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東京都内 23信用金庫 信用金庫本店所在地 信金中金本支店所在地 奄美大島 沖縄 大阪府内 10信用金庫 全国信用金庫概況 (2011 年 度)

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東 京 都 内23信用金庫

信用金庫本店所在地信金中金本支店所在地

奄美大島

沖縄

大 阪 府 内10信用金庫

全国信用金庫概況(2011 年 度)

全国信用金庫概況(二〇一一年度)

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全 国 信 用 金 庫 概 況

(2011年度)

信金中央金庫 地域・中小企業研究所

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凡     例

1�.信用金庫計数については、日計表、信用金庫付随統計表、貸出先別貸出金調

査表、預金者別預金調査表、その他に基づき作成した。

  他の機関の資料に基づき作成した図表については、その旨を注記した。

2.対象とした信用金庫は、原則として2012年3月末現在の271金庫である。

3�.特に指定のない限り、地区の区分は、原則として財務局(福岡財務支局を含

む)単位によるが、沖縄県は全国に含めた。

4.計数の単位、使用符号は次による。

 ⑴ 金額は、原則として単位未満切捨てとした。

 ⑵ 比率は、原則として小数点以下第1位までとし、第2位以下を切捨てとした。

 ⑶ 使用記号・符号

   〔0〕ゼロまたは単位未満の計数 〔-〕該当計数なし

   〔△〕減少または負       〔…〕不詳または算出不能

 本冊子は、情報提供を目的としています。したがって投資等についてはご

自身の判断によってください。また、�本冊子掲載資料は、当研究所が信頼で

きると考える各種データに基づき作成していますが、当研究所が正確性およ

び完全性を保証するものではありません。

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目      次

2011年度経済概況�………………………………………………………�1

 総 括�…………………………………………………………………�1

 1.経��済��動��向�……………………………………………………�3

 2.金��融��情��勢�……………………………………………………� 18

 3.中小企業動向�……………………………………………………� 29

2011年度信用金庫概況�…………………………………………………� 42

 総 括�…………………………………………………………………� 42

 1.金庫数、店舗数、会員数等�……………………………………� 44

 2.主要勘定の動き�…………………………………………………� 47

  ⑴ 信用金庫主要勘定の動向�……………………………………� 47

  ⑵ 預    金�…………………………………………………� 50

  ⑶ 貸 �出 �金�…………………………………………………� 61

  ⑷ 余資運用資産�…………………………………………………� 72

 3.その他の業務�……………………………………………………� 76

  ⑴ 証��券��業��務�…………………………………………………� 76

  ⑵ 保険の窓口販売業務�…………………………………………� 77

  ⑶ 確定拠出年金業務�……………………………………………� 78

  ⑷ PFI事業への取組み�………………………………………� 78

  ⑸ ビジネスマッチングへの取組み�……………………………� 79

 4.決��算��状��況�……………………………………………………� 80

2011年度地区別信用金庫概況�…………………………………………� 88

経済金融日誌�……………………………………………………………� 99

信用金庫統計資料�………………………………………………………109

 1.信用金庫数・店舗数�……………………………………………109

 2.会員および常勤役職員数�………………………………………109

 3.総合貸借対照表�…………………………………………………110

 4.都道府県別預金・貸出金残高�…………………………………134

 5.内国、外国為替取扱高・代理貸付残高�………………………136

 6.地区別・預金量規模別信用金庫一覧�…………………………138

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経  済  概  況

1

  2011 年 度 経 済 概 況

 2011年度の日本経済は、東日本大震災によるサプライチェーン寸断の影響が尾を引いて、

4~6月こそマイナス成長を余儀なくされたが、震災からの復旧が進むにつれて、生産と

輸出は持直しに転じ、自粛ムードの低下で個人消費も増勢を取り戻した。夏場の電力不足

やタイの洪水による部品不足の影響で、生産活動は伸び悩む場面もあったが、年明け後は、

復興事業も徐々に本格化し、景気は総じて持直しの動きが続いた。

 2011年度の実質GDPは、震災後の落込みが響いて、前年度比0.04%減と小幅ながら2

年ぶりにマイナス成長に陥った。需要項目別にみると、輸出が前年度比1.4%減少する一方、

原発事故によるエネルギー関連の増加で輸入が5.6%増加した結果、純輸出は成長率を

1.0%押し下げた。反面、個人消費は1.2%増と底堅く推移し、住宅投資と設備投資も増勢

を維持した。政府支出は2.2%増と景気を下支えした。

 物価動向に目を向けると、資源価格の高騰が引き続き押上げ要因となったが、大幅な需

給ギャップや円高を背景に、デフレ色の強い状態が続いた。国内企業物価は前年度比1.4%

の上昇と2年連続で上昇したが、生鮮食品を除くコア消費者物価は前年度比横ばいにとど

まった。GDPデフレーターは、1.9%の下落と14年連続でマイナスとなった。

 国際収支面では、震災の影響で輸出が減少する一方、原油や液化天然ガスを中心に輸入

は大幅な増加を示し、貿易収支は3.5兆円の赤字を計上した。所得収支の黒字幅は14.0兆

円と1.4兆円拡大したが、2011年度の経常収支の黒字額は、前年度比9.0兆円減の7.6兆円と

15年ぶりの低水準にとどまった。

 2011年度の日本経済を地域別にみると、震災後しばらくは、東北・関東・東海の落込み

が大きかったが、復旧・復興が進むにつれて、これら地域の景況感は持直しに転じている。

雇用情勢は、被災地を除けば、厳しいながらも総じて持直しの動きが続いた。

 金融面に目を向けると、円高是正とデフレ脱却を目指して、日銀は量的面での金融緩和

策を一段と強化した。年度当初に40兆円程度だった「資産買入等の基金」は、2011年8月、

10月、2012年2月の金融政策決定会合で増額され、最終的に65兆円程度まで引き上げられ

た。債券相場は、復興に伴う国債の増発懸念から売り優勢で始まり、新発10年国債利回り

は4月12日に1.330%へ上昇した。しかし、欧州債務危機の再燃をきっかけに投資家のリ

スク回避姿勢が強まるにつれて低下に転じ、株価の下落が加速した8月には9か月ぶりに

1%を割り込んだ。その後も欧州債務危機に対する警戒感は根強く、2012年1月16日には

0.940%まで低下した。2月に日銀が予想外の金融緩和の強化に踏み切ったことから円安

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経  済  概  況

2

と株高が進んだが、年度末も0.985%と1%を下回る水準で取引を終えた。一方、貸出約

定平均金利は、国内銀行、信用金庫ともに低下した。

 円ドル相場は、南欧諸国の財政不安から逃避先通貨とされる円が買われる展開が続いた。

10月31日早朝の海外市場で一時1ドル75.32円まで円高が進行したため、政府・日銀は8

月に続いて2度目の円売り・ドル買い介入に踏み切った。その後も円高圧力の強い展開が

続いたが、2月14日に日銀が金融緩和策の強化を決定したことから、相場の流れは円安方

向に転じた。ギリシャの債務削減策が決着したことも投資家のリスク回避姿勢を和らげる

要因となり、3月15日には1ドル84円台まで円安が進んだ。

 株式市場は、震災による企業収益の下振れ観測などから軟調なスタートとなった。復興

需要への期待から日経平均株価が1万円台を回復する局面もあったが、欧州財政危機の深

刻化や円高進行が下押し要因となった。夏頃からは売り圧力が強まり、日経平均株価は11

月25日のザラ場で8,135.79円(2011年度の安値)まで下落した。ただ、年明け以降は、米

景気の回復期待や円安方向への転換を材料に日経平均株価は徐々に持ち直し、3月27日の

ザラ場で10,255.15円(2011年度の高値)を付けた。月末には利益確定の売りに押されたが、

年度末の日経平均株価は1万円を維持して取引を終えた。

 金融行政面では、東日本大震災により金融機能に様々な影響が及ぶ懸念があるため、

2011年7月27日に改正金融機能強化法が施行された。被災地における面的な金融機能を維

持・強化するとともに、預金者に安心感を与える枠組みを備える必要があることから、今

後の財務が必ずしも見通し難いような協同組織金融機関に対し、国と中央機関が共同して

資本参加する特例などが設けられた。また、2012年度末の中小企業金融円滑化法の終了を

見据えた一環として、中小企業の新たな事業活動などを後押しする目的で、2012年3月2

日に中小企業経営力強化支援法が閣議決定された。

 中小企業の景況感は、震災直後こそ悪化したものの、サプライチェーンの復旧や自粛ムー

ドの緩和、エコカー補助金の復活、復興需要の顕在化などを映して改善基調をたどった。

日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の△24となっ

たが、2012年3月調査では△10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

件数は前年度比2.4%減と3年連続でマイナスとなった。ただ、2010年度の11.2%減に比

べると小幅な改善にとどまり、負債総額は2.5%増と3年ぶりにプラスとなった。

 以下、本章では、2011年度の信用金庫の経営環境として、経済・金融情勢、中小企業の

動向について概観する。

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経  済  概  況

3

1.経 済 動 向

 2011年度の日本経済を振り返ってみると、4~6月は、東日本大震災によるサプライ

チェーン寸断の影響が尾を引き、マイナス成長を余儀なくされた。しかし、震災からの復

旧が進むにつれて、生産と輸出は持直しに転じ、自粛ムードの低下で個人消費も増勢を取

り戻した。夏場の電力不足やタイの洪水による部品不足の影響で、生産活動は伸び悩む場

面もあったが、被災地での生活再建のための支出増やエコカー補助金の復活もあって、個

人消費は底堅く推移した。年明け後は、復興事業も徐々に本格化し、景気は総じて持直し

の動きが続いた。

 2011年度の実質GDPは、震災後の落込みが響いて前年度比0.04%減と小幅ながら2年

ぶりにマイナス成長に陥った。ただ、7~9月以降、経済活動は総じて持直しの動きが続

き、年度間成長率(最終四半期である1~3月の前年同期比)はプラス2.9%と震災で落

ち込んだ2010年度のマイナス0.03%から大きく改善した。需要項目別にみると、年度全体

では、輸出が前年度比1.4%減少する一方、原発事故によるエネルギー関連の増加で輸入

が5.6%増加した結果、純輸出は成長率を1.0%押し下げた。反面、震災からの復旧・復興

需要が内需を底上げした。個人消費は前年度比1.2%増と底堅く推移し、住宅投資(3.8%増)

と設備投資(1.1%増)も増勢を維持した。がれき処理や仮設住宅の建設などから、政府

支出は前年度比2.2%増と景気を下支えした。

 鉱工業生産は前年度比1.0%減と2年ぶりにマイナスに転じたが、第3次産業活動指数

は0.7%増と2年連続でプラスとなった。一方、失業率(岩手・宮城・福島県を除く)は、

4.5%と前年度比0.5ポイント低下した。

 物価動向に目を向けると、原油価格をはじめとする資源価格の高騰が引き続き押上げ要

因となったが、大幅な需給ギャップや円高を背景に、デフレ色の強い状態が続いた。輸入

物価上昇の波及効果で、国内企業物価は前年度比1.4%の上昇と2年連続で上昇したが、

企業向けサービス価格指数は0.5%の下落と4年連続で下落した。生鮮食品を除くコア消

費者物価は、エネルギー価格の上昇に加えて、たばこ税増税の影響もあって、前年度比横

ばいと3年ぶりにマイナスを脱したが、食料・エネルギーを除く米国式コアは0.8%の下

落と3年連続でマイナスを記録した。一方、製品一単位当たりの付加価値(企業収益・賃

金など)を示すGDPデフレーターは、1.9%の下落と14年連続でマイナスとなった。

2011年度の名目GDPは前年度比2.0%減と2年ぶりにマイナスに転じ、名実の逆転も続

いた。

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経  済  概  況

4

 国際収支面では、震災の影響による供給力の制約を主因に輸出が減少する一方、資源価

格の高騰や原発停止に伴う火力発電の増加で、原油や液化天然ガスを中心に輸入は大幅な

増加を示した。この結果、2011年度の貿易収支は3.5兆円の赤字と現行統計で比較可能な

1985年度以降では初の赤字を計上した。サービス収支も前年度比0.6兆円悪化したが、所

得収支の黒字幅は14.0兆円と1.4兆円拡大した。2011年度の経常収支の黒字額は、前年度

比9.0兆円減の7.6兆円と15年ぶりの低水準にとどまった。

 2011年度の日本経済を地域別にみると、震災後しばらくは、東北・関東・東海の落込み

が大きかったが、サプライチェーンの復旧や電力不足への対応が進むにつれて、これら地

域の景況感は持直しに転じている。反面、震災によるマイナスの影響が相対的に小さかっ

た西日本では、総じて経済活動が伸び悩んでいる。雇用情勢は、被災地を除けば、厳しい

ながらも総じて持直しの動きが続いた。

(鉱工業生産は2年ぶりに減少)

�2011年度の鉱工業生産は、東日本大震災

(2011年3月11日)によるサプライチェーン

(供給網)の寸断の影響が尾を引いて、前年

度比1.0%減と2年ぶりにマイナスに転じた

(2010年度は9.3%増)。年度中の推移をみる

と、震災からの復旧が進むにつれて、生産活

動は持直しに転じ、供給制約の低下で輸出も

水準を徐々に切り上げた(図1)。

�福島第一原発の事故による夏場の電力不

足やタイの洪水による部品不足の影響で、生

産が一時的に伸び悩む場面もあったが、年明

け後は増勢を取り戻した。ただ、鉱工業生産

指数(2005年=100)の水準は、2012年3月

で95.6と震災前のピークである2011年2月

(98.5)を2.9%下回っている。

 2011年度の鉱工業生産を四半期ベースでみ

ると、4~6月は前期比4.2%減と4四半期

連続で減少した。ただ、月別にみると、震災

が発生した3月に前月比16.2%減と統計開始

以来最大の落込みを記録したあと、4月以降

は増加に転じ、6月の水準は3月を12.5%上

回った。自動車のサプライチェーンの復旧で、

7~9月の鉱工業生産は前期比5.4%増と大

幅な伸びを示したが、東電管内における電力

使用制限令の発動などから、期中の生産は伸

び悩み、9月の水準は6月比横ばいにとど

まった。

 タイの洪水によるIT関連の部品不足や円

高、海外経済の減速などから、10~ 12月の

(図1)輸出数量と鉱工業生産の推移

(05年=100)120

115

110

105

100

95

90

85

80

75

70

00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 11 121065

鉱工業生産指数

輸出数量指数

(備考)シャドーは景気後退期。内閣府、経済産業省    資料より作成

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経  済  概  況

5

鉱工業生産は前期比0.4%増と伸び悩んだが、

月別にみると、12月には供給制約がほぼ解消

し、生産活動は再び持直しに転じた。1~3

月の鉱工業生産は、エコカー補助金の復活(12

月)も寄与して、前期比1.3%増と増加テン

ポがやや加速した。

 鉱工業生産を四半期ベースの前年同期比で

みると、震災の影響で2011年1~3月に1.3%

減と5四半期ぶりにマイナスに転じ、4~6

月には5.8%減と大幅なマイナスを記録した。

年後半も水面下の動きが続いたが、2012年1

~3月には、前年同期に落ち込んだ反動やう

るう年効果もあって、4.8%増と5四半期ぶ

りにプラスに転じた。

 2011年度の生産の動きを財別にみると、年

度全体では、震災からの復旧・復興関連が堅

調な伸びを示した。海外における設備投資の

拡大も寄与して、資本財は前年度比5.3%増

と2年連続で増加した(2010年度は20.6%

増)。公共事業の増加や民間住宅投資の持直

しを受けて、建設財も2.1%増と2年連続で

増加した(同3.1%増)。消費財は、震災から

の生活再建のための支出増で非耐久財は

5.1%増と高い伸びを示したものの(同

1.3%増)、震災による乗用車の供給制約

や家電エコポイント制度の終了による薄

型テレビなどの反動減が響いて、耐久財

は4.4%減と2年ぶりに減少した(同

3.5%増)。シリコン・サイクル(半導体

の景気循環)の下降が続いたことなどか

ら、生産財も4.0%減と2年ぶりに減少

した。

 業種別にみると、震災の影響は広範囲

に及び、製造業の主要16業種のうち、2011年

度には11業種が前年度比マイナスを余儀なく

された。そうしたなか、精密機械は前年度比

11.7%増と2年連続で2ケタの高い伸びを示

した(2010年度19.0%増)。世界的な設備投

資の回復を受けて、一般機械は7.8%増と堅

調な伸びを示した(同37.1%増)。対米輸出

の増加やエコカー補助金の復活で、輸送機械

は1.9%増とプラスを維持した(同6.8%増)。

とりわけ、サプライチェーンが正常化した12

月以降は水準を大きく切り上げ、2012年1~

3月は前年同期の水準を3割以上上回った。

その他では、化学と食料品・たばこが小幅増

加した。

 一方、家電エコポイントの終了(2011年3

月)や円高加速などから、情報通信機械工業

は前年度比19.2%減と大幅な減産を余儀なく

された。シリコン・サイクルの下降を主因に、

電子部品・デバイス工業も12.5%減と3年ぶ

りに減少した。

 出荷の動向をみると、2011年度は前年度比

2.0%減と生産(1.0%減)の伸びを下回り、

10.I

08.I11.I

12.I

07.I

09.I

(回復局面)

(在庫積増し)

(意図せざる在庫増)

(在庫調整)

出荷の前年比(備考)経済産業省「生産・出荷・在庫指数」より作成

在庫の前年比

(%)

(%)10

5

0

△5

△10

△15△35 △5△10△15△20△25△30 0 5 10 15 20 25 30

(図2)2007年以降の在庫循環図

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経  済  概  況

6

在庫残高は増加傾向をたどった。特に、年度

末の在庫残高は前年度末比9.6%増と高い伸

びを示したが、震災の影響で前年3月に在庫

の取崩しが進んだことも影響している。ちな

みに、鉱工業の動向を在庫循環図(出荷と在

庫の前年同期比増減率をプロット)からみる

と(図2)、2011年1~3月に出荷・在庫バ

ランスの分岐点となる45度線を右から左に通

過し、その後も在庫の伸びが出荷の伸びを上

回る状態が続いている。震災によるサプライ

チェーンの寸断を機に、企業は在庫を従来に

比べて厚めに積んでいる可能性がある。

(第3次産業活動指数は2年連続で増加)

 2011年度の非製造業の活動状況を経済産業

省「第3次産業活動指数」でみると、前年度

比0.7%増と2年連続で増加した(2010年度

は1.1%増)。震災からの復旧・復興需要を背

景に、非製造業は底堅く推移した。

 四半期ベースの前年同期比でみると、震災

の影響で2011年1~3月に0.3%減と5四半

期ぶりにマイナスに転じたあと、7~9月に

は0.3%増と再び水面上に浮上した。2012年

1~3月には、うるう年効果もあって、

2.4%増と伸びを高めた。

 業種(大分類)別にみると、2011年

度は、13業種のうち、高齢化の進展で

潜在需要が大きい「医療・福祉」の前

年度比2.6%増をはじめとして8業種

が増加した。反面、原発停止による供

給制約と節電効果で、「電気・ガス・

熱供給・水道業」は3.4%減と大きく

落ち込んだ。

 なお、第3次産業活動指数に、鉱工業生産

指数、建設業活動指数などを加えた全産業活

動指数(供給面から捉えた実質GDPにほぼ

相当)をみると、復興事業の進捗の遅れで、

建設業が2.7%減少し、全体では前年度比

0.2%増と小幅な増加にとどまった。

(企業収益は3年ぶりの減益)

 2011年度の企業収益の動向をみると、景気

は総じて持直しの動きが続いたものの、東日

本大震災の影響が尾を引いて、年度全体とし

ては減益を余儀なくされた。

 財務省「法人企業統計季報」(金融・保険

業を除く資本金1,000万円以上の企業を対象)

によると、2011年度の全産業の売上高は、前

年度比3.6%減と2年ぶりに減収となった

(2010年度は7.4%増)。ただ、四半期ベース

の前年同期比では、2011年4~6月(11.6%

減)をボトムにマイナス幅が徐々に縮小し、

2012年1~3月の売上高は、前年同期比0.6%

増と4四半期ぶりにプラスに転じた。

 全産業の経常利益は、前年度比6.1%減と

(兆円)

(年)

6

8

4

0

2

△2

△4

△6

△8

1203 04 05 06 07 08 09 10 11△10

非製造業

(備考)財務省「法人企業統計季報」より作成

製造業全産業

(図3)法人企業の経常利益の前年同期差

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経  済  概  況

7

3年ぶりに減益となった(2010年度は38.9%

増)。ただ、四半期別の動きをみると、震災

からの復旧・復興が進むにつれて徐々に持ち

直し、2012年1~3月の経常利益は前年同期

差1.2兆円増と4四半期ぶりに増益を記録し

た(図3)。

 2011年度の売上高・経常利益を業種別にみ

ると、製造業の売上高は、自動車のサプライ

チェーン寸断の影響やシリコン・サイクルの

下降、円高加速などを主因に、前年度比3.7%

減と2年ぶりに減収となった(2010年度は

11.2%増)。製造業の経常利益は、前年度比

13.5%減と2ケタの減益に落ち込んだが

(2010年度は66.0%の増益)、四半期ベースで

みると、2012年1~3月の経常利益は、前年

同期差0.1兆円増とわずかながらも5四半期

ぶりに増益に転じた。

 震災の影響やデフレを主因に、2011年度に

は非製造業の業績も悪化した。2011年度の売

上高は前年度比3.6%減(2010年度は5.8%

増)、経常利益は2.3%減(同28.1%増)と

2年ぶりに減収・減益となった。ただ、製

造業に比べて減益幅は小幅にとどまった。

 企業の収益力を表す売上高経常利益率を

みると(表1)、製造業が3.64%と前年度

比0.41ポイント低下する一方、非製造業は

3.43%と0.05ポイント上昇した。全産業で

は、3.49%と0.09ポイント低下した。

(名目設備投資は2年ぶりの減少)

 2011年度の民間設備投資は、震災による供

給制約の影響が尾を引いて、年度全体では低

迷を余儀なくされたが、復旧・復興が進むに

つれて持直しに転じた。

 財務省「法人企業統計季報」ベースの2011

年度の設備投資をみると(ソフトウェアを除

く、図4)、毀損した設備の再建のための投資

や競争力維持のための更新投資が下支えした

ものの、全産業で前年度比2.3%減と2年ぶり

でマイナスとなった(2010年度は3.0%増)。

 2011年度の設備投資の動向を業種別にみる

と、製造業は前年度比0.9%増と2年連続で

増加した(2010年度9.8%増)。円高加速や電

力不足がマイナスに作用したものの、震災か

らの復旧投資が下支えした。四半期ベースの

前年同期比でみると、2011年度の上期は供給

制約からマイナスを余儀なくされたものの、

法人企業の売上高経常利益率の推移(表1)

� 年度業種 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011

全 産 業 2.44� 2.78� 3.16� 3.74� 3.87� 3.98� 3.79� 2.52� 2.77� 3.58� 3.49�

製 造 業 2.70� 3.61� 4.14� 5.05� 5.35� 5.75� 5.31� 2.09� 2.72� 4.05� 3.64�

非 製 造 業 2.34� 2.42� 2.74� 3.17� 3.22� 3.22� 3.09� 2.71� 2.79� 3.38� 3.43�

(備考)財務省「法人企業統計季報」より作成

(単位:%)

(%)

(年)

20

10

0

△10

△20

△30

03 04 05 06 07 08 09 10 11 12△40

全産業

非製造業

製造業

(備考)4期移動平均。財務省「法人企業統計季報」より作成

(図4)法人企業の設備投資の前年同期比

Page 13: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

経  済  概  況

8

10~ 12月には3.5%増と3四半期ぶりにプラ

スに転じた。

 一方、非製造業は前年度比4.1%減と5年

連続で減少した(2010年度0.4%減)。ただ、

四半期ベースの前年同期比をみると、2011年

10~ 12月には5.7%増と4四半期ぶりにプラ

スに転じ、2012年1~3月も3.4%増とプラ

スを維持した。

(住宅着工は2年連続の増加)

 2011年度の新設住宅着工戸数は、前年度比

2.7%増の84.1万戸と2年連続で増加した(表

2)。ただ、3年連続で100万戸の大台を大き

く割り込んでおり、住宅市場は依然として歴

史的低水準に落ち込んだままである。年度末

にかけては震災からの復興需要が出始めたも

のの、人口のピークアウトに伴う潜在需要の

すう勢的な減少に加えて、雇用・所得環境の

先行き不透明感、不動産市況の先安観、など

が住宅着工の抑制要因となっている。

 2011年度の新設住宅着工戸数を利用関係別

にみると、持家は前年度比1.2%減と2年ぶ

りに減少した。供給過剰が尾を引いて、貸家

は0.7%減と小幅ながらも3年連続で減少し

た。一方、マンション在庫の調整一巡で、分

譲住宅は12.7%増と2年連続で2ケタの増加

を示した。ちなみに、首都圏のマンション在

庫は、2011年度末で前年度末比8.7%増と4

年ぶりに増加に転じている。

 住宅着工戸数の動きを季節調整済みの年率

でみると、金利優遇制度の終了を前にした駆

込み需要で2011年7月に96.1万戸に増加した

あと、9月には74.9万戸まで落ち込んだ。し

かし、金利優遇措置や住宅エコポイントの復

活、復興需要の顕在化などから、2012年2月

には91.7万戸に増加した。2012年度も復興需

要が住宅着工を底上げしよう。

(個人消費は底堅く推移)

 2011年度の個人消費は、震災からの生活再

年度

新設住宅着工戸数(1000戸) 首都圏マンショ

ン在庫戸数(戸)持家 貸家 分譲住宅 給与住宅

前年比 前年比 前年比 前年比 前年比 前年比

97 1,341 △�17.7 451 △�29.1 516 △�16.3 351 △�� 0.4 24 △�� 8.2 9,999 24.4

98 1,180 △�12.1 438 △�� 2.9 444 △�13.9 282 △�19.6 16 △�34.0 8,996 △�10.0

99 1,226 4.0 476 8.6 426 △�� 4.0 312 10.7 12 △�20.5 7,298 △�18.9

00 1,213 △�� 1.1 438 △�� 8.0 418 △�� 1.8 346 11.0 11 △�12.8 8,323 14.0

01 1,173 △�� 3.3 377 △�13.9 442 5.8 344 △�� 0.7 10 △�� 8.4 9,648 15.9

02 1,146 △�� 2.4 366 △�� 3.1 455 2.8 316 △�� 8.1 10 △�� 4.0 9,881 2.4

03 1,174 2.5 373 2.1 459 0.9 334 5.6 8 △�15.1 8,163 △�17.4

04 1,193 1.7 367 △�� 1.6 467 1.9 349 4.6 9 16.2 5,534 △�32.2

05 1,249 4.7 353 △�� 4.0 518 10.8 370 6.1 9 △�� 9.5 5,563 0.5

06 1,285 2.9 356 0.9 538 3.9 383 3.3 9 6.9 6,990 25.7

07 1,036 △�19.4 312 △�12.3 431 △�19.9 283 △�26.1 10 13.3 10,837 55.0

08 1,039 0.3 311 △�� 0.4 445 3.2 273 △�� 3.5 11 7.5 8,846 △�18.4

09 775 △�25.4 287 △�� 7.6 311 △�30.0 164 △�40.0 13 19.3 6,022 △�31.9

10 819 5.6 309 7.5 292 △�� 6.3 212 29.6 7 △�50.3 4,716 △�21.7

11 841 2.7 305 △�� 1.2 290 △�� 0.7 239 12.7 8 15.1 5,125 8.7

新 設 住 宅 着 工 戸 数 の 推 移(表2)

(備考)前年比は%。首都圏マンション在庫戸数は年度末の計数。国土交通省資料などより作成

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経  済  概  況

9

建のための支出増が底上げし、被災地以外で

も自粛ムードの低下につれて、底堅さを取り

戻した。地上デジタル放送への対応一巡など

から、年央以降は家電販売が大きく落ち込ん

だものの、雇用・所得環境の持直しが消費を

下支えした。乗用車販売は、供給体制の正常

化が進むにつれて徐々に水準を切り上げ、年

度末にかけては、エコカー補助金の復活も加

わって、消費回復のけん引役を果たした。

 2011年度の消費動向を供給サイドの統計か

らみると、大型小売店販売額は、全体では前

年度比0.1%増(2010年度は1.5%減)と4年

ぶりに増加したが、既存店ベースでは0.9%

減少した(同2.0%減)。百貨店販売額(経済

産業省「商業販売統計」ベースの店舗調整前)

は、前年度比0.1%減少したが、2010年度

(4.6%減)に比べればマイナス幅は大きく縮

小した。一方、スーパーの販売額(店舗調整

前)は、0.2%増と2年連続で増加した(2010

年度は0.3%増)。

 既存店ベースの販売額をみると、百貨店は、

店舗数が引き続き減少したにもかかわらず、

微減となった(2010年度は3.1%減)。スーパー

は、店舗数が引き続き大幅に増加し、既存店

ベースの販売額は1.3%減と20年連続でマイ

ナスとなった(2010年度は1.4%減)。

 次に、2011年度の乗用車の販売台数(軽を

含む)をみると(図5)、震災によるサプラ

イチェーンの寸断が響いて、年度上期は前年

比で大幅な減少を余儀なくされた。ただ、供

給体制の正常化につれて、徐々に水準を切り

上げ、エコカー補助金の復活も寄与して、

2012年1~3月は前年同期比5割程度の増加

となった。年度全体では前年度比3.3%増と

2年ぶりに増加した(2010年度は7.1%減)。

 モノの消費の全体像を捉えるために、経済

産業省「商業販売統計」の小売業販売額をみ

ると、2011年度は前年度比0.8%増と2年連

続で増加した(2010年度は0.8%増)。四半期

ベースの前年同期比でみると、震災の影響や

(%)6

21

3

4

5

△1

0

△2

△3△4

△5

(%)

(年)

60504030

1020

0△10△20△30△40△50△60

小売業販売額(左目盛)

全世帯実質消費支出(左目盛)

乗用車販売台数(軽を含む、右目盛)

(備考)経済産業省、総務省資料などより作成

06 07 08 09 10 11 12

(図5)消費関連指標の推移(前年同期比)

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経  済  概  況

10

政策効果で前年に家電や乗用車の販売が好調

だった反動で、2011年度上期は減少を余儀な

くされたが、震災からの生活再建、乗用車の

供給体制の正常化、エコカー補助金の復活な

どから、年度下期にはプラスに転じた。

 サービス支出の代表として、主要旅行業者

の総取扱額(外国人旅行を含む、速報ベース)

をみると、2011年度は前年度比0.5%減と2

年ぶりに減少した。内訳をみると、雇用・所

得環境の持直しや円高で海外旅行が2.0%増

加する一方、震災の影響が尾を引いて、国内

旅行は1.4%減少した。

 一方、需要側の統計である総務省「家計調

査報告」(農林漁家世帯を含む2人以上の世

帯)から消費の動きをみると、2011年度の1

世帯あたり名目消費支出は、前年度比1.3%

減と4年連続減少した(2010年度は1.5%減)。

実質消費支出は前年度比1.2%減と2年連続

で減少した(2010年度は0.9%減)。供給サイ

ドの統計に比べて下振れしているが、世帯人

員がすう勢的に減少していることが一因とみ

られる。

 雇用情勢は、震災直後は悪化したものの、

復旧・復興が進むにつれて、緩やかな改善傾

向をたどった。2011年度の失業率(岩手・宮

城・福島県を除くベース)は、4.5%と前年

度比0.5ポイント低下した。景気動向を敏感

に反映する有効求人倍率(求人/求職)は、

2010年度の0.56倍から2011年度には0.68倍に

改善した。月別にみると、2012年3月には0.76

倍に上昇した。

 新卒の就職状況は厳しい状況が続いている

が、企業の雇用に対する基本的なスタンスは、

就職氷河期ほどには悪化していない。内閣府

が2012年1月に行った「企業行動に関するア

ンケート調査」(調査対象は上場企業)によ

ると、今後3年間の雇用増減率(2012~

2014年度の年平均増加率)は1.0%増と震災

前の2011年1月調査(2011~ 2013年度の年

平均増加率)と同じ伸び率を維持している。

ちなみに、バブル崩壊後の雇用調整がほぼ一

巡した2005年1月調査では、0.8%の伸びが

見込まれていた。団塊世代(1947~ 49年生

まれ)の労働市場からの離脱もあって、今後

も雇用情勢は改善基調が続く公算が大きい。

 一方、GDPベースの雇用者報酬は、2011

年度に前年度比0.1%増と小幅ながらも2年

連続で増加した。実質ベースでも、1.0%増

と2年連続で増加を示した。

(コア消費者物価は下げ止まり)

 国際商品市況は、新興国をけん引役とした

世界景気の回復持続と米国をはじめとする金

融の超緩和を背景に、2011年度に一段と高騰

し、物価を押し上げた。

 2011年度の輸入物価は、契約通貨ベースで

前年度比13.6%の上昇と2010年度(14.4%の

上昇)に続いて、2ケタの上昇率を記録した。

円高の影響で、円ベースでは7.1%の上昇と

1ケタの伸びにとどまったものの、2010年度

(6.8%の上昇)よりも加速した。

 輸入物価の上昇で、2011年度の国内企業物

価は、前年度比1.4%の上昇と2年連続でプ

ラスとなった(図6)。品目別にみると、石油・

石炭製品が引き続き2ケタの上昇率を記録す

るなど、原油など資源価格の高騰を受けて、

Page 16: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

経  済  概  況

11

素材型製品は軒並み上昇した。

 反面、大幅な需給ギャップを背景に、加工

型の業種ではデフレ圧力が強い状況が続いて

いる。なかでも、技術革新と競争激化に加え

て、地上デジタル放送への対応一巡などから、

情報通信機器が大幅に下落した。電子部品・

デバイスや電気機器も引き続き下落したが、

輸送用機器は下げ渋った。国内企業物価を需

要段階別にみると、素原材料が1.4%、中間

財が2.7%上昇する一方、最終財はマイナス

0.5%と引き続き下落した。

 一方、2011年度の企業向けサービス価格指

数は、前年度比0.5%の下落と2010年度(1.3%

の下落)に比べてマイナス幅は縮小したもの

の、4年連続で下落した。国内景気の低迷と

賃金の伸び悩みがサービス価格を押し下げて

いる。業種別には、内外景気の回復で運輸は

下げ止まったものの、設備投資の抑制でリー

ス・レンタルは引き続き下落した。企業のコ

スト削減圧力により、情報通信や広告も下落

が続いた。

 2011年度の消費者物価は、天候に左右され

る生鮮食品を除いたコアベースで、前年度比

横ばいと3年ぶりにマイナスを脱した(2010

年度は0.8%の下落)。たばこ税増税(2010年

10月)の影響が尾を引いたことに加えて、エ

ネルギー価格の上昇がコア消費者物価を押し

上げた。月別の前年同月比をみると、たばこ

税増税の影響が消えた2011年10月にマイナス

に転じたあと、2012年2月には再びプラスに

転じたが、これは、調査対象となる基本銘柄

の変更に伴ってテレビの物価水準が大幅に切

り上がったことによるところが大きい。

 一方、国内におけるより基調的な物価動向

を示す食料・エネルギーを除く米国式のコア

ベースでは、前年度比マイナス0.8%と3年

連続で下落した(2010年度は1.1%の下落)。

1999年度以降の13年間のうち、横ばいだった

2008年度を除く12年で米国式のコアは下落を

記録している。個人消費が盛り上がりに欠け

るなか、競争が激しいパソコンやデジタル家

電の価格下落が引き続き消費者物価を押し下

げている。

 製品1単位当たりの付加価値(企業収益・

賃金など)を示すGDPデフレーターは、

2011年度に前年度比マイナス1.9%と1998年

度以降14年連続で下落した(2010年度は2.1%

の下落)。

 物価下落の背景には、大幅な需給ギャップ

と賃金の伸び悩みがあるだけに、デフレから

の脱却には時間がかかろう。

(輸出は2年ぶりに減少)

 2011年度の貿易動向を通関ベースでみる

(%)

(年)

8.0

06 07 08 09 10 11 12△10.0

△6.0

△8.0

0.0

△2.0

△4.0

2.0

6.0

4.0

(備考)1.消費者物価は生鮮食品を除くコアベース    2.日本銀行、総務省資料などより作成

国内企業物価消費者物価

(図6)国内企業物価、消費者物価の推移

(前年同月比)

Page 17: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

経  済  概  況

12

と、震災によるサプライチェーンの寸断など

から、輸出が減少する一方、原発事故の影響

で、輸入は大幅な増加を示した。この結果、

輸出から輸入を差し引いた通関ベースの貿易

収支は、4.4兆円の赤字と2008年度(0.8兆円の

赤字)以来3年ぶりに赤字に転落し、比較可

能な1979年度以降では最大の赤字を記録した。

 2011年度の輸出金額は、震災やタイの洪水

による供給制約に加えて、円高・海外経済の

減速が響いて、前年度比3.7%減と2年ぶり

に減少した(図7)。地域別にみると、中国

をはじめとして主要国向けは軒並み減少し、

好調だったのはロシア(19.2%増)やオース

トラリア(12.5%増)など一部の資源国向け

にとどまった。品目別にも、主力の輸送用機

器、一般機械をはじめとして多くの品目が減

少を示した。

 年度中の動きをみると、サプライ

チェーンの復旧につれて、輸出は徐々

に持直しに転じたものの、タイの洪水

による部品不足、欧州債務危機の深刻

化などから、四半期ベースでも2011年

7~9月を除いて前年割れが続いた。

ただ、供給体制の正常化による自動車

輸出の回復などから、2012年3月の輸出数量

指数は前年同月比3.7%増と6か月ぶりに増

加に転じた。

 一方、2011年度の輸入金額は、前年度比

11.6%増と2年連続で2ケタの高い伸びを記

録した。品目別にみると、資源価格の高騰や

原発停止に伴う火力発電の増加で、鉱物性燃

料が27.5%増と輸入全体を大きく押し上げ

た。とりわけ、液化天然ガス(LNG)の輸

入は52.2%増と急増し、また、穀物価格の高

騰を受けて、食料品の輸入も11.9%増と高い

伸びを示した。

 2011年度の国・地域別の貿易動向をみると

(表3)、対米輸出は前年度比0.8%減と2年

ぶりに減少した。米国経済は緩やかながらも

地域(国)輸       出 輸       入 貿  易  収  支

10年度 増加率 11年度 増加率 10年度 増加率 11年度 増加率 10年度 増加額 11年度 増加額

総 額 677,888 14.9 652,814 △� 3.7 624,567 16.0 697,000 11.6 53,321 1,451 △� 44,186 △97,508

米 国 104,025 11.3 103,221 △� 0.8 58,855 5.3 60,199 2.3 45,171 7,658 43,021 △� 2,149

E U 77,141 9.5 74,383 △� 3.6 58,824 5.0 65,193 10.8 18,317 3,927 9,191 △� 9,127

東アジア 362,390 17.0 340,059 △� 6.2 265,750 18.0 286,624 7.9 96,640 12,045 53,435 △43,205

(中国) 133,994 18.5 124,806 △� 6.9 138,460 17.4 147,845 6.8 △ 4,466 379 △� 23,039 △18,573

(NIES) 158,773 12.5 145,486 △� 8.4 54,873 15.8 59,342 8.1 103,900 10,189 86,143 △17,757

(ASEAN4か国) 69,623 25.3 69,767 0.2 72,417 21.0 79,437 9.7 △ 2,794 1,477 △ 9,669 △� 6,875

中 東 21,253 0.6 20,593 △� 3.1 107,333 11.1 133,367 24.3 △� 86,081 △10,618 △112,774 △26,694

最近の地域(国)別貿易動向(表3)(単位:億円、%)

(備考)ASEAN4か国はタイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン。財務省「貿易統計」より作成

(%)

(年)

5040302010

△10△20

0

△30△40△5001 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12

輸入

輸出

(備考)財務省「貿易統計」より作成

(図7)通関輸出入の前年同期比

Page 18: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

経  済  概  況

13

回復基調をたどったが、円高や自動車(6.4%

減)の供給制約が輸出を押し下げた。一般機

械は7.8%増加したが、電機は2.6%減と落ち

込んだ。米国からの輸入は2.3%増加し、対

米黒字は前年度比4.8%減の4.3兆円に縮小し

た。欧州債務危機やユーロ安の影響で、対

EU黒字は前年度比ほぼ半減の0.9兆円に縮

小した。

 東アジアとの貿易は、IT関連の不振を主

因に、輸出が前年度比6.2%減と落ち込んだ。

輸入は鉱物性燃料を中心に7.9%増加し、黒

字幅は44.7%減の5.3兆円に縮小した。うち、

対中貿易は、輸出が6.9%減少する一方、輸

入は6.8%増加し、対中赤字は2010年度の0.4

兆円から2.3兆円に急拡大した。ちなみに、

対中輸出は12.5兆円と対米の10.3兆円を引き

続き大きく上回り、中国は輸出・輸入ともに

最大の貿易相手国となっている。対NIES

の 黒 字 は17.1 % 減 の8.6兆 円 と な り、 対

ASEAN4か国(タイ、インドネシア、マ

レーシア、フィリピン)の赤字は、2010年度

の0.3兆円から1.0兆円に拡大した。

 対中東では、輸出が3.1%減少する一方、原

油価格の高騰で輸入は24.3%増加したことか

ら、赤字額は31.0%増の11.3兆円に拡大した。

(11年度の実質GDPは微減)

 2011年度の国内総生産(GDP)は、名目

ベースで469兆9,621億円と前年度比2.0%減

少し、2年ぶりにマイナス成長に陥った(表

4)。実質ベース(連鎖方式、2000年基準)

では、前年度比0.04%減とほぼ横ばいとなっ

たが、その水準はピークだった2007年度を

2.6%も下回っている。

 2011年度の実質GDPを四半期別にみる

と、3月11日に東日本を襲った大震災による

サプライチェーン寸断の影響が尾を引いて、

4~6月は前期比0.3%減(年率換算1.3%減)

と2四半期連続でマイナス成長を余儀なくさ

れた。ただ、サプライチェーンの復旧と自粛

項      目 2008年度 2009年度 増加率 寄与度 2010年度 増加率 寄与度 2011年度 増加率 寄与度

名 目 国 内 総 支 出 489,520.1 473,859.0 △� 3.2 - 479,349.2 1.2 - 469,962.1 △� 2.0 -

実 質 国 内 総 支 出 505,803.0 495,419.3 △� 2.1 △� 2.1 511,747.7 3.3 3.3 511,545.9 △� 0.0 △� 0.0

国 内 需 要 493,141.0 482,115.1 △� 2.2 △� 2.2 494,468.7 2.6 2.5 499,348.9 1.0 1.0

民 間 需 要 379,838.9 364,002.7 △� 4.2 △� 3.2 375,489.2 3.2 2.3 377,760.7 0.6 0.5

民間最終消費支出 291,456.2 295,067.7 1.2 0.7 299,668.9 1.6 0.9 303,179.1 1.2 0.7

民間住宅投資 15,519.6 12,267.6 △21.0 △� 0.7 12,587.3 2.6 0.1 13,069.1 3.8 0.1

民間企業設備 71,076.4 62,572.2 △12.0 △� 1.7 65,025.5 3.9 0.5 65,724.3 1.1 0.1

民間在庫品増加 1,813.6 △� 5,212.4 - △� 1.5 △� 1,167.1 - 0.8 △� 3,485.4 - △� 0.5

公 的 需 要 113,276.6 117,994.2 4.2 1.0 118,890.0 0.8 0.2 121,465.1 2.2 0.5

政府最終消費支出 93,438.1 95,941.8 2.7 0.5 98,301.6 2.5 0.5 100,127.3 1.9 0.4

公的固定資本形成 19,846.6 22,123.6 11.5 0.5 20,798.9 △� 6.0 △� 0.3 21,400.5 2.9 0.1

公的在庫品増加 34.3 △ �� 29.1 - △� 0.0 △ �� 95.7 - △� 0.0 21.1 - 0.0

財貨・サービスの純輸出 12,251.3 11,687.5 △� 4.6 0.2 16,764.5 43.4 0.8 11,856.8 △29.3 △� 1.0

財貨・サービスの輸出 79,007.0 71,299.6 △� 9.8 △� 1.6 83,679.7 17.4 2.3 82,504.0 △� 1.4 △� 0.2

財貨・サービスの輸入 66,755.7 59,612.1 △10.7 1.7 66,915.2 12.3 △� 1.5 70,647.2 5.6 △� 0.8

国内総支出(GDP)の推移(表4)(単位:10億円・%)

(備考)実質値は連鎖方式の2000年基準。2012年9月10日発表時点の計数。内閣府資料より作成

Page 19: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

経  済  概  況

14

(%)

56 58 60 62 64 66 68 70 72 74 76 78 80 82 84 86 88 90 92 94 96 98 00 02 04 06 08 10 12

△2

△4

△6

△8

△10

0

2

4

6

8

10

12

14

16

18

(備考)シャドーは景気後退期。内閣府資料より作成

91~2010年度(0.9%)

オリンピック景気

いざなぎ景気

第一次石油危機不況 世界同時不況 円高不況

平成景気

平成不況

74~90年度(3.9%)

56~73年度(9.1%)

神武景気

岩戸景気

(年)

ムードの低下につれて、経済活動は持直しに

転じ、7~9月の実質GDPは前期比1.7%

増(年率換算6.9%増)とプラス成長に転じ

たが、福島第一原発の事故による電力不足が

生産の抑制要因となった。

 また、円高・海外経済の減速に加えて、タ

イの大洪水による部品不足の影響で、10~

12月の実質GDPは前期比0.1%増(年率換

算0.3%増)と伸び悩んだ。2012年に入ると、

タイの大洪水による供給制約が解消し、輸出

が持直しに転じた。エコカー補助金の復活で

乗用車販売が大きく水準を切り上げ、個人消

費は堅調に推移した。1~3月の実質GDP

は、前期比1.3%増(年率換算5.3%増)と加

速し、3四半期連続でプラス成長を達成した。

前年比では2.9%増と5四半期ぶりのプラス

成長を記録した(図8)。

 2011年度の実質GDPを需要項目別にみる

と、民間最終消費支出(個人消費)は、秋以

降の雇用・所得環境の緩やかな改善に加えて、

①震災からの復旧が進むにつれて、自粛ムー

ドが低下した、②被災地では生活再建のため

の支出が増加した、③12月にエコカー補助金

が復活した、ことなどから、前年度比1.2%

増と3年連続で増加した。民間住宅投資は、

マンション在庫の調整一巡、被災地での復興

需要などから、前年度比3.8%増と2年連続

で増加した。

 民間企業設備は、トラックの供給制約など

から、震災後に落ち込んだものの、毀損した

設備の復旧や更新投資の増加が押上げ要因と

なり、前年度比1.1%増と小幅ながらも2年

連続で増加した。

 公的固定資本形成(公共投資)は、仮設住

宅の建設や震災からの復興事業により、前年

度比2.9%増と2年ぶりに増加した。政府最

終消費支出は、がれき処理に加えて、医療費

の公的保険の負担分など、すう勢的に増加す

(図8)実質GDP成長率の推移(前年同期比)

Page 20: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

経  済  概  況

15

る項目を含んでいることから、前年度比1.9%

増と堅調な伸びを示した。ちなみに、2011年

度には、震災からの復旧・復興対策として、

4度の補正予算が編成され、補正予算の総額

は年金財源の補填分を除いて18兆円規模に膨

らんだ。

 輸出は、円高・海外経済の減速に加えて、

震災やタイの洪水による供給制約が響いて、

1.4%減と2年ぶりにマイナスに転じた。

 なお、実質GDP成長率(0.04%減)に対

する需要項目別の寄与度をみると、民間最終

消費支出、民間住宅投資、民間企業設備投資、

民間在庫品増加からなる民間需要が0.5%ポ

イント、公的需要が0.5%ポイント成長率を

押し上げた。反面、原発停止による液化天然

ガスなどの輸入増もあって、純輸出は成長率

を1.0%ポイント押し下げた。

(経常黒字は15年ぶりの低水準)

 2011年度の対外バランスをみると、震災の

影響による供給力の制約を主因に輸出が減少

する一方、資源価格の高騰や原発停止に伴う

火力発電の増加で、原油や液化天然ガスを中

心に輸入は大幅な増加を示した。この結果、

貿易収支は3.5兆円の赤字と現行統計で比較

可能な1985年度以降では初の赤字を計上した

(表5)。旧基準を含めても、1979年度以来32

年ぶりの貿易赤字となった。

 一方、サービス収支の赤字額は、輸送収支

の悪化などから、前年度比0.6兆円増の1.8兆

円に拡大した。このため、貿易・サービス収

支は、5.3兆円の赤字と前年度の5.2兆円の黒

字から10.5兆円悪化した。

 所得収支の黒字幅は、直接投資収益の大幅

増を主因に、14.0兆円と前年度比1.4兆円拡

大した。無償資金援助や外国人労働者による

海外送金を中心とした経常移転収支は、1.1

兆円の赤字と赤字幅が0.1兆円縮小した。

 以上の結果、2011年度の経常収支の黒字額

は、前年度比9.0兆円減の7.6兆円と15年ぶり

の低水準にとどまった。経常収支の対名目

GDP比率は、1.6%と2010年度の3.5%に比

項    目 07年度 08年度 09年度 10年度�(B) 11年度�(A) (A)-(B)

経 常 収 支 247,220 126,071 163,382 166,593 76,179 △� 90,414

貿易・サービス収支 90,902 △ 8,878 47,813 52,225 △� 52,964 △105,189

貿 易 収 支 116,861 11,591 65,998 64,955 △� 34,697 △� 99,652

輸 出 809,446 677,117 555,669 644,513 626,276 △� 18,237

輸 入 692,584 665,527 489,671 579,557 660,973 81,416

サ ー ビ ス 収 支 △� 25,960 △� 20,469 △� 18,185 △� 12,730 △� 18,267 △ 5,537

所 得 収 支 169,320 148,239 126,325 126,117 140,070 13,953

経 常 移 転 収 支 △� 13,002 △� 13,290 △� 10,755 △� 11,749 △� 10,927 822

資 本 収 支 △223,531 △173,053 △123,113 △� 97,220 68,807 166,027

投 資 収 支 △219,675 △168,114 △118,227 △� 92,416 66,246 158,662

直 接 投 資 △� 68,243 △101,087 △� 52,995 △� 52,140 △100,263 △� 48,123

証 券 投 資 △� 60,863 △259,978 △137,832 △� 71,170 57,229 128,399

そ の 他 投 資 △� 90,569 192,951 72,600 30,894 109,280 78,386

そ の 他 資 本 収 支 △ 3,856 △ 4,940 △ 4,886 △ 4,804 2,561 7,365

外 貨 準 備 増 減 △� 40,839 △� 24,758 △� 23,992 △� 52,035 △114,939 △� 62,904

誤  差  脱  漏 17,150 71,740 △� 16,278 △� 17,337 △� 30,047 △� 12,710

国際収支の推移(表5)(単位:億円)

(備考)外貨準備増減の△印は増加を示す。財務省「国際収支統計」より作成

Page 21: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

経  済  概  況

16

べて半減した。

 資本収支については、対外債券投資の大幅

減少を主因に、証券投資は5.7兆円の入超に

転じ、需給面での円高要因となった(2010年

度は7.1兆円の出超)。円高を背景に対外直接

投資は大幅に増加したものの、資本収支全体

でも6.9兆円の入超と2010年度の9.7兆円の出

超から様変わりの状況となった。

 外貨準備については、円高の加速を食い止

めるために、2011年8月4日と10月31日~

11月4日にドル買い・円売り介入が実施され

たことから、2011年度に11.5兆円増加した。

(2011年度の地域経済~被災地、自動車産業

の集積地を中心に、徐々に持直し)

 2011年度の日本経済を地域別にみると、震

災後しばらくは、東北・関東・東海の落込み

が大きかったが、サプライチェーンの復旧や

電力不足への対応が進むにつれて、これら地

域の景況感は持直しに転じている。反面、震

災によるマイナスの影響が相対的に小さかっ

た西日本では、総じて経済活動が伸び悩んで

いる。

 2011年度の鉱工業生産を地域別にみると、

年度全体では、被災地や中部などが前年度の

水準を下回る一方で、輸出依存度の低い北海

道や四国に加えて、九州は前年度の水準を上

回った(図9)。ただ、震災からの復旧・復

興が進むにつれて、被災地や自動車産業の集

積地では徐々に持直しのペースは速まった。

2012年1~3月の前年同期比増減率をみる

と、東北(10.7%増)、中部(12.3%増)が

2ケタの伸びを記録し、関東(7.0%増)、九

州(6.2%増)も堅調な伸びを示した。反面、

近畿(3.1%減)、中国(5.1%減)、四国(1.5%

減)では水面下に落ち込んだ。

 各地域の景況感は、総じて夏場にかけて持

ち直し、その後は足踏み状態に陥ったものの、

年明け後には再び改善を示した。内閣府が四

半期に一度発表している地域景況判断(図

10)をみると、東北は、2011年8月に「持ち

直している」に上方修正されたあと判断が据

え置かれたが、2012年5月には「緩やかに回

復しつつある」に引き上げられた。2012年5

月には、「持ち直している」に据え置かれた

沖縄を除いて景況判断が引き上げら

れ、自動車産業をけん引役に、東海は

「緩やかに回復している」に上方修正

された。

 雇用情勢は、震災直後に悪化したも

のの、その後は被災地を除けば、厳し

いながらも総じて持直しの動きが続い

た。年度平均の失業率は、前年度比横

ばいだった北海道を除いて改善を示

し、北陸、東海、中国の失業率は3%

(図9)地域別の鉱工業生産

(2011年度の前年度比と業種別寄与度)

△8

4

2

△2

△4

0

△6

(%)

(備考)1. 静岡県は関東、福井県は近畿に分類    2. 各地域の経済産業局資料などより作成

全国

北海道

東北

関東

中部

近畿

中国

四国

九州

一般機械 輸送機械その他 前年比

電気機械

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経  済  概  況

17

台に低下した(図11)。

 労働需給を敏感に反映する有効求人倍率

は、全ての地域で需給均衡を示す1倍を下回

る状況が続いたが、総じて緩やかな上昇傾向

をたどった。復旧・復興事業が進捗するにつ

れて、被災地でも建設業を中心に求人が増加

しているが、労働需給のミスマッチから雇用

情勢の改善は遅れている。ちなみに、2012年

1~3月の有効求人倍率をみると、東北は

0.76倍と全国平均(0.75倍)を小幅ながらも

上回っている。

(図11)地域別の完全失業率の推移

北海道 東北 北関東 南関東 東海 北陸 近畿 中国 四国 九州 沖縄

緩やかに回復している     ⑤

緩やかに回復しつつある     ⑤     ⑤

持ち直している  ②③④  ②  ②③④     ⑤    ④⑤

緩やかに持ち直している     ⑤     ⑤     ⑤ ①②③④  ②  ②  ⑤  ②  ⑤

持直しの動きがみられる  ②③④  ② ①    ④  ②③

足踏み状態となっている   ③④    ④     ⑤   ③④   ③

弱含んでいる ①   ③ ① ③ ①  ②③④ ①

弱まっている ①    ④ ①

大幅に悪化している ① ①

極めて大幅に悪化している ①

(備考)1.新潟は東北に含まれる。    2.①11年5月、②8月、③11月、④12年2月、⑤5月。シャドーは12年5月。内閣府「地域経済動向」より作成

(図10)内閣府による地域別景況判断の推移

5.35.2

4.24.6

3.6 3.6

4.5

3.8

5.1

7

6

5

4

3

2

1

(%)

(年度)

7

6

5

4

3

2

1

(%)

(年度)98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11

(備考)1.新潟は北陸に含まれる。2.四半期ベースの失業率(原数値)の単純平均値3.東北の2011年1~3月から7~9月は総務省による補完推計値4.総務省「労働力調査」より作成

東海

北陸

北海道

北関東・甲信

東北

近畿

南関東

九州・沖縄

中国

四国

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経  済  概  況

18

2.金 融 情 勢

 2011年度は、東日本大震災による供給制約の影響が夏頃まで尾を引いたが、年度下期に

かけて復興需要を支えに景気は緩やかに持ち直した。ただ、急激な円高の進行で景気の下

振れリスクが高まったため、日銀は量的面での金融緩和策を一段と強化した。年度当初に

40兆円程度だった「資産買入等の基金」は、2011年8月、10月、2012年2月の金融政策決

定会合で増額され、最終的に65兆円程度まで引き上げられた。

 債券相場は、復興に伴う国債の増発懸念から売り優勢で始まり、長期金利(新発10年国

債利回り)は4月12日に1.330%へ上昇した。しかし、欧州債務危機の再燃をきっかけに

投資家のリスク回避姿勢は強まり、逃避資金は安全資産である国債に向かった。株価の下

落が加速した8月には、長期金利は9か月ぶりに1%を割り込んだ。その後も欧州債務危

機に対する警戒感は根強く、長期金利は1月16日に0.940%まで低下した。2月に日銀が

予想外の金融緩和の強化に踏み切ったことから円安と株高が進み、債券相場はやや軟調な

動きとなったが、年度末の長期金利は0.985%と1%を下回る水準で取引を終えた。

 2011年度は、日銀が量的面での金融緩和策を一段と強化するなか、短期ゾーンの市場金

利も引き続き低下傾向で推移した。この結果、2011年度末の金融機関の貸出約定平均金利

(総合)は、国内銀行(前年度末比0.091ポイント低下の1.428%)、信用金庫(前年度末比0.103

ポイント低下の2.197%)ともに低下した。

 円ドル相場は、南欧諸国の財政不安から逃避先通貨とされる円が買われる展開が続いた。

10月31日早朝の海外市場で一時1ドル75.32円まで円高が進行したため、政府・日銀は8

月に続いて2度目の円売り・ドル買い介入に踏み切った。その後も円高圧力の強い展開が

続いたが、2月14日に日銀が金融緩和策の強化を決定したことから、相場の流れは円安方

向に転じた。ギリシャの債務削減策が決着したことも投資家のリスク回避姿勢を和らげる

要因となり、3月15日には1ドル84円台まで円安が進んだ。

 株式市場は、大震災による企業収益の下振れ観測などから軟調なスタートとなった。そ

の後は、復興需要への期待から日経平均株価が1万円台を回復する局面もあったが、欧州

財政危機の深刻化や円高進行が株価の下押し要因となった。夏頃からは売り圧力が強まり、

日経平均株価は11月25日のザラ場で8,135.79円(2011年度の安値)まで下落した。ただ、

年明け以降は、米景気の回復期待や円安方向への転換を材料に日経平均株価は徐々に持ち

直し、3月27日のザラ場で10,255.15円(2011年度の高値)を付けた。月末には利益確定

の売りに押されたが、年度末の日経平均株価は1万円を維持して取引を終えた。

Page 24: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

経  済  概  況

19

(日銀は金融緩和政策を一段と強化)

 2011年度の日本経済は、東日本大震災によ

る供給制約の影響が夏頃まで尾を引いたが、

年度下期にかけて復興需要を支えに、景気は

緩やかに持ち直した。ただ、急激な円高の進

行で景気の下振れリスクが高まったため、日

銀は量的面での緩和策を一段と強化した。

 2011年度の金融市場は、3月11日に発生し

た東日本大震災の影響が色濃く残る不安定な

スタートとなった。日銀の白川総裁は、4月

28日の金融政策決定会合後の記者会見で「震

災の影響を中心に景気の下振れリスクを意識

する必要がある」と日本経済の先行きに対し

て慎重な姿勢を示した。サプライチェーン(供

給網)の復旧は当初想定していたよりも速い

ペースで進み、生産活動も徐々に持ち直した

が、7月頃から円高が急速に進んだ。

 急激な円高に対して、政府・日銀は8月4

日に円売りドル買い介入に踏み切った。同時

に、日銀は4~5日に予定していた金融政策

決定会合を1日に短縮し、量的面での金融緩

和の強化策として「資産買入等の基金」の規

模を40兆円程度から50兆円程度に引き上げる

ことを決定した。さらに、日銀は円売り介入

で放出した4.5兆円程度の資金を市場に放置

する「非不胎化」という手法で、金融緩和効

果を高めるオペレーションを実施した。

 その後も世界的な景気減速や欧州の債務問

題で円相場は強含みで推移した。日銀は10月

27日の金融政策決定会合で、「円高や欧州債

務危機の影響で、景気の下振れリスクが高

まっている」ことを理由に、「資産買入等の

基金」を55兆円程度に増額した。

 年末にかけて、欧州債務危機対策で一定の

前進があったものの、年明け以降も欧州財政

問題に対する懸念は続いた。一方、日本経済

には復興需要を支えに持直しの兆しも見え始

めた。日銀は、「最近みられている前向きな

動きを金融面からさらに強力に支援すること

 金融行政面では、東日本大震災により金融機能に様々な影響が及ぶ懸念があるため、

2011年7月27日に改正金融機能強化法が施行された。被災地における面的な金融機能を維

持・強化するとともに、預金者に安心感を与える枠組みを備える必要があることから、今

後の財務が必ずしも見通し難いような協同組織金融機関に対し、国と中央機関が共同して

資本参加する特例などが設けられた。また、2012年度末の中小企業金融円滑化法の終了を

見据えた一環として、中小企業の新たな事業活動などを後押しする目的で、2012年3月2

日に中小企業経営力強化支援法が閣議決定された。

(図12)公定歩合とコールレートの推移

(%)

(年)

2.5

2.0

1.5

1.0

0.5

0.095 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12

基準貸付金利(公定歩合)

無担保コール翌日物(平均)

(備考)日本銀行ホームページ

Page 25: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

経  済  概  況

20

が必要」と判断し、2月13~ 14日の金融政策

決定会合で、「資産買入等の基金」を55兆円

程度から65兆円程度に増額することを決めた。

 また、金融緩和策の強化と同時に、デフレ

脱却に向けた日銀の姿勢を明確化する取組み

の一環として、「中長期的な物価安定の目途」

を新たに導入した。従来の「中長期的な物価

安定の理解(消費者物価指数の前年比で2%

以下のプラスの領域にあり、中心は1%程

度)」と比べて大きな変更ではないが、「当面

は消費者物価上昇率で1%を目途とし、それ

が見通せるようになるまで、強力に金融緩和

を推進していく」と金融政策運営において目

指す物価上昇率を明確にした。

 日銀による追加金融緩和を受けて、金融市

場は落ち着いた動きで年度末を迎えた。なお、

無担保コールレートの誘導目標は年度を通し

て0~ 0.1%に据え置かれた。

(円相場は過去最高値を更新)

 2011年度の外国為替相場をみると(図

13)、年度間の円の対ドル相場(東京市場、

銀行間直物)は、始値1ドル83.43円、円の

安値1ドル85.53円(2011年4月6日)、円の

高値1ドル75.52円(2011年10月31日)、年度

末終値1ドル82.18円となった。

 新年度入り後は、米景気の回復期待が高ま

る一方、日本経済は東日本大震災の影響が懸

念され、為替市場ではドル買い・円売りが進

んだ。4月6日の円相場は、1ドル85円台に

下落、約6か月ぶりの安値をつけた。

 しかし、南欧諸国の財政不安の再燃から、

投資家のリスク回避姿勢が強まるとともに円

は買い戻された。米景気の減速懸念も意識さ

れ、5月5日の海外市場で円は、一時1ドル

80円を割り込んだ。その後は小康状態を保っ

たものの、7月に入ると欧州の財政不安が深

刻化し、ユーロ売りと連動する格好で、円は

対ドルでも買い進まれた。7月末には1ドル

77円台、8月3日には76円台まで円高ドル安

が進んだ。

 急激な円高進行を受けて、政府・日銀は8

月4日の午前中に円売り介入に踏み切り、日

銀は午後に追加的な金融緩和措置を決定し

た。対ドルでは、介入前の77円近辺から海外

市場では一時80円台に下落した。ただ、米国

債の格下げ問題などから再び円高に振れ、19

日のNY市場では一時1ドル75.95円と2011

年3月17日に記録した最高値(1ドル76.25

円)を更新した。

 9月以降も円相場は高値圏で推移し、10月

半ば頃からは、欧州財政不安や米国の金融緩

和観測を背景に、安全資産とされる円への資

金流入が加速した。円相場は、10月25日から

(図13)為替レートの推移

(円/ドル)

(年)

170

160

140

150

130

120

110

100

90

80

70

(円/ユーロ)

04 05 06 07 08 09 10 11 12

円/ユーロ

円/ドル

(備考)東京市場、銀行間取引月中平均

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経  済  概  況

21

27日の海外市場で3日続けて過去最高値を更

新、同月31日早朝の海外市場では一時1ドル

75.32円まで上昇した。ただ、同日の東京市

場で円売り・ドル買い介入が実施されたため、

円は一時79円台に反落した。

 もっとも介入効果は一時的で、円相場はそ

の後も最高値圏で推移した。12月27日に公表

された米国財務省の報告書で、8月以降の日

本の単独為替介入を「支持しなかった」と明

記されたことから、年明け以降も円は強含み

の展開が続いた。円相場は2月上旬まで1ド

ル76~ 77円程度の狭いレンジで推移した。

 しかし、2月14日に日銀が予想外の金融緩

和に踏み切ったことから、相場の流れは円安

方向に転じた。米国の景気回復期待が高まっ

たことや、ギリシャの債務削減策が決着した

ことも、投資家のリスク回避姿勢を和らげる

要因となり、3月15日には、円相場は1ドル

84円台まで下落した。

 3月末かけて、米経済指標の一部に弱い動

きがみられたことからドルが売られたが、円

ドル相場は1ドル82円台で年度末を迎えた。

(流動性選好の動きが続く)

�2011年度のマネーストック統計によると、

代表的な指標であるM3(全預金取扱金融機

関の現金、要求払い預金、定期預金など)の

平均残高は、1,105.9兆円、前年度比2.4%増

となった(図14)。

�3年連続で前年比2%を上回る伸びを続

けているが、企業や個人が手元流動性の確保

を優先する傾向は一段と強まった。東日本大

震災の影響で、企業・個人とも手元資金を厚

めに持つ動きが広がり、流動性の高い現金な

どの需要が高まった。現金通貨と預金通貨を

合計したM1の四半期ごとの前年同期比は、

4~6月以降5.0%増、5.2%増、5.2%増、4.8%

増と年度を通して高めの伸びが続いた。欧州

債務危機でリスクを回避する動きが強まった

ことも流動性選好の理由である。

 一方、M3のうち定期性預金などを示す�

「準通貨」は前年度比0.1%増と2010年度の

0.6%増に比べて伸びが鈍化した。

 現預金に国債や投資信託などを加えた広義

流動性の2011年度平均残高は、1,456.6兆円、

前年度比0.2%増、四半期毎の前年同期比は、

4~6月以降0.1%減、0.3%増、0.1%増、0.3�

%増となった。リスク回避姿勢が強まるな�

か、投資信託の2011年度平均残高が前年比で

減少に転じたことなどが影響した。

(国債大量償還などで資金不足幅は縮小)

 2011年度の資金需給実績は、25兆2,995億

円の資金不足と、2010年度(37兆8,587億円

(%)

(年)

5.55.04.54.03.53.02.52.01.51.00.50.0-0.5-1.0-1.5

05 06 07 08 09 10 1211

M1

M3

(備考)日本銀行ホームページ

広義流動性

(図14)マネーストック(平残)の推移

(前年同月比)

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経  済  概  況

22

の不足)に比べて不足幅が縮小した(表6)。

 日銀券は、東日本大震災直後の銀行券需要

の急増で2010年度には3.6兆円の増発となっ

たものの、2011年度は0.08兆円の償還超に転

じたため、資金余剰要因となった。

 財政資金は、25.4兆円の受超と、2010年度

(34.3兆円の受超)に比べて資金不足幅は縮

小した。内訳をみると、一般財政は34.8兆円

の払超となった。東日本大震災に関連した支

払いの増加などで、2010年度(32.3兆円)に

比べて払超幅が拡大した。

 一方、2011年度の国債(1年超)は44.3兆

円の受超(発行超)となった。発行額が4.5

兆円増加したものの、財投債が償還を迎えた

ことなどで償還額が20.7兆円増加したため、

2010年度(60.6兆円の受超)に比べて受超幅

は縮小した。国庫短期証券は26.4兆円の受超

(発行超)となった。3か月物で増額発行が

行われたことから発行額が償還額を上回り、

2010年度(9.2兆円の受超)に比べて受超幅

が大幅に拡大した。

 2011年度は8月と10~ 11月に円売り・ド

ル買い介入が実施された。2010年度も9月と

3月に円売り・ドル買い介入が実施されたが、

今回の介入規模は大きく、外国為替資金は9.7

兆円の払超と、前年度(2.5兆円の払超)に

比べて払超幅が大きく拡大した。

 25.3兆円の資金不足に対して、引き続き日

銀による国債買入れなどで資金が供給され

た。日銀による長期国債の買入れは、月1.8

兆円が維持され、2010年度とほぼ同額の22.0

兆円が供給された。

 2010年10月の金融政策決定会合で創設され

た「資産買入等の基金」は、2011年度中に3

度増額され、65兆円程度まで引き上げられた。

固定金利方式での共通担保資金供給オペに加

え、多様な金融資産の買入れによって資金が

供給された。一方、国庫短期証券買入れオペ

は需要の低下を踏まえ、7月以降はオファーが

実施されなかった。金利入札方式での共通担

保資金供給オペによる供給も大幅に縮小した。

 日銀当座預金については、東日本大震災直

後に資金を多めに確保する動きが広がり、

2010年度は17.3兆円の積増しとなったが、金

融市場が落ち着きを取り戻したことで、2011

年度は6.3兆円の取崩しとなった。

(長期金利は夏場以降1%前後で推移)

 年度当初の債券相場は売り優勢の展開と

なった(図15)。東日本大震災からの復興に

伴う財政出動が見込まれるなか、国債増発に

よる債券需給の悪化が懸念されたためであ

る。また、米国の景気回復期待を背景に、米

2010年度(A)2011年度(B)(B)-(A)

銀 行 券 △� 35,701 805 36,506財 政 資 金 △342,886 △253,800 89,086一 般 財 政 323,367 347,584 24,217国債(1年超) △606,308 △443,468 162,840国庫短期証券 △� 91,736 △264,267 △172,531外国為替資金 25,281 96,887 71,606そ の 他 6,510 9,464 2,954

資 金 過 不 足 △378,587 △252,995 125,592当 座 預 金 173,003 △� 63,233 △236,236日 銀 信 用 551,590 189,762 △361,828貸 出 152 △� � � �130 △� � � �282国 債 買 入 220,183 220,312 129国庫短期証券買入 143,831 18,157 △125,674国 債 買 現 先 △� 29,373 △� � � �597 28,776共通担保資金供給 157,051 △243,343 △400,394企業金融支援特別 △� 55,259 0 55,259資産買入等の基金 109,298 186,720 77,422社 債 買 入 △� � 1,731 0 1,731そ の 他 7,438 8,643 1,205

資金需給実績(単位:億円)

(備考)1.�△は、銀行券が発行超、財政資金が受超、資金過不足が不足、当座預金が取崩し、貸出が回収、債券等は売却を示す。

    2.日本銀行ホームページ

(表6)

Page 28: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

経  済  概  況

23

金利の先高観が強まったことも影響し、長期

金利(新発10年国債利回りの終値)は4月12

日に1.330%へ上昇した。ただ、大震災によ

る景気の下振れ懸念から債券を買い戻す動き

もみられ、長期金利は4月28日に1.200%ま

で低下した。

 5月に入ると米国の景気回復期待が後退し

た。復興のための国債増発も秋以降にずれ込む

公算が大きくなり、債券相場は堅調に推移した。

長期金利は5月12日に1.110%まで低下した。

 6月から7月上旬までは、新規材料難から

一進一退となったが、7月半ば頃からは欧州

債務危機の再燃をきっかけに円高が進み、国

債への資金逃避の動きが強まった。月末にか

けて株価も軟調に推移したため、長期金利は

7月28日に1.070%へ低下した。政府・日銀は

8月4日に円売り・ドル買い介入を実施したも

のの、円高の勢いは止まらず、株価は大きく

値を下げた。安全資産への資金シフトが加速

した結果、8月18日の長期金利は0.985%と9

か月ぶりに1%を下回る水準で取引を終えた。

 その後は高値警戒感もあって長期金利は

1%前後で推移したが、リスク回避姿勢は根

強く、債券相場は底堅く推移した。11月半ば

には、欧州債務危機の拡大が警戒され、南欧

諸国の国債だけでなく、フランス国債にも売

り圧力が強まった。投資資金は安全資産とさ

れる日本国債に向かい、長期金利は11月18日

に0.945%まで低下した。

 年明け後も債券相場は堅調に推移し、長期

金利は1月16日に0.940%へ低下した。2月

に入ると、米国の経済指標の改善などから投

資家のリスク回避の姿勢は緩んできたもの

の、債券相場は引き続き堅調に推移した。た

だ、日銀が2月14日に予想外の金融緩和の強

化に踏み切ったことから為替相場が円安方向

に振れ、株価も反発した。債券相場は日銀の

国債買入れ増額の効果などから底堅く推移し

ていたが、円安・株高が加速したことで、徐々

に売り圧力が強まった。長期金利は3月15日

に1.055%まで上昇し、年度末は0.985%で取

引を終えた。

 2011年度は、日銀が量的面での金融緩和策

を一段と強化するなか、短期ゾーンの市場金

利も引き続き低下傾向で推移した。この結果、

(図15)長短市場金利の推移

(図16)業態別貸出約定平均金利の推移

(%)

(年)

2.0

1.5

1.0

0.5

0.004 05 06 07 08 09 10 11 12

ユーロ円3か月

(備考)日本銀行ホームページ

10年国債利回り

(%)

(年)

3.0

2.5

2.0

1.5

1.004 05 06 07 08 09 10 11 12(備考)日本銀行ホームページ

信用金庫

第二地銀

地方銀行

都市銀行

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経  済  概  況

24

2011年度末の金融機関の貸出約定平均金利

(総合)は、国内銀行が1.428%(前年度末

1.519%)、信用金庫が2.197%(同2.300%)と、

それぞれ0.091%ポイント、0.103%ポイント

低下した(図16)。

(公社債売買高は4年ぶりの増加)

 2011年度の公社債売買高(店頭市場)は、

8,408兆円、前年度比8.9%増と4年ぶりに増

加した(表7)。

 国債の売買高は8,300兆円と前年度(7,620

兆円)の水準を上回った。種類別にみると、

長期国債は前年度比5.5%増の3,447兆円、中

期国債は23.3%増の2,292兆円となった。欧

州の財政不安や米国経済の減速懸念を背景に

投資家のリスク回避姿勢が一段と強まったこ

とが背景にある。特に、日本国債は流動性が

高く、金利も比較的安定しているため、安全

資産として国内外の逃避資金が流入した。ま

た、キャッシュの運用手段としての需要があ

る国庫短期証券の売買高も前年度の2,495兆

円から2,561兆円に増加した。

(高水準の国債発行が続く)

 2011年度の公社債発行額(縁故地方債、私

募社債などを除く)は197.0兆円と前年度

(193.0兆円)に比べて2.1%増加した(表8)。

 国債発行額が前年度に比べて4.3%増加し、

167.3兆円に膨らんだことが主因である。一

方、地方債の発行額は6.7兆円、前年度比

11.0%減少した。

 2011年度の国債発行額を発行根拠別にみる

と(表9)、借換債が減少する一方で、新規財

源債は61兆円と前年度の51兆円から増加した。

建設国債と特例国債(赤字国債)の合計は42

兆円とほぼ前年並みの水準だったが、東日本

大震災からの復興に伴

う財源として復興債が

5.6兆円発行された。

 民間債の発行状況を

みると、2011年度の普

通社債の発行額は、8.3

兆円、前年度比16.7%

減と大幅に減少した。

東日本大震災の影響

で、例年発行が多い4

年度 国債合計 公社債合計(長期債)(中期債) 増減率 増減額

2000 3,972 1,086 301 4,148 3.0 119

2001 3,662 1,214 411 3,870 △� 6.7 △� �277

2002 3,653 1,501 629 3,894 0.6 24

2003 5,209 2,041 1,066 5,487 40.9 1,593

2004 6,317 2,731 1,467 6,635 20.9 1,148

2005 6,901 3,358 1,764 7,224 8.9 589

2006 9,566 4,740 2,831 9,808 35.8 2,584

2007 12,323 6,539 3,156 12,534 27.8 2,726

2008 10,361 5,406 2,160 10,512 △16.1 △2,023

2009 7,813 3,050 1,705 7,905 △24.8 △2,607

2010 7,620 3,266 1,859 7,722 △� 2.3 △� �183

2011 8,300 3,447 2,292 8,408 8.9 686

(表7)公社債売買高の推移(単位:兆円、%)

(備考)1.�店頭売買高は「売り」と「買い」の合計    2.日本証券業協会資料

発行額 現存額

2010年度 増減率 2011年度 増減率 2010年度 増減率 2011年度 増減率国 債 16,041.08 2.8 16,728.34 4.3 75,454.86 5.3 78,081.15 3.5地 方 債 748.21 1.6 666.27 △11.0 4,843.65 8.6 5,180.74 7.0政府保証債 419.73 △10.1 333.11 △20.6 3,589.68 △� 1.9 3,503.75 △� 2.4財投機関債 506.33 6.9 573.53 13.3 2,717.33 10.6 2,945.30 8.4

公募公共債計 17,715.35 2.5 18,301.26 3.3 86,605.51 5.4 89,710.95 3.6普 通 社 債 993.33 △� 3.6 827.73 △16.7 6,211.36 4.2 6,207.09 △� 0.1転換社債型新株�予約権付社債 7.75 △68.8 3.25 △58.1 116.10 △� 2.0 95.49 △17.8

資産担保型社債 12.00 20.0 20.00 66.7 70.42 10.3 78.18 11.0公募民間債計 1013.08 △� 4.9 850.98 △16.0 6,397.89 4.2 6,380.75 △� 0.3割引金融債 64.72 △16.5 51.74 △20.1 61.35 △16.3 48.16 △21.5利付金融債 313.00 △� 8.1 292.03 △� 6.7 1,608.48 △11.7 1,447.43 △10.0金 融 債 377.73 △� 9.6 343.77 △� 9.0 1,669.83 △11.9 1,495.59 △10.4合 計 19,298.06 2.2 19,695.40 2.1 95,628.02 4.9 98,592.88 3.1

公社債発行・現存額(単位:100億円、%)

(備考)合計には円建非居住者債を含む。日本証券業協会資料

(表8)

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経  済  概  況

25

~5月の起債を見送る企業が多かったが、7

月頃からは低金利を追い風に長期資金を調達

する動きが広がった。運用難に悩む投資家か

らのニーズは高く、相対的に格付けの低い企

業にも起債の動きが広がった。年度当初を除

けば、社債の発行環境はおおむね良好だった。

 社債の発行が減少した最大の要因は電力債

である。電力債は年間1兆円程度の起債があ

るが、福島原子力発電所の事故の影響で、

2011年度の起債は、東北電力(600億円)と

沖縄電力(100億円)の2社にとどまるなど

発行額は激減した。

(日経平均株価は年度末にかけて急反発)

 2011年度の日経平均株価は、始値9,757.28

円、ザラ場高値10,255.15円(2012年3月27

日)、ザラ場安値8,135.79円(2011年11月25

日)、終値10,083.56円となった(図17)。

�東日本大震災による先行き不透明感など

から、新年度入り後の株式相場は軟調なス

タートとなった。震災後の部品不足や計画停

電による生産停止を受けて、主要企業が4~

6月期に営業赤字に転落するとの見方が広が

り、日経平均株価は4月19日に9,400円台ま

で下落した。

 一方、米ハイテク企業の好決算をきっかけ

に米欧の株式市場は堅調に推移した。これを

受けて日経平均株価も上昇に転じ、5月2日

の終値は、震災が発生した3月11日以来、約

1か月半ぶりに1万円台を回復した。

 ただ、欧州の財政問題などから株式市場で

は再び売り優勢の展開となった。中国の景気

減速懸念も意識され、建機メーカーなど中国

関連企業が値を下げた。5月23日の日経平均

株価は再び9,400円台まで下落した。

 その後も米国の景気減速懸念から、世界的

に株価の下落基調が続いた。震災で寸断され

たサプライチェーンの復旧が進み始めたこと

が日本経済にとって明るい材料となったが、

世界的な景気減速が株価の頭を抑える格好に

なった。日経平均株価は6月半ば頃まで9,500

円を挟んでもみ合う展開が続いた。

 6月下旬には米経済の減速懸念がやや後退

し、米国株が持ち直した。日本では、サプラ

イチェーンの復旧が想定以上に早いとの見方

も広がった。日経平均株価は、6月28日から

7日続伸し、7月7日には1万円台を回復、

その後も1万円前後で底堅く推移した。

 しかし、7月29日に米国の債務上限引上げ

を巡る議論が紛糾し、ドルは対円で76円台ま

で下落した。8月4日には政府・日銀が円高

是正に向けて為替介入と金融緩和を同時に実

施したものの、翌5日に米国債の長期格付け

が「トリプルA」から1段階引き下げられた

こともあって、円高是正効果は限定的にとど

まった。欧州財政不安も一段と強まり、8月

(単位:10億円)

年度 新 規財源債 建設国債 特例国債 復興債 財投債

2001 71,991 9,057 19,174 43,760

2002 65,107 9,142 24,161 31,804

2003 66,409 6,686 31,234 28,489

2004 75,531 8,688 26,755 40,088

2005 60,609 7,767 24,606 28,236

2006 51,022 6,415 19,048 25,559

2007 42,120 6,039 19,328 16,753

2008 41,758 6,973 26,188 8,598

2009 62,793 14,991 38,399 9,403

2010 51,174 7,573 35,204 8,398

2011 61,000 8,355 33,903 5,648 13,094

(表9)発行根拠別財源別国債発行状況

(備考)日本銀行資料

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経  済  概  況

26

8日のNYダウ平均株価は前日比634.76ドル

安と急落した。翌9日の日経平均株価は9,000

円の大台を割り込み、ザラ場では8,600円台

まで急落した。

 9月以降も株式市場は軟調な地合いが続い

た。特に、欧州債務問題の深刻化が投資家心

理を冷え込ませる要因となった。ユーロ安が

加速した9月26日には、日経平均株価は8,300

円台へ下落した。

 10月には欧州連合(EU)が債務問題の克

服に向けた「包括戦略」で合意したことを受

けて、日経平均株価は9,000円台を回復した

ものの、欧州の財政不安は消えず、11月下旬

にかけて株価は再び下げ足を速めた。日経平

均株価は11月25日のザラ場で8,135.79円(2011

年度の安値)まで下落した。

 年明け後の株式市場も軟調な展開が続い

た。ただ、ギリシャ政府と民間の債権者が債

務削減で近く合意するとの観測が広がり始

め、米国株は年明け以降堅調に推移した。ユー

ロにも買戻しが入り、日経平均株価は1月下

旬に8,800円台まで持ち直した。2月に入る

と米景気の回復期待から米欧の株価が上昇

し、日経平均株価は2月8日に9,000円台を

回復した。2月14日には日銀が予想外の金融

緩和に踏み切ったことから株価の上昇にも弾

みが付いた。日経平均株価は3月9日に一時

1万円を回復した。

 米景気の回復期待からドル買戻しの動きも

広がり、円相場は3月15日に1ドル84円台ま

で下落した。輸出企業の業績改善期待から日

経平均株価は3月27日のザラ場で10,255.15円

(2011年度の高値)を付けた。その後は利益

確定の売りにやや押されたが、年度末の日経

平均株価は1万円台を維持して取引を終えた。

 東京証券取引所(第1部)の株式売買高を

みると(表10)、2011年度は5,070億株と前年

度の5,455億株から減少した。売買代金は316

兆円と2003年度以来の薄商いとなった。米国

経済の減速懸念に加え、欧州債務危機の深刻

化で投資家のリスク回避姿勢が強まったこと

が背景にある。株価が一段と下落した影響で、

2011年度の時価総額は前年度の297兆円(月

末平均)から274兆円に減少した。

(円)

(年)

21,00020,00019,00018,00017,00016,00015,00014,00013,00012,00011,00010,0009,0008,0007,000

(ドル)14,000

12,000

13,000

11,000

10,000

9,000

8,000

7,000

6,00004 05 06 07 08 09 10 11 12

ニューヨークダウ平均株価(右目盛)

日経平均株価(左目盛)

(備考)月末終値ベース

年度売買高

(億株)

売買代金(A)

(10億円)

時価総額(B)

(10億円)

売買回転率(A)÷(B)

(%)

2000 1,677 212,993 384,270 55.4

2001 2,062 199,046 315,757 63.0

2002 2,097 179,346 264,635 67.8

2003 3,444 284,034 291,301 97.5

2004 3,736 325,538 348,863 93.3

2005 5,364 554,041 446,123 124.2

2006 4,884 655,134 525,898 124.6

2007 5,375 705,366 498,902 141.4

2008 5,317 491,939 337,954 145.6

2009 5,544 373,313 299,963 124.5

2010 5,455 375,447 296,798 126.5

2011 5,070 316,186 273,992 115.4

(表10)東京証券取引所株式流通市場の状況

(備考)1.東証1部上場ベース    2.時価総額は月末値の単純平均    3.東京証券取引所資料

(図17)日米株価の推移

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経  済  概  況

27

(改正金融機能強化法が7月に施行)

 2011年度の金融行政では、3月11日に発生

した東日本大震災による金融機能面への影響

を最小限に抑えるための諸施策が実施された。

 金融庁は3月11日、被災者に対する金融上

の措置を適切に講ずるよう、金融機関(銀行、

信用金庫、信用組合等)に対し要請を発出した。

 この要請を受ける形で、4月11日に全銀協

が「代理預金払い戻し」スキームを制定した

ほか、預金の代理払い、親族等預金者本人以

外への預金払出し、預金口座照会制度の構築

といった各種施策が打ち出された。

 また、二重ローン問題への対応として、8

月22日から「個人版私的整理ガイドラインの

適用」が開始されるなどしている。

 こうしたなか、東日本大震災により、金融

機関に様々な影響が生じうることを踏まえ、

地域における面的な金融機能を維持・強化す

るとともに、預金者に安心していただける、

万全の枠組みを設けるため、「金融機能の強

化のための特別措置に関する法律(以下、「金

融機能強化法」という。)」の改正案が6月22

日に成立し、7月27日に施行された(表11)。

 改正された金融機能強化法では、東日本大

震災の影響を受けた金融機関(震災特例金融

機関等)に対して公的資金活用の条件を緩和

する特例を設け、申請期限も2017年3月末ま

で5年間延長された。

 その内容は、①自己資本比率が4%未満で

も経営責任を問わない、②効率性(リストラ)

や貸出比率向上等の数値目標を求めない、�

③公的資金の返済等の期限について一律の返

済期限を設けないなどで、改正法施行に合わ

せて、政令や監督指針の改正も行われている。

 また、信用金庫や信用組合、労働金庫と

いった協同組織金融機関向けの特例も設けら

れた。国と信金中央金庫などの中央機関が共

同で資本参加することを前提に、今後の財務

状況が見通しにくい場合でも資本増強を可能

にするスキームである。また、公的資金の返

済が困難になったときは合併や事業譲渡、外

部支援による単独再建を条件に減資にも応�

じる。

 改正金融機能強化法に基づき、年末の12月

には宮城県の七十七銀行が公的資金を申請、

その後、複数の信用組合等に資本増強が行わ

れている。

(信用金庫業界の対応)

 信用金庫業界の対応をみると、被災地域の

復旧・復興に向けて、被災地域の信用金庫が

円滑な金融仲介機能を将来にわたって発揮で

(1)震災特例金融機関等に対する資本の増強に係る特例等

①震災特例金融機関等に対する資本の増強に係る特例

②金融組織再編成を行う金融機関等に対する資本の増強に係る特例

③協同組織中央金融機関による震災特例協同組織金融機関に対する資本増強に係る特例

④協同組織中央金融機関等に対する資本増強に係る特例

(2)協同組織中央金融機関による特定震災特例協同組織金融機関に対する資本の増強に関する特例

①経営強化計画の記載事項等の特例

②資本参加後に行う認定の申請

③経営が改善した旨の認定

④事業再構築に伴う資本整理を可とする旨の認定

⑤優先出資に係る特例等

⑥優先出資の償却に必要な金銭の贈与

⑦機構における勘定間の繰入れ

(3)金融機関等が国の資本参加の申込みをする期限を2017年3月31日まで延長

(4)その他所要の規定の整備

(表11)改正金融機能強化法の概要

(備考)金融庁資料より作成

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経  済  概  況

28

きるよう、金融機能強化法の特例措置を活用

する場合に備えて、新たな業界の相互支援体

制を11月に構築した。

 そして、震災による被害が甚大であった4

つの信用金庫は、地域金融の担い手としての

役割を積極的に果たし、地域経済の復興に貢

献するためには、自己資本を一層充実させ、

強固な財務基盤を構築することが必要である

と判断し、平成24年2月に、改正金融機能強

化法にもとづく総額630億円の資本増強(う

ち国による資本参加547億円)を申請した。

 信金中金では、4つの信用金庫が金融機能

を力強く発揮し、被災地域の復興に資する方

策を着実に実施できるよう、職員の派遣のほ

か、信用金庫の施策にかかる助言、モニタリ

ングなど、万全な支援に努めていく予定で�

ある。

(中小企業経営力強化支援法が24年3月に閣

議決定)

 2012年3月30日に「改正中小企業金融円滑

化法」が成立し、中小企業金融円滑化法の適

用期限が1年間延長された。

 一方、同法の終了を見据えた「出口戦略」

の一環として、中小企業の新たな事業活動な

どを後押しする目的で、3月2日に「中小企

業経営力強化支援法」が閣議決定された。

 同法では、中小企業の経営力の強化を図る

ため、①既存の中小企業支援者、金融機関、

税理士・税理士法人等の中小企業の支援事業

を行う者を認定注し、中小機構によるソフト

支援などその活動を後押しするための措置を

構ずるとともに、②ものづくり産業のみなら

ず、高付加価値型産業(クールジャパンとし

ての地域産業資源、農業、コンテンツ産業等)

も世界に発信可能な潜在力を有する中で、中

小企業の海外展開を促進するため、日本政策

金融公庫および日本貿易保険を活用した中小

企業の海外子会社の資金調達を円滑化するた

めの措置を講ずるものである。

 なお、同法は、2012年6月21日に国会で成

立し、8月30日に施行されている。

注「中小企業の経営状況の分析、事業計画策定及び実施に係る指導・

助言を行う者を認定」(中小企業庁)

信金中金

被災地域の信用金庫

㈱しんきん信託銀行

B号信託受益権総額83億円

A号信託受益権総額547億円

保有

優先出資を信託

買取り優先出資の引受け

総額630億円

資本支援

信金中金

被災地域の信用金庫

保有

(信託受益権化)

(図18)金融機能強化法を活用した資本参加スキーム

(備考)信金中央金庫ディスクロージャー誌

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経  済  概  況

29

3.中 小 企 業 動 向

 2011年度の中小企業の景況感は、東日本大震災によるサプライチェーンの寸断や電力の

供給不足、消費の自粛等を背景に年度初めは悪化したものの、その後は、自粛ムードの緩

和、ばん回生産の活発化、エコカー補助金の復活、復興需要の顕在化等を反映して改善基

調をたどった。中小企業の業況判断DI(日銀短観)は、震災の影響で2011年6月調査が

△24と前回3月調査の△15から9ポイント悪化したが(図19)、2012年3月調査では△10

まで改善した。業種別の業況判断DIを2011年6月調査と2012年3月調査で比較すると、

製造業は△21から△10へ11ポイント上昇した。特に、自動車は震災による部品調達難で△

48まで落ち込んだあと持直しに転じ、ばん回生産やエコカー補助金の復活等で2012年3月

調査では18に回復した。非製造

業も△26から△11へ15ポイント

上昇した。震災直後は、自粛ムー

ドで小売業や宿泊・飲食サービ

ス業等が落ち込んだが、年度下

期には節約疲れもあって震災前

を上回る水準に改善した。復旧・

復興需要で建設業や物品賃貸業

も堅調であった。

 2011年度の中小製造業の生産

指数は、前年度比1.5%増と2

年連続でプラスとなった。特に、世界的な設備投資の持直しなどから、一般機械や電気機

械が堅調だった。一方、大企業は、IT関連製品の需要低迷や震災によるサプライチェー

ンの寸断の影響を大きく受け、前年度比2.0%減と2年ぶりのマイナスとなった。

 財務省「法人企業統計季報」によると、中小企業の経常利益は前年度比7.3%減と3年

ぶりに減益となった。ただ、年度上期は震災の影響で25.6%減と低迷したものの、下期は

7.1%増とプラスに転じている。業種別にみると、製造業の経常利益は16.7%減、非製造

業は4.8%減とともに3年ぶりの減益となった。収益性を示す売上高経常利益率は、2.74%

と2010年度の2.60%から上昇している。売上高は2年ぶりの減収で、減少率は12.1%と2

ケタに達したが、経常利益の減少率は売上高よりも小幅にとどまった。

 2011年度の中小企業性製品の輸出入(工業製品、円ベース)の動きをみると、輸出は前

(%)

(年・四半期)

60

40

20

0

△20

△40

△6090 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 11 1210

(備考)1.シャドー部分は景気後退期2.2003年12月調査から新基準3.日本銀行「短観(全国企業)」

大企業

中小企業

  (図19)日銀短観 業況判断DIの推移

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経  済  概  況

30

(製造業の生産は2年連続で増加)

 2011年度の中小製造業の生産は、前年度比

1.5%増と2年連続でプラスとなった。ただ、

リーマン・ショック後の大幅減の反動で大き

く拡大した2010年度の7.0%増からは鈍化し

ている。一方、大企業(中堅企業を含む)の

生産は、前年度比2.0%減と2年ぶりにマイ

ナスとなった。大企業は、震災によるサプラ

イチェーンの寸断やタイの洪水に伴う部品調

達難などで、情報通信機械、電子部品・デバ

イス等の生産が低迷したことが響いた。

 中小製造業の生産の動きを四半期ベースの

前期比でみると、2011年4~6月は0.8%減

と震災の影響などでマイナスとなった。その

後は、7~9月が1.3%増、10~ 12月が0.4%

増、2012年1~3月が2.5%増と、2011年半

ばを境に生産活動は堅調に推移した(図

20)。家電エコポイント制度の終了などで情

報通信機械や電子部品・デバイスは低調だっ

たが、世界的な設備投資の持直しなどから、

年度比0.3%増と2年連続でプラスとなった。ただ、年度上期は前年度の水準を上回って

推移したものの、下期は、海外経済の減速や円高の長期化を背景に、前年度比マイナスに

転じた。輸入は、震災に伴う国内での部品調達難や円高の進行などで海外製品の流入が拡

大したことから、前年度比5.7%増と2年連続でプラスとなった。

 中小企業性製品の物価動向を国内企業物価(工業製品)でみると、2011年度は前年度比

1.4%上昇し、2年連続でプラスとなった。上昇率は2010年度の0.4%から加速しているが、

2011年度半ば以降、海外経済の減速を背景に国際商品市況が沈静化するなど、物価上昇ペー

スは弱まっている。

 2011年度の中小企業の設備投資は、前年度比8.9%減と2年ぶりにマイナスとなったが、

年度下期には持ち直した。中小製造業の投資目的は、引き続き設備の「更新、維持・補修」

が中心であるものの、景気の回復を反映して「能力増強」といった積極的な投資も増加し

ている。2011年度の国内銀行・信用金庫の中小企業向け貸出残高は、前年度比1.1%減と

5年連続でマイナスとなった。中小企業の資金需要は依然として低迷しているが、信用金

庫では、設備資金が前年度比0.3%増と3年ぶりにプラスへ転じている。高齢社会の進展

を反映し、老人ホーム建設などの医療・福祉における資金需要が高まった。

 中小企業の倒産状況をみると、「販売不振」による倒産が減少し、2011年度の件数は前

年度比2.4%減と3年連続でマイナスとなった。ただ、前年度の11.2%減に比べると小幅

な改善にとどまっている。また、負債総額は2.5%増と3年ぶりにプラスとなった。

 2011年度の中小企業の雇用者数は、5年連続で前年度よりも減少した。雇用過剰感は解

消しているものの、四半期ベースでは、2007年7~9月以降、前年度の水準を下回って推

移している。 

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経  済  概  況

31

一般機械や電気機械などが生産の増加に寄与

した。

 一方、大企業(中堅企業を含む)の生産指

数を四半期ベースの前期比でみると、2011年

4~6月は5.8%減と震災によるサプライ

チェーンの寸断で輸送機械を中心に大幅に落

ち込み、2四半期連続でマイナスとなった。

2011年上期は、中小製造業が前期比横ばいと

底堅く推移する一方、大企業は5.2%減と大

幅に落ち込んでおり、大企業の方が震災の影

響を強く受けた。しかし、工場の復旧で部品

調達難が解消した7~9月は7.5%増となり、

ばん回生産で急回復した。その後も、10~

12月が0.5%増、2012年1~3月が0.6%増と

エコカー補助金の復活などが下支えして底堅

く推移した。

 次に、2011年度の中小製造業の生産活動を

業種別にみると(表12)、電気機械、一般機械、

精密機械が2ケタ増と堅調だった。反面、情

報通信機械、電子部品・デバイス、プラスチッ

ク製品、金属製品は前年度の水準を下回った。

生産の増加率1.5%に対する寄与度をみると、

一般機械が1.6%ポイント、電気機械が0.8%

ポイント、化学が0.7%ポイントの押上げ要

因となった。新興国での生産能力増強、被災

工場からの復旧需要、資源国・被災地での鉱

山・建設機械需要の高まりなどを背景に、一

般機械の押上げ効果が大きかった。これに対

して、IT関連製品の需要低迷を反映して、

(2005年=100)

(年・四半期)

11511010510095908580757065

302520151050△5△10△15△20

02 03 04 05 06 07 08 09 10 1211

中小企業(B)、(左目盛) 大企業(A)、(左目盛)

(A)̶(B)、(右目盛)

(備考)1.大企業は中小企業と製造工業全体から逆算した      ため、中堅企業を含む。

2.中小企業庁「規模別製造工業生産指数」

(図20)規模別製造工業生産指数の推移

業     種生   産 出   荷 在   庫 在 庫 率

2010年度 2011年度 2010年度 2011年度 2010年度 2011年度 2010年度 2011年度

鉄 鋼 業 15.5 2.6 19.2 2.4 △� 6.0 11.2 95.8 107.2

非 鉄 金 属 工 業 9.3 5.9 7.1 5.5 0.1 25.3 124.5 145.4

金 属 製 品 工 業 1.8 △� 0.8 0.7 △� 2.3 △� 4.5 6.5 114.0 129.9

一 般 機 械 工 業 25.6 12.3 25.3 11.8 △17.6 15.6 118.6 126.4

電 気 機 械 工 業 15.7 14.3 17.3 6.0 15.1 47.5 125.5 135.3

情 報 通 信 機 械 工 業 △� 7.0 △47.4 3.3 △53.6 32.3 △� 3.9 90.3 91.7

電子部品・デバイス工業 9.4 △� 7.5 7.2 △� 4.3 54.6 14.3 430.5 435.7

輸 送 機 械 工 業 14.2 0.0 10.9 0.0 20.4 6.2 223.8 245.0

精 密 機 械 工 業 16.1 11.5 16.7 10.7 △� 7.7 △� 0.9 96.8 86.2

窯業・土石製品工業 1.3 0.1 0.4 △� 2.3 △� 1.0 △� 0.1 133.9 136.5

化 学 工 業 2.7 5.9 2.6 2.2 △� 3.3 4.7 100.7 114.3

プラスチック製品工業 3.5 △� 2.5 3.6 △� 2.8 △� 2.5 3.0 104.5 109.4

パルプ・紙・紙加工品工業 1.5 0.9 1.6 △� 0.4 △� 5.2 1.7 113.3 117.1

繊 維 工 業 2.8 0.3 3.3 3.4 △� 6.3 7.5 110.2 117.1

食料品・たばこ工業 △� 1.0 0.5 △� 0.6 △� 0.1 △� 4.8 △� 3.4 97.7 96.0

そ の 他 工 業 4.9 0.3 0.2 0.9 △� 3.6 0.9 118.1 117.5

製 造 工 業 7.0 1.5 6.7 △� 0.4 △� 3.7 7.0 114.2 121.2

中小製造業の業種別生産・出荷・在庫の状況(表12)(単位:%)

(備考)1.数値は前年比伸び率。在庫は期中平均。ただし、在庫率は原数値。2005年基準    2.中小企業庁「規模別製造工業指数」

Page 37: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

経  済  概  況

32

情報通信機械と電子部品・デバイスの前年度

比寄与度は、各々 1.7%、0.4%ポイントのマ

イナスとなった。

 一方、2011年度の中小製造業の出荷指数�

は、前年度比0.4%減と2年ぶりのマイナス

となった。出荷は、リーマン・ショック後の

大幅な落込みから回復した2010年1~3月以

降、おおむね横ばい圏で推移している。四半

期ベースの前期比をみると、2011年4~6月

は震災の影響で1.4%減と2四半期連続のマ

イナスとなり、7~9月はその反動で1.4%

増とプラスに転じた。その後は、10~ 12月

が0.5%増、2012年1~3月が横ばいと増勢

が鈍化している。

 2011年度の中小製造業の在庫指数(期中平

均)は、前年度比7.0%増と4年ぶりのプラ

スとなった。電気機械、非鉄金属、一般機械、

鉄鋼などで増加率が2ケタに達しており、在

庫が積み上がった。在庫の動きを四半期ごと

にみると、2011年4~6月が前年同期比4.5%

増、7~9月が7.1%増、10~ 12月が8.1%増、

2012年1~3月が8.3%増と徐々に増加テン

ポが高まっている。中小製造業では、リーマ

ン・ショック後の景気後退期に在庫調整を進

めたが、調整前の水準にまで在庫が積み上

がってきた。

(企業収益は減収・減益)

 中小企業の収益動向を財務省「法人企業統

計季報」でみると、2011年度の経常利益は、

全産業ベースで前年度比7.3%減と3年ぶり

に減益となった(図21)。四半期ベースの前

年同期比をみると、2011年4~6月は38.3%

減とほぼ4割縮小し、7~9月は5.7%減、

10~ 12月は6.2%減と落込みが続いた。ただ、

2012年1~3月は、20.0%増と1年ぶりに前

年同期を上回る水準に回復している。年度上

期は、震災の影響で前年同期比25.6%減と落

ち込んだものの、下期は7.1%増とプラスに

転じた。

�2011年度の経常利益を業種別にみると、

製造業は16.7%減と3年ぶりに減益となっ

た。情報通信機械、金属製品、化学の減益幅

が大きかった。ただ、2012年1~3月は、設

(図21)中小企業の経常利益の推移(前年比)

(%)

(年・四半期)

60

100

80

40

20

0

△20

△40

△6090 91

(備考)1.シャドー部分は景気後退期2.財務省「法人企業統計季報」

製造業非製造業全産業

92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 11 1210

Page 38: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

経  済  概  況

33

備投資の持直しやエコカー補助金の復活など

を反映し、自動車・同附属品や業務用機械な

どが押上げに寄与して前年同期比36.3%増と

5四半期ぶりの増益に転じた。

 非製造業も4.8%減と3年ぶりに減益と

なった。2011年4~6月は前年同期比37.4%

減となり、震災に伴う消費自粛やマンション

着工・販売の停滞などで小売業、建設業、不

動産業、娯楽業等で大幅に悪化したことが響

いた。ただ、その後は前年同期の水準を上回っ

て推移しており、特に2012年1~3月は情報

通信業、建設業、飲食サービス業、娯楽業等

が押上げに寄与して17.4%増と大幅に回復し

ている。

 2011年度の売上高は、前年度比12.1%減少

し、2年ぶりに減収となった。売上高の減少

率ほど経常利益が悪化しなかったため、企業

の収益性を示す売上高経常利益率は、2010年

度の2.60%から2.74%へ0.14%ポイント改善

した(図22)。上昇は3年連続である。

 業種別にみると、製造業の売上高経常利益

率は、2.71%と前年度の2.80%に比べて0.09%

ポイント低下した。売上高は前年度比13.9%

減で2年ぶりの減収である。情報通信機械や

金属製品は増収にもかかわらず経常利益が減

少しており、これらの業種の収益性悪化が影

響した。一方、非製造業は、売上高が11.6%

減と2年ぶりの減収となるなか、利益率は

2010年度の2.55%から2.75%へ上昇した。3

年連続で改善している。情報通信業や飲食

サービス業の利益率の向上が寄与した。利益

率の業種別格差は、非製造業が製造業を

0.04%ポイント上回った。年度ベースで非製

造業の利益率が製造業を上回るのは2年ぶり

のことである。

 一方、大企業(資本金10億円以上)の売上

高経常利益率は、全産業で4.35%となり、前

年度の4.87%から0.53%ポイント低下した。

2010年度は大企業の利益率が中小企業より

2.27%ポイント高かったが、2011年度は格差

が1.60%ポイントへ縮小した。IT関連製品

等の需要低迷や原発停止に伴う電力会社の燃

料費増加などが影響している。

(中小企業性製品の輸出は2年連続で増加)

 2011年度の中小企業性製品(中小事業所の

出荷額が70%以上の製品)の輸出入動向(工

業製品、円ベース)をみると(図23)、輸出

は前年度比0.3%増と2年連続でプラスと

なった。ただ、2010年度の19.6%増からは鈍

化しており、小幅な増加にとどまっている。

 輸出の動きを四半期ベースの前年同期比で

みると、2011年度上期は、4~6月が3.7%増、

7~9月が4.6%増とプラスを維持した。し

かし、10~ 12月は2.5%減と2年ぶりにマイ

ナスに転じ、2012年1~3月は4.6%減と減

少率が拡大した。海外経済の減速や円高の長

(図22)中小企業の売上高経常利益率

(%)

(年度)

5.0

4.0

3.0

2.0

1.090 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11

(備考)財務省「法人企業統計季報」

全産業製造業非製造業

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経  済  概  況

34

期化が影響している。

 一方、輸入は前年度比5.7%増と2年連続

でプラスとなった。輸入の動きを四半期ベー

スの前年同期比でみると、2011年4~6月が

8.5%増、7~9月が8.6%増、10~12月が8.9%

増と8%台の高い伸び率が続いた。震災に伴

う国内での部品調達難や円高の進行などに伴

い、海外からの製品調達が拡大した可能性が

ある。ただ、2012年1~3月は3.5%減と2

年ぶりにマイナスへ転じている。

 大企業性製品(全体-中小企業性製品)の

輸出入動向についてみると、震災直後は完成

車や情報通信機械メーカーなどが部品調達難

に陥り、2011年4~6月の輸出は前年同期比

9.9%減と6四半期ぶりにマイナスへ転じた。

7~9月はばん回生産が寄与して0.2%減と

減少率が縮小したものの、欧州債務問題によ

る海外経済の減速や円高の長期化などで輸出

は振るわず、10~ 12月が6.0%減、2012年1

~3月が1.1%減と4四半期連続でマイナス

となった。2011年度全体では、前年度比4.3%

減と2010年度の14.2%増から2年ぶりにマイ

ナスへ転じた。

 一方、輸入は、2011年4~6月が前年同期

比11.1%増、7~9月が15.3%増、10~ 12月

が13.4%増、2012年1~3月が13.6%増と2ケ

タの増加率が続いた。原発停止に伴う燃料輸

入の拡大や海外生産シフトによる逆輸入の増

加などで、2011年度全体では前年度比13.3%

増と2年連続で2ケタのプラスとなった。

(中小製造業の製品価格は2年連続で上昇)

 中小企業の物価動向を国内企業物価(工業

製品)でみると(図24)、2011年度は前年度

比1.4%上昇した。上昇率は2010年度の0.4%

からやや加速した。石油・石炭製品、化学製品、

加工食品などの物価上昇が大きく寄与した。

(図23)規模別工業製品の輸出・輸入額の推移

(図24)国内企業物価指数の推移

         (工業製品、前年同期比)

中小企業性製品

大企業性製品

円・ドル相場

(輸入の前年同期比)

(備考)1.大企業性製品の輸出入     =輸出入総額-中小企業性製品の輸出入

△50

△10△20△30△40

010203040

(年・四半期)

(%)

△20△40

△60

020

40

(%)

02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12

75

9585

105115125135

(円/ドル)

大企業性製品

中小企業性製品

(輸出の前年同期比)

2.中小企業庁「規模別輸出額・輸入額」より作成

中小企業性製品

大企業性製品

(備考)1. 2006年以降は2005年基準2. 中小企業庁「規模別国内企業物価指数」より作成

02 03 121110090807060504△12

△8△10

△6

△2△4

024

86

10

(年・四半期)

(%)

Page 40: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

経  済  概  況

35

 ただ、四半期ベースでは、2011年度半ば以

降、前年同期比の上昇率が沈静化している。

2011年4~6月の上昇率は2.1%、7~9月

は2.2%と2%台に達していたが、海外経済

の減速などに伴う国際商品市況の低下を反映

し、10~12月は1.2%、2012年1~3月は0.3%

と上昇率が落ち着いてきた。

 一方、大企業は前年度比1.7%上昇した。

国際商品市況がリーマン・ショック後から

2011年度初めにかけて上昇基調で推移した影

響で、大企業の石油・石炭製品の押上げ寄与

は1.4%ポイントに達した。これは中小企業

の0.4%ポイントを大幅に上回る。反面、大

企業は、技術革新や価格競争が激しい情報通

信機器が0.4%ポイントの押下げに寄与した。

2011年度は、大企業の物価上昇率が中小企業

を上回ったが、大企業の方が国際商品市況の

影響を受けやすいことが主因である。

(中小企業の設備投資は2年ぶりに減少)

 財務省「法人企業統計季報」から中小企業

の設備投資(ソフトウェアを除く)の動向を

みると(図25)、2011年度は全産業ベースで前

年度比8.9%減となった。2年ぶりに10兆円

の大台を割り込んだ。

 四半期ベースの前年同期比でみると、2011

年4~6月が15.3%減、7~9月が32.1%減

と3四半期連続で前年同期の水準を下回っ

た。10~ 12月は11.8%増とプラスに転じ、

2012年1~3月は3.6%増となった。年度上

期は、震災による先行き不透明感の高まりな

どで投資マインドが慎重化し、前年同期比

24.5%減と大幅な減少率になったが、下期は

7.7%増と再び持直しに転じた。

 2011年度の中小企業の設備投資を業種別に

みると、製造業は前年度比7.2%減と2年ぶ

りにマイナスとなった。2011年4~6月に5

  (図25)中小企業の設備投資の推移(前年同期比)

全産業製造業非製造業

(%)

(年・四半期)

60

50

40

30

20

10

0

△10

△20

△30

△40

△5090 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 11 1210

(備考)1. シャドー部分は景気後退期2. 4四半期移動平均3. 財務省「法人企業統計季報」

Page 41: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

経  済  概  況

36

四半期ぶりにマイナスへ転じて以降3四半期

連続で前年同期の水準を下回ったが、2012年

1~3月には前年同期比横ばいと下げ止まっ

ている。非製造業も年度全体では9.6%減と2

年ぶりにマイナスとなった。ただ、年度上期

は前年同期比28.0%減と大幅に落ち込んだも

のの、下期は主に建設業や飲食サービス業な

どで投資が活発化して11.4%増と回復している。

 2011年度の中小製造業の設備投資目的を日

本政策金融公庫の「中小製造業設備投資動向

調査(2012年4月実施)」でみると(図26)、

企業の経済成長に対する期待度合いを強く反

映する「能力拡充」投資の割合は28.2%と前

年度の25.1%から上昇した。投資額は前年度

比33.2%増加している(全体は18.6%増)。

景気の回復を反映し、「能力増強」といった

積極的な投資に動く企業も増えてきた。また、

既存製品に対する需要の飽和感の高まりなど

から、「新製品の生産等」の投資額は前年度

比31.8%増加し、割合は16.0%と前年度の

14.3%から上昇した。一方、既存設備の老朽

化・陳腐化が進んでいるため、「更新、維持・

補修」の投資額も前年度比7.5%増加した。

割合は35.1%と前年度の38.6%から低下した

が、3年連続で最も高い割合を占めており、

中小製造業の設備投資は更新投資が中心に

なっている。また、電力の供給不足や環境問

題への関心が強まっているため、「省エネ」

と「公害防止」の投資額がともに58.1%増と

大幅に拡大した。

(中小企業向け貸出残高は5年連続で減少)

 2011年度末の金融機関(信用金庫+国内銀

行)の中小企業向け貸出残高は、213.8兆円

となり、前年度末に比べ2.4兆円、増減率で

は1.1%減少した(表13)。企業向け貸出が中

(図26)中小製造業における    設備投資の目的別構成比

90 92 94 96 98 00 02 04 06 08 100

40

35

30

25

20

15

10

5

(年度)

(備考)日本政策金融公庫「中小製造業設備投資動向調査」

(%)

更新、維持・補修

能力拡充

新製品の生産等省力化・合理化

その他(福利厚生等)

2007年度末 2008年度末 2009年度末 2010年度末 2011年度末

中 小 企 業 向 け 2,256,410 2,238,120 2,197,136 2,162,626 2,138,181

信 用 金 庫 416,464 427,171 420,925 414,550 413,127

( 設 備 資 金 ) 169,545 170,114 169,742 168,242 168,651

( 運 転 資 金 ) 246,919 257,057 251,183 246,308 244,476

国 内 銀 行 1,839,946 1,810,949 1,776,211 1,748,076 1,725,054

( 設 備 資 金 ) 787,833 779,622 801,792 794,889 788,399

( 運 転 資 金 ) 1,468,577 1,458,498 1,395,344 1,367,737 1,349,782

企 業 向 け 合 計 3,155,607 3,267,533 3,176,666 3,114,892 3,115,108

( 設 備 資 金 ) 914,710 915,290 939,011 931,766 926,110

( 運 転 資 金 ) 2,240,897 2,352,243 2,237,655 2,183,126 2,188,998

中小企業向け事業資金貸出残高の推移(表13)(単位:億円)

(備考)1.国内銀行は銀行勘定。金額は千万円の位を四捨五入した数値    2.日本銀行『貸出先別貸出金』より作成

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経  済  概  況

37

小企業にほぼ限定されている信用金庫では、

2011年度末の企業向け貸出残高が41.3兆円、

前年度末比0.3%減少した。信用金庫では、 

人口減少や産業の空洞化等に伴う地域経済の

疲弊などで資金需要が低迷しているが、減少

率は前年度の1.5%から縮小した。一方、国

内銀行の中小企業向け貸出残高は、前年度比

1.3%減少した。5年連続のマイナスであり、

中小企業向け貸出残高の縮小が続いている。

 信用金庫の貸出残高を資金の用途別にみる

と、設備資金は前年度比0.3%増と3年ぶり

にプラスとなった。景気の持直しによる投資

環境の改善や高齢化に伴う老人ホーム建設の

増加などで資金需要が回復した。運転資金は

0.7%減少と3年連続のマイナスだった。た

だ、減少率は前年度の1.9%から縮小してお

り、震災による手元流動性の確保や景気の回

復などを反映した資金需要が下支えしたとみ

られる。

(倒産件数は3年連続で減少)

 2011年度の中小企業の倒産状況を、東京商

工リサーチ調べ(資本金1億円未満、負債総

額1,000万円以上)でみると(図27)、倒産件

数は、1万2,524�件、前年度比2.4%減と3年

連続で前年度の水準を下回った。一方、負債

総額は、2兆7,343億円で前年度比2.5%増と

3年ぶりにプラスとなった。この結果、2011

年度における1件当たりの負債総額は、2億

1,833万円となった(図28)。1件当たりの負

債総額は前年度比5.0%増加しており、倒産

企業の規模が若干拡大している。

 2011年度の倒産件数(全規模、負債総額

1,000万円以上)は前年度比2.7%減少したが、

倒産原因別の寄与度をみると、景気の持直し

で「販売不振」が4.0%ポイント押し下げた。

「中小企業金融円滑化法」や震災関連の保証・

貸付制度などの各種施策が減少に寄与した可

能性がある。ただ、「既往のしわよせ」が0.8%

(図27)中小企業の倒産件数と負債総額の推移

   (資本金1億円未満、負債総額1,000万円以上)

(図28)1件当たり負債総額の推移

      (資本金1億円未満、負債総額1,000万円以上)

90919293949596979899000102030405060708091011

20,000

15,000

10,000

5,000

(年度)(備考)東京商工リサーチ「倒産月報」

(件)

80,00070,00060,00050,00040,00030,00020,00010,0000

(億円)

負債総額

倒産件数

90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 110

100

200

300

400

500

600

(年度)(備考)東京商工リサーチ「倒産月報」

(百万円)

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経  済  概  況

38

ポイント、「放漫経営」が0.5%ポイントの押

上げに寄与しており、過去からの赤字の累積

や財務管理の不徹底などが経営を圧迫して倒

産に至るケースが増えている。

 業種別の倒産件数をみると、製造業、小売

業、卸売業、建設業、不動産業等の減少が全

体の件数の押下げに大きく貢献した。とりわ

け、製造業は、景気持直しの動きを受けて、

倒産件数が減少基調で推移しており、2011年

度は1.5%ポイント分の減少に寄与した。

 日本政策金融公庫の「中小企業動向調査」

で、中小企業の経営上の問題点をみると(図

29)、景気が持ち直していることで、「売上・

受注の停滞、減少」の割合は5割程度に抑制

されている。一方、「原材料高」は、2011年

1~3月に16.9%に上昇していたが、海外経

済の減速などで国際商品市況が沈静化したた

め、2011年度に入って低下している。反面、

後継者難や雇用のミスマッチなどで「求人難」

は上昇基調で推移している。

(中小企業の雇用・賃金は減少)

 2011年度の完全失業率(岩手県、宮城県、

福島県を除く)は、前年度比0.5%ポイント

低下し、4.5%であった。失業者は29万人減

少し、特に、景気の回復で勤め先等の都合に

よる離職者は18万人減少した。ただ、就業者

も13万人減少しており、雇用情勢は力強さを

欠いている。

 日銀「短観(全国企業)」の雇用人員判断

DI(「過剰」-「不足」)をみると(図30)、

中小企業は2009年6月調査で過去最高の水準

を記録したあと過剰感が弱まっており、2012

年3月調査ではゼロになった。一方、大企業

も3に低下し、雇用の過剰感はほぼ解消して

いる。

 総務省「労働力調査」によると、2011年度

の中小企業(事業所規模1~ 29人)の雇用

者数は、前年度比0.9%減となり、5年連続

でマイナスとなった(図31)。四半期ベース

でみると、2011年4~6月が前年同期比0.6%

(図29)中小企業の経営上の問題点(構成比推移)

原材料高

その他

製品安及び取引先からの値下げ要請

人件費・支払利息等経費の増加

売上・受注の停滞、減少

90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08

(備考)日本政策金融公庫「中小企業動向調査」(年・四半期)

09 11 1210

(%)

100

90

80

70

60

50

40

30

20

10

0

求人難

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経  済  概  況

39

減、7~9月が0.1%減、10~ 12月が0.5%減、

2012年1~3月が2.2%減と19四半期連続で

前年同期の水準を下回った。一方、2011年度

の大企業(事業所規模500人以上)の雇用者

数は、前年度比1.5%増と2年連続でプラスと

なった。大企業では2010年1~ 3月以降、雇

用者数が前年同期の水準を上回って推移して

おり、規模別格差が著しい。

 従業員の賃金は、中小企業で減少が続いて

いる。1人当たり現金給与総額の推移を

みると(図32)、2011年度は事業所規模

5~ 29人の中小企業が1.0%減となり、

11年連続で前年水準を割り込んだ。四半

期ベースでみると、2011年4~6月は前

年同期比0.9%減、7~9月は1.5%減、

10~ 12月は1.3%減となったが、2012年

1~3月は0.1%減と下げ止まる兆しが

うかがえる。

 一方、事業所規模500人以上の大企業

の1人当たり現金給与総額は、2011年4~6

月が前年同期比0.7%増、7~9月が1.9%増、

10~ 12月が1.8%増と堅調に推移した。2012

年1~3月は1.0%減と9四半期ぶりにマイ

ナスに転じたものの、2011年度全体では1.0%

増と2年連続でプラスとなった。大企業は、

リーマン・ショック後の景気後退期に大幅な

賃金削減を実施したため、引き下げた賃金水

準を回復させる動きが続いている。

(図30)雇用人員判断DIの推移

         (「過剰」-「不足」)

(図31)雇用者数の推移

         (前年同期差)

(図32)1人当たり現金給与総額の推移

         (前年同期比)

(%)

(年・四半期)

403020100

△10△20△30△40△5090 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12

1.シャドー部分は景気後退期2.日本銀行「短観(全国企業)」

(備考)

大企業

中小企業

事業所規模1~29人

事業所規模500人以上

(備考)総務省「労働力調査」

△100

△80

△60

△40

△20

0

140

120

100

80

60

40

20

(万人)

02 03 10 121104 05 06 07 08 09(年・四半期)

02 03 10 121104 05 06 07 08 09

事業所規模500人以上

事業所規模5~29人

(備考)厚生労働省「毎月勤労統計調査」

△8

△10

△12

△14

△6

△4

0

2

4

△2

(%)

(年・四半期)

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経  済  概  況

40

(全国中小企業景気動向調査の概要)

 本調査は、全国の信用金庫の協力を得て、

四半期ごとに信用金庫取引先約16,000先を対

象に実施している。1975年7~9月期にス

タートし、2012年7~9月期で149回を数える。

 本調査の特徴は、約16,000先という対象先

企業数の多さと、常に80%以上(2012年4~

6月期は89.0%)の回答率を確保している点

にある。また、日銀短観の対象中小企業は大

半が従業員20人以上の比較的規模の大きな先

とみられるのに対し、本調査では従業員1~

19人が約70%を占めており、特に小規模な先

をメインとしている。

(震災後の業況は復興需要で改善基調)

 中小企業の業況を包括的に表す指標が業況

判断DI(DI=Diffusion�Indexの略。業

況判断DIは、自社の業況が「良い」と回答

した企業の構成比から「悪い」と回答した企

業の構成比を差し引いたもの)である。

 この業況判断DIは、1992年1~3月期に�

△14.1とマイナスに転じてから一貫して水面

下で推移している。2006年10~12月期に△7.9

と、マイナス水準ながらバブル崩壊後の最高

水準を記録したのち、2008年の世界同時不況

の影響などから業況判断DIは急速に落込ん

だ。その後、リーマン・ショックから間もな

い2009年1~3月期の△55.3をボトムとし

て、業況判断DIは緩やかな改善基調に転じ

た。東日本大震災の発生に伴って直後には悪

化もみられたものの、その後は復興需要など

から回復基調に転じており、2012年1~3月

期には△26.6となっている(図33)。

(建設業の業況判断DIが大幅改善)

 業況判断DIの推移を業種別にみると、

2011年度を通じて全6業種(製造業、卸売業、

小売業、サービス業、建設業、不動産業)で

改善の動きがみられる。年度を通じての改善

幅をみると、建設業が10.1ポイントの大幅改

善となる一方で、小売業の改善幅は1.2ポイ

ントにとどまるなど、業種によりバラツキが

みられる。

 また、2012年1~3月期の業況判断DIの

絶対水準を業種別にみると、不動産業が△

13.7と最もマイナス幅が小さい。また、建設

(図33)信用金庫取引先企業の業況判断DI推移         (90年10~ 12月期~ 2012年1~3月期)

良い業況判断DI=業況が良い企業の割合 ̶ 業況が悪い企業の割合

悪い

30.4

△14.1

△41.4

△12.0

△47.1

△23.9

△47.9 バブル崩壊後のボトム

バブル崩壊後のピーク

(2012年1~3月期)

△55.3 東日本大震災直後調査

△38.4

△7.9

△26.6

91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11△60

403020100

△10△20△30△40△50

(D.I.)

(備考)1.全国各地の信用金庫営業店の調査員による、共通の調査表に基づく「聴取り」調査2.標本数は約1万6,000企業(回答率は平均約85%)3.信金中央金庫 地域・中小企業研究所「全国中小企業景気動向調査」より作成

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経  済  概  況

41

業は△16.7と2007年7~9月期と同程度の水

準に改善している。その他の業種でも、世界

同時不況が本格化する直前の2008年7~9月

期並みの水準にまで回復している。(表14)。

(全11地域中東北など9地域で改善)

 業況判断DIの推移を地域別にみると、

2011年度は全11地域中、近畿、九州北部を除

く9地域で改善の動きがみられる。なかでも

東北は、1年間で19.2ポイントの大幅な改善

となっており、11.6ポイント改善した東海、

8.3ポイント改善の四国がこれに続いている。

 また、地域別の業況判断DIの水準を2012

年1~3月期時点でみると、2006年10~ 12

月期以来の△10台となった東北の△18.3のマ

イナス幅が最も小さく、これに東海の△

19.6、九州北部の△21.8が続く(表15)。

(人手過不足判断DIは過剰から不足へ)

 設備投資実施企業割合は、2007年7~9月

期以降20%未満で推移しており、2009年1~

3月期には14.5%と、バブル崩壊後最低水準

まで落ち込んだ。その後は16%前後で推移し

てきたが、東日本大震災以降は回復傾向にあ

り、2012年1~3月期は17.7%となっている。

 また、資金繰り判断DI(資金繰りが楽と

する企業の割合から苦しいとする企業の割合

を差し引いたもの)は、2006年4~6月期の

△12.0をバブル崩壊後のピークに、2009年 

1~3月期には△32.2へと大幅に落ち込ん

だ。その後は徐々に改善が進み、2012年1~

3月期には、△20.8となっている。

 人手過不足判断DI(人手が過剰とする企

業の割合から不足とする企業の割合を差し引

いたもので、プラスは人手「過剰」超)は、

2009年4~6月期に10.8となり、バブル崩壊

後最大の「過剰」超幅を更新した。その後は

徐々に過剰感が和らぎ、2012年1~3月期時

点では△5.2と、「不足」超になっている。

業種別業況判断DIの推移(表14)

業 種 2009.4-6 7-9 10-12 2010.1-3 4-6 7-9 10-12 2011.1-3 4-6 7-9 10-12 2012.1-3全業種計 △� 54.1 △� 50.6 △� 48.5 △� 47.3 △� 39.7 △� 33.9 △� 32.2 △� 31.6 △� 38.4 △� 29.3 △� 25.3 △� 26.6製 造 業 △� 61.0 △� 55.8 △� 49.7 △� 47.0 △� 36.0 △� 30.7 △� 28.0 △� 28.0 △� 34.5 △� 25.7 △� 20.8 △� 24.2卸 売 業 △� 55.9 △� 53.3 △� 53.5 △� 55.4 △� 42.6 △� 36.5 △� 33.8 △� 36.4 △� 44.1 △� 32.4 △� 28.9 △� 31.4小 売 業 △� 50.2 △� 50.1 △� 52.6 △� 51.5 △� 47.5 △� 41.6 △� 42.0 △� 39.9 △� 44.9 △� 39.1 △� 37.1 △� 38.7サービス業 △� 47.2 △� 43.8 △� 45.5 △� 47.9 △� 40.7 △� 34.4 △� 36.7 △� 36.7 △� 42.4 △� 31.5 △� 26.6 △� 30.1建 設 業 △� 50.6 △� 46.2 △� 41.1 △� 39.4 △� 42.0 △� 34.2 △� 28.4 △� 26.8 △� 39.0 △� 25.8 △� 18.5 △� 16.7不動産業 △� 44.8 △� 41.2 △� 42.1 △� 36.6 △� 26.2 △� 23.5 △� 24.4 △� 19.9 △� 22.1 △� 19.7 △� 21.2 △� 13.7

業種別業況判断DIの推移(表15)

(備考)表15の地域区分のうち、関東は茨城、栃木、群馬、新潟、山梨、長野の6県。首都圏は埼玉、千葉、東京、神奈川の1都3県。    東海は岐阜、静岡、愛知、三重の4県。九州北部は福岡、佐賀、長崎の3県。南九州は熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄の5県��

業 種 2009.4-6 7-9 10-12 2010.1-3 4-6 7-9 10-12 2011.1-3 4-6 7-9 10-12 2012.1-3全 国 計 △� 54.1 △� 50.6 △� 48.5 △� 47.3 △� 39.7 △� 33.9 △� 32.2 △� 31.6 △� 38.4 △� 29.3 △� 25.3 △� 26.6北 海 道 △� 41.4 △� 30.9 △� 25.5 △� 37.4 △� 32.8 △� 24.7 △� 27.5 △� 36.3 △� 36.9 △� 20.5 △� 19.1 △� 28.4東  北 △� 59.3 △� 51.4 △� 49.1 △� 53.9 △� 44.0 △� 36.1 △� 33.6 △� 37.5 △� 43.2 △� 21.5 △� 13.5 △� 18.3関  東 △� 60.8 △� 58.7 △� 47.6 △� 47.4 △� 37.6 △� 27.7 △� 25.2 △� 31.7 △� 40.2 △� 28.1 △� 22.4 △� 25.9首 都 圏 △� 51.9 △� 50.2 △� 51.4 △� 49.5 △� 42.3 △� 38.4 △� 37.6 △� 34.1 △� 39.2 △� 34.2 △� 30.6 △� 29.4北  陸 △� 59.7 △� 53.3 △� 58.2 △� 57.0 △� 45.2 △� 36.5 △� 36.3 △� 39.4 △� 38.8 △� 33.2 △� 26.4 △� 38.0東  海 △� 64.9 △� 59.5 △� 55.2 △� 49.2 △� 44.8 △� 33.0 △� 34.4 △� 31.2 △� 47.1 △� 30.4 △� 25.4 △� 19.6近  畿 △� 57.4 △� 55.0 △� 50.8 △� 47.7 △� 35.1 △� 32.6 △� 27.2 △� 25.0 △� 35.5 △� 29.1 △� 26.1 △� 27.9中  国 △� 57.2 △� 55.4 △� 49.4 △� 44.6 △� 40.3 △� 38.0 △� 32.2 △� 31.7 △� 33.4 △� 29.2 △� 27.7 △� 26.1四  国 △� 47.8 △� 44.6 △� 49.0 △� 42.1 △� 44.6 △� 38.6 △� 32.2 △� 34.2 △� 39.3 △� 28.1 △� 29.6 △� 25.9九州北部 △� 45.5 △� 45.6 △� 47.8 △� 37.5 △� 31.8 △� 25.5 △� 25.7 △� 19.2 △� 27.9 △� 22.4 △� 16.4 △� 21.8南 九 州 △� 41.2 △� 38.3 △� 37.1 △� 37.4 △� 34.2 △� 30.5 △� 26.9 △� 25.0 △� 31.4 △� 26.9 △� 19.6 △� 24.2

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信用金庫概況

42

  2011年度 全国信用金庫概況

 2011年度末の信用金庫数は、年度中に合併等がなかったことから、2010年度末と同じ

271金庫となった。年度中に信用金庫の合併等がなかったのは、1989年度以来、23年ぶり

となる。店舗数は、年度中49店舗減少し、前年度の35店舗減を上回った。年度末の店舗数

は、7,535となり、13年連続で前年度を下回って推移している。常勤役職員数は、2011年

度中700人減少し、年度末に11万5,260人となった。常勤役職員数は5年ぶりの減少である。

会員数は、年度中41人増加し、931万8,366人と過去最高を更新している。出資金の年度末

残高は、4.6%増加し8,066億円となった。

 当期純利益は、3年連続で黒字を維持したものの、前年度から646億円減少の1,355億円

となった。減益要因では、法人税率変更に伴う繰延税金資産の取崩しによる法人税等調整

額の増加があげられる。コア業務純益は、前年度から415億円減少し4,337億円となった。

貸出金利息および預け金利息の減少等が要因としてあげられる。なお、貸出金利息は残高

の伸び悩みに加え利回りが低下したことから、前年度比634億円、4.2%減少の1兆4,121億

円となり、経費(1兆4,358億円)を下回った。これは統計開始以来、はじめてのことである。

 総資金利鞘は、前年度比0.03ポイント低下の0.23%となった。資金運用利回りが0.12ポ

イント低下する一方で、資金調達原価率の改善は0.08ポイントにとどまったことが利鞘の

縮小につながった。自己資本比率(国内基準)は、前年度比0.18ポイント上昇し12.85%

となった。自己資本比率は、2007年度の11.74%から4年連続の上昇となっている。

 預金残高(譲渡性預金を含まず。)は、年度中2.3%増加し、年度末122兆5,884億円となっ

た。前年度比で増加したのは、10年連続である。預金種類別では、要求払預金の伸び率が

前年度の3.2%増から5.3%増へと拡大した。要求払預金と定期性預金の金利差が縮小した

ことに加え、東日本大震災の影響から手元流動性を確保する動きが強まったことが要因と

みられる。一方、定期性預金は前年度の1.3%増から0.9%増へと増勢が鈍化している。預

金者別では、一般法人預金残高が前年度比7,777億円、4.2%増の18兆9,710億円となり、3

年連続で前期を上回った。預金残高の8割を占める個人預金残高は、前年度比2兆190億円、

2.0%増加し、99兆8,543億円に達した。

 貸出金残高は、年度中0.0%増加し、年度末63兆7,888億円となった。地方公共団体向け

に加え、一部で東日本大震災の復興需要が出始めたことから、貸出金残高は、3年ぶりに

前期を上回った。業種別では、企業向け貸出残高が前年度比1,422億円、0.3%減少し貸出

金残高全体の減少要因となった。ただし、企業向け貸出の減少率は前年度から1.2ポイン

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信用金庫概況

43

ト改善している。一方、地方公共団体向け貸出残高は前年度比1,824億円、4.4%増加し過

去最高を更新した。個人向け貸出残高は、前年度比61億円、0.0%減の18兆2,121億円となり、

8年連続で前年度割れした。年度末預貸率は、前年度末の53.2%から52.0%に低下し、年

度末ベースでは統計開始以来、過去最低の水準を更新している。

 余資運用資産残高は、年度中3兆3,795億円、5.4%増加し65兆8,798億円となった。3年

連続で増加を続けており、年度末ではじめて貸出金残高を上回った。余資運用資産残高の

4割を占める預け金は前年度の反動もあり、6,529億円、2.5%増にとどまった。また、残

高の56%を占める有価証券のなかで、伸び率が高かったのは、地方債の前年度比15.2%増、

社債の8.8%増、国債の7.3%増などである。国債については前年度の減少から増加に転じた。

 以下、本章では2011年度の信用金庫の計数等について概観する。

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信用金庫概況

44

1.金庫数、店舗数、会員数等

(信用金庫数は23年ぶりの異動なし)

 2011年度末の信用金庫数は、年度中の異動

なしの計271金庫であった(表1)。信用金庫

の異動は、1989年度以降、毎年続いており、

年度中に異動がなかったのは1988年度から23

年ぶりとなる。

店舗数が減少した地区では、中国(17店舗減)、

北陸(14店舗減)、南九州(8店舗減)が目立つ。

 信用金庫別の店舗数増減状況は、前期比増

加が12金庫と、前年度(20金庫)から減少し

た。また、前期比減少は28金庫となり、前年

度の32金庫を下回った。

 店舗数が増加した12金庫のうち、2店舗以

上の増加が3金庫となり、店舗数が減少した

信用金庫のうち、2店舗以上の減少が13金庫

であった。

(店外CD・ATM設置台数は減少)

 2011年度末の店外CD・ATMの設置台数

は、前期比72台、1.5%減少し、4,444台となっ

た。ピークの2001年度末と比べると、248台

の減少となる。

 地区別の設置台数は、前期比増が5地区、

年度中の増減なしが1地区、前期比減が5地

区となった。設置台数が増加した地区では、

四国(7台増)、南九州(4台増)などがあり、

一方減少した地区では、北陸(28台減)、東

北(26台減)、関東(19台減)などがある。

(店舗数は13年連続で減少)

 2011年度末の店舗数(本店、出張所を含む。)

は、前期比49店舗、0.6%減少の7,535店舗と

なった(表2)。一部で新規出店の動きが出

始めたものの、店舗数の減少は13年連続とな

り、ピーク(1998年度末、8,673店舗)から

の減少数は1,138店舗に達する。

 地区別店舗数の増減状況は、東北が前期比

2店舗増加したほか、東京、東海、九州北部

の3地区は年度中の増減がなかった(表3)。

(表1)2011年度中の信用金庫の異動

年�月�日 異動前金庫名 異動後金庫名

- 異動金庫なし

信用金庫の店舗数、常勤役職員数、会員数(表2)(単位:店、人、%、百万円)

(備考)出資金には優先出資金を含む。

項   目 2011年3月末 2012年3月末2010年度中 2011年度中

増減数 増減率 増減数 増減率

本 店 271 271 △� � � �1 △� � 0.3 0 0.0

支 店 7,052 7,005 △� � �37 △� � 0.5 △� � �47 △� � 0.6

出張所 261 259 3 1.1 △� � � �2 △� � 0.7

計 7,584 7,535 △� � �35 △� � 0.4 △� � �49 △� � 0.6

店外CD・ATM 4,516 4,444 △� �111 △� � 2.3 △� � �72 △� � 1.5

常勤役職員数

常勤役員 2,258 2,238 △� � �13 △� � 0.5 △� � �20 △� � 0.8

職  員 113,702 113,022 340 0.2 △� �680 △� � 0.5

(男 子) ( 75,867)( 74,678)( △� �773)( △� � 1.0)( △1,189)( △� � 1.5)

(女 子) ( 37,835)( 38,344)( 1,113)( 3.0)( 509)( 1.3)

計 115,960 115,260 327 0.2 △� �700 △� � 0.6

会 員 数 9,318,325 9,318,366 1,209 0.0 41 0.0

出 資 金 771,210 806,689 24,390 3.2 35,479 4.6

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信用金庫概況

45

(常勤役職員数は5年ぶりの減少)

 2011年度末の常勤役職員数は、前期比700

人、0.6%減少の11万5,260人となり、5年ぶ

りに減少した。役職員数がピークだった1994

年度末(16万293人)と比較すると、4万5,033

人の減少である。

 職員の内訳は、男子職員が前期比1,189人

減少の7万4,678人だったのに対し、女子職

員は509人増加の3万8,344人となった。女子

職員は6年連続で増加しており、預り資産の

セールスや管理職への登用など、活躍の場が

広がっている。 �

 地区別常勤役職員数の増減状況は、九州北

部(前期比15人増)と東海(37人増)の2地

区で前期比増加し、9地区で減少した(表4)。

減少した地区では、東北(172人減)、北陸(164

人減)、南九州(111人減)、関東(104人減)

の4地区が100人超の減少であった。

 信用金庫別の常勤役職員数増減状況は、前

期比増加が97金庫、前期比減少が153金庫と

なり、減少金庫数が増加数を上回っている。

 なお、常勤役職員数が前期比増加した97金

庫のうち、10人以上の増加は19金庫、減少し

た153金庫のうち、10人以上の減少は44金庫

であった。

(会員数は微増)

 2011年度末の会員数は、前期比41人増加の

931万8,366人となり、過去最高を更新した。

ただし、3年連続で伸び率は低下しており、

増加率は0.0%にとどまっている。

 地区別会員数の増減状況は、6地区で増加

し、5地区で減少した(表5)。

 会員数が増加した地区では、東海が1万

3,787人増となった。同地区の増加人数が全

11地区中最多となったのは3年連続である。

 信用金庫別会員数の増減状況は、前期比増

加が120金庫、前期比減少は149金庫と、減少

金庫数が増加金庫をやや上回った。

地 区2011年3月末 2012年3月末

増減率 増減率北�海�道 521 △� 0.9 518 △� 0.5東  北 492 △� 1.4 494 0.4東  京 942 △� 0.8 942 0.0関  東 1,400 △� 0.3 1,394 △� 0.4北  陸 347 △� 1.4 333 △� 4.0東  海 1,374 △� 0.0 1,374 0.0近  畿 1,216 0.4 1,215 △� 0.0中  国 518 0.1 501 △� 3.2四  国 212 0.0 210 △� 0.9九州北部 212 △� 0.9 212 0.0南�九�州 331 △� 2.3 323 △� 2.4合  計 7,584 △� 0.4 7,535 △� 0.6

地区別店舗増減状況(表3)(単位:店、%)

地 区2011年3月末 2012年3月末

増減率 増減率北�海�道 5,163 △� 0.8 5,113 △� 0.9東  北 5,798 △� 1.4 5,626 △� 2.9東  京 19,183 0.0 19,132 △� 0.2関  東 22,453 0.3 22,349 △� 0.4北  陸 4,115 △� 0.2 3,951 △� 3.9東  海 22,744 1.1 22,781 0.1近  畿 21,202 0.9 21,149 △� 0.2中  国 6,521 0.0 6,481 △� 0.6四  国 2,268 △� 0.1 2,255 △� 0.5九州北部 2,579 △� 0.1 2,594 0.5南�九�州 3,726 △� 2.1 3,615 △� 2.9合  計 115,960 0.2 115,260 △� 0.6

地区別常勤役職員増減状況(表4)(単位:人、%)

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信用金庫概況

46

(出資金は東北で増加)

 2011年度末の出資金は、前期比354億円増

加し、残高は8,066億円となった。 �

 地区別の出資金増減状況は、7地区で増加

し、4地区で減少した(表6)。東北は前期

比317億円、73.7%増となったが、これは東

日本大震災に伴う改正金融機能強化法に基づ

く被災4金庫への資本増強を含む。

 会員1人当り出資金額の増減状況は、前期

比3,807円、4.5%増の8万6,569円となった�

(表7)。

 地区別の会員1人当り出資金額は、資本増

強のあった東北が前期比73.6%増となったほ

か、中国が9.8%増、四国が4.6%増などと�

なった。

地 区2011年3月末 2012年3月末

増減率 増減率北�海�道 470,699 △� 0.0 469,918 △� 0.1東  北 628,669 0.1 628,983 0.0東  京 1,569,796 △� 0.6 1,556,168 △� 0.8関  東 1,821,236 0.0 1,821,963 0.0北  陸 315,532 △� 0.4 314,322 △� 0.3東  海 1,595,383 0.7 1,609,170 0.8近  畿 1,499,595 △� 0.0 1,498,907 △� 0.0中  国 568,797 △� 0.7 567,247 △� 0.2四  国 212,965 0.8 214,297 0.6九州北部 214,513 0.2 215,030 0.2南�九�州 395,009 0.2 396,222 0.3合  計 9,318,325 0.0 9,318,366 0.0

地区別会員増減状況(表5)(単位:人、%)

地 区2011年3月末 2012年3月末

増減率 増減率北�海�道 22,759 15.1 22,707 △� 0.2東  北 42,989 △� 0.0 74,693 73.7東  京 252,194 4.1 252,033 △� 0.0関  東 173,910 1.7 174,420 0.2北  陸 17,709 61.0 17,673 △� 0.2東  海 64,663 0.8 64,994 0.5近  畿 134,129 0.0 134,442 0.2中  国 21,693 0.8 23,759 9.5四  国 8,441 10.3 8,892 5.3九州北部 9,643 △� 0.0 9,619 △� 0.2南�九�州 22,034 0.3 22,421 1.7全  国 771,210 3.2 806,689 4.6

地区別出資金増減状況(表6)(単位:百万円、%)

(備考)出資金には優先出資金を含む。

地 区2011年3月末

2012年3月末

2010年度中 2011年度中増減額 増減率 増減額 増減率

北�海�道 48,353 48,322 6,381 15.2 △� � � �31 △� 0.0東  北 68,381 118,753 △� � �129 △� 0.1 50,372 73.6東  京 160,654 161,957 7,455 4.8 1,303 0.8関  東 95,490 95,732 1,517 1.6 242 0.2北  陸 56,126 56,228 21,417 61.7 102 0.1東  海 40,531 40,390 27 0.0 △� � �141 △� 0.3近  畿 89,443 89,693 86 0.0 250 0.2中  国 38,139 41,886 632 1.6 3,747 9.8四  国 39,638 41,495 3,384 9.3 1,857 4.6九州北部 44,956 44,736 △� � �131 △� 0.2 △� � �220 △� 0.4南�九�州 55,781 56,588 96 0.1 807 1.4全  国 82,762 86,569 2,607 3.2 3,807 4.5

会員1人当り出資金増減状況(表7)(単位:円、%)

(備考)出資金には優先出資金を含む。

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信用金庫概況

47

2.主要勘定の動き

(1)信用金庫主要勘定の動向

 2011年度末の全国信用金庫の主要勘定は、

預金残高(譲渡性預金を含まず。)が前期比

2.3%増の122兆5,884億円となり10年連続で

増加した。

 貸出金残高は、前期比0.0%増の63兆7,888

億円となり3年ぶりに増加した。

 余資運用資産は、前期比5.4%増の65兆

8,798億円となり、3年連続で増加した。(図1、

表8、9)

(預金残高の動向)

 2011年度末の預金残高は、2009年度(1.6%

増)、2010年度(2.0%増)から伸び率を高め、

年度を通じて2%台前半の堅調な推移を示した。

 科目別預金残高の動向は、要求払預金が前

期比5.3%増、定期性預金は0.9%増となった。

要求払預金は、東日本大震災の被災地域にお

いて、保険金の流入等があったことから、夏場

以降は伸び率を高め、5%前後の高い水準と

なっている。一方、定期性預金は要求払預金

と定期性預金との金利差が縮小していることな

どから、前期比1%前後の伸びにとどまった。

(%)10

5

0

△5

余資運用資産

預金

貸出金

3 9 3 9 3 9 3 9 3 9 3

2007(年度・月末)

2008 2009 2010 2011

(図1)   主要勘定の推移       

(前年同月比増減率)

年 月 末

預金計要求払預金 定期性預金 外貨預金等

増 減 率 増 減 率 構成比 増 減 率 構成比 増 減 率 構成比

2007�年�3�月 1,113,772 1.9 386,576 2.4 34.7 721,712 1.7 64.7 5,483 2.9 0.4

2008�年�3�月 1,137,275 2.1 382,240 △� 1.1 33.6 749,326 3.8 65.8 5,707 4.0 0.5

2009�年�3�月 1,154,531 1.5 385,019 0.7 33.3 764,590 2.0 66.2 4,921 △13.7 0.4

2010�年�3�月 1,173,806 1.6 388,510 0.9 33.0 780,139 2.0 66.4 5,157 4.8 0.4

2011�年�3�月 1,197,465 2.0 401,123 3.2 33.4 790,761 1.3 66.0 5,580 8.1 0.4

2012�年�3�月 1,225,884 2.3 422,706 5.3 34.4 798,587 0.9 65.1 4,590 △17.7 0.3

預 金 残 高 の 推 移(表8)(単位:億円、%)

(備考)外貨預金等には非居住者円預金を含む。

年 月 末

貸出金計企業向け 個人向け 地方公共団体向け

増 減 率 増 減 率 構成比 増 減 率 構成比 増 減 率 構成比

2007�年�3�月 634,953 1.3 416,940 2.2 65.6 194,717 △� 1.6 30.6 23,294 10.6 3.6

2008�年�3�月 635,438 0.0 416,469 △� 0.1 65.5 191,123 △� 1.8 30.0 27,845 19.5 4.3

2009�年�3�月 648,783 2.1 427,170 2.5 65.8 188,734 △� 1.2 29.0 32,878 18.0 5.0

2010�年�3�月 641,573 △� 1.1 420,924 △� 1.4 65.6 183,833 △� 2.5 28.6 36,815 11.9 5.7

2011�年�3�月 637,546 △� 0.6 414,550 △� 1.5 65.0 182,182 △� 0.8 28.5 40,814 10.8 6.4

2012�年�3�月 637,886 0.0 413,127 △� 0.3 64.7 182,121 △� 0.0 28.5 42,638 4.4 6.6

貸 出 金 残 高 の 推 移(表9)(単位:億円、%)

(備考)日本銀行「貸出先別貸出金」より作成

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信用金庫概況

48

(貸出金残高の動向)

 2011年度末の貸出金残高は、地方公共団体

向けが伸びたことに加え、一部で東日本大震

災の復興需要が出始めたことなどから、3年

ぶりに増加に転じた。

 業種別貸出金残高の動向は、地方公共団体

向け貸出が前期比増加した一方で、企業向け

貸出は3年連続、個人向け貸出は8年連続で

前期を下回った。

 預金が堅調だった一方で貸出金が伸び悩ん

だこともあり、2011年度末の預貸率(預金に

は譲渡性預金を含む。)は、前期比1.2ポイン

ト低下の52.0%となり、3年連続で前期を下

回った(図2)。

(余資運用資産残高の動向)

 2011年度末の余資運用資産残高は、前期比

3兆3,795億円、5.4%増加の65兆8,798億円と

なった(表10)。年度末で余資運用資産が貸

出金残高(63兆7,888億円)を上回ったのは

統計開始以来、はじめてのことである。

 余資運用資産残高のうち、預け金は前年度

の高い伸び(13.3%増)の反動もあり、前期

比2.5%増と小幅にとどまった。

 有価証券は前期比2兆6,368億円、7.6%増

加の37兆593億円と高い伸びを示した。内訳

をみると、地方債が前期比15.2%増、社債が

8.8%増、国債が7.3%増となり、残高全体の

伸びをけん引している。

 預証率は、30.2%と、前年度末(28.7%)

から1.5ポイント上昇した。預貸率の低下か

ら預証率は上昇傾向にあったが、30%を超え

たのは、統計開始以来、はじめてとなる。

(業態別主要勘定の動向)

 2011年度末の信用金庫、都市銀行、地方銀

行、第二地方銀行の預金残高、貸出金残高、

余資運用資産残高を比べると、全業態でそれ

(%)6055

50

45

40

35

30

25

3 9 3 9 3 9 3 9 3 9 3

28.5 30.2

56.952.0

2007 2008 2009 2010 2011

20

預貸率

預証率

(年度・月末)

(図2) 預貸率、預証率の推移

年 月 末

余資運用資産計

預け金 有価証券国債 地方債 社債

増減率 増減率 増減率 増減率 増減率 増減率

2007�年�3�月 543,515 3.5 193,753 △� 0.2 318,110 3.9 98,728 10.7 33,976 △� 2.0 116,636 1.2

2008�年�3�月 563,638 3.7 208,064 7.3 323,482 1.6 101,608 2.9 34,602 1.8 120,431 3.2

2009�年�3�月 562,869 △� 0.1 214,336 3.0 324,132 0.2 97,509 △� 4.0 37,995 9.8 129,396 7.4

2010�年�3�月 595,768 5.8 227,793 6.2 343,384 5.9 104,547 7.2 47,258 24.3 137,250 6.0

2011�年�3�月 625,003 4.9 258,109 13.3 344,224 0.2 96,241 △� 7.9 56,047 18.5 140,598 2.4

2012�年�3�月 658,798 5.4 264,639 2.5 370,593 7.6 103,325 7.3 64,594 15.2 153,025 8.8

余 資 運 用 資 産 残 高 の 推 移(表10)(単位:億円、%)

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信用金庫概況

49

ぞれ前期比増加した(表11)。

 過去5年間の平均増減率を比較すると、

預金残高は、地方銀行が2.6%増と最も高

く、これに都市銀行(2.0%増)、信用金

庫(1.9%増)が続いた。

 貸出金残高は、地方銀行が2.2%増、第

二地方銀行が1.2%増だったのに対し、信

用金庫は微増の0.0%増、都市銀行は0.6%

減と業態間に違いがみられた。

 余資運用資産残高は、信用金庫が3.9%

増と、都市銀行の6.9%増に次ぐ高い水準

であった。

(業態別預貸率の動向)

 業態別の預貸率を比較すると、信用金庫は

最も低い52.0%であった(図3)。前期比の

増減状況は、都市銀行が前年度と同水準の

61.2%だった一方で、信用金庫(1.2ポイン

ト低下)、地方銀行(1.3ポイント低下)、第

二地方銀行(1.6ポイント低下)の3業態は

預貸率が低下した。

 

 次節以降、2011年度の信用金庫の主要勘定

の動向を詳細にみていく。

(備考)1.銀行は、日本銀行「金融経済統計月報」より作成  2.増減率は前年同月比

    3.増減額は2007年3月末と2012年3月末の比較。平均増減率=5√2012年3月末残高/ 2007年3月末残高� �-1(%)

業態別預金、貸出金、余資運用資産の推移(表11)(単位:億円、%)

年 月 末

信 用 金 庫 都 市 銀 行

預  金 貸 出 金 余資運用資産 預  金 貸 出 金 余資運用資産

残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率

2007� 年� 3� 月 1,113,772 1.9 634,953 1.3 543,515 3.5 2,487,565 △� 0.7 1,860,370 △� 1.9 1,360,461 △� 7.9

2008� 年� 3� 月 1,137,275 2.1 635,433 0.0 563,638 3.7 2,525,751 1.5 1,854,662 △� 0.3 1,323,683 △� 2.7

2009� 年� 3� 月 1,154,531 1.5 648,786 2.1 562,869 △� 0.1 2,575,584 1.9 1,952,042 5.2 1,326,079 0.1

2010� 年� 3� 月 1,173,806 1.6 641,574 △� 1.1 595,768 5.8 2,633,256 2.2 1,846,180 △� 5.4 1,599,314 20.6

2011� 年� 3� 月 1,197,465 2.0 637,550 △� 0.6 625,003 4.9 2,742,676 4.1 1,794,237 △� 2.8 1,815,289 13.5

2012� 年� 3� 月 1,225,884 2.3 637,888 0.0 658,798 5.4 2,758,508 0.5 1,798,636 0.2 1,907,877 5.1

増減額・平均増減率 112,112 1.9 2,935 0.0 115,283 3.9 270,943 2.0 △� 61,734 △� 0.6 547,416 6.9

年 月 末

地 方 銀 行 第 二 地 銀

預  金 貸 出 金 余資運用資産 預  金 貸 出 金 余資運用資産

残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率

2007� 年� 3� 月 1,936,818 2.5 1,445,409 2.9 725,785 △� 0.8 546,219 0.9 419,377 1.6 170,148 △� 2.3

2008� 年� 3� 月 1,956,991 1.0 1,483,586 2.6 690,107 △� 4.9 555,619 1.7 429,309 2.3 168,828 △� 0.7

2009� 年� 3� 月 2,002,165 2.3 1,547,581 4.3 665,740 △� 3.5 560,995 0.9 435,832 1.5 161,842 △� 4.1

2010� 年� 3� 月 2,072,150 3.4 1,547,663 0.0 751,072 12.8 567,701 1.1 434,891 △� 0.2 170,459 5.3

2011� 年� 3� 月 2,124,424 2.5 1,574,727 1.7 790,578 5.2 576,041 1.4 438,766 0.8 178,838 4.9

2012� 年� 3� 月 2,207,560 3.9 1,616,955 2.6 863,253 9.1 596,704 3.5 446,643 1.7 196,342 9.7

増減額・平均増減率 270,742 2.6 171,546 2.2 137,468 3.5 50,485 1.7 27,266 1.2 26,194 2.9

(%)80

70

60

3 9 3 9 3 9 3 9 3 9 3

75.9

72.9

70.6

56.9

70.8

61.2

52.0

信用金庫

73.5

2007 2008 2009 2010 2011

50

(備考)1. 預貸率の分母は、預金と譲渡性預金の合計    2. 銀行は、日本銀行HPより作成

都市銀行地方銀行 第二地銀

(年度・月末)

(図3) 業態別預貸率の推移

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信用金庫概況

50

(2)預  金

① 預金残高の動き

(10年連続で前期を上回る)

 2011年度末の預金残高(譲渡性預金を除

く。)は、前期比2兆8,419億円、2.3%増の

122兆5,884億円となり、2002年度以降10年連

続で前期を上回った。

 個人預金の増勢が強まったことなどから、

2009年度(前期比1.6%増)、2010年度(2.0%

増)から伸び率を高めている。

 信用金庫別の預金残高増減状況は、前期比

増加が245金庫、前期比減少は26金庫となり、

増加金庫が9割に達した。

 預金種類別の増減状況をみると、要求払預

金は東日本大震災の被災地において保険金の

流入等があったことから、夏場以降は伸び率

を高め、5%前後の高い水準が続いた(図4)。

 一方、定期性預金は、要求払預金と定期性

預金との金利差が縮小したことなどから、年

度を通じて1%前後の伸びにとどまった。

② 預金種類別の動き

 2011年度末の預金種類別預金残高の構成比

は、要求払預金が34.4%、定期性預金が

65.1%、外貨預金等が0.3%であった。

(要求払預金の増勢が強まる)

 2011年度末の要求払預金残高は、前期比2

兆1,582億円、5.3%増加の42兆2,706億円と

なった(表12)。

 内訳は、預金全体の30.5%を占める普通預

金が前期比5.9%増の37兆4,375億円となり、

増加寄与率も73.5%に達した。また、残高の

2.2%を占める当座預金は前期比8.2%増の2

兆7,935億円となり、前年度から7.3ポイント

伸び率を高めた。

 

(定期預金は6年連続の前期比増加)

 2011年度末の定期性預金残高は、前期比

7,826億円、0.9%増加の79兆8,587億円となった。

 内訳では、預金全体の60.9%を占める定期

預金が前期比1.9%増の74兆7,779億円となり

6年連続で前期を上回った。増加寄与率でも

49.9%と、普通預金とともに預金残高の積上

げに貢献している。

 その一方で、定期積金残高は、前期比11.1%

減の5兆808億円となり、14年連続で前期を

下回った。

 信用金庫別の定期積金残高増減状況は、前

期比増加が62金庫、前期比減少が209金庫と

なり、前年度(145金庫が増加、126金庫が減

少)から減少金庫数が増加している。

(図4)   預金残高の推移       

(前年同月比増減率)

-2

-1

01

23

4

56(%)

3 9 3 9 3 9 3 9 3 9 3

要求払預金

預金計

定期性預金

2007 2008 2009 2010 2011(年度・月末)

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信用金庫概況

51

③ 預金者別の動き

 2011年末の預金者別預金残高は、一般法人

預金が前期比4.2%増の18兆9,710億円、個人

預金が2.0%増の99兆8,543億円、公金預金が

3.4%増の2兆6,732億円、金融機関預金が

3.8%減の1兆892億円となった(表13)。

 構成比をみると、それぞれ15.4%、81.4%、

2.1%、0.8%となる。

(一般法人預金は要求払預金中心に高い伸び)

 2011年度末の一般法人預金残高は、前期比

7,776億円、4.2%の増加となり、3年連続で

前期を上回った。増減率は、前年度(1.3%増)

から2.9ポイントの上昇である。ただし、月

末休日要因も関係するとみられる。

 預金種類別の内訳は、東日本大震災に伴う

保険金の流入等から、要求払預金が前期比

6,618億円、6.8%増と高い伸びを示したほか、

定期性預金も前期比1.3%増加している。

(個人預金は増勢が強まる)

 2011年度末の個人預金残高は、前期比2兆

189億円、2.0%増の99兆8,543億円となり、

2012年度末の100兆円の大台達成もみえてきた。

 伸び率は、2009年度(1.6%増)、2010年度

(1.8%増)から高まっており、預金全体の増

加をけん引している。

 預金種類別の内訳は、要求払預金が前期比

1兆5,085億円、5.1%増と、前年度から伸び

率を高め、高水準を持続した。これに対し、

定期性預金は、前期比5,097億円、0.7%増と

前年度(1.2%増)より伸び率を縮小した。

これは、東日本大震災に伴い保険金等が流入

する一方で、当面の流動性を確保しようとす

る動きが強まったことなどが理由と考えられる。

(公金預金は4年連続増も伸び率は低下)

 2011年度末の公金預金残高は、前期比890

億円、3.4%増の2兆6,732億円となり、2008

年度から4年連続で前期を上回った。ただし、

伸び率は、前年度の11.2%から7.8ポイント

(備考)外貨預金等には非居住者円預金を含む。

預金種類別預金残高増減状況(表12)(単位:億円、%)

科   目2011年3月末 2012年3月末 2010年度中 2011年度中

残 高 構成比 残 高 構成比 増減額 増減率 寄与率 増減額 増減率 寄与率

要 求 払 預 金 401,123 33.4 422,706 34.4 12,613 3.2 53.3 21,582 5.3 75.9

当 座 預 金 25,810 2.1 27,935 2.2 254 0.9 1.0 2,124 8.2 7.4

普 通 預 金 353,461 29.5 374,375 30.5 12,058 3.5 50.9 20,913 5.9 73.5

貯 蓄 預 金 10,947 0.9 10,782 0.8 △� � � � �9 △� 0.0 △� 0.0 △� � �165 △� 1.5 △� 0.5

通 知 預 金 2,752 0.2 3,775 0.3 375 15.7 1.5 1,022 37.1 3.5

別 段 預 金 7,811 0.6 5,504 0.4 △� � � �54 △� 0.6 △� 0.2 △� 2,307 △29.5 △� 8.1

納税準備預金 340 0.0 334 0.0 △� � � �10 △� 3.0 △� 0.0 △� � � � �5 △� 1.6 △� 0.0

定 期 性 預 金 790,761 66.0 798,587 65.1 10,622 1.3 44.8 7,826 0.9 27.5

定 期 預 金 733,578 61.2 747,779 60.9 10,668 1.4 45.0 14,201 1.9 49.9

定 期 積 金 57,183 4.7 50,808 4.1 △� � � �45 △� 0.0 △� 0.1 △� 6,374 △11.1 △22.4

外 貨 預 金 等 5,580 0.4 4,590 0.3 422 8.1 1.7 △� � �989 △17.7 △� 3.4

合 計 1,197,465 100.0 1,225,884 100.0 23,658 2.0 100.0 28,419 2.3 100.0

譲 渡 性 預 金 525 - 498 - 54 11.6 - △� � � �26 △� 5.0 -

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信用金庫概況

52

低下し、鈍化傾向がみられる。

 預金種類別の内訳は、要求払預金が前期比

7.8%増、定期性預金は7.4%増と、ともに7%

台の増加となったが、外貨預金等は94%の減

少であった。

(金融機関預金は3年ぶりの減少)

 2011年度末の金融機関預金は、前期比436

億円、3.8%減少の1兆892億円にとどまった。

残高は3年ぶりに前期比減少を示している。

 預金種類別の内訳は、要求払預金が前期比

31.8%減と大幅に減少した。一方、定期性預

金は前期比9.1%増と、前年度(10.9%増)

並みの水準を維持した。外貨預金等は、前期

比0.7%増の3,269億円となり、前年度の0.5%

減から増加に転じた。

④ 金額階層別の動き

 2011年度末の預金1口当り金額階層別預金

残高は、「300万円未満」の階層が前期比減少

し、他の5階層で増加した(表14)。金額階

層別の構成比をみると、「300万円未満」が

41.2%と4割を超え、「300万円以上1,000万

円未満」の30.9%、「1,000万円以上1億円未

満」の20.5%がこれに続く。

(300万円未満の階層が前期比減少に転じる)

 2011年度末の預金1口当り金額階層別預金

残高は、「300万円未満」の階層が前期比668

億円、0.1%減少の50兆5,270億円となった。

 増加した階層では、「3億円以上10億円未

満」の前期比8.9%増、「1億円以上3億円未

満」の7.3%増などが高い伸びであった。

(備考)1.外貨預金等には非居住者円預金を含む。

    2.日本銀行「預金者別預金」より作成

預金者別預金残高増減状況(表13)(単位:億円、%)

預 金 者 2011年3月末 2012年3月末 2010年度中 2011年度中

科     目 残  高 構成比 残  高 構成比 増減額 増減率 寄与率 増減額 増減率 寄与率

一般法人

要 求 払 96,854 8.0� 103,472 8.4� 1,876 1.9 7.9 6,618 6.8 23.2

定 期 性 84,723 7.0� 85,908 7.0� 465 0.5 1.9 1,184 1.3 4.1

外貨預金等 349 0.0� 322 0.0� 81 30.5 0.3 △� � � �26 △� � 7.6 △� � 0.0

計 181,933 15.1� 189,710 15.4� 2,424 1.3 10.2 7,776 4.2 27.3

個  人

要 求 払 291,021 24.3� 306,107 24.9� 9,736 3.4 41.1 15,085 5.1 53.0

定 期 性 686,397 57.3� 691,494 56.4� 8,330 1.2 35.2 5,097 0.7 17.9

外貨預金等 927 0.0� 933 0.0� 79 9.4 0.3 6 0.7 0.0

計 978,354 81.7� 998,543 81.4� 18,146 1.8 76.7 20,189 2.0 71.0

公  金

要 求 払 10,311 0.8� 11,120 0.9� 1,013 10.8 4.2 809 7.8 2.8

定 期 性 14,471 1.2� 15,546 1.2� 1,317 10.0 5.5 1,074 7.4 3.7

外貨預金等 1,055 0.0� 62 0.0� 277 35.6 1.1 △� � �993 △� 94.0 △� � 3.4

計 25,841 2.1� 26,732 2.1� 2,607 11.2 11.0 890 3.4 3.1

金融機関

要 求 払 2,917 0.2� 1,988 0.1� △� � � �13 △� � 0.4 △� � 0.0 △� � �929 △� 31.8 △� � 3.2

定 期 性 5,162 0.4� 5,632 0.4� 508 10.9 2.1 469 9.1 1.6

外貨預金等 3,246 0.2� 3,269 0.2� △� � � �16 △� � 0.5 △� � 0.0 23 0.7 0.0

計 11,329 0.9� 10,892 0.8� 478 4.4 2.0 △� � �436 △� � 3.8 △� � 1.5

合  計

要 求 払 401,116 33.4� 422,700 34.4� 12,613 3.2 53.3 21,583 5.3 75.9

定 期 性 790,758 66.0� 798,585 65.1� 10,621 1.3 44.8 7,826 0.9 27.5

外貨預金等 5,579 0.4� 4,589 0.3� 422 8.1 1.7 △� � �990 △� 17.7 △� � 3.4

計 1,197,462 100.0� 1,225,883 100.0� 23,657 2.0 100.0 28,420 2.3 100.0

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信用金庫概況

53

 金額階層別の増減状況は、2009年度、2010

年度と2年連続で全階層が前期比増加してお

り、前期を下回る階層が出たのは3年ぶりと

なる。 

(一般法人預金は300万円未満の階層で減少)

 2011年度末の一般法人預金は、「300万円未

満」の階層が前期比0.3%の減少となったも

のの、「1億円以上3億円未満」が9.0%増、「3

億円以上10億円未満」が8.4%増となるなど

他の5階層で前期を上回った。また、伸び率

もそれぞれ前年度を上回っている。

(個人預金は300万円以上の各階層で増加)

 2011年度末の個人預金は、「300万円未満」

の階層が前期比0.0%の減少となったものの、

他の階層は前期を上回った。なかでも、「300

万円以上1,000万円未満」が前期比4.4%増と

なり、増加寄与率で51.7%と5割を占めた。

 また、「1,000万円以上1億円未満」の増加

寄与率が18.8%となり、これらの2階層で7

割に達した。

(公金預金は階層の大小で増減が分かれる)

 2011年度末の公金預金は、3階層で前期比

(備考)日本銀行「預金者別預金」より作成

預金者別1口当り金額階層別預金残高増減状況(表14)(単位:億円、%)

預金者別1口当り金額階層

2011年3月末 2012年3月末 2010年度中 2011年度中

残 高 構成比 残 高 構成比 増減額 増減率 寄与率 増減額 増減率 寄与率

一��

般��

法��

300 万円未満 26,012 2.1 25,919 2.1 △� � �582 △� � 2.1 △� � 2.4 △� � � �93 △� � 0.3 △� � 0.3

1,000 万円未満 33,583 2.8 34,222 2.7 △� � �403 △� � 1.1 △� � 1.7 639 1.9 2.2

1億円未満 77,794 6.4 81,632 6.6 1,370 1.7 5.7 3,838 4.9 13.5

3億円未満 23,625 1.9 25,752 2.1 1,195 5.3 5.0 2,127 9.0 7.4

10 億円未満 12,543 1.0 13,607 1.1 936 8.0 3.9 1,063 8.4 3.7

10 億円以上 8,367 0.6 8,568 0.6 △� � � �91 △� � 1.0 △� � 0.3 201 2.4 0.7

計 181,933 15.1 189,710 15.4 2,424 1.3 10.2 7,776 4.2 27.3

個    人

300 万円未満 479,527 40.0 479,073 39.0 2,611 0.5 11.0 △� � �454 △� � 0.0 △� � 1.5

1,000 万円未満 329,577 27.5 344,287 28.0 12,047 3.7 50.9 14,710 4.4 51.7

1億円未満 161,474 13.4 166,826 13.6 3,264 2.0 13.7 5,352 3.3 18.8

3億円未満 5,701 0.4 6,076 0.4 225 4.1 0.9 375 6.5 1.3

10 億円未満 1,571 0.1 1,756 0.1 130 9.0 0.5 184 11.7 0.6

10 億円以上 497 0.0 517 0.0 △� � �133 △� 21.1 △� � 0.5 20 4.0 0.0

計 978,354 81.7 998,543 81.4 18,146 1.8 76.7 20,189 2.0 71.0

公    金

300 万円未満 320 0.0 232 0.0 2 0.6 0.0 △� � � �88 △� 27.6 △� � 0.3

1,000 万円未満 438 0.0 336 0.0 △� � � �12 △� 2.8 △� � 0.0 △� � �102 △� 23.2 △� � 0.3

1億円未満 3,399 0.2 2,680 0.2 63 1.8 0.2 △� � �718 △� 21.1 △� � 2.5

3億円未満 4,540 0.3 4,554 0.3 469 11.5 1.9 14 0.3 0.0

10 億円未満 5,917 0.4 6,450 0.5 617 11.6 2.6 533 9.0 1.8

10 億円以上 11,220 0.9 12,472 1.0 1,468 15.0 6.2 1,251 11.1 4.4

計 25,841 2.1 26,732 2.1 2,607 11.2 11.0 890 3.4 3.1

金��

融��

機��

300 万円未満 77 0.0 45 0.0 △� � � � �4 △� � 5.6 △� � 0.0 △� � � �32 △� 41.6 △� � 0.1

1,000 万円未満 121 0.0 85 0.0 △� � � �12 △� � 9.4 △� � 0.0 △� � � �35 △� 29.2 △� � 0.1

1億円未満 839 0.0 556 0.0 △� � � �38 △� � 4.3 △� � 0.1 △� � �282 △� 33.6 △� � 0.9

3億円未満 543 0.0 541 0.0 △� � � �81 △� 13.0 △� � 0.3 △� � � � �2 △� � 0.4 △� � 0.0

10 億円未満 658 0.0 722 0.0 △� � � �55 △� � 7.8 △� � 0.2 64 9.8 0.2

10 億円以上 9,086 0.7 8,938 0.7 672 7.9 2.8 △� � �148 △� � 1.6 △� � 0.5

計 11,329 0.9 10,892 0.8 478 4.4 2.0 △� � �436 △� � 3.8 △� � 1.5

合    計

300 万円未満 505,938 42.2 505,270 41.2 2,027 0.4 8.5 △� � �668 △� � 0.1 △� � 2.3

1,000 万円未満 363,720 30.3 378,932 30.9 11,618 3.2 49.1 15,212 4.1 53.5

1億円未満 243,507 20.3 251,697 20.5 4,659 1.9 19.6 8,189 3.3 28.8

3億円未満 34,410 2.8 36,925 3.0 1,807 5.5 7.6 2,515 7.3 8.8

10 億円未満 20,690 1.7 22,536 1.8 1,628 8.5 6.8 1,845 8.9 6.4

10 億円以上 29,172 2.4 30,497 2.4 1,915 7.0 8.0 1,325 4.5 4.6

計 1,197,462 100.0 1,225,883 100.0 23,657 2.0 100.0 28,420 2.3 100.0

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信用金庫概況

54

増加し、3階層で前期比減少した。階層別の

増減状況は、「300万円未満」の前期比27.6%

から、「10億円以上」の11.1%増まで、階層

が大きくなるほど前期比増減率も上昇してお

り、公金預金の大口化が進展したとみられる。

(金融機関預金は減少に転じる)

 2011年度末の金融機関預金は、「3億円以

上10億円未満」の階層で、前期比9.8%増と

高い伸びを示したが、他の階層は前期を下

回った。なかでも、「300万円未満」の階層が

前期比41.6%減、「1,000万円以上1億円未満」

が33.6%減、「300万円以上1,000万円未満」

が29.2%減と大幅に減少している。

⑤ 預金口数の動き

(預金口数は15年連続で減少)

 2011年度末の預金口数は、前期比2,042千

口、1.3%減少の146,603千口となった(表

15)。多くの信用金庫において新規口座の伸

び悩みに加え、取引先の減少が進んでいる。

そのため、預金口数は、1996年度末(177,848

千口)をピークに年間1,000千口超の減少を

続け、15年連続で前期を下回っている。

 なお、預金者別の構成比は、一般法人預金

が4.7%、個人預金が95.1%となり、これら

の預金者で99%に達する。増減状況をみると、

一般法人預金が94千口、1.3%の減少、個人

預金が1,923千口、1.3%減少した。

(個人預金口数は減少率・幅とも拡大)

 2011年度末の個人預金口数を預金種類別に

みると、要求払預金が前期比862千口、1.2%

減少の68,906千口、定期性預金が1,052千口、

1.4%減少の70,452千口となった。

 要求払預金の内訳では、普通預金が前期比

663千口、0.9%の減少、貯蓄預金が148千口、

7.2%の減少、当座預金が17千口、4.9%の減

少などとなった。預金口数全体の47.7%を占

(備考)外貨預金等には非居住者円預金を含む。

預 金 口 数 増 減 状 況(表15)(単位:千口、%)

預 金 者 2011年3月末 2012年3月末 2010年度中 2011年度中

口��数 構成比 口��数 構成比 増減数 増減率 寄与率 増減数 増減率 寄与率

一 般 法 人 預 金 7,076 4.7 6,981 4.7 △� � �138 △� 1.9 △� � 7.3 △� � � �94 △� � 1.3 △� � 4.6

個 人 預 金 141,363 95.1 139,439 95.1 △� 1,742 △� 1.2 △� 92.6 △� 1,923 △� � 1.3 △� 94.1

公 金 預 金 165 0.1 147 0.1 1 0.6 0.0 △� � � �18 △� 11.1 △� � 0.9

金 融 機 関 預 金 40 0.0 34 0.0 0 △� 2.3 △� � 0.0 △� � � � �5 △� 13.4 △� � 0.2

合    計 148,645 100.0 146,603 100.0 △� 1,880 △� 1.2 △100.0 △� 2,042 △� � 1.3 △100.0

当 座 預 金 354 0.2 336 0.2 △� � � �24 △� 6.3 △� � 1.3 △� � � �17 △� � 4.9 △� � 0.9

普 通 預 金 67,226 47.5 66,563 47.7 △� � �626 △� 0.9 △� 35.9 △� � �663 △� � 0.9 △� 34.4

貯 蓄 預 金 2,037 1.4 1,889 1.3 △� � �160 △� 7.2 △� � 9.2 △� � �148 △� � 7.2 △� � 7.6

通 知 預 金 3 0.0 3 0.0 0 3.2 0.0 0 13.5 0.0

別段預金・納税準備預金 147 0.1 114 0.0 △� � � � �6 △� 3.9 △� � 0.3 △� � � �33 △� 22.7 △� � 1.7

要 求 払 預 金 計 69,769 49.3 68,906 49.4 △� � �816 △� 1.1 △� 46.8 △� � �862 △� � 1.2 △� 44.8

定期預金・据置貯金 61,781 43.7 61,114 43.8 △� � �619 △� 0.9 △� 35.5 △� � �666 △� � 1.0 △� 34.6

定 期 積 金 9,723 6.8 9,337 6.6 △� � �325 △� 3.2 △� 18.7 △� � �385 △� � 3.9 △� 20.0

定 期 性 預 金 計 71,505 50.5 70,452 50.5 △� � �945 △� 1.3 △� 54.2 △� 1,052 △� � 1.4 △� 54.6

外 貨 預 金 等 89 0.0 80 0.0 20 29.2 1.1 △� � � � �9 △� 10.2 △� � 0.4

合 計 141,363 100.0 139,439 100.0 △� 1,742 △� 1.2 △100.0 △� 1,923 △� � 1.3 △100.0

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信用金庫概況

55

める普通預金口数は2002年度末をピークに9

年連続で前期を下回っており、増加寄与率も

マイナス34.4%であった。

 定期性預金の口数をみると、定期預金・据

置貯金が前期比666千口、1.0%減、定期積金

は385千口、3.9%減となり、わずかながらと

もに減少率が拡大した。定期預金・据置貯金

の口数が減少を続ける一方で、定期預金残高

が増加していることを勘案すると、1口当り

の預金額が増加したと考えられる。

⑥ 預金規模別の動き

(全ての規模階層で増加)

 2011年度末の預金規模別預金残高は、全10

階層で前期を上回った(表16)。

 階層別では、「1,500億円以上2,000億円未

満」が前期比3.5%増、「700億円未満」が3.3%

増と高い伸びを示したほか、他の8階層も

2%台の伸びとなった。また、全階層が前年

度から伸び率を高めている。

 預金規模別預金残高の増減状況を種類別に

みると、要求払預金は「1,500億円以上2,000

億円未満」の階層で前期比11.0%増、「1,000

億円以上1,500億円未満」で7.1%増となるな

ど、全10階層で前期比増加した。

 定期性預金は、「1,500億円以上2,000億円

未満」の階層が前期比0.1%減となったもの

の、他の9階層で前期比増加した。増加した

階層のうち「1兆円以上1兆5,000億円未満」

が前期比2.1%増、「700億円以上1,000億円未

満」が1.6%増となるなど、4階層が1%を

超える伸びを示した。

⑦ 地区別の動き

(6年連続で全11地区が増加)

 2011年度末の地区別預金残高は、全11地区

で前期比増加した(表17)。全11地区が前年

度比増となるのは6年連続である。

 伸び率の高かった地区では、東北の前期比

7.5%増、四国の3.0%増、関東の2.5%などが

(備考)増減率の算出には、預金規模の変更、合併等を調整している。

預金規模別預金増減状況(表16)(単位:金庫、%)

預 �金 �規 �模

2010年度中 2011年度中

金 庫 数 預 金 計増 減 率

金 庫 数 増 減 率

増  減 要 求 払預  金

定 期 性預  金 預 金 計

1�兆�5,000�億�円�以�上 14 1.8 16 2 5.8 0.6 2.1

1�兆�円�~�1�兆�5,000�億円 11 2.4 10 △� 1 3.4 2.1 2.5

7,000�億�円�~�1�兆�円 19 2.3 20 1 3.9 1.5 2.4

5,000�億�円�~�7,000�億�円 28 1.7 28 0 4.9 0.7 2.1

3,000�億�円�~�5,000�億�円 52 2.3 50 △� 2 5.5 1.0 2.5

2,000�億�円�~�3,000�億�円 34 1.7 39 5 5.5 0.8 2.3

1,500�億�円�~�2,000�億�円 28 1.0 26 △� 2 11.0 △� 0.1 3.5

1,000�億�円�~�1,500�億�円 44 1.6 43 △� 1 7.1 0.3 2.4

700�億�円�~�1,000�億�円 29 1.9 28 △� 1 3.1 1.6 2.0

700 �億 �円 �未 �満 12 2.1 11 △� 1 10.0 0.2 3.3

合 計 271 2.0 271 0 5.3 0.9 2.3

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信用金庫概況

56

ある。一方、増加率の最も低かった地区は北

陸の前期比0.3%増であった。

 また、地区別の預金残高増減状況を種類別

にみると、要求払預金は全11地区で、定期性

預金は9地区でそれぞれ前期を上回った。

(要求払預金は全地区で増加)�

 2011年度末の要求払預金は、東北が前期比

20.7%増の1兆8,228億円となったほか、四

国(6.2%増)、関東(5.7%増)などの伸び

が高かった。

 内訳をみると、当座預金、普通預金とも全

11地区で前期比増加している。当座預金は東

北の前期比38.7%増に加え、北陸、南九州、

北海道、関東の5地区が前期比2桁増となっ

た。また、普通預金は、東北の前期比21.7%

増が最も高く、四国の7.2%増、関東の6.2%

増、北海道の6.1%増が続いた。

(定期性預金は9地区で増加)

 2011年度末の定期性預金は、四国の前期比

2.2%増が最も高く、東海(1.7%増)、近畿

(1.3%増)などが前期比増加した。預金残高

が急増した東北は手元流動性を確保する観点

から、定期性預金は前期比0.2%の伸び率に

とどまったとみられる。

 定期性預金の内訳は、定期預金は四国の前

期比3.4%増、東海の3.0%増など全11地区で

(備考)外貨預金等には、非居住者円預金を含む。

地 区 別 預 金 増 減 状 況(表17)(単位:億円、%)

地  区預 金 合 計

要 求 払 預 金当 座 預 金 普 通 預 金 貯 蓄 預 金

残 高 増加率 残 高 増加率 残 高 増加率 残 高 増加率 残 高 増加率

北 海 道 65,059 2.2 24,335 5.6 1,706 12.2 21,681 6.1 397 △� � 1.7

東  北 45,660 7.5 18,228 20.7 532 38.7 17,189 21.7 213 3.6

東  京 223,533 1.9 73,941 4.1 4,984 4.4 65,756 5.2 1,827 △� � 5.4

関  東 231,594 2.5 88,704 5.7 3,966 10.1 81,204 6.2 1,698 △� � 2.2

北  陸 36,003 0.3 9,717 4.7 729 14.6 8,697 5.3 112 △� � 4.9

東  海 248,839 2.4 87,954 3.7 7,288 7.3 76,781 4.9 2,200 △� � 5.6

近  畿 247,833 2.2 76,938 5.6 6,906 7.4 63,852 4.5 3,321 5.1

中  国 55,002 1.0 20,841 3.1 1,046 8.2 18,655 3.7 731 △� � 3.7

四  国 24,656 3.0 5,160 6.2 198 9.1 4,776 7.2 58 △� � 1.9

九州北部 20,595 1.9 7,671 4.1 350 5.7 7,092 5.4 106 △� � 8.1

南 九 州 25,619 1.7 8,722 3.7 217 13.8 8,222 4.7 111 △� � 5.8

全  国 1,225,884 2.3 422,706 5.3 27,935 8.2 374,375 5.9 10,782 △� � 1.5

地  区残 高 構 成 比

定 期 性 預 金 外 貨 預 金 等定 期 預 金 定 期 積 金

残 高 増加率 残 高 増加率 残 高 増加率 残 高 増加率 2010年度 2011年度

北 海 道 40,724 0.3 38,590 1.4 2,133 △� 15.7 0 △100.0 5.3 5.3

東  北 27,431 0.2 25,402 1.1 2,029 △� � 9.8 0 - 3.5 3.7

東  京 149,154 0.8 137,268 1.5 11,886 △� � 6.3 437 △� � 2.3 18.3 18.2

関  東 142,716 0.7 134,336 1.6 8,379 △� 12.0 174 △� � 1.0 18.8 18.8

北  陸 26,280 △� � 1.2 24,199 0.1 2,080 △� 14.9 5 △� 39.2 2.9 2.9

東  海 160,433 1.7 148,549 3.0 11,883 △� 11.5 450 △� � 1.2 20.2 20.2

近  畿 167,493 1.3 159,922 2.2 7,570 △� 14.5 3,401 △� 22.1 20.2 20.2

中  国 34,058 △� � 0.2 32,109 0.3 1,948 △� � 8.7 103 △� � 4.8 4.5 4.4

四  国 19,495 2.2 18,646 3.4 848 △� 18.8 0 △� � 5.2 1.9 2.0

九州北部 12,912 0.7 12,103 2.2 809 △� 17.8 11 8.4 1.6 1.6

南 九 州 16,892 0.7 15,699 0.9 1,192 △� � 1.9 5 16.9 2.1 2.0

全  国 798,587 0.9 747,779 1.9 50,808 △� 11.1 4,590 △� 17.7 100.0 100.0

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信用金庫概況

57

増加した反面、定期積金は四国の18.8%減、

九州北部の17.8%減など全11地区で減少した。

 外貨預金等が前期比増加したのは、南九州

(16.9%増)と九州北部(8.4%増)の2地区

にとどまった。

(預金者別では北陸の個人預金が減少)

 2011年度末の地区別預金残高を預金者別に

みると、一般法人預金が東北で前期比19.7%

増と突出したほか、関東(6.5%増)、九州北

部(6.1%増)など全11地区で前期を上回っ

た(表18)。 

 個人預金は、東北(5.4%増)、四国(2.8%

増)、東海(2.4%増)、近畿(2.3%増)など

の10地区で前期比増加し、北陸(0.0%減)

で減少した。

 公金預金・政府関係預り金は、東北(22.8%

増)、関東(8.0%増)、北海道(7.5%増)な

どの9地区で増加し、東京(4.1%減)、近畿

(1.5%減)の2地区で減少した。

 また、金融機関預金は、中国(18.7%増)、

東京(2.9%増)の2地区で前期比増加したが、

他の9地区は減少している。前期比減少した

地区のうち東海(25.2%減)、東北(23.4%減)

といった7地区では2桁減となるなど、地区

によって増減率に違いがみられる。

(預金口数は10地区で減少)

 2011年度末の地区別預金口数は、東海が

30,404千口(構成比で20.7%)となり、唯一

30,000千口を超えている。

 地区別の増減状況は、四国が前期比1千口、

0.0%の増加となった一方で、九州北部(2.8%

減)、北陸(2.2%減)、中国(2.0%減)など

10地区は前期を下回った。

 減少した地区では、九州北部が前年度から

1.2ポイント悪化の前期比2.8%減になるなど

6地区で減少率が前年度より拡大したほか、

関東(440千口減)、東京(417千口減)の2

地区は減少した口数が400千口を超えた。

地区別預金者別預金残高増減状況(表18)(単位:億円、%)

預�金�者�種�類北海道 東 北 東 京 関 東 北 陸 東 海

増減率 増減率 増減率 増減率 増減率 増減率

一 般 法 人 預 金 10,735 3.7 6,922 19.7 34,692 2.6 32,519 6.5 5,116 2.4 41,352 2.9

個 人 預 金 50,386 1.7 37,248 5.4 181,957 1.7 194,375 1.8 30,004 △� � 0.0 200,613 2.4

公金預金・政府関係預り金 3,701 7.5 1,223 22.8 1,892 △� 4.1 4,245 8.0 831 2.4 6,500 1.5

金 融 機 関 預 金 235 △� 21.3 264 △� 23.4 4,989 2.9 453 △� 16.9 51 △� 11.7 371 △� 25.2

合 計 65,059 2.2 45,660 7.5 223,533 1.9 231,594 2.5 36,003 0.3 248,839 2.4

預�金�者�種�類近 畿 中 国 四 国 九州北部 南九州 合 計

増減率 増減率 増減率 増減率 増減率 増減率

一 般 法 人 預 金 40,095 3.2 8,225 2.9 2,149 4.8 3,161 6.1 4,533 5.3 189,710 4.2

個 人 預 金 198,194 2.3 45,528 0.6 22,090 2.8 17,014 1.2 19,905 0.8 998,543 2.0

公金預金・政府関係預り金 5,265 △� 1.5 1,159 2.4 389 3.1 398 0.7 1,074 7.5 26,732 3.4

金 融 機 関 預 金 4,277 △� 4.1 88 18.7 26 △� 8.5 20 △� 13.3 105 △� 21.4 10,892 △� 3.8

合 計 247,833 2.2 55,002 1.0 24,656 3.0 20,595 1.9 25,619 1.7 1,225,883 2.3

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信用金庫概況

58

⑧ 業態別の動き

(地方銀行が預金で高い伸びを示す)

 2011年度末の業態別の預金残高増減状況

は、4業態とも前期比増加した(表19)。地

方銀行が前期比3.9%増と伸び率を高め、こ

れに第二地方銀行の3.5%増、信用金庫の

2.3%増、都市銀行の0.5%増が続く。

(4業態全ての要求払預金が前期を上回る)

 2011年度末の要求払預金残高は、4業態全

てで前期を上回った。第二地方銀行が前期比

7.6%増、地方銀行が7.1%増となり、これに

信用金庫の5.3%が続いたが、都市銀行は前

年度の増加率(7.1%増)を下回る0.5%増に

とどまった。

 内訳は、当座預金、普通預金ともに信用金

庫、地方銀行、第二地方銀行の3業態で2010

年度の伸びを上回ったが、都市銀行は伸び率

を縮小している。

(定期性預金は信用金庫が最も高い伸び)

 2011年度末の定期性預金残高は、信用金庫

(0.9%増)が最も高い伸びとなり、これに地

方銀行(0.6%増)、第二地方銀行(0.4%増)

が続いた。一方、都市銀行は、前期比0.3%

減と2年連続で前期を下回った。

(備考)1.外貨預金等に非居住者円預金を含めている。    2.日本銀行「預金者別預金」より作成

業態別預金種類別預金残高増減状況(表19)(単位:億円、%)

業   態 2011�年�3�月�末 2012�年�3�月�末 2010�年�度�中 2011�年�度�中

科  目 残  高 構成比 残  高 構成比 増 減 額 増減率 寄与率 増 減 額 増減率 寄与率

要 求 払 預 金 ( 401,123) ( 33.4)( 422,706) ( 34.4)( 12,613)( 3.2)( 53.3)( 21,582)( 5.3)( 75.9)

当 座 預 金 25,810 2.1 27,935 2.2 254 0.9 1.0 2,124 8.2 7.4

普 通 預 金 353,461 29.5 374,375 30.5 12,058 3.5 50.9 20,913 5.9 73.5

定 期 性 預 金 ( 790,761) ( 66.0)( 798,587) ( 65.1)( 10,622)( 1.3)( 44.8)( 7,826)( 0.9)( 27.5)

定 期 預 金 733,578 61.2 747,779 60.9 10,668 1.4 45.0 14,201 1.9 49.9

定 期 積 金 57,183 4.7 50,808 4.1 △� � � � �45 △� 0.0 △� � 0.1 △� � 6,374 △� 11.1 △� 22.4

合 計 1,197,465 100.0 1,225,884 100.0 23,658 2.0 100.0 28,419 2.3 100.0

要 求 払 預 金 ( 1,775,327) ( 64.7)( 1,784,959) ( 64.7)( 118,994)( 7.1)( 108.7)( 9,632)( 0.5)( 60.8)

当 座 預 金 266,146 9.7 274,227 9.9 27,221 11.3 24.8 8,081 3.0 51.0

普 通 預 金 1,406,626 51.2 1,428,844 51.7 89,955 6.8 82.2 22,218 1.5 140.3

定 期 性 預 金 ( 874,155) ( 31.8)( 871,095) ( 31.5)(△� 12,880)( △� 1.4)(△� 11.7)(△� � 3,060)(△� � 0.3)(△� 19.3)

定 期 預 金 874,154 31.8 871,094 31.5 △� 12,880 △� 1.4 △� 11.7 △� � 3,060 △� � 0.3 △� 19.3

定 期 積 金 1 0.0 1 0.0 0 0.0 0.0 0 0.0 0.0

合 計 2,742,676 100.0 2,758,508 100.0 109,420 4.1 100.0 15,832 0.5 100.0

要 求 払 預 金 ( 1,122,667) ( 52.8)( 1,202,458) ( 54.4)( 46,272)( 4.2)( 88.5)( 79,791)( 7.1)( 95.9)

当 座 預 金 79,726 3.7 89,461 4.0 3,077 4.0 5.8 9,735 12.2 11.7

普 通 預 金 975,161 45.9 1,051,352 47.6 47,015 5.0 89.9 76,191 7.8 91.6

定 期 性 預 金 ( 976,344) ( 45.9)( 982,350) ( 44.4)( 4,750)( 0.4)( 9.0)( 6,006)( 0.6)( 7.2)

定 期 預 金 970,390 45.6 976,672 44.2 4,910 0.5 9.3 6,282 0.6 7.5

定 期 積 金 5,954 0.2 5,678 0.2 △� � � �160 △� 2.6 △� � 0.3 △� � � �276 △� � 4.6 △� � 0.3

合 計 2,124,424 100.0 2,207,560 100.0 52,274 2.5 100.0 83,136 3.9 100.0

要 求 払 預 金 ( 248,837) ( 43.1)( 267,962) ( 44.9)( 10,262)( 4.3)( 123.0)( 19,125)( 7.6)( 92.5)

当 座 預 金 18,726 3.2 20,699 3.4 548 3.0 6.5 1,973 10.5 9.5

普 通 預 金 215,810 37.4 233,656 39.1 10,401 5.0 124.7 17,846 8.2 86.3

定 期 性 預 金 ( 322,386) ( 55.9)( 323,932) ( 54.2)(△� � 1,687)( △� 0.5)(△� 20.2)( 1,546)( 0.4)( 7.4)

定 期 預 金 318,893 55.3 320,607 53.7 △� � 1,450 △� 0.4 △� 17.3 1,714 0.5 8.2

定 期 積 金 3,493 0.6 3,325 0.5 △� � � �237 △� 6.3 △� � 2.8 △� � � �168 △� � 4.8 △� � 0.8

合 計 576,041 100.0 596,704 100.0 8,340 1.4 100.0 20,663 3.5 100.0

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信用金庫概況

59

(一般法人預金はともに増加)

 2011年度末の信用金庫と国内銀行の預金者

別預金残高を比較すると、一般法人預金は、

信用金庫が前期比4.2%増となり前年度

(1.3%増)を上回ったのに対し、国内銀行は

前年度から3.8ポイント縮小の1.9%増にとど

まった(表20)。

 また、個人預金は、信用金庫が前期比2.0%

増、国内銀行は3.0%増となり、ともに前期

を上回る伸び率となっている。

(国内銀行の公金預金は3年ぶりに増加)

 2011年度末の公金預金は、信用金庫が前期

比3.4%増にとどまったのに対し、国内銀行

は10.6%増と高い増加を示した。国内銀行の

公金預金が前期を上回るのは3年ぶりとなる。

 そのほか、金融機関預金は、信用金庫(3.8%

減)、国内銀行(23.2%減)ともに前期を下�

回った。

(国内銀行は小口預金が増加)

 2011年度末の預金1口当り金額階層別預金

残高の増減状況を比較すると、信用金庫は

(備考)日本銀行「預金者別預金」より作成

預金者別預金残高増減状況(表20)(単位:億円、%)

業  態 2011年3月末 2012年3月末 2010年度中 2011年度中

預 金 者 残  高 構成比 残  高 構成比 増 減 額 増減率 寄与率 増 減 額 増減率 寄与率

一 般 法 人 181,933 15.1 189,710 15.4 2,424 1.3 10.2 7,776 4.2 27.3

個 人 978,354 81.7 998,543 81.4 18,146 1.8 76.7 20,189 2.0 71.0

公 金 25,841 2.1 26,732 2.1 2,607 11.2 11.0 890 3.4 3.1

金 融 機 関 11,329 0.9 10,892 0.8 478 4.4 2.0 △� � � �436 △� 3.8 △� � 1.5

合 計 1,197,462 100.0 1,225,883 100.0 23,657 2.0 100.0 28,420 2.3 100.0

一 般 法 人 1,749,429 29.3 1,783,173 29.2 94,692 5.7 54.9 33,744 1.9 25.4

個 人 3,863,056 64.7 3,981,536 65.2 79,564 2.1 46.1 118,480 3.0 89.2

公 金 186,726 3.1 206,695 3.3 △� 2,996 △� 1.5 △� 1.7 19,969 10.6 15.0

金 融 機 関 169,197 2.8 129,822 2.1 1,134 0.6 0.6 △� 39,375 △� 23.2 △� 29.6

合 計 5,968,411 100.0 6,101,229 100.0 172,394 2.9 100.0 132,818 2.2 100.0

(備考)日本銀行「預金者別預金」より作成

預金1口当り金額階層別預金残高増減状況(表21)(単位:億円、%)

一�口�当�り金�額�階�層

2011年3月末 2012年3月末 2010年度中 2011年度中

残 高 構成比 残 高 構成比 増減額 増減率 寄与率 増減額 増減率 寄与率

信 用 金 庫

300万円未満 505,938 42.2 505,270 41.2 2,027 0.4 8.5 △� � �668 △� 0.1 △� � 2.3

1,000万円未満 363,720 30.3 378,932 30.9 11,618 3.2 49.1 15,212 4.1 53.5

1億円未満 243,507 20.3 251,697 20.5 4,659 1.9 19.6 8,189 3.3 28.8

3億円未満 34,410 2.8 36,925 3.0 1,807 5.5 7.6 2,515 7.3 8.8

10億円未満 20,690 1.7 22,536 1.8 1,628 8.5 6.8 1,845 8.9 6.4

10億円以上 29,172 2.4 30,497 2.4 1,915 7.0 8.0 1,325 4.5 4.6

合 計 1,197,462 100.0 1,225,883 100.0 23,657 2.0 100.0 28,420 2.3 100.0

国 内 銀 行

300万円未満 1,479,017 24.7 1,496,210 24.5 13,374 0.9 7.7 17,193 1.1 12.9

1,000万円未満 1,422,566 23.8 1,470,967 24.1 32,737 2.3 18.9 48,401 3.4 36.4

1億円未満 1,433,573 24.0 1,498,768 24.5 35,576 2.5 20.6 65,195 4.5 49.0

3億円未満 335,819 5.6 352,668 5.7 6,965 2.1 4.0 16,849 5.0 12.6

10億円未満 317,591 5.3 327,449 5.3 12,660 4.1 7.3 9,858 3.1 7.4

10億円以上 979,829 16.4 955,150 15.6 71,080 7.8 41.2 △24,679 △� 2.5 △� 18.5

合 計 5,968,411 100.0 6,101,229 100.0 172,394 2.9 100.0 132,818 2.2 100.0

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信用金庫概況

60

「300万円未満」で前期比減少した一方で、国

内銀行は前年度の反動もあり「10億円以上」

で減少した(表21)。

 国内銀行は、「300万円未満」の小口層が前

期比1.1%増と前年度(0.9%増)から伸び率

を高めており、0.1%の減少に転じた信用金

庫と異なる動きにある。

(10億円以上の預金は鈍化)

 2011年度末の「10億円以上」の預金残高の

増減状況は、信用金庫は、前期比4.5%増と、

前年度から2.5ポイント伸び率を縮小した。

また、国内銀行は前年度の7.8%増から、2.5%

減に転じており、総じて伸び悩みがみられた。

(国内銀行の預金口数が増加)

 2011年度末の信用金庫と国内銀行の預金口

数を比較すると、信用金庫は前期比2,042千

口、1.3%減と15年連続で減少が続いた(表

22)。その一方で、国内銀行は12,157千口、

1.5%増と2年連続で前期を上回った。

 預金者別の増減状況を比較すると、一般法

人預金は、信用金庫が前期比1.3%減、国内

銀行は0.1%減と、ともに前期比減少した。

ただし、信用金庫は減少率が0.6ポイント改

善した一方で、国内銀行は0.9ポイント悪化

し減少に転じている。

 個人預金は、信用金庫が前期比1,923千口、

1.3%減と前年度から減少率が拡大したのに

対し、国内銀行は12,124千口、1.5%増と2

年連続で増加し、また伸び率も拡大している。

 国内銀行の個人の口数が最も増加したのは

「300万円未満」の階層で、残高も増加して�

いる。

 これに対し信用金庫は、「300万円未満」の

口数が減少している。国内銀行で「300万円

未満」の口数が増加した要因は、国内銀行に

おける個人取引の強化が奏功したことに加

え、東日本大震災に関連する保険金や義援金

の新規口座開設があったためと考えられる。

(備考)日本銀行「預金者別預金」より作成

業態別預金者別預金口数増減状況(表22)(単位:千口、%)

業  態 2011年3月末 2012年3月末 2010年度中 2011年度中

預 金 者 口  数 構成比 口  数 構成比 増 減 数 増減率 寄与率 増 減 数 増減率 寄与率

一 般 法 人 7,076 4.7� 6,981 4.7� △� � �138 △� � 1.9 △� � 7.3 △� � � �94 △� � 1.3 △� � 4.6

個 人 141,363 95.1� 139,439 95.1� △� 1,742 △� � 1.2 △� 92.6 △� 1,923 △� � 1.3 △� 94.1

公 金 165 0.1� 147 0.1� 1 0.6 0.0 △� � � �18 △� 11.1 △� � 0.9

金 融 機 関 40 0.0� 34 0.0� 0 △� � 2.3 △� � 0.0 △� � � � �5 △� 13.4 △� � 0.2

合 計 148,645 100.0� 146,603 100.0� △� 1,880 △� � 1.2 △100.0 △� 2,042 △� � 1.3 △100.0

一 般 法 人 20,845 2.6� 20,820 2.5� 177 0.8 5.2 △� � � �25 △� � 0.1 △� � 0.2

個 人 774,117 97.2� 786,241 97.3� 3,180 0.4 93.1 12,124 1.5 99.7

公 金 407 0.0� 405 0.0� △� � � � �2 △� � 0.5 △� � 0.0 △� � � � �1 △� � 0.3 △� � 0.0

金 融 機 関 503 0.0� 563 0.0� 57 12.8 1.6 59 11.8 0.4

合 計 795,873 100.0� 808,031 100.0� 3,412 0.4 100.0 12,157 1.5 100.0

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信用金庫概況

61

(3)貸 出 金

① 貸出金残高の動き

(貸出金残高は3年ぶりの増加)

 2011年度末の貸出金残高は、前期比337億

円、0.0%増の63兆7,888億円となり、3年ぶ

りに前期を上回った(表23、図5)。

 科目別では、割引手形が月末休日要因に加

え中小企業の資金需要の回復もあり、前期比

850億円、8.0%増の1兆1,473億円となり、

2年連続で前期を上回った。

 貸付金は、512億円、0.0%減の62兆6,414

億円となった。地方公共団体向け貸出に加え、

一部で東日本大震災の復興需要が出始めたこ

とから、増減率は前年度(0.6%減)から0.6

ポイントの改善を示している。

 貸付金の内訳をみると、証書貸付は、前期

比3,120億円、0.5%増の55兆6,522億円となり、

前年度の0.0%減から増加に転じた。地方公

共団体向け貸出の残高が増加したことに加

え、不動業や医療・福祉向けが堅調だったこ

とが要因とみられる。

 手形貸付は、前期比2,429億円、5.3%減の

4兆2,926億円となったが、減少率は2年連

続で改善している。

 一方、カードローンなどの当座貸越は、

1,203億円、4.2%減の2兆6,965億円となり、

4年連続で前期を下回った。前年度にやや改

善した減少率は再び拡大方向にある。

科目別貸出金残高増減状況(表23)(単位:億円、%)

科  目2011年3月末 2012年3月末 2010年度中 2011年度中

残 高 構成比 残 高 構成比 増減額 増減率 寄与率 増減額 増減率 寄与率

割 引 手 形 10,623 1.6 11,473 1.7 108 1.0 2.6 850 8.0 251.8

貸 付 金 626,927 98.3 626,414 98.2 △� 4,132 △� 0.6 △102.6 △� � �512 △� 0.0 △151.8

手形貸付 45,356 7.1 42,926 6.7 △� 2,949 △� 6.1 △� 73.3 △� 2,429 △� 5.3 △719.7

証書貸付 553,402 86.8 556,522 87.2 △� � �439 △� 0.0 △� 10.9 3,120 0.5 924.4

当座貸越 28,168 4.4 26,965 4.2 △� � �742 △� 2.5 △� 18.4 △� 1,203 △� 4.2 △356.5

合 計 637,550 100.0 637,888 100.0 △� 4,024 △� 0.6 △100.0 337 0.0 100.0

預 貸 率 53.2 52.0 - -

2012.3(年.月)

△3

△2

△1

0

2

1

3(%)

2007.3 2008.3 2009.3 2010.3 2011.3

月中平均残高

月末残高

貸出金残高の推移(前年同月比増減率)

(図5)

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信用金庫概況

62

(預貸率は低下が続く)

 2011年度末の預貸率は、前期比1.2ポイン

ト低下の52.0%となった。預金残高が堅調に

推移した一方で、貸出金残高が伸び悩んだこ

とが要因であり、年度末の預貸率は過去最低

の水準を更新している。

② 業種別の動き

 2011年度末の業種別貸出金残高は、企業向

け貸出が前期比0.3%減の41兆3,127億円、地

方公共団体が4.4%増の4兆2,638億円、個人

が0.0%減の18兆2,121億円となった(表24)。

また、構成比をみると、企業向け貸出が

64.7%と6割強を占め、地方公共団体の

6.6%、個人の28.5%となる。

(企業向け貸出は改善の兆し)

 2011年度末の企業向け貸出は、前期比0.3%

減の41兆3,127億円と3年連続で前期比減少

した。ただし一部で東日本大震災の復興需要

が出始めたことなどから、前年度より減少率

が1.2ポイントの改善となった。

 業種別の増減状況をみると、前期比増加し

たのは不動産業の2.2%増、医療・福祉の5.1%

増で、他の業種は減少した。

 前期比減少した業種のうち、製造業(2.4%

減)、建設業(3.0%減)、運輸業、郵便業(1.3%

減)、卸売業(1.4%減)、生活関連サービス

(2.8%減)は前年度から減少率が改善したが、

小売業は前年度から0.3ポイント悪化の3.6%

減となった。

 増減額でみると、不動産業が年間2,000億

円超の増加だった一方で、製造業、建設業、

小売業は1,000億円を超える減少となった。

 信用金庫別の企業向け貸出金残高の増減状

況は、前期比増加が130金庫、前期比減少が

141金庫となり、増減数がきっ抗している。

 

(不動産業、医療・福祉は増加が続く)

 2011年度末の企業向け貸出のうち、不動産

業と医療・福祉向け貸出は旺盛な資金需要を

背景に残高が伸びている。

 不動産業は、前期比2,761億円、2.2%増の

12兆5,806億円となった。10年前の2001年度

末と比べると、67.7%、5兆816億円の増加

となる。貸出金全体に占める割合は2001年度

業種別貸出金残高増減状況(表24)(単位:億円、%)

業    種2011年3月末 2012年3月末 2010�年�度�中 2011�年�度�中

残  高 構成比 残  高 構成比 増 減 額 増減率 増 減 額 増減率

製 造 業 71,219 11.1 69,474 10.8 △� 2,774 △� 3.7 △� 1,744 △� 2.4

建 設 業 52,704 8.2 51,095 8.0 △� 1,955 △� 3.5 △� 1,608 △� 3.0

運 輸 業、 郵 便 業 13,425 2.1 13,247 2.0 △� � �629 △� 4.4 △� � �178 △� 1.3

卸 売 業 31,439 4.9 30,997 4.8 △� � �973 △� 3.0 △� � �442 △� 1.4

小 売 業 29,390 4.6 28,329 4.4 △� 1,030 △� 3.3 △� 1,061 △� 3.6

不 動 産 業 123,044 19.2 125,806 19.7 2,040 1.6 2,761 2.2

生 活 関 連 サ ー ビ ス 13,209 2.0 12,834 2.0 △� � �632 △� 4.5 △� � �375 △� 2.8

医 療 ・ 福 祉 17,687 2.7 18,594 2.9 490 2.8 907 5.1

そ の 他 62,429 9.7 62,747 9.8 △� � �908 △� 1.4 318 0.5

企 業 向 け 貸 出 414,550 65.0 413,127 64.7 △� 6,374 △� 1.5 △� 1,422 △� 0.3

地 方 公 共 団 体 40,814 6.4 42,638 6.6 3,998 10.8 1,824 4.4

個 人 182,182 28.5 182,121 28.5 △� 1,651 △� 0.8 △� � � �61 △� 0.0

合     �計 637,546 100.0 637,886 100.0 △� 4,026 △� 0.6 340 0.0

(備考)日本銀行「貸出先別貸出金」より作成

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信用金庫概況

63

末の11.7%から増加を続け、2003年度に製造

業を上回り、2011年度末には19.7%に達する

勢いである。

 信用金庫別の不動産業向け貸出の割合をみ

ると、「10%以上20%未満」が120金庫、「20%

以上30%未満」が62金庫、「5%以上10%未満」

が53金庫などとなり、年々高まっている。

 医療・福祉向けは、老人ホーム建設等の資

金需要を追い風に前期比5.1%、907億円増の

1兆8,594億円となった。2002年度末の統計

開始以来、毎年2%を超える伸びを示してお

り、増減率は2002年度末比で49.5%増に、増

加額は6,160億円増に達する。

(地方公共団体向け貸出は堅調に推移)

 2011年度末の地方公共団体向け貸出は、前

期比1,824億円、4.4%増の4兆2,638億円とな

り、過去最高を更新した。10年前の2001年度

末と比較すると、3.1倍と大きく残高を増や

しており、不動産業とともに貸出金残高の積

上げをけん引してきた。

 貸出金残高に占める地方公共団体向け貸出

の割合を信用金庫別にみると、「3%未満」

が50金庫、「3%以上10%未満」が105金庫、

「10%以上20%未満」が89金庫、「20%以上」

が27金庫であり、この10年間で10%以上の金

庫の割合が大幅に増加している。

(個人向け貸出は8年連続で前期比減少)�

 2011年度末の個人向け貸出は、前期比61億

円、0.0%減の18兆2,121億円となり、2003年

度末(20兆95億円)から8年連続で前期を下

回った(表25、図6)。ただし、住宅ローン

の推進強化などが奏功し、前期比増減率は

個人向け貸出残高の推移(寄与度、前年同月比増減率)

(図6)

個人向け貸出残高増減状況(表25)(単位:億円、%)

2011年3月末 2012年3月末 2010年度中 2011年度中

残 高 構成比 残 高 構成比 増減額 増減率 増減額 増減率

個 人 向 け 貸 出 182,182 100.0 182,121 100.0 △� 1,651 △� 0.8 △� � � �61 △� 0.0

住 宅 ロ ー ン 149,240 81.9 150,810 82.8 485 0.3 1,569 1.0

カードローン等 5,664 3.1 5,401 2.9 △� � �267 △� 4.5 △� � �262 △� 4.6

そ の 他 27,277 14.9 25,909 14.2 △� 1,869 △� 6.4 △� 1,368 △� 5.0

2007.3△3.

△1

△2

0

1

2

住宅ローン 個人向け計カードローン その他

2008.3 2009.3 2010.3 2011.3 2012.3

(%)

(年、四半期末)

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信用金庫概況

64

2009年度(2.5%減)、2010年度(0.8%減)

と縮小を続け、残高の減少に歯止めがかかり

つつある。

 個人向け貸出の内訳をみると、全体の

82.8%を占める住宅ローンが前期比1,569億

円、1.0%増と前年度(0.3%増)から伸び率

を高めた。

 その一方でカードローン等は前期比262億

円、4.6%減の5,401億円に、その他ローンも

前期比1,368億円、5.0%減の2兆5,909億円と

なった。これらの減少額(計1,630億円)が

住宅ローンの増加分(1,569億円)を相殺し

た結果、前年度並みの水準(0.0%減)と�

なった。

 信用金庫別の個人向け貸出金残高の増減状

況は、前期比増加が90金庫、前期比減少が

181金庫であった。

 また、個人向け貸出に占める割合の大きい

住宅ローン残高をみると、前期比増加が109

金庫、前期比減少が162金庫となり、減少金

庫が増加金庫を上回った。

③ 資金使途別の動き

(設備資金が前期比増加に転じる)

 2011年度末の資金使途別の貸出金残高は、

設備資金が前期比1,730億円、0.5%増加の33

兆2,284億円に、運転資金が1,390億円、0.4%

減少の30兆5,602億円となった(表26)。

 設備資金が増加に転じた要因は、企業向け

貸出が前期比0.2%増となったことに加え、

個人も0.9%増と伸び率を高めたことがある。

 運転資金は3年連続で前期を下回ったが、

一部で東日本大震災の復興需要が出始めたこ

となどから、企業向け貸出の減少率は前年度

(1.9%減)から1.2ポイント改善した。

(医療・福祉は設備・運転資金ともに増加)

 2011年度末の資金使途別の貸出金残高のう

ち、企業向け貸出の増減状況をみると、設備

資金は、全体の29.4%を占める不動産業が前

期比2.9%増と前年度(1.9%)から伸び率を

高めたほか、医療・福祉も2.0%増と堅調に

推移している。

業種別設備・運転資金残高増減状況(表26)(単位:億円、%)

業    種

設 備 資 金 運 転 資 金

2011年3月末 増減率 2012年3月末 増減率

残 高 構成比 2010年度中 2011年度中 残 高 構成比 2010年度中 2011年度中

製 造 業 11,961 3.5 △� 6.0 △� 6.3 57,513 18.8 △� 3.2 △� 1.5

建 設 業 6,265 1.8 △� 4.9 △� 3.0 44,829 14.6 △� 3.3 △� 3.0

運 輸 業、 郵 便 業 3,845 1.1 △� 4.3 △� 5.1 9,401 3.0 △� 4.5 0.3

卸 売 業 3,411 1.0 △� 7.0 △� 3.7 27,586 9.0 △� 2.4 △� 1.1

小 売 業 6,422 1.9 △� 6.2 △� 4.2 21,906 7.1 △� 2.5 △� 3.4

不 動 産 業 97,749 29.4 1.9 2.9 28,056 9.1 0.8 △� 0.0

生 活 関 連 サ ー ビ ス 6,817 2.0 △� 7.3 △� 3.5 6,017 1.9 △� 1.1 △� 1.9

医 療 ・ 福 祉 11,641 3.5 2.5 2.0 6,953 2.2 3.3 10.7

そ の 他 20,535 6.1 △� 4.4 △� 3.2 42,212 13.8 0.1 2.4

企 業 向 け 計 168,650 50.7 △� 0.8 0.2 244,476 79.9 △� 1.9 △� 0.7

地 方 公 共 団 体 10,570 3.1 3.8 △� 1.0 32,067 10.4 13.5 6.4

個 人 153,063 46.0 0.2 0.9 29,057 9.5 △� 6.0 △� 4.9

合     �計 332,284 100.0 △� 0.2 0.5 305,602 100.0 △� 1.0 △� 0.4

(備考)日本銀行「貸出先別貸出金」より作成

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信用金庫概況

65

 その一方で、製造業(0.3ポイント悪化)

と運輸業、郵便業(0.8ポイント悪化)は、

前年度から減少率が拡大した。

 運転資金は、医療・福祉が前期比10.7%増

と2桁の伸びを示したほか、運輸業、郵便業

が0.3%増加した。

 残高が前期を下回った業種では、製造業は

減少率が1.7ポイント縮小したものの、不動

産業は減少に転じ、小売業、生活関連サービ

スは減少率が拡大している。

④ 預金規模別の動き

(5階層で増加)

 2011年度末の預金規模別貸出金残高の増減

状況は、「700億円未満」が前期比2.1%増、

「7,000億円以上1兆円未満」の階層が1.0%

増となるなど、4階層で増加した(表27)。

一方、「700億円以上1,000億円未満」が0.9%

減となるなど6階層で前期を下回っている。

 預金規模別貸出金残高の増減状況を資金使

途別でみると、「700億円未満」と「7,000億

円以上1兆円未満」の2階層は設備資金・運

転資金ともに前期比増となった。

 設備資金では、「700億円未満」が前期比

2.9%増と最も高く、「1兆円以上1兆5,000

億円未満」(1.9%増)、「1兆5,000億円以上」

(1.4%増)が続いた。

 一方、運転資金は「700億円未満」の前期

比1.7%増、「7,000億円以上1兆円未満」の

1.4%増など4階層で前期比増加している。

減少した階層をみると、「1兆5,000億円以上」

が前期比1.9%減になるなど、預金規模の大

きい階層の減少が目につく。

⑤ 貸出先数の動き

(17年連続で貸出先数が減少)

 2011年度末の貸出先数は、前期比15万3,362

先、3.0%減少の483万5,399先となった(表

28)。貸出先数は、1994年度をピークに17年

連続で前期を下回っている。

 業種別の増減状況は、全貸出先の23.9%を

占める企業向け貸出が前期比1万9,967先、

1.6%減少の116万241先となり、前年度(2.5%

減)から減少率が縮小した。

 地方公共団体は16先、0.6%減少の2,520先

となり、前期比減少に転じた。

預 金 規 模金庫数 増 減 率

増減数 設備資金 運転資金 貸出金計

1� �兆� �5,000� �億� �円� �以� �上 16 2 1.4 △� 1.9 △� 0.11�兆�円�~�1�兆�5,000�億�円 10 △� 1 1.9 △� 0.7 0.77,000� �億� �円� �~� �1� �兆� �円 20 1 0.7 1.4 1.05,000�億�円�~�7,000�億�円 28 0 △� 1.0 0.4 △� 0.33,000�億�円�~�5,000�億�円 50 △� 2 0.4 △� 0.1 0.12,000�億�円�~�3,000�億�円 39 5 △� 1.0 △� 0.2 △� 0.61,500�億�円�~�2,000�億�円 26 △� 2 △� 1.4 △� 0.3 △� 0.81,000�億�円�~�1,500�億�円 43 △� 1 △� 1.7 0.2 △� 0.7700�億�円�~�1,000�億�円 28 △� 1 △� 0.5 △� 1.3 △� 0.9700 �億 �円 �未 �満 11 △� 1 2.9 1.7 2.1

合 計 271 0 0.5 △� 0.4 0.0

(表27) 預金規模別貸出金残高増減状況

(単位:金庫、%)

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信用金庫概況

66

 貸出先数の75.9%を占める個人は13万

3,379先、3.5%減少の367万2,638先となり、

増減率は前期比0.4ポイント悪化した。

(不動産、医療・福祉の先数が増加)

 2011年度末の企業向け貸出先数の増減状況

は、医療・福祉が前期比716先、2.1%増、不

動産業が3,435先、2.0%増となった。両業種

とも貸出金残高の増加と並行して貸出先数が

増加している。

 一方、減少した業種のうち、減少率では製

造業が前期比3.6%減、小売業が3.2%減、卸

売業が2.1%減などとなった。減少数では、

製造業の前期比7,005先減、建設業の4,921先

減、小売業の4,853先減が大きい。

⑥ 地区別の動き

 2011年度末の地区別貸出金残高は、東海

(2.0%増)、近畿(0.4%増)、九州北部(0.0%

増)と、3地区で前期を上回った(表29)。

貸出先では、東海および近畿における地方公

共団体向け貸出の伸びが目立つ。

 地区別の預貸率は、全11地区で低下し、北

海道、東北、北陸、四国の4地区では40%台

であった。

(東海、近畿の2地区で貸付金が増加)

 2011年度末の地区別の科目別貸出金残高

は、割引手形が北海道で前期比15.0%増、東

海で13.8%増となるなど、全11地区で増加し

た。全11地区が前期比増加となったのは2006

年度末から5年ぶりである。

 貸付金は、東海の前期比1.8%増、近畿の

0.3%増と2地区で前期比増加したものの、

北陸(2.4%減)、四国(1.8%減)、南九州(1.1%

減)などの9地区は前期比減少した。

 貸付金の内訳をみると、手形貸付は九州北

部で前期比0.6%の増加となった以外、10地

区で前期比減少した。減少した地区では、東

北(9.9%減)、北海道(9.0%減)が目立つ。

 証書貸付は、東海(3.0%増)、東北(1.6%

増)、近畿(0.9%増)、北海道(0.8%増)、

中国(0.1%増)の5地区で前期比増加し、

北陸(1.1%減)、四国(0.9%減)など6地

区で減少を示した。

業種別貸出先数増減状況(表28)(単位:先、%)

業    種2011年3月末 2012年3月末 2010�年�度�中 2011�年�度�中

先  数 構成比 先  数 構成比 増 減 数 増減率 増 減 数 増減率

製 造 業 192,753 3.8 185,748 3.8 △� � 9,734 △� 4.8 △� � 7,005 △� 3.6

建 設 業 235,515 4.7 230,594 4.7 △� � 7,040 △� 2.9 △� � 4,921 △� 2.0

運 輸 業、 郵 便 業 30,459 0.6 29,942 0.6 △� � 1,215 △� 3.8 △� � � �517 △� 1.6

卸 売 業 80,214 1.6 78,488 1.6 △� � 2,226 △� 2.7 △� � 1,726 △� 2.1

小 売 業 148,343 2.9 143,490 2.9 △� � 6,143 △� 3.9 △� � 4,853 △� 3.2

不 動 産 業 164,827 3.3 168,262 3.4 3,237 2.0 3,435 2.0

生 活 関 連 サ ー ビ ス 43,092 0.8 42,188 0.8 △� � 1,400 △� 3.1 △� � � �904 △� 2.0

医 療 ・ 福 祉 33,489 0.6 34,205 0.7 930 2.8 716 2.1

そ の 他 251,516 5.0 247,324 5.1 △� � 6,762 △� 2.6 △� � 4,192 △� 1.6

企 業 向 け 貸 出 1,180,208 23.6 1,160,241 23.9 △� 30,353 △� 2.5 △� 19,967 △� 1.6

地 方 公 共 団 体 2,536 0.0 2,520 0.0 40 1.6 △� � � � �16 △� 0.6

個 人 3,806,017 76.2 3,672,638 75.9 △122,819 △� 3.1 △133,379 △� 3.5

合     �計 4,988,761 100.0 4,835,399 100.0 △153,132 △� 2.9 △153,362 △� 3.0

(備考)日本銀行「貸出先別貸出金」より作成

Page 72: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

信用金庫概況

67

 当座貸越は、全11地区で前期を下回ったが、

なかでも東北(11.7%減)と北陸(10.6%減)

が2桁減であった。

 貸付金の構成比を地区別にみると、証書貸

付の割合は全11地区で80%を超えたが、なか

でも東京は93.2%と9割超に達した。

 当座貸越の割合が高い地区をあげると、四

国(7.7%)、東海(6.9%)、北陸(6.0%)な

どで、東京の割合は1.3%にとどまる。

 なお、信用金庫別の科目別貸出金残高をみ

ると、貸付金が前期比増加したのは115金庫、

前期比減少したのは156金庫であった。

地区別科目別貸出金残高増減状況(表29)(単位:億円、%)

科   目北海道 東 北 東 京 関 東 北 陸 東 海

残 高 増加率 残 高 増加率 残 高 増加率 残 高 増加率 残 高 増加率 残 高 増加率

割 引 手 形 466 15.0 243 3.1 2,535 4.0 1,832 9.9 317 1.6 2,135 13.8

貸 付 金 29,978 △� � 0.6 22,006 △� � 0.1 116,612 △� � 0.9 116,313 △� � 0.8 16,897 △� � 2.4 128,870 1.8

手 形 貸 付 3,382 △� � 9.0 1,727 △� � 9.9 3,909 △� � 2.3 8,822 △� � 1.8 1,799 △� � 7.5 11,726 △� � 6.1

証 書 貸 付 24,784 0.8 19,217 1.6 111,099 △� � 0.7 103,312 △� � 0.5 14,048 △� � 1.1 108,076 3.0

当 座 貸 越 1,812 △� � 2.8 1,061 △� 11.7 1,603 △� � 7.8 4,177 △� � 4.3 1,049 △� 10.6 9,067 △� � 1.8

貸 出 金 計 30,445 △� � 0.4 22,249 △� � 0.0 119,147 △� � 0.8 118,145 △� � 0.6 17,215 △� � 2.3 131,005 2.0

2010年度 2011年度 2010年度 2011年度 2010年度 2011年度 2010年度 2011年度 2010年度 2011年度 2010年度 2011年度

年度末残高構成比 4.7 4.7 3.4 3.4 18.8 18.6 18.6 18.5 2.7 2.6 20.1 20.5

年 度 末 預 貸 率 47.8 46.6 52.4 48.7 54.7 53.2 52.6 51.0 49.1 47.8 52.8 52.6

科   目近 畿 中 国 四 国 九州北部 南九州 合 計

残 高 増加率 残 高 増加率 残 高 増加率 残 高 増加率 残 高 増加率 残 高 増加率

割 引 手 形 2,819 6.7 584 7.7 131 1.4 212 9.7 194 6.5 11,473 8.0

貸 付 金 129,075 0.3 29,471 △� � 0.5 10,355 △� � 1.8 11,662 △� � 0.0 14,115 △� � 1.1 626,414 △� � 0.0

手 形 貸 付 6,374 △� � 7.3 2,630 △� � 5.2 992 △� � 2.8 664 0.6 839 △� � 6.0 42,926 △� � 5.3

証 書 貸 付 118,112 0.9 25,296 0.1 8,550 △� � 0.9 10,520 △� � 0.0 12,560 △� � 0.8 556,522 0.5

当 座 貸 越 4,588 △� � 5.1 1,544 △� � 3.2 812 △� � 9.5 477 △� � 1.2 716 △� � 1.0 26,965 △� � 4.2

貸 出 金 計 131,895 0.4 30,055 △� � 0.4 10,487 △� � 1.8 11,874 0.0 14,310 △� � 1.0 637,888 0.0

2010年度 2011年度 2010年度 2011年度 2010年度 2011年度 2010年度 2011年度 2010年度 2011年度 2010年度 2011年度

年度末残高構成比 20.5 20.6 4.7 4.7 1.6 1.6 1.8 1.8 2.2 2.2 100.0 100.0

年 度 末 預 貸 率 54.1 53.2 55.4 54.6 44.6 42.5 58.7 57.6 57.4 55.8 53.2 52.0

地区別業種別貸出金増減状況(表30)(単位:億円、%)

業   種北海道 東 北 東 京 関 東 北 陸 東 海

残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率

製 造 業 1,539 △� 3.7 1,464 5.5 11,785 △� 4.8 11,013 △� 1.8 1,891 △� 5.4 18,732 △� 1.3建 設 業 2,318 △� 6.4 1,948 △� 0.8 9,136 △� 3.9 10,008 △� 1.9 1,592 △� 8.4 9,228 △� 1.7運輸業、郵便業 536 △� 2.8 438 15.9 2,313 △� 4.4 2,322 △� 2.9 346 △� 6.8 2,327 1.3卸 売 業 880 △� 0.3 661 7.1 7,586 △� 3.5 4,132 1.3 655 △� 5.5 6,191 1.3小 売 業 1,532 △� 4.5 1,254 0.5 4,202 △� 3.7 5,024 △� 3.6 945 △� 7.4 5,445 △� 2.9不 動 産 業 5,429 1.0 3,276 △� 0.6 36,427 2.8 23,746 0.0 2,024 0.6 20,789 2.8生活関連サービス 433 △� 5.6 575 △� 3.6 1,640 △� 0.2 2,642 △� 5.0 320 △� 4.5 2,858 △� 3.7医 療・ 福 祉 1,208 2.8 879 6.7 1,784 5.6 3,623 3.0 556 1.2 4,372 5.6そ の 他 3,510 4.2 2,704 3.8 11,217 △� 2.7 12,176 △� 2.7 1,718 △� 2.7 11,149 2.5

企 業 向 け 貸 出 17,389 △� 0.5 13,205 2.2 86,094 △� 0.8 74,690 △� 1.2 10,051 △� 4.1 81,096 0.6地 方 公 共 団 体 6,101 0.6 2,832 3.7 583 11.9 7,599 3.7 2,376 5.1 8,647 10.6個 人 6,954 △� 0.8 6,211 △� 6.1 32,470 △� 0.9 35,855 △� 0.2 4,787 △� 2.0 41,261 3.0

合   計 30,445 △� 0.4 22,249 △� 0.0 119,147 △� 0.8 118,145 △� 0.6 17,215 △� 2.3 131,005 2.0

業   種近 畿 中 国 四 国 九州北部 南九州 合 計

残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率

製 造 業 17,912 △� 2.6 2,747 △� 1.2 747 △� 7.4 887 △� 0.8 732 △� 0.6 69,474 △� 2.4建 設 業 11,342 △� 3.0 2,451 △� 4.4 600 △� 4.8 1,152 △� 0.8 1,264 △� 2.7 51,095 △� 3.0運輸業、郵便業 2,898 △� 2.6 1,158 △� 0.6 325 20.5 232 △� 4.9 340 △� 1.3 13,247 △� 1.3卸 売 業 8,418 △� 2.6 1,164 △� 2.6 322 △� 4.3 479 △� 4.0 492 △� 1.0 30,997 △� 1.4小 売 業 5,976 △� 4.2 1,801 △� 2.8 464 △� 2.8 753 △� 3.4 874 △� 4.3 28,329 △� 3.6不 動 産 業 23,272 4.8 4,902 1.0 1,521 △� 5.1 2,104 0.6 2,000 0.5 125,806 2.2生活関連サービス 2,763 0.3 568 △� 4.7 180 △� 6.4 278 △� 3.9 530 △� 2.4 12,834 △� 2.8医 療・ 福 祉 3,960 4.2 944 10.4 346 29.6 398 8.5 490 1.5 18,594 5.1そ の 他 11,894 2.5 3,298 6.2 1,402 0.4 1,338 4.2 2,212 △� 1.3 62,747 0.5

企 業 向 け 貸 出 88,439 0.1 19,038 0.3 5,910 △� 1.1 7,626 0.1 8,939 △� 1.2 413,127 △� 0.3地 方 公 共 団 体 9,141 3.8 2,617 △� 0.4 862 6.0 671 8.7 1,086 △� 3.3 42,638 4.4個 人 34,313 0.2 8,400 △� 2.1 3,713 △� 4.5 3,576 △� 1.4 4,284 △� 0.0 182,121 △� 0.0

合   計 131,894 0.4 30,055 △� 0.4 10,487 △� 1.8 11,874 0.0 14,310 △� 1.0 637,886 0.0

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信用金庫概況

68

(企業向け貸出は5地区で増加)

 2011年度末の企業向け貸出の増減状況を地

区別にみると、東北(2.2%増)、東海(0.6%

増)、中国(0.3%増)、近畿(0.1%増)、九

州北部(0.1%増)の5地区で残高が前期を

上回った(表30)。

 内訳では、製造業は東北が前期比5.5%増

となった以外、10地区で前期比減少した。ま

た、建設業は全11地区で前期を下回っている。

 不動産業は近畿(4.8%増)、東京(2.8%増)、

東海(2.8%増)など9地区で残高が増加し、

なかでも東京と近畿は年間1,000億円超の増

加であった。

 医療・福祉は、四国が前期比29.6%増と大

幅に伸びたほか、中国の10.4%増、九州北部

の8.5%増が目立つ。金額では東海、近畿、

関東の3地区が前期を100億円超上回った。

(個人向け貸出は東海、近畿で増加)

 2011年度末の地区別個人向け貸出残高の構

成比は、東海の22.6%が最も高く、関東の

19.6%、近畿の18.8%、東京の17.8%が続いた。

また、貸出金残高に占める個人向け貸出残高

の比率を地区別にみると、四国(35.4%)、

東海(31.4%)、関東(30.3%)、九州北部

(30.1%)の4地区が3割を超えた(表31、

図7)。

 地区別の増減状況は、東海(3.0%増)と

地区別個人向け貸出残高増減状況

(寄与度、前期比増減率)

(図7)

北海道 東北 東京 関東 北陸 東海 近畿 中国 四国 九州北部 南九州 全国△8

△6

△4

△2

0

2

4(%)

住宅ローン 個人向け計カードローン等 その他

地区別個人向け貸出残高増減状況(表31)(単位:億円、%)

北海道 東 北 東 京 関 東 北 陸 東 海

残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率

個人向け貸出 6,954 △� 0.8 6,211 △� 6.1 32,470 △� 0.9 35,855 △� 0.2 4,787 △� 2.0 41,261 3.0住 宅 ロ ー ン 5,752 △� 0.9 4,359 △� 4.4 26,633 0.0 29,904 1.0 3,815 △� 0.5 36,059 4.0カードローン等 207 △� 6.2 566 △� 10.3 384 △� 6.3 898 △� 3.7 230 △� 3.2 804 △� 2.3そ の 他 993 0.3 1,286 △� 9.4 5,451 △� 5.4 5,052 △� 6.5 741 △� 8.7 4,397 △� 3.1

近 畿 中 国 四 国 九州北部 南九州 合 計

残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率

個人向け貸出 34,313 0.2 8,400 △� 2.1 3,713 △� 4.5 3,576 △� 1.4 4,284 △� 0.0 182,121 △� 0.0住 宅 ロ ー ン 29,821 1.1 6,572 △� 1.4 2,625 △� 3.6 2,643 0.0 2,411 △� 0.3 150,810 1.0カードローン等 1,043 △� 5.2 435 △� 4.2 334 △� 5.2 153 △� 2.2 314 △� 1.4 5,401 △� 4.6そ の 他 3,448 △� 5.2 1,392 △� 4.5 753 △� 7.0 779 △� 6.2 1,558 0.5 25,909 △� 5.0

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信用金庫概況

69

近畿(0.2%増)の2地区で個人向け貸出残

高が前期比増加した。残る9地区は前期比で

減少したが、なかでも東北(6.1%減)、四国

(4.5%減)の減少が目立つ。増減要因をみる

と、東北、北陸、中国、四国の4地区は、「住

宅ローン」「カードローン等」「その他」の全

てで前期比減少している。

 個人向け貸出の内訳をみると、住宅ローン

は東海の前期比4.0%増、近畿の1.1%増をは

じめとした5地区で前期を上回った。

 カードローン等は全11地区で前期比減少し

たが、なかでも、東北の残高は10.3%減と2

桁の減少を示している。

 その他は、南九州(0.5%増)、北海道(0.3%

増)を除く9地区で前期比減少した。

(設備資金は4地区で増加)

 2011年度末の地区別の資金使途別貸出金残

高は、設備資金が4地区で前期比増加、運転

資金も4地区で前期を上回った(表32)。

 地区別の設備資金は、地方公共団体と個人

の伸びた東海が前期比1.9%増となったほか、

近畿が1.8%増、東京が0.7%増、北海道が0.0%

増加した。減少した地区では、四国の前期比

3.1%減、東北の2.4%減が目につく。

 企業向け貸出の増減状況をみると、近畿が

前期比2.7%増、東京が1.4%増、北海道が1.2%

増と3地区で前期比増加し、北陸など8地区

で前期を下回った。

(運転資金は東北で高い伸び)

 2011年度末の地区別の運転資金残高は、東

北の前期比2.5%増が最も高く、東海が2.0%

増、中国が0.6%増、南九州が0.3%増となっ

た。減少した地区をあげると、北陸の前期比

4.1%減、東京の3.0%減などがある。

 企業向け貸出の増減状況は、東北が前期比

5.3%増と高く、東海(1.2%増)、中国(1.2%

増)、南九州(0.3%増)、四国(0.0%増)の

5地区で前期比増加した。

地区別業種別設備・運転資金残高増減状況(表32)(単位:億円、%)

北海道 東 北 東 京 関 東 北 陸 東 海

残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率

設 備 資 金 14,760 0.0 11,313 △� 2.4 71,521 0.7 65,053 △� 0.6 8,096 △� 0.3 68,023 1.9うち企業向け 7,725 1.2 5,687 △� 1.6 44,172 1.4 32,709 △� 1.7 2,872 △� 3.1 28,590 △� 0.4うち個人向け 5,857 △� 1.1 4,371 △� 4.5 27,209 △� 0.3 30,603 0.7 3,908 △� 0.8 36,466 4.3

運 転 資 金 15,685 △� 0.8 10,936 2.5 47,625 △� 3.0 53,092 △� 0.6 9,118 △� 4.1 62,982 2.0うち企業向け 9,663 △� 1.9 7,517 5.3 41,921 △� 3.1 41,980 △� 0.8 7,179 △� 4.6 52,506 1.2うち個人向け 1,097 0.3 1,840 △� 9.7 5,260 △� 4.1 5,252 △� 5.7 878 △� 6.8 4,794 △� 5.3

合     計 30,445 △� 0.4 22,249 △� 0.0 119,147 △� 0.8 118,145 △� 0.6 17,215 △� 2.3 131,005 2.0うち企業向け 17,389 △� 0.5 13,205 2.2 86,094 △� 0.8 74,690 △� 1.2 10,051 △� 4.1 81,096 0.6うち個人向け 6,954 △� 0.8 6,211 △� 6.1 32,470 △� 0.9 35,855 △� 0.2 4,787 △� 2.0 41,261 3.0

近 畿 中 国 四 国 九州北部 南九州 合 計

残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率

設 備 資 金 59,870 1.8 14,923 △� 1.4 5,609 △� 3.1 6,477 △� 0.5 6,037 △� 0.1 332,284 0.5うち企業向け 29,019 2.7 7,683 △� 0.8 2,637 △� 2.7 3,921 △� 0.9 3,245 △� 0.1 168,650 0.2うち個人向け 30,054 1.0 6,603 △� 1.4 2,680 △� 3.7 2,428 △� 0.2 2,670 △� 0.0 153,063 0.9

運 転 資 金 72,023 △� 0.7 15,132 0.6 4,877 △� 0.2 7,832 △� 1.5 5,836 0.3 305,602 △� 0.4うち企業向け 59,419 △� 1.0 11,354 1.2 3,272 0.0 5,017 △� 1.5 4,380 0.3 244,476 △� 0.7うち個人向け 4,259 △� 5.0 1,796 △� 4.5 1,033 △� 6.3 1,856 0.1 906 △� 5.3 29,057 △� 4.9

合     計 131,894 0.4 30,055 △� 0.4 10,487 △� 1.8 14,310 △� 1.0 11,874 0.0 637,886 0.0うち企業向け 88,439 0.1 19,038 0.3 5,910 △� 1.1 8,939 △� 1.2 7,626 0.1 413,127 △� 0.3うち個人向け 34,313 0.2 8,400 △� 2.1 3,713 △� 4.5 4,284 △� 0.0 3,576 △� 1.4 182,121 △� 0.0

(備考)日本銀行「貸出先別貸出金」より作成

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信用金庫概況

70

(東京の設備資金割合は6割となる)

 2011年度末の資金使途別貸出金残高の構成

比を地区別にみると、東京の設備資金の割合

が60%に達するなど6地区で5割を超えた。

また、最も設備資金の割合が低かったのは、

九州北部の45.2%である。

 企業向け貸出の割合に注目すると、設備資

金の割合が5割を超えたのは、東京のみで、

北陸、近畿、東海の3地区は40%を下回った。

(貸出先数は全地区で減少)

 2011年度末の地区別貸出先数の構成比は、

関東(19.0%)、東海(18.1%)、近畿(17.8%)

が高かった(表33)。増減状況は、東北の前

期比6.7%減、東京の4.0%減など全11地区で

前期比減少した。

 業種別の貸出先数増減状況を地区別にみる

と、企業向け貸出は、南九州の前期比0.1%

増を除く10地区で減少したが、なかでも北陸

(2.7%減)、東北(2.6%減)、中国(2.5%減)、

東京(2.4%減)の4地区は2%超の先数減

少となった。

 地方公共団体は、九州北部(5.6%増)、東

京(5.4%増)などの6地区で前期を上回っ

た一方、中国(2.9%減)、四国(2.7%減)

など5地区で減少した。

 個人は、東北の前期比7.4%減、東京の5.1%

減など全11地区で減少した。

(企業向け貸出先数は南九州で増加)

 2011年度末の地区別企業向け貸出先数は、

製造業と小売業は全11地区で先数が減少した

ほか、「建設業」は、南九州(0.0%増)を除

く10地区、「運輸業、郵便業」は四国(1.0%

増)、九州北部(0.6%増)を除く9地区、「卸

売業」は関東(0.5%増)、南九州(0.0%増)

地区別業種別貸出先数増減状況(表33)(単位:億円、%)

業   種北海道 東 北 東 京 関 東 北 陸 東 海

残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率

製 造 業 4,040 △� 2.7 4,651 △� 3.0 42,901 △� 5.8 33,723 △� 2.8 5,095 △� 3.7 36,922 △� 3.0建 設 業 11,223 △� 2.7 9,285 △� 2.9 44,055 △� 3.2 48,517 △� 0.7 6,303 △� 2.6 39,243 △� 2.2運輸業、郵便業 1,601 △� 1.1 1,114 △� 2.3 6,410 △� 3.2 6,054 △� 0.8 783 △� 3.2 4,340 △� 1.3卸 売 業 2,518 △� 0.4 1,754 △� 1.1 23,266 △� 3.9 10,815 0.5 1,576 △� 6.9 11,847 △� 0.9小 売 業 7,630 △� 4.0 7,428 △� 3.6 25,014 △� 3.7 26,729 △� 2.4 4,509 △� 3.7 23,182 △� 3.0不 動 産 業 10,304 0.0 6,467 △� 1.0 45,752 2.6 30,293 1.9 2,808 1.1 28,946 1.3生活関連サービス 1,694 △� 3.8 2,278 △� 3.8 8,460 △� 2.0 7,514 △� 0.7 1,277 △� 0.4 7,410 △� 2.1医 療・ 福 祉 2,204 1.6 1,298 △� 0.4 5,982 0.8 5,978 2.0 821 2.3 7,031 2.3そ の 他 12,060 △� 1.1 10,562 △� 2.9 59,669 △� 2.1 45,109 △� 1.1 6,728 △� 2.6 38,182 △� 1.8

企 業 向 け 貸 出 53,274 △� 1.7 44,837 △� 2.6 261,509 △� 2.4 214,732 △� 0.8 29,900 △� 2.7 197,103 △� 1.6地 方 公 共 団 体 316 △� 1.5 241 0.4 58 5.4 536 △� 2.0 140 2.9 397 △� 2.2個 人 191,643 △� 3.3 252,479 △� 7.4 402,639 △� 5.1 706,398 △� 3.6 125,252 △� 3.7 679,765 △� 1.7

合   計 245,233 △� 3.0 297,557 △� 6.7 664,206 △� 4.0 921,666 △� 3.0 155,292 △� 3.5 877,265 △� 1.7

業   種近 畿 中 国 四 国 九州北部 南九州 合 計

残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率

製 造 業 43,375 △� 3.2 7,009 △� 3.2 2,150 △� 0.0 2,994 △� 0.3 2,767 △� 0.4 185,748 △� 3.6建 設 業 42,679 △� 1.8 12,016 △� 3.4 3,520 △� 0.2 6,020 △� 0.8 7,327 0.0 230,594 △� 2.0運輸業、郵便業 5,714 △� 1.8 1,835 △� 0.8 559 1.0 635 0.6 845 △� 0.2 29,942 △� 1.6卸 売 業 19,655 △� 2.1 2,933 △� 3.0 851 △� 1.2 1,525 △� 0.2 1,657 0.0 78,488 △� 2.1小 売 業 25,816 △� 3.4 9,019 △� 4.9 2,858 △� 1.3 4,734 △� 2.3 6,060 △� 1.7 143,490 △� 3.2不 動 産 業 26,323 3.8 7,766 0.8 2,373 0.3 3,223 4.3 3,235 3.4 168,262 2.0生活関連サービス 6,715 △� 2.8 2,573 △� 3.7 789 △� 0.6 1,383 △� 3.4 1,972 0.0 42,188 △� 2.0医 療・ 福 祉 6,676 2.6 1,823 3.2 497 0.4 877 4.0 967 6.8 34,205 2.1そ の 他 40,428 △� 1.6 12,692 △� 2.4 4,537 △� 0.3 6,472 0.8 9,999 △� 0.0 247,324 △� 1.6

企 業 向 け 貸 出 217,381 △� 1.5 57,666 △� 2.5 18,134 △� 0.3 27,863 △� 0.0 34,829 0.1 1,160,241 △� 1.6地 方 公 共 団 体 368 0.2 165 △� 2.9 71 △� 2.7 94 5.6 125 1.6 2,520 △� 0.6個 人 647,556 △� 2.8 232,057 △� 4.1 140,976 △� 3.3 110,007 △� 3.6 176,282 △� 1.5 3,672,638 △� 3.5

合   計 865,305 △� 2.5 289,888 △� 3.8 159,181 △� 3.0 137,964 △� 2.9 211,236 △� 1.2 4,835,399 △� 3.0

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信用金庫概況

71

を除く9地区、「生活関連サービス」は、南

九州(0.0%増)を除く10地区で、それぞれ

前期を下回った。

 先数の伸びている医療・福祉は、南九州の

前期比6.8%増、九州北部の4.0%増など10地

区で前期比増加した。不動産業については、

九州北部の前期比4.3%増、近畿の3.8%増な

ど9地区で前期比増加している。

⑦ 業態別の動き

(信用金庫、国内銀行ともに残高増加)

 2011年度末の業態別貸出金残高の増減状況

をみると、信用金庫(0.0%増)、国内銀行

(0.4%減)とも前期比増加した(表34)。

 企業向け貸出は信用金庫、国内銀行ともに

前期比減少したものの、減少率は縮小してい

る。地方公共団体向け貸出は、信用金庫が前

期比4.4%増、国内銀行は4.3%増となり、伸

び率は低下した。

 個人向け貸出は、信用金庫が前期比0.0%

減少した一方で、国内銀行は1.7%増と伸び

率を高めている。

(貸出先数の減少傾向変わらず)

 2011年度末の貸出先数を比較すると、信用

金庫、国内銀行ともに減少した(表35)。

 業種別貸出先数の増減状況をみると、企業

向け貸出先数は信用金庫が減少率を縮小した

のに対し、国内銀行の減少率は拡大した。

 個人向け貸出先数は、信用金庫が前期比

3.5%減となった一方で、国内銀行は前年度

と同水準の0.0%減にとどまった。

業 態 別 貸 出 金 残 高 増 減 状 況(表34)(単位:億円、%)

2011年3月末 2012年3月末

信 用 金 庫 国 内 銀 行 信 用 金 庫 国 内 銀 行

残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率

企 業 向 け 計 414,550 △� 1.5 2,725,915 △� 2.2 413,127 △� 0.3 2,715,014 △� 0.3

大 企 業 ― ― 847,510 △� 3.2 ― ― 865,759 2.1

中 堅 企 業 ― ― 123,927 △� 3.5 ― ― 120,639 △� 2.6

中 小 企 業 414,550 △� 1.5 1,754,477 △� 1.5 413,127 △� 0.3 1,728,615 △� 1.4

地 方 公 共 団 体 40,814 10.8 225,089 8.0 42,638 4.4 234,862 4.3

個 人 182,182 △� 0.8 1,158,407 1.1 182,121 △� 0.0 1,179,169 1.7

合     計 637,546 △� 0.6 4,109,411 △� 0.7 637,886 0.0 4,129,045 0.4

(備考)国内銀行は、日本銀行HPより作成した。国内銀行の「海外円借款、国内店名義現地貸」は同合計から除いている。

業 態 別 貸 出 先 数 増 減 状 況(表35)(単位:先、%)

2011年3月末 2012年3月末

信 用 金 庫 国 内 銀 行 信 用 金 庫 国 内 銀 行

先 数 増減率 先 数 増減率 先 数 増減率 先 数 増減率

企 業 向 け 計 1,180,208 △� 2.5 2,211,804 △� 3.1 1,160,241 △� 1.6 2,137,994 △� 3.3

大 企 業 ― ― 28,673 △� 1.3 ― ― 28,885 0.7

中 堅 企 業 ― ― 20,791 △� 2.9 ― ― 20,509 △� 1.3

中 小 企 業 1,180,208 △� 2.5 2,162,340 △� 3.2 1,160,241 △� 1.6 2,088,600 △� 3.4

地 方 公 共 団 体 2,536 1.6 4,673 1.6 2,520 △� 0.6 4,751 1.6

個 人 3,806,017 △� 3.1 16,765,842 △� 0.0 3,672,638 △� 3.5 16,759,248 △� 0.0

合     計 4,988,761 △� 2.9 18,982,319 △� 0.4 4,835,399 △� 3.0 18,901,993 △� 0.4

(備考)表34と同じ。

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信用金庫概況

72

(4)余資運用資産

(3年連続の残高増加)

 2011年度末の余資運用資産残高は、前期比

3兆3,795億円、5.4%増加の65兆8,798億円と

なり、2009年度(5.8%増)、2010年度(4.9%

増)と3年連続で前期を上回った(表36)。

 科目別残高の構成比は、有価証券が56.2%

と最も高く、預け金の40.1%、現金の2.3%

が続く。預け金の構成比が40%を超えたのは

前期に続き2年連続である。

 科目別増減状況は、預け金が前期比6,529

億円、2.5%増となり、前年度(13.3%増)

から伸び率が低下した。この要因は、信金中

金預け金が1,126億円、0.5%減と減少に転じ

たことがある。

 コールローンは前期比1,478億円、90.6%

増の3,109億円、買入金銭債権は449億円、

15.8%増の3,289億円となった。

 残高の56.2%を占める有価証券は、前期比

2兆6,368億円、7.6%増となり、伸び率を高

めた。また、増加寄与率でみても、78.0%に

達している。

 その一方で現金は前期比998億円、6.1%減

の1兆5,189億円、商品有価証券も8億円、

15.7%減の44億円と前期比で減少に転じた。

(余資運用資産残高は3年連続、全地区で増加)

 2011年度末の地区別余資運用資産残高の増

減状況は、全11地区で前期を上回った(表

37)。全地区で余資運用資産が増加したのは

3年連続である。

 伸び率の大きい地区では、東北が前期比

20.5%増と2桁の増加を示し、これに関東

(6.4%増)、東京(5.8%増)が続いた。

 内訳をみると、預け金は近畿、南九州を除

く9地区で前期比増加した。コールローンは

5地区で前期比増加したが、東京が9倍増と

突出して残高を伸ばした。有価証券は四国を

除く10地区で前期を上回ったが、なかでも近

畿(13.4%増)、東北(12.7%増)、南九州(12.2%

増)の3地区は2桁の増加を示した。

科目別余資運用資産残高増減状況(表36)(単位:億円、%)

科   目2011年3月末 2012年3月末 2010年度中 2011年度中

残 高 構成比 残 高 構成比 増減額 増減率 寄与率 増減額 増減率 寄与率

現 金 16,187 2.5 15,189 2.3 315 1.9 1.0 △� � �998 △� � 6.1 △� 2.9

(うち小切手・手形)( 1,971)( 0.3)( 2,615)( 0.3)(△� � � �28)( △� 1.4)( 0.0)( 643)( 32.6)( 1.9)

預 け 金 258,109 41.2 264,639 40.1 30,316 13.3 103.6 6,529 2.5 19.3

(うち信金中金預け金)( 208,325)( 33.3)( 207,198)( 31.4)( 18,248)( 9.6)( 62.4)(△� 1,126)(△� � 0.5)( △� 3.3)

買 入 手 形 0 0.0 0 0.0 0 - 0.0 0 - 0.0

コ ー ル ロ ー ン 1,631 0.2 3,109 0.4 △� 2,136 △56.7 △� � 7.3 1,478 90.6 4.3

買 現 先 勘 定 0 0.0 0 0.0 0 - 0.0 0 - 0.0

債券貸借取引支払保証金 59 0.0 0 0.0 △� � � �90 △60.3 △� � 0.3 △� � � �59 △100.0 △� 0.1

買 入 金 銭 債 権 2,839 0.4 3,289 0.4 △� � �250 △� 8.1 △� � 0.8 449 15.8 1.3

金 銭 の 信 託 1,898 0.3 1,932 0.2 240 14.5 0.8 34 1.8 0.1

商 品 有 価 証 券 52 0.0 44 0.0 1 2.3 0.0 △� � � � �8 △� 15.7 0.0

有 価 証 券 344,224 55.0 370,593 56.2 840 0.2 2.8 26,368 7.6 78.0

合   計 625,003 100.0 658,798 100.0 29,235 4.9 100.0 33,795 5.4 100.0

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信用金庫概況

73

(信用金庫別では174金庫の余資運用残高が

貸出金残高を上回る)

 2011年度末の余資運用資産残高が貸出金残

高を上回った信用金庫は271金庫の64.2%に

相当する174金庫であった。

(地方債の割合が高まり、外国証券は低下)

 2011年度末の有価証券残高の構成比は、割

合の大きい順に社債(41.2%)、国債(27.8%)、

地方債(17.4%)、外国証券(10.0%)、株式

(1.5%)、投資信託(1.5%)などとなった。

前年度の構成比と比較すると、地方債の割合

が1.2ポイント高まった一方で、外国証券は

1.1ポイント低下している。

(国債、地方債、社債が増加)

 2011年度末の有価証券種類別残高の増減状

況は、社債が前期比1兆2,427億円、8.8%増

となり、前期を上回った(表38)。増加寄与

率も47.1%と全体の伸びの約5割を占める。

 内訳では、公社公団債が前期比6,204億円、

12.7%増加し、社債残高の増加をけん引した。

地区別余資運用資産残高増減状況(表37)(単位:億円、%)

地  区

余資運用資産

うち預け金 うちコールローン うち有価証券

残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率 残 高 増減率

北 海 道 39,615 4.9 12,682 1.4 0 - 25,938 7.1

東   北 27,397 20.5 14,565 30.8 0 - 11,642 12.7

東   京 113,867 5.8 56,205 3.5 1,731 805.0 52,359 5.4

関   東 125,267 6.4 49,160 3.2 443 △� 21.0 71,281 9.6

北   陸 21,061 2.8 9,347 7.3 4 31.4 11,151 0.7

東   海 133,891 3.4 44,152 0.0 228 21.6 86,073 5.6

近   畿 128,505 4.9 50,688 △� � 4.8 227 △� � 0.2 73,878 13.4

中   国 28,044 3.0 11,435 1.3 456 3.5 14,815 4.4

四   国 18,166 1.5 4,942 21.2 0 △� � 6.4 12,911 △� � 4.3

九 州 北 部 10,061 5.0 4,718 6.8 4 △� 14.8 4,889 3.4

南 九 州 12,412 5.1 6,543 △� � 0.0 11 2.8 5,377 12.2

全   国 658,798 5.4 264,639 2.5 3,109 90.6 370,593 7.6

有価証券種類別残高増減状況(表38)(単位:億円、%)

科   目2011年3月末 2012年3月末 2010年度中 2011年度中

残 高 構成比 残 高 構成比 増減額 増減率 寄与率 増減額 増減率 寄与率

国 債 96,241 27.9 103,325 27.8 △� 8,306 △� � 7.9 △988.8 7,083 7.3 26.8

地 方 債 56,047 16.2 64,594 17.4 8,788 18.5 1046.2 8,546 15.2 32.4

短 期 社 債 21 0.0 26 0.0 0 △� � 0.0 △� � 0.0 4 22.7 0.0

社 債 140,598 40.8 153,025 41.2 3,348 2.4 398.5 12,427 8.8 47.1

 (うち公社公団債)( 48,772)( 14.1)( 54,977)( 14.8)( 3,394)( 7.4)( 404.1)( 6,204)( 12.7)( 23.5)

 (う�ち�金�融�債)( 30,269)( 8.7)( 32,015)( 8.6)(△� 3,352)(△� � 9.9)(△399.1)( 1,745)( 5.7)( 6.6)

 (うちその他社債)( 61,556)( 17.8)( 66,033)( 17.8)( 3,306)( 5.6)( 393.5)( 4,476)( 7.2)( 16.9)

株 式 6,099 1.7 5,798 1.5 △� � �674 △� � 9.9 △� 80.2 △� � �301 △� � 4.9 △� � 1.1

貸 付 信 託 0 0.0 0 0.0 0 △� 20.0 △� � 0.0 0 △� 35.0 △� � 0.0

投 資 信 託 5,664 1.6 5,747 1.5 △� � �373 △� � 6.1 △� 44.4 83 1.4 0.3

外 国 証 券 38,470 11.1 37,077 10.0 △� 1,856 △� � 4.6 △221.0 △� 1,392 △� � 3.6 △� � 5.2

そ の 他 の 証 券 1,080 0.3 998 0.2 △� � � �86 △� � 7.4 △� 10.3 △� � � �82 △� � 7.6 △� � 0.3

合   計 344,224 100.0 370,593 100.0 840 0.2 100.0 26,368 7.6 100.0

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信用金庫概況

74

また、金融債は前期比1,745億円、5.7%増の

3兆2,015億円となり前年度(9.9%減)から

増加に転じた。

 地方債は、前期比8,546億円、15.2%増と

3年連続で2桁の増加を示した。金額でも年

間8,000億円を超える増加となる。

 国債は、前期比7,083億円、7.3%増の10兆

3,325億円となり、2年ぶりに前期を上回った。

 その一方で、外国証券は前期比1,392億円、

3.6%減少したが、減少額・率ともに2年連

続で縮小している。

 そのほか、株式は前期比301億円、4.9%減、

投資信託が83億円、1.4%増加した。

(余資運用資産、全規模区分で増加)

 2011年度末の預金規模別余資運用資産残高

の増減状況は、3年連続全ての階層で前期比

増加した(表39)。

 階層別では、「700億円未満」が前期比

10.0%増と2桁の伸びを示したのに続き、

「1,500億円以上2,000億円未満」が9.2%増、

「1,000億円以上1,500億円未満」が7.7%増な

どとなった。 

(預け金は2,000億円未満で高い伸び)

 2011年度末の預け金残高は前年度の反動も

あり前期比2.5%増にとどまった。金額階層

でみると、「1,500億円以上2,000億円未満」

の階層が前期比12.2%増、「1,000億円以上

1,500億円未満」が11.0%増となるなど、2,000

億円未満の階層で高い伸びを示している。

(地方債は9階層で2桁増となる)

 有価証券増減状況は、全10階層で前期を上

回った。

 内訳は、地方債、社債は全階層で前期比増

加し、株式は全階層で減少した。特に地方債

は、「1兆円以上1兆5,000億円未満」で前期

比30.3%増、「1,500億円以上2,000億円未満」

が28.2%増となるなど増加が目立つ。

 国債は8階層で、投資信託は5階層で、外

国証券は1階層で前期比増加しており、規模

による増減に違いがみられた。

(都市銀行の伸び率が低下)

 2011年度末の有価証券残高の増減状況を業

態別にみると、4業態全てで残高が増加した

預 �金 �規 �模 金庫数余資運用資�産�計 預け金 有価証券

うち国債 うち地方債 うち社債 うち株式 うち投資信託うち外国証券

1� 兆� 5,000� 億� 円� 以� 上 16 6.0 △� 0.3 9.9 11.7 13.7 8.7 △� 9.2 △� 1.6 7.71�兆�円�~�1�兆�5,000�億�円 10 5.8 0.4 11.3 △� 4.3 30.3 18.0 △� 0.6 8.9 △� 7.07,000� 億� 円� ~� 1� 兆� �円 20 4.0 0.9 6.5 2.4 14.7 8.4 △� 1.8 6.8 △� 5.65,000�億�円�~�7,000�億�円 28 3.9 7.4 2.6 7.3 0.0 3.6 △� 3.1 △� 1.0 △� 6.33,000�億�円�~�5,000�億�円 50 5.0 0.9 8.0 5.6 16.0 11.9 △� 2.8 △� 0.1 △� 8.22,000�億�円�~�3,000�億�円 39 5.3 △� 0.4 10.0 14.2 20.7 9.5 △� 6.8 1.9 △� 9.01,500�億�円�~�2,000�億�円 26 9.2 12.2 7.4 5.6 28.2 4.1 △21.7 3.5 △� 0.21,000�億�円�~�1,500�億�円 43 7.7 11.0 4.8 4.4 20.3 4.6 △� 3.8 △� 3.6 △� 4.5700�億�円�~�1,000�億�円 28 4.7 6.6 3.7 △� 7.2 20.1 6.2 △� 1.5 △� 0.7 △� 2.9700 �億 �円 �未 �満 11 10.0 11.7 9.4 9.1 13.7 16.7 △� 6.1 18.8 △� 9.6

合 計 271 5.4 2.5 7.6 7.3 15.2 8.8 △� 4.9 1.4 △� 3.6

預金規模別余資運用資産残高増減状況(表39)(単位:金庫、%)

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信用金庫概況

75

(表40)。信用金庫は前年度から7.4ポイント

伸び率を高めたほか、第二地方銀行が2.8ポ

イント上昇、地方銀行は2.3ポイント上昇し

た。これに対し、都市銀行の伸び率は、前年

度の反動もあり5.5ポイント低下している。

(都市銀行と他の3業態で異なる動き)

 2011年度末の有価証券種類別残高の増減状

況は、信用金庫、地方銀行、第二地方銀行の

3業態と都市銀行で異なる動きが目立った。

 国債は都市銀行が前期比11.1%増と最も高

い伸びを示した一方で、地方債は第二地方銀

行(15.4%増)、信用金庫(15.2%増)の増

加率が高かった。

 社債は信用金庫、地方銀行、第二地方銀行

の3業態で前期比増加したものの、都市銀行

は減少率を高めている。

 株式は4業態ともに前期から残高を減らし

たが、減少率は前年度から縮小している。

 外国証券は、都市銀行、地方銀行、第二地

方銀行が前期比増加し、信用金庫は減少した。

ただし、増減率をみると、都市銀行は前年度

に続き20%台の増加となった一方で、第二地

方銀行は前期比2.8%増、地方銀行は0.3%増

にとどまっている。

科  目

信�用�金�庫 都�市�銀�行 地�方�銀�行 第�二�地�方�銀�行

2010年度末 2011年度末 2010年度末 2011年度末 2010年度末 2011年度末 2010年度末 2011年度末

残 高 増加率 残 高 増加率 残 高 増加率 残 高 増加率 残 高 増加率 残 高 増加率 残 高 増加率 残 高 増加率

国 債 96,241 △� 7.9 103,325 7.3 1,013,902 18.7 1,126,915 11.1 300,928 12.4 345,443 14.7 71,224 2.5 77,530 8.8

地 方 債 56,047 18.5 64,594 15.2 11,939 13.7 11,948 0.0 94,653 8.5 99,798 5.4 13,182 31.7 15,224 15.4

社 債 140,598 2.4 153,025 8.8 108,705 △� 3.0 95,033 △12.5 142,098 2.9 149,182 4.9 33,607 7.4 37,421 11.3

株 式 6,099 △� 9.9 5,798 △� 4.9 111,051 △� 8.5 109,213 △� 1.6 41,643 △12.1 40,034 △� 3.8 7,694 △� 6.6 7,327 △� 4.7

外 国 証 券 38,470 △� 4.6 37,077 △� 3.6 202,740 29.9 250,572 23.5 58,498 △� 1.1 58,692 0.3 12,173 14.6 12,521 2.8

そ の 他 6,767 △� 6.3 6,772 0.0 11,909 △� 5.1 10,306 △13.4 14,103 △� 2.7 14,720 4.3 5,879 △� 9.5 5,901 0.3

合 計 344,224 0.2 370,593 7.6 1,460,246 15.3 1,603,987 9.8 651,923 6.2 707,869 8.5 143,759 5.6 155,924 8.4

業態別有価証券種類別残高増減状況(表40)(単位:億円、%)

(備考)1.その他は有価証券計から国債、地方債、社債、株式、外国証券を除いた額

    2.国内銀行は、日本銀行HPより作成

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信用金庫概況

76

3.その他の業務

(1)証券業務

① 国債の窓口販売

 2011年度の信用金庫における個人向け国債

の窓販額は、前年度比885億円、113.8%増の

1,663億円となった(表41)。2003年2月から

募集が始まった個人向け国債は、信用金庫に

よる国債窓販の中心的地位を占めている。内

訳をみると、2010年6月から募集が始まった

3年固定は、前年度比380億円、139.7%増の

653億円となった。5年固定は、同241億円、

55.1%増の678億円となった。また、10年変

動は、同263億円、387.8%増の331億円となっ

た。なお、2011年12月以降に募集する個人向

け国債は、東日本大震災の復興財源に使用さ

れる「個人向け復興国債」として発行されて

いる(商品性は従来と変わらない)。2012年

3月には、一定の要件を満たすと東日本大震

災復興事業記念貨幣が贈呈される「個人向け

復興応援国債」の募集も新たに始まった。

 2007年10月に導入された新窓販国債(募集

取扱方式)の2011年度の窓販額は、前年度比

7億円、9.9%減の68億円となった。2年は、

同5億円、27.0%減の14億円、5年は、同9

億円、39.2%減の14億円となった。10年は、

同7億円、21.9%増の39億円となった。

 従来型(民間金融機関が入札等によって国

債を調達する方式)の窓口販売については、

2011年度の中期国債の窓販額は、2年が、前

年度比11億円、32.6%減の23億円、5年が、

同11億円、49.0%減の12億円となった。2011�

年度の長期国債(10年)の窓販額は、前年度

比28億円、478.3%増の34億円となった。

② 投資信託の窓口販売

 信用金庫の投資信託の窓口販売業務は、

1998年12月に開始された。信用金庫業界では、

業務の効率化の観点から、信金中央金庫が複

数の投信会社の指定販売会社となり、信用金庫

はその取次販売会社となる方式を利用する信用

金庫も少なくない。信金中央金庫を利用して投

信窓販業務に参入している信用金庫は、2012年

3月末時点で前年度と同数の201金庫であった。

 2011年度における信金中央金庫取次方式に

よる信用金庫の投信窓販取扱状況は、36万

1,578件、962億円となった。件数は、前年度

比4万6,585件、11.4%減少し、販売金額は、

同104億円、9.7%減となった。年度末の投信

窓販預かり資産残高は、前年度比403億円、

6.2%減の6,094億円となり、2年連続で減少

した(表42)。

販 売 額 2010年度 2011年度2010年度 2011年度 増減額 増減率 増減額 増減率

個人向け国債 77,792 166,356 △44,296 △� 36.2 88,564 113.83年固定 27,258 65,345 27,258 - 38,087 139.75年固定 43,739 67,864 △69,644 △� 61.4 24,125 55.110年変動 6,795 33,147 △� 1,910 △� 21.9 26,352 387.8

新窓販国債 7,579 6,825 296 4.0 △� � �754 △� � 9.92年 1,961 1,431 △� 1,000 △� 33.7 △� � �530 △� 27.05年 2,381 1,447 171 7.7 △� � �934 △� 39.210年 3,237 3,947 1,125 53.2 710 21.9中期国債 5,900 3,586 648 12.3 △� 2,314 △� 39.22年 3,535 2,380 283 8.7 △� 1,155 △� 32.65年 2,365 1,206 365 18.2 △� 1,159 △� 49.0

長期国債(10年) 591 3,418 △� 1,291 △� 68.5 2,827 478.3

国債種類別窓口販売状況

[個人向け国債・新窓販国債・中長期国債]� (単位:百万円、%)

(備考)1.直接参加金庫分は含まない。    2.新窓販国債については2007年11月債より発行開始    3.信金中央金庫調べ

(表41)

2010年度 2011年度 増 減 増減率販売件数 408,163 361,578 △� 46,585 △� 11.4販売金額 1,066 962 △� � � �104 △� � 9.7期末残高 6,497 6,094 △� � � �403 △� � 6.2

投資信託窓販取扱状況(表42)(単位:件、億円、%)

(備考)1.信金中央金庫取次実績    2.定時定額買付分を含む。

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信用金庫概況

77

(2)保険の窓口販売業務

① 損害保険窓販

 2001年4月に「住宅ローン関連の長期火災

保険」、「住宅ローン関連の債務返済支援保険」

などから始まった損害保険窓販は、2002年10

月に、長期火災保険商品等の取扱対象の拡大

(専用住宅から店舗併用住宅にも)と年金払

積立保険などの追加、2005年12月からは積立

傷害保険の追加が実施された。さらに、2007

年12月からは保険窓販が全面解禁され、医療・

介護などのいわゆる第三分野の保険、自動車

保険、団体火災保険等の販売も解禁となった。

 全国信用金庫協会は、半年に一度、「預り

資産にかかる調査」と題するアンケート調査

を実施している。本アンケート結果から、信

用金庫の2011年度の主な損害保険窓販取扱状

況をみると(表43)、新規契約獲得件数は、

前年度比1万4,555件、11.4%減の11万2,531

件となった。うち、火災保険は1万1,666件

となり、同1,083件、10.2%増加した。自動

車保険は同238件、14.7%増の1,852件となった。

 傷害・債務返済支援保険は、前年度比1万

579件、10.8%減の8万6,724件となった。そ

の他掛捨て保険(同2,176件、33.6%減)は、

4,295件 に、 積 立 傷 害 保 険( 同2,197件、

33.7%減)は、4,305件にそれぞれ減少した。

医療・がん保険その他(同427件、13.1%増)

は、3,665件に増加した。

② 生命保険窓販

 同アンケート調査によると、信用金庫の

2011年度の生命保険新規契約獲得件数は、前

年度比1万4,332件、8.3%増の18万5,432件と

なった(表44)。個人年金保険は、前年度比

1,917件、2.4%減の7万5,685件となった。う

ち、定額型は、一時払型が同2.9%減少した

一方、積立払型は同15.9%増加した。変額型

については、一時払型が同48.1%減、積立払

型が同72.5%減となった。

 2005年12月に解禁された終身保険等の新規

契約件数は、2011年度は前年度比112.9%増

の5万6,450件となった。養老保険その他の

取扱いは、同17.4%減の1万8,199件となっ

た。医療・がん保険その他は、同3万5,098

件と、前年度比9,861件、21.9%減少した。

2010年度 2011年度 増 減 増減率損 害 保 険 計  127,086 112,531 △14,555 △� 11.4火 災 保 険 10,583 11,666 1,083 10.2自 動 車 保 険 1,614 1,852 238 14.7傷害・債務返済支援保険 97,303 86,724 △10,579 △� 10.8その他掛捨て保険 6,471 4,295 △� 2,176 △� 33.6積立傷害保険 6,502 4,305 △� 2,197 △� 33.7その他積立保険 1,375 24 △� 1,351 △� 98.2医療・がん保険その他 3,238 3,665 427 13.1

(表43)信用金庫の損害保険新規契約獲得件数

(単位:件、%)

(備考)1.�アンケート調査であり、一部無回答の信用金庫もある。

    2.�アンケートは概算記入のため、内訳項目の合計と損害保険計とは必ずしも一致しない。

    3.�傷害・債務返済支援保険は2008年度以降、債務返済支援保険のほか新たに取扱いを始めた掛捨て傷害保険が含まれる。

    4.�全国信用金庫協会資料より作成

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信用金庫概況

78

(3)確定拠出年金業務

(個人型の加入者は前年度比3.3%増)

 信金中央金庫を経由する個人型確定拠出年

金の取扱いをみると、2012年3月末の信用金

庫の取扱いによる加入者は、前年度比で3.3%

増の9,811人であった(表45)。一方、国民年

金基金連合会発表の全国ベースは、同14.9%

増の40万8,341人であったため、信用金庫業

界のシェアは前年度比0.2ポイント低下し、

2.4%となった。

 企業型は、2012年3月末現在、信用金庫の

取扱事業数が前年度比横ばいの43件となった。

(4)PFI事業への取組み

(PFI事業数は476件)

 国による2000年の「民間資金の活用による

公共施設等の整備等に関する事業の実施に関

する基本方針」策定以来、12年3月末までに

実施方針が公表されたPFI事業件数は、

476件となっている(表46)。

(信金中央金庫の案件数は減少)

 信金中央金庫は、2011年度までの累計で51

件のPFI事業で融資契約を締結している

(表47)。うち39件でアレンジャー(共同アレ

ンジャー案件を含む。)を務めている。2011

年度中の融資契約は5件であり、全ての案件

でリード・アレンジャーを務めている。

 2011年度のPFI等融資残高は、前年比43

億円増加の685億円となった。2010年度は、

大口融資の償還に伴って2002年度の取扱開始

以降初めて残高が減少したが、2011年度は増

加に転じている。

2010年度 2011年度 増 減 増減率生命保険計 171,100 185,432 14,332 8.3

個人年金保険 77,602 75,685 △� � 1,917 △� � 2.4定額個人年金保険 76,723 75,239 △� � 1,484 △� � 1.9うち一時払型 72,688 70,560 △� � 2,128 △� � 2.9  積立払型 4,035 4,679 644 15.9

変額個人年金保険 879 446 △� � � �433 △� 49.2うち一時払型 839 435 △� � � �404 △� 48.1  積立払型 40 11 △� � � � �29 △� 72.5

終身保険等 26,505 56,450 29,945 112.9養老保険その他 22,034 18,199 △� � 3,835 △� 17.4医療・がん保険その他 44,959 35,098 △� � 9,861 △� 21.9

〔参  考〕

個人年金保険市場全体 1,427,331 1,565,328 137,997 9.6信用金庫のシェア 5.4 4.8 △� � � � 0.6 -

定額個人年金保険 1,289,156 1,489,048 199,892 15.5信用金庫のシェア 5.9 5.0 △� � � � 0.9 -

変額個人年金保険 138,175 76,280 △� 61,895 △� 44.7信用金庫のシェア 0.6 0.5 △� � � � 0.1 -

(表44)信用金庫の生命保険新規契約獲得件数

(単位:件、%)

(備考)1.�アンケート調査であり、一部無回答の信用金庫もある。

    2.�アンケートは概算記入のため、内訳項目の合計と生命保険計とは必ずしも一致しない。

    3.�一部無回答のため、内訳項目の合計は全体と一致しない。

    4.�全国信用金庫協会資料、生命保険協会資料より作成

2011年3月末 2012年3月末 増減(率)全国の個人型加入者数 355,326 408,341 14.9

信用金庫取扱分 9,493 9,811 3.3シ ェ ア 2.6 2.4 △� 0.2

(表45)確定拠出年金(個人型)の加入状況

(単位:人、%)

(備考)1.�全体の加入者数と信用金庫取扱分ともに過去に拠出した分の運用のみを行う者を含む。

    2.死亡・脱退等の減少要因を含む。    3.全国ベースのデータは国民年金基金連合会調べ

年�度 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 合計

件�数 3 13 32 50 48 51 47 49 52 45 39 21 26 476

 年度別PFI実施方針公表件数

(単位:件)

(備考)1.�(株)PFIネット「PFIインフォメーション」資料より作成

    2.�事業が中止された案件を含む。    3.�原則、最初に実施方針が公表された日に基づいて

カウントしてある。

(表46)

年  度 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11融資契約締結に至ったPFI事業 2 6 5 5 9 5 2 5 7 5

うちアレンジャーを務める案件 1 2 5 2 8 4 1 5 6 5PFI等融資残高(末残) 9 30 85 157 450 433 581 702 642 685

(表47)信金中央金庫のPFIへの取組状況

(単位:件、億円)

(備考)信金中央金庫調べ

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信用金庫概況

79

(5)ビジネスマッチングへの取組み

(信用金庫のビジネスマッチングへの取組み

に対する信金中央金庫の支援件数は50件)

 信金中央金庫は、信用金庫業界におけるビ

ジネスマッチングへの取組みを支援すべく、

マッチングに参加する中小企業からの仕入

ニーズがある大手流通業者などのバイヤー招

へい等に積極的に取り組んでいる(表48)。

2011年度に信金中央金庫が信用金庫主催のビ

ジネスフェアに対して大手バイヤー企業の招

へい支援や個別商談に関わる支援を実施した

件数は、前年度比7件増の50件となった。の

べ招へいバイヤー数も、前年度比14社増加の

217社となった。

年   度 07 08 09 10 11ビジネスフェア支援件数 20 27 32 43 50のべ招へいバイヤー数 64 127 162 203 217

(表48)信用金庫主催のビジネスフェアに対する    信金中央金庫の支援実績

(備考)信金中央金庫調べ

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信用金庫概況

80

4.決 算 状 況

 2011年度の「決算速報」に基づく全国271

信用金庫の合算ベースの決算状況は、以下の

とおりとなった。

(1)主要勘定の状況

 全国信用金庫の2011年度の主要勘定を平均

残高(平残)でみると、譲渡性預金を含む預

金積金は、前期比2兆8,033億円、2.3%増の

121兆8,064億円となった(表49)。東日本大

震災に伴う保険金の流入等と手元流動性確保

の動きにより、年度を通じて要求払預金が増

加したことが預金積金の増加を下支えした。

 貸出金は、前期比1,854億円、0.2%減の63

兆884億円となり、2010年度(0.8%減)から

減少率は縮小した。末算ベースの貸出金が前

期比で3年ぶりに増加したのに対し、平残は

2年連続で前期を下回った。

主要勘定平均残高と損益状況(表49)(単位:億円、%)

科  目金        額 増   減   率

2010年度 2011年度 増 減 額 2010年度 2011年度

預金積金(含むCD) 1,190,030 1,218,064 28,033 2.1 2.3

  〃  (年度末残高) 1,197,987 1,226,381 28,393 2.0 2.3

借 用 金 2,939 4,525 1,585 △� � � 3.2 53.9

貸 出 金 632,739 630,884 △� 1,854 △� � � 0.8 △� � � 0.2

  〃  (年度末残高) 637,545 637,886 341 △� � � 0.6 0.0

現 金 13,736 13,514 △� � �221 △� � � 4.0 △� � � 1.6

預け金(除く無利息分) 251,998 270,948 18,950 11.1 7.5

金 銭 の 信 託 2,111 2,207 96 4.7 4.5

有 価 証 券 341,894 356,044 14,150 1.8 4.1

経 常 収 益 24,760 23,855 △� � �905 △� � � 2.1 △� � � 3.6

業 務 収 益 24,427 23,158 △� 1,268 △� � � 1.3 △� � � 5.1

臨 時 収 益 333 696 362 △� � 36.7 108.8

経 常 費 用 21,977 21,193 △� � �784 △� � � 4.9 △� � � 3.5

業 務 費 用 18,405 17,629 △� � �776 △� � � 5.7 △� � � 4.2

臨 時 費 用 3,571 3,564 △� � � � �7 △� � � 1.0 △� � � 0.2

経 常 利 益 2,782 2,661 △� � �121 28.6 △� � � 4.3

特 別 利 益 382 41 △� � �341 △� � � 7.7 △� � 89.2

特 別 損 失 253 154 △� � � �98 61.3 △� � 38.8

税引前当期純利益 2,911 2,547 △� � �363 20.3 △� � 12.4

法人税、住民税及び事業税 674 631 △� � � �43 28.0 △� � � 6.4

法 人 税 等 調 整 額 235 560 325 △� � 33.2 138.1

当 期 純 利 益 2,001 1,355 △� � �646 29.9 △� � 32.2

業 務 純 益 6,025 5,532 △� � �492 14.7 △� � � 8.1

( コ ア 業 務 純 益 ) 4,753 4,337 △� � �415 △� � � 6.7 △� � � 8.7

業 務 粗 利 益 20,420 19,684 △� � �736 3.7 △� � � 3.6

資 金 利 益 18,456 17,957 △� � �498 △� � � 0.9 △� � � 2.7

役務取引等利益 751 736 △� � � �14 1.3 △� � � 1.9

その他業務利益 1,212 989 △� � �223 286.4 △� � 18.3

(備考)1.業務純益=業務収益-(業務費用-金銭の信託運用見合費用)

    2.コア業務純益=業務純益-債券5勘定尻(国債等債券売却益+同償還益-同売却損-同償還損-同償却)

             +一般貸倒引当金繰入額

    3.業務粗利益=業務純益+一般貸倒引当金繰入額+経費

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信用金庫概況

81

 貸出金以外の資産勘定をみると、預け金が

1兆8,950億円、有価証券が1兆4,150億円、

それぞれ前期から増加した。その一方で、現

金は前期比で221億円減少している。

 預貸率は、51.7%となり、前年度から1.4

ポイント低下し過去最低を更新した。なお、

末残ベースの預貸率も52.0%と3年連続で低

下しており、預貸率は平残、末残ともに過去

最低の水準となっている。

(2)損益の状況

 2011年度の経常収益は前期比905億円、

3.6%減の2兆3,855億円となった。臨時収益

が前期比362億円増の696億円となったもの

の、業務収益が1,268億円減の2兆3,158億円

となったことから、前年度から減少率が1.5

ポイント拡大した。なお、臨時収益が増加し

た主な要因は、2011年度決算から貸倒引当金

戻入益および償却債権取立益の表示区分を特

別利益から臨時収益に変更したことにある。

 経常費用は、業務費用が前期から776億円

減少したことを受け、前期比784億円、3.5%

減少の2兆1,193億円となった。

 経常利益は、前期比121億円、4.3%減少の

2,661億円となった。

 当期純利益は、前期比646億円減少の1,355

億円となったものの、3年連続で黒字を確保

した。減益要因では、法人税率変更に伴う繰

延税金資産の取崩しによる法人税等調整額が

前期比325億円増加したことが影響している。

 信用金庫別の損益状況は、当期純利益ベー

スで237金庫が黒字となった。一方、赤字金

庫は34金庫となり、前年度(20金庫)から増

加した。

(本業の収益は伸び悩む)

 2011年度の業務純益は、前期比492億円、

8.1%減の5,532億円となり、3年ぶりに減少

した(表50)。

 業務費用が前期比776億円、4.2%減少した

ものの、業務収益が業務費用を上回る1,268

億円、5.1%減少したことが要因である。

 また、本業の収益を示すコア業務純益は、

前期比415億円、8.7%減の4,337億円となり、

5年連続で前期を下回った。

(貸出金利息が経費を下回る)

 2011年度の資金利益は、前期比498億円、

2.7%減の1兆7,957億円となり、前年度(0.9%

減)から減少率を拡大した。

 増減要因をみると、資金運用収益は、貸出

金利息(634億円減)、預け金利息(307億円減)、

有価証券利息配当金(99億円減)などの減少

により、前期から1,038億円、5.0%減少した。

一方、資金調達費用は、預金利息の減少(538

億円減)から、前期比541億円、24.3%の減

少となっている。

 収益の内訳項目のうち、貸出金利息は残高

の伸び悩みに加え利回りの低下もあり、年々

減少傾向にあった(図8)。

 2011年度には貸出金利息(1兆4,121億円)

で、経費(1兆4,358億円)を賄えない状況

に陥ったが、これは統計開始以来、はじめて

のことである。

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信用金庫概況

82

 なお、2011年度の貸出金利息が経費を下

回った信用金庫数は181金庫となり、前年度

から18金庫増加した。

(役務取引等利益は伸び悩み)

 役務取引等利益は、前期比14億円、1.9%

減の736億円となり、前期から減少に転じた。

保険商品を中心に預り資産を推進強化する信

用金庫が多かったものの、受入為替手数料が

(億円)

(年度)

10,000

11,000

12,000

13,000

14,000

15,000

16,000

17,000 16,453

14,500

14,358

14,121経費

貸出金利息

2007 2008 2009 2010 2011

(図8) 貸出金利息と経費の推移

業 務 損 益 の 内 訳(表50)(単位:億円、%)

科     目金     額 増 減 率

2010年度 2011年度 増 減 額 2010年度 2011年度

業 務 純 益 6,025 5,532 △� � �492 14.7 △� � 8.1

( コ ア 業 務 純 益 ) 4,753 4,337 △� � �415 △� � 6.7 △� � 8.7

資 金 運 用 収 益 20,673 19,634 △� 1,038 △� � 4.8 △� � 5.0

貸 出 金 利 息 14,755 14,121 △� � �634 △� � 4.8 △� � 4.2

預 け 金 利 息 1,490 1,183 △� � �307 △� 14.3 △� 20.6

有価証券利息配当金 4,204 4,105 △� � � �99 △� � 2.9 △� � 2.3

金利スワップ受入利息 27 27 △� � � � �0 △� � 1.6 △� � 1.0

資 金 調 達 費 用 2,220 1,679 △� � �541 △� 28.2 △� 24.3

預 金 利 息 2,111 1,573 △� � �538 △� 29.1 △� 25.4

譲 渡 性 預 金 利 息 2 2 △� � � � �0 △� � 2.7 △� 31.7

金利スワップ支払利息 48 46 △� � � � �2 0.6 △� � 4.5

資 金 利 益 18,456 17,957 △� � �498 △� � 0.9 △� � 2.7

役 務 取 引 等 収 益 1,913 1,897 △� � � �15 0.6 △� � 0.8

役 務 取 引 等 費 用 1,162 1,161 △� � � � �0 0.2 △� � 0.0

役 務 取 引 等 利 益 751 736 △� � � �14 1.3 △� � 1.9

そ の 他 業 務 収 益 1,840 1,626 △� � �214 61.3 △� 11.6

国 債 等 債 券 売 却 益 1,685 1,427 △� � �257 76.7 △� 15.2

国 債 等 債 券 償 還 益 35 73 38 △� � 3.6 108.7

そ の 他 業 務 費 用 627 636 8 △� 24.0 1.4

国 債 等 債 券 売 却 損 305 274 △� � � �31 △� 24.6 △� 10.3

国 債 等 債 券 償 還 損 113 106 △� � � � �6 △� 37.4 △� � 5.9

国 債 等 債 券 償 却 99 132 32 △� 31.3 32.9

( 債 券 5 勘 定 尻 ) 1,201 988 △� � �213 366.9 △� 17.7

そ の 他 業 務 利 益 1,212 989 △� � �223 286.4 △� 18.3

一 般 貸 倒 引 当 金 繰 入 額 △� � � �70 △� � �206 △� � �136 △168.7 -

経 費 14,465 14,358 △� � �107 0.9 △� � 0.7

人 件 費 8,534 8,466 △� � � �68 0.7 △� � 0.7

物 件 費 5,635 5,599 △� � � �36 1.1 △� � 0.6

業 務 収 益 24,427 23,158 △� 1,268 △� � 1.3 △� � 5.1

業 務 費 用 18,405 17,629 △� � �776 △� � 5.7 △� � 4.2

(備考)1.業務収益=資金運用収益+役務取引等収益+その他業務収益

    2.業務費用=資金調達費用+役務取引等費用+その他業務費用+一般貸倒引当金繰入額+経費

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信用金庫概況

83

22億円の減少となるなど、収入全体では伸び

悩んでいる。

 

(国債等債券売却益が減少に転じる)

 2011年度のその他業務利益は、前年度(899

億円増)の反動もあり、前期比223億円、

18.3%減の989億円となった。

 その他業務収益は、前期比214億円、

11.6%減の1,626億円となった。これは、国

債等債券売却益が前期比で257億円減少した

ことがあげられる。

 その他業務費用は、前期比8億円、1.4%

増の636億円と前年度並みとなった。国債等

債券売却損が31億円、国債等債券償還損が6

億円、それぞれ前期比で減少したものの、国

債等債券償却が32億円増加し、減少分(計37

億円)を相殺した形である。

 一般貸倒引当金繰入額は、前期比136億円

増加の206億円の戻入れとなった。与信先の

信用力が向上したことなどから戻入額は前年

度から増加した。

 

(人件費、物件費ともに減少)

 2011年度の経費は、前期比107億円、0.7%

減の1兆4,358億円となり、前期を下回った。

 経費の58.9%を占める人件費は、前期比68

億円、0.7%減少の8,466億円となった。2011

年度末の常勤役職員数が前期比0.6%減の11

万5,260人となり、5年ぶりに減少したこと

が人件費減少の要因の一つとみられる。

 また、経費の38.9%を占める物件費は、前

年度比36億円、0.6%減少の5,599億円となっ

た。店舗統廃合などの物件費削減への取組み

が進展する一方で、新店舗の建設・建替えに

伴う経費増もみられることから、物件費の削

減は多岐にわたって行われているようだ。

 なお、物件費の17.6%を占める預金保険料

は985億円となり、前年度比17億円、1.8%増

加した。

(株式3勘定尻は改善)

 2011年度の臨時損益は、前期比370億円改

善の2,867億円の赤字となった(表51)。臨時

収益が増加したことに加え、臨時費用も減少

したため、マイナス幅が縮小した。

 臨時損益が改善した要因は、株式3勘定尻

(株式等売却益-(株式等売却損+株式等償

却))が前年度比で137億円改善(前年度は

512億円の減少)したことにある。

 不良債権処理額のうち、貸出金償却は前期

比89億円減少したが、個別貸倒引当金繰入額

は303億円の増加に転じた。これは、2012年

度末に予定される金融円滑化法の終了に向け

た与信先の選別の動きとみられる。

(当期純利益は3年連続黒字ながら減益)

 2011年度の当期純利益は、前年度比646億

円、32.2%減少の1,355億円となり、3年連

続で黒字を確保した。

 �

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信用金庫概況

84

(3)諸利回り・コスト

(利鞘の縮小が続く)

 2011年度の諸利回りの増減状況をみると、

資金運用利回りは、預け金利回り(無利息分

を除く。)などの低下を受け、前期比0.12ポ

イント低下し、1.54%となった(表52)。

 一方、資金調達原価率は、預金利回りの低

下などを要因に、前期比0.08ポイント改善の

1.31%となった。この結果、総資金利鞘は、

前年度比0.03ポイント低下の0.23%となった。

 資金運用利回りの内訳は、貸出約定金利の

低下などから貸出金利回りは、前期比0.09ポ

イント低下の2.23%にとどまっている。また、

預け金利回り(無利息分を除く。)は、前年

度比0.15ポイント低下の0.43%となったほ

か、有価証券利回りは、前年度比0.07ポイン

ト低下の1.15%となっており、収益性の指標

は総じて悪化傾向がみられた。

 調達面では、資金調達利回りが、預金利回

りの低下を受けて前年度比0.04ポイント低下

し、0.13%となった。また、経費率は、人件

費率および物件費率の低下を受け、同0.03ポ

イント改善の1.17%となった。

 そのほか、収益性を示す指標として、業務

収支率は、前期比0.77ポイント改善し76.11%

となった。業務粗利益率は、業務粗利益の減

益を受け、前期比0.09ポイント悪化の1.54%

と前年を下回った。業務利益率(業務純益率)

は、前期比0.05ポイント悪化の0.45%となった。

 OHRは、経費(分子)の減少を業務粗利

益(分母)の減少が上回ったことから、前期

比2.10ポイント悪化し、72.94%になった。

 資産の効率性を示す指標であるROA(総

資産業務純益率、総資産経常利益率、総資産

当期純利益率)は、各利益の減少により、そ

れぞれ0.01~ 0.05ポイント悪化している。

(自己資本比率は上昇)

 2011年度の自己資本比率(国内基準)は、

前期比0.18ポイント上昇し12.85%となった。

自己資本比率の上昇は4年連続である。

臨 時 損 益 の 内 訳(表51)(単位:億円、%)

科     目金       額 増 減 率

2010年度 2011年度 増 減 額 2010年度 2011年度

臨 時 損 益 △� 3,238 △� 2,867 370 - -

臨 時 収 益 333 696 362 △� � 36.7 108.8

株 式 等 売 却 益 155 108 △� � � 46 △� � 51.9 △� � 29.9

金 銭 の 信 託 運 用 益 18 21 2 △� � 61.8 14.8

そ の 他 の 臨 時 収 益 159 166 7 2.8 4.4

臨 時 費 用 3,571 3,564 △� � � � 7 △� � � 1.0 △� � � 0.2

貸 出 金 償 却 769 680 △� � � 89 △� � 26.8 △� � 11.6

個別貸倒引当金繰入額 1,542 1,846 303 △� � � 3.8 19.7

株 式 等 売 却 損 477 398 △� � � 79 66.9 △� � 16.5

株 式 等 償 却 246 140 △� � 105 164.0 △� � 42.7

金 銭 の 信 託 運 用 損 8 3 △� � � � 5 △� � 11.1 △� � 57.9

( 株 式 3 勘 定 尻 ) △� � �568 △� � �430 137 - -

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信用金庫概況

85

 業界全体としては、自己資本比率

の国内基準である4%を大きく上

回る、2桁台の水準を12年連続で維

持している。

 常勤役職員1人当りおよび1店舗

当りの指標をみると、1人当り預金

は前期比26百万円増加の1,025百万

円となり、10億円の大台を達成した。

1店舗当りの預金についても上昇傾

向が続いている。

 一方、1人当り業務純益および当

期純利益は、役職員の減少を上回る

利益の減少があったため、前期比で

減少した。

 1人当りおよび1店舗当り貸出

金は前期並みの水準となった。

(4)業態別比較

(業務純益は都市銀行を除く4業

態で減益)

 2011年度の業態別の決算動向を

比較すると、経常収益は信用金庫、地方銀行、

第二地方銀行の3業態で減少し、都市銀行と

ゆうちょ銀行の2業態で増加した(表53)。

 内訳をみると、資金運用収益は、貸出金利

息の減少を主な理由に5業態全てで減収と

なった。なお、有価証券利息配当金について

は、5業態のうち唯一、第二地方銀行が前期

比0.1%の増加となった。

 役務取引等収益は、信用金庫が前期比減少

した一方で、他の4業態は前期を上回っている。

 経常費用は5業態全てで減少した。預金金

利の引下げにより、全5業態で預金利息が前

期から2桁の減少となった。

 経常利益は、信用金庫が前期比で減益と

なった一方で、第二地方銀行の前年度比

33.0%増となるなど他の4業態は増加した。

 また、業務純益は都市銀行が前年度比で増

益となったが、他の4業態は減益であった。

 当期純利益は、信用金庫(32.3%減)と都

市銀行(3.4%減)が前期から減少し、地方

銀行(6.8%増)、第二地方銀行(48.7%増)、

諸利回り・コスト(表52)(単位:百万円、%)

項      目 2010年度 2011年度前期比増減

2010年度 2011年度

預け金利回(除無利息分) 0.59 0.43 △� 0.17 △� 0.15

有 価 証 券 利 回 1.22 1.15 △� 0.06 △� 0.07

貸 出 金 利 回 2.33 2.23 △� 0.09 △� 0.09

資 金 運 用 利 回 1.66 1.54 △� 0.12 △� 0.12

預 金 利 回 0.17 0.12 △� 0.07 △� 0.04

譲 渡 性 預 金 利 回 0.34 0.27 △� 0.13 △� 0.07

借 用 金 利 回 1.51 0.97 △� 0.11 △� 0.53

資 金 調 逹 利 回 0.18 0.13 △� 0.07 △� 0.04

経 費 率 1.21 1.17 △� 0.01 △� 0.03

人 件 費 率 0.71 0.69 △� 0.01 △� 0.02

物 件 費 率 0.47 0.45 △� 0.00 △� 0.01

預 金 原 価 率 1.39 1.30 △� 0.09 △� 0.08

資 金 調 達 原 価 率 1.39 1.31 △� 0.09 △� 0.08

預 金 貸 出 金 利 鞘 0.93 0.93 △� 0.00 △� 0.00

総 資 金 利 鞘 0.27 0.23 △� 0.03 △� 0.03

業 務 収 支 率 75.33 76.11 △� 3.45 0.77

業 務 粗 利 益 率 1.64 1.54 0.02 △� 0.09

業 務 利 益 率 0.50 0.45 0.05 △� 0.05

オーバーヘッドレシオ(OHR) 70.83 72.94 △� 1.96 2.10

総資産業務純益率(ROA) 0.47 0.42 0.05 △� 0.04

総資産経常利益率(ROA) 0.21 0.20 0.04 △� 0.01

総資産当期純利益率(ROA) 0.15 0.10 0.03 △� 0.05

自己資本比率(国内基準) 12.67 12.85 0.32 0.18

預   貸   率(平残) 53.17 51.79 △� 1.63 △� 1.37

預   証   率(平残) 28.72 29.23 △� 0.09 0.50

常勤役職員1人当り預金(平残) 999 1,025 13 26

同 貸 出 金�(平残) 531 531 △� � � �9 △� � � �0

同 業�務�純�益�(千円) 5,058 4,658 611 △� �400

同 当期純利益�(千円) 1,680 1,141 376 △� �539

1�店�舗�当�り�預�金�(平残) 15,691 16,167 405 476

同 貸 出 金�(平残) 8,343 8,373 △� � �33 30

(備考)1.オーバーヘッドレシオ(OHR)=�経費÷業務粗利益×100

    2.小数点以下第3位を切捨てとした。

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信用金庫概況

86

ゆうちょ銀行(5.9%増)は増加した。増減

率と業態別に比較すると、法人税率の変更の

影響をもっとも受けたのが信用金庫と考えら

れる。

(5)不良債権(金融再生法開示債権)状況

 金融庁が公表している「金融再生法開示債

権等の推移」をみると、2011年度末の信用金

庫、都銀・旧長信銀・信託、地方銀行、第二

地方銀行、信用組合の全5業態で不良債権残

高が増加した(表54)。増加率では、信用金

庫が前期比5.8%増ともっとも高く、第二地

方銀行の4.8%増、信用組合の4.2%増が続く。

 内訳をみると、「破産更生債権およびこれ

らに準ずる債権」は、全業態が3年連続で前

期を下回った。一方、「危険債権」「要管理債

権」は、信用金庫、地方銀行、第二地方銀行、

信用組合の4業態で増加率が拡大したもの

の、都銀・旧長信銀・信託の要管理債権は前

年度の反動から減少に転じている。

 正常債権は、信用金庫と信用組合で前期比

減少し、他の3業態で増加した。

 信用金庫の金融再生法上の不良債権比率

は、2001年度末時点では10%を上回っていた

ものの、不良債権処理や与信先の経営改善支

援策が奏功し、2011年度末時点では6.3%と

なった。

業 態 別 損 益 状 況(表53)(単位:億円、%)

科     目信用金庫 都市銀行 地方銀行 第二地方銀行 ゆうちょ銀行

金額 増減率 金額 増減率 金額 増減率 金額 増減率 金額 増減率

経 常 収 益 23,855 △� � 3.7 76,846 0.0 46,329 △� � 0.9 13,337 △� � 1.1 22,345 1.3

資 金 運 用 収 益 19,634 △� � 5.0 45,668 △� � 3.1 34,887 △� � 3.3 10,286 △� � 3.6 20,069 △� � 1.8

貸 出 金 利 息 14,121 △� � 4.3 31,091 △� � 2.3 26,970 △� � 4.0 8,567 △� � 4.2 477 △� � 3.4

有価証券利息配当金 4,105 △� � 2.4 10,644 △� � 0.4 7,444 △� � 1.6 1,626 0.1 19,478 △� � 1.2

役 務 取 引 等 収 益 1,897 △� � 0.8 14,790 3.0 6,770 0.7 1,616 0.2 1,124 2.5

経 常 費 用 21,193 △� � 3.6 54,634 △� � 5.1 36,077 △� � 5.5 11,265 △� � 5.6 16,583 △� � 1.2

資 金 調 達 費 用 1,679 △� 24.4 10,564 △� � 4.3 3,089 △� 16.8 972 △� 18.6 3,342 △� � 7.3

預 金 利 息 ※4 1,573 △� 25.5 2,931 △� 13.9 1,944 △� 25.3 774 △� 22.3 2,737 △� 10.5

役 務 取 引 等 費 用 1,161 △� � 0.1 4,203 △� � 1.0 2,989 2.5 936 △� � 2.5 239 10.5

経 費 14,358 △� � 0.7 29,745 1.0 24,564 △� � 0.4 7,474 0.5 11,739 △� � 3.0

経 常 利 益 2,661 △� � 4.4 22,211 15.4 10,252 19.2 2,071 33.0 5,762 9.4

業 務 純 益 ※5 5,532 △� � 8.2 28,110 3.0 13,615 △� � 1.5 3,455 △� � 1.0 4,914 △� � 2.9

特 別 利 益 41 △� 89.3 188 △� 87.7 181 △� 74.6 43 △� 69.2 0 18.9

特 別 損 失 154 △� 38.8 637 25.1 313 △� 70.4 154 △� 56.9 24 80.3

税 引 前 当 期 純 利 益 2,547 △� 12.5 21,763 7.3 10,120 22.6 1,961 46.1 5,737 9.2

法人税、住民税および事業税 631 △� � 6.4 2,606 96.1 1,970 4.3 258 17.1 2,263 13.3

法 人 税 等 調 整 額 560 138.2 3,483 27.9 2,354 150.3 584 58.0 125 37.9

当 期 純 利 益 1,355 △� 32.3 15,673 △� � 3.4 5,794 6.8 1,118 48.7 3,348 5.9

(不�良�債�権�処�理�額)� ※6 2,320 3.5 2,711 △� 33.7 2,248 △� 40.6 834 △� 29.5 0 △100.0

(備考)1.�都市銀行、地方銀行、第二地銀は「全国銀行財務諸表分析」、ゆうちょ銀行はゆうちょ銀行ディスクロージャーより作成    2.金額については、億円未満切捨てとした。    3.�増減率は、百万円単位で算出した。なお、小数点第2位を四捨五入したため、信用金庫の増減率はほかの表とは一致しない。    4.�ゆうちょ銀行については、貯金利息とした。    5.�ゆうちょ銀行については、資金運用利益+役務取引等利益+その他業務利益-経費とした。    6.�貸倒引当金繰入額と貸出金償却の合計とした。

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信用金庫概況

87

金融再生開示法債権等の推移(表54)

信用金庫

都銀・旧長信銀・信託

地方銀行

第二地方銀行

信用組合

年月末 機関数合  計 金融再生法開示債権 正常債権破産更生債権及び

これらに準ずる債権危険債権 要管理債権

対前年比 構成比 対前年比 構成比 対前年比 構成比 対前年比 構成比 対前年比 構成比 対前年比 構成比

2009年3月 280 712,600 1.1 100.0 41,460 △� 8.1 5.8 15,030 12.8 2.1 22,940 △� 5.6 3.2 3,500 △53.5 0.4 671,120 1.7 94.1

2010年3月 273 712,350 △� 0.0 100.0 41,160 △� 0.7 5.7 14,300 △� 4.8 2.0 23,820 3.8 3.3 3,050 △12.8 0.4 671,160 0.0 94.2

2011年3月 272 697,100 △� 2.1 100.0 41,720 1.3 5.9 12,610 △11.8 1.8 25,730 8.0 3.6 3,380 10.8 0.4 655,360 △� 2.3 94.0

2012年3月 272 698,050 0.1 100.0 44,170 5.8 6.3 11,940 △� 5.3 1.7 28,430 10.4 4.0 3,810 12.7 0.5 653,850 △� 0.2 93.6

年月末 機関数合  計 金融再生法開示債権 正常債権破産更生債権及び

これらに準ずる債権危険債権 要管理債権

対前年比 構成比 対前年比 構成比 対前年比 構成比 対前年比 構成比 対前年比 構成比 対前年比 構成比

2009年3月 11 2,899,090 3.6 100.0 48,080 24.5 1.6 11,610 158.5 0.4 25,000 45.9 0.8 11,470 △32.4 0.3 2,851,010 3.3 98.3

2010年3月 11 2,699,540 △� 6.8 100.0 50,310 4.6 1.8 9,290 △19.9 0.3 29,120 16.4 1.0 11,900 3.7 0.4 2,649,220 △� 7.0 98.1

2011年3月 11 2,639,270 △� 2.2 100.0 48,600 △� 3.3 1.8 6,650 △28.4 0.2 26,580 △� 8.7 1.0 15,370 29.1 0.5 2,590,670 △� 2.2 98.1

2012年3月 11 2,704,700 2.4 100.0 49,830 2.5 1.8 5,370 △19.2 0.1 29,340 10.3 1.0 15,120 △� 1.6 0.5 2,654,870 2.4 98.1

年月末 機関数合  計 金融再生法開示債権 正常債権破産更生債権及び

これらに準ずる債権危険債権 要管理債権

対前年比 構成比 対前年比 構成比 対前年比 構成比 対前年比 構成比 対前年比 構成比 対前年比 構成比

2009年3月 64 1,581,630 4.0 100.0 51,380 △� 7.4 3.2 14,820 35.7 0.9 29,040 △� 1.5 1.8 7,520 △50.1 0.4 1,530,250 4.5 96.7

2010年3月 64 1,578,030 △� 0.2 100.0 48,040 △� 6.5 3.0 12,750 △13.9 0.8 28,110 △� 3.2 1.7 7,180 △� 4.5 0.4 1,529,990 △� 0.0 96.9

2011年3月 63 1,602,630 1.5 100.0 48,900 1.7 3.0 11,860 △� 6.9 0.7 29,390 4.5 1.8 7,660 6.6 0.4 1,553,720 1.5 96.9

2012年3月 64 1,644,320 2.6 100.0 49,820 1.8 3.0 9,850 △16.9 0.5 30,830 4.8 1.8 9,140 19.3 0.5 1,594,500 2.6 96.9

年月末 機関数合  計 金融再生法開示債権 正常債権破産更生債権及び

これらに準ずる債権危険債権 要管理債権

対前年比 構成比 対前年比 構成比 対前年比 構成比 対前年比 構成比 対前年比 構成比 対前年比 構成比

2009年3月 44 442,240 1.4 100.0 19,120 0.2 4.3 7,310 57.8 1.6 9,700 △� 4.0 2.1 2,120 △51.0 0.4 423,120 1.4 95.6

2010年3月 42 440,780 △� 0.3 100.0 17,710 △� 7.3 4.0 6,570 △10.1 1.4 9,320 △� 3.9 2.1 1,820 △14.1 0.4 423,080 △� 0.0 95.9

2011年3月 42 444,110 0.7 100.0 16,630 △� 6.0 3.7 5,240 △20.2 1.1 9,720 4.2 2.1 1,670 △� 8.2 0.3 427,480 1.0 96.2

2012年3月 42 452,040 1.7 100.0 17,430 4.8 3.8 4,600 △12.2 1.0 10,840 11.5 2.3 1,990 19.1 0.4 434,620 1.6 96.1

年月末 機関数合  計 金融再生法開示債権 正常債権破産更生債権及び

これらに準ずる債権危険債権 要管理債権

対前年比 構成比 対前年比 構成比 対前年比 構成比 対前年比 構成比 対前年比 構成比 対前年比 構成比

2009年3月 163 98,970 △� 0.0 100.0 8,900 △12.5 8.9 4,170 3.7 4.2 3,470 △� 7.9 3.5 1,260 △47.5 1.2 90,050 1.4 90.9

2010年3月 160 98,440 △� 0.5 100.0 8,110 △� 8.8 8.2 3,890 △� 6.7 3.9 3,230 △� 6.9 3.2 990 △21.4 1.0 90,310 0.2 91.7

2011年3月 159 100,440 2.0 100.0 8,030 △� 0.9 7.9 3,650 △� 6.1 3.6 3,340 3.4 3.3 1,040 5.0 1.0 92,390 2.3 91.9

2012年3月 159 98,610 △� 1.8 100.0 8,370 4.2 8.4 3,440 △� 5.7 3.4 3,820 14.3 3.8 1,110 6.7 1.1 90,220 △� 2.3 91.4

(備考)1.金融庁「金融再生法開示債権等の推移」より作成

    2.計数は、億円を四捨五入し、10億円単位にまとめた。対前年比および構成比は小数点第2位以下切捨てとした。

    3.計数は、各行の再生専門子会社分を含む。

    4.金融再生法での対象資産は、総与信(貸付有価証券、貸出金、外国為替、未収利息、仮払金、支払承諾見返)である。

    5.信用金庫および信用組合は、それぞれの中央機関(信金中央金庫、全国信用協同組合連合会)を含む。

(単位:億円、%)

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地  区  概  況

88

北�海�道�地�区

 北海道地区では、預金は、定期性預金の伸

びが鈍化したものの、要求払預金が前年度を

上回る伸びとなったことから、年度中1,450

億円、2.2%増と前年度(2.1%増)並みの増

加となり、残高は6兆5,059億円となった。

 預金者別では、一般法人預金は、要求払預

金が7.0%増と前年度(1.7%増)を大きく上

回ったことから、3.7%増と前年度(1.4%増)

を上回る伸びとなった。

 個人預金は、要求払預金が前年度を上回る

伸びとなったものの、定期性預金の鈍化を主

因に、1.7%増と前年度と同率となった。

 貸出金は、個人向け貸出の減少幅が拡大したものの、企業向け貸出の減少幅が大きく縮小したことから、年度中127億円、0.4%減と前年度��(1.3%減)より減少幅が縮小し、残高は3兆445億円となった。 貸出先別にみると、製造業、建設業、卸売・小売業等が前年度に引き続き減少したものの、不動産業は前年度を上回る伸びとなった。一方、個人向け貸出は、住宅ローンが0.9%減と前年度の増加から減少に転じたことから、0.8%減と前年度(0.1%減)より減少幅が拡大した。 この結果、年度末預貸率は前年度比1.2ポイント低下し46.6%となった。

  2011年度地区別信用金庫概況

北 海 道 地 区 信 用 金 庫 主 要 勘 定 等

1.預金・貸出金残高増減率等  (単位:%)

項    目2010年度 2011年度

増減率 構成比 増減率 構成比

預 金 ・ 積 金

要 求 払 預 金 3.2 36.1 5.6 37.4当 座 預 金 1.6 2.3 12.2 2.6普 通 預 金 3.9 32.1 6.1 33.3貯 蓄 預 金 △ 3.9 0.6 △ 1.7 0.6通 知 預 金 △ 7.9 0.2 36.5 0.3別 段 預 金 △� 11.0 0.7 △� 37.6 0.4納税準備預金 △ 0.7 0.0 5.5 0.0

定 期 性 預 金 1.6 63.8 0.3 62.5定 期 預 金 1.6 59.8 1.4 59.3定 期 積 金 1.2 3.9 △� 15.7 3.2

外 貨 預 金 等 ― 0.0 ― 0.0合 計 2.1 100.0 2.2 100.0

預 金 者 別 預 金

一 般 法 人 1.4 16.2 3.7 16.5要求払預金 1.7 8.8 7.0 9.2定期性預金 1.0 7.4 △ 0.1 7.2外貨預金等 ― 0.0 ― 0.0

個 人 1.7 77.8 1.7 77.4要求払預金 3.6 24.2 4.3 24.7定期性預金 0.9 53.5 0.5 52.7外貨預金等 ― 0.0 ― 0.0

公 金 12.2 5.4 7.5 5.6金 融 機 関 △ 9.8 0.4 △� 21.3 0.3合 計 2.1 100.0 2.2 100.0

金額階層別預金

300�万�円未満 0.2 37.4 △ 0.4 36.41,000�万�円未満 2.7 31.5 3.4 31.8

1�億�円未満 2.3 22.5 3.5 22.83�億�円未満 7.4 4.0 4.0 4.010�億�円未満 12.7 2.6 4.7 2.710�億�円以上 7.5 1.7 14.8 2.0

貸 出 金

割 引 手 形 △� 11.4 1.3 15.0 1.5貸 付 金 △ 1.2 98.6 △ 0.6 98.4手 形 貸 付 △ 5.9 12.1 △ 9.0 11.1証 書 貸 付 △ 0.0 80.4 0.8 81.4当 座 貸 越 △ 6.6 6.1 △ 2.8 5.9合 計 △ 1.3 100.0 △ 0.4 100.0

2.貸出先別貸出金残高増減率等  (単位:%)

業 �種 �別2010年度 2011年度

増減率 構成比 増減率 構成比

貸 �

出 �

合 �

製 造 業 △� 6.4 5.2 △� 3.7 5.0建 設 業 △� 6.1 8.1 △� 6.4 7.6卸 売 ・ 小 売 業 △� 5.1 8.1 △� 3.0 7.9不 動 産 業 0.7 17.5 1.0 17.8サ ー ビ ス 関 連 △� 6.0 11.9 0.6 12.0そ の 他 △� 3.0 6.2 5.7 6.6(企業向け計)( △� 3.6) ( 57.2) ( △� 0.5) ( 57.1)地 方 公 共 団 体 4.1 19.8 0.6 20.0個人(住宅・消費・納税資金等) △� 0.1 22.9 △� 0.8 22.8

住宅・消費(割賦返済分) 0.5 20.2 △� 0.4 20.2カードローン等 △� 7.5 0.7 △� 6.2 0.6合 計 △� 1.3 100.0 △� 0.4 100.0

う�

ち�

設�

備�

資�

製 造 業 △11.7 0.6 △� 5.5 0.6建 設 業 △� 1.4 0.8 △� 1.1 0.8卸 売 ・ 小 売 業 △� 4.2 1.3 △� 3.1 1.3不 動 産 業 △� 0.1 14.7 2.4 15.1サ ー ビ ス 関 連 △� 3.9 6.6 0.0 6.6そ の 他 △� 7.5 0.7 2.8 0.7(企業向け計)( △� 2.0) ( 24.9) ( 1.2) ( 25.3)地 方 公 共 団 体 △� 0.7 3.8 △� 1.2 3.8個人(住宅・消費・納税資金等) 0.0 19.3 △� 1.1 19.2

住宅・消費(割賦返済分) 0.2 18.9 △� 0.9 18.8合 計 △� 1.1 48.2 0.0 48.4

う�

ち�

運�

転�

資�

製 造 業 △� 5.6 4.5 △� 3.4 4.4建 設 業 △� 6.6 7.2 △� 7.0 6.7卸 売 ・ 小 売 業 △� 5.2 6.7 △� 3.0 6.5不 動 産 業 5.8 2.8 △� 6.2 2.6サ ー ビ ス 関 連 △� 8.5 5.2 1.4 5.3そ の 他 △� 2.4 5.5 6.1 5.8(企業向け計)( △� 4.8) ( 32.2) ( △� 1.9) ( 31.7)地 方 公 共 団 体 5.3 15.9 1.0 16.1個人(住宅・消費・納税資金等) △� 0.9 3.5 0.3 3.6

住宅・消費(割賦返済分) 5.0 1.3 6.9 1.4合 計 △� 1.6 51.7 △� 0.8 51.5

年 度 末 預 貸 率 47.8 46.6年度中限界預貸率 - -

(備考)1.預金・積金および預金者別預金の「外貨預金等」には、非居住者円預金を含む。2.金額階層別預金は、預金者別預金の合計についてのものである。3.貸出先別貸出金残高の合計には、海外円借款、国内店名義現地貸を含む。4.�貸出先別貸出金の「サービス関連」は、「物品賃貸業」、「学術研究、専門・技術サービス業」、「宿泊業」、「飲食業」、

「生活関連サービス業、娯楽業」、「教育、学習支援業」、「医療・福祉」および「その他のサービス」の合計である。

Page 94: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

地  区  概  況

89

東�北�地�区

 東北地区では、預金は、東日本大震災に伴う保険金、給付金等の流入により要求払預金が全地区の中で最高の伸びとなったことから、年度中3,204億円、7.5%増と全地区の中で最高の伸びとなり、残高は4兆5,660億円となった。 預金者別では、一般法人預金は、要求払預金が32.7%増と、全地区の中で唯一2桁台の伸びとなったこと等から、19.7%増と前年度

(2.4%増)を大きく上回った。 また、個人預金も要求払預金の高伸(17.5%増)から、5.4%増と前年度(0.7%増)を大きく上回る伸びとなった。

 貸出金は、東日本大震災の復興需要に伴う中小企業の資金需要の高まり等から、年度中16億円、0.0%減と前年度(2.7%減)より減少幅が縮小し、残高は2兆2,249億円となった。 貸出先別にみると、製造業、卸売・小売業、サービス関連等が前年度の減少から増加に転じ、建設業、不動産業も減少幅が縮小したことから、企業向け貸出は全地区で最高の伸びとなった。 一方、個人向け貸出は、住宅ローン、カードローン等とも引き続き減少したため、前年度に引き続き全地区の中で最大の減少率となった。 この結果、年度末預貸率は前年度比3.7ポイント低下し48.7%となった。

東 北 地 区 信 用 金 庫 主 要 勘 定 等

1.預金・貸出金残高増減率等  (単位:%)

項    目2010年度 2011年度

増減率 構成比 増減率 構成比

預 金 ・ 積 金

要 求 払 預 金 3.5 35.5 20.7 39.9当 座 預 金 2.8 0.9 38.7 1.1普 通 預 金 4.1 33.2 21.7 37.6貯 蓄 預 金 △ 3.3 0.4 3.6 0.4通 知 預 金 32.1 0.3 △� 64.4 0.1別 段 預 金 △� 27.0 0.5 4.4 0.4納税準備預金 △ 8.4 0.0 0.6 0.0

定 期 性 預 金 △ 0.3 64.4 0.2 60.0定 期 預 金 △ 0.3 59.1 1.1 55.6定 期 積 金 △ 0.6 5.3 △ 9.8 4.4

外 貨 預 金 等 ― 0.0 ― 0.0合 計 0.9 100.0 7.5 100.0

預 金 者 別 預 金

一 般 法 人 2.4 13.6 19.7 15.1要求払預金 3.9 7.4 32.7 9.2定期性預金 0.6 6.1 4.0 5.9外貨預金等 ― 0.0 ― 0.0

個 人 0.7 83.2 5.4 81.5要求払預金 3.6 27.0 17.5 29.5定期性預金 △ 0.5 56.1 △ 0.4 51.9外貨預金等 ― 0.0 ― 0.0

公 金 2.4 2.3 22.8 2.6金 融 機 関 △ 3.2 0.8 △� 23.4 0.5合 計 0.9 100.0 7.5 100.0

金額階層別預金

300�万�円未満 △ 0.5 45.9 0.9 43.11,000�万�円未満 2.3 30.2 9.4 30.8

1�億�円未満 1.1 18.8 16.5 20.33�億�円未満 6.5 2.4 24.2 2.810�億�円未満 △ 5.5 1.1 45.0 1.610�億�円以上 22.4 1.2 △ 0.1 1.1

貸 出 金

割 引 手 形 △ 2.3 1.0 3.1 1.0貸 付 金 △ 2.8 98.9 △ 0.1 98.9手 形 貸 付 △ 4.6 8.6 △ 9.9 7.7証 書 貸 付 △ 2.4 84.9 1.6 86.3当 座 貸 越 △ 5.3 5.4 △� 11.7 4.7合 計 △ 2.7 100.0 △ 0.0 100.0

2.貸出先別貸出金残高増減率等  (単位:%)

業 �種 �別2010年度 2011年度

増減率 構成比 増減率 構成比

貸 �

出 �

合 �

製 造 業 △� 1.4 6.2 5.5 6.5建 設 業 △� 4.9 8.8 △� 0.8 8.7卸 売 ・ 小 売 業 △� 6.0 8.3 2.7 8.6不 動 産 業 △� 1.7 14.8 △� 0.6 14.7サ ー ビ ス 関 連 △� 5.0 14.6 0.7 14.7そ の 他 0.5 5.1 14.8 5.9

(企業向け計)( △� 3.4) ( 58.0) ( 2.2) ( 59.3)地 方 公 共 団 体 6.4 12.2 3.7 12.7個人(住宅・消費・納税資金等) △� 4.8 29.7 △� 6.1 27.9

住宅・消費(割賦返済分) △� 3.5 24.1 △� 4.6 23.0カードローン等 △� 4.4 2.8 △10.3 2.5合 計 △� 2.8 100.0 △� 0.0 100.0

う�

ち�

設�

備�

資�

製 造 業 △� 9.8 1.1 4.0 1.2建 設 業 △� 7.1 1.1 △� 2.5 1.1卸 売 ・ 小 売 業 △11.2 1.8 △� 2.2 1.8不 動 産 業 △� 1.5 12.3 △� 0.3 12.3サ ー ビ ス 関 連 △� 5.1 8.5 △� 4.0 8.1そ の 他 △14.1 0.8 △� 1.4 0.8(企業向け計)( △� 4.6) ( 25.9) ( △� 1.6) ( 25.5)地 方 公 共 団 体 6.9 5.5 1.1 5.6個人(住宅・消費・納税資金等) △� 3.2 20.5 △� 4.5 19.6

住宅・消費(割賦返済分) △� 3.3 20.5 △� 4.4 19.5合 計 △� 2.9 52.1 △� 2.4 50.8

う�

ち�

運�

転�

資�

製 造 業 0.7 5.0 5.9 5.3建 設 業 △� 4.5 7.6 △� 0.5 7.6卸 売 ・ 小 売 業 △� 4.4 6.4 4.2 6.7不 動 産 業 △� 2.3 2.4 △� 2.1 2.3サ ー ビ ス 関 連 △� 4.9 6.1 7.4 6.6そ の 他 4.1 4.2 18.4 5.0

(企業向け計)( △� 2.5) ( 32.0) ( 5.3) ( 33.7)地 方 公 共 団 体 5.9 6.6 5.9 7.0個人(住宅・消費・納税資金等) △� 8.4 9.1 △� 9.7 8.2

住宅・消費(割賦返済分) △� 5.1 3.6 △� 5.5 3.4合 計 △� 2.6 47.8 2.5 49.1

年 度 末 預 貸 率 52.4 48.7年度中限界預貸率 - -

(備考)1.預金・積金および預金者別預金の「外貨預金等」には、非居住者円預金を含む。2.金額階層別預金は、預金者別預金の合計についてのものである。3.貸出先別貸出金残高の合計には、海外円借款、国内店名義現地貸を含む。4.�貸出先別貸出金の「サービス関連」は、「物品賃貸業」、「学術研究、専門・技術サービス業」、「宿泊業」、「飲食業」、

「生活関連サービス業、娯楽業」、「教育、学習支援業」、「医療・福祉」および「その他のサービス」の合計である。

Page 95: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

地  区  概  況

90

東�京�地�区

 東京地区では、預金は、定期性預金が前年度を下回る増加率となったものの、要求払預金が前年度を上回る増加となったことから、年度中4,175億円、1.9%増と前年度(1.5%増)を上回り、残高は22兆3,533億円となった。 預金者別では、一般法人預金は、要求払預金が前年度を上回る増加となったことから、2.6%増と前年度(0.4%増)を上回る伸びとなった。 個人預金も、定期性預金が鈍化したものの、要求払預金が前年度を上回る増加となったことから、1.7%増と前年度(1.3%増)を上回る伸びとなった。

 貸出金は、企業向け貸出、個人向け貸出と

も減少幅が縮小したことから、年度中999億

円、0.8%減と前年度(1.9%減)より減少幅

が縮小し、残高は11兆9,147億円となった。

 貸出先別にみると、製造業、建設業、卸売・

小売業等が前年度に引き続き減少したもの

の、地方公共団体向け貸出は全地区の中で最

大の伸び(11.9%増)となった。個人向け貸

出は、カードローン等が引き続き減少したも

のの、住宅ローンが微増に転じたため、0.9%

減と前年度(2.2%減)より減少幅が縮小した。

 この結果、年度末預貸率は前年度比1.5ポ

イント低下し53.2%となった。

東 京 地 区 信 用 金 庫 主 要 勘 定 等

1.預金・貸出金残高増減率等  (単位:%)

項    目2010年度 2011年度

増減率 構成比 増減率 構成比

預 金 ・ 積 金

要 求 払 預 金 2.6 32.3 4.1 33.0当 座 預 金 1.7 2.1 4.4 2.2普 通 預 金 2.7 28.4 5.2 29.4貯 蓄 預 金 △ 6.7 0.8 △ 5.4 0.8通 知 預 金 91.5 0.2 △� 52.2 0.1別 段 預 金 △ 1.7 0.5 △� 14.9 0.4納税準備預金 △ 1.0 0.0 △ 4.2 0.0

定 期 性 預 金 1.0 67.4 0.8 66.7定 期 預 金 1.3 61.6 1.5 61.4定 期 積 金 △ 2.7 5.7 △ 6.3 5.3

外 貨 預 金 等 △ 8.9 0.2 △ 2.3 0.1合 計 1.5 100.0 1.9 100.0

預 金 者 別 預 金

一 般 法 人 0.4 15.4 2.6 15.5要求払預金 1.0 8.0 5.1 8.3定期性預金 △ 0.1 7.3 △ 0.0 7.1外貨預金等 11.5 0.0 △ 7.3 0.0

個 人 1.3 81.4 1.7 81.4要求払預金 2.7 23.5 4.9 24.2定期性預金 0.8 57.8 0.5 57.0外貨預金等 △ 3.9 0.0 △ 1.8 0.0

公 金 3.8 0.9 △ 4.1 0.8金 融 機 関 14.6 2.2 2.9 2.2合 計 1.5 100.0 1.9 100.0

金額階層別預金

300�万�円未満 △ 0.3 38.5 △ 0.6 37.51,000�万�円未満 2.1 30.2 3.1 30.5

1�億�円未満 1.7 24.2 3.1 24.53�億�円未満 5.0 2.6 6.8 2.810�億�円未満 11.8 1.3 6.1 1.410�億�円以上 11.3 2.9 5.9 3.0

貸 出 金

割 引 手 形 0.7 2.0 4.0 2.1貸 付 金 △ 1.9 97.9 △ 0.9 97.8手 形 貸 付 △ 5.7 3.3 △ 2.3 3.2証 書 貸 付 △ 1.7 93.1 △ 0.7 93.2当 座 貸 越 △ 8.4 1.4 △ 7.8 1.3合 計 △ 1.9 100.0 △ 0.8 100.0

2.貸出先別貸出金残高増減率等  (単位:%)

業 �種 �別2010年度 2011年度

増減率 構成比 増減率 構成比

貸 �

出 �

合 �

製 造 業 △� 6.2 10.3 △� 4.8 9.8建 設 業 △� 4.0 7.9 △� 3.9 7.6卸 売 ・ 小 売 業 △� 4.0 10.1 △� 3.6 9.8不 動 産 業 1.7 29.4 2.8 30.5サ ー ビ ス 関 連 △� 2.6 10.4 △� 2.6 10.2そ の 他 △� 3.6 3.9 △� 0.2 3.9(企業向け計)( △� 1.9) ( 72.2) ( △� 0.8) ( 72.2)地 方 公 共 団 体 11.3 0.4 11.9 0.4個人(住宅・消費・納税資金等) △� 2.2 27.2 △� 0.9 27.2

住宅・消費(割賦返済分) △� 1.7 23.3 △� 0.0 23.5カードローン等 △� 7.4 0.3 △� 6.3 0.3合 計 △� 1.9 100.0 △� 0.8 100.0

う�

ち�

設�

備�

資�

製 造 業 △� 6.8 2.1 △� 6.6 2.0建 設 業 △� 3.6 1.3 △� 4.8 1.3卸 売 ・ 小 売 業 △� 4.4 1.9 △� 4.5 1.8不 動 産 業 1.9 25.4 3.6 26.5サ ー ビ ス 関 連 △� 2.6 4.5 △� 1.0 4.5そ の 他 △� 4.0 0.8 △� 6.7 0.8(企業向け計)( 0.0) ( 36.2) ( 1.4) ( 37.0)地 方 公 共 団 体 11.9 0.1 △� 6.3 0.1個人(住宅・消費・納税資金等) △� 1.5 22.7 △� 0.3 22.8

住宅・消費(割賦返済分) △� 1.4 22.1 0.0 22.3合 計 △� 0.5 59.1 0.7 60.0

う�

ち�

運�

転�

資�

製 造 業 △� 6.0 8.1 △� 4.4 7.8建 設 業 △� 4.1 6.5 △� 3.7 6.3卸 売 ・ 小 売 業 △� 4.0 8.2 △� 3.4 8.0不 動 産 業 0.3 4.0 △� 1.6 4.0サ ー ビ ス 関 連 △� 2.6 5.8 △� 3.8 5.7そ の 他 △� 3.5 3.0 1.6 3.1

(企業向け計)( △� 3.7) ( 36.0) ( △� 3.1) ( 35.1)地 方 公 共 団 体 11.1 0.3 19.3 0.3個人(住宅・消費・納税資金等) △� 5.1 4.5 △� 4.1 4.4

住宅・消費(割賦返済分) △� 6.6 1.2 △� 2.2 1.2合 計 △� 3.8 40.8 △� 3.0 39.9

年 度 末 預 貸 率 54.7 53.2年度中限界預貸率 - -

(備考)1.預金・積金および預金者別預金の「外貨預金等」には、非居住者円預金を含む。2.金額階層別預金は、預金者別預金の合計についてのものである。3.貸出先別貸出金残高の合計には、海外円借款、国内店名義現地貸を含む。4.�貸出先別貸出金の「サービス関連」は、「物品賃貸業」、「学術研究、専門・技術サービス業」、「宿泊業」、「飲食業」、

「生活関連サービス業、娯楽業」、「教育、学習支援業」、「医療・福祉」および「その他のサービス」の合計である。

Page 96: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

地  区  概  況

91

関�東�地�区

 関東地区では、預金は、定期性預金が前年

度並みの伸びを示し、要求払預金が前年度を

上回る伸びとなったことから、年度中5,847

億円、2.5%増と前年度(1.6%増)を上回り、

残高は23兆1,594億円となった。

 預金者別では、一般法人預金は、要求払預

金、定期性預金とも前年度を上回る増加と

なったことから、6.5%増と前年度(1.0%増)

を大きく上回る伸びとなった。

 個人預金は、定期性預金が鈍化したものの、

要求払預金の増加を主因に、1.8%増と前年

度(1.6%増)をやや上回る伸びとなった。

 貸出金は、個人向け貸出の減少幅が縮小し

たものの、企業向け貸出が前年度並みに減少

したことから、年度中785億円、0.6%減と前

年度(0.4%減)より減少幅がやや拡大し、

残高は11兆8,145億円となった。

 貸出先別にみると、不動産業は微増となっ

たものの、製造業、建設業、卸売・小売業は

引き続き減少した。個人向け貸出は、カード

ローン等が引き続き減少したものの、住宅

ローンが増加に転じたことから、0.2%減と

前年度(1.4%減)より減少幅が縮小した。

 この結果、年度末預貸率は前年度比1.6ポ

イント低下し51.0%となった。

関 東 地 区 信 用 金 庫 主 要 勘 定 等

1.預金・貸出金残高増減率等  (単位:%)

項    目2010年度 2011年度

増減率 構成比 増減率 構成比

預 金 ・ 積 金

要 求 払 預 金 2.8 37.1 5.7 38.3当 座 預 金 0.5 1.5 10.1 1.7普 通 預 金 3.4 33.8 6.2 35.0貯 蓄 預 金 △ 4.1 0.7 △ 2.2 0.7通 知 預 金 △ 6.9 0.1 21.6 0.2別 段 預 金 △ 6.8 0.7 △� 18.7 0.5納税準備預金 △ 3.1 0.0 △ 0.4 0.0

定 期 性 預 金 0.8 62.7 0.7 61.6定 期 預 金 0.8 58.5 1.6 58.0定 期 積 金 1.7 4.2 △� 12.0 3.6

外 貨 預 金 等 23.9 0.0 △ 1.0 0.0合 計 1.6 100.0 2.5 100.0

預 金 者 別 預 金

一 般 法 人 1.0 13.5 6.5 14.0要求払預金 0.9 8.0 9.1 8.5定期性預金 1.1 5.4 2.9 5.5外貨預金等 24.1 0.0 △� 18.2 0.0

個 人 1.6 84.5 1.8 83.9要求払預金 3.4 28.2 5.0 28.9定期性預金 0.7 56.2 0.3 54.9外貨預金等 23.9 0.0 5.1 0.0

公 金 7.9 1.7 8.0 1.8金 融 機 関 △� 10.0 0.2 △� 16.9 0.1合 計 1.6 100.0 2.5 100.0

金額階層別預金

300�万�円未満 0.1 43.3 △ 0.0 42.21,000�万�円未満 2.9 31.5 3.7 31.8

1�億�円未満 2.2 19.9 4.1 20.23�億�円未満 3.9 2.4 9.4 2.610�億�円未満 3.7 1.4 12.9 1.510�億�円以上 4.9 1.3 15.3 1.4

貸 出 金

割 引 手 形 3.4 1.4 10.0 1.5貸 付 金 △ 0.5 98.5 △ 0.8 98.4手 形 貸 付 △ 3.6 7.5 △ 1.8 7.4証 書 貸 付 △ 0.1 87.3 △ 0.5 87.4当 座 貸 越 △ 2.6 3.6 △ 4.3 3.5合 計 △ 0.4 100.0 △ 0.6 100.0

2.貸出先別貸出金残高増減率等  (単位:%)

業 �種 �別2010年度 2011年度

増減率 構成比 増減率 構成比

貸 �

出 �

合 �

製 造 業 △� 3.4 9.4 △� 1.8 9.3建 設 業 △� 3.7 8.5 △� 1.9 8.4卸 売 ・ 小 売 業 △� 3.6 7.8 △� 1.4 7.7不 動 産 業 1.6 19.9 0.0 20.0サ ー ビ ス 関 連 △� 2.2 12.9 △� 2.7 12.6そ の 他 r 4.8 4.9 △� 0.3 4.9(企業向け計)( △� 1.1) ( 63.6) ( △� 1.2) ( 63.2)地 方 公 共 団 体 11.9 6.1 3.7 6.4個人(住宅・消費・納税資金等) △� 1.4 30.2 △� 0.2 30.3

住宅・消費(割賦返済分) △� 0.5 26.7 0.8 27.1カードローン等 △� 3.1 0.7 △� 3.7 0.7合 計 △� 0.4 100.0 △� 0.6 100.0

う�

ち�

設�

備�

資�

製 造 業 △� 6.3 1.9 △� 6.2 1.8建 設 業 △� 5.8 1.1 △� 4.0 1.1卸 売 ・ 小 売 業 △� 7.4 1.5 △� 4.0 1.5不 動 産 業 1.4 15.0 0.3 15.2サ ー ビ ス 関 連 △� 4.7 7.3 △� 3.9 7.0そ の 他 △� 4.5 r 0.9 △� 4.1 0.8(企業向け計)( △� 1.8) ( 28.0) ( △� 1.7) ( 27.6)地 方 公 共 団 体 1.8 1.5 △� 2.8 1.4個人(住宅・消費・納税資金等) △� 0.6 25.5 0.7 25.9

住宅・消費(割賦返済分) △� 0.2 24.8 1.0 25.3合 計 △� 1.1 55.0 △� 0.6 55.0

う�

ち�

運�

転�

資�

製 造 業 △� 2.6 7.4 △� 0.6 7.4建 設 業 △� 3.4 7.4 △� 1.5 7.3卸 売 ・ 小 売 業 △� 2.6 6.2 △� 0.8 6.2不 動 産 業 2.4 4.8 △� 0.9 4.8サ ー ビ ス 関 連 1.1 5.6 △� 1.3 5.5そ の 他 7.2 4.0 0.4 4.0

(企業向け計)( △� 0.5) ( 35.6) ( △� 0.8) ( 35.5)地 方 公 共 団 体 15.6 4.6 5.9 4.9個人(住宅・消費・納税資金等) △� 5.8 4.6 △� 5.7 4.4

住宅・消費(割賦返済分) △� 4.3 1.8 △� 1.9 1.8合 計 0.3 44.9 △� 0.6 44.9

年 度 末 預 貸 率 52.6 51.0年度中限界預貸率 - -

(備考)1.預金・積金および預金者別預金の「外貨預金等」には、非居住者円預金を含む。2.金額階層別預金は、預金者別預金の合計についてのものである。3.貸出先別貸出金残高の合計には、海外円借款、国内店名義現地貸を含む。4.�貸出先別貸出金の「サービス関連」は、「物品賃貸業」、「学術研究、専門・技術サービス業」、「宿泊業」、「飲食業」、

「生活関連サービス業、娯楽業」、「教育、学習支援業」、「医療・福祉」および「その他のサービス」の合計である。

Page 97: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

地  区  概  況

92

北�陸�地�区

 北陸地区では、預金は、要求払預金が前年

度を上回る増加となったものの、定期性預金

が減少に転じたことから、年度中117億円、

0.3%増と前年度(1.0%増)を下回り、残高

は3兆6,003億円となった。

 預金者別では、一般法人預金は、定期性預

金が減少に転じたものの、要求払預金が前年

度を上回る増加となったことから、2.4%増

と前年度(1.7%増)を上回る増加となった。

 一方、個人預金は、定期性預金が減少に転

じたことから、0.0%減と前年度(1.0%増)

の増加から減少に転じた。

 貸出金は、企業向け貸出が前年度に引き続

き全地区の中で最大の減少率(4.1%減)となっ

たことから、年度中422億円、2.3%減と減少

幅が縮小したものの、全地区の中で最大の減

少率となり、残高は1兆7,215億円となった。

 貸出先別にみると、不動産業が増加に転じ

たものの、建設業、卸売・小売業の減少幅が

拡大した。個人向け貸出は、住宅ローンが減

少に転じ、カードローン等も減少幅が拡大し

たことから、2.0%減と前年度(2.1%減)並

みの減少となった。

 この結果、年度末預貸率は前年度比1.3ポ

イント低下し47.8%となった。

北 陸 地 区 信 用 金 庫 主 要 勘 定 等

1.預金・貸出金残高増減率等  (単位:%)

項    目2010年度 2011年度

増減率 構成比 増減率 構成比

預 金 ・ 積 金

要 求 払 預 金 0.8 25.8 4.7 26.9当 座 預 金 0.0 1.7 14.6 2.0普 通 預 金 1.1 22.9 5.3 24.1貯 蓄 預 金 △ 3.9 0.3 △ 4.9 0.3通 知 預 金 △ 2.5 0.1 6.5 0.1別 段 預 金 △ 1.7 0.5 △� 49.1 0.2納税準備預金 △ 1.2 0.0 △ 6.3 0.0

定 期 性 預 金 1.1 74.1 △ 1.2 72.9定 期 預 金 1.1 67.3 0.1 67.2定 期 積 金 1.0 6.8 △� 14.9 5.7

外 貨 預 金 等 △� 49.9 0.0 △� 39.2 0.0合 計 1.0 100.0 0.3 100.0

預 金 者 別 預 金

一 般 法 人 1.7 13.9 2.4 14.2要求払預金 0.7 6.6 5.8 7.0定期性預金 2.7 7.2 △ 0.6 7.1外貨預金等 15.5 0.0 △� 41.7 0.0

個 人 1.0 83.6 △ 0.0 83.3要求払預金 1.2 18.4 5.1 19.3定期性預金 1.0 65.2 △ 1.5 64.0外貨預金等 153.8 0.0 3.8 0.0

公 金 △ 3.7 2.2 2.4 2.3金 融 機 関 △� 11.5 0.1 △� 11.7 0.1合 計 1.0 100.0 0.3 100.0

金額階層別預金

300�万�円未満 0.1 47.8 △ 1.8 46.71,000�万�円未満 2.7 29.5 2.3 30.1

1�億�円未満 0.5 17.5 0.8 17.53�億�円未満 8.5 2.6 2.4 2.610�億�円未満 △ 4.0 1.4 15.1 1.610�億�円以上 △ 5.7 1.0 8.0 1.1

貸 出 金

割 引 手 形 1.5 1.7 1.6 1.8貸 付 金 △ 3.6 98.2 △ 2.4 98.1手 形 貸 付 △ 8.7 11.0 △ 7.5 10.4証 書 貸 付 △ 2.8 80.5 △ 1.1 81.6当 座 貸 越 △ 4.4 6.6 △� 10.6 6.0合 計 △ 3.5 100.0 △ 2.3 100.0

2.貸出先別貸出金残高増減率等  (単位:%)

業 �種 �別2010年度 2011年度

増減率 構成比 増減率 構成比

貸 �

出 �

合 �

製 造 業 △� 6.1 11.3 △� 5.4 10.9建 設 業 △� 7.4 9.8 △� 8.4 9.2卸 売 ・ 小 売 業 △� 5.6 9.7 △� 6.7 9.2不 動 産 業 △� 3.0 11.4 0.6 11.7サ ー ビ ス 関 連 △� 6.5 12.8 △� 3.9 12.6そ の 他 △� 2.4 4.2 1.1 4.4

(企業向け計)( △� 5.5) ( 59.4) ( △� 4.1) ( 58.3)地 方 公 共 団 体 2.9 12.8 5.1 13.8個人(住宅・消費・納税資金等) △� 2.1 27.7 △� 2.0 27.8

住宅・消費(割賦返済分) 1.5 23.7 △� 0.7 24.1カードローン等 △� 1.3 1.3 △� 3.2 1.3合 計 △� 3.5 100.0 △� 2.3 100.0

う�

ち�

設�

備�

資�

製 造 業 △12.4 1.6 △� 6.2 1.5建 設 業 △� 4.0 0.7 △� 5.2 0.7卸 売 ・ 小 売 業 △12.3 1.3 △� 8.8 1.2不 動 産 業 △12.8 6.9 0.8 7.1サ ー ビ ス 関 連 △� 5.6 5.5 △� 4.5 5.4そ の 他 △� 6.8 0.6 △12.0 0.5(企業向け計)( △� 9.8) ( 16.8) ( △� 3.1) ( 16.6)地 方 公 共 団 体 6.8 6.8 8.3 7.6個人(住宅・消費・納税資金等) 1.5 22.3 △� 0.8 22.7

住宅・消費(割賦返済分) 1.7 21.7 △� 0.5 22.1合 計 △� 2.2 46.0 △� 0.3 47.0

う�

ち�

運�

転�

資�

製 造 業 △� 4.9 9.7 △� 5.3 9.4建 設 業 △� 7.7 9.0 △� 8.7 8.4卸 売 ・ 小 売 業 △� 4.5 8.4 △� 6.3 8.0不 動 産 業 17.2 4.4 0.3 4.6サ ー ビ ス 関 連 △� 7.2 7.2 △� 3.5 7.1そ の 他 △� 1.6 3.6 3.3 3.8

(企業向け計)( △� 3.7) ( 42.6) ( △� 4.6) ( 41.7)地 方 公 共 団 体 △� 1.2 5.9 1.4 6.1個人(住宅・消費・納税資金等) △15.0 5.3 △� 6.8 5.1

住宅・消費(割賦返済分) △� 0.2 1.9 △� 2.9 1.9合 計 △� 4.7 53.9 △� 4.1 52.9

年 度 末 預 貸 率 49.1 47.8年度中限界預貸率 - -

(備考)1.預金・積金および預金者別預金の「外貨預金等」には、非居住者円預金を含む。2.金額階層別預金は、預金者別預金の合計についてのものである。3.貸出先別貸出金残高の合計には、海外円借款、国内店名義現地貸を含む。4.�貸出先別貸出金の「サービス関連」は、「物品賃貸業」、「学術研究、専門・技術サービス業」、「宿泊業」、「飲食業」、

「生活関連サービス業、娯楽業」、「教育、学習支援業」、「医療・福祉」および「その他のサービス」の合計である。

Page 98: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

地  区  概  況

93

東�海�地�区

 東海地区では、預金は、要求払預金が前年度をやや上回る伸びとなったものの、定期性預金の伸びが鈍化したことから、年度中5,978億円、2.4%増と前年度(2.7%増)を下回り、残高は24兆8,839億円となった。 預金者別では、一般法人預金は、定期性預金が鈍化したものの、要求払預金が前年度を上回る伸びとなったことから、2.9%増と前年度(2.5%増)を上回る伸びとなった。 個人預金は、要求払預金が前年度を上回る伸びとなったものの、定期性預金が鈍化したため、2.4%増と前年度(2.5%増)並みの伸びとなった。

 貸出金は、企業向け貸出が増加に転じ、個人向け貸出も全地区の中で最大の伸び(3.0%増)となったことから、年度中2,569億円、2.0%増と前年度に引き続き全地区の中で最大の伸びとなり、残高は13兆1,005億円と�なった。 貸出先別にみると、不動産業が前年度を上回り、製造業、建設業等の減少幅が縮小したため、企業向け貸出は0.6%増と増加に転じた。 また、個人向け貸出は、住宅ローンが全地区の中で最大の伸び(4.0%増)となったため、3.0%増と全地区の中で最大の伸びとなった。 この結果、年度末預貸率は前年度比0.2ポイント低下し52.6%となった。

東 海 地 区 信 用 金 庫 主 要 勘 定 等

1.預金・貸出金残高増減率等  (単位:%)

項    目2010年度 2011年度

増減率 構成比 増減率 構成比

預 金 ・ 積 金

要 求 払 預 金 3.4 34.9 3.7 35.3当 座 預 金 1.2 2.7 7.3 2.9普 通 預 金 3.7 30.1 4.9 30.8貯 蓄 預 金 △ 7.3 0.9 △ 5.6 0.8通 知 預 金 18.9 0.2 △ 9.1 0.1別 段 預 金 13.8 0.7 △� 38.4 0.4納税準備預金 △ 3.8 0.0 △ 2.5 0.0

定 期 性 預 金 2.3 64.9 1.7 64.4定 期 預 金 2.7 59.3 3.0 59.6定 期 積 金 △ 0.9 5.5 △� 11.5 4.7

外 貨 預 金 等 12.9 0.1 △ 1.2 0.1合 計 2.7 100.0 2.4 100.0

預 金 者 別 預 金

一 般 法 人 2.5 16.5 2.9 16.6要求払預金 3.0 8.8 4.1 8.9定期性預金 1.9 7.6 1.6 7.5外貨預金等 26.9 0.0 0.4 0.0

個 人 2.5 80.6 2.4 80.6要求払預金 3.2 24.8 4.6 25.3定期性預金 2.2 55.6 1.4 55.0外貨預金等 8.1 0.1 0.9 0.1

公 金 9.9 2.6 1.5 2.6金 融 機 関 6.6 0.2 △� 25.2 0.1合 計 2.7 100.0 2.4 100.0

金額階層別預金

300�万�円未満 1.1 45.3 0.3 44.31,000�万�円未満 4.7 28.3 5.2 29.1

1�億�円未満 1.5 18.1 2.1 18.13�億�円未満 7.0 3.4 5.7 3.510�億�円未満 10.5 2.5 4.7 2.510�億�円以上 6.4 2.1 5.8 2.2

貸 出 金

割 引 手 形 2.8 1.4 13.8 1.6貸 付 金 0.6 98.5 1.8 98.3手 形 貸 付 △ 6.7 9.7 △ 6.1 8.9証 書 貸 付 1.5 81.6 3.0 82.4当 座 貸 越 1.6 7.1 △ 1.8 6.9合 計 0.7 100.0 2.0 100.0

2.貸出先別貸出金残高増減率等  (単位:%)

業 �種 �別2010年度 2011年度

増減率 構成比 増減率 構成比

貸 �

出 �

合 �

製 造 業 △� 3.3 14.7 △� 1.3 14.2建 設 業 △� 2.2 7.3 △� 1.7 7.0卸 売 ・ 小 売 業 △� 1.7 9.1 △� 0.6 8.8不 動 産 業 0.2 15.7 2.8 15.8サ ー ビ ス 関 連 △� 1.1 11.5 0.4 11.3そ の 他 1.3 4.2 6.4 4.4

(企業向け計)( △� 1.3) ( 62.7) ( 0.6) ( 61.9)地 方 公 共 団 体 20.4 6.0 10.6 6.6個人(住宅・消費・納税資金等) 1.8 31.1 3.0 31.4

住宅・消費(割賦返済分) 2.6 28.2 3.6 28.7カードローン等 △� 4.1 0.6 △� 2.3 0.6合 計 0.7 100.0 2.0 100.0

う�

ち�

設�

備�

資�

製 造 業 △� 6.1 2.4 △� 6.2 2.2建 設 業 △� 8.1 0.6 △� 2.6 0.6卸 売 ・ 小 売 業 △� 7.3 1.2 △� 5.2 1.1不 動 産 業 0.0 11.6 2.2 11.6サ ー ビ ス 関 連 △� 1.1 5.5 △� 1.3 5.4そ の 他 △� 5.6 0.6 △� 8.0 0.5(企業向け計)( △� 1.8) ( 22.3) ( △� 0.4) ( 21.8)地 方 公 共 団 体 8.5 2.3 △� 3.0 2.2個人(住宅・消費・納税資金等) 2.8 27.2 4.3 27.8

住宅・消費(割賦返済分) 2.8 26.9 4.0 27.5合 計 1.0 51.9 1.9 51.9

う�

ち�

運�

転�

資�

製 造 業 △� 2.7 12.2 △� 0.3 12.0建 設 業 △� 1.5 6.6 △� 1.6 6.3卸 売 ・ 小 売 業 △� 0.7 7.8 0.0 7.7不 動 産 業 0.7 4.0 4.4 4.1サ ー ビ ス 関 連 △� 1.1 5.9 2.1 5.9そ の 他 2.7 3.6 9.1 3.8

(企業向け計)( △� 1.1) ( 40.3) ( 1.2) ( 40.0)地 方 公 共 団 体 29.5 3.7 19.4 4.3個人(住宅・消費・納税資金等) △� 4.7 3.9 △� 5.3 3.6

住宅・消費(割賦返済分) △� 1.5 1.3 △� 4.3 1.2合 計 0.3 48.0 2.0 48.0

年 度 末 預 貸 率 52.8 52.6年度中限界預貸率 14.0 42.8

(備考)1.預金・積金および預金者別預金の「外貨預金等」には、非居住者円預金を含む。2.金額階層別預金は、預金者別預金の合計についてのものである。3.貸出先別貸出金残高の合計には、海外円借款、国内店名義現地貸を含む。4.�貸出先別貸出金の「サービス関連」は、「物品賃貸業」、「学術研究、専門・技術サービス業」、「宿泊業」、「飲食業」、

「生活関連サービス業、娯楽業」、「教育、学習支援業」、「医療・福祉」および「その他のサービス」の合計である。

Page 99: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

地  区  概  況

94

近�畿�地�区

 近畿地区では、預金は、要求払預金が前年度を上回る増加となったものの、定期性預金の伸びが前年度を下回ったことから、年度中5,449億円、2.2%増と前年度(2.5%増)を下回る伸びとなり、残高は24兆7,833億円となった。 預金者別では、一般法人預金は、要求払預金が前年度の伸びを上回り、定期性預金が増加に転じたことから、3.2%増と前年度(0.1%減)の減少から増加に転じた。 一方、個人預金は、要求払預金が前年度を上回ったものの、定期性預金の鈍化から、2.3%増と前年度(2.6%増)をやや下回る伸びとなった。

 貸出金は、企業向け貸出、個人向け貸出とも前年度の減少から増加に転じたことから、年度中570億円、0.4%増と前年度(0.3%増)をやや上回る増加となり、残高は13兆1,895億円となった。 貸出先別にみると、不動産業が前年度を上回ったものの、建設業、卸売・小売業等の減少幅が拡大した。個人向け貸出は、カードローン等が引き続き減少したものの、住宅ローンが前年度を上回る伸びとなったため、0.2%増と前年度(0.3%減)の減少から増加に転じた。 この結果、年度末預貸率は前年度比0.9ポイント低下し53.2%となった。

近 畿 地 区 信 用 金 庫 主 要 勘 定 等

1.預金・貸出金残高増減率等  (単位:%)

項    目2010年度 2011年度

増減率 構成比 増減率 構成比

預 金 ・ 積 金

要 求 払 預 金 3.8 30.0 5.6 31.0当 座 預 金 0.0 2.6 7.4 2.7普 通 預 金 3.8 25.1 4.5 25.7貯 蓄 預 金 14.2 1.3 5.1 1.3通 知 預 金 5.9 0.3 151.3 0.8別 段 預 金 2.7 0.5 △� 41.8 0.2納税準備預金 △ 5.1 0.0 0.1 0.0

定 期 性 預 金 1.7 68.1 1.3 67.5定 期 預 金 1.7 64.5 2.2 64.5定 期 積 金 2.4 3.6 △� 14.5 3.0

外 貨 預 金 等 9.9 1.8 △� 22.1 1.3合 計 2.5 100.0 2.2 100.0

預 金 者 別 預 金

一 般 法 人 △ 0.1 16.0 3.2 16.1要求払預金 1.4 7.7 5.4 7.9定期性預金 △ 1.8 8.2 1.2 8.1外貨預金等 44.4 0.0 △� 16.7 0.0

個 人 2.6 79.9 2.3 79.9要求払預金 4.2 21.1 4.6 21.6定期性預金 2.0 58.7 1.4 58.2外貨預金等 10.7 0.0 2.1 0.0

公 金 24.0 2.2 △ 1.5 2.1金 融 機 関 0.9 1.8 △ 4.1 1.7合 計 2.5 100.0 2.2 100.0

金額階層別預金

300�万�円未満 1.0 39.1 0.1 38.31,000�万�円未満 3.8 31.2 4.1 31.8

1�億�円未満 2.3 20.5 3.1 20.73�億�円未満 3.4 2.8 7.3 2.910�億�円未満 7.1 1.6 9.4 1.710�億�円以上 5.3 4.6 △ 2.7 4.4

貸 出 金

割 引 手 形 3.5 2.0 6.7 2.1貸 付 金 0.3 97.9 0.3 97.8手 形 貸 付 △ 8.7 5.2 △ 7.3 4.8証 書 貸 付 1.1 89.0 0.9 89.5当 座 貸 越 △ 3.8 3.6 △ 5.1 3.4合 計 0.3 100.0 0.4 100.0

2.貸出先別貸出金残高増減率等  (単位:%)

業 �種 �別2010年度 2011年度

増減率 構成比 増減率 構成比

貸 �

出 �

合 �

製 造 業 △� 2.5 14.0 △� 2.6 13.5建 設 業 △� 2.0 8.9 △� 3.0 8.5卸 売 ・ 小 売 業 △� 2.6 11.3 △� 3.2 10.9不 動 産 業 3.9 16.8 4.8 17.6サ ー ビ ス 関 連 △� 0.0 11.8 △� 0.8 11.6そ の 他 1.4 4.2 9.2 4.6

(企業向け計)( △� 0.2) ( 67.2) ( 0.1) ( 67.0)地 方 公 共 団 体 10.4 6.7 3.8 6.9個人(住宅・消費・納税資金等) △� 0.3 26.0 0.2 26.0

住宅・消費(割賦返済分) 0.4 23.8 1.0 23.9カードローン等 △� 5.3 0.8 △� 5.2 0.7合 計 0.3 100.0 0.4 100.0

う�

ち�

設�

備�

資�

製 造 業 △� 3.3 2.1 △� 5.9 1.9建 設 業 △� 2.9 0.9 △� 0.3 0.9卸 売 ・ 小 売 業 △� 5.9 1.5 △� 2.4 1.5不 動 産 業 7.3 11.1 7.2 11.8サ ー ビ ス 関 連 △� 0.0 5.1 △� 0.8 5.1そ の 他 △� 6.6 0.6 △� 0.6 0.6(企業向け計)( 2.4) ( 21.5) ( 2.7) ( 22.0)地 方 公 共 団 体 △� 2.6 0.6 △� 0.5 0.6個人(住宅・消費・納税資金等) 0.7 22.6 1.0 22.7

住宅・消費(割賦返済分) 0.8 22.4 1.1 22.6合 計 1.5 44.7 1.8 45.3

う�

ち�

運�

転�

資�

製 造 業 △� 2.3 11.9 △� 2.0 11.6建 設 業 △� 1.9 7.9 △� 3.3 7.6卸 売 ・ 小 売 業 △� 2.0 9.7 △� 3.4 9.4不 動 産 業 △� 2.0 5.7 0.2 5.7サ ー ビ ス 関 連 △� 0.0 6.6 △� 0.8 6.5そ の 他 3.0 3.6 10.9 3.9

(企業向け計)( △� 1.4) ( 45.7) ( △� 1.0) ( 45.0)地 方 公 共 団 体 11.9 6.0 4.2 6.3個人(住宅・消費・納税資金等) △� 6.9 3.4 △� 5.0 3.2

住宅・消費(割賦返済分) △� 4.9 1.3 △� 0.6 1.3合 計 △� 0.4 55.2 △� 0.7 54.6

年 度 末 預 貸 率 54.1 53.2年度中限界預貸率 8.6 10.4

(備考)1.預金・積金および預金者別預金の「外貨預金等」には、非居住者円預金を含む。2.金額階層別預金は、預金者別預金の合計についてのものである。3.貸出先別貸出金残高の合計には、海外円借款、国内店名義現地貸を含む。4.�貸出先別貸出金の「サービス関連」は、「物品賃貸業」、「学術研究、専門・技術サービス業」、「宿泊業」、「飲食業」、

「生活関連サービス業、娯楽業」、「教育、学習支援業」、「医療・福祉」および「その他のサービス」の合計である。

Page 100: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

地  区  概  況

95

中�国�地�区

 中国地区では、預金は、要求払預金が前年

度の伸びを下回り、定期性預金も減少幅がや

や拡大したことから、年度中567億円、1.0%

増と前年度(1.4%増)を下回り、残高は5

兆5,002億円となった。

 預金者別では、一般法人預金は、要求払預

金が前年度並みの増加となったものの、定期

性預金の鈍化を主因に、2.9%増と前年度

(4.0%増)を下回る伸びとなった。

 個人預金も、要求払預金が前年度を下回る

伸びとなったことから、0.6%増と前年度

(0.9%増)を下回る伸びとなった。

 貸出金は、企業向け貸出が増加に転じ、個

人向け貸出も減少幅が縮小したことから、年

度中122億円、0.4%減と前年度(0.7%減)よ

り減少幅が縮小し、残高は3兆55億円となった。

 貸出先別にみると、製造業、建設業の減少

幅が縮小し、サービス関連が減少から増加に

転じた。また、地方公共団体貸出は減少に転

じた。個人向け貸出は、住宅ローンの減少幅

がやや拡大したものの、カードローン等の減

少幅が縮小したため、2.1%減と前年度(3.1%

減)より減少幅が縮小した。

 この結果、年度末預貸率は前年度比0.8ポ

イント低下し54.6%となった。

中 国 地 区 信 用 金 庫 主 要 勘 定 等

1.預金・貸出金残高増減率等  (単位:%)

項    目2010年度 2011年度

増減率 構成比 増減率 構成比

預 金 ・ 積 金

要 求 払 預 金 4.3 37.1 3.1 37.8当 座 預 金 1.1 1.7 8.2 1.9普 通 預 金 4.7 33.0 3.7 33.9貯 蓄 預 金 4.4 1.3 △ 3.7 1.3通 知 預 金 10.7 0.1 63.4 0.1別 段 預 金 △ 5.7 0.7 △� 29.6 0.5納税準備預金 △ 2.0 0.0 △ 0.5 0.0

定 期 性 預 金 △ 0.1 62.6 △ 0.2 61.9定 期 預 金 △ 0.0 58.7 0.3 58.3定 期 積 金 △ 2.9 3.9 △ 8.7 3.5

外 貨 預 金 等 △ 5.1 0.1 △ 4.8 0.1合 計 1.4 100.0 1.0 100.0

預 金 者 別 預 金

一 般 法 人 4.0 14.6 2.9 14.9要求払預金 4.1 8.4 4.4 8.7定期性預金 3.5 6.1 0.9 6.1外貨預金等 116.9 0.0 △ 4.1 0.0

個 人 0.9 83.1 0.6 82.7要求払預金 4.1 27.6 2.9 28.2定期性預金 △ 0.6 55.2 △ 0.5 54.3外貨預金等 21.0 0.1 △ 4.9 0.1

公 金 8.0 2.0 2.4 2.1金 融 機 関 △� 41.2 0.1 18.7 0.1合 計 1.4 100.0 1.0 100.0

金額階層別預金

300�万�円未満 △ 0.9 45.9 △ 1.4 44.81,000�万�円未満 3.1 30.8 3.7 31.6

1�億�円未満 2.2 18.1 0.4 18.03�億�円未満 10.0 2.4 4.7 2.510�億�円未満 26.0 1.4 2.8 1.510�億�円以上 △ 3.3 1.1 24.4 1.3

貸 出 金

割 引 手 形 △ 0.2 1.7 7.7 1.9貸 付 金 △ 0.7 98.2 △ 0.5 98.0手 形 貸 付 △ 3.5 9.1 △ 5.2 8.7証 書 貸 付 △ 0.3 83.7 0.1 84.1当 座 貸 越 △ 3.4 5.2 △ 3.2 5.1合 計 △ 0.7 100.0 △ 0.4 100.0

2.貸出先別貸出金残高増減率等  (単位:%)

業 �種 �別2010年度 2011年度

増減率 構成比 増減率 構成比

貸 �

出 �

合 �

製 造 業 △� 3.6 9.2 △�1.2 9.1建 設 業 △� 5.7 8.4 △�4.4 8.1卸 売 ・ 小 売 業 △� 2.7 10.1 △�2.7 9.8不 動 産 業 2.4 16.0 1.0 16.3サ ー ビ ス 関 連 △� 4.6 12.4 0.6 12.5そ の 他 0.9 6.4 11.4 7.2

(企業向け計)( △� 2.0) ( 62.8) ( 0.3) ( 63.3)地 方 公 共 団 体 19.7 8.7 △� 0.4 8.7個人(住宅・消費・納税資金等) △� 3.1 28.4 △� 2.1 27.9

住宅・消費(割賦返済分) △� 2.4 24.2 △� 1.5 23.9カードローン等 △� 4.9 1.5 △� 4.2 1.4合 計 △� 0.7 100.0 △� 0.4 100.0

う�

ち�

設�

備�

資�

製 造 業 △� 9.7 1.6 △� 7.6 1.5建 設 業 △� 5.2 0.9 △� 2.0 0.9卸 売 ・ 小 売 業 △� 6.5 1.6 △� 3.3 1.6不 動 産 業 3.1 13.0 1.1 13.2サ ー ビ ス 関 連 △� 4.6 6.3 △� 0.1 6.3そ の 他 △� 3.7 1.9 △� 8.4 1.7(企業向け計)( △� 1.2) ( 25.6) ( △� 0.8) ( 25.5)地 方 公 共 団 体 2.6 2.3 △� 9.0 2.1個人(住宅・消費・納税資金等) △� 1.3 22.1 △� 1.4 21.9

住宅・消費(割賦返済分) △� 1.3 22.0 △� 1.4 21.8合 計 △� 1.1 50.2 △� 1.4 49.6

う�

ち�

運�

転�

資�

製 造 業 △� 2.1 7.5 0.1 7.5建 設 業 △� 5.7 7.5 △� 4.7 7.1卸 売 ・ 小 売 業 △� 1.9 8.4 △� 2.6 8.2不 動 産 業 △� 0.7 2.9 0.9 3.0サ ー ビ ス 関 連 △� 4.6 6.1 1.4 6.2そ の 他 3.0 4.5 19.9 5.4

(企業向け計)( △� 2.5) ( 37.1) ( 1.2) ( 37.7)地 方 公 共 団 体 27.3 6.3 2.6 6.5個人(住宅・消費・納税資金等) △� 8.9 6.2 △� 4.5 5.9

住宅・消費(割賦返済分) △12.5 2.1 △� 3.1 2.1合 計 △� 0.4 49.7 0.6 50.3

年 度 末 預 貸 率 55.4 54.6年度中限界預貸率 - -

(備考)1.預金・積金および預金者別預金の「外貨預金等」には、非居住者円預金を含む。2.金額階層別預金は、預金者別預金の合計についてのものである。3.貸出先別貸出金残高の合計には、海外円借款、国内店名義現地貸を含む。4.�貸出先別貸出金の「サービス関連」は、「物品賃貸業」、「学術研究、専門・技術サービス業」、「宿泊業」、「飲食業」、

「生活関連サービス業、娯楽業」、「教育、学習支援業」、「医療・福祉」および「その他のサービス」の合計である。

Page 101: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

地  区  概  況

96

四�国�地�区

 四国地区では、預金は、定期性預金が全地

区の中で最大の増加率(2.2%増)となった

ものの、前年度の伸びを下回ったことから、

年度中726億円、3.0%増と前年度と同率の伸

びとなり、残高は2兆4,656億円となった。

 預金者別では、一般法人預金は、定期性預

金の鈍化から、4.8%増と前年度(5.8%増)

を下回る伸びとなった。

 個人預金は、定期性預金が鈍化したものの、

要求払預金が前年度を上回る伸びとなったこ

とから、2.8%増と前年度(2.7%増)並みの

増加となった。

 貸出金は、企業向け貸出が引き続き減少し、

個人向け貸出も減少幅が拡大したことから、

年度中198億円、1.8%減と前年度(1.9%減)

並みの減少となり、残高は1兆487億円となった。

 貸出先別にみると、サービス関連等が増加

に転じたものの、建設業、卸売・小売業が引

き続き減少し、製造業、不動産業は減少に転

じた。個人向け貸出は、住宅ローン、カード

ローン等とも減少幅が拡大したため、4.5%

減と前年度(3.3%減)より減少幅が拡大した。

 この結果、年度末預貸率は前年度比2.1ポ

イント低下し、前年度と同様全地区の中で最

低の42.5%となった。

四 国 地 区 信 用 金 庫 主 要 勘 定 等

1.預金・貸出金残高増減率等  (単位:%)

項    目2010年度 2011年度

増減率 構成比 増減率 構成比

預 金 ・ 積 金

要 求 払 預 金 3.6 20.2 6.2 20.9当 座 預 金 2.1 0.7 9.1 0.8普 通 預 金 4.3 18.6 7.2 19.3貯 蓄 預 金 △ 5.5 0.2 △ 1.9 0.2通 知 預 金 △� 40.4 0.0 10.3 0.0別 段 預 金 △ 6.5 0.6 △� 23.0 0.4納税準備預金 3.0 0.0 △ 7.5 0.0

定 期 性 預 金 2.8 79.6 2.2 79.0定 期 預 金 2.4 75.3 3.4 75.6定 期 積 金 10.4 4.3 △� 18.8 3.4

外 貨 預 金 等 5.6 0.0 △ 5.3 0.0合 計 3.0 100.0 3.0 100.0

預 金 者 別 預 金

一 般 法 人 5.8 8.5 4.8 8.7要求払預金 5.0 4.1 5.4 4.2定期性預金 6.4 4.3 4.3 4.4外貨預金等 83.3 0.0 △� 54.5 0.0

個 人 2.7 89.7 2.8 89.5要求払預金 3.7 15.5 7.2 16.1定期性預金 2.5 74.2 1.9 73.4外貨預金等 △ 8.6 0.0 13.2 0.0

公 金 3.1 1.5 3.1 1.5金 融 機 関 △� 19.2 0.1 △� 8.5 0.1合 計 3.0 100.0 3.0 100.0

金額階層別預金

300�万�円未満 2.1 50.2 1.3 49.41,000�万�円未満 4.6 29.8 5.5 30.6

1�億�円未満 2.0 16.8 2.1 16.73�億�円未満 △ 0.2 1.7 7.8 1.810�億�円未満 39.7 0.9 0.5 0.810�億�円以上 △ 9.3 0.3 58.2 0.5

貸 出 金

割 引 手 形 △ 8.4 1.2 1.4 1.2貸 付 金 △ 1.8 98.7 △ 1.8 98.7手 形 貸 付 △ 6.8 9.5 △ 2.8 9.4証 書 貸 付 △ 0.8 80.8 △ 0.9 81.5当 座 貸 越 △ 4.9 8.4 △ 9.5 7.7合 計 △ 1.9 100.0 △ 1.8 100.0

2.貸出先別貸出金残高増減率等  (単位:%)

業 �種 �別2010年度 2011年度

増減率 構成比 増減率 構成比

貸 �

出 �

合 �

製 造 業 0.2 7.5 △� 7.4 7.1建 設 業 △� 5.5 5.9 △� 4.8 5.7卸 売 ・ 小 売 業 △� 2.5 7.6 △� 3.4 7.5不 動 産 業 0.8 15.0 △� 5.1 14.5サ ー ビ ス 関 連 △� 2.6 12.5 2.6 13.0そ の 他 r△� 0.4 7.3 11.7 8.3(企業向け計)( △� 1.3) ( 55.9) ( △� 1.1) ( 56.3)地 方 公 共 団 体 1.5 7.6 6.0 8.2個人(住宅・消費・納税資金等) △� 3.3 36.4 △� 4.5 35.4

住宅・消費(割賦返済分) △� 3.1 29.8 △� 3.5 29.3カードローン等 △� 4.1 3.3 △� 5.2 3.1合 計 △� 1.9 100.0 △� 1.8 100.0

う�

ち�

設�

備�

資�

製 造 業 13.9 1.8 △25.6 1.4建 設 業 △� 7.3 0.9 △� 6.7 0.9卸 売 ・ 小 売 業 △� 9.7 1.6 △� 2.0 1.6不 動 産 業 0.1 11.6 △� 3.6 11.4サ ー ビ ス 関 連 △� 4.0 7.3 1.6 7.5そ の 他 △� 2.7 1.9 9.4 2.1(企業向け計)( △� 1.4) ( 25.3) ( △� 2.7) ( 25.1)地 方 公 共 団 体 △� 6.8 2.7 △� 1.5 2.7個人(住宅・消費・納税資金等) △� 2.8 26.0 △� 3.7 25.5

住宅・消費(割賦返済分) △� 2.9 25.5 △� 3.6 25.0合 計 △� 2.3 54.2 △� 3.1 53.4

う�

ち�

運�

転�

資�

製 造 業 △� 3.6 5.6 △� 1.3 5.6建 設 業 △� 5.2 4.9 △� 4.4 4.7卸 売 ・ 小 売 業 △� 0.3 5.9 △� 3.8 5.8不 動 産 業 3.0 3.3 △10.2 3.0サ ー ビ ス 関 連 △� 0.5 5.2 4.1 5.5そ の 他 0.3 5.4 12.6 6.2

(企業向け計)( △� 1.3) ( 30.5) ( 0.0) ( 31.2)地 方 公 共 団 体 7.0 4.8 10.4 5.4個人(住宅・消費・納税資金等) △� 4.7 10.3 △� 6.3 9.8

住宅・消費(割賦返済分) △� 4.7 4.3 △� 2.8 4.3合 計 △� 1.3 45.7 △� 0.2 46.5

年 度 末 預 貸 率 44.6 42.5年度中限界預貸率 - -

(備考)1.預金・積金および預金者別預金の「外貨預金等」には、非居住者円預金を含む。2.金額階層別預金は、預金者別預金の合計についてのものである。3.貸出先別貸出金残高の合計には、海外円借款、国内店名義現地貸を含む。4.�貸出先別貸出金の「サービス関連」は、「物品賃貸業」、「学術研究、専門・技術サービス業」、「宿泊業」、「飲食業」、

「生活関連サービス業、娯楽業」、「教育、学習支援業」、「医療・福祉」および「その他のサービス」の合計である。

Page 102: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

地  区  概  況

97

九�州�北�部�地�区

 九州北部地区では、預金は、要求払預金が

前年度の伸びを上回り、定期性預金も増加に

転じたため、年度中400億円、1.9%増と前年

度(0.9%増)を上回る増加となり、残高は2

兆595億円となった。

 預金者別では、一般法人預金は、要求払預

金、定期性預金とも前年度を上回る伸びと

なったことから、6.1%増と前年度(2.2%増)

を上回る伸びとなった。個人預金は、要求払

預金が前年度を上回る伸びとなり、定期性預

金も微増に転じたことから、1.2%増と前年

度(0.6%増)を上回る伸びとなった。

 貸出金は、個人向け貸出の減少幅が縮小し、

企業向け貸出も増加に転じたことから、年度

中11億円、0.0%増と前年度(1.9%減)の減少

から微増に転じ、残高は1兆1,874億円となった。

 貸出先別にみると、製造業、建設業が前年

度より減少幅が縮小し、サービス関連は増加

に転じた。

 また、個人向け貸出も、カードローン等の

減少幅が縮小し、住宅ローンも微増に転じた

ことから1.4%減と前年度(1.7%減)より減

少幅が縮小した。

 この結果、年度末預貸率は前年度比1.1ポ

イント低下し57.6%となった。

九 州 北 部 地 区 信 用 金 庫 主 要 勘 定 等

1.預金・貸出金残高増減率等  (単位:%)

項    目2010年度 2011年度

増減率 構成比 増減率 構成比

預 金 ・ 積 金

要 求 払 預 金 2.8 36.4 4.1 37.2当 座 預 金 0.5 1.6 5.7 1.7普 通 預 金 3.1 33.3 5.4 34.4貯 蓄 預 金 △ 2.4 0.5 △ 8.1 0.5通 知 預 金 14.0 0.0 26.9 0.0別 段 預 金 1.6 0.8 △� 40.9 0.4納税準備預金 △ 5.9 0.0 △ 1.7 0.0

定 期 性 預 金 △ 0.1 63.4 0.7 62.6定 期 預 金 △ 0.1 58.5 2.2 58.7定 期 積 金 0.9 4.8 △� 17.8 3.9

外 貨 預 金 等 22.2 0.0 8.3 0.0合 計 0.9 100.0 1.9 100.0

預 金 者 別 預 金

一 般 法 人 2.2 14.7 6.1 15.3要求払預金 2.2 8.6 7.5 9.1定期性預金 2.0 6.0 4.1 6.1外貨預金等 8.7 0.0 △ 0.7 0.0

個 人 0.6 83.1 1.2 82.6要求払預金 3.4 27.0 3.7 27.4定期性預金 △ 0.6 56.1 0.0 55.0外貨預金等 28.2 0.0 10.3 0.0

公 金 5.3 1.9 0.7 1.9金 融 機 関 △ 0.5 0.1 △� 13.3 0.0合 計 0.9 100.0 1.9 100.0

金額階層別預金

300�万�円未満 △ 0.7 43.9 △ 1.6 42.31,000�万�円未満 2.3 33.8 5.4 35.0

1�億�円未満 1.4 18.0 1.1 17.93�億�円未満 8.3 2.4 4.6 2.410�億�円未満 △ 7.0 1.0 46.1 1.410�億�円以上 26.5 0.6 14.2 0.7

貸 出 金

割 引 手 形 △ 9.6 1.6 9.7 1.7貸 付 金 △ 1.7 98.3 △ 0.0 98.2手 形 貸 付 △ 4.9 5.5 0.6 5.5証 書 貸 付 △ 1.3 88.7 △ 0.0 88.5当 座 貸 越 △ 7.3 4.0 △ 1.2 4.0合 計 △ 1.9 100.0 0.0 100.0

2.貸出先別貸出金残高増減率等  (単位:%)

業 �種 �別2010年度 2011年度

増減率 構成比 増減率 構成比

貸 �

出 �

合 �

製 造 業 △� 2.5 7.5 △� 0.8 7.4建 設 業 △� 3.1 9.7 △� 0.8 9.7卸 売 ・ 小 売 業 △� 2.2 10.7 △� 3.6 10.3不 動 産 業 1.5 17.6 0.6 17.7サ ー ビ ス 関 連 △� 4.8 13.8 1.5 14.0そ の 他 4.0 4.5 6.8 4.8

(企業向け計)( △� 1.5) ( 64.1) ( 0.1) ( 64.2)地 方 公 共 団 体 △� 7.1 5.2 8.7 5.6個人(住宅・消費・納税資金等) △� 1.7 30.6 △� 1.4 30.1

住宅・消費(割賦返済分) △� 0.4 25.9 △� 0.1 25.8カードローン等 △� 6.0 1.3 △� 2.2 1.2合 計 △� 1.9 100.0 0.0 100.0

う�

ち�

設�

備�

資�

製 造 業 △10.8 1.5 △� 6.1 1.4建 設 業 △� 3.8 1.4 △� 0.4 1.4卸 売 ・ 小 売 業 △� 2.8 2.4 △� 6.2 2.3不 動 産 業 1.0 13.1 1.6 13.3サ ー ビ ス 関 連 △� 4.2 7.9 △� 0.5 7.8そ の 他 r △�2.5 0.9 2.9 0.9

(企業向け計)( △� 2.0) ( 27.4) ( △� 0.1) ( 27.3)地 方 公 共 団 体 △14.1 1.0 △� 0.9 1.0個人(住宅・消費・納税資金等) △� 0.0 22.5 △� 0.0 22.4

住宅・消費(割賦返済分) △� 0.2 22.2 0.0 22.2合 計 △� 1.4 50.9 △� 0.1 50.8

う�

ち�

運�

転�

資�

製 造 業 △� 0.2 6.0 0.5 6.0建 設 業 △� 3.0 8.3 △� 0.8 8.2卸 売 ・ 小 売 業 △� 2.0 8.3 △� 2.9 8.0不 動 産 業 3.2 4.4 △� 2.5 4.3サ ー ビ ス 関 連 △� 5.5 5.9 4.2 6.2そ の 他 5.8 3.6 7.8 3.8

(企業向け計)( △� 1.2) ( 36.7) ( 0.3) ( 36.8)地 方 公 共 団 体 △� 5.1 4.1 11.2 4.6個人(住宅・消費・納税資金等) △� 6.1 8.0 △� 5.3 7.6

住宅・消費(割賦返済分) △� 1.8 3.6 △� 1.3 3.6合 計 △� 2.4 49.0 0.3 49.1

年 度 末 預 貸 率 58.7 57.6年度中限界預貸率 - 2.8

(備考)1.預金・積金および預金者別預金の「外貨預金等」には、非居住者円預金を含む。2.金額階層別預金は、預金者別預金の合計についてのものである。3.貸出先別貸出金残高の合計には、海外円借款、国内店名義現地貸を含む。4.�貸出先別貸出金の「サービス関連」は、「物品賃貸業」、「学術研究、専門・技術サービス業」、「宿泊業」、「飲食業」、

「生活関連サービス業、娯楽業」、「教育、学習支援業」、「医療・福祉」および「その他のサービス」の合計である。

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地  区  概  況

98

南�九�州�地�区

 南九州地区では、預金は要求払預金が鈍化

したものの、定期性預金が前年度を上回る増

加となったことから、年度中437億円、1.7%

増と前年度(1.6%増)をやや上回り、残高

は2兆5,619億円となった。

 預金者別では、一般法人預金は、要求払預

金、定期性預金とも前年度の伸びを上回った

ことから、5.3%増と前年度(3.0%増)の伸

びを上回った。

 一方、個人預金は、要求払預金は増加した

ものの、定期性預金が引き続き減少したため、

0.8%増と前年度と同率の伸びとなった。

 貸出金は、企業向け貸出、個人向け貸出と

も減少幅が縮小したものの、地方公共団体貸

出が減少に転じたことから、年度中155億円、

1.0%減と前年度(0.6%減)より減少幅が拡

大し、残高は1兆4,310億円となった。

 貸出先別にみると、製造業、建設業、卸売・

小売業等が前年度に引き続き減少し、地方公

共団体貸出は減少に転じた。個人向け貸出は、

住宅ローンが減少に転じたものの、カード

ローン等の減少幅が縮小したため、0.0%減

と前年度(1.3%減)より減少幅が縮小した。

 この結果、年度末預貸率は前年度比1.6ポ

イント低下し55.8%となった。

南 九 州 地 区 信 用 金 庫 主 要 勘 定 等

1.預金・貸出金残高増減率等  (単位:%)

項    目2010年度 2011年度

増減率 構成比 増減率 構成比

預 金 ・ 積 金

要 求 払 預 金 4.2 33.3 3.7 34.0当 座 預 金 8.7 0.7 13.8 0.8普 通 預 金 4.3 31.1 4.7 32.0貯 蓄 預 金 △ 2.7 0.4 △ 5.8 0.4通 知 預 金 4.5 0.0 7.8 0.0別 段 預 金 1.5 0.8 △� 35.2 0.5納税準備預金 △ 6.7 0.0 9.0 0.0

定 期 性 預 金 0.3 66.6 0.7 65.9定 期 預 金 0.5 61.7 0.9 61.2定 期 積 金 △ 1.5 4.8 △ 1.9 4.6

外 貨 預 金 等 △� 44.9 0.0 16.8 0.0合 計 1.6 100.0 1.7 100.0

預 金 者 別 預 金

一 般 法 人 3.0 17.0 5.3 17.6要求払預金 4.9 8.8 7.6 9.4定期性預金 0.9 8.1 2.7 8.2外貨預金等 328.8 0.0 16.9 0.0

個 人 0.8 78.4 0.8 77.6要求払預金 4.7 23.0 3.3 23.4定期性預金 △ 0.7 55.3 △ 0.2 54.2外貨預金等 29.7 0.0 17.8 0.0

公 金 17.8 3.9 7.5 4.1金 融 機 関 △� 23.2 0.5 △� 21.4 0.4合 計 1.6 100.0 1.7 100.0

金額階層別預金

300�万�円未満 △ 0.0 47.3 △ 0.3 46.31,000�万�円未満 2.5 27.0 2.8 27.3

1�億�円未満 2.3 18.7 1.1 18.53�億�円未満 8.5 3.4 8.2 3.610�億�円未満 △ 2.2 2.0 18.6 2.310�億�円以上 24.2 1.4 17.9 1.7

貸 出 金

割 引 手 形 △� 10.1 1.2 6.5 1.3貸 付 金 △ 0.5 98.7 △ 1.1 98.6手 形 貸 付 △ 6.9 6.1 △ 6.0 5.8証 書 貸 付 0.1 87.5 △ 0.8 87.7当 座 貸 越 △ 3.7 5.0 △ 1.0 5.0合 計 △ 0.6 100.0 △ 1.0 100.0

2.貸出先別貸出金残高増減率等  (単位:%)

業 �種 �別2010年度 2011年度

増減率 構成比 増減率 構成比

貸 �

出 �

合 �

製 造 業 △� 2.6 5.0 △� 0.6 5.1建 設 業 △� 3.6 8.9 △� 2.7 8.8卸 売 ・ 小 売 業 △� 2.0 9.7 △� 3.2 9.5不 動 産 業 2.8 13.7 0.5 13.9サ ー ビ ス 関 連 △� 3.4 18.0 △� 2.3 17.8そ の 他 △� 2.4 6.9 2.1 7.1

(企業向け計)( △� 1.7) ( 62.5) ( △� 1.2) ( 62.4)地 方 公 共 団 体 12.7 7.7 △� 3.3 7.5個人(住宅・消費・納税資金等) △� 1.3 29.6 △� 0.0 29.9

住宅・消費(割賦返済分) △� 0.1 21.7 0.8 22.1カードローン等 △� 3.6 2.2 △� 1.4 2.1合 計 △� 0.6 100.0 △� 1.0 100.0

う�

ち�

設�

備�

資�

製 造 業 △� 4.6 1.2 △� 5.1 1.1建 設 業 △� 9.3 1.1 △� 3.0 1.0卸 売 ・ 小 売 業 △� 7.1 2.5 △� 4.9 2.4不 動 産 業 2.1 10.4 1.8 10.7サ ー ビ ス 関 連 △� 2.6 10.4 △� 2.8 10.2そ の 他 △� 1.3 1.5 3.9 1.6

(企業向け計)( △� 1.6) ( 27.3) ( △� 0.9) ( 27.4)地 方 公 共 団 体 △� 0.7 0.8 8.7 0.8個人(住宅・消費・納税資金等) 0.4 16.8 △� 0.2 16.9

住宅・消費(割賦返済分) 0.4 16.7 △� 0.3 16.8合 計 △� 0.8 45.0 △� 0.5 45.2

う�

ち�

運�

転�

資�

製 造 業 △� 1.9 3.8 0.8 3.9建 設 業 △� 2.7 7.8 △� 2.6 7.7卸 売 ・ 小 売 業 △� 0.1 7.2 △� 2.6 7.1不 動 産 業 5.1 3.2 △� 3.7 3.1サ ー ビ ス 関 連 △� 4.6 7.6 △� 1.6 7.5そ の 他 △� 2.7 5.3 1.5 5.5

(企業向け計)( △� 1.8) ( 35.2) ( △� 1.5) ( 35.0)地 方 公 共 団 体 14.6 6.9 △� 4.7 6.6個人(住宅・消費・納税資金等) △� 3.6 12.8 0.1 12.9

住宅・消費(割賦返済分) △� 2.0 5.0 4.9 5.3合 計 △� 0.4 54.9 △� 1.5 54.7

年 度 末 預 貸 率 57.4 55.8年度中限界預貸率 - -

(備考)1.預金・積金および預金者別預金の「外貨預金等」には、非居住者円預金を含む。2.金額階層別預金は、預金者別預金の合計についてのものである。3.貸出先別貸出金残高の合計には、海外円借款、国内店名義現地貸を含む。4.�貸出先別貸出金の「サービス関連」は、「物品賃貸業」、「学術研究、専門・技術サービス業」、「宿泊業」、「飲食業」、

「生活関連サービス業、娯楽業」、「教育、学習支援業」、「医療・福祉」および「その他のサービス」の合計である。

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経済金融日誌

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 経 済 金 融 日 誌(2011年4月1日~2012年3月31日)(●印は信用金庫業界関係)

 2011年

 4月1日 ● 信金中央金庫、信用金庫経営力強化制度の運営方法見直し

○「国民生活等の混乱を回避するための租税特別措置法等の一部を改正する法

律」、「国民生活等の混乱を回避するための地方税法の一部を改正する法律」�

施行

○三井住友トラスト・ホールディングス、発足

○全銀協、東日本大震災被災者の取引銀行以外での預金払戻し開始について公表

   4日 ○�金融庁、中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法

律に基づく金融監督に関する指針(コンサルティング機能の発揮にあたり金融

機関が果たすべき具体的な役割)、適用

   5日 ○�全銀協、東日本大震災被災者の取引銀行以外での預金払戻しにかかる「取引銀

行」および「受付銀行」の追加について公表

   7日 ○�日銀、被災地金融機関を支援するための資金供給オペレーションの骨子素案を

公表

○全銀協、東日本大震災に係る親族等本人以外への預金払出しについて公表

○全銀協、東日本大震災被災者の取引銀行以外での預金払戻しに係る「取引銀行」

等の追加および被災地域の信用金庫・信用組合の預金者の預金払戻しにかかる

対応の検討について公表

   8日 ○政府、規制・制度改革に係る方針を閣議決定

○金融庁、中間監査基準及び四半期レビュー基準の改訂に係る公開草案を公表

○日銀、2011年度の考査の実施方針等を公表

○長プラ、引上げ(1.60%→1.70%)

○全銀協、東日本大震災に係る義援金口座宛の振込手数料について公表(対象口

座の追加について)

   11日 ○�みずほ銀行、システム障害特別調査委員会を設置

   14日 ○�全銀協、東日本大震災・福島原子力発電所事故への対応に関する要望について

公表

   15日 ○�金融庁、主要行等向けの総合的な監督指針等(障がい者への金融サービス向上

関連)、適用

   19日 ○�全銀協、欧州委員会市中協議文書「金融セクターへの課税」に対するコメント

を提出

   25日 ●信金中央金庫、SCBマルチコーラブル預金の取扱開始

   26日 ○全銀協、東日本大震災に係る被災者等に係る被災者預金口座照会制度を創設

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経済金融日誌

100

   27日 ○�「東日本大震災の被災者等に係る国税関係法律の臨時特例に関する法律」等、

成立

   28日 ○株式会社国際協力銀行法、成立

○金融庁、預金口座の不正利用に係る情報提供件数等を公表

○社会保障・税に関わる番号制度に関する実務検討会、「社会保障・税番号要綱」

を公表

○日銀、「経済・物価情勢の展望(2011年4月)」を公表

○「貸金業法施行規則の一部を改正する内閣府令」(総量規制の震災対応関係)、

公布・施行

○空売り規制・自己株式取得に係る時限措置の延長(平成23年5月1日→平成23

年10月31日)に関する内閣府令・告示、公布

 5月2日 ○平成23年度補正予算(第1号)、成立

   4日 ○ASEAN+3(日中韓)財務大臣会議、共同声明を発表

   10日 ●信金中央金庫、中国銀行(北京市)と業務提携

      ○長プラ、引下げ(1.70%→1.55%)

   13日 ○大和ネクスト銀行、開業

      ○保険業法等の一部を改正する法律の一部を改正する法律、施行

   17日 ○政府、「政策推進指針~日本の再生に向けて~」を閣議決定

○資本市場及び金融業の基盤強化のための金融商品取引法等の一部を改正する法

律、成立

      ○TOKYO AIM、プロ向け債券市場の制度を公表

   19日 ○政府、1~3月期の実質GDPを前期比0.9%減と公表

   27日 ○�自己資本比率規制(バーゼルⅡ第1の柱および第3の柱)に関する告示の一部

改正(バーゼルⅡ枠組み強化関係)、公布

   30日 ○�民間金融機関7団体、「『新しい公共』による被災者支援活動等に関する制度等

のあり方について(主査提案)」に対する意見を提出

   31日 ○�金融庁、中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する内

閣府令等の一部を改正する内閣府令等を公表

 6月1日 ○金融庁、欧州証券市場監督局との格付会社に関する書簡を交換

   10日 ○金融庁、主要行等の平成23年3月期決算の概要を公表

      ○金融庁、地域銀行の平成23年3月期決算の概要を公表

      ○長プラ、引下げ(1.55%→1.50%)

   15日 ●信用金庫法制定60周年

   16日 ○�全銀協、「東日本大震災・福島原子力発電所事故への対応に関する追加要望~

二重債務問題解決に向けた提言~」を公表

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経済金融日誌

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   22日 ○�「現下の厳しい経済状況及び雇用情勢に対応して税制の整備を図るための所得

税法等の一部を改正する法律」等、成立

○東日本大震災に対処するための金融機能強化法等の一部を改正する法律、成立

○金融庁、中小企業の業況等に関するアンケート調査結果の概要を公表

○東日本大震災による有価証券報告書等の提出の義務の不履行についての免責に

係る期限に関する政令、公布・施行

   23日 �○新興市場等の信頼性回復・活性化策に係る協議会、「新興市場等の信頼性回復・

活性化に向けた工程表」を公表

   30日 ○政府・与党社会保障改革検討本部、「社会保障・税番号大綱」を公表

○全銀協、株式会社国際協力銀行法施行令案に対する意見を提出

○財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則等の一部を改正する内閣府

令、公布・施行

 7月1日 ○�金融庁、公的資本増強行の2011年3月期における経営健全化計画の履行状況を

公表

○政府・与党社会保障改革検討本部、社会保障・税一体改革成案について閣議報

○企業会計審議会、中間監査基準及び四半期レビュー基準の改訂に関する意見書

を公表

   6日 ○金融庁、銀行等による保険募集に係る弊害防止措置等の見直しを公表

   8日 ○金融庁、金融機関に対してシステムリスクの総点検を要請

   12日 ○�日銀、中央銀行間米ドル・スワップ取極の延長(2011年8月1日→2012年8月

1日)

   14日 ○全銀協・日本証券業協会等各金融団体、平成24年度税制改正要望を公表

   15日 ○金融庁、銀行法施行規則等の一部を改正する内閣府令案を公表

○個人債務者の私的整理に関するガイドライン研究会、「個人債務者の私的整理

に関するガイドライン」を公表

○株式会社国際協力銀行法施行令、公布・施行

○「主要行等向けの総合的な監督指針」および「中小・地域金融機関向けの総合

的な監督指針」等、改正・適用

   27日 ○東日本大震災に対処するための金融機能強化法等の一部を改正する法律、施行

   29日 ○金融庁、預金口座の不正利用に係る情報提供件数等を公表

      ○東日本大震災復興対策本部、復興基本方針を決定

 8月1日 ○�個人債務者の私的整理に関するガイドライン研究会、「個人債務者の私的整理

に関するガイドライン」Q&Aを策定

      ○�関東財務局、東北財務局および日銀、7月28日からの大雨にかかる災害に対す

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経済金融日誌

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る金融上の措置を各金融機関に要請(福島県、新潟県)

   4日 ○日銀、資産買入等の基金増額を決定

   5日 ○金融庁、2011年3月期における地域銀行の経営強化計画の履行状況を公表

   10日 ○長プラ、引下げ(1.50%→1.35%)

   12日 ○政府、中期財政フレーム(平成24~ 26年度)を閣議決定

   15日 ○政府、4~6月期の実質GDPを前期比0.3%減と発表

   22日 ○「個人債務者の私的整理に関するガイドライン」の適用開始

   23日 ○東証に指標連動証券(ETN)が上場

   26日 ○金融庁、平成23事務年度監督方針および検査基本方針等を公表

   29日 ○�金融庁、預金保険法の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令・内閣府令案

等を公表

      ○�内閣府の経済情勢に関する検討会合、「円高への総合的対応策の考え方と検討

課題について」を公表

   30日 ○�金融庁、平成23年金融商品取引法等改正(6ヶ月以内施行)に係る政令・内閣

府令案等を公表

      ○�金融商品取引法施行令の一部を改正する政令(空売りに係る有価証券の借入れ

の決済関係)等、公布

   31日 ○�連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則等の一部を改正する内閣

府令等(米国基準使用期限撤廃関係)、公布・施行

      ○�金融庁および消費者庁、「多重債務相談マニュアル」の改訂版を公表

 9月2日 ○�全銀協、金融安定理事会「システム上重要な金融機関の実効的な破綻処理」に

係る市中協議文書に対するコメントを提出

      ○野田内閣、発足(自見金融担当大臣は再任)

   4日 ○�東海財務局、中国財務局および日銀、台風12号災害に対する金融上の措置を各

金融機関に要請(三重県、鳥取県)

   5日 ○�金融庁、銀行法施行規則等の一部を改正する内閣府令案(会計上の変更及び誤

謬の訂正関係)を公表

      ○�近畿財務局および日銀、台風12号災害に対する金融上の措置を各金融機関に要

請(和歌山県、奈良県)

   6日 ○�「主要行等向けの総合的な監督指針」および「中小・地域金融機関向けの総合

的な監督指針」等(保険募集の弊害防止関係)、改正・一部適用

      ○�中国財務局および日銀、台風12号災害に対する金融上の措置を各金融機関に要

請(岡山県)

   9日 ○�金融庁、福岡銀行、熊本ファミリー銀行および親和銀行の「産業活力の再生及

び産業活動の革新に関する特別措置法」にもとづく認定事業再構築計画の実施

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経済金融日誌

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状況報告書の概要を公表

○金融庁、足利ホールディングスおよび足利銀行の「産業活力の再生及び産業活

動の革新に関する特別措置法」にもとづく認定事業再構築計画の実施状況報告

書の概要を公表

○金融庁、日本振興銀行に対する管理の終了期限を平成24年9月10日に延長

○長プラ、引上げ(1.35%→1.40%)

   12日 ○�金融庁、バーゼルⅡ枠組みの強化に関する、監督指針案、金融検査マニュアル

案およびバーゼルⅡに関する追加Q&Aを公表

   14日 ○金融庁、仙台銀行および筑波銀行に対する資本参加を決定

      ○日本経団連、平成24年度税制改正に関する提言を公表

   16日 ○�金融庁、山口銀行および北九州銀行の産業活力の再生及び産業活動の革新に関

する特別措置法にもとづく事業再構築計画を認定

      ○�金融庁、東日本大震災以降に約定返済停止等を行っている債務者数および債権

額を公表

   20日 ○�内閣府の経済情勢に関する検討会合、「円高への総合的対応策(仮称)(中間報

告)」を公表

   27日 ○�東北財務局および日銀、台風15号災害に対する金融上の措置を各金融機関に要

請(青森県)

      ○�九州財務局および日銀、鹿児島県奄美地方における豪雨にかかる災害に対する

金融上の措置を各金融機関に要請(鹿児島県)

   29日 ○全銀協、東日本大震災による不渡手形の状況を公表

   30日 ●信金中央金庫、優先出資者向け優待制度導入

○金融庁等各省庁、平成24年度税制改正要望を取りまとめ

○連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則等の一部を改正する内閣

府令、公布・施行

○金融庁、中小企業の業況等に関するアンケート調査結果の概要を公表

 10月1日 ●信金中金ビジネス㈱が信金パートナーズ㈱を吸収合併

   3日 ○北九州銀行、営業開始

   7日 ○政府、「平成23年度第3次補正予算及び復興財源の基本的方針」を閣議決定

      ○金融庁、「事務ガイドライン(第三分冊:金融会社関係)」の一部改正案を公表

   19日 ○日銀、韓国銀行との間で通貨スワップ取極の引出限度額の一時的増額で合意

   21日 ○政府、国家戦略会議の開催を閣議決定

      ○�政府、「円高への総合的対応策~リスクに強靭な経済の構築を目指して~」を

閣議決定

   27日 ○日銀、資産買入等の基金の増額を決定

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経済金融日誌

104

○日銀、「経済・物価情勢の展望(2011年10月)を公表

   28日 ○金融庁、預金口座の不正利用に係る情報提供件数等を公表

○金融庁、東日本大震災意向に約定返済停止等を行っている債務者数および債権

額を公表

   31日 ○�銀行法施行規則等の一部を改正する内閣府令(会計上の変更及び誤謬の訂正関

係)、公布・施行

      ○�空売り規制・自己株式取得に係る時限措置の延長(平成23年11月1日→平成24

年4月30日)に関する内閣府令・告示、公布

 11月4日 �○金融庁、平成23年金融商品取引法改正(1年以内施行)に係る政令・内閣府令

案等を公表

      ○�九州財務局・日銀、奄美地方における大雨にかかる災害に対する金融上の措置

を金融機関に要請(鹿児島県)

   8日 ○金融庁、「店頭デリバティブ市場規制にかかる検討会」を設置

   14日 ○第6次全銀システム、稼動

○みずほ銀行とみずほコーポレート銀行、合併について基本合意

○政府、7~9月期の実質GDPを前期比1.5%増と発表

   16日 ●東日本大震災に係る信用金庫相互支援体制の構築

   17日 ○全銀協等8団体、「フラット35S」の金利引下げ措置に関する要望を提出

      ○全銀協、中小企業金融等の円滑化に向けた取組みを公表

   21日 ○株式会社東日本大震災事業者再生支援機構法、成立

   22日 ○金融庁、金融検査マニュアルの運用(資本性借入金)を明確化

   24日 ○平成23年金融商品取引法等改正(6ヶ月以内施行)に係る政令・内閣府令、施行

      ○金融庁、「事務ガイドライン(第三分冊:金融会社関係)」を一部改正

   30日 ○�「東日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財源の確保に

関する特別措置法」および「経済社会の構造の変化に対応した税制の構築を図

るための所得税法等の一部を改正する法律」等、成立

      ○日銀、国際短期金融市場の緊張への中央銀行の協調対応策を公表

 12月1日 ○公募増資に関連する空売り規制、施行

   2日 ○郵政改革を考える民間金融機関の会、共同声明を公表

      ○�「東日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財源の確保に

関する特別措置法」および「経済社会の構造の変化に対応した税制の構築を図

るための所得税法等の一部を改正する法律案」等、公布・施行

   5日 ○�金融庁、金融商品取引業者等向けの総合的な監督指針の一部改正案(投資信託

の勧誘・説明態勢関係)を公表

   6日 ○�財務省、個人向け復興応援国債および東日本大震災復興事業記念貨幣(仮称)

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経済金融日誌

105

の発行について公表

      ○�日銀、日米欧合意(2011年11月30日)後初の米ドル資金供給オペレーションを

実施

   7日 ○�「東日本大震災の被災者等に係る国税関係法律の臨時特例に関する法律の一部

を改正する法律」等、成立

○東日本大震災復興特別区域法、成立

○金融審議会「保険会社のグループ経営に関する規制の在り方ワーキング・グルー

プ」、報告書を取りまとめ

○法制審議会会社法制部会、「会社法制の見直しに関する中間試案」を取りまとめ

   8日 ○金融庁、七十七銀行に対する資本参加を決定

   9日 ○復興庁設置法、成立

○財政制度等審議会財政制度分科会、「財政の健全化に向けた考え方について」

を公表

○政府、イランに対する国連安保理決議の履行に付随する措置の対象を追加

○金融庁、主要行等の平成23年9月期決算の概要を公表

○金融庁、地域銀行の平成23年9月期決算の概要を公表

   10日 ○政府、「平成24年度税制改正大綱」を閣議決定

   13日 ○財務省等、企業の資金繰り支援のための危機対応業務の内容の拡充について公表

   14日 ○金融庁、「金融庁業務継続計画(首都直下地震対応編)」の改定を公表

○「東日本大震災の被災者等に係る国税関係法律の臨時特例に関する法律の一部

を改正する法律」等、公布・施行

○政府、社会保障改革の推進について閣議決定

   15日 ○�金融審議会「インサイダー取引規制に関するワーキング・グループ」、報告書

を取りまとめ

   19日 ●信金中央金庫、復興支援ファンド「しんきんの絆」運営開始

   20日 ○政府、平成23年度一般会計補正予算(第4号)を閣議決定

   22日 ○政府、平成24年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度を閣議了解

      ○�金融庁、信用格付業者の関係法人の指定に係る金融庁告示(無登録格付の説明

事項に係るグループ指定)を制定(更新)

   24日 ○政府、平成24年度一般会計予算案・財政投融資計画を閣議決定

      ○�政府、「日本再生の基本戦略~危機の克服とフロンティアへの挑戦~」を閣議

決定

   25日 ○政府、日中両国の金融市場の発展に向けた相互協力の強化について合意

   26日 ○�金融庁、「『店頭デリバティブ市場規制にかかる検討会』における議論の取りま

とめ」を公表

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経済金融日誌

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   27日 ○�金融庁、中小企業金融円滑化法の期限の最終延長等に係る金融担当大臣談話を

公表

○金融庁、公的資本増強行の2011年9月期における経営健全化計画の履行状況を

公表

○金融庁、「金融商品債務引受業の対象取引から除かれる取引及び貸借を指定す

る件の一部を改正する件(案)」を公表

○金融庁、銀行等保有株式取得機構による株式等の買取および生命保険契約者保

護機構の資金援助の財源に対する政府補助の期限延長(5年間)を公表

   8日 ○金融庁、中小企業の業況等に関するアンケート調査結果の概要を公表

○政府、日印通貨スワップの総額150億ドルへの拡充に係る合意について公表

○金融庁、相双信用組合およびいわき信用組合に対する資本参加を決定

○金融庁および日本銀行、ボルカー・ルール(案)に関する米国当局宛のレター

を提出

 2012年

 1月6日 ○復興特別区域基本方針、閣議決定

      ○政府・与党社会保障改革本部、「社会保障・税一体改革素案」を閣議報告

   10日 ○�全銀協、金融商品取引業者等向けの総合的な監督指針の一部改正案(投資信託

の勧誘・説明態勢関係)に対する意見を提出

   13日 ○野田改造内閣、発足(金融担当大臣は自見庄三郎参議院議員(再任))

   15日 ○�関東財務局および日銀、新潟県の大雪に係る災害に対する金融上の措置を要請

   16日 ○全銀協、中小企業政策審議会企業力強化部会中間取りまとめに対する意見を提出

   19日 ○�全銀協、インターネット・バンキングにおけるセキュリティ対策向上について

申し合わせ

   20日 ○金融庁、金融機関におけるシステムリスクの総点検の結果を公表

      ○日銀、金融機関から買入れた株式の売却延期(2年間)を公表

   23日 ○金融庁、「株券等の大量保有報告に関するQ&A」の追加を公表

   25日 ○復興特別所得税・法人税に関する政省令等、公布

      ○きらやか銀行および仙台銀行、2012年10月1日の経営統合を公表

   27日 ○自見金融担当大臣、投資信託・投資法人法制の見直しについての検討を諮問

      ○�金融庁、犯罪利用預金口座等に係る資金による被害回復分配金の支払等に関す

る法律第20条第1項に規定する割合を定める命令の一部を改正する命令(案)

を公表

   31日 ○金融庁、預金口座の不正利用に係る情報提供件数等を公表

 2月1日 ○�中小企業の会計に関する検討会、中小企業の会計に関する検討会報告書(中間

報告)を公表

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経済金融日誌

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   2日 ●金融庁、信金中央金庫に対する信託受益権等の買取りを決定

○金融庁、銀行等の報酬等に関する情報開示の規制案を公表

○金融庁、2011年9月期における仙台銀行および筑波銀行の経営強化計画(震災

特例)の履行状況を公表

○金融庁、2011年9月期における地域銀行の経営強化計画の履行状況を公表

○関東財務局および日銀、今冬期の大雪にかかる災害に対する金融上の措置を要

請(長野県)

○東北財務局および日銀、大雪にかかる災害に対する金融上の措置を要請(青森

県)

   3日 ○�金融庁、株式会社東日本大震災事業者再生支援機構法の施行に係る金融庁関係

内閣府令案等を公表

   7日 ○�金融庁、バーゼルⅢテキストを踏まえた自己資本比率規制告示の一部改正案を

公表

   10日 ○復興庁、発足

   13日 ○政府、10~ 12月期の実質GDPを前期比0.6%減と発表

   14日 ○日銀、金融緩和の強化を決定

   15日 ○�平成23年金融商品取引法等改正(1年以内施行)に係る政令・内閣府令案等、

公布

      ○�金融庁、金融商品取引業者等向けの総合的な監督指針(投資信託の勧誘・説明

態勢関係)の一部改正を適用

   16日 ○全銀協、東日本大震災に伴う手形交換に関する特別措置の終了を決定

   17日 ○政府、「社会保障・税一体改革大綱」を閣議決定

      ○復興庁、株式会社東日本大震災事業者再生支援機構支援基準案の概要を公表

   21日 ○�全銀協、株式会社東日本大震災事業者再生支援機構支援基準案の概要に対する

意見を提出

   23日 ○�金融庁、主要行等向けの総合的な監督指針等の一部改正案(インターネットバ

ンキングに係るセキュリティの確保、アームズ・レングス・ルール関係)を公表

   24日 ○�金融庁・農林水産省・経済産業省、「総合的な取引所検討チーム取りまとめ」

を公表

   28日 ○�東証、「証券市場の信頼回復のためのコーポレート・ガバナンスに関する上場

制度の見直しについて」を公表

   29日 ○�金融庁、「企業内容等の開示に関する内閣府令の一部を改正する内閣府令(案)」

等を公表

 3月9日 ○長プラ、引下げ(1.40→1.35%)

   13日 ○日銀、成長基盤強化を支援するための資金供給の拡充を決定

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経済金融日誌

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   14日 ○�金融庁、主要行等向けの総合的な監督指針等の一部改正案(預金保険法関係)

を公表

   15日 ○�金融庁、主要行等向けの総合的な監督指針等の一部改正案(株式会社東日本大

震災事業者再生支援機構法関係)を公表

   23日 ○全銀協、会長コメント「郵政民営化法の見直しについて」を公表

   29日 ○�銀行法施行規則等の一部を改正する内閣府令等(銀行等の報酬等に関する情報

開示の規制関係)、公布・施行

   30日 ○租税特別措置法等の一部を改正する法律等、成立

○銀行等の株式等の保有の制限等に関する法律の一部を改正する法律、成立

○郵政民営化法等の一部を改正する等の法律案、国会提出

○金融庁、中小企業の業況等に関するアンケート調査結果の概要を公表

○日銀、「2012年度の考査の実施方針等について」を公表

○バーゼルⅢテキストを踏まえた自己資本比率規制告示(一部改正)、公布

○保険業法等の一部を改正する法律、成立

○企業内容等の開示に関する内閣府令の一部を改正する内閣府令、公布・施行

○社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法

等の一部を改正する等の法律案等、閣議決定

   31日 ○イオン銀行とイオンコミュニティ銀行、合併

      ○�中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律の一部

を改正する法律、公布・施行

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1. 信用金庫数・店舗数

2. 会員および常勤役職員数

信 用 金 庫 統 計 資 料

(単位:人)

(備考)沖縄は全国に含む。(以下同様)

地   区

2011 年 3 月 末 2012 年 3 月 末

金�庫�数店   舗   数

金�庫�数店   舗   数

本�店 支 店 出張所 合 計 本�店 支 店 出張所 合 計

北 海 道 23 23 472 26 521 23 23 469 26 518

東 北 27 27 460 5 492 27 27 462 5 494

東 京 23 23 853 66 942 23 23 851 68 942

関 東 49 49 1,314 37 1,400 49 49 1,307 38 1,394

北 陸 17 17 323 7 347 17 17 307 9 333

東 海 39 39 1,295 40 1,374 39 39 1,297 38 1,374

近 畿 32 32 1,142 42 1,216 32 32 1,145 38 1,215

中 国 22 22 473 23 518 22 22 455 24 501

四 国 10 10 202 0 212 10 10 200 0 210

九 州 北 部 13 13 194 5 212 13 13 195 4 212

南 九 州 15 15 306 10 331 15 15 299 9 323

全 国 271 271 7,052 261 7,584 271 271 7,005 259 7,535

地   区

2011 年 3 月 末 2012 年 3 月 末

会�員�数常 勤

役員数

職   員   数会�員�数

常 勤

役員数

職   員   数

男 子 女 子 計 男 子 女 子 計

北 海 道 470,699 168 3,329 1,666 4,995 469,918 167 3,284 1,662 4,946

東 北 628,669 201 3,756 1,841 5,597 628,983 199 3,603 1,824 5,427

東 京 1,569,796 209 13,164 5,810 18,974 1,556,168 215 13,012 5,905 18,917

関 東 1,821,236 406 14,767 7,280 22,047 1,821,963 402 14,526 7,421 21,947

北 陸 315,532 114 2,520 1,481 4,001 314,322 118 2,397 1,436 3,833

東 海 1,595,383 378 14,626 7,740 22,366 1,609,170 366 14,473 7,942 22,415

近 畿 1,499,595 337 13,795 7,070 20,865 1,498,907 333 13,602 7,214 20,816

中 国 568,797 167 4,228 2,126 6,354 567,247 163 4,171 2,147 6,318

四 国 212,965 75 1,463 730 2,193 214,297 75 1,448 732 2,180

九 州 北 部 214,513 88 1,629 862 2,491 215,030 86 1,616 892 2,508

南 九 州 395,009 108 2,447 1,171 3,618 396,222 108 2,400 1,107 3,507

全 国 9,318,325 2,258 75,867 37,835 113,702 9,318,366 2,238 74,678 38,344 113,022

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3. 総 合 貸 借 対 照 表

(全     国)

資  産  項  目 2011年3月末残高 2011年6月末残高 2011年9月末残高 2011年12月末残高 2012年3月末残高

現          金 1,618,750 1,353,298 1,417,072 1,527,979 1,518,945(うち小切手・手形) ( 197,178)( 92,072)( 140,522)( 148,777)( 261,548)

預 け 金 25,810,986 28,055,421 28,164,564 27,677,508 26,463,916(うち信金中金預け金) ( 20,832,521)( 22,625,682)( 22,219,126)( 22,035,395)( 20,719,821)(うち譲渡性預け金) ( 11,600)( 63,400)( 38,100)( 62,000)( 35,000)

買 入 手 形 0 0 0 0 0

コ ー ル ロ ー ン 163,150 495,141 156,833 474,894 310,974

買 現 先 勘 定 0 0 0 0 0

債券貸借取引支払保証金 5,960 0 0 0 0

買 入 金 銭 債 権 283,975 365,716 354,700 402,528 328,951

金 銭 の 信 託 189,819 218,080 223,879 229,133 193,286

商 品 有 価 証 券 5,249 5,217 5,992 4,938 4,422

有 価 証 券 34,422,491 34,971,945 34,984,830 36,088,475 37,059,389

国 債 9,624,126 9,425,467 9,007,752 9,622,280 10,332,513地 方 債 5,604,789 5,759,133 5,849,492 6,146,475 6,459,429短 期 社 債 2,198 24,773 9,578 19,572 2,698社 債 14,059,877 14,457,724 14,747,730 14,979,177 15,302,593(公 社 公 団 債) ( 4,877,259)( 5,039,580)( 5,104,131)( 5,233,270)( 5,497,725)(金   融   債) ( 3,026,934)( 3,090,923)( 3,128,367)( 3,184,605)( 3,201,511)(そ の 他 社 債) ( 6,155,682)( 6,327,220)( 6,515,231)( 6,561,301)( 6,603,356)

株 式 609,923 669,437 682,628 678,273 579,814貸 付 信 託 2 2 1 1 1投 資 信 託 566,480 648,039 679,490 683,331 574,788外 国 証 券 3,847,036 3,870,548 3,892,993 3,845,315 3,707,743そ の 他 の 証 券 108,056 116,818 115,161 114,045 99,806

貸 出 金 63,755,078 63,202,870 63,566,514 63,835,203 63,788,834

(うち金融機関貸付金) ( 825,678)( 841,380)( 845,693)( 870,576)( 1,002,322)割 引 手 形 1,062,348 982,798 978,577 1,174,599 1,147,359手 形 貸 付 4,535,627 4,163,563 4,295,785 4,370,788 4,292,671証 書 貸 付 55,340,242 55,413,987 55,481,286 55,558,887 55,652,296当 座 貸 越 2,816,859 2,642,520 2,810,864 2,730,927 2,696,506

外 国 為 替 25,337 38,917 40,032 36,277 24,265

有 形 固 定 資 産 1,761,956 1,779,624 1,794,224 1,816,721 1,752,661

建 物 481,742 485,559 493,457 504,893 479,527土 地 1,115,357 1,118,985 1,118,580 1,121,224 1,115,684リ ー ス 資 産 25,156 26,615 29,986 31,891 27,729建 設 仮 勘 定 11,683 16,836 15,534 14,087 9,495その他の有形固定資産 128,016 131,627 136,664 144,623 120,222

無 形 固 定 資 産 65,788 67,645 69,928 72,723 61,435

ソ フ ト ウ ェ ア 39,752 41,325 43,684 46,412 35,257の れ ん 0 0 0 0 0リ ー ス 資 産 3,978 4,058 4,243 4,398 3,672その他の無形固定資産 22,056 22,261 21,999 21,913 22,505

そ の 他 資 産 1,374,721 1,498,778 1,337,866 1,403,340 1,251,110

繰 延 税 金 資 産 481,095 439,357 439,357 439,357 402,445

再評価に係る繰延税金資産 28 28 28 28 27

貸 倒 引 当 金 △1,102,088 △1,103,076 △1,101,848 △1,101,426 △1,104,859

(うち個別貸倒引当金) ( △842,017)( △842,818)( △841,120)( △840,698)( △878,506)

そ の 他 の 引 当 金 △2,673 △2,685 △2,649 △2,184 △2,488

合 計 128,859,629 131,386,282 131,451,328 132,905,500 132,053,320

(単位:百万円)

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111

負 債 ・ 純 資 産 項 目 2011年3月末残高 2011年6月末残高 2011年9月末残高 2011年12月末残高 2012年3月末残高

預 金 積 金 119,746,543 122,308,435 122,377,386 123,606,539 122,588,469当 座 預 金 2,581,017 2,339,186 2,492,133 2,642,934 2,793,512普 通 預 金 35,346,198 37,421,534 37,196,892 38,355,662 37,437,510貯 蓄 預 金 1,094,761 1,103,428 1,104,035 1,094,539 1,078,246通 知 預 金 275,260 184,578 229,940 215,616 377,505別 段 預 金 781,118 787,884 729,494 427,864 550,406納 税 準 備 預 金 34,039 31,544 30,290 30,737 33,493小 計 40,112,396 41,868,157 41,782,788 42,767,355 42,270,675

定 期 預 金 73,357,835 74,839,551 75,155,556 75,574,334 74,777,977定 期 積 金 5,718,308 5,320,995 5,113,709 4,973,893 5,080,808小 計 79,076,144 80,160,546 80,269,265 80,548,228 79,858,785

非 居 住 者 円 預 金 363 361 398 523 583外 貨 預 金 557,639 279,369 324,933 290,430 458,425小 計 558,002 279,730 325,331 290,954 459,008

譲 渡 性 預 金 52,502 73,444 78,430 75,406 49,828

借 用 金 380,035 364,118 476,713 493,621 552,297借 入 金 342,430 363,784 476,589 493,383 541,769当 座 借 越 37,604 333 123 238 10,527再 割 引 手 形 0 0 0 0 0

売 渡 手 形 0 0 0 0 0

コ ー ル マ ネ ー 98,830 31,504 41,638 50,491 103,821

売 現 先 勘 定 0 0 0 0 0

債券貸借取引受入担保金 279,715 232,681 21,263 117,021 216,767

コマーシャル・ペーパー 0 0 0 0 0

外 国 為 替 510 416 532 205 541

そ の 他 負 債 572,320 591,295 471,162 541,359 557,718

代 理 業 務 勘 定 6,082 6,134 7,340 2,922 3,833

賞 与 引 当 金 45,071 43,177 42,897 42,897 44,953

役 員 賞 与 引 当 金 1,165 437 437 443 1,116

退 職 給 付 引 当 金 246,049 242,341 235,819 225,559 237,243

役 員 退 職 慰 労 引 当 金 38,771 36,412 35,087 34,998 39,514

そ の 他 の 引 当 金 42,292 42,113 41,906 41,875 44,611

特 別 法 上 の 引 当 金 0 0 0 0 0

繰 延 税 金 負 債 70,233 2,480 2,481 2,480 93,865

再評価に係る繰延税金負債 107,719 107,718 107,198 107,187 95,762

債 務 保 証 548,771 544,218 527,078 507,938 471,299

負 債 計 122,236,615 124,626,931 124,467,375 125,850,949 125,101,644

純 資 産 6,418,938 6,571,668 6,569,186 6,561,281 6,816,806出 資 金 771,210 772,561 772,865 773,347 806,689(普 通 出 資 金) ( 634,245)( 634,096)( 634,400)( 634,882)( 636,424)(優 先 出 資 金) ( 136,965)( 138,465)( 138,465)( 138,465)( 170,265)

優 先 出 資 申 込 証 拠 金 3,000 0 0 0 6,200資 本 剰 余 金 51,817 53,317 53,317 53,317 85,117利 益 剰 余 金 5,428,319 5,599,345 5,597,275 5,588,278 5,589,201処 分 未 済 持 分 △2,009 △1,727 △1,481 △842 △2,142自 己 優 先 出 資 0 0 0 0 0自己優先出資申込証拠金 0 0 0 0 0その他有価証券評価差額金 17,400 △2,015 △2,015 △2,014 174,219繰 延 ヘ ッ ジ 損 益 △3,147 △2,159 △2,159 △2,159 △3,744土 地 再 評 価 差 額 金 152,347 152,346 151,384 151,353 161,264

期 中 損 益 204,075 187,682 414,766 493,268 134,868

合 計 128,859,629 131,386,282 131,451,328 132,905,500 132,053,320

(単位:百万円)

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112

(北  海  道)

資  産  項  目 2011年3月末残高 2011年6月末残高 2011年9月末残高 2011年12月末残高 2012年3月末残高

現          金 86,270 75,254 79,561 83,757 78,745(うち小切手・手形) ( 5,072)( 2,635)( 4,218)( 5,692)( 4,994)

預 け 金 1,250,653 1,509,127 1,421,187 1,497,310 1,268,295(うち信金中金預け金) ( 1,116,055)( 1,333,937)( 1,212,960)( 1,292,528)( 1,083,764)(うち譲渡性預け金) ( 0)( 5,000)( 0)( 5,000)( 0)

買 入 手 形 0 0 0 0 0

コ ー ル ロ ー ン 0 0 0 0 0

買 現 先 勘 定 0 0 0 0 0

債券貸借取引支払保証金 0 0 0 0 0

買 入 金 銭 債 権 7,244 12,539 13,510 15,063 10,157

金 銭 の 信 託 10,418 10,427 10,427 10,427 10,498

商 品 有 価 証 券 0 0 0 0 0

有 価 証 券 2,419,803 2,469,493 2,496,231 2,531,515 2,593,837

国 債 598,901 576,651 565,272 570,986 588,872地 方 債 844,653 874,625 898,465 918,576 963,604短 期 社 債 0 0 0 0 0社 債 741,650 788,015 807,792 820,982 842,206(公 社 公 団 債) ( 280,732)( 288,320)( 292,977)( 291,297)( 301,705)(金   融   債) ( 286,011)( 301,573)( 304,324)( 308,558)( 312,051)(そ の 他 社 債) ( 174,906)( 198,122)( 210,490)( 221,127)( 228,449)

株 式 10,833 9,683 9,943 9,968 9,880貸 付 信 託 0 0 0 0 0投 資 信 託 19,215 22,638 23,864 23,976 18,141外 国 証 券 197,310 190,438 183,574 179,871 164,335そ の 他 の 証 券 7,237 7,440 7,318 7,152 6,795

貸 出 金 3,057,253 2,954,515 2,979,143 3,033,524 3,044,536

(うち金融機関貸付金) ( 60,787)( 60,626)( 60,542)( 60,406)( 72,603)割 引 手 形 40,568 34,534 41,669 54,287 46,670手 形 貸 付 371,957 287,044 305,699 317,920 338,247証 書 貸 付 2,458,120 2,457,996 2,435,240 2,456,983 2,478,411当 座 貸 越 186,608 174,939 196,533 204,333 181,207

外 国 為 替 36 41 39 38 30

有 形 固 定 資 産 80,596 83,179 83,892 84,843 81,812

建 物 39,155 39,264 39,356 40,098 38,996土 地 34,236 35,897 35,894 35,914 36,002リ ー ス 資 産 445 463 513 543 470建 設 仮 勘 定 566 1,066 1,282 903 171その他の有形固定資産 6,193 6,488 6,843 7,383 6,171

無 形 固 定 資 産 1,419 1,475 1,503 1,625 1,434

ソ フ ト ウ ェ ア 760 817 848 956 778の れ ん 0 0 0 0 0リ ー ス 資 産 55 55 55 67 63その他の無形固定資産 603 601 598 600 592

そ の 他 資 産 60,145 65,114 61,065 66,568 55,763

繰 延 税 金 資 産 18,405 18,322 18,322 18,322 14,310

再評価に係る繰延税金資産 0 0 0 0 0

貸 倒 引 当 金 △58,845 △58,845 △58,727 △58,653 △62,032

(うち個別貸倒引当金) ( △42,482)( △42,482)( △42,364)( △42,290)( △47,451)

そ の 他 の 引 当 金 0 0 0 0 △33

合 計 6,933,400 7,140,645 7,106,155 7,284,345 7,097,357

(単位:百万円)

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負 債 ・ 純 資 産 項 目 2011年3月末残高 2011年6月末残高 2011年9月末残高 2011年12月末残高 2012年3月末残高

預 金 積 金 6,360,947 6,579,907 6,532,236 6,704,528 6,505,972当 座 預 金 152,025 130,248 149,862 196,069 170,685普 通 預 金 2,042,150 2,168,057 2,130,517 2,252,451 2,168,179貯 蓄 預 金 40,497 40,269 40,092 40,014 39,790通 知 預 金 15,679 11,596 15,439 40,664 21,415別 段 預 金 50,307 52,951 51,749 28,047 31,366納 税 準 備 預 金 1,985 2,069 1,919 1,935 2,096小 計 2,302,646 2,405,191 2,389,581 2,559,182 2,433,533

定 期 預 金 3,805,004 3,930,442 3,920,374 3,935,323 3,859,041定 期 積 金 253,297 244,273 222,280 210,022 213,397小 計 4,058,301 4,174,715 4,142,654 4,145,346 4,072,438

非 居 住 者 円 預 金 0 0 0 0 0外 貨 預 金 0 0 0 0 0小 計 0 0 0 0 0

譲 渡 性 預 金 23,200 30,567 26,767 31,487 23,980

借 用 金 3,746 4,572 4,723 4,751 4,762借 入 金 3,746 4,572 4,723 4,751 4,762当 座 借 越 0 0 0 0 0再 割 引 手 形 0 0 0 0 0

売 渡 手 形 0 0 0 0 0

コ ー ル マ ネ ー 6 10 8 8 0

売 現 先 勘 定 0 0 0 0 0

債券貸借取引受入担保金 0 0 0 0 0

コマーシャル・ペーパー 0 0 0 0 0

外 国 為 替 0 0 0 0 0

そ の 他 負 債 28,385 20,486 19,244 19,897 25,588

代 理 業 務 勘 定 61 60 249 84 98

賞 与 引 当 金 1,420 1,372 1,372 1,372 1,392

役 員 賞 与 引 当 金 69 17 17 17 67

退 職 給 付 引 当 金 2,518 1,595 1,653 1,446 2,468

役 員 退 職 慰 労 引 当 金 2,803 2,620 2,515 2,515 2,810

そ の 他 の 引 当 金 1,950 1,950 1,950 1,950 2,097

特 別 法 上 の 引 当 金 0 0 0 0 0

繰 延 税 金 負 債 6,525 40 40 40 8,205

再評価に係る繰延税金負債 153 153 153 153 129

債 務 保 証 16,813 17,302 19,375 17,009 15,345

負 債 計 6,448,602 6,660,656 6,610,309 6,785,265 6,592,916

純 資 産 470,605 470,099 470,077 470,107 494,493出 資 金 22,759 22,746 22,710 22,733 22,707(普 通 出 資 金) ( 18,984)( 18,971)( 18,935)( 18,958)( 18,932)(優 先 出 資 金) ( 3,775)( 3,775)( 3,775)( 3,775)( 3,775)

優 先 出 資 申 込 証 拠 金 0 0 0 0 0資 本 剰 余 金 272 272 272 272 272利 益 剰 余 金 433,941 447,251 447,251 447,251 447,645処 分 未 済 持 分 △66 △53 △39 △32 △78自 己 優 先 出 資 0 0 0 0 0自己優先出資申込証拠金 0 0 0 0 0その他有価証券評価差額金 13,664 △152 △152 △152 23,914繰 延 ヘ ッ ジ 損 益 0 0 0 0 0土 地 再 評 価 差 額 金 34 34 34 34 32

期 中 損 益 14,192 9,889 25,768 28,972 9,948

合 計 6,933,400 7,140,645 7,106,155 7,284,345 7,097,357

(単位:百万円)

Page 119: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

114

(東     北)

資  産  項  目 2011年3月末残高 2011年6月末残高 2011年9月末残高 2011年12月末残高 2012年3月末残高

現          金 97,514 80,858 75,671 77,108 76,933(うち小切手・手形) ( 2,734)( 1,839)( 1,965)( 2,427)( 3,247)

預 け 金 1,113,238 1,455,981 1,552,852 1,535,192 1,456,581(うち信金中金預け金) ( 964,181)( 1,296,371)( 1,373,739)( 1,354,432)( 1,268,247)(うち譲渡性預け金) ( 5,500)( 6,600)( 6,600)( 4,500)( 4,500)

買 入 手 形 0 0 0 0 0

コ ー ル ロ ー ン 0 0 0 0 4

買 現 先 勘 定 0 0 0 0 0

債券貸借取引支払保証金 0 0 0 0 0

買 入 金 銭 債 権 18,042 22,557 27,695 31,007 30,851

金 銭 の 信 託 11,106 13,107 13,107 13,107 11,112

商 品 有 価 証 券 0 0 0 0 0

有 価 証 券 1,032,170 1,037,289 1,083,657 1,134,520 1,164,265

国 債 224,907 206,842 202,905 218,262 226,479地 方 債 134,284 140,991 147,379 175,404 196,270短 期 社 債 0 0 0 0 0社 債 466,113 473,919 515,513 522,398 546,317(公 社 公 団 債) ( 170,128)( 173,871)( 183,899)( 187,680)( 211,422)(金   融   債) ( 103,753)( 107,241)( 121,665)( 123,293)( 120,127)(そ の 他 社 債) ( 192,231)( 192,806)( 209,948)( 211,425)( 214,768)

株 式 15,560 18,987 20,580 21,264 16,018貸 付 信 託 2 2 1 1 1投 資 信 託 29,198 34,013 36,543 37,078 29,844外 国 証 券 157,446 156,594 154,781 154,178 144,730そ の 他 の 証 券 4,657 5,938 5,951 5,932 4,602

貸 出 金 2,226,678 2,196,177 2,205,281 2,214,790 2,224,982

(うち金融機関貸付金) ( 41,730)( 44,720)( 45,220)( 46,220)( 56,170)割 引 手 形 23,598 19,191 20,410 25,511 24,335手 形 貸 付 191,848 170,964 174,322 177,053 172,790証 書 貸 付 1,890,929 1,895,648 1,899,848 1,905,996 1,921,706当 座 貸 越 120,301 110,373 110,700 106,228 106,149

外 国 為 替 0 0 0 0 0

有 形 固 定 資 産 64,432 64,742 65,424 66,571 62,949

建 物 23,226 23,135 23,432 23,713 22,154土 地 35,633 35,634 35,404 35,598 34,931リ ー ス 資 産 371 386 649 670 549建 設 仮 勘 定 66 172 316 634 545その他の有形固定資産 5,134 5,413 5,622 5,954 4,768

無 形 固 定 資 産 1,141 1,141 1,202 1,322 1,133

ソ フ ト ウ ェ ア 595 610 648 759 570の れ ん 0 0 0 0 0リ ー ス 資 産 42 42 65 73 85その他の無形固定資産 503 488 488 489 477

そ の 他 資 産 54,179 53,179 50,484 49,948 47,266

繰 延 税 金 資 産 14,823 12,596 12,596 12,596 11,221

再評価に係る繰延税金資産 0 0 0 0 0

貸 倒 引 当 金 △88,065 △88,950 △88,950 △88,794 △93,097

(うち個別貸倒引当金) ( △76,477)( △77,175)( △77,175)( △77,018)( △82,757)

そ の 他 の 引 当 金 △46 △62 △62 △62 △94

合 計 4,545,217 4,848,619 4,998,960 5,047,308 4,994,108

(単位:百万円)

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115

負 債 ・ 純 資 産 項 目 2011年3月末残高 2011年6月末残高 2011年9月末残高 2011年12月末残高 2012年3月末残高

預 金 積 金 4,245,534 4,547,822 4,612,933 4,659,249 4,566,031当 座 預 金 38,348 38,690 43,013 51,023 53,208普 通 預 金 1,412,287 1,665,117 1,696,244 1,771,456 1,718,997貯 蓄 預 金 20,592 21,404 21,617 21,627 21,347通 知 預 金 15,773 1,954 3,835 3,277 5,605別 段 預 金 21,427 23,414 33,939 14,879 22,381納 税 準 備 預 金 1,290 1,449 1,263 1,216 1,299小 計 1,509,719 1,752,031 1,799,915 1,863,480 1,822,839

定 期 預 金 2,510,629 2,580,408 2,604,941 2,599,077 2,540,281定 期 積 金 225,185 215,382 208,075 196,691 202,911小 計 2,735,815 2,795,790 2,813,017 2,795,768 2,743,192

非 居 住 者 円 預 金 0 0 0 0 0外 貨 預 金 0 0 0 0 0小 計 0 0 0 0 0

譲 渡 性 預 金 120 1,213 3,259 4,030 550

借 用 金 19,981 14,382 96,802 96,787 96,458借 入 金 16,481 14,382 96,802 96,787 96,158当 座 借 越 3,500 0 0 0 300再 割 引 手 形 0 0 0 0 0

売 渡 手 形 0 0 0 0 0

コ ー ル マ ネ ー 0 0 0 0 0

売 現 先 勘 定 0 0 0 0 0

債券貸借取引受入担保金 0 0 0 0 0

コマーシャル・ペーパー 0 0 0 0 0

外 国 為 替 0 0 0 0 0

そ の 他 負 債 16,620 18,885 14,197 14,908 14,857

代 理 業 務 勘 定 72 48 314 50 233

賞 与 引 当 金 1,671 1,625 1,625 1,625 1,663

役 員 賞 与 引 当 金 57 6 6 12 57

退 職 給 付 引 当 金 9,882 9,662 9,372 9,093 9,524

役 員 退 職 慰 労 引 当 金 2,585 2,305 2,238 2,238 2,692

そ の 他 の 引 当 金 1,765 1,823 1,676 1,670 1,346

特 別 法 上 の 引 当 金 0 0 0 0 0

繰 延 税 金 負 債 1,060 9 9 9 1,709

再評価に係る繰延税金負債 1,858 1,858 1,858 1,858 1,703

債 務 保 証 22,786 21,642 20,424 19,559 18,226

負 債 計 4,323,997 4,621,287 4,764,720 4,811,095 4,715,054

純 資 産 215,596 222,206 222,262 222,557 283,522出 資 金 42,989 42,987 43,013 43,158 74,693(普 通 出 資 金) ( 31,989)( 31,987)( 32,013)( 32,158)( 32,193)(優 先 出 資 金) ( 11,000)( 11,000)( 11,000)( 11,000)( 42,500)

優 先 出 資 申 込 証 拠 金 0 0 0 0 0資 本 剰 余 金 935 935 935 935 32,435利 益 剰 余 金 174,703 175,147 175,124 175,124 175,083処 分 未 済 持 分 △341 △302 △248 △98 △265自 己 優 先 出 資 0 0 0 0 0自己優先出資申込証拠金 0 0 0 0 0その他有価証券評価差額金 △6,268 △148 △148 △148 △2,097繰 延 ヘ ッ ジ 損 益 △8 0 0 0 △7土 地 再 評 価 差 額 金 3,587 3,587 3,587 3,587 3,679

期 中 損 益 5,623 5,125 11,978 13,654 △4,468

合 計 4,545,217 4,848,619 4,998,960 5,047,308 4,994,108

(単位:百万円)

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116

(東     京)

資  産  項  目 2011年3月末残高 2011年6月末残高 2011年9月末残高 2011年12月末残高 2012年3月末残高

現          金 258,844 204,449 218,406 263,652 261,537(うち小切手・手形) ( 39,826)( 22,033)( 31,996)( 53,927)( 79,313)

預 け 金 5,429,178 5,643,413 5,846,682 5,611,444 5,620,578(うち信金中金預け金) ( 3,767,978)( 3,996,580)( 4,083,354)( 3,976,352)( 3,814,528)(うち譲渡性預け金) ( 0)( 0)( 1,000)( 1,000)( 3,000)

買 入 手 形 0 0 0 0 0

コ ー ル ロ ー ン 19,130 281,748 11,054 241,193 173,132

買 現 先 勘 定 0 0 0 0 0

債券貸借取引支払保証金 0 0 0 0 0

買 入 金 銭 債 権 48,403 82,755 66,897 77,442 50,126

金 銭 の 信 託 42,125 47,633 49,133 49,133 45,084

商 品 有 価 証 券 226 227 314 239 282

有 価 証 券 4,963,139 4,850,019 4,924,932 5,047,555 5,235,971

国 債 1,628,179 1,453,625 1,426,625 1,517,341 1,635,610地 方 債 448,783 442,773 468,592 486,626 512,184短 期 社 債 499 8,994 499 5,495 499社 債 1,980,106 2,021,531 2,063,372 2,084,042 2,165,155(公 社 公 団 債) ( 574,938)( 600,341)( 627,416)( 647,463)( 694,252)(金   融   債) ( 630,307)( 646,476)( 651,403)( 661,980)( 677,004)(そ の 他 社 債) ( 774,859)( 774,713)( 784,551)( 774,597)( 793,898)

株 式 52,238 57,053 58,124 59,059 50,877貸 付 信 託 0 0 0 0 0投 資 信 託 61,223 67,481 73,694 70,061 54,402外 国 証 券 754,326 759,107 796,654 788,406 785,162そ の 他 の 証 券 37,781 39,450 37,368 36,520 32,079

貸 出 金 12,014,704 11,944,491 11,972,580 11,994,291 11,914,763

(うち金融機関貸付金) ( 48,030)( 48,530)( 48,530)( 48,530)( 61,780)割 引 手 形 243,740 226,591 220,219 261,993 253,513手 形 貸 付 400,471 369,813 393,983 406,518 390,945証 書 貸 付 11,196,459 11,181,818 11,185,293 11,164,641 11,109,992当 座 貸 越 174,032 166,267 173,083 161,137 160,311

外 国 為 替 6,533 21,205 20,397 19,738 6,032

有 形 固 定 資 産 394,595 396,523 397,382 401,320 389,567

建 物 79,667 80,576 81,797 84,105 78,550土 地 285,042 285,116 285,071 285,042 283,134リ ー ス 資 産 3,472 3,669 5,652 6,172 5,942建 設 仮 勘 定 2,627 2,978 1,784 1,261 938その他の有形固定資産 23,786 24,182 23,076 24,738 21,000

無 形 固 定 資 産 20,854 21,406 22,160 23,658 22,444

ソ フ ト ウ ェ ア 9,683 10,067 10,772 12,209 10,524の れ ん 0 0 0 0 0リ ー ス 資 産 636 664 667 707 731その他の無形固定資産 10,534 10,674 10,720 10,742 11,188

そ の 他 資 産 252,178 252,016 244,084 249,337 229,677

繰 延 税 金 資 産 84,293 83,487 83,487 83,487 70,183

再評価に係る繰延税金資産 0 0 0 0 0

貸 倒 引 当 金 △118,678 △118,678 △118,663 △118,645 △117,562

(うち個別貸倒引当金) ( △80,337)( △80,337)( △80,321)( △80,303)( △83,943)

そ の 他 の 引 当 金 △147 △147 △147 △147 △158

合 計 23,415,383 23,710,551 23,738,702 23,943,700 23,901,660

(単位:百万円)

Page 122: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

117

負 債 ・ 純 資 産 項 目 2011年3月末残高 2011年6月末残高 2011年9月末残高 2011年12月末残高 2012年3月末残高

預 金 積 金 21,935,807 22,276,381 22,269,248 22,438,088 22,353,342当 座 預 金 477,117 446,651 460,767 468,623 498,411普 通 預 金 6,247,931 6,413,864 6,379,403 6,545,524 6,575,684貯 蓄 預 金 193,271 191,184 189,700 185,512 182,744通 知 預 金 52,856 18,075 21,086 17,017 25,258別 段 預 金 121,121 145,624 122,618 90,268 103,021納 税 準 備 預 金 9,417 8,646 8,030 8,330 9,016小 計 7,101,715 7,224,047 7,181,606 7,315,276 7,394,137

定 期 預 金 13,520,264 13,773,845 13,842,440 13,903,698 13,726,820定 期 積 金 1,269,045 1,234,505 1,202,731 1,176,974 1,188,649小 計 14,789,309 15,008,350 15,045,172 15,080,672 14,915,470

非 居 住 者 円 預 金 24 24 25 29 30外 貨 預 金 44,758 43,958 42,444 42,109 43,704小 計 44,782 43,983 42,469 42,139 43,734

譲 渡 性 預 金 7,650 7,443 7,443 7,443 7,673

借 用 金 57,567 61,090 61,717 62,463 62,976借 入 金 57,567 61,090 61,717 62,463 62,976当 座 借 越 0 0 0 0 0再 割 引 手 形 0 0 0 0 0

売 渡 手 形 0 0 0 0 0

コ ー ル マ ネ ー 67,426 1,506 20,574 29,523 76,841

売 現 先 勘 定 0 0 0 0 0

債券貸借取引受入担保金 0 0 0 0 0

コマーシャル・ペーパー 0 0 0 0 0

外 国 為 替 43 37 68 17 160

そ の 他 負 債 99,085 92,726 74,176 104,929 114,554

代 理 業 務 勘 定 763 1,324 1,460 892 1,338

賞 与 引 当 金 9,337 8,657 8,657 8,657 9,548

役 員 賞 与 引 当 金 179 61 61 61 180

退 職 給 付 引 当 金 50,602 50,173 48,575 43,895 46,358

役 員 退 職 慰 労 引 当 金 4,771 4,513 4,476 4,476 4,543

そ の 他 の 引 当 金 6,106 6,106 6,106 6,106 6,387

特 別 法 上 の 引 当 金 0 0 0 0 0

繰 延 税 金 負 債 4,968 153 154 153 12,376

再評価に係る繰延税金負債 44,617 44,617 44,100 44,100 39,496

債 務 保 証 102,452 100,114 97,006 92,402 89,116

負 債 計 22,391,379 22,654,908 22,643,828 22,843,211 22,824,897

純 資 産 981,385 1,010,224 1,009,171 1,000,341 1,035,922出 資 金 252,194 252,007 251,830 251,921 252,033(普 通 出 資 金) ( 219,804)( 219,617)( 219,440)( 219,531)( 219,643)(優 先 出 資 金) ( 32,390)( 32,390)( 32,390)( 32,390)( 32,390)

優 先 出 資 申 込 証 拠 金 0 0 0 0 0資 本 剰 余 金 13,898 13,898 13,898 13,898 13,898利 益 剰 余 金 644,373 676,933 676,963 667,963 667,754処 分 未 済 持 分 △371 △294 △240 △161 △317自 己 優 先 出 資 0 0 0 0 0自己優先出資申込証拠金 0 0 0 0 0その他有価証券評価差額金 3,884 △159 △159 △159 31,571繰 延 ヘ ッ ジ 損 益 △2,550 △2,116 △2,116 △2,116 △2,953土 地 再 評 価 差 額 金 69,956 69,956 68,995 68,995 73,935

期 中 損 益 42,618 45,418 85,701 100,147 40,840

合 計 23,415,383 23,710,551 23,738,702 23,943,700 23,901,660

(単位:百万円)

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118

(関     東)

資  産  項  目 2011年3月末残高 2011年6月末残高 2011年9月末残高 2011年12月末残高 2012年3月末残高

現          金 329,105 267,054 263,759 278,850 299,321(うち小切手・手形) ( 49,403)( 12,838)( 15,255)( 19,671)( 59,356)

預 け 金 4,759,806 5,249,838 5,121,770 5,208,436 4,916,056(うち信金中金預け金) ( 3,893,142)( 4,256,778)( 4,172,473)( 4,164,545)( 3,829,449)(うち譲渡性預け金) ( 0)( 0)( 0)( 0)( 0)

買 入 手 形 0 0 0 0 0

コ ー ル ロ ー ン 56,173 96,137 57,069 85,120 44,356

買 現 先 勘 定 0 0 0 0 0

債券貸借取引支払保証金 0 0 0 0 0

買 入 金 銭 債 権 95,217 105,127 104,309 115,697 108,664

金 銭 の 信 託 29,128 30,113 30,912 32,985 29,367

商 品 有 価 証 券 1,275 1,201 877 994 927

有 価 証 券 6,498,189 6,679,375 6,840,957 6,965,608 7,128,105

国 債 1,421,836 1,366,897 1,335,730 1,365,765 1,510,602地 方 債 1,061,116 1,094,792 1,160,828 1,252,465 1,327,282短 期 社 債 199 8,685 2,386 5,385 399社 債 2,910,389 3,066,464 3,192,012 3,190,309 3,180,585(公 社 公 団 債) ( 843,075)( 905,904)( 951,491)( 941,491)( 972,014)(金   融   債) ( 650,221)( 678,242)( 684,012)( 699,902)( 692,085)(そ の 他 社 債) ( 1,417,092)( 1,482,317)( 1,556,508)( 1,548,915)( 1,516,484)

株 式 98,209 96,176 99,229 99,217 95,660貸 付 信 託 0 0 0 0 0投 資 信 託 125,544 141,968 147,203 148,003 127,306外 国 証 券 865,307 887,319 885,958 887,803 871,321そ の 他 の 証 券 15,585 17,071 17,607 16,658 14,946

貸 出 金 11,893,107 11,773,168 11,822,361 11,848,378 11,814,554

(うち金融機関貸付金) ( 227,545)( 227,523)( 226,014)( 222,620)( 237,674)割 引 手 形 166,586 150,561 154,631 183,948 183,245手 形 貸 付 898,747 839,122 868,099 894,280 882,230証 書 貸 付 10,390,798 10,357,547 10,351,040 10,339,797 10,331,284当 座 貸 越 436,974 425,938 448,589 430,351 417,794

外 国 為 替 2,388 1,880 1,662 1,367 2,208

有 形 固 定 資 産 312,698 314,799 318,393 321,916 308,670

建 物 96,719 97,959 98,631 99,929 95,096土 地 184,737 184,805 185,047 185,414 183,864リ ー ス 資 産 5,078 5,372 5,860 6,237 5,027建 設 仮 勘 定 2,555 2,513 3,251 3,729 2,742その他の有形固定資産 23,608 24,148 25,602 26,606 21,939

無 形 固 定 資 産 16,697 17,211 17,883 18,173 14,229

ソ フ ト ウ ェ ア 10,709 11,256 12,223 12,511 8,761の れ ん 0 0 0 0 0リ ー ス 資 産 1,182 1,181 1,241 1,240 1,030その他の無形固定資産 4,805 4,773 4,419 4,421 4,437

そ の 他 資 産 220,152 226,687 213,876 225,742 202,648

繰 延 税 金 資 産 93,581 90,249 90,249 90,249 81,323

再評価に係る繰延税金資産 0 0 0 0 0

貸 倒 引 当 金 △235,137 △235,101 △234,948 △234,843 △225,838

(うち個別貸倒引当金) ( △188,613)( △188,577)( △188,424)( △188,320)( △187,302)

そ の 他 の 引 当 金 △804 △799 △799 △357 △789

合 計 24,071,579 24,616,945 24,648,335 24,958,320 24,723,805

(単位:百万円)

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119

負 債 ・ 純 資 産 項 目 2011年3月末残高 2011年6月末残高 2011年9月末残高 2011年12月末残高 2012年3月末残高

預 金 積 金 22,574,705 23,111,833 23,093,299 23,380,056 23,159,498当 座 預 金 360,099 333,228 346,375 379,548 396,662普 通 預 金 7,646,181 8,050,829 7,998,252 8,268,032 8,120,422貯 蓄 預 金 173,783 173,586 172,134 171,369 169,848通 知 預 金 39,701 23,563 31,173 38,183 48,292別 段 預 金 159,426 144,822 138,450 86,056 129,549納 税 準 備 預 金 5,678 5,368 5,162 5,274 5,650小 計 8,384,871 8,731,398 8,691,549 8,948,464 8,870,426

定 期 預 金 13,219,944 13,494,341 13,538,183 13,585,753 13,433,647定 期 積 金 952,278 868,578 846,469 828,961 837,999小 計 14,172,223 14,362,919 14,384,652 14,414,714 14,271,646

非 居 住 者 円 預 金 49 25 34 40 40外 貨 預 金 17,560 17,490 17,063 16,836 17,384小 計 17,610 17,515 17,098 16,876 17,424

譲 渡 性 預 金 5,370 18,955 22,755 17,391 1,270

借 用 金 79,770 81,724 108,923 112,365 119,029借 入 金 77,770 81,724 108,923 112,365 119,029当 座 借 越 2,000 0 0 0 0再 割 引 手 形 0 0 0 0 0

売 渡 手 形 0 0 0 0 0

コ ー ル マ ネ ー 8,313 8,699 7,604 9,017 8,816

売 現 先 勘 定 0 0 0 0 0

債券貸借取引受入担保金 0 0 0 0 0

コマーシャル・ペーパー 0 0 0 0 0

外 国 為 替 24 95 37 1 0

そ の 他 負 債 95,099 85,874 73,969 83,098 92,217

代 理 業 務 勘 定 1,114 842 1,225 294 621

賞 与 引 当 金 8,625 7,793 7,793 7,793 8,534

役 員 賞 与 引 当 金 170 8 8 8 164

退 職 給 付 引 当 金 53,154 53,603 52,219 50,964 53,272

役 員 退 職 慰 労 引 当 金 6,761 6,372 6,062 6,062 6,671

そ の 他 の 引 当 金 6,665 6,596 6,565 6,540 7,232

特 別 法 上 の 引 当 金 0 0 0 0 0

繰 延 税 金 負 債 14,319 420 420 420 17,308

再評価に係る繰延税金負債 8,522 8,522 8,522 8,521 8,028

債 務 保 証 68,193 66,405 64,533 61,639 57,742

負 債 計 22,930,810 23,457,748 23,453,942 23,744,177 23,540,409

純 資 産 1,108,877 1,126,609 1,124,747 1,125,092 1,161,813出 資 金 173,910 173,939 174,052 174,131 174,420(普 通 出 資 金) ( 122,560)( 122,589)( 122,702)( 122,781)( 123,070)(優 先 出 資 金) ( 51,350)( 51,350)( 51,350)( 51,350)( 51,350)

優 先 出 資 申 込 証 拠 金 0 0 0 0 0資 本 剰 余 金 13,977 13,977 13,977 13,977 13,977利 益 剰 余 金 908,428 934,448 932,431 932,431 932,290処 分 未 済 持 分 △686 △625 △583 △315 △963自 己 優 先 出 資 0 0 0 0 0自己優先出資申込証拠金 0 0 0 0 0その他有価証券評価差額金 8,695 254 254 254 36,965繰 延 ヘ ッ ジ 損 益 △63 0 0 0 △34土 地 再 評 価 差 額 金 4,615 4,615 4,615 4,613 5,157

期 中 損 益 31,891 32,587 69,644 89,050 21,582

合 計 24,071,579 24,616,945 24,648,335 24,958,320 24,723,805

(単位:百万円)

Page 125: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

120

(北     陸)

資  産  項  目 2011年3月末残高 2011年6月末残高 2011年9月末残高 2011年12月末残高 2012年3月末残高

現          金 57,530 40,353 52,799 53,233 39,144(うち小切手・手形) ( 1,189)( 679)( 1,540)( 820)( 1,606)

預 け 金 871,035 984,793 941,185 946,671 934,778(うち信金中金預け金) ( 800,354)( 878,316)( 862,711)( 882,143)( 858,060)(うち譲渡性預け金) ( 0)( 0)( 0)( 0)( 0)

買 入 手 形 0 0 0 0 0

コ ー ル ロ ー ン 363 458 460 494 477

買 現 先 勘 定 0 0 0 0 0

債券貸借取引支払保証金 0 0 0 0 0

買 入 金 銭 債 権 8,166 11,999 12,507 14,205 12,603

金 銭 の 信 託 4,296 4,000 4,000 4,000 4,000

商 品 有 価 証 券 0 0 0 0 0

有 価 証 券 1,106,690 1,095,518 1,109,969 1,114,131 1,115,103

国 債 220,057 197,501 212,281 214,002 215,448地 方 債 106,589 107,986 110,683 117,815 126,588短 期 社 債 0 0 599 1,099 0社 債 617,746 633,041 630,975 633,321 635,798(公 社 公 団 債) ( 202,750)( 212,533)( 213,116)( 219,998)( 223,462)(金   融   債) ( 110,402)( 107,775)( 103,787)( 102,334)( 104,356)(そ の 他 社 債) ( 304,593)( 312,732)( 314,071)( 310,988)( 307,978)

株 式 10,470 10,715 10,563 10,257 8,738貸 付 信 託 0 0 0 0 0投 資 信 託 24,322 24,892 25,321 25,230 22,311外 国 証 券 124,844 118,554 116,771 109,659 104,196そ の 他 の 証 券 2,659 2,827 2,772 2,744 2,021

貸 出 金 1,763,813 1,734,918 1,738,680 1,729,600 1,721,521

(うち金融機関貸付金) ( 21,870)( 24,875)( 24,875)( 24,827)( 27,912)割 引 手 形 31,236 28,727 29,315 33,981 31,759手 形 貸 付 194,587 184,001 188,135 185,751 179,972証 書 貸 付 1,420,522 1,419,995 1,407,639 1,405,194 1,404,859当 座 貸 越 117,467 102,193 113,591 104,673 104,931

外 国 為 替 204 143 137 76 69

有 形 固 定 資 産 42,399 42,558 42,948 43,146 41,037

建 物 12,041 12,176 12,137 12,330 11,303土 地 26,650 26,672 26,612 26,542 26,339リ ー ス 資 産 569 569 582 588 499建 設 仮 勘 定 51 0 125 33 3その他の有形固定資産 3,086 3,140 3,490 3,650 2,890

無 形 固 定 資 産 1,075 1,123 1,143 1,167 879

ソ フ ト ウ ェ ア 666 715 737 762 532の れ ん 0 0 0 0 0リ ー ス 資 産 27 27 27 27 20その他の無形固定資産 381 380 379 377 327

そ の 他 資 産 51,780 51,137 50,275 49,813 48,481

繰 延 税 金 資 産 10,339 10,597 10,597 10,597 8,725

再評価に係る繰延税金資産 0 0 0 0 0

貸 倒 引 当 金 △58,163 △58,163 △58,163 △58,163 △58,737

(うち個別貸倒引当金) ( △44,826)( △44,826)( △44,826)( △44,826)( △45,891)

そ の 他 の 引 当 金 0 0 0 0 0

合 計 3,859,530 3,919,439 3,906,543 3,908,973 3,868,087

(単位:百万円)

Page 126: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

121

負 債 ・ 純 資 産 項 目 2011年3月末残高 2011年6月末残高 2011年9月末残高 2011年12月末残高 2012年3月末残高

預 金 積 金 3,588,573 3,657,452 3,641,094 3,640,452 3,600,339当 座 預 金 63,646 55,485 63,710 68,674 72,979普 通 預 金 825,322 856,754 848,889 876,158 869,781貯 蓄 預 金 11,867 11,750 11,599 11,326 11,281通 知 預 金 6,722 4,085 4,752 5,318 7,162別 段 預 金 19,373 21,967 20,061 10,264 9,847納 税 準 備 預 金 777 711 664 672 728小 計 927,709 950,754 949,676 972,415 971,781

定 期 預 金 2,415,282 2,474,220 2,475,088 2,461,701 2,419,957定 期 積 金 244,725 231,723 215,785 205,809 208,079小 計 2,660,008 2,705,944 2,690,874 2,667,510 2,628,037

非 居 住 者 円 預 金 2 3 2 1 2外 貨 預 金 854 749 541 524 517小 計 856 753 543 526 520

譲 渡 性 預 金 0 0 0 0 0

借 用 金 3,451 3,323 3,462 3,353 3,581借 入 金 3,271 3,323 3,462 3,353 3,251当 座 借 越 180 0 0 0 330再 割 引 手 形 0 0 0 0 0

売 渡 手 形 0 0 0 0 0

コ ー ル マ ネ ー 0 0 0 0 0

売 現 先 勘 定 0 0 0 0 0

債券貸借取引受入担保金 0 0 0 0 0

コマーシャル・ペーパー 0 0 0 0 0

外 国 為 替 0 1 0 0 0

そ の 他 負 債 17,766 16,617 14,417 15,214 15,053

代 理 業 務 勘 定 229 227 214 34 26

賞 与 引 当 金 1,430 1,404 1,404 1,404 1,349

役 員 賞 与 引 当 金 54 19 19 19 37

退 職 給 付 引 当 金 4,874 4,671 4,538 4,384 5,014

役 員 退 職 慰 労 引 当 金 1,552 1,355 1,314 1,306 1,534

そ の 他 の 引 当 金 1,302 1,285 1,285 1,285 1,521

特 別 法 上 の 引 当 金 0 0 0 0 0

繰 延 税 金 負 債 3,155 34 34 34 3,494

再評価に係る繰延税金負債 2,445 2,445 2,445 2,438 2,244

債 務 保 証 28,250 27,480 26,633 26,008 24,437

負 債 計 3,653,088 3,716,319 3,696,864 3,695,936 3,658,635

純 資 産 201,173 198,344 198,336 198,372 208,955出 資 金 17,709 17,703 17,696 17,688 17,673(普 通 出 資 金) ( 10,959)( 10,953)( 10,946)( 10,938)( 10,923)(優 先 出 資 金) ( 6,750)( 6,750)( 6,750)( 6,750)( 6,750)

優 先 出 資 申 込 証 拠 金 0 0 0 0 0資 本 剰 余 金 4,483 4,483 4,483 4,483 4,483利 益 剰 余 金 166,324 170,919 170,913 170,913 170,913処 分 未 済 持 分 △118 △113 △107 △48 △120自 己 優 先 出 資 0 0 0 0 0自己優先出資申込証拠金 0 0 0 0 0その他有価証券評価差額金 7,424 0 0 0 10,476繰 延 ヘ ッ ジ 損 益 △2 0 0 0 △1土 地 再 評 価 差 額 金 5,351 5,351 5,350 5,335 5,528

期 中 損 益 5,269 4,775 11,342 14,664 496

合 計 3,859,530 3,919,439 3,906,543 3,908,973 3,868,087

(単位:百万円)

Page 127: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

122

(東     海)

資  産  項  目 2011年3月末残高 2011年6月末残高 2011年9月末残高 2011年12月末残高 2012年3月末残高

現          金 301,585 277,098 271,088 300,319 287,253(うち小切手・手形) ( 48,695)( 26,081)( 37,389)( 28,916)( 50,130)

預 け 金 4,411,881 4,652,174 4,606,983 4,529,745 4,415,286(うち信金中金預け金) ( 3,669,339)( 3,834,353)( 3,637,952)( 3,701,177)( 3,555,697)(うち譲渡性預け金) ( 0)( 14,300)( 10,000)( 7,500)( 26,000)

買 入 手 形 0 0 0 0 0

コ ー ル ロ ー ン 18,805 34,270 21,636 34,019 22,874

買 現 先 勘 定 0 0 0 0 0

債券貸借取引支払保証金 0 0 0 0 0

買 入 金 銭 債 権 28,945 40,616 35,171 44,028 21,582

金 銭 の 信 託 35,226 41,259 47,259 47,759 34,563

商 品 有 価 証 券 183 187 188 199 207

有 価 証 券 8,144,576 8,132,988 8,210,039 8,390,546 8,607,384

国 債 2,168,679 2,040,784 2,002,037 2,079,134 2,210,726地 方 債 1,640,347 1,699,618 1,752,442 1,828,270 1,916,146短 期 社 債 499 1,998 499 2,498 499社 債 3,301,340 3,348,381 3,418,213 3,456,740 3,533,425(公 社 公 団 債) ( 1,358,105)( 1,383,408)( 1,424,748)( 1,463,951)( 1,547,438)(金   融   債) ( 532,506)( 516,894)( 527,376)( 527,692)( 522,064)(そ の 他 社 債) ( 1,410,729)( 1,448,079)( 1,466,088)( 1,465,096)( 1,463,921)

株 式 117,465 112,851 111,405 109,839 103,185貸 付 信 託 0 0 0 0 0投 資 信 託 124,766 142,672 152,928 157,694 132,863外 国 証 券 773,300 768,945 754,966 739,033 692,771そ の 他 の 証 券 18,177 17,735 17,546 17,335 17,765

貸 出 金 12,843,642 12,796,924 12,948,120 13,016,166 13,100,589

(うち金融機関貸付金) ( 176,601)( 176,996)( 178,617)( 179,041)( 210,335)割 引 手 形 187,531 171,705 172,523 213,273 213,511手 形 貸 付 1,248,920 1,187,431 1,195,367 1,209,586 1,172,692証 書 貸 付 10,483,498 10,590,836 10,667,458 10,692,046 10,807,622当 座 貸 越 923,692 846,950 912,771 901,259 906,762

外 国 為 替 7,814 6,983 8,425 7,684 7,447

有 形 固 定 資 産 289,580 293,656 297,959 304,013 292,910

建 物 90,903 91,434 92,719 95,968 92,530土 地 168,427 169,762 170,089 171,479 171,712リ ー ス 資 産 7,119 7,468 7,746 8,272 7,288建 設 仮 勘 定 1,960 3,052 4,222 3,655 1,547その他の有形固定資産 21,169 21,938 23,181 24,637 19,830

無 形 固 定 資 産 6,766 6,956 7,224 7,550 6,494

ソ フ ト ウ ェ ア 3,842 4,007 4,190 4,441 3,372の れ ん 0 0 0 0 0リ ー ス 資 産 478 503 586 658 535その他の無形固定資産 2,445 2,445 2,446 2,450 2,585

そ の 他 資 産 266,701 374,996 275,573 287,765 253,103

繰 延 税 金 資 産 84,179 82,973 82,973 82,973 67,615

再評価に係る繰延税金資産 0 0 0 0 0

貸 倒 引 当 金 △184,362 △184,362 △183,063 △182,979 △185,896

(うち個別貸倒引当金) ( △144,747)( △144,747)( △143,448)( △143,364)( △149,667)

そ の 他 の 引 当 金 △22 △22 △22 △22 △62

合 計 26,255,507 26,556,702 26,629,557 26,869,768 26,931,352

(単位:百万円)

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123

負 債 ・ 純 資 産 項 目 2011年3月末残高 2011年6月末残高 2011年9月末残高 2011年12月末残高 2012年3月末残高

預 金 積 金 24,286,131 24,563,496 24,634,643 24,834,869 24,883,934当 座 預 金 679,093 587,149 641,110 653,478 728,846普 通 預 金 7,318,945 7,576,597 7,549,098 7,710,776 7,678,113貯 蓄 預 金 233,293 232,536 226,670 221,828 220,041通 知 預 金 51,026 25,414 39,647 31,894 46,352別 段 預 金 186,144 188,903 165,006 97,937 114,565納 税 準 備 預 金 7,745 7,090 7,120 7,076 7,548小 計 8,476,247 8,617,692 8,628,654 8,722,991 8,795,468

定 期 預 金 14,419,939 14,667,282 14,777,669 14,920,241 14,854,979定 期 積 金 1,344,293 1,233,754 1,181,279 1,146,214 1,188,388小 計 15,764,233 15,901,036 15,958,949 16,066,455 16,043,368

非 居 住 者 円 預 金 167 169 179 302 342外 貨 預 金 45,482 44,597 46,859 45,119 44,754小 計 45,649 44,766 47,039 45,422 45,096

譲 渡 性 預 金 13,562 14,865 16,705 15,055 15,155

借 用 金 44,692 55,313 57,491 59,234 60,854借 入 金 44,692 55,193 57,491 59,234 60,854当 座 借 越 0 120 0 0 0再 割 引 手 形 0 0 0 0 0

売 渡 手 形 0 0 0 0 0

コ ー ル マ ネ ー 74 106 78 119 202

売 現 先 勘 定 0 0 0 0 0

債券貸借取引受入担保金 0 0 0 0 0

コマーシャル・ペーパー 0 0 0 0 0

外 国 為 替 356 211 345 147 271

そ の 他 負 債 117,712 150,194 104,149 135,299 113,188

代 理 業 務 勘 定 1,807 1,136 2,254 715 681

賞 与 引 当 金 9,072 8,951 8,806 8,806 9,200

役 員 賞 与 引 当 金 198 113 113 113 225

退 職 給 付 引 当 金 45,013 44,466 43,182 41,878 43,357

役 員 退 職 慰 労 引 当 金 6,436 6,062 5,732 5,636 6,291

そ の 他 の 引 当 金 9,092 9,092 9,092 9,092 10,823

特 別 法 上 の 引 当 金 0 0 0 0 0

繰 延 税 金 負 債 20,979 525 525 525 27,550

再評価に係る繰延税金負債 10,926 10,926 10,923 10,922 9,662

債 務 保 証 110,298 120,339 116,807 115,731 100,047

負 債 計 24,676,354 24,985,802 25,010,853 25,238,148 25,281,444

純 資 産 1,534,578 1,537,101 1,537,215 1,537,279 1,625,313出 資 金 64,663 64,710 64,816 64,885 64,994(普 通 出 資 金) ( 55,663)( 55,710)( 55,816)( 55,885)( 55,994)(優 先 出 資 金) ( 9,000)( 9,000)( 9,000)( 9,000)( 9,000)

優 先 出 資 申 込 証 拠 金 0 0 0 0 6,200資 本 剰 余 金 8,002 8,002 8,002 8,002 8,002利 益 剰 余 金 1,404,070 1,445,790 1,445,796 1,445,800 1,445,777処 分 未 済 持 分 △16 △10 △8 △7 △17自 己 優 先 出 資 0 0 0 0 0自己優先出資申込証拠金 0 0 0 0 0その他有価証券評価差額金 39,249 0 0 0 80,614繰 延 ヘ ッ ジ 損 益 0 0 0 0 0土 地 再 評 価 差 額 金 18,608 18,608 18,608 18,598 19,741

期 中 損 益 44,574 33,799 81,488 94,340 24,594

合 計 26,255,507 26,556,702 26,629,557 26,869,768 26,931,352

(単位:百万円)

Page 129: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

124

(近     畿)

資  産  項  目 2011年3月末残高 2011年6月末残高 2011年9月末残高 2011年12月末残高 2012年3月末残高

現          金 298,069 234,917 273,762 277,002 285,881(うち小切手・手形) ( 38,242)( 20,952)( 38,439)( 25,582)( 45,018)

預 け 金 5,327,215 5,611,074 5,583,106 5,360,358 5,068,852(うち信金中金預け金) ( 4,322,095)( 4,545,512)( 4,216,338)( 4,153,177)( 3,924,195)(うち譲渡性預け金) ( 0)( 30,000)( 15,000)( 36,000)( 0)

買 入 手 形 0 0 0 0 0

コ ー ル ロ ー ン 22,786 32,393 36,954 78,490 22,737

買 現 先 勘 定 0 0 0 0 0

債券貸借取引支払保証金 5,960 0 0 0 0

買 入 金 銭 債 権 36,048 46,000 47,853 55,270 45,844

金 銭 の 信 託 34,349 44,390 43,890 44,090 36,423

商 品 有 価 証 券 3,563 3,600 4,611 3,504 3,004

有 価 証 券 6,513,535 6,862,762 6,897,647 7,162,174 7,387,840

国 債 2,329,075 2,536,679 2,523,353 2,726,935 2,841,364地 方 債 843,081 862,566 834,677 845,149 875,762短 期 社 債 999 3,497 2,998 3,496 999社 債 2,489,646 2,590,757 2,660,776 2,715,014 2,842,044(公 社 公 団 債) ( 913,754)( 958,429)( 958,271)( 976,137)( 1,044,407)(金   融   債) ( 393,362)( 418,543)( 439,951)( 449,114)( 457,936)(そ の 他 社 債) ( 1,182,529)( 1,213,784)( 1,262,552)( 1,289,761)( 1,339,700)

株 式 77,755 83,188 85,322 83,536 75,914貸 付 信 託 0 0 0 0 0投 資 信 託 99,955 117,729 120,442 120,386 105,719外 国 証 券 662,352 655,437 656,885 654,404 635,231そ の 他 の 証 券 10,668 12,905 13,191 13,252 10,803

貸 出 金 13,132,459 13,064,384 13,121,411 13,200,364 13,189,511

(うち金融機関貸付金) ( 152,714)( 159,714)( 163,269)( 177,267)( 208,957)割 引 手 形 264,172 254,647 244,804 288,564 281,946手 形 貸 付 687,883 630,307 651,125 646,995 637,429証 書 貸 付 11,696,591 11,715,775 11,745,555 11,805,737 11,811,240当 座 貸 越 483,811 463,653 479,926 459,065 458,895

外 国 為 替 6,939 7,467 7,095 6,238 7,166

有 形 固 定 資 産 338,554 342,207 344,058 348,228 335,682

建 物 75,750 76,562 77,188 79,465 74,985土 地 232,267 232,405 231,669 232,089 230,700リ ー ス 資 産 5,095 5,715 5,931 6,184 5,163建 設 仮 勘 定 1,522 2,655 3,089 2,609 2,209その他の有形固定資産 23,917 24,867 26,178 27,880 22,623

無 形 固 定 資 産 14,396 14,857 15,211 15,496 11,632

ソ フ ト ウ ェ ア 11,387 11,707 11,999 12,376 8,765の れ ん 0 0 0 0 0リ ー ス 資 産 1,337 1,365 1,379 1,403 1,048その他の無形固定資産 1,671 1,784 1,832 1,716 1,817

そ の 他 資 産 273,523 285,331 258,367 292,925 242,282

繰 延 税 金 資 産 104,452 94,089 94,089 94,089 88,530

再評価に係る繰延税金資産 0 0 0 0 0

貸 倒 引 当 金 △189,735 △189,999 △190,469 △190,492 △180,121

(うち個別貸倒引当金) ( △133,896)( △134,160)( △134,160)( △134,183)( △135,159)

そ の 他 の 引 当 金 △1,593 △1,593 △1,593 △1,570 △1,241

合 計 25,920,528 26,451,883 26,535,998 26,746,170 26,544,028

(単位:百万円)

Page 130: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

125

負 債 ・ 純 資 産 項 目 2011年3月末残高 2011年6月末残高 2011年9月末残高 2011年12月末残高 2012年3月末残高

預 金 積 金 24,238,450 24,752,357 24,835,917 25,032,707 24,783,376当 座 預 金 642,840 598,932 628,037 648,653 690,686普 通 預 金 6,107,463 6,750,552 6,698,221 6,906,153 6,385,213貯 蓄 預 金 315,853 324,583 331,037 335,588 332,184通 知 預 金 82,471 91,873 103,917 56,516 207,319別 段 預 金 126,516 129,362 118,937 59,788 73,559納 税 準 備 預 金 4,917 4,208 4,171 4,224 4,926小 計 7,280,064 7,899,513 7,884,323 8,010,924 7,693,890

定 期 預 金 15,635,726 15,897,104 15,994,577 16,110,552 15,992,254定 期 積 金 885,983 795,190 751,949 738,236 757,077小 計 16,521,709 16,692,294 16,746,526 16,848,789 16,749,331

非 居 住 者 円 預 金 48 47 47 59 51外 貨 預 金 436,628 160,501 205,019 172,935 340,103小 計 436,676 160,549 205,066 172,994 340,154

譲 渡 性 預 金 0 0 0 0 0

借 用 金 94,173 84,683 91,183 94,300 136,371借 入 金 77,173 84,683 91,183 94,300 136,371当 座 借 越 17,000 0 0 0 0再 割 引 手 形 0 0 0 0 0

売 渡 手 形 0 0 0 0 0

コ ー ル マ ネ ー 22,997 21,158 13,365 11,814 17,960

売 現 先 勘 定 0 0 0 0 0

債券貸借取引受入担保金 0 0 0 4,006 0

コマーシャル・ペーパー 0 0 0 0 0

外 国 為 替 83 57 78 39 103

そ の 他 負 債 131,527 154,703 120,000 115,399 127,671

代 理 業 務 勘 定 781 1,341 717 228 277

賞 与 引 当 金 8,262 8,262 8,262 8,262 8,112

役 員 賞 与 引 当 金 269 142 142 142 212

退 職 給 付 引 当 金 55,484 54,101 52,915 51,275 53,502

役 員 退 職 慰 労 引 当 金 7,871 7,386 7,223 7,221 8,412

そ の 他 の 引 当 金 11,505 11,231 11,231 11,231 11,369

特 別 法 上 の 引 当 金 0 0 0 0 0

繰 延 税 金 負 債 14,625 1,162 1,162 1,162 17,381

再評価に係る繰延税金負債 21,533 21,533 21,533 21,533 18,940

債 務 保 証 92,776 88,526 85,963 83,070 79,057

負 債 計 24,700,341 25,206,649 25,249,697 25,442,397 25,262,750

純 資 産 1,177,081 1,209,424 1,209,388 1,209,382 1,242,253出 資 金 134,129 134,026 133,970 133,941 134,442(普 通 出 資 金) ( 112,879)( 112,776)( 112,720)( 112,691)( 113,192)(優 先 出 資 金) ( 21,250)( 21,250)( 21,250)( 21,250)( 21,250)

優 先 出 資 申 込 証 拠 金 0 0 0 0 0資 本 剰 余 金 9,317 9,317 9,317 9,317 9,317利 益 剰 余 金 1,010,562 1,048,023 1,048,023 1,048,023 1,048,552処 分 未 済 持 分 △163 △138 △117 △94 △89自 己 優 先 出 資 0 0 0 0 0自己優先出資申込証拠金 0 0 0 0 0その他有価証券評価差額金 4,556 △963 △963 △963 29,835繰 延 ヘ ッ ジ 損 益 △522 △43 △43 △43 △747土 地 再 評 価 差 額 金 19,201 19,201 19,201 19,201 20,942

期 中 損 益 43,105 35,810 76,911 94,390 39,024

合 計 25,920,528 26,451,883 26,535,998 26,746,170 26,544,028

(単位:百万円)

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126

(中     国)

資  産  項  目 2011年3月末残高 2011年6月末残高 2011年9月末残高 2011年12月末残高 2012年3月末残高

現          金 83,237 76,192 81,047 85,994 83,705(うち小切手・手形) ( 5,494)( 1,743)( 3,708)( 6,331)( 9,005)

預 け 金 1,128,085 1,256,299 1,239,507 1,197,056 1,143,521(うち信金中金預け金) ( 993,159)( 1,009,930)( 1,063,179)( 965,275)( 980,429)(うち譲渡性預け金) ( 3,600)( 5,000)( 4,000)( 5,500)( 0)

買 入 手 形 0 0 0 0 0

コ ー ル ロ ー ン 44,143 42,445 28,079 33,864 45,694

買 現 先 勘 定 0 0 0 0 0

債券貸借取引支払保証金 0 0 0 0 0

買 入 金 銭 債 権 34,609 35,630 38,758 39,607 37,851

金 銭 の 信 託 12,116 14,096 12,096 14,078 12,094

商 品 有 価 証 券 0 0 0 0 0

有 価 証 券 1,418,325 1,447,085 1,420,391 1,470,349 1,481,590

国 債 302,040 284,949 282,510 289,224 300,570地 方 債 209,196 223,195 213,101 235,732 248,226短 期 社 債 0 1,596 2,595 1,597 299社 債 692,368 700,313 679,339 709,960 726,889(公 社 公 団 債) ( 199,884)( 205,394)( 198,870)( 211,776)( 220,511)(金   融   債) ( 178,539)( 169,204)( 152,609)( 165,994)( 173,149)(そ の 他 社 債) ( 313,945)( 325,714)( 327,858)( 332,190)( 333,228)

株 式 14,372 16,087 15,817 15,421 13,421貸 付 信 託 0 0 0 0 0投 資 信 託 42,663 49,141 49,385 49,518 42,275外 国 証 券 155,161 168,727 174,574 165,831 147,568そ の 他 の 証 券 2,523 3,074 3,067 3,062 2,338

貸 出 金 3,017,805 2,964,411 2,986,873 2,981,603 3,005,592

(うち金融機関貸付金) ( 40,878)( 40,895)( 41,884)( 52,773)( 61,280)割 引 手 形 54,241 49,038 49,369 57,852 58,458手 形 貸 付 277,538 249,613 260,421 259,717 263,018証 書 貸 付 2,526,317 2,519,990 2,519,288 2,514,919 2,529,643当 座 貸 越 159,707 145,769 157,793 149,114 154,471

外 国 為 替 865 734 1,457 559 787

有 形 固 定 資 産 92,638 92,991 93,853 94,698 91,429

建 物 22,878 22,994 23,272 23,829 22,103土 地 59,761 59,779 59,860 59,873 59,379リ ー ス 資 産 1,416 1,423 1,459 1,545 1,297建 設 仮 勘 定 24 144 286 67 223その他の有形固定資産 8,557 8,648 8,975 9,382 8,425

無 形 固 定 資 産 2,064 2,079 2,107 2,188 1,816

ソ フ ト ウ ェ ア 1,423 1,438 1,465 1,544 1,249の れ ん 0 0 0 0 0リ ー ス 資 産 150 150 150 150 106その他の無形固定資産 490 490 491 492 460

そ の 他 資 産 87,523 85,173 81,274 79,770 75,572

繰 延 税 金 資 産 20,523 19,275 19,275 19,275 17,536

再評価に係る繰延税金資産 0 0 0 0 0

貸 倒 引 当 金 △72,934 △72,809 △72,809 △72,809 △81,623

(うち個別貸倒引当金) ( △56,195)( △56,070)( △56,070)( △56,070)( △64,634)

そ の 他 の 引 当 金 △21 △21 △21 △21 △16

合 計 5,868,984 5,963,583 5,931,889 5,946,214 5,915,553

(単位:百万円)

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127

負 債 ・ 純 資 産 項 目 2011年3月末残高 2011年6月末残高 2011年9月末残高 2011年12月末残高 2012年3月末残高

預 金 積 金 5,443,558 5,553,673 5,515,715 5,526,391 5,500,294当 座 預 金 96,675 84,536 90,115 96,920 104,605普 通 預 金 1,798,554 1,876,082 1,855,550 1,905,935 1,865,537貯 蓄 預 金 75,950 78,693 82,008 78,934 73,116通 知 預 金 6,584 5,401 6,428 7,776 10,760別 段 預 金 40,994 38,294 36,864 18,218 28,841納 税 準 備 預 金 1,273 1,110 1,112 1,166 1,266小 計 2,020,034 2,084,119 2,072,081 2,108,952 2,084,128

定 期 預 金 3,199,081 3,256,058 3,237,687 3,214,916 3,210,953定 期 積 金 213,563 202,844 194,605 191,239 194,857小 計 3,412,644 3,458,902 3,432,293 3,406,156 3,405,810

非 居 住 者 円 預 金 67 67 64 51 76外 貨 預 金 10,811 10,583 11,276 11,231 10,278小 計 10,879 10,651 11,341 11,282 10,354

譲 渡 性 預 金 1,000 0 0 0 0

借 用 金 49,061 35,746 38,110 38,975 49,613借 入 金 36,160 35,746 38,110 38,975 39,812当 座 借 越 12,900 0 0 0 9,800再 割 引 手 形 0 0 0 0 0

売 渡 手 形 0 0 0 0 0

コ ー ル マ ネ ー 0 0 0 0 0

売 現 先 勘 定 0 0 0 0 0

債券貸借取引受入担保金 0 1,984 0 0 0

コマーシャル・ペーパー 0 0 0 0 0

外 国 為 替 2 10 0 0 4

そ の 他 負 債 24,470 19,517 19,748 20,315 22,101

代 理 業 務 勘 定 660 517 500 481 387

賞 与 引 当 金 2,084 2,025 1,891 1,891 2,081

役 員 賞 与 引 当 金 20 20 20 20 22

退 職 給 付 引 当 金 9,185 9,221 9,080 8,850 9,070

役 員 退 職 慰 労 引 当 金 2,298 2,214 2,166 2,182 2,474

そ の 他 の 引 当 金 1,854 1,979 1,978 1,978 1,784

特 別 法 上 の 引 当 金 0 0 0 0 0

繰 延 税 金 負 債 2,460 19 19 19 3,079

再評価に係る繰延税金負債 7,999 7,999 7,999 7,999 7,003

債 務 保 証 49,652 47,607 44,179 42,535 39,595

負 債 計 5,594,309 5,682,537 5,641,409 5,651,639 5,637,514

純 資 産 272,114 272,378 272,466 272,534 280,362出 資 金 21,693 23,226 23,323 23,389 23,759(普 通 出 資 金) ( 21,343)( 21,376)( 21,473)( 21,539)( 21,609)(優 先 出 資 金) ( 350)( 1,850)( 1,850)( 1,850)( 2,150)

優 先 出 資 申 込 証 拠 金 3,000 0 0 0 0資 本 剰 余 金 350 1,850 1,850 1,850 2,150利 益 剰 余 金 231,397 233,217 233,204 233,204 233,276処 分 未 済 持 分 △43 △18 △14 △12 △123自 己 優 先 出 資 0 0 0 0 0自己優先出資申込証拠金 0 0 0 0 0その他有価証券評価差額金 1,442 △172 △173 △171 6,352繰 延 ヘ ッ ジ 損 益 0 0 0 0 0土 地 再 評 価 差 額 金 14,275 14,275 14,275 14,275 14,947

期 中 損 益 2,560 8,667 18,013 22,040 △2,323

合 計 5,868,984 5,963,583 5,931,889 5,946,214 5,915,553

(単位:百万円)

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128

(四     国)

資  産  項  目 2011年3月末残高 2011年6月末残高 2011年9月末残高 2011年12月末残高 2012年3月末残高

現          金 23,453 23,641 20,555 25,942 23,365(うち小切手・手形) ( 524)( 339)( 728)( 795)( 998)

預 け 金 407,759 422,964 622,792 506,543 494,208(うち信金中金預け金) ( 344,167)( 353,681)( 545,944)( 431,215)( 415,026)(うち譲渡性預け金) ( 2,500)( 2,500)( 1,500)( 2,500)( 1,500)

買 入 手 形 0 0 0 0 0

コ ー ル ロ ー ン 72 6,075 65 66 68

買 現 先 勘 定 0 0 0 0 0

債券貸借取引支払保証金 0 0 0 0 0

買 入 金 銭 債 権 3,329 2,726 2,523 2,920 3,717

金 銭 の 信 託 4,100 4,100 4,100 4,100 4,096

商 品 有 価 証 券 0 0 0 0 0

有 価 証 券 1,350,253 1,401,741 994,831 1,246,836 1,291,187

国 債 460,113 494,938 192,718 366,666 501,524地 方 債 160,318 160,999 113,455 135,859 128,618短 期 社 債 0 0 0 0 0社 債 463,409 426,654 361,192 420,733 398,915(公 社 公 団 債) ( 187,907)( 165,271)( 109,674)( 146,840)( 130,573)(金   融   債) ( 34,556)( 34,247)( 30,960)( 30,659)( 27,573)(そ の 他 社 債) ( 240,945)( 227,135)( 220,557)( 243,232)( 240,769)

株 式 190,858 240,200 246,387 244,112 187,142貸 付 信 託 0 0 0 0 0投 資 信 託 11,448 13,525 14,171 14,370 12,131外 国 証 券 62,156 63,119 64,625 62,823 60,956そ の 他 の 証 券 1,948 2,303 2,281 2,271 1,896

貸 出 金 1,068,535 1,062,042 1,061,457 1,053,560 1,048,712

(うち金融機関貸付金) ( 25,889)( 26,886)( 25,415)( 26,413)( 28,644)割 引 手 形 12,974 12,202 12,224 13,365 13,159手 形 貸 付 102,214 100,333 102,760 103,066 99,259証 書 貸 付 863,565 865,655 859,991 856,578 855,043当 座 貸 越 89,782 83,850 86,481 80,549 81,249

外 国 為 替 2 2 2 3 3

有 形 固 定 資 産 58,127 58,520 59,182 60,149 59,066

建 物 19,720 19,727 20,024 20,477 19,725土 地 30,342 30,533 30,559 30,889 30,998リ ー ス 資 産 50 65 74 74 44建 設 仮 勘 定 303 433 575 320 554その他の有形固定資産 7,710 7,760 7,948 8,387 7,743

無 形 固 定 資 産 316 322 352 357 309

ソ フ ト ウ ェ ア 138 138 169 174 127の れ ん 0 0 0 0 0リ ー ス 資 産 0 0 0 0 0その他の無形固定資産 177 183 183 183 181

そ の 他 資 産 30,978 30,268 29,926 29,315 27,876

繰 延 税 金 資 産 28,956 7,996 7,996 7,996 23,994

再評価に係る繰延税金資産 28 28 28 28 27

貸 倒 引 当 金 △26,006 △26,006 △25,984 △25,983 △34,656

(うち個別貸倒引当金) ( △20,462)( △20,462)( △20,440)( △20,439)( △27,792)

そ の 他 の 引 当 金 0 0 0 0 △77

合 計 2,949,908 2,994,423 2,777,831 2,911,837 2,941,900

(単位:百万円)

Page 134: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

129

負 債 ・ 純 資 産 項 目 2011年3月末残高 2011年6月末残高 2011年9月末残高 2011年12月末残高 2012年3月末残高

預 金 積 金 2,392,923 2,448,498 2,436,376 2,474,500 2,465,606当 座 預 金 18,180 16,139 17,822 19,229 19,843普 通 預 金 445,584 476,643 471,579 488,506 477,692貯 蓄 預 金 5,918 5,968 5,921 5,877 5,802通 知 預 金 810 502 1,018 628 894別 段 預 金 15,069 9,395 9,057 4,669 11,591納 税 準 備 預 金 200 159 144 135 185小 計 485,763 508,807 505,543 519,046 516,010

定 期 預 金 1,802,506 1,857,755 1,847,359 1,871,615 1,864,682定 期 積 金 104,577 81,867 83,405 83,768 84,841小 計 1,907,083 1,939,623 1,930,765 1,955,384 1,949,524

非 居 住 者 円 預 金 0 0 0 0 0外 貨 預 金 75 67 67 69 71小 計 75 67 67 69 71

譲 渡 性 預 金 1,600 400 1,500 0 1,200

借 用 金 15,976 11,491 2,549 9,854 3,126借 入 金 13,952 11,278 2,426 9,616 3,029当 座 借 越 2,024 213 122 238 96再 割 引 手 形 0 0 0 0 0

売 渡 手 形 0 0 0 0 0

コ ー ル マ ネ ー 0 10 0 0 0

売 現 先 勘 定 0 0 0 0 0

債券貸借取引受入担保金 279,715 230,697 21,263 113,015 216,767

コマーシャル・ペーパー 0 0 0 0 0

外 国 為 替 0 0 0 0 0

そ の 他 負 債 20,761 14,395 14,620 14,358 14,033

代 理 業 務 勘 定 104 123 61 33 27

賞 与 引 当 金 783 783 783 783 710

役 員 賞 与 引 当 金 33 19 19 19 41

退 職 給 付 引 当 金 5,174 5,029 4,802 4,667 5,054

役 員 退 職 慰 労 引 当 金 1,125 1,064 1,001 1,001 1,219

そ の 他 の 引 当 金 631 631 602 601 666

特 別 法 上 の 引 当 金 0 0 0 0 0

繰 延 税 金 負 債 561 63 63 63 710

再評価に係る繰延税金負債 3,095 3,095 3,095 3,095 2,769

債 務 保 証 12,116 11,182 10,279 9,784 9,568

負 債 計 2,734,603 2,727,487 2,497,019 2,631,778 2,721,504

純 資 産 206,968 261,717 261,945 261,990 220,337出 資 金 8,441 8,519 8,743 8,786 8,892(普 通 出 資 金) ( 8,441)( 8,519)( 8,743)( 8,786)( 8,892)(優 先 出 資 金) ( 0)( 0)( 0)( 0)( 0)

優 先 出 資 申 込 証 拠 金 0 0 0 0 0資 本 剰 余 金 0 0 0 0 0利 益 剰 余 金 240,953 248,866 248,866 248,866 248,867処 分 未 済 持 分 △14 △8 △4 △3 △15自 己 優 先 出 資 0 0 0 0 0自己優先出資申込証拠金 0 0 0 0 0その他有価証券評価差額金 △46,751 0 0 0 △42,070繰 延 ヘ ッ ジ 損 益 0 0 0 0 0土 地 再 評 価 差 額 金 4,340 4,340 4,340 4,340 4,663

期 中 損 益 8,335 5,218 18,866 18,068 59

合 計 2,949,908 2,994,423 2,777,831 2,911,837 2,941,900

(単位:百万円)

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130

(九 州 北 部)

資  産  項  目 2011年3月末残高 2011年6月末残高 2011年9月末残高 2011年12月末残高 2012年3月末残高

現          金 36,819 34,189 34,925 36,081 34,875(うち小切手・手形) ( 2,908)( 1,532)( 2,616)( 1,480)( 3,252)

預 け 金 441,409 522,239 509,188 546,264 471,836(うち信金中金預け金) ( 356,492)( 436,850)( 404,898)( 441,799)( 390,540)(うち譲渡性預け金) ( 0)( 0)( 0)( 0)( 0)

買 入 手 形 0 0 0 0 0

コ ー ル ロ ー ン 528 460 384 466 450

買 現 先 勘 定 0 0 0 0 0

債券貸借取引支払保証金 0 0 0 0 0

買 入 金 銭 債 権 3,969 4,762 5,473 6,985 7,553

金 銭 の 信 託 2,400 4,400 4,400 4,900 2,400

商 品 有 価 証 券 0 0 0 0 0

有 価 証 券 472,540 471,813 478,655 483,956 488,988

国 債 132,066 123,924 117,359 124,678 127,366地 方 債 71,433 62,515 62,457 54,982 60,406短 期 社 債 0 0 0 0 0社 債 185,416 193,914 201,244 205,199 208,943(公 社 公 団 債) ( 76,207)( 77,380)( 76,262)( 77,072)( 80,075)(金   融   債) ( 36,637)( 37,433)( 38,853)( 41,073)( 40,304)(そ の 他 社 債) ( 72,570)( 79,101)( 86,129)( 87,054)( 88,563)

株 式 12,559 12,812 13,464 13,829 10,020貸 付 信 託 0 0 0 0 0投 資 信 託 12,310 14,507 16,335 17,611 14,558外 国 証 券 53,954 58,655 62,335 61,138 63,150そ の 他 の 証 券 4,798 5,483 5,459 6,516 4,542

貸 出 金 1,186,280 1,181,147 1,189,781 1,199,531 1,187,431

(うち金融機関貸付金) ( 14,409)( 14,409)( 15,409)( 15,909)( 18,609)割 引 手 形 19,330 18,289 17,601 21,530 21,214手 形 貸 付 66,005 61,144 66,005 70,669 66,442証 書 貸 付 1,052,599 1,054,769 1,055,252 1,055,483 1,052,014当 座 貸 越 48,346 46,944 50,923 51,848 47,759

外 国 為 替 351 260 468 302 297

有 形 固 定 資 産 33,191 33,324 33,683 33,978 32,597

建 物 9,282 9,308 9,333 9,344 8,720土 地 21,128 21,143 21,188 21,194 21,123リ ー ス 資 産 492 488 520 596 501建 設 仮 勘 定 0 0 0 66 123その他の有形固定資産 2,288 2,383 2,640 2,776 2,127

無 形 固 定 資 産 245 252 290 290 223

ソ フ ト ウ ェ ア 170 177 214 214 150の れ ん 0 0 0 0 0リ ー ス 資 産 7 7 7 7 5その他の無形固定資産 67 67 68 68 67

そ の 他 資 産 22,508 20,647 20,691 20,440 20,110

繰 延 税 金 資 産 8,791 8,111 8,111 8,111 8,015

再評価に係る繰延税金資産 0 0 0 0 0

貸 倒 引 当 金 △30,547 △30,547 △30,457 △30,448 △30,371

(うち個別貸倒引当金) ( △22,936)( △22,936)( △22,846)( △22,837)( △25,415)

そ の 他 の 引 当 金 △1 △1 △1 △1 △2

合 計 2,178,489 2,251,060 2,255,595 2,310,860 2,224,407

(単位:百万円)

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131

負 債 ・ 純 資 産 項 目 2011年3月末残高 2011年6月末残高 2011年9月末残高 2011年12月末残高 2012年3月末残高

預 金 積 金 2,019,569 2,087,423 2,089,741 2,143,524 2,059,578当 座 預 金 33,175 30,382 32,244 37,475 35,076普 通 預 金 672,876 725,405 723,218 745,997 709,296貯 蓄 預 金 11,567 11,410 11,318 10,778 10,629通 知 預 金 1,306 1,234 1,559 6,753 1,658別 段 預 金 17,367 14,558 14,047 8,135 10,247納 税 準 備 預 金 283 264 252 256 278小 計 736,577 783,256 782,640 809,396 767,187

定 期 預 金 1,183,391 1,212,869 1,219,467 1,254,849 1,210,335定 期 積 金 98,563 90,283 86,463 78,161 80,930小 計 1,281,954 1,303,153 1,305,930 1,333,011 1,291,266

非 居 住 者 円 預 金 0 0 0 0 0外 貨 預 金 1,037 1,013 1,170 1,115 1,124小 計 1,037 1,014 1,170 1,115 1,124

譲 渡 性 預 金 0 0 0 0 0

借 用 金 3,443 3,597 3,644 3,469 7,311借 入 金 3,443 3,597 3,644 3,469 7,311当 座 借 越 0 0 0 0 0再 割 引 手 形 0 0 0 0 0

売 渡 手 形 0 0 0 0 0

コ ー ル マ ネ ー 12 12 6 8 0

売 現 先 勘 定 0 0 0 0 0

債券貸借取引受入担保金 0 0 0 0 0

コマーシャル・ペーパー 0 0 0 0 0

外 国 為 替 0 0 0 0 0

そ の 他 負 債 9,584 7,846 7,361 7,927 7,988

代 理 業 務 勘 定 242 106 132 11 16

賞 与 引 当 金 750 750 750 750 756

役 員 賞 与 引 当 金 59 0 0 0 54

退 職 給 付 引 当 金 4,749 4,722 4,617 4,519 4,556

役 員 退 職 慰 労 引 当 金 1,247 1,215 1,129 1,129 1,316

そ の 他 の 引 当 金 448 448 448 448 543

特 別 法 上 の 引 当 金 0 0 0 0 0

繰 延 税 金 負 債 873 0 0 0 858

再評価に係る繰延税金負債 2,276 2,276 2,276 2,276 2,039

債 務 保 証 7,838 7,165 7,161 6,676 6,209

負 債 計 2,051,095 2,115,564 2,117,270 2,170,741 2,091,230

純 資 産 124,497 132,102 132,121 132,128 131,240出 資 金 9,643 9,637 9,636 9,633 9,619(普 通 出 資 金) ( 8,543)( 8,537)( 8,536)( 8,533)( 8,519)(優 先 出 資 金) ( 1,100)( 1,100)( 1,100)( 1,100)( 1,100)

優 先 出 資 申 込 証 拠 金 0 0 0 0 0資 本 剰 余 金 581 581 581 581 581利 益 剰 余 金 114,640 117,223 117,223 117,223 117,250処 分 未 済 持 分 △94 △79 △59 △49 △86自 己 優 先 出 資 0 0 0 0 0自己優先出資申込証拠金 0 0 0 0 0その他有価証券評価差額金 △5,015 0 0 0 △1,061繰 延 ヘ ッ ジ 損 益 0 0 0 0 0土 地 再 評 価 差 額 金 4,741 4,740 4,740 4,740 4,936

期 中 損 益 2,896 3,392 6,202 7,990 1,936

合 計 2,178,489 2,251,060 2,255,595 2,310,860 2,224,407

(単位:百万円)

Page 137: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

132

(南  九  州)

資  産  項  目 2011年3月末残高 2011年6月末残高 2011年9月末残高 2011年12月末残高 2012年3月末残高

現          金 42,057 36,505 41,542 42,781 44,747(うち小切手・手形) ( 2,031)( 1,368)( 1,887)( 2,995)( 4,190)

預 け 金 654,575 718,926 697,426 720,579 654,326(うち信金中金預け金) ( 600,033)( 674,793)( 643,041)( 667,665)( 595,632)(うち譲渡性預け金) ( 0)( 0)( 0)( 0)( 0)

買 入 手 形 0 0 0 0 0

コ ー ル ロ ー ン 1,145 1,151 1,129 1,178 1,178

買 現 先 勘 定 0 0 0 0 0

債券貸借取引支払保証金 0 0 0 0 0

買 入 金 銭 債 権 0 1,000 0 300 0

金 銭 の 信 託 4,152 4,152 4,152 4,152 3,244

商 品 有 価 証 券 0 0 0 0 0

有 価 証 券 479,046 499,433 501,716 514,636 537,763

国 債 131,901 136,381 140,470 142,597 166,777地 方 債 81,945 86,065 84,180 92,066 100,700短 期 社 債 0 0 0 0 0社 債 200,323 203,321 205,136 207,852 209,371(公 社 公 団 債) ( 62,307)( 61,667)( 59,642)( 61,290)( 63,095)(金   融   債) ( 69,031)( 71,242)( 71,322)( 72,052)( 73,039)(そ の 他 社 債) ( 68,985)( 70,411)( 74,172)( 74,509)( 73,235)

株 式 9,199 11,279 11,389 11,364 8,557貸 付 信 託 0 0 0 0 0投 資 信 託 15,136 18,672 18,606 18,522 14,382外 国 証 券 38,854 41,625 39,843 40,143 36,300そ の 他 の 証 券 1,684 2,089 2,089 2,089 1,673

貸 出 金 1,446,599 1,427,334 1,435,956 1,458,909 1,431,043

(うち金融機関貸付金) ( 15,224)( 16,203)( 15,917)( 16,566)( 17,654)割 引 手 形 18,247 17,229 15,734 20,194 19,444手 形 貸 付 89,415 78,987 84,000 94,335 83,968証 書 貸 付 1,266,560 1,259,280 1,260,186 1,266,576 1,256,027当 座 貸 越 72,376 71,836 76,035 77,803 71,603

外 国 為 替 200 197 345 268 221

有 形 固 定 資 産 53,352 55,312 55,627 56,014 55,204

建 物 11,589 11,612 14,755 14,820 14,589土 地 36,354 36,461 36,409 36,413 36,723リ ー ス 資 産 1,044 992 996 1,005 944建 設 仮 勘 定 2,005 3,816 598 806 435その他の有形固定資産 2,358 2,428 2,866 2,968 2,512

無 形 固 定 資 産 782 789 810 851 792

ソ フ ト ウ ェ ア 355 367 385 427 385の れ ん 0 0 0 0 0リ ー ス 資 産 60 60 62 62 45その他の無形固定資産 366 361 362 362 360

そ の 他 資 産 52,352 51,546 49,533 49,073 45,722

繰 延 税 金 資 産 11,985 10,895 10,895 10,895 10,220

再評価に係る繰延税金資産 0 0 0 0 0

貸 倒 引 当 金 △38,930 △38,930 △38,930 △38,930 △34,103

(うち個別貸倒引当金) ( △30,524)( △30,524)( △30,524)( △30,524)( △27,825)

そ の 他 の 引 当 金 △35 △35 0 0 0

合 計 2,707,284 2,768,281 2,760,206 2,820,712 2,750,363

(単位:百万円)

Page 138: 全国信用金庫概況 - scbri.jp · 日銀短観の業況判断DIをみると、2011年6月調査は3月比9ポイント悪化の 24となっ たが、2012年3月調査では 10まで改善した。中小企業の倒産状況をみると、2011年度の

133

負 債 ・ 純 資 産 項 目 2011年3月末残高 2011年6月末残高 2011年9月末残高 2011年12月末残高 2012年3月末残高

預 金 積 金 2,518,280 2,577,182 2,566,630 2,626,962 2,561,989当 座 預 金 19,100 17,341 18,341 22,755 21,752普 通 預 金 784,900 807,375 798,391 839,637 822,281貯 蓄 預 金 11,894 11,762 11,665 11,390 11,194通 知 預 金 2,153 854 842 7,483 2,322別 段 預 金 22,015 18,023 18,177 9,238 14,245納 税 準 備 預 金 443 443 432 433 483小 計 840,508 855,800 847,851 890,939 872,280

定 期 預 金 1,555,786 1,603,670 1,602,114 1,622,362 1,569,976定 期 積 金 121,553 117,286 116,153 113,155 119,227小 計 1,677,339 1,720,956 1,718,268 1,735,517 1,689,203

非 居 住 者 円 預 金 1 20 20 17 18外 貨 預 金 430 405 490 487 486小 計 432 425 511 505 505

譲 渡 性 預 金 0 0 0 0 0

借 用 金 7,369 7,391 7,338 7,299 7,238借 入 金 7,369 7,391 7,338 7,299 7,238当 座 借 越 0 0 0 0 0再 割 引 手 形 0 0 0 0 0

売 渡 手 形 0 0 0 0 0

コ ー ル マ ネ ー 0 0 0 0 0

売 現 先 勘 定 0 0 0 0 0

債券貸借取引受入担保金 0 0 0 0 0

コマーシャル・ペーパー 0 0 0 0 0

外 国 為 替 0 2 1 0 0

そ の 他 負 債 10,127 8,834 8,140 8,831 9,271

代 理 業 務 勘 定 220 403 203 91 72

賞 与 引 当 金 1,550 1,550 1,550 1,550 1,515

役 員 賞 与 引 当 金 51 27 27 27 52

退 職 給 付 引 当 金 5,141 4,864 4,670 4,427 4,858

役 員 退 職 慰 労 引 当 金 1,253 1,238 1,209 1,209 1,518

そ の 他 の 引 当 金 922 920 920 922 798

特 別 法 上 の 引 当 金 0 0 0 0 0

繰 延 税 金 負 債 677 48 48 48 1,095

再評価に係る繰延税金負債 4,290 4,290 4,289 4,288 3,744

債 務 保 証 35,695 34,576 32,788 31,669 30,220

負 債 計 2,585,579 2,641,331 2,627,820 2,687,330 2,622,376

純 資 産 118,977 124,179 124,175 124,218 125,058出 資 金 22,034 22,018 22,037 22,046 22,421(普 通 出 資 金) ( 22,034)( 22,018)( 22,037)( 22,046)( 22,421)(優 先 出 資 金) ( 0)( 0)( 0)( 0)( 0)

優 先 出 資 申 込 証 拠 金 0 0 0 0 0資 本 剰 余 金 0 0 0 0 0利 益 剰 余 金 92,940 95,279 95,233 95,233 95,544処 分 未 済 持 分 △91 △81 △58 △20 △63自 己 優 先 出 資 0 0 0 0 0自己優先出資申込証拠金 0 0 0 0 0その他有価証券評価差額金 △3,542 △673 △673 △673 △542繰 延 ヘ ッ ジ 損 益 0 0 0 0 0土 地 再 評 価 差 額 金 7,636 7,636 7,636 7,631 7,699

期 中 損 益 2,727 2,770 8,209 9,162 2,927

合 計 2,707,284 2,768,281 2,760,206 2,820,712 2,750,363

(単位:百万円)

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4. 都道府県別預金・貸出金残高

(1)預   金 (単位:百万円、%)

都�道�府�県�名 2010年3月末残高 2011年3月末残高前年同月比増 減 率 2012年3月末残高

前年同月比増 減 率

北 海 道 6,224,999 6,360,947 2.1 6,505,972 2.2

青 森 748,186 744,266 △� 0.5 755,304 1.4

岩 手 689,830 697,401 1.0 739,688 6.0

宮 城 770,220 765,332 △� 0.6 899,595 17.5

秋 田 253,684 266,246 4.9 261,884 △� 1.6

山 形 436,319 443,381 1.6 450,108 1.5

福 島 1,306,236 1,328,906 1.7 1,459,449 9.8

東 京 21,609,162 21,935,807 1.5 22,353,342 1.9

茨 城 1,422,854 1,428,978 0.4 1,465,289 2.5

栃 木 1,095,539 1,099,116 0.3 1,112,161 1.1

群 馬 2,243,099 2,281,870 1.7 2,346,139 2.8

埼 玉 4,539,261 4,623,278 1.8 4,768,496 3.1

千 葉 2,130,159 2,154,190 1.1 2,197,653 2.0

神 奈 川 6,416,257 6,534,581 1.8 6,736,341 3.0

新 潟 1,337,275 1,370,697 2.4 1,410,030 2.8

山 梨 774,501 784,742 1.3 787,119 0.3

長 野 2,254,795 2,297,250 1.8 2,336,266 1.6

富 山 1,116,333 1,136,185 1.7 1,151,795 1.3

石 川 1,369,827 1,357,862 △� 0.8 1,338,495 △� 1.4

福 井 1,065,571 1,094,525 2.7 1,110,048 1.4

岐 阜 4,111,048 4,176,283 1.5 4,245,935 1.6

静 岡 6,449,294 6,695,345 3.8 6,825,456 1.9

愛 知 11,788,838 12,120,290 2.8 12,505,083 3.1

三 重 1,280,880 1,294,212 1.0 1,307,458 1.0

滋 賀 752,289 769,667 2.3 785,297 2.0

京 都 6,778,749 6,970,750 2.8 7,072,614 1.4

大 阪 6,017,941 6,213,091 3.2 6,454,841 3.8

兵 庫 7,978,273 8,104,268 1.5 8,231,619 1.5

奈 良 1,103,792 1,135,457 2.8 1,176,740 3.6

和 歌 山 1,007,555 1,045,214 3.7 1,062,263 1.6

鳥 取 420,276 420,844 0.1 420,191 △� 0.1

島 根 334,336 333,984 △� 0.1 337,838 1.1

岡 山 1,539,923 1,568,647 1.8 1,594,192 1.6

広 島 2,148,155 2,181,929 1.5 2,197,207 0.7

山 口 924,458 938,152 1.4 950,863 1.3

香 川 623,336 629,469 0.9 632,676 0.5

愛 媛 780,040 805,299 3.2 829,825 3.0

徳 島 281,036 283,815 0.9 285,213 0.4

高 知 638,654 674,338 5.5 717,890 6.4

福 岡 1,541,178 1,559,570 1.1 1,595,221 2.2

佐 賀 351,497 353,061 0.4 357,938 1.3

熊 本 639,084 646,423 1.1 656,670 1.5

大 分 560,286 570,417 1.8 580,427 1.7

宮 崎 457,304 458,582 0.2 462,207 0.7

鹿 児 島 821,878 842,856 2.5 862,684 2.3

全 国 117,380,685 119,746,543 2.0 122,588,469 2.3

(備考)長崎および沖縄は全国に含む。

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(2)貸 出 金 (単位:百万円、%)

都�道�府�県�名 2010年3月末残高 2011年3月末残高前年同月比増 減 率 2012年3月末残高

前年同月比増 減 率

北 海 道 3,100,210 3,057,253 △� 1.3 3,044,536 △� 0.4

青 森 389,052 355,497 △� 8.6 344,417 △� 3.1

岩 手 362,072 353,721 △� 2.3 353,370 △� 0.0

宮 城 451,188 442,171 △� 1.9 446,504 0.9

秋 田 146,740 144,311 △� 1.6 137,762 △� 4.5

山 形 254,259 245,633 △� 3.3 247,526 0.7

福 島 687,502 685,342 △� 0.3 695,401 1.4

東 京 12,251,784 12,014,704 △� 1.9 11,914,763 △� 0.8

茨 城 682,393 676,436 △� 0.8 648,033 △� 4.1

栃 木 494,843 498,354 0.7 493,432 △� 0.9

群 馬 1,293,951 1,286,872 △� 0.5 1,292,005 0.3

埼 玉 2,446,183 2,457,678 0.4 2,471,627 0.5

千 葉 1,163,093 1,134,175 △� 2.4 1,114,238 △� 1.7

神 奈 川 3,657,342 3,641,855 △� 0.4 3,631,779 △� 0.2

新 潟 680,817 686,568 0.8 671,759 △� 2.1

山 梨 387,732 377,463 △� 2.6 369,600 △� 2.0

長 野 1,146,055 1,133,702 △� 1.0 1,122,077 △� 1.0

富 山 490,772 477,810 △� 2.6 478,350 0.1

石 川 780,924 737,174 △� 5.6 702,187 △� 4.7

福 井 557,653 548,829 △� 1.5 540,984 △� 1.4

岐 阜 2,422,465 2,382,017 △� 1.6 2,379,616 △� 0.1

静 岡 3,565,226 3,595,253 0.8 3,643,098 1.3

愛 知 6,145,863 6,261,044 1.8 6,482,901 3.5

三 重 617,716 605,327 △� 2.0 594,972 △� 1.7

滋 賀 358,275 357,508 △� 0.2 352,930 △� 1.2

京 都 4,057,050 4,054,332 △� 0.0 4,025,614 △� 0.7

大 阪 3,633,245 3,703,975 1.9 3,812,992 2.9

兵 庫 4,234,408 4,194,604 △� 0.9 4,162,771 △� 0.7

奈 良 409,582 432,550 5.6 447,463 3.4

和 歌 山 387,923 389,488 0.4 387,740 △� 0.4

鳥 取 256,503 251,895 △� 1.7 246,790 △� 2.0

島 根 215,032 210,571 △� 2.0 207,609 △� 1.4

岡 山 735,152 738,945 △� 0.5 735,675 △� 0.4

広 島 1,378,157 1,361,728 △� 1.1 1,366,247 0.3

山 口 456,918 454,664 △� 0.4 449,269 △� 1.1

香 川 307,027 306,741 △� 0.0 306,169 △� 0.1

愛 媛 441,522 437,929 △� 0.8 438,031 0.0

徳 島 159,715 154,063 △� 3.5 148,382 △� 3.6

高 知 181,068 169,800 △� 6.2 156,128 △� 8.0

福 岡 917,900 899,984 △� 1.9 897,769 △� 0.2

佐 賀 218,849 212,345 △� 2.9 216,563 1.9

熊 本 390,477 380,429 △� 2.5 372,008 △� 2.2

大 分 289,788 284,466 △� 1.8 277,165 △� 2.5

宮 崎 218,538 214,750 △� 1.7 215,433 0.3

鹿 児 島 557,283 566,952 1.7 566,435 △� 0.0

全 国 64,157,485 63,755,078 △� 0.6 63,788,834 0.0

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5. 内国、外国為替取扱高・代理貸付残高

信用金庫の内国為替取扱高

業態別の内国為替取扱高

(単位:千件、億円、%)

(単位:千件、億円、%)

(2011年度)

取扱高

為替種類

信用金庫相互間 対   銀   行 合       計

取 扱 高 増�減�率 取 扱 高 増�減�率 取 扱 高 増�減�率 2010年度増減率

件数 金額 件数 金額 件数 金額 件数 金額 件数 金額 件数 金額 件数 金額

仕向・委託

送  金 0 0 - - 0 0 - - 0 0 - - 100.0 -

振  込 16,648 92,256 △� 1.0 2.4 105,099 888,732 △� 1.7 1.4 121,748 980,988 △� 1.6 1.5 △� 1.4 △� 0.9

給与振込 2,715 4,732 △� 0.0 △� 0.2 18,582 34,200 2.9 2.6 21,297 38,933 2.5 2.2 2.9 3.1

代金取立 1,729 23,637 △� 7.2 △� 4.5 568 5,140 △� 1.9 △� 4.2 2,297 28,777 △� 6.0 △� 4.5 △� 4.4 △� 4.6

計 21,093 120,625 △� 1.4 0.8 124,250 928,073 △� 1.0 1.4 145,343 1,048,699 △� 1.0 1.3 △� 0.9 △� 0.8

被仕向・受託

送  金 0 0 - - 0 0 - - 0 0 - - △11.1 619.1

振  込 16,648 92,256 △� 1.0 2.4 130,376 892,670 △� 0.4 2.2 147,025 984,926 △� 0.5 2.2 △� 1.4 0.2

給与振込 2,715 4,732 △� 0.0 △� 0.2 30,113 55,078 △� 0.8 △� 1.6 32,828 59,811 △� 0.7 △� 1.5 △� 1.4 △� 1.2

代金取立 1,729 23,637 △� 7.2 △� 4.5 324 2,733 △10.4 △� 6.4 2,053 26,370 △� 7.7 △� 4.7 △� 4.8 △� 5.1

計 21,093 120,625 △� 1.4 0.8 160,814 950,482 △� 0.5 2.0 181,907 1,071,108 △� 0.6 1.8 △� 1.5 0.0

合  計 42,186 241,251 △� 1.4 0.8 285,065 1,878,556 △� 0.7 1.7 327,251 2,119,807 △� 0.8 1.6 △� 1.2 △� 0.4

業�態�別

取 扱 高 増�減�率 構�成�比

2011�年�度 2010�年�度 2011�年�度 2010�年�度 2011�年�度 2010�年�度

件数 金額 件数 金額 件数 金額 件数 金額 件数 金額 件数 金額

信 用 金 庫 327,251 2,119,807 330,085 2,085,932 △� 0.8 1.6 △� 1.2 △� 0.4 11.3 4.0 11.6 4.1

都 市 銀 行 1,211,897 31,834,518 1,197,129 30,687,320 1.2 3.7 0.5 4.6 42.1 60.4 42.2 60.5

地 方 銀 行 804,027 8,829,200 799,296 8,559,468 0.5 3.1 △� 1.0 3.2 27.9 16.7 28.1 16.8

第 二 地 銀 192,473 1,687,664 193,173 1,667,820 △� 0.3 1.1 △� 2.7 △� 1.5 6.6 3.2 6.8 3.2

信 用 組 合 23,195 233,132 23,428 231,152 △� 0.9 0.8 △� 1.5 1.3 0.8 0.4 0.8 0.4

労 働 金 庫 29,248 176,316 28,854 173,398 1.3 1.6 0.5 △� 2.6 1.0 0.3 1.0 0.3

農 協 等 94,969 1,862,080 95,104 1,653,514 △� 0.1 12.6 △� 0.1 0.5 3.3 3.5 3.3 3.2

合 計 2,876,832 52,619,152 2,836,220 50,692,938 1.4 3.7 0.2 4.1 100.0 100.0 100.0 100.0

(備考)1.本計数は為替通知の送達に全銀システムおよび全信金システムを利用した為替取引の計数(MTデータ伝送を含む)である。    2.件数、金額とも単位未満を切り捨てているため、内訳と計が一致しない場合がある。    3.前年度比増減率は、件・千円単位で算出    4.為替取扱高は、「先日付振込」・「給与振込」については振込指定日とし、それ以外については全信金センター発受信日である。    5.信用金庫には、信金中央金庫の計数を含む。    6.銀行とは、全国銀行、外国銀行、商工中金、信用組合・全信組連、労働金庫・労金連および農中・信連・信漁連等をいう。

(備考)1.�合計には信託銀行、商工中金、外国銀行、ジャパンネット銀行、セブン銀行、ソニー銀行、イーバンク銀行、住信SBIネット銀行、

じぶん銀行、イオン銀行、新銀行東京、新生銀行、あおぞら銀行、シティバンク銀行およびゆうちょ銀行の計数を含む。

    2.各業態内相互間の計数を含む。

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信用金庫の内国為替取扱高

信用金庫の代理貸付残高

(単位:件、百万米ドル、%)

(単位:億円、%)

項   目

2011�年�度 2010�年�度 1件当りの金額

(千米ドル)取 扱 高 増�減�率 取 扱 高 増�減�率

件数 金額 件数 金額 件数 金額 件数 金額 2011年度 2010年度

貿 易 235,634 8,492 0.4 13.0 234,562 7,513 6.8 17.1 36 32

輸 出 59,263 2,554 △� 3.5 3.8 61,438 2,459 8.8 21.7 43 40

輸 入 176,371 5,938 1.8 17.4 173,124 5,054 6.1 15.1 33 29

貿 易 外 456,065 39,903 2.6 △� 0.8 444,107 40,226 5.9 △14.9 87 90

外国送金等 369,383 2,450 3.5 16.3 356,733 2,106 4.0 19.5 6 5

外 貨 預 金 85,975 37,097 △� 0.4 △� 1.4 86,355 37,655 14.7 △16.2 431 436

インパクトローン 707 354 △30.6 △23.7 1,019 464 △16.7 △19.2 501 456

(小   計)( 691,699)( 48,395)( 1.9)( 1.3)( 678,669)( 47,740)( 6.2)( △11.1)( 69)( 70)

両 替 100,365 139 △17.4 △11.7 121,628 158 4.5 7.0 1 1

合 計 792,064 48,535 △� 1.0 1.3 800,297 47,898 5.9 △11.0 61 59

信 用 状 開 設 12,009 986 △� 7.1 △� 0.1 12,940 988 △� 3.7 14.3 82 76

受 託 先2012年3月末 2011年3月末 2011年度 2010年度

残高 構成比 残高 構成比 増減額 増減率 増減額 増減率

信 金 中 央 金 庫 3,102 11.3 3,669 11.5 △� � �567 △� � 15.4 △� � �656 △� � 15.1

政 府 系 等 24,288 88.6 28,015 88.4 △� 3,727 △� � 13.3 △� 5,018 △� � 15.1

(独)住宅金融支援機構 21,889 79.9 25,278 79.7 △� 3,389 △� � 13.4 △� 4,606 △� � 15.4

日本政策金融公庫 624 2.2 738 2.3 △� � �113 △� � 15.4 △� � �145 △� � 16.4

その他独立行政法人 1,658 6.0 1,867 5.8 △� � �208 △� � 11.1 △� � �248 △� � 11.7

そ の 他 115 0.4 131 0.4 △� � � �15 △� � 12.0 △� � � �17 △� � 11.9

長 信 銀 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0

合 計 27,394 100.0 31,689 100.0 △� 4,294 △� � 13.5 △� 5,675 △� � 15.1

(備考)1.�「その他独立行政法人」とは、福祉医療機構、雇用・能力開発機構、環境再生保全機構、北方領土問題対策協会、労働者健康福祉機構、中小企業基盤整備機構、勤労者退職金共済機構である。

    2.政府系等の「その他」とは、商工中金、日本政策投資銀行、沖縄振興開発金融公庫である。    3.長信銀とは、あおぞら銀行である。    4.増減額・率は百万円単位で算出

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138

6.地

区別

・預

金量

規模

別信

用金

庫一

覧(単位:億円)

地区

都道府県名

1兆5,000億

円以上

1兆円以上

7,000億

円以上

5,000億

円以上

3,000億

円以上

2,000億

円以上

1,500億

円以上

1,000億

円以上

700億

円以上

700億

円未満

北海道

(23)

5.3%

北海道

(23)

旭川(7,252)

帯広(6,176)

札幌(4,525)

大地

みら

い(2,914)

釧路(1,896)

江差(1,380)

北空知(960)

北見(4,501)

空知(2,855)

留萌(1,744)

渡島(1,316)

北海(4,048)

遠軽(2,606)

伊達(1,555)

小樽(1,281)

稚内(3,724)

網走(2,483)

函館(1,168)

苫小牧(3,532)

北門(2,415)

日高(1,024)

室蘭(3,379)

北星(2,313)

東北

(27)

3.7%

青森

(2)

青い森(6,049)

東奥(1,503)

岩手

(6)

盛岡(2,210)

一関(1,906)

水沢(1,104)

北上(778)

宮古(674)

花巻(722)

宮城

(5)

杜の都(3,531)

石巻(1,689)

仙南(1,403)

気仙沼(1,205)

宮城第一(1,166)

秋田

(2)

羽後(1,346)

秋田(1,272)

山形

(4)

鶴岡(1,653)

米沢(1,136)

新庄(599)

山形(1,111)

福島

(8)

福島(3,131)

ひまわり(2,056)

郡山(1,935)

あぶくま(1,401)

二本松(879)

白河(1,871)

須賀川(1,705)

会津(1,612)

東京

(23)

18.2%

東京

(23)

城南(34,176)

さわやか(14,400)

東京(7,188)

青梅(6,966)

亀有(4,834)

世田谷(2,009)

目黒(1,496)

城北(23,236)

西武(13,603)

瀧野川(6,454)

足立成和(4,330)

東京三協(1,326)

多摩(22,964)

芝(10,173)

東京

シテ

ィ(6,345)

昭和(3,706)

小松川(1,262)

朝日(16,923)

西京(6,237)

興産(3,250)

東栄(1,206)

巣鴨(15,941)

東京東(15,496)

関東

(49)

18.8%

茨城

(2)

水戸(11,284)

結城(3,368)

栃木

(6)

足利小山(2,833)

鹿沼相互(1,883)

大田原(1,058)

栃木(2,578)

烏山(1,743)

佐野(1,024)

群馬

(7)

しののめ(8,644)

桐生(4,219)

アイオー(2,503)

利根郡(1,633)

北群馬(1,235)

高崎(4,095)

館林(1,128)

埼玉

(4)

埼玉縣(23,949)

飯能(10,534)

川口(7,045)

青木(6,156)

千葉

(5)

千葉(9,415)

東京ベイ(4,822)

佐原(1,930)

館山(1,432)

銚子(4,375)

神奈川

(8)

川崎(17,265)

湘南(9,913)

さがみ(6,529)

平塚(4,427)

中南(2,536)

横浜(15,271)

三浦藤沢(7,732)

中栄(3,686)

新潟

(9)

三条(3,523)

新潟(2,698)

長岡(1,858)

新井(992)

上越(2,000)

柏崎(812)

村上(751)

新発田(743)

加茂(719)

山梨

(2)

山梨(4,159)

甲府(3,711)

長野

(6)

長野(7,032)

飯田(4,495)

アル

プス

中央(2,912)

松本(3,421)

上田(2,295)

諏訪(3,204)

北陸

(17)

2.9%

富山

(7)

富山(3,569)

にいかわ(1,729)

新湊(801)

石動(477)

高岡(3,392)

砺波(793)

氷見伏木(753)

石川

(5)

金沢(5,376)

のと共栄(2,755)

北陸(1,636)

鶴来(1,144)

興能(2,472)

福井

(5)

福井(6,336)

越前(1,484)

小浜(960)

武生(1,185)

敦賀(1,134)

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139

東海

(39)

20.2%

岐阜

(7)

岐阜(20,836)

東濃(9,419)

大垣(4,921)

高山(2,386)

西濃(1,843)

八幡(1,011)

関(2,040)

静岡

(12)

浜松(13,611)

三島(7,803)

静清(6,327)

島田(4,368)

富士(2,944)

静岡(7,327)

磐田(6,292)

沼津(4,124)

富士宮(2,810)

焼津(5,328)

遠州(3,765)

掛川(3,551)

愛知

(15)

岡崎(24,733)

瀬戸(14,383)

蒲郡(9,608)

豊橋(6,867)

尾西(3,604)

半田(2,570)

碧海(15,840)

豊田(10,362)

西尾(9,114)

豊川(6,236)

東春(2,568)

いちい(8,576)

知多(5,834)

中日(2,511)

愛知(2,238)

三重

(5)

桑名(4,192)

三重(2,860)

津(1,251)

紀北(802)

北伊

勢上

野(3,967)

近畿

(32)

20.2%

滋賀

(3)

滋賀中央(3,583)

長浜(2,447)

湖東(1,822)

京都

(3)

京都中央(40,552)

京都北都(7,339)

京都(22,834)

大阪

(10)

大阪(15,313)

大阪市(11,238)

大阪東(9,802)

十三(5,082)

大阪厚生(4,570)

大福(799)

摂津水都(7,417)

永和(3,871)

大阪商工(3,331)

枚方(3,122)

兵庫

(11)

尼崎(23,113)

播州(9,501)

日新(6,576)

西兵庫(4,104)

姫路(8,260)

兵庫(6,231)

但馬(4,081)

但陽(6,102)

神戸(3,966)

淡路(5,317)

中兵庫(5,058)

奈良

(3)

大和(4,862)

奈良(2,661)

奈良中央(4,242)

和歌山

(2)

きのくに(9,650)

新宮(972)

中国

(22)

4.4%

鳥取

(3)

米子(1,810)

倉吉(710)

鳥取(1,681)

島根

(3)

島根中央(1,677)

日本海(900)

しまね(800)

岡山

(8)

おかやま(4,615)

水島(2,044)

吉備(1,430)

日生(987)

玉島(3,361)

津山(1,335)

備北(986)

備前(1,179)

広島

(4)

広島(11,342)

呉(6,473)

しまなみ(3,300)

広島

みど

り(854)

山口

(4)

西中国(5,410)

萩山口(2,069)

東山口(1,243)

防府(785)

四国

(10)

2.0%

徳島

(2)

徳島(2,076)

阿南(775)

香川

(2)

高松(3,840)

観音寺(2,485)

愛媛

(4)

愛媛(5,803)

宇和島(941)

川之江(654)

東予(899)

高知

(2)

高知(5,757)

幡多(1,421)

九州北部

(13)

1.6%

福岡

(8)

福岡

ひび

き(6,322)

飯塚(2,093)

遠賀(1,774)

筑後(1,384)

田川(558)

大牟

田柳

川(1,676)

大川(1,106)

福岡(1,037)

佐賀

(4)

九州

ひぜ

ん(1,186)

唐津(688)

佐賀(1,069)

伊万里(634)

長崎

(1)

たちばな(1,064)

南九州

(15)

2.0%

熊本

(4)

熊本第一(2,511)

熊本中央(1,578)

熊本(1,366)

天草(1,110)

大分

(3)

大分

みら

い(3,391)

大分(2,015)

日田(396)

宮崎

(5)

高鍋(2,207)

南郷(729)

宮崎(680)

延岡(517)

都城(487)

鹿児島

(3)

鹿児

島相

互(5,001)

鹿児島(2,893)

奄美大島(732)

沖縄

(1)

0.1%

沖縄

(1)

コザ(1,485)

(271)

(16)

28.4%

(10

)9.8%

(20)

13.7%

(28)

13.7%

(50)

15.9%

(39)

7.8%

(26)

3.6%

(43)

4.3%

(28)

1.9%

(11)

0.5%

(備考)1.信用金庫名、信用金庫数は2012年3月末現在の271金

庫    2.信用金庫名の後の( )内は2012年3月末現在の預金量(譲渡性預金を除く)

    3.地区名の下、都道府県名の右、および最下段の( )内は金庫数

    4.地区名の下および最下段の%は預金総額に占める各分類の預金割合

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全 国 信 用 金 庫 概 況

……………………………………………………2012�年�9�月 発行

東京都中央区八重洲1丁目3番7号

信金中央金庫 地域・中小企業研究所

電話 03(5202)7671

……………………………………………………

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東 京 都 内23信用金庫

信用金庫本店所在地信金中金本支店所在地

奄美大島

沖縄

大 阪 府 内10信用金庫

全国信用金庫概況(2011 年 度)

全国信用金庫概況(二〇一一年度)