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フナコシニュース 新規技術 p.3 タンパク質 p.8 細胞・組織工学/培養 p.14 抗体 p.20 イメージング p.28 遺伝子工学 p.31 機器 NEW TECHNOLOGY 2019 2019 No.676 3/15

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  • フナコシニュース

    新規技術p.3 タンパク質

    p.8 細胞・組織工学/培養

    p.14 抗体

    p.20 イメージング

    p.28 遺伝子工学

    p.31 機器

    NEW TECHNOLOGY

    2019

    2019No.6763/15

  • 目 次   新規技術 2019

    タンパク質

    九州プロサーチ LLP に産学連携による技術の実用化について お話を伺いました。

    iMPAQT法によるタンパク質定量分析受託サービス 受託 � 3~5

    1日でタンパク質合成を行えるキット 6

    グルタチオン代謝関連酵素GGCT阻害物質 7

    細胞・組織工学/培養

    変性コラーゲンに特異的なプローブ 8,9

    細胞/微生物ファイバ作製受託サービス 受託 10,11

    簡便に大型細胞ブロックを作製するキット 12

    細胞を浮かせてスフェロイド培養する液体培地 13

    抗体

    抗体特異性評価受託サービス 受託 14

    抗がん物質評価解析受託サービス 受託 15

    ALS 関連 SOD1変異体を網羅的に検出可能な抗体16,17

    抗体開発者による最新研究の解説!

    ラミニン各鎖に対するモノクローナル抗体 18

    ウサギモノクローナル抗体 探索受託サービス 受託 19

    イメージング

    膜電位変化のイメージング試薬 20

    DNA特異的な細胞核ライブイメージング試薬 21

    細胞内のポリアミンを検出する蛍光性試薬 22

    細胞内のアクロレインを検出する蛍光性試薬 23

    細胞のストレスをモニタリングする蛍光バイオセンサー 24

    生細胞の cGMP検出用蛍光バイオセンサー 25

    グルタミン酸レセプターライブセルイメージング試薬 26

    気泡が入りにくい蛍光染色用封入剤 27

    蛍光染色の際の自家蛍光を抑制するキット 27

    遺伝子工学

    ヒト組換え抗体発現用ベクター 28

    超高速でシームレスクローニングを行える酵素複合体 29

    3時間でNGS用ライブラリーを構築するキット 29

    トランスフェクション試薬を�     使わず細胞に導入できる siRNA 30

    機器

    顕微鏡用 iPhone 取り付けレンズ�&�アダプター 31

    高感度・高解像度の化学発光イメージングシステム 32

    その他

    研究室のフナコさん 13

    神経科学特集では, イメージング � 染色 � 検出・定量 � トランスフェクション � 培養 �など適用に応じて製品を紹介しています。

    67056

    Webページ番号検索フナコシ Web 特集のご紹介

    神経科学特集

     ニューロンの形態観察用チャンバーXonaChip シリーズ

     ゴルジ染色するキットsuperGolgi�Kit�/�sliceGolgi�Kit�/�eliteGolgi�Kit

     神経伝達物質を免疫染色するための前処理キット・抗体STAINperfect�Immunostaining�Kit

     膜電位検出プローブAp3,�SHG�Imaging�Dye� p.20 AMPA型グルタミン酸レセプター標識プローブLiveReceptor�AMPAR� p.26

    ※フナコシWeb特集では上記の製品以外も紹介しています。詳細はフナコシWebでご確認下さい。

    本紙でも ご紹介しています

    がん免疫療法の一種であるキメラ抗原受容体(Chimeric�antigen�receptor;�CAR,CAR-T)療法は,現在,白血病などをターゲットとして新規がん治療法として注目されています。

    フナコシ Web 特集のご紹介

    CAR-T 研究用製品特集

    ※一部製品は本紙でも紹介しています(p.28 参照)。詳細はフナコシWebでご確認下さい。

    63385

    Webページ番号検索

    scFV 情報の取得ヒト化

    ターゲット特定スクリーニング

    ウイルス産生

    CAR ベクター構築 臨床試験

    トランスフェクションin vivo アッセイ(前臨床試験)

    プロセス最適化

    VHVL

    scFv:ターゲット認識�(抗体から情報取得)

    T細胞の細胞膜

    共刺激分子(costimulator): 細胞障害・T細胞増殖活性増強

    T 細胞受容体 ζ 鎖(Activator):T 細胞活性化

    フナコシニュース 2019 年 3 月 15 日号(No.676)funakoshi news

    NOTE※本紙に記載されている価格は,2019 年 3 月 15 日現在です。表示価格に,消費税等は含まれていま

    せん。一部価格が予告なく変更される場合がありますので,あらかじめご了承下さい。※本紙に掲載されている製品は,すべて研究目的用にのみ販売しています。医薬品,診断用医薬品,

    食品,食品検査等の用途には使用できません。※ 印の製品は,「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律

    (通称:カルタヘナ法)」使用規制対象となりますので,ご使用に際しては規制に則し,適切にお取り扱い下さい。

    ※ 印の製品は,取り扱いに厳重な注意を要する製品であり,ご購入時に「使用目的確約書」が必要になります。ご注文の際は,「使用目的確約書」に直筆でご記入の上,販売店経由で当社までお送り下さい。確約書受領後に製品を発送させていただきます。また,これらの製品をご購入後は,鍵の掛かる場所での保管をお願いいたします。

    ※ 印の製品は,「毒物及び劇物取締法」に基づく医薬用外毒劇物です。法規制に従って,保管,廃棄等して下さい。

    ※ 印の製品は,毒性があるため,取り扱いに注意または厳重な注意が必要です。製品は,鍵の掛かる場所に保管して下さい。添付されているデータシートや商品ラベルをよくお読み下さい。

    ※ 印の製品には安全にご利用いただくための警告ラベルが貼られています。表示に従って安全対策を実施して下さい。

    ※ 印は,液体窒素中での保存を要する製品です。ドライアイス包装で配送していますが,製品到着後,直ちに液体窒素中で保存して下さい。

    ※ 印は,-80℃ での保存を要する製品です。ドライアイス包装で配送していますが,製品到着後,直ちに-80℃ のフリーザー等に保存して下さい。

    ※#以下の英数字は,商品コードを示します。※外観・仕様は改善のため,予告なく変更することがあります。※R&D Systems はテクネ コーポレイションの登録商標です。

    使用に当たっては同社の許可が必要な場合があります。※記載されている会社および商品名は,各社の商標または登録商標です。※本紙には各メーカーから提供された画像・図表が掲載されています。なお,画像・図表の著作権は

    各メーカーが保有しています。※ご注文の際は,[品名,メーカー,商品コード,包装,数量]をお知らせ下さい。

    in vitro アッセイ

  • 連載企画

    FRONTIERSフ ロ ン テ ィ ア ー ズ

    https://www.kpsl.jp

    九州プロサーチ LLP は,(株)産学連携機構九州(九大 TLO)と,(株)LSI メディエンスとの共同出資により設立された有限責任事業組合です。医学検査・分析の知識・技術を活用し,研究開発および研究支援を行っています。九州プロサーチ LLP が産学連携で技術の実用化に至るまでのお話を伺いました。

    1. タンパク質を大規模定量分析する技術

    2. iMPAQT法について

    近年,様々な生命現象の理解や各種疾患の原因解明および診断法の開発において,生命現象の直接的な担い手であるタンパク質を,大規模かつ正確に定量分析する技術が求められています。九州大学 生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授と松本雅記准教授の研究グループは,網羅的なヒトタンパク質ライブラリーと,高感度な定量分析手法である MRM(Multiple Reaction Monitoring)法を組み合わせた次世代の定量プロテオミクス技術『iMPAQT 法』を開発しました1。

    iMPAQT(in vitro proteome-assisted MRM for Protein Absolute QuanTification)法は 18,000 種以上にもおよぶ組換え体タンパク質から MRM 測定メソッドライブラリーを構築しました。抗体を使用せずに短時間で大規模なタンパク質定量分析が可能なため,医学・生命科学研究分野での活躍が期待されています。本技術を使った研究例として,特定領域の代謝酵素解析を行う事により,癌増殖メカニズムの一部解明に成功しました1,2。関連研究者からの分析要望も多く,当該技術サービス実用化は急務でした。

    iMPAQT法によるタンパク質定量分析受託サービスの詳細はp.4,5をご覧ください。

    MRM法�による定量分析

    三連四重極型質量分析計

    消化ペプチド ペプチド選択 断片化 断片選択 クロマトグラム液体クロマト(LC)分離

    特定のペプチドを特異的かつ高感度に定量

    事前情報の取得(高感度ペプチドや MRM トランジションの選定,各ペプチドの LC 保持時間の測定とセグメント化)

    FLJ cDNAライブラリー

    in vitro 合成 消化・同位体標識LC─MS/MS

    ヒト組換え体タンパク質 ペプチド 事前情報取得

    ①�cDNA クローンを元にヒト組換え体タンパク質を合成

    ②�LC-MS/MS での事前情報取得(ペプチド固有座標の取得とデータベース化)

    ③�①を内部標準とし,事前情報を元にしたMRM 定量分析

    1. Matsumoto, M., et al., Nat Methods., 14 (3), 251~258 (2017). [PMID: 28267743]2. Morita, M., et al., Cancer Cell. 33 (3), 355~367 (2018). [PMID: 29533781]

    3. 産学連携での技術開発と実用化

    iMPAQT 法の実用化には,医学・創薬研究にも耐えうる安定した分析品質の確保が必須となります。そこで,2014 年より臨床検査や治験での業務実績のある株式会社 LSI メディエンスと提携し,本技術実用化へ向け分析法バリデーションや,さらなる高感度化,スループット改善などの技術ブラッシュアップを進めて来ました。また,iMPAQT 法の運用にはオペレーターの高度な技術力や,大規模分析結果の解析まで含めた支援も必要となることから,産学連携の研究支援組織として『九州プロサーチ有限責任事業組合(KPSL)』を設立し,分析技術者の育成および研究支援活動に努めて来ました。そして,共同研究開始から 3 年が経過した 2018 年 6 月より,ヒト代謝酵素約 340 種に関して正式に受託サービスを開始しました。

    4. 今後の事業展開

    iMPAQT 分析サービスは,上記のとおりヒト代謝酵素約 340 種に特化したパネルメニューとなりますが,昨今の生命科学研究のニーズから,パネルラインナップの拡充や,ヒト臨床検体およびマウスなどの動物検体での分析にも対応すべく開発を継続しています。本技術の拡大によって高精度なプロテオミクス分析が手頃に供給される事になり,生命科学基礎研究や創薬研究は勿論の事,臨床検査現場での各種疾患の診断法や治療効果モニタリング法の開発等,従来までの抗体ベースの測定では成し得なかった新たな臨床診断の確立が期待されます。

    フナコシニュース2019年 3月 15日号(No.676)funakoshi news

    タンパク質

    本誌に掲載されている製品はすべて研究用です

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    お問い合わせ先:〈受託〉TEL:03-5684-1645   FAX:03-5684-6539   :[email protected]

    タンパク質を大規模定量分析する技術を産学連携でご提供

  • 68090

    Webページ番号検索

    受 託

    次世代の定量プロテオミクス技術で分析します!iMPAQT法によるタンパク質定量分析受託サービス

    ターゲット定量プロテオミクスである『iMPAQT法』を用いて,タンパク質の定量分析を行う受託サービスです。特定のパスウェイのタンパク質を一度に定量分析したい場合や,抗体では分離の難しいサブタイプの分析をしたい方にお勧めです。

    特 長�

    18,000 種のヒト組換え体タンパク質から構築された質量分析データベース(登録データ拡大中)人工合成したヒト組換え体タンパク質を実際に LC-MS/MS 測定することにより,各タンパク質を質量分析測定するためのメソッドデータベースを構築しています。

    1

    1時間に最大 400種のタンパク質を同時定量可能消化効率や吸着抑制効果を高めた前処理手法(特許出願中)と,高度にSchedule化されたMRM分析を用いて解析します。

    大規模分析から個別分析まで幅広いニーズに対応可能アイソザイムなど抗体では分離できずに諦めていた方も,iMPAQT法ならば分析できることが期待できます。

    2

    3

    大規模タンパク質定量解析技術『iMPAQT法』について現在普及している網羅的なタンパク質解析では,高分解能型質量分析計を使ったノンターゲット分析「ショットガン法(DDA法:Data-Dependent�Acquisition)」が使われており,大腸菌や酵母などの比較的遺伝子数の少ない生物種においては,ほぼすべての発現タンパク質を検出することが可能となっています。しかしながらヒトやマウスを対象とした場合,試料の複雑性(タンパク質の数や発現ダイナミックレンジの広さ)から,十分な感度や定量再現性が得られていないのが現状です。

    一方で定量再現性に重点をおいたタンパク質解析として,三連四重極型質量分析計を使用したMRM(Multiple�Reaction�Monitoring)法があり,定量プロテオミクスに用いられています。MRM法は感度や定量再現性に優れますが,MRM測定前に高感度ペプチドの選定や測定条件最適化などの手間を要することから,普及が遅れていました。

    MRM法をベースにした iMPAQT法(in�vitro�proteome-assisted�MRM�for�Protein�Absolute�QuanTification)は,九州大学生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授・松本雅記准教授らによって開発された次世代の定量プロテオミクス技術です。網羅的なヒト組換え体タンパク質リソース(18,000 種以上のタンパク質)を利用することで,MRM法に必要な事前情報および内部標準ペプチドを網羅的に取得し,これを用いて容易に多数のタンパク質の絶対定量が可能となりました。1時間に数百種類のタンパク質の同時定量(最大400種/時間)が可能です。

    1.�Matsumoto,�M.,�et�al.,�Nat.�Methods,�14�(3),�251~258�(2017).�[PMID:�28267743]2.�Morita,�M.,�et�al.,�Cancer�Cell,�33�(3),�355~367�(2018).�[PMID:�29533781]3.�Yoshino,�H.,�et�al,�Cancer�Res.,�77�(22),�6321~6329�(2017).�[PMID:�28951458]

    関連文献�

    本受託サービスでは,標準品として合成ペプチドを用いて分析を行うため,得られる定量値は合成ペプチド換算の値となります(前処理工程でのタンパク質の精製や,酵素消化効率は反映されておりません)。また,定量値は添加した内部標準ペプチド濃度から算出した(一点検量線での)値となります。あらかじめご了承下さい。

    ●!ご注意

    メソッドデータベースによる各ペプチド LC リテンションタイムの正確な予測と,高速 transition 切り替えによる多成分同時分析が可能となりました。

    Chromosome: 2016─09─062,500

    2,000

    1,500

    Gene

    1,000

    500

    01

    Unique peptides num: 200,512

    *FLJ:Full─Length Long Japan

    CLASS Ⅲ18,463

    CLASS Ⅱ62,986

    CLASS Ⅰ119,063

    iMPAQTデータベース登録状況

    83% 7%

    1 peptide2 peptides3 peptides4~ peptidesNo hit

    4%4%

    3%

    Total FLJ*: 18,081 / Hit FLJ*:16,894

    2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 X

    IdentifiedTheoretical

    Y Unknown

    フナコシニュース2019年 3月 15日号(No.676)funakoshi news

    タンパク質

    本誌に掲載されている製品はすべて研究用です

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    お問い合わせ先:〈受託〉TEL:03-5684-1645   FAX:03-5684-6539   :[email protected]

  • 分析例1:各培養細胞中の主要な代謝酵素発現量の比較�ヒトがん細胞株 11種を対象に,主要代謝酵素群約 340 種を一斉定量分析し,ヒートマップを作成した(下図)。各細胞の由来によって代謝酵素の特徴的な発現パターンを示しており,各がん細胞が生存や増殖するためにどの代謝経路を活性化させているのかを可視化することが可能。また,各酵素の発現量を定量値として算出できるため,各パスウェイの中での重要な因子を把握することが可能。

    HepG2

    Color key and histogram

    count

    value-3 -2 -1 0 1 2 3

    代謝酵素 266/340 種

    TIG3

    SW480

    HCT116

    PC3

    HeLa

    MCF7

    HEK293T

    NTERA

    Namalwa

    Jurkat

    分析例2:アイソザイム分析�

    Glucose

    G6P

    F6P

    F1, 6P

    G3P

    1, 3BPG

    3PG

    2PG

    PEP

    Pyruvate

    Lactate

    PGK1

    PKM2PKM1

    LDHA LDHB

    ENO1

    GAPDH

    HK2

    GPI

    PFKP PFKL PFKM

    ALDOCALDOA

    ※円の面積 = 発現量

    iMPAQTデータベースを活用すれば,アイソザイムなど抗体では非特異反応により定量的な評価が難しい分子も分析することが可能です。抗体性能でお困りの際はご相談下さい。注)�iMPAQTデータベースはヒト組換え体タンパク質をベースに構築されているため,リン酸化など修飾タンパク質の分析はできません。あらかじめご了承下さい。

    まずはお気軽にご相談下さい!

    特定のタンパク質のサブタイプ分析や,ウェスタンブロッティングなどで良い抗体がなくお困りではありませんか?iMPAQTデータベースは,18,000 種のタンパク質の分析メソッドデータベースがあるため,個別分子のカスタム解析も可能です。詳細はお気軽にお問い合わせ下さい。

    TEL 03-5684-1645  FAX 03-5684-6539   : [email protected]受託・特注品担当

    測定可能項目�

    測定試料� 納品物�

    納期の目安� ご注文方法/価格�

    ●�ヒト主要代謝酵素:約 340種※測定するタンパク質パネルのリストは九州プロサーチ有限責任事業組合(KPSL)ホームページ(https://kpsl.jp/)からダウンロード可能です。 なお,パネル内容は予告無しに変更する場合があります。試料をお送りいただく前にご確認下さい。

    ●�ヒト培養細胞の凍結ペレット   ●ヒト凍結組織※その他の試料や試料調製法につきましては,お問い合わせ下さい。

    ●�試料受領より 2か月程度※カスタム分析の場合は,標準品の入手と試料受領の完了から 2か月

    ●�最終報告書(製本済み)   ●分析結果を記録したCD-R※見本をフナコシWebでご覧いただけます。

    価格は,ご依頼内容に応じて個別にお見積もりいたします。詳細は,当社受託・特注品担当までお気軽にお問い合わせ下さい。[メーカー:KPS]

    HeLa 細胞中の解糖系酵素発現量各培養細胞中の主要代謝酵素発現量の比較

    iMPAQT法による解糖系酵素PKM1と PKM2の分析クロマトグラム

    0.00113.0 14.6 14.8 15.0 15.2

    Retension Time(min) Retension Time(min)

    13.2 13.4A A

    13.6 13.8Zoom+

    0.654

    1.307

    Intensity

    1.96

    2.613

    3.266

    3.919

    4.572

    5.225

    5.878

    ×1061

    1

    11

    1

    1

    特定のアイソザイムのみ検出したい…各アイソザイムの量比を正確に算出したい…抗体の特異性が低い…

    など,お困りではありませんか?

    PKM2PKM1PKM2

    PKM1

    iMPAQT法を用いれば,スプライシングバリアントのように類似配列により抗体では評価が難しいタンパク質を,特異的かつ定量的に検出する事が可能です。

    フナコシニュース2019年 3月 15日号(No.676)funakoshi news

    タンパク質

    本誌に掲載されている製品はすべて研究用です

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    お問い合わせ先:〈受託〉TEL:03-5684-1645   FAX:03-5684-6539   :[email protected]

  • 「遺伝子断片から転写鋳型の作製」「転写」「翻訳」の 3 ステップで目的タンパク質を合成するキットです。タンパク質の局在性に依存せず,細胞内,膜,分泌タンパク質のいずれも合成が可能です。

    67843

    Web ページ番号検索

    PCRで転写鋳型を作成!あらゆるタンパク質がわずか1日で合成できます。無細胞タンパク質合成キット

    鋳型作製プロセスのココがすごい!

    翻訳プロセスのココがすごい!

    本製品を用いたタンパク質の合成実績とウサギ腸炎ビブリオ抗体(右)の Fab 発現ELISA Assay Result:合成した Fabの ELISA による抗体抗原活性の確認(データ提供:名城大学 加藤研究員*,名古屋大学 中野教授*)*iBody 株式会社(iBody(株)については,p.19 をご覧下さい。)

    他社競合品・技術との比較

    メーカー NUProtein A 社 B 社

    由 来 コムギ胚芽 大腸菌(再構成)

    合成能

    酵素,転写因子 ◎ ○ ○

    トランス ポーター ◎ × ×

    レセプター ◎ × ×

    分泌タンパク質,Fab 断片他 ◎ ×

    △(追加試薬

    必要)

    修飾機能・タグ付け ◎ ○ ○

    スループット 1 日 10 日 約 4時間

    収量/培地 0.3~0.8 単位 0.2~0.8 単位 1単位

    価格(ml あたり) 安価 やや高価 高価

    品  名メーカー 商品コード 包装 / 価格(¥)

    無細胞タンパク質合成キット(110 μl スケールで 50 回分)NUP PSS4050 1 kit / 61,000 NUP000005キット内容:Transcription buffer,NTP mix,T7 RNA polymerase,DTT, Wheat germ extract,Amino acid mix

    ■別売品

    透析法用別売アミノ酸ミックス(4 反応分)NUP AAMX004 1×2 ml / 2,400 NUP000002

    従来プロトコル

    (20 μl)

    新プロトコル

    20 μl30 μl

    40 μl

    従来品

    コムギ胚芽抽出液量

    新製品

    発現量

    本製品は 2018 年 12 月に改良されました。新製品の新プロトコル(コムギ胚芽抽出液10 μlを使用)では,従来品の従来プロトコル(コムギ胚芽抽出液 20 μl を使用)と比較して,より高い収量を得られるようになりました。

    2週間以上

    従来 大腸菌を用いた場合

    合成に失敗することが多い

    1日

    本製品 局在性に依存せず,細胞内・膜・分泌タンパク質のいずれも合成

    リン酸化酵素・転写因子膜タンパク質(可溶化発現) トランスポーター,レセプター イオンチャンネル分泌タンパク質(システインリッチ)… 合成実

    績あり!

    タンパク質の合成確率を飛躍的に 向上させる塩基配列の付加!

    mRNA を安定化させる非翻訳領域の短い塩基配列が発見されました。これを 3’側に付与することで mRNA の安定性を高め,目的タンパク質の合成能を飛躍的に向上させることに成功しました。また,本製品を用いることにより,目的タンパク質の N 末端に加え C 末端にもタグ標識を PCR だけで付与することが可能になりました。これは,目的タンパク質の N 末端側に活性ドメインがあり,タグの付加により相互作用を阻害する可能性がある場合などに有効です。

    従来 長い 3’UTRのために,ベクター構築・クローニングが必要

    ストップコドン

    プロモータ 遺伝子 (cDNA) タグ他 ~1200bp

    ストップコドン

    プロモータ 遺伝子 (cDNA) タグ他

    本製品 短い 3’UTRで,PCRによる簡便・迅速な転写鋳型作成

    非翻訳領域の短い塩基配列PCRでの複製が可能に!

    作製した mRNA は,最適化されたコムギ胚芽抽出液を用いてタンパク質の発現を行います。この組み合わせにより,高いタンパク質合成の成功率が得られ,かつ膜タンパク質の合成も可能となりました。

    リン酸化酵素・キナーゼ

    kDa MKK1

    MKK2

    MKK4

    MKK5

    MKK6

    MKK9

    ERF1

    WRKY18

    TGA2

    NPR1

    MYC2

    phyB

    20015010075

    50

    37

    kDa20015010075

    50

    37

    kDa

    ERECTA receptor MATE transporter BAK1(1TMP)

    10152537

    kDa kDa

    25

    37

    50

    75

    37

    50

    75100

    転写因子・光受容体 ホルモン受容体 輸送体 膜タンパク質

    0.5

    0.4

    0.3

    Abs. 450nm

    0.2

    0.1

    BSA Fab

    CDR

    Zipboby

    Fc

    Antigen

    ELISA Assay Result

    0

    ① ②

    × 1

    ③ ④ ⑥

    × 5

    ① ② ③ ④ ⑥

    × 10① ② ③ ④ ⑥

    ※Wheat germ extract を 110 μl 反応液に対して 10 μl より多いと(例:20 μl)タンパク質収量が低下しますのでご注意下さい。

    フナコシニュース 2019 年 3 月 15 日号(No.676)funakoshi news

    タンパク質

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  • GGCT(γ-Glutamyl Cyclotransferase:別名 C7orf24)は,がん細胞に高い確率で発現するグルタチオン代謝関連酵素のひとつで,新規がんマーカーとして注目されています。Pro-GA は,GGCT 阻害物質である N-Glutaryl-Alanine(GA)に細胞膜透過性を付与した,世界初の細胞実験に使用できるプロドラッグ型 GGCT 阻害物質です。がん細胞における GGCT の機能解析や下流シグナルの解析に有用です。※本製品は,京都薬科大学 臨床腫瘍学分野の研究成果を元に製品化されました。

    原著論文:Ii, H., et al., ChemMedChem, 13, 155~163 (2018). [PMID: 29316360]

    68050

    Web ページ番号検索

    細胞実験で使用できるグルタチオン代謝関連酵素 GGCT 阻害物質Pro-GA<Cell-Permeable GGCT Inhibitor>

    世界初

    ■Pro-GA によるがん細胞特異的な増殖阻害

    乳腺細胞,造血細胞および前立腺細胞について,それぞれ正常細胞およびがん細胞を血清欠乏状態にて Pro-GA の有無の条件下で培養し,各細胞の増殖を,WST-8 を用いた細胞増殖アッセイにより定量的に観察した。Pro-GA 非存在下では各種がん細胞で特異的に増殖が見られたが,Pro-GA により増殖が有意に抑制された。また,プロドラッグ化していない GA では増殖抑制効果は確認できなかった。

    ■細胞内における GA 放出活性

    GGCT とはGGCT はγ-glutamyl dipeptide(γ-Glu-Xaa:Xaa は任意のアミノ酸)を 5-oxoproline と遊離アミノ酸 Xaa に分解する活性を持つ酵素です。グルタチオンの代謝関連酵素として 1950 年代から存在が知られていましたが,2008 年の Oakley らの生化学的な解析より,がん細胞での発現が高く機能未知なタンパク質 C7orf24 が GGCT 活性を示すことが明らかにされました。それ以来,GGCT はがん細胞特異的なマーカータンパク質として注目されていますが,GGCT の生理機能は未だ不明です。

    ■参考文献1. Oakley AJ, et al., J. Biol. Chem., 283 (32), 22031~22042 (2008).

    [PMID: 18515354]2. Kageyama, S., et al., Proteomics Clin. Appl., 1, 192~199 (2007).

    [PMID: 21136669]

    正常細胞における GGCT 発現量は低く抑えられていますが,GGCT を過剰発現すると細胞増殖が著しく促進します。また,GGCT を高発現するがん細胞で RNAi により GGCT をノックダウンすると,細胞増殖と遊走が抑制されます。これらの知見より,GGCT はがん細胞の増殖作用に大きく寄与していることが示唆され,GGCT の酵素活性がどのようにがん細胞の増殖促進効果に寄与するか解析するために,特異的阻害物質の開発が期待されています。これまで N-Glutaryl-Alanine(GA)をはじめin vitro で GGCT 阻害活性を示す化合物がいくつか開発されてきましたが,いずれも細胞膜透過性を示さず,細胞実験に使用できませんでした。

    乳腺細胞

    造血細胞

    前立腺細胞

    使用例

    ■in vivo xenograft モデルでの腫瘍抑制効果

    品  名メーカー 商品コード 包装 / 価格(¥)

    Pro-GA 〈Cell-permeable GGCT inhibitor〉FNA FDV-0019 2 mg / 40,000 FNA000019

    PC3 細胞を移植した CB17 SCID マウスに対して,本製品または DMSO を週一回ずつ計 5 週間投与し,腫瘍の大きさを定量した。本製品の投与により腫瘍の成長が有意に抑制され,in vivo でもがん細胞の増殖阻害活性を示すことがわかる。

    in vivo でがん細胞の増殖を抑制

    ココがすごい!本製品は,GGCT 阻害物質 N-Glutaryl Alanine(GA)をメチル基およびアセトキシメチル基でジエステル化した化合物です。細胞内に取り込まれた後,細胞内エステラーゼでメチルエステルとアセトキシメチルエステルが加水分解され,阻害物質 GA として機能します。 Pro-GA GA

    MCF7 細胞に本製品の蛍光標識体を 0~60 分間処理し,PBS で細胞を洗浄後,細胞ライセートを調製した。細胞ライセートを蛍光 HPLC にかけ,細胞内に取り込まれた Pro-GA 蛍光標識体から GA 放出率を評価した。Pro-GA は速やかに細胞に取り込まれ,細胞内で GA に変換されたことが確認できた。

    Pro-GA は細胞に取り込まれ GA に変換された

    100

    80

    60

    40

    20

    00 20

    Time(min)

    Parent compound amount

    (arbitary unit/second)

    40 60

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    タンパク質

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  • コラゲナーゼや結合組織の機械的な損傷などにより変性したコラーゲン鎖と特異的に結合します。動物種によらず,全タイプのコラーゲンを可視化できます。

    68060

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    変性コラーゲンに特異的なプローブCollagen Hybridizing Peptide(CHP)

    使用文献あります!Web 価格表の 文献 のマークをクリックすると論文のページにリンクします。

    Citations

    5-FAM 標識の F-CHPと,ビオチン標識の B-CHPがあり,蛍光検出・発色検出いずれの様々なアプリケーションに使用できます。使用・測定に特別な機器や技術は不要です。

    加熱変性したブタ靭帯中コラーゲンの,CHP による解析 (左):F-CHPによる検出 (右):B-CHPおよびHRP-NeutrAvidin による検出 F-CHP B-CHP

    特 長�●�動物種を問わずすべてのタイプのコラーゲンに適用できます。●�抗原賦活化の必要はなく,パラフィン包埋切片・凍結切片のいずれでも使用できます。

    ●�分子量が IgGの 2%程度と小さく組織透過性が高いため,薄切しなくても試料全体の染色に使用できます。

    品  名メーカー 商品コード 包装 / 価格(¥)

    Collagen Hybridizing Peptide, 5-FAM Conjugate(20 回分*)HHH FLU60 60�μg�/ 40,000 HHH510060緑色蛍光 5-FAM で標識されており,蛍光で直接観察できる(励起波長:494�nm/蛍光波長:512�nm)。

    Collagen Hybridizing Peptide, Biotin Conjugate(20 回分*)HHH BIO60 60�μg�/ 40,000 HHH184060ビオチンが修飾されており,蛍光色素やHRP酵素などと組み合わせて使用可能。

    ※購入時に使用者確約書が必要です。*組織スライドを染色する量で換算。

    ✓ 分子レベルでコラーゲン組織の機械的損傷とその局在を検出できます✓ �SDS-PAGE ゲル中および加熱処理した組織試料中の,全タイプのコラーゲンを可視化できます(熱などでコラーゲンを変性後,抗コラーゲン抗体や従来のコラーゲン染色試薬の代わりとして使用)

    ✓ 変性コラーゲンとの結合により,多様な疾患による組織損傷やリモデリングを検出できます✓ 脱細胞化した細胞外マトリックス中のコラーゲンの変性評価を行えます✓ がん細胞の浸潤と遊走の解析を行えます

    CHP で できること

    ココがすごい!・組織の損傷・�コラーゲンの�リモデリング・機械的過負荷・化学的変性

    X-CHP

    Collagen Hybridizing Peptide(CHP)の検出原理

    生体内などで見られるコラーゲンのほとんどは,そのタイプに関わらず三重らせん構造を形成しています。このコラーゲンは,コラゲナーゼによる消化や機械的損傷などによって変性することが知られています。CHP(別名:CMP,Collagen�mimetic�peptide)は,この変性コラーゲンに特異的に結合して三重らせんを形成するプローブです。コラーゲンマトリックスの構造を分子レベルで評価することができ,また脱細胞化組織作製のプロトコル最適化などに応用することができます。

    コラーゲンの機械的損傷解析 68063詳細は Web へ

    コラーゲンは,腱や靱帯,骨,軟骨をはじめとするすべての耐荷重性組織の構成に大きく関わっています。これらの組織が機械的損傷を受けると,コラーゲンの変性が引き起こされ病的過程が進みます。この段階で,形態学的な変化をマクロスケールで検出することはできません。

    CHPは三重らせん構造が変性したコラーゲンに特異的に結合するため,機械的に引き伸ばされた腱の線維束における,コラーゲンの分子レベルの不全損傷を検出することができます。

    ■ラット尾腱の線維束の引張試験結果

    引張力が大きくなるに従いコラーゲンの損傷が大きくなり,F-CHPによる蛍光シグナルが強くなっているのがわかる。

    左:�ラット尾腱から取り出した線維束に,引張率 5%,10.5%および 15%での引張試験を 1回実施後,F-CHPをプローブとして蛍光シグナルを観察した(緑)

      (スケールバーは 2�mm)。右:�応力歪み曲線(黒線)が線形性領域(赤破線より左側)から逸脱すると,F-CHP 強

    度(緑線)がベースラインから増加し始める。このことにより,コラーゲン分子の変性が機械的損傷の開始に対応することが示唆される。

    15%

    10.5%

    5%

    メーカーインタビュー変性コラーゲンに結合し,三重らせん構造を形成するプローブ 65168

    Web ページ番号検索詳細は Web へ!

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    細胞・組織工学/培養

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  • SDS-PAGE によりコラーゲンを電気泳動すると,SDS の作用や電気泳動中の熱により,ゲル中のコラーゲンが変性します。CHP を用いると,変性コラーゲンと特異的に結合するため,ゲル中の変性コラーゲンを容易に感度良く特異的に検出することが可能です(左図)。ウェスタンブロッティングを行わずに検出ができるため,タンパク質をメンブレンに転写したりブロッキングする必要がなく,時間や手間,試薬を節約できます。

    また,CHP は抗コラーゲン抗体や従来のコラーゲン染色試薬の代わりとして使用することができ,組織中の変性したコラーゲンを検出することも可能です(右図)。従来のコラーゲン染色試薬である Sirus Red は,塩基性アミノ酸を多く含むタンパク質を非特異的に染色することがありました。それに対して,CHP は特異性高く変性コラーゲンを染色することができます。

    Collagen Ⅰ(ng)Collagen Ⅰ

    Collagen Ⅱ

    Collagen Ⅳ

    Fibronectin

    Laminin

    4,000 2,000 1,000 500 250 125 62.5 31.2 15.6 7.8

    Ⅰ型コラーゲンを SDS-PAGE ゲル中で直接測定(F-CHP を使用)

    未処理 200 μm 加熱処理

    加熱変性したブタ靭帯中のコラーゲンを検出(B-CHP と TAMRA 標識 NeutrAvidin を使用)

    各タイプのコラーゲンは検出しますが,フィブロネクチンやラミニンは検出しません。

    変性コラーゲンの検出

    組織病理学解析

    酵素で消化されるとコラーゲンの三重らせん構造は熱的に不安定になり,体温で変性します。このようなコラーゲンの変性は,炎症や組織損傷,生理学的および発生時の組織再構築の良い指標となります。

    ■心筋梗塞を起こしたマウスの心臓の蛍光画像 ■マウス皮膚の老化の観察

    分解,変性を受けたコラーゲンに結合したCHP の強いシグナルが見られる。

    検出試薬: B-CHP お よ び AlexaFluor 647-streptavidin

    心筋梗塞後 7 日目のマウス心臓変性コラーゲンに B-CHP が結合しており,その結合量に応じた AlexaFluor 蛍光(黄~青)が見られる。

    Max

    MinMyocardial infarction

    9 ヶ月齢のマウスの老化した皮膚には,多量の分解されたコラーゲンが見られる。CHP は,光老化,皮膚の炎症および自己免疫性皮膚障害によるコラーゲン損傷の検出やスキンケア製品の成分の有効性または安全性評価にも用いることができる。

    検出試薬: B-CHP お よ び AlexaFluor 647-streptavidin(黄),Hoechst 33342

    (青)

    68062詳細は Web へ

    68061詳細は Web へ

    がん細胞の浸潤と遊走の解析

    がん細胞は,プロテアーゼ依存性/非依存性のいずれかの様式で細胞外マトリックス(ECM)に侵入できますが,一般的にプロテアーゼ依存性による細胞の浸潤を立証するデータを収集することは困難でしたが,CHP を使用することで,合成ハイドロゲルや遺伝子改変細胞を用いることなく,がん細胞の遊走を視覚化することができます。

    ■がん細胞による in vitro のハイドロゲル分解 ■DQ コラーゲン(DQCol)と F-CHP を用いた MDA-MB-231 細胞の浸潤の比較

    NucleiActin

    F-CHP DQCol

    MDA-MB-231 cells in 3D collagen matrix

    Bennink LL., et al., Biomaterials, 183, 67~76 (2018). [PMID: 30149231]

    F-CHP を用いることにより,がん細胞の遊走に伴う ECM タンパク質の分解を合成ハイドロゲルまたは遺伝子改変細胞を用いずにモニタリングすることができる。

    (左)F-CHP(変性コラーゲンに特異的に結合)(右)DQCol(タンパク質分解に伴い FITC の蛍光を発するコラーゲン基質)

    F-CHP を用いた場合(左)ではシグナルは細胞の周囲でファイバー様の形態を維持したが,従来用いられてきた DQCol を用いた場合(右)では,シグナルは特徴的なコラーゲン-フィブリル形態を失い,細胞質内に凝集スポットとして現れた。

    68587詳細は Web へ

    MDA-MB-231 cells in 3D collagen matrix

    Nuclei Actin CHP MMP14 Collagen

    67829

    Web ページ番号検索フナコシ Web 特集のご紹介イメージング解析用プローブ(細胞用)特集

     簡単に染色・除去できる細胞質染色プローブ  CytoSeeing

    1 μm以下の小さな脂肪滴も染色する脂肪滴染色プローブ  LipiDye 細胞内温度計測プローブ

      Thermoprobe

     膜電位検出プローブ  Ap3, SHG Imaging Dye ▶ p.20 AMPA型グルタミン酸レセプター標識プローブ

      LiveReceptor AMPAR ▶ p.26 退色しにくいミトコンドリア染色プローブ

      AIE Mitochondria Probes

    CytoSeeing LipiDye Thermoprobe Ap3, SHG Imaging Dye LiveReceptor AMPAR

    ※フナコシ Web 特集では上記の製品以外も紹介しています。詳細はフナコシ Web でご確認ください。一部製品は本紙でも紹介してます。

    フナコシニュース2019年 3月 15日号(No.676)funakoshi news

    細胞・組織工学/培養

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    お問い合わせ先:〈試薬〉TEL:03-5684-1620   FAX:03-5684-1775   :[email protected]

  • 細胞ファイバは細胞と細胞外マトリクス,ハイドロゲルからなるひも状の組織で,「生きた細胞」を用いた次世代の繊維素材です。本サービスは,お手持ちの細胞を元にファイバを作製します。作製した細胞ファイバは,基礎研究から再生医療研究,および薬物・化粧品などの効能・安全性評価といった幅広い分野に応用が可能です。※細胞ファイバは,東京大学 生産技術研究所 竹内昌治研究室によって開発されました。

    68006

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    受 託

    お手持ちの細胞を三次元組織化します細胞ファイバ 作製受託サービス 細胞ファイバの顕微鏡写真 製品イメージ

    ハイドロゲル層で細胞を被膜し,他の細胞や高分子の侵入を防ぐ

    ファイバ内の細胞に必要な栄養・酸素および細胞が分泌する物質はハイドロゲル層を透過

    直径は100~1,000 μmの太さにでき,一本一本が三次元組織を形成

    移植時には表面のゲルが免疫隔離膜として機能

    特 長 ● 編む・織る・束ねるなどの操作により大きな組織を作ることができます。

    ● 微生物やタンパク質などを内包したファイバも作製できます。● ヒト細胞で構成された細胞ファイバを薬物評価などに用いることにより,平面培養組織や実験動物に比べ,よりヒト生体を模倣した環境でデータが得られます。

    ● ファイバ内の細胞へ酸素や栄養分が浸透するため,立体組織を壊死させずに長期間維持できます。(例:神経組織を 2か月以上維持)● 細胞外マトリクスの種類を変更でき,細胞と細胞外マトリクスの相互作用評価が可能です。

    ● 線維状の生体組織構造(神経,筋肉,血管など)を模倣した研究にも使用できます。

    使用例 Onoe, H., et al., Nature Materials, 12, 584~590 (2013). [PMID: 23542870]

    応用例 

    医療・製薬関連● 効能・安全性・浸透性の評価   ●細胞保護の評価●再生医療関連(三次元組織構築など)

    基礎研究関連● 三次元細胞組織の培養   ●微生物の共培養・観察

    食品関連● 安全性評価        ●食品製造プロセスの検討●健康食品・機能性食品・微生物含有食品の開発

    化粧品・ヘルスケア関連● 効能・安全性評価     ●製品開発●サプリメントの内包

    環境・農漁業関連● 土壌改良,水質浄化    ●品種改良,育種

    生産プロセス関連● 発酵,醸造        ●抗体などのタンパク質生産●細胞大量培養

    機能的な三次元組織を用いることで,平面培養細胞より生体に近い条件で効能評価を行うことが可能です!

    ■医療・製薬ツールとして -効果評価,安全評価,浸透性評価など

    (製薬企業ユーザー様)「筋芽細胞ファイバを分化誘導して作製した筋組織ファイバに対して薬剤候補物質を添加し,組織への影響を評価しました。細胞ファイバでは組織を長期間維持できるので,効能について経時的な評価を実施することができ,これまでよりも生体の筋肉に近いデータが得られると感じています。一方で,実験動物のような飼育の手間やコストがかからず,通常の平面培養細胞と同じ培地や機器で培養維持できるのも使いやすくてよいですね。」

    ユーザー様の声

    ご注文方法 

    参考文献:�細胞ファイバ技術に関連して東京大学 生産技術研究所 竹内昌治研究室より発表された文献が多数あります!

    68006

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    Ⅰ型糖尿病モデルマウスへの膵島細胞ファイバの移植

    膵島細胞ファイバでの 血糖値コントロールに成功

    移植から 14日経過後, ファイバの取り出しに成功

    時間

    血糖値[mg/dL]

    血糖値正常範囲

    コントロール

    ファイバ埋込群

    ファイバ埋込 ファイバ取出

    Ⅰ型糖尿病モデルマウスの腎皮膜下へ膵島細胞ファイバを移植した。ハイドロゲル層(免疫隔離膜)によりファイバ内の細胞が保護されているため,拒絶反応が抑制され,長期間にわたり実験動物の血糖値コントロールを行えることが確認された。また,ファイバは取り出しが可能であり,取り出し後,血糖値が再び上昇するのを確認した。

    まずは細胞や微生物の情報,培地の組成,使用目的などのご要望をお聞かせ下さい。お客様の目的に沿ったファイバの仕様をご提案いたします。  [メーカー:CEF]

    フナコシニュース2019年 3月 15日号(No.676)funakoshi news

    細胞・組織工学/培養

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    10

    お問い合わせ先:〈受託〉TEL:03-5684-1645   FAX:03-5684-6539   :[email protected]

  • 中空のハイドロゲルチューブに微生物を内包した「微生物ファイバ」を作製する受託サービスです。使用しているハイドロゲルは養分や酸素を透過するため,微生物はチューブ内で代謝しながら増殖することができます。また,内部の微生物が放出したタンパク質などの物質は外液に分泌され,手軽に回収することができます。そのため,物質産生や水質浄化などへの使用が期待できます。

    68067

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    受 託

    微生物を封入したゲルチューブ微生物ファイバ作製受託サービス

    太さ内径:50~500 μm外形:100~1,000 μm

    外殻のアルギン酸ゲルは,約 2,000 kDa 以下の物質を透過させる

    ファイバ外部に存在する他種の菌などから封入した菌を保護できる

    菌体を隔離したまま,低分子量の物質を透過させることができる

    簡単に操作できる

    特 長�

    微生物ファイバは,数十 cm~数百mの長さで作製することができます。丈夫なゲルで被覆されているため,通常の振とう培養を行うことが可能です。

    使用例�

    ■有用物質生産用のバイオリアクター

    ■異種微生物の共培養ツール

    ■バイオレメディエーション用のバイオリアクター

    物質産生においては,微生物ファイバを用いることで菌体を繰り返し使用できるため,�菌体の持つ生産能力を最大限引き出すことができます。

    ファイバ内のB.�subtilis は十分な活性を示し,溶液の透明度を保ちながら,懸濁培養と同程度メチレンブルーを分解することに成功しました。

    お手持ちの細胞を封入した細胞ファイバ作製も承ります(p.10 参照)。

    メチレンブルーの代謝

    液体の透明度

    ◆コントロール▲微生物ファイバ■懸濁培養

    ◆コントロール▲微生物ファイバ■懸濁培養

    Mikami,�K.,�et�al.,�Journal�of�Physics,�(2014).

    まずはお気軽にご相談下さい!

    TEL 03-5684-1645  FAX 03-5684-6539 : [email protected]

    受託・特注品担当 [メーカー:CEF]

    100 μm

    メーカーインタビュー生きた細胞を封入できる次世代の線維素材 65839

    Webページ番号検索 詳細はWebへ!

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    細胞・組織工学/培養

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    お問い合わせ先:〈受託〉TEL:03-5684-1645   FAX:03-5684-6539   :[email protected]

  • 68639

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    ミリサイズの大型細胞ブロックが簡単作製ネットモールド スターターキット

    バイオプリンタなどの特殊な装置を用いず,スフェロイドを流し込むだけで大型細胞ブロック(最大 14×14×1 mmまで)を作製できるキットです。■キット内容(初回限定モデル:#SK-5)・ネットモールド 14×3個・スフェアリング 20×10枚・アクセサリーキット×1:スペアパーツ(トップネット,サイドネット,ロックプレート, ストッパ,チューブ)各 1個,ピンセット×2,ハンドリングマット×2,50 ml コンテナ×2

    ネットモールド

    2×2×1 mm4×4×1 mm6×6×1 mm14×14×1 mm

    なぜ細胞ブロックの作製が必要なのか 

    再生医療においての細胞は以下の使われ方が求められていますが,細胞ブロックの実用化はほかに比べて遅れています。体重の 60%は固形臓器のため,厚みのある細胞ブロックの作成が求められています。

    品  名メーカー 商品コード 包装 / 価格(¥)

    ネットモールドスターターキット V5(初回限定モデル:1 研究室 1 kit 限定)TBN SK-5 1 kit / 198,000 TBN000001

    ※本製品は研究用です。臨床用途には使用できません。

    ※専用注文書にてご注文下さい。※2回目以降は個別製品をご購入下さい。詳細はフナコシWeb をご覧下さい。

    ◆「細胞をそのまま投与する」  :ある◆「薄い膜(細胞シート)にして移植」 :ある◆「厚い細胞ブロック」  :実用化未達

    細胞

    細胞塊

    細胞組織単層シートは可能。薄いのが難点。

    細胞から直接厚みのある組織にはならない。

    細胞ブロック作成のポイント: ①細胞塊をブロック形状に保持 ②培地供給を維持

    一度,細胞塊にすることで,大型組織化が可能になる。

    ネットモールドはここで使われる

    ✓ 再生医療研究✓ 薬理試験✓ 臓器様組織✓ 病理用モデル研究  などにオススメです!!

    ピペットによる手技 横方向にスライド除去

    ハンギングドロップ法

    1:スフェロイド準備 2:モールド投入 3:培養 4:ネット除去

    スフェアリング法 インキュベーター内シェーカーで 1~2週間

    Micro─hole

    Up to 350μm

    >150μm

    A sectional drawing

    Culture medium

    スフェアリングバッグ内に細胞懸濁液を投入して,旋回培養(45~55 rpm)することにより,大量のスフェロイドを作製できます。

    1.0×107 cells のヒト線維芽細胞を FKCM201T 培地(フコク社)20 ml を使用し,スフェアリングを用いて 3日間振とう培養した(45 rpm)。画像提供:株式会社フコク

    培養開始 15日後でも,細胞ブロック(6×4×1 mm)内部に死滅は見られない。上:作製した細胞ブロック,下:HE染色

    6 mm

    2 mm

    4 mm

    フナコシニュース2019年 3月 15日号(No.676)funakoshi news

    細胞・組織工学/培養

    本誌に掲載されている製品はすべて研究用です

    12

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  • Affinity Biosciences 社 抗リン酸化抗体の検索方法

    6375

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    スフェロイド培養などの三次元培養が行える特殊な液体培地です。特殊なポリマー溶液により,細胞を沈殿させず,液中に分散した状態を保持します。※ASM:Advanced Suspension Medium

    NEW

    細胞を浮かせてスフェロイド培養する 液体培地

    Happy Cell ASM

    特 長 ● RPMI 培地,DMEM 培地および MEM 培地組成の製品があ

    ります。本製品と培地を 1:3 で混合して使用して下さい。● Happy Cell Inactivation Solution(#VHCIS02.5)を使用

    すると簡単に形成したスフェロイドを回収できます。● がん細胞や幹細胞,初代細胞の三次元培養に有用です。● T リンパ球などの浮遊細胞の培養にも適用可能です。● 粘性が低いため,フローサイトメトリーにも使用できます。● 実績のある細胞: CHO,HepG2,A549,メラノーマ,

    UACC257,DU145 など多数

    © 樹庵じゅあん

    約 2,000 点の製品ラインナップです

    抗リン酸化抗体 68106[メーカー:AFN]

    ■抗体のバリデーション(例:抗 Phospho-MSK1(Ser211)抗体(#AF7155))

    リン酸化ブロッキングペプチドを用いた場合(右端)のみ,シグナルが生じないことを確認しています。

    200 ng/ml の EGF で 5分間処理した 3T3 細胞ライセートのウエスタンブロッティングN Peptide:非リン酸化ブロッキングペプチドP Peptide:リン酸化ブロッキングペプチド

    ブロッキングペプチドを用いて検証しています。

    ①Web にアクセス(Web ページ番号:68106)②検索欄へキーワードの一部を入力して下さい。③候補が表示されますので,選択して下さい。④検索ボタンを押して下さい。

    ■検索例(ノックアウト検証済み抗体)

    ※抗体によってはブロッキングペプチドもあります。

    CHO-K1 細胞を通常の二次元培養(左)および本製品(右)を用いて培養。

    本製品で培養した前立腺細胞によるスフェロイド形成の経時変化

    品  名メーカー 商品コード 包装 / 価格(¥)

    Happy Cell ASM NEWVAL000010 VAL VHCME25 MEM 25 ml / 66,000VAL000020 VAL VHCDM25 DMEM 25 ml / 66,000VAL000030 VAL VHCRP25 RPMI 1640 25 ml / 66,000

    Happy Cell Inactivation Solution NEWVAL000050 VAL VHCIS02.5 2.5 ml / 15,000

    Happy Cell ASM 培地のポリマー錯体を壊し,Happy Cell ASM で培養した細胞・スフェロイドを回収する試薬。

    ■スターターキット(96 ウェルプレート 1 枚分)

    ■多目的&スケールアップ

    品  名メーカー 商品コード 包装 / 価格(¥)

    Happy Cell ASM Starter Kit NEWVAL000070 VAL VHCK1_MEM MEM 1 kit / 15,000VAL000080 VAL VHCK1_DMEM DMEM 1 kit / 15,000VAL000060 VAL VHCK1_RPMI RPMI 1640 1 kit / 15,000

    1/10 量の Happy Cell ASM と Inactivation Solution,低接着性プレート 1 枚を含んだお試し用のキットです。

    Happy Cell ASM General Purpose & Scale Up Kit NEWVAL000100 VAL VHCK2_MEM MEM 1 kit / 87,000VAL000110 VAL VHCK2_DMEM DMEM 1 kit / 87,000VAL000090 VAL VHCK2_RPMI RPMI 1640 1 kit / 87,000

    Happy Cell ASM(25 ml),Inactivation Solution(1 vial),低接着性プレート(5 枚),Bioreactor チューブ(50 ml×2 本)を含むキットです。

    本製品で培養した細胞はスフェロイドを形成した。

    フナコシニュース2019年 3月 15日号(No.676)funakoshi news

    細胞・組織工学/培養

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    お問い合わせ先:〈試薬〉TEL:03-5684-1620   FAX:03-5684-1775   :[email protected]

  • 67694

    Webページ番号検索

    受 託

    抗体の特異性評価ヒトタンパク質(順相)マイクロアレイ受託サービス

    ガラス基板

    ブロッキング

    試料(抗体・検体)とレファレンス用抗体を加え,インキュベート

    2種類の蛍光色素標識二次抗体を加え,インキュベート

    標的タンパク質

    単一タンパク質

    単一タンパク質

    単一タンパク質

    レファレンス用抗体認識部位

    抗標的タンパク質抗体

    レファレンス用抗体

    蛍光色素(赤)標的二次抗体蛍光色素(緑)標的二次抗体

    約 17,000 種類のヒトタンパク質を搭載したアレイを用いて,抗体の特異性評価・血中抗体のプロファイリングを実施する受託サービスです。また,抗原が未同定の抗体について,抗原を探索することも可能です。※本受託サービスは,福島医薬品関連産業支援拠点化事業の独自解析技術と成果物である『福島コレクション』を用いて提供しています。※参考文献:Goshima, N., et al., Nature Methods, 5 (12), 1011~1017 (2008). [PMID: 19054851]※本サービスは研究用です。研究用以外には利用できません。

    プロトコル 搭載タンパク質

    ※ 順 相:1 つ の ス ポ ッ ト が1 種類のタンパク質で構成されている。

    ● 標 準 型 タ ン パ ク 質 と 変 異 体・ 融 合 タ ン パ ク 質 を 含 む 約 17,000 種類のヒトタンパク質

    ● 変異体・融合タンパク質の例:EGFR,KRAS,ALK 融合遺伝子,ERBB2,TP53 など

    ※コムギ無細胞系で合成しています。

    アレイに搭載しているタンパク質はフナコシ Web でご確認下さい。

    67694

    ヒトタンパク質(順相)マイクロアレイを用いた抗体評価

    抗体評価の例(良い抗体)

    標的タンパク質のみに特異的に結合し,標的以外のタンパク質やタグ配列に交差しない。 矢印( ➡ )=標的抗原

    抗体評価の例(悪い抗体①)

    標的以外のタンパク質に広範囲に結合。

    矢印( ➡ )=標的抗原

    抗体評価の例(悪い抗体②) 標的以外のタンパク質に特異的に強く交差する抗体。

    矢印( ➡ )=標的抗原

    ご提供いただく抗体・検体(血清・血漿)必要量

    ご注文方法/価格

    ● 抗体必要量: 1 μg/μl の抗体を PBS 溶液で 20 μl(条件が合わない場合は,ご相談下さい)

    ● 血清,血漿必要量:100 μl※解析の内容により,多めに準備していただく場合がございます。詳細

    は当社受託・特注品担当までお問合せ下さい。

    詳細は,当社受託・特注品担当までお気軽にお問い合わせ下さい。[メーカー:FKU]

    血中自己抗体のプロファイリング

    ↑マイクロアレイの画像の一部を拡大

    真の値

    血清A 血清B 血清C 血清D 血清E 血清F 血清G 血清H

    血清H 血清 F 血清 A 血清G 血清D 血清 B 血清 E 血清 C

    測定値

    解析

    実験誤差を補正

    標準正規化クラスター解析

    標準正規化し,比較解析を行うことで,個々人に特異的な自己抗体を検出

    正規化

    マイクロアレイで取得した対数比ヒストグラムはベル型(正規分布様)となる

    頻度

    対数比(発現レベル)

    関節リウマチ患者血清の自己抗体プロファイリング

    フナコシニュース2019年 3月 15日号(No.676)funakoshi news

     体

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    お問い合わせ先:〈受託〉TEL:03-5684-1645   FAX:03-5684-6539   :[email protected]

  • 生体内のがん組織の状態に類似したがん組織由来培養細胞を用いて,抗がん物質評価を実施する受託サービスです。※ 本受託サービスは,福島医薬品関連産業支援拠点化事業の成果となります。  ※ 本サービスは研究用です。研究用以外には利用できません。

    F-PDOを用いる評価の利点 F-PDOとがん細胞株の感受性の違い

    ご注文方法/価格

    ● 元のがん組織の解析情報があるため,がん組織と F-PDO との比較解析が可能。

    ● 臨床情報で抗がん物質に高い耐性を示す F-PDO を用いることで,耐性メカニズムの解析が可能。

    ● 目的の遺伝子変異や遺伝子発現を指標に選択した F-PDO を用いることで,遺伝子変異や遺伝子発現が抗がん物質の効果に与える影響の評価が可能。

    詳細は,当社受託・特注品担当までお気軽にお問い合わせ下さい。[メーカー:FKU]

    提供可能なデータ

    解析項目

    ● 化合物 X の F-PDO に対する細胞増殖阻害試験データ● 既存抗がん物質との比較解析データ(オプション)● F-PDO の遺伝子発現解析データ(オプション)● F-PDO のがん関連遺伝子の変異データ(オプション)● F-PDO の樹立に使用したがん組織のドナー情報● F-PDO の樹立に使用したがん組織の遺伝子発現解析データ

    やゲノム解析データ(オプション)

    ● F-PDO を用いた既存抗がん物質と提供化合物の評価● 細胞数の測定(ATP 測定)● アポトーシス誘導活性のリアルタイム測定(オプション)

    ※詳細は当社受託・特注品担当までお問い合わせ下さい。※一部の F-PDO は担がんマウス作製が可能です。

    67704

    Webページ番号検索

    受 託

    in vivo 評価に近い in vitro 抗がん物質評価がん組織由来培養細胞 F-PDO を用いた抗がん物質評価解析受託サービス

    ココがすごい!F-PDOとはヒトがん組織から樹立されたヒトがん組織由来培養細胞(福島医薬品関連産業支援拠点化事業で樹立した patient-derived tumor organoid,F-PDO)です。F-PDO は形態学的解析,ゲノム解析,網羅的遺伝子発現解析により,元のがん組織の特徴と類似していることを確認しています。がん細胞株は,元組織の特徴と類似していない場合がありますが,F-PDO は元組織の特徴を多く残しています。そのため,抗がん物質感受性評価において,がん細胞株よりも更にがん組織に近い評価を可能にします。

    ■F-PDOの種類

    がん種 樹立細胞系統数

    肺がん 21

    乳がん 3

    卵巣がん 15

    子宮がん 22

    消化器がん 6

    脳腫瘍 2

    血液腫瘍(担がんマウス経由) 3

    その他 10

    元のがん組織のHE染色像

    F-PDOのHE染色像

    F-PDOのCK7免疫染色像

    F-PDOの位相差像

    ・様々ながん種より樹立された系統から選択できます。・網羅的遺伝子発現解析データを用いて,目的の遺伝子の発現レベルを指標に F-PDO を選択できます。・全エキソーム解析データを用いて,目的の遺伝子に変異がある F-PDO を選択できます。※詳細な情報と F-PDO リストは,フナコシ Web からダウンロードできます(リストには塊を形成しない細胞も含みます)。

    まずはお気軽にご相談下さい!

    ご注文方法/価格などの詳細は,当社受託・特注品担当までお問い合わせ下さい。� [メーカー:FKU]

    TEL�03-5684-1645  FAX�03-5684-6539   �:�[email protected]受託・特注品担当

    フナコシニュース2019年 3月 15日号(No.676)funakoshi�news

     体

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  • 67965

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    SOD1変異体に共通して見られる立体構造を認識する抗体クローン(MS785,MS27)のカクテル抗体*です。100 種類以上の SOD1 変異体を免疫沈降・検出した実績があります。SOD1 変異の ALS 発症に及ぼす機序解明に有用です。*クローンMS785,MS27は個別でもご購入いただけます。※本製品は東京大学 薬学系研究科 細胞情報学教室の研究成果を元に製

    品化されました。

    ■原著文献1. �Fujisawa,�T.,�et�al.,�Ann.�Neurol.,�72,�739~749�(2012).�[PMID:�23280792]

    2. �Fujisawa,�T.,�et�al.,�Neurobiol.�Dis.,�82,�478~486�(2015).�[PMID:�26297318]

    ALS 関連 SOD1 変異体を網羅的に検出可能Anti-SOD1 (ALS-related

    mutants) Cocktail

    67965

    Web ページ番号検索検出可能な変異体一覧はフナコシ Webからダウンロードできます。

    ココがすごい!SOD1変異体に共通の立体構造を認識する活性中心に銅イオンと亜鉛イオンを持ち,細胞内の活性酸素を分解する酸化還元酵素 SOD1(Cu/Zn�Superoxide�Dismutase)の変異は,筋萎縮性側索硬化症(ALS;Amyotrophic�Lateral�Sclerosis)の一因と考えられています。SOD1 は 154 アミノ酸(ヒト)の比較的小さなタンパク質ですが,100 種類以上の変異体が報告され,そのほとんどは酵素活性に影響がないことが知られています。ALS の発症には変異に伴う獲得毒性が有力視されています。東京大学 一條秀憲教授・藤澤貴央助教らは,変異体 SOD1 が二量体の野生型 SOD1 とは異なる共通した立体構造をとり(下図),小胞体タンパク質品質管理機構(ERAD)の構成タンパク質 Derlin-1 に結合して細胞毒性を獲得することを明らかにしました。さらに,変異体 SOD1 のDerlin-1 結合部位をもとに,変異体の立体構造を特異的に認識するラットモノクローナル抗体クローンMS785とMS27の開発に成功しました。

    WT�SOD1 mutant�SOD1

    詳細は p.17 をご確認下さい。 ⇒

    クローンMS785とMS27の違いについて�●�MS785 はヒト SOD1 の 6~16 アミノ酸配列,MS27 はヒト SOD1 の 30~40 アミノ酸配列をそれぞれ抗原に作製したモノクローナル抗体です。

    ●�いずれも幅広く変異体を検出できますが,それぞれの抗原配列部位に変異がある場合,これを検出することができません。

    ●�MS785 と MS27 は相補性があるため,カクテル抗体は抗原部位の変異体の検出を補完することが可能です。

    HEK293 細胞で野生型および各種変異体 SOD1 を発現させ,細胞を溶解後に各抗体(MS785,MS27,MS785/MS27 カクテル)を添加し,10 時間反応後,Protein�Gビーズを用いて免疫沈降した。MS785,MS27 はいずれも免疫沈降操作後,野生型

    (WT)は認識せず,変異体特異的に結合していることが示された。MS785,MS27 は,単独では抗原部位に変異がある場合には認識できないが,MS785/MS27 カクテルは補完し,検出できるようになっていることがわかる。

    HEK293細胞で野生型およびG93A変異体 SOD1(FLAG融合タンパク質)を発現させ,MS785/MS27 カクテル抗体(赤)と,抗 FLAG 抗体(緑)で免疫染色を行った。野生型,G93A 変異体共に抗 FLAG 抗体で発現が確認できるが,MS785,MS27 およびMS785/27 カクテル抗体はいずれも野生型には反応せず,変異体にのみ反応した。

    適 用�●�免疫沈降,免疫染色:変異体を検出●�ELISA:変異体を検出(詳しくは原著文献2をご参照下さい。)●�ウェスタンブロット:変異体・野生型両方を検出注意:�変性状態では変異体 SOD1 だけでなく野生型 SOD1 も

    検出します。実験の際にはタンパク質変性には十分に注意し,SDSなどの変性剤は使用しないで下さい。

    品  名メーカー 商品コード 包装 / 価格(¥)

    Anti-SOD1 (ALS-related mutants), Human, Rat-MonoFNA FDV-0021A MS785/MS27 Cocktail 100�μg�/ 40,000 FNA000021FNA FDV-0021B MS785 100�μg�/ 40,000 FNA000121FNA FDV-0021C MS27 100�μg�/ 40,000 FNA000221

    Memo亜鉛欠乏ストレスの検出SOD1 は亜鉛欠乏時に野生型 SOD1 の亜鉛イオンが外れることで,立体構造が変化し,変異体 SOD1に類似した単量体構造をとることが報告されています。この構造変化により,本来は結合しない小胞体膜タンパク質 Derlin-1 に対する結合能を獲得し,ER ストレスを誘導すると考えられています。本製品は,野生型 SOD1であっても亜鉛欠乏時の立体構造変化を認識し,亜鉛が欠損した SOD1 を検出することが可能です。SOD1 の基礎研究や ER ストレス研究にも有用です。詳しくは次ページの 図-3 をご覧ください。

    Zinc-deficiency

    MS785 MS27

    MS27

    MS785ex. Serum starve Zinc-cherator

    Zinc-hold WT SOD1

    Zinc ions

    Zinc-deficient WT SOD1

    Normal condition Zinc-deficient ER-stress

    使用例�

    17

    MS785epitope

    MS27epitope

    kDa

    WT

    MS785

    MS27

    input

    IP

    MS785/MS27

    A4V

    G93A

    G10R

    G37R

    17

    17

    17

    DAPI FLAG

    FLAG─SOD1 WT

    FLAG─SOD1 G93A

    MergeMS785/MS27

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    お問い合わせ先:〈試薬〉TEL:03-5684-1620   FAX:03-5684-1775   :[email protected]

  • 抗体開発者による最新研究の解説!

    100種類以上のALS 関連変異型 SOD1に共通する構造変化

    東京大学 大学院薬学系研究科 細胞情報学教室 藤澤 貴央 助教

    ❶ 背 景

    ❷ 小胞体ストレスによるALS 発症機構

    ❸ �100 種類を超える ALS 関連変異型 SOD1 に共通してみられる構造を認識する抗体MS785・MS27

    ❹ 今後の展望

     筋萎縮性側索硬化症(ALS;Amyotrophic Lateral Sclerosis)は,運動神経が特異的に障害される治療法のない神経変性疾患である。ALSの約 1 割は遺伝子異常で発症し,特にSOD1 の遺伝子変異が高頻度に見られる。この遺伝子変異によって産生される変異型 SOD1タンパク質が毒性を発揮して運動神経細胞死を引き起こす。

     小胞体内部ではタンパク質の立体構造形成が行われるが,中には正しい立体構造を取れなかった不良タンパク質も存在する。正常な細胞では,不良タンパク質は小胞体膜タンパク質 Derlin-1 を介して細胞質へ輸送されて分解される。一方,変異型 SOD1 発現細胞では,変異型SOD1 が Derlin-1 と結合して不良タンパク質の排出機構を阻害する。これにより,小胞体内に不良タンパク質が蓄積するという,小胞体ストレスと呼ばれる負荷がかかり,運動神経細胞死へとつながる。これまでに報告されている100種類を超えるALS関連変異型SOD1がDerlin-1と結合する(図-1)。

     SOD1 はもともと Derlin-1 との結合領域を保持しているが,その領域は普段は立体構造上内部に隠されている。しかし,遺伝子変異やストレス刺激により構造変化が起こり Derlin-1 結合領域が露出すると,Derlin-1 と結合して小胞体ストレスを誘導する( 図-2)。MS785・MS27 は,SOD1 の Derlin-1 結合領域またはその近傍のアミノ酸配列を抗原として作製された抗体であり,Derlin-1 との結合領域を露出するような構造変化を起こした SOD1 を特異的に認識できる。MS785・MS27 を用いた研究により,Derlin-1 と結合する 100 種類以上の変異型 SOD1 が全て Derlin-1 結合領域を露出していること,また,SOD1が亜鉛欠乏ストレスに応答して Derlin-1 結合領域を露出することが明らかとなった(図-3)。

     SOD1 は,遺伝子変異だけではなく,亜鉛欠乏ストレスによっても構造変化を起こして生理的な小胞体ストレス応答を誘導する。これは,SOD1 の高次構造がストレス感知モジュールとして厳密に管理されていることを示唆している。今後,MS785・MS27 を用いた研究により,ストレス応答における構造変化型 SOD1の生理的・病態生理学的役割が明らかになっていくものと期待される。

    図-1 報告されている SOD1変異箇所の例

    図-2 変異型 SOD1による小胞体ストレス誘導機構

    図-3 SOD1が亜鉛欠乏ストレスに応答してDerlin-1 結合領域を露出する

    HEK293 細胞に亜鉛キレーターである TPEN 10 μM を添加し 8 時間処理した。細胞を破砕後,MS785,MS27 お よ び MS785/MS27カクテル抗体により免疫沈降した。亜鉛欠乏により,内在性の野生型 SOD1 は変異体 SOD1と同様に MS785,MS27 により検出されるようになった。

    IP

    Control

    MS785

    input

    MS27

    MS785/MS27

    TPEN(+)

    kDa17

    17

    17

    17

    東京大学 大学院薬学系研究科 細胞情報学教室の皆様一條 秀憲先生(前列左から 4番目)藤澤 貴央先生(前列右から 3番目)

    不良タンパク質は Derlin-1 を介して細胞質側へ逆輸送され,プロテアソームにより分解される

    変異型SOD1がDerlin-1の獲得性機能異常を引き起こし,小胞体ストレスを介した運動神経細胞死を誘導する

    フナコシニュース2019年 3月 15日号(No.676)funakoshi news

     体

    本誌に掲載されている製品はすべて研究用です

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  • Laminin は α 鎖,β 鎖,γ 鎖のヘテロ三量体からなる巨大な細胞外糖タンパク質で,基底膜の基本構成因子として知られています。現在までに 5 種類の α 鎖,3 種類の β 鎖,3 種類の γ 鎖が同定されており,15 種類以上の組み合わせが報告されています。本製品群は,それぞれ特定の構造の各鎖 Laminin を特異的に認識します。※本製品は横浜市立大学 木原研究所 宮崎香 名誉教授の研究成果を元に製品化されました。

    ■Anti-Laminin-α3A(BG5)/Anti-Laminin-α3B(F7)  [Webページ番号:68101]がんとの関係で注目される Laminin-332 のアイソフォームを識別する抗体です。クローン BG5 は α3A 鎖に反応し,免疫染色法では基底膜に存在する Laminin-3A32 やLaminin-3A11 を認識します。クローン F7はスプライシングバリアント α3B 鎖に特異的に反応する世界で唯一の抗体で,Laminin-3B32,Laminin-3B11 を認識します。がんの悪性度の診断や Laminin バリアント特有な機能の解明に有用なツールとして期待されています。

    ■ラインナップ [メーカー:FNA]

    品 名 (クローン名)

    Anti-Laminin-α3A(BG5)

    Anti-Laminin-α3B(F7)

    Anti-Laminin-γ2 N-terminal Fragment

    (P2H)

    Anti-Laminin-511 (12D)

    抗体種 マウスモノクローナル抗体

    抗 原 ヒト組換え体 Laminin-α3B N-term~190 kDa fragment

    ヒト組換え体 Laminin-γ2 N-terminal pf Domain(Domain Ⅳ+Ⅴ)

    ヒト子宮由来 Laminin

    サブタイプ IgG2a IgG1 IgG2a IgG2b交差性 ヒト ヒト,マウス ヒト

    性 状 マウス腹水(未精製)

    適 用 ELISA,IHC,IP,WB IHC(frozen & paraffin sections),WBIHC(frozen),IP,WB(Non-reducing)*2 FNA000024

    特異性 Laminin-α3A*1 Laminin-α3B Laminin-γ2 Domain Ⅴ-NE2 Laminin-511 FNA000023

    商品コード FDV-0024  FDV-0023  FDV-0025  FDV-0026  FNA000025

    包装/価格(¥) 100 μl / 40,000 100 μl / 40,000 100 μl / 40,000 100 μl / 40,000 FNA000026

    ■Anti-Laminin-γ2 N-terminal Fragment(P2H)  [Webページ番号:68102]

    が ん 浸 潤 マ ーカーとして知られる Laminin-γ2 鎖(Laminin-332 のサブユニット)の N 末端にあるプロテアーゼフラグメント γ2pf に対する抗体です。γ2pf の生成量はがん組織の悪性度と相関があると考えられており,病理組織における浸潤性がん細胞の検出や Laminin-γ2 鎖の機能解析に有用です。

    Laminin-3A32

    Static form

    Active form

    α3A

    β3 γ2

    γ2 short arm

    Domain Ⅳ

    Clone P2H

    Domain Ⅴ

    NE3 NE2 NE1NH2

    γ2 N-terminal proteolytic fragment(γ2pf)

    Proteolytic cleavage site

    Proteolytic cleavage

    anti-Laminin α3B(clone F7)

    anti-Laminin α3B(clone BG5)

    Laminin-3A32 Laminin-3B32

    α3A

    α3B

    β3 β3 γ2 γ2

    *1  クローン BG5 は,免疫組織染色(IHC)では α3A のみに反応します。なお,ELISA,IP,WB においては α3A 鎖および α3B 鎖に交差性を示します。詳細は,使用例および原著文献・使用文献 1 を ご参照下さい。

    *2  IHC においてはパラフィン切片での検出は確認されていません。WBにおいては還元条件では検出できません。

    1.  Kariya, Y., et al., J. Mol. Histol., 39 (4), 435~446 (2008) (BG5/F7). [PMID: 18670895]2.  Mori, T., et al., Cancer Sci., 102 (5), 1095~1100 (2011) (F7). [PMID: 21276136]3.  Miyazaki, K., et al., Cancer Sci., 107 (12), 1909~1918 (2016) (BG5, P2H). [PMID: 27685891]4.  Komiya, E., et al., Cancer Med., 3 (3), 537~549 (2014) (12D). [PMID: 24737780]

    ■原著文献・使用文献

    ■Anti-Laminin-511(12D)  [Webページ番号:68103]広範な組織の血管および上皮基底膜で発現する Laminin-511 三量体に特異的な抗体です。Laminin 各鎖に対する抗体とは異なり,他の Laminin アイソフォームの影響を受けずに Laminin-511 を検出できます。がん組織では微小血管に強く反応し,また一部の良性腫瘍の腫瘍基底膜を検出します。

    α5

    β1 γ1

    略語:ELISA:Enzyme-linked Immunosorbent Assay,IHC:Immunohistochemistry,IP:Immunoprecipitation,WB:Western Blotting

    基底膜観察や皮膚研究およびがん病理研究に最適Laminin 各鎖に対するモノクローナル抗体

    各抗体の染色例は,フナコシWebでご確認下さい。

    下記参照

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    フナコシニュース 2019 年 3 月 15 日号(No.676)funakoshi news

     体

    本誌に掲載されている製品はすべて研究用です

    18

    お問い合わせ先:〈試薬〉TEL:03-5684-1620   FAX:03-5684-1775   :[email protected]

  • 67945

    Web ページ番号検索

    受 託

    特許技術を用いて安価・迅速にモノクローナル組換え抗体をスクリーニングウサギモノクローナル抗体 探索受託サービス

    Ecobody 技術と他手法との比較� ご提供いただくもの�

    Ecobody 技術 ハイブリドーマ法 ファージ ディスプレイ法

    適用動物 ウサギ マウス 不使用

    時 間 最短 2 日*1 数か月 7週間

    培養操作 不要 必須 必須(大腸菌)

    要素技術 試験管内での 抗体発現 細胞融合・培養 大腸菌発現

    抗体取得効率 70% 以上 予測不能 90%

    自然抗体の取得 可 可 困難

    取得抗体フォー マット

    改変 Fab (IgG へ変換可能) IgG Fab

    数 複数取得可能 数種類 数種類

    ●�免疫したウサギから採取した全血 10�ml 程度(ヘパリン含有,冷蔵保存)*2

    ●�評価用抗原*2 �解析の内容により,多めに準備して頂く場合がございます。また,分取したリンパ球(106 細胞程度,細胞保存液で冷凍保存)でもご依頼いただけます。

    ※詳細は当社受託・特注品担当までお問い合わせ下さい。

    納 品�

    価 格�

    ●�抗体の活性の ELISA 評価結果●�抗体遺伝子配列情報を 5クローンについてご提供●�抗体遺伝子を組み込んだ大腸菌発現用プラスミド※iBody(株)では,作製した抗体そのものの提供は行っておりません。抗体をご入用の場合は当社受託・特注品担当までご相談下さい。ご注文方法,価格などの詳細につきましては,当社受託・特注

    品担当までお気軽にお問い合わせ下さい。[メーカー:IBO]

    ココがすごい!世界最速の抗体取得技術(特許技術)【Ecobody 技術】Ecobody 技術は名古屋大学大学院生命農学研究科の中野秀雄教授らが開発した特許出願中の技術を基にした抗体探索手法です。従来,数か月かかっていた抗体の探索工程(血液採取~抗体評価)を世界最速の 2日間で実施できるようになりました。微量血液中の B細胞を材料とし,シングル B細胞からモノクローナル組換え抗体遺伝子の増幅・発現・性能評価までのすべての工程を試験管内で行います。既存技術では,モノクローナル組換え抗体の発現評価に動物細胞を用いる方法が主流ですが,iBody(株)では独自技術により,無細胞タンパク質合成系で活性型抗体を効率よく作製し,評価することができます。

    Ecobody 技術によるウサギモノクローナル抗体の取得・評価の流れ

    1. �抗原で免疫したウサギの末梢血から B細胞画分を回収する。

    2. �マグネットビーズや蛍光標識された抗原と反応させて,目的の抗体を発現している B細胞を選別し,フローサイトメーターで 1細胞ずつソーティングする。

    3. �得られた細胞の cDNAを調製しPCRをかけ,抗原特異的抗体の遺伝子(L 鎖および H鎖の可変領域)を増幅させる。

    4. �無細胞タンパク質合成系を用いて,PCR 産物から抗体を作製する。

    5. �得られた抗体の活性を ELISA で評価する。6. �活性評価が良い抗体の配列を複数個選んでDNA配列を解析する。

    最短2日間

    微量血液の採取

    ELISA による評価 無細胞タンパク質合成系による,改変抗体の作製

    逆転写反応と PCR(抗体遺伝子の増幅)

    B細胞群の回収 選別 1細胞ずつの分離

    *1

    *1免疫反応は含みません。本サービスでは,通常 2~3週間で解析結果をご報告いたします。

    第三者による商業利用を防ぐため,「納品物の抗体遺伝子配列情報」や「納品物から得られるアミノ酸配列」について,論文や学会などで配列情報を公開しないで下さい。

    ●!ご注意

    フナコシニュース 2019 年 3 月 15 日号(No.6