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一定の耐震性が あると判断 耐震照査を実施する手順は、レベル2地震動に対する検討が必要となる重要度区分AA種については、以 下のフロー図(案)により検討。 重要度区分 AA簡易ニューマークDによる検討 液状化の検討 (F 値法による判定) 対策工の検討 値が1以上 堤体基礎又は堤体材料に 液状化の可能性なし (粒度分布やN値等から判定) Yes 沈下量が許容値以内 Yes Yes Yes No No No ○堤体の安定 ○液状化 19 対策工の検討 Yes レベル1地震動に関する検討 (堤体+基礎地盤) レベル2地震動に関する検討 (4) ため池版のレベル2地震動に対する評価手法の確立(イメージ)

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Page 1: Yes No 堤体の安定 液状化 Yes Yes No No Yes...一定の耐震性が あると判断 耐震照査を実施する手順は、レベル2地震動に対する検討が必要となる重要度区分AA種については、以

一定の耐震性があると判断

○ 耐震照査を実施する手順は、レベル2地震動に対する検討が必要となる重要度区分AA種については、以下のフロー図(案)により検討。

重要度区分 AA種

簡易ニューマークD法による検討

液状化の検討(FL値法による判定)

対策工の検討

FL値が1以上

堤体基礎又は堤体材料に液状化の可能性なし

(粒度分布やN値等から判定)

Yes

沈下量が許容値以内Yes Yes

Yes

No

No No

○堤体の安定 ○液状化

19

対策工の検討Yes

レベル1地震動に関する検討

(堤体+基礎地盤)

レベル2地震動に関する検討

(4) ため池版のレベル2地震動に対する評価手法の確立(イメージ)

Page 2: Yes No 堤体の安定 液状化 Yes Yes No No Yes...一定の耐震性が あると判断 耐震照査を実施する手順は、レベル2地震動に対する検討が必要となる重要度区分AA種については、以

(5) 検討状況

①詳細ニューマークD法の確立・室内模型実験の実施

○ 詳細ニューマークD法の計算結果と模型実験で得られた変形モデルを比較検証し、照査手法の妥当性を検証。

○ 既に、震動台実験と動的遠心場振動実験を実施済み。

○ 今年度中に、詳細ニューマークD法の計算結果と変形挙動モデルを比較検証作業中。

○ さらに、中越沖地震、東北地方・太平洋沖地震時の被災ため池の状況と計算結果を比較し、適用性の検証作業中。

○ 今年度中の、詳細ニューマークD法の確立を目指している。

○ 検討項目①詳細ニューマークD法の確立②簡易ニューマークD法の確立③液状化照査手法の確立

比較検証

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模型震動台 遠心載荷装置 加振装置

Page 3: Yes No 堤体の安定 液状化 Yes Yes No No Yes...一定の耐震性が あると判断 耐震照査を実施する手順は、レベル2地震動に対する検討が必要となる重要度区分AA種については、以

②簡易ニューマークD法の確立○ 様々なため池堤体の土質試験の結果を基に、

堤体土の強度の低下モデル「標準劣化モデル」の構築を目指す。

○ これにより、長時間の地震動による堤体土の強度の低下の特性を把握するために必要となる「繰返し三軸圧縮試験+単調載荷試験」など、高額な調査の省略を目指す。

○ 平成25年度は、全国で実施されているため池の耐震照査で採取・調査された繰り返し三軸試験の結果・データの提供を依頼・収集中。

○ 現時点で、全国で80件のデータを収集予定。

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標準劣化モデルのイメージ

③液状化照査手法の確立○ レベル2地震動の液状化強度比の算出に使用する設計水平震度の設定を目指す。

○ 平成25年度は、液状化に関する検討手法の事例収集を進めるとともに、ため池への適用にかかる問題点の抽出。

○ 現時点で、ため池の液状化に関する検討を実施している愛知県、大阪府及び香川県の事例について収集済み。

○ 各府県で実施している検討内容を参考にレベル2地震動の検討手法について検討。

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3 設計指針利用者の要望などの反映

○ 検討にあたっては、本指針が主として地方公共団体に活用されている実態を踏まえ、国及び民間企業の関係者を含む全国の要望を収集するとともに、農村工学研究所などの新技術を収集。

○ これらについて、全国での施工実績等も参考に、指針への反映を検討。

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利用者へのアンケート調査の結果により、以下のとおり要望項目が寄せられた。

項目 対象 内容

記載内容の充実

設計

標準断面の充実

ドレーン設計の充実

基礎地盤線の定義

法面保護工の充実

洪水吐形式の選定方法の充実

底樋設計の充実

底樋地盤設計の充実

底樋止水壁設計の充実

環境配慮事例の充実

施工施工手法の充実

品質管理の充実

新技術

調査 現場での堤体物質測定技術の反映

参考資料

遮水シート工法

堆積土固化処理

新技術・補修・補強工法

ソフト対策 設計 ハザードマップの作成事例の充実

維持管理の追加 追加 維持管理対応

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これらの要望に対しては、以下の方針に則り、指針への反映を検討。

1)堤体保護工については、施工実績を踏まえ、施工性、経済性などを考慮しつつ、工法の選定について記載追加を検討。

2)洪水吐の設計に当たって、ため池流域の開発に伴い、流出率が変化し、設計洪水量の増大が見られる場合があるが、洪水吐は事業費に占める割合が大きいため、形式選定の考え方を検討。

3)環境との調和への配慮については、前回改定で追加後、具体的事例やその効果の整理が進んだものについて、効果的と考えられる事例等の追加を検討。

4)農村工学研究所で開発を進めている、現場でため池の物理特性を調査する技術の採用を検討。

5)前回改定で事例を追加した施工に関する新技術について、実績などを踏まえ、標準的な仕様や留意点などを追加。

6)ソフト対策として、ハザードマップの先行作成事例などを収集し、事例の追加等を検討。

7)維持管理に関する項目の追加を検討。

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Page 6: Yes No 堤体の安定 液状化 Yes Yes No No Yes...一定の耐震性が あると判断 耐震照査を実施する手順は、レベル2地震動に対する検討が必要となる重要度区分AA種については、以

○上流法面の保護工の設計の充実

○ 各種の上流法面保護工法について列挙し、標準的な断面図を記載。

○ 上流法面の保護工法は捨石、石張り、コンクリートブロック張等を記載。

○ 上流法面の保護工法の選定方法について記載(堤体材料の性質、施工性や経済性等を考慮)。

○ 現行の設計指針に示されていない工法(コンクリートブロックマット、透水コンクリート等)の追加。

○コンクリートブロックマット

○透水コンクリート

・多数のコンクリート製のブロックをシートに一体化したもの。

・これを盛土法面等に直接敷設することにより、土壌表面の侵食防止。

・透水性のコンクリートを用いた法面保護工法。

・透水性があり、残留間隙水圧の発生も抑制。

【参考】改定項目案事例①24

コンクリートブロックマット施工事例

透水コンクリート施工事例

【現 行】

【改定方針】

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○新技術の導入(調査関係)

○ 現場で結果を算出できる「孔内回転せん断試験(BSTゾンデ)」を設計指針へ導入。

○ この方法は、深度やN値が大きい場合は使用できないが、低コストかつ簡便で、現行の方法と同等の結果が得られる。

○ ボーリングを行い、コアを用いた室内試験(三軸圧縮試験)により物性値(c:粘着力、φ:内部摩擦角)を算出。

【改定方針】

盛土斜面における調査概要

せん断刃付きバルーン

○孔内回転せん断試験の概要・盛土内でせん断刃付きのバルーンを膨張させて回転させる時のトルクを測定することにより、安定計算に必要な物性値(c、φ)を算出する方法。

ため池における調査状況

【参考】改定項目案事例➁

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【現 行】

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【参考】改定項目案事例③

○環境配慮対策の充実

○ 鳥類や魚類への生息環境への配慮、生態系と安全面に配慮した護岸等の事例を紹介。

○ 近年の施工実績や新工法を取り入れて、事例を充実。

○ 生態系や景観に配慮した取り組みについて情報収集。

魚巣ブロック設置事例親水施設整備事例

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【現 行】

【改定方針】