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eizojoho industrial 72 January 2017 Topics Topics 東陽テクニカ、日本初となる LoRa Alliance公式認証試験ラボとして認定 キヤノンMJとNEC、 ネットワークカメラのVMS領域で協業 株式会社東陽テクニカとAT4 wireless社が共同で運 営する「東陽テクニカ/AT4 wireless日本ラボ」が日本 初のLoRa Alliance公式認証試験ラボとして認定された。 また、これに伴い、東陽テクニカの社内カンパニーである セキュリティ&ラボカンパニーは、LoRa Alliance認証試 験サービスを開始した。本試験では、LoRa Allianceの認 定を受けた試験ツールを使用し、LoRaWAN準拠の試験 を実施する。AT4 wireless社は、欧州および北米におい てすでにLoRa Allianceの公式認証試験ラボを運営して おり、LoRa Alliance認証試験の実績がある。さらに、 AT4 wireless社が独自開発したLoRaWAN専用試験 ツール「TACS4 LoRa Test Tool」は、LoRa Alliance から公式試験ツールとして認定を受けており、両社が連携 することで、セキュリティ&ラボカンパニーは質の高い サービスを提供していく。 ■提供する試験環境 LoRaゲートウェイと、認証試験のためにAT4 wireless 社が独自開発したLoRa Alliance公式認定試験ツール 「TACS4 LoRa Test Tool」から構成される。試験ツー ルは、被試験機(DUT)とゲートウェイが接続し通信が始 まった後、DUTから送信されたデータがゲートウェイを 経由してテストツールに転送される一連の通信動作が LoRaWANに準拠しているかを判断し、合否を決定する。 株式会社東陽テクニカ TEL:03-3245-1067 http://www.toyo.co.jp キヤノンマーケティングジャパン株式会社と日本電気 株式会社は、顔認証システムが組み込み可能なビデオマ ネジメントシステムをアプライアンスサーバとして販売 開始した。本製品は、ネットワークカメラ用の映像管理 ソフトと撮影映像を保存するサーバをセットにしたビデ オマネジメントシステムである。主な特長は次のとおり。 ●柔軟なシステム拡張を実現する映像管理ソフト 「XProtect ® 」:小規模施設から、工場や倉庫など大規模 施設まで、様々な状況下でのモニタリングが可能 ●高精度な顔認証エンジン「NeoFace ® 」を活用した顔 認証オプションを提供:ネットワークカメラの録画映 像から人物の認証・検知を機械的かつ高速・高精度に 行うことが可能 ●信頼性の高いIAサーバ「Express5800シリーズ」を ベースにしたアプライアンス製品 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 TEL:050-555-90074 http://cweb.canon.jp/ 日本電気株式会社 TEL:03-3455-5800 http://jpn.nec.com/ VMS/顔認証ソフトウェア連携画面イメージ

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eizojoho industrial72︱January 2017

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東陽テクニカ、日本初となるLoRa Alliance公式認証試験ラボとして認定

キヤノンMJとNEC、ネットワークカメラのVMS領域で協業

 株式会社東陽テクニカとAT4 wireless社が共同で運営する「東陽テクニカ/AT4 wireless日本ラボ」が日本初のLoRa Alliance公式認証試験ラボとして認定された。また、これに伴い、東陽テクニカの社内カンパニーであるセキュリティ&ラボカンパニーは、LoRa Alliance認証試験サービスを開始した。本試験では、LoRa Allianceの認定を受けた試験ツールを使用し、LoRaWAN準拠の試験を実施する。AT4 wireless社は、欧州および北米においてすでにLoRa Allianceの公式認証試験ラボを運営しており、LoRa Alliance認証試験の実績がある。さらに、AT4 wireless社が独自開発したLoRaWAN専用試験

ツール「TACS4 LoRa Test Tool」は、LoRa Allianceから公式試験ツールとして認定を受けており、両社が連携することで、セキュリティ&ラボカンパニーは質の高いサービスを提供していく。■提供する試験環境 LoRaゲートウェイと、認証試験のためにAT4 wireless社が独自開発したLoRa Alliance公式認定試験ツール

「TACS4 LoRa Test Tool」から構成される。試験ツールは、被試験機(DUT)とゲートウェイが接続し通信が始まった後、DUTから送信されたデータがゲートウェイを経由してテストツールに転送される一連の通信動作がLoRaWANに準拠しているかを判断し、合否を決定する。

株式会社東陽テクニカTEL:03-3245-1067http://www.toyo.co.jp

 キヤノンマーケティングジャパン株式会社と日本電気株式会社は、顔認証システムが組み込み可能なビデオマネジメントシステムをアプライアンスサーバとして販売開始した。本製品は、ネットワークカメラ用の映像管理ソフトと撮影映像を保存するサーバをセットにしたビデオマネジメントシステムである。主な特長は次のとおり。

● 柔軟なシステム拡張を実現する映像管理ソフト「XProtect®」:小規模施設から、工場や倉庫など大規模施設まで、様々な状況下でのモニタリングが可能

● 高精度な顔認証エンジン「NeoFace®」を活用した顔認証オプションを提供:ネットワークカメラの録画映像から人物の認証・検知を機械的かつ高速・高精度に行うことが可能

● 信頼性の高いIAサーバ「Express5800シリーズ」をベースにしたアプライアンス製品

キヤノンマーケティングジャパン株式会社TEL:050-555-90074http://cweb.canon.jp/

日本電気株式会社TEL:03-3455-5800http://jpn.nec.com/VMS/顔認証ソフトウェア連携画面イメージ

eizojoho industrial 73January 2017︱

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NTTコムウェア、AI技術による道路不具合検出システムを開発

アストロデザイン、ビデオ信号発生器「VG-876」が

UHDアライアンスのテレビ用試験機として認証

 NTTコムウェア株式会社は、市販のビデオカメラを活用した道路不具合検出システムの開発を発表した。本システムは高価な専用車や機材を必要としていた道路不具合の検出を、一般車と市販のビデオカメラなどの安価な機材を利用して実現。車載カメラの画像認識にAI技術

(ディープラーニング技術※)を適用することで、目視確認に近い道路不具合の検出が可能になった。主な特長は次のとおり。●必要機材が安価で導入しやすい ● ディープラーニング技術を活用した画像認識技術により、

人の目視確認に近い道路不具合検出が可能 ●可視化機能により、道路状況を俯瞰・把握しやすい

※ 人間の脳(ニューロンのシナプス結合)を模擬したニューラルネットワークを使う学習手法。

 同社ではディープラーニングを活用した技 術 開 発 を2013年度から開始しており、SNSの投稿画像やECサイトの出展品写真の不適切度合判定や監視カメラ画像からのリアルタイム人物検出などに取り組んできている。

NTTコムウェア株式会社http://www.nttcom.co.jp/

 アストロデザイン株式会社のビデオ信号発生器「VG-876」が、UHD ア ラ イ ア ン ス(UHD Alliance)の

「ULTRA HD プレミアム」ロゴプログラムの試験機としてUHD Alliance, Inc.より認証された。これにより、上記製品を使用してUHD テレビ用の「ULTRA HD プレミアム」の機能評価、ロゴ認証試験を行うことが可能となり、UHD アライアンスで定義されているHDR(High Dynamic Range)の試験にも対応可能となった。 本機能は、UHD Alliance, Inc.のメンバーのみが使用できるプログラムとなっている。 また同社は、さる11月16日(水)~18日(金)まで、幕張メッセにおいて開催された“InterBEE(国際放送機器展)2016”にて、4Kおよび8Kに対応したHDR主観評価コンテンツ「VT-7009」を出展した。

製品名:HDMI600MHz/HDCP2.2対応    ビデオ信号発生器型 番:VG-876

アストロデザイン株式会社TEL:03-5734-6301http://www.astrodesign.co.jp

eizojoho industrial74︱January 2017

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コグネックス、3次元ビジョンメーカ2社を買収

モルフォ、デンソーと次世代画像認識システム向けDNNの

アルゴリズムを共同開発

 コグネックス株式会社は、3次元ビジョン部門強化のため、3次元マシンビジョンテクノロジに特化した2社を買収したことを発表した。 さる2016年10月27日、コグネックスは、高度な 3次元ビジョンセンサおよびソフトウェアのメーカEnShape GmbH を買収した。EnShapeの3次元センサには、高解像度で高速な画像取り込みを実現するエリアスキャンテクノロジ(特許取得)が使用されており、レーザラインスキャナで用いられる搬送機構が不要となる。EnShapeの高いスキルを備えた3次元ビジョンエンジニアのチームが、イェーナを拠点とする新しいコグネックスエンジニアリングセンターに加わる予定。 また、2016年8月30日には、3次元画像処理ソフトウェアメーカであるAQSenseの買収を完了。AQSenseは、フィールドテスト済み3次元ビジョンツールのライブラリと、3次元ビジョンアプリケーションのセットアップを容易にする設定ソフトウェアパッケージの開発およ

び販売をしている。AQSenseのソフトウェアエンジニアがコグネックスの3次元エンジニアリングチームに加わった。 コグネックスの画像処理製品(Vision Products)部門のバイスプレジデントを務めるJoerg Kuechen氏は、次のように述べている。「自動車、家電、物流などの業界で3次元ビジョンの需要が拡大している。今回発表した2社の買収によって、特に経験豊富な2つのエンジニアリングチームが新たに加わり、革新的な新しい3次元製品の市場投入が加速すると確信している」。

コグネックス株式会社TEL:03-5977-5400http://www.cognex.co.jp/

 株式会社モルフォと株式会社デンソーが、共同で研究開発を進めてきたDeep Neural Network(DNN)による画像認識技術のアルゴリズムが、高度運転支援および自動運転技術の実現に向けた次世代の画像認識システムに応用されることとなった。 自動運転の実現に向けては、多様な障害物や標示、車両が走行するためのフリースペース、また危険が予想されるシーンの認識など、様々な状況の認識が必要となる。従来のパターン認識や機械学習では、認識が必要な対象物を人為的に特徴づけ、あらかじめ学習させる必要があったが、DNNを用いた画像認識は、自ら対象物の特徴を抽出し学習することができ、多様な対象物の認識、および検知精度の飛躍的な向上を実現する。

株式会社モルフォhttp://www.morphoinc.com/