unit.05:メディアの利用と評価,蔵書構成 unit.05:メディア...
TRANSCRIPT
-
Unit.05:メディアの利用と評価,蔵書構成
-1-
●前回の理解確認:
興味を持ったメディアちりめん本,社史など
メディアの多様さの理解,学術雑誌の多様さ
●今回:
メディアへの利用と評価
電子資料の多様なアクセス
学術情報流通,流通からコミュニケーションへ
メディアの信頼性ウィキペディア,EPIC 2014
蔵書構築本を選択・評価
●欠席者は授業内容を確認。各回パワーポイント,リンク,理解確認課題,レポート課題を公開。
図書館員のためのインターネット http://toyohiro.org/
> 慶應義塾 夜間スクーリング 2018 http://toyohiro.org/2018ko/
●欠席した回の理解確認を次の回に提出ください。出席にカウントします。
●理解確認:「EPIC 2014(2004年制作の未来予測)」を視聴して。巨大企業化,個人向けカスタマイズ・コンテンツ,望んだ扇情的内容など,予測に対する感想を。https://www.youtube.com/watch?v=Afdxq84OYIU
Unit.05:メディアの利用
-2-
読書時間とインターネット利用時間の関係
インターネット増加し読書減少テキスト
インターネットも読書も増加テキスト
隙間時間のインターネットで文字接触増加~24時間が拡大傾向
スマホで「ググる」による探索機会・能力向上と検索の一般化
図:『図書館情報学 第2版』(勁草書房)p.207 による 『日本人の情報行動 2015』[電子書籍]
Unit.05:メディアの利用
-3-
ニュースは,テレビから,新聞にスマホが拮抗している。
ショッピングと商品情報は,パソコンとスマホがテレビを上回る。
情報利用におけるテレビと新聞
日本人が情報源として利用するメディアは,従来はテレビと新聞だったが,現在では,新聞の位置は凋落しつつあり,パソコンやスマートフォンを通じたウェブの利用は,ニュースではまだテレビに及ばないが,買い物や健康医療情報の入手では,もはやテレビを凌駕するようになっている。
表:『図書館情報学 第2版』(勁草書房)p.206 による 『日本人の情報行動 2015』[電子書籍]
Unit.05:電子資料:出版~契約~公開~利用
-4-
※電子書籍リーダー:Kindle/Amazon,Kobo/楽天,iPhone・iOS,Androidのスマートフォン,Windows,MacのPC,iPadなどのタブレット ★2017-03-09 電子書籍リーダーおすすめ徹底比較|電子書籍を読むのに便利な電子書籍ダブレットはコレ! http://www.dokusyo-geek-ki.com/entry/ebook_reader※2017年3月17日紀伊国屋書店のNetLibrary(EBSCO eBooks)販売総代理店終了のお知らせ
http://www.kinokuniya.co.jp/03f/oclc/netlibrary/contents/NetLibray_Notice_20170317.pdf2017年2月28日 メディアドゥ(電子書籍取次)同業の出版デジタル機構を子会社化,市場シェアの約2割を握り首位に
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1702/28/news082.html2016年7月31日 電子書籍取次「メディアドゥ」、急成長の秘密 「LINEマンガ」や「楽天マンガ」に独占提供
http://toyokeizai.net/articles/print/1292572014年11月16日 メディアドゥの戦略 〜電子書籍取次と電子図書館基盤のこれから
http://on-deck.jp/archives/1175NetGalley:ネットギャリー http://www.pubridge.jp/info/news/423/
種類 著者 電子書籍出版 電子書籍取次 電子書籍の提供システム(書店) ユーザー
電子書籍作家
研究者
出版者出版社
従来の取次各社:トーハン,日販大阪屋栗田,TRCメディアドゥ など
Maruzen eBook LibraryeBook Collection (EBSCOhost)OverDriveJapanTRC 電子図書館サービスLibrariE(ライブラリエ) など
図書館
AmazonLINEマンガ楽天マンガ丸善雄松堂紀伊國屋書店 Kinoppy など
個人
出版社(医学書院など) 個人/図書館
ファイル形式,電子書籍リーダー,OPACへの搭載,リモートアクセス
デジタルアーカイブ 図書館,博物館,美術館,文書館,官公庁,ユーザー 図書館/個人
電子ジャーナル 研究者
出版社学協会
紀伊国屋書店,丸善雄松堂 などの書店,他
CiNii,GoogleScholar,J-STAGE,JAIRO,
図書館
出版社(Elsevier社な動向)
2次資料/DB ベンダー 図書館
インターネット 製作者官公庁,団体,企業,ユーザー自身
Webサイト個人
-
Unit.05:電子書籍の提供システム:電子図書館サービス
-5-
●公立向け(貸出モデル,小説や実用書)
TRC-DL【図書館流通センター】
https://www.trc.co.jp/solution/trcdl.html
OverDrive【(株)メディアドゥ】 http://overdrivejapan.jp/
パンフレット http://overdrivejapan.jp/data/OverDriveJapan-pamphlet.pdf
潮来市立電子図書館 https://itako.libraryreserve.com/10/50/ja/Default.htm
潮来市立図書館の登録者の年代 Facebook
Lib.pro【i-neo】 http://www.i-neo.jp/02_product/b11.php
千代田Web図書館【全国初 2007.11】https://weblibrary-chiyoda.com/
●個人向け電子書籍(購入モデル,小説やコミック)
kindle【アマゾン】 https://www.amazon.co.jp/
紀伊國屋書店Kinoppy 【紀伊国屋書店】 http://k-kinoppy.jp/
★参考:電子書籍情報まとめノート 業界地図 http://www7b.biglobe.ne.jp/~yama88/pla.html
Unit.05:電子書籍の提供システム:電子図書館サービス
-6-
●大学向け(閲覧・一部ダウンロードモデル,学術書や洋書)
NetLibrary(EBSCOhost eBook Collection)【紀伊国屋書店→EBSCO】
http://www.kinokuniya.co.jp/03f/oclc/netlibrary/
Maruzen eBook Library【丸善雄松堂(株)】
http://kw.maruzen.co.jp/ln/ebl/ebl_01.html
提供タイトル・価格 パンフレット
自宅など館外から,リモートアクセスにより,電子書籍などを閲覧・保存
認証の手続き,ユーザー登録
●全館種向け
LibrariE(ライブラリエ)【(株)日本電子図書館サービス】
http://www.jdls.co.jp/work/
導入館30館に 大学図書館11館、学校図書館12館、公共図書館7館。
図書館向けの電子書籍コンテンツも2万タイトル
https://www.shinbunka.co.jp/news2017/03/170329-02.htm
★参考:電子書籍情報まとめノート 業界地図 http://www7b.biglobe.ne.jp/~yama88/pla.html
Unit.05:デジタルアーカイブ
-7-
●定義:有形,無形の文化財をデジタル情報として記録し,劣化なく永久保存するとともに,ネットワークなどを用いて提供すること。図書館,博物館,美術館,文書館の所蔵資料のデジタル化されたものに加え,遺跡や景勝といった自然物のデジタルデータ,Webサイト,地方自治体による祭礼や地震などの災害関連のデジタル形式の記録,ユーザ生成コンテンツなどのボーンデジタル資料など,提供の主体も目的も内容も多用である。
国立国会図書館デジタルコレクション http://dl.ndl.go.jp/ 日本の資料
3つの利用法:国立国会図書館内,公共図書館内,インターネット公開
Google Books https://books.google.com/intl/ja/googlebooks/about.html
Hathi Trust Digital Library(ハーティトラスト)
https://www.hathitrust.org/ 米国の学術図書館
解説 < https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/57/8/57_548/_html/-char/ja/ >
Europeana Collections(ヨーロピアーナ)
http://www.europeana.eu/portal/en 欧州委員会
解説< http://current.ndl.go.jp/ca1863
DPLA(Digital Public Library of America:米国デジタル公共図書館)
https://dp.la/ 解説 http://current.ndl.go.jp/ca1857
Unit.05:Google ブックスで『國史略』
-8-
●
●メディアへの多様なアクセス
『国史略』は電子書籍で一般公開
http://kosmos-ext.lib.keio.ac.jp/V3/glp_
menu2.php?d=001965650
※Google ブックスの利用方法
●国立国会図書館デジタルコレクションでも公開(「国史略」はヒット件数が多く,著者[石村貞一]で絞込,「国華」では出版社を追加)http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/769485
-
Unit.05:メディアの利用目的
-9-
読売新聞データベース ヨミダス歴史館
検索例:“インターネット 医療情報 必要”
医療情報が必要になった時には,インターネット!
Unit.05:メディアの信頼性と評価
-10-
朝日新聞記事データベース
聞蔵(きくぞう)Ⅱビジュアル
検索例:“ウィキペディア 引用”
★図書や学術論文の信頼性と比較して
Wikipediaはどうか?
何故,信頼性は保証されるのか?
有料DBで,契約している図書館で利用
記事のタイトルまでは検索できても,署名記事は,全文を閲覧・印刷できない場合もある。縮刷版から複写可能。
Unit.05:メディアの信頼性と評価
-11-
★ウィキペディア
信頼度は?
増える項目数
虚偽の情報も
引用を禁じる動き
「頼るのではなく,
情報のとっかかりに」
朝日新聞 2007/09/04
社会面 p.29
Unit.05:蔵書構築(1)背景にあるもの
-12-
●メディアは多様化する
1)出版やインターネットの情報発信など,メディアの量的拡大の受け皿
2)豆本,フリーペーパーなど,メディアの形態的・機能的拡大
3)電子ジャーナルやDBなど,メディアの技術的発展(VHS,ベータ,LD,VDV, Blu-ray)
4)付録,カバー,帯など,製品単位への付随物(FBのコメントも)の多様化
●図書館は蔵書を選択的に収集している
a)所蔵とアクセス
b)大規模在庫と最小在庫:Just-in CaseとJust-in-Time
パッケージ系とネットワーク系
b)予算・経費,書庫スペース,蔵書構築基準
高山正也 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjnla/10/0/10_KJ00004668193/_pdf情報サービスの目標・Just in Case (適合情報)・Just in Time (適時情報)・Just for You (必要な.欲しい情報)酒見佳世. いずれの図書にもすべて,その読者をhttp://www.lib.keio.ac.jp/publication/medianet/article/pdf/02000200.pdf Just-In-Case 方式とは将来利用されるだろうという予測の元に資料を事前に購入すること。一方,Just-In-Time方式は実際に利用される時に初めて資料を購入すること。
-
Unit.05:蔵書構築
-13-
図書館の基盤として蔵書は構築され,各館の方針に従って可否を決定。
・慶應義塾大学湘南藤沢メディアセンター蔵書構築方針
http://www.sfc.lib.keio.ac.jp/about/cdpolicy/
・藤沢市図書館資料収集方針2009年版
https://www.lib.city.fujisawa.kanagawa.jp/aboutlib_policy2.html
・横浜市立図書館資料収集基準
http://www.city.yokohama.lg.jp/kyoiku/library/syusyukijun/
・調布市立図書館収集方針https://www.lib.city.chofu.tokyo.jp/contents;jsessionid=187FB4F89B8B1EEABFE0B48B5F2FABF4?0&pid=132
収集された本の一冊一冊は何処に並べられ,どんな読者を待っているのか?
開架・閉架,分類の順番,特別なコーナーなど
“スティーブン・キングや「ベスト・リーダー」は,書庫に入っても読まれるだろう。読まれるべくして読まれていない作品を利用者に知らせ,開架にして閲覧に供する努力をしない図書館が,デジタル・ネットの時代に生き残れるのか。そこにこそ,大きな役割が残されている気がしてならない。”[宮田昇. 図書館に通う. p.66]
Unit.05:(参考)大学図書館での図書の利用回数
14
貸出0回 蔵書数 %
一般図書 398,707冊 511,420冊 78%
開架 91,084冊 162,357冊 56%
閉架 307,623冊 349,063冊 88%
貸出履歴の書架管理業務への活用. 日本図書館情報学会春季研究集会発表要綱. 2014.5.24.
http://toyohiro.org/WebResearch/Jslis20141129_hasegawa_etal_final.pdf
Unit.05:専門図書館の蔵書(1)
-15-
蔵書数,資料費は小規模な図書館が多いが,企業や各機関の限定された要求に基づき,専門分野の資料を確保し,高度なサービスを提供している。
官公庁の研究機関の専門図書館
アジア経済研究所図書館:開発途上地域の経済・政治・社会などの資料
http://www.ide.go.jp/Japanese/Library/
農林水産省図書館:農林水産業および農林水産行政関係の資料
http://www.maff.go.jp/j/library/portal/
私立の専門図書館
公益財団法人松竹大谷図書館:演劇・映画関係の資料
http://www.shochiku.co.jp/shochiku-otani-toshokan/
一般財団法人石川武美記念図書館(旧 お茶の水図書館):女性雑誌と古典籍・古文書
http://www.ochato.or.jp/
Unit.05:専門図書館の蔵書(2)石川武美記念図書館
-16-
1)女性関係雑誌の最新号
「an・an」など利用の多い雑誌の目次カラーコピー,
「婦人之友」表紙カラーコピー
2)中性紙ケースに納めて配架
3)付録の保存
4)女性関係の図書(小説を除く)
5)補修
写真34枚撮影
1)
4)
1)
3)
3)
1)
1)