科目番号 25-6181 科目群 法律基本科目 ·...

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科目番号 25-6181 科目群 法律基本科目 上級商法2 担当教員 藤田 友敬 種別 必修 単位数 年次 学期 Sセメスター 授業の目的・ねらい・進め方 この講義で取り扱う会社法・商法の分野について、基礎的教育を受けていることを前提に、より高度な理論的・実務的 知識を身につけ、実務において直面する会社法・商法の問題への応用力を養うことを目的とする。 この講義では、会社法のうちで上級商法1(総合)で取り扱わなかった事項(計算、会社組織の生成・解消、会社組織 再編等)を取り扱い、その後、商法総則・会社法総則および商行為法総則・商事売買等に関する主要な事項について取 り扱う。 履修上の注意 履修希望者が定員数を上回った場合には、法学未修者を優先する。過去の商法科目の成績が良い者は、「総合」以外の 特殊分野のクラスを受講することを推奨する。担当教員については、学籍番号を基準に、機械的に割り振る。 授業の構成 第1回 計算 決算の手続、計算書類、資本金と準備金、剰余金の配当、損失の処理、帳簿閲覧権等 第2回 会社組織の生成・解消 会社の設立、定款の作成・定款変更、解散、清算 第3回 会社組織再編等(その1) 組織変更、事業譲渡等、合併 第4回 会社組織再編等(その2) 株式交換・株式移転、会社分割 第5回 会社組織再編等(その3) 会社の支配権の移転・買収防衛のための募集株式等の発行、キャッシュ・アウト 第6回~第8回 商法総則・会社法総則 商人概念・商行為概念、商業登記、商号、営業(事業)譲渡、 商業帳簿、商業使用人、代理商 第9回 商行為法総則 商行為の代理・委任、契約の申込み・諾否通知義務等、債務の連帯・利息・履行場所等、 商事留置権、消滅時効 10回~第12回 売買取引とその仲介 目的物の検査・通知義務、代金回収の工夫等、 商事売買に関する主要な事項、取次・仲立・代理制度 13回 企業取引に関するその他の重要事項 授業の方法 双方向的授業を中心に行う。 使用言語 日本語 教材等 【教科書】 ・江頭憲治郎『株式会社法(第76版)』(有斐閣、2017) ・神田秀樹『会社法(第19版)』(弘文堂、2017) ・落合誠一=大塚龍児=山下友信『商法Ⅰ-総則・商行為(第5版)』(有斐閣Sシリーズ、2013) なお、変更があるときは講義開始前に確定し指示するので、掲示に注意されたい。

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科目番号 25-6181 科目群 法律基本科目

授 業 名 上級商法2

担当教員 藤田 友敬

種別 必修 単位数 2 年次 3 学期 Sセメスター

授業の目的・ねらい・進め方

この講義で取り扱う会社法・商法の分野について、基礎的教育を受けていることを前提に、より高度な理論的・実務的

知識を身につけ、実務において直面する会社法・商法の問題への応用力を養うことを目的とする。

この講義では、会社法のうちで上級商法1(総合)で取り扱わなかった事項(計算、会社組織の生成・解消、会社組織

再編等)を取り扱い、その後、商法総則・会社法総則および商行為法総則・商事売買等に関する主要な事項について取

り扱う。

履修上の注意

履修希望者が定員数を上回った場合には、法学未修者を優先する。過去の商法科目の成績が良い者は、「総合」以外の

特殊分野のクラスを受講することを推奨する。担当教員については、学籍番号を基準に、機械的に割り振る。

授業の構成

第1回 計算 決算の手続、計算書類、資本金と準備金、剰余金の配当、損失の処理、帳簿閲覧権等

第2回 会社組織の生成・解消 会社の設立、定款の作成・定款変更、解散、清算

第3回 会社組織再編等(その1) 組織変更、事業譲渡等、合併

第4回 会社組織再編等(その2) 株式交換・株式移転、会社分割

第5回 会社組織再編等(その3) 会社の支配権の移転・買収防衛のための募集株式等の発行、キャッシュ・アウト

第6回~第8回 商法総則・会社法総則 商人概念・商行為概念、商業登記、商号、営業(事業)譲渡、

商業帳簿、商業使用人、代理商

第9回 商行為法総則 商行為の代理・委任、契約の申込み・諾否通知義務等、債務の連帯・利息・履行場所等、

商事留置権、消滅時効

第10回~第12回 売買取引とその仲介 目的物の検査・通知義務、代金回収の工夫等、

商事売買に関する主要な事項、取次・仲立・代理制度

第13回 企業取引に関するその他の重要事項

授業の方法 双方向的授業を中心に行う。 使用言語 日本語

教材等 【教科書】

・江頭憲治郎『株式会社法(第76版)』(有斐閣、2017)

・神田秀樹『会社法(第19版)』(弘文堂、2017)

・落合誠一=大塚龍児=山下友信『商法Ⅰ-総則・商行為(第5版)』(有斐閣Sシリーズ、2013)

なお、変更があるときは講義開始前に確定し指示するので、掲示に注意されたい。

【参考書】

・山下友信=神田秀樹編『商法判例集(第7版)』(有斐閣、2017)

・岩原紳作=神作裕之=藤田友敬編『会社法判例百選(第3版)』(有斐閣、2016)

・江頭憲治郎=山下友信編『商法(総則・商行為)判例百選(第5版)』(有斐閣、2008)

なお、変更があるときは講義開始前に確定し指示するので、掲示に注意されたい。

その他の資料・文献については、適宜配布、指示する。

成績評価

の方法

筆記試験を行う。筆記試験は、A方式(2時間)による。

平常点を考慮する。

レポートを課さない。

A+、A、B、C+、C-、Fの6段階で評価する。

なお、2011年度以前に入学した者については、A+、A、B、C、Fの5段階で評価する。

開講年度

(予定)

毎年開講

科目番号 25-6182 科目群 法律基本科目

授 業 名 上級商法2(総合)

担当教員 飯田 秀総

種別 必修 単位数 2 年次 3 学期 Sセメスター

授業の目的・ねらい・進め方

この講義で取り扱う会社法・商法の分野について、基礎的教育を受けていることを前提に、より高度な理論的・実務的

知識を身につけ、実務において直面する会社法・商法の問題への応用力を養うことを目的とする。

この講義では、会社法のうちで上級商法1(総合)で取り扱わなかった事項(計算、会社組織の生成・解消、会社組織

再編等)を取り扱い、その後、商法総則・会社法総則および商行為法総則・商事売買等に関する主要な事項について取

り扱う。

履修希望者が定員数を上回った場合には、法学未修者を優先する。過去の商法科目の成績が良い者は、総合以外の特殊

分野のクラスを受講することを推奨する。担当教員については、学籍番号を基準に、機械的に割り振る。

履修上の注意

特になし

授業の構成

第1回 計算 決算の手続、計算書類、資本金と準備金、剰余金の配当、損失の処理、帳簿閲覧権等

第2回 会社組織の生成・解消 会社の設立、定款の作成・定款変更、解散、清算

第3回 会社組織再編等(その1) 組織変更、事業譲渡等、合併

第4回 会社組織再編等(その2) 株式交換・株式移転、会社分割

第5回 会社組織再編等(その3) 会社の支配権の移転・買収防衛のための募集株式等の発行、キャッシュ・アウト

第6回~第8回 商法総則・会社法総則 商人概念・商行為概念、商業登記、商号、営業(事業)譲渡、

商業帳簿、商業使用人、代理商

第9回 商行為法総則 商行為の代理・委任、契約の申込み・諾否通知義務等、債務の連帯・利息・履行場所等、

商事留置権、消滅時効

第10回~第12回 売買取引とその仲介 目的物の検査・通知義務、代金回収の工夫等、

商事売買に関する主要な事項、取次・仲立・代理制度

第13回 企業取引に関するその他の重要事項

授業の方法 双方向的授業を中心に行う 使用言語 日本語

教材等 【教科書】 指定なし

【参考書】

・江頭憲治郎『株式会社法(第7版)』(有斐閣、2017)

・神田秀樹『会社法(第20版)』(弘文堂、2018)

・田中亘『会社法(第2版)』(東京大学出版会、2018)

・落合誠一=大塚龍児=山下友信『商法Ⅰ-総則・商行為(第5版)』(有斐閣Sシリーズ、2013)

【参考教材】

・山下友信=神田秀樹編『商法判例集(第7版)』(有斐閣、2017)

・岩原紳作=神作裕之=藤田友敬編『会社法判例百選(第3版)』(有斐閣、2016)

・江頭憲治郎=山下友信編『商法(総則・商行為)判例百選(第5版)』(有斐閣、2008)

なお、変更があるときは講義開始前に確定し指示するので、掲示に注意されたい。

その他の資料・文献については、適宜配布、指示する。

成績評価

の方法

筆記試験を行う(A方式(2時間))。

平常点を考慮する。

成績を A+、A、B、C+、C-(2011年度以前の入学者はC)・F で評価する

開講年度

(予定)

毎年開講

科目番号 25-6183 科目群 法律基本科目

授 業 名 上級商法2(総合)

担当教員 後藤 元

種別 必修 単位数 2 年次 3 学期 Sセメスター

授業の目的・ねらい・進め方

会社法・商法の分野について、基礎的教育を受けていることを前提に、より高度な理論的・実務的知識を身につけ、実

務において直面する会社法・商法の問題への応用力を養うことを目的とする。

この講義では、会社法のうち上級商法1(総合)で取り扱わなかった事項(計算、会社組織の生成・解消、会社組織再

編等)を取り扱い、その後、商法総則・会社法総則および商行為法総則・商事売買等に関する主要な事項について取り

扱う。

履修上の注意

履修希望者が定員数を上回った場合には、法学未修者を優先する。過去の商法科目の成績が良い者は、総合以外の特殊

分野のクラスを受講することを推奨する。担当教員については、学籍番号を基準に、機械的に割り振る。

授業の構成

第1回 会社組織再編等(その1)合併、株式交換・株式移転

第2回 会社組織再編等(その2)会社分割、事業譲渡等

第3回 会社組織再編等(その3)会社の支配権の移転・買収防衛のための募集株式等の発行、キャッシュ・アウト

第4回 計算 決算の手続、計算書類、資本金と準備金、剰余金の配当、損失の処理、帳簿閲覧権等

第5回 会社組織の生成・解消 会社の設立、定款の作成・定款変更、解散、清算、組織変更

第6回~第8回 商法総則・会社法総則 商人概念・商行為概念、商業登記、商号、営業(事業)譲渡、

商業帳簿、商業使用人、代理商

第9回 商行為法総則 商行為の代理・委任、契約の申込み・諾否通知義務等、債務の連帯・利息・履行場所等、

商事留置権、消滅時効

第10回~第12回 売買取引とその仲介 目的物の検査・通知義務、代金回収の工夫等、

商事売買に関する主要な事項、取次・仲立・代理制度

第13回 企業取引に関するその他の重要事項

授業の方法 双方向的授業を中心に行う。 使用言語 日本語

教材等 【教科書】

・田中亘『会社法(第2版)』(東京大学出版会、2018年)

・北村雅史編『スタンダード商法Ⅰ-商法総則・商行為法』(法律文化社、2018年)

・山下友信=神田秀樹編『商法判例集(第7版)』(有斐閣、2017年)

【参考書】

・江頭憲治郎『株式会社法(第7版)』(有斐閣、2017年)

・岩原紳作=神作裕之=藤田友敬編『会社法判例百選(第3版)』(有斐閣、2016年)

・江頭憲治郎『商取引法(第8版)』(弘文堂、2018年)

※変更があるときは講義開始前に確定し指示するので、掲示に注意されたい。 その他の資料・文献に

ついては、適宜配布、指示する。

なお、江頭憲治郎=山下友信編『商法(総則・商行為)判例百選(第5版)』(有斐閣、2008年)は、

改版が予定されている。

成績評価

の方法

筆記試験を行う(A方式(2時間))。

平常点を考慮する。

成績をA+・A・B・C+・C-・Fで評価する。

開講年度

(予定)

毎年開講

科目番号 25-6184 科目群 法律基本科目

授 業 名 上級商法2(商事売買等)

担当教員 小林 一郎

種別 必修 単位数 2 年次 3 学期 Sセメスター

授業の目的・ねらい・進め方

売買取引(国際売買を含む)、物流仲介の仕組みを中心として、商取引に関する法的諸問題を取り上げ、法的分析力・

思考力・問題解決力を養うことを目標とする。授業は講義及び準備した設問に関する質疑応答を中心に進める。

履修上の注意

ビジネスローを取り扱う職業に携わるための準備段階として、商取引をめぐる契約実務の実相を広く概観することを目

的とするものであり、事前に履修しておくべき科目・予備知識などは特にない。

授業の構成

第1回 日本の契約実務(1)

日本の契約実務の変遷について概観する。分析ツールとしての契約の経済理論を用いる。

第2回 日本の契約実務(2)

日本の契約実務を取引費用の視点から分析する。日本の契約実務の形成・進化にはどのような背景要因があるかについ

て考察を行う。

第3回 契約の成立(暫定的合意、商慣習)

商人間取引契約の成立に関わる諸論点について学ぶ。暫定的合意の効力、商慣習の役割について取り上げる。

第4回 商品の引渡し・商品の受領・代金の支払い

商品の受領、代金の支払、商品の契約不適合に関する売主の責任等について取り扱う。

第5回 動産売買に特有の代金債権担保手段

債務者の倒産と債権の担保・実現(動産売買先取特権、所有権留保、解除特約等)を取り扱う。

第6回 国際売買(1)

国際売買の特徴、国際取引と適用される法律、準拠法・紛争解決手段、書式の闘い、Trade Termsについて取り扱う。

第7回 国際売買(2)

比較法的な見地から、国際売買における契約責任及び契約不適合に対する救済に関する実務の考え方の特徴を理解する。

第8回 国際売買(3)

プラント建設契約を巡る諸論点、プロジェクトファイナンスを用いた大規模事業において取り交わされる各種プロジェ

クト関連契約について学ぶ。

第9回 荷為替信用状 荷為替信用状を用いた売買の仕組みを理解する。

第10回 ファイナンスリース

ファイナンスリースをはじめとするリース取引の仕組みについて理解する。

第11回 商品・サービスの流通に関与する諸営業

問屋および準問屋、代理店および特約店、フランチャイズ等について取り扱う。

第12回 運送営業 国際売買における商品の運送に関する諸問題について取り扱う。

第13回 信託業・匿名組合・まとめ

不動産信託を用いた投資スキーム、間接投資の投資ビークルとして利用される匿名組合について理解を深める。

授業の方法 双方向的授業を中心に行う。 使用言語 日本語

教材等 【教科書】

・江頭憲治郎「商取引法(第七版)」(弘文堂)

【参考書】

・住友商事法務部・三井物産法務部・三菱商事法務部編「新・国際売買契約ハンドブック」(有斐閣)

・江頭憲治郎・山下友信編「商法(総則・商行為)判例百選(第5版)」(有斐閣)

成績評価

の方法

筆記試験を行う A方式(2時間)

平常点を考慮する

レポートを課さない

成績は A+・A・B・C+・C-(2011年度以前の入学者はC)・F で評価する。

開講年度

(予定)

毎年開講

科目番号 25-6185 科目群 法律基本科目

授 業 名 上級商法2(金融)

担当教員 佐藤 正譲

種別 必修 単位数 2 年次 3 学期 Sセメスター

授業の目的・ねらい・進め方

金融分野に関心のある受講生を想定して、金融業務に係る現行の法規制の見取り図を示すと共に、機能別・横断的

規制体系に関する最近の議論の動向を紹介する。また、企業金融と資産金融の各々に関わる諸取引を題材として取

り上げ、それぞれの特徴の理解に努めると共に、関連する法的問題の検討を通じて、民法、会社法・商法等の基本

法とこれらの取引がいかに密接に結び付いているかを示すことに力点を置く。更に、FinTechに関する法的課題を

めぐる最近の議論についても取り上げる。なお、金融商品取引法、倒産法及び信託法の知識は有用であるが、講義

の中で必要な説明は行うため、これらの科目を履修していることは前提としない。

履修上の注意

特になし

授業の構成

第1回 イントロダクション:金融の意義、カテゴリー(企業金融と資産金融、直接金融と間接金融、エクイティとデ

ット)、金融実務における法律家の役割

第2回 金融規制の全体像:主な金融規制法、金融規制の適用範囲のあり方に関する最近の議論、今後の動向

第3回 貸付取引(シンジケートローンを中心に)①:シンジケートローンの基本的な仕組み、上限金利規制、マイナ

ス金利、指標金利をめぐる議論、アレンジャーの法的責任、債権法改正による影響等

第4回 貸付取引(シンジケートローンを中心に)②:同上

第5回 貸付取引(シンジケートローンを中心に)③:同上

第6回 エクイティ・ファイナンス(資本市場における資金調達)①:発行開示・継続開示規制、虚偽記載をめぐる問

題、インサイダー取引規制

第7回 エクイティ・ファイナンス(資本市場における資金調達)②:同上

第8回 アセット・ファイナンス(証券化、プロジェクト・ファイナンス、投資信託等)①:SPC・信託の活用を通じた

倒産隔離の確保、原資産と金融投資家を結び付けるための様々な仕組み、デット型とエクイティ型、金融危機以降の規

制状況

第9回 アセット・ファイナンス(証券化、プロジェクト・ファイナンス、投資信託等)②:同上

第10回 信託を用いた諸取引:信託の倒産隔離機能・転換機能を活かした諸取引

第11回 FinTechに関する法的課題①:銀行法改正(電子決済等代行業者)、仮想通貨の法的性質、ブロックチェーンに

おける個人情報保護法上の問題

第12回 FinTechに関する法的課題②:同上

第13回 まとめ:予備日としての使用も想定(授業の進捗が予定より遅れている場合にはその解消にあて、予定どおり

に進んでいれば、追加の論点(デリバティブ取引における一括清算等)を取り上げる)

授業の方法 双方向的授業を中心に行う。 使用言語 日本語

教材等 【教科書】教科書は指定しない。

【参考書】参考文献を適宜紹介する。

成績評価

の方法

筆記試験を行う:A方式(2時間)

平常点を考慮する。

レポートを課さない。

成績をA+・A・B・C+・C-(2011年度以前の入学者はC)・Fで評価する。

開講年度

(予定)

毎年開講

科目番号 25-6253 科目群 基礎法学隣接科目

授 業 名 法のパースペクティブ

担当教員 FOOTE DANIEL HARRING

種別 必修 単位数 2 年次 2 学期 Sセメスター

授業の目的・ねらい・進め方

For over a century, Western scholars have pursued scholarship on Japanese law. Foreign scholars have produced ma

ny excellent works exploring various fields of Japanese law, frequently approaching subjects from perspectives other

than those commonly found within Japan. In this course, we will read and discuss leading works on Japanese law

written by foreign scholars. The readings will include works from various perspectives, including sociological, histo

rical, economic, and practice-related perspectives. For a few class sessions, depending on availability, foreign scholar

s will be invited as guest speakers.

NOTE: This class will be conducted entirely in English. Heavy emphasis will be placed on class discussion.

履修上の注意

This course will be conducted entirely in English.

授業の構成 (Note: The precise list of topics to be covered is subject to change, depending on such factors as student interest a

nd availability of guest speakers. The following list is representative of the types of topics to be covered.)

Class 1: Introduction

Class 2: Historical Perspectives

Class 3: The Making of Japan’s Constitution: Women’s Rights

Class 4: Law and Social Change

Class 5: Dispute Resolution/Legal Consciousness

Class 6: Judicial Activism Japan-Style?

Class 7: The Legal Profession

Class 8: Legal Education

Class 9: Criminal Justice

Class 10: Health Law

Class 11: Judicial Independence

Class 12: Corporate Governance

Class 13: Legal Transplants

授業の方法 There will be a heavy emphasis on interactive discussion.

In addition, team-based exercises, including debates betwee

n teams, will be utilized for some sessions.

使用言語 英語

教材等 Reading materials will consist of excerpts from works on Japanese law by foreign scholars.

Reading materials will be compiled and distributed. All readings will be in English.Relevant referen

ce works will be introduced as appropriate.

成績評価

の方法

Grading will be based upon class performance, including oral reports and participation in class disc

ussion (20%); on one short written report (of approximately 5 pages, due by June 14) (20%); and

on one longer written report (15-20 pages, due by August 2) (60%).

筆記試験を行なわない。平常点を考慮する。レポートを課す(See above)。

開講年度

(予定)

毎年開講

科目番号 25-6254 科目群 基礎法学隣接科目

授 業 名 法のパースペクティブ

担当教員 海老原 明夫、淺香 吉幹、伊藤 洋一、高見澤 磨

種別 必修 単位数 2 年次 2 学期 Sセメスター

授業の目的・ねらい・進め方

翻訳は,比較法だけでなく実定法学においても最も根本的な方法の一つを構成するが,従来方法論的な反省はほと

んど加えられてこなかった。そこで,翻訳の方法や法学の実質に及ぼす影響などにつき,日仏・日独・日米・EU・

日中の観点から,問題発見的な仕方で可能な限り総合的な考察を試みる。

履修上の注意

各授業において適宜指示する。

授業の構成 オムニバスで各教員が原則として3回ずつ講義する。

第1回に担当教員全員(海老原,高見澤,浅香,伊藤)で授業内容とレポートについての説明を行う。

各教員の授業内容は、以下の通りである。

伊藤:多言語使用はヨーロッパ法の重要な特色の一つである。EUの諸機関・裁判所における作業言語,多数の

言語ヴァージョンによる正文の存在,更にヨーロッパ法形成における比較法の問題点等に関する問題を取り上げる

海老原:ドイツ法の法律用語は,ローマ法継受の経緯から基本的にラテン語からの翻訳・改造を前提とする。そ

して日本の法学はこれを完成品としてさらに翻訳して受容した。ここでは、ローマ法からドイツ法への受容・変容

の一場面としてヴィントシャイトによるアクチオ概念の実体法上の請求権概念への彫琢を,そしてドイツから日本

への受容として明治憲法における統治権の総攬規定の制定過程をそれぞれ検討する。

高見澤:2018年3月11日に改正された中華人民共和国憲法を素材に中国法の用語を日本語に翻訳する際に検討す

べき問題について検討する。中国語学習歴があることを前提としない。中国法がソビエト法を継受していることを

確認するとともに憲法の制定・改正時の指導層の意図を読み込むことを試みる。また、漢字圏どうしの翻訳にとも

なう問題も検討する。

本年度の授業分担は追って掲げる。

授業の方法 講義 使用言語 日本語

教材等 各授業において適宜指示する.

高見澤の授業においては、高橋和之編『新版 世界憲法集 第二版』岩波文庫を用いるので準備

すること。また改正点については資料を紙媒体で配布する。

基本的参考文献として,Ichiro Kitamura, La traduction juridique, Les Cahiers de droit, 1

987, pp. 747-792 ; Problems of the Translation of Law, Victoria Univ.of Wellington Law

Review, 1993. 柳父章『翻訳語成立事情』岩波新書;『翻訳とは何か』『近代日本語の思想』法

政大学出版局。平子義雄『翻訳の原理』大修館書店。丸山真男・加藤周一『翻訳と日本の近代』

岩波新書。田中英夫『英米法のことば』(有斐閣)。早川武夫・椙山敬士『法律英語の基礎知識

・増補版』商事法務(2005)。柏木昇ほか「特集・法令外国語訳整備の推進」ジュリスト1312号

(2006)。

成績評価

の方法

レポート提出をもって試験に代える。

提出期限は2019年8月2日(金)。

法文一号館事務室前のレポート提出ボックスに入れること

開講年度

(予定)

毎年開講

科目番号 25-6255 科目群 基礎法学隣接科目

授 業 名 法のパースペクティブ

担当教員 海老原 明夫

種別 必修 単位数 2 年次 2 学期 Sセメスター

授業の目的・ねらい・進め方

実体法と訴訟法というテーマで、権利の存在、権利の実現、訴訟、訴権などについての基本的な理解を深め、日本

の社会と法のあり方についての一つの視座を会得することを目指す。日本の民事訴訟法学説の基礎となった、ドイ

ツの理論の発展を訴権論を中心に歴史的に概観し、それを踏まえて、日本での訴権学説、訴訟目的論を検討する。

日独の学説を資料とし、それに基づいて質疑を行い、理解を深める。

履修上の注意

特になし

授業の構成 第1回 問題提起(1) 権利と訴訟についてのビューローの問題提起

第2回 問題提起(2) ヴァッハによる応答

第3回 ドイツ訴権論前史 ヴィントシャイトによる請求権概念の成立

第4回 公法的訴権論の登場 デーゲンコルプ、ゾーム

第5回 旧学説の応答と公法学による受容 ヴァッハ旧説、ラーバント

第6回 権利保護請求権説の成立 ヴァッハの改説

第7回 権利保護請求権説に対する批判 ビンダー

第8回 訴訟状態説 ゴルトシュミット、ザウアー

第9回 日本の社会と訴訟目的論 兼子一の学説の展開

第10回 紛争解決請求権説

第11回 三ケ月 晃による兼子説批判

第12回 新堂幸司による兼子・三ヶ月論争の評価

第13回 総括的検討

授業の方法 双方向的授業を中心に行う 使用言語 日本語

教材等 教材は随時配布する

成績評価

の方法

A方式(2時間)

平常点を考慮しない

レポートを課さない

成績をA+・A・B・C+・C-・Fで評価する

開講年度

(予定)

毎年開講

科目番号 25-6256 科目群 基礎法学隣接科目

授 業 名 法のパースペクティブ

担当教員 井上 達夫

種別 必修 単位数 2 年次 2 学期 Sセメスター

授業の目的・ねらい・進め方

多元的社会における公共性の意義と法の役割をめぐる現代の論議状況を概観し、価値観や利害が多元的に分裂競合

する現代社会において、法が公共的な正統性をもちうるための条件は何か、法が公共性形成を阻害するのではなく

、逆に担保しうるための条件は何かについて問題の理解を深化させ、公共性問題というパースペクティヴから法の

機能を再考・評価する能力の養成を図る。

履修上の注意

(特になし)

授業の構成 第1部 公共性の哲学的基礎

第1回:公共性論議の背景と意義 公共性論議の社会的背景と思想的意義・対立構図を概観し、法の機能・正統

性基盤の理解の深化にとっての公共性概念の解明の重要性を確認する。

第2回:徳としての公共性 「公共哲学」の再生という観点からリベラリズムを批判した共同体論・公民的共和

主義の、共通善や公民的徳性を核にした公共性論を検討する。

第3回:討議としての公共性 徳論より討議的合理性の観点から、リベラリズムを利益集団多元主義や司法積極

主義により民主的公共性形成を阻害したと批判し、市民の民主的討議実践を通じた公共性の再生を求める熟議的民

主主義(deliberative democracy)の議論を検討する。

第4回:ジェンダーと公共性 「個人的なものは政治的である」という視点からリベラルな公私二元論を批判し

た第二波フェミニズムの議論の検討により、親密権と公共圏の関係を再考する。

第5回:文化的差異と公共性 従来のリベラリズムが国家の文化中立性の想定や集団的権利の否認により少数

派文化集団への同化圧力や差別に加担してきたとする多文化主義の批判を検討し、文化的差異への権利と文化横断

的な公共的価値原理との関係を考察する。

第6回:公共性の再定位――公共的理由 前回まで検討してきた様々なリベラリズム批判が含む洞察を生かしつ

つ、その限界を克服しうるような公共性概念の再定位のための指針として、領域的公私二元論ではなく公共的理由

の観念を基礎にしたリベラルな公共性概念の再編がもつ意義を検討する。また、公共的理由を公共性概念の基礎に

しながらも、これを特定政治社会内部の重合的合意に還元し、公共性の脱哲学化を図るジョン・ロールズの「政治

的リベラリズム」の批判的検討を通じて、公共性の普遍主義的契機と文脈依存的契機との適切な結合の仕方を考察

する。

第2部 公共性の制度的保障と法の役割

第7回:法の手続的パラダイム 社会的コミュニケーション過程で生成する市民的公共性を政治的意思決定に転

轍する上で法の媒介機能を重視した近年のユルゲン・ハーバーマスの「法の手続的パラダイム」の意義と限界を検

討し、動態的な公共性形成過程と法の制度的制御との緊張関係と内的結合関係に関する基本問題を同定する。

第8回:二元論的立憲主義 創憲政治と通常政治を区別する二元論の視点から民主的プロセスを優位に置きつつ

立憲主義的・司法的人権保障に一定の役割を認めるブルース・アッカーマンの議論を検討し、公共性形成の動態化

と公共性の制度的保障との結合という観点から立憲民主主義の意義と存在理由を考察する。

第9回:立法優位論 公共性形成における立法の司法に対する優位をラディカルに強調する近年の理論傾向(J

・ウォルドロン、I・マウス等)の意義と限界を検討し、政治的決定の公共的正統性を担保する上での権力分立原

理の意義を再考する。

第10回:立憲民主主義の再編 政治的意思決定システムにおける公共性形成を促進し保障する制度装置として

適切に機能しうるような立憲民主主義の再編の方向を探求する出発点として、先進立憲民主主義諸国体制を包括的

に比較するアーレント・レイプハートの二つの民主政モデル(コンセンサス型と多数者支配型)を検討する。その

上で、レイプハートのモデル構成の限界を克服する代替的な民主政モデルとして私が提示した反映的民主主義と批

判的民主主義のモデルを討議の素材にして、民主的政治過程における公共性形成に関する政治理論的洞察と、人権

のような公共的価値の制度的担保に関する法理論的洞察とを統合する方途について考察する。

第11回:市場経済における公共性 「公共財」概念の限界や公正競争概念の規範的前提を検討することにより

、公共性を市場経済システムに対する単なる外在的制約としてではなく、その成立根拠に内在する制約として捉え

る視点の意義を解明し、また市場経済が政治過程と競合する公共性形成の場になりうる可能性についても検討する

第12回:市民社会の答責性 国家の階層的権力機構とも市場経済社会とも区別された市民社会的団体やネット

ワークによる公共性形成がもつ重要性を確認しつつ、その限界、陥穽について、「答責性(accountability)」概念

を市民社会にも貫徹する観点から検討する。

第13回:補足と総括的討議 以上の授業の論題に関し必要に応じて補足をするとともに、本授業の主題全体

に関わる総括的討議を行う。

授業の方法 教員が説明行うが、受講生からの質問コメントは授業中に

随時受け入れる。教員からの尋問という誤ったソクラテス

・メソッドはとらないが、どこまで双方向的になるかは、

受講生がどこまで積極的に質問コメントをするかに依存

する。

使用言語 日本語

教材等 主教科書:井上達夫『法という企て』(東京大学出版会、2003年)

参考書:井上達夫編『公共性の法哲学』(ナカニシヤ出版、2006年)

その他、 毎回の授業のテーマに直結する標準文献資料(邦語および英語の論文・著作抜粋・

判例等)を事前によむべきテキストとして指定しサイト上で利用可能にする。

成績評価

の方法

成績評価はA+・A・B・C+・C-・Fによって行う。

レポートにより評価する。レポートに関し質疑応答する面接試験も課す。

ただし、受験する受講生が25名以上になる場合は、通常の定期試験にする可能性もある。

開講年度

(予定)

毎年開講

科目番号 25-6257 科目群 基礎法学隣接科目

授 業 名 法のパースペクティブ

担当教員 源河 達史

種別 必修 単位数 2 年次 2 学期 Sセメスター

授業の目的・ねらい・進め方

我々が有する法制度を幾つか取り上げ、それらがどのような歴史的状況において生まれてきたのか、参加者と共

に史料を読解し、議論しつつ、検討します。具体的には、アッシジのフランチェスコとその清貧思想を出発点とし

、フランチェスコの清貧思想が提起した問題とそれに対する法学からの応答を軸に授業を進めます。

理念としてのフランチェスコは、現代社会でも力を持っているように見受けられます。現存する最古の制度の一

つとされるローマ教皇は、即位にあたり、治世の基本理念を表す名を選ぶとされています。現ローマ教皇は、アッ

シジのフランチェスコに因み、教皇史上初めて、フランシスクスと名乗りました。現代社会における貧困に対する

問題意識が根底にあるとされますが、これはどのようなフランチェスコ理解に基づくのでしょうか。理念とされた

フランチェスコと、史的人物としてのフランチェスコ。「事実」の多面性、理念と事実の境界の曖昧さ、理想と現

実の関係、等、我々の認識に関わる問題も、史料の読解を通して考えてみたいと思います。

履修上の注意

必ず出席し、発言などを通して積極的に講義に参加すること。

授業の構成 詳細なシラバスは講義で示しますが、大まかには以下のように考えています

第1回 現代の理念とされる「過去」

第2回 「事実」の確定をめぐる方法上の問題

第3-4回 「フランチェスコ」像ー「理念」と「事実」の境界、「事実」の時代拘束性

第5-13回 清貧思想と法 ー 法源、所有、権利、信託、法人、主権

授業の方法 授業を双方向的に行います。資料を音読し、その歴史的背

景を説明した上で、参加者に法律家の立場から資料内容を

論評してもらうことを考えています。

使用言語 日本語

教材等 教科書:資料を配布します。

参考書:講義の中で適宜紹介します。

成績評価

の方法

成績はA+・A・B・C+・C-(2011年度以前の入学者はC)・Fで評価します。

試験のほか、質問、コメントなどを通して積極的に講義に参加したか否かを平常点として評価し

ます。

開講年度

(予定)

毎年開講

科目番号 25-6281 科目群 法律実務基礎科目

授 業 名 刑事模擬裁判

担当教員 岩本 憲武

宮村 啓太

種別 選択必修 単位数 2 年次 3 学期 Sセメスター

授業の目的・ねらい・進め方

刑事訴訟法の理論的な知識はもとより,2年次の「刑事実務基礎」において刑事実務に対する基礎的な理解を深めたこと

を前提に,刑事第1審手続における法曹三者の訴訟行為等を実際に疑似体験することにより,刑事第1審手続における法

曹三者の活動について,より深く理解することを目的とする。

各回において,適宜,講評及び質疑応答の時間を設ける。

履修者の人数は,各36名を上限とし,これを超える履修希望者があるときは,適宜の方法により,履修者を決定する。

履修上の注意

なし

授業の構成

第1回 事前準備:第1事件,第2事件の班分け・役決め等を行い,第1事件,第2事件の模擬裁判教材を配布基準に沿っ

て各役割の学生に配布する。第1事件の検察官役及び弁護人役は,事前準備・立証準備を行い,裁判官役は,公判運営に

ついての準備を行う。第2事件の検察官役は,事件記録の検討,起訴状作成,取調請求証拠の選別作業に着手する。

第2回 第1回公判(第1事件):冒頭手続,証拠調べ(証拠請求・採否・甲号証の取調べ,一部乙号証の取調べ,証人

採否決定まで)を行う。

第3回 第2回公判(第1事件):証人Aに対する証人尋問を行う。

第4回 第3回公判(第1事件):証人Bに対する証人尋問を行い,(もしあれば)併せて残りの証拠請求・採否・取調べ

を行う。(なお,第2事件の検察官役は,5月上旬までに,裁判官役・弁護人役に対し,起訴状,証明予定事実記載書及

び証拠請求書を配布し,弁護人役に検察官請求証拠を開示する。弁護人役は,開示された証拠等を検討し,検察官役に

対して,適宜,類型証拠の開示等を請求する。検察官役は,証拠が存在する限りにおいて,類型証拠に該当すると判断

したものについて,開示に応じるものとする。求釈明すべき事項がある場合には,必要な手続を適宜行う。)

第5回 第4回公判(第1事件):残りの乙号証の取調べを行い,併せて被告人質問を行う。

第6回 第5回公判(第1事件):論告及び弁論を行い,併せて判決宣告を行う。その後,総括講評及び質疑応答を行う

。裁判官役は,6月上旬までに,判決書を作成し,教員に提出する。(なお,第2事件の弁護人役は,5月下旬までに,裁

判官役・検察官役に対し,証拠意見記載書及び予定主張記載書を配布するとともに,必要に応じて検察官役に対して主

張関連証拠開示請求をする。弁護人役は証拠請求しないものとする。裁判官役は,類型証拠開示請求または主張関連証

拠開示請求を巡って検察官役・弁護人役の間に争いがある場合,裁定を行う。求釈明すべき事項がある場合には,必要

な手続を適宜行う。)

第7回 第1回公判前整理手続期日(第2事件):公判前整理手続を行う。裁判官役は,争点及び証拠の整理の方向性を

決めるとともに,検察官役・弁護人役に対し,次回までの検討課題を示す。

第8回 第2回公判前整理手続期日(第2事件):引き続き,公判前整理手続を行う。検察官役・弁護人役は,前回から

の検討課題に回答する。裁判官役は,必要に応じ,争点及び証拠の整理の方向性を見直すとともに,検察官役・弁護人

役に対し,次回までの検討課題を示す。

第9回 第3回公判前整理手続期日(第2事件):引き続き,公判前整理手続を行う。検察官役・弁護人役は,前回から

の検討課題に回答する。裁判官役は,整理の結果を確認し,審理計画を策定して(どの書証をどの段階で採否決定し,

取り調べるのかについても検討すること),公判前整理手続を終結する。

第10回 第1回公判(第2事件):冒頭手続,証拠調べ(証人Cに対する証人尋問まで)を行う。

第11回 第2回公判(第2事件):被告人質問を行う。書証の採否・取調べについては,審理計画に従い,適宜行う。

第12回 第3回公判(第2事件):論告及び弁論を行う。その後,裁判官役は,評議の実演を行う。

第13回 第4回公判(第2事件):判決宣告を行う。その後,総括講評及び質疑応答を行う。

授業の方法 参加者による実演及びこれに対する教員の講評,質疑応答 使用言語 日本語

教材等 第1事件,第2事件とも,TKC等を通じて貸与する。

成績評価

の方法

筆記試験を行わない

平常点を考慮する

レポートを課す

成績を合格・不合格で評価する

開講年度

(予定)

毎年開講

科目番号 25-6282 科目群 法律実務基礎科目

授 業 名 刑事模擬裁判

担当教員 岩本 憲武

宮村 啓太

種別 選択必修 単位数 2 年次 3 学期 Sセメスター

授業の目的・ねらい・進め方

刑事訴訟法の理論的な知識はもとより,2年次の「刑事実務基礎」において刑事実務に対する基礎的な理解を深めたこと

を前提に,刑事第1審手続における法曹三者の訴訟行為等を実際に疑似体験することにより,刑事第1審手続における法

曹三者の活動について,より深く理解することを目的とする。

各回において,適宜,講評及び質疑応答の時間を設ける。

履修者の人数は,各36名を上限とし,これを超える履修希望者があるときは,適宜の方法により,履修者を決定する。

履修上の注意

なし

授業の構成

第1回 事前準備:第1事件,第2事件の班分け・役決め等を行い,第1事件,第2事件の模擬裁判教材を配布基準に沿っ

て各役割の学生に配布する。第1事件の検察官役及び弁護人役は,事前準備・立証準備を行い,裁判官役は,公判運営に

ついての準備を行う。第2事件の検察官役は,事件記録の検討,起訴状作成,取調請求証拠の選別作業に着手する。

第2回 第1回公判(第1事件):冒頭手続,証拠調べ(証拠請求・採否・甲号証の取調べ,一部乙号証の取調べ,証人

採否決定まで)を行う。

第3回 第2回公判(第1事件):証人Aに対する証人尋問を行う。

第4回 第3回公判(第1事件):証人Bに対する証人尋問を行い,(もしあれば)併せて残りの証拠請求・採否・取調べ

を行う。(なお,第2事件の検察官役は,5月上旬までに,裁判官役・弁護人役に対し,起訴状,証明予定事実記載書及

び証拠請求書を配布し,弁護人役に検察官請求証拠を開示する。弁護人役は,開示された証拠等を検討し,検察官役に

対して,適宜,類型証拠の開示等を請求する。検察官役は,証拠が存在する限りにおいて,類型証拠に該当すると判断

したものについて,開示に応じるものとする。求釈明すべき事項がある場合には,必要な手続を適宜行う。)

第5回 第4回公判(第1事件):残りの乙号証の取調べを行い,併せて被告人質問を行う。

第6回 第5回公判(第1事件):論告及び弁論を行い,併せて判決宣告を行う。その後,総括講評及び質疑応答を行う

。裁判官役は,6月上旬までに,判決書を作成し,教員に提出する。(なお,第2事件の弁護人役は,5月下旬までに,裁

判官役・検察官役に対し,証拠意見記載書及び予定主張記載書を配布するとともに,必要に応じて検察官役に対して主

張関連証拠開示請求をする。弁護人役は証拠請求しないものとする。裁判官役は,類型証拠開示請求または主張関連証

拠開示請求を巡って検察官役・弁護人役の間に争いがある場合,裁定を行う。求釈明すべき事項がある場合には,必要

な手続を適宜行う。)

第7回 第1回公判前整理手続期日(第2事件):公判前整理手続を行う。裁判官役は,争点及び証拠の整理の方向性を

決めるとともに,検察官役・弁護人役に対し,次回までの検討課題を示す。

第8回 第2回公判前整理手続期日(第2事件):引き続き,公判前整理手続を行う。検察官役・弁護人役は,前回から

の検討課題に回答する。裁判官役は,必要に応じ,争点及び証拠の整理の方向性を見直すとともに,検察官役・弁護人

役に対し,次回までの検討課題を示す。

第9回 第3回公判前整理手続期日(第2事件):引き続き,公判前整理手続を行う。検察官役・弁護人役は,前回から

の検討課題に回答する。裁判官役は,整理の結果を確認し,審理計画を策定して(どの書証をどの段階で採否決定し,

取り調べるのかについても検討すること),公判前整理手続を終結する。

第10回 第1回公判(第2事件):冒頭手続,証拠調べ(証人Cに対する証人尋問まで)を行う。

第11回 第2回公判(第2事件):被告人質問を行う。書証の採否・取調べについては,審理計画に従い,適宜行う。

第12回 第3回公判(第2事件):論告及び弁論を行う。その後,裁判官役は,評議の実演を行う。

第13回 第4回公判(第2事件):判決宣告を行う。その後,総括講評及び質疑応答を行う。

授業の方法 参加者による実演及びこれに対する教員の講評,質疑応答 使用言語 日本語

教材等 第1事件,第2事件とも,TKC等を通じて貸与する。

成績評価

の方法

筆記試験を行わない

平常点を考慮する

レポートを課す

成績を合格・不合格で評価する

開講年度

(予定)

毎年開講

科目番号 25-6291 科目群 法律実務基礎科目

授 業 名 民事弁護研究

担当教員 増田 健一

種別 選択必修 単位数 2 年次 3 学期 Sセメスター

授業の目的・ねらい・進め方

具体的な民事紛争事案を題材として、弁護士の立場から実体法・手続法が現実の民事訴訟においてどのように機能する

かの理解を深めると共に、事実整理・分析・説得等の法曹に必要とされる一般的能力を涵養し、弁護士という職業に関

する基本認識を構築する。

授業に際しては、民事実務基礎で学んだ知識を訴訟代理人として使いこなすとの視点から民事訴訟における弁護士の行

動を検討、分析することに重点を置く。課題として訴状、答弁書等の作成を課す。

進捗状況等により、以下の授業予定を変更することがありうる。

履修上の注意

配布資料に基づく事案処理を中心に行うが、民事訴訟法、民事保全法、民事執行法の基本知識を前提とする

授業の構成

第1回 民事弁護とは -民事弁護の活動領域 授業の進め方-

第2回 面接・助言 -面接・助言の意義、留意点 模擬法律相談-

第3回 事件の受任と請求方針の検討-事実上法律上の問題点の検討 訴状の請求内容の確定-

第4回 示談・交渉 -訴訟外の紛争解決手段としての示談・交渉の意義、留意点-

第5回 訴えの提起 答弁書 -訴え提起の意義 訴状の講評 答弁書の機能、留意点-

第6回 証拠収集 -証拠収集の概観 証拠収集の方法-

第7回 争点整理 -答弁書の講評 争点整理のあり方-

第8回 陳述書と交互尋問(1) -陳述書の意義・役割と留意点 交互尋問の意義、進め方-

第9回 保全 -民事保全の概観 民事保全の申立て-

第10回 交互尋問(2) -尋問事項の講評 その他の証拠調べ-

第11回 和解(1) -紛争解決手段の概観 訴訟上の和解の意義、留意点-

第12回 和解(2) -模擬和解 和解条項の検討-

第13回 判決と執行 -控訴の検討 判決の執行-

授業の方法 双方向的授業を中心に行う(一般的事項についての講義、課

題についての講評、具体的事案についてのグループディスカ

ッションを踏まえた面談・示談・尋問・和解等の実施)

使用言語 日本語

教材等 教科書:教材及び資料を適宜配布する

参考書:民事弁護ガイドブック(東京弁護士会法友全期会 民事弁護研究会)

成績評価

の方法

筆記試験を行うA方式

平常点を考慮する

レポート(書面作成)を課す

成績をA+・A・B・C+・C-(2011年度以前の入学者はC)・Fで評価する

開講年度

(予定)

毎年開講

科目番号 25-6301 科目群 法律実務基礎科目

授 業 名 民事事実認定論

担当教員 石田佳世子

木村匡彦

種別 選択必修 単位数 2 年次 3 学期 Sセメスター

授業の目的・ねらい・進め方

2年次の民事実務基礎で学修した要件事実論による分析手法を踏まえつつ,訴訟実務に即した実践的な観点から複数の

事例を分析検討することを通じて,民事実務基礎では触れていない民事事実認定についての応用的な思考方法や検討の

視点,手法を修得する。具体的には,指定教科書の事例検討や記録教材を用いた演習を行うほか,ロールプレイ方式に

よる模擬争点整理や模擬交互尋問を行い,事実認定の着眼点や手法を効果的に学修することができるようにする。

履修上の注意

効果的な授業実施のため履修者数の上限を68名とする。これを超える履修希望者があるときは,適宜の方法により履

修者を決定する。

模擬交互尋問(第10回,第11回)については木曜日の3限・4限に連続して行うことを予定している。同時間帯の

他の科目の選択に当たっては注意すること。

授業の構成

※構成や順序については,授業進行に応じて,変更されることがある。

第1回 オリエンテーション,事実認定総論①

指定教科書「事例で考える民事事実認定」の総論部分を使用して,事実認定の総論的・基礎的事項を確認する。

第2回 事実認定総論②

第1回に引き続き,「事例で考える民事事実認定」の事例の検討を通じ,訴訟実務に即した実践的な観点から事実認

定の着眼点や手法を考察する。

第3回 事実認定総論③,1審解説講義①

第2回に引き続き,訴訟実務に即した実践的な観点から事実認定の着眼点や手法を考察した後,「事例で考える民事

事実認定」の記録教材を使用して,グループ内議論等により民事事実認定の実践的な検討を行う。また,指定教科書「

4訂 民事訴訟第一審手続の解説」の記録教材を用いて,要件事実論に基づく分析手法を確認する。

第4回 1審解説講義②

第3回に引き続き「4訂 民事訴訟第一審手続の解説」の記録教材を用いて,民事訴訟の第一審手続における裁判所

の訴訟運営等について,実務的な視点を交えて総合的に検討する。

第5回 1審解説講義③

第4回に引き続き「4訂 民事訴訟第一審手続の解説」の記録教材を用いて,実務的な視点を交えて総合的に検討す

る。

第6回 模擬争点整理,模擬交互尋問準備

第6回以降,実際の訴訟記録に基づいて作成された発展的な教材(以下「模擬記録教材」という。)を用いて,ロー

ルプレイ方式で模擬争点整理及び模擬交互尋問を実施する。第6回は,各チーム(裁判官役,訴訟代理人役等)に分か

れ,それぞれの立場から,第7回以降実施する模擬争点整理及び模擬交互尋問に備えて,記録教材の事案の分析検討等

を行う。

第7回 模擬争点整理①

模擬記録教材を用いて,争点及び証拠の整理の手続をロールプレイ方式で行う。

第8回 模擬争点整理②

模擬記録教材を用いて,争点及び証拠の整理の手続をロールプレイ方式で行う。

第9回 模擬争点整理講評

第7回,第8回の模擬争点整理の講評をしながら,裁判所の訴訟運営等について実践的な視点を交えて考察する。

第10・11回 模擬交互尋問

模擬争点整理の結果を踏まえて,証人等の尋問手続(交互尋問手続)をロールプレイ方式で行う。

第12回 記録教材を用いた演習

第10回,第11回の模擬交互尋問の講評をしながら,裁判所の訴訟運営について実務的な視点を交えて考察すると

ともに,判決骨子の作成準備を行う。また,課題であるレポート作成の準備を行う。

第13回 模擬訴訟手続の講評等

模擬訴訟手続の講評をするとともに,ロールプレイにおいて作成された判決骨子をもとにして,事実認定の着眼点や

手法について議論しながら考察する。併せて,授業全体を総括する。

授業の方法 双方向的授業を中心に行う 使用言語 日本語

教材等 教科書等:

・司法研修所編「事例で考える民事事実認定」(法曹会)

・司法研修所監修「4訂 民事訴訟第一審手続の解説」(法曹会)

上記以外にTKCを通じて教材を配布する。

参考書:

・土屋文昭ほか編「ステップアップ民事事実認定」(有斐閣)

・司法研修所編「民事訴訟における事実認定」

・司法研修所編「10訂 民事判決起案の手引」(同別冊・事実摘示記載例集)(法曹会)

成績評価

の方法

筆記試験を行わない。

平常点を考慮する。

レポートを課す。

成績をA+・A・B・C+・C-(2011年度以前の入学者はC)・Fで評価する。

開講年度

(予定)

毎年開講