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1 ORC セイル計測マニュアル 2017 公益財団法人 日本セーリング連盟 外洋計測委員会 Ⅰ.セイル計測について1.はじめに 2017-2020 ERS にも 用語統一で主要なセイルの略語として 付則2.に記載があります。 用語及び 計測ポイント(ERS より)は 統一されています。 ここに UMS(ユニバーサル・メジャメント・システム)を踏まえた セイル計測マニュアルを作成 いています。 セイル計測は 4 つのルールが基本となります。 1)2017-2020 EQUIPMENT RULES OF SAILNG (セーリング装備規則) 2)IRC 規則 2017 3)IMS 2017 4)ORC RatingRule 2017 ルールの解釈、計測方法について疑問がある場合は、チーフメジャラーに問い合わせる等の最大限の努力を して、公平なルールを維持しなければならない。不明な点がある時は、計測したり、スタンプを押したり、許 可を与えたりしてはいけません。 2.計測作業に先立って、 1)用意するもの:1/500M(最小目盛 2mm)まで計測できるメジャーテープ(スチール) 1/1000M(最小目盛 1mm)まで計測できる1M 前後の直定規 直角定規(直角が確認できるもの) M の ノン・ティパーバテン 2)計測値の単位:長さ・・メートル 1/100 の単位まで計測 IRC 規則.12 (四捨五入) 12m 344mm 12.34 m IMS 規則 A7.4 A7.4 a) (切り上げ) 12m 344mm 12.35 m 四捨五入、切り上げ、での違いで 計測値が異なる問題を UMS で 統一の検討を 依頼中である。 3)確認項目 ・平らで適度な広さの場所の確保 ・セイルの状態:乾いた状態か? ・JSAF登録艇のセイル番号 (IRC 規則 14・セイル番号の確認:位置,大きさ(RRS 付則 G

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ORC

セイル計測マニュアル

2017

公益財団法人 日本セーリング連盟

外洋計測委員会

Ⅰ.セイル計測について、

1.はじめに

2017-2020 の ERS にも 用語統一で主要なセイルの略語として 付則2.に記載があります。

用語及び 計測ポイント(ERS より)は 統一されています。

ここに UMS(ユニバーサル・メジャメント・システム)を踏まえた セイル計測マニュアルを作成

いています。

セイル計測は 4 つのルールが基本となります。

1)2017-2020 EQUIPMENT RULES OF SAILNG (セーリング装備規則)

2)IRC 規則 2017

3)IMS 2017

4)ORC RatingRule 2017

ルールの解釈、計測方法について疑問がある場合は、チーフメジャラーに問い合わせる等の最大限の努力を

して、公平なルールを維持しなければならない。不明な点がある時は、計測したり、スタンプを押したり、許

可を与えたりしてはいけません。

2.計測作業に先立って、

1)用意するもの:1/500M(最小目盛 2mm)まで計測できるメジャーテープ(スチール)

1/1000M(最小目盛 1mm)まで計測できる1M 前後の直定規

直角定規(直角が確認できるもの)

1M の ノン・ティパーバテン

2)計測値の単位:長さ・・メートル 1/100 の単位まで計測

IRC 規則.12 (四捨五入) 12m 344mm ⇒ 12.34 m

IMS 規則 A7.4 A7.4 a) (切り上げ) 12m 344mm ⇒ 12.35 m

四捨五入、切り上げ、での違いで 計測値が異なる問題を UMS で 統一の検討を

依頼中である。

3)確認項目

・平らで適度な広さの場所の確保

・セイルの状態:乾いた状態か?

・JSAF登録艇のセイル番号 (IRC 規則 14)

・セイル番号の確認:位置,大きさ(RRS 付則 G)

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4)注意事項

①IRC エンドーズド証書申告は、IRC クラス公式計測員の計測が必要です。

又、エンドーズド証書ではセイルに計測値を記入する必要があります。

②ORC-I 証書申告は、ORC クラス公式計測員の計測が必要です。

又、ORC-I 証書では全てのセイルに計測値を記入する必要があります。

証書のセイルインベントリーリストと適合していなければ成りません。ORC Rule304.1c)ⅱ)

③IRC ノーマル証書申告及び ORCclub では、オーナーによる計測と計測値の申告が認められてい

ます。この場合オーナー自身に計測値と申告値に責任があります。

大きく間違った値を申告した場合や故意に虚偽の申告をした場合は、規則によって罰せられる事があり

ます。

但し、IRC ノーマル証書においてはデフォルト値に満たない申告値はデフォルト値が採用される。

(メジャラーによる計測と、IRC セイル・インプットシートが申告書に添付される場合は、その値

が採用されます。又、その場合 セイルに計測値を記入する必要があります。 )

④セイルに計測値を記入する場合には、原則として、スタンプを押して、計測された値、日付を書き入

れサインをして下さい。

IRC ではスタンプの直近に、計測数値を記入します。まんいちスタンプが手元に無い場合には、

手書きによるメジャラー・サインが必要です。

ORC measurer: JPN

d m

y

現状での スタンプは 上記ですが UMS 採用を踏まえ 下記スタンプの 採用が 検討されている。

UMS Measurer :No JPN

d m y SIGNED:

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5)セイル計測値の申告

①IRC の場合

セイル計測をオーナーより要請された時は、計測したデータを下記のインプットシート

(Excel Sheet )に入力して、レーティング・オフィイスに送ってください。

IRC セイル・インプットシートは IRC-公式ウェブサイトから 入手出来ます。

http://jsafirc.com/

②ORC の場合

a) IMS エディターは、ORC のサイトから誰でもダウンロード可能です。

b) データの受け渡し、データ入力の確認などに利用してください。

c) IMS Editor の入力時に必ず小数点以下 2 桁で入力して下さい。(小数点以下 3 桁で入力すると

四捨五入されるバグがあります。2016 年末現在)

d) 各セイルの面積は、必ず IMS Editor で確認してください。

3.IRC で要求されるセイルに関するデータは 現状では IMS(ORC-I)データから引用できるデータ。

四捨五入、切り上げ、での違いで 計測値が異なる場合がある為 その反対は出来ない。

ERS Dimension UMS IRC ORC

Mainsail G.7.4(a) Mainsail Quarter Width (1/4) MQW - MQW

G.7.5(a) Mainsail Half Width (1/2) MHW MHW MHW

G.7.6(a) Mainsail Three Quarter Width (3/4) MTW MTW MTW

G.7.7(a) Mainsail Seven-Eighths Width (7/8) MUW MUW MUW

G.7.9(a) Mainsail Top Width MHB - MHB

Headsail G.7.3 Headsail Luff Length HLU HLU HLU

G.7.4(a) Headsail Quarter Width (1/4) HQW - HQW

G.7.5(a) Headsail Half Width (1/2) HHW HHW HHW

G.7.6(a) Headsail Three Quarter Width (3/4) HTW HTW HTW

G.7.7(a) Headsail Seven-Eighths Width (7/8) HUW HUW HUW

G.7.9(a) Headsail Top Width HHB - HHB

G.7.12 Headsail Luff Perpendicular HLP HLP HLP

Spinnaker G.7.3 Spinnaker Luff Length SLU SLU SLU

G.7.2 Spinnaker Leech Length SLE SLE SLE

G.7.1 Spinnaker Foot Length SFL SFL SFL

G.7.5(b) Spinnaker Half Width SHW SHW SMG

黄色枠部分は ERS の付則2.と 異なる部分です。

IRC と ORC の 計測箇所の 違いを参照下さい。

注:IRC規則の定義で、大きく異なる点。

1)RRS 50.4 は適用されない。(ヘッドセイルの定義)

2)スピネーカーは一番先のマストの前にセットされ、1/2 幅が(スピネーカーとして計測されて)

フットの75%以上あり、バテンを持たないセイル

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スピネーカーとして計測される。(スピネーカー IRC 規則 付則1)

IMS での定義について

1) Spinaker は 1/2 幅がフットの 75%以上であること、かつバテンが無い事 IMS G4.1 G6.1

2) メインセイルとヘッドセイルの全てがポリエステル繊維で作られている場合 Yes と記録し申告出来る。

IMS G1.5

Ⅱ セイル計測マニュアル

IRC と IMS の 共有の用語は 赤文字、IMS のみに使用は 黒文字とする。 それぞれのクラス規則の番号を参照する事。

1.メインセイル (ERS G.4.2-G.7.9, IRC 21.5 および付則1 , IMS G2-G2.2)

計測値:MHB, MUW, MTW, MHW, MQW

以下のような計測をする:

1) MHB の計測 : Top Width (トップの幅)とする。(G2.2 で適合する場合を除く)

Top Width : Head Point と Aft Head Point の距離を計測する。

*Head Point:必要な場合延長したラフと、ラフに対して 90°でセールの最も高い点を通る線との交点

*Aft Head Point:必要な場合延長したリーチと、ラフに対して 90°でヘッドポイントを通る線との交点

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バテンポケットの中心線が upper leech point より上にある場合、upper leech point とこの点より

上にあるバテン中心線の上の点を直線で結ぶ。この直線(の延長線)と、luff に 90°で head point を通る線

との交点と head point の距離を MHB として計測する。

もし、seven-eights leech point が、leech の上に取れない場合、seven-eights leech point を aft head

point とする。IMS G1.4

2) MUW,MTW,MHW,MQW の計測 :

MUW は Seven-Eighths width(7/8 幅)とする。

MTW は three-quarter width(3/4 幅)とする。

MHW は half width(1/2 幅)とする。

MQW は quarter width(1/4 幅)とする。

各 Leech Point からラフ側の最先端までメジャーを振り、最短距離を計る。

Half Leech Point(MHW リーチポイント,1/2 リーチポイント):

Head Point と Clew Point を重ね合わせ、折った Leech の点。

Three-Quarter Leech Point(MTW リーチポイント,3/4 リーチポイント):

Head point と Half Leech Point を重ね合わせ、折った Leech の点。

Seven-Eighths Leech Point(MUW リーチポイント,7/8 リーチポイント,7/8):

Head point と Three-Quarter leech point を重ね合わせ、折った Leech の点。

Quarter Leech Point(MQW リーチポイント,1/4 リーチポイント):

Clew Point と Half leech Point を重ねあわせ、折った Leech の点。

この各 Leech Point からラフ側の最先端までメジャーを振り、最短距離を計測する。

注 1:リーチのホロー(へこみ): 上の図の様にバテン間、Aft Head Point とバテン間、Clew Point

とバテン間、それぞれのホローを与えられた計測値に加える。

注 2:リーチコードのテンションは十分に抜き、セイル本体にテンションが掛けられるようにすること。

注 3:IMS では MUW、MTW、MHW、MQW のそれぞれの計測値は そのすぐ上位の計測値と同じ

か大きくないといけない。(IMS G2.1)

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IRC の申告に関して

(IRC 21.5.1) デフォルト値の定義(ガイダンス)

メインセイルの 7/8 幅(MUW)、メインセイル 3/4 幅(MTW)とメインセイル半幅(MHW)は、

申告されない限り、MUW、MTW、MHW は、0.22*E、0.38*E、0.65*E と想定される。

(IRC 21.5.2) 申告義務

計測値 MUW が 0.22*E を超え、MTW が 0.38*E を超え、MHW が 0.65*E を超える場合は、

申告されなければならない。

(IRC 21.5.3) オーナー申告値の任意性

MUW 計測値は、0.22*E より小さく 0.125*E のロワーリミットまでの値を申告することができる。

MTW 計測値は、0.38*E より小さく 0.25*E のロワーリミットまでの値を申告することができる。

MHW 計測値は、0.65*E より小さく 0.50*E のロワーリミットまでの値を申告することができる。

[注記] Normal 証書においては、デフォルト値に満たない申告値は、デフォルト値を採用する。

JSAF IRC委員会として、エンドーズド証書の取得(更新を含む)に関して、メジャラ

ーによる実測、又はセイル・メーカーの保障した申告値(デザイン値でも可)を求めます。

即ち、セイル・インプットシートが申告書に添付される場合は、その値が採用されます。

ORC の申告

1) ORCi では、全ての項目を計測して下さい。

2) MainSail は証書記載の最大面積のセイルと同じか小さい面積のセイルは搭載出来る。

ORCrule304.1c)ⅱ)

3) ORCclub では、計測数値を申告しないと MHB=0.05*E , MUW=0.25*E , MTW=0.41*E , MHW=0.66*E ,

MQW=0.85*E と想定し VPP で計算される。ORCrule109.1

4) マストにファーリングする MainSail システムがある場合は、申告して下さい。IMS F9.7c

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2.ヘッドセイル

計測値:HHB, HUW, HTW, HHW, HQW, HLU, HLP,

以下のような計測をする:

注意:ヘッドセールの half luff point (1/2 ラフポイント)と half leech point(1/2 リーチポイント)の長

さが foot length の 75%より小さいこと。

*セイルの表面に沿ったフットの中点とラフの中点の距離がリーチの55%以内であること。(IMS G4.3)

1)HHB の計測 : Top Width (トップの幅)とする。

Top Width : Head Point と Aft Head Point の距離を計測する。

*Head Point:必要な場合延長したラフと、ラフに対して 90°でセールの最も高い点を通る線との交点

*Aft Head Point:必要な場合延長したリーチと、ラフに対して 90°でヘッドポイントを通る線との交点

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2)HUW,HTW,HHW,HQW の計測 :

HUW は Seven-Eighths width(7/8 幅)とする。

HTW は three-quarter width(3/4 幅)とする。

HHW は half width(1/2 幅)とする。

HQW は quarter width(1/4 幅)とする。

各 Leech Point からラフ側の最先端までメジャーを振り、最短距離を計る。

Half Leech Point(HHW リーチポイント,1/2 リーチポイント):

Head Point と Clew Point を重ね合わせ、折った Leech の点。

Three-Quarter Leech Point(HTW リーチポイント,3/4 リーチポイント):

Head point と Half Leech Point を重ね合わせ、折った Leech の点。

Seven-Eighths Leech Point(HUW リーチポイント,7/8 リーチポイント,7/8):

Head point と Three-Quarter leech point を重ね合わせ、折った Leech の点。

Quarter Leech Point(HQW リーチポイント,1/4 リーチポイント):

Clew Point と Half leech Point を重ねあわせ、折った Leech の点。

3) HLU の計測 :Luff を平らにし Head Point から Tack Point まで Luff Length * Head Point:必要な場合延長したラフと、ラフに対して 90°でセールの最も高い点を通る線との

交点 (取り付け具とラフテープを除く ERS G4.2(b), IMS G1.6 )

*Clew Point:必要な場合それぞれ延長した Luff と Leech の交点

IRC での注意点:HLU は最大エリアのヘッドセイルのラフ長さ。

HLU max は、艇に搭載され使用するヘッドセイルで最大の値。

4)HLP の計測 :ClewPoint からラフ側の最先端までメジャーを振り、最短距離を計る。

5)Foot Offset の計測 (IRC に適用される): フットオフセットが LP の 7.5%よりも大きい場合、フット

オフセットを申告しなければならず、HSA の計算でそのフットオフセットをLL

に加えなければな

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6)その他の注意点

IRC での注意点:ファーリング ヘッドセイル (IRC 21.8)

ボートは、シングルローラーファーリングヘッドセイルを使用する認定を申請することが出来る。

a)ボートは、少なくともドラム、ファーリングヘッドフォイル、トップスイベルを含む完全なヘッド

セイルファーリングシステムを装備していなければならない。

b)計測された LP は 1.3*J 以上でなければならない。

c)レースの間、スペシャルレギュレーション 4.26(IRC 規則 付則1)によって定義されている、ア

ディショナルのストームジブ使用して良い場合を除いて、一枚のヘッドセイルしか使用してはならない。

(IRC 21.8.1 及び IRC 21.8.2)

IMS での注意点:

a) 全てのヘッドセイルを計測して下さい。最大面積を持つ HeadSail は、申告されセイルインベント

リーに含まれていなければなりません。ORCrule304.1c)ⅱ)

b) リーチに明らかなホローがあり、そのヘッドセールがセールインベントリーの中で最大ではない場

合、計測値は最後の2項目(HLU, HLP)に減らすことができる。

c) その HeadSail にバテンがある場合、Yes と記録し、申告しなければならない。IMS G4.3

d) Headsail で sail edge が forestay に付いていないセイルは SetFlying として記録され、全ての

SetFlying のセイルは申告しセイルインベントリーに含まれなければならない。IMS G1.7 IMS

G4.1 ORCrule304.1c)ⅱ)

e) 調節できないフォアステーに取付けられたヘッドセールファーラーを、HLP が J の 110% より

大きなヘッドセールを1枚だけしか持たないという組合せで使われている場合、Yes と記録し申告

出来る。IMS F9.8

f) half foot point から half luff point までの距離は HLU の 55%以下であること。IMS G4.3

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2.スピンネーカー

計測値:SLU, SLE, SHW, SFL,

以下のような計測をする:

注意:スピネーカーの half luff point (1/2 ラフポイント)と half leech point(1/2 リーチポイント)の長

さが foot length の 75%以上のこと。

*バテンはスピネーカーには許可されない。

1) SLU,SLE,SHW,SFL の計測 :

SLU は luff length(ラフ長さ)とする。

SLE は leach length(リーチ長さ)とする。

SHW は half width(1/2 幅)とする。

SFL は foot length (フット長さ) とする。

SLU : スピンネーカーのヘッドポイントからタックポイントまで直線で計った長さ。

SLE :スピンネーカーのヘッドポイントからクリューポイントまで直線で計った長さ。

SHW :ラフ、リーチのそれぞれの中点をセイル表面に沿った距離

SFL :タックとクリューのセイル表面に沿った最短距離。

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2)申告に関しての注意

IRC での注意点:レース中、合計 3枚を超えるスピネーカーを搭載する艇はレーティングの増加を招く。

(IRC 規則 21.6.1)

但し、ISAF SSRのカテゴリィ 3以上のレースにおいては、レース公示で許可され

れば 証書記載の枚数に、更に 1枚のスピンネーカーの搭載が許される。

(IRC 規則 11.2)

IMS での注意点:

a) 対象スピンネーカーか非対称スピネーカーか分けて申告します。

b) 対称スピネーカーは head と foot の中央を結ぶ線に対して、形状、材質、カットが対象でなくては

ならない。対称スピネーカーには調節可能なリーチラインがあってはいけない。対称と認められな

い、いかなるスピネーカーも非対称と扱われる。IMS G6.2

c) スピネーカーは Set Flying でなければならない。ラフワイヤーがあれば、ラフに完全に取り付けら

れセイルとラフワイヤーの間に隙間があってはならない。ORCrule 209.1

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Ⅲ.セイルメジャメント事務処理要項

1. 計測申し込みについて

オーナーより 計測の申し込み

(申込書と申込料の確認 及び 艇登録の確認)。

セイルデータのみ変更の再計測の場合:数値変更で 証書の数値が変わる場合 証書の変更手続き行って下

さい。

2.計測データの申告(送付)について、

外洋計測委員会レーティング・オフィスでは、複数からデータが届く混乱を防ぐため、

原則として下記の区分を明確に確認して対処して下さい。

a)新規計測艇の場合:担当する計測員 ⇒ 担当の レーティング・オフィス

b)セイル以外の艇関係の変更も行っている再計測艇の場合: 担当する計測員

この場合、セイル計測と、艇関係の計測時期にタイムラグがあると、計測員から届いたデータのみ

で処理されてしまうことが考えられますので、艇の責任者と「艇関係の再計測をする?」かを、予め

確認をしておく必要があります。

c)セイルデータのみ変更の再計測の場合:オ-ナ-のJSAFへの申込み確認後、セイル・メジャラー

から、下記に直接E-Mailにて送付(併送信)をしてください。

・担当レーティング・オフィス

・JSAF事務局

3.証書チェックについて

各レーティング・オフィスより、仮アウトプットのチェック依頼があった場合には、報告した数値との誤り

が無いかを確認し、E-Mailにて結果をお知らせ下さい。

4.セイル・インプット・シートについて (Sail Rig input sheet)

計測員は、計測データのインプットシートの記録を保存しなければなりません。

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計測データの送付は、セイル・インプット・シートに記載して、計測員またはJSAFレーティング・オフィス

送付して下さい。(E-Mail)

セイル計測値は、全て小数点以下第2位までの数値です。

COMMENT は、計測員またはレーティング・オフィスへの連絡事項等がある場合に使用して下さい。

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