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June 2010 スタートアップ ガイド AutoCAD P&ID 2011 ®

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Page 1: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

June 2010

スタートアップ ガイド

AutoCAD P&ID 2011®

Page 2: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

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Published by:

Autodesk, Inc.

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Page 3: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

目次

概要 . . . . . . . . . . . . . . . 1AutoCAD P&ID 2011 へようこそ . . . . . . . . . . . . . . 2P&ID 作図環境のツアー . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2P&ID 作図空間の表示を調整する . . . . . . . . . . . . . 13

プロジェクトを作成し、図面を編成する . . 15プロジェクトを作成する . . . . . . . . . . . . . . . . 17My Project 用の図面ファイルを作成する . . . . . . . . . . 21図面のプロパティを設定する . . . . . . . . . . . . . . 23プロジェクト ファイルを編成する . . . . . . . . . . . . 25

プロジェクト環境で作業する . . . . . . 29プロジェクトを開く . . . . . . . . . . . . . . . . . . 31図面のステータスを更新する . . . . . . . . . . . . . . 32作業履歴を更新する . . . . . . . . . . . . . . . . . . 32プロジェクト図面を保存する . . . . . . . . . . . . . . 33P&ID DWF または DWFx ファイルをパブリッシュする . . . 33

Page 4: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

iv | 目次

P&ID 図面を作成する . . . . . . . . 37コンポーネントを追加する . . . . . . . . . . . . . . . . 39スケマティック ライン (配管 ) を追加する . . . . . . . . . 41図面を検証する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 43インライン コンポーネントを追加する . . . . . . . . . . 46計装を追加する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 48P&ID 図面を編集する . . . . . . . . . . . . . . . . . . 51コンポーネントやラインにタグと注釈を付ける . . . . . . . 55図面データを表示、操作する . . . . . . . . . . . . . . . 57P&ID 図面を AutoCAD に書き出す . . . . . . . . . . . . . 62

高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う . . 65新しいプロジェクトを設定する . . . . . . . . . . . . . . 67コンポーネントとラインを設定する . . . . . . . . . . . . 72タグ形式を設定する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 79注釈を設定する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 84コンポーネントとラインの画層と色を設定する . . . . . . . 87コンポーネントとラインのプロパティを設定する . . . . . . 89カスタマイズしたビューをデータ マネージャに設定する. . . 95

用語集 . . . . . . . . . . . . . 103

Page 5: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

概要

AutoCAD P&D 2011『スタートアップ ガイド』へようこそ。

このガイドでは、AutoCAD P&ID 2011 をこれから使用するユーザを対象に、使用に際してのベスト プラクティスとなるワークフローと作業を紹介します。各章には、主要なプロジェクトまたは図面ごとのワークフロー図が記載されています。それぞれのワークフローは個々の演習の流れを視覚的に表したものです。

このガイドの例や演習には PIP 工業規格のシンボルが使用されています。また、製品プログラムには、PIP、ISO、ISA、DIN、JIS-ISO(日本) の各シンボルが実装されています。

各ワークフローおよび一連の手順の詳細については、AutoCAD P&IPヘルプ システムを参照してください。ヘルプ システムには、プログラムの [ヘルプ] メニューからアクセスできます。

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2 | 第 1 章 概要

AutoCAD P&ID 2011 へようこそAutoCAD® P&ID 2011 は、最小限のトレーニングで効率的に P&ID 図面を作成できるCAD アプリケーションです。AutoCAD P&ID にはシンボル ライブラリが用意されています。このライブラリはツール パレットからアクセスできるので、図面へのシンボルの配置を容易に行えます。また、図面内の配線や配管には、スケマティック ラインを使用します。このスケマティック ラインは、とても便利な振る舞いをします。機器の移動に合わせてサイズと配置が自動的に変わり、また矢印が流れ方向を表示します。 プロジェクトごとに作業環境を設定するため、同じプロジェクトに携わっている各ユーザの図面は、常に情報の整合性が維持されます。 図面ごと、またはプロジェクト全体についてさまざまなレポートを作成することも可能です。 管理者は、組織と設計者の両者にとって最適な P&ID 作図環境を設定することができます。

P&ID 作図環境のツアーAutoCAD P&ID 2011 を使うにあたり、作図環境の構成や作業するうえでの特性を理解することで、より作図効率を高めることができます。ウェルカム センターとウェルカム バック センターAutoCAD P&ID のウェルカム センターおよびウェルカム バック センターは、起動時と、すべての図面を閉じたときに表示されます。 これらを使用すると、最近使用したプロジェクトや図面にすばやくアクセスできます。 どちらを使用しても、プロジェクトを開いたり作成することができます。AutoCAD P&ID をはじめて起動するときには、プロジェクトを開いたり、提供されているサンプル プロジェクトで作業するためのツールを備えたウェルカム センターが表示されます。ウェルカム センターには、次のセクションが含まれています。

■ サンプル プロジェクトの使用方法 : 製品で提供されているサンプル プロジェクトへのリンクが表示されます。

■ 独自ファイルの使用方法:プロジェクト ファイルおよび図面を参照するためのツールが表示されます。 [プロジェクト マネージャ ] を表示するツール、図面ファイルを開くツール、新しいプロジェクトを作成するツールも表示されます。

AutoCAD P&ID での 2 回目のセッション以降では、最近使用したファイルを使用してより効果的に作業を行うためのツールを備えたウェルカム バック センターが表示されます。ウェルカム バック センターには、次のセクションが含まれています。

■ 最新のファイル:前回のセッションで使用したプロジェクトおよび図面ファイルへのリンクが表示されます。

■ その他の最近のプロジェクトまたはファイル:最近開いたプロジェクト ファイルおよび図面のリンクが表示されます。 [プロジェクト マネージャ ] を表示するツール、図面ファイルを開くツール、新しいプロジェクトを作成するツールも表示されます。

Page 7: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

概要 | 3

注 [独自ファイルの使用方法] または [その他の最近のプロジェクトまたはファイル] ペインに [プロジェクトを新規作成] ボタンが表示されない場合は、管理者によってこの機能が無効にされています。

[その他のリソース] ペインには、AutoCAD Exchange プラント グループへのリンクが表示されます。

P&ID ワークスペース

ワークスペースはリボンとツール パレットで構成されているため、表示したいインタフェース要素に図面を保存しながら、個々にタスク指向の作図領域での作業が可能になります。AutoCAD P&ID をはじめて開くと、既定では P&ID PIP ワークスペースが表示されます。ここには、各種工業規格に準拠したシンボルや P&ID に特化したインタフェース要素が表示されます。ワークスペースの他の要素は、プログラムの使用状況に合わせて表示されます。 [ワークスペース切り替え] ボタン は、作図領域の右下に表示されます。P&ID ワークスペースでは、P&ID PIP、P&ID ISO、P&ID ISA、P&ID DIN、および P&ID JIS-ISO の 5 つを切り替えることができます。また、AutoCAD ワークスペースを選択することもできます。

ワークスペースの使い方の詳細については、AutoCAD ヘルプ システム (同梱) で「タスクベースのワークスペースを作成する」を参照してください。次に、P&ID ワークスペースで頻繁に使用されるインタフェース要素について説明します。

Page 8: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

4 | 第 1 章 概要

プロジェクト マネージャ

[プロジェクト マネージャ ] は、作業を行うための最適なプロジェクト環境を提供します。新しいプロジェクトの作成に加えて、図面を開く、リンクする、コピーする、新規図面を作成するなどの操作を行うことができます。また、データの書き出しと読み込み、プロジェクト レポートの作成などのプロジェクト タスクを実行することができます。

[プロジェクト マネージャ] から [プロジェクト セットアップ] ダイアログ ボックスにアクセスすることができます。管理者はこのダイアログ ボックスを使用して、自社または顧客の要件に基づいて図面環境を設定することができます。

Page 9: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

概要 | 5

[プロジェクト セットアップ] ダイアログ ボックス

管理者は、シンボル、タグ付け規則、注釈のプロパティ、画層、色、および [データ マネージャ ] のビューなど、プロジェクトと図面の基本設定を構成できます。

P&ID リボン

P&ID リボンにはグループ化されたアイコンが表示されています。ここにあるアイコンを使用すると、スケマティック ラインおよびライン グループを迅速に作成、編集できます。また、P&ID リボンからは、[プロジェクト マネージャ ] と [データ マネージャ ] および検証、注釈、タグ付けの各オプションにも迅速にアクセスすることもできます。

Page 10: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

6 | 第 1 章 概要

ツール パレット

P&ID、PIP、ISO、ISA、DIN、および JIS-ISO の各ツール パレットには、それぞれの P&ID工業規格に準拠したコンポーネントとライン シンボルが用意されています。既定では、P&ID PIP ツール パレットが表示されています。異なる工業規格のツール パレットに切り替えるには、ツール パレットのタイトル バーを右クリックし、目的のツール パレットを選択します。作業する P&ID プロジェクトに適合するシンボル規格を選択してお使いください。管理者は、プロジェクトをセットアップするときに、カスタマイズしたコンポーネントおよびライン シンボルを P&ID ツール パレットに追加できます。 プロジェクト セットアップの詳細については、第 5 章「高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う」を参照してください。 次に示すそれぞれのツール パレットは、PIP、ISO、ISA、DIN、および JIS-ISO の各ツール パレットの [機器] タブを選択した状態です。

Page 11: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

概要 | 7

ツールをツール パレットから図面に配置するには、目的のシンボルをクリックし、配置先となる場所をクリックします。

注 P&ID のメニューやツール パレットが作図領域に表示されない場合は、適切なワークスペースを表示していない可能性があります。[ワークスペース切り替え] ボタンをクリックし、[P&ID PIP]、[P&ID ISO]、[P&ID ISA]、[P&ID DIN]、または [P&ID JIS-ISO] をクリックして、目的の工業規格を含むワークスペースを選択します。

P&ID プロパティ パレット

P&ID の [プロパティ ] パレットは AutoCAD のものとほぼ同一です。このパレットにおいて、選択したコンポーネントやラインのプロパティ値を変更することができます。 次に示す図は、スケマティック ラインをダブルクリックしたときに表示される [プロパティ ] パレットの例です。P&ID 固有のプロパティは [P&ID] 行以降に表示されています。

Page 12: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

8 | 第 1 章 概要

データ マネージャ

[プロパティ パレット] と同様に、[データ マネージャ ] からもコンポーネントおよびラインのデータにアクセスできます。図面やプロジェクトに含まれている複数の P&ID オブジェクトのデータを表示および変更することができます。[データ マネージャ] の主な機能は、複数のコンポーネントやラインにタグを付ける、図面に配置されているオブジェクトを拡大表示する、コンポーネントやラインのデータを Microsoft® Excel® ファイル (XLS/XLSX) へ書き出す、修正したデータを図面やプロジェクトに再度読み込む、などです。また、CSV (カンマ区切り ) 形式のテキスト ファイルによるデータの書き出しと読み込みを行うことも可能です。

[P&ID 検証設定] ダイアログ ボックス

プロジェクト図面に、サイズまたは仕様の不一致や、終端処理されていないライン、未接続のコンポーネント、および流れ方向の競合などのエラーがないかをチェックできます。[P&ID 検証設定] ダイアログ ボックスで、検証するエラー内容を指定できます。

Page 13: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

概要 | 9

検証の概要

[検証の概要] ウィンドウには、図面内で見つかったすべてのエラーの一覧が表示されます。

[作業履歴] ダイアログ ボックス

システム管理者が [作業履歴] のプロンプト動作をどのように設定によりますが、[プロジェクト マネージャ ] から図面の開閉操作をしたときに、[作業履歴] ダイアログ ボックスが表示されるように設定できます。 プロンプトが表示され、プロジェクトにかかわる設計者が図面の進捗状況を参照できるように、図面ファイルに関する詳細 (作業履歴ステータスや図面に関する注記など) を入力することができます。

Page 14: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

10 | 第 1 章 概要

[タグを割り当て] ダイアログ ボックス

タグ情報を含むコンポーネントやラインを図面に配置したときに、[タグを割り当て] ダイアログ ボックスが表示されるように設定できます。ただし、コンポーネントやラインの挿入時に、タグ付けする情報が決まっていない場合があります。 後からタグ情報を追加するには、コンポーネントまたはラインを右クリックして [ タグを割り当て ] をクリックするか、[タグを割り当て] リボン ボタンを使用します。

Page 15: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

概要 | 11

P&ID グリップ

コンポーネントまたはラインをクリックすると、さまざまな形状のグリップが表示されます。これらのグリップを操作することで、次の表で説明するアクションを行うことができます。

置換パレット

置換パレットは、特定のコンポーネントおよびラインの置換グリップで表示されます。置換パレットを使用すると、パレットからシンボルを選択するだけで、異なるシンボルに切り替えることができます。

グリップ名 グリップ シンボル 説明

接続グリップ スケマティック ラインをコンポーネントまたは他のスケマティック ラインに接続します。

終端グリップ スケマティック ラインを延長または短縮します。

反転グリップ コンポーネントを逆方向に反転します。

ギャップ グリップ スケマティック ラインを分割するギャップ記号の位置に表示されます。

ストレッチ グリップ スケマティック ライン セグメントの中点に表示され、ライン直交軸に沿って移動します。

置換グリップ 最初に配置したコンポーネントと置き換えられるコンポーネントを持つパレットを表示します。

Page 16: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

12 | 第 1 章 概要

P&ID 作図ツールチップ

P&ID 図面にコンポーネントやライン セグメントを追加した後で、そのコンポーネントやラインの上にクロスヘア カーソルを置くと、クイック クエリーを実行できます。コンポーネントの上にクロスヘア カーソルを置くだけで、コンポーネントのクラス名やタグ情報がツールチップに表示されます。たとえば、ライン セグメントの上にクロスヘアカーソルを置くと、(クラス名の代わりに) 配管のタイプ、タグ、開始、終了などの情報を、ツールチップで参照することができます。

P&ID ショートカット メニュー

ショートカット メニューを使用すると、コンポーネントまたはライン固有のタスクを行うことができます。たとえば、スケマティック ラインを右クリックすると、タグの割り当てや、ラインへの注釈の追加、ラインの種類の置換などのタスクや、スケマティック ラインを編集するためのさまざまなオプションにすばやくアクセスするためのショートカット メニューが表示されます。

Page 17: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

概要 | 13

P&ID 作図空間の表示を調整するドッキング可能ウィンドウおよびツールバーの表示位置をロックするなどの調整をしたり、2 台のモニタを使用したりすることで、P&ID の作図環境を最適化することができます。

ドッキング可能なウィンドウの表示を調整する

[プロジェクト マネージャ ]、P&ID ツール パレット、[データ マネージャ ] など、多くのウィンドウはドッキング表示が可能です。いずれもドッキング、固定、または浮動化できます。ドッキング可能なウィンドウの表示を変更するコマンドは、ショートカット メニューから使用できます。ドッキング可能なウィンドウの次のオプションを変更できます。

■ サイズ:ウィンドウやペインのサイズを変更できます。 ■ ドッキングを許可:ドッキング可能なウィンドウをドッキングしたり固定することができます。ドッキングしたウィンドウは、アプリケーション ウィンドウの片側に付着するので、作図領域のサイズが変更されます。

■ アンカー:ドッキング可能なウィンドウまたはパレットを、作図領域の左側または右側にアタッチ(アンカー )します。アンカー状態のウィンドウは、カーソルをその上に移動すると自動的に開いたり閉じたりします。アンカー ウィンドウが開いているときは、作図領域に重なって表示されます。アンカー ウィンドウを開いたままにしておくことはできません。ウィンドウをアンカーする前に、[ドッキングを許可] オプションをオンにする必要があります。

■ 自動的に隠す:カーソルを重ねると開き、離すと閉じる浮動ウィンドウを表示します。このオプションをオフにすると、ウィンドウは開いたままになります。

■ 透明化:ウィンドウが半透明になり、その下のオブジェクトが透けて見えるようになります。このオプションは、すべてのウィンドウに適用できるわけではありません。また、ハードウェア アクセラレーションがオンになっているときは使用できません。

ツールバーとドッキング可能なウィンドウの位置をロックする

ツールバーとウィンドウを配置したら、その位置をロックできます。ツールバーとウィンドウがロックされていても、開いたり閉じることはできます。項目を追加したり、削除することもできます。

デュアル モニタを使用して作図領域を最適化する

作図空間を広げるために、2 台のモニタを使用することができます。たとえば、作図領域の表示に 1 台のモニタを使用し、もう 1 台のモニタには P&ID ツール パレット、P&ID ツール パレット、[プロジェクト マネージャ ]、[データ マネージャ ] などを表示することができます。 デュアル モニタのセットアップ方法については、お使いのモニタの説明書を参照してください。

Page 18: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

14 | 第 1 章 概要

Page 19: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

プロジェクトを作成し、図面を編成する

AutoCAD P&ID プロジェクトで使用する図面の作成と編成には、プロジェクト マネージャを使用します。

次のワークフローは、プロジェクト図面の作成と編成を行う方法の1 つを表しています。 詳しい情報や手順については、AutoCAD P&IDヘルプ システムの「プロジェクトを作成、設定する」および「プロジェクト図面を編成する」を参照してください。

プロジェクトに対するさまざまな設定を構成することもできます。プロジェクト セットアップの詳細については、第 5 章「高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う」を参照してください。

Page 20: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

16 | 第 2 章 プロジェクトを作成し、図面を編成する

Page 21: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

プロジェクトを作成し、図面を編成する | 17

プロジェクトを作成する本書の演習で使用する新しいプロジェクトを作成します。

プロジェクトを作成するには

1 リボンで、[ホーム] タブ ➤ [プロジェクト] パネル ➤ [プロジェクト マネージャ ] ➤ [プロジェクトを新規作成] の順にクリックします。

2 [プロジェクト セットアップ ウィザード (ページ 1/5)] で次の操作を行った後、[次へ]をクリックします。

■ [このプロジェクトの名前を入力] に My Project と入力します。 ■ [オプションの説明を入力] ボックスに My project for Getting Started Guide tasksと入力します。

■ [プログラムによって生成されたファイルが保存されるフォルダを指定] に、C:¥Users¥user_name¥Documents (Windows Vista の場合)または C:¥My Documents (Windows XP の場合)と入力します。

■ [サポート ファイル (スプレッドシートや Word 文書など) が保存されるフォルダを指定] で、C:¥Users¥user_name¥Documents¥My Project¥関連ファイル (Windows Vista の場合) または C:¥My Documents¥My Project¥関連ファイル (Windows XP の場合) と入力します。

■ [既存のプロジェクトから設定をコピー ] チェック ボックスをオフにします。このガイドのほとんどの演習では、既定のプロジェクト設定を使用します。

Page 22: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

18 | 第 2 章 プロジェクトを作成し、図面を編成する

3 [プロジェクト セットアップ ウィザード (ページ 2/5)] の [プロジェクト図面の基準単位を指定] 領域にある [フィート/インチ単位] をクリックします。[次へ] をクリックします。

4 [プロジェクト セットアップ ウィザード (ページ 3/5)] で、次の操作を行います。

■ [PID 図面が保存されるフォルダを指定] に、C:¥Users¥user_name¥Documents¥My Project¥PID DWG (Windows Vista の場合) または C:¥My Documents¥My Project¥PID DWG (Windows XP の場合) と入力します。

■ [P&ID ツールパレット コンテンツの規格を選択] リストで、[PIP (フィート/インチ単位)] をクリックします。

Page 23: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

プロジェクトを作成し、図面を編成する | 19

■ [次へ] をクリックします。

5 [プロジェクト セットアップ ウィザード (ページ 4/5)] で、次の操作を行います。

■ [Plant 3D モデル DWG ファイル フォルダ] に、C:¥Users¥user_name¥Documents¥My Project¥Plant 3D モデル (Windows Vista の場合) または C:¥My Documents¥My Project¥Plant 3D モデル (Windows XP の場合) と入力します。

■ [スペック シート フォルダ] に、C:¥Users¥user_name¥Documents¥My Project¥スペック シート (Windows Vista の場合) または C:¥My Documents¥My Project¥スペック シート (Windows XP の場合) と入力します。

■ [直交投影出力フォルダ] に、C:¥Users¥user_name¥Documents¥My Project¥直交投影 (Windows Vista の場合) または C:¥My Documents¥My Project¥直交投影 (Windows XP の場合) と入力します。

Page 24: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

20 | 第 2 章 プロジェクトを作成し、図面を編成する

■ [次へ] をクリックします。

Page 25: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

プロジェクトを作成し、図面を編成する | 21

6 [完了] をクリックします。

これで図面ファイルをプロジェクトに追加する準備ができました。

My Project 用の図面ファイルを作成するプロジェクトの作成が完了したので、プロジェクトの一部となる図面ファイルを作成します。この後の演習では、これらの図面ファイルを使って作業します。

新しいプロジェクト図面ファイルを作成するには

1 [プロジェクト マネージャ ] のツリー ビューで、[P&ID 図面] をクリックします。 2 [プロジェクト] ツールバーで、[新規図面] をクリックします。

3 [図面名] の [新規 DWG] ダイアログ ボックスで、次の操作を行います。

■ [ファイル名] に 001 と入力します。

Page 26: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

22 | 第 2 章 プロジェクトを作成し、図面を編成する

4 [OK] をクリックします。

5 この演習の手順 1 から 4 を繰り返し、ファイル名が 002 の 2 つ目の図面ファイルを作成します。

6 図面 001 をクリックして図面 002 の上にドラッグします。

これで、プロジェクト図面ファイルの図面プロパティを設定する準備が整いました。

Page 27: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

プロジェクトを作成し、図面を編成する | 23

図面のプロパティを設定するプロジェクト用に設定できる図面プロパティは、図面タイトル、図面番号、作成者、図面の簡単な説明、および図面に記載されているプラント領域です。

図面のプロパティを設定するには

1 [プロジェクト マネージャ ] ツリー ビューで、[P&ID 図面] ノードを展開し、[001] を右クリックします。[プロパティ ] をクリックします。

Page 28: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

24 | 第 2 章 プロジェクトを作成し、図面を編成する

2 [図面のプロパティ ] ダイアログ ボックスで、次の情報を入力します。

■ [DWG 番号] ボックスに、01 と入力します。■ [作図領域] ボックスに、51 と入力します。■ [説明] ボックスに、Test drawing file 01-001 と入力します。■ [OK] をクリックします。

3 図面 002 の図面プロパティを設定するには、次の手順の代わりに手順 1 と 2 を繰り返します。

■ [DWG 番号] ボックスに、02 と入力します。■ [作図領域] ボックスに、52 と入力します。■ [説明] ボックスに、Test drawing file 02-002 と入力します。■ [OK] をクリックします。

注 プロジェクト内のすべての図面に DWG 番号を必ず追加してください。これにより、データ マネージャで図面固有のデータを識別することができます。たとえば、データ マネージャには、図面の一部になっているすべてのコンポーネントとラインのDWG 番号が表示されます。DWG 番号は、図面間でオフページ コネクタを使用してラインをつなげているときに特に重要となります。

Page 29: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

プロジェクトを作成し、図面を編成する | 25

プロジェクト ファイルを編成するここまでで、新しいプロジェクトの作成、図面のプロジェクトへの追加、図面のプロパティの追加が済みました。次に、プロジェクト ツリーにフォルダを作成し、ここに図面を配置します。

プロジェクト マネージャにフォルダを作成するには

1 [プロジェクト マネージャ ] のツリー ビューで、[P&ID 図面] を右クリックします。[新規フォルダ] をクリックします。

2 [プロジェクト フォルダのプロパティ ] ダイアログ ボックスで、次の操作を行います。

■ [フォルダ名] に Areas 51-52 と入力します。 ■ [親フォルダの保存場所に相対的なフォルダを作成] チェック ボックスをオンにします。このオプションを選択すると、プロジェクト ファイルが別のコンピュータに移動された場合でも、フォルダのパスのフォルダ階層構造が変わることなく保持されます。

■ [OK] をクリックします。

Page 30: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

26 | 第 2 章 プロジェクトを作成し、図面を編成する

作成したフォルダが、[My Project] のツリー ビューの [P&ID 図面] の下側に追加されます。

3 図面 [001] をクリックして、Areas 51-52 フォルダにドラッグします。Areas 51-52 フォルダの横に矢印が表示されたら、カーソルを放します。 新しいフォルダが展開され、その中へ移動した図面が表示されます。

Page 31: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

プロジェクトを作成し、図面を編成する | 27

4 [P&ID 図面] ノードを展開し、図面 [002] をクリックして、Areas 51-52 フォルダの図面 [001] の下側にドラッグします。必要に応じて、図面 001 を図面 002 の上にドラッグします。

これで、プロジェクトとプロジェクト図面の作成方法および編成方法の基本を習得できました。次は第 3 章へ進み、プロジェクト環境での作業方法を学習します。

Page 32: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

28 | 第 2 章 プロジェクトを作成し、図面を編成する

Page 33: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

プロジェクト環境で作業する

プロジェクト環境で作業するときは、他の設計者を含むユーザ全員が同じ図面ファイル、シンボル、データ、およびテンプレートを共有します。

次のワークフローは、プロジェクト環境で作業するための 1 つの方法を説明しています。詳しい情報や手順については、AutoCAD P&IDヘルプ システムの「プロジェクト環境で作業する」を参照してください。

Page 34: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

30 | 第 3 章 プロジェクト環境で作業する

Page 35: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

プロジェクト環境で作業する | 31

プロジェクトを開く現在のワークスペースが P&ID ワークスペース (P&ID PIP、P&ID ISO、P&ID ISA、P&IDDIN、または P&ID JIS-ISO)であるときは、[プロジェクト マネージャ ] が自動的に表示されます。 最後に開いていたプロジェクトがプロジェクト ツリーとウェルカム バック センターに表示されます。作業は、最近作業したプロジェクトをドロップダウン リストから選択するか、新しいプロジェクトを作成するか、プロジェクトを検索することですぐに開始できます。この一連の演習では、第 2 章で作成したプロジェクト(My Project)を作業用に使用します。

■ C:¥Users¥user_name¥Documents¥My Project¥Project.xml (Windows Vista の場合)■ C:¥My Documents¥My Project¥Project.xml (Windows XP の場合)

プロジェクトを開くには

1 [プロジェクト マネージャ ] が表示されていない場合、リボンで [ホーム] タブ ➤ [プロジェクト] パネル ➤ [プロジェクト マネージャ ] の順にクリックします。

2 [プロジェクト マネージャ ] の [現在のプロジェクト] リストで、[My Project] をクリックします。

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32 | 第 3 章 プロジェクト環境で作業する

図面のステータスを更新する 図面の選択後に [プロジェクト マネージャ ] の下部のパネルの [プレビュー ] をクリッ

クすることで、プロジェクト内に図面のサムネイルを表示することができます。

図面のステータスを更新するには

■ [プロジェクト マネージャ ] の [プロジェクト] ツールバーで、[DWG ステータスを更新] ボタンをクリックします。図面を表すアイコンが更新され、現在の編集ステータスが次のように表示されます。

■ ロック (自分または他のユーザが図面を開いています)■ 使用可能 (図面を編集できます)■ 見つかりません (図面は移動されたかプロジェクトから削除されました)

作業履歴を更新するプロジェクト図面で作業しているとき、作業履歴情報を追加することができます。

作業履歴にステータスと注記を追加するには

1 [プロジェクト マネージャ ] で、[001] をクリックします。 2 下部のツールバーの [作業履歴] ボタンをクリックします。

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プロジェクト環境で作業する | 33

3 [作業履歴] で、次の操作を行います。

■ [ステータス] リストから、[履歴 1] をクリックします。 ■ [注記] に、Updated PID data for process engineer. Round 1と入力します。

注 [プロジェクト セットアップ] ダイアログ ボックスの [プロジェクトの詳細] ペインで、設計者が図面ファイルを開いたり閉じたりするときに [作業履歴] ダイアログ ボックスが開くように動作を設定することもできます。 この設定やその他のプロジェクト設定に関する詳しい情報や手順については、AutoCAD P&ID ヘルプ システムの「プロジェクトの詳細を設定または変更する」を参照してください。

プロジェクト図面を保存するプロジェクト図面を一括して保存するか、個別に保存します。

プロジェクト内で開かれているすべての図面を保存するには

■ [プロジェクト マネージャ ] のツリー ビューで、My Project を右クリックします。[すべてのプロジェクト図面を再保存] をクリックします。

プロジェクト内で開かれている図面を個別に保存するには

■ アプリケーション メニューを開き、[上書き保存] をクリックします。

P&ID DWF または DWFx ファイルをパブリッシュするDWF (Design Web Format)は、Web 上で高速かつ安全に共有できるように、単一の小さなファイルに圧縮された一連の図面またはイメージです。DWFx ファイルは、Microsoft®

の XPS (XML Paper Specification) 形式に基づいています。この形式は XPS ビューアでサポートされているため、DWFx ファイルを Windows Vista プラットフォーム上で簡単に配布することができます。また、DWFx ファイルは、Autodesk® Design Review を使用して表示することもできます。Adobe® PDF と同様に、セット内のシートは図面のイメージであり、紙に印刷された図面と同様に、それ以上の編集はもう行えません。さらに、DWF と DWFx ファイルはデザイン情報と尺度を保持しています。このため、建築家、エンジニア、および設計者がレビューやマークアップを行うのに適しています。オリジナルの DWG ファイルが変更されるおそれもありません。[プロジェクト マネージャ ] では、プロジェクト全体、プロジェクトのサブセット、またはプロジェクトに含まれる 1 枚の図面を DWF 形式または DWFx 形式でパブリッシュすることができます。次の演習では、プロジェクト全体をパブリッシュします。その他の DWF パブリッシュ オプションの詳細については、AutoCAD P&ID ヘルプ システムの「プロジェクト図面を共有する」を参照してください。

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34 | 第 3 章 プロジェクト環境で作業する

P&ID DWF ファイルをパブリッシュするには

1 [プロジェクト マネージャ ] のツリー ビューで、My Project を右クリックします。[パブリッシュ ] をクリックします。

2 [パブリッシュ ] ダイアログ ボックスの [パブリッシュ先] リストから、[DWF] または[DWFx] を選択します。

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プロジェクト環境で作業する | 35

3 [パブリッシュ オプション] をクリックします。

4 [プロジェクト パブリッシュ オプション] ダイアログ ボックスで、次の操作を行います。

■ [P&ID DWF オプション] 領域の [P&ID 情報] フィールドに [含める] が表示されていることを確認します。選択されていない場合は、フィールドをクリックして表示されるドロップダウンリストで [含める] をクリックします。

■ [既定の出力場所]領域で、[場所] をクリックします。[...] ボタンをクリックします。[生成したファイルを保存するフォルダを選択] ダイアログ ボックスで、C:¥Users¥user_name¥Documents (Windows Vistaの場合)または C:¥My Documents (Windows XP の場合)に移動し、My Project フォルダをクリックします。[選択] をクリックします。

■ [OK] をクリックして、[プロジェクト パブリッシュ オプション] ダイアログ ボックスを閉じます。

5 [パブリッシュ ] ダイアログ ボックスで、[パブリッシュ ] をクリックします。 6 [印刷 - バックグラウンド ジョブを処理中] メッセージが表示されたら、[閉じる] をクリックします。

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36 | 第 3 章 プロジェクト環境で作業する

DWF ファイルまたは DWFx ファイルをパブリッシュするときは、Autodesk Design Review を使用して、実際の図面ファイル (DWG) を変更せずに変更内容やマークアップをやり取りすることができます。DWF ファイルまたは DWFx ファイルをクライアントと共有しようと計画している場合、クライアントはオートデスクの Web サイト (www.autodesk.co.jp) から Autodedk Design Review をダウンロードする必要があります。P&ID 図面の表示の正確性を維持したまま P&ID 図面ファイルを AutoCAD 図面ファイル形式に書き出すこともできます。詳細については、AutoCAD P&ID ヘルプ システムの「P&ID 図面を AutoCAD に書き出す」を参照してください。

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P&ID 図面を作成する

AutoCAD P&ID を使えば、P&ID 図面は効率よく作成できます。AutoCAD P&ID には、図面に配置できる数多くのコンポーネントとライン シンボルが用意されています。コンポーネントおよびライン シンボルには、[データ マネージャ ] とリンクするプロパティが含まれています。[データ マネージャ ] では、レポートの表示、プロパティの書き出し、変更されたプロパティのプログラムへの再読み込みができます。また、AutoCAD に図面を書き出すこともできます。

作図プロセスのあらゆる段階で、単一の図面、複数の図面、またはプロジェクト全体を検証することができます。 エラーを頻繁にチェックすることにより、作図プロセスの早い段階でエラーを修正し、作成中の図面を社内標準に準拠させることができます。

次のワークフローは、PIP 標準規格を使用して P&ID 図面を作成する方法の 1 つを表しています。詳しい情報や手順については、AutoCAD P&ID ヘルプ システムの「P&ID - 図面を作成、修正する」を参照してください。

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38 | 第 4 章 P&ID 図面を作成する

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P&ID 図面を作成する | 39

コンポーネントを追加するさまざまなコンポーネントやラインを配置して、プロジェクトの一部である P&ID 図面の作成と編集を行うことができます。 次の演習では、はじめにポンプを図面に追加し、次にタンクを追加する方法について説明します。これは、図面で作業できる 1 つの方法を表しています。

注 以降の演習で簡単なスケマティック図面を作成します。この演習で完了した内容は、次の演習でも引き続き使用します。演習が完了したら、図面ファイルをその都度保存することを忘れないでください。

図面にポンプを追加するには

1 [プロジェクト マネージャ ] のツリー ビューで、図面 [001] を右クリックし、[開く] をクリックします。

2 [P&ID PIP] ツール パレットが表示されていない場合は、リボンで [表示] タブ ➤ [ツール パレット] の順にクリックします。

3 P&ID PIP ツール パレットの [機器] タブの [ポンプ] から、[横型遠心ポンプ] をクリックします。

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40 | 第 4 章 P&ID 図面を作成する

4 図面の中程の空きスペースをクリックしてポンプの配置場所を指定します。

5 [タグを割り当て] ダイアログ ボックスが表示されたら、[キャンセル] をクリックします。タグ情報と注釈は後で追加します。

6 アプリケーション メニューを開き、[上書き保存] をクリックします。

図面にタンクを追加するには

1 P&ID PIP ツール パレットの [機器] タブの [タンク] から、[ドーム ルーフ型タンク] をクリックします。

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P&ID 図面を作成する | 41

2 図面の右上部分の空きスペースをクリックしてタンクの配置場所を指定します。

3 タンク サイズの尺度係数を指定するか、[Enter] を押して既定の尺度を受け入れます。 4 [タグを割り当て] ダイアログ ボックスが表示されたら、[キャンセル] をクリックします。タグ情報は後で追加します。

5 アプリケーション メニューを開き、[上書き保存] をクリックします。

スケマティック ライン (配管) を追加する前の演習では、ポンプとタンクを図面に追加しました。ここでは、これらのコンポーネントを配管で接続します。

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42 | 第 4 章 P&ID 図面を作成する

配管を追加するには

1 P&ID PIP ツール パレットの [ライン] タブの [配管] から、[プライマリ ライン セグメント] をクリックします。

2 図面内で、ポンプの上部ノズルをクリックしてプライマリ ラインを配置します。 3 タンクの中程にカーソルを移動し、タンクの横並びになる適当な位置をクリックして、配管の 2 番目の点を指定します。

4 右側にカーソルを移動し、タンクの左側面をもう一度クリックしてラインをタンクに接続します。

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P&ID 図面を作成する | 43

ラインがタンクに接続されるとノズルが自動的に作成されます。

5 [Enter] を押して、一連の配管セグメントの設定を終了します。 ラインの流れ方向を示す矢印が付いた配管が表示されます。

6 アプリケーション メニューを開き、[上書き保存] をクリックします。

図面を検証する図面内のエラーのチェックはいつでも行うことができますが、プロジェクトを開始してから早い時期に行うのが理想的です。検証プロセスでは、コンポーネントとラインのプロパティ間の不一致を検出し、社内標準に適合しない項目を識別します。次の演習では、検証の設定方法、図面の検証方法、および一般的なエラーの修正方法について説明します。

検証設定を表示するには

1 リボンで、[ホーム] タブ ➤ [検証] パネル ➤ [検証設定] の順にクリックします。

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44 | 第 4 章 P&ID 図面を作成する

2 [P&ID 検証設定] ダイアログ ボックスの [エラー報告] で、次の操作を行います。

■ [P&ID オブジェクト] ノードを展開して、チェック ボックスがすべてオンになっていることを確認します。

■ [基本 AutoCAD オブジェクト] ノードを展開します。すべてのチェック ボックスをオフにします。

■ [OK] をクリックします。

注 エラー項目ごとの説明を表示するには、それぞれのエラー項目を選択します (チェック ボックスをオンにしないでください)。[説明] にエラーの説明が表示されます。

図面を検証するには

1 リボンで、[ホーム] タブ ➤ [検証] パネル ➤ [検証を実行] の順にクリックします。[検証の進行状況] ダイアログ ボックスが表示されます。検証が完了すると、[検証の概要] ウィンドウに検証結果が表示されます。接続されていないコンポーネントを示すエラーが表示されています。

2 [検証の概要] ウィンドウで、[接続されていないコンポーネント] ツリーをクリックします。図面内の横型遠心ポンプが拡大ズームされハイライト表示されます。これは、横型遠心ポンプの左側のノズルがラインに接続されていないためです。

3 [検証の概要] ウィンドウを閉じます。次の演習では、別のタンクとラインを追加してこの問題を修正します。

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P&ID 図面を作成する | 45

検証エラーを訂正するには

1 P&ID PIP ツール パレットの [機器] タブをクリックします。[タンク] から、[ドーム ルーフ型タンク] をクリックします。

2 ポンプと横並びになる適当な位置をクリックして、タンクの配置場所を指定します。

注 表示位置を調整するには、図面を右クリックして [画面移動] をクリックします。カーソルをドラッグして、図面を新しい場所に移動します。ズームを行うには、作図領域を右クリックして [ズーム ] をクリックします。カーソルを上方向にドラッグすると拡大ズームし、下方向にドラッグすると縮小ズームします。再度右クリックして、[終了] をクリックします。

3 タンク サイズの尺度係数を指定するか、[Enter] を押して既定の尺度を受け入れます。 4 [タグを割り当て] ダイアログ ボックスが表示されたら、[キャンセル] をクリックします。タグ情報は後で追加します。

5 タンクとポンプの左ノズルを接続するスケマティック ラインを追加します。流れ方向がタンクからポンプの方向になるように、タンクが起点、ポンプが終点となるスケマティック ラインを作成します。

注 ポンプが起点、タンクが終点となるスケマティック ラインを作成すると、流れ方向のエラーを示すメッセージが表示されます。この場合、流れ方向を反転させることでエラーを修正できます。流れ方向を反転させるには、ラインをクリックし、リボンで [ホーム] タブ ➤ [スケマティック ライン] パネルの順にクリックし、[編集] をクリックします。リストで、[流れ方向反転] をクリックします。[Enter] を押します。

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46 | 第 4 章 P&ID 図面を作成する

6 アプリケーション メニューを開き、[上書き保存] をクリックします。7 リボンで、[ホーム] タブ ➤ [検証] パネル ➤ [検証を実行] の順にクリックします。

8 「検証が完了しました」というメッセージが表示されたら、[OK] をクリックします。9 [検証の概要] ウィンドウを閉じます。

注 作図が進んだ段階で他のエラーを探す場合、検証ツールを再度使用します。

インライン コンポーネントを追加するバルブのようなインライン コンポーネントはスケマティック ライン上に配置します。前の演習では、ポンプと 2 つのタンクを図面に追加し、各コンポーネントを配管で接続しました。ここでは、ラインのうち 1 本にバルブを配置します。

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P&ID 図面を作成する | 47

ライン上にバルブを配置するには

1 P&ID PIP ツール パレットの [バルブ] タブで、[ゲート バルブ] をクリックします。

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48 | 第 4 章 P&ID 図面を作成する

2 上部の水平線上の任意の位置をクリックして、バルブを配置します (次に示す図を参考にしてください)。

3 アプリケーション メニューを開き、[上書き保存] をクリックします。

計装を追加する前の演習では、ポンプ 1 台、タンク 2 基、配管 2 本を追加しました。また、ラインの 1 つにバルブを配置しました。ここでは、配管の 1 つにコントロール バルブを追加します。

ラインにコントロール バルブを追加するには

1 P&ID PIP ツール パレットの [計装] タブで、[コントロール バルブ] をクリックします。

注 はじめてコントロール バルブを図面に配置するときは、コントロール バルブ ブラウザが表示されます。コントロール バルブ ブラウザが表示されないときは、手順 3 へ進んでください。

2 コントロール バルブ ブラウザで、次の操作を実行します。

■ [コントロール バルブ本体を選択] のツリー ビューで、[ゲート バルブ] をクリックします。

■ [コントロール バルブのアクチュエータを選択] のツリー ビューで、[ダイヤフラムアクチュエータ] をクリックします。

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P&ID 図面を作成する | 49

■ [OK] をクリックします。

3 ゲート バルブの右側にある水平線をクリックしてコントロール バルブを配置します(次に示す図を参考にしてください)。

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50 | 第 4 章 P&ID 図面を作成する

4 注釈の位置を選択するように求めるプロンプトが表示されます。カーソルを移動して、注釈を配置する位置でクリックします。

注釈のバブルとコントロール バルブを結ぶ引出線が自動的に配置されます。5 [タグを割り当て] ダイアログ ボックスが表示されたら、[キャンセル] をクリックします。タグ情報は後で追加します。

6 アプリケーション メニューを開き、[上書き保存] をクリックします。

Page 55: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

P&ID 図面を作成する | 51

P&ID 図面を編集する図面ファイルを作成し、コンポーネント(機器など)、バルブ、ライン、および計装を追加したら、引き続き、図面が正確で最新の状態になるように修正を加えることができます。 この演習で行う編集作業には、機器アイテム、バルブ、およびラインの移動と、あるコンポーネントと別のコンポーネントの置換が含まれます。これらは、実行可能な編集作業のほんの一部です。 P&ID 図面の編集の詳細については、AutoCAD P&ID ヘルプ システムの「P&ID - 図面を作成、修正する」を参照してください。

タンクを移動するには

1 前の演習で作業した P&ID 図面 (001) で、タンク上部の境界線上の任意の位置をクリックして選択します。

2 選択したタンクの左下コーナーにあるグリップをクリックし、タンクの横幅の長さの半分ほど左へドラッグします。もう一度クリックしてタンクを新しい位置に配置します。

注 コントロール バルブとゲート バルブの位置が、短縮された水平線に合うように調節されます。

3 アプリケーション メニューを開き、[上書き保存] をクリックします。

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52 | 第 4 章 P&ID 図面を作成する

ゲート バルブを移動するには

1 前に作業した P&ID 図面 (001) で、ゲート バルブをクリックします。

2 ゲート バルブを水平線からドラッグ移動し、垂直線をクリックしてバルブを配置します。

注 ゲート バルブが垂直線の上端に移動してしまう場合は、ステータス バー(P&ID ウィンドウの左下) にある [オブジェクト スナップ] ボタンをクリックしてオブジェクト スナップ機能をオフにします。オブジェクト スナップをオフにすると、ボタンの背景が青でなくグレーになります。ゲート バルブを元の位置に戻し、オブジェクト スナップをオフにし、もう一度移動してみてください。

3 [Esc] キーを押すと、バルブが回転して垂直線に沿って整列した状態で表示されます。

Page 57: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

P&ID 図面を作成する | 53

バルブの種類を置換するには

1 ゲート バルブをクリックして選択します。2 置換グリップをクリックします。

3 リストの 2 番目に表示されている [ボール バルブ] をクリックします。ゲート バルブがボール バルブに置換されました。

4 アプリケーション メニューを開き、[上書き保存] をクリックします。

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54 | 第 4 章 P&ID 図面を作成する

ラインを移動するには

1 前に作業した P&ID 図面 (001) で、最上部の水平線をクリックします。ライン上、またはラインに接続されているすべての項目も選択されます。

2 最上部の水平線の中程でストレッチ グリップをクリックして、ラインを少し上に移動します。新しい場所をクリックしてラインを配置します。コントロール バルブと計装バブルはラインと一緒に移動しますが、タンクは移動しません。

3 他のラインやコンポーネントを移動してみます。4 アプリケーション メニューを開き、[上書き保存] をクリックします。

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P&ID 図面を作成する | 55

コンポーネントやラインにタグと注釈を付けるタグ情報は、コンポーネントまたはラインを一意に識別するプロパティです。タグ情報は、いつでもコンポーネントとラインに割り当てることができます。注釈を使用すると、図面上にテキストを配置してコンポーネントに注釈ラベルを付けることができます。注釈にはタグのプロパティが含まれていることがありますが、その場合はそのプロパティが図面上に表示されます。ただし、この場合はタグではなく注釈となります。 タグと注釈という用語は混乱を招きやすいため、次の表で詳しく説明します。

前の演習では、ポンプ 1 台とタンク 2 台を図面に追加して配管に接続し、バルブとコントロール バルブを配管のうちの 1 本に追加しました。その後、それらの項目のいくつかを編集しました。 ここでは、タグ情報を追加して、注釈を図面上に配置するよう指定します。

注 次の演習で説明する方法で、タグ情報と注釈を図面内の他の項目に追加することができます。

タグ 注釈

コンポーネントまたはライン セグメントの一意の識別子

図面に表示されるコンポーネントまたはライン セグメントの情報

データ テキストと形式(形式は省略可能)

一意(重複しない) 一意である必要はありません

データ マネージャでプロパティとして表示できます

図面に表示できます

コンポーネントまたはライン セグメントの 1 つの要素

コンポーネントやライン セグメントごとに 1 つの要素であるとは限りません(コンポーネントやライン セグメントは複数の注釈を持つことができます)

タグ形式によって定義されたサブパーツで 構成されます

注釈スタイルのブロック定義で定義されたテキストです

コンポーネントまたはライン セグメントのタグ プロパティをテキストに含めることができます。このテキストはタグではなく注釈です。

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56 | 第 4 章 P&ID 図面を作成する

タグを追加するには

1 リボンで、[ホーム] タブ ➤ [P&ID] パネル ➤ [タグを割り当て] の順にクリックします。2 前に作業した P&ID 図面 (001) で、ポンプをクリックし、[Enter] を押します。

3 [タグを割り当て] ダイアログ ボックスで、[既存のポンプ] の右にある矢印をクリックしてプロジェクト内にある他の横型遠心ポンプのタグ情報を表示します(リストは空の場合や図に表示されているものと異なる場合があります)。

■ [番号] ボックスに 110 (この番号が使用できない場合は他の番号) と入力します。■ [タグの割り当て後に注釈を配置] チェック ボックスをオンにします。■ [注釈スタイル] リストで、[ポンプ情報タグ] を選択します。

4 [割り当て] をクリックします。注釈の位置を選択するように求めるプロンプトが表示されます。

Page 61: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

P&ID 図面を作成する | 57

5 カーソルを移動して注釈がポンプの下に位置するようにし、クリックして配置します。

6 この演習で学んだ方法を使って、引き続き図面内の他の項目にタグと注釈を追加します。 7 アプリケーション メニューを開き、[上書き保存] をクリックします。

図面データを表示、操作する[データ マネージャ ] を使用して、コンポーネントとライン プロパティの表示、編集、操作の他、レポートの生成を行います。 Microsoft® Excel® (XLS/XLSX)、またはカンマ区切り値 (CSV) 形式のテキスト ファイルとしてコンポーネントなどのプロパティ情報をレポートへ書き出し、再度読み込みます。 次の演習では、スプレッドシート形式でデータを書き出し、そのデータを変更し、最後に、そのデータを [データ マネージャ ] に読み込んで戻します。

注 お使いのシステムに、Microsoft® Excel® 2003 以降がインストールされている必要があります。

[データ マネージャ ] で図面プロパティを表示して書き出すには

1 リボンで、[ホーム] タブ ➤ [プロジェクト] パネル ➤ [データ マネージャ] の順にクリックします。 前の演習で図面 001 に配置したコンポーネントとラインのデータがデータ マネージャに表示されます。

注 [データ マネージャ ] の左上コーナーにあるドロップダウン リストには、「現在の図面データ」が表示されています。これは、現在の作業対象が現在アクティブになっている図面であることを示しています。プロジェクト データ、レポート データ、またはカスタマイズ ビュー内に管理されたデータを作業対象にすることもできます。[データ マネージャ ] 用にカスタマイズしたビューの作成方法については後で学習します。データを表示する別の方法については、AutoCAD P&ID ヘルプ システムの「データ マネージャを使用する」を参照してください。

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58 | 第 4 章 P&ID 図面を作成する

2 図面内のすべてのコンポーネント データとライン データを書き出すために、[データ マネージャ ] のツリーの最上位にある [エンジニアリング項目] をクリックします。

3 [データ マネージャ ] のツールバーの [書き出し] をクリックします。

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P&ID 図面を作成する | 59

4 [データの書き出し] ダイアログ ボックスで、[参照] をクリックします。

5 [書き出し先] ダイアログ ボックスの [保存先] リストで My Project フォルダに移動します。 [ファイル名] ボックスで、既定の MS Excel ファイル名 (01-EngineeringItems.xls)を受け入れて [保存] をクリックします。

6 [データの書き出し] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。

Excel ファイルに書き出した P&ID データを修正するには

1 Windows エクスプローラを開き、前の手順で My Project フォルダに書き出して保存したスプレッドシート (01-EngineeringItems.xls) の場所を探します。

2 ファイルをダブルクリックして Microsoft® Excel® 2003 以降で開きます。各コンポーネントまたはラインのデータが複数のワークシートに展開されます。

3 ワークシートで、[エンジニアリング項目] ワークシートを見つけて選択します。

Page 64: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

60 | 第 4 章 P&ID 図面を作成する

4 [エンジニアリング項目] ワークシートの [製造元] 列に、バルブの製造者として Sam'sDiscount Valves を、ノズルの製造者として ACME を入力します。

5 そのファイルを、名前、種類 (.xls)、場所 (¥My Project) を変えずに上書き保存します。

修正した P&ID データをスプレッドシートから読み込むには

1 [データ マネージャ] で、[エンジニアリング項目] が選択されていることを確認します。2 [データ マネージャ ] のツールバーの [読み込み] をクリックします。 3 AutoCAD P&ID ログ ファイル メッセージが表示される場合は、[OK] をクリックします。 4 [読み込み元] ダイアログ ボックスで、My Project フォルダに移動して

01-EngineeringItems.xls をクリックします。

Page 65: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

P&ID 図面を作成する | 61

5 [開く] を選択します。

6 [データの読み込み] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。[データ マネージャ ] では、内容が変更されたセルは黄色でハイライト表示されます。作図領域では、対応するコンポーネントが赤色の雲マークで囲み表示されます。

7 [データ マネージャ ] で、[雲マーク] をクリックして雲マークの表示と非表示を切り替えます。

8 プロパティが変更されているセルを右クリックして [編集を許可] をクリックします。

注 この演習では、一度に 1 つの変更を許可します。また、[データ マネージャ ] のツールバーの [すべて承認] ボタンを使用してすべての変更を許可することも、[すべて拒否]ボタンを使用してすべての変更を拒否することもできます。

9 アプリケーション メニューを開き、[上書き保存] をクリックします。

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62 | 第 4 章 P&ID 図面を作成する

P&ID 図面を AutoCAD に書き出すAutoCAD P&ID で作成したプロジェクト図面の表示の正確性を維持したまま AutoCADDWG ファイル形式に書き出すことができます。書き出された図面には、すべての P&IDコンポーネントと注釈が AutoCAD ブロックとして表示できます。すべての P&ID スケマティック ラインは、AutoCAD のラインとして保持されます。AutoCAD を使用して、書き出した P&ID DWG ファイルを開き、表示、編集、印刷することができます。

P&ID 図面を AutoCAD に書き出すには

1 前に作業していた図面 (001) が開いていることを確認します。 2 [プロジェクト マネージャ ] のツリー ビューで、図面を右クリックします。[AutoCADに書き出し] をクリックします。

3 [AutoCAD に書き出し] ダイアログ ボックスで、図面を保存する場所を参照します。 4 [ファイル名] ボックスに、PID_to_ACAD と入力します。5 [ファイルの種類] リストで、図面に使用する次のファイル形式のいずれかを選択します。

■ AutoCAD 2010 図面 (*.dwg)■ AutoCAD 2007/LT 2007 図面 (*.dwg)

6 [保存] をクリックします。

Page 67: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

P&ID 図面を作成する | 63

おめでとうございます。『スタート アップ ガイド』の最初の 4 つの章の演習が完了しました。 プログラムの高度な機能について知りたい場合は、第 5 章「高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う」に進んでください。このガイドを通じて使ったプロジェクト (My Project) に基づいてプログラムの演習を進めるか、ファイルをシステムから削除して新しいプロジェクトを開始することもできます。 AutoCAD P&ID 2011 の使い方の詳細については、AutoCAD P&ID のヘルプ システムを参照してください。ヘルプ システムには、プログラムの [ヘルプ ] メニューからアクセスできます。

Page 68: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

64 | 第 4 章 P&ID 図面を作成する

Page 69: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う

AutoCAD P&ID 2011 は、大半のプロジェクトや作図作業ですぐに使える設定テンプレートが用意されています。プロジェクトの管理者は、[プロジェクト セットアップ ] ダイアログ ボックスを使用してプロジェクトや図面の設定を修正できます。

次のワークフローは、プロジェクトの環境を設定するいくつかの方法について説明しています。詳しい情報や手順については、AutoCAD P&ID ヘルプ システムの「プロジェクトを作成、設定する」を参照してください。

Page 70: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

66 | 第 5 章 高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う

Page 71: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う | 67

新しいプロジェクトを設定するこのガイドの第 2 章「プロジェクトを作成し、図面を管理する」では、新しいプロジェクトを作成しましたが、プロジェクト設定の変更は行いませんでした。 よりユーザのニーズに合ったプロジェクトを立ち上げるために、既定のプロジェクトの設定を変更する場合は、新しいプロジェクトを作成してから設定を変更します。このようにすると、元のプロジェクトにおける既定のプロジェクト設定は維持されます。

新しいプロジェクトを設定するには

1 リボンで、[ホーム] タブ ➤ [プロジェクト] パネル ➤ [プロジェクト マネージャ ] ➤ [プロジェクトを新規作成] の順にクリックします。

2 [プロジェクト セットアップ ウィザード (ページ 1/5)] で次の操作を行った後、[次へ] をクリックします。

■ [このプロジェクトの名前を入力] に P&ID Test Project と入力します。■ [オプションの説明を入力] に P&ID Test Project for Learning AutoCAD P&ID と入力します。

■ [プログラムによって生成されたファイルが保存されるフォルダを指定 ] で、[...] ボタンをクリックします。

■ [プロジェクト フォルダを選択] ダイアログ ボックスで、ローカル ドライブの Tempフォルダに移動します(ローカル ドライブに Temp フォルダがない場合は、このフォルダを作成してください)。[開く] を選択します。完全なパスは、C:¥Temp です。

■ [サポート ファイル (スプレッドシートや Word 文書など) が保存されるフォルダを指定] で、ローカル ドライブの Temp フォルダに移動し、[開く] をクリックします。¥P&ID Test Project¥関連ファイルと入力します。完全なパスは、C:¥Temp¥P&IDTest Project¥関連ファイル です。

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68 | 第 5 章 高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う

■ [既存のプロジェクトから設定をコピー ] チェック ボックスをオフにします。このガイドのほとんどの演習では、既定のプロジェクト設定を使用します。

3 [プロジェクト セットアップ ウィザード (ページ 2/5)] の[プロジェクト図面の基準単位を指定] 領域にある [フィート/インチ単位] をクリックします。[次へ] をクリックします。

4 [プロジェクト セットアップ ウィザード(ページ 3/5)] で、次の操作を行います。

■ [P&ID 図面が保存されるフォルダを指定] に C:¥Temp¥P&ID Test Project¥PID DWG と入力します。

■ [P&ID ツールパレットの内容の標準を選択 ] の [PIP (フィート /インチ単位 )] をクリックします。

■ [次へ] をクリックします。

5 [プロジェクト セットアップ ウィザード(ページ 4/5)] で、次の操作を行います。

■ [Plant 3D モデル DWG ファイル フォルダ] に、C:¥Temp¥P&ID Test Project¥Plant 3D モデル と入力します。

■ [スペック シート フォルダ] に、C:¥Temp¥P&ID Test Project¥スペック シートと入力します。

■ [直交投影出力フォルダ] に、C:¥Temp¥P&ID Test Project¥My Project¥直交投影 と入力します。

■ [次へ] をクリックします。

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高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う | 69

注 ウィザードのページ 4 のフォルダは、AutoCAD Plant 3D 2011 (日本では未発売) に関するものです。

6 [プロジェクトの作成後にプロジェクト設定を追加編集] チェック ボックスをオンにします。

7 [完了] をクリックします。

注 プロジェクトの図面が既に開いている場合は、新しいプロジェクトを開始する前にその図面を閉じるように求めるプロンプトが表示されます。

[設定を作成] メッセージ ボックスに、新しいプロジェクトの作成の進行状況が表示されます。新しいプロジェクトが作成されると、[プロジェクト セットアップ] ダイアログ ボックスが表示されます。新しいテスト プロジェクトが作成されました。このプロジェクトの設定を変更しても、実際の作業プロジェクトの設定が変更されることはありません。

8 [プロジェクト セットアップ] ダイアログ ボックスで、ツリー構造と設定オプションに習熟してください。[プロジェクト セットアップ] ダイアログ ボックスの左側にあるツリー ノードを使用して変更したいオプションを選択することにより、右側のペインに表示される情報を修正できます。

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70 | 第 5 章 高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う

9 [プロジェクト セットアップ] ダイアログ ボックスでの修正が完了したら、[OK] をクリックします。

次に、プロジェクト セットアップ作業で使用する図面ファイルを設定します。[プロジェクト セットアップ] の設定が、プロジェクト図面にどのように作用するのかを後ほど確認します。

新しいプロジェクト図面を設定するには

1 [プロジェクト マネージャ ] のツリー ビューで、[P&ID Test Project] ] (前の手順で作成したプロジェクト) を展開します。[P&ID 図面] をクリックします。

2 [プロジェクト] ツールバーで、[新規図面] をクリックします。

3 [新規 DWG] ダイアログ ボックスで、次の操作を行います。 ■ [ファイル名] に Test Drawing 1 と入力します。 ■ [OK] をクリックします。

4 手順 1 から 3 を繰り返して他の新しい図面をプロジェクトに追加します。ファイル名は Test Drawing 2 としてください。

5 [プロジェクト マネージャ] のツリー ビューで、[Test Drawing 1] をクリックして [TestDrawing 2] の上にドラッグします。

6 [プロジェクト マネージャ] のツリー ビューで、[Test Drawing 1] を右クリックします。[プロパティ ] をクリックします。

7 [図面のプロパティ ] ダイアログ ボックスで、次の情報を入力します。

■ [DWG 番号] ボックスに、01 と入力します。■ [OK] をクリックします。

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高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う | 71

8 図面 Test Drawing 2 の図面プロパティを設定するには、次の手順の代わりに手順 6 と7 を繰り返します。

■ [DWG 番号] ボックスに、02 と入力します。■ [OK] をクリックします。

[プロジェクト マネージャ ] で、新しい図面がプロジェクトに追加されました。これで、作成したプロジェクトのプロパティの編集を開始する準備ができました。

注 ファイル名の形式を設定すると、プロジェクト内に作成されたすべてのファイルが特定のパターンに従うようにすることができます。 詳しい情報や手順については、AutoCADP&ID ヘルプ システムの「ファイル名の形式を設定する」を参照してください。

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72 | 第 5 章 高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う

コンポーネントとラインを設定するたいていの機器、計装、ライン、インライン項目、およびノズルを作成するには、既存のクラス定義を基に開始し、そのクラス定義を編集します。 また、ユーザ独自のクラス定義を作成する必要がある場合もあります。たとえば、この製品で提供されているポンプのシンボルとは異なる種類のポンプを使用する場合があります。この場合は、ユーザが使用するための独自のポンプ シンボルを作成することができます。独自のクラス定義を作成する方法については、AutoCAD P&ID ヘルプ システムの「コンポーネントとラインのクラス定義を設定する」を参照してください。 コンポーネントを作成または修正するときは、プログラム内の次のクラス定義を修正できます。

■ シンボルまたはラインの設定:シンボルまたはライン スタイルの名前、コンポーネントを挿入した後に図面に表示されるジオメトリをコントロールするブロックの名前、画層、色、線種、線種尺度、および印刷スタイル。挿入時のコンポーネントの線の太さ。コンポーネントの挿入またはスケマティック ラインの描画方法に影響するその他の設定。

■ プロパティ:P&ID 図面でのコンポーネントまたはラインの外観や動作を決定するクラス定義に関連付けられた値、およびコンポーネントまたはラインにアタッチされた値 (既定の値、説明、置き換え、サポートされている標準など)。

■ タグ形式:コンポーネントまたはラインの一意のタグで構成される情報。 ■ 注釈:コンポーネントまたはラインに注釈を付けるテキストとシンボルの設定。

クラス定義を作成したり、名前を変更したり、プロジェクトの図面で使用されていないものを消去することもできます。次の演習では、既存のポンプから新しいポンプを作成し、新しいポンプのクラス定義を変更します。次に、新しいポンプをツール パレットの [機器] タブに追加します。これは、新しいコンポーネントやラインをシンボルのライブラリに追加する方法の 1 つです。

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高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う | 73

既存のポンプからポンプを作成し、ツール パレットに追加するには

1 [プロジェクト マネージャ ] のツリー ビューで、[Test Drawing 1] を右クリックし、[開く] をクリックします。

2 [P&ID PIP] ツール パレットが表示されていない場合は、リボンの [表示 ] タブ ➤ [パレット] パネル ➤ [ツール パレット] の順にクリックします。[機器] タブをクリックします。

3 リボンで、[ホーム] タブ ➤ [プロジェクト] パネル ➤ [プロジェクト マネージャ] ➤ [プロジェクト セットアップ] の順にクリックします。

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74 | 第 5 章 高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う

4 [プロジェクト セットアップ] ダイアログ ボックスのツリー ビューで、[P&ID DWG 設定] を展開します。

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高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う | 75

5 [P&ID クラス定義] ➤ [エンジニアリング項目] ➤ [機器] ➤ [ポンプ] ➤ [遠心サンプ ポンプ] の順にクリックします。

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76 | 第 5 章 高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う

6 [クラス設定] ペインの [シンボル] で、[シンボルを追加] をクリックします。

7 [シンボル設定] ダイアログ ボックスで、次の操作を行います。

■ [シンボルのプロパティ] で、[シンボルの名前] ボックスに Centrifugal Sump PumpStyle2 と入力します。

■ [その他のプロパティ ] で、[挿入時の尺度] をクリックし、ドロップダウン リストで[はい] をクリックします。これにより、ポンプを図面に配置するとき、カーソルをドラッグしてシンボルの尺度を設定するよう求めるプロンプトが表示されます。

■ [その他のプロパティ ] で、[タグ入力プロンプトを表示] をクリックし、ドロップダウン リストで [自動生成タグを自動的に割り当て] をクリックします。これにより、ポンプを図面に挿入したときに、タグ情報を追加するように求めるプロンプトは表示されなくなります。

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高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う | 77

■ [OK] をクリックします。

8 [クラス設定] ペインの [シンボル] で、次の操作を行います。

■ ドロップダウン リストから [Centrifugal Sump Pump Style2] を選択します。■ [ツール パレットに追加] をクリックします。

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78 | 第 5 章 高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う

9 [ツールを作成] メッセージで、[OK] をクリックします。 ここで定義したスタイルを含む新しいコンポーネントが、ツール パレットのアクティブなタブの最後に追加されます。これは、AutoCAD P&ID で用意されている既定のコンポーネントと同様に使用することができ、レポートにも含まれます。

10 [プロジェクト セットアップ] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。

注 ツール パレットに追加したポンプ ツールをドラッグして移動し、パレット内の新しい場所に配置することができます。コピーまたは切り取りにより、他の P&ID ツール パレットに貼り付けることもできます。

11 新しく作成された遠心サンプ ポンプ (Centrifugal Sump Pump Style2)は、ツール パレットの右下に見つかります。これをクリックして選択し、図面内をクリックして配置します。 手順 7 で定義したとおり、尺度を設定するよう求めるプロンプトが表示されますが、タグ情報を追加するためのプロンプトは表示されません。

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高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う | 79

タグ形式を設定するユーザがプロジェクトのサイクル全体を通して一貫したタグ形式が利用できるように、タグ形式を設定します。機器、バルブ、ノズル、計装、配管、配管グループのタグ形式を設定できます。新しいタグ形式を作成したり、既存の形式を修正することができます。 タグ形式はクラス定義に割り当てられています。通常、タグの要素はクラス定義 (たとえば、機器のようなタイプの定義)でもあります。図面またはプロジェクトのプロパティをタグ形式に使用することもできます。たとえば、図面レベルで、図面番号のようなプロパティを反映するためにタグ形式を設定する場合があります。この演習では、新しいポンプのタグ形式を 「タイプ - 作図領域.数値」に設定します。

新しいタグ形式を作成するには

1 リボンで、[ホーム] タブ ➤ [プロジェクト] パネル ➤ [プロジェクト マネージャ ] ➤[プロジェクト セットアップ] の順にクリックします。

2 [プロジェクト セットアップ] ダイアログ ボックスのツリー ビューで、[P&ID DWG 設定] を展開します。

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80 | 第 5 章 高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う

3 [P&ID クラス定義] ➤ [エンジニアリング項目] ➤ [機器] ➤ [ポンプ] ➤ [遠心サンプ ポンプ] の順にクリックします。

4 [クラス設定] ペインの [タグ形式] で、[新規作成] をクリックします。

5 [タグ形式セットアップ] ダイアログ ボックスで、次の操作を行います。

■ [形式名] ボックスに、Pump Tag と入力します。■ [サブパーツの数] ボックスで、数字の 3 が表示されるまで上矢印ををクリックします。■ 最初の行で、[クラスのプロパティを選択] アイコンをクリックします。

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高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う | 81

6 [クラス プロパティを選択] ダイアログ ボックスで、次の操作を行います。

■ [クラス] のツリー ビューで、[機器] をクリックします。 ■ [プロパティ ] リストで、[タイプ] をクリックします。 ■ [ターゲット オブジェクトのプロパティを使用] チェック ボックスをオンにします。 ■ [OK] をクリックします。

7 [タグ形式セットアップ] ダイアログ ボックスの 2 行目で、[図面のプロパティを選択] をクリックします。

8 [図面プロパティを選択] ダイアログ ボックスで、次の操作を行います。

■ [分類] 領域で [概略] をクリックします。 ■ [図面のプロパティ ] 領域で、[作図領域] をクリックします。 ■ [OK] をクリックします。

9 [タグ形式セットアップ] ダイアログ ボックスの 3 行目で、[式の定義] をクリックします。

10 [式の定義] ダイアログ ボックスの [式] で、次の操作を行います。

■ [数値] をクリックします。 ■ [固定長] を選択します。 ■ [固定長] ボックスで、数字の 3 が表示されるまで上矢印をクリックします。 ■ [OK] をクリックします。

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82 | 第 5 章 高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う

11 [タグ形式セットアップ] ダイアログ ボックスで、[区切り文字] フィールドを次のように設定します。

■ 最初の [区切り文字] フィールドはダッシュ (-) をそのまま残します。 ■ 2 番目の [区切り文字] フィールドには、ダッシュの代わりにピリオド (.) を入力します。

■ 3 番目の [区切り文字] フィールドは空のままにします。■ [OK] をクリックします。

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高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う | 83

12 [プロジェクト セットアップ] ダイアログ ボックスの [クラス設定] ペインの [プロパティ ] で、表の下部にスクロールします。[プロパティ名] 列で、[TagFormatName] 行を探します。[TabFormatName] の右側にある [既定値] 列で、ドロップダウン リストから [Pump Tag] を選択します。

13 [プロジェクト セットアップ] ダイアログ ボックスで [OK] をクリックして変更を保存し、ダイアログ ボックスを閉じます。

新しい [Pump Tag] 形式が作成され、遠心サンプ ポンプに割り当てられました。このポンプを図面で使用するときは、[タグを割り当て] ダイアログ ボックスで、作成した 3 つの部分からなるタグ情報 (タイプ - 作図領域.数値) を入力するよう求めるプロンプトが表示されます。

タグの割り当てについては、このガイドの第 4 章「コンポーネントとラインにタグと注釈を付ける」を参照してください。

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84 | 第 5 章 高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う

注釈を設定する注釈は、図面内のコンポーネントまたはラインについて説明するために使用されます。 注釈の次の情報を変更できます。

■ シンボルのプロパティ:注釈スタイルの名前を設定し、スタイルを使用するときに表示されるブロックを定義します。

■ 一般スタイルのプロパティ:注釈の画層、色、線種、線種尺度、印刷スタイル、線の太さを設定します。

■ その他のプロパティ:シンボルに使用する尺度、注釈がコンポーネントのプロパティを継承するかどうか、注釈がクラスにリンクするかどうか、注釈が自動的に挿入されるかどうか、コンポーネントからの X および Y オフセットの距離を設定します。

既存の注釈スタイルから新しい注釈スタイルを作成するには

1 リボンで、[ホーム] タブ ➤ [プロジェクト] パネル ➤ [プロジェクト マネージャ ] ➤[プロジェクト セットアップ] の順にクリックします。

2 [プロジェクト セットアップ] ダイアログ ボックスのツリー ビューで、[P&ID DWG 設定] を展開します。

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高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う | 85

3 [P&ID クラス定義] ➤ [エンジニアリング項目] ➤ [機器] ➤ [ポンプ] ➤ [遠心サンプ ポンプ] の順にクリックします。

4 [クラス設定] ペインの [注釈] で、次の操作を行います。

■ ドロップダウン リストから、[ポンプ情報タグ] をクリックします。■ [注釈を追加] を選択します。

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86 | 第 5 章 高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う

5 [シンボル設定] ダイアログ ボックスで、次の操作を行います。

■ [シンボルのプロパティ ] で、[シンボルの名前] ボックスに Pump Infotag2 と入力します。

■ [その他のプロパティ ] 領域で、[リンク済み] をクリックします。ドロップダウン リストで、[いいえ] をクリックします。図面で注釈を使用するときは、ポンプを移動しても注釈はポンプとともに移動されません。

■ [その他のプロパティ ] 領域で、[自動挿入] をクリックします。ドロップダウン リストで、[自動挿入時にプロンプトを表示] をクリックします。注釈を図面で使用するときは、ポンプに注釈を付けるように求めるプロンプトが表示されます。

■ [OK] をクリックします。

6 [クラス設定] ペインの [プロパティ ] で、表の下部にスクロールします。[プロパティ名] 列で、[AnnotationStyleName] 行を探します。[既定値] 列で、ドロップダウン リストから [Pump InfoTag2] を選択します。

7 [プロジェクト セットアップ] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。 8 アクティブな図面で、ツール パレットの [機器] タブをクリックします。遠心サンプ ポンプをクリックし、図面内をクリックして配置します。

9 [タグを割り当て] ダイアログ ボックスで、次の操作を行います。

■ [概略] ボックスに、1 と入力します。■ [式] ボックス内をクリックし、その右側のボタンをクリックします。

手順 5 で設定した注釈の挿入動作に基づいて、注釈の位置を指定するように求めるプロンプトが表示されます。

10 図面内をクリックして注釈を配置します。 11 作図領域で移動するには、ポンプをクリックしてドラッグします。手順 5 で設定した注釈のリンク動作のため、注釈はポンプとともに移動されません。

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高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う | 87

コンポーネントとラインの画層と色を設定する各 P&ID コンポーネントおよびラインに対して画層と色を設定できます。次の演習では、既存のシンボルの画層と色を編集します。既存のシンボルを修正するか、または(元のシンボルが修正されないようにするため)新しいシンボルを作成することができます。シンボルの画層と色を後で修正するには、元のスタイルを修正します。

既存のコンポーネントの画層と色を修正するには

注 この演習を始める前に、[P&ID PIP] ツール パレットが図面に表示されていて、[機器] タブがアクティブになっていることを確認してください。この演習の最後で、作成したコンポーネントがそのツール パレット タブに追加されます。

1 リボンで、[ホーム] タブ ➤ [プロジェクト] パネル ➤ [プロジェクト マネージャ ] ➤ [プロジェクト セットアップ] の順にクリックします。

2 [プロジェクト セットアップ] ダイアログ ボックスのツリー ビューで、[P&ID DWG 設定] を展開します。

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88 | 第 5 章 高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う

3 [P&ID クラス定義] ➤ [エンジニアリング項目] ➤ [機器] ➤ [ポンプ] ➤ [遠心サンプ ポンプ] の順にクリックします。

4 [クラス設定] ペインの [シンボル] で、次の操作を行います。

■ ドロップダウン リストから [遠心サンプ ポンプ スタイル] をクリックします。 ■ [シンボルを編集] をクリックします。

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高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う | 89

5 [シンボル設定] ダイアログ ボックスの [一般スタイルのプロパティ ] で、次の操作を行います。

■ [画層 ] をクリックします。ドロップダウン リストから、[現在の設定を使用 ] をクリックします。

■ [色] をクリックします。ドロップダウン リストから、[Red] を選択します。 ■ [OK] をクリックします。

6 [クラス設定] ペインの [シンボル] で、[ツール パレットに追加] をクリックします。 7 [ツールを作成] メッセージで、[OK] をクリックします。 8 [プロジェクト セットアップ] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。 図面のツール パレットで、新しい[遠心サンプ ポンプ スタイル] コンポーネントが [機器] タブの右下に追加されました。

9 ツール パレットの [機器] タブで、新しいポンプをクリックし、図面内をクリックして配置します。コンポーネントを配置するとき、色は赤で、現在の画層に配置されます。

図面内の遠心サンプ ポンプのその他のインスタンスもまた、ここで設定した画層と色のプロパティを継承します。

コンポーネントとラインのプロパティを設定するプロパティは、クラス定義を構成する属性の一部です。たとえば、手動バルブのクラス定義には、製造元、製造メーカ、モデル番号、サイズ、仕様などのプロパティが含まれます。既存のプロパティを修正したり、カスタム プロパティを追加したり、値を別のプロパティから取得するようにプロパティを設定することができます。 クラス定義は、次のカテゴリに分かれています。

■ エンジニアリング項目:(機器、インライン アセット、計装、ライン、ノズルが含まれます)。

■ 非エンジニアリング項目:(アクチュエータ、注釈、コネクタ、流向矢印、フラグ、ギャップ記号、ライン ブレークなど、レポートでカウントされない項目が含まれます) 。

■ 配管グループ。■ 信号ライン グループ。

次の演習では、ゲート バルブのプロパティを変更する方法について説明します。同じ全般的な手順を使用して、任意のコンポーネントまたはラインのプロパティを設定することができます。

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90 | 第 5 章 高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う

コンポーネントまたはラインの既定のプロパティを変更するには

1 リボンで、[ホーム] タブ ➤ [プロジェクト] パネル ➤ [プロジェクト マネージャ ] ➤ [プロジェクト セットアップ] の順にクリックします。

2 [プロジェクト セットアップ] ダイアログ ボックスのツリー ビューで、[P&ID DWG 設定] を展開します。

3 [P&ID クラス定義] ➤ [エンジニアリング項目] ➤ [インライン アセット] ➤ [手動バルブ] ➤ [ゲート バルブ] の順にクリックします。

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高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う | 91

4 [クラス設定] ペインの [プロパティ ] で、次の操作を行います。

■ [クラス名] と [説明] 行の [表示名] 列で、それぞれの値に数字の 1 を追加します。 ■ [説明] 行の [読み込み専用] 列のチェック ボックスをオンにして、このフィールドを読み込み専用にします。

5 [プロジェクト セットアップ] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。

次の演習では、[手動バルブ] の値を取得する PipeLineInsulationType という新しいプロパティを設定する方法について説明します。このプロパティは、ゲート バルブが継承します。

新しい取得プロパティを設定するには

1 リボンで、[ホーム] タブ ➤ [プロジェクト] パネル ➤ [プロジェクト マネージャ ] ➤[プロジェクト セットアップ] の順にクリックします。

2 [プロジェクト セットアップ] ダイアログ ボックスのツリー ビューで、[P&ID DWG 設定] を展開します。

3 [P&ID クラス定義] ➤ [エンジニアリング項目] ➤ [インライン アセット] ➤ [手動バルブ] の順にクリックします。

4 [クラス設定] ペインの [プロパティ ] で、[追加] をクリックします。

Page 96: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

92 | 第 5 章 高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う

5 [プロパティを追加] ダイアログ ボックスで、次の操作を行います。

■ [プロパティ名] に PipelinesInsulationType と入力します。 ■ [タイプを選択] で、[取得] をクリックします。 ■ [OK] をクリックします。

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高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う | 93

6 [データソースを選択] ダイアログ ボックスの [クラスのプロパティ ] タブで、次の操作を行います。

■ [分類] のツリー ビューで、[エンジニアリング項目] を展開します。■ リストを展開し、[ライン] ➤ [配管セグメント] の順にクリックします。■ [プロパティ ] リストで、[インシュレーション タイプ] をクリックします。 ■ [OK] をクリックします。

7 [クラス設定] ペインの [プロパティ ] で、[プロパティ名] 列の [PipelinesInsulationType]プロパティを探します。[取得] 列で、このプロパティは [配管] ([配管セグメント] のクラス名) から値を取得するように設定されていることに注意してください。

8 [プロジェクト セットアップ] ダイアログで、[OK] をクリックします。9 [01-Test Drawing 1] をまだ開いていない場合は、[プロジェクト マネージャ ] で図面を右クリックします。[開く] をクリックします。

10 図面で、次の操作を行います。

■ ポンプを追加します。■ タンクを追加します。■ ポンプをタンクに接続する配管を追加します。■ ゲート バルブを配管に配置します。

注 ポンプの追加、タンクの追加、ポンプのタンクへの接続、およびゲート バルブの配管への配置の手順は、第 4 章「P&ID 図面を作成する」の演習に含まれています。

次の演習では、プロパティ値を [配管セグメント] に追加します。値を入力すると、ゲート バルブの取得したプロパティ値も更新されます。

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94 | 第 5 章 高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う

値を追加して、プロパティの変更を [データ マネージャ ] に表示するには

この演習では、[データ マネージャ ] を開き、値を [配管セグメント] に追加して、実行したすべてのプロパティ変更の結果を表示します。

1 リボンで、[ホーム] タブ ➤ [P&ID] パネル ➤ [データ マネージャ ] の順にクリックします。

2 [データ マネージャ ] のツリー ビューで、[エンジニアリング項目] ➤ [ライン] ➤ [配管セグメント] の順にクリックします。

3 右側のペイン (データ ビュー ) で、次の操作を行います。

■ [サイズ] 列を探します。[サイズ] をダブルクリックします。ドロップダウン リストから、[1/4"] を選択します。

■ [インシュレーション タイプ] 列を探します (必要に応じて右にスクロールします)。[インシュレーション タイプ ] をダブルクリックします。ドロップダウン リストから、[IS-安全] を選択します。

4 ツリー ビューで[エンジニアリング項目] を展開し、[インライン アセット] ➤ [手動バルブ] ➤ [ゲート バルブ] の順にクリックします。

Page 99: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う | 95

5 ツールバーの [空白の列を非表示] をクリックします。

6 データ ビューで、プロパティに対して行った変更を表示します。

■ 列のヘッダ [クラス名] は [クラス名1] に変更されています。■ [説明] 列は [説明1] に変更され、読み込み専用 (編集不可) になっています。 ■ [サイズ] には取得した値である 1/4" が表示されます。 ■ [PipelinesInsulationType] には取得した IS の値が表示されています。

カスタマイズしたビューをデータ マネージャに設定する[データ マネージャ] の既定のツリー ビューは、最上位レベルの [エンジニアリング項目] から始まり、[機器]、[インライン アセット]、[ライン] などが続く P&ID クラス階層を反映しています。

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96 | 第 5 章 高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う

[データ マネージャ] のビューをカスタマイズして、クラスの代わりにプロパティに焦点を当てた図面データを表示することができます。たとえば、[製造元] や [製造メーカ] のような既存のプロパティを、新しいビューの基本として設定できます。また、ビューの新しいプロパティを作成して使用することもできます。この演習では、製造元と製造メーカの 2 つのプロパティに基づいたカスタマイズ ビューを設定します。演習の最後に、新しいツリー ビューを、一般的なクラス階層を表すビューと比較します。

[データ マネージャ ] のカスタマイズ ビューを設定するには

1 [プロジェクト マネージャ ] の [現在のプロジェクト] リストで、My Project を右クリックします。これは以前作成したプロジェクトです。

2 リボンで、[ホーム] タブ ➤ [プロジェクト] パネル ➤ [プロジェクト マネージャ ] ➤[プロジェクト セットアップ] の順にクリックします。

Page 101: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う | 97

3 [プロジェクト セットアップ] ダイアログ ボックスのツリー ビューで、[P&ID DWG 設定] を展開します。[データ マネージャ設定] をクリックします。

4 [カスタマイズ ビュー ] ペインで [ビューを作成] をクリックします。

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98 | 第 5 章 高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う

5 [新しいカスタマイズ ビュー - 図面データ] で、次の操作を行います。

■ [名前] ボックスに、Manufacturer and Supplier View と入力します。■ ビューのスコープを定義するには、[スコープ] リストで、[図面データ] をクリックします。

■ [新規レベル] をクリックします。

6 [クラス プロパティを選択] ダイアログ ボックスで、次の操作を行います。

■ [クラス] のツリー ビューで、[エンジニアリング項目] をクリックします。 ■ [プロパティ ] で [製造元] をクリックします。 ■ [OK] をクリックします。

[カスタマイズビュー ] ペインの [Manufacturer and Supplier View - 図面データ] の[レベル 1] に「エンジニアリング項目 製造元」と表示されます。

Page 103: AutoCAD P&ID 2011 Getting Started - Autodesk

高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う | 99

7 [新規レベル] をクリックします。8 [クラス プロパティを選択] ダイアログ ボックスで、次の操作を行います。

■ [クラス] のツリー ビューで、[エンジニアリング項目] をクリックします。■ [プロパティ ] リストで、[製造メーカ] をクリックします。■ [OK] をクリックします。

[レベル 2] に「エンジニアリング項目 製造メーカ」と表示されます。9 [プロジェクト セットアップ] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。10 [プロジェクト マネージャ ] で、図面 001 を右クリックし、[データ マネージャ ] をクリックします。

11 [データ マネージャ ] のツリー ビューで、[エンジニアリング項目] をクリックします。12 ツールバーの [空白の列を表示] をクリックします。

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100 | 第 5 章 高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う

13 データ ビュー テーブルの [製造元] 列で、次の操作を行います。

■ 最初のセルに Bausch と入力します。■ 2 つ目のセルに Adams と入力します。■ 3 つ目のセルに 3Tier と入力します。■ [製造元] 列のすべてのセルに名前が入力されるまで製造元名を追加します。

14 [製造メーカ] 列で、次の操作を行います。

■ 最初のセルに Kendall と入力します。■ 2 つ目のセルに Johnson と入力します。■ [製造メーカ] 列のすべてのセルに名前が入力されるまで製造メーカ名を追加します。

15 [データ マネージャ ] のドロップダウン リストで、[図面のカスタム ビュー ] をクリックします。

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高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う | 101

16 各ノードを展開して、新しいビューを展開します。[Manufacturer - Bausch] ノードをクリックします。

カスタム ビューに、プロパティに基づいた階層でデータが表示されます。レベル 1 は Manufacturer (製造元)で、レベル 2 は Supplier (製造メーカ)です。レベル 1 ノード[Manufacturer - Bausch] をクリックすると、Bausch が製造したコンポーネントまたはラインの詳細が表示されます。ツリー内のさまざまなノードをクリックして、関連する詳細をデータ ビューに表示します。

このカスタマイズ ビューは、一般的なコンポーネントとラインのクラス階層に基づくビューとは異なります。 このガイドの第 5 章の「カスタマイズしたビューをデータ マネージャに設定する」セクションの最初にあるクラス階層の図を参照してください。

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102 | 第 5 章 高度な作業 - P&ID 図面の環境設定を行う

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用語集

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104 | 用語集

用語 説明

アセンブリ 通常同時に図面内に配置される、接続されたコンポーネントのグループ。たとえば、計装と 5 つのバルブを含むレベル ゲージ アセンブリなどがあります。各コンポーネントを個別に選択するのではなく、ツール パレットからアセンブリを配置することができます。

インライン コンポーネント ライン上に配置できるコンポーネント。

オフページ コネクタ プロジェクト内にある複数の図面に渡るラインの接続を示すためのグラフィカル表現。

ギャップ グリップ 交差するラインの重なる部分を分割して表示するグラフィカル要素。

クラス定義 クラス ファミリの対語の意味を持つ、特定の種類のクラス。たとえば、遠心ポンプはポンプ クラス定義ファミリのクラス定義の 1 つです。

クラス定義ファミリ 他のクラス定義を分類するために使用され、これらのクラス定義のクラス プロパティ、タグ、およびそれらの定義の注釈の始点を設定するクラス。たとえば、ポンプと機器はクラス定義ファミリで、遠心ポンプとボール パルプはクラス定義です。

クラス定義プロパティ データ値を反映するクラス定義のプロパティ。たとえば、HandValuve クラス定義の種類には、サイズ、仕様、および製造元の属性があります。Pumps クラス定義の種類には、流量、TDH、製造元があります。

コンポーネント ネイティブ AutoCAD P&ID オブジェクト タイプ。AutoCAD P&ID コンポーネントには、機器、ノズル、ライン、計装、およびインライン コンポーネントが含まれます。

コンポーネント クラス 「クラス定義」を参照。

スケマティック ライン AutoCAD P&ID のライン。配管と信号ラインを表します。

タグ コンポーネントまたはラインを一意に示すプロパティ。

データ マネージャ 表内のデータを表示する、AutoCAD P&ID の拡張 2 次ウィンドウ。Microsoft Excel 2003 以降にデータを書き出して処理することができます。

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用語集 | 105

リンク注釈 グラフィックス、文字、またはコンポーネントのラベルになるグラフィックス付きの文字。文字値は、コンポーネントのデータ属性値を表します。コンポーネントを移動すると、リンク注釈は移動します。「分立注釈」も参照。

機器情報タグ 注釈スタイル。配置されている機器の一部の、選択された属性を表示するデータ値のマルチライン セット。各機器コンポーネントの 1 つの情報タグは、通常、図面の上部、または図面の下部のグリッド内に配置されます。

計装 変数を計測、表示、またはコントロールするために、直接または間接的に使用される装置または装置の組み合わせ。

検証 図面またはプロジェクトに、接続されていないコンポーネントや終端のないラインなどのエラーや不整合がないかをチェックすること。

自動注釈 コンポーネントの作成時に自動的に挿入される注釈の種類。「注釈」および「リンク注釈」も参照。

取得 プロジェクト プロパティ、図面プロパティ、またはクラス プロパティなどの別のソースから値を取得するプロパティの種類。

取得モード プロパティが別のソース(プロジェクト、図面、またはクラスのプロパティ )から値を取得するモード。

接続グリップ オフページまたはオンページ ライン接続を示す、図面内のグラフィカル要素。さまざまなグリップの中から選択できます。

注釈 文字と(オプションの)シェイプで構成される AutoCAD オブジェクト。AutoCAD P&ID で、注釈は P&ID コンポーネント(機器、バルブ、ラインなど)のデータ値を表示するために使用されます。これらの値は文字として表示されます。

反転グリップ グリップの矢印が示す方向にオブジェクトを反転させるグリップ。

分立注釈 コンポーネントに関連付けられる文字。コンポーネントが移動されてもこの文字は移動しません。ただし、注釈に関連付けられているデータは、コンポーネントとともに更新されます。注釈は、分立かリンクのいずれかです。「リンク注釈」も参照。

流向矢印 スケマティック ラインの流れの方向を示すグラフィカル要素です。

用語 説明

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