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20 暮らしの手続 介護保険 介護保険 問 介護保険課 ☎55-2765・☎55-2766 ☎55-2767・☎55-2741 21世紀半ばには、3人に1人が高齢者という 時代を迎えることが予測されています。寝たき りや認知症などの高齢者がふえる一方で、介護 する人も高齢になるなど、家族だけで介護する ことは困難になってきています。介護を家族で 支えるだけでなく、社会全体で支えていくため の制度が介護保険制度です。 ■被保険者と保険料 区 分 第1号被保険者 第2号被保険者 加入対象者 65歳以上の人 医療保険に加入している 40歳〜64歳の人 介護サービスを 利用できる人 寝たきり、認知症また は高齢に伴い日常生活 や家事などに介護・支 援が必要な人 初老期における認知症、 脳血管疾患、末期がん などの特定疾病で介護 や支援が必要な人 平成24年26年の保 険 料 は 基 準 額 を5万 8,800円とし、負担能 力に応じて14段階設 定しています 加入している医療保険 ごとの計算方法により 設定されます 保険料の 4月1日現在65歳以上 の人で老齢年金・退職 年金・障害年金・遺族 年金の受給額が年額18 万円以上の人は、あら かじめ年金から差し引 かれ、そのほかの人は、 市から郵送される納入 通知書または口座振替 で納めていただきます 医療保険料とあわせて 納めていただきます ■保険料を納めないと… 災害などの特別な事情がないのに、1年以上 保険料を滞納していると、介護保険で受けたサ ービス費用が、一たん全額自己負担になったり、 未納期間に応じて、本来1割の負担が3割に引 き上げられたりするなどの措置を受けます。 保険料の納付が困難な場合は、介護保険課へ ご相談ください。 ■介護保険を利用するには ①介護認定申請 介護サービスを利用する必要がある人は、介 護保険課に申請してください。申請は、本人や 家族のほか、地域包括支援センターや居宅介護 支援事業所、介護保険施設に代行してもらうこ とができます。 申請に必要なもの/ 要介護・要支援認定申請書(介護保険課や地 域包括支援センター、居宅介護支援事業所、 介護保険施設にあります) ・介護保険被保険者証(65歳以上の人) ・医療保険被保険者証(40歳〜64歳の人) ・主治医の名前と病院の所在地がわかるもの ②訪問調査 市の調査員または市から委託された居宅介護 支援事業所の調査員が、自宅を訪問し、本人や 家族から聞き取り調査を行います。 ③審査・認定 訪問調査の結果と特記事項、主治医の意見書 をもとに、介護認定審査会が審査を行い、「非 該当(自立)」「要支援1・2」「要介護1〜5」 の区分に分けて認定します。 ④結果の通知 原則として、申請から30日以内に認定結果と 介護保険被保険者証が届きます。 非該当の場合で、介護予防の必要がある場合 は、地域支援事業の介護予防事業が受けられま す。 ▶認定の有効期間 認定には有効期間があります。認定の有効期 間を経過すると保険給付は受けられません。有 効期間を経過する60日前から更新の申請ができ ます。 ▶介護サービス計画の作成 認定結果をもとに、居宅サービス利用者は、 心身の状況に応じて、要支援1・2の人地域 包括支援センターと、要介護1〜5の人居宅 介護支援事業所と話し合い、各サービスを組み 合わせた介護サービス計画を作成します。 施設に入所した場合は、施設内で利用する介 護サービス計画を作成します。 ■介護サービスの利用料 介護サービスにかかる費用(日常生活費など は除く)の1割が自己負担(利用料)です。施 20

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Page 1: 暮らしの手続 - Fuji, Shizuoka暮らしの 手続 暮らしの手続 介護保険 21 介護保険 設に入所した場合は、食費や施設の居住費も自 己負担になります。

暮らしの

手続

20 介護保険

暮らしの手続介 護 保 険

介護保険問介護保険課☎55-2765・☎55-2766

☎55-2767・☎55-2741

 21世紀半ばには、3人に1人が高齢者という時代を迎えることが予測されています。寝たきりや認知症などの高齢者がふえる一方で、介護する人も高齢になるなど、家族だけで介護することは困難になってきています。介護を家族で支えるだけでなく、社会全体で支えていくための制度が介護保険制度です。

■被保険者と保険料区 分 第1号被保険者 第2号被保険者

加入対象者 65歳以上の人 医療保険に加入している40歳〜64歳の人

介護サービスを利用できる人

寝たきり、認知症または高齢に伴い日常生活や家事などに介護・支援が必要な人

初老期における認知症、脳血管疾患、末期がんなどの特定疾病で介護や支援が必要な人

保 険 料

平成24年〜26年の保険料は基準額を5万8,800円とし、負担能力に応じて14段階設定しています

加入している医療保険ごとの計算方法により設定されます

保険料の納 め 方

4月1日現在65歳以上の人で老齢年金・退職年金・障害年金・遺族年金の受給額が年額18万円以上の人は、あらかじめ年金から差し引かれ、そのほかの人は、市から郵送される納入通知書または口座振替で納めていただきます

医療保険料とあわせて納めていただきます

■保険料を納めないと… 災害などの特別な事情がないのに、1年以上保険料を滞納していると、介護保険で受けたサービス費用が、一たん全額自己負担になったり、未納期間に応じて、本来1割の負担が3割に引き上げられたりするなどの措置を受けます。 保険料の納付が困難な場合は、介護保険課へご相談ください。

■介護保険を利用するには①介護認定申請 介護サービスを利用する必要がある人は、介護保険課に申請してください。申請は、本人や

家族のほか、地域包括支援センターや居宅介護支援事業所、介護保険施設に代行してもらうことができます。申請に必要なもの/・�要介護・要支援認定申請書(介護保険課や地域包括支援センター、居宅介護支援事業所、介護保険施設にあります)・介護保険被保険者証(65歳以上の人)・医療保険被保険者証(40歳〜64歳の人)・主治医の名前と病院の所在地がわかるもの          ➡②訪問調査 市の調査員または市から委託された居宅介護支援事業所の調査員が、自宅を訪問し、本人や家族から聞き取り調査を行います。          ➡③審査・認定 訪問調査の結果と特記事項、主治医の意見書をもとに、介護認定審査会が審査を行い、「非該当(自立)」「要支援1・2」「要介護1〜5」の区分に分けて認定します。          ➡④結果の通知 原則として、申請から30日以内に認定結果と介護保険被保険者証が届きます。 非該当の場合で、介護予防の必要がある場合は、地域支援事業の介護予防事業が受けられます。

▶認定の有効期間 認定には有効期間があります。認定の有効期間を経過すると保険給付は受けられません。有効期間を経過する60日前から更新の申請ができます。

▶介護サービス計画の作成 認定結果をもとに、居宅サービス利用者は、心身の状況に応じて、要支援1・2の人は地域包括支援センターと、要介護1〜5の人は居宅介護支援事業所と話し合い、各サービスを組み合わせた介護サービス計画を作成します。 施設に入所した場合は、施設内で利用する介護サービス計画を作成します。

■介護サービスの利用料 介護サービスにかかる費用(日常生活費などは除く)の1割が自己負担(利用料)です。施

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Page 2: 暮らしの手続 - Fuji, Shizuoka暮らしの 手続 暮らしの手続 介護保険 21 介護保険 設に入所した場合は、食費や施設の居住費も自 己負担になります。

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設に入所した場合は、食費や施設の居住費も自己負担になります。▶ショートステイまたは施設に入所した場合 低所得者の負担が大きくならないよう食費・居住費の一定額以上は保険給付が行われます(申請が必要です)。また、経済的な理由で利用料の支払いが困難な場合は、ご相談ください。

▶1か月の自己負担が一定の額を超えた場合 一定額(上限額)を超えた額を支給します(高額介護サービス費)。ただし、食費や施設の居住費、日常生活費、福祉用具購入・住宅改修の自己負担額は対象になりません。初めて高額介護サービス費を受ける際は申請が必要です。介護保険課に「高額介護サービス費支給申請書」を提出してください(該当すると思われる人には、市から申請書を郵送します)。※同一世帯で同じ医療保険に加入している人の1年間(8月分〜翌年7月分)の医療保険と介護保険との自己負担額合計が限度額を超えた場合、その超えた額を支給します(高額医療合算介護サービス費)。

■介護予防に取り組みましょう 介護予防事業は、要介護や要支援状態にならずに、できるだけ自立した生活が送れるようにするための介護保険の地域支援事業です。◇介護予防事業▶二次予防事業(健康づくりシニア:介護予防を必要とする高齢者向けの事業)

 生活機能の低下がみられる人に対して、介護予防プログラムを通して心身機能の維持・改善を図っていきます。①�65歳以上(介護認定を受けていない)の人全員に介護予防基本チェックリストの実施をします。

②�介護予防基本チェックリストにより「生活機能の低下あり」と判断された人には、介護予防プログラムの紹介をします。

 � 介護予防プログラムには、転ばん教室(運動機能の向上)・歯つらつ健口教室(口腔機能の向上)があります。また、必要に応じて自宅への訪問による指導事業も行っています。

▶一次予防事業(65歳以上の人を対象とした事業)

 介護予防に関する情報の提供を行います。介

護予防講演会や、「脳の健康教室」「認知症に強い脳をつくる料理のすすめ」「ひざ痛・腰痛予防教室」「栄養まんてん教室」などを開催します。

■高齢者の相談窓口▶地域包括支援センター 介護予防サービスのケアプラン作成、高齢者やその家族からの相談への対応、高齢者虐待防止や成年後見制度利用支援などの権利擁護、ケアマネジャーの支援など地域や介護の中核拠点です。社会福祉士、保健師、主任ケアマネジャーなどが地域のさまざまな社会資源と連携して事業を進めます。 市内8か所にあります。住所や電話番号は90ページをごらんください。

▶在宅介護支援センター(高齢者地域支援窓口) 高齢者の総合的な相談や介護保険をはじめ、各種の保健・福祉サービスを受けられるように連絡調整をし、地域の福祉向上を図っています。費用/無料※電話番号は90・91ページをごらんください。

■そのほか介護保険課で行う介護支援事業 家族介護者の支援や高齢者の自立を支援するために、さまざまな事業を行っています。事業内容/認知症高齢者相談事業、認知症徘徊高齢者探索事業、生活支援型ショートステイ事業、介護用品(紙おむつ)支給事業、はり灸きゅう

マッサージ費用助成、食の自立支援事業、生活支援型ヘルパー派遣事業、高齢者みまもりサービスなど

■介護している家族を応援。慰労金・助成金事 業 名 対   象 支給の要件 金 額 な ど

介 護 者慰 労 金

①�65歳以上で介護保険の要介護認定が要介護3〜5であること

②�過去1年間介護保険サービスを一度も受けていないこと�(1週間程度のショートステイを除く)

・�過去1年間要介護高齢者と同居し、かつ生計を同じくし、現に介護している人・その他支給要件あり

年額10万円(過去1年以内に1日でも要介護3の認定を受けていた場合は年額5万円)

はり・きゅう・マッサージ費用助成事業

寝たきり、認知症の高齢者を在宅で6か月以上介護している人

要介護高齢者と同居していること

助成券1枚1,300円

年度10枚まで

※�各種サービスの申し込みや問い合わせは、介護保険課または在宅介護支援センターへ。

私の便利帳 PB

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手続

22 介護保険

暮らしの手続介 護 保 険

区分 介護給付 予防給付

対象 要介護1〜5の人 要支援1・2の人

居宅介護支援(居宅介護支援事業所) 介護予防支援(地域包括支援センター)

訪問介護 介護予防訪問介護

訪問入浴介護 介護予防訪問入浴介護

訪問看護 介護予防訪問看護

訪問リハビリテーション 介護予防訪問リハビリテーション

居宅療養管理指導 介護予防居宅療養管理指導

通所介護 介護予防通所介護

デイサービスセンターなどに通い、健康チェックや食事・入浴介護、機能訓練、栄養改善、口腔機能の向上を行います

デイサービスセンターで、食事・入浴や、生活機能の維持向上のための体操などが受けられます。運動器の機能向上、口腔機能の向上、栄養改善、生活機能の向上のメニューを選べます

通所リハビリテーション 介護予防通所リハビリテーション

介護老人保健施設や病院・診療所などに通い、理学療法・作業療法などのリハビリテーション、栄養改善、口腔機能の向上を行います

介護老人保健施設などで、食事・入浴や、生活機能の維持向上のためのリハビリなどが受けられます。口腔機能の向上や栄養改善、運動器の機能向上のメニューを選べます

短期入所生活介護 介護予防短期入所生活介護

短期入所療養介護 介護予防短期入所療養介護

福祉用具貸与 介護予防福祉用具貸与

特定福祉用具販売 特定介護予防福祉用具販売

住宅改修費 介護予防住宅改修費

特定施設入居者生活介護 介護予防特定施設入居者生活介護

地域密着型サービス 地域密着型介護予防サービス

住みなれた地域で利用できるサービスです。原則として市民だけが利用できます。

・�夜間対応型訪問介護・認知症対応型通所介護・�小規模多機能型居宅介護(通いを中心に、利用者の選択に応じて訪問や泊まりのサービスを組み合わせ、多機能的な介護サービスが受けられます)

・認知症対応型共同生活介護(グループホーム)・�地域密着型特定施設(29人以下の小規模な有料老人ホームやケアハウス)・�地域密着型介護老人福祉施設(29人以下の小規��� 模な特別養護老人ホーム)

・介護予防認知症対応型通所介護・介護予防小規模多機能型居宅介護

・介護予防認知症対応型共同生活介護(要支援2)

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム) 利用できません

介護老人保健施設 利用できません

介護療養型医療施設 利用できません

■介護サービス

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