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1 植物性ペースト油剤~ラノリン代替~ Series 品名 表示名称 特徴 部外品 IECIC 2014 ダイマー酸エステル G ダイマージリノール酸ダイマー ジリノレイルビス(ベヘニル/ イソステアリル/フィトステリル) 独特のしっとり感・コク・なじみ感。 口紅では独特のとろける感触を演出。 GR ダイマージリノール酸ダイマー ジリノレイルビス(ベヘニル/ イソステアリル/フィトステリル)、 トリ水添ロジン酸グリセリル 強い毛束感と密着感、ツヤを付与。 スタイリング剤等のヘアケア製品に最適。 *1 S ダイマージリノール酸 (フィトステリル/イソステアリル/ セチル/ステアリル/ベヘニル) *Sは、Hの精製グレードです。 Plandool-Gに比べてべたつきが少ない。 メイク・乳化処方では密着感・感触を コントロール、しっとり感の付与。 H ジカル ボン酸 DP *2 ビスジグリセリルポリアシル アジペートー2 ペースト油剤。抱水性・顔料分散性良好。 “スキンケアメイクアップ゚”へのキー マテリアル。 アミノ酸誘導体 LG1 ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチド デシル/フィトステリル/ベヘニル) オリジナル製品。融点約70℃の固形油剤。 シリーズ中、最も高いラメラ液晶形成能と バリア機能。角層補修成分。 LG2 ラウロイルグルタミン酸ジ (フィトステリル/オクチドデシル) 液状油剤。ラメラ液晶形成。保湿効果、 バリア機能を付与。泡質改善効果。 LG3 ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチド デシル/フィトステリル/ベヘニル) 固形油剤。ラメラ液晶形成。 保湿効果、皮膚バリア機能を付与。 LG4 ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチ ドデシル/フィトステリル/ベヘニル) ペースト油剤。ラメラ液晶形成。 保湿効果、皮膚バリア機能を付与。 フィトステロール エステル MAS マカデミアナッツ脂肪酸 フィトステリル ペースト油剤。体温付近で、ラメラ液晶を 形成。優れたしっとり感と、高級感を演出。 SUN ヒマワリ種子油脂肪酸フィトステリル (オレイン酸フィトステリル) ペースト油剤。30℃付近でラメラ液晶を 形成。しっとり感を付与。 ISS イソステアリン酸フィトステリル 液状~ペースト油剤。30℃付近でラメラ 液晶を形成。さっぱりした感触を付与。 (*1) お問い合わせください。 (*2) Plandool-DPのみ部分植物由来です。 抱水性 保湿性 顔料分散性 酸化安定性 チキソトロピー性 ツヤ 光沢性 エモリエント性

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Page 1: Series酸化安定性試験(CDM試験) 測定方法:CDM試験 (基準油脂分析試験法2.4.28.2-93) 測定装置:ランシマット 679 測定条件:120 , Air 20L/h

1

植物性ペースト油剤~ラノリン代替~

Series

品名 表示名称 特徴 部外品IECIC

2014

ダイ

マー

酸エ

ステ

Gダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)

独特のしっとり感・コク・なじみ感。口紅では独特のとろける感触を演出。 ― ○

GR

ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)、トリ水添ロジン酸グリセリル

強い毛束感と密着感、ツヤを付与。スタイリング剤等のヘアケア製品に最適。 ― *1

S ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)*Sは、Hの精製グレードです。

Plandool-Gに比べてべたつきが少ない。メイク・乳化処方では密着感・感触をコントロール、しっとり感の付与。

○ ○

○ ○H

ジカ

ルボ

ン酸 DP

*2

ビスジグリセリルポリアシルアジペートー2

ペースト油剤。抱水性・顔料分散性良好。“スキンケアメイクアップ゚”へのキーマテリアル。

○ ○

アミ

ノ酸

誘導

LG1ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチドデシル/フィトステリル/ベヘニル)

オリジナル製品。融点約70℃の固形油剤。シリーズ中、最も高いラメラ液晶形成能とバリア機能。角層補修成分。

○ ○

LG2ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチドデシル)

液状油剤。ラメラ液晶形成。保湿効果、バリア機能を付与。泡質改善効果。

○ ○

LG3ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチドデシル/フィトステリル/ベヘニル)

固形油剤。ラメラ液晶形成。保湿効果、皮膚バリア機能を付与。

○ ○

LG4ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチドデシル/フィトステリル/ベヘニル)

ペースト油剤。ラメラ液晶形成。保湿効果、皮膚バリア機能を付与。 ○ ○

フィ

トス

テロ

ール

エス

テル

MASマカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル

ペースト油剤。体温付近で、ラメラ液晶を形成。優れたしっとり感と、高級感を演出。

○ ○

SUNヒマワリ種子油脂肪酸フィトステリル(オレイン酸フィトステリル)

ペースト油剤。30℃付近でラメラ液晶を形成。しっとり感を付与。

○ ○

ISS イソステアリン酸フィトステリル液状~ペースト油剤。30℃付近でラメラ液晶を形成。さっぱりした感触を付与。

○ ○

(*1) お問い合わせください。(*2) Plandool-DPのみ部分植物由来です。

抱水性保湿性

顔料分散性 酸化安定性

チキソトロピー性

ツヤ光沢性

エモリエント性

Page 2: Series酸化安定性試験(CDM試験) 測定方法:CDM試験 (基準油脂分析試験法2.4.28.2-93) 測定装置:ランシマット 679 測定条件:120 , Air 20L/h

ORC

O

C

O

OR'HO OH ORC

O

C

O

OR'

H2 H2

HO OH

ダイマージリノール酸(モノマー型)

ダイマージリノレイルアルコール(モノマー型)

MW約580 MW約550

OC

O

C

O

OR'ORC

O

C

O

O

n

ROHO OH

ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル(ポリマー型)(ダイマージリール酸とダイマージリノレイルアルコールのポリエステル)

モノ

マー

Plandool -H/-S

イソステアリルアルコール/フィトステロールLUSPLAN PI-DA

フィトステロール/イソステ/セチル/ステアリル/ベヘニルアルコール

LUSPLAN DD-ISイソステアリン酸

水添ロジン酸LUSPLAN DD-DHR

ポリ

マー

LUSPLANDD-DA7

(MW12,000)

LUSPLANDD-DA5

(MW6,000)

ベヘニル/イソステアリルアルコール/フィトステロール

Plandool-GR

トリ水添ロジン酸グリセリルと混合LUSPLAN DA-R

トリ水添ロジン酸グリセリルと混合

Plandool-G

LUSPLANSR-DM4

トリ(カプリン酸/カプリル酸)グリセリルと混合

PPG-3カプリリルエーテルと混合

テトライソステアリン酸ペンタエリスリチルと混合

LUSPLANSR series(MW70,000)

LUSPLANSR-DC5

LUSPLANSR-DP4

Plandool・LUSPLAN™ 体系図

Page 3: Series酸化安定性試験(CDM試験) 測定方法:CDM試験 (基準油脂分析試験法2.4.28.2-93) 測定装置:ランシマット 679 測定条件:120 , Air 20L/h

基礎物性

製品名粘度 (mPa・s)

60oC

屈折率

40oC融点 抱水率(%)

Pla

nd

oo

l

G 500 1.475 40oC 250

GR 600 1.480 40oC -

H

S200 1.478 40oC 300

DP 300 1.461 40oC 200

LG1 - - 70oC -

LG2 1,500 (25oC) 1.481 -8oC 412

LG3 200 1.475 60oC 365

LG4 150 1.474 50oC 372

MAS 200 1.515 45oC -

SUN 200 1.507 30oC -

ISS 300 1.503 15oC -

1.43

1.44

1.45

1.46

1.47

1.48

1.49

1 10 100 1000

粘度 (mPa・s, at 60℃)

屈折

率 (

at

40℃

)

ヒマシ油

流動パラフィンP70

Plandool-H

ラノリン

トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン

パルミチン酸オクチル

トリオクタノイン

〔粘度-屈折率〕 〔温度-粘度〕

10

100

1000

10000

100000

20 30 40 50 60 70

温度(℃)

粘度

(m

Pa

・s

Plandool-GR

Plandool-G

Plandool-DP

Plandool-Hラノリン

Page 4: Series酸化安定性試験(CDM試験) 測定方法:CDM試験 (基準油脂分析試験法2.4.28.2-93) 測定装置:ランシマット 679 測定条件:120 , Air 20L/h

抱水率

測定方法 : 英国薬局方(BP)、ラノリンの含水価(Water absorption capacity)測定法に準じて行った。

試料10gに、精製水を0.2から0.5mlずつ滴下しながら練り込み、水が入らなくなった点を

終点とし、試料に対する百分率で示した。

含んだ水の量(g)抱水性(%) = ×100

サンプル(10g)

✔ Plandoolシリーズは高い抱水性を示します。

Plandool-G -H -DP -MAS -SUN -ISS ラノリン ワセリン オリーブ油

0

100

200

300

400

抱水

性(

%)

油剤

Plandool-G

濃度10%

Plandool-H/-S

濃度10%

Plandool-DP

濃度10%

熱時 25℃ 熱時 25℃ 熱時 25℃

エタノール × × × × × ×

グリセリン × × × × × ×

オレイルアルコール ○ ○ ○ ○ ○ ○

オクタン酸セチル(CIO) ○ ○ ○ ○ ○ ○

トリオクタノイン ○ ○ ○ ○ ○ ○

ヒマシ油 × × ○ × ○ ○

オリーブ油 ○ ○ ○ ○ ○ ○

流動パラフィンP70 ○ ○ ○ ○ ○ ○

ポリイソプテン ○ ○ ○ ○ ○ ○

シクロメチコン × × × × × ×

ジメチコン × × × × × ×

フェニルジメチコン ○ × ○ ○ ○ ×

シクロメチコン+CIO (1:1) ○ ○ ○ ○ ○ ○

ジメチコン+CIO (1:1) ○ × ○ ○ ○ ×

溶解性

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塗布光沢度

<光沢度測定法> 流動パラフィン/セレシン/各試料=50/20/30wt%の配合比でスティックを調製し、パラフィン紙に一定量を塗布し、グロスメーター(反射率 60゚-60゚) にて光沢度を測定した。

0

10

20

30

40

50

60

光沢

なし ワセリン ラノリン Plandoo l-G Plandoo l-H Plandoo l-DPなし ワセリン ラノリン Plandool-G -H -DP

酸化安定性

0

20

40

60

80

100

0 6 12 18 24

時間(hr)

Co

nd

ucti

vit

y (

μS

/cm

)

Plandoo-H

Plandool-G

ヒマシ油

酸化安定性試験(CDM試験)

測定方法:CDM試験(基準油脂分析試験法2.4.28.2-93)

測定装置:ランシマット 679測定条件:120℃, Air 20L/h

顔料分散性

測定方法:酸化チタン(又はベンガラ)に試料を20wt%加え、流動パラフィンを徐々に加えながら

スパーテルでよくかき混ぜ、Wet Point及びFlow Pointを求めた。

Wet Point : 全体が一つにまとまる流動パラフィンの最小量(g/100g顔料)。Flow Point : 均一な流動性を示すようになる流動パラフィンの最小量(g/100g顔料)。

0 100 200 300 400

Flow Point (g/100g顔料)

[二酸化チタン*1の分散性] [ベンガラ*2の分散性]

悪良 分散性

0 100 200 300

Flow Point (g/100g顔料)

Liqu id Parafine

Plandool-G

Plandool-H

Plandool-DP

Lanol in

Caster Oi l

Ol ive Oi l

流動パラフィンP70

ラノリン

ヒマシ油

オリーブ油

悪良 分散性

Page 6: Series酸化安定性試験(CDM試験) 測定方法:CDM試験 (基準油脂分析試験法2.4.28.2-93) 測定装置:ランシマット 679 測定条件:120 , Air 20L/h

泡質改善

・泡質が細かく、クリーミーでもっちりなめらかな、持続性のある泡になります。・洗浄後の肌の水分量を向上させます。・すすぎ後はつっぱらず、しっとり、なめらかな肌になります。

Plandool-LG2を洗浄剤に配合すると

1.0

2.0

3.0

4.0

5.0

泡立ちの速さ

泡の細かさ

弾力泡の滑らかさ

すすぎ速さ

泡の量しっとり

感つっぱらなさ

【洗浄料に配合した際の使用感改善効果】

すすぎ後使用感泡質良

相対評価点

ブランク Plandool-LG2配合洗浄料

滑らかさ

【泡の細かさ評価】

<試験方法>1) Plandool–LG2 0.5% 配合/未配合(ブランク)の洗浄料(処方番号:LG2SB01)を調製する。2)各洗浄料を0.2g取り、約35℃の温水5gを加えて泡立てネットで2分こすり泡たてる。3)泡をシャーレにとり、上部をマイクロスコープ100倍で観察する。

ブランク

泡が粗く大きい

Plandool-LG2 配合

泡がきめ細かい

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ラメラ構造

✔ Plandool-LGシリーズ/-MAS/-SUN/-ISSは、ラメラ液晶構造を形成します。

測定方法:試料1gと水3gを乳鉢に取り、乳棒で混錬し含水物を作製。この含水物をスライドガラス上に少量乗せてプレパラートで挟み、室温にて偏光顕微鏡像を観測した。

Plandool-LG1 Plandool-LG3

Plandool-MAS

試験方法:Plandool-MASを80℃に加温し、完全に溶解させ、試験試料10μLをスライドグラスにとり、35℃まで徐々に冷却させながらマイクロスコープを用いて、ラメラ液晶を観察する。

試験方法:試料スライドグラスにとり、常温から30℃まで徐々に加温しながらマイクロスコープを用いて、ラメラ液晶を観察する。

Plandool-ISSPlandool-SUN

日本精化HP

*本書記載事項を弊社に無断で複写、転用することを禁じます。記載事項につき、ご使用をお考えの際には、予め弊社にお問い合わせをお願い致します。また、本書記載の内容は、予告なしに変更させて頂く場合があります。

*記載しております処方はあくまで参考処方です。安定性、安全性、特許等の制約につきましては充分に調査の上ご検討下さい。

*本資料に記載した事項は、信頼できる実験事実に基づいて作成していますが、実際の実験結果を確実に保証するものではありません。

*Plandool、LUSPLANは、日本精化株式会社の登録商標です。

本社:〒541-0051 大阪府大阪市中央区備後町2丁目4番9号 東京支店:〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町4番9号TEL (06)-6231-4781 TEL (03)-3664-7781