1.はじめに - town.komono.mie.jp · 1.はじめに 4 1-3 都市づくりの現状と課題...

13
������ 1 ������ 1-1 ����������� 1-1-1 ����� �������������������� ���������������������������������������� ����������������������������������������� ������������������ ���������������������������������������� ������������������������������������������ ������������������������������������� ���������������������������������������� ����������������������������������������� �������� 1-1-2 ��������� ������� ���������������� 18 ����������������������� ������������������������������������������ ���������������������������������� ���������������������������������������� ����������������������������������������� ������������ � 1-1 �������������� ������� ������������ 菰野町都市マスタープラン ���������������������� ������� ����� ��������������

Upload: others

Post on 06-Jun-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 1.はじめに - town.komono.mie.jp · 1.はじめに 4 1-3 都市づくりの現状と課題 1-3-1 位置 本町は三重県の北西部に位置し、面積107.28km2、西は滋

1.はじめに

1

1.はじめに

1-1 都市マスタープランとは

1-1-1 目的と役割

(1)都市マスタープラン策定の目的と役割

都市マスタープランとは、本町の現状やまちづくりの課題、住民意向などを踏まえて、町

域全体及び各地域の将来のあるべき姿を示すとともに、その実現に向けて都市づくりや地域

づくりの基本的な方針を示すものです。

都市マスタープランは、住民参加によって策定し、創意工夫に富んだ「本町の望ましい将

来像」を住民と行政が共有することによって、まちづくりへの住民の理解を深めるとともに、

その共通の目標に向かって協働でまちづくりに取り組むことを目的としています。

また、都市マスタープランは、個々の計画相互の整合性を図るとともに、都市づくりを行

う際の具体的な施策・事業である都市計画やまちづくりに関する個別計画の根拠となる役割

を担っています。

1-1-2 位置づけと計画期間

(1)位置づけ

都市マスタープランは都市計画法第18条の2に示される「市町村の都市計画に関する基本

的な方針」を指すものであり、「菰野町総合計画」ならびに「三重県都市マスタープラン(都

市計画区域の整備、開発及び保全の方針)」の内容に即して定められます。

なお、本町では一部地域が都市計画区域外となっていますが、町全域をひとつのまちづく

りの単位と考えているため、都市計画区域外についても区域内と同様の方法でまちづくりの

方向について検討します。

図1-1 都市マスタープランの位置づけ

菰野町総合計画

整備、開発及び保全の方針

菰野町都市マスタープラン (都市計画に関する基本的方針)

菰野町が定める都市計画

住民意見の反映

住民に公表

(三重県都市マスタープラン)

Page 2: 1.はじめに - town.komono.mie.jp · 1.はじめに 4 1-3 都市づくりの現状と課題 1-3-1 位置 本町は三重県の北西部に位置し、面積107.28km2、西は滋

1.はじめに

2

(2)計画期間

都市マスタープランは計画実施年次を平成21年とし、概ね20年後の望ましい都市の姿を

見据えた上で、約10年後の平成32年を目標年次とします。ただし、社会情勢の変化や各種

計画の変更が生じた際は、必要に応じて計画の見直しを行います。

1-1-3 都市マスタープランの構成

菰野町都市マスタープランは、まず、町全体のまちづくりを示す全体構想を定め、それを

受けて、各地域のまちづくりの方針を示す地域別構想について整理しています。

平成42年 (2030年)

平成21年 (2009年)

平成32年 (2020年)

計画実施年次 目標年次

菰野町都市 マスタープラン

望ましい都市の姿

図1-2 都市マスタープランの計画期間

図1-3 都市マスタープランの構成

1.はじめに

1-1.都市マスタープランとは

1-2.見直しの背景

1-3.都市づくりの現状と課題

2.都市づくりの基本的な方針

2-1.都市づくりの基本方針

2-2.将来都市構造

2-3.将来フレーム

2-4.分野別の基本方針

3.都市づくりの実現に向けて

3-1.協働のまちづくり

3-2.都市づくりの推進

4.地域づくりの基本的な方針

4-1.地域区分の設定

4-2.菰野地域

4-3.鵜川原地域

4-4.千種地域

4-5.朝上地域

4-6.竹永地域

Ⅰ.全体構想 Ⅱ.地域別構想

Page 3: 1.はじめに - town.komono.mie.jp · 1.はじめに 4 1-3 都市づくりの現状と課題 1-3-1 位置 本町は三重県の北西部に位置し、面積107.28km2、西は滋

1.はじめに

3

1-2 見直しの背景

1-2-1 見直しの背景

菰野町都市計画マスタープランは、平成10年9月に策定し、その後約10年が経過する中、

町を取り巻く情勢は、人口の伸び悩みや少子高齢化の進展、環境問題への関心の高まりなど、

これまでの拡大発展型から安定成熟型へと変化しています。また、新名神高速道路の整備進

捗の遅れによる土地利用計画などに影響がでてきています。さらに、都市マスタープランの

根拠となる都市計画法も、このような都市を取り巻く情勢変化を背景に改正されています。

そのような社会情勢の変化を受け、現行計画で示している土地利用の方針を現状と照らし

合わせて精査し、継続するべきものについては内容をどのようにするのか、また、現状及び

将来需要を見越して、今後のまちづくりの「新たな道しるべ」となるように改訂を行うこと

とします。

Page 4: 1.はじめに - town.komono.mie.jp · 1.はじめに 4 1-3 都市づくりの現状と課題 1-3-1 位置 本町は三重県の北西部に位置し、面積107.28km2、西は滋

1.はじめに

4

1-3 都市づくりの現状と課題

1-3-1 位置

本町は三重県の北西部に位置し、面積107.28km2、西は滋

賀県、北はいなべ市、東と南は四日市市に接しています。ま

た、名古屋市中心街へは40kmの位置にあります。

本町は、三重県において北勢地域と呼ばれる地域にあり、

四日市市、菰野町、朝日町、川越町の1市3町で構成される

「四日市都市計画区域」に属します。

四日市都市計画区域は、県内最大の産業集積地域であると

ともに最大の都市圏であり、都市機能が集積し、県北部の中

で中心的役割を担っています。

1-3-2 自然条件

(1)地形

菰野町の地形は、西から「山地-台地・低地」となっており、西側の山地は標高1,000m以

上の山々が連なり、急斜面が形成されています。

台地・低地については、朝明川、海蔵川、三滝川が作った河成低地が鈴鹿山麓に広がって

います。

(2)気象

菰野町の気候は比較的温暖で、年間平均気温が15.1℃、最高平均気温が25.1℃、最低平均

気温が6.7℃となっています。また、最高気温は37.3℃(8月)、最低気温は-4.3℃(2月)

となっています。

年間総降水量は2238.5m/m、年間降水日数は147日、一日最大降水量は212.5 m/m(6月)

となっています。また、月別の総降水量が最も多いのは6月で377.5m/mとなっています。(出

典:平成19年度 菰野町町勢要覧 「気温と降水量/平成18年」)

1-3-3 歴史的条件

(1)都市の沿革

昭和3年に町政に移行し、昭和31年9月30日に鵜川原村、竹永村と合併しました。翌32

年1月15日には、朝明村(朝上村と千種村が昭和30年4月1日に合併)と合併し、現在の

菰野町となりました。

図1-4 三重県における菰野町の位置

四日市市

菰野町

Page 5: 1.はじめに - town.komono.mie.jp · 1.はじめに 4 1-3 都市づくりの現状と課題 1-3-1 位置 本町は三重県の北西部に位置し、面積107.28km2、西は滋

1.はじめに

5

1-3-4 社会条件

(1)人口・世帯数

①人口・世帯数

人口・世帯数は、平成20年7月末現在で、人口40,666人・世帯数14,430世帯となって

おり、昭和35年からみると人口はほぼ2倍となっています。

世帯人員においては、人口とは逆に一貫して減少傾向を示しており、核家族化、小世帯化

が進んでいると考えられます。

また、人口は平成17年度まで順調に増加を示しているものの、平成22年度以降は鈍化し、

平成27年をピークとして停滞・減少の傾向が推測されます。(国立社会保障・人口問題研究

所による)

②三階層別人口

年少人口は、昭和40年以降増加傾向を示

していましたが、昭和55年以降減少に転じ、

平成7年から平成12年は増加し、その後再

び減少に転じています。

生産年齢人口は増加を示していましたが、

平成12年から平成17年にかけてわずかな

がら減少しています。

老年人口は一貫して増加しており、平成

7年までは年少人口を下回っていましたが、

平成12年からは年少人口を上回り、急速に

高齢化が進んでいることが伺えます。

③地域別人口

平成2年から平成19年の地域別人口では、菰野地域、朝上地域、竹永地域で増加を示し、

鵜川原地域、千種地域ではほぼ横ばいとなっています。

また、同期間の増加割合では、竹永地域が67.2%増、朝上地域が44.9%増、菰野地域が

19.8%増、鵜川原地域が6.2%増、千種地域が2.6%増となっています。

図1-6 三階層別人口の推移

資料: 平成17年度国勢調査

図1-5 人口及び世帯数の推移

資料:(現状値)国勢調査、(推計値)国立社会保障・人口問題研究所

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

40,000

45,000

S35 S40 S45 S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17 H22 H27 H32 H37 H42

(人)

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

16,000

18,000

20,000(世帯数)

人口 世帯数

推計値

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

S35 S40 S45 S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17

(人)

年少人口(14歳以下)

生産年齢人口(15~64歳)

老年人口(65歳以上)

Page 6: 1.はじめに - town.komono.mie.jp · 1.はじめに 4 1-3 都市づくりの現状と課題 1-3-1 位置 本町は三重県の北西部に位置し、面積107.28km2、西は滋

1.はじめに

6

(2)産業

①産業別就業者数

平成17年における就業者数は18,909人

で、第一次産業570人、第二次産業7,412

人、第三次産業10,927人となっています。

推移をみると、第一次産業は一貫して減

少しており、昭和55年から平成17年まで

880人(約60.7%)減少しています。逆に、

第三次産業は一貫して増加しており、第二

次産業は平成12年まで増加傾向を示して

いたものの、それ以降減少傾向にあります。

②農業

菰野町の農家総数は昭和35年以降減少

を続け、農業就業人口においても、昭和40

年から平成17年で71.7%減少しており、

今後も減少を続けることが予想されます。

また、農業産出額(旧:農業粗生産額)

においても、農業就業人口同様に減少して

います。

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

S40年 S45年 S50年 S55年 S60年 H2年 H7年 H12年 H17年

(人)

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

昭和55年 昭和60年 平成2年 平成7年 平成12年 平成17年

第一次産業 第二次産業 第三次産業

(人)

図1-7 地域別人口の推移

図1-8 産業別就業者数の推移

資料: 平成19年度都市計画基礎調査

図1-9 農業就業人口の推移 資料: 農林水産省「農林業センサス報告書」

地域別人口の推移

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

16,000

18,000

 平

成2年

 3年

 4年

 5年

 6年

 7年

 8年

 9年

10年

11年

12年

13年

14年

15年

16年

17年

18年

19年

菰野地域 鵜川原地域

竹永地域 朝上地域

千種地域

菰野地域

朝上地域

千種地域

竹永地域

鵜川原地域

(人)

Page 7: 1.はじめに - town.komono.mie.jp · 1.はじめに 4 1-3 都市づくりの現状と課題 1-3-1 位置 本町は三重県の北西部に位置し、面積107.28km2、西は滋

1.はじめに

7

③工業

菰野町には、千草工業団地、松

山工業団地、赤坂工業団地の3箇

所の工業団地があります。また、

町内の事業所は、平成3年が最も

多く167箇所あり、それ以降は微

増減を繰り返しており、近年では

横ばいとなっています。

従業者数においても、多少の増

減はあるものの、総じて増加傾向

にあります。

製造品出荷額は、バブル経済の

崩壊による落ち込みが平成6年

にみられるものの、総じて増加傾

向を示しています。

④商業

店舗数は、昭和63年から微減

(昭和63年から平成16年までで

92店舗減少)しています。

従業者数は平成3年から増加

傾向を示しており、特に平成9年

から平成11年では大きな伸びを

見せ、366人(約20%)増加して

います。

商品販売額は平成14年まで増

加傾向にありましたが、平成14

年から平成16年では約11.5%減

少しています。

⑤観光

菰野町全体の平成19年度観光客入込み

数は1,925,436人で、平成18年度から比べ

て約2.0% の伸びを示しています。

菰野町の中で、特に多いのが湯の山温泉

で、平成19年度は1,123,425人に上り、前

年比104.4%となっており、町全体の観光

客入込み数の約60%を占めています。

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

S60 S63 H3 H6 H9 H11 H14 H16

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

40,000

45,000

店舗数 従業者数(人) 商品販売額(百万円)

(万円) (人)

(店)

図1-11 店舗数、従業者数、商品販売額(飲食店を除く)

資料:経済産業省「商業統計表」、県統計室「三重の商業」

図1-12 観光客入込み数の比較

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

4,500

5,000

S55 S59 S60 S61 S62 S63 H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

120,000

140,000

事業所数 従業者数 製造品出荷額

(人) (百万円)

(所)

図1-10 事業所数、従業者数、工業出荷額の推移

資料: 経済産業省「工業統計表」、県統計調査室「三重の工業」

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19

(千人)

40,000

41,000

42,000

43,000

44,000

45,000

46,000

47,000

48,000(千人)

菰野町 湯の山温泉 三重県

Page 8: 1.はじめに - town.komono.mie.jp · 1.はじめに 4 1-3 都市づくりの現状と課題 1-3-1 位置 本町は三重県の北西部に位置し、面積107.28km2、西は滋

1.はじめに

8

(3)土地利用の現況

①土地利用現況

平成19年度における都市計画区域内の土地利用別面積をみると、農地が最も多く34.8%

(市街化区域1.2%、市街化調整区域33.6%)、次いでその他26.2%(市街化区域3.0%、

市街化調整区域23.2%)、山林・原野24.2%(市街化区域0.1%、市街化調整区域24.1%)

で、非宅地が85.2%(市街化区域4.3%、市街化調整区域80.9%)を占めています。

宅地では、住居系が10.2%(市街化区域4.2%、市街化調整区域6.0%)、工業系2.9%

(市街化区域0.9%、市街化調整区域2.0%)、商業系1.7%(市街化区域0.6%、市街化

調整区域1.1%)という構成になっています。

都市計画区域外においても農地が最も多く36.8%を占め、次いで山林・原野27.7%、

その他21.6%となっています。宅地は全体の13.9%であり、そのうち住居系が8.6%とな

っています。

図1-13 土地利用別面積割合

資料: 平成19年度三重県都市計画基礎調査

図1-14 土地利用現況図

都市計画区域

商業系1.7%

農地34.8%

その他26.2%

住居系10.2%

工業系2.9%

山林・原野24.2%

都市計画区域外

商業系1.8%

農地36.8%

その他21.6%

山林・原野27.7%

工業系3.5%

住居系8.6%

Page 9: 1.はじめに - town.komono.mie.jp · 1.はじめに 4 1-3 都市づくりの現状と課題 1-3-1 位置 本町は三重県の北西部に位置し、面積107.28km2、西は滋

1.はじめに

9

②都市計画

菰野町は、四日市市、朝日町、川越町と同じ四日市都市計画区域に属しており、面積

25,189haのうち3,687haが菰野町の都市計画区域に指定されています。これは、町域の約

34%にあたります。また、線引きにより367.9haが市街化区域に区分されています。

用途地域は、住居系用途地域の指定が全体の約80%を占めています。工業系用途地域は

工業専用地域が千草工業団地に指定されており、全域40.9haが特別工業地区に指定されて

います。商業系用途地域では、近隣商業地域が指定されており、そのうち宿野地区(10.8ha)

に地区計画を定めています。

③農地転用の動向

農地転用の状況は、平成14年度から平成18年度の5年間で35.46ha(574件)となって

います。また、都市計画区域内で22.26ha(約62.8%)、都市計画区域外で13.20ha(約37.2%)

となっています。

(単位:ha)

建ぺい率(%) 容積率(%)

第一種低層住居専用地域 26.0 60 100

第二種低層住居専用地域 4.3 60 100

第一種中高層住居専用地域 68.1 60 200

第一種住居地域 137.0 60 200

第二種住居地域 33.2 60 200

準住居地域 21.7 60 200

近隣商業地域(地区計画区域) 36.7(10.8) 80(60) 200

工業専用地域(特別工業地区) 40.9(40.9) 60 200

市街化調整区域

3,319.1

都市計画区域外

7,041

行政区域面積

用途地域

367.9市街化区域

3,687都市計画

区域10,728

表1-1 都市計画区域

資料: 平成19年度都市計画基礎調査

市街化区域

都市計画区域

図1-15 四日市都市計画図(菰野町)

資料:都市計画図

Page 10: 1.はじめに - town.komono.mie.jp · 1.はじめに 4 1-3 都市づくりの現状と課題 1-3-1 位置 本町は三重県の北西部に位置し、面積107.28km2、西は滋

1.はじめに

10

④農業振興地域等指定状況

町の平野部に広がる農地は、市街化区域及び自然公園区域を除き、農業振興地域

(6,248ha)に指定されており、現況農地等2,091haのうち1,753haが農用地区域に指定さ

れています。

また、水田の約98%が県営、団体営ほ場整備事業等により基盤整備済となっています。

(4)都市施設等

①都市計画道路

都市計画道路は9路線、29,170mが計画されており、そのうち改良済、概成済が7,180m、

改良率は24.6%となっています。

②公園、緑地

本町では、近隣公園、都市緑地が整備されており、近隣公園(大羽根公園)1.1ha、都

市緑地(大羽根緑地、朝明緑地)9.8haとなっています。また、広域公園(北勢中央公園)

が、7.1ha(菰野町内)となっています。また、自然公園区域や農用地区域など法により

土地利用に一定の制限がある地域制緑地が9,412.2haとなっています。

資料: 平成19年度 農業振興地域整備計画管理状況調書

表1-4 都市計画道路整備状況

区分 規模 番号

1 1 2 3 第 二 名 神 高 速 道 6 36.5 9,100 - - 0.0

2 3 2 94 国道477号線バイパス 4 36.0 3,100 - - 0.03 3 4 93 湯 の 山 潤 田 線 2 16.0 3,350 - - 0.0

4 3 4 95 宿 野 大 強 原 線 2 18.0 2,190 - - 0.0

5 3 5 38 四 日 市 土 山 線 2 12.0 4,400 - 4,400 100.06 3 5 86 菰 野 潤 田 線 2 12.0 1,440 1,440 - 100.0

7 3 5 87 中 里 東 高 原 線 2 12.0 4,730 1,340 - 28.3

8 3 5 88 菰 野 駅 前 線 2 12.0 490 - - 0.0

9 3 5 89 大 羽 駅 前 線 2 12.0 370 - - 0.029,170 2,780 4,400 24.6

改良率(%)

計画延長(m)

改良済(m)

慨成済(m)

車線数番号路線番号

路線名代表幅員(m)

資料: 平成18年度菰野町都市計画基礎調査

表1-2 農地転用状況

資料:平成19年度三重県都市計画基礎調査、平成19年度菰野町都市計画基礎調査

農地面積(ha)

平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 平成18年度 合 計 平成19年3月31日現在

3.44(65)

4.85(87)

3.04(72)

4.37(80)

6.56(80)

22.26(384)

1,282.23

市街化区域1.12(24)

0.82(21)

1.54(35)

1.73(26)

1.43(24)

6.64(130)

42.56

市街化調整区域2.32(41)

4.03(66)

1.50(37)

2.64(54)

5.13(56)

15.62(254)

1,239.67

2.10(32)

3.10(45)

2.10(33)

2.50(37)

3.40(43)

13.20(190)

933.43

5.54(97)

7.95(132)

5.14(105)

6.87(117)

9.96(123)

35.46(574)

2,215.66

都市計画区域

都市計画区域外

農地転用面積(ha)(農地転用件数)

表1-3 農業振興地域の土地利用状況

田 畑 樹園地 計

6,248 1,774 199 100 2,073 18 2,091 28 4,129

農用地区域 1,763 1,615 99 39 1,753 0 1,753 10 0

農振白地地域 4,485 159 100 61 320 18 338 18 4,129

1,872 1,746 99 0 1,845 0 1,845 9 18基盤整備済み

農業用施設用地

その他総面積

農業振興地域

農地採草放牧地 計

農用地

(単位:ha)

Page 11: 1.はじめに - town.komono.mie.jp · 1.はじめに 4 1-3 都市づくりの現状と課題 1-3-1 位置 本町は三重県の北西部に位置し、面積107.28km2、西は滋

1.はじめに

11

③河川

町内を流れる河川は、鈴鹿山脈を源として北から、朝明川、田光川、田口川、杉谷川、

海蔵川、三滝川(全て二級河川)等が流れています。

④上下水道

下水道は、北勢地域の3市4町を一つの汚水処理区域として整備される流域関連公共下

水道が整備中であり、本町の計画排水区域は、1,547haとなっています。また、一部地域

では、農業集落排水事業により下水道が整備されているほか、流域関連公共下水道と農業

集落排水事業の計画区域外では、合併処理浄化槽による汚水処理が進められています。

上水道は、市街地、集落地及び湯の山温泉のほぼ全てで供給されていますが、山地部等

の一部では供給されていない箇所がみられます。

⑤公共施設等

公共公益施設の分布状況をみると、文化施設やスポーツ施設は菰野地域の市街化区域及

びその周辺に立地しています。また、官公庁施設である菰野町役場、四日市西警察署、菰

野町消防署は市街化調整区域に立地しています。

⑥市街地開発事業(土地区画整理事業)

菰野町の市街地開発事業は、これまでに土地区画整理事業が5箇所56.88ha行われ、い

ずれも完了しています。

そのうち3箇所7.78haが農住組合施行、個人施行1箇所48.14ha、組合施行1箇所

0.96haとなっています。

(5)交通体系

①道路

広域幹線道路として、南北軸を形成する国道306号及び県道四日市菰野大安線(ミルク

ロード)、また、地域幹線道路として、東西軸を形成する国道477号があり、近隣市との

連絡道路及び災害時の緊急輸送路として位置づけられています。

町道の舗装率は、年々順当な伸びをみせ、平成19年度現在で83.8%まで整備が進んで

います。

表1-5 都市計画公園・緑地の整備状況

資料: 平成18年度菰野町都市計画基礎調査

表1-6 道路整備状況

資料: 四日市建設事務所HP・菰野町道路台帳

道路種別 路線数 実延長(m) 改良延長(m) 改良率(%) 舗装延長(m) 舗装率(%)

国道(県管理) 2 26,758.7 26,758.7 100.0 26,758.7 100.0

主要地方道 2 7,487.6 2,205.8 29.5 5,523.9 73.8

一般県道 11 49,844.1 32,541.4 65.3 48,956.5 98.2

町道 1,815 592,820.2 319,068.70 53.8 496,876.6 83.8

番号 公園名

緑  地 1 大羽根緑地 菰野町大字菰野 4.6 野球場、多目的広場、やすらぎ広場、駐車場

緑  地 2 朝明緑地 菰野町大字千草 5.2 野球場、多目的広場、芝生広場、駐車場

近隣公園 3 大羽根公園 菰野町大字大羽根園新林町 1.1 植栽、ちびっこ広場、遊具、管理棟、テニスコート

種別 備考面積(ha)位置名称

Page 12: 1.はじめに - town.komono.mie.jp · 1.はじめに 4 1-3 都市づくりの現状と課題 1-3-1 位置 本町は三重県の北西部に位置し、面積107.28km2、西は滋

1.はじめに

12

②公共交通

鉄道は、近鉄湯の山線が近鉄四日市駅から近鉄湯の山温泉駅(15.4km)を結んでいます。

かつては、特急が大阪難波と名古屋から湯の山温泉駅まで運転されていましたが、平成16

年3月に全廃されました。現在は、線内折り返しでワンマン運転の普通列車のみが運行さ

れています。

乗降客数は、総じて減少しており、特に菰野駅では平成元年が約90万人、平成17年

が約53万人となっており約37万人減少しています。

路線バスは、三重交通四日市福王線と湯の山線の2路線が運行されています。また、

コミュニティバスとして「かもしか号」が10系統、町内の主要箇所を結ぶ形で運行され

ています。

図1-17 鉄道乗降客数の推移

資料: 菰野町資料

0

100,000

200,000

300,000

400,000

500,000

600,000

700,000

800,000

900,000

1,000,000

H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17

湯ノ山 大羽根園 中菰野 菰野

(人)

Page 13: 1.はじめに - town.komono.mie.jp · 1.はじめに 4 1-3 都市づくりの現状と課題 1-3-1 位置 本町は三重県の北西部に位置し、面積107.28km2、西は滋

1.はじめに

13

1-3-5 都市づくりにおける重点課題 (1)都市づくりにおける重点課題

①自然環境の保全と自然を活かした田園環境の整備

・鈴鹿山脈における森林や国定公園について、自然環境や景観の保全を図る必要があり

ます。

・菰野町らしさを醸し出す優良な農地の農業環境整備と景観保全を図り、やすらぎとう

るおいを育む緑豊かな田園環境を形成する必要があります。

・河川やため池等うるおいが提供される水辺空間や、農地周辺の丘陵部に広がる里山の

景観などの保全・整備を図る必要があります。

②保全と開発の調和した土地利用形成

・市街化調整区域や都市計画区域外に広がる田園環境について、市街化の抑制だけでな

く、計画的な自然環境の保全と市街地整備によるメリハリある土地利用を図る必要が

あります。

・都市計画区域外の幹線道路沿いなど、開発ポテンシャルの高い地域では、地域の特性

に応じたきめ細かな規制・誘導を図る必要があります。

・新名神高速道路(仮称)菰野ICの開設に伴い、都市的土地利用などの開発要求が高ま

ることが予測されます。このため、自然環境と調和した計画的な土地利用を図る必要

があります。

③快適で利便性の高い生活環境を支える都市施設等の整備

・新名神高速道路(仮称)菰野ICの開設に伴う交通の変化に対応するため、公共交通機

関が利用しやすい環境の整備とともに、鉄道、バス等を中心とした総合的な交通ネッ

トワークを構築する必要があります。

・子供から高齢者までが安全・快適に生活できるための生活道路、公園を整備するとと

もに、河川整備、下水道整備を推進する必要があります。

④集約型都市構造の実現

・将来の少子高齢化社会に備え、「持続的発展が可能となる社会構築」を目指して、効率

的・効果的なコンパクトな市街地の形成を進める必要があります。

・市街地の拡散を防止し、都市をコンパクト化することによって都市交通施設の効率的

な活用や、施設間の連携を図るなど、環境負荷の小さな都市構造へ転換する必要があ

ります。

・中心となる市街地と点在する集落とを有機的に連携する道路等のネットワークの形成

を図る必要があります。

・町全体を一体の都市として都市的土地利用の集約化を図り、無秩序な農地転用や宅地

開発を抑制することで、自然環境や田園環境の保護を図る必要があります。