セルフサービスの移行ツールを使って microsoft …...csp への azure...

25
1 CSP への Azure サブスクリプションの譲渡 セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft Products and Services Agreement (MPSA) Azure サブスクリプションをクラウド サービス プ ロバイダー (CSP) に譲渡する

Upload: others

Post on 13-Jul-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft …...CSP への Azure サブスクリプションの譲渡 6. これであなたは CSP パートナーとして、Azure

1

CSP への Azure サブスクリプションの譲渡

セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft

Products and Services Agreement (MPSA)

Azure サブスクリプションをクラウド サービス プ

ロバイダー (CSP) に譲渡する

Page 2: セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft …...CSP への Azure サブスクリプションの譲渡 6. これであなたは CSP パートナーとして、Azure

2

CSP への Azure サブスクリプションの譲渡

目次

はじめに ................................................................................................................................................................................. 3

開始する前に ....................................................................................................................................................................... 3

重要事項 ......................................................................................................................................................................... 5

譲渡要求を承諾する CSP パートナー .......................................................................................................................... 5

譲渡プロセス - お客様側................................................................................................................................................... 5

譲渡プロセス - CSP パートナー側 ...................................................................................................................................... 9

移行後のビジネス上の影響 ........................................................................................................................................... 11

サブスクリプション ID への変更 .................................................................................................................................. 11

サブスクリプションを CSP に譲渡した後も変わらないもの .......................................................................................... 12

よく寄せられる質問 .......................................................................................................................................................... 12

エラーと詳細の一覧 .......................................................................................................................................................... 17

付録 A - パートナー センターに LiveID テナントを追加する方法 ............................................................................... 18

付録 B - Marketplace 項目のチェック ....................................................................................................................... 23

付録 C - サブスクリプションとパートナー センターの GUID を確認する ..................................................................... 23

付録 D - リセラー関係を結んで請求先情報を更新する .......................................................................................... 25

Page 3: セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft …...CSP への Azure サブスクリプションの譲渡 6. これであなたは CSP パートナーとして、Azure

3

CSP への Azure サブスクリプションの譲渡

はじめに

このほど、Microsoft Products and Services Agreement (MPSA) で Azure をご利用のお客様が、迅速か

つ自動化されたプロセスを通じて Azure サブスクリプションをクラウド ソリューション プロバイダー プログラム (CSP)

に譲渡することを要求できるようになりました。現時点で対応しているプランとサブスクリプションの種類は次のと

おりです。

プラン名 プラン番号

マイクロソフトエンタープライズ契約 (EA) MS-AZR-0017P

以前からこのプロセスは手動で行うことができましたが、現在では完全に自動化されており、所要時間は数分

程度です。ダウンタイムや Azure リソースの移行も必要ありません。譲渡の完了後は、CSP パートナーがサブスク

リプション ライフ サイクルの所有権をエンド ツー エンドで有し、お客様の単一窓口として Azure サブスクリプショ

ンの請求、サポート、管理を所有することになります。

次の図に譲渡プロセスを示します。

開始する前に

この処理が正常に完了するためには、次の条件が満たされている必要があります。

1. 譲渡の対象となるすべてのサブスクリプションがお客様のテナント (ディレクトリ) に存在する必要があります。

お客様が Azure の管理

ポータルにサインオンする

CSP に譲渡するサブスクリ

プションをお客様が選択す

サブスクリプションを受け

取る CSP のメール アドレ

スをお客様が入力する

譲渡要求のメールが CSP

パートナーに送信される

CSP パートナーがパートナー

センターでサブスクリプショ

ン譲渡要求に同意する

サブスクリプションが CSP

に譲渡される

Page 4: セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft …...CSP への Azure サブスクリプションの譲渡 6. これであなたは CSP パートナーとして、Azure

4

CSP への Azure サブスクリプションの譲渡

2. CSP パートナーは、お客様とリセラー関係を結び、お客様の請求先情報を確認/更新する必要があります。

詳細を見る。

3. お客様は、CSP に移行するサブスクリプションの所有権は譲渡しません。所有権を譲渡すると、それ以降

のサブスクリプションの譲渡 (CSP 譲渡を含む) はすべて、請求サイクルの終了までブロックされます。

4. お客様は、サブスクリプションの課金所有権を複数回にわたって譲渡しないことが必要です。そのような操

作を実行した場合、ベロシティ チェック エラーがトリガーされます。また、この操作を実行すると、4 請求サイ

クルが経過するまでサブスクリプションを CSP に移行できないよう、譲渡ボタンが無効になります。詳細を見

5. 譲渡元サブスクリプションのディレクトリは、譲渡元アカウントの既定のディレクトリと同じである必要がありま

す。サブスクリプションを新しいディレクトリに譲渡しないでください。必要であれば、[ディレクトリを変更する]

機能を使って、ディレクトリを既定のディレクトリに再度切り替えます。サブスクリプションが既に CSP に存在

するときは、ディレクトリの変更は実行できません。

6. CSP パートナーは、お客様のテナントの販売代理店または管理者エージェントであることが必要です。

7. 移行の開始後、お客様から送信された要求を承諾するまでの時間として、CSP パートナーには 72 時間が

与えられます。その時間を経過すると有効期限が切れます。

8. このプロセスでのエラーを防ぐためには、サブスクリプションに次のものが含まれていないことが必要です。

• サード パーティの Azure Marketplace プラン。詳細を見る

• プリペイド プラン

• 試用版プラン

• サブスクリプションの無効状態

• 既にアクティブな状態の譲渡

Page 5: セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft …...CSP への Azure サブスクリプションの譲渡 6. これであなたは CSP パートナーとして、Azure

5

CSP への Azure サブスクリプションの譲渡

• 有効期限切れのプラン

• 既に譲渡モード/切り替えが進行中

• 譲渡要求の有効期限切れ

• 譲渡要求の取り消し

重要事項

移行プロセスの前に検討すべき重要事項を次に示します。

• 移行の前に IAM をバックアップしておくことをお勧めします。移行後は、すべてのアカウント管理者とサー

ビス管理者がサブスクリプションにアクセスできなくなります。

• MPSA の期間は CSP に移行されず、CSP に譲渡した時点で喪失します。

譲渡要求を承諾する CSP パートナー

サブスクリプションの譲渡要求を承諾するには

1. お客様が Azure portal で譲渡要求を送信すると、CSP パートナーには、パートナー センターにサインイン

して要求を承諾するよう促すメール通知が送信されます。

2. 譲渡の対象となるサブスクリプションが CSP に送信されてから譲渡を承諾するまでの時間として、CSP

パートナーには 72 時間が与えられます。

3. サブスクリプションの譲渡が成立するためには、CSP パートナーが [Accept] (承諾) を選択する必要が

あります。

譲渡プロセス - お客様側

MPSA で Azure をご利用のお客様は、Azure portal にサインインする必要があります。

1. お客様は、[サブスクリプション] セクションに移動する必要があります。サブスクリプションの GUID が

CSP への譲渡対象として適格である場合、[譲渡] ボタンがアクティブになります。[譲渡] を選択します。

Page 6: セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft …...CSP への Azure サブスクリプションの譲渡 6. これであなたは CSP パートナーとして、Azure

6

CSP への Azure サブスクリプションの譲渡

2. 次に、[CSP への譲渡] を選択します。

Page 7: セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft …...CSP への Azure サブスクリプションの譲渡 6. これであなたは CSP パートナーとして、Azure

7

CSP への Azure サブスクリプションの譲渡

3. 検証に成功した場合、続行するための次の画面がお客様に表示されます。

4. CSP パートナーの有効なメール アドレスを指定し、[譲渡を要求する] を選択します。

Page 8: セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft …...CSP への Azure サブスクリプションの譲渡 6. これであなたは CSP パートナーとして、Azure

8

CSP への Azure サブスクリプションの譲渡

5. サブスクリプション内のリソース数によっては、このフェーズに時間がかかる場合があります。

6. CSP パートナーには、承諾のためのリンクを記載したメールが届きます。承諾リンクが記載されたメッセー

ジは、お客様が必要に応じて手動で CSP パートナーに送信することもできます。

Page 9: セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft …...CSP への Azure サブスクリプションの譲渡 6. これであなたは CSP パートナーとして、Azure

9

CSP への Azure サブスクリプションの譲渡

譲渡プロセス - CSP パートナー側

1. お客様がサブスクリプションの譲渡要求を CSP に送信した後、パートナーには、Azure portal で指定さ

れたメール アドレス宛てにメッセージが届きます。

2. CSP パートナーは、管理者資格情報を使用するか管理者エージェント/販売代理店として、パートナー

センター ポータルにサインインする必要があります。このお客様とのリセラー関係が成立していること、また

パートナー センターの顧客リストにそのお客様が表示されていることを確認します。また、パートナーは、顧

客の請求先情報が設定され、間違いがないこと、更新されていることを確認する必要があります。そう

しないと、譲渡に失敗し、"You don’t have reseller relationship with this customer or Bill-to

info doesn’t exist" (このお客様との間にはリセラー関係がないか、請求先情報が存在しません) とい

うエラー メッセージが表示されます。

3. CSP パートナーが [Accept] (承諾) を選択して譲渡に同意します。

Page 10: セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft …...CSP への Azure サブスクリプションの譲渡 6. これであなたは CSP パートナーとして、Azure

10

CSP への Azure サブスクリプションの譲渡

4. 譲渡に承諾すると、次のような確認のメッセージがパートナーに届きます。

5. これで譲渡が完了したと考えることができます。同じことは、パートナー センターでお客様のサブスクリプシ

ョンを選択することで確認できます。

Page 11: セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft …...CSP への Azure サブスクリプションの譲渡 6. これであなたは CSP パートナーとして、Azure

11

CSP への Azure サブスクリプションの譲渡

6. これであなたは CSP パートナーとして、Azure サブスクリプションの所有者になりました。アカウント管理

者/サービス管理者は、あなたがサブスクリプションの設定でアクセス許可を付与しない限り、今後サブ

スクリプションにアクセスすることはできなくなります。

移行後のビジネス上の影響

• サブスクリプションの譲渡が完了すると、パートナーがそのサブスクリプションの所有者になります。

• お客様のサブスクリプション期間の設定は持ち越されません。その他すべての CSP Azure サブスクリプ

ションと同様、自動更新が有効になります。

• 以降、サブスクリプションの使用に関する請求書や照合ファイルはパートナー宛てに送付されます。

注:以前のお客様のうち一部のユーザーについては、譲渡後も引き続きサブスクリプションにアクセスできる可能

性があります。そのようなユーザーのアクセス権は、パートナー側で必要に応じて手動で削除する必要があります。

サブスクリプション ID への変更

通常、譲渡に伴って所有権の変更が生じます。その場合、譲渡されたサブスクリプションの [サブスクリプション

の編集] ページに、次の 2 つの ID が表示されます。

• [サブスクリプション ID] は、主に請求目的で使用されます。照合ファイルには、この ID が表示されます。

• [Azure サブスクリプション ID] は、以前の所有者から引き継がれ、パートナー センターと Azure の管

理ポータルに表示されます。

Page 12: セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft …...CSP への Azure サブスクリプションの譲渡 6. これであなたは CSP パートナーとして、Azure

12

CSP への Azure サブスクリプションの譲渡

サポート チケットを記録するときは、両方の ID を記載してください。

パートナー API をお使いの場合、その応答には 2 つの ID が表示されます。

所有権に変更がない場合、表示されるのはサブスクリプション ID だけです。パートナー センターの Web ページ、

照合ファイル、Azure の管理ポータルにそのサブスクリプション ID が表示されます。

サブスクリプションを CSP に譲渡した後も変わらないもの

• CSP パートナーの請求通貨に変更はありません。

• CSP パートナーの請求日に変更はありません。

• Azure CSP 管理オプションに変更はありません。

よく寄せられる質問

サポートへの問い合わせが必要なのはいつでしょうか?

エラー メッセージが表示されていて、譲渡処理を進めることができなくなった場合は、通常のサポートにご連絡くだ

さい。

Page 13: セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft …...CSP への Azure サブスクリプションの譲渡 6. これであなたは CSP パートナーとして、Azure

13

CSP への Azure サブスクリプションの譲渡

移行ツールについて不明な点がある場合は、[email protected] 宛てにご連絡ください。

この機能をパートナー API から利用することはできますか?

いいえ、この機能はパートナー センターの Web ページからのみご利用いただけます。

POR を指定することはできますか?

はい。譲渡時に POR を指定するか、または譲渡後に [サブスクリプションの編集] ページに移動して更新するこ

とができます。

サブスクリプションのニックネームは更新できますか?

はい。[サブスクリプションの編集] ページに移動して更新できます。

お客様が Microsoft Cloud Agreement に再度署名する必要はありますか?

はい。Microsoft クラウド リセラー契約で触れているように、Microsoft Cloud Agreement をお客様との契約

内に含めていなかった場合のみ、そのようにする必要があります。CSP への譲渡後すぐ、その譲渡されたサブスク

リプションに関して Microsoft Cloud Agreement が有効となります。

リソース グループ、VM、ディスクなど、実行中のサービスすべてが譲渡の対象になりますか?

はい。VM、ディスク、Web サイトなど、すべてのリソースが新しい所有者に譲渡されます。

クラシック Azure リソースを含んだマイクロソフトエンタープライズ加入契約サブスクリプションは譲渡でき

ますか?

はい。Azure のクラシック リソースは CSP サブスクリプションに譲渡されます。 Azure Resource Manager で利

用できるクラシック リソースは、他のリソースと同様にパートナーが管理できます。 「Azure Resource Manager

とクラシック デプロイ: デプロイ モデルとリソースの状態について」を参照してください。

Azure Resource Manager でクラシック リソースが利用できない場合は、「共同管理者を追加または変更す

る」の手順に従ってサブスクリプションに共同管理者を追加する必要があります。

注: クラシック Azure リソースは、譲渡されたサブスクリプションについてのみサポートされます。既存の CSP サブ

スクリプションや新しい CSP サブスクリプションでは、クラシック Azure リソースはサポートされません。

Page 14: セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft …...CSP への Azure サブスクリプションの譲渡 6. これであなたは CSP パートナーとして、Azure

14

CSP への Azure サブスクリプションの譲渡

譲渡中、Azure クラシック サブスクリプションの管理者ロールはどうなりますか?

Azure クラシック サブスクリプション管理者ロール (アカウント管理者、サービス管理者、共同管理者など) は削

除され、CSP のサブスクリプションには譲渡されません。 Azure Resource Manager で利用できるクラシック リ

ソースは、他のリソースと同様に CSP が管理できます。「Azure Resource Manager とクラシック デプロイ: デプ

ロイ モデルとリソースの状態について」を参照してください。

Azure Resource Manager でクラシック リソースが利用できない場合は、「共同管理者を追加または変更す

る」の手順に従ってサブスクリプションに共同管理者を追加する必要があります。

譲渡中、RBAC の役割はどうなりますか?

RBAC の役割は CSP サブスクリプションに移行されます。 RBAC リリースを削除する場合は、「RBAC と Azure

portal を使用してアクセスを管理する」を参照してください。

譲渡されたサブスクリプションの Access Control (IAM) はどうなりますか?

お客様のアカウント管理者/サービス管理者だけがサブスクリプションにアクセスできなくなり、その他すべてのロー

ルおよびサービス プリンシパルは移行されます。ただし、譲渡の前に IAM をバックアップしておくことをお勧めしま

す。

サブスクリプションを譲渡した結果、サービスのダウンタイムは発生しますか?

Azure サービスに対する影響はありません。サブスクリプションを譲渡すると、そのサブスクリプションは現在のアカ

ウント管理者から受け取り側のアカウントへ移行されます。新しいサブスクリプションは、基になる Azure サービス

に関連付けられます。サブスクリプション ID は変わりません。

譲渡の完了後、CSP は顧客ユーザーをサブスクリプションに追加することはできますか?

はい。CSP は Azure の管理ポータルに移動し、RBAC の役割にユーザーを追加できます。

CSP でサポートされていないリソースがサブスクリプションに含まれている場合はどうなりますか?

Azure CSP では、一部の Azure サービスが利用できません。サポート対象外のリソースは、セルフサービスのツー

ルによって検出されます。サブスクリプションを CSP に譲渡するためには、あらかじめこれらのリソースを別のサブス

クリプションに譲渡しておく必要があります。

Page 15: セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft …...CSP への Azure サブスクリプションの譲渡 6. これであなたは CSP パートナーとして、Azure

15

CSP への Azure サブスクリプションの譲渡

サブスクリプションに Marketplace 注文が含まれている場合はどうなりますか?

Azure CSP のサブスクリプションでは現在、一部の Azure Marketplace 項目が利用できません。

• ライセンス持ち込み (BYOL) 項目: これらの項目は CSP で利用することができ、また CSP への譲

渡も可能です。

• 従量課金制 (PAYG) のサード パーティの Azure Marketplace 項目: これらの項目は CSP では

利用できません。サブスクリプションを CSP に譲渡するためには、あらかじめこれらのリソースを別の

サブスクリプションに譲渡しておく必要があります。

組織以外のテナントのサブスクリプションを CSP に譲渡することはできますか?

はい。組織以外のディレクトリからサブスクリプションを譲渡することは可能です。ただし、そのディレクトリに CSP

とのリセラー関係がある必要があります。そのディレクトリにリセラー関係がない場合は、パートナー関係を承諾で

きる全体管理者として、組織ユーザーをディレクトリ内に確保する必要があります。ユーザー名のドメイン名部分

は、初期値である既定のドメイン名 "[domain name]. onmicrosoft.com" にするか、確認済みの非フェデレー

ション カスタム ドメイン名 ("contoso.com" など) にする必要があります。 「クイック スタート: Azure Active

Directory に新しいユーザーを追加する」の手順に従って、新しいユーザーを AAD ディレクトリに追加してください。

サブスクリプションがその請求サイクルの途中で CSP に譲渡された場合はどうなりますか? 請求サイク

ル全体の支払いを CSP が担うことになりますか?

譲渡完了時点までに報告された使用については、譲渡する側が支払うことになります。譲渡後に報告された使

用については、譲渡される側の分担となります。使用されたのは譲渡前であるものの、報告されたのは譲渡後

であるといったケースも考えられます。そのような使用は、受け取り側の請求に含められます。

サブスクリプションを受け取った後 CSP が請求書を確認できるのはいつからですか?

譲渡されたサブスクリプションの照合ファイルや利用状況データは、請求サイクルが終了した時点で確認できるよ

うになります。

CSP は使用履歴や請求履歴にアクセスできますか?

CSP がアクセスできる情報は、直近の請求金額 (最初の請求書が生成される前にサブスクリプションが譲渡さ

れた場合は現在の残高) のみです。その他の使用状況や請求履歴がサブスクリプションと共に譲渡されること

はありません。

Page 16: セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft …...CSP への Azure サブスクリプションの譲渡 6. これであなたは CSP パートナーとして、Azure

16

CSP への Azure サブスクリプションの譲渡

"前回の請求金額と前回の請求期間" が表示されないのはなぜですか?

次のケースに該当する場合、譲渡を承諾する前の請求情報をパートナー センターで CSP が確認することはでき

ません。

• 最初の請求書が生成される前にサブスクリプションが譲渡された場合。

• マイクロソフトエンタープライズ加入契約の管理者からサブスクリプション管理者 (譲渡する側) に請求

情報を表示する権限が与えられていない場合。

サブスクリプションの使用状況に関する情報を譲渡の承諾前に入手するにはどうすればよいですか?

この情報については、サブスクリプションの所有者に要求してください。

Azure Utilization API を使って利用状況データを取得することはできますか?

はい。譲渡後 1 日目は、granularity=hour を使います。2 日目以降は、すべてのオプションを使用できます。

Page 17: セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft …...CSP への Azure サブスクリプションの譲渡 6. これであなたは CSP パートナーとして、Azure

17

CSP への Azure サブスクリプションの譲渡

エラーと詳細の一覧

エラー コード 説明

IncompatibleResources このサブスクリプションは、CSP でサポートされていないリソースを含んでいるため

譲渡できません。ご不明な点がある場合は、サポートに連絡してください。

HasMarketplaceOrders

このサブスクリプションは、CSP でサポートされていない Azure Marketplace ア

プリを含んでいるため譲渡できません。ご不明な点がある場合は、サポートに連

絡してください。

PrepaidOfferNotEligibleForTransfer このサブスクリプションはプリペイド プラン用であり、譲渡の対象外となります。

ご不明な点がある場合は、サポートに連絡してください。

TrialOfferNotEligibleForTransfer このサブスクリプションは試用版プラン用であり、譲渡の対象外となります。ご

不明な点がある場合は、サポートに連絡してください。

SubscriptionStateInvalid このサブスクリプションは現在譲渡できません。後でもう一度試すか、サポートに

連絡してください。

AlreadyHasActiveTransfer この譲渡は既に進行しています。

ExceedsVelocityCheck このサブスクリプションは、4 請求サイクルにおける最大譲渡回数 (2 回) を超

えたため、譲渡の対象外となります。

OfferExpiredNotEligibleForTransfer このサブスクリプション プランは、利用できなくなっているため譲渡できません。ご

不明な点がある場合は、サポートに連絡してください。

Expired この譲渡要求は有効期限が切れています。顧客に連絡して新しい譲渡要求

を開始するよう依頼してください。

Revoked この譲渡要求は取り消されました。顧客に連絡して新しい譲渡要求を開始す

るよう依頼してください。

Page 18: セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft …...CSP への Azure サブスクリプションの譲渡 6. これであなたは CSP パートナーとして、Azure

18

CSP への Azure サブスクリプションの譲渡

付録 A - パートナー センターに LiveID テナントを追加する方法

既定では、PAYG (Azure Direct) サブスクリプションに LiveID ベースのテナントが使用されます。ここでは、

LiveID ベースのテナントをパートナー センター ポータルに追加して移行に使用する方法について説明します。

LiveID を使ってサブスクリプションにアクセスしているお客様には、次の作業を依頼する必要があります。

1. Microsoft アカウントの資格情報 (LiveID) で Azure portal にサインインします。

2. [Azure Active Directory] メニューの [プロパティ] に移動します。ディレクトリの名前を "既定のディレ

クトリ" から会社名に変更します。この名前は、その後、パートナー センター ポータルで顧客名として使

用されます。

Page 19: セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft …...CSP への Azure サブスクリプションの譲渡 6. これであなたは CSP パートナーとして、Azure

19

CSP への Azure サブスクリプションの譲渡

3. [ユーザー] を選択し、全体管理者ロールを持つ新しい Azure Active Directory ユーザーを作成します。

ユーザー名と一時パスワードを保存します。

4. [サブスクリプション] メニューに移動し、CSP に移行するサブスクリプションを選択して、[アクセス制御

(IAM)] メニューを開き、Azure サブスクリプションに対する所有者のアクセス許可をこの全体管理者ユ

ーザーに付与します。

Page 20: セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft …...CSP への Azure サブスクリプションの譲渡 6. これであなたは CSP パートナーとして、Azure

20

CSP への Azure サブスクリプションの譲渡

5. この全体管理者ユーザーのユーザー名と一時パスワードを CSP パートナーに送ります。お客様側で行う手

順は以上です。

以降の手順は、お客様のために CSP パートナーが実行する必要があります。

• CSP パートナーの資格情報を使用してパートナー センター ポータルにサインインします。

• 次のページを開き、既存のテナントとのリセラー関係を結ぶためのリンクを取得します。

https://partnercenter.microsoft.com/en-us/pcv/customers/acquire

• そのページからリンクをコピーします (https://portal.office.com/partner/partnersignup.aspx...)。

• 新しいブラウザー セッションを開き、https://portal.azure.com を開きます。

• お客様から共有された全体管理者の資格情報を使ってサインインします。最初のサインイン時にパスワ

ードを変更するよう求められます。

• 次に、手順 3. でコピーしたリンクをコピーします。[Authorize CSP] (CSP の承認) を選択して、パートナ

ー センター ポータルにある顧客一覧にお客様のテナントを追加します。

Page 21: セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft …...CSP への Azure サブスクリプションの譲渡 6. これであなたは CSP パートナーとして、Azure

21

CSP への Azure サブスクリプションの譲渡

• 前のブラウザー セッションに切り替えて、[Customers] (顧客) メニューに移動します。先ほど追加した顧

客アカウントを探し、[Account] (アカウント) ページに移動します。[Update] (更新) を選択すると、請

求先情報が更新されます。

Page 22: セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft …...CSP への Azure サブスクリプションの譲渡 6. これであなたは CSP パートナーとして、Azure

22

CSP への Azure サブスクリプションの譲渡

• お客様の組織の情報をフォームに指定し、[Submit] (送信) を選択します。

サブスクリプションの移行に進む準備ができました。

Page 23: セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft …...CSP への Azure サブスクリプションの譲渡 6. これであなたは CSP パートナーとして、Azure

23

CSP への Azure サブスクリプションの譲渡

付録 B - Marketplace 項目のチェック

サブスクリプションに移動し、[プログラムによるデプロイ] をクリックすると、そのサブスクリプションで利用できる

Marketplace 項目がすべて表示されます。

付録 C - サブスクリプションとパートナー センターの GUID を確認する

EA から CSP への移行ツールを有効にするには、パートナーが GUID を Sysgain に伝える必要があります。以下

の手順に従って GUID を確認してください。

マイクロソフトエンタープライズ加入契約 ID の場合:

• http://ea.azure.com にサインインし、左側の [管理] を選択して、マイクロソフトエンタープライズ加入

契約 ID を取得します。

Page 24: セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft …...CSP への Azure サブスクリプションの譲渡 6. これであなたは CSP パートナーとして、Azure

24

CSP への Azure サブスクリプションの譲渡

サブスクリプションの場合:

• Azure の管理ポータル (http://portal.azure.com) にサインインし、[サブスクリプション] メニューに移動

して、移行対象のサブスクリプションを選択します。

• サブスクリプション ページを開くと、次のように [概要] セクションにサブスクリプション ID が見つかります。

これをお伝えください。

Page 25: セルフサービスの移行ツールを使って Microsoft …...CSP への Azure サブスクリプションの譲渡 6. これであなたは CSP パートナーとして、Azure

25

CSP への Azure サブスクリプションの譲渡

付録 D - リセラー関係を結んで請求先情報を更新する

リセラー関係を結ぶ手順については、こちらのリンクにアクセスしてください。

パートナー センターで譲渡を承諾するときにエラーが発生しないよう、パートナーは、お客様のテナントとの間でリセ

ラー関係が成立したら、顧客の詳細で請求先情報を確認して更新する必要があります。パートナー センターにサ

インインし、[Customers] (顧客) リンクを選択して、[Account] (アカウント) を選択し、請求先情報の

[Update] (更新) を選択します。

©2018 Microsoft Corporation. All rights reserved.2018 年 8 月