environmental report2018 · 浜名湖の湖岸清掃 495名 (従業員) 約1,200㎡...
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環境報告書について
1 ATSUMITEC Environmental Report 2018
■ 報告対象組織株式会社アツミテック本社工場(浜松市中区高丘西)、および雄踏工場(浜松市西区雄踏町)の取り組みを対象としています。
■ 報告対象期間2018年度(2018年4月1日~2019年3月31日)の活動を対象としています。また一部に上記期間以外の取り組みについても記載しています。※比較用の数値は過去3~5年間の推移データを掲載しています。
■ 想定読者環境分野に高い関心をお持ちのお客様、株主・投資家、お取引先、関連会社などの事業パートナー、当社従業員をはじめとする全てのステークホルダーの皆様方を読者と想定しています。
■ 発行2019年7月(次回予定:2020年7月)
■ 編集方針株式会社アツミテックおよび国外関連企業は、主要事業として四輪車・二輪車・汎用機のチェンジコントロールシステム、エンジン機能部品の開発・製造・販売を行なっています。当社グループではSDGs※の目標達成に向けた取り組みや、温室効果ガス排出量削減に取り組んでいます。本報告書では、主に環境に関する事項とそれらに密接に関連するSDGsを示し、わかりやすく報告することを目的に編集しています。
※ SDGsとは「Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標」のことです。社会が抱える問題を解決するため、2030年に向け世界全体で取り組む17の目標と169のターゲットで構成されています。
環境への取り組み
■ 環境基本方針わたしたちは主要製品である二輪、四輪、汎用部品の生産活動において、当社の環境側面に関係して適用可能な法的要求事項、及び当社が同意するその他の要求事項を守り、継続的な改善及び、汚染の予防に取り組みます。
■ 環境保全環境に関する法令等を守り、自主的・積極的に全員参加で環境改善活動に取り組むことによって、環境の保全に努めます。
■ 第13次中期 環境方針(2017年4月~2020年3月)わたしたちは法令等を守り、適切・有効な環境改善活動を全員で取り組みます。(1)CO²の削減(2)廃棄物・水使用量の削減(3)周辺への環境汚染の予防・軽減(4)環境にかかわる社会活動への参加
環境と調和した持続可能な社会の実現のため、製品の素材の調達から生産、流通に至る過程の環境負荷低減を目指したモノづくりに努めます。
アツミテック基本方針
■ 社是わたしたちは世界的な視野をもち、つねにお客様の満足を第一に考えて、品質・機能・性能にすぐれた商品を、適正な価格で提供します。
■ 企業理念新しい価値を創造し、社会に貢献する
■行動指針・ チャレンジ精神を発揮する・ 時間を尊重する・ 創意工夫をかさねる・ チームワークを大切にする・ ねばりづよくやりぬく
■ 企業ビジョンひらめきとチャレンジでときめく会社になろう~ Let’s ワクワク ~
2ATSUMITEC Environmental Report 2018
アツミテックは、持続的な成長発展のために「アツミテック基本方針」に基づき、グローバル企業として、各国・各地域でのあらゆる事業活動を通じて社会・地球の調和のとれた持続可能な発展に率先して貢献し、国内外・国際的な法令並びにそれらの精神を遵守し、誠意を尽くし誠実な事業活動を行います。また、お客様、株主様、従業員、取引先様をはじめとする全てのステークホルダーの皆さまを重視した経営を行い、オープンで公正なコミュニケーションを通じて、ステークホルダーの皆様との健全な関係の維持・発展に努めます。
森林が持つ力を守り育てる
アツミテックの森 緑のダムづくり[水を貯める森を育む取り組み]
今年度も従業員とその家族が参加し、「アツミテックの森」(浜松市天竜区小堀谷)での森づくり活動を行いました。針葉樹の間伐や広葉樹の植樹体験、土砂の流出を防止する土留めの設置などの活動を通して、二酸化炭素の吸収効果向上による地球温暖化の抑制や、「緑のダム」と呼ばれる森林が持つ本来の保水能力についての理解を深め、環境保全の意識向上を図っています。
アツミテックは、NPO法人「プレンティアの森」に協賛し、荒廃しつつある植林地を整備し、人もまた生態系の一部として共生できる里山にするための森づくり活動を行っています。
浜名湖クリーン作戦は、静岡県、浜名湖に接する自治体、民間団体などにより構成された「浜名湖の水をきれいにする会」の主催で、毎年6月の第一日曜日に実施されています。
●活動データ実施日活動場所活動内容参加人数想定効果
2018年10月20日(土)静岡県浜松市天竜区小堀谷植樹活動および間伐、整備44名 (従業員および従業員家族)5.005トン/年間
「森林の再生」に関連するSDGs
●活動データ実施日活動場所活動内容参加人数活動面積
2018年6月3日(日)静岡県浜松市西区雄踏町浜名湖の湖岸清掃495名 (従業員)約1,200㎡
「浜名湖クリーン作戦」に関連するSDGs
浜名湖の環境と未来を守るアツミテックでは毎年、浜名湖周辺の住民や各種団体、事業者が一体となって浜名湖の清掃活動を行う「浜名湖クリーン作戦」に参加しています。2018年度は6月3日(日)に開催され、地域の住民や他企業の方 と々分担して、湖岸に打ち寄せられたゴミの回収などを行ないました。豊かな浜名湖の環境美化と水質保全を目的としたゴミの回収活動を通して、美しい自然環境を次世代へつなぐ意識を啓発しています。
第40回 浜名湖クリーン作戦への参加[豊かな浜名湖を次世代へつなぐ取り組み]
3 ATSUMITEC Environmental Report 2018 4ATSUMITEC Environmental Report 2018
雄踏工場での水質汚染防止の社内検査の様子
高丘本社工場内に設置された廃棄物分別収集ボックス
タンク内の雨水は芝生への散水へ利用されている
社内照明とエアコンを更新し、消費電力を低減
創エネとして高丘本社工場屋上での太陽光発電の活用、エアコンと社内照明の設備更新で省エネに取り組みました。
アツミテックでは「J-クレジット制度」を利用し、神戸市が提供する「こうべCO²」でCO²排出枠を購入、カーボン・オフセットでの活用をしました。なお、「こうべCO²バンク」のウェブサイト(下記URL)内で、「カーボンオフセット事例の紹介」としてアツミテックの取り組みが紹介されました。
■こうべCO²バンクhttp://www.city.kobe.lg.jp/life/recycle/environmental/heat/kobeco2bank_offset.htm
5 ATSUMITEC Environmental Report 2018 6ATSUMITEC Environmental Report 2018
第13次中期 環境方針の取り組み実績
ISO14001(環境)認証取得状況 S.C.O(セルフカーボンオフセット)認証
■ CO²の削減
2017年4月~2020年3月までの第13次中期では4つの環境方針が策定されました。「環境にかかわる社会活動への参加」では「緑のダムづくり」や「浜名湖クリーン作戦への参加」などを実施し、ほか3項目についても計画的に取り組みを進めています
■ 周辺への環境汚染の予防・軽減
■太陽光発電の活用■社内照明・エアコンの設備更新■J-クレジット制度の利用
■環境汚染防止の監視 ■工場排水■関連会社への環境調査
■公害関連 ■廃棄物関連 ■化学物質関連■危険物関連 ■環境負荷低減
J-クレジット制度の利用
高丘本社工場屋上に設置された太陽光パネルで再生可能エネルギーを創出
■ 廃棄物・水使用量の削減■廃棄物分別施策・従業員の廃棄物分別意識の向上■雨水の活用を開始
駐車場の芝生化と雨水の活用
廃棄物分別施策従業員の廃棄物分別意識の向上
高丘本社工場の駐車場を芝生化し、ヒートアイランド現象の緩和や緑化エリアからの酸素の放出などが期待されます。芝生への散水は、雨水タンクに溜められた雨水を利用し、水資源の保護を目指しています。
廃棄物の分別種別をより細分化し、判別しやすい工夫を施した収集ボックスを設置しました。その結果、従業員の廃棄物分別意識が向上し、廃棄物排出量の削減目標を達成することができました。
太陽光発電の活用社内照明・エアコンの設備更新
工場排水を採水し、排水に含まれる成分分析を実施
周辺環境への汚染防止・軽減を目的に、関連する法規制順守のため、定期的に順守状況を評価、確認しています。
環境汚染防止の監視
アツミテックでは、工場の排水を採取し、排水に含まれる化学物質などを調査・監視しています。法基準と照らし合わせ、検出数値が法令の規定内に収まっているかの確認を行なっています。万が一、法令で定める規定を超過した場合は、迅速に対応するための態勢を整えています。
工場排水
調査項目・実態確認内容
アツミテックでは、取引先企業や関連会社の協力のもと、モノづくりの過程で必要不可欠な関連会社への環境調査を実施しています。以下の調査項目・実態確認を行なっております。
関連会社への環境調査
アツミテックでは、高丘本社工場および雄踏工場の2拠点で環境方針に基づいて計画を立て実施し、「ISO 14001」を取得しています。
「NPOプレンティアの森」と協力し、産業放置林の整備を通して、セルフカーボンオフセットの取り組みを実施しています。
2016年〔64期〕40.6
40.8
40.9
40.7
41.0
41.1
41.2
■廃棄物 原単位推移
40.940.8
目標:41.0以下
(単位:廃棄物排出量/売上げ百万円)
2017年〔65期〕 2018年〔66期〕 2019年〔67期〕基準 第13次中期
基準値 実測値 予測値
0.398
0.394
目標:0.390以下
基準値より3%削減
0.385
0.395
0.390
0.400
0.405
■CO2排出量 原単位推移(単位:CO²排出量/売上げ百万円)
2016年〔64期〕 2017年〔65期〕 2018年〔66期〕 2019年〔67期〕基準 第13次中期
基準値 実測値 予測値
5.50
6.50
7.00
6.00
7.50
8.00
8.50
■水使用 原単位推移
6.87
6.49
目標:7.87以下
基準値
(単位:水使用量/売上げ百万円)
2016年〔64期〕 2017年〔65期〕 2018年〔66期〕 2019年〔67期〕基準 第13次中期
実測値 予測値
芝生駐車場と貯水した雨水の活用
関連するSDGs
❶屋根に降った雨水を雨どいで受ける
❷たてといの集水器を通過して雨水タンクへ貯水
❸晴天時、駐車場芝生部分への散水に利用する❶
❷
❸
芝生駐車場
■芝生駐車場
雨水の流れ