Windows 8 仮想デスクトップ インフラストラクチャのクライアント イメージ チューニング ガイド

Microsoft Corporation発行日: 2013 年 8 月

要約このガイドでは、Windows Server 2012 仮想デスクトップ インフラストラクチャ (VDI) ソリューションの一部として展開される Windows 8 オペレーティング システム イメージを最適化するために調整できる、重要なチューニング パラメーターと設定について説明します。

このガイドの対象者は、VDI イメージ チューニングを実行する必要がある IT 担当者およびシステム管理者です。

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目次Windows 8 仮想デスクトップ インフラストラクチャのクライアント イメージ チューニング ガイド..............................................................................................................4

このガイドについて...............................................................................................4VDI の概念の確認..................................................................................................4考慮すべき重要な決定事項......................................................................................5

VDI 展開の適切な種類の選択................................................................................5ゲスト オペレーティング システムに適した Windows エディションのビットに基づく選択...................................................................................................................8

RemoteFX vGPU をサポートするための要件.........................................................10ハードウェア要件.............................................................................................10ソフトウェア要件.............................................................................................10RemoteFX の有効化.........................................................................................11

メモリの割り当て................................................................................................12ディスク サイズ..................................................................................................13ディスク パーティション......................................................................................14ウイルス対策ソフトウェア...................................................................................15Windows 8 のサービスの構成..............................................................................16Windows 8 の構成..............................................................................................26まとめ................................................................................................................27リソース.............................................................................................................28

VDI Optimizer (AutoIT) (作成者: Jonathan Bennett).........................................28PFE Windows 8 VDI スクリプト........................................................................28Windows パフォーマンス レコーダー.................................................................29Windows パフォーマンス アナライザー.............................................................30Microsoft Assessment and Planning Toolkit v8................................................31推奨パフォーマンス ツール................................................................................31

Windows 8 仮想デスクトップ インフラストラクチャのクライアント イメージ チューニング ガイド

このガイドについてこのガイドでは、仮想デスクトップ インフラストラクチャ (VDI) で使用するクライアント オペレーティング システム イメージをチューニングする方法について説明します。これにより、特にワークロードの特性が経時的にほとんど変化しない場合に、段階的なクライアント側のパフォーマンスやエネルギー効率の向上を実現できます。最大の効果を引き出すために、チューニング変更では VDI ソリューションのハードウェア、ワークロード、電力の割り当て、およびパフォーマンス目標を検討する必要があります。このガイドでは、パフォーマンスやエネルギー効率の向上につながるチューニングに関する重要な考慮事項と設定について説明します。また、各設定とその期待される効果について説明し、実際のシステム、ワークロード、パフォーマンス、およびエネルギー利用の目標に適合しているかどうかを十分な情報に基づいて判断できるようにします。このガイドに含まれる情報を参考にすることで、無駄のないイメージを作成でき、または作成されたイメージはサポート可能です。適切にチューニングとテストを行うことで、アプリケーションをすばやく使用可能にすることができます。

VDI の概念の確認VDI のしくみの詳細については、後続のステップ バイ ステップ ガイドを使用してください。また、テスト環境にリモート デスクトップ サービスを展開する方法については 、TechNet の RDS に 関 す る ペ ー ジ (http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh831447.aspx) を参照してください。

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考慮すべき重要な決定事項VDI は、Windows Server 2012 オペレーティング システムのサーバーの役割です。VDI が提供するテクノロジによって、ユーザーはセキュリティとコンプライアンスを維持しながらも、一般的なデバイスでほぼどこからでもデータやアプリケーションにアクセスできるようになります。

VDI 展開の適切な種類の選択Windows Server 2012 では、VDI 環境を構成するための 3 通りの方法をサポートしており、そのすべてで同じプラットフォームを使用できます (図 1 参照)。それらの方法は、必要なサーバーの空き容量の順に次のとおりです。 セッション プールされた仮想マシン (VM) 個人用仮想マシン (VM)

図 1. VDI 展開オプション

仮想デスクトップを必ずしも物理デスクトップと同じ方法で構築できるわけではありませんが、行った選択はイメージとその管理コストに影響を与えます。 カスタマイズ。ユーザーは各自のデスクトップをカスタマイズできる必要があります

か。その場合、ユーザーはどのレベルのカスタマイズを必要としていますか。セッションおよびプールされた VM では、異なるログイン間でデータを保持する機能など、ユーザーがユーザー ディスクを使用してカスタマイズできる機能が限られます。一方、個人用デスクトップでは (当然、ユーザーが各自のデスクトップに対して管理者権限を持っていることを前提として)、ユーザーはユーザーがインストールしたアプリケーションをログオン間で保持することはできませんが、独自のアプリケーションを複数のログオンでインストールするなど、各自のデスクトップのあらゆる要素を変更できます。ユーザーによっては、結果としてワークロード サイズ、ひいてはメモリ要件が変わる可能性があります。

アプリケーションの互換性。セッションベースのデスクトップでは、共通のサーバー オペレーティング システムを共有します。そのため、インストールされるアプリケーションはすべて Windows Server 2012 との互換性が必要になります。一方、プールされた VM および個人用 VM のいずれのシナリオでも、VM 内で実行されているのは Windows クライアント オペレーティング システムです。したがって、アプリケーションの互換性は常にセッションよりも VM の方が高くなります。ただし、プールされた VM では、ユーザーに表示されるアプリケーションが IT によって決定されるのに

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対し、個人用 VM では、ユーザーが独自のアプリケーションをインストールできます。そのため、3 つすべての展開モデルの中でアプリケーションの互換性レベルが最も高いのは、個人用 VM だと言えます。この場合も、インストールについて完全に制御できるわけではありません。

イメージ。単一イメージの構成は、各ユーザーが独自のイメージを取得する個人用 VM よりも管理がしやすく、コストが低くなります。また、単一イメージの構成を使用すると、一貫した一連の要件にチューニングすることができます。

コスト。セッションは集約度が最も高く単一イメージであるため、一般的により管理しやすく、また最もコストが低くなります。プールされた VM では、セッションの単一イメージと管理上のメリットを得られますが、比較的高い集約度と高度な管理作業によってセッションよりも展開にコストがかかります。個人用 VM では、最も低い集約度と最も高度な管理作業により、3 つの展開モデルの中で最もコストが高くなります。ただし、Windows Server 2012 では、コストの低い記憶域 (サーバー メッセージ ブロック (SMB) や、ダイレクトアタッチストレージ (DAS) など)、アプリケーションの仮想化、動的メモリ、およびユーザー ディスクをサポートしているため、企業が全体的な VDI の総保有コスト (TCO) を低減できることを念頭に置いてください。

次に、ゲスト オペレーティング システムに適した Windows エディションを選択します。Windows 7 Enterprise オペレーティング システム (リモート デスクトップ プロトコル (RDP) 8.0 搭載) は Windows Server 2012 の Microsoft RemoteFX 機能の多くをサポートしていますが、Windows 8 オペレーティング システムをお勧めします。Windows 8 オペレーティング システムでは、次の点で大幅な機能向上が図られているためです。 タッチ パフォーマンス 最新アプリ ユーザー エクスペリエンスタッチ環境は、Microsoft 以外の製品にインターフェイスを提供し、デバイスやサービスに対する新たな取り組みをサポートします (図 2 参照)。

図 2. Windows エディションの比較

Windows 8 Enterprise オペレーティング システムは、Windows 8 Pro オペレーティング システムに比べて明らかな選択肢と言えます。なぜなら、Windows 8 Enterprise オペレーティング システムでは、VDI エクスペリエンスを向上させる Windows Server 2012 の次の機能をサポートしているためです。

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RemoteApp。RemoteApp を使用すると、管理者は LAN や WAN を介してユーザーに 3D グラフィックスやビデオなどのリモート アプリケーションを提供できるようになります。具体的には、RemoteApp によって公開プロセスが簡素化されるため、セッションまたは VDI ホスト上のアプリをユーザーに提供したり、RemoteApp プログラムをローカル アプリケーションとサイド バイ サイドで実行したり、 [スタート] メニューに統合することができます。これにより、帯域幅が限られ待ち時間が長くても、ユーザーは変化するネットワーク状況に応じてユーザー エクスペリエンスの再現性を動的に調整することによって、RemoteApp プログラムを容易に見つけて起動できます。

RemoteFX USB リダイレクト。この機能を使用すると、多くのデバイスを RD 仮想化ホスト (RDVH) サーバーに USB レベルでリダイレクトして、仮想またはセッションベースのデスクトップからそれらのデバイスへのアクセスを提供できます。このソリューションのメリットは、クライアント コンピューターが存在しないためデバイス ドライバーが不要なことや、RemoteFX USB リダイレクトがサポートされているあらゆるプラットフォーム上のあらゆる USB デバイスで機能する汎用インターフェイスが提供されることです。このソリューションは、オーディオ デバイス、記憶装置、ヒューマン インターフェイス デバイス、一体型のプリンター、スキャナーなど、さまざまな種類のデバイスをリダイレクトします。RemoteFX USB リダイレクトの詳細につ い て は 、「 Configuring USB Device Redirection with Microsoft RemoteFX Step-by-Step Guide」 (http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=192431) を参照してください。

RemoteFX 仮想グラフィックス処理ユニット (vGPU)。RemoteFX の GPU の仮想化を使用すると、ユーザーはグラフィカル アプリケーションを VM 上で実行できます。また、管理者は、Hyper-V サーバー上で実行されている VM を使用して、複数のナレッジ ワーカー間で物理的なグラフィックス デバイスを共有できます。デスクトップを Hyper-V サーバーに統合済みの企業のお客様は、このテクノロジを利用することができます。このテクノロジの一部である CPU ベースのグラフィックス アクセラレータによって、VM で実行されているアプリケーションは、サーバーに GPU がなくても GPU リソースにアクセスできるようになるため、デスクトップ グラフィックス エクスペリエンスが実現されます。また、この機能では、ホスト サーバーの VM における GPU の仮想化もサポートされているため、3D などのグラフィックスを多用するアプリケーションに迅速な Microsoft DirectX エクスペリエンスがもたらされます 。RemoteFX vGPU により、次の項目が大幅に向上します。 3D グラフィックスを多用するアプリケーションのパフォーマンス 豊富なアニメーションや切り替えを使用する際のエクスペリエンス アプリケーションの互換性 (VM 内でコンソール セッションとして実行)

タッチ対応。Windows 8 Enterprise では、タッチに対応したデバイスとアプリケーションを完全にサポートしています。

よ り詳し い比較に つ い て は 、ブロ グ「 RemoteFX Features for Windows 8 and Windows Server 2012」 (http://blogs.msdn.com/b/rds/archive/2012/11/26/remotefx-features-for-windows-8-and-windows-server-2012.aspx) を参照してください。このブログ記事では、著者であるリモート デスクトップ仮想化チームのシニア プログラム マネージャー Shanmugam Kulandaivel が、次のようにまとめています。「Windows 8 Enterprise を実行しているリモート コンピューターは、最高のユーザー エクスペリエンスを提供し、あらゆる管理機能をサポートします。そのため、Windows 8 Enterprise が、Windows Server 2012 仮想デスクトップ コレクション (VDI) での使用がサポートされている唯一のエディションです。」

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ゲスト オペレーティング システムに適した Windows エディションのビットに基づく選択最後に、Windows 8 の 32 ビット版か 64 ビット版のいずれかを選択します (図 3 参照)。 32 ビット版は、使用するディスク上のメモリ使用量がより少ないものの、4 GB の

RAM しかサポートできません。 64 ビット版は、物理マシンで 64 ビット版を使用する場合、アプリケーションの互換性の再テストを何度も行わずに済むので、適しています。

図 3. メモリ使用量の比較

図のとおり、チューニング前の 32 ビット版と 64 ビット版のメモリ使用量を比べても違いはありません。サービスの観点からの唯一の主な違いは、Windows on Windows サービスです。このサービスを利用すると、32 ビット オペレーティング システムを 64 ビット プラットフォームで実行できるため、約 2 GB 増えます。そのため、64 ビット版の Windows を既定で使用し、32 ビットのアプリケーションを実行する必要があるなどの技術上またはビジネス上の要件が生じた場合に 32 ビット版の Windows を必要に応じて使用することをお勧めします。

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RemoteFX vGPU をサポートするための要件RemoteFX は、Microsoft のリモート デスクトップ プロトコル (RDP) を使用して仮想デスクトップをリモートで提供する一連のプロトコルです。このテクノロジは、Windows Server 2012 に多数の機能向上をもたらしますが、お客様による Windows のアップグレードが必要になります。 1 つの機能は RemoteFX vGPU です。この機能により 、Hyper-V ホストで物理グラフィック アダプター (GPU) を使用して、ホスト側の表示内容のレンダリングを迅速化することができます。

ハードウェア要件RemoteFX には、次のようなハードウェア要件があります。 GPU では、Microsoft DirectX 11 をサポートしている必要があります。

認定済みの GPU の一覧については、Windows Server Catalog の Web サイト (http://server.windowsmarketplace.com) を参照してください。

現在のところ、サーバー上での 6 つの NVIDIA と 2 つの Intel の内蔵カードまたは専用カードが、RemoteFX サポート対象として認定済みです。 RemoteFX vGPU をサポートする AMD チップの一覧については、http://www.amd.com/US/PRODUCTS/WORKSTATION/GRAPHICS/SOFTWARE/Pages/remote-fx.aspx を参照してください。また、NVIDIA チップの一覧については、http://blogs.nvidia.com/blog/2012/06/13/for-best-virtual-desktop-nvidia-vgx-windows-remotefx/ を参照してください。

RDVH または RD セッション ホスト (RDSH) プロセッサでは、 Second-Level Address Translation (SLAT) をサポートしている必要があります。 Intel プロセッサでは、これは Extended Page Tables (EPT) と呼ばれます。 AMD プロセッサでは、これは Nested Page Tables (NPT) と呼ばれます。

ソフトウェア要件RemoteFX には、次のようなソフトウェア要件があります。 VDI のゲスト VM は、Windows 8 64 ビット Windows Display Driver Model

(WDDM) 1.20 ドライバーを使用して、レンダリングの問題を回避する必要があります。

RDVH または RDSH 役割サービスを RemoteFX サーバーで有効にして、クライアント セッションおよび VM で RemoteFX を提供する必要があります。

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RemoteFX の有効化Hyper-V サーバーで、[GPU] の一覧から WDDM 1.2 ドライバーが選択されていることを確認してください。この設定によって、VDI セッションで構成オプションとして WDDM が表示されます。次に、[この GPU を RemoteFX で使用する] チェック ボックスをオンにしてください (図 4 参照)。

図 4. RemoteFX の vGPU の構成

RemoteFX の要件およびセットアップの詳細については、「Microsoft RemoteFX requirements in Windows Server 2012」 (http://searchvirtualdesktop.techtarget.com/tip/Microsoft-RemoteFX-requirements-in-Windows-Server-2012) を参照してください。

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メモリの割り当てメモリは、1 台のクライアントあたり 1 ～ 4 GB としてください。Login VSI などのツール (後述の「リソース」を参照) を使用すると、ワークロード要件のモデルを作成できます。Login VSI のワークロードは次のとおりです。 小規模: 1.5 ～ 2 GB 中規模: 2 ～ 3 GB 大規模: 2 ～ 4 GB (またはそれ以上)これ以上のメモリが必要な場合は、さらに専用 RAM を取得できます。動的メモリは、指定した範囲内で変動するメモリのニーズに対処します。特に大規模なワークロードについては、ブレード サーバーの使用を検討してください。

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ディスク サイズチューニングを行うために、決定的要素を実際の要件に基づいてまとめることができますアプリケーションを非永続的な (プールされた) クライアント セッション内に配置する必要がある場合、ディスク サイズが変わります。仮想デスクトップのドライブ サイズは、次の要素の影響を受けます。 プールされた VDI と個人用 VDI の比較:

プールされた構成では、22 ～ 40 GB の範囲とします。 個人用の構成では、40 ～ 65 GB の範囲とします。

仮想化へのアプリケーションの適応性: 互換性。 ア プ リケー シ ョ ン は 、 RemoteApp ま た は Microsoft Application

Virtualization を使用して仮想化できますか。 パフォーマンス。パフォーマンスの低下は、仮想化されたアプリケーションと従来

インストールされていた Windows インストーラー パッケージの違いに関連していますか。アプリケーションが仮想化されていない場合、ローカルでゲスト VM にインストールされますか。

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ディスク パーティション既定のインストール ルーチンを使用すると、BitLocker ドライブ暗号化データを格納するための 350 MB のシステム予約ドライブが作成されますが、VM では BitLocker は必要ありません。BitLocker を削除すると、350 MB のコンテンツが削除されます。BitLocker パーティションが作成されないようにするには、次のようないくつかの方法があります。 オペレーティング システムのインストール時に、Microsoft Deployment Toolkit

(MDT) 2012 Update 1 を使用してイメージを作成する DoNotCreateExtraPartition=YES 規則を使用する スクリプト化された DISKPART コマンドを使用する

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ウイルス対策ソフトウェアウイルス対策ソフトウェアには、インストールされたエージェント、最新の更新プログラム、侵入検出などに限っていえばいくつかの課題があります。それらはすべて、ログオン速度、I/O 頻度、および記憶域ネットワーク (SAN) のパフォーマンスに大きな影響を及ぼす可能性があります。これには、基本的に次の 2 つの選択肢があります。 クライアントでエージェントをライブで実行する。この方法では、設定された役割お

よび更新頻度によってはディスク I/O が 10 ～ 12% 増加します。この数値は大したことがないように感じるかもしれませんが、多数のマシンを実行するほど大きな問題になります。

参照 VM をプレスキャンして、オペレーティング システム ファイルの例外を作成する。この方法は、永続的な環境に対してより合理的です。永続的な環境では、ウイルス検出の通知を受けた場合、シャットダウンして、再度読み込みすれば済むためです。プールされた環境では、いずれにしても異なるサイズ設定とキャパシティ計画を検討することになるでしょう。

VDI 環境でのウイルス対策ソフトウェアの詳細については、BriForum 2012 で Jeroen van de Kamp が提供 したウイルス対策に関するセッションを参照してください (http://www.brianmadden.com/blogs/videos/archive/2012/08/01/briforum-2012-chicago-new-insights-a-virtual-reality-check-on-anti-virus-for-vdi-and-windows-8-2012-performance.aspx)。このセッションでは、彼が行ったテストに基づいて、Microsoft Forefront Protection 2010 を "明らかな勝者" としました。

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Windows 8 のサービスの構成Windows 8 のサービスを適切に構成することで、多くのチューニングによるメリットが得られます。この表では、構成を適切に行うための推奨事項を示しています。

サービス名 既定 推奨 詳細

Application Layer Gateway Service 手動 無効

このサービスは、モバイル ブロードバンド (GSM (モバイル通信用グローバル システム) と CDMA (コード分割多重アクセス)) データ カードまたは埋め込みモジュール アダプターと接続を、ネットワークを自動的に構成することによって管理します。モバイル ブロードバンド デバイスを快適にお使いいただくには、このサービスを常に実行しておくことをお勧めします。

Background Intelligent Transfer Service

手動 無効通常、VDI インフラストラクチャは、高速 LAN または WAN リンクを経由して、データをホストしているインフラストラクチャ サーバーに接続されます。

BitLocker Drive Encryption Service 手動 (TS) 無効 BitLocker は、VM では使用できません。

Block Level Backup Engine Service 手動 無効

このサービスは、クライアント コンピューター上のデータをバックアップするために使用し、VM には使用しません。

Bluetooth Support Service 手動 (TS) 無効 Bluetooth ワイヤレスは、VM からはサポートされていません。

BranchCache 手動 検討このサービスでは、ローカル サブネット上のピアからのネットワーク コンテンツがキャッシュされます。

Computer Browser 手動 (TS) 無効ネットワーク上のコンピューターの最新の一覧を管理し、その参照者として指定されたコンピューターに一覧を提供します。

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サービス名 既定 推奨 詳細

Device Association Service 手動 (TS) 無効

システムとワイヤード (有線) またはワイヤレス デバイスの間のペアリングを有効にします。

Device Setup Manager 手動 (TS) 無効

デバイスに関連するソフトウェアの検出、ダウンロード、およびインストールを有効にします。このサービスが無効になっている場合、デバイスが古いソフトウェアで構成され、正常に動作しない可能性があります。

Diagnostic Policy Service 自動 無効

このサービスを使用すると、Windows コンポーネントの問題を検出、トラブルシューティング、および解決できます。このサービスを停止すると、診断は実行されません。

Diagnostic Service Host 手動 無効

診断サービス ホストは、ローカル サービス コンテキストでの実行が必要な診断をホストするために、診断ポリシー サービスによって使用されます。このサービスを停止すると、このサービスに依存する診断はすべて機能しなくなります。

Diagnostic System Host 手動 無効

診断システム ホストは、ローカル システム コンテキストでの実行が必要な診断をホストするために、診断ポリシー サービスによって使用されます。このサービスを停止すると、このサービスに依存する診断はすべて機能しなくなります。

Distributed Link Tracking Client 自動 検討

NTFS ファイル システム リンクをローカルおよびネットワーク全体で追跡します (ただし、このサービスがリモート システム上でも実行されている場合のみです)。

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サービス名 既定 推奨 詳細

Encrypting File System (EFS) 手動 (TS) 検討

暗号化されたファイルを NTFS ファイル システム ボリュームに格納するために使用されるファイル暗号化のコア テクノロジを提供します。このサービスが停止されている場合や無効な場合は、アプリケーションから暗号化されたファイルにアクセスできません。

Extensible Authentication Protocol

手動 検討EAP サービスは 802.1x ワイヤードおよびワイヤレス ネットワーク、仮想プライベート ネットワーク (VPN)、ネットワーク アクセス保護 (NAP) のようなシナリオでネットワーク認証を提供します。

Family Safety 手動 無効このサービスは Windows Vista オペレーティング システムに搭載されていた Windows 保護者による制限機能の一部です。下位互換性のためにのみ提供されています。

FAX 手動 無効このコンピューター上またはネットワーク上にある FAX リソースを使用した FAX の送受信を可能にします。

Function Discovery Resource Publication 手動 無効

このコンピューターおよびこのコンピューターに接続されているリソースを公開して、ネットワーク上で検出できるようにします。このサービスが停止されると、ネットワーク リソースが公開されなくなり、ネットワーク上の他のコンピューターでこれらのリソースが検出されなくなります。

File History Service 手動 (TS) 検討ユーザー ファイルをバックアップ場所にコピーして不慮の損失から保護します。

HomeGroup Listener 手動 無効ホーム グループを確立するために使用され、企業環境内の VM では使用されません。

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サービス名 既定 推奨 詳細

HomeGroup Provider 手動 (TS) 無効ホーム グループを確立するために使用され、企業環境内の VM では使用されません。

Internet Connection Sharing (ICS) 無効 無効

家庭や小規模オフィスのネットワーク用にネットワーク アドレス変換、アドレス指定、名前解決、割り込み防止などのサービスを提供します。

Microsoft Account Sign-In Assistant 手動 (TS) 検討

ユーザーは Microsoft アカウント ID サービスを使用してサインインできます。このサービスが停止されている場合、ユーザーは、Microsoft アカウントを使用してコンピューターにログオンできなくなります。

Microsoft iSCSI Initiator Service 手動 無効 インターネット SCSI (iSCSI) は仮想デスクトップでは使用されません。

Microsoft Software Shadow Copy Provider

手動 無効

ボリューム シャドウ コピー サービスによるソフトウェア ベースのシャドウ コピーを管理します。このサービスが停止している場合、ソフトウェア ベースのシャドウ コピーは管理できません。このサービスが無効な場合は、このサービスに明確に依存しているすべてのサービスは開始できなくなります。

Network List Service 手動 自動コンピューターが接続しているネットワークの識別、ネットワークのプロパティの収集と保存、プロパティが変更されたときのアプリケーションへの通知を行います。

Offline Files 手動 (TS)無効 - グループ ポリシー オブジェクト (GPO) が必要

オフライン ファイル サービスは、オフライン ファイル キャッシュのメンテナンス活動の実行、ユーザーのログオンおよびログオフ イベントへの応答、パブリック API (アプリケーション プログラミング インターフェイス) の内部の実装、およびオフライン ファイル活動やキャッシュ状態の変化に興味を持つユーザーに対する興味深いイベントのディスパッチを行います。

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サービス名 既定 推奨 詳細

Optimize drives 手動 無効記憶域ドライブのファイルを最適化すると、コンピューターがより効率的に動作します。

Sensor Monitoring Service 手動 (TS) 検討

データを公開してシステムおよびユーザーの状態に合わせるために、さまざまなセンサーを監視します。このサービスを停止または無効にすると、光の状態に合わせた画面の明るさの調節は行われません。このサービスを停止すると、他のシステム機能にも影響する可能性があります。

Secure Socket Tunneling Protocol Service

手動 無効ピア名解決プロトコルを使用してコンピューター名を公開するサービスです。netsh のコンテキスト 'p2p pnrp peer' で構成を管理できます。

Shell Hardware Detection 自動 無効 自動再生ハードウェア イベントの通知を提供します。

SNMP Trap 手動 無効

ローカルまたはリモートの簡易ネットワーク管理プロトコル (SNMP) エージェントによって生成されたトラップ メッセージを受信して、このコンピューター上で実行されている SNMP 管理プログラムに転送します。このサービスが停止している場合は、このコンピューター上の SNMP ベースのプログラムは SNMP トラップ メッセージを受信しません。このサービスが無効になっている場合は、このサービスに明示的に依存しているすべてのサービスは開始できなくなります。

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サービス名 既定 推奨 詳細

SSDP Discovery 手動 無効

SSDP (Simple Service Discovery Protocol) を使用する、UPnP (ユニバーサル プラグ アンド プレイ) デバイスなどのネットワーク デバイスやサービスを検出します。また、ローカル コンピューターで実行中の SSDP デバイスとサービスを表示します。サービスを停止すると、SSDP ベースのデバイスは検出されません。サービスを無効にすると、このサービスに明示的に依存するサービスは開始できません。

Telephony 手動 無効テレフォニー デバイスを制御するプログラムに対してテレフォニー API サポートを提供します。ローカル コンピューターと同様、このサービスを実行しているサーバーを LAN をとおして制御できます。

Themes 自動 検討 テーマの管理を提供します。

UPnP Device Host 手動 無効

このコンピューター上での UPnP デバイスのホストを可能にします。サービスを停止すると、ホストされている UPnP デバイスは機能しなくなり、ホストされるデバイスを追加することもできません。サービスを無効にすると、明示的にこのサービスに依存しているサービスは開始できなくなります。

Volume Shadow Copy 手動 検討

バックアップやその他の目的で使用されるボリューム シャドウ コピーを、管理および実装します。このサービスが停止されると、シャドウ コピーはバックアップに利用できず、バックアップは失敗する可能性があります。このサービスが無効の場合、これに明示的に依存するサービスは開始できません。

Windows バックアップ

手動 無効 Windows バックアップと復元の機能を提供します。

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サービス名 既定 推奨 詳細

Windows Color System 手動 無効

WcsPlugInService サービスでは、サード パーティが提供する Windows カラー システムのカラー デバイス モデルと色域マップ モデルのプラグイン モジュールがホストされます。

Windows Connect Now–Config Registrar

手動 無効WCNCSVC は、Wi-Fi Protected Setup プロトコルの Microsoft による実装である Windows Connect Now の構成をホストします。

Windows Defender 自動 (TS) 検討 - GPO が必要

マルウェアおよびその他の望ましくない可能性のあるソフトウェアからのユーザー保護に役立ちます。

Windows Error Reporting Service 手動 (TS) 無効

プログラムの動作または応答が停止したときにエラーが報告されるのを許可し、既にある解決策が配信されるのを許可します。また、診断および修復サービスのためのログの生成を許可します。

Windows Media Player Network Sharing Service

手動 無効UPnP を使用して、Windows Media Player ライブラリを、ネットワーク接続された他のプレーヤーやメディア デバイスと共有します。

Windows Search 自動 (遅延) 検討ファイル、電子メール、その他のコンテンツに対して、コンテンツのインデックス作成、プロパティ キャッシュ処理、検索結果の表示を行います。

WLAN AutoConfig 手動 無効WLANSVC サ ービス は 、 IEEE (Institute of Electrical and Electronics Engineers) 802.11 標準で定義されているワイヤレス LAN (WLAN) の構成、検出、接続、切断に必要なロジックを提供します。

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サービス名 既定 推奨 詳細

WWAN AutoConfig 手動 無効

このサービスは、モバイル ブロードバンド (GSM と CDMA) データ カードまたは埋め込みモジュール アダプターと接続を、ネットワークを自動的に構成することによって管理します。モバイル ブロードバンド デバイスを快適にお使いいただくには、このサービスを常に実行しておくことをお勧めします。

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Windows 8 の構成Windows 8 を構成して I/O などのオーバーヘッドを削減することで、さらなる向上が可能になります。

タスク 効果

イベントのログ サイズと保有期間の構成 イベントのログ サイズを最小のサイズに設定し、保有期間を必要に応じて上書きするように構成します。これにより、イベント ログにかかるオーバーヘッドを削減できます (特にプールされた VM シナリオの場合)。

ハード ディスクのタイムアウトの無効化、ディスク I/O タイムアウトの増加、NTFS ファイル システムの前回アクセス時のタイムスタンプの無効化、システムの復元の無効化、休止状態の無効化、ディスク クリーンアップの実行

書き込み操作が発生した場合の I/O 負荷の低減、より長い書き込み操作の許可、システム準備ツール実行前のディスクのクリーンアップを行います。

不要なスケジュールされたタスクの無効化 36 個のスケジュールされたタスクが、無効なサービスまたは仮想環境で役に立たないサービスに関連付けられています。

起動の再構成 (Quiet Boot/アニメーションなし)、ユーザー アカウント制御 (UAC) のセキュア デスクトップ プロンプトの無効化、視覚効果を最小に設定

vGPU または 仮想 CPU (vCPU) のオーバーヘッドを削減します。

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まとめWindows Server 2012 による VDI の実装は、職場の強力なツールとなります。VDI によって、ユーザーがさまざまなデバイスで接続する環境で、サービスとしてのソフトウェア (SaaS) を提供できるようになります。大きなパフォーマンスの向上はサーバー側で行うことができますが、このガイドの推奨事項に従うと、保守容易性やスケーラビリティを維持しながらも最大限のパフォーマンスを引き出せるように、クライアント イメージをチューニングすることができます。

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リソースマイクロソフト以外のいくつかのツールが、イメージのパフォーマンスの監視や向上に役立つ可能性があります。ここでは、推奨ツールのいくつかを紹介します。

VDI Optimizer (AutoIT) (作成者: Jonathan Bennett)VDI Optimizer (図 5 参照) は、Microsoft Visual Basic Scripting Edition (VB スクリプト) のスクリプトを作成します。このスクリプトをコンピューター上で実行すると、定義されたとおりに設定を構成できます。最新のスクリプトは Windows 7 を焦点としています。最終リリース日は 2010 年 8 月で、Windows 8 をサポートするための更新の予定は現在のところありません。ただし、Windows 8 との相関関係が強いので、独自の自動化を検討する際のよい出発点になるかもしれません。

図 5. VDI Optimizer

詳細に つ い て は 、 Microsoft TechNet の 記 事「 List of Resources on Windows 7 Optimization for VDI」 (http://social.technet.microsoft.com/wiki/contents/articles/4495.list-of-resources-on-windows-7-optimization-for-vdi.aspx?wa=wsignin1.0) を参照してください。

PFE Windows 8 VDI スクリプトこのスクリプトでは、サービス、マシン設定、およびユーザー設定を構成して、Windows 8 VDI 用にコンピューターを最適化できます (図 6 参照)。

図 6. PFE Windows 8 VDI スクリプト

詳細に つ い て は 、ブロ グ「Hot off the presses, get it now, the Windows 8 VDI optimization script, courtesy of PFE!」 (http://blogs.technet.com/b/jeff_stokes/archive/2013/04/09/hot-off-the-presses-get-it-now-the-windows-8-vdi-optimization-script-courtesy-of-pfe.aspx) を参照してください。

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Windows パフォーマンス レコーダーWindows パフォーマンス レコーダーには、Windows パフォーマンス ツールキット (XPerf) を実行してコマンドラインからアクセスします。このツールでは、次のようなシナリオで Windows クライアントのパフォーマンスを監視できます。 パフォーマンス シナリオ 定常状態のパフォーマンスの追跡 システム ブートのトレース 高速スタートアップ シャットダウン 再起動サイクル スタンバイ/再開 休止状態/再開図 7 は、使用可能なオプションを示しています。

図 7. Windows パフォーマンス レコーダーのオプション

詳細については、http://msdn.microsoft.com/en-us/library/hh162977.aspx を参照してください。また、ブログ「XPerf for the layman」 (http :// blogs.technet.com/b/jeff_stokes/archive/2013/03/16/xperf-for-the-layman- performance-analysis-unchained-windows-assessment-toolkit-revealed.aspx) も併せてご覧ください。

Windows パフォーマンス アナライザーWindows パフォーマンス アナライザーを使用すると、Windows パフォーマンス レコーダーで収集したパフォーマンス ログを確認して分析することができます。図 8 は一例を示しています。

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図 8. Windows パフォーマンス アナライザーの結果

Microsoft Assessment and Planning Toolkit v8このツールはデータの収集に役立ちますが、最適な VDI ソリューションを判断する際にはあまり役立ちません。このツールキットは、次のタスクを実行します。 ハードウェアとソフトウェアのインベントリの作成 一部のパフォーマンス評価 VDI の計画における効果の特定

推奨パフォーマンス ツールここでは、実装を微調整するのに役立つ可能性のあるその他のツールを紹介します。 Login VSI。Login VSI では、ワークロードを作成して、ピーク時の収容能力とディ

スクの負荷がきわめて高い状態を理解することができます。環境を構築したら、このツールを環境に対して実行して、設計をテストできます。

LiquidwareLabs Stratusphere FIT。Stratusphere FIT を使用すると、適切な VDI 候補とアプリケーション仮想化の候補を特定できます。

Lakeside Software SysTrack。このツールを使用すると、仮想化されたデスクトップ環境に対して管理とレポートの作成を行うことができます。

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