citrus 大牟田病院外来診療体制表大牟田病院広報誌呼吸器内科医安藤伸...

呼吸器外科の増員について

新任医師紹介

医師紹介

神経内科紹介

退任のごあいさつ

……………………………… 01

……………………………………………… 02

…………………………………………………… 04

……………………………………………… 06

………………………………………… 07

膠原病内科新設

地域医療連携室からのお知らせ

福岡県認知症医療センター

交通案内ほか

外来診療体制表

…………………………………………… 07

………………………… 08

……………………………… 08

……………………………………………… 09

…………………………………………… 10

国立病院機構大牟田病院外来診療体制表

平成27年５月１日

大牟田病院広報誌　第８号　平成 27年１月10

８時30分～11時00分

８時30分～17時00分

土曜日、日曜日、祝日、年末年始（12月29日～1月3日）

から外来を呼び出していただき、ご予約をお取りください。

はじめて当院を受診される方は、他の医療機関からの紹介状をお持ちください。

紹介状がなくとも受診はできますが、その場合初診時に特定療養費1,620円（税込）

を負担していただくことになりますので予めご了承願います。

※ 新患の紹介患者様は、原則として新患担当医師にて　診療いたします。※ 午後の診療は再来の予約患者様に限ります。　急患はこの限りではありません。※ 都合により担当医が変更になる場合があります。　ご了承ください。

0944-58-1122（代）必ず予約をお取りいただいてからご来院いただきますようお願いいたします。

神経内科、物忘れ外来神経内科、物忘れ外来は予約制となっております。

はじめて当院を受診される方へ

新患受付時間

診療時間

休診日

CONTENTSCONTENTSCONTENTS

独立行政法人国立病院機構

大牟田病院大牟田病院広報誌広報誌名「シトラス」とは、大牟田病院の住所である橘が柑橘類＝citrus（シトラス）であることと、大牟田病院のことを多くの方が「知っとらす（知っているの方言）」ように願いを込めています。

citrus

第９号第９号平成27年5月

放射線科

内科・循環器科

物忘れ外来

神経内科

呼吸器外科

膠原病内科

（予約制)

（予約制)

呼吸器内科

診療科

午　前

午前

新患

新患

再来

再来

午後

月火水木金

午後

午前

午前

午前

午前・午後

午前・午後

熊副　洋幸／北野　庸

赤﨑　卓（内科）

（公害）

アカサキ　　タカシ

河野　祐治カワ　ノ　　　ユウ　ジ

藤井　直樹フジ　イ　　　ナオ　キ





菅原　三和スガハラ　　　ミ　ワ

笹ヶ迫直一ササ　ガ　サコナオカズ


菅原　三和

渡邉　暁博ワタナベ　　　アキヒロ

スガハラ　　　ミ　ワ





荒畑　創アラハタ　　ハジメ


若松謙太郎ワカマツケン　タ　ロウ

川崎　雅之カワサキ　　　マサユキ



中野　翔太ナカ　ノ　　　ショウタ

稲田　一雄イナ　ダ　　　カズ　オ

前川　信一マエカワ　　　シンイチ


伊勢　信治イ　セ　　　　シン　ジ

出水みいるイズ　ミ

猪島　一郎イノシマ　　　イチロウ









赤﨑　卓（内科）（循環器科）


槇　早苗マキ　　　サ　ナエ

クマゾエ　　　ヒロユキキタ　ノ　　　イサオ

若松謙太郎呼吸器内科部長

（紹介元医師からでも、患者さんからでも構いません）

「呼吸器外科の増員について」「呼吸器外科の増員について」　本年４月より呼吸器外科が１名増員になりました。

　稲田外科医長、前川呼吸器外科医長の２名体制になり、外来診療日は１日増えて火曜日と金曜日、手術日は昨年

度と同様の月曜日と水曜日となっています。

　入院･外来診療の更なる充実化を進めて、地域医療に貢献していきます。

呼吸器外科チーム　稲田一雄、前川信一

『安全・安心・信頼を基本に患者様に寄り添った診療を常に念頭に置き、

　　　　　　　　　　　　　　　　　痛みの少ない手術はもとより、入院期間の短い治療を心がけております。』

安　藤　伸　尚呼吸器内科医 Ando Nobuhisa

新任医師紹介

　平成27年４月１日付で、呼吸器内科医として当院へ着任いたしました安藤伸尚

（あんどう　のぶひさ）と申します。平成22年３月に長崎大学医学部を卒業後、九

州大学病院での初期臨床研修を経て九州大学胸部疾患研究施設に入局しました。以

後、九州厚生年金病院（現・JCHO九州病院）、北九州市立医療センターを経て、本

年４月１日より大牟田病院で勤務させていただくこととなりました。

　まだまだ至らぬ点もあるかと思いますが、一日でも早く勤務に慣れ、少しでもこの地域の皆様のお役に立

てるよう努力していきたいと考えております。何卒ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

稲　田　一　雄呼吸器外科医 Inada Kazuo

前　川　信　一呼吸器外科医 Maekawa Shinichi

　平成27年４月１日付けで国立病院機構都城病院（現：都城医療センター）より異

動して参りました。平成11年３月に福岡大学を卒業し、同年４月に福岡大学医学部

呼吸器・乳腺内分泌・小児外科（旧：第２外科）に入局しました。２年半の関連施

設での研修を行なった後、福岡東病院（現：福岡東医療センター）でレジデントと

して２年半勤務し、４年間の大学院生活をはさんで福岡東医療センターに再びご縁があり呼吸器外科医とし

て4年間勤務し致しました。そして平成24年４月、前任地の都城病院に呼吸器外科の新規開設の命を受け、

３年間呼吸器外科医長として勤務いたしました。

　そして今回、この地にご縁を頂き赴任することとなりましたが、前任の樋口先生が築き上げられたものを

しっかりと引き継ぎ、また私が前任地で培った経験も生かしながら、地域の皆様のお役に立てるよう精進し

て参りたいと存じます。

　「患者に寄り添った医療」というものを自身のモットーとしております。

　今後、この大牟田地区で少しでも多くの方により良い医療を提供できればと考えております。

　地域の諸先生方、看護師をはじめコメディカルの皆様、ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

北　野　　　庸放射線科医 Kitano Isao

　平成27年４月１日付で佐賀大学医学部附属病院より異動で赴任して参りました北

野です。平成18年に福岡大学医学部を卒業し、佐賀大学医学部附属病院と佐賀県立病

院好生館にて臨床研修をした後、佐賀大学医学部放射線科に入局しました。その後、佐

賀大学医学部附属病院、佐賀県立病院好生館、医療法人高邦会高木病院でお世話にな

りながら、主に画像診断の勉強をして参りました。この度、国立病院機構大牟田病院に赴任し、微力ながら地域

の方々の診療のお役に立てることをとても嬉しく思っています。

　近年、CTやMRIなどの画像診断における機器の進歩は目覚しく、新しい撮影方法、撮像方法が増えています。

造影CTひとつにしても、造影剤の注入速度や注入量、撮影のタイミングなどにより得られる画像やその画像

の意味する情報が異なります。同様にMRIの撮像方法によっても得られる情報が様々です。放射線科医とし

て、患者様を診療する上で必要な情報を得るために適切な撮影方法、撮像方法を選択し、的確に診断できるよ

うに心がけています。また、主治医の先生や放射線技師、看護師などコメディカルの方々とも綿密に連携をと

りながら、チーム医療の一端を担い、質の高い医療を目指していきたいと思っております。どうぞ宜しくお願

いします。

大牟田病院広報誌　第９号　平成 27 年５月２

　地域医療を担うべく呼吸器外科を再開、立ち上げてから１年が経過しました。

　前任医師の異動に伴い、４月１日より勤務させていただいております稲田です。昭

和61年に熊本大学を卒業後、同第二外科で一般外科のトレーニングを受けました。

その後福岡大学第二外科(現呼吸器外科・乳腺内分泌外科・小児外科)に移り、そこで

初めて呼吸器外科に出会い、白日元教授、岩崎現教授のご指導のもと修練させていただきました。

　呼吸器外科が新しい体制でスタートして、順調に環境を整え、実績を積まさせていただいており、2014

年度の手術件数は80例に達しました。これも近隣の先生方のご支援があってこそと深く感謝しております。

　病院全体の体制としましても、最良の医療を提供するという目標をもち一体感、協調は益々しっかりして

おります。特に患者様に最良の医療の一部としての手術を受けていただく上で麻酔科の先生方、手術室のス

タッフとの絆が強くなっているのは本当にありがたいです。呼吸器内科を中心に呼吸器外科、放射線科を加

えたカンファレンスとして、近隣の先生方を加えての勉強会は同じ目的に向けての団結の表れと思います。

　高齢化が進んでいく今後、呼吸器外科の必要性はますます増加すると思われます。皆様のご支援により体

制が整った分は是非ともご期待にお応えすべきと考えております。微力ですが、全力を尽くしますので、引

き続きご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

猪　島　一　朗呼吸器科医師 Inoshima Ichiro

　４月１日付で呼吸器科医師として着任いたしました。平成７年に九州大学医学部を

卒業後、九州大学病院をはじめ、県内の様々な施設で経験を積み、このたび初めて大

牟田の地で働くことになりました。当地での第一印象は、患者さんの年齢層がかなり

高いということです。

　福岡県の統計（平成26年）によると、人口に占める65歳以上の割合は県全体で24.5％であるのに比べ、

ここ大牟田市では32.9％と高く、75歳以上の割合は県全体の11.8％に対し大牟田市は17.6%で、人口10万人

以上の市区町村の中では第１位です。つまり、県内で最も高齢化の進んだ都市と言えるでしょう。

　部位別死亡数第１位の肺癌、死因の第3位である肺炎、500万人以上の潜在患者がいると推測されている

COPD、見逃してはならない肺結核、取扱いに悩む間質性肺炎など、多くの呼吸器疾患は高齢者で罹患率が

高いため、呼吸器医療の需要がここ大牟田ではより高いとも言えそうです。

　地域医療の現場で、呼吸器疾患に対する専門性を生かして地域の先生方と連携し、多くの患者さんやご家

族にご満足いただける医療を目指してまいりたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

森　重　真　実呼吸器科医師 Morishige Mami

大牟田病院広報誌　第９号　平成 27 年５月３

　2015年４月１日より福岡大学病院呼吸器内科より参りました森重です。

　2008年福岡大学卒業後、臨床研修医、他科での研修後、昨年度福岡大学呼吸器内

科に入局、ご縁があり今年度より大牟田病院で勤務させて頂いております。

　大牟田市で勤務するのは初めてとなりますが、福岡市内と比べて高齢の方が多い印

象で、それぞれに様々な考えや状況を抱えておられます。

　ただ検査や治療をするのではなく、お一人お一人の考えや状況に合わせて、患者さん、そしてそのご家族

に寄り添った医療を行っていければと考えております。

　未熟者ではございますが、ご指導・ご鞭撻の程何卒よろしくお願いいたします。

大牟田病院広報誌　第６号　平成 26年５月４

藤　井　直　樹Fujii Naoki

院長

神経内科

日本神経学会専門医・指導医

日本内科学会認定内科医・指導医

日本認知症学会専門医・指導医

日本神経学会評議員

日本自律神経学会評議員

医師紹介医師紹介

大牟田病院広報誌　第９号　平成 27年５月５

出　水　みいる

Izumi Miiru

呼吸器科医長(併)呼吸器腫瘍研究室長

呼吸器科日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医

日本がん治療認定医機構がん治療認定医日本臨床腫瘍学会暫定指導医

日本内科学会認定内科医

笹ケ迫　直　一Sasagasako Naokazu

統括診療部長(併)神経心理室長(併)神経生理研究室長(併)地域医療連携室長

神経内科

日本神経学会専門医・指導医・代議員


日本内科学会総合内科専門医

日本頭痛学会専門医・指導医

九州大学医学部臨床教授（神経内科）

臨床研修指導医

川　崎　雅　之Kawasaki Masayuki

副院長(併)医療安全管理室長(併)小児科医長(併)臨床研究部長

呼吸器科日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医・代議員日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・評議員

日本内科学会認定内科医・指導医日本内科学会総合内科専門医

日本がん治療認定医機構認定医・暫定教育医日本肺癌学会評議員

九州大学医学部臨床教授日本結核病学会結核・抗酸菌症認定医

ICD（日本呼吸器学会）

若松謙太郎Wakamatsu Kentarou

呼吸器内科部長(併)治験管理室長(併)呼吸器感染室長

内科・呼吸器科

日本呼吸器内視鏡学会指導医・専門医

日本内科学会認定内科医・指導医

日本医師会認定産業医

日本がん治療認定機構がん治療認定医

日本結核病学会結核・抗酸菌症指導医

ICD（日本化学療法学会）

化学療法学会認定医

河　野　祐　治Kawano Yuji

神経内科部長(併)リハビリテーション科医長

神経内科

日本神経学会専門医・指導医


荒　畑　　　創

Arahata Hajime

神経内科医長(併)神経筋形態研究室長(併)療育指導科長

神経内科日本神経学会専門医


熊　副　洋　幸

Kumazoe Hiroyuki

放射線科医長

放射線科日本医学放射線学会放射線診断専門医日本結核病学会結核・抗酸菌症指導医

伊　勢　信　治

Ise Shinji

呼吸器科医長(併)臨床病理研究室長

呼吸器科日本呼吸器学会呼吸器専門医

前　川　信　一

Maekawa Shinichi

呼吸器外科医長

呼吸器外科日本外科学会外科専門医

日本がん治療認定機構がん治療認定医日本呼吸器外科学会専門医

猪　島　一　朗

Inoshima Ichiro

呼吸器科医師

呼吸器科日本呼吸器学会呼吸器専門医

日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医日本内科学会認定内科医

渡　邉　暁　博

Watanabe Akihiro

神経内科医師

神経内科日本神経学会専門医・指導医

日本内科学会認定内科医日本内科学会総合内科専門医

日本認知症学会専門医・指導医日本臨床神経生理学会認定医（脳波分野/筋電図・神経伝導分野）

原　　真紀子

Hara Makiko

呼吸器内科医師

呼吸器科日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医

日本呼吸器学会呼吸器専門医日本内科学会認定内科医

日本結核病学会結核・抗酸菌症指導医

菅　原　三　和

Sugahara Miwa

神経内科医師

神経内科日本内科学会認定内科医

日本神経学会専門医

北　野　　　庸

Kitano Isao

放射線科医師

放射線科日本医学放射線学会放射線診断専門医

日本乳がん検診精度管理中央機構マンモグラフィ読影認定医

安　藤　伸　尚

Ando Nobuhisa

呼吸器科医師

呼吸器科日本内科学会認定内科医

高　倉　孝　二

Takakura Koji

呼吸器内科医師

呼吸器科日本内科学会認定内科医

森　重　真　実

Morishige Mami

呼吸器科医師

呼吸器科

稲　田　一　雄

Inada Kazuo

外科医長

呼吸器外科日本外科学会外科専門医・指導医

日本がん治療認定機構がん治療認定医日本消化器外科学会専門医・指導医

日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医日本呼吸器外科学会専門医

日本乳癌学会乳腺専門医及び検診マンモグラフィ読影認定医

槇　　　早　苗

Maki Sanae

循環器科医長(併)産業医(併)臨床検査科医長

内科・循環器科日本内科学会認定内科医

日本内科学会総合内科専門医・指導医日本循環器学会専門医日本医師会認定産業医

赤　﨑　　　卓

Akasaki Takashi

内科医長

内科日本内科学会総合内科専門医日本内科学会専門医・指導医

日本呼吸器学会専門医

大牟田病院広報誌　第９号　平成 27年５月６大牟田病院広報誌　第９号　平成 27年５月７

膠原病内科中野　翔太

神経内科部長河野　祐治


　九州大学より参りました中野と申します。普段は大学で膠原病外来や研究を行っております。当

院でも 2015 年 4 月 1 日より毎週水曜日に膠原病内科の診療を開始いたしました。関節リウマチをは

じめとした膠原病および膠原病関連疾患を専門に、幅広く診療していく予定です。

　関節リウマチは、関節の破壊と全身の合併症をもたらす疾患です。また、関節破壊は発症早期に

進行しやすいということが明らかになっています。近年、関節リウマチの薬物治療は飛躍的に進歩

しており、毎年新しい治療薬の使用が開始されています。早期診断・早期治療により関節リウマチ

を発症しても、多くの方が関節破壊や痛みなどの症状がない健康な方とほとんど変わらない生活を

送ることができるようになっています。

　関節の腫れや痛みがあって関節リウマチが心配だ、熱やだるさ・皮膚が赤くなるなどの膠原病を

疑わせるような症状がある、検査で関節リウマチや膠原病の疑いがあると言われた、等々、心当た

りのある方は気軽にご相談ください。皆様どうぞよろしくお願いいたします。

大八木　保政神経内科医

　私儀、昨年７月に大牟田病院に赴任して１年経たずに、平成 27 年５月１日付で愛媛大学医学部老年・

神経・総合診療内科学講座の第二代教授に就任する事になりました。前任臨床研究部長の古谷博和先

生が高知大学神経内科教授になっていますので、連続して四国の大学への転出となりました。日本の

神経内科発祥の地である福岡と違って、四国は神経内科医が最も少ない地域の一つです。近年、認知

症やパーキンソン病などの高齢神経疾患の患者が急増しており、神経内科医の育成が喫緊の課題と

なっています。高知大学の古谷教授とも協力して四国の中～西部の神経内科医療を充実させるように頑張ります。

　私が大牟田病院に赴任した理由の一つは、私たちが長年研究してきたアルツハイマー病治療薬候補

アポカインの臨床研究の実施でした。短い期間ではありましたがなんとか 5 名の患者様にご協力いた

だき、少数例のパイロット研究ながら記憶検査や脳血流シンチ検査で興味深い結果を得ており、愛媛

大学においてさらに発展させたいと思います。また、大牟田地区の認知症医療、地域包括ケアや街作

りは非常に参考になる点が多く、愛媛県の認知症医療環境の充実に役立てていこうと思います。

　愛媛県は私にとって初めての土地で、ミカンくらいしかイメージがなかったのですが、観光・歴史・

風土など少し学ぶと非常に奥深いものがあります。愛媛大学も含めて愛媛県をもっとアピールしつつ、

大牟田病院や関係諸氏との協力関係を発展させたいと考えています。どうもありがとうございました。


　日本神経学会認定専門医のべ７名の神経内科医師が勤務し，久留米以南の筑後地区における神経内科疾患・

認知症疾患の専門医療及び広く福岡県下の神経難病や筋ジストロフィーの患者の診療にあたっています．神

経疾患は非常に多岐にわたりますが，その中でも当院では神経変性疾患(ALS, MSA, SCD, PSP, PD, DLBな

ど)を重点的に診療し，100床の病床を持っています．病気の種類にもよりますが，どれも運動系，認知機能系，

感覚系，自律神経系が種々の割合で進行性に傷害される致死的疾患で，どこかで食事ができなくなり，呼吸が

できなくなる時期が訪れます．そのため，栄養補給の補助や呼吸補助などに対して，患者本人や，その家族に決

断していただく場面が必ず生じます．幸か不幸か技術的には胃瘻や人工呼吸器も可能になっていますが，単純

にそれらを勧めるのは言語道断で，それら補助方法の種類や方法，それぞれの利点と欠点，その後の経過や生

じる合併症，さらには緩和ケアを含めた終末期医療支援などに関して，適切な時期での正確な情報提供と意思

決定支援が最重要になります．そのため，専門看護師，病棟/外来スタッフとも情報を共有し，多職種で連携し

た支援を行っています．(figure 1. 嚥下状態の評価のための嚥下造影検査)．

　当院での重要な役割として，将来の診療に反映させるための情報収集があり，一つは各患者での生前の詳細

な経過観察であり，そのために定期的な画像検査，生理検査，神経学的所見の収集を行っており，それらは適切

な時期に適切な支援を行うためにも役立っています．さらには

九州大学神経病理と提携し，基本的に病棟での死亡例には剖検

をお願いしています．大学では入院期間が限られてしまうため

に剖検例が少なくなっている現在では，当院では福岡県内でも

貴重な施設になっており，神経疾患の剖検数は大学を凌いでい

る状態が続いています．そのようにして継続的に剖検を行って

いる結果，貴重な知見が集積されています．(figure 2. clinical

pathological conference; CPC, 九州大学神経病理の先生に来

ていただき，剖検例の検討を行っています)

　外来では認知症センターの活動も行っており，その一環とし

て物忘れカフェなどが有ります．(figure 3) ．2014年度は福岡

県から指定された南筑後地区の認知症疾患医療センター３年

目の年でありました。認知症学会指導医・専門医２名、臨床心理

士２名、精神保健福祉士１名を擁し、南筑後地域の認知症診療・

ケアの要となるべく様々な活動を行いました。専門外来として

毎日物忘れ外来を実施、病歴聴取と神経学的診察、臨床心理士

による認知機能検査、放射線科医による頭部MRI読影、当日に

診断と治療方針を説明しています。精神保健福祉士は各種相談

業務を実施しました。また、疾患診療に携わる医師や看護師の

育成も重要な責務であり、定期的な医療従事者向けの講習会の

開催を行っています。

　さらに，福岡県内での数少ない筋ジストロフィーの長期療養

ができる施設にもなっており，最大で80名の病床を確保してい

ます．そこでは入院患者さんのQOL改善を目指し、神経内科医

師付き添いのもと，人工呼吸器装着であっても半日の外出を

行っています．一方、在宅療養をされている筋ジストロフィー

の患者も多くおられるため、そのような方のために病状評価目

的の検査や呼吸器導入目的、またレスパイト目的での短期の入

院（「筋ジス・ポートサービス」）、筋生検・遺伝子検査を含めた診

断目的の入院などを引き受けています。

神経内科紹介

大牟田病院広報誌　第９号　平成 27年５月６大牟田病院広報誌　第９号　平成 27年５月７

膠原病内科中野　翔太


　九州大学より参りました中野と申します。普段は大学で膠原病外来や研究を行っております。当

院でも 2015 年 4 月 1 日より毎週水曜日に膠原病内科の診療を開始いたしました。関節リウマチをは

じめとした膠原病および膠原病関連疾患を専門に、幅広く診療していく予定です。

　関節リウマチは、関節の破壊と全身の合併症をもたらす疾患です。また、関節破壊は発症早期に

進行しやすいということが明らかになっています。近年、関節リウマチの薬物治療は飛躍的に進歩

しており、毎年新しい治療薬の使用が開始されています。早期診断・早期治療により関節リウマチ

を発症しても、多くの方が関節破壊や痛みなどの症状がない健康な方とほとんど変わらない生活を

送ることができるようになっています。

　関節の腫れや痛みがあって関節リウマチが心配だ、熱やだるさ・皮膚が赤くなるなどの膠原病を

疑わせるような症状がある、検査で関節リウマチや膠原病の疑いがあると言われた、等々、心当た

りのある方は気軽にご相談ください。皆様どうぞよろしくお願いいたします。

大八木　保政神経内科医

　私儀、昨年７月に大牟田病院に赴任して１年経たずに、平成 27 年５月１日付で愛媛大学医学部老年・

神経・総合診療内科学講座の第二代教授に就任する事になりました。前任臨床研究部長の古谷博和先

生が高知大学神経内科教授になっていますので、連続して四国の大学への転出となりました。日本の

神経内科発祥の地である福岡と違って、四国は神経内科医が最も少ない地域の一つです。近年、認知

症やパーキンソン病などの高齢神経疾患の患者が急増しており、神経内科医の育成が喫緊の課題と

なっています。高知大学の古谷教授とも協力して四国の中～西部の神経内科医療を充実させるように頑張ります。

　私が大牟田病院に赴任した理由の一つは、私たちが長年研究してきたアルツハイマー病治療薬候補

アポカインの臨床研究の実施でした。短い期間ではありましたがなんとか 5 名の患者様にご協力いた

だき、少数例のパイロット研究ながら記憶検査や脳血流シンチ検査で興味深い結果を得ており、愛媛

大学においてさらに発展させたいと思います。また、大牟田地区の認知症医療、地域包括ケアや街作

りは非常に参考になる点が多く、愛媛県の認知症医療環境の充実に役立てていこうと思います。

　愛媛県は私にとって初めての土地で、ミカンくらいしかイメージがなかったのですが、観光・歴史・

風土など少し学ぶと非常に奥深いものがあります。愛媛大学も含めて愛媛県をもっとアピールしつつ、

大牟田病院や関係諸氏との協力関係を発展させたいと考えています。どうもありがとうございました。


　日本神経学会認定専門医のべ７名の神経内科医師が勤務し，久留米以南の筑後地区における神経内科疾患・

認知症疾患の専門医療及び広く福岡県下の神経難病や筋ジストロフィーの患者の診療にあたっています．神

経疾患は非常に多岐にわたりますが，その中でも当院では神経変性疾患(ALS, MSA, SCD, PSP, PD, DLBな

ど)を重点的に診療し，100床の病床を持っています．病気の種類にもよりますが，どれも運動系，認知機能系，

感覚系，自律神経系が種々の割合で進行性に傷害される致死的疾患で，どこかで食事ができなくなり，呼吸が

できなくなる時期が訪れます．そのため，栄養補給の補助や呼吸補助などに対して，患者本人や，その家族に決

断していただく場面が必ず生じます．幸か不幸か技術的には胃瘻や人工呼吸器も可能になっていますが，単純

にそれらを勧めるのは言語道断で，それら補助方法の種類や方法，それぞれの利点と欠点，その後の経過や生

じる合併症，さらには緩和ケアを含めた終末期医療支援などに関して，適切な時期での正確な情報提供と意思

決定支援が最重要になります．そのため，専門看護師，病棟/外来スタッフとも情報を共有し，多職種で連携し

た支援を行っています．(figure 1. 嚥下状態の評価のための嚥下造影検査)．

　当院での重要な役割として，将来の診療に反映させるための情報収集があり，一つは各患者での生前の詳細

な経過観察であり，そのために定期的な画像検査，生理検査，神経学的所見の収集を行っており，それらは適切

な時期に適切な支援を行うためにも役立っています．さらには

九州大学神経病理と提携し，基本的に病棟での死亡例には剖検

をお願いしています．大学では入院期間が限られてしまうため

に剖検例が少なくなっている現在では，当院では福岡県内でも

貴重な施設になっており，神経疾患の剖検数は大学を凌いでい

る状態が続いています．そのようにして継続的に剖検を行って

いる結果，貴重な知見が集積されています．(figure 2. clinical

pathological conference; CPC, 九州大学神経病理の先生に来

ていただき，剖検例の検討を行っています)

　外来では認知症センターの活動も行っており，その一環とし

て物忘れカフェなどが有ります．(figure 3) ．2014年度は福岡

県から指定された南筑後地区の認知症疾患医療センター３年

目の年でありました。認知症学会指導医・専門医２名、臨床心理

士２名、精神保健福祉士１名を擁し、南筑後地域の認知症診療・

ケアの要となるべく様々な活動を行いました。専門外来として

毎日物忘れ外来を実施、病歴聴取と神経学的診察、臨床心理士

による認知機能検査、放射線科医による頭部MRI読影、当日に

診断と治療方針を説明しています。精神保健福祉士は各種相談

業務を実施しました。また、疾患診療に携わる医師や看護師の

育成も重要な責務であり、定期的な医療従事者向けの講習会の

開催を行っています。

　さらに，福岡県内での数少ない筋ジストロフィーの長期療養

ができる施設にもなっており，最大で80名の病床を確保してい

ます．そこでは入院患者さんのQOL改善を目指し、神経内科医

師付き添いのもと，人工呼吸器装着であっても半日の外出を

行っています．一方、在宅療養をされている筋ジストロフィー

の患者も多くおられるため、そのような方のために病状評価目

的の検査や呼吸器導入目的、またレスパイト目的での短期の入

院（「筋ジス・ポートサービス」）、筋生検・遺伝子検査を含めた診

断目的の入院などを引き受けています。

神経内科紹介

大牟田病院広報誌　第９号　平成 27 年５月８大牟田病院広報誌　第９号　平成 27 年５月９


大牟田病院

日本呼吸器学会認定施設／日本呼吸器内視鏡学会認定施設

日本内科学会認定教育関連病院／日本神経学会認定教育施設

日本呼吸器外科学会呼吸器外科専門医認定基幹施設

日本認知症学会教育施設

呼吸器科、呼吸器外科、神経内科、放射線科、循環器科、内科、リハビリテーション科

編集委員メンバー

川崎　雅之（副院長）

高木　雅弘（教育担当師長）　　　

　丸　智子（医療社会事業専門員）

笹ヶ迫直一（地域医療連携室長）

佐伯　文啓（経営企画室長）

江藤　義治（医療安全管理係長）

梶原　友里（事務助手）

下川　誠之（療育指導室長）

副島　一隆（庶務班長）

中村利江子（専門職）　　　

所在地環境

交通関係

当院は市の中心地域から６km北部

に位置し、東に三池山・小岱山の山

脈が連なり西には甘木山公園を隔て

て有明海を望み、周囲は緑地帯の丘

陵地で院内の南側には樹木が繋が

り閑静で療養には最適の地です。

●西鉄大牟田線

●J R

●J R（普通）

倉永駅で下車、徒歩12分

吉野駅下車、徒歩10分

●高速道路

南関インターチェンジから

大牟田方面へ約10分。

●九州新幹線

新大牟田駅より車で５分。

大牟田駅下車、

西鉄市内バス吉野方面行

（国立病院経由）57番に乗車、

国立病院前で下車。

http://www.omuta-hp.jp 0944-58-1122（代表）

〒837-0911 福岡県大牟田市橘1044－1

H P

外来診療受付時間（月曜日～金曜日）

診療科目

診療時間８：30～11：00

0944-58-1122（代表） 0944-58-1445（直通）

大牟田病院地域医療連携室TEL

0944-58-7265（直通） TEL・Fax

HP

0944-58-1122病院代表電話

[email protected] 外来管理診療棟　薬剤科前MAIL 場所

月曜日～金曜日（祝祭日を除く）8時30分～17時15分受付時間

月曜～金曜（祝日は除く）8：30～17：00受付時間

FAX



スタッフ紹介

平成27年度の事業計画（予定）

本年４月より新体制となりました。

ご紹介いただいた患者様に関すること、診療体制や大型医療機器の共同利用に関することなど、

ご不明な点がございましたら地域医療連携室までご連絡ください。

院内各部署と連携を取りながら迅速に対応させていただきます。

職　　名専任／併任氏　　名

地域医療連携室長

地域医療連携係長

医療相談係長

退院調整看護師

医療ソーシャルワーカー

医療ソーシャルワーカー

事　　務

認知症地域医療連携協議会　（年２回：８月、２月）　

かかりつけ医対象研修会　（年８回：秋頃より）

ケア従事者対象研修会　（年３回：７月、11 月、12 月）

事例検討会　（年２回：８月、２月）

講演会　（年１回：秋以降）

もの忘れカフェ　（原則毎月：第２水曜日）

併任／統括診療部長

併任／経営企画室長

併任／企画課専門職

専　　任

専　　任

専　　任

専　　任

笹ヶ迫直一

佐伯　文啓

中村利江子

松原　浩子

　丸　智子

堀江　絵美

梶原　友里

大牟田病院福岡県認知症医療センター独立行政法人　国立病院機構


＜問い合わせ先＞

＜問い合わせ先＞

＊その他にも研修会等

　予定しています。

＊詳細は、決定次第ホーム

　ページで随時案内します。

http://www.　 omuta-hp.jp/ninchi/

呼吸器外科の増員について

新任医師紹介

医師紹介

神経内科紹介


……………………………… 01

……………………………………………… 02

…………………………………………………… 04

……………………………………………… 06

………………………………………… 07




交通案内ほか

外来診療体制表

…………………………………………… 07

………………………… 08

……………………………… 08

……………………………………………… 09

…………………………………………… 10

国立病院機構大牟田病院外来診療体制表

平成27年５月１日

大牟田病院広報誌　第８号　平成 27年１月10

８時30分～11時00分

８時30分～17時00分

土曜日、日曜日、祝日、年末年始（12月29日～1月3日）

から外来を呼び出していただき、ご予約をお取りください。

はじめて当院を受診される方は、他の医療機関からの紹介状をお持ちください。

紹介状がなくとも受診はできますが、その場合初診時に特定療養費1,620円（税込）

を負担していただくことになりますので予めご了承願います。

※ 新患の紹介患者様は、原則として新患担当医師にて　診療いたします。※ 午後の診療は再来の予約患者様に限ります。　急患はこの限りではありません。※ 都合により担当医が変更になる場合があります。　ご了承ください。

0944-58-1122（代）必ず予約をお取りいただいてからご来院いただきますようお願いいたします。

神経内科、物忘れ外来神経内科、物忘れ外来は予約制となっております。

はじめて当院を受診される方へ

新患受付時間

診療時間

休診日

CONTENTSCONTENTSCONTENTS


大牟田病院大牟田病院広報誌広報誌名「シトラス」とは、大牟田病院の住所である橘が柑橘類＝citrus（シトラス）であることと、大牟田病院のことを多くの方が「知っとらす（知っているの方言）」ように願いを込めています。

citrus

第９号第９号平成27年5月

放射線科

内科・循環器科

物忘れ外来

神経内科

呼吸器外科

膠原病内科

（予約制)

（予約制)

呼吸器内科

診療科

午　前

午前

新患

新患

再来

再来

午後

月火水木金

午後

午前

午前

午前

午前・午後

午前・午後

熊副　洋幸／北野　庸

赤﨑　卓（内科）

（公害）








菅原　三和スガハラ　　　ミ　ワ



菅原　三和


スガハラ　　　ミ　ワ











中野　翔太ナカ　ノ　　　ショウタ

稲田　一雄イナ　ダ　　　カズ　オ

前川　信一マエカワ　　　シンイチ













赤﨑　卓（内科）（循環器科）


槇　早苗マキ　　　サ　ナエ

クマゾエ　　　ヒロユキキタ　ノ　　　イサオ若松健太郎呼吸器内科部長

（紹介元医師からでも、患者さんからでも構いません）

「呼吸器外科の増員について」「呼吸器外科の増員について」　本年４月より呼吸器外科が１名増員になりました。

　稲田外科医長、前川呼吸器外科医長の２名体制になり、外来診療日は１日増えて火曜日と金曜日、手術日は昨年

度と同様の月曜日と水曜日となっています。

　入院･外来診療の更なる充実化を進めて、地域医療に貢献していきます。

　『安全・安心・信頼を基本に患者様に寄り添った診療を常に念頭に置き、痛みの少ない手術はもとより、入院期間

の短い治療を心がけております。』呼吸器外科チーム　稲田一雄、前川信一

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citrus 大牟田病院 外来診療体制表 大牟田病院広報誌呼吸器内科医 安 藤 伸...

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