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TRANSCRIPT
Windows 8.1
1 Windows 8.1 の概要 ............................................................................................................................. 1
2 Windows 8.1 の操作 ............................................................................................................................. 3
3 Windows 8.1 の設定 ............................................................................................................................. 5
4 セキュリティ ........................................................................................................................................... 7
5 Windows 8.1 の便利操作・無料アプリ ................................................................................................ 8
6 Windows 8.1 トラブルシューティング・修復 ................................................................................... 11
7 旧パソコンからデータの引越し ............................................................................................................ 11
2014年7月2日
親鴨会関西支部
本資料で使用している製品名は、一般に各メーカーの商標、又は登録商標です。
1
1 Windows 8.1 の概要
1.1 Windows の変遷
Windows(OS)の基幹となる部分(カーネル)は Windows 2000 と XP で採用され
ていた NT5 カーネルに対し、Vista で新たに開発された Longhorn カーネルを
Windows 7・8も採用しています。
Windows 8 ではスタート画面で様々な情報・アプリケーションのタイルをタッチや
クリックで操作する画面が加わわりました。
Windows 8 からWindows 8.1Update へは無料でアップデートできます。
Windows 8はタブレットとパソコンの両方に対応を狙ったOSでタッチパネル向け
の新しいアプリ(ストアアプリ)を搭載しタイルの並んだスタート画面から操作する
ようになりました。一方 Windows 7 までのアプリ(Office 等従来のアプリ)はデ
スクトップの画面に切り替えて使うようになりました。
Windows 8 ではクラウドサービスとの連携・高速起動・セキュリティ強化等の改良
がありましたが、デスクトップでの操作・電源オフなどで不評があり順次改善され現
在は Windows 8.1 Update 版になっています。
1.2 Windows 8.1 の立ち上げ時の画面
Windows 8(8.1)では電源オン後サインインして最初に現れる画面はスマートフ
ォンのようなタイルが並んだスタート画面でしたが、Windows 8.1 Update では直
接初期設定でデスクトップの画面が開くように変更されました。
1.3 スタート画面
新しく導入されたスタート画面はストアアプリのタイ
ルが並んでおりタブレットと同じ感覚で操作できます。
タッチパネル操作をする場合はH/Wがタッチパネルに
対応している必要があります。デスクトップアプリのタ
イルも置けますが稼動すると画面は切り替わります。
1.4 デスクトップ画面
Windows 7 までのアプリが稼動します。
タッチパネル機能も使用できますが表示が小さいため
指では操作し辛いようです。
Windows
ME
Windows
2000
Windows
XP Windows
8
Windows
7 Windows
Vista
Windows
8.1
Windows
8.1
Update
2014 年 4 月 9 日
2
1.5 アプリ画面
従来のスタートボタン⇒「すべてのプログラム」に
相当しインストールされているアプリすべてが表
示されます。
コントロールパネル・タスクマネージャー等も表示
されています。
1.6 画面の切り替え
スタート画面・アプリ画面とデスクトップ画面の切り替えは Windows キーか
Windows ボタンのクリック(タップ)で行います。
スタート画面とアプリ画面間の切り替えは画面左下の矢印をクリックするか指で画
面を上下にスライドします。
1.7 チャーム
Windows 8 からチャームという機能が加わりました。「検索」・「共有」・「ス
タート」・「デバイス」・「設定」がありストアアプリに共通の機能を提供します。
「設定」にはコントロールパネルと共通する機能も多くあります。
ストアアプリの基本的な設定はほとんどチャームでできます。ストアアプリに
よって表示・設定項目は変わります。
1.8 マウス操作とタッチパネル操作
表示装置がタッチパネルに対応しているパソコンではタブレットと同じよう
に画面を指で操作することもできます
タップ : 項目を指先で軽くたたく
タップした項目を選択したりアクティブ化します。
マウスのクリックに相当します。
ダブルタップ : 項目をすばやく2回軽くたたく
マウスのダブルクリックに相当します。
長押し : 項目を指で約 1 秒押し続ける
状況に応じメニューが出たりタイルの移動・サイズ変更・ピン止め
に使用します。
マウスの右クリックに相当します。
スワイプ・スライド : 画面上で決まった方向になでる
スワイプは方向が合っていれば途中で指を離してもよい。画面の
移動に使用します。
スライドはスワイプと似ていますが最後まで指を離さずに行いま
す。マウスのドラッグに似た操作です。
3
ピンチイン・ピンチアウト(ストレッチ) : 2本の指
で画面上をなぞるように近づけたり遠ざけたりして表示の
大きさを変えます。
マウスでは画面右下隅の-マークをクリックします。
画面上でクリックすると元に戻ります。
画面端からスライド : 画面端から中央に向かいスライドする。
画面右端からスライドするとチャームが開きます。
画面左端からスライドすると直前に使用中のアプリが表示され
ます。画面左端から中央付近までスライドし U ターンして戻る
と稼働中のすべてのアプリが表示されます。デスクトップも1ア
プリとして表示されます。
マウスでは画面右上隅/右下隅のポイントが画面右端からスラ
イド、画面左上のポイントが画面左端からスライドに相当します。
2 Windows 8.1 の操作
2.1 サインイン・電源オフ(以降 Windows 8.1 Update も Windows 8.1 に含みます。)
Windows 8.1 にサインインする際は、「Microsoft アカウント」または「ローカ
ルアカウント」が必要になります。初回使用時に登録可能です。
「Microsoft アカウント」は、これまで「Windows Live ID」と呼ばれていたもの
で、ライブメール・OneDrive(旧名 SkyDrive)等と同じ ID・パスワードです。
Windows 8.1 に Microsoft アカウントでサインインすると、メール、カレンダー、
OneDrive などのサービスを、Windows 8.1 から利用できます。
「ローカルアカウント」とは、特定のパソコンにインストールされている Windows
8.1 を利用するためだけに利用できるアカウントです。Windows 8.1 を利用する
ことはできますが、ストアメールやカレンダー、OneDrive、Windows ストアなど
を利用する際には、Microsoft アカウントでサインインが必要です。
デスクトップ画面でのメール・インターネットなどの使用は可能です。
電源オフはスタート画面では右上のスイッチマークのボタンから行います。デスクト
ップの画面では画面左下隅を右クリック(タップは不可)し現れたメニューから「シ
ャットダウンまたはサインオフ」を選んで行います。チャームの設定から行うことも
できます。アカウント切り替え・ロック等はアカウント名をクリックで行います。
2.2 ストアアプリの起動・終了
スタート画面のタイルまたはアプリ画面のボタン(アイコン)をクリック/タップし
ます。又画面下のタスクバーにピン止めされている場合はそこをクリック/タップし
ても起動できます。タスクバーは画面下をポイントするとしばらくして表示されます。
スタート画面・タスクバーへのピン止めはタイル/アプリ画面のボタン(アイコン)
を右クリックし表示されるリストから選択します。タッチパネルではタイル/アプリ
画面のボタン(アイコン)を長押しし画面下に現れるアプリバーで選択します。
ストアアプリは全画面表示での稼動が基本ですが表示装置の大きさにより横に分割
して2個/3個のアプリを表示することもできます。
ストアアプリの画面上で右クリックすると画面下に各アプリに応じた操作のための
4
アプリバーが表示されます。タッチパネルでは画面下辺からスライドすると現れます。
アプリの終了は画面右上をポイントし現れる X マークをクリックします。画面上端か
ら画面下までドラッグ(スライド)でも終了できます。
2.3 デスクトップアプリの起動・終了
起動方法はストアアプリと同じで、起動するとデスクトップの画面に切り替わります。
デスクトップでの使用が多い場合はタスクバーに使用頻度の高いアプリをピン止め
しておけばパソコン立ち上げ後画面の切り替えをすることなく起動できます。
デスクトップもタッチパネル操作は可能ですが表示が小さく操作し辛いです。
終了は Window 右上の X マークをクリックします。
2.4 複数ストアアプリの起動・画面分割
ストアアプリは全画面表示で稼動しますが複数のストアアプリを稼動させる場合は
スタート/アプリ画面に戻り他のアプリを起動します。
複数アプリの分割表示は、マウス操作の場合の分割は
画面左上隅/下隅をポイントすると右図左のような表
示が出ます。左辺に沿って出ている矩形が稼動してい
るアプリに相当します。マウスポインターを左辺に沿
って下げ矩形のところに持っていくと右図右の画面に
変わります。分割で表示したい画面をドラッグで移動
し画面が分割したところでドロップします。分割され
る前にドロップしますと画面は全画面表示に切り替わ
ります。
タッチパネルの場合は画面左端からスライドすると直前に表示されていたアプリが
表示されます。画面が分割されたところで指を離します。他の稼動しているアプリを
分割で表示する場合は画面左端からスライドし U ターンして戻ると画面左に稼働中
のアプリが表示されますので希望のアプリをスライドし画面が分割されたところで
指を離します。中央のラインをドラッグすると分割比を変えることができます。
2.5 タイルの並べ替え・サイズ変更・ライブタイル・グループ名
タイルの並べ替えはマウスの場合はドラッグで移動します。タッチパネルの場合はタ
イルを長押しタイルの色が変化したらスライドします。
アプリ画面の並べ替えは画面左上方アプリ文字の右の並び順の文字をクリック(タッ
プ)して並び順を選択します。グループ単位での並べ替えになります。
タイルのサイズ変更はタイルを右クリックしリストから「タイルのサイズを変更する」
を選択して行います。タッチパネルではタイルを長押しするとタイルが選択されタイ
ルの右肩にチェックが付き画面下にアプリバーが現れます。アプリバーの「サイズを
変更する」で行います。
スタート画面のタイルは各アプリを現すイメージになっていますが、ニュース・天
気・メールなどのタイルはアプリに応じた内容をタイルに表示することができます。
サイズ変更と同じ方法で「ライブタイルをオンにする」をクリック(タップ)します。
タイルはグループ分けでき、各グループに名前をつけることができます。グループの
上方で右クリック後「グループ名を付ける」をクリックして名前を入力します。
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2.6 アプリのインストール・アンインストール
ストアアプリは全てストアアプリ内にあるストアからインストール(購入)します。
ストアに登録されているアプリは全て Microsoft でチェックされたものでウイルス
の危険はないとされています。
ストアではアプリ以外に商品の購入もできます。
Amazon や楽天などからの購入は先ず購入手続
きのアプリ(無料)をインストールしておきます。
書籍やゲーム等は無料で購入できるものもたくさ
んあります。上に表示されている「カテゴリー」
から商品を選択できます。有料商品を購入の場合
は初回に支払い手続きが必要です。
アンインストールはアプリの右クリックでメニュ
ーから選びます。チャームの「PC 設定」の「検索とアプリ」からもアンインストー
ルできます。
ストアアプリのストアはアンインストールできません。
デスクトップアプリは Windows 7 までと同じくコントロールパネルから行います。
3 Windows 8.1 の設定
3.1 起動時表示画面の変更
Windows 8.1 Update では通常サインイン後に表示される
画面はデスクトップになっています。サインイン後の画面をス
タート画面に変えることもできます。
デスクトップ画面下のタイトルバーの空白の部分で右クリッ
クしプロパティを選択します。表示されたプロパティの
Window で「ナビゲーション」タブを開きスタート画面欄の
「サインイン時または画面上の…」のチェックを外します。
3.2 その他の画面表示設定
先にスタート画面・アプリ画面とデスクトップ画面の切り替えは Windows キー(ボ
タン)のクリック(タップ)で行うと記しましたが、デスクトップ画面で Windows
キー(ボタン)をクリック(タップ)した時にスタート画面/アプリ画面のどちらに
替わるかの選択もできます。前項と同じプロパティ Window の「ナビゲーション」
タブスタート画面欄の「Windows ロゴキーを押したときに…」にチェックを付け「ス
タート下面への移動時に…」のチェックを外すとスタート画面に移動します。「スタ
ート下面への移動時に…」にチェックを付けるとアプリ画面に移動します。
同じ「ナビゲーション」タブのスタート画面欄でスタート画面にデスクトップの画面
を表示することもできます。
又「タスクバー」タブではストアアプリをタスクバーに表示する設定もできます。
3.3 チャーム
従来の Windows では個々のアプリが備えるメニューで全ての操作ができましたが、
Windows 8の新しいユーザーインターフェイス(UI)としてチャームができました。
チャームでは各アプリ共通の基本機能の「検索」・「共有」・「スタート」・「デバイス」・
「設定」を提供します。
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検索 : 各アプリに含まれるデータだけでなく設定内容・インターネットなど
の検索も行います。検索範囲を選択もできます。
共有 : データやファイルの送信やアップロードができます。表示している写
真や開いている Web ページを送信・Twitter に投稿もできます。
スタート: Windows ボタン
デバイス : 周辺機器の一覧が表示されます。各アプリからの印刷や画面をプ
ロジェクターに出力等で使用します。
設定 : 設定チャームは上下 2 つに分かれており、上半分はアプリの設定で下
のエリアは Windows 関係の設定を行います。
Wi-Fi(LAN)無線接続・音量設定・ソフトキーボードの設定・表示はここで行
います。詳細な設定は右下の「PC 設定の変更」で行います。(事項参照)
3.4 PC 設定の変更
PC 設定の変更には下記の設定項目があります。
PC とデバイス : PC 情報・電源・ロック画面・マウス等の設定。
アカウント : アカウント管理・サインイン方法設定等。
OneDrive(SkyDrive) : ファイルの保存・同期設定等。
検索とアプリ : 検索設定・ストアアプリのアンインストール等。
プライバシー : 位置情報・Webカメラの設定等。
ネットワーク : LAN・ホームグループ・機内モードの設定等。
時刻と言語 : 地域・時刻・言語選択等。
簡単操作 : 障害がある方のための読上げ・画面拡大等の設定
保守と管理 : Windows Update・ファイルバックアップ・システム回復(リ
カバリー)を行います。
3.5 パスワードの入力方法を変更
Windows 8 から従来のパスワード以外にピクチャーパスワード・PIN(Personal
Identification Number)と呼ばれる 4 桁数字の暗証番号でサインイン可能になりま
した。
チャームの「PC 設定」⇒「アカウント」⇒「サインインオプション」でパスワード
の変更や入力設定ができます。
ピクチャーパスワードの追加を選ぶと最初にパ
スワードの入力が要求される。次に使用する画像
を選び画像の上で「円」「直線」「タップ」のいず
れかで 3 つの動作を順番に行う。この動作を2回
繰り返して認識されたら設定完了です。マウスで
の操作も可能です。元のパスワードもサインイン
画面を切り替えれば使用可能です。
PIN も PIN の追加から設定可能です。
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3.6 無線(Wi-Fi)設定
チャームの「設定」を開くと下のエリアに 6 個のボタンがあります。左
上にある電波マークが無線接続のボタンです。
開くと右図の表示になります。上方に機内モードオン/オフのスイッチ
があります。
下のエリアで Wi-Fi 接続できます。表示されている中から使用している
ルーターの電波マークを選択し「接続」をクリックしパスワードを入力
します。
3.7 Windows Update
Windows 8は 1年半足らずの間にWindows 8.1⇒Windows 8.1 Update と 2回
の改良版が出ました。アップデートは無料で行えます。
Windows 8からWindows 8.1へのアップデートはWindows 8で最新レベルまで
アップデート後可能になります。チャームの「設定」⇒「PC 設定の変更」から行い
ますが Windows 8 の場合 Windows Update は「PC設定の変更」のすぐ下の項目
にあります。Windows 8 のアップデートが終わるとストアアプリのストアに
Windows 8.1 へアップデート(アップグレイド)のためのボタンが現れます。
Windows 8.1 から Windows 8.1 Update へのアップデートはチャームの「設定」
⇒「PC 設定の変更」から行えますが、ネットにつながっていればセットした設定時
間にアップデートされます。Windows 8(8.1・8.1 Update)は既定で自動アップ
デートの設定になっています。再起動が必要な場合も Windows 7 までの吹き出しの
ような表示は出ません。
再起動が必要なアップデートが行われ再起動なしに3日たつと自動的に再起動して
アップデートを完了します。自動的に再起動する 15 分前にカウントダウンの表示が
出ます。
4 セキュリティ
ストアアプリはストアから Microsoft で検証済みのアプリしかインストールできま
せんのでセキュリティアプリでの保護はされていません。
デスクトップアプリは既定のディフェンダー(Defender)で保護されています。
Windows 7 までの Security Essentials に相当します。ウイルス検出・駆除に関し
ては市販のセキュリティソフトとかわらないレベルまで性能向上していますが迷惑
メール対策・URL フィルタリングなどは備えていません。
更新・設定内容はアプリ画面にある Windows Defender で確認できます。
Windows 8 で新たにセキュリティ機能もあります。
Smart Screen : ファイルのダウンロード時に怪しいと判断されたら実効が
阻止されリアルタイムに Microsoft のサーバーに問い合わせが行きます。信頼で
きないと判断されたら警告画面が出て実行が阻止されます。
セキュアブート・ELAM : パソコンの電源をオンにしてウイルス対策ソフト
が起動するまでは Windows は無防備です。セキュアブートでブートローダー読
み込み前に Microsoft 発行のデジタル証明書をチェックします。又、ELMA は各
種ドライバーに先駆けてウイルス対策ソフトを起動させます。
ELMA(Early Launch Anti-Malware)
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5 Windows 8.1 の便利操作・無料アプリ
5.1 デスクトップ画面に言語バーを表示
文字入力で入力モード・変換モードの確認や単語登録で言語バーを使うことがありま
すが、既定では言語バーは表示されていません。下記の手順で表示します。
コントロールパネルからの「時計、言語、および地域」⇒「言語」⇒「詳細設定」と
開き入力方式の切り替え欄の「使用可能な場合にデスクトップ言語バーを使用する」
にチェックを付け保存します。
5.2 デスクトップにアイコン表示
デスクトップにはゴミ箱のアイコンしか表示されていません。他のアイコンの表示は
デスクトップ画面で右クリックし「個人設定」⇒「デスクトップのアイコン変更」⇒
「デスクトップのアイコン設定」で表示するアイコンを選択します。
デスクトップで稼動するアプリをデスクトップに表示するにはアプリ画面/スター
ト画面で該当アプリを右クリックしリストから「ファイルの場所を開く」をクリック
するとデスクトップ画面で該当アプリがあるフォルダーが開きます。フォルダー内の
該当アイコンを右クリックでデスクトップ上にドラッグしメニューから「ショートカ
ットを個々に作成」を選択します。
5.3 ストアアプリの IME
Windows 8.1の日本語入力はMicrosoft IMEが標準ですがストアアプリとデスクト
ップアプリでは IME の設定が別になっています。
ストアアプリの IME 設定はチャームの「PC 設定」⇒「時刻と言語」⇒「地域と言語」
で言語欄の日本語を選択します。下に表示される「オプション」を開き、さらにキー
ボード欄の「Microsoft IME」の「オプション」を開くと学習のオン/オフ・単語の
登録などができます。
5.4 OneDrive
Windows 8.1 には Microsoft のオンラインストレージサー
ビス「OneDrive」が組み込まれています。
チャームの「PC 設定」⇒「OneDrive」を開き新規作成の文
書や撮影写真を自動的に OneDrive に保存する設定が可能で
す。Officeアプリで作製したファイルの保存場所もOneDrive
が規定の場所になっています。ほかのパソコンやスマートフォ
ン等と簡単にファイルや写真を共有できます。ファイルのバッ
クアップにも使用でき無料で 7GB まで使用できます。
アップロード等の操作はデスクトップ画面で行うのが簡単です。エクスプローラーの
ナビゲーションウインドウの OneDrive を選ぶと OneDrive のフォルダーやファイ
ルが表示されます。ドラッグ操作でファイルを出し入れするとサーバーと同期してく
れます。
ストアアプリの OneDrive では左上の V マークをクリック(タップ)すると
OneDrive と PCを切り替えることができます。
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OneDrive はファイルの保存だけでなくパソコンの設定も
OneDrive 経由で同期できます。
設定を同期することにより同じ Microsoft アカウントでサ
インインした Windows 8.1 パソコンが同じ設定になりま
す。
5.5 2 種類の Internet Explorer
Windows 8.1 に標準でついている Web ブラウザーはストアアプリ仕様の Internet
Explorer(IE)とデスクトップ用がありどちらもバージョン 11 になっています。
ストアアプリ版 IE は使い勝手が異なり他のストアアプリと同様にアプリバーを開い
て操作するのが基本です。戻る/進むはアプリバーの両端の矢印で行います。新しい
タブは+マークから開きます。各ページのタブは右クリック(画面下からスライド)
で下方に表示されます。
5.6 ストア便利アプリ(無料)
Digital Live Tile Clock : スタート画面にはカレンダーアプリで日付表示は
できますが時刻表示はありません。異なるタイムゾーンの時刻を 3 箇所まで表示
できます。ストアを開いて画面右上検索で「Digital」と入力すると出てきます。
G ガイドテレビ番組表 : エリアごとにテレビ番組表を閲覧できます。注目番
組の詳細表示のほか人名・キーワードで番組検索ができます。「G ガイドテレビ」
で検索できます。
Windows お役立ち記事リンク : 導入・基本操作からトラブルシューティン
グまでの情報が Q&A 形式で記載されています。最近のアップデートはありませ
んが Microsoft からの直接の返答が掲載されています。
Google Search : Google にサインインすれば Gmail・Google マップ・
Google ドライブ等を閲覧できます。検索も可能です。Google で検索できます。
Super Photo Free : デスクトップアプリには無料の写真加工アプリが数種
公開されていますが、ストアアプリではこのアプリがよいようです。エフェクト
を指定してから写真を選択するだけで加工できます。ステンドグラス風や壁画風
等に加工できます。
書籍 : 源氏物語から夏目漱石・芥川龍之介・ハーレクインまで無料でダウロ
ードできる書籍がたくさんあります。
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5.7 Windows 8.1 のショートカットキー
マウスとキーボードを併用すると操作を速く行うことができます。Windows 8 では
スタート画面・アプリ画面が増えたため新たなショートカットキーができました。
ショートカットキー 動作
[Windows]+[C] チャームを開く
[Windows]+[F] 検索チャームを開きファイルを検索
[Windows]+[Q] 検索チャームを開きアプリを検索
[Windows]+[W] 検索チャームを開き設定を検索
[Windows]+[H] 共有チャームを開く
[Windows]+[I] 設定チャームを開く
[Windows]+[K] デバイスチャームを開く
[Windows]+[D] デスクトップ画面を開く
[Windows]+[O] 画面の向きを固定(タブレット向け)
[Windows]+[X] クイックリンクメニューを開く
[Windows]+[Z] ストアアプリ利用時にアプリバーを開く
[Windows]+[Tab] ストアアプリの表示を切り替える
[Windows]+[L,] ロック
[Windows]+[P] マルチスクリーンの設定
[Windows]+[Prt Scr] 画面をコピーしてピクチャーのスクリーンショットに保存
[Windows]+[,] アプリを一時非表示にしてデスクトップ画面を表示
[Windows]+[←]/[→] ストアアプリで全画面表示から分割表示へ
[Alt]+[Tab] デスクトップを含めて画面の切り替え
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6 Windows 8.1 トラブルシューティング・修復
6.1 PC リフレッシュ・初期化
電源オフボタンで「Shift」キーを押したまま「再起動」をクリックしオプションの
選択から「トラブルシューティング」に進むと「PC リフレッシュ」・「初期化」がで
きます。
「詳細オプション」を選択するとさらに詳細な回復・修復ができます。イメージバッ
クアップファイルを使っての回復・コマンドプロンプト画面を表示、「スタートアッ
プ設定」ではセーフモードでの起動もできます。
6.2 バックアップと復元
Windowsが起動しなくなった時にシステム全体のバックアップがあれば環境をその
まま復旧できます。
コントロールパネルの「システムとセキュリティ」⇒「ファイル履歴でファイルのバ
ックアップコピーを保存」と開き「ファイル履歴」の画面左下「システムイメージの
バックアップ」から行います。
7 旧パソコンからデータの引越し
7.1 ファイルコピーで引越し可能なもの
「ドキュメント」・「ピクチャー
」等のフォルダーにある文書・写真・音楽等
7.2 使用ソフトに登録されエクスポート・インポートが必要なもの
メールデータ・アドレス帳・お気に入り・IME ユーザー辞書
7.3 引越しツール
Windows には新旧パソコンでデータを移行する「転送ツール」というソフトが付属
していますが、Windows 8.1 の転送ツールは Windows 7 のみ対象で、XP と Vista
は対象外になっています。
市販の引越しソフトやメーカーによっては引越しソフトがプリインストールされた
ものもあります。移行できるデータの内容はメーカーによって異なります。
移行の方法にはネットワーク経由・ケーブル直接接続(クロスケーブルが必要)・外
付ディスクなどがありますが、外付ディスクが比較的便利です。
出展 : 日経パソコン(2013 年~2014 年)
日経 PC21 2014 年 7 月号