Intelligent Caféの運営と コーディネーション能力の育成
~ SSHの取り組みと新しい学びの形の創出 ~
東京学芸大学附属高等学校
宮城政昭 齋藤洋輔
東京大学大学院学際情報学府
池尻良平
1.学芸大学附属高等学校SSHの特徴 2.Intelligent Caféの理念 ~教師側から見たIn-Café~ 3.Intelligent Caféの組織づくり ~生徒・TAから見たIn-Café~
4.Intelligent Caféの活動実践 ~夏のカフェ討論会を中心に~
5.Intelligent Caféの可能性と課題
目次
1.学芸大学附属高等学校SSHの特徴
2.Intelligent Caféの理念 ~教師側から見たIn-Café~
Intelligent Caféコンセプト “知(intelligence)のコラボレーション”
p 生徒が教師や専門家とともに 自由に考えられる空間。
p 生徒たちが自由に発想し, 自由に行動することができる空間。
p 生徒たちの既成概念を破壊できる 実験室のような場所。
2.Intelligent Caféの理念 ~教師側から見たIn-Café~
2.Intelligent Caféの理念 ~教師側から見たIn-Café~
生徒主体
教師 TA
■教師としての取り組みのまとめ
(1)生徒の活動をできる限り否定しない
(2)サポートは実行までのプロセスのみ 「教えない」の徹底
(3)生徒の既成概念を壊し、新たな視点を得るための支持
2.Intelligent Caféの理念 ~教師側から見たIn-Café~
3.Intelligent Caféの組織づくり ~生徒・TAから見たIn-Café~
■TAの専門領域
SNSを使った教育プロジェクト カフェイベントの運営 歴史の教材開発 高校でのワークショップ
3.Intelligent Caféの組織づくり ~生徒・TAから見たIn-Café~
■初期の取り組み(空間デザイン)
教室の構造をなくす
3.Intelligent Caféの組織づくり ~生徒・TAから見たIn-Café~
■初期の取り組み(空間デザイン)
ドアを撤去し、オープンスペースに
3.Intelligent Caféの組織づくり ~生徒・TAから見たIn-Café~
■初期の取り組み(空間デザイン)
知のコラボレーションを生み出す家具配置
3.Intelligent Caféの組織づくり ~生徒・TAから見たIn-Café~
■初期の取り組み(空間デザイン)
知のコラボレーションを生み出す家具配置
3.Intelligent Caféの組織づくり ~生徒・TAから見たIn-Café~
■初期の取り組み(経験中心の運営)
キックオフ・イベントで理念を体感してもらう
3.Intelligent Caféの組織づくり ~生徒・TAから見たIn-Café~
■初期の取り組み(経験中心の運営)
キックオフ・イベントで理念を体感してもらう
3.Intelligent Caféの組織づくり ~生徒・TAから見たIn-Café~
■初期の取り組み(経験中心の運営)
「教えない」の徹底
3.Intelligent Caféの組織づくり ~生徒・TAから見たIn-Café~
■初期の取り組み(経験中心の運営)
活動のフィードバックの可視化
3.Intelligent Caféの組織づくり ~生徒・TAから見たIn-Café~
■初期の取り組み(経験中心の運営)
ーイベントを繰り返し生徒を巻き込む
ー運営したい生徒を募集する
ーやりたいことで組織化(企画・環境・広報)
3.Intelligent Caféの組織づくり ~生徒・TAから見たIn-Café~
■生徒主体の運営サイクルの構築
3.Intelligent Caféの組織づくり ~生徒・TAから見たIn-Café~
■生徒主体の運営サイクルの構築
ーやりたいことを尊重
生徒の目標設定
解決的コミュニケーション
計画の生成
振り返り
問題の提起 実行
ニーズの分析
3.Intelligent Caféの組織づくり ~生徒・TAから見たIn-Café~
■生徒主体の運営サイクルの構築
ー議論方法のみサポート
ー煮詰まったら実行へ
生徒の目標設定
解決的コミュニケーション
計画の生成
振り返り
問題の提起 実行
ニーズの分析
3.Intelligent Caféの組織づくり ~生徒・TAから見たIn-Café~
■生徒主体の運営サイクルの構築
ー正解は教えず、記録に徹する
ー実行に支障が出そうな
時のみ介入
生徒の目標設定
解決的コミュニケーション
計画の生成
振り返り
問題の提起 実行
ニーズの分析
3.Intelligent Caféの組織づくり ~生徒・TAから見たIn-Café~
■生徒主体の運営サイクルの構築
ー計画の生成時の 懸念箇所を注視・記録
生徒の目標設定
解決的コミュニケーション
計画の生成
振り返り
問題の提起 実行
ニーズの分析
3.Intelligent Caféの組織づくり ~生徒・TAから見たIn-Café~
■生徒主体の運営サイクルの構築
ー感想・記録をもとに反省会
ー気付けていない観点を提示
生徒の目標設定
解決的コミュニケーション
計画の生成
振り返り
問題の提起 実行
ニーズの分析
3.Intelligent Caféの組織づくり ~生徒・TAから見たIn-Café~
■生徒主体の運営サイクルの構築
ー改善点を整理
例:広報、運営の連絡方法
司会の必要性、
開催中の議論方法
生徒の目標設定
解決的コミュニケーション
計画の生成
振り返り
問題の提起 実行
ニーズの分析
3.Intelligent Caféの組織づくり ~生徒・TAから見たIn-Café~
■改善点の例:広報
3.Intelligent Caféの組織づくり ~生徒・TAから見たIn-Café~
■改善点の例:広報
3.Intelligent Caféの組織づくり ~生徒・TAから見たIn-Café~
■改善点の例:運営の連絡方法
3.Intelligent Caféの組織づくり ~生徒・TAから見たIn-Café~
■生徒主体の運営サイクルの構築
ー呼ぶ人のニーズも考慮
ー動線なども考慮
生徒の目標設定
解決的コミュニケーション
計画の生成
振り返り
問題の提起 実行
ニーズの分析
3.Intelligent Caféの組織づくり ~生徒・TAから見たIn-Café~
■生徒主体の運営サイクルの構築
ーやりたいことに加え、
実行と振り返りで
気付いた問題点も
目標に追加していく
生徒の目標設定
解決的コミュニケーション
計画の生成
振り返り
問題の提起 実行
ニーズの分析
3.Intelligent Caféの組織づくり ~生徒・TAから見たIn-Café~
■TAとしての取り組みのまとめ
(1)コラボレーションが起きやすい環境デザイン
(2)「教える」から「記録する」へ
(3)サポートは実行までのプロセスのみ
4.Intelligent Caféの活動実践 ~夏のカフェ討論会を中心に~
■BEYOND311について
「BEYOND 311は、東北出身の学生自らの手で運営される プロジェクトです。 東日本大震災を契機として、今後の社会を担うグローバル リーダーとなるべく立ち上がった東北の学生を中心として、 国内の同世代の若者を対象に、社会に対してどのような働き かけをすることが出来るのかを一緒に考え、実際にアクション に移すためのきっかけとなるプログラムを実施します。」
■コラボレーション
8月22日、東北の学生イニシアティブ BEYOND 311*と 「カフェ討論会」を本校In-caféにて共催した。 (高校生17名とBEYOND 311のメンバー7人が交流)
4.Intelligent Caféの活動実践 ~夏のカフェ討論会を中心に~
■「カフェ討論会3.11+560日の若者たち」 (1) リアルな被災体験の共有 Beyond 311の大学生3名に10分ほどの講演 (2)グループディスカッションとその共有 小グループによるテーマについてのディスカッション 各グループのディスカッション内容のシェア (3)アクションの提言
4.Intelligent Caféの活動実践 ~夏のカフェ討論会を中心に~
■「カフェ討論会3.11+560日の若者たち」
パンフレットの作成 企画の話し合い
4.Intelligent Caféの活動実践 ~夏のカフェ討論会を中心に~
■「カフェ討論会3.11+560日の若者たち」
4.Intelligent Caféの活動実践 ~夏のカフェ討論会を中心に~
■「カフェ討論会3.11+560日の若者たち」
アイスブレイク:お題「みんなの共通項を15個見つけよう!!」
4.Intelligent Caféの活動実践 ~夏のカフェ討論会を中心に~
■「カフェ討論会3.11+560日の若者たち」
(1)講演
•佐藤 慶治(さとう・けいじ) •菅原 彩加(すがわら・さやか) •藤田 真平(ふじた・しんぺい)
4.Intelligent Caféの活動実践 ~夏のカフェ討論会を中心に~
■「カフェ討論会3.11+560日の若者たち」
(1)私たち高校生はボランティアをすべきか?
各グループの意見を全体で共有
4.Intelligent Caféの活動実践 ~夏のカフェ討論会を中心に~
■「カフェ討論会3.11+560日の若者たち」
記念写真
5.Intelligent Caféの可能性と課題
■東北スタディ
5.Intelligent Caféの可能性と課題
■東北スタディ 11/23(金)東松島市災害復興部見学などの現地調査 石巻市雄勝町地区周辺(津波到達点と地形の調査) 11/24(土)オイカワデニム工場(震災復興に対する民間の活動) 南三陸町志津川地区(震災被害の現地調査) 気仙沼港~唐桑方面(地域のハザードマップの変化) 気仙沼市周辺(仮設住宅の訪問) 11/25(日)石巻赤十字病院(救急医療の最前線の見学) 東北大学災害科学国際研究所(自然災害科学)
※SSH事業として企画中
5.Intelligent Caféの可能性と課題
■Intelligent Café活動の記録
(1)太陽メガネ(金冠日食)
(2)Yale Universityなど
(3)ジャズ研、落研、数理研など
(4)クロアチア化学教諭(博物館ツアー)
(5)東大女子進学率(キャリアガイダンス:卒業生)
(6)トークイベント(原田校長、日渡先生)
(7)心理科学講座(東京学芸大学心理学講座TA)
5.Intelligent Caféの可能性と課題
■Intelligent Caf活動の記録
(1)太陽メガネ作成 金冠日食の観察
5.Intelligent Caféの可能性と課題
■Intelligent Café活動の記録
(2)Yale University ↓
(3)ジャズ研,落研 →
5.Intelligent Caféの可能性と課題
■Intelligent Café活動の記録
(4)クロアチア化学教諭 科学博物館ツアー(英語で説明)
5.Intelligent Caféの可能性と課題
■Intelligent Café活動の記録
(5)東大女子進学率
5.Intelligent Caféの可能性と課題
■Intelligent Café活動の記録
(6)トークイベント原田校長『地球外に知的生命は存在するか?』
日渡先生
『恋愛論』
5.Intelligent Caféの可能性と課題
■Intelligent Café活動の記録
(7)心理科学講座
「説得的コミュニケーション」
ご清聴ありがとうございました。
①全校生徒に対する参加人数は? →全校生徒に定期的にアンケートを取る必要がある →同時に社会関係資本の半年間の増加度合いを見る。 人数を属性(他学年や先生、他校など)つきで聞き、 さらにルート(部活、インカフェ、委員会)も調べておく。 仮説:インカフェ関係者は他学年や先生、他校との項目のつながりが増加 ②自治会や他の生徒組織とはどう違い、どう評価しているのか? →他の活動とは明らかに違う差を独自に評価する必要がある ③既成概念の破壊はインカフェだけではなく、普段でも起きたか? →授業に影響したかを運営班に聞く必要がある →先生への価値観は変わってきたかを聞く必要がある ④SNSを使う際の対応方法
反応