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Systemwalker Resource Coordinator V12 インストールガイド J2X0-6501-02Z2(01) Solaris™ オペレーティングシステム

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Page 1: Systemwalker Resource Coordinator V12 インス …...マニュアル体系 リソースコーディネータのマニュアルには、以下のものがあります。必要に応じて、それぞれのマニュ

Systemwalker Resource Coordinator

V12

インストールガイド

J2X0-6501-02Z2(01)

Solaris™ オペレーティングシステム

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まえがき

本書の目的

本書は、Systemwalker Resource Coordinator (以下、リソースコーディネータ) のインストール方法に

ついて説明しています。

本書の読者

本書は、リソースコーディネータを使用したシステムの導入を行う運用管理者を対象にします。

なお、本書利用前に必ず、「Systemwalker Resource Coordinator V12 コンセプトガイド」をご一読くだ

さい。

また、システムを構築するにあたり、導入するサーバやストレージ、ネットワーク機器の基本的な設定

方法を理解していることを前提としています。

本書の構成

本書は、第1章~第9章、および付録で構成されています。各章の内容は以下のとおりです。

見出し 内容

第1章 ソフトウェア構成 リソースコーディネータのソフトウェア構成について説明しま

す。

第2章 インストールの流れ リソースコーディネータのインストールの流れについて説明し

ます。

第3章 制限事項と注意事項 リソースコーディネータの制限事項や注意事項について説明し

ます。

第4章 マネージャのインストールと

セットアップ

リソースコーディネータのマネージャのインストールについて

説明します。

第5章 クライアントのインストールと

セットアップ

リソースコーディネータのクライアントのインストールについ

て説明します。

第6章 エージェントのインストールと

セットアップ

リソースコーディネータのエージェントのインストールについ

て説明します。

第7章 エージェントのアンインストール リソースコーディネータのエージェントのアンインストールに

ついて説明します。

第8章 クライアントのアンインストール リソースコーディネータのクライアントのアンインストールに

ついて説明します。

第9章 マネージャのアンインストール リソースコーディネータのマネージャのアンインストールにつ

いて説明します。

付録A 運用管理サーバの高可用化 運用管理サーバをクラスタ構成にする場合の手順について説明

します。

付録B SNIA HBA API ライブラリの

インストール

SNIA HBA API ライブラリのインストールの手順について説明し

ます。

付録C 統合インストーラでのインストール エージェントを統合インストーラでインストールする場合につ

いて説明します。

付録D チェックスクリプト エージェントを統合インストーラでインストールした場合、各

システムのチェックを行うスクリプトについて説明します。

付録E パーティション機能を持つ機種を

含む場合の運用

管理対象サーバノードにパーティション機能を持つ機種を含む

場合の運用について説明します。

付録F Enhanced Support Facility パッチの

適用 Enhanced Support Facility パッチの適用について説明します。

付録G Interstage Application Server Smart

Repository の導入

Interstage Application Server Smart Repository の導入につ

いて説明します。

付録H シングルユーザモードにおける CD-ROM の

手動マウント

Solaris 9 OS 環境のシングルユーザモードにおける CD-ROM の

手動マウントの手順について説明します。

i

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本書の表記について

本書中の表記方法は以下のとおりです。

参照先は「 」でくくります。

メニュー名は [ ] でくくります。

メニューの選択順を [ ]-[ ] の形式で示します。

ボタン名は < > でくくります。

可変部分は斜体で示します。

特に強調が必要な文字列、数値を " " でくくります。

コマンド使用例などの例の記述には、<例> をつけます。

ポイントとなる内容について説明します。

注意する項目について説明します。

参考となる内容について説明します。

参照するマニュアル名などを説明します。

ii

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マニュアル体系

リソースコーディネータのマニュアルには、以下のものがあります。必要に応じて、それぞれのマニュ

アルをお読みください。

● Systemwalker Resource Coordinator V12 コンセプトガイド

製品コンセプト、製品の特長、導入効果について説明しています。

● Systemwalker Resource Coordinator V12 インストールガイド (本書)

導入、設定方法を説明しています。

● Systemwalker Resource Coordinator V12 ユーザーズガイド

製品の概要、機能の説明、および操作、保守などの運用方法を説明しています。

● Systemwalker Resource Coordinator V12 ユーザーズガイド ストレージ管理編

ストレージに関する運用方法を説明しています。

● Systemwalker Resource Coordinator V12 メッセージ説明書 ストレージ管理編

ストレージリソースマネージャが表示するメッセージを説明しています。

● Systemwalker Resource Coordinator V12 イベント説明書

ストレージリソースマネージャが表示するハードウェア機器の状態について説明しています。

● Systemwalker Resource Coordinator V12 ユーザーズガイド 仮想ボリューム管理編

仮想ボリュームリソースマネージャの導入、設定、運用、および保守の際に必要に応じて参照す

る詳細情報について説明しています。

● Systemwalker Resource Coordinator V12 ユーザーズガイド 仮想ストレージ管理編

仮想ストレージ管理 (Virtual Storage Conductor) の機能と使用方法を説明しています。

● Systemwalker Resource Coordinator V12 ユーザーズガイド リモートコンソールマネージャ編

リモートコンソールマネージャの機能と操作方法について説明しています。

● Systemwalker Resource Coordinator V12 ユーザーズガイド 統合インストーラ編

統合インストーラの機能と操作方法、およびインストールサーバの構築方法について説明してい

ます。

● Systemwalker Resource Coordinator V12 ユーザーズガイド サーバ管理編

サーバリソースマネージャの機能と操作方法について説明しています。

Systemwalker 技術情報ホームページ

Systemwalker 技術情報ホームページでは、 新のマニュアルや Systemwalker の応用方法などを公開し

ています。まず 初に、Systemwalker 技術情報ホームページを参照することをお勧めします。なお、ユ

ーザ名およびパスワードの入力要求があった場合は、ソフトウェア説明書に記載していますユーザ名お

よびパスワードを入力してください。

URL: http://systemwalker.fujitsu.com/jp/man/

関連マニュアル

以下のマニュアルを必要に応じて参照してください。

● PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.1

● PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.1

● インストールガイド PRIMECLUSTER Enterprise Edition 4.1A30

● Softek Storage Cruiser インストールガイド

● System Console Software インストールガイド

● Enhanced Support Facility システムパラメータ診断ユーザーズガイド

● Interstage Application Server インストールガイド

● Interstage Application Server アンインストール

● Interstage Application Server Smart Repository 運用ガイド

● Interstage Application Server Webサーバ運用ガイド (Interstage HTTP Server編)

● Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド

● Interstage Application Server メッセージ集

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略称 正式名称 略語

Microsoft(R) Windows(R) 2000 Professional

operating system Windows 2000 Professional

Microsoft(R) Windows(R) XP Professional

operating system Windows XP Professional

Solaris(TM) Operating System Solaris OS

Solaris(TM) 8 Operating System Solaris 8 OS

Solaris(TM) 9 Operating System Solaris 9 OS

● 次の製品すべてを指す場合は、「Windows」と表記します。

Microsoft(R) Windows(R) 2000 Professional operating system

Microsoft(R) Windows(R) XP Professional operating system

● 次の製品を「リソースコーディネータ」と表記します。

Systemwalker Resource Coordinator

輸出管理規制表記

当社ドキュメントには、外国為替および外国貿易管理法に基づく特定技術が含まれていることがありま

す。特定技術が含まれている場合は、当該ドキュメントを輸出または非居住者に提供するとき、同法に

基づく許可が必要となります。

商標について

● Sun、Sun Microsystems、Sun ロゴ、Solaris およびすべての Solaris に関連する商標およびロ

ゴは、米国 およびその他の国における米国 Sun Microsystems, Inc. の商標または登録商標であ

り、同社のライセンスを受けて使用しています。

● Netscape 、 Netscape Navigator お よ び Netscape Communication は 、 米 国 Netscape

Communications Corporation 社の商標です。

● Microsoft、Windows、Windows2000、Windows2003、Windows XP および Internet Explorer は、

米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標、または登録商標です。

● Interstage、Systemwalker は富士通株式会社の登録商標です。

● その他の会社名および製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

お願い

本書を無断で他に転載しないようお願いします。

本書は予告なしに変更されることがあります。

変更履歴

変更箇所 変更内容

4.1.1.2.3 排他ソフトウェア

Windows 対応のソフトウェアのため、表から以下を削除。

● Interstage Application Server Plus Developer

● Interstage Knowledge Server

● Interstage Contentwiz

4.1.4.2 サイト管理者用ログ

インアカウントの作成 サイトマネージャの停止確認に関する注意事項を追記。

2005年 6月 第2版

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2005

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目次 第1章 ソフトウェア構成................................................................................. 1 1.1 CD-ROM 構成...................................................................................... 2 1.2 ソフトウェア構成................................................................................. 3 1.2.1 サイトマネージャ............................................................................. 3 1.2.2 ドメインマネージャ........................................................................... 3 1.2.3 クライアント................................................................................. 4 1.2.4 エージェント................................................................................. 4

第2章 インストールの流れ............................................................................... 7 2.1 統合インストーラを利用しない場合................................................................. 8 2.2 統合インストーラを利用する場合................................................................... 9

第3章 制限事項と注意事項.............................................................................. 11 3.1 リソースコーディネータの制限事項................................................................ 12 3.2 リソースコーディネータの注意事項................................................................ 13

第4章 マネージャのインストールとセットアップ.......................................................... 15 4.1 サイトマネージャ................................................................................ 16 4.1.1 動作環境.................................................................................... 16 4.1.1.1 ハードウェア条件........................................................................ 16 4.1.1.2 ソフトウェア条件........................................................................ 16

4.1.2 注意事項.................................................................................... 20 4.1.3 インストール手順............................................................................ 21 4.1.3.1 インストール前準備...................................................................... 21 4.1.3.2 インストール時間........................................................................ 22 4.1.3.3 ソフトウェアのインストール.............................................................. 22

4.1.4 インストール後のセットアップ................................................................ 24 4.1.4.1 /etc/inet/services の設定............................................................... 24 4.1.4.2 サイト管理者用ログインアカウントの作成.................................................. 25 4.1.4.3 システムの言語設定...................................................................... 34 4.1.4.4 他社製ディスクアレイ装置を管理するための設定............................................ 34 4.1.4.5 システムの再起動........................................................................ 34

4.2 ドメインマネージャ.............................................................................. 35 4.2.1 動作環境.................................................................................... 35 4.2.1.1 ハードウェア条件........................................................................ 35 4.2.1.2 ソフトウェア条件........................................................................ 35

4.2.2 注意事項.................................................................................... 37 4.2.3 インストール手順............................................................................ 38 4.2.3.1 インストール前準備...................................................................... 38 4.2.3.2 インストール時間........................................................................ 38 4.2.3.3 ソフトウェアのインストール.............................................................. 38

4.2.4 インストール後のセットアップ................................................................ 40 4.2.4.1 /etc/inet/services の設定............................................................... 40 4.2.4.2 システムの再起動........................................................................ 41

第5章 クライアントのインストールとセットアップ........................................................ 43 5.1 動作環境........................................................................................ 44 5.1.1 ハードウェア条件............................................................................ 44 5.1.2 ソフトウェア条件............................................................................ 44 5.1.2.1 前提基本ソフトウェア.................................................................... 44 5.1.2.2 必須ソフトウェア........................................................................ 44 5.1.2.3 排他ソフトウェア........................................................................ 45 5.1.2.4 ディスク容量............................................................................ 45 5.1.2.5 メモリ容量.............................................................................. 45

5.2 インストール手順................................................................................ 46 5.2.1 インストールの前準備........................................................................ 46 5.2.2 インストール時間............................................................................ 46 5.2.3 ソフトウェアのインストール.................................................................. 47

5.3 インストール後のセットアップ.................................................................... 51 5.3.1 他社製ディスクアレイ装置を管理するための設定................................................ 51 5.3.2 Eclipse ヘルプ・システムを利用するための設定................................................ 51 5.3.3 サイトマネージャと通信するための設定........................................................ 52

v

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第6章 エージェントのインストールとセットアップ........................................................ 53 6.1 動作環境........................................................................................ 54 6.1.1 ハードウェア条件............................................................................ 54 6.1.2 ソフトウェア条件............................................................................ 54 6.1.2.1 前提基本ソフトウェア.................................................................... 54 6.1.2.2 必須ソフトウェア........................................................................ 55 6.1.2.3 排他ソフトウェア........................................................................ 56 6.1.2.4 必須パッチ.............................................................................. 56 6.1.2.5 静的ディスク容量........................................................................ 57 6.1.2.6 動的ディスク容量........................................................................ 57 6.1.2.7 メモリ容量.............................................................................. 57 6.1.2.8 スワップ容量............................................................................ 58

6.2 注意事項........................................................................................ 59 6.3 インストール手順................................................................................ 60 6.3.1 インストール前準備.......................................................................... 60 6.3.2 インストール時間............................................................................ 61 6.3.3 ソフトウェアのインストール.................................................................. 61

6.4 インストール後のセットアップ.................................................................... 63 6.4.1 /etc/inet/hosts の設定...................................................................... 63 6.4.2 /etc/inet/services の設定................................................................... 63 6.4.3 エージェントの管理 LAN の IP アドレス設定................................................... 63 6.4.4 SNIA HBA API ライブラリのインストールと設定................................................. 65 6.4.5 ネットワーク監視の設定...................................................................... 65 6.4.6 システムの再起動............................................................................ 65

第7章 エージェントのアンインストール.................................................................. 67 7.1 エージェントの停止.............................................................................. 68 7.2 アンインストール................................................................................ 69

第8章 クライアントのアンインストール.................................................................. 71 8.1 アンインストール................................................................................ 72

第9章 マネージャのアンインストール.................................................................... 75 9.1 サイトマネージャのアンインストール.............................................................. 76 9.1.1 サイトマネージャの停止...................................................................... 76 9.1.2 アンインストール............................................................................ 77

9.2 ドメインマネージャのアンインストール............................................................ 79 9.2.1 ドメインマネージャの停止.................................................................... 79 9.2.2 アンインストール............................................................................ 79

付録A 運用管理サーバの高可用化........................................................................ 81 A.1 クラスタシステムとは............................................................................ 81 A.2 サポート対象.................................................................................... 82 A.3 マネージャのインストール........................................................................ 82 A.3.1 マネージャを新規にインストールする.......................................................... 82

A.4 マネージャ業務のセットアップ.................................................................... 84 A.4.1 事前確認.................................................................................... 84 A.4.2 マネージャ業務のセットアップの流れ.......................................................... 85 A.4.3 マネージャ業務セットアップ作業詳細.......................................................... 86

A.5 運用管理サーバの構成デーモン.................................................................... 91 A.6 注意事項........................................................................................ 92 A.7 クラスタ環境の削除.............................................................................. 93 A.7.1 クラスタ環境の削除手順の流れ................................................................ 93 A.7.2 クラスタ環境の削除手順詳細.................................................................. 94

A.8 クラスタメッセージ集............................................................................ 98 A.8.1 情報メッセージ.............................................................................. 98 A.8.2 警告メッセージ.............................................................................. 99 A.8.3 エラーメッセージ............................................................................ 99

付録B SNIA HBA API ライブラリのインストール.......................................................... 103 B.1 GP7B8FC1、PW008FC2、PW008FC3 を利用する場合.................................................... 103 B.2 Emulex 社 LP9000、LP9002S、LP9002L の場合...................................................... 103

付録C 統合インストーラでのインストール............................................................... 105 C.1 インストール................................................................................... 105 C.1.1 前提製品................................................................................... 105 C.1.2 注意事項................................................................................... 105

vi

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C.2 設定スクリプト................................................................................. 106 C.2.1 提供ファイル一覧........................................................................... 106 C.2.2 環境条件と前提条件......................................................................... 106 C.2.3 使用方法................................................................................... 107 C.2.4 ローカルクラス設定スクリプト............................................................... 108 C.2.5 システムボリューム設定スクリプト........................................................... 109 C.2.6 スナップショット設定スクリプト............................................................. 111 C.2.7 ネットワーク監視設定スクリプト............................................................. 114 C.2.8 留意事項................................................................................... 115

C.3 インストールの実行............................................................................. 115 C.3.1 製品 CD イメージの複写..................................................................... 115 C.3.2 インストールする製品の選択................................................................. 115

付録D チェックスクリプト............................................................................. 117 D.1 チェックレポート............................................................................... 117 D.2 チェック内容................................................................................... 117

付録E パーティション機能を持つ機種を含む場合の運用................................................... 121 E.1 システムコンソール上のリモートコンソールマネージャの利用....................................... 123 E.2 注意事項....................................................................................... 124

付録F Enhanced Support Facility パッチの適用......................................................... 125 F.1 Enhanced Support Facility 2.4.1 パッチの適用................................................... 125

付録G Interstage Application Server Smart Repository の導入.......................................... 127

G.1 Interstage Application Server Smart Repository について........................................ 127

G.1.1 Interstage Application Server Smart Repository に含まれるパッケージ........................ 127

G.1.2 Interstage Application Server Smart Repository 運用時の注意事項............................ 128

G.2 インストールとアンインストール................................................................. 128 G.2.1 インストール............................................................................... 128 G.2.2 アンインストール........................................................................... 138

G.3 Interstage 管理コンソール...................................................................... 144

G.3.1 Interstage 管理コンソールを利用するためのサービスの起動.................................... 144

G.3.2 Interstage 管理コンソールを利用するためのサービスの停止.................................... 144

G.3.3 Interstage 管理コンソールの起動............................................................ 145

G.4 リポジトリの保守............................................................................... 146 G.4.1 バックアップ............................................................................... 146 G.4.2 リストア................................................................................... 147 G.4.3 リポジトリの 適化......................................................................... 147

G.5 Interstage Application Server Smart Repository パッケージの移行................................ 149 G.6 データの移行手順............................................................................... 149 G.7 コマンド....................................................................................... 150 G.7.1 irepbacksys ................................................................................ 150 G.7.2 ireprestsys ................................................................................ 152

G.8 保守情報....................................................................................... 154 G.9 メッセージ..................................................................................... 154

付録H シングルユーザモードにおける CD-ROM の手動マウント............................................. 155

vii

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第1章 ソフトウェア構成

リソースコーディネータ V12.1 のソフトウェア構成について説明します。

1

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1.1 CD-ROM 構成

リソースコーディネータは、以下の 6 つの CD-ROM で構成されています。

項番 CD-ROM 名

1 Systemwalker Resource Coordinator PC クライアントプログラム

2 Systemwalker Resource Coordinator サーバプログラム

3 Systemwalker Resource Coordinator Interstage Application Server Smart Repository

プログラム1

4 Systemwalker Resource Coordinator Interstage Application Server Smart Repository

プログラム2

5 Systemwalker Resource Coordinator Interstage Application Server Smart Repository

プログラム3

6 Systemwalker Resource Coordinator Interstage Application Server Smart Repository

プログラム4

2

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1.2 ソフトウェア構成

リソースコーディネータは、以下の 4 つのソフトウェアで構成されています。

項番 ソフトウェア名 動作サーバ 機能概要

1 サイトマネージャ サイト管理サーバ サイト全体を管理

2 ドメインマネージャ ドメイン管理サーバ 管理対象サーバノードと、ドメイン間を接続

するネットワーク機器を管理

3 クライアント 運用管理クライアント GUI 画面を表示

4 エージェント 管理対象サーバノード運用中のサービス、サーバ、および

ストレージの監視

1.2.1 サイトマネージャ

リソースコーディネータのサイトマネージャは、以下のパッケージで構成されています。

項番 パッケージ名 バージョン 機能

1 FJSVrcxmr 12.1.0 リソースコーディネータ サイトマネージャ

2 FJSVtrccb 2.0.1 認証ロール共通機構

3 FJSVssmgr 12.1.0 ストレージリソースマネージャ

仮想ストレージ管理

4 FJSVnetsr 12.0 ネットワークリソースマネージャ (ネットワーク監視)

5 FJSVswstt 12.0 SNMP トラップデーモン

6 FJSVutplg 2.0.0 マネージャプラグイン部

7 FJSVnrcp 12.1.0 ネットワーク自動設定機能 (マネージャ)

1.2.2 ドメインマネージャ

リソースコーディネータのドメインマネージャは、以下のパッケージで構成されています。

項番 パッケージ名 バージョン 機能

1 FJSVrcxdm 12.1.0 リソースコーディネータ ドメインマネージャ

2 FJSVclis 4.5 統合インストーラ

FJSVrcon 1.3.2

FJSVrcext 3.4.1

FJSVrcon2 3.4.1 3

FJSVrconp 3.3.0

リモートコンソールマネージャ (RC2000)

3

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1.2.3 クライアント

リソースコーディネータのクライアントは、以下のプログラムで構成されています。

項番 プログラム名 バージョン 機能

1 Systemwalker Resource Coordinator

Client 12.1

リソースコーディネータ画面

Storage Volume Configuration

Navigator クライアント

2 リモートコンソールマネージャ

(Private) V3.0L40

リモートコンソールマネージャ

(RC2000)

3 リモートコンソールマネージャ

(Shared) V3.0L40

リモートコンソールマネージャ

(RC2000)

4 Eclipse V3.0.1 リソースコーディネータ画面のため

の共通フレームワーク

1.2.4 エージェント

リソースコーディネータのエージェントは、以下のパッケージで構成されています。

項番 パッケージ名 バージョン 機能

FJSVrcxat 12.1.0 リソースコーディネータ エージェント 1

FJSVrcxal 12.1.0 リソースコーディネータ エージェント (RC)

2 FJSVssagt 12.1.0 ストレージリソースエージェント

FJSVsdx 4.1.3 仮想ボリュームリソースマネージャ (ボリューム管理) 3

FJSVsdxss 4.1.3 仮想ボリュームリソースマネージャ (スナップショット)

4 FJSVnetsr 12.0 ネットワークリソースマネージャ (ネットワーク監視)

5 FJSVhrmrc 2.1.1 サーバハードウェアリソースの管理

リソースコーディネータのエージェント内 PRIMEPOWER Server Manager は、以下のパッケージで構成さ

れています。

○ : サポート、- : 未サポート

PRIMEPOWER

項番 パッケージ名 バージョン 1/100

/200/400

/600

250

/450

650

/850

800

/1000

/2000

900

/1500

/2500

機能

1 FJSVutm 2.0.0 ○ ○ ○ ○ ○ PRIMEPOWER Server Manager

基本パッケージ

2 FJSVutapi 1.1.0 ○ ○ ○ ○ ○ 外部I/F コマンド

3 FJSVutdda 2.0.0 ○ ○ ○ ○ ○ データベース管理

4 FJSVutdca 2.0.0 ○ ○ ○ ○ ○ データベース構成管理

5 FJSVutdcd 2.0.0 ○ ○ ○ ○ ○ データベース共通コマンド/

ライブラリ

6 FJSVutdsm 1.0.0 (*1) (*1) - - - SMC 依存部

4

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PRIMEPOWER

項番 パッケージ名 バージョン 1/100

/200/400

/600

250

/450

650

/850

800

/1000

/2000

900

/1500

/2500

機能

7 FJSVutevm 1.2.0 ○ ○ ○ ○ ○ イベント管理基本機能

8 FJSVutsat 1.1.0 ○ ○ ○ ○ ○ SNMP agent for Trap

9 FJSVutsam 1.2.1 ○ ○ ○ ○ ○ SNMP agent for MIB

10 FJSVutmrm 2.0.0 - ○ ○ - ○ モニタリング、および

リソース管理

11 FJSVutmco 2.0.0 - ○ ○ - ○ モニタリング共通機能

12 FJSVutmpl 2.0.0 - ○ - - - モニタリング

PRIMEPOWER250/450依存部

13 FJSVutmcm 2.0.0 - - ○ - - モニタリング

PRIMEPOWER650/850依存部

14 FJSVutmcl 2.0.0 - - - - ○

モニタリング

PRIMEPOWER900/1500/2500

依存部

*1 : System Management Console として使用している場合

5

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6

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第2章 インストールの流れ

リソースコーディネータ V12.1 のインストールの流れについて説明します。

初期インストールには、以下の 2 通りがあります。

● エージェントのインストールとして統合インストーラを利用しない場合

● エージェントのインストールとして統合インストーラを利用する場合

7

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2.1 統合インストーラを利用しない場合

サイトマネージャ、ドメインマネージャ、クライアント、エージェントのインストールを以下の手順に

したがって行います。

インストール手順 参照先

サイトマネージャのインストール 「4.1 サイトマネージャ」

ドメインマネージャのインストール 「4.2 ドメインマネージャ」

クライアントのインストール 「第5章 クライアントのインストールとセットアップ」

エージェントのインストール 「第6章 エージェントのインストールとセットアップ」

8

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2.2 統合インストーラを利用する場合

サイトマネージャ、ドメインマネージャ、クライアント、エージェントのインストールを以下の手順に

したがって行います。

クライアントのインストールは、並行して実行することができますが、統合インストーラの画面操作を

リモートコンソールマネージャ (RC2000) を利用して行う場合は、エージェントのインストール前にク

ライアントをインストールしておく必要があります。

9

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10

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第3章 制限事項と注意事項

リソースコーディネータ V12.1 の制限事項や注意事項について説明します。

11

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3.1 リソースコーディネータの制限事項

項番 制限事項 対処方法 解除予定

1

仮想ボリューム管理のコマンドで、一度に

400 個を超えるオブジェクトを指定して

操作を行うことはできません。以下のいず

れかの条件のとき、エラーメッセージ

"ERROR: call_dmn_comm: internal error,

Too large data passed" が表示されて操

作が失敗することがあります。

● sdxdisk -M コマンドの -d オプ

ションで 400 個を超える物理ディ

スクを指定してクラスに登録しよう

とした場合

● sdxvolume コマンドの -v オプシ

ョンで 400 個を超えるボリューム

を指定してボリュームを起動、また

は停止しようとした場合

● sdxproxy コマンドの -p オプシ

ョンで 400 個を超えるプロキシオ

ブジェクトを指定した場合

400 個を超えるオブジェクト

を操作する場合は、1 回の操作

の対象となるオブジェクトが

400 個以下となるよう操作を

分割してください。

2

仮想ボリューム管理の sdxinfo -e long コマンドの -o オプションで、プロ

キシボリューム、プロキシボリュームが存

在するグループ、またはディスクを指定し

た場合、プロキシボリュームを構成するス

ライスのコピー状況が正しく表示されま

せん。

-o オプションを指定せずに

sdxinfo -e long コマンド

を実行してください。

3

仮想ボリューム管理の sdxproxy コマ

ンドの -e delay オプションで、指定可能

な範囲 (0 ~ 1000) 以外の値を指定して

も、エラーになりません。

ありません。

未定

12

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3.2 リソースコーディネータの注意事項

● 本ソフトウェアと、Softek Storage Cruiser の同時運用はできません。

Softek Storage Cruiser がインストールされている場合は、あらかじめ、「Softek Storage Cruiser

インストールガイド」を参照し、Softek Storage Cruiser のアンインストールを実施してくださ

い。

● リモートコンソールマネージャにおいて、XSCF に対する SSH 接続はできません。

● リモートコンソールマネージャにおいて、System Console Software、および PRIMECLUSTER でサ

ポートされているSolaris OS 環境を運用管理クライアントとする運用ができます。

その場合、System Console Software、および PRIMECLUSTER で提供されている RC2000 の Solaris

OS 環境用クライアントソフトウェアを使用します。詳細については、各製品のインストールガイ

ドを参照してください。

なお、Solaris OS 環境を運用管理クライアントとした場合、各パーティションの OS へログイン

するための端末ウィンドウ機能は使用できません。

● ネットワーク監視は、"PRIMECLUSTER GLS"、"Interstage Traffic Director"、"Interstage Security

Director" を除き、LAN インタフェースの制御を行う製品と同一システム上で動作させることは

できません。

● ネットワーク監視は、業務 LAN を監視するためにエージェント上で使用しますが、サイトマネー

ジャの管理 LAN を監視することも可能です。

この場合は、「6.4.5 ネットワーク監視の設定」と同様の設定をサイトマネージャ上で行ってくだ

さい。この際、サイトマネージャには「6.1.2.6 動的ディスク容量」の項番 3、4 に記載されて

いるディスク容量、および「6.1.2.7 メモリ容量」の項番 2 に記載されているメモリ容量が必要

です。

なお、ドメインマネージャには、ネットワーク監視はインストールされないため、使用すること

はできません。

● サイトマネージャ上でネットワーク監視を使用する場合、管理 LAN 上でネットワーク異常が発生

すると、管理 LAN 上の通信が不可となるため、監視対象サーバからのイベントがサイトマネージ

ャに届かない場合があります。

この場合は、リソースコーディネータ運用管理クライアントのイベント画面にはネットワーク監

視のイベントは表示されませんので、監視対象サーバ上のメッセージログ (/var/adm/messages

ファイル) を直接確認してください。

サイトマネージャ上でネットワーク監視を動作させた場合に出力されるメッセージについてはエ

ージェントの場合と同様ですので、「Systemwalker Resource Coordinator V12 ユーザーズガイド」

の「J.2 管理対象サーバノード (エージェント)」を参照してください。

● 運用管理者別にリソースの管理範囲を分割する認証ロール管理で行う場合は、本ソフトウェアと、

Interstage Application Server Web-J Edition を同一のサイト管理サーバ上で運用することは

できません。

本ソフトウェアと、Interstage Application Server Web-J Edition を同一のサイト管理サーバ

上で運用する場合は、運用管理者別にリソースの管理範囲を分割しない認証ロール管理で運用し

てください。

● 運用管理者別にリソースの管理範囲を分割する認証ロール管理を行う場合、認証ロール管理は

Interstage Application Server Smart Repository を使用します。Interstage Application Server

Smart Repository の使用にあたっては、以下の点に注意してください。

― サイトマネージャの動作中、認証ロール管理で使用しているリポジトリについては停止さ

せないでください。

― サイトマネージャのアンインストール、または Interstage Application Server Smart

Repository を再インストールする場合を除いて、Interstage Application Serverのアン

インストールは行わないでください。

13

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14

― Interstage Application Server Smart Repository を再インストールする場合は、

Interstage Application Server のアンインストールを行う前に、サイトマネージャを停

止してください。サイトマネージャの停止後、認証ロール管理で使用しているリポジトリ

のバックアップを行ってください。

Interstage Application Server Smart Repository を再インストールし、リポジトリのリ

ストアを完了して起動するまでの間、サイトマネージャを停止した状態にして、リソース

コーディネータ運用はすべて行わないでください。リポジトリのリストアを完了して起動

後、サイトマネージャを起動してリソースコーディネータ運用を再開してください。

● リソースコーディネータ V12.0 から V12.1 へのアップグレードについては、当社技術員に連絡

してください。

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第4章 マネージャのインストールとセットアップ

リソースコーディネータ V12.1 の各マネージャのインストールとセットアップについて説明します。

15

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4.1 サイトマネージャ

4.1.1 動作環境

4.1.1.1 ハードウェア条件

本ソフトウェアを使用する場合、以下のハードウェアが必要です。

項番 動作サーバ サポート機種

1 サイト管理サーバ PRIMEPOWER 全機種

4.1.1.2 ソフトウェア条件

4.1.1.2.1 前提基本ソフトウェア

本ソフトウェアを使用する場合、以下の基本ソフトウェアが必要です。

項番 製品名 備考

1 (日本語) Solaris 8 OS

2 (日本語) Solaris 9 OS -

4.1.1.2.2 必須ソフトウェア

本ソフトウェアを使用する場合、以下のソフトウェアが必要です。

項番 製品名 パッケージ名バージョン・

レベル 備考

1 The Zip compression library SUNWzlib 11.8.0 以降

EMC 社、または HDS 社

のアレイ装置をサポー

トする場合

2 PRIMECLUSTER Enterprise Edition - 4.1A20 以降

3 PRIMECLUSTER HA Server - 4.1A20 以降

サイト管理サーバにて

クラスタを構成する場

合に左記のいずれかの

ソフトウェアが必要で

す。

サポート形態は スタン

バイクラス 1:1 運用待

機型です。

16

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4.1.1.2.3 排他ソフトウェア

本ソフトウェアを使用する場合、以下のソフトウェアと混在できません。

項番 製品名 バージョン・

レベル 備考

1 Softek Storage Cruiser すべて -

2 Server System Manager すべて -

3 Interstage Application Server Web-J Edition すべて

4 Interstage Application Server Plus 7.0 以外

5 Interstage Application Server Standard

Edition 7.0 以外

6 Interstage Application Server Enterprise

Edition 7.0 以外

運用管理者別にリソースの管理

範囲を分割する認証ロール管理

で行う場合は、混在できません。

詳細については、「4.1.2 注意事

項」を参照してください。

7 Interstage Application Framework Suite Web

Edition すべて

8 Interstage Application Framework Suite

Standard Edition すべて

9 Interstage Application Framework Suite

Enterprise Edition すべて

10 Interstage Portalworks すべて

11 Interstage Contentbiz すべて

12 Interstage Contentwiz すべて

運用管理者別にリソースの管理

範囲を分割する認証ロール管理

で行う場合は、混在できません。

4.1.1.2.4 必須パッチ

本ソフトウェアを使用する場合、以下のパッチが必要です。

項番 製品名 パッチID 備考

1 (日本語) Solaris 8 OS 新パッチ -

2 (日本語) Solaris 9 OS 新パッチ -

4.1.1.2.5 静的ディスク容量

新規にインストールするために静的ディスク容量が必要です。

項番 ディレクトリ ディスク所要量

(単位 : M バイト) 備考

1 /etc 1 -

2 /var 2 -

3 /opt 300 -

同梱の Interstage Application Server Smart Repository プログラム CD-ROM を使用して Smart

Repository を導入する場合は、「G.2.1.1 インストール前の作業」の「◆サーバ機能インストールに必

要なディスク容量」に記載の容量がさらに必要です。

17

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4.1.1.2.6 動的ディスク容量

必要な動的ディスク容量は、以下のとおりです。

各ディレクトリには静的ディスク容量に加え、以下のディスク容量が必要です。

項番 ディレクトリ ディスク所要量

(単位 : M バイト) 備考

1 /etc 5 + 1(*A) + 1.2(*B)

*A : 環境定義ファイル

*B : データベース (MW連携)

※ 大 100 製品として計算

2 /var 550 + (1) + (2) + 30(*C) + 20(*D)

*C : ログ

*D : データベース

※12KB * 登録したサーバの件数 + 4KB * 登録

したデバイス数

※サーバ台数 1000 台、デバイス各 2 台とし

て計算

1. ストレージリソースマネージャ用リポジトリ

ストレージリソースマネージャでは、管理対象のサーバノード、スイッチ、ストレージ装置の数

に応じて、以下の容量を必要とします。

容量(MB) = 1 + [管理装置数] * 4 + [プロビジョニング / Storage Volume Configuration Navigator

対象装置数] * 10

また、性能管理を実施する場合は、性能情報を採取するファイバチャネルスイッチ、対象となる

ETERNUS3000/6000/GR シリーズの種類、論理ユニット数、および、性能情報を確保する日数に応

じて以下の容量を必要とします。

確保日数のデフォルト値は 7 日です。確保 LU(論理ユニット)数は、性能管理が

ETERNUS3000/6000/GR シリーズに対して性能を確保する実 LU 数です。性能管理は

ETERNUS3000/6000/GR シリーズに対して 64LUN 単位で確保しますので、LUN15 から 200 まで確

保指示があった場合、実 LU 数は 0 から 255 までの 256 個の情報を確保します。

装置 ディスク所要量

(単位 : M バイト)

ETERNUS6000 ディスクアレイ モデル400

ETERNUS6000 ディスクアレイ モデル600

ETERNUS6000 ディスクアレイ モデル800

ETERNUS6000 ディスクアレイ モデル1000

ETERNUS6000 ディスクアレイ モデル500

ETERNUS6000 ディスクアレイ モデル700

ETERNUS6000 ディスクアレイ モデル900

ETERNUS6000 ディスクアレイ モデル1100

(確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 375 *

確保LU数 / 1024

ETERNUS3000 ディスクアレイ モデル200

ETERNUS3000 ディスクアレイ モデル400

ETERNUS3000 ディスクアレイ モデル600

ETERNUS3000 ディスクアレイ モデル300

ETERNUS3000 ディスクアレイ モデル500

ETERNUS3000 ディスクアレイ モデル700

(確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 375 *

確保 LU 数 / 1024

ETERNUS3000 ディスクアレイ モデル80

ETERNUS3000 ディスクアレイ モデル100

(確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 75 *

確保 LU 数 / 128

ETERNUS GR740

ETERNUS GR820

ETERNUS GR840

(確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 1500

* 確保 LU 数 / 4096

ETERNUS GR720

ETERNUS GR730

(確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 50 *

確保 LU 数 / 128

ファイバチャネルスイッチ ETERNUS SN200 モデル

320、およびモデル340

ファイバチャネルスイッチ Silkworm12000、およ

び 24000

(確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 13

ファイバチャネルスイッチ ETERNUS SN200 モデル

320、およびモデル340以外

ファイバチャネルスイッチ Silkworm12000、およ

び 24000 以外

(確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 1.6

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たとえば、ETERNUS3000 モデル200 で 512LU 分の性能情報を 30 秒間隔で 7 日間確保する場合、

8 * (30 / 30) * 375 * 512 / 1024 = 1500MB 必要です。

2. マスタイメージ複写一時域

サーバグループ間でマスタイメージをコピーする際に、以下の容量を必要とします。

容量(MB) = 複写元管理対象サーバノードのディスク使用量 * 圧縮率 (*1)

*1 : 圧縮率とは、マスタイメージを格納する際の圧縮率です。ファイルの内容によりますが、圧

縮率の低いデータを配置しない場合は一般に 50% 程度を期待できます。

同梱の Interstage Application Server Smart Repository プログラム CD-ROM を使用して Smart

Repository を導入する場合は、「G.2.1.1.1 運用時に必要なディスク容量」の「◆サーバ機能」に記載

の容量がさらに必要です。

4.1.1.2.7 メモリ容量

本ソフトウェアの動作に 低限必要なメモリ容量を示します。

項番 メモリ所要量

(単位 : M バイト) 備考

1 200 -

同梱の Interstage Application Server Smart Repository プログラム CD-ROM を使用して Smart

Repository を導入する場合は、「G.2.1.1.2 必要なメモリ容量」の「◆サーバ機能」に記載の容量がさ

らに必要です。

4.1.1.2.8 スワップ容量

本ソフトウェアが使用するスワップ容量を示します。

項番 スワップ容量

(単位 : M バイト) 備考

1 300 -

同梱の Interstage Application Server Smart Repository プログラム CD-ROM を使用して Smart

Repository を導入する場合は、「G.2.1.1.3 スワップ容量」の「◆サーバ機能」に記載の容量がさらに

必要です。

19

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4.1.2 注意事項

同梱の Interstage Application Server Smart Repositoryについて

1. 同梱の Interstage Application Server Smart Repository プログラム CD-ROM について

運用管理者別にリソースの管理範囲を分割する認証ロール管理で行う要件がある場合は、

Interstage Application Server Smart Repository の導入とリポジトリの設定が必要です。

Smart Repository の導入とリポジトリの設定は、同梱の Interstage Application Server Smart

Repository プログラム CD-ROM を使用して行ってください。

サイトマネージャと同じサーバに以下に示す 1)~3) いずれかの製品の導入を予定している場合

は、同梱の Interstage Application Server Smart Repository プログラム CD-ROM を使用しな

いでください。

1)~3) いずれかの製品を導入する場合は、1)~3) 製品の導入時に、1)~3) 製品のサーバ用

「Interstage Application Server インストールガイド」、およびクライアント用「Interstage

Application Server インストールガイド」に従って Smart Repository、およびクライアントの

導入を行ってください。

Smart Repository の導入後、「4.1.4.2.1 リポジトリの設定」に従ってリポジトリの設定を行い

ます。リポジトリの設定を完了後、リソースコーディネータ側の設定を行います。

1) Interstage Application Server Plus 7.0

2) Interstage Application Server Standard Edition 7.0

3) Interstage Application Server Enterprise Edition 7.0

サイトマネージャのインストールとセットアップをすでに行っていて運用を開始している場合は、

「G.6 データの移行手順」 (「Interstage Application Server Smart Repository のインストー

ル」については、行わないでください) を参照して "運用管理者別にリソースの管理範囲を分割

する認証ロール管理" への移行を行ってください。

サイトマネージャのインストールとセットアップをまだ行っていない場合は、サイトマネージャ

のインストールとセットアップを行ってください。

同梱の Interstage Application Server Smart Repository プログラム CD-ROM を使用して Smart

Repository を導入し、リソースコーディネータの運用を開始したあとに 1)~3) いずれかの製品

を導入する場合は、サイトマネージャを停止してリソースコーディネータ運用を停止したあと、

リポジトリ資源のバックアップと同梱品のアンインストールを行います。

同梱品のアンインストール後、1)~3) いずれかの製品の再インストールを行ってバックアップし

ておいたリポジトリ資源をリストアします。

リポジトリのリストアを完了して起動後、サイトマネージャを起動してリソースコーディネータ

運用を再開してください。

バックアップ、およびリストアの手順については、「G.4 リポジトリの保守」を参照してください。

2. Interstage Application Server Web-J Edition について

Interstage Application Server Web-J Edition は Interstage Application Server Smart

Repository をサポートしていません。

サイトマネージャを導入している同一サーバに Interstage Application Server Web-J Edition

を導入する場合は、"運用管理者別にリソースの管理範囲を分割しない認証ロール管理" で運用し

てください。

20

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3. インストール順番について

サイトマネージャと Interstage Application Server Smart Repository についてインストール

順番の制約はありません。

Softek Storage Cruiser、または Server System Manager がすでにインストールされている

場合

● 「4.1.1.2.3 排他ソフトウェア」に記載されている、Softek Storage Cruiser、または Server

System Manager がすでにインストールされている場合は、アンインストール後、リソースコーデ

ィネータの運用管理サーバの構成に合わせてサイトマネージャ、およびドメインマネージャをイ

ンストールしてください。

4.1.3 インストール手順

サイトマネージャをインストールする手順を以下に示します。

サイトマネージャのインストールには、Systemwalker Resource Coordinator サーバプログラムの

CD-ROM を使用します。

4.1.3.1 インストール前準備

1. ローカルファイルシステムの確認 (シングルユーザモードの場合)

本製品は、マルチユーザでインストールしてください。

シングルユーザモードでインストールを行う場合は、インストールの前にローカルファイルシス

テムのマウントが行われていることを確認してください。行われていない場合は、ローカルファ

イルシステムのマウントを行います。

例を以下に示します。

<例>

# /usr/sbin/mountall -l <RETURN>

mount コマンドの詳細については、OS のマニュアルを参照してください。

2. ソフトウェアのインストール確認

本ソフトウェアがインストールされていないことを確認します。

サーバプログラムの CD-ROM をセットして、以下のコマンドを実行します。

# cd CD-ROM マウントポイント/site <RETURN> # ./rcxinstall.sh -check <RETURN>

上記操作で、パッケージが表示された場合は、すでにインストールされていますので、「9.1.1 サ

イトマネージャの停止」を参照してサイトマネージャを停止したあと、表示されたパッケージを

アンインストールしてください。

Interstage Application Server Smart Repository を使用する場合は、Smart Repository のイ

ンストール状況を確認します。

Interstage Application Server Smart Repository プログラム1 の CD-ROM をセットして、以下

のコマンドを実行します。

# cd CD-ROM マウントポイント/sh <RETURN> # ./rcxsrpkgchk.sh <RETURN>

21

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必要なパッケージがインストールされていない場合は、不足しているパッケージ名が表示されま

す。

Smart Repository のインストールについては、同梱の Interstage Application Server Smart

Repository プログラム CD-ROM を使用してインストールを行うかを判断するため、事前に「4.1.2

注意事項」を参照してください。

同梱の Interstage Application Server Smart Repository プログラム CD-ROM を使用してイン

ストールする場合は、「付録G Interstage Application Server Smart Repository の導入」を参

照して Smart Repository (サーバ機能、およびクライアント機能) のインストールを行ってくだ

さい。

― FJSVswstt は、他の製品との共通パッケージです。リソースコーディネータでは、インス

トール済のパッケージを使用しますので、アンインストールしないでください。

― なお、Softek Storage Cruiser がインストールされている場合は、「Softek Storage Cruiser

インストールガイド」を参照し、Softek Storage Cruiser のアンインストールを実施して

ください。

― PRIMECLUSTER Enterprise Edition に同梱の SMAWdtcp パッケージがインストールされて

いる場合は、本製品のインストール前に、必ず SMAWdtcp パッケージを削除してください。

削除方法は「インストールガイド PRIMECLUSTER(TM) Enterprise Edition 4.1A30 for

Solaris(TM) Operating Environment」を参照してください。

4.1.3.2 インストール時間

本ソフトウェアのインストール時間は約 10 分です。

4.1.3.3 ソフトウェアのインストール

本ソフトウェア専用のインストールコマンド (rcxinstall.sh) を実行することにより、複数のパッ

ケージを一括インストールします。rcxinstall.sh コマンドは、pkgadd(1M) コマンドを呼び出し、

構成プログラムのパッケージをインストールします。

1. 「4.1.3.1 インストール前準備」を実行したあと、本ソフトウェア専用のインストールコマンド

(rcxinstall.sh) が格納されているディレクトリ (CD-ROM マウントポイント/site) に移動

します。

# cd CD-ROM マウントポイント/site <RETURN>

2. rcxinstall.sh コマンドを実行します。

# ./rcxinstall.sh <RETURN> Systemwalker Resource Coordinator 12.1

All Rights Reserved, Copyright(c) FUJITSU LIMITED 2003-2005

This program will install "Systemwalker Resource Coordinator" SiteManager on your

system.

Do you want to continue the installation of this package? [y, n, ?, q]

3. このままインストールを実行する場合は "y"、実行しないで中断する場合は "y" 以外を入力しま

す。

Do you want to continue the installation of this package? [y, n, ?, q]

22

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4. "y" を入力すると、インストールが開始されます。

表示例を以下に示します。

<例>

INFO : Starting Installation of Systemwalker Resource Coordinator ...

...

Installation of <FJSVswstt> was successful.

INFO : Package FJSVswstt was successfully installed.

...

Installation of <FJSVtrccb> was successful.

INFO : Package FJSVtrccb was successfully installed.

...

Installation of <FJSVssmgr> was successful.

INFO : Package FJSVssmgr was successfully installed.

...

Installation of <FJSVrcxmr> was successful.

INFO : Package FJSVrcxmr was successfully installed.

...

インストールが正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。

INFO : "Systemwalker Resource Coordinator" SiteManager was installed

successfully.

インストールが失敗すると、以下のメッセージが表示されます。

ERROR : Package パッケージ名 is already installed. または

ERROR : Installing パッケージ名 was failed.

5. インストールが失敗した場合は、以下のコマンドでインストール状況を確認してください。

# ./rcxinstall.sh -check <RETURN>

パッケージの同じバージョンがインストールされている場合は、上記コマンドでインストールさ

れていることが確認できたパッケージをすべて rcxuninstall.sh コマンドで削除し、手順 2.

の rcxinstall.sh コマンドの実行からやり直してください。

rcxuninstall.sh は、"CD-ROM マウントポイント /site" に格納されています。

# cd CD-ROM マウントポイント/site <RETURN> # ./rcxuninstall.sh <RETURN>

それでもインストールが失敗する場合は、表示されたメッセージを控え、当社技術員に連絡して

ください。

6. インストール後のセットアップ

「4.1.4 インストール後のセットアップ」を参照し、インストール後のセットアップを実施しま

す。

23

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4.1.4 インストール後のセットアップ

サイトマネージャをセットアップする手順を以下に示します。

4.1.4.1 /etc/inet/services の設定

サイトマネージャの動作には、ドメインマネージャやクライアント、エージェントと通信を行うために、

以下のポート番号が必要になります。

以下の内容を /etc/inet/services ファイルに記述して、ポート番号の使用を宣言してください。

ポート番号がすでに他で使用されている場合は、空いているポート番号を選んで変更してください。そ

の場合は、同じポート番号を設定しているリソースコーディネータの他のサーバについても、同様に設

定を変更してください。

/etc/inet/services に記述がない場合は、以下のポート番号で起動します。

[/etc/inet/services ファイルの設定内容]

# サービス名 ポート番号/プロトコル名

nfport 23456/tcp

nfdomain 23457/tcp

nfagent 23458/tcp

rcxport 23459/tcp

ssvscme 7420/tcp

ssvscme 7420/udp

サービス名とポート番号、プロトコル名、接続元、接続先の関係を以下に示します。

サービス名 ポート番号/プロトコル名 接続元 接続先

nfport 23456/tcp クライアント

サイトマネージャ

サイトマネージャ

ドメインマネージャ

nfdomain 23457/tcp サイトマネージャ ドメインマネージャ

nfagent 23458/tcp サイトマネージャ エージェント

rcxport 23459/tcp サイトマネージャ サイトマネージャ

(内部通信)

ssvscme 7420/tcp

7420/udp サイトマネージャ 仮想化スイッチ

● マネージャは上記以外に、エージェントを含む管理対象装置からの SNMP Trap を受信するために

ポート番号 162/udp を使用します。

● サービス名 (ssvscme) の記述は、仮想ストレージ管理を利用するときだけ必要です。

24

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4.1.4.2 サイト管理者用ログインアカウントの作成

サイト管理者用ログインアカウントの作成と、CLI パスワード暗号化用鍵の作成を行います。

― セットアップ時から Interstage Application Server Smart Repository を使用して運用

を行う場合は、コマンドを実行する前に Interstage Application Server Smart Repository

の導入、およびリポジトリの設定を行う必要があります。

Smart Repository の導入については、同梱の Interstage Application Server Smart

Repository プログラム CD-ROM を使用して導入を行うかを判断するため、事前に「4.1.2

注意事項」を参照してください。

同梱の Interstage Application Server Smart Repository プログラム CD-ROM を使用し

て導入する場合は、「付録G Interstage Application Server Smart Repository の導入」

を参照して Smart Repository の導入を行います。Smart Repository の導入を行ったあと、

「4.1.4.2.1 リポジトリの設定」を参照して設定を行ってください。

― セットアップ時には Interstage Application Server Smart Repository を使用しない運

用を選択しても、あとから使用する運用に変更することもできます。詳細については、

「Systemwalker Resource Coordinator V12 ユーザーズガイド」の「I.7.4 rcxcert」にあ

る dbformat オプションの説明を参照してください。

― サイトマネージャが起動している場合は、rcxmgrctl コマンドを使用し停止してくださ

い。

rcxmgrctl コマンドについては、「Systemwalker Resource Coordinator V12 ユーザーズ

ガイド」の「I.7.1 rcxmgrctl」を参照してください。

OS の管理者 (root) でログインして、以下のコマンドを実行します。詳細については、「Systemwalker

Resource Coordinator V12 ユーザーズガイド」の「I.7.4 rcxcert」にある setup オプションの説明を

参照してください。

# /opt/FJSVrcxmr/sbin/rcxcert setup <RETURN>

CLIパスワード暗号化用鍵

リソースコーディネータのコマンドを使用する場合、/opt/FJSVrcxmr/sbin/rcxlogin コマンドで

ログインしてから使用します。その際、リソースコーディネータでは、ログイン時に入力したパスワー

ドを暗号化して記憶します。CLI パスワード暗号化用鍵は、この暗号化の実行に使用されます。

また、CLI パスワード暗号化用鍵の設定値に応じて暗号化のパターンが変わります。設定値の変更につ

いては、「Systemwalker Resource Coordinator V12 ユーザーズガイド」の「8.1.3 CLI パスワード暗

号化用鍵の変更」を参照してください。

25

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4.1.4.2.1 リポジトリの設定

Interstage Application Server Smart Repository を使用して運用を行う場合は、以下の手順でリポジ

トリの設定を行う必要があります。

1.リポジトリの作成

Interstage 管理コンソールは、インストールされている機能によりメニューの構成が変わります。

以下の方法でサーバの機能を確認してください。

Interstage 管理コンソールを起動し、画面上部に表示されるサーバ種別を確認します。

・ "管理サーバ" と記載されている場合 : "管理サーバ" 機能として動作しています。

・ 上記以外の場合 : "アプリケーションサーバ" 機能として動作しています。

● リポジトリの作成方法 (クラスタ運用を行わない場合)

「付録G Interstage Application Server Smart Repository の導入」の「G.3.3 Interstage 管

理コンソールの起動」にある手順に従いログインを行ったあと、以下の方法でリポジトリを作成

してください。

a) ログインを行うと以下の画面が表示されます。

26

Page 35: Systemwalker Resource Coordinator V12 インス …...マニュアル体系 リソースコーディネータのマニュアルには、以下のものがあります。必要に応じて、それぞれのマニュ

b) 管理サーバの場合 : ツリーからセキュリティをダブルクリック、または + をクリックし

ます。以下の画面が表示されます。

アプリケーションサーバの場合 : ツリーからシステムをダブルクリック、または + をク

リックします。システムの操作画面が表示されますので、サービスをダブルクリック、ま

たは + をクリックします。

c) リポジトリを選択し、[新規作成] タブを選択することでリポジトリ作成画面が表示されま

す。

27

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d) リポジトリの新規作成時には簡易設定を使用し、以下の項目を設定します。

— 簡易設定

・リポジトリ名

・管理者用 DN

・管理者用 DN のパスワード

・公開ディレクトリ

・デフォルトツリーの作成

・ポート番号

・コネクションアイドル時間

— データベース定義

指定しないでください。指定した場合の動作は保障できません。

— アクセスログ定義

指定しないでください。指定した場合の動作は保障できません。

— レプリケーション定義

レプリケーションはサポート外となります。

— 環境構築時に作成されるファイルを直接編集しないでください。直接編集した場合、

動作は保障できません。

— Interstage 管理コンソールでリポジトリ作成を行う際には上記以外にも設定項目

がありますが、認証ロールのリポジトリとして運用を行う場合は設定の必要はあり

ません。

また、上記以外の設定 (レプリケーションや SHA 以外の暗号化方式など) を行った

場合、認証ロールのリポジトリとしての動作は保障できません。

■簡易設定

リポジトリ名 リポジトリを識別するリポジトリ名は、先頭文字を英字とし、半角英数字、および

アンダースコア ("_") で構成された 1 文字から 8 文字までの文字列を入力しま

す。半角英大文字が指定された場合は半角英小文字となります。初期値は "repnnn"

(nnn は 000 から 999 の数字) です。

Interstage Smart Repository では、Enabler に情報を格納します。Interstage で

は、以下の製品で Enabler を使用しています。以下の製品と Smart Repository を

同一サーバ上に導入する場合、これらの製品において使用される Enabler のデータ

ストア名と本リポジトリ名には異なる名前を使用してください。

・Interstage Apworks

・Interstage Contentbiz

・Interstage Portalworks

管理者用 DN "運用管理者別にリソースの管理範囲を分割する認証ロール管理" として使用する

場合は、以下の形式で管理者の DN を指定してください。これ以外の形式は指定し

ないでください。

"cn=cn属性値"

cn 属性値は、先頭文字を英字とし、半角英数字、ハイフン ("-")、ピリオド (".")、

およびアンダースコア ("_") で構成された 1 文字から 16 文字までの文字列を入

力します。初期値は "cn=manager" です。

28

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管理者用 DN のパスワード "運用管理者別にリソースの管理範囲を分割する認証ロール管理" として使用する

場合は、1 文字から 16 文字までの範囲で管理者用 DN のパスワードを指定してく

ださい。使用できる文字は、半角英数字、カンマ (",")、プラス ("+")、イコール

("=")、ハイフン ("-")、ピリオド (".")、およびアンダースコア ("_") です。初

期値はありません。

公開ディレクトリ "運用管理者別にリソースの管理範囲を分割する認証ロール管理" として使用する

場合は、以下の形式で公開ディレクトリを指定してください。これ以外の形式は指

定しないでください。

"ou=ou属性値,o=o属性値,dc=dc属性値"

各属性値は、1 文字から 50 文字までの文字列を指定してください。使用できる文

字は、半角英数字、ハイフン ("-")、ピリオド (".")、およびアンダースコア ("_")

です。初期値は"ou=interstage,o=fujitsu,dc=com"です。

デフォルトツリーの作成 "作成しない" を選択してください。

ポート番号 非 SSL 通信で使用するポート番号を決定します。1 から 65535 までを指定するこ

とができます。

指定するポート番号はサーバ上で各サービスが使用するポート番号を設計後、計画

的に指定してください。初期値は "389" です。

初期値以外のポート番号を使用する場合は、Well-known ポートである"1" から

"1023" は、ポートの衝突の危険性があるため使用する際は注意してください。

コネクションアイドル時間 クライアントとのコネクションが切断されるまでの待機時間を、0 から 3600 秒ま

での数値で決定します。初期値は "900" 秒です。

なお、"0" を指定した場合、コネクションアイドル時間は無制限となります。

e) すべての入力を完了したら <作成> ボタンをクリックし、リポジトリの作成を行ってくだ

さい。

29

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● リポジトリの作成方法 (クラスタ運用を行う場合)

「付録G Interstage Application Server Smart Repository の導入」の「G.3.3 Interstage 管

理コンソールの起動」にある手順に従いログインを行ったあと、以下の方法でリポジトリを作成

してください。

クラスタ環境の初期設定を、運用ノードをノード 1、待機ノードをノード 2 とします。

a) ノード 1 の管理コンソールに対してログインを行うと、以下の画面が表示されます。

b) 管理サーバの場合 : ツリーからセキュリティをダブルクリック、または + をクリックし

ます。以下の画面が表示されます。

アプリケーションサーバの場合 : ツリーからシステムをダブルクリック、または + をク

リックします。システムの操作画面が表示されますので、サービスをダブルクリック、ま

たは + をクリックします。

30

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c) リポジトリを選択し、[新規作成] タブを選択することでリポジトリ作成画面が表示されま

す。

d) リポジトリの新規作成時には簡易設定を使用し、以下の項目を設定します。

— 簡易設定

・リポジトリ名

・管理者用 DN

・管理者用 DN のパスワード

・公開ディレクトリ

・デフォルトツリーの作成

・ポート番号

・コネクションアイドル時間

— データベース定義

手順 e. でクラスタ用に作成した共有ディスクを指定します。

— アクセスログ定義

手順 e. でクラスタ用に作成した共有ディスクを指定します。

— レプリケーション定義

レプリケーションはサポート外となります。

— 環境構築時に作成されるファイルを直接編集しないでください。直接編集した場合、

動作は保障できません。

— Interstage 管理コンソールでリポジトリ作成を行う際には上記以外にも設定項目

がありますが、認証ロールのリポジトリとして運用を行う場合は設定の必要はあり

ません。

また、上記以外の設定 (レプリケーションや SHA 以外の暗号化方式など) を行った

場合、認証ロールのリポジトリとしての動作は保障できません。

簡易設定の設定内容については、クラスタ運用を行わない場合と同様です。各項目の詳細

については、「リポジトリの作成方法 (クラスタ運用を行わない場合)」の簡易設定を参照

してください。

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e) すべての入力を完了したら [詳細設定] タブを押し、データベースの格納先、アクセスロ

グの格納先にリポジトリ用の共用ディスクを記述します。入力が完了したら <作成> ボタ

ンをクリックし、リポジトリを作成します。

f) 運用ノード (ノード 1) で irepbacksys コマンドを実行し、作成したリポジトリの情報

をファイルにバックアップします。

<例>

# irepbacksys -f /backup/irep/rep001_back -R rep001 –confonly <RETURN>

g) 作成したバックアップファイルを、待機ノード (ノード 2) に ftp などを使用して転送し

ます。

h) クラスタの切替えを行い、ノード 2 を運用ノードにします。運用ノード (ノード 2) で

ireprestsys コマンドを実行し、作成したリポジトリの情報をファイルからリストアし

ます。

<例> # ireprestsys -f /back/irep/rep001_back.tar.Z -R rep001 –confonly <RETURN>

i) 運用ノード (ノード 2) で、接続した Interstage 管理コンソールを使用し、リポジトリ

を起動します。

irepbacksys、および ireprestsys コマンドについては、「G.7 コマンド」を

参照してください。

2. リポジトリの起動

リポジトリの起動には Interstage 管理コンソールを使用します。

Interstage 管理コンソールを起動してログインし、[一括操作]-[Interstage 管理コンソー

ル]-[Interstage Application Server]-[セキュリティ]-[リポジトリ]-[リポジトリ:状態] 画面

(アプリケーションサーバの場合は、[システム]-[サービス]-[リポジトリ]-[リポジトリ:状態]

画面) を使用して起動操作を行います。

[リポジトリ:状態] 画面で "起動" と表示されているリポジトリは、OS を再起動しても自動起動

されます。

Interstage 管理コンソールの起動については本章の「付録G Interstage Application Server

Smart Repository の導入」の「G.3.1 Interstage 管理コンソールを利用するためのサービスの

起動」、および「G.3.3 Interstage 管理コンソールの起動」を参照してください。

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3. エントリ管理ツールのセットアップ

Interstage Application Server Smart Repository の情報を管理するエントリ管理ツールの接続

設定を行います。セットアップ時だけ [スタート]-[Interstage]-[Application Server]-[Smart

Repository]-[エントリ管理ツール] を選択してエントリ管理ツールを起動してください。

a) エントリ管理ツール画面で [接続 (C)]-[接続情報設定] を選択します。

b) 接続情報設定画面で <新しい接続先> ボタンをクリックします。

c) 接続名作成画面で接続名を入力して <OK> ボタンをクリックします。

接続名 任意に指定することができます。なお、Interstage 管理コンソールで定義したリポ

ジトリ名を入力することをお勧めします。接続名は、半角英数字、およびアンダー

スコア ("_")で構成された 1 文字から 64 文字までの文字列を入力します。

d) 接続情報設定画面で接続に必要な情報を入力して <保存> ボタンをクリックします。

接続先情報として、以下の情報を必ず入力してください。

ホスト名 リポジトリ作成したマシンのホスト名を入力します。

ホスト名はアドレス解決可能なホスト名を指定してください。アドレス解決できな

いホスト名は指定できません。使用できる文字は、半角英数字、ハイフン ("-")、

ピリオド (".")、およびアンダースコア ("_") です。また、クラスタシステムで運

用している場合は、引継ぎ IP アドレスを指定してください。

ポート リポジトリの作成時に指定したポート番号を入力します。

公開ディレクトリ リポジトリを公開するトップディレクトリを入力します。Interstage 管理コンソー

ルで定義した、"公開ディレクトリ" を入力します。

管理者用 DN 管理者用 DN を入力します。Interstage 管理コンソールで定義した、"管理者用 DN"

を入力します。

33

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4.1.4.3 システムの言語設定

サイト、およびサービスグループの表示名に日本語を使用する場合は、システムの言語に "ja" を設定

する必要があります。

言語の確認、および設定方法については、OS のマニュアルを参照してください。

4.1.4.4 他社製ディスクアレイ装置を管理するための設定

リソースコーディネータで EMC 社ならびに HDS 社のディスクアレイ装置を管理する場合、ストレージ

リソースマネージャの設定ファイルを変更する必要があります。

サイトマネージャの /etc/opt/FJSVssmgr/current/ssmgr.conf を修正します。

MULTI_VENDOR_SUPPORT=1;

デフォルト値 "0" を "1" に修正します。

リソースコーディネータはクラスタシステムでの EMC 社ならびに HDS 社のディスクアレイ装置のサポ

ートを行っておりません。クラスタシステムでは本設定を行わないでください。

4.1.4.5 システムの再起動

設定完了後にシステムを再起動してください。リソースコーディネータが自動的に起動します。

# /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i6 <RETURN>

34

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4.2 ドメインマネージャ

4.2.1 動作環境

4.2.1.1 ハードウェア条件

本ソフトウェアを使用する場合、以下のハードウェアが必要です。

項番 動作サーバ サポート機種

1 ドメイン管理サーバ PRIMEPOWER 全機種

4.2.1.2 ソフトウェア条件

4.2.1.2.1 前提基本ソフトウェア

本ソフトウェアを使用する場合、以下の基本ソフトウェアが必要です。

項番 製品名 備考

1 (日本語) Solaris 8 OS

2 (日本語) Solaris 9 OS -

統合インストーラを使用する際、前提基本ソフトウェアのインストールについて、注意が必要です。詳

細については、「Systemwalker Resource Coordinator V12 ユーザーズガイド 統合インストーラ編」の

「第4章 インストールサーバの作成」を参照してください。

4.2.1.2.2 必須ソフトウェア

本ソフトウェアを使用する場合、以下のソフトウェアが必要です。

項番 製品名 パッケージ名 バージョン・

レベル 備考

1 PRIMECLUSTER Enterprise

Edition - 4.1A20 以降

2 PRIMECLUSTER HA Server - 4.1A20 以降

ドメイン管理サーバにて

クラスタを構成する場合

に左記のいずれかのソフ

トウェアが必要です。

サポート形態は スタンバ

イクラス 1:1 運用待機型

です。

35

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4.2.1.2.3 排他ソフトウェア

本ソフトウェアを使用する場合、以下のソフトウェアと混在できません。

項番 製品名 バージョン・

レベル 備考

1 Softek Storage Cruiser すべて -

2 Server System Manager すべて -

4.2.1.2.4 必須パッチ

本ソフトウェアを使用する場合、以下のパッチが必要です。

項番 製品名 パッチ ID 備考

1 (日本語) Solaris 8 OS 新パッチ -

2 (日本語) Solaris 9 OS 新パッチ

統合インストーラを使用す

るには、Solaris OS CD 複写

のために、112966-01 以降

(volmgt のパッチ) の適用

が必須。

4.2.1.2.5 静的ディスク容量

新規にインストールするために静的ディスク容量が必要です。

項番 ディレクトリ ディスク所要量

(単位 : M バイト) 備考

1 /etc 1 -

2 /var 2 -

3 /opt 90 -

4.2.1.2.6 動的ディスク容量

必要な動的ディスク容量は、以下のとおりです。

各ディレクトリには静的ディスク容量に加え、以下のディスク容量が必要です。

項番 ディレクトリ ディスク所要量

(単位 : M バイト) 備考

1 /etc 2.5 - 2 /var 30 -

3 /export/install

「統合インストーラ用 Solaris OS CD、

および製品 CD イメージ」を参照してく

ださい。

-

4 任意

「統合インストーラ用 Solaris OS CD、

および製品 CD イメージ」を参照してく

ださい。

-

36

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統合インストーラ用 Solaris OS CD、および製品 CD イメージ

/export/install は、統合インストーラにて Solaris OS の CD イメージを格納する領域です。

任意のディレクトリは、統合インストーラにて製品 CD イメージを格納する領域です。

統合インストーラでは、各ディレクトリに対して、「Systemwalker Resource Coordinator V12 ユーザー

ズガイド 統合インストーラ編」の「4.4 Solaris OS CDの複写」、および 「4.13 製品 CD イメージの複

写」で複写する CD の枚数分を合計した容量が必要となります。

なお、CD の容量は、対象 CD をサーバに挿入し、以下のコマンドを実行することで、参照できます。

# df –k <RETURN>

4.2.1.2.7 メモリ容量

本ソフトウェアの動作に 低限必要なメモリ容量を示します。

項番 メモリ所要量

(単位 : M バイト) 備考

1 50 -

4.2.1.2.8 スワップ容量

本ソフトウェアが使用するスワップ容量を示します。

項番 スワップ容量

(単位 : M バイト) 備考

1 80 -

4.2.2 注意事項

● 「4.2.1.2.3 排他ソフトウェア」に記載されている、Softek Storage Cruiser、または Server

System Manager がすでにインストールされている場合は、アンインストール後、リソースコーデ

ィネータの運用管理サーバの構成に合わせてサイトマネージャ、およびドメインマネージャをイ

ンストールしてください。

37

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4.2.3 インストール手順

ドメインマネージャをインストールする手順を以下に示します。

ドメインマネージャのインストールには、Systemwalker Resource Coordinator サーバプログラムの

CD-ROM を使用します。

4.2.3.1 インストール前準備

1. ローカルファイルシステムの確認 (シングルユーザモードの場合)

本製品は、マルチユーザでインストールしてください。

シングルユーザモードでインストールを行う場合は、インストールの前にローカルファイルシス

テムのマウントが行われていることを確認してください。行われていない場合は、ローカルファ

イルシステムのマウントを行います。

例を以下に示します。

<例>

# /usr/sbin/mountall -l <RETURN>

mount コマンドの詳細については、OS のマニュアルを参照してください。

2. ソフトウェアのインストール確認

本ソフトウェアがインストールされていないことを確認します。

# cd CD-ROM マウントポイント/domain <RETURN> # ./rcxdminstall.sh -check <RETURN>

上記操作で、パッケージが表示された場合は、すでにインストールされていますので、「9.2.1 ド

メインマネージャの停止」を参照してサイトマネージャを停止したあと、表示されたパッケージ

をアンインストールしてください。

4.2.3.2 インストール時間

本ソフトウェアのインストール時間は約 5 分です。

4.2.3.3 ソフトウェアのインストール

本ソフトウェア専用のインストールコマンド (rcxdminstall.sh) を実行することにより、複数のパ

ッケージを一括インストールします。rcxdminstall.sh コマンドは、pkgadd(1M) コマンドを呼び

出し、構成プログラムのパッケージをインストールします。

1. 「4.2.3.1 インストール前準備」を実行したあと、本ソフトウェア専用のインストールコマンド

(rcxdminstall.sh) が格納されているディレクトリ (CD-ROM マウントポイント/domain) に

移動します。

# cd CD-ROM マウントポイント/domain <RETURN>

38

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2. rcxdminstall.sh コマンドを実行します。

# ./rcxdminstall.sh <RETURN> Systemwalker Resource Coordinator 12.1

All Rights Reserved, Copyright(c) FUJITSU LIMITED 2003-2005

This program will install "Systemwalker Resource Coordinator" DomainManager on

your system.

Do you want to continue the installation of this package? [y, n, ?, q]

3. このままインストールを実行する場合は "y"、実行しないで中断する場合は "y" 以外を入力しま

す。

Do you want to continue the installation of this package? [y, n, ?, q]

4. "y" を入力すると、インストールが開始されます。

表示例を以下に示します。

<例>

INFO : Starting Installation of Systemwalker Resource Coordinator ...

...

Installation of <FJSVrcxdm> was successful.

INFO : Package FJSVrcxdm was successfully installed.

...

5. 管理 LAN の IP アドレスを入力します。

IP アドレスは、ドメイン管理サーバの管理対象サーバノード側の IP アドレスを入力します。ド

メイン管理サーバを高可用化している場合、引継ぎ IP アドレスを入力します。

入力例を以下に示します。

<例>

IP address of Admin LAN for agent servers [0-9,.] 192.168.1.10 <RETURN>

IP アドレスのフォーマットが不正な場合は、以下のメッセージが表示されます。正しい形式の IP

アドレスを入力してください。

FJSVrcx:ERROR:67134:rcxdminstall.sh:IP アドレス:invalid format

ドメイン管理サーバの IP アドレスの設定に誤りがあった場合、再インストールし、正しい IP ア

ドレスを設定してください。

6. インストールが正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。

INFO : A setup of DomainManager Admin LAN was successfully.

INFO : "Systemwalker Resource Coordinator" DomainManager was installed

successfully.

インストールが失敗すると、以下のメッセージが表示されます。

ERROR : Package パッケージ名 is already installed.

または

ERROR : Installing パッケージ名 was failed.

または

ERROR : A setup of DomainManager Admin LAN was failed.

39

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7. インストールが失敗した場合は、以下のコマンドでインストール状況を確認してください。

#./rcxdminstall.sh -check <RETURN>

パッケージの同じバージョンがインストールされている場合は、上記コマンドでインストールさ

れていることが確認できたパッケージをすべて rcxdmuninstall.sh コマンドで削除し、手順

2. の rcxdminstall.sh コマンドの実行からやり直してください。

rcxdmuninstall.sh は、"CD-ROM マウントポイント /domain" に格納されています。

# cd CD-ROM マウントポイント/domain <RETURN> # ./rcxdmuninstall.sh <RETURN>

それでもインストールが失敗する場合は、表示されたメッセージを控え、当社技術員に連絡して

ください。

なお、手順 6. で ERROR : A setup of DomainManager Admin LAN was failed. が表示された場

合、指定した IP アドレスに誤りがあります。再インストール後、正しい IP アドレスを設定し

てください。

8. インストール後のセットアップ

「4.2.4 インストール後のセットアップ」を参照し、インストール後のセットアップを実施しま

す。

4.2.4 インストール後のセットアップ

ドメインマネージャをセットアップする手順を以下に示します。

4.2.4.1 /etc/inet/services の設定

ドメインマネージャの動作には、サイトマネージャやエージェントと通信を行うために、以下のポート

番号が必要になります。

以下の内容を /etc/inet/services ファイルに記述して、ポート番号の使用を宣言してください。

ポート番号がすでに他で使用されている場合は、空いているポート番号を選んで変更してください。そ

の場合は、同じポート番号を設定しているリソースコーディネータの他のサーバについても、同様に設

定を変更してください。

/etc/inet/services に記述がない場合は、以下のポート番号で起動します。

[/etc/inet/services ファイルの設定内容]

# サービス名 ポート番号/プロトコル名

nfport 23456/tcp

nfdomain 23457/tcp

nfagent 23458/tcp

サービス名とポート番号、プロトコル名、接続元、接続先の関係を以下に示します。

サービス名 ポート番号/プロトコル名 接続元 接続先

nfport 23456/tcp サイトマネージャ ドメインマネージャ

nfdomain 23457/tcp サイトマネージャ ドメインマネージャ

nfagent 23458/tcp ドメインマネージャ エージェント

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4.2.4.2 システムの再起動

設定完了後にシステムを再起動してください。リソースコーディネータが自動的に起動します。

# /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i6 <RETURN>

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第5章 クライアントのインストールとセットアップ

リソースコーディネータ V12.1 のクライアントのインストールとセットアップについて説明します。

43

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5.1 動作環境

5.1.1 ハードウェア条件

本ソフトウェアを使用する場合、以下のハードウェアが必要です。

項番 動作サーバ 装置搭載メモリ 推奨 CPU 性能

1 運用管理クライアント 512 M バイト以上 Pentium(R)Ⅲ 1.2GHz 以上

5.1.2 ソフトウェア条件

5.1.2.1 前提基本ソフトウェア

本ソフトウェアを使用する場合、以下のいずれかの基本ソフトウェアが必要です。

項番 製品名 備考

1 Windows XP Professional (SP1 以降) -

2 Windows 2000 Professional (SP4 以降) -

5.1.2.2 必須ソフトウェア

本ソフトウェアを使用する場合、以下のソフトウェアが必要です。

項番 製品名 パッケージ名 バージョン 備考

1 Microsoft Internet

Explorer - 5.5 以降

2 Netscape

Communicator - 4.7 以降

Systemwalker Resource

Coordinator クライアント画面か

らの http 指定による呼び出し

(管理ソフトウェア、ヘルプ) に使

用します。

Netscape Communicator を使用す

る場合は、Windows 上で使用する

ブラウザとして設定しておく必要

があります。

Netscape Communicator を使用する場合は、クライアントをインストール後、「5.3.2 Eclipse ヘルプ・

システムを利用するための設定」に従って、ヘルプ・サーバーの設定を必ず行ってください。

44

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5.1.2.3 排他ソフトウェア

本ソフトウェアを使用する場合、以下のソフトウェアと混在できません。

項番 製品名 バージョン・レベル 備考

1 Softek Storage Cruiser すべて -

リモートコンソールマネージャについて System Console Software、および PRIMECLUSTER で提供されている RC2000、またはリモートコンソー

ル接続装置に添付されている RC2000 for Windows がインストールされていると、正常に動作できない

ことがあります。

必ず、RC2000、および RC2000 for Windows を削除してから本ソフトウェアをインストールしてくださ

い。

RC2000 の削除については、RC2000 を提供する製品のインストールガイドを、RC2000 for Windows の削

除については「リモートコンソール接続装置取扱い説明書」を参照してください。

5.1.2.4 ディスク容量

新規にインストール、および動作するためには、以下のディレクトリにディスク容量が必要です。

必要があれば、該当するファイルシステムのサイズを拡張してください。

項番 ディレクトリ ディスク所要量

(単位 : M バイト) 備考

1 C:\Program Files\Systemwalker

Resource Coordinator\ 250 -

上記は Windows が C:\ にインストールされている場合のインストール先ディレクトリ (初期値) です。

Windows のインストール先を変更した場合は、変更後のディレクトリが対象となります。

5.1.2.5 メモリ容量

本ソフトウェアの動作に最低限必要なメモリ容量を示します。

項番 メモリ所要量

(単位 : M バイト) 備考

1 384 -

45

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5.2 インストール手順

5.2.1 インストールの前準備

System Console Software、および PRIMECLUSTER で提供されている RC2000、またはリモートコンソー

ル接続装置に添付されている RC2000 for Windows がインストールされていないことを確認してくださ

い。

RC2000、または RC2000 for Windows がインストールされている場合の注意事項の詳細については、

「5.1.2.3 排他ソフトウェア」の注意事項を参照してください。

クライアントのインストールでは、Eclipse V3.0.1 がインストールされます。

すでに Eclipse が導入されている場合でもインストールすることができます。その場合は、Eclipse を

インストールしたディレクトリとは異なるディレクトリへインストールしてください。

Eclipse のインストール、およびご使用には、インストール時に表示される Eclipse の使用許諾契約

「Common Public License v1.0」に同意していただく必要があります。

万一同意いただけない場合、本ソフトウェアを使用することはできません。

● Eclipse は、クライアントのインストール後、以下のディレクトリに配置されています。

― クライアントインストールディレクトリ\Client\eclipse

● Common Public License v1.0 を納めたファイルは、以下にも格納されています。

― クライアントインストールディレクトリ\Client\eclipse\cpl-v10.html

cpl-v10.html ファイルに記述してある Eclipse の使用条件を遵守してください。

● Eclipse は、オープンソースコードです。クライアントのインストールによりインストールされ

る Eclipse のソースコードは、以下のディレクトリに格納されています。

― CD-ROM のドライブ:\client\src

サイト管理サーバに Interstage Application Server Smart Repository を導入している場合は、対応

するクライアントの導入が必要です。以下に示す 1.~ 3. いずれかの製品で Smart Repository を導入

している場合は、1.~ 3. 製品のクライアント用「Interstage Application Server インストールガイ

ド」に従ってクライアントの導入を行ってください。

同梱の Interstage Application Server Smart Repository プログラム CD-ROM で Smart Repository を

導入している場合は、「付録G Interstage Application Server Smart Repository の導入」を参照して

クライアントの導入を行ってください。

1. Interstage Application Server Plus 7.0

2. Interstage Application Server Standard Edition 7.0

3. Interstage Application Server Enterprise Edition 7.0

5.2.2 インストール時間

本ソフトウェアのインストール時間は約 3 分です。

46

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5.2.3 ソフトウェアのインストール

1. ログオンします。

クライアントをインストールするシステムにログオンします。ログオンの際は導入する端末の OS

の管理者 (Administrator) でログオンしてください。

2. Systemwalker Resource Coordinator PC クライアントプログラムの CD-ROM をセットして、エク

スプローラなどで CD-ROM のドライブ:\client\win ディレクトリを開いて、setup.exe を実行し

ます。

3. インストールシールドが起動して次の画面が表示されるので、内容を確認し、<次へ> ボタンをク

リックしてください。

4. Eclipse の "Common Public License v1.0" に同意します。

クライアントのインストールでは、Eclipse が同時にインストールされます。

47

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5. 使用許諾契約画面で、使用許諾の契約を行います。

6. インストール先の指定を行います。

デフォルトで表示されているディレクトリ以外のディレクトリにインストールする場合は

<参照> ボタンをクリックしてインストール先ディレクトリを変更してください。ディレクトリ

の指定が完了したあと、<次へ> ボタンをクリックしてください。

48

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7. インストール先の変更は、以下の方法で行います。

手順 5. の指定で表示されているディレクトリ以外のディレクトリにインストールする場合は

<参照> ボタンをクリックしてインストール先ディレクトリを変更してください。すべてのディレ

クトリの指定が完了したあと、設定内容に誤りがなければ、<次へ> ボタンをクリックしてくださ

い。設定内容を変更する場合は、<戻る> ボタンをクリックしてください。なお、インストール先

のディレクトリ名には、全角文字、および日本語は使用しないでください。

8. デスクトップにショートカットを作成するかどうかを指定します。

49

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9. ファイルコピーの開始画面で、設定内容を確認します。

設定内容に誤りがなければ、<次へ> ボタンをクリックしてください。設定内容を変更する場合は、

<戻る> ボタンをクリックしてください。

10. コピー処理が開始されます。コピー処理完了後、リソースコーディネータのインストールは終了

します。

インストール完了後は、コンピュータの再起動を行ってください。

50

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5.3 インストール後のセットアップ

5.3.1 他社製ディスクアレイ装置を管理するための設定

リソースコーディネータで EMC 社ならびに HDS 社のディスクアレイ装置を管理する場合、クライアン

トの設定ファイルを変更する必要があります。

1. クライアントが起動している場合は、Eclipse のメニューより終了してください。

2. すでにログインを行いアカウント用の環境設定ファイルが作成されている場合は、手順 4. の作

業に移ってください。

3. クライアントを使用しておらずアカウント用の環境設定ファイルが作成されていない場合は、ク

ライアントからログイン操作行いアカウント用の環境設定ファイルを作成したうえで、次の手順

4. の作業に移ってください。

4. 以下のアカウント用の環境設定ファイルを修正してください。

― インストールディレクトリ

\client\workspace\.metadata\.plugins\com.fujitsu.systemwalker.rcnr.client\etc\sa

n\gui\ SANGui_ログインユーザ名.cfg

GUI_SEARCH_OPTION_MODE = ON

デフォルト値 "OFF" を "ON" に修正します。

リソースコーディネータはクラスタシステムでの EMC 社ならびに HDS 社のディスクアレイ装置のサポ

ートを行っておりません。クラスタシステムでは本設定を行わないでください。

5.3.2 Eclipse ヘルプ・システムを利用するための設定

リソースコーディネータでは、ユーザーズガイドを表示するために Eclipse のヘルプ・システムを使用

します。以下の手順に従って設定を行ってください。

1. Eclipse のメニュー [ウィンドウ]-[設定] を選択します。

2. [ヘルプ]-[ヘルプ・サーバー] を選択します。

3. "ローカル・マシンのホスト名または IP アドレス (H)。..." にクライアントのホスト名、また

は IP アドレスを入力します。

4. <適用> ボタンをクリックします。

5. <OK> ボタンをクリックします。

51

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5.3.3 サイトマネージャと通信するための設定

クライアントからサイトマネージャと通信するために以下の手順に従って設定を行ってください。

マイ コンピュータから以下のファイルをメモ帳で開きます。

● %SystemRoot%\system32\drivers\etc\hosts

サイトマネージャの IP アドレスを追加します。以下に IP アドレスが 10.20.30.40 のサイトマネージ

ャを追加する hosts ファイルの例を示します。

<例>

# Copyright (c) 1993-1999 Microsoft Corp.

#

# This is a sample HOSTS file used by Microsoft TCP/IP for Windows.

#

# This file contains the mappings of IP addresses to host names. Each

# entry should be kept on an individual line. The IP address should

# be placed in the first column followed by the corresponding host name.

# The IP address and the host name should be separated by at least one

# space.

#

# Additionally, comments (such as these) may be inserted on individual

# lines or following the machine name denoted by a '#' symbol.

#

# For example:

#

# 102.54.94.97 rhino.acme.com # source server

# 38.25.63.10 x.acme.com # x client host

127.0.0.1 localhost

10.20.30.40 sitemgr

hosts ファイルの最後には必ず改行を入れてください。

52

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第6章 エージェントのインストールとセットアップ

リソースコーディネータ V12.1 のエージェントのインストールとセットアップについて説明します。

53

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6.1 動作環境

6.1.1 ハードウェア条件

本ソフトウェアを使用する場合、以下のハードウェアが必要です。

項番 動作サーバ サポート機種

1 管理対象サーバノード PRIMEPOWER 全機種

管理対象サーバノードにパーティション機能を持つ機種 (PRIMEPOWER800/900/1000/1500/2000/2500)

を含む場合は、統合インストーラ、およびリモートコンソールマネージャの使用について注意が必要で

す。

詳細については、「付録E パーティション機能を持つ機種を含む場合の運用」を参照してください。

6.1.2 ソフトウェア条件

6.1.2.1 前提基本ソフトウェア

本ソフトウェアを使用する場合、以下のいずれかの基本ソフトウェアが必要です。

項番 製品名 備考

1 (日本語) Solaris 8 OS

2 (日本語) Solaris 9 OS -

ストレージプロビジョニング機能は、Solaris 8 OS での動作をサポートしていません。ストレージプロ

ビジョニング機能を利用するためには、Solaris 9 OS を選択してください。

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6.1.2.2 必須ソフトウェア

本ソフトウェアを使用する場合、以下のソフトウェアが必要です。

エージェントをインストールする前に、以下のソフトウェアをインストールしてください。

項番 製品名 パッケージ名 バージョン 備考

1 Enhanced Support Facilityすべての

パッケージ 2.4.1 以降

本ソフトウェアをインストール

する前に、システムに Enhanced

Support Facility がインストー

ルされていることが必要です。

2 System Control Software - 2.4 以降

PRIMEPOWER800/900/1000/1500/2

000/2500 などのパーティション

モデルの本体装置を管理する場

合に必要となります。

3 GR マルチパスドライバ

for Solaris OE

すべての

パッケージ

1.0 以降

(*1)

マルチパス接続の RAID 装置を

管理する場合に必要となります。

(*2)

4 SNIA HBA API ライブラリ - -

リソースコーディネータで RAID

装置を管理する場合に必要です。

使用する HBA、OS の版数に合っ

たライブラリを準備してくださ

い。

なお、HBA、および利用するドラ

イバ版数により準備する方法が

異なりますので、詳細について

は、「付録 B SNIA HBA API ライ

ブラリのインストール」を参照願

います。

5 PRIMECLUSTER Enterprise

Edition - 4.1A30

6 PRIMECLUSTER HA Server - 4.1A30

ストレージプロビジョニング機

能を使用する場合、左記のいずれ

かのソフトウェアが必要です。

(*3)

*1 : ストレージプロビジョニング機能を利用する場合、GR マルチパスドライバ 1.0.6 以降を使用して

ください。 *2 : ストレージプロビジョニング機能を使用するサーバの場合、GR マルチパスドライバのインストー

ル後、引き続き実施される環境設定を実施しないでください。

GR マルチパスドライバのインストールが完了し以下の対話処理メッセージが表示されますので "n" を

入力し、環境設定を終了してください。

Do you want to make a multipath configuration now ? [y,n,?,q] n

*3 : クラスタシステムへの共用ディスク追加機能を使用するためには、管理対象サーバノードは

PRIMECLUSTER 環境であることが前提となります。

55

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6.1.2.3 排他ソフトウェア

本ソフトウェアを使用する場合、以下のソフトウェアと混在できません。

項番 製品名 バージョン・レベル 備考

1 Softek Storage Cruiser すべて -

2 Server System Manager すべて -

3 SafeDISK すべて

4 SafeDISK/Global すべて

5 SafeDISK Snapshot すべて

6 PRIMECLUSTER GDS 4.1A20 以前

7 PRIMECLUSTER GDS Snapshot 4.1A20 以前

8 PRIMECLUSTER Storage Suite 4.1A20 以前

9 PRIMECLUSTER Enterprise Edition 4.1A20 以前

10 PRIMECLUSTER HA Server 4.1A20 以前

11 PRIMECLUSTER Parallel Server 4.1A20 以前

12 PRIMECLUSTER Lite Pack 4.1A20

本ソフトウェアの仮想ボリュ

ームリソースマネージャをイ

ンストールするサーバノード

にはインストールできませ

ん。

6.1.2.4 必須パッチ

本ソフトウェアを使用する場合、以下のパッチが必要です。

項番 製品名 パッチ ID 備考

1 (日本語) Solaris 8 OS 新パッチ -

2 (日本語) Solaris 9 OS 新パッチ -

3 GR マルチパスドライバ

for Solaris OE 912651-12 以降

ストレージプロビジョニング機能を利用

し、GR マルチパスドライバ 1.0.6 の場

合、本パッチが必須です。

4 Systemwalker Resource

Coordinator 913922-02

仮想ボリューム管理機能で、sdxfix (故

障したオブジェクトの復旧) の –C オプ

ションを指定する場合、本パッチが必須

です。

パッチについては、Systemwalker

Resource Coordinator サーバプログラ

ムの /patch/913922-02 ディレクトリに

格納しています。

適用方法については、913922-02 の

readme を参照してください。

5 Enhanced Support

Facility 2.5 914002-03 以降

FJSVmadm パッチです。

本パッチは Enhanced Support Facility

2.5 を利用する場合に必要となります。

6 System Console Software

2.4 913706-03 以降

FJSVsc2rm パッチです。

本パッチは System Console Software

2.4 を利用する場合に必要となります。

7 System Console Software

2.5 914094-01 以降

FJSVsc2rm パッチです。

本パッチは System Console Software

2.5 を利用する場合に必要となります。

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6.1.2.5 静的ディスク容量

新規にインストールするために静的ディスク容量が必要です。

項番 ディレクトリ ディスク所要量

(単位 : M バイト) 備考

1 /etc 1 -

2 /var 240 -

3 /opt 100 -

4 /usr 4 -

6.1.2.6 動的ディスク容量

新規にインストールするために動的ディスク容量が必要です。

各ディレクトリには静的ディスク容量に加え、以下のディスク容量が必要です。

項番 ディレクトリ ディスク所要量

(単位 : M バイト)備考

1 /etc 1 -

2 /var 62 -

3 /var/opt 1.5 ネットワーク監視を利用する場合

4 /任意 (注1) 0.2 以上 (注2)

ネットワーク監視を利用する場合

注1 : rcxnetmon set active コマンドの -d オ

プションで指定するログファイルの格納ディレク

トリ名と合わせてください。

注2 : rcxnetmon set active コマンドの -d オ

プションで指定するログファイル (統計ログ、およ

びイベントログ) サイズ分の容量が必要です。

項番 3、4 はエージェント上に必要ですが、サイトマネージャでネットワーク監視を利用する場合は、

サイトマネージャ上にも同様のディスク容量が必要となります。

6.1.2.7 メモリ容量

本ソフトウェアの動作に 低限必要なメモリ容量を示します。

項番 メモリ所要量

(単位 : M バイト) 備考

1 300 -

2

● 使用する TCP コネクション数が5120 未満

の場合

60

● TCP コネクション数が 5120 以上の場合

60 + (TCP コネクション数 - 5120) * 0.011

ネットワーク監視を利用する場合

項番 2 はエージェント上に必要ですが、サイトマネージャでネットワーク監視を利用する場合は、サイ

トマネージャ上にも同様のディスク容量が必要となります。

57

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6.1.2.8 スワップ容量

本ソフトウェアが使用するスワップ容量を示します。

項番 スワップ容量

(単位 : M バイト) 備考

1 250 -

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6.2 注意事項

● Enhanced Support Facility 2.4.1 がインストールされたシステムに本ソフトウェアをインスト

ールした場合、以下のパッチが適用されます。

項番 機種名 パッチ名

1

PRIMEPOWER1

PRIMEPOWER100

PRIMEPOWER200

PRIMEPOWER400

PRIMEPOWER600

PRIMEPOWER800

PRIMEPOWER1000

PRIMEPOWER2000

● 913602-01 FJSVmadm パッチ

2 PRIMEPOWER250

PRIMEPOWER450

● 913602-01 FJSVmadm パッチ

● 913686-02 FJSVmadm パッチ

● 913358-07 FJSVpmnd パッチ

3

PRIMEPOWER650

PRIMEPOWER850

PRIMEPOWER900

PRIMEPOWER1500

PRIMEPOWER2500

● 913602-01 FJSVmadm パッチ

● 913686-02 FJSVmadm パッチ

● 913597-06 FJSVcmnd パッチ

● システムディスク (/、/usr、/var、スワップ域のいずれかを含むディスク) を仮想ボリュームリ

ソースマネージャで管理する場合 (*1)、各システムディスクが以下の条件を満たすように、ディ

スクスライスを設定してください。

― 空きスライス番号があること (*2)

― 32MB 以上の空き領域(スライスに割り当てられていないディスク領域)があること (*2)

― 32 ビットの Solaris OSの場合、2GB 以上のスライスをスワップ域として使用しないこと

*1 : システムボリュームのスナップショットを作成する場合、システムディスクを仮想ボ

リュームリソースマネージャで管理する必要があります。

*2 : 仮想ボリュームリソースマネージャが占有スライス (構成情報などを格納するスライ

ス) を作成するために必要です。

● 「6.1.2.3 排他ソフトウェア」に記載されている、Softek Storage Cruiser、または Server System

Manager がすでにインストールされている場合、アンインストール後、リソースコーディネータ

のエージェントをインストールしてください。

その他の排他ソフトウェアがインストールされている場合は、リソースコーディネータのエージ

ェントはインストールしないでください。

59

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6.3 インストール手順

エージェントをインストールする手順を以下に示します。

エージェントのインストールには、Systemwalker Resource Coordinator サーバプログラムの CD-ROM を

使用します。

複数の管理対象サーバノードに、統合インストーラを使用して、一括してインストールする場合は、

「Systemwalker Resource Coordinator V12 ユーザーズガイド 統合インストーラ編」、各製品のインス

トールガイド、および「付録C 統合インストーラでのインストール」を参照してください。

6.3.1 インストール前準備

1. OpenBoot 環境に入ります。

# /usr/sbin/shutdown –y –g0 –i0 <RETURN>

2. システムをシングルユーザモードで立ち上げます。

{?} ok boot –s <RETURN>

3. 以下のようなメッセージが出ますので、パスワードを入力します。

INIT: SINGLE USER MODE

Type Control-d to proceed with normal startup,

(or give root password for system maintenance):password <RETURN>

4. 必要なファイルシステムをマウントします。

# /usr/sbin/mountall -l <RETURN>

5. Systemwalker Resource Coordinator サーバプログラム の CD-ROM を CD-ROM ドライブに挿入しま

す。

PRIMEPOWER800/900/1000/1500/2000/2500 の場合は、システムコンソールに接続されている CD-ROM

ドライブを使ってインストールします。

Systemwalker Resource Coordinator サーバプログラムの CD-ROM を、システムコンソールに接続

されている CD-ROM ドライブに挿入します。

6. CD-ROM をマウントします。

― PRIMEPOWER800/900/1000/1500/2000/2500 の場合

host : システムコンソールのホスト名

# mkdir -p /cdrom <RETURN> # /usr/sbin/mount -F nfs -o ro host:/cdrom/cdrom0 /cdrom <RETURN>

― 上記以外の機種の場合

# /etc/init.d/volmgt start <RETURN> volume management starting.

Solaris 9 OS の場合、シングルユーザモードでは CD-ROM をマウントできないことがあります。

その場合は、「付録H シングルユーザモードにおける CD-ROM の手動マウント」を参照してくださ

い。

60

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7. 本ソフトウェアがインストールされていないことを確認します。

# cd CD-ROM マウントポイント/agent <RETURN> # ./rcxagtinstall.sh -check <RETURN>

上記操作で、パッケージが表示された場合は、すでにインストールされています。

「7.1 エージェントの停止」を参照してエージェントの停止したあと、表示されたパッケージを

アンインストールしてください。

ただし、PRIMECLUSTER 4.1A30 でクラスタ構成を組んでいる場合、FJSVsdx、FJSVsdxss パッケー

ジが表示されますが、この場合にはアンインストールする必要はありません。

また、エージェントとサイトマネージャが同一サーバ上に混在する場合、FJSVnetsr パッケージ

が表示される場合があります。この場合もアンインストールする必要はありません。インストー

ル作業を継続してください。

PRIMECLUSTER Enterprise Edition に同梱されている SMAWdtcp パッケージがインストールされて

いる場合は、本製品のインストール前に、必ず SMAWdtcp パッケージを削除してください。削除方

法は「インストールガイド PRIMECLUSTER(TM) Enterprise Edition 4.1A30 for Solaris(TM) Operating

Environment」を参照してください。

6.3.2 インストール時間

本ソフトウェアのインストール時間は約 10 分です。

6.3.3 ソフトウェアのインストール

1. 「6.3.1 インストール前準備」を実行したあと、本ソフトウェア専用のインストールコマンド

(rcxagtinstall.sh) が格納されているディレクトリ (CD-ROM マウントポイント/agent) に移動

します。

# cd CD-ROM マウントポイント/agent <RETURN>

2. rcxagtinstall.sh コマンドを使用して、Resource Coordinator エージェント をインストール

します。

# ./rcxagtinstall.sh <RETURN>

Systemwalker Resource Coordinator 12.1

All Rights Reserved, Copyright(c) FUJITSU LIMITED 2003-2005

This program will install "Systemwalker Resource Coordinator" Agent on your system.

Do you want to continue the installation of this package? [y,n,?,q]

3. このままインストールを実行する場合は "y"、実行しないで中断する場合は "y" 以外を入力します。

Do you want to continue the installation of this package? [y,n,?,q]

61

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4. "y" を入力すると、インストールが開始されます。

表示例を以下に示します。

<例>

INFO : Starting Installation of Systemwalker Resource Coordinator ...

...

Installation of Server System Manager was successful.

...

Installation of <FJSVssagt> was successful.

...

INFO : Package FJSVssagt was successfully installed.

...

Installation of <FJSVrcxat> was successful.

...

INFO : Package FJSVrcxat was successfully installed.

...

Installation of <FJSVrcxal> was successful.

...

INFO : Package FJSVrcxal was successfully installed.

...

Installation of <FJSVhrmrc> was successful.

...

INFO : Package FJSVhrmrc was successfully installed.

...

インストールが正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。

INFO : "Systemwalker Resource Coordinator" Agent was installed successfully.

インストールが失敗すると、以下のメッセージが表示されます。

ERROR : Installing パッケージ名 was failed.

5. インストールが失敗した場合は、以下のコマンドでインストール状況を確認してください。

# ./rcxagtinstall.sh -check <RETURN>

同じバージョンのパッケージがインストールされている場合は、上記コマンドでインストールさ

れていることが確認できたパッケージをすべて rcxagtuninstall.sh コマンドで削除し、

「6.3.1 インストール前準備」からやり直してください。

異なるバージョンのパッケージがインストールされている場合は、「6.1.2.3 排他ソフトウェア」

に記載されている製品がインストールされていないかを確認してください。

rcxagtuninstall.sh は、"CD-ROM マウントポイント/agent" に格納されています。

# cd CD-ROM マウントポイント/agent <RETURN> # ./rcxagtuninstall.sh <RETURN>

それでもインストールが失敗する場合は、表示されたメッセージを控え、当社技術員に連絡して

ください。

6. インストールが正常に完了した場合は、システムを再起動します。

# /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i6 <RETURN>

7. インストール後のセットアップ

「6.4 インストール後のセットアップ」を参照し、インストール後のセットアップを実施します。

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6.4 インストール後のセットアップ

管理対象サーバノードをセットアップする手順を以下に示します。本手順はマルチユーザモードで実行

してください。

仮想ボリュームリソースマネージャの設定方法については、「Systemwalker Resource Coordinator V12 ユ

ーザーズガイド」の「第4章 環境構築」を参照してください。

6.4.1 /etc/inet/hosts の設定

統合インストーラを使用しないでインストールする場合、/etc/inet/hosts の設定は行われません。

ドメイン管理サーバの /etc/inet/hosts に管理対象サーバノードの IP アドレスとホスト名を、管理対

象サーバノードの /etc/inet/hosts にドメイン管理サーバの IP アドレスとホスト名を設定してくだ

さい。

ドメイン管理サーバをクラスタ構成にしている場合、管理対象サーバノードの /etc/inet/hosts には、

ドメイン管理サーバ用引継ぎ IP アドレスとホスト名を設定してください。

6.4.2 /etc/inet/services の設定

エージェントの動作には、ドメインマネージャと通信を行うために、以下のポート番号が必要になりま

す。

以下の内容を /etc/inet/services ファイルに記述して、ポート番号の使用を宣言してください。

ポート番号がすでに他で使用されている場合は、空いているポート番号を選んで変更してください。そ

の場合は、同じポート番号を設定しているリソースコーディネータの他のサーバについても、同様に設

定を変更してください。

/etc/inet/services に記述がない場合は、以下のポート番号で起動します。

[/etc/inet/services ファイルの設定内容]

# サービス名 ポート番号/プロトコル名

nfagent 23458/tcp

サービス名とポート番号、プロトコル名、接続元、接続先の関係を以下に示します。

サービス名 ポート番号/プロトコル名 接続元 接続先

nfagent 23458/tcp ドメインマネージャ エージェント

6.4.3 エージェントの管理 LAN の IP アドレス設定

エージェントの管理 LAN の IP アドレスは、以下の手順で設定してください。

1. エージェントの管理LAN の IP アドレスを設定するためには、エージェントの停止が必要です。

エージェントが動作している場合、以下のコマンドを入力し、エージェントを停止します。

# /opt/FJSVrcxat/sbin/rcxagtctl stop <RETURN>

2. エージェントに管理 LAN の IP アドレス、およびサーバノード名を設定します。

# /opt/FJSVrcxat/sbin/rcxagtctl create -ipaddr 管理LANのIPアドレス -node サーバノード名 <RETURN>

63

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― プロビジョニング用の管理対象サーバノードの場合

IP アドレスは、管理対象サーバノードをリソースコーディネータに登録後、その管理対象

サーバノードに割り当てられた管理 LAN の IP アドレスを入力します。

また、IP アドレスは、活性状態になっている必要があります。

管理 LAN の IP アドレスは、運用管理クライアント上で以下の手順を行うことで確認でき

ます。

1- 論理リソース管理画面で [表示]-[サーバ名表示切替]-[名前 + IP アドレスで表示]、

または [表示]-[サーバ名表示切替]-[IP アドレスで表示] を選択します。

2- 論理リソース管理画面のツリー上でインストールしようとしている管理対象サーバ

ノードが追加されているサーバグループを選択します。

論理リソース管理画面のリスト上に、サーバグループに追加されている管理対象サ

ーバノードの一覧が表示されるので、その内容を見て確認します。

サーバノード名には、運用管理クライアントで表示されている管理対象サーバノードの "

名前" と同じものを入力します。

サーバノード名は、運用管理クライアント上で以下の手順を行うことで確認できます。

1- 論理リソース管理画面で [表示]-[サーバ名表示切替]-[名前 + IP アドレスで表示]、

または [表示]-[サーバ名表示切替]-[名前で表示] を選択します。

2- 論理リソース管理画面のツリー上でインストールしようとしている管理対象サーバ

ノードが追加されているサーバグループを選択します。

論理リソース管理画面のリスト上に、サーバグループに追加されている管理対象サ

ーバノードの一覧が表示されるので、その内容を見て確認します。

— 監視専用の管理対象サーバノードの場合

— IP アドレスは、管理対象サーバノードの管理 LAN の IP アドレスを入力します。

また、IP アドレスは、活性状態になっている必要があります。

— サーバノード名は、先頭文字を英字とし、半角英数字、およびハイフン ("-") で構

成された 24 文字までの文字列を入力します。

3. エージェントを起動します。

# /opt/FJSVrcxat/sbin/rcxagtctl start <RETURN>

64

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6.4.4 SNIA HBA API ライブラリのインストールと設定

リソースコーディネータで RAID 装置を管理する場合、HBA ベンダが配付している SNIA HBA API ライ

ブラリをインストールと設定する必要があります。

「付録B. SNIA HBA API ライブラリのインストール」を参照して SNIA HBA API ライブラリのインスト

ールを行ってください。

6.4.5 ネットワーク監視の設定

ネットワーク監視は、ネットワークリソースマネージャのパッケージをインストールしただけでは有効

となりません。以下の環境設定が必要です。

1. ログ格納情報と起動の設定

ネットワーク監視では、TCP/IP の監視情報をログファイルとして システムのディスクへ格納し

ます。このため、ログファイルの格納ディレ クトリ名、およびログファイル (統計ログ、および

イベントログ) のサイズを設定します。また、この時、起動の設定も同時に行います。

本設定には rcxnetmon コマンドを使用します。本設定によって、システム再起動後からネット

ワーク監視が動作を開始します。

なお、設定時は、ディスク容量に空きがあることを確認してから実施してください。また、ログ

ファイルの格納ディレクトリ名には、すでに存在するディレクトリ名を指定してください。

2. ネットワークインタフェースの活性化設定

監視対象のネットワークインタフェースについては、/etc/hostname.xx ファイル (xx はインタ

フェース名) を作成し、システム起動時に活性化されるように設定します。たとえば、fjgi2 を

監視対象とするには、/etc/hostname.fjgi2 ファイルを作成し、ファイル内に活性化する IP ア

ドレス、またはホスト名を設定します。

詳細については「Systemwalker Resource Coordinator V12 ユーザーズガイド」の「I.6.1 rcxnetmon【Solaris】」を参照してください。

以下に、ログファイルの格納ディレクトリ名を/var/opt、ログファイルサイズを 100M バイト (統計ロ

グ、およびイベントログ) とした場合の設定例を示します。

<例>

# /opt/FJSVnetsr/sbin/rcxnetmon set active -d /var/opt,100,100 <RETURN>

6.4.6 システムの再起動

設定完了後にシステムを再起動してください。リソースコーディネータが自動的に起動します。

# /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i6 <RETURN>

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第7章 エージェントのアンインストール

リソースコーディネータ V12.1 のエージェントをアンインストールする手順について説明します。

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7.1 エージェントの停止

1. OS の管理者 (root) でログインし、ネットワーク監視を停止します。

# /opt/FJSVnetsr/sbin/rcxnetmon set inactive <RETURN>

2. エージェントデーモンを停止します。

# /opt/FJSVrcxat/sbin/rcxagtctl stop <RETURN>

ps コマンドによりエージェントデーモンの停止を確認します。 3.

# /bin/ps -ef | grep FJSVssagt <RETURN>

4. 停止していない場合は、以下のコマンドを実行してください。

# /usr/bin/kill –9 プロセスID <RETURN>

エージェントが停止していない場合、以下のプロセス名の順に停止してください。

1) /opt/FJSVssagt/bin/rcxdstart

2) /opt/FJSVrcxat/sys/rcxrespawn

3) /opt/FJSVssagt/jre/bin/java

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7.2 アンインストール

1. OpenBoot 環境に入ります。

# /usr/sbin/shutdown –y –g0 –i0 <RETURN>

2. システムをシングルユーザモードで立ち上げます。

{?} ok boot –s <RETURN>

3. 以下のようなメッセージが出ますので、パスワードを入力します。

INIT: SINGLE USER MODE

Type Control-d to proceed with normal startup,

(or give root password for system maintenance): password <RETURN>

4. 必要なファイルシステムをマウントします。

# /usr/sbin/mountall –l <RETURN>

5.

6.

Systemwalker Resource Coordinator サーバプログラム の CD-ROM を CD-ROM ドライブに挿入し

ます。

PRIMEPOWER800/900/1000/1500/2000/2500 の場合は、システムコンソールに接続されている

CD-ROM ドライブを使ってアンインストールします。

Systemwalker Resource Coordinator サーバプログラムの CD-ROM を、システムコンソールに接

続されている CD-ROM ドライブに挿入します。

CD-ROM をマウントします。

― PRIMEPOWER800/900/1000/1500/2000/2500 の場合

host : システムコンソールのホスト名

# mkdir -p /cdrom <RETURN> # /usr/sbin/mount -F nfs -o ro host:/cdrom/cdrom0 /cdrom <RETURN>

― 上記以外の機種の場合

# /etc/init.d/volmgt start <RETURN> volume management starting.

Solaris 9 OS の場合、シングルユーザモードでは CD-ROM をマウントできないことがあります。

その場合は、「付録H シングルユーザモードにおける CD-ROM の手動マウント」を参照してくださ

い。

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7. rcxagtuninstall.sh コマンドを使用して、Resource Coordinator エージェントを削除します。

# cd CD-ROM マウントポイント/agent <RETURN> # ./rcxagtuninstall.sh <RETURN>

以下のようなメッセージが表示されます。 "y" を入力します。

Systemwalker Resource Coordinator 12.1

All Rights Reserved, Copyright(c) FUJITSU LIMITED 2003-2005

This program will uninstall "Systemwalker Resource Coordinator" Agent on your

system.

Do you want to continue the uninstallation of this package? [y,n,?,q]

8.

9.

/etc/inet/services から nfagent の行を削除します。

システムを再起動します。

# /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i6 <RETURN>

アンインストール後、以下のインストール先ディレクトリが残ることがあります。

その場合は、残ったディレクトリを手動で削除してください。

● /opt/FJSVnetsr

● /opt/FJSVrcxat

● /opt/FJSVssagt

● /etc/opt/FJSVnetsr

● /etc/opt/FJSVrcxat

● /etc/opt/FJSVssagt

● /var/opt/FJSVnetsr

● /var/opt/FJSVrcxat

● /var/opt/FJSVssagt

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第8章 クライアントのアンインストール

リソースコーディネータ V12.1 のクライアントをアンインストールする手順について説明します。

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8.1 アンインストール

クライアントをアンインストールする手順を以下に示します。

1. ログオンします。

クライアントをアンインストールするシステムにログオンします。ログオンの際はアンインスト

ールする端末の OS の管理者 (Administrator) でログオンしてください。

2. アプリケーションの追加と削除画面から Systemwalker Resource Coordinator Client の削除を

指示します。

[スタート]-[設定]-[コントロールパネル] で <アプリケーションの追加と削除> アイコンをダ

ブルクリックすると、以下のような アプリケーションの追加と削除画面が表示されます。この画

面で "Systemwalker Resource Coordinator" を選択して削除を行います。

3. 次の確認画面が表示されますので、<OK> ボタンをクリックします。

72

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4. アンインストールが完了すると、次の確認画面が表示されますので、<完了> ボタンをクリックし

ます。これでクライアントのアンインストール処理は終了です。

● アンインストール後、インストール先ディレクトリ (デフォルト:PROGRAMFILES\Systemwalker

Resource Coordinator) が残ることがあります。その場合は、残ったディレクトリを エクスプロ

ーラより手動で削除してください。

● Eclipse の作業領域 (workspace)、および追加した Plugin は、アンインストール後も残ります。

不要な場合は、エクスプローラより手動で削除してください。

認証ロール管理で Interstage Application Server Smart Repository を使用していた場合は、エント

リ管理ツール上に設定した認証ロール管理用に作成したリポジトリに接続する "接続情報設定" の削除、

またはクライアントのアンインストールを行います。

同梱の Interstage Application Server Smart Repository プログラム CD-ROM を使用して クライアン

トを導入していた場合は、「G.2.2 アンインストール」の手順に従ってクライアント機能のアンインスト

ールを行ってください。

1.~ 3. の製品を使用して Smart Repository を導入していた場合は、認証ロール管理以外の用途で 1.

~ 3. 製品を使用していないかについて確認します。

認証ロール管理だけに使用していた場合は、1.~ 3. 製品のクライアント用「Interstage Application

Server アンインストール」に従って、アンインストールを行ってください。

認証ロール管理以外の用途にも使用していた、または、分からない場合は、1.~ 3. 製品の「Interstage

Application Server Smart Repository 運用ガイド」を参照して、エントリ管理ツール上に設定した認

証ロール管理用に作成したリポジトリに接続する "接続情報設定" の削除を行ってください。

1. Interstage Application Server Plus 7.0

2. Interstage Application Server Standard Edition 7.0

3. Interstage Application Server Enterprise Edition 7.0

73

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第9章 マネージャのアンインストール

リソースコーディネータ V12.1 の各マネージャをアンインストールする手順について説明します。

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9.1 サイトマネージャのアンインストール

サイトマネージャをアンインストールする手順を以下に示します。

9.1.1 サイトマネージャの停止

1. OS の管理者 (root) でログインし、ネットワーク監視を起動している場合は、これを停止して、

システムを再起動します。 (ネットワーク監視を起動していない場合、本操作は必要ありません。)

# /opt/FJSVnetsr/sbin/rcxnetmon set inactive <RETURN> # /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i6 <RETURN>

2. システム再起動後、OS の管理者 (root) で再度ログインして、マネージャデーモンを停止します。

# /opt/FJSVrcxmr/sbin/rcxmgrctl stop <RETURN>

サイトマネージャを高可用化運用している場合は、クラスタシステムの運用管理ビュー (Cluster Admin) を使用して、マネージャデーモン (クラスタアプリケーション) を停止してください。

ps コマンドによりマネージャデーモンの停止を確認します。 3. # /bin/ps -ef | grep /opt/FJSVssmgr/jre/bin/java | grep cruiser=daemon | grep -v grep <RETURN> # /bin/ps -ef | grep /opt/FJSVswstt/bin/nwsnmp-trapd <RETURN>

以下の製品を導入されている環境では、nwsnmp-trapd を停止しないようにしてください。

― Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ

― Systemwalker Centric Manager 部門管理サーバ

― SystemWalker/StorageMGR-M V5.1/V10

― Systemwalker Network Assist

― Systemwalker Network Topology Manager

― Softek SANView4.1 CD-ROM Sub ディレクトリ配下の SAN 管理マネージャ

4. 停止していない場合は、以下のコマンドを実行してください。

# /usr/bin/kill -9 プロセスID <RETURN>

サイトマネージャが停止していない場合、以下のプロセス名の順に停止してください。

1) /opt/FJSVrcxmr/sys/rcxrespawn

2) /opt/FJSVssmgr/jre/bin/java -Dcruiser=daemon

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9.1.2 アンインストール

サイトマネージャを再インストールする際、今まで通信していたドメイン管理サーバその他と再

度通信するためには通信を行うための証明書を残しておく必要があります。

以下のアンインストール手順 1. 2. を実行すると証明書も削除されてしまいますので、アンイン

ストール前に以下に示す方法で証明書を一時保存してください。

/work にコピーした例を以下に示します。

<例>

# cp -rf /etc/opt/FJSVssmgr/current/certificate/ /work <RETURN>

OS の管理者 (root) でログインして、rcxuninstall.sh コマンドを実行します。本コマンド

を実行することにより、パッケージが削除されます。rcxuninstall.sh もパッケージに含まれ

るので、任意のディレクトリにコピーしてから実行してください。

1.

/work にコピーし、アンインストールする例を以下に示します。

<例>

# cp /opt/FJSVrcxmr/sbin/rcxuninstall.sh /work <RETURN> # /work/rcxuninstall.sh <RETURN> Systemwalker Resource Coordinator 12.1

All Rights Reserved, Copyright(c) FUJITSU LIMITED 2003-2005

This program will uninstall "Systemwalker Resource Coordinator" SiteManager on

your system.

Do you want to continue the uninstallation of this package? [y,n,?,q] y <RETURN>

...

アンインストールが正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。 INFO: "Systemwalker Resource Coordinator" SiteManager was uninstalled successfully.

アンインストールが失敗すると、以下のメッセージが表示されます。

ERROR : Uninstalling パッケージ名 was failed.

アンインストールが失敗した場合は、メッセージ中に表示されるパッケージを pkgrm コマンド

で削除し、手順 1.からやり直してください。

2.

# pkgrm パッケージ名 <RETURN>

上記の注意事項を行い、サイトマネージャを再インストールした場合は、一時保存した証明書を

元の位置に格納し直す必要があります。以下に示す方法で証明書を移動させてください。再イン

ストールではない場合、以下の手順は実行しないでください。/work に証明書の一時保存をした

例を以下に示します。

<例>

# rm -r /etc/opt/FJSVssmgr/current/certificate/ <RETURN> # mv /work/certificate/ /etc/opt/FJSVssmgr/current/ <RETURN>

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3. /etc/inet/services から nfport、nfdomain、nfagent、rcxport の各行を削除します。

アンインストール後、以下のインストール先ディレクトリが残ることがあります。

その場合は、残ったディレクトリを手動で削除してください。

● /opt/FJSVnetsr

● /opt/FJSVnrcp

● /opt/FJSVrcxmr

● /opt/FJSVssmgr

● /opt/FJSVswstt (*1)

● /opt/FJSVtrccb

● /etc/opt/FJSVnetsr

● /etc/opt/FJSVrcxmr

● /etc/opt/FJSVssmgr

● /etc/opt/FJSVswstt (*1)

● /etc/opt/FJSVtrccb

● /var/opt/FJSVnetsr

● /var/opt/FJSVrcxmr

● /var/opt/FJSVssmgr

● /var/opt/FJSVswstt (*1)

● /var/opt/FJSVtrccb

*1 : 以下の製品を導入されている環境では、それらの製品、およびサイトマネージャを削除した

場合に削除してください。

― Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ

― Systemwalker Centric Manager 部門管理サーバ

― SystemWalker/StorageMGR-M V5.1/V10

― Systemwalker Network Assist

― Systemwalker Network Topology Manager

― Softek SANView4.1 CD-ROM Sub ディレクトリ配下の SAN 管理マネージャ

認証ロール管理で Interstage Application Server Smart Repository を使用していた場合は、認証ロ

ール管理用に作成したリポジトリの削除、または Interstage Application Server のアンインストール

を行います。

同梱の Interstage Application Server Smart Repository プログラム CD-ROM を使用して Smart

Repository を導入していた場合は、「G.2.2 アンインストール」の手順に従ってサーバ機能のアンイン

ストールを行ってください。

1.~ 3. の製品を使用して Smart Repository を導入していた場合は、認証ロール管理以外の用途で 1.

~ 3. 製品を使用していないかについて確認します。

認証ロール管理だけに使用していた場合は、1.~ 3. 製品のサーバ用「Interstage Application Server

インストールガイド」に従ってアンインストールを行ってください。

認証ロール管理以外の用途にも使用していた、または、分からない場合は、「Interstage Application

Server Smart Repository 運用ガイド」を参照して、認証ロール管理用に作成したリポジトリの削除を

行ってください。

1.

2.

3.

Interstage Application Server Plus 7.0

Interstage Application Server Standard Edition 7.0

Interstage Application Server Enterprise Edition 7.0

78

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9.2 ドメインマネージャのアンインストール

ドメインマネージャをアンインストールする手順を以下に示します。

9.2.1 ドメインマネージャの停止

1. OS の管理者 (root) でログインして、ドメインマネージャを停止します。

# /opt/FJSVrcxdm/sbin/rcxdmnctl stop <RETURN>

2. ps コマンドによりマネージャデーモンの停止を確認します。 # /bin/ps -ef | egrep /opt/FJSVrcxdm | egrep java | egrep -v egrep | egrep "Ddaemon=ServerRM" | egrep -v rcxdmdstart <RETURN> # /bin/ps -ef | egrep /opt/FJSVrcxdm | egrep java | egrep -v egrep | egrep "Ddaemon=RDS" | egrep -v rcxdmdstart <RETURN>

3. 停止していない場合は、以下のコマンドを実行してください。

# /usr/bin/kill -9 プロセスID <RETURN>

9.2.2 アンインストール

1. OS の管理者 (root) でログインして、rcxdmuninstall.sh コマンドを実行します。本コマン

ドを実行することにより、パッケージが削除されます。rcxdmuninstall.sh もパッケージに

含まれるので、任意のディレクトリにコピーしてから実行してください。

/work にコピーし、アンインストールする例を以下に示します。

<例>

# cp /opt/FJSVrcxdm/sbin/rcxdmuninstall.sh /work <RETURN> # /work/rcxdmuninstall.sh <RETURN>

Systemwalker Resource Coordinator 12.1

All Rights Reserved, Copyright(c) FUJITSU LIMITED 2003-2005

This program will uninstall "Systemwalker Resource Coordinator" DomainManager on

your system.

Do you want to continue the uninstallation of this package? [y,n,?,q]

...

アンインストールが正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。

INFO: "Systemwalker Resource Coordinator" DomainManager was uninstalled

successfully.

アンインストールが失敗すると、以下のメッセージが表示されます。

ERROR : Uninstalling パッケージ名 was failed.

79

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2. アンインストールが失敗した場合は、メッセージ中に表示されるパッケージを pkgrm コマンド

で削除し、手順 1. からやり直してください。

# pkgrm パッケージ名 <RETURN>

それでもアンインストールが失敗する場合は、当該製品のマニュアルを参照してください。

3. /etc/inet/services から nfdomain、nfagent の各行を削除します。

アンインストール後、以下のインストール先ディレクトリが残ることがあります。

その場合は、残ったディレクトリを手動で削除してください。

● /opt/FJSVrcxdm

● /etc/opt/FJSVrcxdm

● /var/opt/FJSVrcxdm

80

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付録A 運用管理サーバの高可用化

サイト管理サーバ、およびドメイン管理サーバをクラスタ構成にすることで、可用性の向上を実現でき

ます。

運用管理サーバとはサイト管理サーバとドメイン管理サーバの総称です。

A.1 クラスタシステムとは

クラスタシステムとは、2 台以上のサーバマシンを 1 台の仮想サーバマシンとして運用することで、高

可用性 (High Availability) を実現するシステムです。

1台のサーバマシンでの運用では、サーバマシンや、その上で動作するサーバアプリケーションが停止し

た場合、再立ち上げが必要となるため、その間、運用が停止してしまいます。

クラスタシステムでは、2 台以上のサーバマシンを使用して、一方のサーバマシンやその上で動作して

いるアプリケーションにトラブルが発生した場合、そのマシン上で動作していたアプリケーションを他

方のマシンで再起動することによって、業務をすぐに再開でき、業務の停止時間を短縮できます。この

ような異常が発生したサーバから正常なサーバへ業務の制御を切り替えることをフェールオーバといい

ます。

なお、クラスタシステムではこのような 2 台以上のサーバマシンをクラスタ、クラスタを構成するサー

バマシンをノードといいます。

クラスタは次のいずれかに分類されます。

● スタンバイクラス

業務を行う運用系のノードに対して、その業務を引き継ぐための待機を行う待機系のノードが存

在するクラスタです。次の 4 つの形態があります。

― 1 : 1 運用待機型

1 台の運用系ノードと 1 台の待機系ノードからなるクラスタです。運用系ノードが業務を

行い、待機系ノードがその待機を行います。

― n : 1 運用待機型

n 台の運用系ノードと 1 台の待機系ノードからなるクラスタです。n 台の運用系ノードは

それぞれ別の業務を行い、これらとは別の待機系ノードがすべての運用系ノードの待機を

行います。

― 相互待機型

2 台の運用系かつ待機系ノードからなるクラスタです。2 台のノードはそれぞれが別の業

務を行い、同時に相手の業務の待機を行います。どちらかがダウンした場合は、残ってい

る側のノードが両方の業務を行います。

― カスケード型

3 台以上のノードからなるクラスタです。1 台のノードが運用系ノードになり、残りのノ

ードが待機系ノードになります。

● スケーラブルクラス

複数台のサーバマシンを用いて並列に作業を行うことにより、性能向上と故障発生時の縮退を目

的としたクラスタです。スタンバイ型と異なり、運用系、または待機系という分け方はされませ

ん。クラスタ内の 1 台がダウンすると、残りのサーバに縮退して業務を継続します。

詳細については、「PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.1(Solaris(TM) オペレーティング環境版)」を参照

してください。

81

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A.2 サポート対象

リソースコーディネータの以下のソフトウェアをサポートします。

● サイトマネージャ

● ドメインマネージャ

ドメインマネージャソフトウェアの統合インストーラ機能は、クラスタシステムに対応していな

いため、待機系に切り替わった場合、利用できなくなります。

A.3 マネージャのインストール

ここではクラスタシステムにマネージャをインストールする手順について説明します。

物理的な 2 つのノードを区別するために、一方をプライマリノード、他方をセカンダリノードと呼びま

す。プライマリノードとは、クラスタサービス (クラスタアプリケーション) が 初の起動時に運用系

となるノードを指します。セカンダリノードとは、同クラスタサービス (クラスタアプリケーション) が

初の起動時に待機系となるノードを指します。

A.3.1 マネージャを新規にインストールする

A.3.1.1 事前準備

クラスタのインストールと環境設定 クラスタシステム上でマネージャをクラスタサービス (クラスタアプリケーション) として運用するた

めには、クラスタシステムの各ノードへのインストールと環境設定が必要です。共用ディスクの設定時

にデバイス名、およびマウントポイント名を確認してください。

サイトマネージャ、およびドメインマネージャをクラスタサービス (クラスタアプリケーション) とし

て行う業務のことをそれぞれサイトマネージャ業務、およびドメインマネージャ業務といいます。また、

総称してマネージャ業務といいます。

PRIMECLUSTER の詳細については、「PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.1(Solaris(TM) オペレーティング

環境版)」を参照してください。

リソースの準備 マネージャをクラスタシステムに導入する場合、以下のリソースが必要です。

● クラスタシステムで使用するリソース

1) 運用管理サーバ用の引継ぎ IP アドレス

クラスタシステムで運用する際に運用管理サーバで使用する、ネットワーク上でユニーク

な IP アドレスを PRIMECLUSTER Ipaddress で新規に割り当てます。ただし、既存のクラ

スタサービス (クラスタアプリケーション) で使用している IP アドレスを利用する場合

は、新規に運用管理サーバ用の IP アドレスを割り当てる必要はありません。

82

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2) 運用管理サーバ用共有データを格納する共用ディスクの設定

運用管理サーバ用の共有データを格納する PRIMECLUSTER GDS のボリュームを準備します。

必要なボリューム数は以下のとおりです。

名称 個数 内容

サイト管理サーバ用

共有データディスク 1 (注1) サイト管理サーバ用の共有データ格納先

Interstage

Application Server

Smart Repository 用

共有データディスク

1 (注2)

Interstage Application Server Smart

Repository 用データベース、およびアク

セスログの共有データ格納先

ドメイン管理サーバ

用共有データディス

1 (注1)

ドメイン管理サーバ用の共用データ格納

先、ドメインマネージャ業務ごとに 1 つ

必要です。

注1 : サイト管理サーバとドメイン管理サーバを兼用する環境では、サイト管理サーバと

ドメイン管理サーバで同じ共有ディスクを使用します。

注2 : Interstage Application Server Smart Repository を導入する場合必要です。

● クラスタシステム以外で使用するリソース

1) 運用管理サーバ用のポート番号

「4.1.4.1 /etc/inet/services の設定」、および「4.2.4.1 /etc/inet/services の設定」

で設定を行う運用管理サーバで使用するポート番号についてポート番号を割り当てます。

共有ディスクの容量 リソースコーディネータの共有ディスクには、リソースコーディネータで使用する以下のディレクトリ

を含みます。

● サイト管理サーバの場合

各ディスク所要量は、静的ディスク容量と動的ディスク容量の和により算出しています。詳細に

ついては、「4.1.1.2.5 静的ディスク容量」、および「4.1.1.2.6 動的ディスク容量」を参照して

ください。

項番 ディレクトリ ディスク所要量

(単位 : M バイト)

1 /etc 6

2 /var 552 + ストレージリソースマネージャ用

リポジトリ (注1)

注1 : "ストレージリソースマネージャ用リポジトリ" の算出方法については、「4.1.1.2.6 動的

ディスク容量」の「1. ストレージリソースマネージャ用リポジトリ」を参照してください。

● ドメイン管理サーバの場合

各ディスク所要量は、静的ディスク容量と動的ディスク容量の和により算出しています。詳細に

ついては、「4.2.1.2.5 静的ディスク容量」、および「4.2.1.2.6 動的ディスク容量」を参照して

ください。

項番 ディレクトリ ディスク所要量

(単位 : M バイト)

1 /etc 2 (注1)

2 /var/opt 1

3 /opt 1

注1 : 「4.2.1.2.5 静的ディスク容量」の /etc + 「4.2.1.2.6 動的ディスク容量」の /etc の

値です。

83

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A.3.1.2 インストール

サイトマネージャ、およびドメインマネージャをインストールします。

プライマリノード、セカンダリノードとも同じ手順で、サイトマネージャは「4.1.3 インストール手順」、

ドメインマネージャは「4.2.3 インストール手順」までの作業を行ってください。

● 共用ディスクにはインストールしないでください。

● サイトマネージャの「4.1.4 インストール後のセットアップ」、およびドメインマネージャの

「4.2.4 インストール後のセットアップ」は運用管理サーバ業務のセットアップ時に行いますの

で、この段階では行わないでください。

A.4 マネージャ業務のセットアップ

ここではクラスタシステムにマネージャをクラスタサービス (クラスタアプリケーション) としてセッ

トアップする手順について説明します。

マネージャ業務を既存のクラスタサービス (クラスタアプリケーション) に追加するか、新規のクラス

タサービス (クラスタアプリケーション) に追加するか、セットアップの前に決めておきます。

A.4.1 事前確認

インストール作業が完了していることを確認します。サイト管理サーバの場合は「4.1.3 インストール

手順」、ドメイン管理サーバの場合は、「4.2.3 インストール手順」まで完了していることを確認します。

/etc/opt/FJSVssmgr/current/sanma.conf の LOGICAL_MANAGER_IP の設定は、クラスタセットアップコ

マンドにて実施します。

84

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A.4.2 マネージャ業務のセットアップの流れ

運用管理サーバでセットアップを実施します。

以下にセットアップの流れを示します。

85

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A.4.3 マネージャ業務セットアップ作業詳細

以下の手順で、マネージャをクラスタサービス (クラスタアプリケーション) としてセットアップしま

す。以降の操作は、管理者権限で行います。

サイト管理サーバの場合

1. マネージャを既存の業務 (クラスタアプリケーション) に追加する場合は、クラスタシステムの

運用管理ビュー (Cluster Admin) を使用して業務 (クラスタアプリケーション) を停止します。

Interstage Application Server Smart Repository のリポジトリ設定を完了してクラスタ運用を

行っている場合は、業務 (クラスタアプリケーション) の停止を行う前にプライマリノード側が

運用ノードの状態で手順 5. を先に行ってください。手順 5. を行ったあと、手順 1. からの作

業を順に行ってください。

2. PRIMECLUSTER GDS を使用して、共有ディスクの設定を行います。詳細については、「PRIMECLUSTER

Global Disk Services 説明書 4.1(Solaris(TM) オペレーティング環境版)」を参照してください。

3. サイト管理サーバ用共有データディスクをプライマリノードにマウントします。

4. サイト管理サーバで使用するポート番号を両ノードの /etc/inet/services に登録します。

5. 「4.1.4.2 サイト管理者用ログインアカウントの作成」をプライマリノードだけに行います。作

成したログインアカウント情報はクラスタセットアップコマンド実行時に共有データディスク上

にセットされます。

6. 「4.1.4.3 システムの言語設定」を両ノードに行います。

7. プライマリノードでクラスタセットアップコマンドを実行します。

サイト管理サーバ用共有データディスクに他のユーザがアクセスしないようにしたうえで、プラ

イマリノードにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。

# /opt/FJSVrcxmr/cluster/rcx_clsetup -k Primary – m サイト管理サーバ用共有データディスクのマウントポイント -i サイト管理サーバ用引継ぎIPアドレス <RETURN>

8. セットアップ対象を確認します。

コマンドで指定した情報が表示されます。表示された内容を確認のうえ、"y" を入力します。セ

ットアップを中止する場合は、"n" を入力します。 # /opt/FJSVrcxmr/cluster/rcx_clsetup -k Primary -m /zzz –I 10.10.10.10 Systemwalker Resource Coordinator settings are as follows. Cluster system : PRIMECLUSTER Node type : Primary Mount point : /zzz IP Address : 10.10.10.10 Site Manager cluster setup : Are you sure? [y,n,?]

86

Page 95: Systemwalker Resource Coordinator V12 インス …...マニュアル体系 リソースコーディネータのマニュアルには、以下のものがあります。必要に応じて、それぞれのマニュ

9. プライマリノードのセットアップが実行されます。

FJSVrcx:INFO:27700:rcx_clsetup:primary node setup completed

本コマンドの実行によって、クラスタ用セットアップに加え、共有ディスク上の

/etc/opt/FJSVssmgr/current/sanma.conf の LOGICAL_MANAGER_IP 設定が、sanma.conf にセット

されます。

LOGICAL_MANAGER_IP=”10.10.10.10”;

10. サイト管理サーバ用共有データディスクをプライマリノードからアンマウントします。

11. サイト管理サーバ用共有データディスクをセカンダリノードにマウントします。

12. セカンダリノードでクラスタセットアップコマンドを実行します。

サイト管理サーバ用共有データディスクに他のユーザがアクセスしないようにしたうえで、セカ

ンダリノードにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。

# /opt/FJSVrcxmr/cluster/rcx_clsetup -k Secondary -m サイト管理サーバ用共有データディスクのマウントポイント <RETURN>

13. セットアップ対象を確認します。

コマンドで指定した情報が表示されます。表示された内容を確認のうえ、"y" を入力します。セ

ットアップを中止する場合は、"n" を入力します。 # /opt/FJSVrcxmr/cluster/rcx_clsetup -k Secondary –m /zzz Systemwalker Resource Coordinator settings are as follows. Cluster system : PRIMECLUSTER Node type : Secondary Mount point : /zzz IP Address : 10.10.10.10 Site Manager cluster setup : Are you sure? [y,n,?]

14. セカンダリノードのセットアップが実行されます。

本コマンドの実行によって、クラスタ用セットアップが行われます。

FJSVrcx:INFO:27701:rcx_clsetup:secondary node setup completed

15. サイト管理サーバ用共有データディスクをセカンダリノードからアンマウントします。

16. クラスタシステムの userApplication Configuration Wizard を使用して、クラスタサービス (ク

ラスタアプリケーション) 上に以下の必要な PRIMECLUSTER のリソースを作成します。

クラスタサービス (クラスタアプリケーション) を以下の設定で作成します。

― 運用形態は Standby を選択します。

― 属性値の設定は AutoStartUp を "yes"、 HaltFlag を "yes"、 AutoSwitchOver を

"HostFailure|ResourceFailure|ShutDown" に設定します。 Interstage Application Server

Smart Repository を使用している、またはホットスタンバイ運用を行う場合は、

StandbyTransitions を "ClearFaultRequest|StartUp|SwitchRequest" に設定します。

作成後、作成したクラスタサービス (クラスタアプリケーション) 上に以下のリソースを作成し

ます。

詳細については、「PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.1(Solaris(TM) オペレーティング環境版)」

を参照してください。

87

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a) Cmdline リソース (リソースコーディネータ用の Cmdline リソースを作成します)

userApplication Configuration Wizard の Resource の作成で "Cmdline" を選択してパ

ス入力による作成方法を選択し、パス入力メニューで以下の設定を行います。

— Start スクリプト :

/opt/FJSVrcxmr/cluster/cmd/rcxclstartcmd

— Stop スクリプト :

/opt/FJSVrcxmr/cluster/cmd/rcxclstopcmd

— Check スクリプト :

/opt/FJSVrcxmr/cluster/cmd/rcxclcheckcmd

Flag (属性値) の設定 : クラスタサービス (クラスタアプリケーション) の属性値

StandbyTransitions について NONE 以外を設定している場合は、ALLEXITCODES を "yes"、

STANDBYCAPABLE を "yes" に設定します。

— ドメインマネージャと兼用する場合は、ドメインマネージャのあとに起動するよう

に設定してください。

— Interstage Application Server Smart Repository を使用している場合は、

Interstage Application Server Smart Repository のあとに起動するように設定し

てください。

— Systemwalker Centric Manager の運用管理サーバ、または部門管理サーバと兼用す

る場合は、Centric Manager のあとに起動するように設定してください。

b) Ipaddress リソース (クラスタシステムで使用する引継ぎ用論理 IP アドレスを設定しま

す)

userApplication Configuration Wizard の Resource の作成で Ipaddress を選択して引

継ぎ論理 IP アドレスを設定します。引継ぎネットワークの種別は "IP アドレス引継ぎ" を

選択します。

c) Fsystem リソース (サイト管理サーバ用共有データディスクのマウントポイントを設定し

ます)

userApplication Configuration Wizard の Resource の作成で Fsystem を選択してファ

イルシステムを設定します。マウントポイントの定義を行っていない場合は、

「PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.1(Solaris(TM) オペレーティング環境版)」を参照して

定義を行ってください。

d) Gds リソース (サイト管理サーバ用共有データディスク用に作成した設定を指定します)

userApplication Configuration Wizard の Resource の作成で Gds を選択して共有ディ

スクを設定します。サイト管理サーバ用共有データディスク用に作成した設定を指定しま

す。

17. 両ノードで「4.1.4.5 システムの再起動」を実行してください。

88

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ドメイン管理サーバの場合

1. マネージャを既存の業務 (クラスタアプリケーション) に追加する場合は、クラスタシステムの

運用管理ビュー (Cluster Admin) を使用して業務 (クラスタアプリケーション) を停止します。

2. PRIMECLUSTER GDS を使用して、共有ディスクの設定を行います。詳細については、「PRIMECLUSTER

Global Disk Services 説明書 4.1(Solaris(TM) オペレーティング環境版)」を参照してください。

3. ドメイン管理サーバ用共有データディスクをプライマリノードにマウントします。

4. ドメイン管理サーバで使用するポート番号を両ノードの /etc/inet/services に登録します。

5. プライマリノードでクラスタセットアップコマンドを実行します。

ドメイン管理サーバ用共有データディスクに他のユーザがアクセスしないようにしたうえで、プ

ライマリノードにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。

# /opt/FJSVrcxdm/cluster/rcx_clsetup -k Primary –m ドメイン管理サーバ用共有データディスクのマウントポイント -i ドメイン管理サーバ用引継ぎIPアドレス <RETURN>

6. セットアップ対象を確認します。

コマンドで指定した情報が表示されます。表示された内容を確認のうえ、"y" を入力します。セ

ットアップを中止する場合は、"n" を入力します。 # /opt/FJSVrcxdm/cluster/rcx_clsetup –k Primary -m /zzz -i 10.10.10.10 Systemwalker Resource Coordinator settings are as follows. Cluster system : PRIMECLUSTER Node type : Primary Mount point : /zzz IP Address : 10.10.10.10 Domain Manager cluster setup : Are you sure? [y,n,?]

7. プライマリノードのセットアップが実行されます。

本コマンドの実行によって、クラスタ用セットアップセットされます。

FJSVrcx:INFO:27700:rcx_clsetup:primary node setup completed

8. ドメイン管理サーバ用共有データディスクをプライマリノードからアンマウントします。

9. ドメイン管理サーバ用共有データディスクをセカンダリノードにマウントします。

10. セカンダリノードでクラスタセットアップコマンドを実行します。

ドメイン管理サーバ用共有データディスクに他のユーザがアクセスしないようにしたうえで、セ

カンダリノードにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。

# /opt/FJSVrcxdm/cluster/rcx_clsetup -k Secondary -m ドメイン管理サーバ用共有データディスクのマウントポイント <RETURN>

89

Page 98: Systemwalker Resource Coordinator V12 インス …...マニュアル体系 リソースコーディネータのマニュアルには、以下のものがあります。必要に応じて、それぞれのマニュ

11. セットアップ対象を確認します。

コマンドで指定した情報が表示されます。表示された内容を確認のうえ、"y" を入力します。セ

ットアップを中止する場合は、"n" を入力します。 # /opt/FJSVrcxdm/cluster/rcx_clsetup -k Secondary -m /zzz Systemwalker Resource Coordinator settings are as follows. Cluster system : PRIMECLUSTER Node type : Secondary Mount point : /zzz IP Address : 10.10.10.10 Domain Manager cluster setup : Are you sure? [y,n,?]

12. セカンダリノードのセットアップが実行されます。

本コマンドの実行によって、クラスタ用セットアップが行われます。

FJSVrcx:INFO:27701:rcx_clsetup:secondary node setup completed

13. ドメイン管理サーバ用共有データディスクをセカンダリノードからアンマウントします。

14. クラスタシステムの userApplication Configuration Wizard を使用して、クラスタサービス (ク

ラスタアプリケーション) 上に以下の必要な PRIMECLUSTER のリソースを作成します。

クラスタサービス (クラスタアプリケーション) を以下の設定で作成します。

― 運用形態は Standby を選択します。

― 属性値の設定は AutoStartUp を "yes"、 HaltFlag を "yes"、 AutoSwitchOver を

"HostFailure|ResourceFailure|ShutDown" に設定します。ホットスタンバイ運用を行う場

合は、StandbyTransitions を "ClearFaultRequest|StartUp|SwitchRequest" に設定しま

す。

作成後、作成したクラスタサービス (クラスタアプリケーション) 上に以下のリソースを作成し

ます。

詳細については、「PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.1(Solaris(TM) オペレーティング環境版)」

を参照してください。

a) Cmdline リソース (リソースコーディネータ用と RC2000 用の 2 つの Cmdline リソース

を作成します)

userApplication Configuration Wizard の Resource の作成で "Cmdline" を選択してパ

ス入力による作成方法を選択し、パス入力メニューで以下の設定を行います。

— リソースコーディネータ用

Start スクリプト : /opt/FJSVrcxdm/cluster/cmd/rcxclstartcmd

Stop スクリプト : /opt/FJSVrcxdm/cluster/cmd/rcxclstopcmd

Check スクリプト : /opt/FJSVrcxdm/cluster/cmd/rcxclcheckcmd

Flag (属性値) の設定 : クラスタサービス (クラスタアプリケーション) の属性値

StandbyTransitions について NONE 以外を設定している場合は、ALLEXITCODESを

"yes"、STANDBYCAPABLE を "yes" に設定します。

— RC2000 用

Start スクリプト : /opt/FJSVrcon/cluster/cmd/rc2kstartcmd

Stop スクリプト : /opt/FJSVrcon/cluster/cmd/rc2kstopcmd

Check スクリプト : /opt/FJSVrcon/cluster/cmd/rc2kcheckcmd

Flag (属性値) の設定 : クラスタサービス (クラスタアプリケーション) の属性値

StandbyTransitions について NONE 以外を設定している場合は、ALLEXITCODESを

"yes"、STANDBYCAPABLE を "yes" に設定します。

90

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— サイトマネージャと兼用する場合は、サイトマネージャの前に起動するように設定

してください。

また、Systemwalker Centric Manager の運用管理サーバ、または部門管理サーバと

兼用する場合は、Centric Manager のあとに起動するように設定してください。

— 管理対象サーバノードとして、パーティション機能を持つ機種を含む場合、リモー

トコンソールマネージャはシステムコンソールを管理サーバとするため、RC2000 用

の Cmdline リソースを作成する必要はありません。

b) Ipaddress リソース (クラスタシステムで使用する引継ぎ用論理 IP アドレスを設定しま

す)

userApplication Configuration WizardのResource の作成で Ipaddressを選択して引継ぎ

論理 IP アドレスを設定します。引継ぎネットワークの種別は構築環境によって "IP アド

レス引継ぎ"、または "ノード名引継ぎ + IP アドレス引継ぎ" を選択します。

c) Fsystem リソース (ドメイン管理サーバ用共有データディスクのマウントポイントを設定

します)

userApplication Configuration Wizard の Resource の作成で Fsystem を選択してファ

イルシステムを設定します。マウントポイントの定義を行っていない場合は、

「PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.1(Solaris(TM) オペレーティング環境版)」を参照して

定義を行ってください。

d) Gds リソース (ドメイン管理サーバ用共有データディスク用に作成した設定を指定します)

userApplication Configuration Wizard の Resource の作成で Gds を選択して共有ディ

スクを設定します。ドメイン管理サーバ用共有データディスク用に作成した設定を指定し

ます。

15. 両ノードで「4.2.4.2 システムの再起動」を実行してください。

A.5 運用管理サーバの構成デーモン

クラスタセットアップ後、マネージャ業務としてクラスタサービス (クラスタアプリケーション)のリソ

ースとなるデーモンは以下のデーモンです。

● サイト管理サーバ

デーモン種別 説明

サイトマネージャ監視デーモン マネージャデーモンを監視するデーモンです。

― マネージャ監視デーモンの確認

コマンドラインで以下のコマンドを実行します。

# ps –ef | grep rcxrespawn <RETURN> この結果、以下の文字列を含んだ行が表示されることでマネージャ監視デーモンの起動が

確認できます。

/opt/FJSVrcxmr/sys/rcxrespawn -c -r100 -w10 Server

/opt/FJSVssmgr/jre/bin/java

91

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● ドメイン管理サーバ

デーモン種別 説明

ドメインマネージャ監視デーモン マネージャデーモンを監視するデーモンです。

RC2000 監視デーモン RC2000 ログ採取デーモンの監視デーモンです。

― マネージャ監視デーモンの確認

コマンドラインで以下のコマンドを実行します。

# ps –ef | grep rcxdmdstart <RETURN> この結果、以下の文字列を含んだ行が表示されることでマネージャ監視デーモンの起動が

確認できます。

/opt/FJSVrcxdm/sys/rcxdmdstart

/opt/FJSVrcxdm/j2re1.4.2_06/bin/sparcv9/java

― RC2000 監視デーモンの確認

コマンドラインで以下のコマンドを実行します。

# ps -ef | grep rc2kd <RETURN> この結果、以下の文字列を含んだ行が表示されることで、RC2000 監視デーモンの起動が

確認できます。

/opt/FJSVrcon/bin/rc2kd -t

管理対象サーバノードとして、パーティション機能を持つ機種を含む場合、RC2000 監視

デーモン、および RC2000 ログ採取デーモンは起動されません。

A.6 注意事項

ここでは、クラスタシステムで運用管理サーバの運用を行う際の注意事項について説明します。

1. 統合インストーラ

インストールサーバがクラスタ構成の場合、統合インストーラはプライマリノードでだけ実行し、

セカンダリノードでは実行しないでください。

インストールサーバがクラスタ環境の場合、rcxaddhost コマンドはプライマリノードでだけ実

行してください。セカンダリノードでの実行は必要ありません。

2. /etc/opt/FJSVssmgr/current/sanma.conf の設定

/etc/opt/FJSVssmgr/current/sanma.conf の LOGICAL_MANAGER_IP パラメタに、引継ぎIPアドレ

スとなる論理 IP アドレスを設定してください。ただし、通常はクラスタセットアップコマンド

が自動的に設定します。

3. クラスタサービス (クラスタアプリケーション) の切替えについて

クラスタサービス (クラスタアプリケーション) 切替え時に発生したイベントを表示することは

できません。

4. 障害調査資料

「Systemwalker Resource Coordinator V12 ユーザーズガイド」の「H.1.2 調査資料の採取」に

したがって資料を採取してください。その際、運用管理サーバのプライマリノードから

rcxtssnap コマンドでプライマリノードと管理対象サーバノードの調査資料を採取し、セカン

ダリノードから rcxmgrsnap コマンドでセカンダリノードの調査資料を採取してください。セ

カンダリノードから rcxtssnap コマンドは実行できません。

92

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5. コマンド

実行方法について、通常運用とクラスタ運用との違いはありません。

6. メッセージ

「Systemwalker Resource Coordinator V12 ユーザーズガイド」の「付録J メッセージと対処方

法」、および「A.8 クラスタメッセージ集」を参照してください。

7. 「4.1.4.4 他社製ディスクアレイ装置を管理するための設定」について

リソースコーディネータはクラスタシステムでの EMC 社ならびに HDS 社のディスクアレイ装置

のサポートを行っておりません。クラスタシステムでは本設定を行わないでください。

A.7 クラスタ環境の削除

ここでは、マネージャ業務のクラスタ環境を削除する方法について説明します。

A.7.1 クラスタ環境の削除手順の流れ

クラスタ運用しているマネージャ業務のクラスタ環境を削除する流れを示します。

93

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A.7.2 クラスタ環境の削除手順詳細

以下の手順で、クラスタ環境の削除を行います。クラスタ環境を構築しているサイト管理サーバ、また

はドメイン管理サーバごとに実施してください。以降の操作は、管理者権限で行います。

サイト管理サーバの場合

1. クラスタシステムの運用管理ビュー (Cluster Admin) を使用してマネージャ業務のクラスタサー

ビス (クラスタアプリケーション) を停止します。

2. クラスタシステムの userApplication Configuration Wizard を使用して、対象クラスタサービ

ス (クラスタアプリケーション) に登録されているマネージャ業務のリソースを削除します。ク

ラスタサービス (クラスタアプリケーション) がサイト管理サーバのリソースだけで構成されて

いる場合は、クラスタサービス (クラスタアプリケーション) も削除します。

userApplication Configuration Wizard で、以下のリソースを削除します。

― Cmdline リソース (リソースコーディネータ用)

― Ipaddress リソース (他で使用しない場合)

― Gds リソース (他で使用しない場合)

― Fsystem リソース (運用管理サーバ用共有データディスクのマウントポイント)

詳細については、「PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.1(Solaris(TM) オペレーティング環境版)」

を参照してください。

3. サイト管理サーバ用共有データディスクがプライマリノードとセカンダリノードでアンマウント

状態であることを確認します。

4. サイト管理サーバ用共有データディスクをセカンダリノードにマウントします。

5. セカンダリノードでクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

サイト管理サーバ用共有データディスクに他のユーザがアクセスしないようにしたうえで、セカ

ンダリノードにおいて次のクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

# /opt/FJSVrcxmr/cluster/rcx_clunsetup <RETURN> または

# /opt/FJSVrcxmr/cluster/rcx_clunsetup -l <RETURN>

通常はオプション指定なしで実行しますが、共有ディスク上のデータ量に対してセカンダリノー

ドのローカルディスクの空き容量が不足している場合は -l オプションを指定して実行します。

6. 削除対象を確認します。(画面はオプション指定なし)

表示された内容を確認のうえ、"y" を入力します。アンセットアップを中止する場合は、"n" を

入力します。 # /opt/FJSVrcxmr/cluster/rcx_clunsetup Systemwalker Resource Coordinator settings were as follows. Cluster system : PRIMECLUSTER Node type : Secondary Mount point : /zzz IP Address : 10.10.10.10 Mode : Normal (restore from Shared Disk) Site Manager cluster deletion : Are you sure? [y,n,?]

94

Page 103: Systemwalker Resource Coordinator V12 インス …...マニュアル体系 リソースコーディネータのマニュアルには、以下のものがあります。必要に応じて、それぞれのマニュ

7. セカンダリノードの削除が実行されます。

FJSVrcx:INFO:27703:rcx_clunsetup:secondary node deletion completed

8. サイト管理サーバ用共有データディスクをセカンダリノードからアンマウントします。

9. サイト管理サーバ用共有データディスクをプライマリノードにマウントします。

10. プライマリノードでクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

サイト管理サーバ用共有ディスクに他のユーザがアクセスしないようにしたうえで、プライマリ

ノードにおいて次のクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

# /opt/FJSVrcxmr/cluster/rcx_clunsetup <RETURN> または

# /opt/FJSVrcxmr/cluster/rcx_clunsetup -l <RETURN>

通常はオプション指定なしで実行しますが、共有ディスク上のデータ量に対してプライマリノー

ドのローカルディスクの空き容量が不足している場合は -l オプションを指定して実行します。

11. 削除対象を確認します。(画面はオプション指定なし)

表示された内容を確認のうえ、<Enter> キーを押下します。アンセットアップを中止する場合は、

"n" を入力します。 # /opt/FJSVrcxmr/cluster/rcx_clunsetup Systemwalker Resource Coordinator settings were as follows. Cluster system : PRIMECLUSTER Node type : Primary Mount point : /zzz IP Address : 10.10.10.10 Mode : Normal (restore from Shared Disk) Site Manager cluster deletion : Are you sure? [y,n,?]

12. プライマリノードの削除が実行されます。

FJSVrcx:INFO:27702:rcx_clunsetup:primary node deletion completed

13. サイト管理サーバ用共有データディスクをプライマリノードからアンマウントします。

14. サイト管理サーバで使用していたポート番号を両ノードの /etc/inet/services から削除します。

15. クラスタシステムの運用管理ビューを使用してクラスタサービス (クラスタアプリケーション)

を起動します。手順 2. でクラスタサービス (クラスタアプリケーション) を削除している場合

は不要です。

16. 両ノードで以下のコマンドを実行して nwsnmp-trapd を停止します。

# /opt/FJSVswstt/bin/mpnm-trapd stop <RETURN>

17. 「9.1 サイトマネージャのアンインストール」にしたがって両ノードのサイトマネージャをアン

インストールします。

95

Page 104: Systemwalker Resource Coordinator V12 インス …...マニュアル体系 リソースコーディネータのマニュアルには、以下のものがあります。必要に応じて、それぞれのマニュ

ドメイン管理サーバの場合

1. クラスタシステムの運用管理ビューを使用してマネージャ業務のクラスタサービス (クラスタア

プリケーション) を停止します。

2. クラスタシステムの userApplication Configuration Wizard を使用して、対象クラスタサービ

ス (クラスタアプリケーション) に登録されているマネージャ業務のリソースを削除します。ク

ラスタサービス (クラスタアプリケーション) がドメイン管理サーバのリソースだけで構成され

ている場合は、クラスタサービス (クラスタアプリケーション) ごとに削除します。

userApplication Configuration Wizard で、以下のリソースを削除します。

― Cmdline リソース (リソースコーディネータ用、RC2000 用の 2 つ)

― Ipaddress リソース (他で使用しない場合)

― Gds リソース (他で使用しない場合)

― Fsystem リソース (運用管理サーバ用共有データディスクのマウントポイント)

詳細については、「PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.1(Solaris(TM) オペレーティング環境版)」

を参照してください。

3. ドメイン管理サーバ用共有データディスクがプライマリノードとセカンダリノードでアンマウン

ト状態であることを確認します。

4. ドメイン管理サーバ用共有データディスクをセカンダリノードにマウントします。

5. セカンダリノードでクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

ドメイン管理サーバ用共有データディスクに他のユーザがアクセスしないようにしたうえで、セ

カンダリノードにおいて次のクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

# /opt/FJSVrcxdm/cluster/rcx_clunsetup <RETURN> または

# /opt/FJSVrcxdm/cluster/rcx_clunsetup -l <RETURN> 通常はオプション指定なしで実行しますが、共有ディスク上のデータ量に対してセカンダリノー

ドのローカルディスクの空き容量が不足している場合は -l オプションを指定して実行します。

6. 削除対象を確認します。 (画面はオプション指定なし)

表示された内容を確認のうえ、"y" を入力します。アンセットアップを中止する場合は、"n" を

入力します。 # /opt/FJSVrcxdm/cluster/rcx_clunsetup Systemwalker Resource Coordinator settings were as follows. Cluster system : PRIMECLUSTER Node type : Secondary Mount point : /zzz IP Address : 10.10.10.10 Mode : Normal (restore from Shared Disk) Domain Manager cluster deletion : Are you sure? [y,n,?]

7. セカンダリノードの削除が実行されます。

FJSVrcx:INFO:27703:rcx_clunsetup:secondary node deletion completed.

96

Page 105: Systemwalker Resource Coordinator V12 インス …...マニュアル体系 リソースコーディネータのマニュアルには、以下のものがあります。必要に応じて、それぞれのマニュ

8. ドメイン管理サーバ用共有データディスクをセカンダリノードからアンマウントします。

9. ドメイン管理サーバ用共有データディスクをプライマリノードにマウントします。

10. プライマリノードでクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

ドメイン管理サーバ用共有ディスクに他のユーザがアクセスしないようにしたうえで、プライマ

リノードにおいて次のクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

# /opt/FJSVrcxmr/cluster/rcx_clunsetup <RETURN> または

# /opt/FJSVrcxmr/cluster/rcx_clunsetup -l <RETURN> 通常はオプション指定なしで実行しますが、共有ディスク上のデータ量に対してプライマリノー

ドのローカルディスクの空き容量が不足している場合は -l オプションを指定して実行します。

11. 削除対象を確認します。 (画面はオプション指定なし)

表示された内容を確認のうえ、"y" を入力します。アンセットアップを中止する場合は、"n" を

入力します。 # /opt/FJSVrcxdm/cluster/rcx_clunsetup Systemwalker Resource Coordinator settings were as follows. Cluster system : PRIMECLUSTER Node type : Primary Mount point : /zzz IP Address : 10.10.10.10 Mode : Normal (restore from Shared Disk) Domain Manager cluster deletion : Are you sure? [y,n,?]

12. プライマリノードの削除が実行されます。

FJSVrcx:INFO:27702:rcx_clunsetup:primary node deletion completed

13. ドメイン管理サーバ用共有データディスクをプライマリノードからアンマウントします。

14. ドメイン管理サーバで使用していたポート番号を両ノードの /etc/inet/services から削除しま

す。

15. クラスタシステムの運用管理ビュー (Cluster Admin) を使用してクラスタサービス (クラスタア

プリケーション) を起動します。手順 2. でクラスタサービス (クラスタアプリケーション) を

削除している場合は不要です。

16. 「9.2 ドメインマネージャのアンインストール」にしたがって両ノードのドメインマネージャを

アンインストールします。

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A.8 クラスタメッセージ集

ここでは、クラスタ環境のセットアップ、またはアンセットアップ時のメッセージについて説明します。

A.8.1 情報メッセージ

FJSVrcx:INFO:27700:command:primary node setup completed

説明 プライマリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。

対処 クラスタ環境の作成手順に従い、次の作業を実施してください。

FJSVrcx:INFO:27701:command:secondary node setup completed

説明 セカンダリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。

対処 クラスタ環境の作成手順に従い、次の作業を実施してください。

FJSVrcx:INFO:27702:command:primary node deletion completed

説明 プライマリノードのクラスタ削除は正常に終了しました。

対処 クラスタ環境の作成手順に従い、次の作業を実施してください。

FJSVrcx:INFO:27703:command:secondary node deletion completed

説明 セカンダリノードのクラスタ削除は正常に終了しました。

対処 クラスタ環境の作成手順に従い、次の作業を実施してください。

FJSVrcx:INFO:27733:command:canceled

説明 キャンセルしました。

対処 必要ありません。

FJSVrcx:INFO:27751:command:cluster deletion (erase shared disk data) completed

説明 共用ディスクデータの削除が完了しました。

対処 クラスタ環境の削除を行っていないノードがある場合は、クラスタ環境を強制モード (rcx_clunsetup 実

行時に -f を指定) で削除してください。削除完了後、マネージャをアンインストールしてください。

98

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FJSVrcx:INFO:27753:command:cluster deletion (force mode) completed

説明 強制モード指定でクラスタのアンセットアップが完了しました。

対処 マネージャのアンインストールを行ってください。

A.8.2 警告メッセージ

FJSVrcx:WARNING:47752:command:cluster deletion (force mode) completed excluding erase shared disk data

説明 共有ディスクのデータ削除を除いて、強制モード指定でクラスタのアンセットアップが完了しました。

対処 共有ディスクがアクセス可能なことを確認して共有ディスクデータの削除 (rcx_clunsetup で – e

MountPoint を指定) を行ってください。

A.8.3 エラーメッセージ

FJSVrcx:ERROR:67704:command:option:secondary node deletion completed

説明 オプションが間違っています。Usage が出力されます。

対処 コマンドを確認したあと、再度実行してください。

FJSVrcx:ERROR:67706:command:ipaddress:invalid IP address format

説明 IP アドレスの形式に誤りがあります。

対処 IP アドレスを確認してください。

FJSVrcx:ERROR:67707:command:setup command already running

説明 クラスタセットアップコマンド、またはクラスタアンセットアップコマンドがすでに起動されています。

対処 ほかにクラスタセットアップコマンド、またはクラスタアンセットアップコマンドが実行されていない

か確認してください。

FJSVrcx:ERROR:67709:command:not privileged

説明 OS の管理者 (root) 以外でコマンドが起動されました。

対処 OS の管理者 (root) でコマンドを実行してください。

99

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FJSVrcx:ERROR:67710:command:mountpoint:not mounted

説明 マウント先 mountpoint に共有ディスクがマウントされていません。

対処 運用管理サーバ共有データ用共有ディスクのマウント状態を確認してください。

マウント先 mountpoint の末尾に "/" を付けていた場合は、末尾の "/" を削除して、再度実行してく

ださい。

FJSVrcx:ERROR:67711:command:software:not installed

説明 クラスタソフトウェア software がインストールされていません

対処 ほかにクラスタセットアップコマンド、またはクラスタアンセットアップコマンドが実行されていない

か確認してください。

FJSVrcx:ERROR:67714:command:nodetype: cluster setup already completed in this node

説明 ノード種別 nodetype で自ノードのクラスタ環境は構築されています。

対処 自ノードでのクラスタ環境の状況を確認してください。

FJSVrcx:ERROR:67715:command:cluster setup already completed in another node

説明 クラスタセットアップコマンドに指定したノード種別のクラスタ環境は他ノードにて構築されています。

対処 実行したコマンドのノード種別が正しいか、確認してください。

実行したコマンドのノード種別にて、すでに他ノードでクラスタ環境を構築していないか、確認してく

ださい。

FJSVrcx:ERROR:67716:command:primary node setup not completed

説明 プライマリノードは、クラスタ環境が構築されていません。

対処 マウントしている運用管理サーバ共有データ用共有ディスクが正しいか確認してください。

プライマリノードのクラスタ環境を構築してください。

FJSVrcx:ERROR:67717:command:switch:parameter:parameter conflict

説明 前回と異なったデータが指定されました。

対処 コマンドの引数の値を確認してください。

FJSVrcx:ERROR:67725:command:option:illegal option

説明 オプションが間違っています。Usage が出力されます。

対処 コマンドを確認したあと、再度実行してください。

100

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FJSVrcx:ERROR:67726:command:secondary node not deleted

説明 セカンダリノードのクラスタ環境が削除されていません。

対処 マウントしている運用管理サーバ共有データ用共有ディスクが正しいか確認してください。

セカンダリノードのクラスタ環境を削除したあと、再度実行してください。

FJSVrcx:ERROR:67727:command:no cluster setup node

説明 クラスタ環境は作成されていません。

対処 運用管理サーバのクラスタ環境が作成されているか確認してください。

FJSVrcx:ERROR:67740:command:cluster setup failed (setup data invalid)

説明 クラスタのセットアップに失敗しました。クラスタ環境の設定が不正になっています。

対処 強制モードでクラスタ環境の削除を行ったあと、マネージャをアンインストールしてください。

FJSVrcx:ERROR:67741:command:setup command not installed

説明 クラスタセットアップ用のモジュールがインストールされていません。

対処 マネージャのインストールが正しく行われているか確認してください。

FJSVrcx:ERROR:67742:command:file:setup data inconsistency

説明 クラスタセット環境の設定矛盾を検出しました。

対処 以下のファイルを採取して当社技術員に連絡してください。

file に表示されたファイル

サイトマネージャの場合 : /opt/FJSVrcxmr/cluster/env 配下の全ファイル

ドメインマネージャの場合 : /opt/FJSVrcxdm/cluster/env 配下の全ファイル

FJSVrcx:ERROR:67743:command:setup data invalid

説明 クラスタセット環境の設定が不正になっています。

対処 クラスタ環境を強制モード (rcx_clunsetup 実行時に – f を指定) で削除してください。削除完了後、

マネージャをアンインストールしてください。

101

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102

FJSVrcx:ERROR:67744:command:shared disk data invalid

説明 共有ディスク上のデータが不正になっています。

対処 クラスタ環境を強制モード (rcx_clunsetup 実行時に – f を指定) で削除してください。削除完了後、

マネージャをアンインストールしてください。

FJSVrcx:ERROR:67745:command:property:manager:value:setup data conflict

説明 クラスタセットアップコマンドのプロパティ property の設定値がすでにクラスタセットアップされて

いる運用管理サーバ manager の設定値 value と異なります。

対処 設定値を揃えてセットアップを行ってください。

FJSVrcx:ERROR:67747:command:cluster setup failed

説明 クラスタのセットアップに失敗しました。

対処 実行環境を確認したあと、再度実行してください。状況が改善されない場合は、当社技術員に連絡して

ください。

FJSVrcx:ERROR:67748:command: can not execute in normal cluster setup node

説明 クラスタのセットアップは正常な構築状態です。共用ディスクデータ削除を指定してアンセットアップ

コマンドを実行することはできません。

対処 共有ディスクデータの削除 (rcx_clunsetup で -e MountPoint を指定) を行うことはできません。

「A.7.2 クラスタ環境の削除手順詳細」の手順に従ってクラスタ環境の削除を行ってください。

FJSVrcx:ERROR:67749:command:cluster deletion failed

説明 クラスタのアンセットアップに失敗しました。

対処 クラスタ環境を強制モード (rcx_clunsetup 実行時に – f を指定) で削除してください。削除完了後、

マネージャをアンインストールしてください。

FJSVrcx:ERROR:67750:command:cluster deletion (erase shared disk data) failed

説明 共用ディスクデータの削除が失敗しました。

対処 実行環境を確認したあと、再度実行してください。状況が改善されない場合は、当社技術員に連絡して

ください。

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付録B SNIA HBA API ライブラリのインストール

Solaris OS サーバノードに搭載した HBA を管理するため、HBA ベンダが配付する HBA API ライブラリ

をインストールしてください。

B.1 GP7B8FC1、PW008FC2、PW008FC3 を利用する場合

GP7B8FC1、PW008FC2、PW008FC3 のドライバ (FUJITSU PCI Fibre Channel 2.2.1 以上) をインストール

することで SNIA HBA API ライブラリがインストールされます。

なお、FUJITSU PCI Fibre Channel 2.2.1 の場合は、パッチ (912069-17 以降) の適用が必要です。FUJITSU

PCI Fibre Channel 2.2 は、利用できません。

B.2 Emulex 社 LP9000、LP9002S、LP9002L の場合

ドライバの説明書に従い HBAnyware (SNIA HBA API) をインストールしてください。

103

Page 112: Systemwalker Resource Coordinator V12 インス …...マニュアル体系 リソースコーディネータのマニュアルには、以下のものがあります。必要に応じて、それぞれのマニュ

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付録C 統合インストーラでのインストール

統合インストーラでエージェントをインストールする場合について説明します。

C.1 インストール

C.1.1 前提製品

本製品の前提製品として以下の製品があります。

● Enhanced Support Facility 2.4.1 以降

C.1.2 注意事項

統合インストーラを使用して仮想ボリュームリソースマネージャをインストールする場合、以下の点に

注意してください。

● 本ソフトウェア、または PRIMECLUSTER GDS の、バージョン 4.1.3 以降の FJSVsdx パッケージ

がすでにインストールされている場合、これらのパッケージは本ソフトウェアの FJSVsdx パッケ

ージの機能を包含しているため、統合インストーラは FJSVsdx パッケージをインストールしませ

ん。この場合、WARNING メッセージが出力されますが、FJSVsdxss パッケージのインストール、

および他の製品のインストール処理は続行されます。

● 上記のバージョン 4.1.3 以降の FJSVsdx パッケージがインストールされておらず、下記の

SafeDISK、SafeDISK/Global、または PRIMECLUSTER GDS のバージョン 4.1.2 以前の FJSVsdx パ

ッケージがインストールされている場合は、その FJSVsdx パッケージをアンインストールしてく

ださい。(x.x.x の部分は 4.1.2 以前のバージョン)

# pkginfo -x FJSVsdx.* <RETURN> FJSVsdx SDX/G Basic Software (sparc) x.x.x

アンインストールせずに統合インストーラを使用して仮想ボリュームリソースマネージャをイン

ストールしようとした場合、インストールが失敗します。

● 本ソフトウェア、または PRIMECLUSTER GDS Snapshot の、バージョン 4.1.3 以降の FJSVsdxss パ

ッケージがすでにインストールされている場合、これらのパッケージは本ソフトウェアの

FJSVsdxss パッケージの機能を包含しているため、統合インストーラは FJSVsdxss パッケージを

インストールしません。この場合、WARNING メッセージが出力されますが、製品のインストール

処理は続行されます。

● 上記のバージョン 4.1.3 以降の FJSVsdxss パッケージがインストールされておらず、 下記の

SafeDISK Snapshot、または PRIMECLUSTER GDS Snapshot のバージョン 4.1.2 以前の FJSVsdxss

パッケージがインストールされている場合は、その FJSVsdxss パッケージをアンインストールし

てください。

# pkginfo -x FJSVsdxss.* <RETURN> FJSVsdxss SDX Snapshot (sparc) x.x.x

アンインストールせずに統合インストーラを使用して仮想ボリュームリソースマネージャをイン

ストールしようとした場合、インストールが失敗します。

105

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C.2 設定スクリプト

リソースコーディネータエージェントの管理 LAN の IP アドレス設定、仮想ボリュームリソースマネー

ジャによるボリューム管理、システムボリュームのスナップショットの設定、およびネットワークリソ

ースマネージャのネットワーク監視の設定を行うスクリプトについて説明します。

設定スクリプトは、統合インストーラを起動する前に、準備する必要があります。

C.2.1 提供ファイル一覧

以下のファイルを提供します。ファイルのパスは、Systemwalker Resource Coordinator サーバプログ

ラム CD-ROM のルートからの相対パスです。

(必須) と記述されていない設定スクリプトは、各設定スクリプトで設定できる機能を使用する場合、準

備してください。

● リソースコーディネータエージェント設定スクリプト (雛型) (必須)

./.FJSVclis/Config2/I07FJSVrcxat.sh

エージェントの管理 LAN の IP アドレスの設定を行います。

この設定スクリプトは、必ず準備してください。

● 仮想ボリュームリソースマネージャ設定スクリプト (雛型)

./.FJSVclis/Config3/japanese/I14FJSVsdx.sh (ローカルクラス設定用)

ローカルディスク (1 つの管理対象サーバノードだけに接続されているディスクのうちシステム

ディスク以外のもの) を論理ボリュームとして仮想化する設定を行います。

./.FJSVclis/Config3/japanese/I16FJSVsdx.sh (システムボリューム設定用)

管理対象サーバノードのシステムディスク (/、/usr、/var、スワップ域として動作しているスラ

イスが含まれているディスク) を論理ボリュームとして仮想化する設定を行います。

システムボリュームのスナップショットを作成する場合は、システムディスクを論理ボリューム

として仮想化する必要があります。

./.FJSVclis/Config3/japanese/I18FJSVsdx.sh (スナップショット設定用)

I16FJSVsdx.sh で作成したシステムボリュームの、スナップショット (複製) を作成するための

準備 (プロキシボリュームの作成と結合) を行います。

"システムボリュームのスナップショットによるソフトウェア保守" を行う際には、システムボリ

ュームのスナップショットを作成する必要があります。

● ネットワークリソースマネージャ設定スクリプト (雛型)

./.FJSVclis/Config4/I99FJSVnetsr.sh (ネットワーク監視)

ネットワーク監視を使用する場合の、ネットワーク監視の環境設定と起動の設定を行います。

C.2.2 環境条件と前提条件

以下の環境条件、および前提条件があります。

● 統合インストーラから実行されることを前提としています。

● シングルユーザモードで実行することを前提としています。

● 前提製品がインストール済みである必要があります。

● I14FJSVsdx.sh, I16FJSVsdx.sh を実行するサーバノードには、本製品の構成プログラムである

FJSVsdx パッケージがインストールされている必要があります。

● I18FJSVsdx.sh を実行するサーバノードには、本製品の構成プログラムである FJSVsdx パッケー

ジ、および FJSVsdxss パッケージがインストールされている必要があります。

● PRIMECLUSTER GDS の機能 (ミラーリング、ストライピングなど) の設定には対応していません。

PRIMECLUSTER GDS の設定を行う場合は、PRIMECLUSTER GDS の設定スクリプトを使用してくださ

い。

● PRIMECLUSTER システム (PRIMECLUSTER によって構成されたクラスタシステム) における共用ク

ラスの設定には対応していません。共用クラスの設定を行う場合は、PRIMECLUSTER GDS の設定ス

クリプトを使用してください。

● I07FJSVrcxat.sh を実行するサーバノードには、本製品の構成プログラムである FJSVrcxat がイ

ンストールされている必要があります。

● I99FJSVnetsr.sh を実行するサーバノードには、本製品の構成プログラムである FJSVnetsrがイ

ンストールされている必要があります。

106

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C.2.3 使用方法

以下の手順で使用します。

1. 「C.2.1 提供ファイル一覧」を参照し、必要に応じて、スクリプトの雛型をコピーし、インスト

ールサーバの所定のディレクトリに各サーバノード用のスクリプトを配置します。設定を行わな

いサーバノード用のスクリプトは配置しないでください。

詳細については、「Systemwalker Resource Coordinator V12 ユーザーズガイド 統合インストー

ラ編」を参照してください。

2. インストールサーバに配置した各スクリプトを、設定を行う各サーバノードの環境に合わせてカ

スタマイズ (編集) します。カスタマイズする箇所は、以下のヘッダとフッタで囲まれています。

ヘッダ : ################### EDIT FROM HERE ###################

フッタ : ################# STOP EDITING HERE ##################

― リソースコーディネータエージェント設定スクリプトは、以下の形式で記述します。設定

例を以下に示します。

例では、管理LANの IP アドレスを"192.168.1.100"、サーバノード名を"server1"とします。

<例>

# To start Systemwalker Resource Coordinator after the installation,

# you must define the IP address and server node name for agent.

# When you set up, please be sure to read the following notes.

...

#################### EDIT FROM HERE ####################

RCX_IPADDR=192.168.1.100

RCX_SERVERNAME=server1

#################### STOP EDITING HERE ####################

— 管理 LAN の IP アドレスは、リソースコーディネータエージェント設定スクリプト

が動作する時点で、活性状態である必要があります。

統合インストーラを使用して、Network Interface Card (NIC) に、IP アドレスを

設定するためには、/etc/hostname.<NIC> を事前に作成し、システムファイルとし

て統合インストーラのディレクトリに配置しておく必要があります。これにより、

OS のインストール後に、自動で実施されるシステム再起動で、IP アドレスが活性

状態となります。

たとえば、hme1 を管理 LAN として使用し、IP アドレスとして 192.168.1.100 を

割り当てる場合は、/etc/hostname.hme1 というファイルを作成し、ファイルの内容

を以下のように記述します。

192.168.1.100

これを統合インストーラのシステムファイルの配置ディレクトリに格納します。

ファイルの仕様の詳細については、OS のマニュアル、統合インストーラの詳細につ

いては、「Systemwalker Resource Coordinator V12 ユーザーズガイド 統合インス

トーラ編」を参照してください。

— サーバノード名は、先頭文字を英字とし、半角英数字、およびハイフン ("-") で構

成された 24 文字までの文字列を入力します。

107

Page 116: Systemwalker Resource Coordinator V12 インス …...マニュアル体系 リソースコーディネータのマニュアルには、以下のものがあります。必要に応じて、それぞれのマニュ

― 仮想ボリュームリソースマネージャの設定スクリプトに記述する設定コマンドは、以下の

形式で記述します。

$EXEC 設定コマンド

この形式で記述することにより、仮想ボリュームリソースマネージャの設定コマンド実行

時に、実行時刻、コマンド行、およびコマンド出力が標準出力に出力され、コマンドの復

帰値のチェックが行われます。コマンドが異常終了した場合、スクリプトは終了ステータ

ス 1 で終了します。

各スクリプトのカスタマイズの詳細については、「C.2.4 ローカルクラス設定スクリプト」、

「C.2.5 システムボリューム設定スクリプト」、および「C.2.6 スナップショット設定スク

リプト」を参照してください。

― ネットワークリソースマネージャのネットワーク監視設定スクリプトで行う設定の項目と

カスタマイズ方法は、「C.2.7 ネットワーク監視設定スクリプト」を参照してください。

3. 統合インストーラを実行します。

詳細については、「Systemwalker Resource Coordinator V12 ユーザーズガイド 統合インストー

ラ編」を参照してください。

C.2.4 ローカルクラス設定スクリプト

ローカルクラス設定スクリプト I14FJSVsdx.sh は、ローカルディスク (1 つの管理対象サーバノードだ

けに接続されているディスク) を論理ボリュームとして仮想化する設定を行います。

ローカルクラス設定スクリプトをカスタマイズする前に、「Systemwalker Resource Coordinator V12ユ

ーザーズガイド」の以下を参照し、ローカルクラスの構成を設計してください。

● 「2.1.2.3 ボリューム管理【Solaris】」

● 「3.2.3.3 ローカルボリュームおよび共用ボリュームの設計【Solaris】」

● 「4.2.3.3 ローカルボリュームおよび共用ボリュームの設定【Solaris】」

I14FJSVsdx.sh に記述する仮想ボリュームリソースマネージャの設定コマンドは、以下の 2 種類です。

1. ローカルクラス class に物理ディスク device をシングルディスク disk として登録 sdxdisk -M -c class -d device=disk:single

― 複数のディスククラスを作成することができます。

― 1 つのディスククラスに複数のディスクを登録することができます。( 大 1024 個まで)

登録されたディスクのスライス構成は初期化されます。登録する物理ディスクにスライスが存在

する場合は、事前に必要に応じてスライスのデータをバックアップしてください。

108

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2. ローカルクラス class のシングルディスク disk に size ブロックの論理ボリューム volume

を作成 sdxvolume -M -c class -d disk -v volume -s size

1 つのシングルディスクに複数の論理ボリュームを作成することができます。( 大 6 個まで)

論理ボリュームの容量や個数などの設計については、「Systemwalker Resource Coordinator V12

ユーザーズガイド」の「3.2.3.3 ローカルボリュームおよび共用ボリュームの設計【Solaris】」

を参照してください。

記述例を以下に示します。

<例>

#################### EDIT FROM HERE ####################

# ローカルクラスClass1に物理ディスクc0t9d0をシングルディスクDisk1として登録

$EXEC sdxdisk -M -c Class1 -d c0t9d0=Disk1:single

# ローカルクラスClass1のシングルディスクDisk1に

# 2,097,152ブロック(1024MB)の論理ボリュームVolume1を作成

$EXEC sdxvolume -M -c Class1 -d Disk1 -v Volume1 -s 2097152

# ローカルクラスClass1のシングルディスクDisk1に

# 1,048,576ブロック(512MB)の論理ボリュームVolume2を作成

$EXEC sdxvolume -M -c Class1 -d Disk1 -v Volume2 -s 1048576

#################### STOP EDITING HERE ####################

仮想ボリュームリソースマネージャの設定コマンドの詳細については、「Systemwalker Resource

Coordinator V12 ユーザーズガイド 仮想ボリューム管理編」の「付録D コマンドリファレンス」を参照

してください。

C.2.5 システムボリューム設定スクリプト

システムボリューム設定スクリプト I16FJSVsdx.sh は、システムディスク (/、/usr、/varファイルシ

ステム、またはスワップ域として動作しているスライスが含まれているディスク) を論理ボリュームと

して仮想化する設定を行います。

I16FJSVsdx.sh が正常終了した場合、設定を行ったサーバノードを速やかに再起動する必要があります。

サーバノードを再起動したあとに、システムボリュームの設定が有効になります。サーバノードの再起

動は、統合インストーラによって自動的に実行されます。

システムボリューム設定スクリプトをカスタマイズする前に、「Systemwalker Resource Coordinator V12

ユーザーズガイド」の以下を参照し、システムボリュームの構成を設計してください。

● 「2.1.2.3 ボリューム管理【Solaris】」

● 「3.2.3.1 システムボリュームの設計【Solaris】」

● 「4.2.3.1 システムボリュームの設定【Solaris】」

109

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I16FJSVsdx.sh に記述する仮想ボリュームリソースマネージャの設定コマンドは、以下の 3 種類です。

1. ルートクラス class に物理ディスク device をキープディスク disk として登録 sdxdisk -M -c class -a type=root -d device=disk:keep

― すべてのシステムディスクをキープディスクとして登録します。

― -d オプションで複数のキープディスクを指定して登録する場合、同時に、キープディスク

と同数以上の未定義ディスクを指定して登録する必要があります。

― -d オプションで 1 つのキープディスクだけを指定して登録する場合、そのディスクには、

未使用 (サイズが 0) のスライス番号と、占有スライスとして使用するのに十分なサイズ

(32MB 以上) の空き領域が必要です。

2. ルートクラス class のキープディスク disk をディスクグループ group に接続し、論理ボリ

ューム volume,... を作成 sdxdisk -C -c class -g group -d disk -v num=volume:jrm[,num=volume:jrm,...]

― num は volume のスライス番号 (0、1、3、4、5、6、7) です。

― jrm は volume の高速等価性回復モード (on、または off) です。

― すべてのキープディスク (システムディスク) をディスクグループに接続します。

― 1 つのディスクグループに 1 つのキープディスクを接続します。

3. ルートクラス class のキープディスク disk,... のシステムボリューム設定完了 sdxroot -M -c class -d disk,...

― -dオプションではすべてのキープディスク (システムディスク) を指定します。

記述例を以下に示します。

<例>

#################### EDIT FROM HERE ####################

# システムディスクc0t0d0をキープディスクrootDisk1として

# ルートクラスRootClassに登録

$EXEC sdxdisk -M -c RootClass -a type=root -d c0t0d0=rootDisk1:keep

# ルートクラスRootClassのキープディスクrootDisk1をディスクグループrootGroup1

に接続し、

# 論理ボリュームroot, swapを作成する。論理ボリュームの構成は以下のとおり。

# スライス番号 論理ボリューム名 高速等価性回復モード

# 0 root on

# 1 swap on

$EXEC sdxdisk -C -c RootClass -g rootGroup1 -d rootDisk1 -v 0=root:on,1=swap:on

# システムボリューム設定の完了

$EXEC sdxroot -M -c RootClass -d rootDisk1

#################### STOP EDITING HERE ####################

仮想ボリュームリソースマネージャの設定コマンドの詳細については、「Systemwalker Resource

Coordinator V12 ユーザーズガイド 仮想ボリューム管理編」の「付録D コマンドリファレンス」を参照

してください。

110

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C.2.6 スナップショット設定スクリプト

スナップショット設定スクリプト I18FJSVsdx.sh は、システムボリューム設定スクリプト

I16FJSVsdx.sh で作成したシステムボリュームに対し、スナップショットの複製先の論理ボリューム(プ

ロキシボリューム)の設定を行います。システムボリュームに対してプロキシボリュームを結合し、プロ

キシボリュームへの等価性コピーの完了を待ち合わせます。

I18FJSVsdx.sh 実行後、システムボリュームとプロキシボリュームは等価性維持状態になります。この

プロキシボリュームを使用して代替ブート環境を作成するためには、統合インストーラの実行終了後、

sdxproxy Part コマンドを使用してプロキシボリュームを分離してから、sdxproxy Root コマンド

を使用して代替ブート環境の設定を行ってください。

● スナップショット設定スクリプトをカスタマイズする前に、「Systemwalker Resource

Coordinator V12 ユーザーズガイド」の以下を参照し、システムボリュームのスナップショット

の構成を設計してください。

― 「2.1.4.2 システムボリュームのスナップショットによる保守【Solaris】」

― 「3.2.3.2 システムボリュームのスナップショットの設計【Solaris】」

― 「4.2.3.2 システムボリュームのスナップショットの設定【Solaris】」

● 統合インストーラの実行終了後、代替ブート環境の設定を行う場合は、「Systemwalker Resource

Coordinator V12 ユーザーズガイド」の「7.2.2 システムボリュームのスナップショットを使用

したオンラインパッチ適用【Solaris】」を参照してください。

I18FJSVsdx.sh は、ディスクグループ単位のスナップショットの設定を行うスクリプトの雛型です。

I18FJSVsdx.sh に記述する仮想ボリュームリソースマネージャの設定コマンドは、以下の 3 種類です。

1. ルートクラス class に物理ディスク device を登録して SDX ディスク名 disk を付与 sdxdisk -M -c class -a type=root -d device=disk

登録されたディスクのスライス構成は初期化されます。登録する物理ディスクにスライスが存在

する場合は、事前に必要に応じてスライスのデータをバックアップしてください。

2. ルートクラス class の SDX ディスク disk をディスクグループ group に接続 sdxdisk -C -c class -g group -d disk

3. ルートクラス class のディスクグループ master をマスタグループ、ディスクグループ proxy をプロキシグループとして結合 sdxproxy Join -c class -m master -p proxy -a mvol=pvol:jrm[,mvol=pvol:jrm,...]

― プロキシグループに、マスタグループ master 内のマスタボリューム mvol に対応する

プロキシボリューム pvol が作成され、mvol と pvol が結合されます。

― jrm は pvol の論理ボリューム用の高速等価性回復モード (on、または off) です。

― -a オプションでは、マスタグループ master 内のすべての論理ボリュームを指定する必

要があります。

111

Page 120: Systemwalker Resource Coordinator V12 インス …...マニュアル体系 リソースコーディネータのマニュアルには、以下のものがあります。必要に応じて、それぞれのマニュ

記述例を以下に示します。

<例>

#################### EDIT FROM HERE ####################

# ルートクラスRootClassに物理ディスクc0t10d0を登録してSDXディスク名proxyDisk1を付与

$EXEC sdxdisk -M -c RootClass -a type=root -d c0t10d0=proxyDisk1:undef

# ルートクラスRootClassのSDXディスクproxyDisk1をディスクグループproxyGroup1に接続

$EXEC sdxdisk -C -c RootClass -g proxyGroup1 -d proxyDisk1

# ルートクラスRootClassのディスクグループrootGroup1をマスタ、グループproxyGroup1を

# プロキシとして結合。

# プロキシグループproxyGroup1内のプロキシボリュームの構成は以下。

# マスタ プロキシ プロキシボリュームの

# ボリューム ボリューム 論理ボリューム用高速等価性回復モード

# root Proot on

# swap Pswap on

$EXEC sdxproxy Join -c RootClass -m rootGroup1 -p proxyGroup1 -a

root=Proot:on,swap=Pswap:on

#################### STOP EDITING HERE ####################

3. のコマンド実行後、各マスタボリュームからプロキシボリュームへの等価性コピーが実行されます。

I18FJSVsdx.sh は、CPCHKTIME 秒 (デフォルトでは 300 秒) 間隔でプロキシボリュームへの等価性コピ

ーの進捗をチェックし、等価性コピーの完了を待ち合わせます。CPCHKTIME の値を変更することにより、

等価性コピーの進捗チェック間隔を変更することができます。記述例を以下に示します。

<例>

#################### EDIT FROM HERE ####################

CPCHKTIME=300

#################### STOP EDITING HERE ####################

仮想ボリュームリソースマネージャの設定コマンドの詳細については、「Systemwalker Resource

Coordinator V12 ユーザーズガイド 仮想ボリューム管理編」の「付録D コマンドリファレンス」を参照

してください。

112

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論理ボリューム単位のスナップショット 本製品が提供する I18FJSVsdx.sh は、ディスクグループ単位のスナップショットの設定を行うスクリプ

トの雛型です。すべてのシステムボリュームのスナップショットを一括して作成します。

論理ボリューム単位のスナップショットの設定を行う場合、つまり、一部のシステムボリュームだけの

スナップショットを作成する場合は、前述の 1.~3.のコマンドの代わりに、以下のコマンドを記述しま

す。

1. 物理ディスク device をキープディスク disk として、ルートクラス class に登録 sdxdisk -M -c class -a type=root -d device=disk:keep

― シリンダサイズなどのジオメトリがシステムディスクと同じディスクを登録します。

― 事前に format(1M) コマンドを使用して物理ディスクの s2 以外のスライスを削除して

おく必要があります。

― -d オプションで複数のキープディスクを指定して登録する場合、同時に、キープディスク

と同数以上の未定義ディスクを指定して登録する必要があります。

― -d オプションで 1 つのキープディスクだけを指定して登録する場合、そのディスクには、

未使用 (サイズが 0) のスライス番号と、占有スライスとして使用するのに十分なサイズ

(32MB 以上) の空き領域が必要です。

2. ルートクラス class のキープディスク disk をディスクグループ group に接続 sdxdisk -C -c class -g group -d disk

3. ルートクラス class のディスクグループ group に size ブロックの論理ボリューム volume を作成 sdxvolume -M -c class -g group -v volume -s size

スナップショットを作成するシステムボリュームと同じサイズの論理ボリュームを作成します。

4. ルートクラス class の論理ボリューム volume を停止 sdxvolume -F -c class -v volume

上記 3. で作成した論理ボリュームをすべて停止します。

5. ルートクラス class の論理ボリューム master をマスタボリューム、論理ボリューム proxy をプロキシボリュームとして結合 sdxproxy Join -c class -m master -p proxy

113

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記述例を以下に示します。

<例>

#################### EDIT FROM HERE ####################

# ルートクラスRootClassに物理ディスクc0t10d0をキープディスクproxyDisk1として

# 登録

$EXEC sdxdisk -M -c RootClass -a type=root -d c0t10d0=proxyDisk1:keep

# ルートクラスRootClassのキープディスクproxyDisk1をディスクグループproxyGroup1

に接続

$EXEC sdxdisk -C -c RootClass -g proxyGroup1 -d proxyDisk1

# ルートクラスRootClassのディスクグループproxyGroup1に

# 16,629,921ブロックの論理ボリュームProotを作成

$EXEC sdxvolume -M -c RootClass -g proxyGroup1 -v Proot -s 16629921

# ルートクラスRootClassの論理ボリュームProotを停止

$EXEC sdxvolume -F -c RootClass -v Proot

# ルートクラスRootClassの論理ボリュームrootをマスタ、論理ボリュームProotをプロ

キシボリュームとして結合。

$EXEC sdxproxy Join -c RootClass -m root -p Proot

#################### STOP EDITING HERE ####################

C.2.7 ネットワーク監視設定スクリプト

ネットワーク監視では、TCP/IP の監視情報をログファイルとして システムのディスクへ格納します。

このため、ログファイルの格納ディレクトリ名、およびログファイル (統計ログ、およびイベントログ)

のサイズを設定します。

設定は、ディスク容量に空きがあることを確認してから実施してください。また、ディレクトリ名は、

すでに存在するディレクトリ名を指定してください。

ログファイルの格納ディレクトリ名を /var/opt、ログファイルサイズを 100M バイト (統計ログ、およ

びイベントログ) とした場合の設定例を以下に示します。

<例>

#################### EDIT FROM HERE ####################

# To start Network Monitoring Function after

# the installation, you must define the storage destination

# and the size. When you set up, please be sure to read

# the following notes.

#

# - Please set up the existing directory.

# - The directory name is specified by the number or

# less of characters from 1 to 1009.

# - The statistical DB size and the event DB size are

# specified by each M byte within the range from

# 10 to 1024. Recommended value is 100(M byte).

LOG_DIRECTORY=/var/opt

STAT_DB_SIZE=100

EVENT_DB_SIZE=100

#################### STOP EDITING HERE ####################

114

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C.2.8 留意事項

スクリプトから呼び出した仮想ボリュームリソースマネージャの設定コマンドが異常終了した場合、ス

クリプトはエラーメッセージを出力して終了ステータス 1 で終了します。

このとき、仮想ボリューム管理のディスククラス構成は削除されません。ディスククラスに登録された

ディスクには仮想ボリュームリソースマネージャの構成情報が記録されるため、本スクリプトを再実行

する場合は、OS のインストールからやり直す場合であっても、事前に仮想ボリュームリソースマネージ

ャのコマンドを使用してディスククラス構成を削除する必要があります。

ディスククラス構成を削除する方法については、「Systemwalker Resource Coordinator V12 ユーザーズ

ガイド」の「第8章 運用環境の変更」を参照してください。

C.3 インストールの実行

C.3.1 製品 CD イメージの複写

「Systemwalker Resource Coordinator V12 ユーザーズガイド 統合インストーラ編」を参照し、

Systemwalker Resource Coordinator サーバプログラムの CD-ROM を複写してください。

C.3.2 インストールする製品の選択

Systemwalker Resource Coordinator サーバプログラムの CD-ROM に格納されているエージェントソフ

トウェアを以下に示します。

● Storage Resource Agent

● Systemwalker Resource Coordinator

● Global Disk Services (仮想ボリュームリソースマネージャ)

● Network Resource Manager (ネットワークリソースマネージャ)

● PRIMEPOWER Server Manager

● HRM Resource Coordinator version

上記 6 つのエージェントソフトウェアをインストール製品として選択してください。

インストールする製品の選択画面例を以下に示します。

<例>

*** Select product ***

=== Product list ===

No. Product name (memo)

*1 Storage Resource Agent (Resource Coordinator V12)

*2 PRIMEPOWER Server Manager (Resource Coordinator V12)

*3 Systemwalker Resource Coordinator (Resource Coordinator V12)

*4 Global Disk Services (Resource Coordinator V12)

*5 Network Resource Manager (Resource Coordinator V12)

*6 HRM Resource Coordinator version (Resource Coordinator V12)

*: Selected

Unselect: Select the number of selected product again

--------------------

a: Select all

c: Clear all

n: Next

b: Back

q: Quit

Select one[number,a,c,n,b,q]: n <RETURN>

115

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付録D チェックスクリプト

エージェントソフトウェアを統合インストーラでインストールした場合、各システムのチェックを行う

スクリプトが実行されます。本スクリプトについて説明します。

D.1 チェックレポート 統合インストーラでインストールしたシステムの下記のファイルにチェックレポートが作成されます。

● /var/opt/FJSVrcxat/rcxreport

チェックスクリプトは、リソースコーディネータがインストール済みのホストに対して、統合インスト

ーラを使用して、リソースコーディネータ以外の製品の追加インストールを行った場合にも実行されま

す。

D.2 チェック内容 本チェック機構では、下記の項目をチェックし、レポートファイルに結果を出力します。

1. Solaris 診断機構

Solaris 診断機構を実行し、レポートファイルに出力します。 Solaris診断機構

---- ここからSolaris診断機構結果 ----

<<診断結果>>

---- ここまでSolaris診断機構結果 ----

Solaris 診断機構の診断結果については、「Enhanced Suport Facility システムパラメータ診断

ユーザーズガイド」を参照してください。

2. NTP 設定

NTP による時刻の急な後戻りや先送りが発生すると、システムを正常に運用できなくなることが

あります。これを防止するため、NTP の設定を "ゆっくりとした時刻あわせ (slew)" とする必要

があります。特に、クラスタシステムでは必ずこの設定を行ってください。

本チェックでは、その設定が行われているかチェックし、レポートファイルに出力します。

― "ゆっくりとした時刻あわせ" の設定になっている場合

NTP設定

NTPの設定はゆっくりとした時刻あわせになっています。

― "ゆっくりとした時刻あわせ" 設定になっていない場合 NTP設定

NTPの設定はゆっくりとした時刻あわせになっていません。

ゆっくりとした時刻あわせにする場合は、下記のコマンドを実行してください。 # /opt/FJSVrcxat/sbin/rcx_ntp set

/opt/FJSVrcxat/sbin/rcx_ntp set コマンドを実行すると、"ゆっくりとした時刻あわせ"

の設定に変更されます。

117

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3. UFS logging

UFS に対して logging を設定することで、パニック時にファイルシステムの不整合が起きる可能

性が低くなり、パニック後の再起動時の時間が短縮されます。

本チェックでは、その設定が行われているかチェックし、レポートファイルに出力します。

― すべての UFS のファイルシステムが logging 定義されている場合

UFS logging

ファイルシステム(UFS)がすべてlogging指定になっています。

― logging 定義されていない UFS のファイルシステムが存在する場合

UFS logging

下記のファイルシステム(UFS)がlogging指定になっていません。

ファイルシステム名 すべてのUFSをlogging指定にする場合は、下記のコマンドを実行してください。 # /opt/FJSVrcxat/sbin/rcx_logging set

/opt/FJSVrcxat/sbin/rcx_logging set コマンドを実行すると、すべての UFS が logging

指定されます。

4. DNS の設定

DNS の設定が正しくない場合、DNS の参照に時間がかかるなどの問題が発生することがあります。

本チェックでは、DNS で設定されたサーバが動作しているかチェックし、レポートファイルに出

力します。

― DNS の設定がされていない場合

DNSの設定

DNSの設定はされていません。

― /etc/resolv.conf に DNS サーバが定義されていない場合

DNSの設定

/etc/resolv.conf にDNSサーバが定義されていません。

― /etc/resolv.conf の nameserver 行に誤りがある場合

DNSの設定

/etc/resolv.conf の nameserver 行に誤りがあります。

― DNS で設定されたサーバがすべて応答した場合

DNSの設定

/etc/resolv.conf で設定したすべてのDNSサーバが応答しました。

サーバ名 ... 応答しました

― DNS で設定されたサーバがすべて応答しない場合

DNSの設定

/etc/resolv.conf で設定したすべてのDNSサーバが応答しません。

サーバ名 ... 応答しません

/etc/resolv.conf の設定が間違っていないか確認してください。

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― DNS で設定されたサーバに応答しないものがある場合

DNSの設定

/etc/resolv.conf で設定したDNSサーバのうち、応答しないものがあります。

サーバ名 ... 応答しました

サーバ名 ... 応答しません

/etc/resolv.conf の設定が間違っていないか確認してください。

5. root プロンプト

シングルユーザモードで実施しなければならない作業を、間違ってマルチユーザモードで作業し

た場合、システム異常となることがあります。

リソースコーディネータでは、シングルユーザモードで動作していることが分かるように、OS の

管理者 (root) のシェルプロンプトの変更を推奨しており、その設定をチェックし、レポートフ

ァイルに出力します。

― 推奨の root プロンプトが設定されている場合

rootプロンプトの設定

リソースコーディネータ推奨のrootプロンプト設定は行われています。

― 推奨の root プロンプトが設定されていない場合

rootプロンプトの設定

リソースコーディネータ推奨のrootプロンプト設定がされていません。

リソースコーディネータ推奨プロンプト設定では、ノード名とシングルユーザモードの

確認がプロンプトででてきます。

リソースコーディネータ推奨のrootプロンプト設定を実施する場合は、下記のコマンド

を実行してください。 # /opt/FJSVrcxat/sbin/rcx_prompt set

/opt/FJSVrcxat/sbin/rcx_prompt set コマンドを実行すると、リソースコーディネータ

推奨の root プロンプトが設定されます。

6. パッケージのチェック

正しくパッケージがインストールされていない場合、運用中に動作が異常になることがあります。

リソースコーディネータ関連のパッケージのインストール状態をチェックし、レポートファイル

に出力します。

― リソースコーディネータ関連のすべてのパッケージチェックで問題なかった場合

パッケージのチェック

リソースコーディネータ関連のすべてのパッケージチェックで問題ありませんでした。

― リソースコーディネータ関連のパッケージチェックで問題あった場合

パッケージのチェック

リソースコーディネータ関連のパッケージの内、下記のパッケージチェックでエラーと

なりました。

パッケージ名

pkgchk コマンドでパッケージの確認を行ってください。

119

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付録E パーティション機能を持つ機種を含む場合の運用

管理対象サーバノードにパーティション機能を持つ機種を含む場合に、統合インストーラ、およびリモ

ートコンソールマネージャの使用について、注意が必要です。

ここでは、管理対象サーバノードにパーティション機能を持つ機種を含む場合の運用について説明しま

す。

● PRIMEPOWER800

● PRIMEPOWER900

● PRIMEPOWER1000

● PRIMEPOWER1500

● PRIMEPOWER2000

● PRIMEPOWER2500

統合インストーラ、およびリモートコンソールマネージャにおいて、パーティション機能を持つ機種を

管理するには、システムコンソールが必要です。

システムコンソール上にインストールされている System Console Software では、リソースコーディネ

ータの統合インストーラ、およびリモートコンソールマネージャと同等の機能を提供する以下のソフト

ウェアを含んでいます。

リソースコーディネータ System Console Software

統合インストーラ パーティションインストーラ

リモートコンソールマネージャ Java版 RC2000

リソースコーディネータと System Console Software の機能を同時に使用することはできません。

管理対象としてパーティション機能を持つ機種を含む場合、以下に従い、いずれか一方の機能を使用す

るようにしてください。

システムコンソールに、Systemwalker Resource Coordinator V12.0 以降に対応したSystem Console

Software がインストールされている必要があります。詳細については、「E.2 注意事項」を参照してく

ださい。

統合インストーラ

以下の基準に従い、リソースコーディネータ、または System Console Software のいずれか一方の機能

を使用してください。

● 新規にパーティション機能を持つ機種を管理対象として、リソースコーディネータを導入する場

合は、以下の判断基準を参考に、リソースコーディネータの統合インストーラ、または System

Console Software のパーティションインストーラのどちらかを選択することができます。

[判断基準]

― リソースコーディネータの統合インストーラからパーティション機能を持つ機種へインス

トールした場合、「E.2 注意事項」の 2 つめの項目を実施する必要があります。

― インストールする Solaris OS、および製品の CD イメージを複写できるだけのディスク容

量が必要です。リソースコーディネータの運用管理サーバ、または、システムコンソール

において、「4.1.1.2.6 動的ディスク容量」で示したディスク容量が確保できるマシンを選

択してください。

121

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● すでにリソースコーディネータの運用管理サーバで統合インストーラを使用している環境に、管

理対象サーバノードにパーティション機能を持つ機種を導入する場合は、そのままリソースコー

ディネータの統合インストーラを使用することができます。

なお、リソースコーディネータの統合インストーラからパーティション機能を持つ機種へインス

トールした場合、注意事項があります。詳細については、「E.2 注意事項」を参照してください。

● すでにパーティション機能を持つ機種をシステムコンソールと共に運用している環境に、リソー

スコーディネータを導入する場合は、そのまま System Console Software のパーティションイン

ストーラを使用することができます。

すでにいずれか一方を使用している環境において、環境を移行することにより、他方を使用することも

できます。

移行手順の詳細については、「Systemwalker Resource Coordinator V12 ユーザーズガイド 統合インス

トーラ編」を参照してください。

リモートコンソールマネージャ 管理対象としてパーティション機能を持つ機種を含む場合、System Console Software の Java版 RC2000

を使用します。リソースコーディネータのリモートコンソールマネージャは使用しないでください。

詳細については、「E.1 システムコンソール上のリモートコンソールマネージャの利用」を参照してく

ださい。

122

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E.1 システムコンソール上のリモートコンソールマネージャ

の利用

管理対象としてパーティション機能を持つ機種を含む場合、システムコンソール上にインストールされて

いる System Console Software の Java版 RC2000 を使用します。

System Console Software の Java版 RC2000 は、リソースコーディネータのリモートコンソールマネー

ジャと同等の機能を提供しています。

System Console Software の Java版 RC2000 を使用する場合、以下の手順に従い、環境を構築してくだ

さい。

System Console Software の Java版 RC2000を使用する場合、システムコンソールに、Systemwalker

Resource Coordinator V12.0 以降に対応した System Console Software がインストールされている必

要があります。詳細については、「E.2 注意事項」を参照してください。

1. システムコンソールに、System Console Software で提供される Java版 RC2000 をインストール

します。

Java版 RC2000 のインストール方法については、「System Console Software インストールガイド」

を参照してください。

2. システムコンソールに、リソースコーディネータで提供される FJSVrconp パッケージをインスト

ールします。

FJSVrconp パッケージは、Systemwalker Resource Coordinator サーバプログラムの CD-ROM に

入っています。

システムコンソールに OS の管理者 (root) でログインして、Systemwalker Resource Coordinator

サーバプログラムの CD-ROM をマウントし、インストールコマンドを実行します。

# cd CD-ROM マウントポイント/manager/install <RETURN> # ./RC2000.sh FJSVrconp <RETURN>

3. すでにリソースコーディネータを運用している環境に、パーティション機能を持つ機種を追加す

る場合、運用管理サーバから以下のファイルをシステムコンソールへ移行してください。

― /opt/FJSVrcon/java/lib/host_config

― /var/opt/FJSVrcon/env/root

4. すでにリソースコーディネータを運用している環境に、パーティション機能を持つ機種を追加す

る場合で、運用管理サーバがクラスタ運用されている場合は、RC2000 用の Cmdline リソースを

削除してください。

削除方法については、「A.7 クラスタ環境の削除」を参照してください。

5. リソースコーディネータの運用管理サーバに OS の管理者 (root) でログインし、リモートコン

ソールマネージャのパッケージを削除します。

# pkgrm FJSVrconp FJSVrcon2 FJSVrcext FJSVrcon <RETURN>

123

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E.2 注意事項

ここでは、パーティション機能を持つ機種を管理する場合の注意事項について説明しています。

● システムコンソールに、Systemwalker Resource Coordinator V12.0以降に対応した System

Console Software がインストールされている必要があります。システムコンソールにインストー

ルされている System Console Software のバージョンを確認してください。

Systemwalker Resource Coordinator V12.0以降に対応しているバージョンは、以下のとおりです。

― System Console Software 2.5 以降

● 統合インストーラにおいて、リソースコーディネータの運用管理サーバをインストールサーバと

して、パーティション機能を持つ機種にインストールした場合、自動で設定されない情報があり、

手動で設定する必要があります。

詳細については、「Systemwalker Resource Coordinator V12 ユーザーズガイド 統合インストー

ラ編」を参照してください。

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付録F Enhanced Support Facility パッチの適用

F.1 Enhanced Support Facility 2.4.1 パッチの適用

Solaris 8、または Solaris 9 OS 環境で、エージェントをインストール後に Enhanced Support Facility

2.4.1 を削除して再インストールした場合は、本付録の手順に従い以下のパッチの再適用が必要です。

項番 機種名 パッチ名

1

PRIMEPOWER1

PRIMEPOWER100

PRIMEPOWER200

PRIMEPOWER400

PRIMEPOWER600

PRIMEPOWER800

PRIMEPOWER1000

PRIMEPOWER2000

● 913602-01 FJSVmadm パッチ

2 PRIMEPOWER250

PRIMEPOWER450

● 913602-01 FJSVmadm パッチ

● 913686-02 FJSVmadm パッチ

● 913358-07 FJSVpmnd パッチ

3

PRIMEPOWER650

PRIMEPOWER850

PRIMEPOWER900

PRIMEPOWER1500

PRIMEPOWER2500

● 913602-01 FJSVmadm パッチ

● 913686-02 FJSVmadm パッチ

● 913597-06 FJSVcmnd パッチ

以下の手順によりパッチを適用します。本手順はシングルユーザモードにて行ってください。

1. Systemwalker Resource Coordinator サーバプログラムの CD-ROM を、CD-ROM ドライブに挿入し

ます。

2. OS の管理者 (root) でログインして、OpenBoot 環境に入ります。

# /usr/sbin/shutdown –y –g0 –i0 <RETURN>

3. システムをシングルユーザモードで立ち上げます。

{?} ok boot – s <RETURN>

以下のようなメッセージが出ますので、パスワードを入力します。

INIT: SINGLE USER MODE

Type Control-d to proceed with normal startup,

(or give root password for system maintenance): password <RETURN>

4. 必要なファイルシステムをマウントします。

# /usr/sbin/mountall –l <RETURN>

5. Systemwalker Resource Coordinator サーバプログラムの CD-ROM を、CD-ROM ドライブに挿入し

ます。

PRIMEPOWER800/900/1000/1500/2000/2500 の場合は、システムコンソールに接続されている

CD-ROM ドライブを使ってインストールします。

125

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6. CD-ROMをマウントします。

― PRIMEPOWER800/900/1000/1500/2000/2500 の場合

host : システムコンソールのホスト名

# mkdir -p /cdrom <RETURN> # /usr/sbin/mount -F nfs -o ro host:/cdrom/cdrom0 /cdrom <RETURN>

― 上記以外の機種の場合

# /etc/init.d/volmgt start <RETURN> volume management starting.

Solaris 9 OS の場合、シングルユーザモードでは CD-ROM をマウントできないことがあり

ます。

その場合は、「付録H シングルユーザモードにおける CD-ROM の手動マウント」を参照して

ください。

7. Enahnced Support Facility 2.4.1 パッチディレクトリに移動します。

# cd CD-ROM マウントポイント /agent/pkg/PWSVM/patch/esf_2_4_1 <RETURN>

8. パッチを適用します。本体装置機種によりコマンドのオプションが異なります。

― PRIMEPOWER1/100/200/400/600/800/1000/2000 の場合

# patchadd –M `pwd` 913602-01 <RETURN>

― PRIMEPOWER250/450 の場合

# patchadd –M `pwd` patches_250 <RETURN>

― PRIMEPOWER650/850/900/1500/2500 の場合

# patchadd –M `pwd` patches_650 <RETURN>

パッチのインストールにおいてメッセージが表示され、パッチが適用されない場合があります。

メッセージについては「6.3.3 ソフトウェアのインストール」手順 2.を参照してください。

9. システムを再起動します。

# /usr/sbin/shutdown –y –g0 –i6 <RETURN>

126

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付録G Interstage Application Server Smart Repository の導入

この章では、Interstage Application Server Smart Repository に関する以下の情報を説明します。

● Interstage Application Server Smart Repository について

● インストールとアンインストール

● Interstage 管理コンソール

● リポジトリの保守 (バックアップ手順、リストア手順、リポジトリの 適化)

● Interstage Application Server Smart Repository パッケージの移行

● データの移行手順

● コマンド

● 保守情報

● メッセージ

G.1 Interstage Application Server Smart Repository について

G.1.1 Interstage Application Server Smart Repository

に含まれるパッケージ

Interstage Application Server Smart Repository パッケージは Interstage Application Server Plus

7.0 の管理サーバ機能を利用しています。Interstage Application Server Plus 7.0 があらかじめ導入

されているシステムに対してサイト管理サーバを構築する場合は Interstage Application Server Plus

7.0 の管理サーバ機能を導入してください。

以下が Interstage Application Server Smart Repository に含まれるパッケージの一覧です。

[Solaris OS 環境]

項番 パッケージ名 バージョン 機能

1 FJSVawjdk 7.0 Interstage Apworks Java Development Kit

2 FJSVidsdk 10.0.6 InfoDirectory Software Development Kit

3 FJSVxmlpc 5.2 Fujitsu XML Processor

4 FJSVirep 2.0 Interstage Smart Repository

5 FJSVena 6.0 Enabler Repository for enterprise content

knowledge and document management

6 FJSVsclr 1.4.7 Solaris Securecrypto Library RunTime

7 FJSVsmee 3.3.8 S/MIME & EE Certificate Management Package

8 FSUNssll 4.2.16 Solaris Secure Socket option package

9 FJSVjs2su 7.0 Interstage JServlet (Operation Management)

10 FJSVisscs 7.0 Interstage Secure Communication Service

11 FJSVihs 7.0 Interstage HTTP Server

12 FJSVisjmx 7.0 Interstage JMX Service

13 FJSVisgui 7.0 Interstage Management Console

[Windows 環境]

項番 パッケージ名 バージョン 機能

1 Smart Repository エントリ管理ツール 2.0 Smart Repository エントリ管理ツール

クライアント機能

127

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G.1.2 Interstage Application Server Smart Repository

運用時の注意事項

ドメインのアクセス権に関する情報はリポジトリによって管理されます。リポジトリデータはエントリ

の削除や新規追加を繰り返すことによりサイズが増加します。そのため、リポジトリデータ更新時 (ノ

ードの追加、および削除やアカウントの追加、および削除) にはディスクに空きが十分あることを確認

してください。

エントリの追加、および削除によりリポジトリデータが増大した場合は、「G.4.3 リポジトリの 適化」

の手順に従いリポジトリデータの 適化を行ってください。

G.2 インストールとアンインストール

Interstage Application Server Smart Repository のインストール方法について説明します。

G.2.1 インストール

本章では同梱の Interstage Application Server Smart Repository プログラムのインストール手順に

ついて説明します。

1.~ 3. いずれかの製品を導入する場合は、1.~ 3. 製品のサーバ用「Interstage Application Server

インストールガイド」、およびクライアント用「Interstage Application Server インストールガイド」

に従ってインストールを行ってください。

1. Interstage Application Server Plus 7.0

2. Interstage Application Server Standard Edition 7.0

3. Interstage Application Server Enterprise Edition 7.0

G.2.1.1 インストール前の作業

Interstage Application Server Smart Repository をインストールする前に以下の作業を行う必要があ

ります。ただし、すでに Interstage Application Server 7.0 の管理サーバ機能のインストール、およ

びセットアップがされている場合は必要ありません。7.0 以前のバージョンがインストールされている

場合は 7.0 に移行してください。

Interstage Application Server Smart Repository のインストール状況の確認は、「4.1.3.1 インスト

ール前準備」の Smart Repository のインストール状況を確認する手順に従ってください。

クラスタ構成での運用を行いたい場合で、サイト管理サーバにすでに Interstage Application Server が

インストールされている場合は、インストールされている Interstage Application Server が

Enterprise Edtion であることを確認してください。

128

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サーバ機能インストールに必要なディスク容量

項番 ファイルシステム マウントポイントディスク容量

(単位 : M バイト)

1 rootファイルシステム / 1.1

2 usrファイルシステム /usr 1.0

3 varファイルシステム /var 10.0

4 optファイルシステム /$DIR1 (注1) 500.0

5 optファイルシステム /$DIR2 (注2) 15.0

6 optファイルシステム /$DIR3 (注3) 14.0

注1 :

"$DIR1" は、本ソフトウェアのインストール時に指定する相対ディレクトリ名です。本ソフトウ

ェアをインストールする場合は、/$DIR1 でマウントしたファイルシステムに、上記のサイズ以上

の空きがあることを確認してください。

これらの条件が整っていない場合は、ディスクのフォーマッティング、ファイルシステムの作成、

/$DIR1 でのファイルシステムのマウントを行ってください。

"$DIR1" のシステム推奨名は "opt" です。

注2 :

"$DIR2" は、本ソフトウェアの正常な操作により変化するパッケージオブジェクト (たとえばロ

グやスプール) を置くための相対ディレクトリ名で、インストール時に指定します。本ソフトウ

ェアをインストールする場合は、/$DIR2 でマウントしたファイルシステムに、上記のサイズ以上

の空きがあることを確認してください。

これらの条件が整っていない場合は、ディスクのフォーマッティング、ファイルシステムの作成、

/$DIR2 でのファイルシステムのマウントを行ってください。

"$DIR2" のシステム推奨名は "var/opt" です。

注3 :

"$DIR3" は、本ソフトウェアの環境定義ファイルを置くための相対ディレクトリ名で、インスト

ール時に指定します (Fixed configuration install directory)。本ソフトウェアをインストー

ルする場合は、/$DIR3 でマウントしたファイルシステムに、上記のサイズ以上の空きがあること

を確認してください。

これらの条件が満たしていない場合は、ディスクのフォーマッティング、ファイルシステムの作

成、/$DIR3 でのファイルシステムのマウントを行ってください。

"$DIR3" のシステム推奨名は "etc/opt" です。

● システムパラメタのチューニング

Interstage Application Server Smart Repository を運用する際にはシステムパラメタのチュー

ニングが事前に必要です。

クライアント機能インストールに必要なディスク容量

項番 ディレクトリ ディスク要量

(単位 : M バイト)備考

1 Interstage Application Server の

インストール先 350 -

2 システムドライブ 150 -

上記のディスク容量は、クラスタ長が 32K バイトのときの値です。クラスタ長が 64K バイトのディス

クにインストールする場合は、上記の約 1.5 倍のディスク容量が必要となります。

上記以外に、作業域として、10M バイトのディスク容量が環境変数 TEMP に指定されたディレクトリに

必要です。

129

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G.2.1.1.1 運用時に必要なディスク容量

サーバ機能 本ソフトウェアを以下の運用で動作させる場合、各ディレクトリにはインストールに必要な "静的ディ

スク資源" に加えて以下のディスク容量が必要です。空き容量が足りない場合は、該当するファイルシ

ステムのサイズを拡張してください。

項番 機能 ディレクトリ

(デフォルト)

ディスク容量

(単位 : M バイト) 備考(用途)

アクセスログ、エラー

ログ格納ディレクトリ

運用の内容により、必要とする

サイズを検討してください。

Web サーバ (Interstage HTTP

Server) のアクセスログ、

エラーログ 1

Web サ ー バ

(Interstage

HTTP Server) /var/opt/FJSVihs/logs 9

Webサーバ (Interstage HTTP

Server) の保守用ログ

/var/opt 20 * リポジトリ作成数 + 20 Smart Repository のログ情報

/etc/opt 0.5 * リポジトリ作成数 Smart Repository の環境定義

Smart Repository の

アクセスログ作成ディ

レクトリ

Interstage 管理コンソールの

アクセスログの設定値に依存

"サイズ" * "世代管理数"

Smart Repository のアクセス

ログ 2

Smart

Repository

Smart Repository の

データベース格納先デ

ィレクトリ

0.1 * n * s / 500 + 200(注1)

n はエントリ数、s は 1 エン

トリを LDIF で記述したとき

のサイズ (バイト単位)

Smart Repository のデータ

ベース格納先

注1 : 1 つのリポジトリあたりのディスク所要量です。

レプリケーション環境の場合、マスタのリポジトリだけ次の計算式となります。

0.2 * n * s / 500 + 200

(n はエントリ数、s は 1 エントリの文字サイズ (バイト単位))

計算式は目安です。ディスク容量は十分に余裕を持たせてください。

データベース格納先に指定したディスク領域が不足すると、メッセージ irep30023 を表示し、リ

ポジトリを強制終了します。メッセージ irep30023 の対処は、同梱の Interstage Application

Server Plus 7.0 「Interstage Application Server メッセージ集」の「メッセージ番号が irep

で始まるメッセージ」を参照してください。

G.2.1.1.2 必要なメモリ容量

サーバ機能 本ソフトウェアを以下の運用で動作させるときに使用するメモリ容量を示します。

項番 メモリ所要量

(単位 : M バイト) 運用内容

1 2.4 + (2.6 * n)

Web サーバ (Interstage HTTP Server)

HTML ファイルを複数クライアント同時アクセス時。

n : クライアントからの HTML ファイル同時アクセス数

2 160.0 以上 Smart Repository を運用する場合

クライアント機能

項番 メモリ所要量

(単位 : M バイト) 運用内容

1 22.0 以上 エントリ管理ツールを使用する場合

130

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G.2.1.1.3 スワップ容量

サーバ機能 本ソフトウェアを以下の運用で動作させるときに必要なスワップ容量を示します。システム提供のスワ

ップ領域を超える場合は、スワップ領域を拡張してください。

項番 スワップ所要量

(単位 : M バイト) 運用内容

1 2.4 + (2.6 * n)

Web サーバ (Interstage HTTP Server) で HTML ファイルを

複数クライアント同時アクセス時。

n : ライアントからの HTML ファイル同時アクセス数

2 60.0 以上 Smart Repository を運用する場合

G.2.1.1.4 システム資源

システムパラメタの変更方法 /etc/system を編集し、パラメタ値を変更します。変更後は、システムを再起動してください。

なお、変更方法の詳細については、Solaris OS のドキュメントを参照してください。

共用メモリ

項番 パラメタ 種類 必要数 備考 (内容)

1 shmmax 設定値 2,575,888 以上 共用メモリの 大セグメントサ

イズ

2 shmseg 加算値

3 * リポジトリ数

レプリケーション運用時はさらに

1 を加算してください。

1 プロセスでアタッチできる共用

メモリセグメント数

G.2.1.2 インストール手順

サーバ機能 マルチユーザモードでインストールする場合は、他のユーザの操作がインストールに影響ないことを確

認のうえ行ってください。

以下の手順でインストールしてください。

1. システム上で OS 管理者になります。

# su <RETURN>

2. CD-ROM 装置のマウント

Interstage Application Server Smart Repository プログラム2 の CD-ROM をセットし、以下の

コマンドを実行します。

# mkdir -p /cdrom/cdrom0 <RETURN> (注1) # /usr/sbin/mount –F hsfs –o ro /dev/dsk/c0t6d0s2 /cdrom/cdrom0 <RETURN> (注2)

注1 : /cdrom/cdrom0 がない場合だけ必要です。

注2 : /dev/dsk/c0t6d0s2 は、システムに合わせて変更してください。

3. パッケージ格納先ファイルシステムのマウント

パッケージ格納先ファイルシステム (パーティション "/dev/dsk/c?t?d?s?") がマウントされて

いない場合は、マウントします。

# mount -F ufs /dev/dsk/c?t?d?s? /格納マウントポイント <RETURN>

シングルユーザモード、またはマルチユーザモードにおいて、本ソフトウェアをインストールし

ます。Interstage Application Server Smart Repository プログラム2 の CD-ROM をセットして

いる状態で、カレントディレクトリをルートディレクトリに移動後、パラメタに CD-ROM のディ

レクトリを指定して CD-ROM に格納されている install.sh を実行してください。

# cd / <RETURN> # /cdrom/cdrom0/install.sh /cdrom/cdrom0 <RETURN>

131

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空白を含むパスにはインストールできません。

上記シェルを実行すると Interstage Application Server 7.0 のインストール状況を確認し、シ

ステムの環境により以下のように動作します。

― Interstage Application Server 7.0 が、すでにインストールされている場合インストー

ルシェルは、以下の画面を表示します。"2 パッケージ選択" を選択し、以下のパッケージ

がすべてインストールされていることを確認してください。インストールされていない場

合は不足しているパッケージのインストールを行ってください。

+-------------------------------------------------------------------+

| Interstage Application Server Plus V7.0 |

| |

| All Rights Reserved, Copyright(c) FUJITSU 2005 |

+-------------------------------------------------------------------+

機能選択またはパッケージ選択を選択してください。(1: 機能選択, 2: パッケージ選択)

[1,2,q]: 2 Packages: * 1 FJSVawjdk Interstage Apworks Java Development Kit * 2 FJSVidsdk InfoDirectory Software Development Kit 3 FSUNots ObjectTransactionService 4 FJSVporb ObjectDirector[Portable-ORB] * 5 FJSVxmlpc Fujitsu XML Processor 6 FJSVuddic Fujitsu UDDI Client 7 FJSVssosv Interstage Single Sign-on Repository server 8 FJSVssoac Interstage Single Sign-on Authentication server 9 FJSVssoaz Interstage Single Sign-on Business server 10 FJSVssocm Interstage Single Sign-on Common Library * 11 FJSVirep Interstage Smart Repository * 12 FJSVena Enabler Repository for enterprise content knowledge and document management * 13 FJSVsclr Solaris Securecrypto Library RunTime * 14 FJSVsmee S/MIME & EE Certificate Management Package * 15 FSUNssll Solaris Secure Socket option package * 16 FJSVjs2su Interstage Jservlet (OperationManagement) * 17 FJSVisscs Interstage Secure Communication Service 18 FJSVes ObjectDirector/EventService * 19 FJSVihs Interstage HTTP Server 20 FJSVispw Interstage Portalworks 21 FJSVbcco Interstage Apcoordinator – Bccoordinator 22 FJSVwebc Interstage Apcoordinator – Webcoordinator 23 FJSVapcst Interstage Apcoordinator – Struts 24 FJSVsoap Interstage SOAP Service * 25 FJSVisjmx Interstage JMX Service 26 FJSVejb Interstage EJB Service 27 FJSVjms Interstage JMS 28 FJSVjs2 Interstage Jservlet 29 FJSVj2ee Interstage J2EE Common Resource 30 FJSVjs4 Interstage Jservlet (Tomcat 4.1 based servlet service) 31 FJSVsvmon Web Service Moniter * 32 FJSVisgui Interstage Management Console 33 FJSVisspl Interstage Sample Integration 34 FSUNprovd InfoProvider Pro 35 FJSVawcmp Interstage Apworks Apdesigner Runtime 36 FJSVawdba Interstage Apworks DB Access Class Library for Java 37 FJSVawjbk Interstage Apworks J Business Kit 38 FJSVawjic Interstage Apworks J Internet Communication Kit 39 FJSVawprt Interstage Apworks PrintComponent 40 FJSVdirs InfoDirectory Administration Tool 41 FJSViddsa InfoDirectory Dsa Package 42 FJSVidweb InfoDirectory Web Connector 43 FJSVildap InfoDirectory LDAP Package 44 FJSViperl InfoDirectory PERL Package

パッケージを選択してください。複数選択する場合、","で区切って指定してください。

[?,??,all,q]:

132

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アスタリスク ("*") の付いているパッケージについてはすべてインストールする必要があ

ります。

― Interstage Application Server 7.0 がインストールされていない場合

Interstage Application Server 7.0 がインストールされていない場合は以下のような画

面が表示されます。

+-------------------------------------------------------------------+

| Interstage Application Server Plus V7.0 |

| |

| All Rights Reserved, Copyright(c) FUJITSU 2005 |

+-------------------------------------------------------------------+

インストールするサーバタイプを選択してください。(1: アプリケーションサーバ機

能, 2

: 管理サーバ機能)[1,2,q]:

インストールするサーバタイプとして "管理サーバ機能" を選択してください。

インストールは対話形式で行われ、以下の手順で入力を行います。

1- インストールするディレクトリを選択します。

インストールディレクトリを指定してください。(省略: /opt) [?,q]:

2- 定義ファイル用のディレクトリを選択します。

定義ファイルディレクトリを指定してください。(省略: /etc/opt) [?,q]:

3- テンポラリ用のディレクトリを選択します。

テンポラリファイルディレクトを指定してください。(省略: /var/opt) [?,q]:

4- Web サーバ用のポート番号を指定します。

Webサーバ (Interstage HTTP Server) のポート番号を指定してください。(省略: 80)

[?,q]:

5- Interstage 管理コンソール用のポート番号を指定します。

Interstage 管理コンソールのポート番号を指定してください。(省略: 12000) [?,q]:

6- SSL 通信を行うか選択します。ここは必ず "n" を選択してください。

Interstage 管理コンソールで SSL 暗号化通信を使用するか選択してください。(省略:

n) [y,n,q]:

7- Interstage 管理コンソールでメッセージマニュアルを使用するか選択します。

Interstage 管理コンソールでメッセージマニュアルを使用するか選択してください。

(省略: y) [y,n,q]:

8- 上記の入力を完了すると指定した情報の確認とインストールされるパッケージが表

示され、インストールを開始するか確認のメッセージが表示されますので、"y" を

選択してください。

133

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9- 以降はメッセージに従いインストール作業を行い、作業完了後はシステムを再起動

してください。ただし、クラスタ運用を行う場合は、システムを再起動する前に

「G.2.1.3.2 各ノードへのインストール確認」を参照し、スタートシェルとストッ

プシェルを退避してください。

クラスタ運用を行う場合は、システム再起動後に、「G.2.1.3 クラスタ環境のセットアップ」

を参照し、セットアップを行ってください。

クライアント機能 Interstage Application Server Smart Repository プログラム1 の CD-ROM をセットし、エクスプロー

ラなどで CD-ROM のドライブ:\client ディレクトリを開いて、setup.exe を実行します。

G.2.1.3 クラスタ環境のセットアップ

userApplication の環境設定手順を説明します。

G.2.1.3.1クラスタ構成で運用を行うために必要なパッケージ構成

サイト管理サーバをクラスタ構成で運用するためには以下のパッケージ構成が必要となります。

● リソースコーディネータ + PRIMECLUSTER + 同梱の Interstage Application Server Smart

Repository パッケージ

または

● リソースコーディネータ + PRIMECLUSTER + Interstage Application Server Enterprise Edition

Interstage Application Server Enterprise Edition を使用してクラスタ構成の運用を行う場合は、

Interstage Application Server Enterprise Edition の「Interstage Application Server 高信頼性シ

ステム運用ガイド」を参照してクラスタ環境のセットアップを行ってください。

PRIMECLUSTER のインストール方法、およびセットアップについては、「PRIMECLUSTER 導入運用手引書

4.1」を参照してください。

G.2.1.3.2 各ノードへのインストール確認

クラスタ構成を行う際に、各ノードに対して同梱の Interstage Application Server Smart Repository

をインストールしてください。インストールする際は各ノードに対して、同一パス上に行う必要があり

ます。

Interstage のパッケージは各ノードのローカルディスク上にインストールしてください。

クラスタ環境において、Interstage 管理コンソールの制御の引継ぎは行われません。必ず運用サーバ切

替え後に、Interstage 管理コンソールの再ログオンが必要です。

134

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また、Interstage パッケージインストール後にはサーバ立ち上げ時に呼び出されるスタートシェルとサ

ーバ停止時に呼び出されるストップシェルがシンボリックリンクファイルとして格納されています。ク

ラスタを使用する場合は当該シェルを呼び出されないように、以下のファイルが存在している場合は、

別ディレクトリなどに退避しておく必要があります。

● /etc/rc2.d 配下の S99startis

● /etc/rc2.d 配下の S99startod

● /etc/rc0.d 配下の K00stopis

● /etc/rc0.d 配下の K00stopod

● /etc/rc2.d 配下の S99FJSVirep

● /etc/rc0.d 配下の K00FJSVirep

● /etc/rc0.d 配下の K17FJapache

● /etc/rc1.d 配下の K17FJapache

● /etc/rc2.d 配下の K17FJapache

● /etc/rc3.d 配下の S51FJapache

● /etc/rcS.d 配下の K17FJapache

G.2.1.3.3 クラスタシステムの事前設定

Interstage Application Server Smart Repository 用パッケージの環境設定を行う前に、クラスタシス

テムのインストールからクラスタ初期化構成設定までの作業を行ってください。

共用ディスクの設定 Interstage Application Server Smart Repository では共用ディスクを使用します。共用ディスクの設

定も同時に行ってください。

共用ディスクは、ファイルシステムとして使用できるようにしてください。

また、共用ディスクについては、Interstage の環境設定時に必要ですので、userApplication に共用デ

ィスクのリソースの登録を行い、Interstage の環境設定時に使用できるようにしてください。

リポジトリ用パスの作成 専用のパスを共用ディスクに用意してください。

共用ディスクのマウントポイントは、すべてのディレクトリ ( 上位のディレクトリから 下位のディ

レクトリ) の所有者を "oms" に設定し、かつ、所有者に "読取り"、"書込み"、および "実行" を許可

するように設定してください。

● /repository を共用ディスクのマウントポイントとした場合

# mkdir -p /repository <RETURN> # chmod -R 700 /repository <RETURN> # chown -R oms /repository <RETURN>

IP アドレス Interstage Application Server Smart Repository では IP アドレスの引継ぎを前提とするため、

引継ぎネットワークの設定も事前に行ってください。ただし、既存の userApplication で使用し

ている 引継ぎIP アドレスを利用する場合は、新規の設定は必要ありません。

また、IP アドレスについては、Interstage Application Server Smart Repository の環境設定

時に必要ですので、userApplication に引継ぎ IP アドレスのリソースの登録を行い、Interstage

の環境設定前までに使用できるようにしてください。

135

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G.2.1.3.4 Interstage Application Server Smart Repository のクラスタ環境設定

Interstage Application Server Smart Repository のクラスタ環境を構築する場合、以下の手順で行い

ます。

1. userApplication の起動

(引継ぎ IP アドレス、切替えディスク設定済)

初期設定 (ノード 1 : 運用ノード、ノード 2 : 待機ノード)

Interstage のセットアップには引継ぎ IP アドレスが活性化されていることや、共用ディスクが

存在する必要があります。そのため、Interstage が設定される userApplication を事前に作成

しておき、引継ぎ IP アドレス、共用ディスクを userApplication に登録し、Interstage 環境

設定の前に起動しておく必要があります。

また、以降ではノード 1 を運用ノードとして説明します。

2. Web サーバの設定

Interstage HTTP Server の環境定義を運用ノード (ノード 1)、待機ノード (ノード 2) それぞ

れのローカルディスク上に設定します。このとき、それぞれ同一の環境定義を行う必要がありま

す。

また、このとき、運用ノード (ノード 1)、待機ノード (ノード 2) で Interstage HTTP Server の

環境定義ファイルは、同一のディレクトリ構成としなければなりません。

各ノードで作成した Interstage HTTP Server の環境定義ファイル (httpd.conf) の ServerName

ディレクティブに設定するホスト名には、DNS (Domain Name Server) に登録されている名前 (共

通のホスト名、または IP アドレス) を設定してください。

Interstage HTTP Server の環境定義ファイルの設定については、「Interstage Application

Server Webサーバ運用ガイド (Interstage HTTP Server編)」の「環境設定」、および「ディレク

ティブ一覧」を参照してください。

クラスタシステム上で Interstage HTTP Server を運用する場合、Interstage 動作環境定義ファ

イルで Interstage HTTP Server を使用することを設定し、Interstage 統合コマンドで起動、お

よび停止を行ってください。

G.2.1.3.5 userApplication の設定

クラスタシステムに関連する環境設定を行います。以下の作業を行います。

状態遷移プロシジャの修正 クラスタシステムを構成するすべてのノードで行う必要があります。

● 状態遷移プロシジャのサンプル

状態遷移プロシジャを利用し、Interstage Application Server Smart Repository の起動、停止、

および切替え処理を行います。状態遷移プロシジャのサンプルを Interstage Application Server

Smart Repository プログラム1 CD-ROM 媒体の cluster ディレクトリ配下に提供しています。

使用者は状態遷移プロシジャを環境に合わせて修正する必要があります。

同梱の Interstage Application Server Smart Repository では以下の状態遷移プロシジャのサ

ンプルを提供します。

― JMX_INTERSTAGE (Interstage JMX サービスの起動、および停止用)

― IREP_INTERSTAGE (Smart Repository 用)

136

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● サンプルの利用方法

使用者は以下の手順で状態遷移プロシジャの修正を行います。

1) 状態遷移プロシジャサンプルの複写

# cp CD-ROM マウントポイント/cluster/状態遷移プロシジャ名 複写先/userApplication名.状態遷移プロシジャ名 <RETURN>

サンプルを複写するディレクトリはローカルディスク内に設定してください。

また、プロシジャは各ノードで同一の位置に格納してください。

2) 実行権限の付与

# cd 複写先 <RETURN> # chown root userApplication名.状態遷移プロシジャ名 <RETURN>

# chmod 744 userApplication名.状態遷移プロシジャ名 <RETURN>

3) 状態遷移プロシジャの内容の修正

複写した状態遷移プロシジャのうち、以下の状態遷移プロシジャについては、修正を行う

必要があります。

— userApplication名.IREP_INTERSTAGE

[状態遷移プロシジャの内容の修正]

複写した状態遷移プロシジャの内容の修正方法を以下に説明します。

— userApplication名.JMX_INTERSTAGEの修正

修正する必要はありません。

— userApplication名.IREP_INTERSTAGE の修正

使用する共用ディスクパスを設定します。

<例>

共用ディスクパスを "/repository" として指定する場合

DIRECTORY=/repository

共用ディスクパスには、リソース登録済みのパスを指定してください。

状態遷移プロシジャの登録

クラスタシステムを構成するすべてのノード、および PRIMECLUSTER のクラスタ運用設定ビューより行

う必要があります。

● 状態遷移プロシジャを userApplication に登録

使用者は以下の手順で状態遷移プロシジャの userApplication への登録を行います。

登録コマンド、およびuserApplication Configuration Wizardの詳細については「PRIMECLUSTER 導

入運用手引書 4.1」を参照してください。

1) 状態遷移プロシジャの登録

クラスタシステムを構成するすべてのノードで clsetproc コマンドを実行して、状態遷

移プロシジャを登録します。 # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsetproc -c BasicApplication -m userApplication名.状態遷移プロシジャ名 -o 状態遷移プロシジャ格納場所/ userApplication名.状態遷移プロシジャ名 <RETURN>

2) プロシジャリソースの登録

クラスタシステムを構成するすべてのノードで claddprocrsc コマンドを実行して、プ

ロシジャリソースを登録します。

# /etc/opt/FJSVcluster/bin/claddprocrsc – k userApplication名.状態遷移

プロシジャ名 -m userApplication名.状態遷移プロシジャ名 – c BasicApplication

-K AFTER -w -L AFTER -S BEFORE -T BEFORE -V BEFORE -W BEFORE -u 0 -t 0 -p 100 <RETURN>

137

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プロシジャのリソース登録においては、"プロセスの再起動回数" を "0" に、"プロセスの

再起動間隔" を "0" に、"プロセスの再起動回数の初期化" を "しない" に、また以下に

示すタイミングで呼び出されるように claddprocrsc コマンドのパラメタを設定してく

ださい。

[START-RUN]

AFTER

CUTOFF/BUILDIN

[START-WAIT]

AFTER

[STOP-RUN]

BEFORE

[STOP-WAIT]

BEFORE

[FAIL-RUN]

BEFORE

[FAIL-WAIT]

BEFORE

3) プロシジャリソースの作成

PRIMECLUSTER の userApplication Configuration Wizard を使用して、プロシジャリソー

スを作成します。以下の優先順位で呼び出されるようにリソースを登録してください。

— リソースの起動優先度

プロシジャクラスの BasicApplication に登録するリソースの起動優先度

(上から順番に呼び出されるように設定)

userApplication名.IREP_INTERSTAGE

userApplication名.IS_INTERSTAGE

4) userApplicationへの登録

PRIMECLUSTER の userApplication Configuration Wizard を使用して、手順 3. で作成し

たすべてのリソースを「G.2.1.3.3 クラスタシステムの事前設定」で作成した

userApplication に登録します。

userApplication の 属 性 値 の 設 定 に つ い て は 、 StandbyTransitions を

"ClearFaultRequest|StartUp|SwitchRequest" に設定してください。

G.2.2 アンインストール

本章では同梱の Interstage Application Server Smart Repository プログラムをアンインストールす

る手順について説明します。

1.~ 3. いずれかの製品をアンインストールする場合は、1.~ 3. 製品のサーバ用「Interstage

Application Server インストールガイド」、およびクライアント用「Interstage Application Server ア

ンインストール」に従ってアンインストールを行ってください。

1. Interstage Application Server Plus 7.0

2. Interstage Application Server Standard Edition 7.0

3. Interstage Application Server Enterprise Edition 7.0

138

Page 147: Systemwalker Resource Coordinator V12 インス …...マニュアル体系 リソースコーディネータのマニュアルには、以下のものがあります。必要に応じて、それぞれのマニュ

● サイトマネージャのアンインストール、または Interstage Application Server Smart Repository

を再インストールする場合を除いて、Interstage Application Server のアンインストールは行

わないでください。

● Interstage Application Server Smart Repository を再インストールする場合は、Interstage

Application Server のアンインストールを行う前に、サイトマネージャを停止してください。サ

イトマネージャの停止後、認証ロール管理で使用しているリポジトリのバックアップを行ってく

ださい。

Interstage Application Server Smart Repository を再インストールし、リポジトリのリストア

を完了して起動するまでの間、サイトマネージャを停止した状態にして、リソースコーディネー

タ運用はすべて行わないでください。リポジトリのリストアを完了して起動後、サイトマネージ

ャを起動してリソースコーディネータ運用を再開してください。

G.2.2.1 アンインストール前の作業

1. OS 管理者としてシステムにログインします。

2. Interstage 管理コンソールを使用し、[一括操作]-[Interstage 管理コンソール]-[Interstage

Application Server]-[セキュリティ]-[リポジトリ]-[リポジトリ:状態] 画面で、起動中のリポ

ジトリが存在しないか確認します。

起動中のリポジトリが存在する場合は、起動中のリポジトリをすべて停止してください。

3. 必要に応じて、リポジトリのバックアップを行ってください。リポジトリのバックアップについ

ては、「G.4.1 バックアップ」を参照してください。

また、以下のディレクトリ配下に必要なファイルがある場合は、退避してください。

― /opt/FJSVirep

― /etc/opt/FJSVirep

― /var/opt/FJSVirep

4. Interstage 管理コンソールを使用し、すべてのリポジトリを削除してください。

リポジトリの削除が終了したら、Interstage 管理コンソールからログアウトしてください。

5. Interstage 管理コンソールに必要なサービスの一括停止を行ってください。

# /opt/FJSVisgui/bin/ismngconsolestop <RETURN>

なお、上記で停止されるサービスは、次のように個々に停止させることもできます。

― Interstage 管理コンソールの停止

# /opt/FJSVisgui/bin/isstopoptool <RETURN>

― Interstage JMX サービスの停止

# /opt/FJSVisjmx/bin/isjmxstop <RETURN>

― Interstage 管理コンソール用 Servlet サービスの停止

# /opt/FJSVjs2su/bin/jssvstop <RETURN>

― Interstage HTTP Server (Interstage 管理コンソール用) の停止

# kill `cat PID_FILE` <RETURN>

139

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PID_FILE:Interstage HTTP Server の定義ファイル (httpd.conf) の "PidFile" に設定さ

れているパスを指定します。Interstage 管理コンソール用の Interstage HTTP Server の

定義ファイルは、"/etc/opt/FJSVisgui/httpd.conf" です。

クラスタ構成で運用している場合は、PRIMECLUSTER の運用管理ビューを使用して

userApplication を停止し、以下の手順で状態遷移プロシジャの削除を行います。

a) UserApplication からの削除

PRIMECLUSTER の userApplication Configuration Wizard を使用して、 Interstage

Application Server Smart Repository で登録したプロシジャリソースを userApplacation

上から削除します。

b) プロシジャリソースの削除 (クラスタ運用設定ビュー)

PRIMECLUSTER の userApplication Configuration Wizard を使用して、 Interstage

Application Server Smart Repository で登録したプロシジャリソースを削除します。

c) プロシジャリソースの削除 (状態遷移プロシジャを実行していたすべてのノード)

クラスタシステムを構成するすべてのノードで cldelprocrsc コマンドを実行して、プ

ロシジャリソースを削除します。

# /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldelprocrsc –n userApplication名.状態遷移プロシジャ名 -c BasicApplication –s クラスタノードの識別名 <RETURN>

d) 状態遷移プロシジャの削除

クラスタシステムを構成するすべてのノードで cldelproc コマンドを実行して状態遷移

プロシジャを削除します。 # /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldelproc -c BasicApplication -m userApplication名.状態遷移プロシジャ名 <RETURN>

G.2.2.2 アンインストール手順

サーバ機能 マルチユーザモードでインストールする場合は、他のユーザの操作がインストールに影響ないことを確

認のうえ、行ってください。

以下の手順でインストールしてください。

1. システム上で OS 管理者になります。

# su <RETURN>

2. CD-ROM 装置のマウント

Interstage Application Server Smart Repository プログラム2 の CD-ROM をセットし、以下の

コマンドを実行します。

# mkdir -p /cdrom/cdrom0 <RETURN> (注1) # /usr/sbin/mount -F hsfs –o ro /dev/dsk/c0t6d0s2 /cdrom/cdrom0 <RETURN> (注2)

注1 : /cdrom/cdrom0 がない場合だけ必要です。

注2 : /dev/dsk/c0t6d0s2 は、システムに合わせて変更してください。

140

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3. パッケージ格納先ファイルシステムのマウント

パッケージ格納先ファイルシステム (パーティション "/dev/dsk/c?t?d?s?") がマウントされて

いない場合は、マウントします。

# mount -F ufs /dev/dsk/c?t?d?s? /格納マウントポイント <RETURN>

シングルユーザモード、またはマルチユーザモードにおいて、Interstage Application Server

Smart Repository プログラム2 の CD-ROM をセットしている状態で、本ソフトウェアを削除しま

す。カレントディレクトリを CD-ROM の先頭に移動して uninstall.sh を実行してください。

# cd /cdrom/cdrom0 <RETURN> # ./uninstall.sh <RETURN>

以下の対話処理を行いすべてのパッケージ、または削除対象のパッケージだけのアンインストー

ルを行ってください。

1 アンインストールするパッケージの番号を "," で区切って入力してください

(例: 1,2,3 <RETURN>)。すべてのパッケージをアンインストールする場合はall

<RETURN>を入力してください。

注) インストール済みのパッケージは番号の左横に*が表示されます。all 指定な

どでインストールされていないパッケージが選択された場合、インストール済みの

パッケージのみアンインストールされます。

アンインストール時のパッケージ番号は、インストール時のパッケージ番号と逆と

なっていますので、注意してください。

+-------------------------------------------------------------------+

| Interstage Application Server Plus V7.0 |

| |

| All Rights Reserved, Copyright(c) FUJITSU 2005 |

+-------------------------------------------------------------------+ Packages: 1 FJSViperl InfoDirectory PERL Package 2 FJSVildap InfoDirectory LDAP Package 3 FJSVidweb InfoDirectory Web Connector 4 FJSViddsa InfoDirectory Dsa Package 5 FJSVdirs InfoDirectory Administration Tool 6 FJSVawprt Interstage Apworks PrintComponent 7 FJSVawjic Interstage Apworks J Internet Communication Kit 8 FJSVawjbk Interstage Apworks J Business Kit 9 FJSVawdba Interstage Apworks DB Access Class Library for Java 10 FJSVawcmp Interstage Apworks Apdesigner Runtime 11 FSUNprovd InfoProvider Pro 12 FJSVisspl Interstage Sample Integration 13 FJSVisgui Interstage Management Console 14 FJSVsvmon Web Service Moniter 15 FJSVjs4 Interstage JServlet (Tomcat 4.1 based servlet service) 16 FJSVj2ee Interstage J2EE Common Resource 17 FJSVjs2 Interstage Jservlet 18 FJSVjms Interstage JMS 19 FJSVejb Interstage EJB Service 20 FJSVisjmx Interstage JMX Service 21 FJSVsoap Interstage SOAP Service 22 FJSVapcst Interstage Apcoordinator - Struts 23 FJSVwebc Interstage Apcoordinator – Webcoordinator 24 FJSVbcco Interstage Apcoordinator – Bccoordinator 25 FJSVispw Interstage Portalworks 26 FJSVihs Interstage HTTP Server 27 FJSVes ObjectDirector/EventService 28 FJSVisscs Interstage Secure Communication Service 29 FJSVjs2su Interstage JServlet (OperationManagement) 30 FSUNssll Solaris Secure Socket option package 31 FJSVsmee S/MIME & EE Certificate Management Package

141

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32 FJSVsclr Solaris Securecrypto Library RunTime 33 FJSVena Enabler Repository for enterprise content knowledge and document management 34 FJSVirep Interstage Smart Repository 35 FJSVssocm Interstage Single Sign-on Common Library 36 FJSVssoaz Interstage Single Sign-on Business server 37 FJSVssoac Interstage Single Sign-on Authentication server 38 FJSVssosv Interstage Single Sign-on Repository server 39 FJSVuddic Fujitsu UDDI Client 40 FJSVxmlpc Fujitsu XML Processor 41 FJSVporb ObjectDirector[Portable-ORB] 42 FSUNots ObjectTransactionService 43 FJSVidsdk InfoDirectory Software Development Kit 44 FJSVawjdk Interstage Apworks Java Development Kit 45 FSUNod ObjectDirector 46 FSUNextp Transaction Processing Monitor 47 FJSVisas Interstage Application Server Management Function 48 FSUNtd TransactionDirector パッケージを選択してください。複数選択する場合、","で区切って指定してくだ

さい。[?,??,all,q]:

2 表示された情報でアンインストールを開始する場合は y <RETURN> を入力してく

ださい。

Uninstallation information: Uninstallation packages: FJSViperl FJSVildap FJSVidweb FJSViddsa FJSVdirs FJSVawprt FJSVawjic FJSVawjbk FJSVawdba FJSVawcmp FSUNprovd FJSVisgui FJSVjs4 FJSVihs FJSVj2ee FJSVjs2 FJSVjms FJSVejb FJSVisjmx FJSVsoap FJSVapcst FJSVwebcs FJSVwebc FJSVbcco FJSVispw FJSVes FJSVisscs FJSVjs2su FSUNssll FJSVsmee FJSVsclr FJSVena FJSVirep FJSVssocm FJSVssoaz FJSVssoac FJSVssosv FJSVuddic FJSVxmlpc FJSVporb FSUNots FJSVidsdk FSUNod FSUNextp FJSVisas FSUNtd FJSVawjdk Do you want to proceed with the uninstallation ? [y,q]: # uninstall.sh <RETURN>

4. ボリュームマネージャの停止 (シングルユーザモードの場合)

本操作はシングルユーザモードでインストールする場合に必要な作業です。マルチユーザモード

の場合は、本作業は不要です。手順 5. の作業を行ってください。

# /etc/rc2.d/S92volmgt stop <RETURN>

S92volmgt の "S92" 部分は環境によって異なる場合があります。

5. システムの再起動

システムを再起動します。

# cd / <RETURN> # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 <RETURN>

クライアント機能 コントロールパネルの <アプリケーションの追加と削除> からアンインストールを行ってください。

142

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G.2.2.3 アンインストール後の作業

1. 以下のファイルを削除してください。

― /etc/Enabler.shell

― /etc/rc2.d/S990ENAstart

2. 不要であれば、以下のアカウントを削除してください。

― oms

3. 以下のディレクトリから必要なファイルを退避したあと、以下のディレクトリが存在する場合は

すべて削除してください。

― /opt/FJSVihs

― /etc/opt/FJSVihs

― /var/opt/FJSVihs

― /opt/FJSVisas

― /etc/opt/FJSVisas

― /var/opt/FJSVisas

― /etc/rc2.d/S99startis

― /opt/FJSVisgui

― /etc/opt/FJSVisgui

― /var/opt/FJSVisgui

― /opt/FJSVjs2su

― /etc/opt/FJSVjs2su

― /var/opt/FJSVjs2su

― /opt/FJSVirep

― /etc/opt/FJSVirep

― /var/opt/FJSVirep

― /opt/FJSVisjmx

― /etc/opt/FJSVisjmx

― /var/opt/FJSVisjmx

― /opt/FJSVena

― /var/opt/FJSVena

143

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G.3 Interstage 管理コンソール

リポジトリの作成、起動、および停止を行うときに使用する Interstage 管理コンソールについて説明

します。

G.3.1 Interstage 管理コンソールを利用するためのサービスの起動

Interstage 管理コンソールを使用するには、以下のサービスを起動する必要があります。

● Interstage 管理コンソール

● Interstage HTTP Server (Interstage 管理コンソール用)

● Interstage 管理コンソール用 Servlet サービス

● Interstage JMX サービス

以下のコマンドで必要なサービスを起動します。

● Interstage 管理コンソールに必要なサービスの一括起動

# /opt/FJSVisgui/bin/ismngconsolestart <RETURN>

なお、上記で起動されるサービスは、次のように個々に起動することもできます。

― Interstage HTTP Server (Interstage 管理コンソール用) の起動 # /opt/FJSVihs/bin/httpd -f /etc/opt/FJSVisgui/httpd.conf <RETURN>

― Interstage 管理コンソール用 Servlet サービスの起動

# /opt/FJSVjs2su/bin/jssvstart <RETURN>

― Interstage JMX サービスの起動

# /opt/FJSVisjmx/bin/isjmxstart <RETURN>

― Interstage 管理コンソールの起動

# /opt/FJSVisgui/bin/isstartoptool <RETURN>

G.3.2 Interstage 管理コンソールを利用するためのサービスの停止

Interstage 管理コンソールを停止するには、以下を停止する必要があります。

● Interstage 管理コンソール

● Interstage HTTP Server (Interstage 管理コンソール用)

● Interstage 管理コンソール用 Servlet サービス

● Interstage JMX サービス

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上記サービスを停止する手順を、以下に示します。

1. Interstage 管理コンソールのログアウト

ログイン中の Interstage 管理コンソール画面からログアウトしてください。

2. Interstage 管理コンソールに必要なサービスの一括停止

# /opt/FJSVisgui/bin/ismngconsolestop <RETURN>

なお、上記で停止されるサービスは、次のように個々に停止することもできます。

― Interstage 管理コンソールの停止

# /opt/FJSVisgui/bin/isstopoptool <RETURN>

― Interstage JMX サービスの停止

# /opt/FJSVisjmx/bin/isjmxstop <RETURN>

― Interstage 管理コンソール用 Servlet サービスの停止

# /opt/FJSVjs2su/bin/jssvstop <RETURN>

― Interstage HTTP Server (Interstage 管理コンソール用) の停止

# kill `cat PID_FILE` <RETURN>

PID_FILE:Interstage HTTP Server の定義ファイル (httpd.conf) の "PidFile" に設定さ

れているパスを指定します。Interstage 管理コンソール用の Interstage HTTP Server の

定義ファイルは、"/etc/opt/FJSVisgui/httpd.conf" です。

G.3.3 Interstage 管理コンソールの起動

「G.3.1 Interstage 管理コンソールを利用するためのサービスの起動」の手順に従いサービスを起動し

たあとに Web ブラウザを起動し、以下の URL を指定してください。

● http://ホスト名:ポート番号/IsAdmin/

なお、Interstage をインストールしたサーバをブートした場合は、上記サービスは自動起動されます。

サーバブート後に、Web ブラウザから URL を指定するとログイン画面が表示されます。

ホスト名 Interstage Application Server をインストールしたサーバ (サイト管理サーバ) のホスト名、

または IP アドレスを指定します。

ポート番号 Interstage 管理コンソール用の Interstage HTTP Server のポート番号を指定します。Interstage

HTTP Server のポート番号は、インストール時に設定します。

デフォルトは 12000 です。

● Interstage 管理コンソールで使用する JDK/JRE として、インストール時に JDK1.3、または

JRE1.3 を選択し、かつ、Interstage 管理コンソール起動中にサーバマシンのネットワーク環境

を変更した場合、Interstage 管理コンソールを再起動してください。

JDK1.4、または JRE1.4 使用時においても再起動するようにしてください。再起動しない場合、

一時的にネットワークアドレスの解決に失敗する場合があります。

Interstage 管理コンソールを起動すると、ログイン画面が表示されます。操作対象のサーバの OS

に登録されているマシン管理者権限を持つユーザ ID を指定してください。

145

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G.4 リポジトリの保守

本章ではドメインごとのアクセス権を管理するリポジトリの保守に関する説明を行います。

G.4.1 バックアップ

G.4.1.1 バックアップ資源

バックアップの対象となる資源について説明します。

バックアップ対象 内容

リポジトリ環境 各リポジトリが動作するために必要な環境定義情報です。

リポジトリデータ 各リポジトリの、[データベース定義] の [データベース格納先] に

指定した場所に存在するデータ資源です。

アクセスログ

ログ情報だけをバックアップすることはできません。

ログ情報は、リポジトリ作成時に [アクセスログ定義] の[格納先]

に指定した場所に作成されています。ログだけを情報バックアップ

するには、このアクセスログファイルを直接取り出してください。

G.4.1.2 バックアップ運用

保守作業や資源の破壊など、万一に備えた資源のバックアップ、およびバックアップした資源のリスト

アについて説明します。

● ここで説明するバックアップ、およびリストア手順は、同一 OS 上でだけ実行可能です。他シス

テムへの資源の移行はバックアップ、およびリストアで資源を復旧することはできません。

● バックアップ、およびリストアの対象は、運用環境などを定義するファイル、アクセスログ、デ

ータベースのデータだけです。ユーザアプリケーションなどは対象外ですので、必要に応じて退

避してください。

● バックアップ対象のリポジトリを管理コンソールから停止してください。

● バックアップファイルは、安全な場所に保存することを推奨します。

バックアップ対象のリポジトリの停止を確認後、以下の形式のバックアップコマンドを実行し、リポジ

トリのバックアップを行います。

1) OS の管理者 (root) でログインします。

2) irepbacksys コマンドを使用して、バックアップ対象のリポジトリを "バックアップファイル

名.tar.Z" というバックアップファイルを作成します。

# irepbacksys -f バックアップファイル名 -R リポジトリ名 irepbacksys コマンドの詳細については、「G.7. コマンド」を参照してください。

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G.4.2 リストア

リストア対象リポジトリと同一名のリポジトリが存在する場合は、管理コンソールからリポジトリの削

除をしてください。

リストア対象リポジトリが存在しないことを確認後、以下の形式のリストアコマンドを実行し、リポジ

トリのリストアを行います。

1. OS の管理者 (root) でログインします。

2. ireprestsys コマンドを使用して、リポジトリをリストアします。

# ireprestsys -f バックアップファイル名.tar.Z -R リポジトリ名 ireprestsys コマンドの詳細については、「G.7. コマンド」を参照してください。

G.4.3 リポジトリの 適化

リポジトリのデータベース格納先に指定されているディスク領域は、エントリの更新が行われることで、

ディスク領域の断片化が発生し、再利用できない領域が生じます。この再利用できない領域については、

リポジトリの 適化を実施し、ディスク領域の断片化を解消することで、ディスクの空き領域 (再利用

可能な領域) に変換することができます。このため、エントリの更新が行われる場合は、定期的にリポ

ジトリの 適化を実施してください。

ただし、再利用できない領域については、すべてをディスクの空き領域 (再利用可能な領域) に変換す

ることができないため、再利用できない領域が徐々に拡大し、ディスク容量不足が発生する可能性があ

ります。このような場合は、ディスク領域を拡張してください。

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リポジトリの 適化中に、システム電源断などが発生した場合は、データ破壊が発生する可能性がある

ため、リポジトリの 適化を実施する前に、必ずリポジトリのバックアップを行ってください。

リポジトリのバックアップについては、「G.4.1 バックアップ」、および「G.4.2 リストア」を参照して

ください。

リポジトリの 適化は、以下の手順で実施します。

1. Interstage 管理コンソールを使用し、 適化するリポジトリを停止します。

2. 以下の 適化コマンドを実行します。

リポジトリ名が "rep001" の場合は以下のようにコマンドを実行します。

<例> # /opt/FJSVena/server/bin/omsreorg rep001 -r

適化コマンドを実行時にメッセージが表示された場合は、以下の対処を実施してください。

メッセージ 対処

データストアが停止していません。Datastore not stopped.

リポジトリの停止を待ち合わせ、再度 適化コマンドを

実行してください。

リポジトリに登録されているエントリの数が約 1 万エ

ントリで、1 時間以上連続してエントリの更新を伴う運

用がされていた場合、リポジトリの停止に約 10 分程度

時間を要します。

リポジトリに登録されたエントリ数や、ハードウェアの

性能によりリポジトリの停止に時間がかかる場合があ

ります。

データストアのファイルは正しく

閉じられませんでした。データスト

アは一致しません。 Files of datastore were not closed properly. Datastore is inconsistent.

リポジトリへの書込みが不完全な状態でリポジトリが

停止しました。リポジトリを再起動することで、不完全

な状態を復旧することができます。

Interstage 管理コンソールを使用し、対象リポジトリ

を再起動後、再度リポジトリを停止してください。その

後リポジトリの停止を待ち合わせ、再度 適化コマンド

を実行してください。

アドミニストレーションファンク

ションは現在データストアで有効

です。 Administration function currently active on datastore.

適化コマンドがすでに動作中です。実行中の 適化コ

マンドの終了を待ち合わせてください。

3. Interstage 管理コンソールを使用し、 適化したリポジトリを起動します。

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G.5 Interstage Application Server Smart Repository

パッケージの移行

同梱の Interstage Application Server Smart Repository を導入しているシステムに Interstage

Application Server を導入する際は以下の手順に従って移行を行ってください。

なお、Interstage Application Server Smart Repository として動作可能な Interstage Application

Server のバージョンは 7.0 以降だけとなります。その他のバージョンで運用した場合、動作の保障は

いたしません。

1. Interstage Application Server Smart Repository 資産のバックアップ

本付録に記述されている「G.4.1 バックアップ」の手順に従い Interstage Application Server

Smart Repository 資産のバックアップを取ります。

2. Interstage Application Server Smart Repository のアンインストール

本付録に記述されている「G.2.2 アンインストール」の手順に従い Interstage Application

Server Smart Repository のアンインストールを行います。

3. Interstage Application Server のインストール

「Interstage Application Server インストールガイド」を参照し、インストールを行います。

インストール完了後は、「G.2.1 インストール」で記述したインストールシェルを実行し、

Interstage Application Server Smart Repository として動作するために必要なパッケージがす

べてインストールされていることを確認してください。

4. Interstage Application Server Smart Repository 資産のリストア

本付録に記述されている「G.4.2 リストア手順」の手順に従い Interstage Application Server

Smart Repository 資産のリストアを行ってください。

G.6 データの移行手順

運用を開始したあとに、ドメインごとのアクセス権管理を行う必要が出てきた場合は以下の手順でデー

タの移行を行ってください。

1. 運用の停止

サイトマネージャを停止してください。

2. Interstage Application Server Smart Repository のインストール

本付録に記述されている「G.2.1 インストール」の手順に従い Interstage Application Server

Smart Repository の導入を行ってください。

3. 移行コマンドの実行

以下のコマンドを実行し、データの移行を行ってください。

# /opt/FJSVrcxmr/sbin/rcxcert change -target dbformat <RETURN>

コマンドを実行すると、対話形式で情報の入力を行います。コマンドの詳細については、

「Systemwalker Resource Coordinator V12 ユーザーズガイド」の「I.7.4 rcxcert」を参照して

ください。

以上の作業により、データの移行が完了したあとサイトマネージャの運用を再開してください。

149

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G.7 コマンド

G.7.1 irepbacksys

名前 irepbacksys – Smart Repository の資源のバックアップ、および移出

形式 irepbacksys -f backup_file -R repository [-confonly | -dataonly] [-y]

機能説明 irepbacksys コマンドは、Smart Repository の資源のバックアップ、および移出を行います。

以下に、irepbacksys コマンドの引数を説明します。

-f backup_file

作成するバックアップファイルに付ける名前 (拡張子含まず) をパスで指定します。

パス指定ではない場合は、カレントパスとみなします。

絶対パスで 128 文字以内になるように指定してください。

ファイル名は、半角英数字、ピリオド (".")、およびアンダースコア ("_") が使用できます。

-R repository

Smart Repository 資源のリポジトリ名を指定します。

-confonly

環境ファイルだけバックアップする場合に指定します。

-dataonly

データファイルだけバックアップする場合に指定します。

-y

コマンド実行中のメッセージ出力を抑止する場合に指定します。

150

Page 159: Systemwalker Resource Coordinator V12 インス …...マニュアル体系 リソースコーディネータのマニュアルには、以下のものがあります。必要に応じて、それぞれのマニュ

メッセージ コマンドの実行結果は、コマンドを実行した画面に出力されます。メッセージの内容については、同梱

の Interstage Application Server Plus 7.0 「Interstage Application Server メッセージ集」の「メ

ッセージ番号が irep で始まるメッセージ」を参照してください。

● 本コマンドは、管理者権限で実行してください。

● 本コマンドを実行する前に、必ずリポジトリを停止してください。リポジトリを停止せずに実行

した場合の動作保証はいたしかねます。

● パラメタのあるオプションを複数指定した場合はエラーメッセージを出力します。

● 同一の OS 間でだけバックアップ、およびリストア可能です。

● バックアップしたデータをリストアする際、リポジトリ名、データベース格納先、アクセスログ

格納先が同じとなります。データベース格納先、およびアクセスログ格納先パスがない場合は、

パスを作成後、リストアしてください。

● – confonly オプションは、クラスタ環境構築時、運用ノードから待機ノードへリポジトリ環境を

複写する場合に使用します。通常構成において、本機能を利用して復元された環境では、リポジ

トリは起動できません。

● – y オプションを指定した場合は、システムログにエラーメッセージを出力します。

● バックアップファイルの名前は -f オプションで指定したファイル名に拡張子 (tar.Z) を付加し

た名前になります。拡張子を付加した名前と同じファイルがすでに存在していた場合は上書きす

るため、あらかじめ退避しておくことを推奨します。

使用例

● リポジトリ[testrep]の資源をバックアップする場合

# irepbacksys -f backup –R testrep <RETURN> UX:IREP: 情報: irep11000: バックアップが完了しました /home/user1/backup.tar.Z [testrep]

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G.7.2 ireprestsys

名前 ireprestsys – Smart Repository の資源のリストア、および移入

形式 1. 資源のリストア、および移入

ireprestsys -f backup_file -R repository [ [-confonly] [-S] | -dataonly ] [-y]

2. バックアップファイルの情報表示 ireprestsys -f backup_file –l

機能説明 ireprestsys コマンドは、Smart Repository の資源のリストア、および移入を行います。

以下に、ireprestsys コマンドの引数を説明します。

-f backup_file

リストアを行うバックアップファイルの名前 (拡張子含む) を絶対パスで指定します。

パス指定ではない場合は、カレントパスとみなします。

絶対パスで 128 文字以内になるように指定してください。

ファイル名は、半角英数字、ピリオド (".")、およびアンダースコア ("_") が使用できます。

-R repository

バックアップファイル内のリポジトリ名を指定します。

-confonly

環境ファイルだけリストアする場合に指定します。本オプションは、クラスタシステムにおいて

運用ノードから待機ノードへリポジトリ環境を複写する際に使用します。

-S

環境ファイルをスタンドアロンに書き換えてリストアする場合に指定します。

-dataonly

データファイルだけリストアする場合に指定します。

-y

コマンド実行中のメッセージ出力を抑止する場合に指定します。

-l

バックアップファイル内の情報を表示する場合に指定します。

152

Page 161: Systemwalker Resource Coordinator V12 インス …...マニュアル体系 リソースコーディネータのマニュアルには、以下のものがあります。必要に応じて、それぞれのマニュ

メッセージ コマンドの実行結果は、コマンドを実行した画面に出力されます。メッセージの内容については、同梱

の Interstage Application Server Plus 7.0 「Interstage Application Server メッセージ集」の「メ

ッセージ番号が irep で始まるメッセージ」を参照してください。

● 本コマンドは、管理者権限で実行してください。

● 本コマンドを実行する前に、必ずリポジトリを停止してください。リポジトリを停止せずに実行

した場合の動作保証はいたしかねます。

● バックアップしたデータをリストアする際、リポジトリ名、データベース格納先、アクセスログ

格納先が同じとなります。データベース格納先、およびアクセスログ格納先パスがない場合は、

パスを作成後、リストアしてください。

● パラメタのあるオプションを複数指定した場合はエラーメッセージを出力します。

● 同一の OS 間でだけバックアップ、およびリストア可能です。

● – l オプションは、-f 以外のオプションと同時に指定することはできません。

● – confonly オプションは、クラスタ環境構築時、運用ノードから待機ノードへリポジトリ環境を

複写する場合に使用します。通常構成において、本機能を使用して復元された環境では、リポジ

トリを起動できないことがありますので、使用しないでください。

● – confonly オプションと -dataonly オプションは、同時に指定することができません。

● – confonly オプション、および – dataonly オプションは、バックアップ時に指定したオプショ

ンと、リストア時に指定するオプションには、同じオプションを指定してください。

● – y オプションを指定した場合は、システムログにエラーメッセージを出力します。

● – dataonly オプション指定時にすでにデータベース格納先にデータが存在する場合、以下のメッ

セージを出力してデータベースの削除、リストア待ちとなります。削除してリストアする場合は、

"y" または "yes" を入力してリストアを続行してください。その他のキーを入力した場合は、リ

ストアを中止します。

-y オプション指定時は、以下のメッセージを出力せずに、データベースの削除、リストアを行い

ます。

Database already exist.delete? (%s):

%s : データベース格納先パス

使用例 ● バックアップファイル backup.tar.Z をリストアする場合

# ireprestsys -f backup.tar.Z –R testrep <RETURN> UX:IREP: 情報: irep11001: リストアが成功しました /home/user1/backup.tar.Z [testrep]

● バックアップ時の情報を参照する場合

# ireprestsys -f backup.tar.Z –l <RETURN> Date 2003-09-12,15:22:35 irepVL 1.0 Osname SunOS HostName host01 Option dataonly Repository testrep

153

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G.8 保守情報

Interstage Application Server Smart Repository では、万が一トラブルが発生した場合に、そのトラ

ブルを迅速に解決するための保守情報を常時出力しています。

保守情報は、以下のディレクトリに出力されます。トラブル発生時は、以下のディレクトリの情報を退

避してください。

● /var/opt/FJSVirep/_system ● /var/opt/FJSVirep/リポジトリ名/tmp

保守情報には、以下のような情報を採取しています。ただし、保守情報であるため、詳細は公開してい

ません。

保守情報 内容

メッセージログ 出力したメッセージ情報が採取されます。

トレースログ 何らかの障害、およびエラーが発生した場合、その内容が採取されます。

プロセス情報 プロセス ID、および実行時のパラメタなどが採取されます。

IPC 情報 獲得した IPC 資源の情報が採取されます。

G.9 メッセージ

Interstage Application Server Smart Repository を利用する場合、以下のメッセージが出力されるこ

とがあります。これらのメッセージについては、利用している Interstage Application Server Plus 7.0

のメッセージとなります。メッセージの詳細については、同梱の Interstage Application Server Plus

7.0 の 「Interstage Application Server メッセージ集」を参照してください。

● メッセージ番号が DEP で始まるメッセージ

● メッセージ番号が ebms で始まるメッセージ

● メッセージ番号が EJB で始まるメッセージ

● メッセージ番号が ENABLER で始まるメッセージ

● メッセージ番号が es で始まるメッセージ

● メッセージ番号が ihs で始まるメッセージ

● メッセージ番号が IJServer1 で始まるメッセージ

● メッセージ番号が IJServer2 で始まるメッセージ

● メッセージ番号が IJServer3 で始まるメッセージ

● メッセージ番号が irep で始まるメッセージ

● メッセージ番号が is で始まるメッセージ

● メッセージ番号が isj2ee で始まるメッセージ

● メッセージ番号が issoap で始まるメッセージ

● メッセージ番号が jms で始まるメッセージ

● メッセージ番号が od で始まるメッセージ

● メッセージ番号が ots で始まるメッセージ

● メッセージ番号が scs で始まるメッセージ

● メッセージ番号が sso で始まるメッセージ

● メッセージ番号が SvMon で始まるメッセージ

● メッセージ番号が td で始まるメッセージ

● メッセージ番号が uddi で始まるメッセージ

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付録H シングルユーザモードにおける CD-ROM の手動マウント

Solaris 9 OS へのインストール手順、またはアンインストール手順において、CD-ROM の内容が参照で

きない場合、以下の対処を行ってください。

1. volume manager を起動します。

# /etc/init.d/volmgt start <RETURN>

2. CD-ROM デバイスを調べます。

# ls /vol/dev/dsk <RETURN>

3. volume manager を停止します。

# /etc/init.d/volmgt stop <RETURN>

4. CD-ROM のマウント先ディレクトリを作成します。ただし、すでに存在している場合はこの作

業は必要ありません。

# mkdir /cdrom/cdrom0 <RETURN>

5. CD-ROM をマウントします。CDROM_DEVICE には手順 2. で調べた CD-ROM デバイスを指定し

ます。

(mount コマンドを入力するとき、手順 2. で調べた CD-ROM デバイスに "s0" を追加して指

定してください。)

# mount –F hsfs /dev/dsk/CDROM_DEVICEs0 /cdrom/cdrom0 <RETURN>

6. CD-ROM のディレクトリに移動します。

# cd /cdrom/cdrom0 <RETURN>

以上の作業を行うと CD-ROM が参照できるようになります。

なお、CD-ROM を取り出すには、以下の手順にてアンマウントを行ってください。

7. ディレクトリを移動します。

# cd / <RETURN>

8. CD-ROM をアンマウントします。

# umount /cdrom/cdrom0 <RETURN>

9. CD-ROM を取り出します。

# cd / <RETURN> # eject /dev/dsk/CDROM_DEVICEs0 <RETURN>

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