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監修:独立行政法人 国立病院機構 宇多野病院 神経内科 臨床研究部長 大江田 知子 先生 ― 独立行政法人 国立病院機構 宇多野病院の経験から ― デバイス療法に挑戦した患者さんの声 D - SMILE デバイス療法の導入を検討されている 進行期パーキンソン病の患者さんとご家族の方へ ※ 掲載内容のような効果は患者さん個人の体験であり、 すべての患者さんに同様の結果がみられるわけではありません。

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Page 1: D-SMILE No 2 宇多野病院編 0601 単ぺージ - …監修:独立行政法人 国立病院機構 宇多野病院 神経内科 臨床研究部長 大江田 知子 先生― 独立行政法人

監修:独立行政法人 国立病院機構 宇多野病院 神経内科 臨床研究部長大江田 知子 先生

― 独立行政法人 国立病院機構 宇多野病院の経験から ―

デバイス療法に挑戦した患者さんの声

D-SMILE

デバイス療法の導入を検討されている進行期パーキンソン病の患者さんとご家族の方へ

※ 掲載内容のような効果は患者さん個人の体験であり、  すべての患者さんに同様の結果がみられるわけではありません。

Page 2: D-SMILE No 2 宇多野病院編 0601 単ぺージ - …監修:独立行政法人 国立病院機構 宇多野病院 神経内科 臨床研究部長 大江田 知子 先生― 独立行政法人

の世話ができ、家族にあまり迷惑をかけずに生活できるのは喜ばしいことです。 それに、小学生の孫と過ごす時間が、なにより幸せです。一緒に遊んだり、お風呂に入ったりできるようになろうとは考えてもいませんでしたから、とても嬉しいです。

仕事を続けられることのありがたさや孫と一緒に過ごす幸せを実感

診断の2年前から、身体の動きが徐々に悪くなっていた 私は14年前にパーキンソン病と診断されました。いま振り返ると、その2年ほど前から歯が磨きにくくなるなど、身体の動きが徐々に悪くなっていたと思います。健康診断で専門医の受診を勧められ、そこで初めてパーキンソン病と診断されました。

 導入後は、スイッチが切れるように動けなくなるオフ症状が少なくなりました。生活する上で不自由に感じていたことが以前より減ったと思います。自分の身の回り

孫と一緒に過ごす時間が、なにより幸せ

 パーキンソン病と診断されたとき、“定年まで働く”ことをひとつの目標にしました。しかし、症状は徐々に進行し、内服薬の量が増え、1日に7~8種類の薬を内服しても1日1回はオフ症状が現れる状況になり、定年まで働くことは無理かもしれないと考えるようになっていました。 主治医の先生からデバイス療法を紹介いただいたのは、その頃です。仕事を続けるためなら、できることは何でも挑戦したかったので、導入を決めました。未知の治療法に対する不安よりも、仕事を続けたいという希望のほうが勝っていたと思います。

“定年まで働く”ために、できることは何でも挑戦したかった

 デバイス療法を導入して、無事に定年まで勤め上げることができました。同じ職場に再雇用していただき、いまも働いています。職場の理解やサポートを受けられる環境と、仕事を続けられることのありがたさを実感しています。

仕事を続けられることのありがたさを実感する

Kさん(60歳代、男性)

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の世話ができ、家族にあまり迷惑をかけずに生活できるのは喜ばしいことです。 それに、小学生の孫と過ごす時間が、なにより幸せです。一緒に遊んだり、お風呂に入ったりできるようになろうとは考えてもいませんでしたから、とても嬉しいです。

 Kさんがデバイス療法を導入したのは発症から12年が経過した頃です。導入前はレボドパ製剤を1日6回内服しても、勤務中や通勤の際にオフ症状が現れ困っておられました。Kさんは仕事を続けたいという意欲をお持ちでしたので、次の治療としてデバイス療法を紹介しました。 パーキンソン病の内服薬は種類が多く、まずはその組み合わせや内服方法を工夫することでオフ症状を回避できます。しかし、レボドパ製剤を1日6~7回服薬してもオフ症状が現れる、一方、オンのときにはひとりで活動できる、仕事、家事、外出をオフの心配をせずに続けたいという患者さんに、デバイス療法を検討しています。 デバイス療法は、服薬治療に比べて身体への負担がかかります。主治医からメリットとデメリットについて、しっかりと説明を受けるようにしてください。患者さんが十分に納得された上で導入することが重要だと考えています。

宇多野病院 神経内科 臨床研究部長 大江田 知子先生

 私には定年まで仕事を続けたいという目標があったため、主治医の先生を信じてデバイス療法を行うことに決めました。何か目標があり、それを達成したい強い希望がある患者さんは検討する価値があると思います。まずは主治医の先生とよく相談してください。あなたにとってより良い治療法を一緒に考えてくださると思います。

導入を検討されている方へ

 以前は自分がパーキンソン病であることを基準に物事を考えていましたが、いまは健康であることを基準に考えられるようになりました。デバイス療法によって身体の調子や生活が変化しただけでなく、精神面でもプラス思考に変化したのではないかと思います。

健康であることを基準に物事を考えられるようになった

 導入後は、スイッチが切れるように動けなくなるオフ症状が少なくなりました。生活する上で不自由に感じていたことが以前より減ったと思います。自分の身の回り

主治医からのメッセージ

※ 掲載内容のような効果は患者さん個人の体験であり、 すべての患者さんに同様の結果がみられるわけではありません。 3

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2018年6月作成PP--JP-4917

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