究テーマを科学的に探究し、修士論文作成の一連の過

    程を通して研究能力を高められるよう指導する。

    ・島田広美

    回復期にある高齢者とその家族に関する課題を取り上げ、研究課題の明確化、研究課題に即した研究

    方法の検討、研究計画書の作成、データ収集・分析、論文作成の過程を通し、研究者として必要な能力

    を修得できるように指導する。

    ・杉山智子

    高齢者看護領域における課題をあげ、その課題に沿った研究方法の検討や援助方法を探究する中で研

    究プロセスを修得し、研究能力を高められるよう指導を行う。

    ・髙谷真由美

    慢性疾患を持つ人とその家族のセルフケア行動やその関連要因、療養行動の継続や症状コントロー

    ル、ストレスマネジメントに関する研究課題を明確化し、適切な方法でデータを収集・分析し、看護ケ

    アへの示唆につながる看護研究の遂行能力を養えるように指導する。

    ・長瀬雅子

    慢性的な疾患あるいは障害を抱えた人々とその家族のQOL維持、向上に関する課題を選択し、その課

    題を探求するための研究方法をさまざまな研究手法から検討する。また、フィールドでのデータ収集、

    その分析と考察、論文作成の過程を通して研究能力を身につけられるよう指導する。

    ・永野光子

    看護基礎教育、看護継続教育に関わる研究課題について、研究課題の明確化から修士論文作成の過程

    を通し、研究者としての基礎的能力を修得できるよう指導する。

    ・西田みゆき

    子どもと家族への看護における課題を明確にし、その課題を探求するための研究方法を選択する。そ

    の上で、研究のプロセスを実施し修士論文として完成させる能力を身に着けられるように指導する。

    ・浦川加代子

    論文作成および成果発表に必要な研究技術を習得する。精神の健康に関連する諸問題について国内外

    の文献を検討し、自己の研究課題を明らかにした後、研究計画書を作成し研究の実施前にデータ分析方

    法を学習し習得できるよう指導する。

    ・小川薫

    健康状態に関連した診断・治療をおこなうために必要な実際的な基本的知識とフィジカルアセスメン

    トを習得し、これに基づいた臨床的推論能力と問題解決能力を養う。

    ・川口千鶴

    学修並びに看護実践を通して見出された小児看護学の研究課題に沿って研究を行い、修士論文を作成

    するための研究指導を行う。

  • 215

    ・近藤ふさえ

    慢性疾患をもつ人々とその家族への看護における自己の研究課題を探求し、その解決のための研究の

    プロセス学修し、修士論文をまとめるプロセスをとおして研究能力が身につけられるように指導する。

    ・美ノ谷新子

    在宅看護の実践活動から見出した研究課題に対し研究的態度で解決の糸口を見い出す。すなわち、研

    究課題の選定、研究目的の妥当性、研究方法の探索、研究データの処理と考察の一連の過程を通じて研

    究能力を養う。

  • 216

    科目コード 課題研究(慢性看護CNS) Assignment Research - Certified Nurse Specialist in Chronic Care Nursing 4010

    科目区分/単位数 履修年次 必修・選択

    演習・研究/4単位 1~2年次/通年 慢性看護CNS必修

    講義形式 講師所在 受講場所

    - - (指導教員に確認)

    科目責任者 担当者

    青木きよ子 青木きよ子、髙谷真由美、長瀬雅子

    キーワード 慢性病 看護支援 研究方法

    授業概要

    (授業の進め方)

    慢性病をもつ人々の複雑で解決困難な課題に対する看護実践を通して、家族の身体

    的・心理的・家族的・社会的な問題、治療環境整備に関する問題の解決に向けた研究

    課題を明確にする。研究課題の解明にむけて臨床実践の場で看護介入を行い、得られ

    たデータを分析し、その成果をまとめるという過程を通して、実践に活用できる研究

    能力を身に付ける。

    1.研究課題の明確化

    慢性病を持つ人々および家族に対する看護実践の中から、患者および家族の身

    体的・心理的・家族的・社会的な問題、治療環境整備に関する問題の解決に向

    けた研究課題を明確にする。

    2.研究計画書の作成

    3.研究計画に基づくデータ収集あるいは技術開発

    4.データの分析・技術開発経過のまとめと考察

    5.臨床適用の検討

    6.論文の提出

    7.論文内容の審査

    8.論文内容の発表

    到達目標 1. 文献検討のあり方について説明できる。

    2. 各自の課題について倫理的配慮を踏まえた研究計画を作成することができる。

    3. 研究計画に基づいたデータ収集、技術開発を実践できる。

    4. 結果を論文化するとともに、効果的にプレゼンテーションすることができる。

    5. 研究を実践に活用するための研究への取り組み姿勢を示すことができる。

    授業外学習 ・研究協力施設・協力者への交渉を行う。

    ・成果を関連学会への発表するための準備を行う。

    テキスト

    参考文献

    適宜紹介する。

    成績評価の

    方法・基準

    研究課題の明確化、研究計画書の作成、研究計画に基づくデータ収集あるいは技術開

    発、データの分析・技術開発経過のまとめと考察、臨床適用の検討などの研究プロセ

    スと研究成果を評価基準に沿って評価する。

    備考 1・2年次に取り組む。研究課題によっては、実習と並行して進めることもある。

    担当教員と連絡を取って主体的に進めること。

    ※指導時間は週 1.5 時間以上、詳細は担当教員と調整のうえ決定する。

  • 217

    科目コード 課題研究(がん看護CNS) Assignment Research - Certified Nurse Specialist in Cancer Nursing 4020

    科目区分/単位数 履修年次 必修・選択

    演習・研究/4単位 1~2年次/通年 がん看護CNS必修

    講義形式 講師所在 受講場所

    - 浦安 (指導教員に確認)

    科目責任者 担当者

    岡本明美 岡本明美

    キーワード 文献検討、研究計画立案、データ収集、データ分析、論文作成

    授業概要

    (授業の進め方)

    自身の専門領域に関わるがん患者とその家族の抱えている看護上の問題を取り上げ、

    現実の看護現象を通して実証的に研究を行う能力を養う。

    A.課題の明確化

    ・緩和ケア、終末期、がん性疼痛、化学療法、放射線療法、の看護についての課題

    B.研究計画書の作成

    C.研究計画書に基づくデータ収集

    D.調査結果の科学的分析

    E.調査結果の論理的考察

    F.論文の提出

    G.論文内容の審査

    H.論文内容の発表

    到達目標 1.専門領域に関わるがん患者とその家族の抱えている看護上の問題に即して、研究

    計画書を作成できる。

    2.研究計画書に基づいて、データを収集し、結果の分析・考察を行って、論文とし

    て記述できる。

    授業外学習 AからEまでは、ゼミ形式で授業を行うため、毎回ゼミ資料を作成する。

    テキスト

    参考文献

    1. D.F.ポーリット:看護研究 原理と方法、第2版、医学書院、2010.

    2. 玉腰暁子:医療現場における調査研究倫理ハンドブック、医学書院、2011.

    3. 小笠原知枝:これからの看護研究 基礎と応用、第3版、ヌーヴェルヒロカワ、

    2012.

    成績評価の

    方法・基準

    研究プロセス(20%)、完成した論文(80%)、発表(10%)

    備考 がん看護CNSコースの学生のみ履修可。

    ※指導時間は週 1.5 時間以上、詳細は担当教員と調整のうえ決定する。

  • 218

    科目コード 課題研究(感染看護CNS) Assignment Research - Certified Nurse Specialist in Infection Control Nursing 4030

    科目区分/単位数 履修年次 必修・選択

    演習・研究/4単位 1年次/通年 感染看護CNS必修

    講義形式 講師所在 受講場所

    特殊 浦安キャンパス 16研究室

    科目責任者 担当者

    工藤綾子 工藤綾子 他

    キーワード 研究課題の明確化、研究計画書の作成、研究計画書の発表

    授業概要

    (授業の進め方)

    感染症に罹患しやすい易感染患者や感染症を抱える人々の複雑で解決困難な課題に

    対する看護実践を通して、感染予防・感染症の拡大防止の視点からの環境調整、身体

    的・心理的・家族的・社会的な問題、隔離を必要とする治療環境整備に関する問題の

    解決に向けた研究課題を明確にする。研究課題の解明にむけて臨床実践の場で看護介

    入を行い、得られたデータを分析、評価の過程を通して、実践に活用できる研究能力

    を身に付け、論文として提出する。

    1.研究課題の明確化

    2.研究計画書の作成

    3.研究計画に基づく調査

    4.データの科学的分析

    5.結果に対する論理的考察

    6.論文の提出

    7.論文内容の審査

    8.論文内容の発表

    ※ 病院施設内外を問わず、あらゆる状況において、感染症の発症の予防・制御等

    の的確な戦略を立案し、実践指導が出来るために必要となる研究能力を身につ

    けることを求める。

    具体的な研究内容については、指導教員とよく相談して決定する。

    到達目標 1)研究課題の明確化し、研究計画書を作成することができる

    2)研究計画書の発表ができる。

    3)計画書に基づきデータ収集ができる

    4)結果に対する論理的考察をすることができる

    5)論文を整理し提出することができる

    授業外学習 [予習]:研究計画書に基づいた関連文献の検討をしてくる。

    [復習]:調査並びに文献整理後は課題を明確し、次の研究テーマを明確にする。

    テキスト

    参考文献

    必要時、適宜紹介する。

    成績評価の

    方法・基準

    到達目標の5点の習得状況について、研究課題の明確化、研究計画書の作成、研究計画

    に基づくデータ収集あるいは技術開発、データの分析・開発経過のまとめと考察、臨

    床適用の検討などの研究プロセスと研究成果から評価する。研究プロセス60%、研究

    成果40%

    備考 主として2年次に取り組む。研究課題によっては、実習と並行して進めることもある。

    オフィスアワーを担当教員が設けているので、メール等で連絡を取って、積極的にコ

    ンタクトを取ること。 ※指導時間は週 1.5 時間以上、詳細は担当教員と調整のうえ決定する。

  • 219

    科目コード 課題研究(小児看護CNS) Assignment Research - Certified Nurse Specialist in Child Health Nursing 4040

    科目区分/単位数 履修年次 必修・選択

    演習・研究/4単位 1年次/通年 小児看護CNS必修

    講義形式 講師所在 受講場所

    - - (指導教員に確認)

    科目責任者 担当者

    伊藤龍子 伊藤龍子、西田みゆき

    キーワード 研究課題 研究計画 研究方法論 データ収集 論文作成

    授業概要

    (授業の進め方)

    小児看護学の学修並びに看護実践を通して、子どもおよび/あるいは家族について見

    出された研究課題に沿って研究を行い、論文を作成することにより、看護実践に活用

    できる研究能力を養う。

    以下の手順で進める。

    1.研究課題の明確化

    2.研究計画書の作成

    3.研究計画書に基づくデータ収集

    4.データの分析

    5.結果と考察

    6.論文の提出

    7.論文内容の審査

    8.論文内容の発表

    到達目標

    1. 文献検討およびフィールド実習を通して研究課題を明確化し、研究計画書を作成

    できる。

    2. 研究計画書に基づいて、データ収集し、そのデータを分析できる。

    3. データ分析の結果を基に考察を行い、論文を作成できる。

    4. 論文審査による指摘事項の加筆修正を行い、修士論文発表会で発表できる。

    授業外学習

    3~5日毎に研究計画、データ収集、データ分析、結果と考察、図表、結論、要旨、

    文章表記などについて検討および評価し、論文を完成する。

    テキスト

    参考文献

    特論および演習で配布した購読文献を活用し、さらに自ら検索した関連書籍と論文

    を参考とする。

    成績評価の

    方法・基準

    課題研究の取り組み状況30%、成果物(課題研究論文)70%の配分により総合して

    評価する。

    備考

    ※指導時間は週 1.5 時間以上、詳細は担当教員と調整のうえ決定する。

  • 220

    科目コード 課題研究(精神看護CNS) Assignment Research - Certified Nurse Specialist in Psychiatric Mental Health Nursing 4050

    科目区分/単位数 履修年次 必修・選択

    演習・研究/4単位 1年次/通年 精神看護CNS必修

    講義形式 講師所在 受講場所

    - - (指導教員に確認)

    科目責任者 担当者

    上野恭子 上野恭子

    キーワード 質的記述研究デザイン、量的記述研究デザイン、研究倫理

    授業概要

    (授業の進め方)

    各自の専門領域における実践や臨床に関する事象から研究課題を設定し、科学的視点

    と理論的根拠をもって実証的に研究を行う能力を養う。

    実践や臨床に即したテーマが望ましい。

    研究論文20編程度を目安にクリティークをおこない、課題と方法を検討する

    データ収集時期や方法の詳細は、相談しながら決定する。

    1. 研究課題の設定 1年次後期

    2. 研究計画書作成

    3. データ収集 精神看護学実習終了後より開始

    4. データの分析と考察

    5. 論文作成

    6. 論文内容の審査

    7. 研究成果発表

    到達目標 1. 研究の一連の過程を理解し、実施できる

    2. 自分自身の現象の認識傾向を知り、妥当性または、厳密性を図る手段を考えるこ

    とができる

    3. 研究課題に適した研究デザインを選択することができる

    4. 得られた研究成果を決められた時間と方法で明確に説明できる

    授業外学習 1. ICR-web → ユーザー登録 →「 患者志向型研究コース(精神・神経領域)」から

    自分の研究に関連する講座の受講を勧める

    統計解析を用いる場合は、「臨床研究コース→生物統計基礎セミナー」を参照

    テキスト

    参考文献

    1. D.F.ポーリット & C.T.ベック(近藤潤子監訳):看護研究 原理と方法 第2版,

    医学書院,2010

    2. 南裕子編:看護における研究,日本看護協会出版会,2008

    その他適宜紹介する

    成績評価の

    方法・基準

    研究の取り組み状況(30%)と論文内容(70%)

    備考 研究指導日を決めて実施する。その都度、課題を明らかにし、プレゼンテーションを

    行う。

    ※指導時間は週 1.5 時間以上、詳細は担当教員と調整のうえ決定する。

  • 221

    科目コード 課題研究(高齢者看護CNS) Assignment Research - Certified Nurse Specialist in Gerontological Nursing 4060

    科目区分/単位数 履修年次 必修・選択

    演習・研究/4単位 1~2年次/通年 高齢者看護CNS必修

    講義形式 講師所在 受講場所

    - - (指導教員に確認)

    科目責任者 担当者

    湯浅美千代 湯浅美千代、杉山智子、島田広美

    キーワード 高齢者への看護、高齢者の家族への看護

    授業概要

    (授業の進め方)

    看護援助が必要な高齢者とその家族がもつさまざまな問題、臨床の場で取り組む必

    要がある改善課題、技術開発、看護職をはじめとする医療チームの問題などから、看

    護の発展に寄与する課題に焦点をあて、研究課題として明確化し、探索するプロセス

    を通して、実践の場で活用できる研究能力を修得する。

    1.研究課題の明確化

    課題の明確化のために、文献検討、ヒヤリングなどの小規模調査、教員および学

    生間、臨床スタッフ等とのディスカッションを行う。

    2.研究計画書の作成

    研究方法の検討を行い、計画書としてまとめる。研究方法は、対象者への調査だ

    けでなく、看護実践の評価、技術開発の取り組み、看護実践の改善プロセスなど、

    看護実践向上に寄与する新しい取り組みを表現し、評価する方法の開発を含む。

    3.研究計画に基づくデータ収集

    看護実践や技術開発プロセスや改善プロセスのデータ化を含む。

    4.データ分析、結果のまとめ、考察

    5.論文作成

    6.論文内容の審査、発表

    到達目標 高齢者とその家族に提供されている看護の実践上の課題から、テーマを明確にし、研

    究計画をたて、それに基づいてデータ収集、分析を行い、論文として記述できる。

    授業外学習 研究計画立案、実施および論文記述に関して、毎回課題を出す。

    課題をまとめ、発表できるよう準備すること。

    テキスト

    参考文献

    テキストは用いない。

    必要時、参考文献を紹介する。

    成績評価の

    方法・基準

    研究プロセス(30%)と研究成果(完成した論文)(60%)および発表(プレゼンテー

    ション)(10%)から評価する。

    備考 高齢者看護CNSコースの学生のみ履修可。

    実習と平行して進める。

    ※指導時間は週 1.5 時間以上、詳細は担当教員と調整のうえ決定する。