第5学年 家庭科学習指導案 - pref.niigata.lg.jp · 第5学年 家庭科学習指導案 1...

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第5学年 家庭科学習指導案 1 題材名 「食べて元気に」 2 題材の目標 ・なぜ食べるのかを考え、日常の食事や使われている食品に関心をもち、栄養のバランスを考えた 食事を大切にしようとする。 【関心・意欲・態度】 ・五大栄養素を知り、食品に含まれる栄養素の体内での主な働きが分かる。【知識・理解】 ・五大栄養素の働きによる食品のグループ分けが分かる。 【知識・理解】 ・ご飯とみそ汁に関心をもち、調理することができる。 【関心・意欲・態度】 3 児童の実態 家庭科の学習がスタートして半年以上が経つ。普段の授業から、多くの児童が家庭科の学習内容に 興味をもっていることが分かる。前期の「はじめてみよう クッキング」の調理実習では、調理用具の 安全かつ衛生的な取り扱い方、ゆで野菜とゆで卵の作り方の学習をし、男女とも意欲的に取り組む姿 が見られた。 また、総合的な学習の時間では、柏崎野菜を取り上げ、糸うりと新道いもの栽培を通して、地産地 消についても学習を進めている。また、9月には栽培した糸うりを使って調理をし、生産の苦労や調 理の喜びを実感することができた。 生活がんばり週間の取組では、「朝食に 3 品以上食べた」項目を回答している児童は、 5 年生全体で 5 80.7%9 82.3%である。この結果から品数多く食べることを理解し、実践している児童が多 いことが伺える。しかし、品数のみのチェックなため、主食・主菜・副菜がそろった朝食を食べてい るか、確認できていない状態である。さらに、毎日の給食でも残さないように頑張って食べている児 童もいる一方で、偏食がある児童や食の細い児童もいる。本題材を通じて、バランスよく食べること や適量をとることを指導していく必要がある。 4 題材の指導計画(全11時間) 小題材名 主な学習活動 1 なぜ食べるのか考え よう 毎日の食事を振り返り、何を食べることが多いか調べ る。 2 五大栄養素のはたら 2(本時) 食品に含まれる栄養素は、体の中でどのようなはたらき をするか知る。 3 3つの食品のグルー プとそのはたらき 3、4 五大栄養素の働きによる3つのグループとはたらきが 分かる。 4 ごはんとみそしるを つくろう 米やみその特徴を知る。 6、7 ごはんの炊き方が分かる。 みそ汁の作り方が分かる。 ご飯とみそ汁の実習計画を立てる。 10、11 ご飯とみそ汁の調理実習をする。

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Page 1: 第5学年 家庭科学習指導案 - pref.niigata.lg.jp · 第5学年 家庭科学習指導案 1 題材 ¡ 「食べて元気に」 2 題材の目標 ・なぜ食べるのかを考え、日常の食事や使われている食品に関心をもち、栄養のバランスを考えた

第5学年 家庭科学習指導案

1 題材名 「食べて元気に」

2 題材の目標

・なぜ食べるのかを考え、日常の食事や使われている食品に関心をもち、栄養のバランスを考えた

食事を大切にしようとする。 【関心・意欲・態度】

・五大栄養素を知り、食品に含まれる栄養素の体内での主な働きが分かる。【知識・理解】

・五大栄養素の働きによる食品のグループ分けが分かる。 【知識・理解】

・ご飯とみそ汁に関心をもち、調理することができる。 【関心・意欲・態度】

3 児童の実態

家庭科の学習がスタートして半年以上が経つ。普段の授業から、多くの児童が家庭科の学習内容に

興味をもっていることが分かる。前期の「はじめてみよう クッキング」の調理実習では、調理用具の

安全かつ衛生的な取り扱い方、ゆで野菜とゆで卵の作り方の学習をし、男女とも意欲的に取り組む姿

が見られた。

また、総合的な学習の時間では、柏崎野菜を取り上げ、糸うりと新道いもの栽培を通して、地産地

消についても学習を進めている。また、9月には栽培した糸うりを使って調理をし、生産の苦労や調

理の喜びを実感することができた。

生活がんばり週間の取組では、「朝食に 3 品以上食べた」項目を回答している児童は、5 年生全体で

5 月 80.7%、9 月 82.3%である。この結果から品数多く食べることを理解し、実践している児童が多

いことが伺える。しかし、品数のみのチェックなため、主食・主菜・副菜がそろった朝食を食べてい

るか、確認できていない状態である。さらに、毎日の給食でも残さないように頑張って食べている児

童もいる一方で、偏食がある児童や食の細い児童もいる。本題材を通じて、バランスよく食べること

や適量をとることを指導していく必要がある。

4 題材の指導計画(全11時間)

小題材名 時 主な学習活動

1 なぜ食べるのか考え

よう

1 毎日の食事を振り返り、何を食べることが多いか調べ

る。

2 五大栄養素のはたら

2(本時) 食品に含まれる栄養素は、体の中でどのようなはたらき

をするか知る。

3 3つの食品のグルー

プとそのはたらき

3、4 五大栄養素の働きによる3つのグループとはたらきが

分かる。

4 ごはんとみそしるを

つくろう

5 米やみその特徴を知る。

6、7 ごはんの炊き方が分かる。

8 みそ汁の作り方が分かる。

9 ご飯とみそ汁の実習計画を立てる。

10、11 ご飯とみそ汁の調理実習をする。

Page 2: 第5学年 家庭科学習指導案 - pref.niigata.lg.jp · 第5学年 家庭科学習指導案 1 題材 ¡ 「食べて元気に」 2 題材の目標 ・なぜ食べるのかを考え、日常の食事や使われている食品に関心をもち、栄養のバランスを考えた

5 題材の評価

家庭生活への関心・意

欲・態度

生活を創意工夫

する能力

生活の技能 家庭生活についての知識・理解

・毎日の食事に関心をも

ち、栄養を考えた食事をし

ようとしている。

・食品の栄養的な特徴や食

品の組み合わせに関心を

もっている。

・ご飯とみそ汁に関心をも

ち、調理をしようとしてい

る。

・おいしいご飯の

たき方や調理の仕

方について考えた

り、自分なりに工

夫したりしてい

る。

・ご飯及びみそ汁

の調理ができる。

・栄養を考えた食事をとることの

大切さについて理解している。

・五大栄養素の種類と働きについ

て理解している。

・食品に含まれている栄養素の体

内での主な働きにより3つのグ

ループに分ける分け方が分かる。

・ご飯とみそ汁の調理の仕方につ

いて理解している。

6 本時の計画(2時間目/全11時間)

(1) 本時のねらい

Aさんの食事をもとに五大栄養素と食品に含まれる体内での主な働きを理解し、食事

に含まれる栄養素が体の成長や活動のもとになることに関心をもつ。

(2)食育の視点

食に関する指導の目標

食事の重要性 心身の健康 食品選択能力 感謝の心 社会性 食文化

○ ○

(3)展開の構想

食事という日常に結びつく内容にする。

導入でAさんの 3品ある食事の写真を見て、この食事の良いところと悪いところを気付かせ、

食品の組み合わせに気付かせる。また、班活動を行って考えを深め、他の組み合わせを知るこ

とにより、今後の食生活にいかせる内容にしたい。

よりよい食事の内容を考える作業を、班活動で行う。

友達同士で考えを伝え合う活動を取り入れる。班の仲間と一緒に考える場面を設けることで、

いろいろな組み合わせがあることを知り、考えを深められるようにする。

学校給食を教材として使う。

毎日の学校給食は、児童共通の教材になる。食品を組み合わせていることを気付かせるため

に、給食の写真を活用する。

学級担任と栄養教諭のティームティーチングを行う。

学級担任と栄養教諭との役割を明確にする。学級担任は授業を児童の学習の様子を把握しな

がら進行する。栄養教諭は専門的な知識をもつこと、毎日の給食作りに携わっていることをい

かして、指導に当たる。

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(4)本時のルーブック評価

評価 項目(具体的な児童の姿、話し合い活動・ワークシート等)

S 五大栄養素の働きを理解して班活動を行い、自分の食事と結び付けてワークシートに振り返

りを記入している。

A 五大栄養素の働きを理解して班活動を行い、ワークシートに記入している。

7 板書計画

〇この食事はどうかな? ○五大栄養素の働き

・3 品食べていてよい 炭水化物 脂質 たんぱく質 無機質 ビタミン

・野菜がない

・ビタミンがない

エネルギーになる 体をつくる 体の調子を整える

<追加した料理> ○しっかり食べるには

・野菜サラダ ・いろいろな食品を組み合わせて食べる

・おひたし

・野菜のみそ汁

・野菜ジュース

8 授業の実際

学習活動 主な働きかけと支援 児童の反応

〇前時の学

習内容の確

○Aさんの

食事につい

て考える

〇課題を知

T1 前回の家庭科の時間では、どうして食べるのかを考え

ました。夜ご飯や給食などでいろいろな食品を食べて

いることが分かりました。今日は、栄養素について学

習したいと思います。

T1 これは、Aさんの食事の写真です。この写真を見てど

う思いますか。

T1Aさんの食事の印象をみなさんから言ってもらいまし

た。○○先生から食べ物や栄養のことを教えてもらい

たいと思います。今日の課題は「五大栄養素の働きを

知ろう」です。みなさんも1回、今日の課題を読みま

Cおいしそう

C汁がある

C和風

Cシンプル

C飲みものがほしい

C野菜を足したほう

がよい

Cおかずが、目玉焼き

だけだと寂しい

C箸がない

Cしょうゆがない

Cマヨネーズがない

C五大栄養素の働き

◎五大栄養素の働きを知ろう

A さんの朝食

写真

給食の献立

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しょう。

T1 今日は、五大栄養素について○○先生から教えていた

だきたいと思います。

を知ろう

〇食品が体

内に吸収さ

れるまでの

流 れ を 知

る。

〇五大栄養

素を知る

〇五大栄養

素の働きを

知る

T2 まず、栄養素の説明をする前に、体の中をどうやって

食べ物が動いていくか紙芝居で説明したいと思いま

す。

T2「食べたものはどうなるの?」

・毎日、ごはんやパン、肉や魚、野菜に牛乳などいろ

いろな物を食べたり、飲んだりしています。では、口

から入った食べ物はどうなるのでしょう?

・ごはんを食べると・・

・口に入った食べ物は、歯でかむことで小さく砕かれ、

だ液と混ぜられます。

・飲み込むと食道という管を通って胃に送られます。

胃では胃液という消化液が出ます。

・胃でおかゆのようにドロドロになった食べ物は、小

腸に運ばれます。

・小腸では、胃の中で充分に溶かされなかった食べ物

を溶かして、体に必要な栄養分が吸収されます。

・その後、大腸に運ばれます。ここでは小腸で吸収さ

れなかった水分を吸収します。この水分が汗になった

り、おしっこになったりします。そして次の日の朝、

最後に残った食べ物のかすと体の中でいらなくなった

ものが、さらに先の方に運ばれて「うんち」になりま

す。このように、消化・吸収されて体の中で栄養素が

働いたり、排出されたりという流れを栄養と言います。

体の中で食べ物がどう通っていくかを紙芝居で紹介し

ました。

T2 五大栄養素の働きを説明します。

栄養素が5つあるので五大栄養素と言います。何があ

るか知っていますか。

T1 私が聞いていきますよ。

T1 炭水化物ですね。

T2 カルシウムは、無機質の仲間の一つですね。

T1 脂質ですね。覚えていますか。

T1 たんぱく質。ありましたね。

T1 ビタミン。教科書にも書いてありましたね。覚えてほ

しいですね。

T2 では、「五大栄養素」は体の中でどんな働きをするの

でしょう。

炭水化物はエネルギーになる働きがあります。ご飯を

食べた後、体が温かくなる経験はありませんか。ご飯

Cおなかに行く

C炭水化物

Cカルシウム

C脂質

Cたんぱく質

Cビタミン

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〇いろいろ

な食品を組

み合わせて

食べること

の大切さを

知る。

やパン、麺を食べると体の中で熱を発生させます。ま

た、頭の働きをよくしたり、体を動かすパワーになり

ます。炭水化物を多く含まれているのは、ごはん、パ

ン、麺、芋、砂糖になります。

T1 この前、給食で芋は野菜なのか、ごはんなのか揉めて

いましたね。何か分かりましたね。

T2 次は、脂質です。油やマヨネーズ、バター、ごまに多

く含まれます。脂質は、少しの量でエネルギーになり

ます。

炭水化物も脂質もエネルギーになります。

T2 たんぱく質です。この写真で分かりますか?

えびや豆、納豆もたんぱく質が多いです。たんぱく質

は、体をつくるもとになります。筋肉や骨の材料とな

ります。身長が伸びたり、けがが治ったりします。

T1 さっきはエネルギーだったけど、体をつくるんだね。

T2 エネルギーにもなると教科書に書いてありますね。

T1 教科書で体をつくるは、線が太くなっていますね。

T2 たんぱく質の働きの1番目は、体をつくる。2 番目

はエネルギーになります。

T2 無機質です。体をつくるもとになります。骨や歯が丈

夫になって、血液のもとになります。牛乳やしらすぼ

し、のり、わかめ、小魚に多く含まれます。先ほど発

言してくれたカルシウムも無機質になります。

T25つめです。ビタミンは、野菜やきのこ、果物に多く

入っています。体の調子を整えるもとです。病気にか

かりにくくする働きや傷口が回復しやすくなったりし

ます。また、炭水化物や脂質がエネルギーになる時の

働きを助ける役割があります。

T1 また新しい働きがでましたね。

T2 先週の家庭科で食べ物の勉強をしたと言っていまし

たね。どんな話でしたか?

T1 みんなで夜ご飯を振り返りましたね。シチューだった

り、野菜炒めだったり人によって違いましたね。その

日の給食は、カレーライスだったので、カレーライス

に何が入っているかを書きました。

T2 では、1つの献立で、この五大栄養素を摂れるものあ

るかな?

T1 給食とつぶやいた人がいますよ。

T2 ある日の給食の写真を持ってきました。この日の給食

で「エネルギーになる」のが、ごはんです。

C炭水化物

Cごまもなんだ。

C魚、肉、卵

Cエネルギーもある

よ。

Cラーメン

Cプリン

Cうどん

C給食

C覚えている。

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〇Aさんの

食事をよく

するために

班で話し合

う。

○Aさんの

食事を学級

千草焼きの卵と豚汁の豚肉が「体をつくる」になりま

す。無機質は、牛乳とひじきです。

「体の調子を整える」のは、たくあん和えと豚汁の野

菜になります。給食のようにいろいろな食べ物を組み

合わせてしっかり食べてほしいと思います。

T2 最初に示したAさんの食事は、五大栄養素がそろって

いるでしょうか?

T1 卵があるのでたんぱく質は、入っていそうだね。

T1 他に気づいた人は?

T1 ビタミンは?

T1 わかめって何だろうね。

T1○○先生、わかめって何でしょうか。

T2 無機質です。

T2Aさんの食事「いい」「悪い」の2つから選ぶならどっ

ちかな?いいと思う人、手を挙げてみてください。悪

いと思う人。

T2 どこか変えたいと思う人が多かったので、これから作

業をしたいと思います。やることを説明します。

・班になります。

・班に 1 枚、Aさんの食事の紙を配ります。

・班で話し合ってAさんの食事に何か追加してくださ

い。

T2 では、机をくっつけて班になってください。栄養素

でなく、料理の名前を書いてください。

T1 話合いは、ここまでにします。

朝ごはんを発表したい班ありますか?◇班、どんなメ

ニューになったか、発表してください。

Cごはんは炭水化物

C5つのうち3つし

かない。

C目玉焼きってたん

ぱく質?

Cない

Cわかめって何?

C無機質かな

C無機質なんだ。

いい・・数人

悪い・・8 割くらい

C変えたいなぁ

C栄養素を書くの?

C目玉焼きに千切り

キャベツをのっけま

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全体で確認

する

T1○○先生、◇班のメニューはどうですか?

T2Aさんの食事は、目玉焼きに油が使っているとして5

つのうち4つあることにします。5つのうち無いのは

何かな?

T2◇班のメニューでビタミンがありますか?

T2◇班のメニューは、千切りキャベツを入れることで5

つ揃えることができました。栄養のバランスもよくな

りました。みんなで拍手しましょう。

T1□班は、どんなメニューになったか発表してください。

T1では、○○先生に聞いてみましょう。

T2 ビタミンのメニューはありますか?

T1 家庭科でもおひたしを作ったよね。ほうれん草をゆで

ておひたしを作りましたね。

T2 ビタミンのメニューありますか?

T1 菊のおひたしっていうところがひっかかるのかな。

T2 菊は野菜の仲間になるので、ビタミンが摂れますね。

5 つ揃ったので、五大栄養素が揃いました。みんなで

拍手しましょう。

T1△班お願いします。

T1 朝からモリモリ食べますね。全部入っていそうだけ

ど、○○先生はどう言うかな?

T2 ビタミンがどれか分かるかな?

T2 五大栄養素が揃ったので、いいですね。しかし食べす

ぎかな。5つ揃っているので、全体量を減らすか、今

日はこれ、明日はこれという風に 5 年生なので、考え

て食べてほしいです。いろいろな料理を考えてくれた

す。ごはんに海苔をか

けます。牛乳を足しま

す。

Cビタミン

C千切りキャベツ

C(拍手)

C飲み物は、牛乳で

す。ごはんの上にごま

をかけます。あと菊の

おひたしを追加しま

す。

Cおひたしって何?

C菊のおひたし・・・

C菊?

C菊って食べられる

の?

C(拍手)

Cごはんに梅干し、み

そ汁にあさりを入れ

ます。ベーコン・ソー

セージ・ハムを追加し

ます。野菜サラダにご

ま油とマヨネーズを

かけます。ドレッシン

グ。りんごと牛乳を入

れます。

Cすごい豪華だな。

(多数)

C梅干し、サラダ、り

んご

C量を減らす

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のでよかったです。

T2 私が考えてきたものは、みそ汁に野菜を入れる。ご

はんに野菜を入れて炊き込みご飯にする。くだものを

食べる。青菜のごま和えや野菜炒めの追加を考えまし

た。

T2 全部食べるのではなく、今日はりんごにしようかな、

次の日はおひたしにしようかなど、考えながら取り入

れてほしいと思います。

Cビタミンだぁ。

Cこれも食べすぎだ

よ。

○本時の学

習を振り返

り、ワーク

シートに分

かった・気

付いたこと

を書く。

T2 これからワークシートを配ります。まとめをしたいと

思います。

・五大栄養素の「炭水化物」「脂質」「たんぱく質」「無

機質」「ビタミン」の名前と働きを知りました。

・いろいろな食品を組み合わせて食べると栄養のバラ

ンスが摂れると学習をしました。では、ワークシー

トで確認したいと思います。

T1 まず、ワークシートの1と2をやります。その次に4

です。今日の学習で分かったこと・気付いたことを書

きましょう。5 行以上書きましょう。

T1 プリント1のカッコの中を埋めましょう。教科書p

43を見てみんなで確認しましょう。「食品には

( )を保ち、( )し( )するためになく

てはならない( )が含まれています」。

T1 2 番です。何が入りますか。みんなで読みましょう。

そして、炭水化物、脂質はエネルギーになる。たんぱ

く質と無機質は体をつくる。体の調子を整えるのは、

ビタミンという言葉が入ります。

T1 今日の学習のまとめを○○先生お願いします。

C生命

C活動

C成長

C栄養素

C炭水化物

Cたんぱく質

C無機質

Cビタミン

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T2 みんなでAさんの食事をよくする活動をしました。毎

日の給食や朝ごはんなどに五大栄養素があるかなと思

いながら食べてほしいと思います。考えながら食べる

と健康になるので、栄養のことも考えて食べてほしい

です。

T1 プリントを見たら、1 回の食事に今まで五大栄養素が

揃っていないことがあった。おうちの人と相談したい

と書いている人がいました。みなさんもぜひ自分から

五大栄養素の揃った食事になるように心掛けてほしい

です。

T1 挨拶したら、ワークシートと朝ごはんメニューを集め

ます。では、挨拶しましょう。

9 児童のワークシートのコメントから

・学校の給食には必ず五大栄養素が入っていること分かりました。私の朝食は、パンしか食べていな

いので、5分の1しか食べていませんでした。これからは、気を付けてみたいなぁと思いました。

・勉強して、私の家は五大栄養素が整っているのでよかったです。もっと知って、おいしくて五大栄

養素が入っている料理を作っていきたいと思いました。給食では五大栄養素が入っていてすごいと

思いました。

・今まで野菜ばっかり食べていたので、これからはお肉やお米もちゃんと食べたいと思います。ぼく

は、料理人になるのが夢なので、栄養素のことをちゃんと勉強したいと思います。

・昼・夜は、だいたい五大栄養素をよく摂っていたけど、朝はあまりとれていないので、たくさん摂

りたいです。野菜などが足りていないことは、自分では気付いていたけど、少しくらいはいいかな

と思っていた。五大栄養素の大切さが分かったので、毎日たくさん摂りたいです。

10 成果(〇)と課題(●)

〇食事という日常に結び付くための工夫

導入でAさんの献立を考えさせる活動を行ったことがよかったと学級担任からコメントをい

ただいた。五大栄養素の働きを説明後に、班の仲間と一緒に考える場面を設けることで、さらに

いろいろな組み合わせがあることを知り、考えを深められたようである。また、各班の発表内容

を、学級全体で確認したことも考えを定着することにつながったようだ。

さらに、普段から、学級でもルーブリックの観点で「自分のことと関連付けたらSだよ」等を

声掛けしていることもあり、ワークシートに記入する際、日常の食事を振り返りながら、記入し

ている児童が多かった。さらに、学級担任のまとめの言葉で、日常と結び付けている児童のコメ

ントを紹介できたことが、とてもよかった。

〇●学校給食を教材としての活用

食品を組み合わせていることを気付かせるために、給食の献立を活用した。献立は、児童共通

の教材になることを再確認した。しかし、Aさんの食事に近い献立(ごはんと卵焼きの組み合わ

せ)を選んだが、授業日よりだいぶ前の献立になってしまった。見通しをもって、授業日と実際

に給食で食べる日の調整をして、効果的なタイミングで実施できるとよかった。生きた教材とし

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て活用するためにも、献立作成と授業との関連について研修していきたい。また、給食の写真が

A4サイズで小さくて分かりにくかった。視覚で訴えるには、工夫が必要だった。

〇学級担任と栄養教諭のティームティーチングについて

栄養教諭は、教科指導の内容や児童の実態を十分に理解していないところがあるので、学級担

任との事前打ち合わせが重要であることを改めて痛感した。打合せをしっかり行うことで、T

1・T2の役割分担を確認することができた。

今回の授業は、ティームティーチングだからこそ構想できた授業と評価された。児童の実態を

知っている学級担任と栄養教諭の専門性を組み込んで授業を進めたことで、より理解が深まった

と考えられる。

また、打合せ時に「指導案に予想される児童の反応を載せてほしい。そうすれば、T1として

子どもたちに必要な声掛けができる。」と教えていただいた。児童の反応をしっかり予想して、

記載することは、授業の構想をT1に伝える大事なツールであることが分かった。そして、打合

せ以上にたくさんの掛け合いをして授業を進めることができたし、児童の理解も深まったと思わ

れる。

●授業について

学級担任及び校長から、説明のところも子どもたちと対話しながらやった方がよいと指導を受け

た。授業の実際をまとめてみると、説明が多く、一方的に話している場面がとても多かった。いわ

ゆる講義型になっていた。学級担任は、児童と対話しながら授業を進めているので、参考にしたい

と痛感した。さらに、ワークシートに記載する量が多く、時間を要してしまった。教科指導での学

習のまとめ方も学びたい。

●校内研修テーマとの関連

当校の研修テーマは、「考えることを愉しむ子どもの育成~思考ツールを活用した授業の構想と

展開~」である。「考えることを愉しむ子どもの育成」は、紙芝居で説明したり、班活動を取り入

れたりしたが、愉しむまでは至っていなかった。紙芝居での説明のところでも授業者と児童と対話

しながら進めるとよかったのではないかとアドバイスを受けた。児童の活動や思考を増やす働きか

けや児童がもっと知りたいと思う授業、アクティブラーニングについて今後も研修が必要である。

また、思考ツールを活用した授業を今回構想できなかったため、本授業では活用しなかった。校

内の先生から思考ツールを活用した授業を参観し、食育の授業でも活かしていきたい。

さらに、今回ルーブリックでの評価について知ることができた。ルーブリックも、今年初めて聞

いた用語で、私自身理解不足であった。しかし、今回、目指す姿を、T1や児童に伝えることがで

きるツールであることを感じた。ルーブリックの理論や活用等を学び、今後、授業やいろいろな活

動で活かしていきたい。

11 校長からの指導

・「教えること」と「考えること」がはっきりしており、かつバランスがとれていた。

・解答の「必要十分条件」=ビタミンが含まれているか、各班の発表に、全体に考えさせていてよか

った。大切なことは何かを児童にしっかりと意識させていた。

・「発問する」「児童の発言を聴く」「板書する」が独立しており、児童が安心して授業に臨んでいた。

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・児童の発言を拾いながら授業を進めていた。しかし、児童からの「菊のおひたし」の発言を食文化

の観点からも学級内で深めてほしかった。

(→次の日の給食時間中、食用菊の写真と菊を使った給食の写真を持って学級訪問を行った。

児童に菊が食べられること、給食でも食べていることを伝えることができた。また、新潟

でよく食べられている菊の色と東北でよく食べられている菊の色の違いなども学級担任

と一緒に伝えることができた。)

・指導者が、発問を変えたり直したりしなかったので、児童が安心して考えることができ、すぐに活

動に入ることができた。

・指導者の声が児童に届く声量があった。

・児童の活動がもっと多い方がよい。

・説明の用紙にラミネートをしていたが、光って見えなかった。また、給食の写真が効果的でなかっ

た。

・説明する時は、教室の前面の中心に立って行う。

・振り返り(ワークシート)の内容が多いし、時間がかかっていた。小学生であること、教科指導で

あることを考慮する。教科書の内容や黒板の内容をさらに書かせる必要があるか検討する。次回の

授業の際、前時の学習内容を触れる等の振り返り方法も考えられる。

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めだまやき

ごはん とうふとわかめのみそ汁

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五大栄養素のはたらき 5年 組 名前 (1)教科書p43を見て、( )の中をうめましょう。

(2)五大栄養素とその働きについて,空いているところをうめましょう。

(3)Aさんの食事で追加(変更)し (4)今日の学習で考えたことや自分の生活を振りかえって、

た料理を書きましょう。 気づいたことを書きましょう。

食品には,( )を保ち,( )し( )するため

になくてはならない( )がふくまれています。

になる (熱や力)

をつくる (筋肉,骨,歯,血など)

体の (病気にかかりにくくするなど)

質しつ