ulsグループ株式会社 business report · お客様のビジネスを成功に導く。 the...

戦略的 I T の実現で、お客様のビジネスを成功に導く。

The 19th terms

2018.4.1-2019.3.31第19期報告書BUSINESS REPORT

ULSグループ株式会社〒104-6014 東京都中央区晴海1-8-10トリトンスクエアタワーX 14階電話 03-6220-1416（IR担当）

　株主・投資家の皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別なご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。さて、第19期の事業報告書をお届けするにあたり、一言ご挨拶申し上げます。

　当社グループは、上場企業である「ULSグループ」を純粋持株会社としたITベンチャー企業集団です。国内のリーディングカンパニーを支援する「ウルシステムズ株式会社」と、自治体に専門特化した「ピースミール・テクノロジー株式会社」が多数の戦略的ITプロジェクトを推進しています。

　おかげさまで今期も業績は堅調に推移しました。売上高は過去最高の58億円を達成。利益も7期連続で過去最高を更新する結果となりました。これもひとえに株主・投資家の皆様のご支援の賜物です。重ねて御礼申し上げます。

　昨今、テクノロジーを活用したビジネス変革「デジタルトランスフォーメーション」を推し進める企業が増えております。そこで求められるのはビジネスとテクノロジーに精通したプロフェッショナルの支援

です。私たちが創業以来、提供してきたサービスはますます多くのお客様に求められています。

　更なる成長に向けた施策も打っています。人員の増強には引き続き力を注いでいきます。業界内から優秀なエンジニアを獲得、当社独自の研修プログラムでノウハウを共有し、より付加価値の高いサービスを提供する体制づくりを進めています。

　また世界の最先端ソリューションをいち早くお客様に提供しています。今期は先進的なデータベース技術を持つ米国企業複数社とパートナーシップを結びました。ブロックチェーン関連の業務資本提携も進み、共同開発したソリューションの提供を始めました。

　今後も一層価値ある事業体を育てるべく、弊社グループをあげて社業にまい進してゆく所存です。株主・投資家の皆様におかれましては、今後も引き続き格別のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

トップメッセージ　Top Message

ULSグループ株式会社代表取締役社長　漆原茂

発注側を支援する「戦略的IT」コンサルティング

1 2The 19th terms BUSINESS REPORT The 19th terms BUSINESS REPORT

グループ会社の紹介　Company

発注側を支援し、日本のIT×イノベーションをリードするULSグループビジネス戦略を支え、利益を生み出す戦略的ITは発注側企業のイニシアチブなくして実現しません。しかし多くの日本企業では優秀なIT人材が不足し、外部の専門業者への依存を余儀なくされています。ULSグループは、高度なITスキルと豊富なコンサルティング経験を持った精鋭チームで発注側企業を支援。お客様と価値観を共有し、ITベンダーと相対してシステム開発プロジェクトを成功に導きます。

グループ各社の経営資源の配分、バックオフィス機能の提供東証JASDAQ市場に上場（証券コード 3798）

ULSグループ株式会社（純粋持株会社）http://www.ulsgroup.co.jp

● IT業界におけるULSグループのポジション

● ULSグループ構成図

ピースミール・テクノロジー株式会社（連結子会社）https://www.pmtech.co.jp/

官公庁・公共自治体向けのコンサルティングを提供国立研究開発法人産業技術総合研究所との共同研究成果を活用した開発手法を展開

ウルシステムズ株式会社（連結子会社）https://www.ulsystems.co.jp

企業向け発注者支援コンサルティングの提供売上や利益に直結する「戦略的IT」の実現をサポート

経営層

業務部門

IT部門

事業会社（発注側企業） IT関連企業（受注側企業）

ソフトウェア開発会社

システムインテグレータ

パッケージベンダー

ハードウェアベンダー

保守運用会社

ULSグループ発注


トピックス　Topics

2019. 2.14 翔泳社主催「Developers Summit 2019」

2019. 2. 8 ウルシステムズ主催「ビジネス・リレーションシップ・マネジメントセミナー」

2019. 1.31 日経BP社主催「ITインフラSummit 2019」

2018.12.15 日本Javaユーザーグループ主催「JJUG CCC 2018 Fall」

2018.10.31 日本Spirngユーザー会主催「Spring Fest 2018」

2018. 9.21 インサイトテクノロジー主催「db tech showcase Tokyo 2018」

2018. 7.19 AgileJapan 実行委員会主催「AgileJapan 2018」

2018. 7.15 PMI日本支部主催「PMI日本フォーラム 2018」

2018. 5.26 日本Javaユーザーグループ主催「JJUG CCC 2018 Spring」

今年度もカンファレンスやセミナーに多数登壇しました。Developers SummitやITインフラサミットといった日本最大級のITエンジニア向けイベントでは基調講演などを担当。米国プロジェクトマネジメント協会の日本支部主催のカンファレンスでも当社コンサルタントが講師を務めています。

セミナー・講演　ULSグループ及びフレセッツ社は2018年10月、事業者向けの仮想通貨ウォレット管理システム「Fressets EWM System®」を提供開始しました。入出金や残高照会、トランザクション履歴照会など仮想通貨取引サービスに必要な機能を提供します。事業者はブロックチェーンなどの関連技術に精通したエンジニアを集めることなく、短期間でサービスを立ち上げられるようになります。

仮想通貨ウォレット管理システム

　ウルシステムズは米国TigerGraph社の国内初のテクノロジーパートナーに認定されました。同社のグラフ型データベース「TigerGraph」は、人間関係や配送経路のような「物事の関係性」を表現し、データ同士の“複雑で深いつながり”を分析できるようにします。ウーバーやビザ、アリペイ、チャイナモバイルといった大手企業での豊富な導入実績を持っています。

グラフデータベース

　ウルシステムズは、大規模分散データベース「InterSystems IRIS」の戦略的パートナーに国内で初めて認定されました。同製品は、画像や文書、センサーデータなどを一元的に管理できる特徴を持っています。米国では医療や金融、官公庁などの分野で多数の採用実績があります。今後、製造や金融、情報サービスなどの分野を中心に国内企業の活用を支援してまいります。

統合データベース取材・執筆　各種メディアからの取材・寄稿の依頼にも引き続き積極的に協力しています。日経コンピュータや日経SYSTEMS、ZDNetといった専門誌において最新テクノロジーの動向やプロジェクト推進のノウハウを共有しています。また、ラジオNIKKEI「まいど！相場の福の神」や株主手帳といった個人投資家向けメディアでも当社のビジネスモデルやソリューションをご紹介いただきました。


業績と見通し　Overview

　当期の業績は、主に建設、金融、製造及びサービス業等の既存顧客からの受注が1年を通じて堅調に推移し、また、新規顧客からの引き合いも拡大し、売上高は前期比745百万円（14.7%）増加の5,830百万円となり過去最高を記録しました。また損益面については、売上高の拡大に加え、プロジェクトの品質管理や効率的なグループ運営の徹底により、営業利益は前期比267百万円（30.2％）増加の1,156百万円、経常利益は前期比273百万円（30.7％）増加の1,162百万円、さらに親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比141百万円（25.6％）増加の697百万円といずれも過去最高を記録しました。　来期はデジタルトランスフォーメーションを推し進める企業の増加により、顧客ニーズは引き続き堅調に推移すると思わ

れます。当社グループでは持続的且つ中長期的な事業成長のために今後有望と思われる、ブロックチェーン等のFintech分野、IoT（Internet of Things）/M2M（Machine to Machine）、AI

（人工知能）、ビッグデータ及びクラウドサービス等の新規技術分野における調査活動や投資を継続するとともに、引き続き採用活動及び人材育成の強化や、外部企業とのアライアンスを積極的に進め、基幹事業であるコンサルティング事業のさらなる付加価値向上を図っていく所存です。　当社グループの来期業績は、売上高が5,440百万円（当期比6.7％減）、営業利益は910百万円（当期比21.3％減）、経常利益は910百万円（当期比21.7％減）、親会社株主に帰属する当期純利益は560百万円（当期比19.7％減）と予想しております。

1株当たり配当金

15

第16期

16

第15期2015年3月期


2017年3月期

（単位：円）

2019

25

第18期第19期2018年3月期

2019年3月期

業績連動型の配当政策を継続してまいります。

既存顧客からの堅調な受注と新規顧客からの引き合いも拡大し、売上高が過去最高を記録しました。また利益面でも7期連続で最高益を達成することができました。

株主還元策について

当期（2019年3月期）の業績と来期（2020年3月期）の見通し連結貸借対照表（単位：千円）

科目前期2018年3月31日

当期2019年3月31日

（資産の部）流動資産 4,801,011 5,619,071固定資産 904,320 960,392　有形固定資産 34,955 53,673　無形固定資産 45,014 38,960　投資その他の資産 824,350 867,758資産合計 5,705,332 6,579,463

（負債の部）流動負債 1,071,008 1,328,428負債合計 1,071,008 1,328,428

（純資産の部）株主資本 4,527,638 5,110,539　資本金 845,490 845,490　資本剰余金 1,185,919 1,185,919　利益剰余金 2,655,126 3,238,028　自己株式 △158,897 △158,897その他の包括利益累計額 △1,241 3,527新株予約権 1,320 1,240非支配株主持分 106,607 135,728純資産合計 4,634,324 5,251,035負債純資産合計 5,705,332 6,579,463

4,302,247

693,737



4,503,4363,318,075


4,822,8113,706,577

4,866,682

5,114,067

3,250,560


72.2

3,631,760

813,209









77.775.3

5,087,6205,705,3324,634,324

6,579,463

4,171,862

5,251,035


2019年3月期

4,085,8894,526,396


2019年3月期

80.3 79.3

5,830,459

4,677,085


843,921 889,711

1,162,746


2019年3月期

5,085,038


5,114,067

総資産額純資産額総資産額／純資産額

（単位：千円）

自己資本額自己資本比率自己資本額／自己資本比率

（単位：千円／%）

（注）売上高には消費税等は含まれておりません。

売上高（単位：千円）

経常利益（単位：千円）

4,302,247

693,737



4,503,4363,318,075


4,822,8113,706,577

4,866,682

5,114,067

3,250,560


72.2

3,631,760

813,209









77.775.3

5,087,6205,705,3324,634,324

6,579,463

4,171,862

5,251,035


2019年3月期

4,085,8894,526,396


2019年3月期

80.3 79.3

5,830,459

4,677,085


843,921 889,711

1,162,746


2019年3月期

5,085,038


5,114,067








4,302,247

693,737



4,503,4363,318,075


4,822,8113,706,577

4,866,682

5,114,067

3,250,560


72.2

3,631,760

813,209









77.775.3

5,087,6205,705,3324,634,324

6,579,463

4,171,862

5,251,035


2019年3月期

4,085,8894,526,396


2019年3月期

80.3 79.3

5,830,459

4,677,085


843,921 889,711

1,162,746


2019年3月期

5,085,038


5,114,067








4,302,247

693,737



4,503,4363,318,075


4,822,8113,706,577

4,866,682

5,114,067

3,250,560


72.2

3,631,760

813,209









77.775.3

5,087,6205,705,3324,634,324

6,579,463

4,171,862

5,251,035


2019年3月期

4,085,8894,526,396


2019年3月期

80.3 79.3

5,830,459

4,677,085


843,921 889,711

1,162,746


2019年3月期

5,085,038


5,114,067








連結財務諸表　Consolidated Financial Statements

科目前期

自 2017年4月 1 日至 2018年3月31日

当期自 2018年4月 1 日至 2019年3月31日

売上高 5,085,038 5,830,459

売上原価 3,334,631 3,778,162

　売上総利益 1,750,407 2,052,297

販売費及び一般管理費 861,626 895,522

　営業利益 888,780 1,156,774

営業外収益 1,097 6,144

営業外費用 165 172

　経常利益 889,711 1,162,746

特別利益 26,158 80

　税金等調整前当期純利益 915,870 1,162,826

　　法人税、住民税及び事業税 356,350 471,732

　　法人税等調整額 △18,309 △35,727

　当期純利益 577,828 726,820

　非支配株主に帰属する当期純利益 22,114 29,120

　親会社株主に帰属する当期純利益 555,713 697,700

連結損益計算書（単位：千円）

　当社は、株主の皆様への利益還元は最も重要な経営課題の一つとして認識しており、現在長期保有の株主様への利益還元策として当面の配当性向を20％～30％とする業績連動型の配当政策を採用しております。　当期は、親会社株主に帰属する当期純利益697百万円となったことから、1株当たり25円（連結配当性向20.6％）の期末配当を実施します。　また、自己株式の取得については、当期において実施しておりませんが、市況等を勘案し適時適切に実施する方針を継続します。


事業年度

定時株主総会

基準日

証券コード

株主名簿管理人

同事務取扱場所

（同連絡先）

公告方法

4月1日から翌年3月31日まで

毎事業年度末日の翌日から3ヶ月以内

定時株主総会・期末配当　3月31日中間配当　9月30日その他　別途公告する一定の日

3798

三菱UFJ信託銀行株式会社

東京都千代田区丸の内一丁目4番5号三菱UFJ信託銀行株式会社証券代行部

三菱UFJ信託銀行株式会社証券代行部東京都府中市日鋼町1-1電話　0120-232-711（通話料無料）郵送先　〒137-8081　　　　新東京郵便局私書箱第29号　　　　三菱UFJ信託銀行株式会社証券代行部

電子公告をもって行います。http://www.ulsgroup.co.jp/ただし、電子公告とすることができない事故、その他のやむを得ない事由が生じた場合には、日本経済新聞に掲載いたします。

http://www.ulsgroup.co.jp/

WEBサイトのご紹介当社ホームページにて、より詳しい事業内容やIR情報も充実させ、豊富なインフォメーションを掲載しております。どうぞご利用ください。

ホームページ

金融商品取引業者個人・その他自己名義株式外国法人等その他の法人金融機関

所有者別株式構成比率

所有数別単元構成比率

22名1,687名

1名54名13名4名

166,659株4,177,444株420,867株461,530株448,300株486,000株

2.71％67.81％6.83％7.49％7.28％7.89％

5単元未満5単元以上10単元未満10単元以上50単元未満50単元以上100単元未満100単元以上500単元未満500単元以上1,000単元未満1,000単元以上5,000単元未満10,000単元以上

2,066.62単元1,209単元

4,643.39単元2,341.62単元7,645.7単元2,261単元

16,354.67単元25,086単元

3.35％1.96％7.54％3.80％12.41％3.67％26.55％40.72％

合計6,160,800株

合計61,608単元

商号会社設立日資本金所在地

従業員数事業内容

ULSグループ株式会社（ULS Group, Inc.）2000年7月25日8億4,549万円〒104-6014 東京都中央区晴海1-8-10トリトンスクエアタワーX 14階グループ全体: 318名 ULSグループは、戦略的ITによってお客様のビジネスの成功を支援するITベンチャー企業グループの持株会社です。

「ユーザー主導開発TM」などの手法を活用してお客様企業の収益増に貢献する戦略的ITを実現します。

発行可能株式総数発行済株式総数株主数大株主

23,200,000 株6,160,800 株

1,781 名

株主名持株数（株）持株比率（%）漆原　茂 2,508,600 43.70高橋　敬一 292,000 5.09日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社（信託口） 223,400 3.89日本マスタートラスト信託銀行株式会社（信託口） 220,700 3.84株式会社インテック 220,000 3.83TIS株式会社 140,300 2.44坂東　和夫 118,200 2.06MSIP CLIENT SECURITIES（常任代理人モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社） 93,500 1.63

上田八木短資株式会社 70,600 1.23馬場　和広 62,000 1.08

代表取締役社長取締役取締役取締役常勤監査役監査役監査役

漆原　茂植松　隆古澤　憲一高橋　敬一馬場　和広鈴木　明山田　真美

株式の状況（2019年3月31日現在）会社概要（2019年3月31日現在）

役員（2019年6月27日現在）

株式の状況／会社概要　Stock Information/Corporate Data 株主メモ　Information For Shareholder

(注) 当社は自己株式(420,867株)を保有しておりますが､上記大株主からは除外しております｡また、持株比率は自己株式を控除して計算しております。


戦略的 I T の実現で、お客様のビジネスを成功に導く。

The 19th terms

2018.4.1-2019.3.31第19期報告書BUSINESS REPORT

ULSグループ株式会社〒104-6014 東京都中央区晴海1-8-10トリトンスクエアタワーX 14階電話 03-6220-1416（IR担当）

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