プレゼンテーション技法 - pukiwikimasa-n/misc/u-air2014/... · 1. 準備 2. 本番 3....
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プレゼンテーション技法 (第1回)神戸大学大学院システム情報学研究科
中村 匡秀(なかむら まさひで)
プレゼンテーション技法:第1回 1
講師自己紹介
中村 匡秀(なかむら まさひで)神戸大学大学院システム情報学研究科・准教授
趣味:沖縄,相撲観戦,絨毯集め,HR/HM
放送大学講師の経験◦ 2003年度~2007年度 「情報処理入門」
専門分野ソフトウェア工学
クラウドコンピューティング
スマートホーム・スマートシティ
ライフログの応用
TA:伊勢勇輝 (いせゆうき)神戸大学大学院システム情報学研究科・M2
プレゼンテーション技法:第1回 2
みなさんの自己紹介
1人ずつ起立して,自己紹介をしてください 1人1分以内でお願いします
お名前
どこから来たか
プレゼンテーション経験の有無
何か一言* 趣味* この講義を受けた理由* 意気込みなど何でも結構です
プレゼンテーション技法:第1回 3
第1章:プレゼンテーションとは
プレゼンテーション技法:第1回 4
プレゼンテーションとは
与えられた条件のもとで,自分の知識や考えを,相手にわかりやすく正確に伝え,受け入れてもらうための行動
与えられた条件 説明の時間,準備の時間
聞き手の人数,使用できる機器・会場
相手にわかりやすく 聴衆は時々で違う
相手によってやり方を考える
プレゼンテーション技法:第1回 5
様々なプレゼンテーション
役員を目の前にした会議
新製品の発表会
学会
プレスリリース
仕事での報告
学校の講義
自己紹介
プレゼンテーション技法:第1回 6
様々なプレゼンター
出典:毎日新聞出典:エンタ魂
出典: Sankei Biz出典: Computer History Museum
出典: NHK
プレゼンテーション技法:第1回 7
良いプレゼンテーションとは
自分の考えが相手に伝わること 伝えたいことが伝わっているか?
そもそも何を伝えたいのか?
「へぇーなるほど!」「良くわかった!」「よしやってみよう!」
説得力があり,聞き手の期待にあっていること 役立つ情報が聞きたい!
知らないことをちゃんと理解したい!
何かを決めるための手がかりにしたい!
与えられた条件を守り,スマートであること 時間を守っているか?
ちゃんと練習できているか?
プレゼンテーション技法:第1回 8
プレゼンテーションはプレゼント?
プレゼンテーションは「アイデアのプレゼント」 菅野真「共感をつかむプレゼンテーション」より
大事な人にプレゼントをするとき,何を考えるだろう?
心がこもったプレゼントをもらうと,どう感じるだろう?
プレゼンテーション技法:第1回 9
プレゼンテーションの種類
報告 (report) 自分が持っている情報を伝達する
聞き手が知っている事柄の詳細・結果を伝える
説明 (inform) 自分の考えを相手に納得して理解してもらう
聞き手が知らないことをわかりやすく伝える
説得 (persuade) 自分の考えを相手に提案して採用してもらう
聞き手に自分の考えに基づいて動いてもらう
難
プレゼンテーション技法:第1回 10
プレゼンテーションの場面
日常生活 自己紹介
自治会の会合での説明
バラエティ番組
教育・研究 講義
学会発表
公開講座
ビジネス 商談
業務提案
営業 出典:Sankei Biz
出典:NHK
プレゼンテーション技法:第1回 11
この講義で扱うプレゼンテーション
日常生活 教育・研究 ビジネス
報告
説明
説得
放送大学:
プレゼンテーション技法 (中村)
プレゼンテーション技法:第1回 12
一般的なプレゼンテーション実施の流れ
準備 情報の収集,選別,整理
プレゼンテーションの作成
発表練習
本番 直前確認
発表
質疑応答
振り返り 事後質問の受付
自己・相互評価 (スライド,発表,質疑)
アンケートの分析
※赤字は講義で重点的に実施する内容
プレゼンテーション技法:第1回 13
プレゼンテーションで使うもの
プロジェクタ + ノートPC(現在の主流)
ポスター(学会などで)
OHP(最近は見ない)
ポインタ (指示棒) ベル ストップウォッチ
プレゼンテーション技法:第1回 14
プレゼンテーションにおける視覚資料
ほとんどのプレゼンテーションには視覚資料を使う スライド,ポスター,商品写真,映像,etc.
本講義では,PowerPoint (パワーポイント)でスライドを作成
口頭表現と視覚資料の組合せで高い効果が得られる 「百聞は一見にしかず」
「読ませる」のではなく「見せる」視覚資料 すべての情報を詰め込まず,コンパクト&シンプルに
視覚資料はあくまでプレゼンテーションを補助するもの
プレゼンテーション技法:第1回 15
第2章: PowerPointの使い方
プレゼンテーション技法:第1回 16
実習室で使用するソフトウェア
基本ソフトウェア (OS:オペレーティングシステム) Microsoft Windows (7 or 8)
Webブラウザ Internet Explorer
Google Chrome
オフィスソフトMicrosoft Office 2013 Home & Business
◦ ワープロ:Word2013
◦ 表計算: Excel2013
◦ プレゼンテーション: PowerPoint2013
◦ メール: Outlook2013
◦ メモ: OneNote
プレゼンテーション技法:第1回 17
自宅でPowerPointを使いたいとき
PowerPointを既にお持ちの場合 そのままお使いください
旧バージョンのものでも,基本機能は同じ (メニューは異なる)
2003以前はppt形式で保存する必要あり (通常はpptx型式)
◦ ファイル⇒名前をつけて保存⇒「PowerPoint97-2003形式」で保存 データの持ち帰りは,USBメモリまたはメールで送付すること
お持ちでなく自宅でも使いたい人 PowerPoint2013を購入する(アカデミック版:8,500-9,000円)
◦ 購入時に学生証を提示してください
または,無償オフィスソフトを使い,PowerPoint型式で保存◦ OpenOffice http://www.openoffice.org/ja
◦ LibreOffice http://ja.libreoffice.org
プレゼンテーション技法:第1回 18
PowerPoint はじめの一歩
1. パソコンのメニューから,PowerPointを起動
2. 「新しいプレゼンテーション」をクリック
3. マウスクリックして,タイトルを入力 例: 「はじめてのプレゼン」
4. サブタイトルには,自分の学籍番号と名前を入力 例: 「123-456789-0 中村匡秀」
5. デザインを選択 「デザイン」 → 「スライドのサイズ」 → 標準(4:3)
「デザイン」 → 「テーマ」 → 好きなテーマを選ぶ
6. 保存 「ファイル」→「名前をつけて保存」→「参照」→マイドキュメント内に
プレゼンテーション技法:第1回 19
画面の確認
プレゼンテーション技法:第1回 20
新しいスライドの作成
1. 「ホーム」(または「挿入」)→「新しいスライド」 通常は「タイトルとコンテンツ」を選ぶ
2. 最上部にタイトルを入れる 一行に入るようにコンパクトなタイトルを
3. 中央部に内容(コンテンツ)を書き入れる 「見せる資料」を意識して,シンプルかつみやすく
基本的に箇条書きにする◦ 「ホーム」中央の●が3つ並んだボタン.番号つきはその隣のボタン
字下げを利用して情報を構造化(細かい説明は下に)◦ 「ホーム」中央の→のボタンで下げる.←で上げる.
プレゼンテーション技法:第1回 21
文字の調整
文字に強調のための色をつける 文字をドラッグ(マウスを押しながら選択)する
Aのボタンから色を選択する
強調したい語をよく吟味する.やりすぎは見にくくなる
文字のサイズを変える 文字をドラッグ,A▲のボタンで大きく (A▼で小さく)
文字サイズを頻繁に変えすぎると,全体バランスが悪くなる
→ 全体の文字サイズを変えるときは,スライドマスターを変更
文字のフォント(字体)を変える フォント名(例:MS Pゴシック)のプルダウンから選択
テーマで初めから設定されているものを使うのが無難
プレゼンテーション技法:第1回 22
スライドマスターの設定 (必要あれば)
スライドマスターとは すべてのスライドのひな型になるもの
変更すると,すべてのスライドに変更が反映される
スライドマスターの変更 「表示」→「スライドマスター」
左側一覧の一番上のマスターを選択
サイズやタイトル位置,フォント等を変更
中村が良く使う設定(教育・研究用の説明スライド) スライドタイトル: 32ポイント
テキスト: 28ポイント
第2レベル: 24ポイント,第3レベル18ポイント
プレゼンテーション技法:第1回 23
画像の挿入
PowerPointの画像を使う場合1. 挿入→「オンライン画像」→「Office.comクリップアート」
2. キーワードを入力する (例:プレゼン)
3. 一覧から選択し,挿入ボタンを押す
4. 移動(マウスで選択して移動)
5. サイズ調整(画像端をマウスでつかむ)
自分で撮った写真を使う場合1. 事前に画像ファイルをPCに入れておく(例:マイピクチャ内)
◦ USBメモリやメール経由でコピーしておく
2. 挿入→「画像」→目的のファイルを選択
プレゼンテーション技法:第1回 24
インターネットの画像を利用する
1. Webブラウザで「google画像検索」にアクセス IEで http://google.comにアクセスし上部の「画像」を押す
2. キーワードを入れて検索する (例:プレゼン)
3. 利用したい画像を選択後,「画像」ボタンを押す
4. 画像を右クリック→コピー,PowerPoint上で「貼り付け」 一旦,ファイルに保存してから挿入しても良い
※著作権・引用について十分に配慮すること (次ページ)
プレゼンテーション技法:第1回 25
著作権への配慮
他人の作品 (文章,画像,データ等)を勝手に使わない すべての著作物には基本的に著作権が含まれる
利用するためには,原則は作者の承諾が必要
著作権フリーや部分的なもの(クリエイティブコモンズ)もある
引用という形で利用することは可能 他人の作品の一部を利用すること
出典を明記すること
主従関係,引用部分が明らかになるように
ただし「授業」では講義のときに限って無承諾で使える 講義ビデオを公開したり配布するのはダメ(同時性が無い)
プレゼンテーション技法:第1回 26
●一般的なプレゼンテーション実施の流れ
図形の挿入
図形を利用して,視覚的にわかりやすい図を作成する 「挿入」 → 「図形」 → 形を選択する
位置とサイズをマウスで調整する
色をつける.「右クリック」⇒「図形の書式設定」で細かい設定
図の作成例:
1. 準備 2. 本番 3. 振り返り
情報を集め,スライドを作成.練習も忘れずに!
会場で発表.大きな声ではきはきと.質疑も楽しんで!
できた所,できなかった所を分析.次につなげましょう
プレゼンテーション技法:第1回 27
表の挿入
表を使うと,情報を視覚的に整理できる 「挿入」 → 表 → 縦横のサイズを選択
作成例:
Home and Student
Personal Home and Business
Professional
Word ○ ○ ○ ○
Excel ○ ○ ○ ○
PowerPoint ○ ○ ○
Outlook ○ ○ ○
OneNote ○ ○ ○
Access ○
Publisher ○
Microsoft Office 2013のエディションの違い
プレゼンテーション技法:第1回 28
グラフの挿入
グラフを別途Excelで作成し,PowerPointに貼り付ける Excelのグラフを「右クリック」→ コピー
PowerPoint上で「右クリック」→貼り付けのオプション→図
プレゼンテーション技法:第1回 29
練習
PowerPointを使って,4枚のスライドを自由に作成してください
プレゼンテーション技法:第1回 30
ノート機能
各スライドにメモ書きを残すことができる機能 右下のバーの「ノート」をクリック.
テキストを入れるウィンドウが現れる
ノート機能の用途 発表の台詞を書いておくことができる
質疑のメモにも使える
プレゼンテーション技法:第1回 31
スライドショー
発表本番で使用するスライドの全画面表示機能 (発表の開始)「スライドショー」→ 最初から (or F5)
(確認・再開) 「スライドショー」→現在のスライドから (Shift+F5)
(スライドを進める) ↑ または→ キー (or Enter)
(スライドを戻す) ↓ または← キー (or BackSpace)
(ページ番号に移動) 数字キー+Enter◦ 13 → Enter で13ページに移動
(終了する) ESCキー
プレゼンテーション技法:第1回 32
第3章:プレゼンテーションの作成
プレゼンテーション技法:第1回 33
(例題) プレゼンテーションテーマ「私はこんな人」
自分のことを他の受講生により知ってもらうためのプレゼンテーションをしてくださいユニークな趣味や生活や仕事上のこだわり,座右の銘などの紹介を歓迎します
持ち時間は3分です
→ まずは中村がやってみます [スライド]
プレゼンテーション技法:第1回 34
良いプレゼンテーションのために
すぐにPowerPointで作り始めずに構想を立てることが重要
プレゼンテーション作成のステップ Step1: 条件の確認
Step2: 伝えたい内容(メッセージ)の決定
Step3: プレゼンの全体構成
Step4: 情報の収集
Step5: スライドの作成
Step6: 台詞作成,見直し
良いプレゼンテーションとは(再掲) 自分の考えが相手に伝わること
説得力があり,聞き手の期待にあっていること
与えられた条件を守り,スマートであること
プレゼンテーション技法:第1回 35
Step 1: 条件の確認
プレゼンテーションに与えられた条件を確認する 必ず満たす必要がある
不明な事柄があれば,依頼者・主催者に問い合わせる
条件の確認例 テーマ: 「私はこんな人」 自分のことを他の受講生により知ってもらうためのプレゼンテーションをしてください.ユニークな趣味や生活や仕事上のこだわり,座右の銘などの紹介を歓迎します
持ち時間: 3分
発表日時,場所: 5/17(土) 15:00 大阪学習センター演習室
聴講者: プレゼンテーション技法の受講生19名+教員1名
使用できる機材: 教師用のノートPCとプロジェクタ.Power Point2013
プレゼンテーション技法:第1回 36
プレゼンテーションの種類・場面の確認
条件から下記9個のどこに当てはまるのかを考えてみよう
プレゼンテーション技法:第1回 37
Step2: 伝えたい内容(メッセージ)の決定
プレゼンテーションで最も伝えたいことを決める いろいろ話す時間は無い.メッセージが多いとピントがぼける
◦ 1つ,ないし,3つ(時間が許す場合)ぐらいにしぼる
限られた時間で,聞き手にインパクトを与える◦ プレゼン終了後もしばらく覚えていてくれるだろうか
聞き手が誰なのかを良く考えて決めること◦ 「私はこんな人」で聞き手が同じ教室の生徒の場合
◦ 「私はこんな人」で聞き手が就職面接官の場合
◦ 「私はこんな人」で聞き手が配属部署の先輩・上司の場合
◦ 「私はこんな人」で聞き手が取引先の役員の場合
プレゼンテーションはアイデアのプレゼント
プレゼンテーション技法:第1回 38
5W1Hに基づく事前確認
Why (なぜ?何のために?) プレゼンテーションの目的.話し手の立場
Who (誰に対して?) 聞き手の層,関心,期待
What (何を?) 伝えたいメッセージ
When (いつ,何分かけて?) 発表の日時,持ち時間,準備期間
Where (どこで,どんな場面で?) 会場,施設,設備
How (どんな手段で?) 使用できるプレゼンテーション手段
プレゼンテーション技法:第1回 39
Step 3: プレゼンテーション全体の構成
最初にトータルの枚数を決定し,全体構成を考える 目安はスライド1枚で1分.持ち時間から枚数を算出(表紙除く)
いきなり詳細なコンテンツをつくり始めないこと
全体を4つのブロックに分割,それぞれの枚数を決める本論が薄くなりすぎないよう,バランスを考えること
はじめに (0.5-4枚)
本論への枕,ツカミ
一般的なこと,身近な話題,背景,現状の問題
本論 (残り)
メッセージ.まずは結論 (what).次に具体化 (how),理由付け(why so?),効果 (so what)など
まとめ(1-2枚)
全体をまとめる.メッセージを再確認.今後の展望
表紙 (1枚)
発表題目と名前.プレゼンの顔
総枚数=表紙1枚+持ち時間(分)枚
プレゼンテーション技法:第1回 40
表紙
プレゼンテーションの顔に相当する
書くべきこと 講演題目(プレゼンテーションタイトル)
講演者氏名
肩書き,所属など(話し手の立場)
講演題目はメッセージにふさわしいものを 自分のメッセージを表現するオリジナルな題目をつける
◦ 少々オーバーでも良い.聞き手がタイトルを見てメッセージがうっすら見えるように
◦ 布石となるキーワードを仕込んでおいても良い
「条件」で与えられるテーマ名は使わない◦ ×「私はこんな人」 → ○「クライマー人生」 ○「黒澤映画にあこがれて」
プレゼンテーション技法:第1回 41
「はじめに」ブロック
聞き手を無理なく本論へ案内する導入部(枕,ツカミ)
書くべきこと 問題の背景 (身近な話題,既知の事実)
◦ みなさん最近○○ではないですか? 皆様おなじみ△△のことですが.
本論の理解に必要な一般知識◦ 一般に...とは○○であるということが知られています
本論の展開に必要な問題点・課題◦ でも,○○するにはちょっと不便なんですよね
「聞き手は何も知らない」という前提で丁寧に説明する 「自分が知っている=聞き手が知っている」ではない
聞き手の目線に立ち,「そうそう」「あるあるー!」を誘う
扱う問題の難しさによって,0.5枚~4枚程度に
→ 自分の家族に説明しても,わかってもらえるか?
プレゼンテーション技法:第1回 42
「本論」ブロック
メッセージを主張し,説得力を高める説明を行う
書くべきこと メッセージ本体 (What)
◦ 私は○○をすることを提案します! 結論から言いますと実は○○なのです!
メッセージの詳細・具体的な説明 (How)◦ 具体的には,○○のために,△△と××と□□を行うのです.
メッセージ主張の理由,裏づけ,正当性 (Why so)◦ なぜ○○なのかと言いますと,△△だからなのです.
メッセージ主張による効果 (So what)◦ ○○をすることで,こんなに良いことがあるんです.
初めにメッセージを書き,詳細な説明は後から. 全部説明する時間が無い.枝葉末節は思い切ってカット
説得力を上げるにはWhy so, 有効性を主張するならSo what.
プレゼンテーション技法:第1回 43
「まとめ」ブロック
プレゼンテーション全体をまとめる裏表紙である
書くべきこと メッセージの再確認
今後の展望
その他補足情報
独立した1枚のスライドに書く 時間が少なくても「本論」ブロックと混ぜないこと
今後の展望の詳細が必要であればもう1枚増やす
プレゼンテーション技法:第1回 44
各スライドのタイトルを決める
各ブロックのスライドタイトルを決めていく タイトルだけでよい.コンテンツは空のままでよい
スライドタイトルはそのスライドを1行で表現する顔 タイトルだけ見て,そのスライドが何を語っているかわかる
ノート機能を使って,何を書くべきかをメモしても良い
流れのチェック タイトルだけ追いかけて話がつながるか?
発表中は順送りしかできない(後戻りは禁止)
はじめに 本論 まとめ表紙
○○○○_ ○○○○_ ○○○○_ ○○○○_ ○○○○_ ○○○○_ ○○○○_
○○○○XXXX
プレゼンテーション技法:第1回 45
Step 4: 情報の収集
各スライドの作成に必要な情報を収集する 書籍
インターネット検索
統計情報
収集する情報 文章
画像
映像
情報のソース(出処)を忘れずに記録しておく 使用する場合には,出典として銘記する必要あり
プレゼンテーション技法:第1回 46
情報の整理・分析(必要があれば)
聞き手に合わせて情報を見やすい形にする 整理: 雑多なデータから必要な部分を適切な形に整理
分析: データを分析して説明に適した意味づけを行う
整理・分析のためのツール エクセル: データの統計分析.グラフ化など
ペイント:画像の切り抜き,拡大・縮小
プレゼンテーションの説得力を上げる
プレゼンテーション技法:第1回 47
Step 5: スライドの作成
各スライドの内容を作っていく スライドタイトルに基づいて,説明することを箇条書きにする
◦ 各項目,1行に収まるように工夫
◦ 目安として,第1レベルの箇条書き3つ前後で説明
収集した情報を引用して,説得力を上げる
スライド作成のヒント 各スライドはそれ1枚で完結すること
◦ 1枚のスライドは1つの事柄(タイトル)を説明するもの
◦ 1枚に入らない場合,内容を削るかタイトルを見直して分割
すべてのスライドがつながるように作る◦ 全てのスライドは,必ず前のスライドで何らかの説明されているはず
◦ つながりが無いと,聞き手は「唐突感」「いきなり感」を感じてしまう
◦ 全体―部分構造,ピラミッド構造
プレゼンテーション技法:第1回 48
つながりのあるスライド作り
全体-部分構造 前のスライドで全体概略,後のスライドで部分詳細を説明
スライドの前後に意味的なリンクがはられる
ピラミッド構造* 事実→理由→提案をピラミッド上に積み上げる
プレゼンでは上から説明
○○の全体概要○○には3つの事柄が必要である
- AAA: xxxxx- BBB: xxxxx- CCC: xxxxx
...AAAの詳細AAAとは....
BBBの詳細BBBとは....
CCCの詳細CCCとは.... ...
* BIZ ID “マッキンゼー流、プレゼンに必要な3要素”,http://bizmakoto.jp/bizid/articles/1311/05/news025.html
意味的なリンク
連続したスライド
プレゼンテーション技法:第1回 49
Step 6: 台詞作成,見直し
それぞれのスライドで話す台詞を考え,記述する 発表では,スライドの内容を話し言葉で説明する
ノート機能を活用して,台詞を入れていく
適宜見直し,ブラッシュアップしていく
台詞ができたら実際に声を出してしゃべってみる 1枚1分前後で収まるかどうかを確認する
情報が多すぎないか?
話しにくい部分は無いか?
発表本番までに暗記してしまおう◦ 紙を見ながらの発表はスマートではない
プレゼンテーション技法:第1回 50
例題のプレゼンテーション作成例 (Step1-2)
Step 1: 条件の確認 持ち時間: 3分
聴講者: プレゼンテーション技法の受講生20名
テーマ: 「私はこんな人」 自分のことを他の受講生により知ってもらうためのプレゼンテーションをしてください.ユニークな趣味や生活や仕事上のこだわり,座右の銘などの紹介を歓迎します
Step 2: 伝えたい内容の決定(メッセージ) 「中村は沖縄が非常に好きだ」ということを知ってもらいたい
様々な背景,年齢層の人に,コミカルに伝えたい
プレゼンテーション技法:第1回 51
例題のプレゼンテーション作成例 (Step3)
Step3: プレゼンの全体構成持ち時間が3分 → 表紙1枚 + 本体3枚 = 4枚
◦ 表紙:1枚 → はじめに: 0.7枚 → 本論: 1.3枚 → まとめ: 1枚
講演題目◦ 沖縄が以上に好き→ 病気 → 「沖縄病」 (ネット上で見つけた言葉)
各スライドのタイトルとあらすじ◦ 各ブロックの役割に沿って決める
はじめに 本論 まとめ表紙
私は沖縄病
神戸大学中村匡秀
沖縄病とは
・沖縄病の説明-ネットから引用・★中村は沖縄病
沖縄が好きな理由
・なぜそこまで好きか・実際の証拠など
まとめ
・★中村は沖縄好き
・興味のある人,語りましょう
プレゼンテーション技法:第1回 52
例題のプレゼンテーション作成例 (Step4-5)
Step4: 情報の収集 沖縄病とは何か,ネットで調べてみた
◦ 色々な定義がある.説明しやすいように意訳&アレンジ
沖縄で撮った写真など◦ 口先だけではなく,好きであるという証拠に使う
Step 5: スライドの作成 各スライドの説明を箇条書きで入れていく
収集した文章,写真を貼り付ける
Step 6: 台詞作成,見直し 何回か声に出してみる. 3分に入るかをチェック.
プレゼンテーション技法:第1回 53
作成したプレゼンテーション
1 2
3 4
プレゼンテーション技法:第1回 54
演習I: プレゼンテーションの作成
次のテーマのうちどちらか1つ選択し,プレゼンテーションを作成しなさい.持ち時間はどちらも5分で,次回の午後に前で発表していただく予定です
テーマ1 「私はこんな人」自分のことを他の受講生により知ってもらうためのプレゼンテーションをしてください.ユニークな趣味や生活や仕事上のこだわり,座右の銘などの紹介を歓迎します
テーマ2 「ちょっとした工夫,教えます!」日々の生活や仕事において,ご自身が実践している工夫で,他の人にも役立つと思うことをプレゼンテーションしてください.「おばあちゃんの知恵袋」的なものも歓迎します.
プレゼンテーション技法:第1回 55
宿題
演習Iのプレゼンテーションの続きを作成し,データをUSBメモリで持ってきてくださいすでにできた人は,もう一方のテーマをやってみてください
家にPowerPointがある人データをUSBメモリで持ち帰って完成させてきてください
家にPowerPointがない人テキストファイルかWordまたはExcelに,各スライドの内容を書いてきてください.次回の演習時間に貼り付けて完成させます
収集した写真や情報も忘れずに
プレゼンテーション技法:第1回 56