ニュースレター

創　刊　号２０１３年４月１日

発行 早稲田大学

　　国際コミュニティセンター（ICC）

ニュース

レター

視野と輪と　　

　未来が広がる！

2013年4月　創刊号

ICCは、早稲田大学の異文化交流を推進するセンターです。学生の皆さんの相互交流・異文化理解を促進するイベント・プログラムを実施しています。

ニュースレター 　2013年4月　創刊号

日中韓ホンネ交流キャンプから見えてきたこと　～国のことをありのままに話し、

　　　　　　国のことを忘れて聴く～

社会科学部2013年3月卒業

倉 増 航 平

ホンネをぶつけ合った仲間と、伊東のビーチで。

参加者の 　

声

なぜ続く？

　「

反日感情」　

　私は昔から日本と中国、韓国の関係につい

て疑問に思ってきたことがあります。それは、

どうして日本に対して好感を持ってくれてい

ないのか、なぜ「反日」という言葉が盛んに

出てくるのかということ。確かに悲惨な戦争

に巻き込まれた人たちが多くいるということ

もあるでしょう。しかし、戦後60年以上経っ

た今でもそういった感情が依然として収まら

ない原因はいったいどこにあるのでしょうか。

　早稲田大学に入学してからも、日中韓の学

生フォーラムや、韓国の大学への短期留学を

通じてその糸口を探ろうとしました。しかし、

フォーラムでは文化交流についてのみの討議

でしたし、留学先では日常的な話題に終始し

ていました。それに、本当に知りたいことは

そういうことではないのだけれど、核心を突

いてしまったら、気まずい思いをしてしまう

だろうし、話し合ったところで平行線に終わ

るのは目に見えていると、そのときは心の中

で決めつけていたと思います。ですが、この

「ICC日中韓ホンネ交流キャンプ」でなら、

躊躇なく聞きたいことが聞けると思い、迷わ

ず申し込みました。

ホンネで語る心構え

　三日間、大小のグループに分かれて様々な

アクティビティを行いました。まず、班ごと

のルール作成です。これは、三日間の議論の

中で、ホンネで向き合う方向性を見失わない

ようにするためのもので、私たちの班は「自

分の国をありのままに話す。でも、自分の国

を忘れて聴く」に決めました。これは、自分

が普段思っていることを包み隠さず話すとい

うこと、そして一人の人間として相手の話に

真剣に耳を傾けることを表現しています。

ホンネ・トー

クの楽しさ

　二日目、いよいよ本格的な議論を始めるの

かと思いきや、「大学生活」「恋愛」「キャリア」

といった身近な話題から始まりました。午後

のフリータイムでは近くの温泉へ。お風呂の

中で「本当に今晩、領土問題について話をす

るのかな？」と笑いながら中国や韓国の学生

と話していました。しかし、その心配は杞憂

でした。夕食後、全ての議題の「解禁宣言」

があると、堰を切ったように大討論会が始

まったのです。車座になって議論を行う皆の

表情は、真剣そのもの。領土問題について話

すグループでは、日本人は私を含めて二人だ

け、中国人と韓国人に囲まれているなかで自

分の持っている知識をフルに出して、かつ慎

重に言葉を選びながら議論を進めるのは大変

でした。中韓の学生は知識や論理性のレベル

Vol.1

つぶやき

東アジアの未来を担う日中韓 ３か国の学 生が、メディアが 生み出す先入観や偏見から逃れ、それぞれの価値観や問題意識をぶつけ合い、素直に率直にとことん 話し、 切 磋 琢 磨する…、 そんな機会を創りたい！　日本に留学に来て丸３年半、そんな 僕の想いをぶつけたキャンプでした。 JC（Student Staff）

〈中国上海出身〉

企画スタッフの想い

が非常に高く、論破されないようにすること

に必死でした。でもその最中「これこそが私

のしたかったことだ、ホンネで話すというの

はこうも楽しいことなのか」ということをひ

しひしと感じていました。特に尖閣諸島の問

題について、国有化に至った背景、相手の国

にとっての国有化の意味、日本にとっての意

味などを丁寧に話し合い、双方が腑に落ちる

ところまでたどり着いたときの充実感は底知

れぬものがありました。白熱した議論は所定

の二時間半を超え、当然のように深夜に及ぶ

「延長戦」に突入していきました。

キャンプを終えて

　このキャンプは三日間という短い期間でし

たが、私の疑問の多くを解消し、新たな知識

や視点を与えてくれました。話をする上での

土台作りの重要性、躊躇なくホンネをぶつけ

合うことの楽しさ・充足感…。私は4年生

の後期になって初めてICCのプログラム

に参加しましたが、もう少し早くICCを

知っていたらと思えるぐらい、普段の生活で

は決して得ることができない体験をさせてい

ただきました。今後も自分なりにアジアの問

題と向き合い続けていきたいと思っています。

「 国際交流って興味はあるけど、敷居が高くてなかなかねぇ…」 なんて言ってたら、あっという間に卒業ですよ。いつやるの？ 今でしょ！

DATA　日中韓ホンネ交流キャンプ

開催日程：2012 年 11月 2 日（金）～ 4 日（日）実施場所：静岡県伊東市参加人数：43 名

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Come!

2013年4月　創刊号

イベントカレンダー本イベント情報は、2013 年 3 月時点のもので、今後さらに追加されていく予定です。イベントの最新情報、および各イベントの会場は ICC ウェブサイトで確認してください。

http://www.waseda-icc.jp/

ただいま 企画中　トーク・セッション「在日⽶軍トークセッション」　スポーツ交流　卓球大会　映画鑑賞会「Canta! Timor」 「僕たちは見た」キャンパス間交流出張 ICC ＠文キャン　「ICC ってどんなところ？　～早稲田の国際交流・異文化交流～」

本庄キャンパス交流カントリー・フェスタ�リトアニア、モロッコ、トルコ、 アフガニスタン、ソマリア、etc.

4月 April

1 （月）～ 12（金）

新入生歓迎！ ウェルカム・フェスタ　早稲田の小さな旅 3（水）～12（金）

　ようこそ ! Tokyo カフェ 4（木）・6（土）

　ウェルカム・カフェ 1（月）～3（水）・5（金） 8（月）・9（火）・11（木）

13 （土） 13：00～14：30テーマ・カフェ■ イングリッシュ・ゲーム・カフェ

15 （月） 16：30～18：00トーク・セッション（WAVOC共催）■「大虐殺後のルワンダ～歴史を一緒に作る喜び～」　ガテラ・ルダシングワ・エマニュエル　ルダシングワ真美

（NGO ムリンディ・ジャパン・ワンラブ・プロジェクト）

16 （火） 16：30～18：00 外交官トークセッション ■「モンゴルの外交政策と対日関係」 ＆モンゴル・カフェ　E.サラントゴス（駐日モンゴル大使館参事官 / 早大卒）

18 （木） 16：30～18：00 テーマ・カフェ■ Cultural Encounter Cafe ～知ってほしい私の文化 聞いてみたいあなたの文化～

20（土）11：00～13：00 キャンパス間交流■ 所沢キャンパスたけのこ堀り

21 （日） 11：00～15：00フィールド･トリップ■ 浅草散策＆早慶レガッタ観戦

5月 May 8 （水） 16：30～18：00トーク・セッション■「未知を求めて三万里 　～早大OBノンフィクション作家が語る探検の魅力～」　高野秀行（ノンフィクション作家 / 早大卒）

15 （水） 16：30～18：00JICA 国際ボランティアセミナー■ 青年海外協力隊体験談　「ポジティブ×スマイル×ベナン ～国際支援の現場で感じたこと～」　徳星達仁（職種 : 村落開発普及員 / 早大卒）

17 （金） 16：30～18：00トーク・セッション■「ユニセフの理想と現実　 ～国際支援の現場から～」　勝間靖（アジア太平洋研究科教授 / 元ユニセフ職員）

18 （土） 14：00～16：00（仮）フォーラム■「グローバル人材とは？」（仮題）

20 （月）～ 27（月）

ジャパニーズ・カルチャー・ウィーク　弓道体験 20（月）　浴衣の着付けと茶道体験 22（水）　フィールド・トリップ 日光 25（土）

21 （火） 16：30～18：00トーク・セッション■「ハリーポッター翻訳者が語る＂ことばの魔法＂」　松岡佑子（ハリーポッターシリーズ翻訳者）

24 （金） 16：30～18：00トーク・セッション■ 「 元タカラジェンヌが語る　 ＂華麗なる宝塚の世界＂」 　奈加靖子（元タカラジェンヌ）

29 （水） 16：30～18：00トーク・セッション■「日本のカレーライスが中国で大ブレイク！！　 ～ CoCo 壱番屋が中国進出に成功した理由～」　寺脇徹（ハウス食品株式会社 国際事業本部）

30 （木） 16：30～18：00トーク・セッション■「元アップルジャパン社長が語る　＂グローバル時代に必要な人材とは？＂」　山元賢治（元アップルジャパン代表取締役社長）

6月 June 1 （土） 13：00～15：00トーク＆ビジット ■ あなたの知らない東京観光

3 （月） 15：40～18：40スポーツ・イベント ■ フットサル大会

5 （水） 16：30～19：00トーク・セッション■「ケニアのスラムで育って　 ～マゴソスクールでの学びと希望～」 ＆カフェ・タイム　早川千晶（マゴソスクール運営）、スラム育ちの青年たち

6 （木） 15：00～16：30フィールド･トリップ■ JAL 整備工場見学

7 （金） 16：30～18：00トーク・セッション■「世界で戦う日本人になるために ～クーリエ・ジャポン編集長の考える日本の今とこれから～」　冨倉由樹央 （講談社月刊誌「COURRiER Japon」編集長）

8 （土） 13：00～15：00JICA 国際協力セミナー ■ 貿易ゲーム

15 （土） 13：00～15：00テーマ・カフェ■ チャイニーズ・ゲーム・カフェ

7月 July 2 （火）16：30～18：00トーク・セッション（ホスピタリティ研究所共催）■「観光産業が果たす役割とは何か」　星野佳路（株式会社星野リゾート代表取締役社長）

参加事前登録が必要です。Waseda-net Portal から登録して下さい。

ランゲージ・アワー外国語でコミュニケーション！

イングリッシュ・アワー 月 2 回程度

チャイニーズ・アワー 月 1 ～ 2 回

朝鮮語・スペイン語・フランス語・ 　ドイツ語・ロシア語 etc. 随時

にほんごペラペラクラブ 　～日本語で話そう～

5 月：火曜18時～、木曜15時～6 月：火曜15時～、水曜18時～

留学生クラブメンバー募集日本人サポーター募集

ランチ・イベントICC でランチをしよう！お弁当を持って 7 号館 1 階へ！

ICC de ランチ4 月：8（月）～12（金）〈毎日〉、17（水）、22（月）

5 月：7（火）、16（木）、21（火）、30（木）

イングリッシュ・ランチ4 月：15（月）、24（水） 5 月：9（木）、23（木）、28（火）

チャイニーズ・ランチ 5/14（火）

テーマ・ランチ 随時

趣味トモ・ランチ 随時

募集（要参加事前登録）

ランゲージ＆カルチャー ･　　　 エクスチェンジ（前期）言語と文化の相互学習！

登録期間：3/31（日）～5/10（金）

アウトリーチ学校訪問＆異文化理解授業支援

随時

お掃除プロジェクト地域連携清掃活動 4/4（木）、5/30（木）、7/1（月）、8/1（月）

つぶやき 2012 年度 ICC 年間イベント数はなんと 372 コ! 初めての参加者にもリピーターにも毎日新しい発見と出会いが待っています。

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早稲田大学国際コミュニティセンター（ICC）早稲田キャンパス7 号館１階

TEL: 03-5286-3990

FAX: 03-5286-3991

E-mail: icc@list.waseda.jp

開室時間 ：

授業実施期間中 　

　月～金 11：00～19：00 　　

　　土 10：00～17：00

授業休止期間中　

　月～金 10：00～17：00

　　土　　閉室

骨をとっていただきます！

まずは半分に割って…

　2013年4月　創刊号

ICC ニュースレター　創刊号（2013年4月1日発行）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　発行　早稲田大学国際コミュニティセンター（ICC）　

サバ塩のすゝ め

文キャン生の私はよく戸山キャンパス学食・通称「文カフェ」に足を運びます。学生食堂の売り、それは「安さ・速さ」！絶品グルメで売っているわけで決してない学食、しかし毎日文カフェに通う私を飽きさせない一品があります。それは…「鯖の塩焼き」（157円）です。略してサバ塩、その魅力はこちら。

① �安い : ペットボトル１本分の値段！　

でも肉厚でボリュームたっぷり。② �安定のおいしさ : 同じ品が自分のだけ

他より小さい、気になりますよね。　 切り身のサバ塩はどれも同じサイズ、

箸で割るとじゅわっと油がでてきます。　体にいい魚の油です。③実は食べやすい :「魚は食べにくい」？　 ところが、サバ塩の身にはほとんど骨が

ありません。一箇所、大きい骨がある場所から最初に取り除きます。

ご飯と味噌汁をつけるとザ・和食という感じで、「体にいいもの食べてるな」という気持ちになります。普段は肉ばかりだという人、最近食生活が乱れているという人、ぜひ学食でサバ塩を食べてみてはどうでしょうか。魚、おいしいですよ！^^

（ひとりランチになっちゃって寂しいな、お昼休み、いつもと違う環境へちょっと冒険してみようかな！という方は、お弁当を持って ICC のランチイベントへ GO！）

KY（Student Staff）

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編集後記

「ICC のイベント情報ってどこ

にあるの？」 実はその気になっ

て見回せばあらゆるところに

あふれています。Waseda-net

Portal、キャンパス内掲示板、

Facebook に Twitter…。 でも

情報って、意識しないとなかな

か目に飛び込んでこないもの。

だったら「思わず手にとりたく

なるようなステキなニュースレ

ターを作ろう！」　そんな想いを

こめた第１号。参加者リポート

やスタッフのつぶやきを通じて、

ICCが早大生の皆さんにとって

より身近な存在になれたらうれ

しいです。設立８年目に入る

2013 年度も張り切ってさまざ

まな企画をお届けします！

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