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4 月 1 日(水)
伊藤隆敏
New York vs. Tokyo: 東京の状況は悪くない
何回か報告したことのある、感染者数の東京・NY 比較です。
NY 州は、233 人に一人が感染。(マンハッタン島では、235 人に一人が感染。)
東京都は、23,547 人に一人が感染。ちょうど NY の 100 倍である。
東京ではまだまだ、知り合いでコロナに感染した、というケースは少ないかもしれない。
自分には無関係のように感じている人はまだ多い。ようやく、芸能人や野球選手の感染が確
認されて大きなニュースになって、緊張感が出てきたようだ。
感染者が 100 人を超えてからの増加のスピードは、東京で 12%、NY で 30%のペース。や
はりなぜか、東京の感染者数の増加は抑えられている。これが、「ギリギリ踏みとどまって
いる」、「緊急事態宣言を出す状況にはない」という判断につながるのであろう。
しかし、このまま(増加率 12%)で持ちこたえるだけで大丈夫なのだろうか。このまま
感染者数
累積 一万人当たり ○○人に一人
NY州 83,712 42.84 233
NY市 44,915 52.53 190
マンハッタン 6,960 42.48 235
東京都 587 0.42 23,547
4 月 1 日現在
でいくということは、何カ月もこのままの状態が続くということなので、それは、短期的に
は経済との「バランス」をとった結果かもしれないが、⾧期的にはやはり経済的コストは高
くなる。東京でも医療崩壊が起きる前に、ニューヨーク並みの強い措置をとって、爆発的感
染拡大を断固として防ぐというのも、短期的には経済コストは高いかもしれないが、⾧期的
には安くつくかもしれない。
ロックダウン=首都封鎖?
日本の今日のニュースでは、緊急事態宣言を出すと首都封鎖になる、そうすると甚大な経
済コストがかかる、というような報道がある。
NY では、比較的短時間のうちに、次々と規制が強化されていったので印象は、すぐにロ
ックダウンになったかの印象があるかもしれないが、実は、いろいろな段階を踏んでいた。
ニューヨークの過去 3 週間の動きを振り返ってみよう。最初に大学が遠隔授業(Zoom)に
移行した。当初は研究室への出入りは可能だった。そのつぎに 500 人以上の集会が禁止さ
れ、ブロードウェイのミュージカル、オペラ、カーネギーコンサートが中止になった。それ
から数日して、レストランとバーが閉鎖となる。テイクアウトとデリバリーは許されている
ので、有名レストランもテイクアウトとデリバリーに転換するところが出てきた。50 人以
上の集会禁止と厳しくなり、理髪店・美容室、ネイルサロン、なども濃厚接触なので閉鎖。
会社の勤務は、はじめは、50%出社まで OK, 数日して 25%そして、最後に 0%となった。
大学ももちろん建物が閉鎖。個人も自宅にとどまるように(Stay-at-home)という命令がで
た。いま外出がみとめられているのは、医療関係者、警察官、消防、食料品店の関係者だけ。
一般人は、食料品店と薬局への買い物、健康維持のための散歩、ジョギングだけ。買い物や
散歩でも、他人との距離を6フィート(1.8 メートル)とるようにと言われている。Social
distancing である。歩道ですれ違う時も、左右にわかれて、6フィート間隔をとるようにし
ている。市内バス、地下鉄、タクシーはまだ走っている。空港も開いている(フライトのキ
ャンセルは多数)、⾧距離バス、鉄道も走っている。これら交通機関が止まれば、本当のロ
ックダウンとなる。NY ではわれわれはまだ、NY がロックダウンとは言っていない。マン
ハッタン島が「封鎖」されたわけではないから。武漢、イタリア北部、パリなどはたしかに
公共交通機関も止まって、NY よりも厳しい、これこそロックダウンといえる。安倍総理が、
「フランスのようなロックダウンはできない」といったのは、そういう意味だ。でも、ニュ
ーヨーク並みなら、東京でもできるのではないか。むしろ望ましいかもしれない。しかも、
パニックを防ぐため、段階的にきびしくしていくことが望ましい。だから、緊急事態宣言を
しても、すぐには最大級のロックダウンに行く必要はない。宣言をして、いろいろなオプシ
ョンを手に入れることが重要ではないか。
なぜ検査数が増えないのか?
相変わらず日本の検査数は少ない。なぜか。最初はオリンピックが中止に追い込まれない
ため検査せず感染者数を抑えている、というまことしやかな「噂」があったが、オリンピッ
クが延期されたいま、説明にはならない。もう一つの有力な説は、検査数を増やして、陽性
の人の数が飛躍的に増えると、入院させるだけのキャパシティーがないから、というものだ。
陽性の感染者でも、8 割は症状が軽いか、全くなく、元気なまま回復して陰性になるが、陽
性と判定されると、指定感染症のために必ず隔離入院させなくてはいけない、そのためベッ
ド数が足りなくなり、医療崩壊が起きる。そこで、確認される感染者数が増えないように、
そもそも検査をしない。こういう説だ。しかし、陽性でも症状がなければ、自宅待機、ある
いは指定場所(ホテルを政府が借り上げ、など)にとどまってもらうように、法律(解釈)
を変えれば良い。今日のニュースでは、厚労省は「退院の基準を見直す」検討をする、とい
う。なるほど、いったん入院させれば、法律違反にはならない。症状がなければ、2 週間を
またず帰宅をゆるせばベッドは空く。なるほど、よく考えたものだ。しかし、そもそも入院
ではなく、ホテルを借り上げて、そこに収容できないのか。ホテルに隔離を入院と呼べばよ
いだけだ。
休校はなんのためか?
都立高校が、授業開始を大型連休明けまで延期することになった。区立の小学校、中学校
も同様の措置となる可能性が高い。問題は、いまから一カ月の休みの時間をどう使うかだ。
なにも準備せずに、授業開始がもし、更に先延ばしになったらどうするのだろう。
この 1 カ月の休校は、遠隔授業を可能とする時間、として使わなくては将来困ったこと
になるかもしれない。先生にも習熟してもらう必要がある。生徒の家庭に Wi−Fi がなくて
はいけない、生徒がパソコンかタッチパッドを所有していなくてはいけない。そこを迅速に
手当てするためにこの 1 カ月を使うべきだろう。
本日は Zoom で授業
今日は、Zoom で授業。Discussion を中心とした。授業の開始時は、設定として、全員
を Mute、Video off になっている。まず Video を On にして、授業開始の挨拶(手を振
る)をして、Discussion に入る。こちらから質問をして、答える学生は、 を上げる。こ
ちらから指名して、指名された学生が Unmute して発言する。発言が終われば再び Mute
に戻る。これを繰り返す。これは、ほぼ今では、推奨されるスタイルとして、教員には共
有された。プレゼンの部は、こちらのパワーポイントを画面共有して説明していく。これ
は、教室でスクリーンに投影して行う授業をほぼ同じだが、プレゼンの最中に学生の表情
が見えないのが、難点だ。またプレゼンをしながら、 や Chat box を見るのは困難。プ
レゼンと Discussion を同時に行うのには難がある。END